JPH10213477A - カメラ用測光装置およびカメラ - Google Patents
カメラ用測光装置およびカメラInfo
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- JPH10213477A JPH10213477A JP9028536A JP2853697A JPH10213477A JP H10213477 A JPH10213477 A JP H10213477A JP 9028536 A JP9028536 A JP 9028536A JP 2853697 A JP2853697 A JP 2853697A JP H10213477 A JPH10213477 A JP H10213477A
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Abstract
光を撮影レンズとは異なる窓から入力させ、受光素子に
導き、その輝度を測定するもので、2つの受光素子6,
7を設け、入力してくる光を2つの経路に分離し、一方
の経路の光を一方の受光素子6で検知し、他方の経路の
光を他方の受光素子7で検知し、一方の受光素子6をワ
イド撮影用とし、他方の受光素子7をテレ撮影用として
いる。また、その他に、1つの受光素子のみを配置し、
その前側にシリンドリカルレンズを回転可能に設け、ワ
イド撮影時とテレ撮影時とでそのシリンドリカルレンズ
の回転位置を異ならしめるようにしても良い。
Description
(輝度)を測定するカメラ用測光装置およびカメラに関
し、特に、撮影レンズに入射した光以外の光を測光用に
利用したカメラ用測光装置およびカメラの改良に関す
る。
過しフィルムに当たる光の明るさ(輝度)を測る測光装
置が用いられている。このカメラ用測光装置は、図12
に示すように、撮影レンズのズーミングに連動するブー
ムファインダーの窓とは、別の窓から測光用の光を入れ
るカメラ用測光装置30と、図17に示すようにズーム
ファインダーに入力した光を測光用にも利用するカメラ
用測光装置50とが知られている。
のカメラ用測光装置30の両隣の自動焦点用のAF投光
レンズ31とAF受光レンズ32とかなる自動焦点装置
33と共に、ファインダーロック34内に設けられてい
る。そして、カメラ用測光装置30の構成は、非球面厚
肉レンズ35と、4分割の受光素子36からなり、自動
焦点装置33で特定した主要被写体にウェートをかけて
測光をしている。具体的には、図13に示すように、撮
影用範囲M1に対し、背景測後部としての周辺部測光範
囲M2を設定し、さらに中央の3分割の中央部エリアM
3,M3,M3が重ねて配置される。
は、ファインダー光学系51の一部に配した分割型受光
素子52によって分割測光するものとなっている。すな
わち、対物レンズ等の結像系レンズ群53とポロプリズ
ム54を含むファインダー光学系51中にハーフミラー
55を配し、測光用プリズム56を介して分割型受光素
子52に光を導いている。
示すように、概略、フォーカスフレームと一致する中央
部受光素子57と、その周りを囲む周辺部受光素子58
とに分割されている。そして、通常のオート撮影では、
中央部受光素子57と周辺部受光素子58が共に受光し
中央重点的な平均測光をしている。一方、スポットボタ
ン(図示省略)の押し込みにより、中央部受光素子57
によるスポット測光が可能となっている。
の他に、受光素子前のレンズまたは受光素子自体を光軸
方向に摺動させて、撮影レンズ系の変倍に応じて測光す
る範囲を切り換える方法も知られている。
カメラ用測光装置30では、測光範囲の角度は所定の値
に決められている。例えば、周辺部測光範囲M2が縦1
2°で横18°、各中央部エリアM3が縦2.7°、横
2°として決められている。このため、ワイド撮影時も
テレ撮影時もその測光範囲は同じものとなっている。
メラ用測光装置30に入射する光は、異なる光であり、
被写体に対し光軸がずれたものとなっている。この結
果、パララックスと呼ばれる現象が生じている。このパ
ララックスとは、図14に示すように、撮影測光軸N1
と測光測定軸N2とがずれている場合、撮影範囲の中心
