JPH1021498A

JPH1021498A - プリンタ付きナビゲーション装置

Info

Publication number: JPH1021498A
Application number: JP8191388A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Miyaki; 和行宮木
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1996-07-01
Filing date: 1996-07-01
Publication date: 1998-01-23

Abstract

(57)【要約】【課題】ディスプレイに表示された道路地図情報や誘
導情報などの表示情報を記録紙にカラー画像として印刷
できるプリンタ付きナビゲーション装置を提供するこ
と。【解決手段】プリンタ付きナビゲーション装置３は、
マイクロコンピュータ１１により、ＧＰＳ受信機１６、
ジャイロスコープ１７、車速センサ１８からの信号に基
づいて、自動車の現在位置を求め、操作パネル１９から
入力される目的地までの走行ルートを含む道路地図情報
をＣＤ−ＲＯＭ２０から読み出して、走行ルートに沿っ
て誘導する誘導情報と合わせてカラーディスプレイ２１
に表示する。カラーディスプレイ２１に表示された情報
は、操作パネル１９からの指示に基づいてカラープリン
タ３０により印刷出力される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ付きナビ
ゲーション装置に関し、特にディスプレイに表示された
道路地図情報や誘導情報などの表示情報を記録用紙にカ
ラー画像として印刷できるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクト・ディ
スク記憶媒体）やレーザディスクなどの記憶媒体に全国
の道路地図情報を複数種類の縮尺にて格納する一方、複
数のＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システム）
衛星から発射される電波を受信することで自動車の移動
位置を求め、この移動位置を含む地図情報をディスプレ
イに表示するとともに、目的地までの走行ルートに沿っ
て誘導する誘導情報をディスプレイに表示するようにし
て、自動車の走行ルートを案内するようにしたナビゲー
ションシステムが種々提案され且つ実用に供されてい
る。

【０００３】例えば、特開平６─２８２７９４号公報に
は、道路地図情報を記憶する道路地図情報メモリを設
け、ＧＰＳ衛星からの信号を受信して自動車の移動位置
を検出するようにし、自動車の移動位置を含む道路地図
情報だけでなく、その走行する道路に関する道路属性情
報をディスプレイに表示するようにした地図情報システ
ムが記載されている。また、特開平７─２７２１９５号
公報には、道路地図情報を記憶する道路地図情報メモリ
を設け、自動車の移動位置を検出するようにし、自動車
の移動位置を含む道路地図情報だけでなく、目的地まで
の走行ルートに関する交通情報をディスプレイに表示す
るようにしたナビゲーション装置が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来のナビゲーション
装置は、そのディスプレイに、自動車の現在位置、つま
り自車位置を含む道路地図を表示するとともに、目的地
までの走行ルートに沿って誘導する誘導情報を識別表示
するようになっているので、例えば、複数台の自動車
で、有名な景勝地などへドライブするような場合に、ナ
ビゲーション装置を搭載している自動車のドライバー
は、ディスプレイに表示される道路地図情報と誘導情報
と自車位置とに基づいて、走行ルートを間違えずに容易
に走行できるが、ナビゲーション装置を搭載していない
自動車のドライバーは、道路地図帳を別途準備する一
方、ディスプレイに表示される誘導情報に基づく走行ル
ートを、その準備した地図帳に色鉛筆で記載することに
なり、ナビゲーション装置を搭載していない自動車のド
ライバーにとっては、ドライブのための準備作業を必要
とするという問題がある。

【０００５】本発明の目的は、目的地までの走行ルート
を案内するルート案内機能と、そのルート案内機能によ
りディスプレイに表示された道路地図や誘導情報などの
表示情報をカラー画像で印刷する印刷機能とを兼備した
プリンタ付きナビゲーション装置を提供することであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１のプリンタ付き
ナビゲーション装置は、道路地図情報を複数種類の縮尺
にて格納した地図情報記憶手段と、自動車の現在位置を
検出する位置検出手段と、道路地図情報や文字情報を表
示するディスプレイを有する表示手段と、種々の指令を
入力設定する入力手段と、ディスプレイに表示された道
路地図情報と入力手段を介して現在位置から目的地まで
の走行ルートを設定する走行ルート設定手段と、走行ル
ート設定手段で設定された走行ルートを含む道路地図情
報を地図情報記憶手段から読み出してディスプレイに表
示させ且つ走行ルートに沿って誘導する誘導情報をディ
スプレイに表示させる誘導表示制御手段とを備えたナビ
ゲーション装置において、ディスプレイに表示中の表示
情報を受け、その表示情報を記録用紙にカラー印刷する
印刷手段を備えたものである。

【０００７】前記ナビゲーション装置は、既存のナビゲ
ーション装置と同様の機能を発揮するものであり、入力
手段により目的地が入力設定されると、位置検出手段で
検出された自動車の現在位置と目的地とに基づいて、走
行ルート設定手段で走行ルートが設定されるとともに、
誘導表示制御手段により、その走行ルートを含む道路地
図情報と走行ルートに沿う誘導情報とがディスプレイに
表示される。そして、印刷手段は、ディスプレイに表示
中の表示情報を受け、その表示情報を記録用紙にカラー
印刷する。

【０００８】請求項２のプリンタ付きナビゲーション装
置は、請求項１の発明において、前記画像記録装置は、
所定の幅を有し、静電潜像を担持して静電潜像を幅方向
と略直交する方向に移動させるドラム状又はベルト状の
潜像担持体と、潜像担持体の表面に流動性を有する複数
色の流動性現像剤を夫々供給する複数の現像剤供給手段
とを備え、各現像剤供給手段は、先端部が潜像担持体の
表面に接近して対向する一様な微小間隙を形成してなる
幅方向と略平行に延びるスリット部材と、流動性現像剤
をスリット部材の微小間隙の先端部から微小量だけ突出
させる為の現像剤突出手段とを有するものである。

