JPH10215590A - ディスク回転駆動装置 - Google Patents

ディスク回転駆動装置

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Publication number
JPH10215590A
JPH10215590A JP9016511A JP1651197A JPH10215590A JP H10215590 A JPH10215590 A JP H10215590A JP 9016511 A JP9016511 A JP 9016511A JP 1651197 A JP1651197 A JP 1651197A JP H10215590 A JPH10215590 A JP H10215590A
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JP
Japan
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stator
rotor
poles
insertion hole
magnetic pole
Prior art date
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Application number
JP9016511A
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English (en)
Inventor
Taizo Hamada
泰三 浜田
Katsutoshi Shimizu
克敏 清水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10215590A publication Critical patent/JPH10215590A/ja
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率高く安定した回転が得られるようにす
る。 【解決手段】 圧電体4を貼り付けたステータ2と、同
心円状の着磁パターンが形成された環状磁石15が固定
されたロータ3と、ロータ3が回転するための回転軸1
7とを有し、ステータ2の環状磁石15に対向する面に
環状磁石15の磁極パターン13,14とは極性が反対
で同様な形状の着磁パターン7,8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスクや磁
気シートあるいは光ディスクなどのディスク状の情報記
憶媒体を回転させるためのディスク回転駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクや磁気シートあるい
は光ディスクなどのディスク状の情報記憶媒体を回転さ
せるディスク回転駆動装置においては、電磁型のモータ
ーを使うのが一般的となっている。このような従来から
の電磁型モータとは別に最近いわゆる超音波モーターを
用いたディスク回転駆動装置が知られている。超音波モ
ーターは優れた起動特性と静音性とを有していることに
よって例えばスチルカメラのレンズ移動装置などに実用
化されてきている。そこで、ディスク回転駆動装置に超
音波モータを応用することにより、これらの優れた特性
によりディスク装置の性能向上や応用範囲の拡大などが
期待される。
【0003】以下、進行波型超音波モータの構造と駆動
原理を簡単に説明する。
【0004】まず、超音波モータの基本構造について図
8を参照して説明すると、この超音波モータはステータ
50とロータ51とを有し、ステータ50の中心穴52
にロータ51に固定された回転軸53が挿通される。ス
テータ50は下面に一様な厚さで所要形状のパターンを
有する圧電体54が張り付けられているとともに、上面
には回転軸挿通穴52から所定の半径の円周上に沿って
ロータ51側に向かう複数の突起55が形成されてい
る。ロータ51は下面周縁に沿ってステータ50の前記
突起55に対向した位置の円周上に沿う環状部56を有
し、ロータ51に固定された回転軸53をステータ50
の回転軸挿通穴52に挿通させることでロータ51とを
上下に重ね合わせた状態でロータ環状部56がステータ
突起55に相対向して圧接させられるようになってい
る。
【0005】このような構造を有する超音波モータにお
いてステータ50下面の圧電体54の形成パターンは、
図9を参照して説明するように、回転軸挿通穴52中心