と測光範囲の中心とがずれてしまうものである。すなわ
ち、遠距離の被写体に対しては、図15(A)に示すよ
うに、ワイド撮影範囲LWとテレ撮影範囲LTに対し、
測光範囲LSは同心状に重なるものとなる。一方、例え
ば3mの近距離被写体に対しては、図15(B)のとお
り、測光範囲SSは、ワイド撮影範囲SWおよびテレ撮
影範囲STの中心からずれたものとなっている。なお、
図15は撮影測光軸N1から見た測光範囲LS,SSを
示すものとなっている。
うに、近距離被写体のテレ撮影時の撮影範囲STに対
し、テレ撮影時の測光範囲SSは、STの中央ではな
く、大きくずれた位置となる。この結果、ワイド撮影時
には、その明るさの検知精度は落ちることはほとんどな
いが、テレ撮影時には、検知精度が落ちがちとなる。例
えば、テレ撮影範囲ST外の被写体Aが非常に明るいも
のである一方、テレ撮影範囲ST内の被写体Bが暗いも
のであるとき、本来、被写体Bの明るさに合わせ露出を
開くべきであるのが、被写体Aの影響で絞り方を大きく
してしまい、露出過少となる等の問題が生じている。
は、ファインダー光学系51から測光用の光を導いてい
るので、図16に示すような問題点は若干解消される。
すなわち、測光範囲LS,SSが撮影側のズームと連動
して変化するためである。しかし、この場合も、撮影レ
ンズ側とファインダー光学系51との入射光が異なるた
め、特にテレ撮影時には、本来、測光すべき部分とは異
なる部分の測光を行う危険性がある。
イド撮影時はその撮影範囲W1に対し、測光範囲S1と
なり、ほとんどずれはなく、測光値と実際の明るさの差
はほとんど生じない。しかし、同じものをテレ撮影とす
ると、その撮影範囲W2に対し、測光された範囲は、図
19(B)に示すように測光範囲S2となり、大きくず
れてくる。本来、このテレ撮影時では、撮影範囲W2を
測光すべきである。しかし、入射光のずれがあるため、
測光される範囲がずれてしまう。しかしながら、その撮
影範囲W2との関係から、少なくとも、斜線を引いたW
Sの部分のみの測光をすべきこととなるが、図19
(B)に示すように、不必要な部分の測光も行うことに
なってしまう。
体を光軸方向に動かすものの場合、機構が複雑となり、
故障し易くなり、価格も高くなってしまうという問題を
有している。
取り出さないようにしたカメラにおいても、簡易な構成
にも拘わらず輝度測定の精度を上げ得るようにしたカメ
ラ用測光装置およびカメラを提供することを目的とす
る。
め、請求項1記載の発明では、被写体からの光を撮影レ
ンズとは異なる窓から入力させ、受光素子に導き、その
輝度を測定するカメラ用測光装置において、受光素子を
2つ設け、入力してくる光を2つの経路に分離し、一方
の経路の光を一方の受光素子で検知し、他方の経路の光
を他方の受光素子で検知し、一方の受光素子をワイド撮
影用とし、他方の受光素子をテレ撮影用としている。
記載のカメラ用測光装置において、2つの経路にそれぞ
れレンズを設け、一方の経路のレンズの焦点距離と、他
方の経路のレンズの焦点距離とを異ならせ、測光範囲を
テレ撮影時に絞り込んでいる。
1または2記載のカメラ用測光装置において、テレ撮影
用の受光素子の受光面を、ワイド撮影用の受光素子の受
光面より小さくし、かつテレ撮影用の撮影領域に合わ
せ、中心位置をずらしている。また、請求項4記載の発
明では、請求項1、2または3記載のカメラ用測光装置
において、テレ撮影用の受光素子に導かれる光を、その
受光素子の前に置かれる枠体で特定範囲のものに絞り込
んでいる。
1、2、3または4記載のカメラ用測光装置において、
ワイド撮影用の受光素子による第1検知信号と、テレ撮
影用の受光素子による第2検知信号とを、輝度測定用と
して、その撮影倍率の特定位置で切り替えて使用するよ
うにしている。
1、2、3または4記載のカメラ用測光装置において、
ワイド撮影用の受光素子からの第1検知信号にその撮影
倍率によって変化する第1の係数をかけ、テレ撮影用の
受光素子からの第2検知信号にその撮影倍率によって変
化する第2の係数をかけ、その両者の値を加えることに
より輝度値を算出するようにしている。
1、2、3または4記載のカメラ用測光装置において、