【０００９】複数の現像剤供給手段で夫々供給される複
数の流動性現像剤は、例えばＹ，Ｍ，Ｃ，Ｋ（黄、マゼ
ンタ、シアン、黒）用の４種の現像剤である。但し、必
要に応じて、Ｋ（黒）の流動性現像剤を供給する現像剤
供給手段を省略してもよい。各流動性現像剤は、油性又
は水性の溶剤に少なくとも固体微粒子状のトナー（結着
剤、顔料又は染料、を含む）を分散させて帯電させたも
のである。印刷しないとき、全部の現像剤突出手段を作
動させない状態では、流動性現像剤がスリット部材の微
小間隙の先端部から突出しないため流動性現像剤が潜像
担持体に供給されない。このとき、流動性現像剤が微小
間隙から漏出することはなく、流動性現像剤がスリット
部材の微小間隙の先端から蒸発する量も微小である。

【００１０】カラー画像を記録するとき、各色毎に、現
像剤突出手段を作動させて流動性現像剤をスリット部材
の微小間隙の先端部から微小量だけ一旦突出させると、
流動性現像剤が潜像担持体の表面に接触し、それ以降流
動性現像剤が潜像担持体の表面に薄膜状に継続的に供給
される。潜像担持体の表面において、各色の流動性現像
剤中の帯電されたトナーがその色に対応する静電潜像へ
静電気力により付着し、静電潜像以外へは付着しない。
その後、静電潜像の移動方向下流側において潜像担持体
の表面に現像された像を記録媒体に転写することで、記
録媒体にカラー印刷することができる。印刷手段が、潜
像担持体と、複数の現像剤供給手段（その各々がスリッ
ト部材と現像剤突出手段とを有する）とからなるので、
印刷手段の小型化と軽量化を図ることができる。その
他、請求項１と同様の作用を奏する。

【００１１】請求項３のプリンタ付きナビゲーション装
置は、請求項２の発明において、前記走行ルートの全体
を１画面に含む縮尺の走行ルート対応地図情報を地図情
報記憶手段から読み出してディスプレイに表示し、その
走行ルート対応地図情報を印刷するように構成したもの
である。設定された走行ルートの走行距離に基づいて、
その走行ルートの全体がディスプレイの１画面に含まれ
る縮尺が求められ、その走行ルート対応道路地図情報が
地図情報記憶手段から読み出されてディスプレイに表示
されるとともに、その表示された走行ルート対応道路地
図情報が１枚の用紙にカラー印刷される。その他、請求
項２と同様の作用を奏する。

【００１２】請求項４のプリンタ付きナビゲーション装
置は、請求項２の発明において、前記走行ルート上の入
力手段を介して指定された特定位置付近の道路地図情報
に対応する、表示中の地図の縮尺より小さい縮尺の道路
地図情報を地図情報記憶手段から読み出してディスプレ
イに表示し、その地図情報を印刷するように構成したも
のである。この場合、入力手段により指定された、走行
ルート上の特定位置付近の道路地図情報として、表示中
の地図の縮尺より小さい縮尺率の縮尺の道路地図情報が
地図情報記憶手段から読み出されてディスプレイに表示
されるとともに、その表示された特定位置付近の道路地
図情報が１枚の用紙にカラー印刷される。その他、請求
項２と同様の作用を奏する。

【００１３】請求項５のプリンタ付きナビゲーション装
置は、請求項３〜請求項４の何れか１項の発明におい
て、前記地図情報記憶手段には複数の道路交差部の拡大
交差部地図情報が格納され、入力手段から所定の指令を
受けたときに、走行ルートに基づいて、地図情報記憶手
段からその走行ルート上の複数の道路交差部に関する拡
大交差部地図情報を現在位置側から順に読み出してメモ
リに格納し、そのメモリに格納された複数の拡大交差部
地図情報を印刷するように構成したものである。

【００１４】この場合、複数の道路交差部の拡大交差部
地図情報が地図情報記憶手段に格納されているので、入
力手段から所定の指令を受けたときには、地図情報記憶
手段から、設定された走行ルート上の複数の道路交差部
に関する拡大交差部地図情報が現在位置側から順に読み
出されてメモリに格納され、その拡大交差部地図情報が
１枚の用紙にカラー印刷される。その他、請求項１〜請
求項４の何れか１項と同様の作用を奏する。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図１、図２に示すよう
に、自動車１に搭載されたプリンタ付きナビゲーション
装置３は、ナビゲーション装置本体１０と、カラープリ
ンタ３０とをコネクタ５を介して接続ケーブル７で接続
したもので、カラープリンタ３０は、ナビゲーション装
置本体１０と別体にユニット化して小型に構成してあ
り、通気性の良いセンターコンソール２上に載置されて
いる。

【００１６】先ず、ナビゲーション装置本体１０につい
て、図２のブロック図に基づいて説明する。ＣＰＵ１２
とＲＯＭ１３及びＲＡＭ１４などを有するマイクロコン
ピュータ１１には、ＧＰＳ受信機１６と、ジャイロスコ
ープ１７と、車速センサ１８と、電源スイッチや複数の
機能キーやスイッチ類を装備した操作パネル（入力手段
に相当する）１９と、ＣＤ−ＲＯＭ（コンパクト・ディ
スク記憶媒体）からなる地図情報メモリ（地図情報記憶
手段に相当する）２０と、道路地図情報や文字情報など
を表示するカラー液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）２１を駆
動するディスプレイコントローラ（ＣＯＮＴ）２２と、
カラープリンタ３０等が接続されている。ここで、カラ
ーディスプレイ２１とディスプレイコントローラ２２な
どから表示手段が構成されている。

【００１７】前記ＧＰＳ受信機１６は、地球上を周回し
ている複数のＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・シ
ステム）衛星から発射される電波をアンテナ１５を介し
て受信するものであり、衛星航法により自動車１の現在
位置を検出できるようになっている。ジャイロスコープ
１７は、レーザジャイロや光ファイバージャイロなどの
各種のものを適用することができ、車速センサ１８から
の車速信号とに基づいて、自律航法で補助的に自動車１
の現在位置を求めるようになっている。

