JPH10214164A - ネットワークプリント処理方法 - Google Patents

ネットワークプリント処理方法

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JPH10214164A
JPH10214164A JP9029693A JP2969397A JPH10214164A JP H10214164 A JPH10214164 A JP H10214164A JP 9029693 A JP9029693 A JP 9029693A JP 2969397 A JP2969397 A JP 2969397A JP H10214164 A JPH10214164 A JP H10214164A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークを介してプリンタに印刷出力を
行う際に、プリント出力指示から最初の印刷用紙が出力
されるまでの時間の短縮を行い、より高速なプリント処
理が行えるネットワークプリント処理方法を提供する。 【解決手段】 ネットワークに接続するクライアント装
置、プリントサーバ装置、またはネットワーク接続型の
制御装置を介して接続するプリンタ装置により構成され
るプリントシステムのネットワークプリント処理方法
は、クライアント装置からプリントサーバ装置、または
ネットワーク接続するプリンタ制御装置に、プリントデ
ータを送信して、前記プリント装置においてプリント出
力する際に、少なくとも、(1)バッファ分データの先
行プリント出力とデータ受信との同時処理、(2)プリ
ントデータを受信しながら保管する蓄積処理、(3)プ
リント要求時の処理方法の指定処理、(4)印刷制御フ
ァイルの受信による判定処理、(5)送信側でのプリン
ト処理方法の自動選択処理、のいずれかの動作を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LAN(Local Ar
ea Network)または、公衆回線、専用回線のような通信
回線を利用して、コンピュータとプリンタ装置とが接続
されたネットワークプリンタにおいて、プリントデータ
を印刷出力するプリント出力処理方法に関し、更に、詳
細には、コンピュータを用いた電子出版システムなどで
頻繁に利用されているネットワーク接続されたレーザプ
リンタにおいて、大容量のイメージデータを高速に応答
性よく印刷出力するためのデータ出力処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種のネットワークプリン
ト処理方法の印刷制御技術としては、例えば、特開平4
−197764号公報に記載されている「印刷出力制御
方法」のように、プリンタ側で、プリント処理の指示に
使用したプリントコントロールデータを、スプール領域
に保管し、後で読み出して利用することにより、プリン
トの再出力処理を可能にするものが知られている。
【0003】また、特開平5−265669号公報に記
載されている「印刷システム」のように、ネットワーク
上の複数台のプリンタに対応して、その空きスプーラに
対して順次キュー内の印刷要求を割り当て、速やかに出
力するものが知られている。このため、このような技術
によると、スプーラを用いて、複数台のプリンタに出力
できるので、印刷出力の処理を高速化できる。
【0004】また、例えば、特開平4−314122号
公報に記載されている「平行印刷処理装置」のように、
2つの文書を交互に1頁ずつ交互に印刷処理する平行印
刷処理の印刷モードと、文書の印刷を他の文書の割り込
みを許さずに行う単一印刷処理の印刷モードとを印刷量
に基づいて行うものがある。これは、大量のプリント処
理を行う場合、スプーラ機構を使用すると、印刷要求を
発行した順序により、プリンタ装置は、先の印刷要求の
処理に長時間装置を占有されるため、つまり、大量の印
刷出力時には、後の印刷要求のプリント待ちの時間が長
くなるため、一時停止して、印刷量の少ないプリント処
理を先に行わせるものである。ここでは、スプール処
理、プリント出力処理の高速化については考慮されてい
ない。
【0005】また、特開平7−261868号公報に記
載の「印刷制御装置」のように、印刷スプーラの制御フ
ァイルを用いて課金管理を行い、また、スプーラデータ
を用いて再出力管理を行うものが知られている。このよ
うに、ネットワークプリント出力方法においては、スプ
ーラに記憶した印刷制御ファイルおよび印刷対象ファイ
ルを有効利用するための技術が様々に開発されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネットワークを介したプリント処理方法においては、プ
リントサーバ装置やネットワーク接続型プリンタなどの
プリントデータの受信側の装置では、印刷スプーラを用
いることが前提条件になっている。このため、プリント
データを全部受信し終わってから、プリント処理または
プリントのためのデータ加工処理を始めるように構成さ
れている。このような結果、全体として印刷処理の時間
が遅くなっていた。
【0007】また、プリントデータを送信するクライア
ント装置側からは、プリント時の処理、順番や表紙情報
に関して記述してある印刷制御ファイルを全てのプリン
トデータの送信後に送信する。このため、受信側(プリ
ントサーバ装置)では、印刷制御ファイル受信の受信処
理を完了し、その印刷制御ファイルに記述してある内容
を解析するまで、プリント処理を開始できない。
【0008】従来のネットワークプリント処理方法にお
いては、プリントデータは必ずしも印刷出力する順番に
は送られて来るとは限らない。また、プリントデータの
受信順とは無関係に、最後に受信する印刷制御ファイル
に印刷オプションが記述されているため、全てのプリン
トデータの受信を待たずに、最初に受信したプリントデ
ータをプリンタ装置にデータ転送する処理を行うことは
できない。
【0009】例えば、印刷出力処理を全体として高速化
する(スループットを向上させる)ことを目的とする
と、大量の印刷出力処理の実行中は、プリンタ装置、プ
リンタ制御装置を占有してしまうことになるので、これ
を避ける意味で、複数のプリンタに出力させる提案(特
開平5−265669号公報)や、印刷処理中に割り込
んで他の印刷処理を同時に並行して進める提案(特開平
4−314122号公報)があるが、これらの提案によ
る印刷制御処理の技術では、出力した結果(印刷物)が
バラバラになってしまうという問題があった。
【0010】したがって、本発明の目的は、ネットワー
クを介してプリンタに印刷出力を行う際に、プリント出
力指示から最初の印刷用紙が出力されるまでの時間の短
縮を行い、より高速なプリント処理が行えるネットワー
クプリント処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するため、本発明のネットワークプリント方法は、第1
の特徴として、ネットワークに接続するクライアント装
置と、プリントサーバ装置またはネットワーク接続型の
プリンタ制御装置を介して接続されるプリンタ装置によ
り構成されるプリントシステムにおいて、クライアント
装置からプリントサーバ装置またはネットワーク接続す
るプリンタ制御装置に、プリントデータを送信して、前
記プリント装置においてプリント出力する際に、少なく
とも(1)バッファ分データの先行プリント出力とデー
タ受信との同時処理、(2)プリントデータを受信しな
がら保管する蓄積処理、(3)プリント要求時の処理方
法の指定処理、(4)印刷制御ファイルの受信による処
理判定、(5)送信側でのプリント処理方法の自動選択
処理、のいずれかの動作を含むことを特徴とする。
【0012】第2の特徴として、本発明のネットワーク
プリント処理方法において、前記バッファ分データの先
行プリント出力とデータ受信との同時処理は、プリント
サーバ装置またはネットワーク接続型のプリンタ制御装
置内において、目的のプリントデータが全て揃っていな
い場合であっても、一定容量のデータをプリントバッフ
ァ領域に受信した段階で、接続されたプリンタ装置に対
するデータ出力を開始し、以降プリントバッファ領域を
用いて、データの受信処理とデータのプリンタ装置への
データ出力を同時に処理して、プリント出力の完了を早
めることを特徴とする。
【0013】第3の特徴として、本発明のネットワーク
プリント処理方法において、前記プリントデータを受信
しながら保管する蓄積処理は、プリントデータの受信処
理とプリンタ装置へのデータ出力を同時に処理すると共
に、更に、一時記憶装置に対する受信データのデータ書
き込み動作を同時に行い、一時記憶装置に蓄積したデー
タを用いて同一内容の複数部数のプリント出力を行うこ
とを特徴とする。
【0014】第4の特徴として、本発明のネットワーク
プリント処理方法において、前記プリント要求時の処理
方法の指定処理は、クライアント装置から、プリントサ
ーバ装置またはネットワーク接続型のプリンタ装置に対
して、プリントデータ転送に先立つプリント要求を行う
際に、(1)全てのプリントデータを受信し、スプール
領域に一時的に保管してから、プリンタ装置への出力処
理を開始する第1のプリント処理、(2)プリントデー
タを受信しながら、その場でプリンタ装置への同時の出
力処理を開始する第2のプリント処理、または、(3)
プリントデータを受信しながら、その場でプリンタ装置
への出力処理を行い、更に、プリンタ装置に出力したデ
ータを同一内容の再プリントのために一時的に保管する
手順で出力処理を開始する第3のプリント処理の何れか
のプリント処理でプリント出力を行うかを同時に指示
し、同一出力内容の再プリント処理を行わない一部プリ
ント処理の場合に、より高速に出力することを特徴とす
る。
【0015】また、第5の特徴として、本発明のネット
ワークプリント処理方法において、前記印刷制御ファイ
ルの受信による処理判定は、プリントサーバ装置または
ネットワーク接続型のプリンタ制御装置において、印刷
処理に関する情報を記述した「印刷制御ファイル」を、
「プリント要求」の受信後に続いて受信した場合には、
その場で直ちに「印刷制御ファイル」の内容を解釈する
と共に、プリントデータを受信しながら行うプリント処
理を開始し、「プリント要求」の受信後に「印刷制御フ
ァイル」を受信せず、「プリントデータ」を受信した場
合には、「プリントデータ」を一時的にスプール領域に
受信して、「印刷制御ファイル」の受信後にプリント処
理を開始することを特徴とする。
【0016】更にまた、第6の特徴として、本発明のネ
ットワークプリント処理方法において、前記送信側での
プリント処理方法の自動選択処理は、クライアント装置
からプリントデータを送信する際に、送信するプリント
データのフォーマットの種類と、プリントサーバ装置ま
たはネットワーク接続型のプリンタ制御装置の側におい
てプリントデータをプリンタ出力する前にどのようなデ
ータ加工を必要とするかのプリントデータの編集加工処
理方法と、プリント出力時の部数、出力順、出力時のオ
プション指定と、予め登録してあるプリント処理を行う
プリント装置の特性に従って利用できる高速化方法と、
各プリントデータを送信する順番の最適かつ最も高速な
方法とを選択することを特徴とする。
【0017】このような様々な特徴を有する本発明のネ
ットワークプリント処理方法においては、プリントサー
