JPH10214807A - 半導体基板の研磨方法 - Google Patents

半導体基板の研磨方法

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JPH10214807A
JPH10214807A JP1898497A JP1898497A JPH10214807A JP H10214807 A JPH10214807 A JP H10214807A JP 1898497 A JP1898497 A JP 1898497A JP 1898497 A JP1898497 A JP 1898497A JP H10214807 A JPH10214807 A JP H10214807A
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JP
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polishing
semiconductor substrate
temperature
substrate
film
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JP1898497A
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English (en)
Inventor
Yasushi Kurata
靖 倉田
Jun Matsuzawa
純 松沢
Masato Yoshida
誠人 吉田
Hiroki Terasaki
裕樹 寺崎
Kiyohito Tanno
清仁 丹野
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの作製プロセスに用いられる半
導体基板の研磨方法を提供するもので、研磨中の研磨速
度の安定化及び選択研磨を実現し、層間絶縁膜のCMP
では、時間による安定した終点管理や選択研磨に基づい
た難研磨層をストッパーとした終点管理を実現可能とす
る。 【解決手段】 半導体基板の研磨方法において、研磨時
の定盤表面温度或いは基板表面温度の変化をモニター
し、その温度上昇が5℃以下になるように、研磨条件を
制御しながら、或いは研磨定盤、基板キャリア、研磨液
を冷却しながら研磨することにより、研磨中の温度上昇
が抑制され、研磨速度の変動が小さくなること、また研
磨途中に研磨速度が急激に低下する生成層が形成される
系ではこの生成層が安定に存在するという特性を利用し
た研磨方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体チップの作
製プロセスに用いられる半導体基板の研磨方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板は、シリコン(Si)ウェハ
−、ヒ化ガリウム(GaAs)ウェハ−等の基板上に、
トランジスタ、ダイオ−ド、抵抗、コンデンサ−のよう
な電子回路を構成する要素である回路素子を形成し、更
にSiO2、Si34、PSG(phospho silicate glas
s)等の無機絶縁膜を形成したもので、このような半導
体基板上にデバイス及び配線パターンを形成するプロセ
スに用いられる研磨工程において、被研磨膜を平坦化の
目的或いは不要な部分を除去する目的で、化学的研磨作
用と機械的研磨作用の複合効果を利用した化学機械的研
磨(CMP:Chemical Mechanical
Polishing)が適用され始めた。研磨条件と
して、研磨時の研磨面の温度変化については、定盤表面
の温度をモニターすることが可能な研磨装置も開発され
ているが、温度上昇が少なくなるように定盤に冷却水等
を循環させて冷却するだけで、温度上昇について定量的
に制御する研磨方法ではなかった。
【0003】一方、層間絶縁膜CMPの被研磨物として
は、CVD法により形成されたSiO2であり、研磨剤
としてはコロイダルシリカを分散させた研磨液が、研磨
パッドとして発泡ポリウレタン製のものが広く使われて
いる。また、一部で金属元素汚染の防止、研磨速度や均
一性の改善の目的で酸化セリウムを分散させた研磨液も
