JPH10214472A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

磁気テープカートリッジ

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JPH10214472A
JPH10214472A JP1673897A JP1673897A JPH10214472A JP H10214472 A JPH10214472 A JP H10214472A JP 1673897 A JP1673897 A JP 1673897A JP 1673897 A JP1673897 A JP 1673897A JP H10214472 A JPH10214472 A JP H10214472A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
guide
cartridge
reel
Prior art date
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JP1673897A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hayashi
洋一 林
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープのテンションロス(走行抵抗)を
減少し、走行安定性を高める。 【解決手段】 カートリッジケース2と、カートリッジ
ケース2内で同軸上に2段重ねて収容され、磁気テープ
5を巻装された一対のテープリール3,4と、一方のテ
ープリール3(4)から他方のテープリール4(3)に
磁気テープ5を走行させる為に一方のテープリール3
(4)から引き出した磁気テープ5を他方のテープリー
ル4(3)に向けて斜めに誘導するテープガイド11,
12,13,14とを備えた磁気テープカートリッジで
あって、前記テープガイド11,12,13,14を、
略円筒面状のガイド面を備えた非回転部材で構成し、そ
のガイド面の滑りで磁気テープ5を案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型汎用コ
ンピュータの外部記録媒体としての使用に好適な磁気テ
ープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大型汎用コンピュータの外部記
録媒体としては、磁気テープカートリッジが使用されて
いる。この場合の磁気テープは、単一のテープリールに
巻回された状態で、略正方形の箱形のカートリッジケー
ス内に収められ、容易に取り扱えるようになっている。
そして、コンピュータ等のハード装置(記録再生装置)
に磁気テープカートリッジを装填した後、該カートリッ
ジから磁気テープの一端側を引き出し、記録ヘッドや再
生ヘッドを備えたハード装置側のテープ搬送路に沿って
磁気テープをローディングする。
【0003】しかし、この場合は、ハード装置側に巻き
取りのためのリールを設ける等の必要があるため、ハー
ド装置側の構成が複雑化するという問題がある。そのた
め、一対のテープリールをカートリッジケース内に収納
する磁気テープカートリッジが提案されている。例えば
VHSビデオカセットのように、カートリッジケース内
に2つのテープリールを左右に並べて配設し、各テープ
リールを平行な2軸回りに回転させる構成である。しか
し、このような構成の場合、従来の磁気テープカートリ
ッジよりもカートリッジケースの幅が大きくなって、全
体寸法の拡大を招いてしまい、好ましくない。
【0004】そこで、2つのリールを同軸に2段に重ね
て配設して、これをリール径より僅かに大きい略正方形
のカートリッジケース内に収容した構造の磁気テープカ
ートリッジが考えられる。このようなリール2段重ね式
の磁気テープカートリッジの場合、カートリッジケース
の厚み方向の寸法は若干増えるものの、カートリッジケ
ースの幅は従来のものと同一寸法にすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に一対のテープリールを2段重ねにして磁気テープを両
リール間で走行させるようにした場合、一方のテープリ
ールから他方のテープリールに移行する区間で、磁気テ
ープをテープガイドにより強制的に角度を付けながら相
手リール方向に斜めに、しかも精度良く誘導しなければ
ならない。また、テープガイドに対する磁気テープのラ
ップ角(巻付き角)の総計が400度以上にもなるこ
と、及び、斜め走行ゆえにテープにねじり等の不自然な
負荷が加わっていること等のため、走行抵抗つまりテン
ションロスが非常に大きくなりやすく、これを小さく抑
える必要もある。
【0006】走行抵抗を下げるには、一般的には、回転
型ローラガイドを使用することが考えられる。しかし、
回転型ローラガイドを使用した場合、ステアリング現象