バ装置、ネットワークプリンタなどの受信側が、プリン
タ装置が利用されていない場合に限って、プリントデー
タを受信しながら、プリンタ装置に対してプリントデー
タを出力してプリントさせる。
【0018】この場合、プリンタ装置は、他からのプリ
ント処理に利用されないようにロックし、全てのプリン
トデータが揃わなくても、受信したプリントデータが印
刷頁の1頁分、またはバッファ領域分のプリントデータ
が揃えば、プリンタ装置に起動をかけて、プリントデー
タを転送し、プリント処理を始めるようにする。
【0019】このプリント処理では、プリントサーバ装
置、またはネットワーク接続型のプリンタ制御装置内に
おいて、プリントデータを受信しながら同時にプリント
出力する処理を優先的に1つだけ処理すると同時に、従
来と同様に、受信処理可能なプリントデータ通信量と、
接続するクライアントの数を制御して、プリントサーバ
側の負荷を押さえるようにする。
【0020】また、プリントサーバ装置、ネットワーク
プリンタなどの受信側が、前述したように、プリントデ
ータを受信しながら、プリンタ装置に送信出力すること
に加えて、同一内容の再プリントに備えて、バッファ領
域に受信したプリントデータを一時的に保管する。
【0021】プリントサーバ装置、ネットワークプリン
タなどの受信側は、クライアント装置から、次に示す指
定のいずれかの指定された「プリント方式の指示」を
「プリント要求」と共に受信して、それ以降に送られて
くるプリントデータの処理方法を決定する。 プリント要求リクエスト時に(従来の技術と同様
に)、全てのプリントデータを受信、スプール領域に一
時的に保管してから、プリンタ装置への出力処理を開始
する指定。 プリントデータを受信しながら、その場でプリンタ装
置への出力処理を行う指定。この場合、プリントデータ
の再プリントのための保管は行わない。 プリントデータを受信しながら、その場でプリンタ装
置への出力処理を行い、更に、プリンタ装置に出力した
データを同一内容の再プリントのために一時的に保管す
る指定。
【0022】また、本発明のネットワークプリント処理
方法では、「印刷制御ファイル」の受信順による動作制
御を行う。すなわち、プリントサーバ装置、ネットワー
クプリンタ装置などの受信側は、クライアント装置から
「プリント要求」の指示後に直ちに「印刷制御ファイ
ル」を受信した場合には、「印刷制御ファイル」の内容
に従ってプリント処理を行う。また、「印刷制御ファイ
ル」を受信せず、「プリントデータ」を受信した場合に
は、従来の技術と同様な方法で(スプール機能を利用し
て)「プリントデータ」を扱う。
【0023】また、本発明のネットワークプリント処理
方法では、送信側クライアント装置において、操作員に
よって出力指示時に設定される出力時オプションに従っ
て、「プリントデータ」をどのような順番で送信する
か、「プリントデータ」の受信側での処理方法、「印刷
制御ファイル」をいつ送信するかについて、自動的に最
適な手段を選択する。
【0024】このような本発明のネットワークプリント
処理方法によると、全プリントデータのネットワーク転
送処理が完了していない場合であっても、プリンタ出力
処理を開始できる。これは、データ通信を行うネットワ
ークの通信回線が十分に高速であり、且つ安定している
ので、一部のデータ転送処理が完了した時点でプリント
処理を開始していても、後続するプリントデータが転送
されてくることが、かなりの確度で保証されていること
による。また、データ転送開始後に、プリンタ装置に対
して、データ転送の一時中断、転送再開、エラー処理な
どの制御が比較的容易に処理できるためである。
【0025】この結果、プリンタの印刷結果をより早く
入手することができるようになる。つまり、プリントの
待ち時間が少なくなる。また、プリント出力動作と、ネ
ットワーク転送動作を同時に行うことにより、ネットワ
ーク上の資源を有効に活用でき、システムの生産性が向
上する。更に、また、従来のプリント方式と互換性があ
るため、従来方式の機器と組み合わせて利用できるとい
う利点がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する場合の形
態について、具体的に図面を参照して説明する。図1
は、本実施例で用いるネットワークのシステム構成を示
すブロック図であり、図2は、ネットワークに接続され
るクライアント装置の構成を示すブロック図であり、ま
た、図3は、ネットワークに接続されるプリントサーバ
装置の構成を示すブロック図である。
【0027】本発明に係るネットワークプリント処理方
法を実施するネットワークシステムは、図1に示すよう
に、ローカルエリアネットワーク(LAN)を構成する
ネットワーク10により、クライアント装置11とプリ
ントサーバ装置12が接続されたネットワークシステム
である。ネットワーク10に接続されたプリントサーバ
装置12には、印刷機構部を有するプリンタ装置13が
接続される。図1においては、プリント要求を発行する
クライアント装置11は、1台だけがネットワーク10
に接続されている様子を示しているが、もちろん、ネッ
トワーク10には複数台のクライアント装置11が接続
され、それぞれのクライアント装置11がプリント要求
を発行する。
【0028】クライアント装置11は、例えば、ワーク
ステーションなどのデータ処理装置であり、プリントサ
ーバ装置12に対して、ネットワークを介してプリント
要求を発行する端末装置で構成される。つまり、クライ
アント装置11で作成した文書ファイルおよびイメージ
ファイル等を印刷物とするため、プリントサーバ装置1
2にプリント要求を発行する。具体的には、ネットワー
クプリント処理を行うには、クライアント装置11か
ら、プリント要求を発行する際に、対象とする印刷対象
データおよび出力オプションを記述した印刷制御データ
をプリントサーバ装置12に送信する。また、ここで
は、出力オプションに従い、プリントサーバ装置12の
スプール機能を利用して、クライアント装置11は、プ
リント要求を行い、送信を行った印刷対象データの再出
力を指示することもできる。
【0029】クライアント装置11は、具体的には、図
2に示すように、ネットワークに接続するネットワーク
接続器20、データ通信部21、データ処理・制御部2
2、情報表示部23、情報入力部24、データ蓄積部2
5から構成される。ネットワーク接続器20は、前述し
たように、LANのネットワーク10に物理的に接続す
る端子部分であり、データ通信部21は、ネットワーク
の通信プロトコルに従い、ネットワークに接続された各
端末装置の間のデータ通信処理を行う。データ処理・制
御部22は、クライアント装置におけるデータ処理と制
御を行う本体部分である。情報表示部23は、例えば、
CRTディスプレイ装置で構成される。また、情報入力
部24は、例えば、キーボード、ポインティングデバイ
スのマウスなどで構成される。データ蓄積部25は、例
えば、ハードディスク装置で構成され、情報表示部23
および情報入力部24を用いるデータ処理・制御部22
によるワードプロセッサなどのアプリケーションソフト
ウェアのプログラム処理によって作成された文書ファイ
ルおよびイメージファイル等を蓄積する。そして、この
アプリケーションソフトウェアのプログラム処理の中
で、文書ファイルのデータまたはイメージファイルのデ
ータを印刷物とするため、プリントサーバ装置12にプ
リント要求を発行する。
【0030】プリントサーパ装置12は、クライアント
装置11から受信したプリント要求により、その受信し
た印刷対象データおよび印刷制御データに基づいてプリ
ンタ装置13を制御して、印刷処理を行う。その場合、
受信した印刷対象データおよび印刷制御データは、プリ
ントサーバ装置12のスプール機能により蓄積され、プ
リント要求の出力オプションで再出力が要求されると、
蓄積している印刷対象データを再出力する。
【0031】また、プリントサーバ装置12の構成は、
図3に示すように、ネットワークに接続するネットワー
ク接続器30、データ通信部31、データ処理・制御部
32、プリンタ接続部33、データ蓄積部34から構成
される。ネットワーク接続器30は、前述したように、
LANのネットワーク10に物理的に接続する端子部分
であり、データ通信部31は、ネットワークの通信プロ
トコルに従い、ネットワークにより接続された各クライ
アント装置の端末装置との間でデータ通信処理を行う。
データ処理・制御部32は、プリントサーバ装置におけ
る印刷制御にかかるデータ処理と、接続されるプリンタ
装置の制御を行う本体部分である。プリンタ接続部33
は、プリンタ装置13とデータ処理・制御部32との間
の接続部であり、具体的には、印刷出力用デバイスドラ
イバで構成され、接続されるプリンタ装置13のハード
ウェア仕様の違いを吸収する。データ蓄積部34は、例
えば、ハードディスク装置で構成され、主に、印刷制御
のスプール機能を提供する記憶領域(スプール領域)を
提供し、また、データ処理・制御部32にかかる印刷制
御処理のプログラムを格納している。データ蓄積部34
において、印刷対象ファイルおよび印刷管理ファイルを
記憶するスプール領域は、FIFO(First In First 0ut)
形式で構成され、受付順序に従つて印刷対象データを格
納し、また、この順序で印刷対象データを出力する。
【0032】データ処理・制御部32は、プリントサー
バの処理機能に係る各種データ制御を行う制御部であ
り、具体的には、データ処理の制御プログラムを起勤し
て、受信データのスプール領域への格納や、スプール領
域から印刷データを読み出す処理、プリンタに対する管
理・制御等を行う。ここでの印刷処理においては、スプ
ール領域に記憶された印刷ジョブの印刷処理は、いわゆ
る印刷管理プログラムを起動して印刷処理を実行する。
印刷管理プログラムは、順次スプール領域から印刷対象
ファイルおよび印刷管理ファイルをアクセスし、印刷ジ
ョブごとに子プロセスを生成して印刷処理を行わせる。
また、再出力処理では、必要に応じてクライアント装置
11から送信される再出力指示と、印刷管理ファイルお
よび印刷対象ファイルに基づいて、新たな印刷デ一夕を
作成する再出力処理を行う。
【0033】次に、上記のような構成を有するクライア
ント装置およびプリントサーバ装置における印刷処理の
流れについて説明する。図4は、UNIXオペレーティ
ングにおける印刷制御ファイルの一例を示す図あり、図
5は、ネットワーク・プリントの印刷処理のデータ流れ
を説明する図である。
【0034】図4に示すように、この印刷制御ファイル
35は、従来のUNIXオペレーティングにおいて用い
られている1文字の制御コードによる印刷制御コマンド
から構成されている。つまり、UNIXオペレーティン
グにおける印刷制御を行うlprプログラムが呼び出さ
れるホスト名を示す制御コードHと、印刷出力を依頼す
るユーザ名を示す制御コードPと、出力表紙に印刷する
ジョブ名を示す制御コードJと、出力表紙上の分類行を
示す制御コードCと、出力表紙に印刷する識別情報を示
す制御コードLと、スプール領域での名前、データ種
別、出力順番、部数、識別名等の出力オプションを示す
制御コードxと、出力後に削除するファイルを示す制御
コードUと、出力ファイル名を示す制御コードNと、出
力タイトル名を示す制御コードTとの組合せで構成され
ている。
【0035】このような印刷制御ファイル35の内容に