使われている(特開平5−326469号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ある所定の研磨条件で
半導体基板の研磨を行った場合、キャリアに張り付けた
基板と研磨パッドとの摩擦力が大きくなる場合があり、
温度上昇等による表面の反応生成膜の生成速度或いは除
去速度の変化によって、研磨途中で急激に研磨速度が増
加する。このように、研磨速度の変動が大きくなってし
まうと、研磨の終点管理を時間で行うことが主流である
絶縁膜のCMPでは終点管理が困難になるという問題が
あった。また、特定の被研磨膜にその表面に研磨速度が
急激に低下するような研磨剤粒子膜或いは研磨剤粒子と
被研磨膜の反応生成膜等が形成されることにより、他の
被研磨膜の選択研磨を行うことができる研磨液を用いた
場合に、研磨速度を急激に低下させるような生成物が研
磨時の摩擦の増加に伴い容易に除去されてしまうことに
より選択研磨が実現できないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨方法は、研
磨時の定盤表面温度及び/又は基板表面温度の変化をモ
ニターしその温度上昇が5℃以下になるように、研磨条
件の制御及び/又は研磨定盤、基板キャリア、研磨液の
少なくとも1つの冷却を行いながら研磨することを特徴
とする半導体基板の研磨方法である。
【0006】すなわち本発明の研磨方法は、半導体基板
の研磨方法において、研磨時の定盤表面温度或いは基板
表面温度の変化をモニターし、その温度上昇が5℃以下
になるように、研磨条件を制御しながら、或いは研磨定
盤、基板キャリア、研磨液を冷却しながら研磨すること
により、研磨中の温度上昇が抑制され、研磨速度の変動
が小さくなること、また研磨途中に研磨速度が急激に低
下する生成層が形成される系ではこの生成層が安定に存
在するという特性を利用したものである。その結果、本
発明の研磨方法によって、研磨中の研磨速度の安定化及
び選択研磨を実現することが可能になり、層間絶縁膜の
CMPでは、時間による安定した終点管理や選択研磨に
基づいた難研磨層をストッパーとした終点管理が実現可
能になる。
【0007】本発明の酸化セリウム研磨剤は、水中に酸
化セリウム粒子を分散させたスラリーよりなるものであ
り、酸化セリウム粒子として、水中に分散された3価の
非水溶性セリウム化合物を酸化剤で酸化することによっ
て得られる酸化セリウム粒子が使用される。この酸化セ
リウム研磨剤は、半導体基板上にCVD法等によって形
成されるSiO2膜に対しては、表面に不動態膜を形成
するために研磨速度が非常に遅いのに対し、有機SOG
膜に対しては高速研磨が可能であるために、SiO2
に対し有機SOG膜の選択研磨が可能である。そこで、
有機SOG膜の一般的な使用法である下層(及び上層
に)にCVD−SiO2膜を形成する方法では、下層の
SiO2膜をストッパーとして有機SOG膜の平坦化が
可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に於いて、酸化セリウム粒
子を作成する方法としては、3価のセリウム化合物の中
で水に溶解しないセリウム化合物を出発材料とし、これ
を水中に分散後、酸化剤を滴下することによって固体状
態のままで酸化処理を施すことにより4価の酸化セリウ
ム粒子を作製する方法が好ましく使用される。3価の非
水溶性セリウム化合物としては、炭酸セリウム、水酸化
セリウム、シュウ酸セリウム、酢酸セリウムなどの非水
溶性セリウム塩が挙げれ、特に制限はない。これらの3
価の非水溶性セリウム化合物を水中に分散させる方法と
しては、通常の撹拌機による分散処理の他に、ホモジナ
イザー、超音波分散機、ボールミルなどを用いることが
できる。特に、分散粒子を細かくした方が後で施す酸化
処理が容易に行えるので、ボールミルによる分散処理を
施すのが好ましい。3価の非水溶性セリウム化合物の濃
度には特に制限は無いが、分散液の取り扱い易さから1
〜30重量%の範囲が好ましい。この3価の非水溶性セ
リウム化合物の分散液に酸化剤を添加することによっ
て、固体状態のままで酸化処理を施すことにより4価の
酸化セリウム粒子を得る。ここで用いる酸化剤として