に対してそれぞれが所定の中心角を有する扇型とされた
第1駆動電極54aと第2駆動電極54bと第1センサ
電極54cと第2センサ電極54dとに分かれて形成さ
れており、第1駆動電極54aにξA=ξ0cosω
t、第2駆動電極54bにξB=ξ0sinωtという
相対的に90度位相がずれた正弦波電圧が印加されるこ
とにより、図10を参照して説明するように圧電体54
には白抜きの矢印で示すような曲げ振動の進行波が励起
される。こうしたステータ50下面の圧電体54の曲げ
振動の進行波によってステータ50上面の突起55の先
端は、ステータ50下面の圧電体54に励起された曲げ
振動の進行波により楕円運動を行い、これによって、ス
テータ50の突起55にその環状部56が圧接されてい
るロータ51は、ステータ50との間の摩擦力により楕
円運動の頂点付近で黒抜き矢印方向に回転駆動されるこ
とになる。このようにしてロータ51が回転駆動される
動作原理から明らかなように、進行波型超音波モータに
おいては、圧電体54により励起された進行波の振幅が
大きいほどステータ50の突起55の先端部が描く楕円
の大きさが大きくなってロータ51の回転速度が大きく
なってくることになる。そして、効率良く進行波の振幅
を大きくするには、圧電体54に加えられる正弦波電圧
の周波数を、ステータ50の共振周波数近傍にとるので
あるが、また、ステータ50においてはその振動を抑制
する要因を可能な限り取り除くことが重要視されてい
る。
【0006】超音波モータはこのような構造と動作原理
とを有しているのであるが、図11で示すように特開平
6−169581号公報に記述されている超音波モータ
が知られている。なお、以下の説明で用いる符号は同公
報に記述のものとは異なる符号を付している。同公報に
おいて、ステータ60はハウジング61を介して固定台
62にその中心部を固定されている。回転軸63とロー
タ64は鋼球65により固定台62に対して回転自在に
支持される。ロータ64は圧着用バネ66(圧縮バネ)
の復元力でライニング材67を介してステータ60に圧
接されている。圧電素子68に駆動電圧を印加するとス
テータ60に曲げ振動の進行波が発生し、突起69の先
端部の楕円運動によりライニング材67を介してロータ
64を回転させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記同
公報のディスク回転駆動装置においては、ステータ60
がハウジング61を介して基板とかシャーシである固定
台62に機械的に固定されているので、ステータ60下
面の圧電素子68が上述した原理で振動するのが妨げら
れてしまってモータの効率を悪くしているとともに、基
板とかシャーシといった固定台62が変形などしたりす
るとステータ60にはその変形に伴う応力が加えられる
ことによってその振動モードが変化させられ、結果とし
てロータ54はその回転数が不安定にさせられたり、場
合によっては回転起動すらできなくなるといった課題の
あるものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のディスク回転駆
動装置においては、ステータ手段に磁極を配置し、ま
た、ロータ手段にもステータ手段との対向面に前記磁極
とは極性が逆の磁極を配置することで、ステータ手段を
ロータ手段側に互いの磁極によって吸引可能とし、これ
によってロータ手段とステータ手段とを圧接させてい
る。こうすることによって、ステータ手段はロータ手段
以外には物理的に接触しているものをなくすことができ
る結果となるが、ステータ手段が回転軸に対して移動し
てそれぞれの磁極の位置関係にずれが発生するとステー
タ手段中心をロータ手段の回転中心に引き戻そうする作
用力が発生する。そのため、ステータ手段の中心位置は
ロータ手段の回転中心に維持されることで、上述した課
題を解決できることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
一面側に圧電体をまた他面側に磁極を備えたステータ手
段と、このステータ手段との対向面に前記磁極とは極性
が逆の磁極を備えたロータ手段とを有し、ロータ手段を
それの中心挿通穴に挿通した回転軸に回転可能に保持し
てなり、ステータ手段をロータ手段側に互いの磁極によ
って吸引させることによりロータ手段とステータ手段と
を圧接させることを特徴とするディスク回転駆動装置で
あり、ステータ手段とロータ手段それぞれの磁極からの
磁界の相互作用により、ロータ手段の磁極の中心すなわ