ワイド撮影用の受光素子による第1検知信号のみをワイ
ド撮影時の輝度測定に用い、テレ撮影用の受光素子によ
る第2検知信号のみをテレ撮影時の輝度測定に用い、第
1および第2検知信号の両信号をワイド撮影とテレ撮影
の間の中間倍率の撮影時の輝度測定に用いている。加え
て、請求項8記載の発明では、請求項7記載のカメラ用
測光装置において、第1検知信号のみを使用する第1領
域と、第2検知信号のみを使用する第2領域と、両信号
を演算して使用する中間領域の3つの領域を、その撮影
倍率に対応させて設けている。
らの光を撮影レンズとは異なる窓から入力させ、受光素
子に導き、その輝度を測定するカメラ用測光装置におい
て、受光素子の前側にシリンドリカルレンズを回転可能
に設け、ワイド撮影時とテレ撮影時とでそのシリンドリ
カルレンズの回転位置を異ならしめている。
項9記載のカメラ用測光装置において、シリンドリカル
レンズの回転角度をその撮影倍率によって徐々に変化さ
せている。
は、請求項1から10のいずれか1項記載のカメラ用測
光装置によって輝度測定をしている。
系を通過する光とは別な光を輝度測定用として利用する
カメラに適用される。このようなカメラにあっては、フ
ィルムに当たる光の範囲と測光する範囲がわずかではあ
るがずれてしまう。特に、近距離撮影のときは、そのず
れが大きくなる。このずれは、ワイド撮影時にはほとん
ど測光誤差としては現れてこないが、テレ撮影時は大き
くずれることとなり、測光誤差が生じやすい。
を利用せず、常時所定の被写体角度範囲の入射光の輝度
を測定するものである場合、大きな測定誤差が生じやす
いものとなる。すなわち、入射光の上記のずれに加え、
テレ撮影時には本来被写体角度が狭まるはずであるが、
ワイド撮影時と同様な被写体角度となることによる測光
誤差が生じる危険性を有している。
は、測光用の受光素子を2つ設け、一方をワイド撮影用
の輝度測定に用い、他方をテレ撮影用の輝度測定に用い
る。また、他の本発明のカメラ用測光装置は、受光素子
の前側にシリンドリカルレンズを置き、ワイド撮影やテ
レ撮影に合わせ、そのシリンドリカルレンズを回転さ
せ、受光素子に当たる光の範囲を異ならせている。この
ため、いずれの装置を使用しても、輝度測定の精度を上
げることができる。
図1から図11に基づき説明することとするが、まず最
初に、第1の実施の形態を図1から図3に基づいて説明
する。なお、各実施の形態のカメラ用測光装置は、すべ
てカメラに使用されるものとなっている。
図12に示すようなカメラ用測光装置30と同様に、撮
影レンズ光学系やファインダーレンズ光学系を通過する
光を利用する測光装置とはなっていない。すなわち、カ
メラ前面のそれらとは全く別の窓から光をとり、輝度測
定をするものとなっている。そして、その窓から入射し
てきた測定光Wは、ハーフミラー2を有する測光レンズ
3に入る。
ハーフミラー2を通過する測定光Wをそのまま通過させ
る第1のレンズ4と、ハーフミラー2で反射される測定
光Wを通過させる第2のレンズ5とから構成される。
1のレンズ4を通過してきた測定光Wを受光し輝度測定
するワイド撮影用の受光素子6が設けられる。一方、第
2のレンズ5と対向する位置に、この第2のレンズ5を
通過してきた測定光Wを受光し輝度測定するテレ撮影用
の受光素子7が設けられている。なお、各受光素子6,
7はCdSで構成されており、そのレンズ対向面全体が
受光面とされている。
が入射してくる面5aおよび受光素子7に対向する側の
面5bと、第1のレンズ4の受光素子6に対向する側の
面4aは、全て凸面とされている。なお、面4aに比
べ、面5bの曲率を小さくしており、第2のレンズ5の
みで構成されるレンズの焦点距離を、第1および第2の
レンズ4,5からなるレンズ系の焦点距離より長くして
いる。
めのレンズの焦点距離を長くしているので、ワイド撮影
用測光角αに比べ、テレ撮影用測光角βが小さくなる。
このため、図2の撮影光軸側から見た遠距離撮影の場合
に示すように、ワイド測光範囲LSWに対し、テレ測光
範囲LSTは小さくなり、そのテレ撮影範囲LT内に入
ることとなる。なお、この実施の形態では、遠距離撮影
のときのワイド撮影範囲LWに対してのワイド測光範囲