よると、まず、制御コードHにより、lprプログラム
が呼び出されるホスト名“ran”を示し、次に、制御
コードPにより印刷出力を依頼するユーザ名“roo
t”を示し、次に、制御コードJにより、出力表紙に印
刷するジョブ名“Makefile”とすることを指示
する。
【0036】続いて、制御コードCにより、出力表紙上
の分類行“ran”として示し、制御コードLによって
出力表紙に印刷する識別情報“root”を示す。そし
て、次の行からの制御コードxによって、スプール領域
での名前、データ種別、出力順番、部数、識別名等の出
力オプションを示す。その中で、再出力しない場合に
は、制御コードUにより出力後に削除するファイルを指
示しておく。また、制御コードNによって、例えば、出
力ファイル名“fileA”を示し、制御コードTによ
って出力タイトル名“Title:fileA”を示
す。
【0037】この結果、図5に示す印刷制御プログラム
によると、出力ファイル名を“fileA”とし、出力
タイトル名を“Title:fileA”とした印刷対
象ファイルの出力オプション“dfA001ran”
と、出力ファイル名を“fileB”とし、出力タイト
ル名を“Title:fileB”とした印刷対象ファ
イルの出力オプション“dfA002ran”とを、そ
れぞれ制御コードxで2度指定しているので、この場合
には、「fileA」および「fileB」が、それぞ
れ2部づつ印刷されることになる。なお、この場合にお
いて、制御コードUの指示により、印刷処理を終了する
と、2つの印刷対象ファイルは削除されるので、後の再
出力は行えない。
【0038】次に、図5を参照して、ネットワーク・プ
リント処理におけるデータの流れについて説明する。既
に作成した印刷対象ファイルが存在し、この印刷対象フ
ァイルの印刷処理を行う場合、操作員40は、ネットワ
ーク・プリント要求プログラム41を起動する。そし
て、印刷対象ファイル45を指定してプリント要求を発
行する。ネットワーク・プリント要求プログラム(lp
rプログラム)41は、プリント要求により、指定され
た印刷対象ファイル45を送信スプール領域46にコピ
ーし、それに対応して、印刷制御ファイル47を作成
し、同じく送信スプール領域46に格納する。そして、
ネットワーク・プリント送信プログラム(lpdプログ
ラム)42に通知する。
【0039】ネットワーク・プリント送信プログラム
(lpdプログラム)42は、ネットワーク・プリント
要求プログラム41からの通知を受けると、印刷対象フ
ァイル45および印刷制御ファイル47のネットワーク
送信処理を行う。このネットワーク送信処理は、送信相
手のネットワーク・プリント受信プログラム(lpdプ
ログラム)43との間で、所定の通信プロトコルに従っ
て、ネットワーク通信を行う。つまり、送信開始時に
は、ネットワーク・プリント送信プログラム42から送
信の開始を通知し、印刷対象ファイル45および印刷制
御ファイル47のファイル送信を開始する。
【0040】ネットワーク・プリント受信プログラム4
3は、送信されてきた印刷対象ファイル45および印刷
制御ファイル47の受信処理を行い、受信スプール領域
48に格納する。全てのファイルの受信を完了すると、
その受信処理の終了時には、受信完了の確認をネットワ
ーク・プリント送信プログラム42に送信する。この結
果、受信スプール領域48には、印刷対象ファイル45
および印刷制御ファイル47が格納された状態となる。
【0041】ネットワーク通信により受信された印刷対
象ファイル45および印刷制御ファイル47が受信スプ
ール領域48に格納されると、直ちに、ネットワーク・
プリント受信プログラム43は、lpdプログラムの中
で子プロセスを生成して、その印刷対象ファイルに対す
る印刷処理の要求を、ネットワーク・プリントサービス
プログラム44に通知する。ネットワーク・プリントサ
ービスプログラム44は、印刷処理の要求の通知を受け
ると、印刷制御ファイル47の制御コード(図4)に従
って、印刷対象ファイル45の印刷処理を実行する。こ
れにより、プリンタ49において印刷用紙への印刷が行
われる。
【0042】次にこれらの処理の中のネットワーク・プ
リント要求プログラム41、ネットワーク・プリント送
信プログラム42、ネットワーク・プリント受信プログ
ラム43、およびネットワーク・プリントサービスプロ
グラム44のそれぞれの処理について説明する。
【0043】図6は、ネットワーク・プリント要求プロ
グラム(41:図5)の処理を示すフローチャートであ
る。図6を参照してネットワーク・プリント要求の処理
について説明する。ここでのネットワーク・プリント要
求の処理においては、処理を開始すると、まず、ステッ
プ51において、プリントコマンドのパラメータを解析
する。次に、ステップ52において、印刷制御ファイル
にオプションを記述する。次に、ステップ53におい
て、印刷対象ファイルの次のプリントファイルを読み込
み、次のステップ54において、プリントファイルが終
了となったか否かを判定する。プリントファイルが終了
でない場合には、未処理のプリントファイルが存在する
ので、次に、ステップ55に進み、プリントファイルを
送信スプール領域にコピーする。そして、次のステップ
56において、コピーしたプリントファイルに対する属
性を印刷制御ファイルに記述する。そして、ステップ5
3に戻り、ステップ53からの処理により、印刷対象フ
ァイルの次のプリントファイルに対する処理を繰り返し
行う。
【0044】また、ステップ54の判定処理において、
プリントファイルが終了となったことが判定できると、
次にステップ57に進み、印刷制御ファイルの時刻を設
定する。これにより、送信スプール領域に印刷対象ファ
イルおよび印刷制御ファイルが準備されたので、次のス
テップ58において、ネットワーク・プリント送信プロ
グラムに通知して、ここでの処理を終了する。
【0045】図7は、ネットワーク・プリント送信プロ
グラム(42:図5)の処理を示すフローチャートであ
る。図7を参照してネットワーク・プリント送信の処理
について説明する。ここでのネットワーク・プリント送
信プログラムが起動されると、この処理においては、ま
ず、ステップ61において、ネットワークプリント送信
の要求待ち処理を行い、次に、ステップ62において、
ファイル送信の要求があるか否かの判定を行う。ファイ
ル送信の要求がない場合には、ステップ61に戻り、ス
テップ61からのネットワークプリント送信の要求待ち
処理、ファイル送信の要求の判定処理を繰り返す。
【0046】ここでは印刷制御ファイルの内容に従っ
て、印刷対象ファイルのプリントファイルと、その印刷
制御ファイルを、この順に送信する。このため、ファイ
ルの送信処理では、ファイル送信の要求があると、次の
ステップ63に進み、スプールの印刷制御ファイル管理
簿を読み出し、印刷制御ファイルを古い時刻順に並び替
え、次のステップ64において、次の処理対象の印刷制
御ファイルを読み込む。そして、次のステップ65にお
いて、送信する印刷制御ファイルが終了したか否かを判
定する。ファイルが終了していない場合、まだ、印刷対
象のプリントファイルが送信されていないので、まず、
プリントファイルの送信を行うため、次のステップ66
に進み、目的のプリントサーバへのプリント開始要求を
送信する。
【0047】そして、次に、ステップ67において、送
信先のプリントサーバからプリント開始要求の「受付確
認」を受信すると、続いて、次のステップ68におい
て、送信するプリントファイルの所在とサイズを確認す
る。そして、ステップ69において、プリントファイル
の送信は終了したか否かを判定し、プリントファイルの
送信が終了していない場合には、次のステップ70に進
み、「プリントファイルの送信要求」を送信する。そし
て、次のステップ71において「受付確認」を受信する
と、続いて、次のステップ72において、「プリントフ
ァイル」を送信する。そして、ファイル送信が終了する
と、続いて、次のステップ73で、「送信終了」を送信
する。これに対して、次のステップ74において、「受
信確認」を受信すると、ここでのプリントファイルの送
信処理を完了する。そして、次のプリントファイルの送
信処理を繰り返し行うために、ステップ68に戻り、ス
テップ68からのプリントファイルの送信処理を繰り返
し行う。
【0048】一方、ステップ69の判定において、プリ
ントファイルの送信の終了を判定すると、次に、印刷制
御ファイルの送信処理を行うため、ステップ75に進
む。そして、ステップ75において、「印刷制御ファイ
ルの送信要求」を送信し、次のステップ76において
「受付確認」を受信すると、続いて、次のステップ77
において、「印刷制御ファイル」を送信する。そして、
ファイル送信が終了すると、続いて、次のステップ78
で、「送信終了」を送信する。これに対して、次のステ
ップ79において、「受信確認」を受信すると、ここで
の印刷制御ファイルの送信処理を完了する。そして、次
の印刷制御ファイルおよびプリントファイルの送信処理
を繰り返し行うために、ステップ63に戻り、ステップ
63からの印刷制御ファイルの送信処理を繰り返し行
う。
【0049】また、ステップ63からの処理で、ステッ
プ65に進み、ステップ65において、送信する印刷制
御ファイルが終了したことを判定すると、全てのネット
ワーク・プリント処理にかかる全てのファイルの送信処
理が終了したので、ステップ61に戻り、ステップ61
のからの処理で、次のネットワークプリント送信の要求
を待つ処理を繰り返す。
【0050】図8は、ネットワーク・プリント受信プロ
グラム(43:図5)の処理を示すフローチャートであ
る。図8を参照して、ここでのネットワーク・プリント
受信の処理について説明する。ネットワーク・プリント
受信プログラムが起動されると、この処理においては、
まず、ステップ81において、ネットワークプリント要
求の受信待ちの処理を行い、次に、ステップ82におい
て、プリント要求の受信があるか否かの判定を行う。プ
リント要求の受信がない場合には、ステップ81に戻
り、ステップ81からのネットワークプリント要求の受
信待ち処理、プリント要求の受信の判定処理を繰り返
す。
【0051】このプリント要求の受信待ちの処理を繰り
返し、プリント要求受信を判定できると、次に、ステッ
プ83に進み、プリント開始要求の受信を行うと、続い
て、ステップ84において、「受付確認」を送信する。
そして、次に、ステップ85において、ファイル送信要
求を受信する。次に、ステップ86において、受信した
ファイルの内容を判定し、ファイルが印刷制御ファイル
であるか否かを判定する。ファイルが印刷制御ファイル
でない場合、当該ファイルはプリントファイルであるの
で、次のステップ87に進み、「プリントファイルの送
信要求」を受信する。この受信処理が終わると、次にス
テップ88に進み、「受付確認」を送信し、次のステッ
プ89において、プリントファイルを受信する。
【0052】プリントファイルを受信すると、次のステ
ップ90において、受信したプリントファイルは受信ス
プール領域に格納する。次に、ステップ91において、
「送信終了」を受信すると、次のステップ92において
「受信確認」を送信して1つのプリントファイルの受信
処理を完了する。そして、続いて、次のプリントファイ
ルの受信処理を行うため、ステップ85に戻り、ステッ
プ85からの処理を繰り返し行う。
【0053】また、ステップ85において、ファイル送