(テープがローラガイドの周面に斜めに進入することに
よって、テープがローラガイドの軸線方向にローラガイ
ドの回転に伴って移動する現象)によって、磁気テープ
の幅方向の位置は変化する。従って、非常に高精度に回
転型ローラガイドを設置し、更に、ローラガイドの軸線
方向両端にフランジを設け、ステアリング現象によるテ
ープの移動をフランジによって強制的に抑える必要があ
る。しかし、高精度に回転型ローラガイドを設置するの
はコストの上昇となるし、フランジで強制的に磁気テー
プの移動を規制するのは、磁気テープのエッジダメージ
の原因となるし、結果的にテンションロスの増大とな
る。
【0007】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、一対のテープリールを同軸に2段重ねに
配置した形式の磁気テープカートリッジにおいて、磁気
テープのテンションロスを低減しながら、走行位置の安
定性を高めることができ、しかも、磁気テープのエッジ
ダメージの問題を解消し、且つ、それらを低コストに実
現し得る磁気テープカートリッジを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、カ
ートリッジケースと、該カートリッジケース内で同軸上
に2段重ねて収容され、磁気テープを巻装された一対の
テープリールと、一方のテープリールから他方のテープ
リールに磁気テープを走行させる為に一方のテープリー
ルから引き出した磁気テープを他方のテープリールに向
けて斜めに誘導するテープガイドとを備えた磁気テープ
カートリッジであって、前記テープガイドの少なくとも
一つを、略円筒面状のガイド面を備えた非回転部材で構
成し、そのガイド面の滑りで磁気テープを案内すること
を特徴とする磁気テープカートリッジにより達成され
る。尚、好ましくは前記ガイド面の曲率半径が5mm以
上とされる。又、好ましくは前記ガイド面が導電性材料
で構成される。更に、好ましくは前記ガイド面の表面あ
らさがRz0.3μm以下とされる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る磁気テープカ
ートリッジの一実施形態を添付図面に基づいて詳細に説
明する。図1は磁気テープカートリッジの分解斜視図、
図2は組立品の外観図であり、図2の(a)は上面側の
外観、(b)は裏返して見た下面側の外観を示す。この
磁気テープカートリッジ1は、合成樹脂等で形成された
正方形箱型のカートリッジケース2を有する。該カート
リッジケース2は、ロアカートリッジ2Aとアッパカー
トリッジ2Bとからなり、ケース前部には収容した磁気
テープ5に対してハード装置側の磁気ヘッド(図示せ
ず)を接触させるためのシャッタ7付きの開口6を有
し、ケース下面にはハード装置側の駆動部材と連結する
ための開口部8を有している。
【0010】前記カートリッジケース2内には、各々合
成樹脂等で形成されたアッパテープリール3とロアテー
プリール4が同軸上に2段重ねて収容配置されている。
図3(a),(b)は組立状態における磁気テープカー
トリッジ1の内部構造を示している。
【0011】図3に示すように、ロアテープリール4
は、外周面に磁気テープ5を巻回する中心孔41a付き
のハブ部41と、ハブ部41の軸線方向両端(上端およ
び下端)に設けられた各々円盤状の上フランジ42及び
下フランジ43とからなる。上フランジ42と下フラン
ジ43は、磁気テープ5の幅よりも僅かに大きな間隔を
おいて互いに平行に対向している。ここで、下フランジ
43はハブ部41と一体に成形され、上フランジ42は
ハブ部41と別体に成形された上でハブ部41の上端面
に固着されている。
【0012】また、アッパテープリール3は、外周面に
磁気テープ5を巻回するリング状のハブ部31と、該ハ
ブ部31の軸線方向両端(上端および下端)に設けられ
た各々円盤状の上フランジ32および下フランジ33と
からなる。上フランジ32と下フランジ33は、前記ロ
アテープリール4の場合と同じ間隔をおいて互いに平行
に対向している。ここでは、下フランジ33はハブ部3
1と一体に成形され、上フランジ32は、ハブ部31と
別体に成形された上でハブ部31の上端面に固着されて
いる。
【0013】また、アッパテープリール3とロアテープ
リール4が2段重ねにされた状態では、アッパテープリ
ール3のハブ部31の下端に設けた円筒状のボス部34
がロアテープリール4の中心孔41aに挿通され、ロア
テープリール4のハブ部41の下端がロアカートリッジ
2Aの底壁に形成した開口部8に遊嵌される。これによ
り、両リール3,4が同軸に回転可能に支持されると共
に上下方向に相対変位可能に支持されている。アッパテ
ープリール3のボス部34の下端面には、ハード装置内
の駆動部材(図示せず)によりアッパテープリール3を
回転駆動させるための駆動用係合歯部35が円環状に形
成されており、その内周側にはハード装置内のマグネッ