【００１８】前記地図情報メモリ２０には、全国の地域
道路の道路情報や地図情報が、１／2500、１／5000、１
／10000 、１／25000 、１／50000 ・・・などの複数種
類の縮尺にて格納されている。即ち、各縮尺の道路地図
情報は、例えば、カラーディスプレイ２１の略１画面分
に対応する大きさでマトリックス状に分割したブロック
単位で連続的に格納されている。更に、この地図情報メ
モリ２０には、特に東京や大阪などの大都市における、
幹線道路の交差部や複雑な交差部などを含む複数の道路
交差部の拡大交差部地図情報が格納されている。

【００１９】即ち、前記ＲＯＭ１３には、ＧＰＳ受信機
１６からの電波に基づいて自動車１の現在位置を検出す
る位置検出演算制御プログラム、その現在位置と操作パ
ネル１９の操作を介して入力された目的地と道路地図情
報とに基づいて、現在位置から目的地までの走行ルート
を設定する走行ルート設定制御プログラム（走行ルート
設定手段に相当する）、その走行ルートを含む道路地図
情報をカラーディスプレイ２１に表示するとともに、走
行ルートに沿って誘導する誘導情報を作成してカラーデ
ィスプレイ２１に識別表示する誘導表示制御プログラム
（誘導表示制御手段に相当する）、更にジャイロスコー
プ１７や車速信号などに基づいて、マップマッチング処
理の為のマップマッチング制御プログラムなどが格納さ
れている。

【００２０】次に、カラープリンタ３０について説明す
る。図３に示すように、カラープリンタ３０のボックス
状の本体ケース３１の内部に、カラー印刷の為の機構
と、ロール紙３２から給紙する為の機構とが組み込まれ
ている。カラー印刷の為の機構について説明すると、感
光体ベルト３４（潜像担持体）は、ロール紙３２の幅以
上の幅寸法を有し、図４に示すように導電体で且つ可撓
性のフィルムからなる支持体３５の外面部に、ポリカー
ボネートに光導電性樹脂を分散させた所定厚さの光導電
層３６を形成した多層構造のベルトであり、ゴム製の駆
動ローラ３７と押圧ローラ３８とに亙って掛け渡されて
いる。

【００２１】押圧ローラ３８に感光体ベルト３４を隔て
て押圧接触する転写ローラ３９が配設され、パルスモー
タ６５（図７参照）からの駆動力により駆動ローラ３７
と転写ローラ３９とが同期して回転駆動され、感光体ベ
ルト３４が図示の矢印の方向に回転されて、感光体ベル
ト３４の表面に担持されているトナー画像が、これら押
圧ローラ３８と転写ローラ３９との協働によりロール紙
３２から供給される用紙３２ａに転写される。尚、以下
の説明において、Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの略語は、カラー印刷
におけるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを夫々
意味するものである。

【００２２】感光体ベルト３４の上側には、感光体ベル
ト３４の移動方向上流側から、スコロトロン型の帯電器
４０と、感光体ベルト３４の全幅にわたりベルト幅方向
と平行に配置されたＬＥＤアレイ４１と、Ｙ用の現像剤
供給ヘッド４２ａと、Ｍ用の現像剤供給ヘッド４２ｂ
と、Ｃ用の現像剤供給ヘッド４２ｃと、Ｋ用の現像剤供
給ヘッド４２ｄとが順次設けられている。感光体ベルト
３４の下側には、感光体ベルト３４の表面をクリーニン
グする為のクリーナ５９が設けられている。

【００２３】先ず、帯電器４０は、タングステンなどか
らなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させて、感光
体ベルト３４の表面を一様に＋電位（例えば、約８００
Ｖ）に帯電させるようになっている。但し、前記帯電器
４０に代えて、シリコンゴムなどの導電性ゴムからなる
公知の帯電用ローラを用いてもよい。次に、ＬＥＤアレ
イ４１は、例えば赤色光を発する多数の発光ダイオード
素子を例えば400 〜600DPI(dot/inch)の所定のピッチに
てベルト幅方向に直線状に配列したものであり、一様に
帯電された感光体ベルト３４の表面に向けて、カラー画
像のうちの各色の画像に対応する発光ダイオード素子を
選択的に発光して露光することで各色用の潜像（Ｙ用の
潜像、Ｍ用の潜像、Ｃ用の潜像、Ｋ用の潜像）を４回の
帯電及び露光の工程で形成することができる。

【００２４】前記Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ用の現像剤供給ヘッド
４２ａ〜４２ｄには、夫々Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ用の流動性現
像剤を収容して幅方向に配設されたＹ、Ｍ、Ｃ、Ｋ用の
現像タンク４３ａ〜４３ｄからＹ、Ｍ、Ｃ、Ｋ用の流動
性現像剤が供給される。Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ用の現像剤供給
機構４４ａ〜４４ｄは、流動性現像剤以外は同様の構成
であるので、Ｙ用の現像剤供給機構４４ａについて説明
する。図４〜図６に示すように、Ｙ用の現像剤供給機構
４４ａは、現像剤を収容する現像剤タンク４５と、この
現像剤タンク４５に供給通路５２を介して連結された現
像剤溜め部４６と、現像剤溜め部４６の後端側に取付け
られたスリット部材４７と、スリット部材４７に取付け
られたバイアス電極４８ａ，４８ｂ及び現像剤突出用ア
クチュエータ４９と、圧力変動防止機構５０等で構成さ
れている。

【００２５】先ず、現像剤タンク４５は、流動性現像剤
５１を収容するようになっており、供給通路５２を介し
て現像剤溜め部４６に接続されている。この現像剤タン
ク４５の上端部には、例えばソレノイド式のニードル弁
からなる圧力調整弁５３が設けられ、現像剤タンク４５
内の圧力を電気的に微調節可能になっている。ここで、
流動性現像剤５１は、アイソパーなどの揮発性のある有
機溶剤に、少なくとも結着剤や顔料又は染料等を含む0.
1 〜1.0 μｍの粒径の微粉状のトナーを分散させて帯電
させた液状トナーである。

【００２６】現像剤溜め部４６は、供給通路５２を介し
て供給される流動性現像剤５１を一次的に溜める容器で
あり、圧力変動防止機構５０が内蔵されている。この圧
力変動防止機構５０は、複数枚の流動抵抗板を、現像剤
供給通路を確保しながら千鳥状に配置したもので、圧力
調整弁５３の作用により現像剤タンク４５内の圧力が急
激に変化したとしても、圧力変化がスリット部材４７内
の流動性現像剤５１に直接伝播するのを緩衝して流動性
現像剤５１が溢れ出るのを防止する。