信要求を受信し、次のステップ86において、受信した
ファイルの内容を判定し、ファイルが印刷制御ファイル
である場合は、次に、ステップ93に進み、「印刷制御
ファイルの送信要求」を受信する。この受信処理が終わ
ると、次にステップ94に進み、送信要求の受付確認を
行い、続いて、次のステップ95において、印刷制御フ
ァイルを受信する。受信した印刷制御ファイルは受信ス
プール領域に格納する。そして、次のステップ96にお
いて、「送信終了」を受信すると、次のステップ97に
おいて「受信確認」を送信して、印刷制御ファイルの受
信処理を完了する。既にプリントファイルは受信されて
いるので、印刷制御ファイルを受信すると、印刷処理を
開始できる。このため、次のステップ98において、プ
リントサービスプログラムに通知する。これにより、後
述するように、プリントサービスプログラムは、プリン
タを制御して印刷処理を開始する。そして、次のプリン
ト要求の受信処理を行うため、ステップ81に戻り、ス
テップ81からの処理を繰り返し行う。
【0054】図9は、プリントサービスプログラム(4
4:図5)の処理を示すフローチャートである。図9を
参照してプリントサービス処理について説明する。この
プリントサービス処理では、前述のネットワーク・プリ
ント受信プログラム(43:図5)が、印刷対象ファイ
ルのプリントファイルおよび印刷制御ファイルを受信し
て、当該プリントサービスプログラムに通知されること
により起動され、処理が開始される。
【0055】プリントサービスプログラムは、処理を開
始すると、まず、ステップ101において、プリントサ
ービスの要求待ち処理を行い、次に、ステップ102に
おいて、プリントサービスの要求があるか否かの判定を
行う。プリントサービスの要求がない場合には、ステッ
プ101に戻り、ステップ101からのプリントサービ
スの要求待ち処理、プリントサービス要求の有無の判定
処理を繰り返す。
【0056】ステップ102の判定処理で、プリントサ
ービスの要求があることが判定できると、次に、ステッ
プ103に進み、受信スプール領域から印刷制御ファイ
ルを読み出す。次に、ステップ104において、読み出
した印刷制御ファイルを古い時刻順に並び替え、次のス
テップ105において、次の処理対象の印刷制御ファイ
ルを読み込む。そして、次のステップ106において、
印刷制御ファイルが終了したか否かを判定する。ファイ
ルが終了していない場合、まだ、未処理の印刷対象のプ
リントファイルが存在するので、プリンタにより印刷処
理を行うため、次のステップ107に進み、目的プリン
タの動作状態を確認し、次のステップ108において、
他のプリンタサービスプログラムから当該プリンタが使
用されないように、目的プリンタへの出力をロックす
る。
【0057】 次に、ステップ109において、受信ス
プール領域からプリントファイルの所在とサイズを確認
し、ステップ110において、印刷対象のプリントファ
イルが終了したか否かを判定し、ファイルが終了してい
ない場合、プリントファイルの印刷処理を行うため、ス
テップ112に進み、ステップ112からの印刷処理を
行う。また、印刷対象のファイルが終了した場合には、
ステップ111に進み、目的プリンターの出力ロックを
解放して、このとき、スプールのプリンタファイルおよ
び印刷制御ファイルを削除する。ステップ103に戻
る。そして、次の印刷制御ファイルの読み込み処理のス
テップ103からの処理を繰り返し行う。
【0058】ステップ112からの処理によるプリント
ファイルの印刷処理では、まず、ステップ112におい
て、印刷制御ファイルからの編集加工オプションを読み
込み、次のステップ113において、プリントファイル
の読み込みを行う。次にステップ114において、ファ
イル加工処理を行うか否かを判定し、ファイル加工処理
を行う場合にのみ、次のステップ115で、プリントフ
ァイルを全件加工編集する。そして、ステップ116に
進み、プリンタ出力準備信号をプリンタに出力して、次
のステップ117において、プリントファイルをプリン
タに全件出力する。これにより、このプリントファイル
の印刷出力処理が終了するので、次のプリンタファイル
に対する印刷処理を行うため、ステップ109に戻り、
次にプリントファイルに対して、ステップ109からの
処理を繰り返す。
【0059】ところで、本実施例のネットワークプリン
ト処理方法においては、高速に印刷処理を開始させるた
め、プリントサーバ装置に対して、前述したように、
「プリント要求」と共に「プリント方式の指示」を行う
ことによって、例えば、プリントデータを受信しなが
ら、その場でプリンタへの出力処理を行う。この場合、
前述のネットワークプリント受信プログラムの処理で
は、印刷制御ファイルと共にプリントファイルのバッフ
ァ領域分の受信のみで、プリントサービスプログラムに
通知を行い、プリントサービスプログラムの制御によ
り、印刷処理を開始するようにする。また、この場合に
おいて、「プリント方式の指示」の内容によっては、プ
リントファイルのデータの再プリントのための保管は行
う場合と、行わない場合とがある。
【0060】このような高速の印刷出力のための印刷処
理機能は、プリントサーバ装置に接続されたプリンタ装
置が利用されていない場合に限って、プリントデータを
受信しながら、プリント装置に対してプリントデータを
出力してプリントさせるようにする。具体的に、ここで
の印刷制御では、プリンタ装置は、他からのプリント処
理に利用されないようにロックし、全てのプリントデー
タが揃わなくても、受信したプリントデータが印刷頁の
1頁分、またはバッファ領域分のプリントデータが揃え
ば、プリント装置に起動をかけて、プリントデータを転
送し、プリント処理を開始させるようにする。
【0061】図10および図11は、高速印刷処理のた
めに修正されたネットワークプリント受信プログラム
(43:図5)の処理を示すフローチャートである。図
10および図11を参照して、ここでの修正されたネッ
トワーク・プリント受信の処理について説明する。ま
ず、図10を参照する。ネットワーク・プリント受信プ
ログラムが起動されると、この処理においては、まず、
ステップ121において、ネットワークプリント要求の
受信待ちの処理を行い、次に、ステップ122におい
て、プリント要求の受信があるか否かの判定を行う。プ
リント要求の受信がない場合には、ステップ121に戻
り、ステップ121からのネットワークプリント要求の
受信待ち処理、プリント要求の受信の判定処理を繰り返
す。
【0062】このプリント要求の受信待ちの処理を繰り
返し、プリント要求受信を判定できると、次に、ステッ
プ123に進み、プリント開始要求の受信の処理を行
う。次に、高速印刷処理を行うため、プリンタの空き状
態を確認する処理を行う。このため、次のステップ12
4において、目的プリンタの動作確認を行い、次のステ
ップ125において、プリンタが空き状態であるか否か
を判定する。
【0063】プリンタが空き状態でなければ、高速印刷
処理が行えないので、この場合は、前述の場合と同様
に、そのまま、受信するプリントファイルおよび印刷制
御ファイルを受信スプール領域に格納する処理を行う。
このため、ステップ126に進み、このステップ126
の処理において、「受付確認」を送信し、次に、ステッ
プ127において、ファイル送信要求を受信する。次
に、ステップ128において、受信したファイルの内容
を判定し、ファイルが印刷制御ファイルであるか否かを
判定する。ファイルが印刷制御ファイルでない場合は、
当該ファイルがプリントファイルであるので、次のステ
ップ129に進み、「プリントファイルの送信要求」を
受信する。この受信処理が終わると、次にステップ13
0に進み、「受付確認」を送信し、次のステップ131
において、プリントファイルを受信する。
【0064】プリントファイルを受信すると、次のステ
ップ132において、受信したプリントファイルを受信
スプール領域に格納する。次に、ステップ133におい
て、「送信終了」を受信すると、次のステップ134に
おいて「受信確認」を送信して1つのプリントファイル
の受信処理を完了する。そして、続いて、次のプリント
ファイルの受信処理を行うため、ステップ127に戻
り、ステップ127からの処理を繰り返し行う。
【0065】また、ステップ127において、ファイル
送信要求を受信し、次のステップ128において、受信
したファイルの内容を判定し、ファイルが印刷制御ファ
イルである場合は、次に、ステップ136に進み、「印
刷制御ファイルの送信要求」を受信する。この受信処理
が終わると、次にステップ137に進み、送信要求の受
付確認を行い、続いて、次のステップ138において、
印刷制御ファイルを受信する。受信した印刷制御ファイ
ルは受信スプール領域に格納する。そして、次のステッ
プ139において、「送信終了」を受信すると、次のス
テップ140において「受信確認」を送信して、印刷制
御ファイルの受信処理を完了する。既にプリントファイ
ルは受信されており、印刷制御ファイルを受信すると、
印刷処理を開始できるので、次のステップ141におい
て、プリントサービスプログラムに通知する。これによ
り、プリントサービスプログラムは、プリンタを制御し
て印刷処理を開始する。そして、次のプリント要求の受
信処理を行うため、ステップ121に戻り、ステップ1
21からの処理を繰り返し行う。
【0066】一方、ステップ125において、プリンタ
が空き状態であることが判定できると、この場合には、
高速印刷処理が行えるので、ステップ135からの処理
により、プリントデータを受信しながら同時に印刷出力
を行う処理を行う。つまり、バッファ領域分のプリント
データを受信すると、直ちに、プリントサービスプログ
ラムに通知して、当該プリントサービスプログラムによ
り、プリンタを動作させ、このプリントデータだけでも
印刷出力処理へと処理を進行させ、続いて受信するプリ
ントデータを順次にプリンタに出力する。
【0067】このため、ステップ135において、目的
プリンタへの出力をロックし、次のステップ142(図
11)に進む。この場合、プリントデータを受信するた
め、ステップ142の処理において、「受付確認」を送
信し、次に、ステップ143において、ファイル送信要
求を受信する。次に、ステップ144において、受信し
たファイルの内容を判定し、ファイルが印刷制御ファイ
ルであるか否かを判定する。ファイルが印刷制御ファイ
ルでない場合は、当該ファイルがプリントファイルであ
るので、次のステップ145に進み、「プリントファイ
ルの送信要求」を受信する。この受信処理が終わると、
次に、ステップ146において、プリントファイル受信
用バッファ領域を確保する。そして、次のステップ14
7において、「受付確認」を送信し、次のステップ14
8において、プリント出力準備信号をプリンタへ出力
し、次のステップ149において、プリントファイルを
受信する。
【0068】プリントファイルを受信すると、次のステ
ップ150において、プリントバッファ領域分受信した
か否かを判定し、プリントバッファ領域分のプリントデ
ータを受信するまで、ステップ149とステップ150
の処理を繰り返す。プリントバッファ領域分のプリント
データを受信すると、次に、ステップ151に進み、バ
ッファ領域分のプリントデータをプリンタへ出力する。
そして、次のステップ152において、プリントファイ