トチャック(図示せず)に吸引される金属リング36が
固着されている。
【0014】ロアテープリール4のハブ部41の内周側
の下端面には、ハード装置内の駆動部材(図示せず)に
よりロアテープリール4を回転駆動させるための駆動用
係合歯部45が円環状に形成されており、その外周側に
はハード装置内のマグネットチャック(図示せず)に吸
引される金属リング46が固着されている。そして、カ
ートリッジケース2に前記テープリール3,4が組み込
まれた状態では、図2(b)に示すように、アッパテー
プリール3の金属リング36及び駆動用係合歯部35
と、ロアテープリール4の金属リング46及び駆動用係
合歯部45とが、カートリッジケース2の下面の開口部
8から同心状態で露呈し、ハード装置側の回転駆動部材
とそれぞれに連結できるようになっている。
【0015】また、図3に示すように、カートリッジケ
ース2の中心には、アッパカートリッジ2Bの上壁内面
から下方に垂設された円筒部21が設けられており、該
円筒部21の下端には、円筒部21内に収容されたリー
ル付勢手段であるコイルバネ23により下方に付勢され
たキャップ22が被せられている。そして、このキャッ
プ22が、アッパテープリール3の上端中心部に固定し
た受部材24を下方へ押し付けることにより、アッパテ
ープリール3が下向きに付勢され、同時にアッパテープ
リール3によってロアテープリール4が下向きに付勢さ
れている。
【0016】さらに、カートリッジケース2のロアカー
トリッジ2Aの底壁内面には、ロアテープリール4のハ
ブ部41の下面に形成したリング状係合歯48と係合す
るリング状係合歯28が形成され、ロアテープリール4
のハブ部41の上面には、アッパテープリール3のハブ
部31の下面に形成したリング状係合歯37と係合する
リング状係合歯47が形成されている。これらは、前記
テープリール3,4の回転止め手段を構成している。
【0017】従って、図3(a)に示すように、磁気テ
ープカートリッジ1がハード装置から取り出されている
場合(非使用時)は、コイルバネ23の付勢力により、
アッパテープリール3がロアテープリール4に押し付け
られると共にロアテープリール4がカートリッジケース
2の底壁に押し付けられ、それによって、対向するリン
グ状係合歯37と47、リング状係合歯48と28同士
が係合し、アッパテープリール3とロアテープリール4
の回転が阻止されてブレーキがかかった状態となる。こ
のときの前記テープリール3,4の位置が非使用時の定
位置である。
【0018】一方、磁気テープカートリッジ1がハード
装置に装填されると(使用時)、ハード装置内の機構に
よって、図3(b)に示すように、ロアテープリール4
が寸法H2だけ持ち上げられると共に、それ以上にアッ
パテープリール3が寸法H1だけ持ち上げられるので、
対向するリング状係合歯37と47、リング状係合歯4
8と28の噛み合いが解除され、両テープリール3,4
は回転自在な状態となる。このときの各テープリール
3,4の位置が使用時の定位置である。なお、コイルバ
ネ23は、磁気テープカートリッジ1がハード装置内に
装填された際に、アッパテープリール3を適正な姿勢で
安定保持する機能も果たす。
【0019】また、上記磁気テープカートリッジ1は、
図1に示すように、両テープリール3,4が1本の磁気
テープ5の一端側および他端側を巻き取り、前記両テー
プリール3,4間で磁気テープ5を走行させるものであ
るから、2段に重ねた一方のテープリール3(4)から
他方のテープリール4(3)に磁気テープ5を走行させ
る為に、一方のテープリール3(4)から引き出された
磁気テープ5を他方のテープリール4(3)に向けて斜
めに案内するテープガイド11,12,13,14が設
けられている。
【0020】図4はテープガイド11,12,13,1
4を備えたロアカートリッジ2Aの拡大図、図5は、テ
ープリール3,4間で走行する磁気テープ5とテープガ
イド11,12,13,14との関係を示す図である。
磁気テープ5は、カートリッジケース2の後端側(シャ
ッタ7付き開口6のある方と反対側)でテープリール
3,4に対して出入りするようになっており、カートリ
ッジケース2の内部をできるだけ大きく迂回して略一周
(360度周回)することにより、上下のテープリール
3,4に対する高さの位置変更を行うようになってい
る。従って、一方のテープリール3(4)から他方のリ
ール4(3)までの移行区間が長く確保でき、その分高
さの位置変更のための磁気テープ5の走行方向の傾斜角
度が緩く設定されている。磁気テープ5は、このように
前記テープリール3,4間を移動する区間で、シャッタ
7付きの開口部6を斜めに通過し、この部分で、ハード
装置側の磁気ヘッド100(図5参照)と接触するよう
になっている。
【0021】磁気テープ5を上述のように周回させるこ
とから、テープガイド11,12,13,14は、それ
ぞれカートリッジケース2の前端側に2個、後端側に2