は、硝酸カリウム等の硝酸塩、過マンガン酸カリウム等
の過マンガン酸塩、クロム酸カリウム等のクロム酸塩、
過酸化水素、ハロゲン、オゾンなどが挙げられる。これ
らの中では、酸化処理に伴う不純物の混入を防ぐため
に、過酸化水素を用いることが好ましい。酸化剤の添加
量は、3価の非水溶性セリウム化合物1モルに対して1
モル以上が必要であり、酸化処理を完結させることから
1モル〜10モルの範囲が好ましい。処理温度には特に
制限は無いが、過酸化水素等の自己分解性の酸化剤を用
いる場合には40℃以下で処理を開始することが好まし
く、全量添加後、過剰な酸化剤を分解させるために80
℃以上に加熱することが好ましい。酸化処理を施して得
られた粒子の回収は、デカンテーション、ろ過、遠心分
離などの通常の方法が用いられるが、効率良く短時間で
分離することが可能な遠心分離が好ましい。この際に、
溶液のpHが酸側にあると粒子の沈殿が極めて遅く、一
般的な遠心分離機では固液分離が困難になってしまうの
で、アンモニアなどの金属イオンを含まないアルカリ性
物質を添加して溶液のpHを8以上にしてから遠心分離
を行うことが好ましい。また、不純物濃度を低下させる
ために、沈殿物の洗浄を繰り返すことも有効である。回
収した沈殿物をそのまま酸化セリウム粒子として使用し
てもよいが、回収した沈殿物を乾燥機などで水分を除去
するようにしても良い。乾燥温度には特に制限は無い
が、420℃以上では酸化セリウム粒子の結晶性が著し
く増加してしまうので、420℃以下のできるだけ低い
温度で乾燥させることが好ましい。
【0009】所定の半導体基板、すなわち回路素子と配
線パターンが形成された段階の半導体基板、回路素子が
形成された段階の半導体基板等の半導体基板上に形成さ
れた有機SOG絶縁膜層を上記酸化セリウムスラリーで
研磨することによって、絶縁膜層表面の凹凸を解消し、
半導体基板全面に渡って平滑な面とする。ここで、研磨
する装置としては、半導体基板を保持するキャリアと研
磨パッドを貼り付けた(回転数が変更可能なモータ等を
取り付けてある)定盤を有する一般的な研磨装置が使用
できる。研磨パッドとしては、発泡ポリウレタンの他に
多孔質フッ素樹脂、不織布などが使用できる。また、研
磨パッドにはスラリーが留まる様な溝加工を施すことが
好ましい。
【0010】研磨条件として、定盤の回転速度は半導体
基板が飛び出さない様に100rpm以下の低回転が好
ましく、半導体基板にかける圧力は摩擦が臨界値を越え
ないように200g/cm2以下であること。また、研
磨している間、研磨パッドにはスラリーをポンプ等で連
続的に供給する。この時の供給量は、0.05cc/c
2/分以上であること。
【0011】研磨終了後の半導体基板は、流水中で良く
洗浄後、表面に付着した酸化セリウム粒子を除去するた
めに、過酸化水素の存在下で硝酸、硫酸、過酸化水素、
炭酸アンモニウム水溶液それぞれの単独液及び混合液中
に浸漬してから再度水洗し、乾燥する。ここで、浸漬時
間には特に制限は無いが、酸化セリウム粒子の溶解によ
って生じる気泡が発生しなくなる時点で処理の終了を判
断することができる。また、浸漬温度には特に制限は無
いが、過酸化水素水などの自己分解性を示すものを用い
る場合には、40℃以下で処理することが好ましい。水
洗後は、スピンドライヤ等を用いて半導体基板上に付着
した水滴を払い落としてから乾燥させることが好まし
い。
【0012】この様にして平坦化された絶縁膜層の上
に、第2層目のアルミニウム配線を形成し、その配線間
及び配線上に再度CVD−SiO2薄膜層及び有機SO
G膜絶縁層を形成後、上記酸化セリウムスラリーを用い
て研磨することによって、有機SOG絶縁膜層表面の凹
凸を解消し、半導体基板全面に渡って平滑な面とする。
この工程を所定数繰り返すことにより、所望の層数の半
導体を製造する。
【0013】有機SOG膜の絶縁膜は、アルコキシシラ
ン及びアルキルアルコキシシランをアルコールなどの有
機溶媒中で水及び触媒を添加することにより加水分解し
て得られる塗布液をスピンコート法などにより基板に塗
布後、加熱処理により硬化させることにより製造され
る。