LSWと、テレ撮影範囲LTに対してのテレ測光範囲L
STの各比例関係を同一となるように設定している。
では、ワイド撮影時は、受光素子6で検知される第1検
知信号を使用して輝度測定する。一方、テレ撮影時で
は、受光素子7で検知される第2検知信号を使用して輝
度測定する。そして、ワイド撮影からテレ撮影またはテ
レ撮影からワイド撮影に移り変わる所定位置で、使用す
る検知信号を切り替えている。例えば、レンズ焦点が3
8〜90mmの場合、所定値例えば60mmを超えると
受光素子7の第2検知信号を利用し、それ以前は受光素
子6の第1検知信号を利用するようにする。
切り替える方法の他に、次の(1)ような計算式を利用
して輝度測定するようにしても良い。すなわち、 D(f)=A(f)DW+B(f)DT ・・・・・・(1) DW:受光素子6による第1検知信号 DT:受光素子7による第2検知信号 A(f):ワイド側での係数 B(f):テレ側での係数
らテレの所定位置で切り替える必要はなく、受光素子
6,7からの各検知信号を常時利用することとなると共
に、各係数A(f)、B(f)の利用により、撮影領域
の正しい測光値により近い値とすることができる。
応させて、3つの測光領域A,B,Cを切り換えて使用
するようにしても良い。すなわち、測光領域Aは、受光
素子6で検知される第1検知信号のみを使用して輝度測
定し、測光領域Bは、上述の計算式(1)を使用して輝
度測定し、測光領域Cは、受光素子7で検知される第2
検知信号のみを使用して輝度測定することとする。
4および図5に基づき説明する。
11は、図1に示すようなカメラ用測光装置1と同様
に、撮影レンズ光学系やファインダーレンズ光学系を通
過する光を利用する測光装置とはなっていない。すなわ
ち、カメラ前面のそれらとは全く別の窓から光をとり、
輝度測定をするものとなっている。そして、その窓から
入射してきた測定光Wは、ハーフミラー12を有する測
光レンズ13に入る。
このハーフミラー12を通過する測定光Wをそのまま通
過させる第1のレンズ14と、ハーフミラー12で反射
される測定光Wを通過させる第2のレンズ15とから構
成される。
第1のレンズ14を通過してきた測定光Wを受光し輝度
測定するワイド撮影用の受光素子16が設けられる。一
方、第2のレンズ15と対向する位置に、この第2のレ
ンズ15を通過してきた測定光Wを受光し輝度測定する
テレ撮影用の受光素子17が設けられている。なお、各
受光素子16,17はCdSで構成されている。
光が入射してくる面は、凸面とされている。また、第1
のレンズ14の受光素子16に対向する側の面と、第2
のレンズ15の受光素子17に対向する側の面も、共に
同曲率の凸面とされている。
側から見た図5に示すように、近距離撮影状態における
ワイド撮影範囲SW内や遠距離撮影時のワイド撮影範囲
LW内の光を受光するように配置され、かつそのような
大きさの素子となっている。一方、テレ撮影用の受光素
子17は、近距離撮影時のテレ撮影範囲STと遠距離撮
影時のテレ撮影範囲LTを共にカバーする中測光範囲M
S1となるように配置され、かつそのような大きさの素
子となっている。
範囲SW,LWは大きいため、受光素子16の受光面1
8も大きくされ、そのワイド撮影範囲SW,LWをカバ
ーするようになっている。一方、テレ撮影時には、テレ
撮影範囲STは、ワイド撮影範囲SWに対して、その一
部でかつ中心からずれたところに位置することになるた
め、受光素子17の受光面19は、その範囲を測光する
ように小さく、かつ光軸からずれた位置にくるように配
置される。なお、受光素子17の受光面19を遠距離撮
影のテレ撮影範囲LTと近距離撮影のテレ撮影範囲ST
の中間位置の小測光範囲MS2としても良い。
1では、第1の実施の形態で示した3種類の輝度測定方
法を同様に採用することができる。すなわち、第1に、
ワイド撮影からテレ撮影またはテレ撮影からワイド撮影
に移り変わる所定位置で、使用する検知信号を切り替え
る方法、第2に上述した計算式(1)を使用する方法、
第3に図3に示す、第1と第2の方法を混在させる方法
のいずれの方法も利用することができる。
11は、ワイド撮影とテレ撮影に合わせた測光に加え、