【００２７】前記スリット部材４７は、感光体ベルト３
４の幅寸法と略同様の幅寸法を有し且つ前後方向に所定
の長さ寸法を有する矩形状の薄い（例えば、約0.5mm)ガ
ラス板からなる上下１対の平板４７ａ，４７ｂを一様な
微小間隙５４（例えば、0.1mm ）をあけて略水平に対向
させたものであり、微小間隙５４の先端部は感光体ベル
ト３４の表面に接近するとともに、その基端部は現像剤
溜め部４６の後端部に接続されている。各平板４７ａ，
４７ｂの外側には、微小間隙５４を通過する流動性現像
剤５１中のトナー粒子に対して現像バイアスを印加する
為に所定の電位（例えば、＋300 〜＋500 V ）に設定さ
れたバイアス電極４８ａ，４８ｂが平板４７ａ、４７ｂ
の幅方向全体に亙って接着されるとともに、一方の平板
４７ａの内側には現像剤突出用アクチュエータ４９（現
像剤突出手段）が設けられている。

【００２８】図６（ａ）に示すように、現像剤突出用ア
クチュエータ４９は、薄い金属板４９ａ（例えばステン
レス製）に、伸縮方向を前後方向に向けた板状の圧電素
子４９ｂを全面に亙って接着したバイメタル的な構造の
ものであり、金属板４９ａの前後両端部と左右両端部だ
け平板４７ａに接着されている。流動性現像剤５１を供
給して印刷する際には、圧電素子４９ｂに駆動電圧を印
加し続けるが、圧電素子４９ｂに駆動電圧が印加される
と、圧電素子４９ｂが前後方向に伸長変形するときに、
金属板４９ａと圧電素子４９ｂとは、図６（ｂ）に示す
ように、その前後方向の中央部分が微小間隙５４側に一
気に膨らむので、微小間隙５４内の流動性現像剤５１の
圧力が増し、その流動性現像剤５１の一部が微小間隙５
４の先端部から外部に突出する。

【００２９】すると、図５に示すように、その突出した
流動性現像剤５１の一部が感光体ベルト３４の表面に付
着する。一旦感光体ベルト３４の表面に付着すると、流
動性現像剤５１の表面張力が作用するため途切れること
なく、移動する感光体ベルト３４の表面全体に亙って流
動性現像剤５１が均一に継続的に供給され、ＬＥＤアレ
イ４１で露光することで形成された感光体ベルト３４上
の静電潜像を現像することができる。尚、現像剤タンク
４５に設けた圧力調整弁５３を調節することにより、現
像剤タンク４５内の気相部の圧力を調節できるので、ス
リット部材４７の微小間隙５４から感光体ベルト３４に
供給される流動性現像剤５１の供給量を調節することが
できる。

【００３０】一方、圧電素子４９ｂは、駆動電圧が供給
されなくなると、図６（ａ）に示すように、元の形状に
収縮変形するため微小間隙５４内が負圧になって、微小
間隙５４から突出していた流動性現像剤５１が、微小間
隙５４内へ一気に吸引されて感光体ベルト３４の表面か
ら分断され、微小間隙５４から感光体ベルト３４の表面
に流動性現像剤５１が供給されなくなる。ここで、現像
剤溜め部４６に内蔵された圧力変動防止機構５０によ
り、現像剤突出用アクチュエータ４９の伸長変形や収縮
変形による微小間隙５４内の急激な圧力変動の供給通路
５２側への伝播が防止されるので、現像剤突出用アクチ
ュエータ４９による流動性現像剤５１の突出作用や吸引
作用を効率良く且つ確実に行うことができる。

【００３１】次に、ロール紙３２から給紙する給紙機構
について説明すると、図３に示すように、ロール紙３２
は、所定幅を有する普通紙のロールであり、このロール
紙３２はロール紙収容部５５に収容される。ロール紙３
２から延びる用紙３２ａを押圧ローラ３８と転写ローラ
３９間に送る給紙ローラ５６，５７や複数の搬送ローラ
５８は、紙送り用パルスモータ６６（図７参照）の駆動
力で駆動され、感光体ベルト３４の移動速度と同じ速度
で用紙３２ａを搬送駆動可能になっている。尚、給紙ロ
ーラ５６，５７と押圧ローラ３８及び転写ローラ３９の
間には、用紙３２ａを切断する為の電動式カッター機構
（図示略）が配設されている。また、カラー画像が印刷
された用紙３２ａは、本体ケース３１の後面下部の開口
部３１ａから外部へ排出される。ここで、感光体ベルト
３４上にカラー画像の現像が完了するまで、転写ローラ
３９を感光体ベルト３４から離間させる駆動ソレノイド
６９が設けられている。

【００３２】次に、カラープリンタ３０の制御系につい
て説明する。図７に示すように、制御装置６０は、入出
力インターフェース６１、ＣＰＵ６２、ＲＯＭ６３、Ｒ
ＡＭ６４と、複数の駆動回路７０〜７７とを有する。前
記入出力インターフェース６１には、図示のように、感
光体ベルト３４を駆動するベルト駆動用パルスモータ６
５の為の駆動回路７０、紙送り用パルスモータ６６の為
の駆動回路７１、カッター機構を駆動するカッター駆動
ソレノイド６７の為の駆動回路７２、帯電器４０の為の
駆動回路７３、ＬＥＤアレイ４１の為の駆動回路７４、
転写ローラ３９に転写作用の為の−1000V を付与する駆
動回路７８、４色の現像剤供給機構４４ａ〜４４ｄの圧
電素子４９ｂの為の４つの駆動回路７５及びバイアス電
極４８ａ，４８ｂの為の４つの駆動回路７６、クリーナ
駆動用ソレノイド６８の為の駆動回路７７、転写ローラ
３９を感光体ベルト３４に対して接触と離間とを切換え
て作動させる駆動ソレノイド６９の為の駆動回路７９等
が接続されている。尚、Ｙ用の現像剤供給機構４４ａの
為の駆動部４４Ａ及び駆動回路部４４Ｅと同様に、Ｍ用
の駆動部４４Ｂ及び駆動回路部４４Ｆ、Ｃ用の駆動部４
４Ｃ及び駆動回路部４４Ｇ、Ｋ用の駆動部４４Ｄ及び駆
動回路部４４Ｈが設けられている。