ル分の出力が完了したか否かの判定を行い、プリントフ
ァイル分の出力が完了しない場合には、ステップ149
に戻り、ステップ149からステップ152の処理で、
プリントバッファ領域分のプリントデータの受信と、バ
ッファ領域分のプリントデータのプリンタへの出力の処
理を繰り返す。
【0069】そして、ステップ152の判定において、
プリントファイル分の出力が完了したことが判定できる
と、これにより、ネットワークプリントの処理は終了し
たので、ステップ153に進み、「送信終了」を受信
し、そして、次のステップ154において「受信確認」
を送信して1つのプリントファイルの受信処理を完了す
る。そして、続いて、次のプリントファイルの受信処理
を行うため、ステップ143に戻り、ステップ143か
らの処理を繰り返し行う。
【0070】また、ステップ143において、ファイル
送信要求を受信し、次のステップ144において、受信
したファイルの内容を判定し、ファイルが印刷制御ファ
イルである場合は、次に、ステップ155に進み、「印
刷制御ファイルの送信要求」を受信する。この受信処理
が終わると、次にステップ156に進み、送信要求の受
付確認を行い、続いて、次のステップ157において、
印刷制御ファイルを受信する。受信した印刷制御ファイ
ルは受信スプール領域に格納する。そして、次のステッ
プ158において「送信終了」を受信すると、次のステ
ップ159において「受信確認」を送信して、印刷制御
ファイルの受信処理を完了する。この場合に、印刷制御
ファイルを受信すると、印刷処理を開始できるので、次
のステップ160において、プリントサービスプログラ
ムに通知する。これにより、プリントサービスプログラ
ムは、プリンタを制御して印刷処理を開始することがで
きる。次のプリント要求の受信処理を行うため、ステッ
プ142に戻り、ステップ142からの処理を繰り返し
行う。
【0071】このようなクライアント装置とプリントサ
ーバ装置との間のプリントデータの受信処理は、いわゆ
るネットワーク通信の送受信処理の伝送手順に従って、
送信側のクライアント装置から、データの送信要求を送
信し、これに対して、受信側のプリントサーバ装置にお
いては、その受付確認、受信確認の応答を返して、印刷
制御ファイルおよびプリントファイルのデータの送信を
行う。次に、このようなデータの流れについて説明す
る。
【0072】図12は、クライアント装置とプリントサ
ーバ装置の間のプリントデータおよび印刷制御データの
流れを説明する図である。前述したように、ここでのデ
ータ転送では、プリント開始要求により、データ転送処
理を開始し、まず、プリントファイルの送信を行い、続
いて印刷制御ファイルのデータ転送を行う。
【0073】この場合のデータ転送のデータの流れで
は、図12に示すように、まず、クライアント装置側か
ら自己の端末装置の識別番号の情報を伴って、プリント
サーバ装置側に対して、プリント開始要求で、プリン
ト開始要求を発行すると、プリントサーバ装置側では、
これを受け付け、その受付確認を返送する。これによ
り、プリントファイルおよび印刷制御ファイルの送信処
理を開始する。また、ファイルデータのデータ転送で
は、まず、プリントファイル送信要求−1で、プリン
トファイル送信要求、ファイルの大きさ、自己の端末装
置の識別番号を送信して、送信要求を送信すると、受信
側では、これに対して受付確認を返送する。これによ
り、送信側では、続いて、プリントファイル転送−1
で、転送するデータの本体部分を送信し、データ送信が
終了すると、データの終わりを指示するファイル送信終
了を送る。これに対して、受信側では、正常にデータを
受信すると、受信確認を返送して、そのデータ転送を終
了する。このようなファイル送信の処理(プリントフ
ァイル送信要求−2,プリントファイル転送−2)を
繰り返して、一連のデータ転送を終了する。
【0074】図12を参照して具体的に説明すると、ネ
ットワークプリント処理を開始する場合には、クライア
ント装置側から、プリンタサーバ装置に対して、プリン
ト開始要求()を送信する。プリンタサーバ装置で
は、これを受け付け、受付確認を返送する。次に、受付
確認がプリントサーバ装置側から返されると、クライア
ント装置側から、第1番目のプリントファイル送信要求
()を送信する。このプリントファイル送信要求で
は、プリントファイル送信要求を示すコードと、送信す
るファイルの大きさと、送信元の端末装置を示す識別番
号を送信する。これに対して、受信側のプリントサーバ
装置では、受付確認を送信するので、送信側のクライア
ント装置では、受付確認を受信すると、第1番目のプリ
ントファイル転送()を開始し、転送データの本体部
分であるプリントデータを送信する。プリントデータの
送信が終了すると、クライアント装置側では、ファイル
送信終了のコードを送信する。これに対して、受信側の
プリントサーバ装置側では、正常にデータを受信する
と、受信確認を返送する。
【0075】クライアント装置側から、第2番目のプリ
ントファイル送信要求()を送信する。この場合も、
プリントファイル送信要求では、プリントファイル送信
要求を示すコードと、送信するファイルの大きさと、送
信元の端末装置を示す識別番号を送信する。これに対し
て、受信側のプリントサーバ装置では、受付確認を送信
するので、送信側のクライアント装置では、受付確認を
受信すると、第2番目のプリントファイル転送()を
開始し、転送データの本体部分であるプリントデータを
送信する。プリントデータの送信が終了すると、クライ
アント装置側では、ファイル送信終了のコードを送信す
る。これに対して、受信側のプリントサーバ装置側で
は、正常にデータを受信すると、受信確認を返送する。
【0076】次に印刷制御ファイルのデータ転送を行う
ため、第3番目に、クライアント装置側から、印刷制御
ファイル送信要求()を送信する。この印刷制御ファ
イル送信要求では、印刷制御ファイル送信要求を示すコ
ードと、送信するファイルの大きさと、送信元の端末装
置を示す識別番号を送信する。これに対して、受信側の
プリントサーバ装置では、受付確認を送信するので、送
信側のクライアント装置は、受付確認を受信すると、印
刷制御ファイル転送()を開始し、転送データの本体
部分である印刷制御ファイルのデータを送信する。印刷
制御ファイルのデータ送信が終了すると、クライアント
装置側は、ファイル送信終了のコードを送信する。これ
に対し、受信側のプリントサーバ装置側では、正常にデ
ータを受信すると、受信確認を返送して、プリント開始
要求に係るファイル転送を終了する。
【0077】以上の実施例のシステム構成は、ネットワ
ークに接続されるプリントサーバ装置による構成であっ
たが、このプリントサーバ装置による構成に変えて、ネ
ットワーク接続型プリンタ装置による構成でも、同様に
本発明は適用できる。図13は、本発明を適用できるネ
ットワーク接続型プリンタ装置によるシステム構成を示
すブロック図であり、図14は、ネットワークに接続さ
れるネットワーク接続型プリンタ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0078】この場合の本発明に係るネットワークプリ
ント処理方法を実施するネットワークシステムは、図1
3に示すように、ローカルエリアネットワーク(LA
N)を構成するネットワーク210により、クライアン
ト装置211とネットワーク接続型プリンタ装置212
が接続されたネットワークシステムとなっている。ネッ
トワーク接続型プリンタ装置212は、ネットワーク接
続部213、プリンタ制御部214、プリンタ部215
から構成されている。図13においては、プリント要求
を発行するクライアント装置211は、1台だけがネッ
トワーク210に接続されている様子を示しているが、
もちろん、ネットワーク210には複数台のクライアン
ト装置211が接続され、それぞれのクライアント装置
211がプリント要求を発行する。これらのクライアン
ト装置211の構成は、図2により説明した内容と同様
なものである。
【0079】ネットワーク接続型プリンタ装置は、クラ
イアント装置211から受信したプリント要求により、
その受信した印刷対象データおよび印刷制御データに基
づいてプリンタ部215を制御して、印刷処理を行う。
その場合、受信した印刷対象データおよび印刷制御デー
タは、プリンタ制御部214のスプール機能により蓄積
され、プリント要求で再出力が要求されると、蓄積して
いる印刷対象データを再出力する。
【0080】ネットワーク接続型プリンタ装置212の
構成は、図14に示すように、ネットワーク接続器を介
してネットワーク210に接続するデータ通信部231
と、このデータ通信部に結合されるデータ処理・制御部
232、プリンタ接続部233、およびデータ蓄積部2
34から構成されるプリンタ制御部214と、プリンタ
部215から構成されている。
【0081】データ通信部231は、ネットワークの通
信プロトコルに従い、ネットワークにより接続された各
クライアント装置の端末装置との間で、データ通信処理
を行う。データ処理・制御部232は、プリンタ制御部
214における印刷制御にかかるデータ処理と、接続さ
れるプリンタ部215の制御を行う本体部分である。プ
リンタ接続部233は、プリンタ215とデータ処理・
制御部232との間の接続部である。データ蓄積部23
4は、メモリ装置またはハードディスク装置で構成さ
れ、主に、印刷制御のスプール機能を提供する記憶領域
(スプール領域)を提供し、また、データ処理・制御部
232にかかる印刷制御処理のプログラムを格納してい
る。データ蓄積部234において、印刷対象ファイルお
よび印刷管理ファイルを記憶するスプール領域は、FIFO
(First In First 0ut)形式で構成され、受付順序に従
つて印刷対象データを格納し、また、この順序で印刷対
象データを出力する。これらの機能は、基本的には、前
述したプリントサーバ装置の機能と同様である。
【0082】このようなネットワーク・プリント処理で
は、プリントサーバ装置、またはネットワーク接続型の
プリンタ制御装置内において、プリントデータを受信し
ながら同時にプリント出力する処理を優先的に1つだけ
処理すると同時に、従来と同様に、受信処理可能なプリ
ントデータ通信量と、接続するクライアントの数を制御
して、プリントサーバ側の負荷を押さえるようにでき
る。
【0083】また、プリントサーバ装置、ネットワーク
プリンタなどの受信側が、前述したように、プリントデ
ータを受信しながら、プリンタ装置に送信出力すること
に加えて、スプール機能を利用して、同一内容の再プリ
ントに備えて、バッファ領域に受信したプリントデータ
を一時的に保管する。
【0084】プリントサーバ装置、ネットワークプリン
タなどの受信側は、クライアント装置から、印刷制御フ
ァイルにより、次に示す指定のいずれかの指定された
「プリント方式の指示」の出力オプションを「プリント
要求」と共に受信して、それ以降に送られてくるプリン
トデータの処理方法を決定する。 1.プリント要求リクエスト時に(従来の技術と同様
に)、全てのプリントデータを受信し、スプール領域に
一時的に保管してから、プリンタへの出力処理を開始す
る指定。 2.プリントデータを受信しながら、その場でプリンタ
への出力処理を行う指定。この場合には、プリントデー
タの再プリントのためのプリントデータ保管は行わな
い。 3.プリントデータを受信しながら、その場でプリンタ