ロータ手段の回転軸中心に対して、ステータ手段の磁極
の中心すなわちステータ手段の中心が一致するという作
用を有する。
【0010】本発明の請求項2記載の発明は、前記ステ
ータ手段とロータ手段それぞれの磁極が、相対向する位
置関係で同じ形状であることを特徴とする請求項1記載
のディスク回転駆動装置であり、それぞれの磁極が同じ
形状であることにより、ステータ手段の回転軸からの移
動を規制して前記ステータ手段とロータ手段との中心の
一致作用を確実にできる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、ステー
タ手段とロータ手段それぞれの磁極が径方向に異なる極
性の磁極パターンを同心円状に配置してなるものである
ことを特徴とする請求項1または2記載のディスク回転
駆動装置であり、同心円状に磁極が配置されていること
によって、前記磁界の相互作用が強まり前記中心の一致
作用が確実化されたものとなる。
【0012】本発明の請求項4記載の発明は、ステータ
手段の磁極は該ステータ手段に着磁されて形成されてい
ることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のデ
ィスク回転駆動装置であり、ステータ手段の磁極を容易
に正確な位置に形成できるから、ロータ手段の磁極との
配置関係の精度が高められ、前記磁界の相互作用により
前記中心の一致作用がより確実化されたものとなる。
【0013】本発明の請求項5記載の発明は、ステータ
手段が中心から所定の半径の円周上に沿いかつロータ手
段側に向かう複数の突起を備えており、これら複数の突
起に係止してステータ手段を回転止めする回転止め構造
を有していることを特徴とする請求項1ないし4いずれ
か記載のディスク回転駆動装置であり、ステータ手段が
ロータ手段に圧接された際に、ステータ手段が回転止め
構造で回転止めされているのでロータ手段は円滑に回転
することができる。
【0014】本発明の請求項6記載の発明は、ロータ手
段の磁極が磁石で構成されていることを特徴とする請求
項1ないし5いずれか記載のディスク回転駆動装置であ
り、ロータ手段の磁極が磁石であるので、磁極の構成が
簡素化され、コストダウンが可能となる。
【0015】本発明の請求項7記載の発明は、圧電体を
備えたステータ手段とこのステータ手段との対向面に磁
極を備えたロータ手段とを有し、ロータ手段をそれの中
心挿通穴に挿通した回転軸に回転可能に保持する一方、
その回転軸をステータ手段の中心挿通穴に挿通させたう
えでステータ手段の中心挿通穴と回転軸との間に弾性の
位置規制部材を配置してなり、磁極により形成される磁
界によってステータ手段をロータ手段側に吸引させるこ
とによりロータ手段とステータ手段とを圧接させる一
方、ステータ手段を位置規制部材を介して回転軸方向に
移動可能に支持することを特徴とするディスク回転駆動
装置であり、位置規制部材により、ステータ手段の中心
が回転軸の中心に一致する。
【0016】本発明の請求項8記載の発明は、圧電体を
備えたステータ手段とこのステータ手段との対向面に磁
極を備えたロータ手段とを有し、ステータ手段の中心挿
通穴に回転軸を挿通させるとともにさらにロータ手段の
中心挿通穴に挿通させてロータ手段をこの回転軸に回転
可能に保持する一方、ロータ手段の中心挿通穴から突き
出されている回転軸端部にディスク固定用ハブを係止可
能としてなり、前記磁極によって形成される磁界によっ
てステータ手段をロータ手段側に吸引させることにより
ロータ手段とステータ手段とを圧接させるとともに、前
記磁界によりディスク固定用ハブをロータ手段側に吸引
させてディスク固定用ハブをロータ手段に圧接させるこ
とを特徴とするディスク回転駆動装置であり、磁極によ
って形成される、ステータ手段を吸引する側と反対側の
面の磁界を利用して、ディスク固定用ハブをロータ手段
に吸引してチャッキングさせられる。
【0017】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0018】(実施の形態1)図1ないし図4を参照し
て本発明の実施の形態1に係るディスク回転駆動装置に
ついて説明する。本発明ではディスク回転駆動装置とし
て図8ないし図10を参照して説明した進行波型超音波
モーターに適用して説明されるが、これと同形態のモー
ターにも本発明は適用できるものであることはもちろん
である。図1はこのディスク回転駆動装置としての超音