【0014】ここで、アルコキシシランとしては、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロ
ポキシシランなどのモノマ又はオリゴマなどが挙げら
れ、それぞれ単独で又は2種類以上組み合わせて用いる
ことができる。また、アルキルアルコキシシランとして
は、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメト
キシシランなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独で又
は2種類以上組み合わせて用いることができる。ここ
で、フルオロトリメトキシシラン、フルオロメチルジメ
トキシシランなどのアルコキシシラン、アルキルアルコ
キシシランのSiにフッ素が結合したもの、トリフルオ
ロメチルトリメトキシシラントリフルオロメチルメチル
ジメトキシシランなどのアルキルアルコキシシランのア
ルキル基の少なくとも一部がフッ素化されたもの、アル
コキシシラン、アルキルアルコキシシランのSiにフッ
素が結合したものも用いることができる。これらはそれ
ぞれ単独で又は2種類以上組み合わせて用いることがで
きる。ここで、アルコシシランとアルキルアルコキシシ
ランとの添加量の割合は、これらにより構成される絶縁
膜中のシロキサン結合に由来するSi原子数とアルキル
基に由来するC原子数が C原子数/(Si原子数+C原子数)≧ 0.1 の関係にあることが好ましい。この割合が0.1より小
さいと絶縁膜の形成時に膜中にクラックが発生し、膜の
欠落、絶縁性の低下などの欠陥が生じてしまう。有機溶
媒としては、メチルアルコール、エチルアルコールなど
の1価アルコール類及びそのエーテル又はエステル類、
グリセリン、エチレングリコールなどの多価アルコール
類及びそのエーテル又はエステル類、アセトン、メチエ
チルケトン、などのケトン類などが挙げられ、これらは
それぞれ単独で、又は2種類以上組み合わせて用いるこ
とができる。触媒としては、加水分解用として、塩酸、
硝酸、リン酸などの無機酸、酢酸、マレイン酸などの有
機酸、これらの酸無水物又は誘導体などの酸及び水酸化
ナトリウム、アンモニア、メチルアミンなどのアルカリ
が挙げられる。
【0015】本発明の研磨方法は、2種類以上の膜から
なる形成膜を研磨して目的とする構造を形成するプロセ
スにおいて使用できる。
【0016】
【実施例】
(酸化セリウム粒子の作製)炭酸セリウム50gを脱イ
オン水450g中に添加後、遊星ボールミルを用いて2
800rpmで15分間分散処理を施すことによって、
白色の炭酸セリウムスラリーを得た。このスラリーに撹
拌をしながら過酸化水素水(約35%)29.2gを滴
下し、さらに撹拌を続けながら1時間反応を進めてか
ら、ウォーターバスを用いて90℃まで昇温させた。9
0℃で1時間撹拌後、室温まで冷却し、遠心分離機によ
る固液分離後、120℃の乾燥機で24時間乾燥させる
ことにより白色粉末30gを得た。この白色粉末のX線
回折パターンを測定した結果、酸化セリウムであること
が同定された。
【0017】(絶縁膜層の研磨)保持する基板取り付け
用の吸着パッドを貼り付けたホルダーに、下層CVD−
SiO2薄膜層及び有機SOG層を形成させた直径6イ
ンチSiウエハーをセットする。そして、発泡ポリウレ
タン製の研磨パッドを貼り付けた(回転数が変更可能な
モータ等を取り付けてある)直径22インチ定盤上に、
Siウエハー面を下にしてホルダーを載せ、トータル1
50g/cm2の荷重をかけた。定盤上に上記の酸化セ
リウムスラリーを120cc/分で滴下しながら、定盤
回転速度は30rpm及びキャリア回転速度は30rp
mで回転させて有機SOG膜を研磨した。研磨中に研磨
パッド表面の温度を赤外線センサーによってモニターし
たところ、温度上昇が観測された。そこで、スラリーの
滴下速度を200cc/分に増加し、また定盤の冷却水
温度を低下することによって、研磨時間4分間の温度上
昇を研磨開始時温度に対し約2℃以下に抑えることがで
きた。研磨後、Siウエハーをホルダーから外して、流
水中で良く洗浄後、硝酸を入れたビーカの中に浸し、こ
のビーカを超音波洗浄機中にセットして10分間洗浄し
た。酸化セリウムの溶解に伴う発泡が収まったことを確