への出力処理を行い、更に、プリンタに出力したデータ
を同一内容の再プリントのために一時的に保管する指
定。
【0085】また、ここでのネットワークプリント処理
方法では、図10および図11のフローチャートに示し
たように、「印刷制御ファイル」の受信順による処理動
作の制御を行う。すなわち、プリントサーバ装置、ネッ
トワークプリンタなどの受信側は、クライアント装置か
ら、「プリント要求」の指示後に、直ぐに「印刷制御フ
ァイル」を受信した場合には、「印刷制御ファイル」の
内容に従ってプリント処理を行う。また、「プリント要
求」の指示後に、直ぐに「印刷制御ファイル」を受信せ
ず、「プリントデータ」を受信した場合には、スプール
機能を利用して「プリントデータ」の印刷処理を行う。
【0086】また、ここでネットワークプリント処理方
法では、送信側クライアント装置において、操作員によ
って出力指示時に設定される出力オプションに従って、
「プリントデータ」をどのような順番で送信するか、
「プリントデータ」の受信側での処理方法、「制御ファ
イル」をいつ送信するかについて、自動的に最適な手段
を選択するようにできる。
【0087】ところで、本発明によるネットワークプリ
ント処理方法によると、『 バッファ分データの先行プリント出力とデータ受信処
理(請求項2) プリントデータを受信しながら保管する蓄積処理(請
求項3) ★プリントデータを受信し、先行プリント出カを行いな
がらデータを保管する蓄積処理。 プリント要求時のクライアントからの処理方法の指定
(請求項4) ★受信しながらの同時処理に関する指定。 プリント要求時のクライアントからの処理方法の指定
(請求項5) ★受信しながらの同時処理に関する指定。 送信側でのプリント処理方法の自動選択指定(請求項
6) ★受信しながらの同時処理に関する指定。 』のいずれか動作を含むようにして、プリント処理が行
われる。
【0088】また、高速にプリント出力を得るために、
第1のプリント処理の態様として、データの受信とデー
タ出力を同時に処理してプリント出力の完了を早めるよ
うにするプリント処理が行われる(「高速プリント方法
1」)。
【0089】第2のプリント処理の態様として、プリン
タ装置へのデータ出力と蓄積処理を同時に行い、同一内
容の複数部数をリント出力する場合に、順番に電子ソー
トして出カするようにして効率的なプリント出力を可能
としている(「高速プリント方法2」)。
【0090】第3のプリント処理の態様として、クライ
アント装置から、次のいずれかをプリント要求時に指定
して効率的なネットワーク・プリント処理を行う(「高
速プリント方法3」)。 全てのプリントデータを受信し、スプール領域に一時
的に保管してからプリンタへの出力を開始する従来の出
力方法。 プリント・データを受信しながら、その場でプリンタ
ヘの同時出力処理を行う出力方法。 プリント・データを受信しながら、その場でプリンタ
ヘの同時出力処埋と蓄積処理を同時に行い、同一内容の
再出力のためには、蓄積したデータを利用する出力方
法。
【0091】また、第4のプリント処理の態様として、
印刷制御フアイルを、プリント要求の直後に受信した
場合には、プリント・データを受信しながら、その場で
プリンタヘの同時出力処理を行う(「高速プリント方法
4」)。なお、この場合に、 印刷制御ファイルを、プリントデータの後に受信した
場合には、全てのプリントデータを受信した後でプリン
ト処理を行う(従来の出力と同様な方法)。
【0092】さらに、また、この第4のプリント処理の
態様では、プリント処理方法の自動選択を指定する場合
においては、送信するプリントデータのフォーマットの
種類と、プリント・サーバ装置/ネットワーク接続型の
制御装置側で、どのようなデータ加工を必要とするかと
いうプリントデータの加工処理方法と、出力部数、出力
順、出力時のオプション指定と、あらかじめ登録してあ
るプリント装置の性能に従って「利用できる高速化方
法」と「各プリントデータを送信する順番」の最適かつ
最も高速な方法を選択する。
【0093】本発明による高速ネットワーク・プリント
処理の流れ動作説明図 1.ネットワークプリント受信プログラムの基本動作
(図15) 2.プリント・データを受信しながらプリント出力する
方法(図16) 目的のプリント・データが全て揃っていない場合であっ
ても、一定容量のデータをプリントバッファ領域に受信
した段階で、接続するプリンタ装置に対するデータ出力
を開始する。
【0094】本実施例では、制御ファイルを従来の処理
と同様に、プリント・ファイルの後で受信する場合を例
にしている。この場合、クライアント装置側のネットワ
ーク・プリント送信プログラムの動作を変更する必要が
ないが、同一プリント・データを用いて複数部数出力す
る場合にば、通常プリント・ファイルの後で送られてく
る制御ファイルに複数部数プリント方法に関する記述が
あるため、以下の手段を用いる必要がある。 サーバ側では、通常受信したデータを1部だけ出力す
る設定になっているため、複数部数のプリント出力を行
う場合には、クライアント装置側のネットワーク・プリ
ント送信プログラムを複数部数分の複数回数起動してプ
リント・ファイル及び印刷制御ファイルの送信を行う。 サーバ側では、通常受信したデータを1部だけ出力す
る設定になっているため、複数部数のプリント出力を行
う場合には、クライアント装置側のネットワーク・プリ
ント送信プログラムを起動する際に、複数部数分のプリ
ント・ファイルを送信する(印刷制御ファイルの送信は
1回だけ)ように指定して処理をさせる。 この請求
項2の場合の特別な例として、プリントバッファ領域が
1ページ分以上のプリントデータを保存できる容量を持
つ場合、受信したプリント・データを用いて、その場で
複数回プリンタ装置ヘデータ出力する事により、複数部
数の出力を行う事が可能となる。サーバ側では、通常受
信したデータを1部だけ出力する設定になっているが、
あらかじめプリント・サーバ装置の制御部に対して外部
からネットワークを経由して、あるいは他の図示されて
いない入力装置を経由してこの出力部数を1部から出力
部数分の値へ変更し、この部数変更を行った後で、ネッ
トワーク・プリント送信プログラムを起動して、プリン
ト・ファイルおよび印刷制御ファイルの送信を行う事に
より、指定した部数分の出力を行う事が可能になる。た
だし、このの処理を行った場合には、複数部数分文書
のプリントの出力順番は、電子ソートされていないない
状態、(3ページ文書を2部出力する場合には、1,
1,2,2,3,3と出力)に固定されてしまう。前記
の場合には、クライアント装置側においてプリント
ファイルを送信する順番を制御することにより所望の順
番の電子ソート出力を(前記例でば1,2,3,1,
2,3)を得る事が可能になる。請求項2によるプリン
ト処理方法は、制御ファイルとプリント・ファイルの受
信の順番に依存しないで実現可能である。実施例の動作
図では示していないが、以下に示す制御ファイルがプリ
ント・ファイルよりも先に送信されて来る場合について
説明する。 制御ファイルがプリント・ファイルよりも先に送信さ
れてくるような場合には出力部数がプリントファイルの
受信時点で判明しているため、前記の例と同様に、プ
リントバッファ領域が1ページ分以上のプリント・デー
タを保存できる容量を持つ事を条件に、複数部数のプリ
ント出力を行うことが可能となる。この場合には、前記
の例に示すような、外部からネットワーク等を経由し
て、出力部数を指示する別の手段を用いる必要はなくな
るが、クライアント装置側のネットワーク・プリント送
信プログラムのプリント・ファイル、印刷制御ファイル
の送信順を、(制御ファイルを先に送信する場合のネッ
トワークプリント送信プログラムの動作)に示すように
動作を変更する必要がある.また、プリント・データを
受信しながら、プリント出力とスプールヘのプリント・
ファイルの一時蓄積を同時に行い、後で蓄積ファイルを
出力プリント出力する方法(請求項3) 前記、請求項2における以下の4つの間題を解決する手
段である。後で蓄積ファイルを読み込み、プリンタに必
要部数分出力する事により、複数部数の電子ソート出力
を可能にする。 前記説明11−,11−による複数蔀数の出力方
法では、ネットワーク中を同一データが出力部数分流れ
る事になり、ネットワーク・トラフィツク(負荷)が増
大する。 前記説明11−による複数部数の出力方法を可能に
するためには、プリントバッファ領域が1ページ分以上
のプリント・データを保存できる容量を持つ事が条件で
あるため、メモリ搭載容量が小さいサーバ装置において
は利用できない。 前記実施例の説明11−による
複数部数の出力方法は、出力順が電子ソートされていな
い状態(3ページ文書を2部出力する場合には、1,
1,2,2,3,3と出力)に固定されてしまい、電子
シート出力が(前記例では1,2,3,1,2,3)を
得る事ができない。 複数部数の出力指定において、1部目の出力を終わっ
た後、印刷制御ファイルを受信して2部目以降の出力が
必要かどうか判定できるため、前記説明11−による
外部からネットワーク等を経由して出力部数を指示する
別の手段を利用する必要がなくなる。 複数部数の出力指定において、前記説明11−によ
るように、クライアント装置側のネットワーク・プリン
ト送信プログラムの、プリント・ファイル、印刷制御フ
ァイルの送信順を変更する必要がない.即ち、従来方式
のクライアント装置側のネットワーク・プリント送信プ
ログラムを用いて、高速出力を行いながら、複数部数の
プリント出力機能を提供できる。この請求項3の実施例
は、制御ファイルとプリント・ファイルの受信の順番に
は依存しないで実現可能であり、前述のようにクライア
ント装置側のネットワーク・プリント送信プログラムの
動作を変更する必要がない。しかしながら、この請求項
3による手段によれば、複数部数の出力方法は、出力順
が電子ソート出力に固定されてしまうため、電子ソート
なし出力を得る事はできない。また、制御ファイルを従
来の処理のようにプリント・ファイルの後で受信する場
合には、複数出力するかどうかは不明なため、常にスプ
ール領域に受信したプリント・ファイルをー時蓄積する
必要がある。このため、出力部数が1部の場合には、一
時蓄積処理と蓄積したファイルが無駄になるという問題
がある。 例えば、プリント・サーバ装置のデータ処理
制御部の性能に余裕がなかった場合、回転ドラムを用い
たレーザー方式のブリンタ出力において、プリント・フ
ァイルの受信とプリント出力処理の同時動作であればド
ラムの回転に合わせて、毎回受信したプリント・ファイ
ルをプリンタ装置に送り込む事ができたとしても、さら
にスプール領域へのを一時蓄積処理を同時に行う場合に
はデータ処理制御部の負荷が増すため、3回のドラムの
回転中2回しかドラムの回転に合わせて、プリント・フ
ァイルをプリンタ装置に送り込むことができなくなり、
性能が下がる(この例の場合は3分の2になる)といっ
た事態が発生する事も懸念される。大量部数の出力にお
いてば、このように1部目の出力率が多少遅くなって
も、一時蓄積ファイルからの2部目以降の出力が速くな
るので、この処理は有益であるが、1部しか出力しない
場合には、余分な処理は行わない方が望ましい。 13.プリント要求時パラメータ、またはプリントトデ
ータに先だって受信する制御ファイルにプリント方法の
指定がある場合の出力方法(請求項4)。前記実施例の