波モータを側面からみた断面図であり、図2は図1の超
音波モータを構成する構成要素の1つであるステータの
平面図であり、図3は同じくの構成要素の1つであるロ
ータに取り付けられた環状磁石の平面図であり、図4は
ステータの環状磁極をその平面からみた図である。
【0019】これらの図を参照して、この超音波モータ
1は相対向する共にディスク形状のステータ2とロータ
3とを有している。ステータ2の下面には圧電体4が張
り付けられている。圧電体4の形成パターンは図9と同
様でありまたそれによる動作原理は図10で説明したか
ら、ここでの詳しい構造および動作原理の説明は省略さ
れる。
【0020】ステータ2の上面の周縁には複数の突起5
が形成されている。これら各突起5それぞれはステータ
2の上面から互いに同一の高さでかつステータ2の中心
から所定の半径の円周上に沿って円周方向同一長でもっ
て互いに等間隔に配置されている。ステータ2はその回
転軸挿通穴6の中心に対して同心円となるように2つの
環状磁極7,8が着磁形成されている。なお、この環状
磁極7,8に代えて通常の環状磁石をステータ2上面に
固定したものでも構わない。ステータ2の内周側環状磁
極7はS磁極とN磁極のうちの一方の磁極例えばN磁極
であり、外周側環状磁極8は他方の磁極例えばS磁極で
ある。内周側環状磁極7はステータ2の回転軸挿通穴6
周縁から径方向に一定の径方向幅を有して環状に形成さ
れ、外周側環状磁極8はその内周側環状磁極7からさら
に径方向に一定の径方向幅を有して環状に形成されてい
る。シャーシとか基板などの固定台9には回転止め手段
としてのポール10が植設固定され、そのポール10の
先端部分には突起係止部材11がこれに一体にまたは固
定されており、その係止部材11が各突起5の間に差し
込まれることによってステータ2は回転止めされるよう
になっている。
【0021】ロータ3は周縁部分12がステータ2の突
起5に上下の位置関係で相対向しており、この周縁部分
12におけるステータ2の環状磁極7,8と対向する内
側下面には同心円状にステータ2の内周側N磁極である
環状磁極7と外周側S磁極である環状磁極8それぞれと
は上下の位置関係で相対向するS磁極の環状磁極13と
N磁極の環状磁極14それぞれを備えた環状磁石15が
配備されている。このようにしてロータ3下面に固定さ
れた環状磁石15はそれの環状磁極13,14それぞれ
の極性がステータ2上面の環状磁極7,8それぞれの極
性と異なっている。なお、この実施の形態1では環状磁
極の数は2つであったが、1つであってもまた3つ以上
であっても構わず、要するに、相対向するステータ2側
とロータ3側の環状磁極が上下の位置関係で異なる極性
関係にあればよい。
【0022】ロータ3の回転軸挿通穴16とステータ2
の回転軸挿通穴6とには、これら挿通穴の内径よりも外
径が小さくかつ下端側が固定台9に固定された回転軸1
7が挿通されているとともに、ロータ3の回転軸挿通穴
16と回転軸17との間にはロータ3を回転軸17に回
転自在に支持するベアリング機構18が組み込まれてお
り、かつ、回転軸17上端にはベアリング機構18を軸
方向に固定する固定キャップ19が取り付けられてい
る。こうしたステータ2とロータ3それぞれの環状磁石
からの磁界構成によってステータ2はロータ3のみから
吸引力を受けてステータ2の突起5がロータ3の周縁部
分12に圧接されることになる。
【0023】そして、上記構成を備えた超音波モータに
おいてはステータ2はロータ3以外には機械的に接触し
ている物が全くないので、ステータ2は回転軸17に垂
直な方向に移動してしまう可能性があるものの、ステー
タがそのように移動するとロータ3下面の環状磁石15
の環状磁石13,14それぞれと、ステータ2の環状磁
石7,8それぞれとの位置関係にズレが生じてしまうこ
とになるから、このようなステータ2の移動がある場合
ではステータ2にその中心をロータ3の回転中心に引き
戻そうとする力が発生する結果、そのようなステータ2
の回転軸17に垂直な方向の移動はなくなる。
【0024】こうして、ステータ2下面の圧電体4が上
述したようにして駆動されてステータ2上面周縁の突起
5において進行波が励起して、ロータ3の周縁部分12
がこの突起5に圧接していることでロータ3がステータ
2に対して滑りながら回転すると、前記力によってステ
ータ2の中心は再び回転中心に引き戻される。このよう
にして、機械的な要素を全く用いることなくステータ2
の中心位置はロータ3の回転中心に常に維持されること