【００３３】前記ＲＯＭ６３には、カラープリンタ３０
を制御する制御プログラム、その他必要な制御プログラ
ムが予め格納されている。ＲＡＭ６４には、マイクロコ
ンピュータ１１から受ける画像データを記憶する画像デ
ータメモリ及び前記の種々の制御を実行する際に必要な
種々のメモリ類が設けられている。次に、これらＹ，
Ｍ，Ｃ，Ｋの流動性現像剤によるカラー画像形成の作用
について、図８〜図１０を参照して説明する。先ず、図
８のタイムチャートに示すように、パルスモータ６５の
駆動により感光体ベルト３４が回転駆動され、転写ロー
ラ３９は感光体ベルト３４から離間状態に駆動される。
次に、帯電器４０に駆動電圧が印加され、感光体ベルト
３４の表面は所定の電位Ｖｃ（例えば、約＋８００Ｖ）
に一様に帯電される（図９（ａ）参照）。

【００３４】次に、帯電された感光体ベルト３４の部位
が露光位置に到達したときに、ＬＥＤアレイ４１にカラ
ー画像のうちのＹ成分を印刷する為の駆動信号が出力さ
れて、ＬＥＤアレイ４１からの光線Ｌが感光体ベルト３
４上に照射されて、Ｙ成分の静電潜像が形成される。こ
のとき、図９（ｂ）に示すように、感光体ベルト３４の
表面における静電潜像に相当する部位においては、所定
の静電潜像電圧Ｖｒに降下する。次に、静電潜像の先頭
位置がＹ用のスリット部材４７に対応する位置に移動し
たときに、Ｙ用の現像剤供給機構４４ａにおける圧電素
子４９ｂとバイアス電極４８ａ，４８ｂとに夫々駆動電
圧が印加される。

【００３５】これにより、スリット部材４７の微小間隙
５４を通過する流動性現像剤５１のトナー粒子に所定の
バイアス電圧が印加されるとともに、前述したように、
圧電素子４９ｂが伸長変形して、流動性現像剤５１を微
小量だけ微小間隙５４の先端部より突出させると、流動
性現像剤５１が感光体ベルト３４の表面に接触し、それ
以降、流動性現像剤５１が感光体ベルト３４の表面に薄
膜状に継続的に供給される。その結果、図９（ｃ）に示
すように、感光体ベルト３４の表面において、流動性現
像剤５１中の帯電されたトナーは、それ自身の帯電電圧
よりも低い静電潜像電圧Ｖｒに引き寄せられて、Ｙ用の
静電潜像へ電気力により付着する一方、静電潜像以外へ
は付着することはない。こうして、Ｙ成分の画像が感光
体ベルト３４の表面に現像される。

【００３６】次に、前記と同様にして、Ｍ成分の画像を
現像する為の帯電とＭ用の現像剤供給機構４４ｂからの
現像剤による現像とが実行され、次に、同様にＣ成分の
画像を現像する為の帯電とＣ用の現像剤供給機構４４ｃ
からの現像剤による現像とが実行され、次に、同様にＫ
成分の画像を現像する為の帯電とＫ用の現像剤供給機構
４４ｄからの現像剤による現像とが実行される。但し、
これら４色分の現像は、画像の先頭位置を揃えた状態で
実行されるので、感光体ベルト３４の表面にカラー画像
が現像されることになる。尚、図１０（ａ）〜（ｃ）
は、Ｍ成分の画像を現像する為の帯電とＭ用の現像剤供
給機構４４ｂからの現像剤による現像とを説明する図９
（ａ）〜（ｃ）相当図である。

【００３７】以上のようにして、カラー画像が感光体ベ
ルト３４の表面に現像されると、駆動ソレノイド６９の
駆動により、転写ローラ３９が感光体ベルト３４に押圧
接触され、給紙ローラ５６，５７が駆動されロール紙３
２から用紙３２ａが給紙されて押圧ローラ３８と転写ロ
ーラ３９間に送り込まれ、押圧ローラ３８で押圧される
ときに、転写ローラ３９に印加されている転写用バイア
ス電圧（−1000V ）により、感光体ベルト３４の表面の
カラー画像が用紙３２ａに転写される。但し、この場
合、用紙３２ａの先頭から所定距離の位置にカラー画像
の先頭位置を一致させるように転写が実行される。

【００３８】次に、マイクロコンピュータ１１で実行さ
れる走行ルート案内制御について、図１１のフローチャ
ートを参照して説明する。尚、フローチャートの符号Ｓ
ｉ（ｉ＝１０、１１、・・・）は各ステップを示す。操
作パネル１９の電源スイッチの投入により制御が開始さ
れると、目的地の設定に関する画面がカラーディスプレ
イ２１に表示されるので（Ｓ10）、目的地設定処理が実
行される（Ｓ11）。この目的地設定処理においては、カ
ラーディスプレイ２１に表示される地図上でマーカーに
より指示したり、「地名」や「施設名」を入力したり、
或いは「電話番号」を入力することで目的地設定が行わ
れる。

【００３９】次に、ＧＰＳ受信機１６で受信したＧＰＳ
衛星からの電波に基づいて求められた自動車１の現在位
置と設定された目的地とに基づいて、走行ルートを探索
して設定する走行ルート設定処理が実行され（Ｓ12）、
現在設定されている縮尺における現在位置を含む道路地
図情報が、地図情報メモリ２０から読み出してカラーデ
ィスプレイ２１に表示されるとともに、その走行ルート
に沿って誘導する誘導情報がカラーディスプレイ２１に
識別表示される（Ｓ13）。例えば、現在位置である新橋
駅付近から代々木公園へドライブするときには、図１３
に示すように、カラーディスプレイ２１には、現在位置
を含む地図情報及び道路情報と、走行ルートに沿う誘導
情報（斜線にて図示）が識別表示されるとともに、自動
車１の現在位置を示す自動車マーク７８が表示される。