説明12(請求項3)の間題点を解決するために、クラ
イアント側において自由に本発明による高速プリント処
理、または従来の出力処理を指定可能にした動作例であ
る。クライアントがどの処理を指定したかについては、
クライアントから送信されて来る「ネットワークプリン
ト要求」パケット中のパラメータの中に以下のように数
字で示されている。パラメータの出力処理指定が無かっ
た場合には、高速プリント出力処理は行なわず、従来の
スプールを使ったプリント出力処理を行うため、従来の
ネットワーク・プリント送信プログラムからの出力要求
も受け入れ可能であり、プログラムの互換性、相互接続
性を持つ。 パラメータ「0」:従来のスプールを使つたプリント出
力処理を行う。(高速プリント出力処理は行わない。) パラメータ「1」:前述の動作例11に示すように、フ
ァイル受信とプリンタ出力の同時処理による高速プリン
ト出力処理を行う。(この場合においては同時蓄積処理
は行わない。) パラメータ「2」:前述の動作例12に示すように、フ
ァイル受信、スプールの蓄積ファイルヘの一時保管処理
とプリンタ出力の同時処理よる高速プリント出力処理を
行う。 この方法を用いた場合には、1部しか出力しない場合に
は、前述の「ネットワークプリント要求」パケツト中の
パラメータを「1」に設定する事により、余分な蓄積処
理を行わないで、より高速に出力する事が可能になる。 動作例14.制御ファイル、プリントデータの到着順に
よる自動的な出力方法の選択(請求項5)。前述の動作
例13で示した方法(「ネットワークプリント要求」パ
ケット中のパラメータを解析して動作する)とは別に、
プリント・ファイルと印刷制御ファイルの送信順で、高
速プリント出力方法を決定する動作の実施例に関して説
明する。この場合、従来のネットワーク・プリント送信
プログラムからの出力要求(プリント・ファイルが先に送
信されて、最後に印刷制御ファイルが送信される)の場
合には、プリント・サーバ側において、従来のスプール
を使つたプリント出力処理を行うため、プログラムの互
換性、相互接続性を持つ。 動作例15.制御ファイル中に記述されているプリント
・オプション指定と、プリント装置の性能に従つた自動
的な出力方法の選択(請求項6) 装置を接続するネットワーク回線が高速な場合、かつプ
リント・サーバに接続するプリンタ装置が高速な場合、
かつプリント・サーバのメモリ搭載容量が大きく、プリ
ントバッファ領域として数ページ分保有することが可能
な場合には、さらに複雑なプリント出力処理をより効率
良く実現する事が可能になる。前述の動作例13、動作
例14で示した方法とは別の動作手段を用いる。本実施
例では、自動的に出力方法選択を判定する手段として、
プリント・サーバのデータ蓄積部に存在する性能定義フ
ァイルを用いた場合を例にして説明を行う。プリント装
置に接続するプリント・サーバにおいて、性能定義ファ
イルが図25に示す値に設定されていた場合に、このプ
リント・サーバはこの性能定義ファイルを満たす性能で
動作できる事を示している。この場合、性能定義ファイ
ルに性能定義情報が記述されているが、性能定義情報は
システム情報として、プリント・サーバのデータ処理、
制御部から参照できる仕組みになっていれば、他の手段
で実現してもよい。以下にこの自動的な出力方法の選択
に関する、2種類の実施例を示す。 動作例14―1.電子ソート出力時のバツファメモリ利
用可能の容量による処理判定。あるプリント処理におい
て、制御ファイルがプリント・ファイルよりも先に送信
されてきて制御ファイル中に図17に示すプリント方法
の記述があった。「電子ソート有り、出力部数2、プリ
ント・ファイルのページ数10」この場合、扱うプリン
ト・データは白黒20ページで、「出力する全ページ容
量」≦「プリント・サーバの利用可能なバツファ容量」
すなわち、1MB*20<128MBであるため、すべ
てのページをスプール上の一時蓄積ファイルに保管せ
ず、バッフアメモリ中に保持したとしても、自由な順番
で出力する「電子ソート出力」が可能である。即ち、前
述の実施例11‐3の処理の場合には、1ページ分のバ
ツフアメモリを活用して複数部数の「電子ソート無し出
力」を行ったが、ここでは複数ページ分のバッファメモ
リを活用して、プリン卜出力するデータ量に応じて、処
理方法の判定をプリント・サーバ側で性能定義情報を参
照しながら自動的に行つて効率よくプリント出力を行う
ものである。従つて、「出力する全ページ容量」>「プ
リント・サーバの利用可能なバツファ容量」の場合に
は、電子ソートのために全てのプリント・ファイルをバ
ツファメモリ中に保持できないため、スプール上の一時
蓄積ファイルに保管する処理を行う必要がある。 動作例14―2.複数のネットワーク通信速度で接続す
る場合の出力方法の処理判定。プリント・サーバ装置が
複数のネットワーク通信速度を持つ通信回線によって、
クライアント装置にネットワーク接続している場合、あ
るいは一つの通信回線であっても、ネットワーク接続時
の条件によって、通信速度が異なる場合には、その通信
速度に最適のプリント出力処理を提供する処理を行う。
図27は、本発明で想定しているプリンタ出力時間に比
べてファイル受信時間が十分短い場合において、処理時
間の経過による、プリント・サーバ装置での、プリント
ファイル受信処理とプリンタ出力処理の同時動作の様子
を示している。このように、プリンタヘのプリントデー
タ出力時間に比べて、プリントファイル受信時間が充分
短ければ、プリンタ装置からのプリント出力を最大性能
で高速に実行する事ができる。一方、何らかの状況に置
いて、プリンタヘのプリントデータ出力時間に比べて、
プリントファイル受信時間が遅い(長い)場合には、図
28示すように常時プリンタヘのデータ出力を途切れな
く行う事ができないため、プリンタからのプリント出力
を最大性能で実現できなくなってしまう。図29はファ
イル受信時間が長いため、蓄積出力処理を行う場合であ
る。これらの場合の、プリント処理合計時間、及びプリ
ンタ占有時間は、次の式で計算できる。 <<通常プリントの場合>> ★プリンタ出力時間に比べてファイル受信時間が短い場
合 (先行出力の合計処理時間)=出力時間*Nページ+受信時間 (先行出力のプリンタ占有時間)=先行出力の合計処理時間−受信時間 =(出力時間*Nページ+受信時間)−受信時間 =出力時間*Nページ したがって、同じページ数ならば、出力時間に比例す
る。 ★プリンタ出力時間に比べてファイル受信時間が長い場
合 (先行出力の合計処理時間)=受信時間*Nページ+出力時間 (先行出力のプリンタ占有時間)=先行出力の合計処理時間−受信時間 =(受信時間*Nページ+出力時間)−受信時間 =受信時間*(Nページ−1)+出力時間 したがって、同じページ数ならば、受信時間に比例す
る。 ★ファイル受信時間が長いため、蓄積出力処理を行う場
合 (蓄積出力の合計処理時間) =受信時間*Nぺージ+蓄積時間+入力時間*Nページ+出力時間 =(受信時間+入力時間)*Nページ+蓄積時間+出力時間 (蓄積出力のプリンタ占有時間) =出力時間*Nページ したがって、同じページ数ならば、出力時間に比例す
る。一方、2upプリント出力のように、プリンタ出力
時に編集処理を行う場合の例を、図30から図32で示
す。また、これらの場合の、プリント処理合計時間、及
びプリンタ占有時間は、次の式で計算できる。2upプリ
ント出力とは、1ページ分のプリント出力に2分の1縮
小したページ、2ページ分を合わせて出力する方法で、
この場合、2ページ分のプリント・ファイルを入力し
て、縮小、合成処理を行い、1ページ分のプリント出力
を行う。 ★プリンタ出力時間に比べてファイル入力時間が長い場
合 (先行出力の合計処理時間) =受信時間*Nページ+(2up処理時間+出力時間) (先行出力のプリンタ占有時間) =先行出力の合計処理時間−(受信時間*up数(2))−2up処理時間 =受信時間*Nページ+(2up処理時間+出力時間) −(受信時間*up数)−2up処理時間 =受信時間*(Nページ−up数(2))+出力時間 したがって、同じページ数ならば、プリンタ占有時間
は、受信時間に比例する。 ★プリンタ出力時間に比べてファイル入力時間が短い場
合 (蓄積出力の合計処理時間) =受信時間*Nページ+(2up処理時間+蓄積時間) +人力時間*Nページ+出力時間 (蓄積出力のプリンタ占有時間) =出力時間*Nページ したがって、同じページ数ならば、プリンタ占有時間
は、出力時間に比例する。 ★ファイル受信時間が長いため、蓄積出力処理を行う場
合 (蓄積出力の合計処理時間) =受信時間*Nページ+2up処理時間+蓄積時間 +入力時間*Nぺージ+出力時間 =(受信時間+入力時間)*Nページ+出力時間+2up処理時間+蓄積時間 (蓄積出力のプリンタ占有時間)=出力時間*Nページ したがって同じページ数ならば、出力時間に比例する。
本発明によれば、これらの計算式と、「性能定義ファイ
ル」上の各性能項目を、さらにプリント要求時に送られ
てくる、以下の動的な出力条件を判定して、最適な方法
によって、プリント出力を行うものである。 動的な出力条件の例と出力方法) 「プリンタ占有時間を最小限にする。」→プリンタ出力
時間に比べてファイル入力時間が長い場合は、蓄積出力
を行う。「プリンタ占有時間を出力ページ数分の出力時
間の2倍以内にする。」→プリンタ占有時間を計算し
て、出力ページ数分の出力時間の2倍以上だったなら
ば、蓄積出力を行う。電子ソート(文書の丁合出力処
理)と、本発明の請求項‐2,3の処理に関する補足説
明。3ページ物のプリント文書を、2部プリント出力す
る場合を例にして、同一内容文書の複数部数の電子ソー
ト出力(文書の丁合出力)処理に関して、以下に簡単に
説明する。通常一般のプリンタにおいて、複数部数プリ
ント出力を行う場合には、以下のの順で文書を出力す
る「電子ソートなし」の順番でのプリント出力を行う。
しかし、高速なプリンタ等で大量の複数部数プリント出
力を行う場合には、出力後、文書をすぐに配布できるよ
うに、電子ソート出力(文書の丁合出力)されていた方
が便利である。そこで、スプール領域などの一時的な記
憶領域にプリントするファイルを一旦全て蓄積してお
き、ページを順番に並べ換えながら出力する電子ソー
ト有りの処理方法もしばしば用いられるようになって来
た。本発明の請求項2で、バッフアが1ページ以下しか
ない場合には、電子ソート出力はできない。
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のネット
ワークプリント処理方法によると、全プリントデータの
ネットワーク転送処理が完了していない場合であって
も、プリンタに対する印刷出力の処理を開始できる。こ
れは、データ通信を行うネットワークの通信回線が十分
に高速であり、且つ安定しているので、一部のデータ転
送処理が完了した時点でプリント処理を開始しても、後
続するプリントデータが転送されてくることが、かなり
の確度で保証されていることによる。また、データ転送
の開始後にエラーが生じても、プリンタ装置に対して、
データ転送の一時中断、転送再開、エラー処理などの制
御が比較的容易に処理できるためである。これにより、
プリンタからの紙の印刷結果をより早く入手することが
できる。つまり、プリントの待ち時間が少なくなる。ま
た、プリント出力動作と、ネットワーク転送動作を同時
に行うことにより、ネットワーク上の資源を有効に活用
でき、システムの生産性が向上する。更に、また、この