になる。
【0025】このように本実施の形態1によれば、ロー
タ3以外に、ステータ2に機械的に接触する物を全くな
くすことができることになる結果、ステータ2の曲げ振
動を拘束する余計な物がないので振動の振幅が大きく、
モータとしての効率が高くなるうえ、シャーシなどの固
定台9の変形などの影響を全く受けないことからステー
タ2の振動モードが安定し、常に安定した回転が得られ
るものになる。
【0026】(実施の形態2)図5を参照して本発明の
実施の形態2に係る超音波モータについて説明する。図
5はその超音波モータをその側面からみた断面図であ
る。図5において図1と対応する部分については同一の
符号を付し、同一の符号に係る部分についての詳しい説
明は省略する。本実施の形態2においては、ステータ2
中心を回転軸17の中心近傍に規制する作用を持つ弾性
体としてのゴムブッシュを位置規制部材20として回転
軸17とステータ2の回転軸挿通穴6の内周壁との間に
配備している。上述の実施の形態1においては、環状磁
石からの磁界により形成される磁力によりステータ2の
位置決めを行っているのであるが、本実施の形態2では
位置規制部材20が有するゴムの弾性力を利用してい
る。実施の形態1のようにステータ2の位置決めのため
に磁力を使う方法は理想的であるが、ステータ2にも着
磁を施して環状磁石7,8を形成しなければならず、コ
ストアップにつながるおそれがある。本実施の形態2に
よれば、ステータ2の振動は位置規制部材20によって
機械的に弱い拘束を受けるが、従来の回転駆動装置のよ
うにシャーシなどの固定台9に固定される場合に比較す
ればその拘束力は極めて小さい。したがって、実施の形
態1と同様に、モータの回転効率が高くなり常に安定し
た回転動作を達成することができる。
【0027】(実施の形態3)図6および図7を参照し
て本発明の実施の形態3の超音波モータについて説明す
る。本実施の形態3の超音波モータにおいては、情報記
録ディスク21が固定されたハブ22をSPCCなどの
磁性鋼板で構成する一方で、ロータ3をPOMなどの非
磁性材料で構成していることでロータ3の上面側に環状
磁石15からの磁界Aが漏れるようにしている。そし
て、図6から図7のようにハブ22を回転軸17に挿入
させると、磁性鋼板のハブ22は環状磁石15からの漏
れ磁界Aによりロータ3側に吸引されロータ3に圧接さ
れるので、ディスク21をロータ3と共に回転駆動させ
ることができる。したがって、本実施の形態3によれ
ば、ステータ2を吸引する環状磁石15の漏れ磁界を利
用して情報記録ディスク21のチャッキングも行うこと
ができ、ディスク回転駆動装置としてその構成を簡素に
することができ、コストの削減が計られる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロータ手
段とステータ手段それぞれの磁極によりロータ手段側に
ステータ手段を吸引させることによってロータ手段とス
テータ手段とを圧接するようにしたことにより、ステー
タ手段の機械的拘束を極めて減らせることができる結
果、ステータ手段の振動が抑制されずモータの効率を高
くできるうえ、ステータ手段の固有振動モードの変化が
きわめて少ないので、常に安定した回転が得られるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波モーターを側面
からみた断面図
【図2】同実施の形態1のステータの回転止めを説明す
るためのステータの平面図
【図3】同実施の形態1の環状磁石の着磁パターンを示
す図
【図4】同実施の形態1のステータの着磁パターンを示
す図
【図5】本発明の実施の形態2の超音波モーターを側面
からみた断面図
【図6】本発明の実施の形態3の超音波モーターを側面
からみた断面図
【図7】図6に対応するもので同実施の形態3の動作説
明用の断面図
【図8】超音波モーターの基本構成を説明するための部
分破断斜視図
【図9】圧電体の構成を説明するステータを下面からみ
た図
【図10】超音波モーターの動作原理を説明する図
【図11】従来のディスク回転駆動装置の構成を示す断
面図
【符号の説明】
2 ステータ 3 ロータ 4 圧電体 5 突起 6 回転軸挿通穴 7,8 環状磁極 10 回転止めポール 12 周縁部分 13,14 環状磁極 15 環状磁石 16 回転軸挿通穴 17 回転軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に圧電体をまた他面側に磁極を備