認後、ビーカ中からSiウエハーを取りだし、スピンド
ライヤで水滴を除去後、120℃の乾燥機で10分間乾
燥させた。自動エリプソメータを用いて研磨前後の膜厚
変化を測定した結果、この研磨により最初に下層のCV
D−SiO2が露出する位置まで、約4000Åの有機
SOG絶縁層が削られ、Siウエハー全面に渡ってほぼ
均一の厚みになっていることが分った。研磨時間を3
分、5分にして同様に研磨及び後洗浄を行った結果、同
様に下層のCVD−SiO2が露出する位置まで、約4
000Åだけが研磨によって除去され、Siウエハー全
面に渡ってほぼ均一の厚みになっていることが分った。
これは、下層のCVD−SiO2膜表面に研磨層度が急
激に低下するよう生成層が形成されることにより、それ
が研磨の進行を抑えるストッパーの役割を果たしたため
である。この工程を6回繰り返して6層配線を形成させ
たが、その断面のSEM観察から、各層においてSi基
板全面に渡りその表面の段差がほとんど認められず、配
線パターンも精度良く切れていることが分った。
【0018】比較例 実施例と同様に保持する基板取り付け用の吸着パッドを
貼り付けたホルダーに、下層CVD−SiO2薄膜層及
び有機SOG層を形成させた直径6インチSiウエハー
をセットする。そして、発泡ポリウレタン製の研磨パッ
ドを貼り付けた(回転数が変更可能なモータ等を取り付
けてある)直径22インチ定盤上に、Siウエハー面を
下にしてホルダーを載せ、トータル150g/cm2
荷重をかけた。定盤上に上記の酸化セリウムスラリーを
120cc/分で滴下しながら、定盤回転速度30rp
m及びキャリア回転速度30rpmで有機SOG膜を研
磨した。研磨中に研磨パッド表面の温度を赤外線センサ
ーによってモニターしたところ、温度上昇が観測され
た。しかし、そのまま研磨を続行したところ、研磨時間
4分間中の温度上昇は研磨開始時温度に対し最大約6℃
であった。基板の洗浄後、膜厚を測定した結果約600
0Åが除去された。しかし、部分的に下層のCVD−S
iO2が完全に除去され、下のAl配線が露出したり、
断線している箇所が見受けられた。このように、研磨中
に摩擦の増加によって研磨パッド表面の温度、即ち研磨
界面の温度がある温度以上に上昇した場合、露出した下
層CVD−SiO2膜表面に生成される研磨速度を急激
に低下させる生成膜が容易に除去されてしまい、ストッ
パーとならなかったために、時間による研磨の終点制御
が困難であった。
【0019】
【発明の効果】2種類以上の膜からなる形成膜を研磨し
て目的とする構造を形成するプロセスにおいて、選択研
磨を利用した平坦化や安定した研磨速度の実現により、
プロセスの簡略化及び高精度化を実現することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺崎 裕樹 茨城県つくば市和台48 日立化成工業株式 会社筑波開発研究所内 (72)発明者 丹野 清仁 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の研磨方法において、研磨時
    の定盤表面温度及び/又は基板表面温度の変化をモニタ
    ーしその温度上昇が5℃以下になるように、研磨条件の
    制御及び/又は研磨定盤、基板キャリア、研磨液の少な
    くとも1つの冷却を行いながら研磨することを特徴とす
    る研磨方法。
  2. 【請求項2】 酸化セリウムを分散させた研磨液の研磨
    剤で研磨する請求項1記載の半導体基板の研磨方法。
  3. 【請求項3】 被研磨物が有機SOG膜である請求項1
    又は2記載の半導体基板の研磨方法。
  4. 【請求項4】 発泡ポリウレタンパッドの研磨パッドで
    研磨する請求項1〜3各項記載の半導体基板の研磨方
    法。
JP1898497A 1997-01-31 1997-01-31 半導体基板の研磨方法 Pending JPH10214807A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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