個配設され、それぞれが略正方形状のカートリッジケー
ス2の四隅に位置している。これらテープガイド11,
12,13,14は全て、非回転部材、つまり略円筒面
状のガイド面11a,12a,13a,14aによる滑
りによって磁気テープ5を案内する固定型のテープガイ
ドによって構成されており、特に磁気テープ5の幅方向
位置を規制するフランジを持たない。
【0022】ここで、テープガイド11,12,13,
14のガイド面11a,12a,13a,14aの詳細
について述べる。ガイド面11a,12a,13a,1
4aは、好ましくは曲率半径が5mm以上、さらに好ま
しくは10〜15mmの略円筒面(真円、楕円、放物曲
線よりなる曲面も含む)で構成するのがよい。これは、
磁気テープ5の面圧上昇の防止及びテンションロスの増
大防止の観点からである。また、ガイド面11a,12
a,13a,14aの表面あらさは、「JISB 06
01」で規定されるRz0.3μm以下、望ましくはR
z0.2μm以下、さらに望ましくはRz0.1μm以
下とし、それにより、磁気テープ5の接触摩擦による傷
の発生を防止し、また、磁気テープ5の走行に伴う同伴
エアによって磁気テープ5に浮上力が作用するようにす
る。なお、摩擦係数は小さい方がよいのは当然である
が、静摩擦係数で0.3以下、望ましくは0.2以下と
なるようにする。
【0023】また、テープガイド11,12,13,1
4自体を導電性材料で構成することにより、ガイド面1
1a,12a,13a,14aに導電性を持たせる。ガ
イド面11a,12a,13a,14aに導電性を持た
せるのは、静電気の発生を減少し、ノイズの発生や、静
電気で磁気テープ5が吸引されることによるテンション
ロスを減少するためである。この場合、テープガイド1
1,12,13,14は金属で構成するのが最もよい
が、カーボンの繊維や粒子を混合することで導電性を付
与したプラスチックで構成してもよい。また、プラスチ
ックの成形体の表面にハードクロムメッキ等の金属メッ
キを施して、ガイド面11a,12a,13a,14a
に導電性を持たせてもよい。その場合、導電性を付与さ
れたガイド面11a,12a,13a,14aの抵抗率
は、106 Ωcm以下、望ましくは104 Ωcm以下、
更に望ましくは102 Ωcm以下とする。また、望まし
くはテープガイド11,12,13,14を取り付ける
ベースまたはカートリッジ2をも導電性材料で構成し、
ハード装置側との導通性を確保するとよい。その場合の
抵抗率も前記の数値と同じ程度に設定する。
【0024】また、テープガイド11,12,13,1
4は、次のことを考慮して配置されている。即ち、磁気
テープ5を斜めに走行させる場合、ねじり力が加わるこ
とで、磁気テープ5が面内のテンション差により変形
し、走行位置が不安定になったり、ワカメ状に伸びる等
のダメージを受け易くなる。そこで、特に前後のテープ
ガイド11,12間、テープガイド13,14間でのね
じり角をできるだけ小さく、また、各テープガイド1
1,12,13,14に対するラップ角もできるだけ小
さくなるように設定している。ねじり角は多くとも8度
以下、望ましくは6度以下、更に望ましくは5度以下と
する。また、ラップ角は最大140度以下、望ましくは
120度以下とする。また、テープガイドの個数は、本
実施形態では4個としているが、前側のテープガイド1
2、13のみの最低2個としてもよいし、上記の4個の
他に1個あるいは2個以上を追加してもよい。また、磁
気テープ5の走行スピードは、0.5m/s以上とする
のが望ましい。
【0025】そこで、図5に示すように、磁気テープ5
をロアテープリール4からアッパテープリール3に送る
場合、ロアテープリール4→左後側のテープガイド11
→左前側のテープガイド12→(磁気ヘッド100)→
右前側のテープガイド13→右後側のテープガイド14
→アッパテープリール3の順に磁気テープ5が走行す
る。反対に、磁気テープ5をアッパテープリール3から
ロアテープリール3に送る場合、アッパテープリール3
→右後側のテープガイド14→右前側のテープガイド1
3→(磁気ヘッド100)→左前側のテープガイド12
→左後側のテープガイド11→ロアテープリール4の順
に磁気テープ5が走行する。この間、テープガイド1
1,12,13,14は、回転型ローラガイドが自身の
回転によって磁気テープを案内するのと違って、ガイド
面11a,12a,13a,14aの滑りによって磁気
テープ5を案内する。従って、回転型ローラガイドのよ
うにステアリング現象を生じることがなく、小さな走行
抵抗で、安定して磁気テープ5を誘導することができ
る。
【0026】次に、回転型ローラガイドと固定式のテー
プガイドのテンションロスの違い、及びテープガイドの
曲率半径によるテンションロスの違いについて調べた実
験結果を述べる。図6は、テンションロスとガイド径
(固定式テープガイドのガイド面の曲率半径の2倍)の