【００４０】このとき、走行ルートを変更する場合には
（Ｓ14：Yes ）、Ｓ12〜Ｓ13が繰り返して実行されて、
走行ルートの再探索処理により設定された別の走行ルー
トに基づいて、誘導情報が再度識別表示される（Ｓ1
3）。次に、一般道路や高速道路を経由する望ましい走
行ルートが設定されたときには（Ｓ14：No）、その走行
ルートに面する、建物や施設やガソリンスタンドなどの
目標地を追加入力する入力処理やその表示処理が実行さ
れる（Ｓ15）。

【００４１】次に、操作パネル１９に設けられたプリン
トキーが操作されたときには（Ｓ16，Ｓ17：Yes ）、印
刷に関するプリントメニューがカラーディスプレイ２１
に表示され（Ｓ20）、そのプリントメニューのうちから
「１枚印刷」が選択されたときに（Ｓ21：Yes ）、「表
示画面の印刷」のときには（Ｓ23：Yes ）、表示情報の
印刷指令がカラープリンタ３０に対して出力され（Ｓ2
4）、Ｓ16に移行する。その結果、カラープリンタ３０
においては、カラーディスプレイ２１に表示されている
ＲＧＢによるカラー表示情報を受けて、Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋ
の４色からなるカラー画像情報に変換処理されて、前述
のようにして、表示中の誘導情報と道路地図情報とを１
枚の用紙３２ａにカラー印刷する印刷処理が実行され
る。

【００４２】また、「道路交差部一覧表印刷」が選択さ
れたときには（Ｓ25：Yes ）、拡大交差部地図情報作成
処理が実行される（Ｓ26）。この拡大交差部地図情報作
成処理においては、設定された走行ルートに基づいて、
地図情報メモリ２０から、その走行ルート上の複数の道
路交差部に関する拡大交差部地図情報が現在位置側から
順に読み出されてＲＡＭ１４のワークメモリに格納され
る。そして、拡大交差部地図情報の印刷指令がカラープ
リンタ３０に対して出力され（Ｓ27）、Ｓ16に移行す
る。その結果、カラープリンタ３０においては、ワーク
メモリに格納されている拡大交差部地図情報を受けて、
図１４に示すように、１枚の用紙３２ａに、走行ルート
順の４つの道路交差部の道路地図情報がマトリックス状
の一覧表としてカラー印刷される。尚、誘導情報を斜線
にて図示するものとする。ここで、道路交差部が多い場
合には、直進するものは省略し、進行方向が変わる道路
交差部のみを表示するようにしてもよい。

【００４３】また、走行ルート上の「特定位置の拡大印
刷」が選択されたときには（Ｓ28：Yes ）、図１３に示
すように、円形のマーカー７９で指示された交差部につ
いて、表示中の地図の縮尺より縮尺度合いの小さい縮尺
の道路地図情報が地図情報メモリ２０から読み出され
て、図１５に示すように、カラーディスプレイ２１に表
示され（Ｓ29）、特定位置の拡大印刷指令がカラープリ
ンタ３０に対して出力され（Ｓ29）、Ｓ16に移行する。
その結果、カラープリンタ３０においては、カラーディ
スプレイ２１に表示されている拡大された特定位置のカ
ラー表示情報を受けて１枚の用紙３２ａにカラー印刷す
る印刷処理が実行される。

【００４４】ところで、「全走行ルート印刷」が選択さ
れたときには（Ｓ31：Yes ）、全走行ルートの走行距離
に基づいて、その全走行ルートをカラーディスプレイ２
１の１画面に含んで表示可能な縮尺が求められ、その縮
尺における全走行ルート対応道路地図情報が地図情報メ
モリ２０から読み出されて、図１６に示すように、カラ
ーディスプレイ２１に表示され（Ｓ32）、全走行ルート
対応道路地図情報の印刷指令がカラープリンタ３０に対
して出力され（Ｓ33）、Ｓ16に移行する。その結果、カ
ラープリンタ３０においては、カラーディスプレイ２１
に表示されている全走行ルート対応道路地図情報を受け
て１枚の用紙３２ａにカラー印刷する印刷処理が実行さ
れる。

【００４５】一方、プリントメニューにおいて、「複数
枚印刷」が選択されたときには（Ｓ21：No）、走行ルー
トブロック作成処理制御（図１２参照）が実行される
（Ｓ22）。例えば、図１７に示すように、Ｓ地点を現在
位置として、Ｓ地点から比較的遠距離にあるＥ地点の目
的地まで走行する場合、この制御が開始されると、走行
に支障を来すことのない、例えば、「１／2500」又は
「１／5000」の縮尺の道路地図情報に基づいて、全走行
ルートを含む走行ルート対応道路地図情報として、複数
の走行ルートブロック８０〜８４が演算で求められる
（Ｓ60）。

【００４６】そして、先頭の走行ルートブロック８０か
ら最終の走行ルートブロック８４の各々について、走行
ルートブロック８０〜８４を表示し、その表示された走
行ルートブロック８０〜８４を印刷する指令をカラープ
リンタ３０に出力され（Ｓ61〜63）、全走行ルートを複
数枚の用紙３２ａに印刷されたときには（Ｓ63：Ye
s）、走行ルート案内制御にリターンする。これによ
り、カラープリンタ３０においては、各走行ルートブロ
ック８０〜８４が１枚ずつの用紙３２ａにカラー印刷さ
れるので、走行に応じた走行ルートブロック８０〜８４
の地図情報を順次参照しながら走行することができる。

【００４７】ところで、操作パネル１９に設けられたル
ート案内開始キーが操作されたときには（Ｓ18：Yes
）、自動車１の走行に応じたルート案内するルート案
内処理が実行され（Ｓ19）、Ｓ10に移行する。また、プ
リントキーやルート案内開始キー以外のキーが操作され
たときには（Ｓ18：No）、その操作されたキーに対応す
る種々の処理が実行され（Ｓ34）、Ｓ10に移行する。