    えたステータ手段と、このステータ手段との対向面に前
    記磁極とは極性が逆の磁極を備えたロータ手段とを有
    し、ロータ手段をそれの中心挿通穴に挿通した回転軸に
    回転可能に保持してなり、ステータ手段をロータ手段側
    に互いの磁極によって吸引させることによりロータ手段
    とステータ手段とを圧接させることを特徴とするディス
    ク回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記ステータ手段とロータ手段それぞれ
    の磁極が、相対向する位置関係で同じ形状であることを
    特徴とする請求項1記載のディスク回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 ステータ手段とロータ手段それぞれの磁
    極が径方向に異なる極性の磁極パターンを同心円状に配
    置してなるものであることを特徴とする請求項1または
    2記載のディスク回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 ステータ手段の磁極は該ステータ手段に
    着磁されて形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし3いずれか記載のディスク回転駆動装置。
  5. 【請求項5】 ステータ手段が中心から所定の半径の円
    周上に沿いかつロータ手段側に向かう複数の突起を備え
    ており、これら複数の突起に係止してステータ手段を回
    転止めする回転止め構造を有していることを特徴とする
    請求項1ないし4いずれか記載のディスク回転駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 ロータ手段の磁極が磁石で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のデ
    ィスク回転駆動装置。
  7. 【請求項7】 圧電体を備えたステータ手段とこのステ
    ータ手段との対向面に磁極を備えたロータ手段とを有
    し、ロータ手段をそれの中心挿通穴に挿通した回転軸に
    回転可能に保持する一方、その回転軸をステータ手段の
    中心挿通穴に挿通させたうえでステータ手段の中心挿通
    穴と回転軸との間に弾性の位置規制部材を配置してな
    り、磁極により形成される磁界によってステータ手段を
    ロータ手段側に吸引させることによりロータ手段とステ
    ータ手段とを圧接させる一方、ステータ手段を位置規制
    部材を介して回転軸方向に移動可能に支持することを特
    徴とするディスク回転駆動装置。
  8. 【請求項8】 圧電体を備えたステータ手段とこのステ
    ータ手段との対向面に磁極を備えたロータ手段とを有
    し、ステータ手段の中心挿通穴に回転軸を挿通させると
    ともにさらにロータ手段の中心挿通穴に挿通させてロー
    タ手段をこの回転軸に回転可能に保持する一方、ロータ
    手段の中心挿通穴から突き出されている回転軸端部にデ
    ィスク固定用ハブを係止可能としてなり、前記磁極によ
    って形成される磁界によってステータ手段をロータ手段
    側に吸引させることによりロータ手段とステータ手段と
    を圧接させるとともに、前記磁界によりディスク固定用
    ハブをロータ手段側に吸引させてディスク固定用ハブを
    ロータ手段に圧接させることを特徴とするディスク回転
    駆動装置。
JP9016511A 1997-01-30 1997-01-30 ディスク回転駆動装置 Pending JPH10215590A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865744B2 (en) * 1998-05-15 2005-03-08 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Disk drive with compensation of disk eccentricity
US7402935B2 (en) * 2005-09-09 2008-07-22 Hoya Corporation Ultrasonic motor
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