関係を、テープ走行速度別(0.5m/s,2m/s,
10m/s)に調べた結果を示す。また、図7は、テー
プガイドの種類(POMローラ=回転型ローラガイド,
直径30mmの円筒状ガイド面を持つ固定式テープガイ
ド,直径30mmの円筒状ガイド面を持つ固定式テープ
ガイド)別に、テンションロスとテープ走行速度の関係
を調べた結果を示す。これら結果より分かるように、直
径10mm(曲率半径5mm)以上の固定式のテープガ
イドは、通常走行速度において、回転型ローラガイドよ
りもテンションロスが小さい。尚、上記実施形態におい
ては、テープガイド11,12,13,14を全て、非
回転部材によって構成したが、少なくとも一つのテープ
ガイドを略円筒面状のガイド面を備えた非回転部材で構
成すれば、磁気テープのテンションロスを低減しなが
ら、走行位置の安定性を高められることが実験により確
認された。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
テープカートリッジでは、テープガイドの少なくとも一
つを略円筒面状の非回転部材で構成し、滑りで磁気テー
プをガイドするようにしたので、磁気テープの安定走行
を実現でき、テープ位置規制用のフランジによる磁気テ
ープのエッジダメージが発生しない。また、ローラガイ
ドが併用される場合にも、高精度に製作・組み付けする
必要がないので、低コスト化が図れる。
【0028】また、テープガイドのガイド面の曲率半径
を5mm以上とした場合は、磁気テープの接触面積が大
きくなるので、面圧が減少し、摩擦による磁気テープの
ダメージを減らせる。さらに、面圧の減少により、同伴
エアで容易に磁気テープを浮上走行可能にすることがで
き、テンションロスを大幅に軽減できる。また、ガイド
面を導電性材料で構成した場合は、静電気の発生を減少
し、ノイズの発生や吸引によるテンションロスを減少す
ることができる。また、ガイド面の表面あらさをRz
0.3μm以下にすることにより、摩擦による傷の発生
を防止することができる上、同伴エアによる浮上を助け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に基づく磁気テープカート
リッジの分解斜視図である。
【図2】図1に示した磁気テープカートリッジの組立品
の外観を示し、(a)は上面側の斜視図、(b)は裏返
して見た下面側の斜視図である。
【図3】図2(a)のIII−III矢視断面図であ
り、(a)はハード装置へ装填していない不使用時の状
態を示し、(b)はハード装置へ装填した使用時の状態
を示す。
【図4】前記磁気テープカートリッジのロアカートリッ
ジの拡大図である。
【図5】前記磁気テープカートリッジにおけるテープガ
イドと磁気テープの関係を示す平面図である。
【図6】前記磁気テープカートリッジのテープガイドの
効果を実証するための第1の実験結果を示す図である。
【図7】前記磁気テープカートリッジのテープガイドの
効果を実証するための第2の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジ 2 カートリッジケース 3 アッパテープリール 4 ロアテープリール 5 磁気テープ 11 テープガイド 11a ガイド面 12 テープガイド 12a ガイド面 13 テープガイド 13a ガイド面 14 テープガイド 14a ガイド面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジケースと、該カートリッジ
    ケース内で同軸上に2段重ねて収容され、磁気テープを
    巻装された一対のテープリールと、一方のテープリール
    から他方のテープリールに磁気テープを走行させる為に
    一方のテープリールから引き出した磁気テープを他方の
    テープリールに向けて斜めに誘導するテープガイドとを
    備えた磁気テープカートリッジであって、 前記テープガイドの少なくとも一つを、略円筒面状のガ
    イド面を備えた非回転部材で構成したことを特徴とする
    磁気テープカートリッジ。
JP1673897A 1997-01-30 1997-01-30 磁気テープカートリッジ Pending JPH10214472A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112902908A (zh) * 2021-02-07 2021-06-04 天津大学 花岗石工作台气浮导轨表面精度检定装置及检定方法

Cited By (2)

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CN112902908A (zh) * 2021-02-07 2021-06-04 天津大学 花岗石工作台气浮导轨表面精度检定装置及检定方法
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