【００４８】以上説明したプリンタ付きナビゲーション
装置３においては、カラーディスプレイ２１に表示され
た道路地図情報だけでなく、自動車１の現在位置と入力
された目的地とに基づいて設定された走行ルートを含む
道路地図情報やその走行ルートに沿う誘導情報などの表
示情報をカラープリンタ３０で用紙３２ａにカラー印刷
して取り出すことができるので、複数台の自動車でドラ
イブするような場合に、ナビゲーション装置を搭載して
いない自動車のドライバーに、走行ルートに関する地図
情報を容易にカラー印刷して素早く手渡すことができる
とともに、その印刷した地図情報を走行記録として記念
に残しておくことができる。

【００４９】前記カラープリンタ３０が、感光体ベルト
３４と、４組の現像剤供給機構４４ａ〜４４ｄ（その各
々がスリット部材４７と現像剤突出用アクチュエータ４
９とを有する）とからなるので、カラープリンタ３０の
小型化と軽量化を図ることができる。また、印刷してな
い状態において、スリット部材４７の微小間隙５４の先
端部からの流動性現像剤５１の漏出を防止でき、流動性
現像剤の蒸発量も微々たるものとなる。

【００５０】また、走行ルートの全体を１画面に含む縮
尺の走行ルート対応地図情報を地図情報メモリ２０から
読み出してカラーディスプレイ２１に表示し、その走行
ルート対応地図情報を１枚の用紙３２ａに印刷するの
で、目的地が現在地に対して比較的近距離の場合には、
走行に支障を来さない細かさの走行ルート対応道路地図
情報が用紙３２ａにカラー印刷され、走行ルートの全体
を用紙３２ａ上で簡単に把握することができる。

【００５１】走行ルート上の交差部などの特定位置が指
定されたときには、その指定された特定位置付近の道路
地図情報に対応する、表示中の地図の縮尺より小さい縮
尺の道路地図情報が地図情報メモリ２０から読み出して
カラーディスプレイ２１に表示され、その地図情報を用
紙３２ａに印刷するので、走行ルート上の複雑な交差部
や目標地のより詳しい地図情報を用紙３２ａにカラー印
刷して、ナビゲーション装置を備えていないドライバー
に手渡すことができ、複雑な交差部などを間違わずに走
行することができる。

【００５２】更に、地図情報メモリ２０には、複数の道
路交差部の拡大交差部地図情報が格納され、プリントメ
ニューから「道路交差部一覧表印刷」が選択されたとき
には、走行ルートに基づいて、地図情報メモリ２０から
その走行ルート上の複数の道路交差部に関する拡大交差
部地図情報を現在位置側から順に読み出してＲＡＭ１４
のワークメモリに格納され、そのワークメモリに格納さ
れた複数の拡大交差部地図情報を用紙３２ａに印刷する
ので、走行ルートの走行に際して通過したり、或いは右
折や左折する全ての拡大交差部地図情報を用紙３２ａに
カラー印刷して、ナビゲーション装置を備えていないド
ライバーに手渡すことができ、交差部を間違わずに走行
することができる。

【００５３】ここで、前記実施形態を部分的に変更する
変更態様として、前記ＬＥＤアレイ４２の代わりにレー
ザ光を走査して露光するレーザ光走査型露光手段を適用
してもよい。ロール紙３２に代えて「Ｂ５判」や「Ａ４
判」などのカット用紙を適用することもできる。地図情
報メモリ２０には、関東地区や関西地区などのエリアマ
ップを格納するように構成してもよい。カラー印刷手段
としてインクジェット方式の印刷手段を適用してもよ
い。また、各現像剤供給機構４４ａ〜４４ｄに対応する
帯電器及びＬＥＤアレイを装備し、各色用の帯電と露光
と現像とを一連の動作で１回の印刷処理で実行するよう
に構成することも可能である。

【００５４】

【発明の効果】請求項１のプリンタ付きナビゲーション
装置によれば、地図情報記憶手段と、位置検出手段と、
表示手段と、入力手段と、走行ルート設定手段と、誘導
表示制御手段とを備えたナビゲーション装置において、
ディスプレイに表示中の表示情報を受け、その表示情報
を記録用紙にカラー印刷する印刷手段を備えているの
で、入力手段により目的地が入力設定されると、位置検
出手段で検出された自動車の現在位置と目的地とに基づ
いて、走行ルート設定手段で走行ルートが設定されると
ともに、誘導表示制御手段により、その走行ルートを含
む道路地図情報と走行ルートに沿う誘導情報とがディス
プレイに表示され、そのディスプレイに表示中の表示情
報に基づいて印刷手段により記録用紙にカラー印刷する
ことができる。即ち、複数台の自動車で、ドライブする
ような場合に、ナビゲーション装置を搭載していない自
動車のドライバーに、走行ルートに関する地図情報を容
易にカラー印刷して素早く手渡すことができるととも
に、その印刷した地図情報を走行記録として記念に残し
ておくことができる。

【００５５】請求項２のプリンタ付きナビゲーション装
置によれば、請求項１と同様の効果を奏するが、印刷手
段が、潜像担持体と、複数の現像剤供給手段（その各々
がスリット部材と現像剤突出手段とを有する）とからな
るので、印刷手段の小型化と軽量化を図ることができ
る。また、印刷していない状態において、スリット部材
の微小間隙の先端部から流動性現像剤の漏出を防止し、
流動性現像剤の蒸発量も微々たるものとなる。

【００５６】請求項３のプリンタ付きナビゲーション装
置よれば、請求項１と同様の効果を奏するが、走行ルー
トの全体を１画面に含む縮尺の走行ルート対応地図情報
を地図情報記憶手段から読み出してディスプレイに表示
し、その走行ルート対応地図情報を印刷するので、目的
地が現在地に対して比較的近距離の場合には、走行に支
障の来さない細かさの走行ルート対応道路地図情報が用
紙にカラー印刷され、走行ルートの全体を用紙上で簡単
に把握することができる。