ようなネットワークプリント処理方法は、従来のプリン
ト方式と互換性があるため、従来方式の機器と組み合わ
せて利用できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本実施例で用いるネットワークのシス
テム構成を示すブロック図、
【図2】 図2はネットワークに接続されるクライアン
ト装置の構成を示すブロック図、
【図3】 図3はネットワークに接続されるプリントサ
ーバ装置の構成を示すブロック図、
【図4】 図4はUNIXオペレーティングにおける印
刷制御ファイルの一例を示す図、
【図5】 図5はネットワーク・プリントの印刷処理の
データ流れを説明する図、
【図6】 図6はネットワーク・プリント要求プログラ
ムの処理を示すフローチャート、
【図7】 図7はネットワーク・プリント送信プログラ
ムの処理を示すフローチャート、
【図8】 図8はネットワーク・プリント受信プログラ
ムの処理を示すフローチャート、
【図9】 図9はプリントサービスプログラムの処理を
示すフローチャートである。
【図10】 図10は高速印刷処理のために修正された
ネットワークプリント受信プログラムの処理を示す第1
のフローチャート、
【図11】 図11は高速印刷処理のために修正された
ネットワークプリント受信プログラムの処理を示す図1
0のフローチャートに続く第2のフローチャート、
【図12】 図12はクライアント装置とプリントサー
バ装置の間のプリントデータおよび印刷制御データの流
れを説明する図、
【図13】 図13は本発明を適用できるネットワーク
接続型プリンタ装置によるシステム構成を示すブロック
図、
【図14】 図14はネットワークに接続されるネット
ワーク接続型プリンタ装置の構成を示すブロック図、
【図15】 図15は高速プリント処理を含むネットワ
ークプリント受信プログラムの処理フローを示すプロー
チャート、
【図16】 図16はプリントデータを受信しながらの
プリント出力場合の高速プリント処理を説明する図、
【図17】 図17はプリントデータを受信しながらの
プリント出力とスプールへのプリントファイルの一時蓄
積を同時に行い後で蓄積ファイルをプリント出力する場
合の高速プリント処理を説明する図、
【図18】 図18はプリント要求時パラメータまたは
プリントデータに先だって受信する印刷制御ファイルに
プリント方法の指定がある場合の高速プリント処理を説
明する図、
【図19】 図19は印刷制御ファイルおよびプリント
データの到着順による自動的な出力方法の選択による高
速プリント処理を説明する図、
【図20】 図20は印刷制御ファイル中に記述されて
いるプリント・オプションの指定とプリンタ装置の性能
に従った自動的な出力方法の選択による高速プリント処
理を説明する図、
【図21】 図21はファイル受信とプリンタ出力の同
時処理を説明するフローチャート、
【図22】 図22はファイル受信とプリンタ出力と受
信ファイル蓄積の同時処理を説明するフローチャート、
【図23】 図23は一時蓄積ファイルからのプリント
処理を説明するフローチャート、
【図24】 図24は印刷制御ファイルを先に送信する
場合のネットワークプリント送信プログラムの動作を説
明するフローチャート、
【図25】 図25はプリント出力方法の自動判定処理
に関する説明図、
【図26】 図26はバッファメモリ領域に複数ページ
のプリントファイルを格納している概要図、
【図27】 図27はプリンタ出力時間に比ベてファイ
ル受信時間が短い場合の説明図、
【図28】 図28はプリンタ出力時間に比ベてファイ
ル受信時間が長い場合の説明図、
【図29】 図29はファイル受信時間が長いため蓄積
出力処理を行う場合の説明図、
【図30】 図30は2up処理でプリンタ出力時間に
比ベてファイル受信時間が短い場合の説明図、
【図31】 図31は2up処理でプリンタ出力時間に
比ベてファイル受信時間が長い場合の説明図、
【図32】 図32は2up処理でファイル受信時間が
長いため蓄積出力処理を行う場合の説明図、
【図33】 図33は印刷制御データが先に送られる場
合のクライアント装置とプリントサーバ装置の間のプリ
ントデータおよび印刷制御データの流れを説明する図で
ある。
【符号の説明】
10…ネットワーク、11…クライアント装置、12…
プリントサーバ装置、13…プリンタ装置、20…ネッ
トワーク接続器、21…データ通信部、22…データ処
理・制御部、23…情報表示部、24…情報入力部、2
5…データ蓄積部、30…ネットワーク接続器、31…
データ通信部、32…データ処理・制御部、33…プリ
ンタ接続部、34…データ蓄積部、35…印刷制御ファ
イル、40…操作員、41…ネットワーク・プリント要
求プログラム、42…ネットワーク・プリント送信プロ
グラム、43…ネットワーク・プリント受信プログラ
ム、44…ネットワーク・プリントサービスプログラ
ム、45…印刷対象ファイル、46…送信スプール領
域、47…印刷制御ファイル、48…受信スプール領
域、49…プリンタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続するクライアント装
    置と、プリントサーバ装置またはネットワーク接続型の
    プリンタ制御装置を介して接続されたプリンタ装置によ
    り構成されるプリントシステムにおいて、クライアント
    装置からプリントサーバ装置またはネットワーク接続す
    るプリンタ制御装置に、プリントデータを送信して、前
    記プリント装置においてプリント出力する際に、少なく
    とも(1)バッファ分データの先行プリント出力とデー
    タ受信との同時処理、(2)プリントデータを受信しな
    がら保管する蓄積処理、(3)プリント要求時の処理方
    法の指定処理、(4)印刷制御ファイルの受信による判
    定処理、(5)送信側でのプリント処理方法の自動選択
    処理、のいずれかの動作を含むことを特徴とするネット
    ワークプリント処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のネットワークプリント
    処理方法において、前記バッファ分データの先行プリン
    ト出力とデータ受信との同時処理は、 プリントサーバ装置またはネットワーク接続型のプリン
    タ制御装置内において、目的のプリントデータが全て揃
    っていない場合であっても、一定容量のデータをプリン
    トバッファ領域に受信した段階で、接続されたプリンタ
    装置に対するデータ出力を開始し、以降プリントバッフ
    ァ領域を用いて、データの受信処理とデータのプリンタ
    装置へのデータ出力を同時に処理して、プリント出力の
    完了を早めることを特徴とするネットワークプリント処
    理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のネットワークプリント
    処理方法において、前記プリントデータを受信しながら
    保管する蓄積処理は、プリントデータの受信処理とプリ
    ンタ装置へのデータ出力を同時に処理すると共に、更
    に、一時記憶装置に対する受信データのデータ書き込み
    動作を同時に行い、一時記憶装置に蓄積したデータを用
    いて同一内容の複数部数のプリント出力を行うことを特
    徴とするネットワークプリント処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のネットワークプリント
    処理方法において、前記プリント要求時の処理方法の指
    定処理は、クライアント装置から、プリントサーバ装置
    またはネットワーク接続型のプリンタ装置に対して、プ
    リントデータ転送に先立つプリント要求を行う際に、出
    力オプションとして、(1)全てのプリントデータを受
    信し、スプール領域に一時的に保管してから、プリンタ
    装置への出力処理を開始する第1のプリント処理、
    (2)プリントデータを受信しながら、その場でプリン
    タ装置への同時の出力処理を開始する第2のプリント処
    理、または、(3)プリントデータを受信しながら、そ
    の場でプリンタ装置への出力処理を行い、更に、プリン
    タ装置に出力したデータを同一内容の再プリントのため
    に一時的に保管する手順で出力処理を開始する第3のプ
    リント処理の何れかのプリント処理でプリント出力を行
    うかを同時に指示し、同一出力内容の再プリント処理を
    行わない一部プリント処理の場合に、より高速に出力す
    ることを特徴とするネットワークプリント処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のネットワークプリント
    処理方法において、前記印刷制御ファイルの受信による
    処理判定は、プリントサーバ装置またはネットワーク接
    続型のプリンタ制御装置において、印刷処理に関する詳
    細な情報を記述した「印刷制御ファイル」を、 「プリント要求」の受信後に続いて受信した場合には、
    その場で直ちに「印刷制御ファイル」の内容を解釈する
    と共に、プリントデータを受信しながら行うプリント処
    理を開始し、 「プリント要求」の受信後に「印刷制御ファイル」を受
    信せず、「プリントデータ」を受信した場合には、「プ
    リントデータ」を一時的にスプール領域に受信して、
    「印刷制御ファイル」の受信後にプリント処理を開始す
    ることを特徴とするネットワークプリント処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のネットワークプリント
    処理方法において、前記送信側でのプリント処理方法の
    自動選択処理は、クライアント装置からプリントデータ
    を送信する際に、送信するプリントデータのフォーマッ
    トの種類と、プリントサーバ装置またはネットワーク接
    続型のプリンタ制御装置の側においてプリントデータを
    プリンタ出力する前にどのようなデータ加工を必要とす
    るかのプリントデータの編集加工処理方法と、プリント
    出力時の部数、出力順、出力時のオプション指定と、予
    め登録してあるプリント処理を行うプリント装置の特性
    に従って利用できる高速化方法と、各プリントデータを
    送信する順番の最適かつ最も高速な方法とを選択するこ
    とを特徴とするネットワークプリント処理方法。
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US7339688B1 (en) 2000-02-29 2008-03-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Processor for a requested print job
JP2012073712A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Seiren Co Ltd インクジェット記録装置、画像記録システム及びインクジェット記録方法

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