【００５７】請求項４のプリンタ付きナビゲーション装
置によれば、請求項２と同様の効果を奏するが、走行ル
ート上の入力手段を介して指定された特定位置付近の道
路地図情報に対応する、表示中の地図の縮尺より小さい
縮尺の道路地図情報を地図情報記憶手段から読み出して
ディスプレイに表示し、その地図情報を印刷するので、
走行ルート上の複雑な交差部や目標地のより詳しい地図
情報を用紙にカラー印刷して、ナビゲーション装置を備
えていないドライバーに手渡すことができ、複雑な交差
部などを間違わずに走行することができる。

【００５８】請求項５のプリンタ付きナビゲーション装
置によれば、請求項３と同様の効果を奏するが、地図情
報記憶手段には複数の道路交差部の拡大交差部地図情報
が格納され、入力手段から所定の指令を受けたときに、
走行ルートに基づいて、地図情報記憶手段からその走行
ルート上の複数の道路交差部に関する拡大交差部地図情
報を現在位置側から順に読み出してメモリに格納し、そ
のメモリに格納された複数の拡大交差部地図情報を印刷
するので、走行ルートの走行に際して通過したり、或い
は右折や左折する全ての拡大交差部地図情報を用紙にカ
ラー印刷して、ナビゲーション装置を備えていないドラ
イバーに手渡すことができ、交差部を間違わずに走行す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る、自動車に搭載された
プリンタ付きナビゲーション装置の斜視図である。

【図２】プリンタ付きナビゲーション装置の制御系のブ
ロック図である。

【図３】カラープリンタの縦断側面図である。

【図４】現像剤供給機構の要部構成図（非印刷状態）で
ある。

【図５】現像剤供給機構の要部構成図（印刷状態）であ
る。

【図６】（ａ）は非印刷状態のときのスリット部材等の
拡大断面図、（ｂ）は印刷状態のときのスリット部材等
の拡大断面図である。

【図７】カラープリンタの制御系のブロック図である。

【図８】印刷時の駆動信号等のタイムチャートである。

【図９】（ａ）はＹ成分用帯電状態の電位の説明図、
（ｂ）はＹ成分用露光後の電位の説明図、（ｃ）はＹ成
分用現像情報の電位の説明図である。

【図１０】（ａ）はＭ成分用帯電状態の電位の説明図、
（ｂ）はＭ成分用露光後の電位の説明図、（ｃ）はＭ成
分用現像情報の電位の説明図である。

【図１１】走行ルート案内制御のルーチンの概略フロー
チャートである。

【図１２】複数枚印刷印刷処理制御のルーチンの概略フ
ローチャートである。

【図１３】誘導情報を含む道路地図情報の表示例を示す
図である。

【図１４】複数の道路交差部の表示例を示す図である。

【図１５】特定位置付近の拡大道路地図情報の表示例を
示す図である。

【図１６】全走行ルートの道路地図情報を１画面表示し
た表示例を示す図である。

【図１７】全走行ルートを複数枚の用紙に印刷するとき
の説明図である。

【符号の説明】

３プリンタ付きナビゲーション装置１０ナビゲーション装置本体１１マイクロコンピュータ１６ＧＰＳ受信機１９操作パネル２０地図情報メモリ２１カラー液晶ディスプレイ３０カラープリンタ３４感光体ベルト４０帯電器４１ＬＥＤアレイ４２ａ〜４２ｄ現像剤供給ヘッド４４ａ〜４４ｄ現像剤供給機構４７スリット部材４９現像剤突出用アクチュエータ４９ａ金属板４９ｂ圧電素子６０制御装置６３ＲＯＭ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】道路地図情報を複数種類の縮尺にて格納
した地図情報記憶手段と、自動車の現在位置を検出する
位置検出手段と、道路地図情報や文字情報を表示するデ
ィスプレイを有する表示手段と、種々の指令を入力設定
する入力手段と、ディスプレイに表示された道路地図情
報と入力手段を介して現在位置から目的地までの走行ル
ートを設定する走行ルート設定手段と、走行ルート設定
手段で設定された走行ルートを含む道路地図情報を地図
情報記憶手段から読み出してディスプレイに表示させ且
つ走行ルートに沿って誘導する誘導情報をディスプレイ
に表示させる誘導表示制御手段とを備えたナビゲーショ
ン装置において、前記ディスプレイに表示中の表示情
報を受け、その表示情報を記録用紙にカラー印刷する印
刷手段を備えたことを特徴とするプリンタ付きナビゲー
ション装置。
【請求項２】前記画像記録装置は、所定の幅を有し、静電潜像を担持して静電潜像を幅方向
と略直交する方向に移動させるドラム状又はベルト状の
潜像担持体と、前記潜像担持体の表面に流動性を有する複数色の流動性
現像剤を夫々供給する複数の現像剤供給手段とを備え、前記各現像剤供給手段は、先端部が潜像担持体の表面に
接近して対向する一様な微小間隙を形成してなる前記幅
方向と略平行に延びるスリット部材と、流動性現像剤を
スリット部材の微小間隙の先端部から微小量だけ突出さ
せる為の現像剤突出手段とを有することを特徴とする請
求項１に記載のプリンタ付きナビゲーション装置。
【請求項３】前記走行ルートの全体を１画面に含む縮
尺の走行ルート対応地図情報を地図情報記憶手段から読
み出してディスプレイに表示し、その走行ルート対応地
図情報を印刷するように構成したことを特徴とする請求
項２に記載のナビゲーション装置用カラープリンタ。
【請求項４】前記走行ルート上の入力手段を介して指
定された特定位置付近の道路地図情報に対応する、表示
中の地図の縮尺より小さい縮尺の道路地図情報を地図情
報記憶手段から読み出してディスプレイに表示し、その
地図情報を印刷するように構成したことを特徴とする請
求項２に記載のナビゲーション装置用カラープリンタ。
【請求項５】前記地図情報記憶手段には複数の道路交
差部の拡大交差部地図情報が格納され、入力手段から所
定の指令を受けたときに、走行ルートに基づいて、地図
情報記憶手段からその走行ルート上の複数の道路交差部
に関する拡大交差部地図情報を現在位置側から順に読み
出してメモリに格納し、そのメモリに格納された複数の
拡大交差部地図情報を印刷するように構成したことを特
徴とする請求項１〜請求項４の何れか１項に記載のプリ
ンタ付きナビゲーション装置。