パララックス補正も行われており、精度の良い測光を行
うことができる。
用測光装置20を図6に基づいて説明する。このカメラ
用測光装置20は、第1の実施の形態のカメラ用測光装
置1にパララックス補正を追加したものとなっている。
よって、第1の実施の形態と同一部材には、同一符号を
付してその説明を省略または簡略化することとする。
の受光素子7の中心をその測定光Wの光軸WLからわず
かにずらしている。そのずらし量Mは、図15(B)に
示す、測光範囲SSの中心がテレ撮影範囲STの中心に
重なる程度のずらし量としている。
としているので、この実施の形態では、被写体が3mの
場合に、ワイド撮影でもテレ撮影でも最も精度の良い輝
度測定を行えるものとなる。しかしながら、ずらし量M
は最も遠距離撮影のときと最も近距離撮影のときとのず
れ量の間であれば、一定のパララックス補正の効果を得
ることができ、種々の値を設定できる。
第1,第2の実施の形態と同様に3種類の方法を適宜選
択して採用することができる。
用測光装置21を図7に基づいて説明する。このカメラ
用測光装置21も、第1の実施の形態のカメラ用測光装
置1と同様な構成となっており、第3の実施の形態とは
異なるパララックス補正を実施しているものとなってい
る。よって、第1の実施の形態と同一部材には同一符号
を付してその説明を省略または簡略化することとする。
のレンズ系を偏心させている。すなわち、ハーフミラー
22を2点鎖線で示した第1の実施の形態のハーフミラ
ー2とは異なる角度に設定している。なお、このずらし
角度γは、第3の実施の形態におけるずらし量Mと同じ
考え方で設定されている。このため、テレ撮影用測光角
βは、第1の実施の形態と同一であるが、その光軸WT
は、ワイド撮影用測光角αの光軸WWとは2γだけずれ
ることとなり、パララックス補正が可能となる。
第1から第3の実施の形態と同様に3種類の方法を適宜
選択して採用することができる。
用測光装置23を、図8および図9に基づいて説明す
る。なお、この第5の実施の形態は、第2の実施の形態
のものの変更例で、第2の実施の形態と同一部材には、
同一符号を付してその説明を省略または簡略化すること
とする。
16,16の受光面24,25は、同じ大きさとなって
いる。すなわち、受光素子16,17は、同一のものと
なっている。しかし、受光素子17と第2のレンズ15
との間に、図9に示すような枠体26を配している。
内の光のみを受光素子17の受光面25に当たるよう
に、中測光範囲MS1に相当する部分を開口26aとし
た遮へい板となっている。枠体26は、このようにして
測定光Wを絞り込み、かつパララックス補正している。
なお、第2の実施の形態の小測光範囲MS2に相当する
部分を開口とするような枠体としても良い。
23の輝度測定は、第1から第4の実施の形態と同様に
して行われる。すなわち、ワイドからテレへの所定の倍
率の位置で使用する検知信号を切り替えたり、計算式
(1)を使用したり、図3に示すように3つの領域で切
り換えたりする。
置27について、図10および図11に基づいて説明す
る。
5の実施の形態と異なり、受光素子は1つの受光素子2
8となっている。そして、このカメラ用測光装置27
は、図12に示す非球面厚肉レンズ35と同様なレンズ
(図示省略)を通過してくる測定光Wをシリンドリカル
レンズ29に入射させる。シリンドリカルレンズ29を
通過した測定光Wは、CdSからなる受光素子28に入
射し、電気信号に変換される。
Wの光軸を中心として図10の矢示のように回転可能と
されている。そして、図10に示す状態、すなわちワイ
ド撮影のとき、その測定光Wは、受光素子28の面上で
は、図11の斜線で示すワイド領域ZWとなっている。
なお、図11において、大きな四角の領域は、図5で示
す測光光軸側から見たワイド撮影範囲(=ワイド時に撮
影される範囲で本来測光すべき領域)SW,LWに相当
し、小さな四角の領域は、図5で示す測光光軸側から見
た近距離撮影時のテレ撮影範囲(=テレ時に撮影される
範囲で本来測光すべき領域)STに相当する。
ンズ29が90度矢示方向に回転される。このとき、測
定光Wは、受光素子28の面上では、図11の2点鎖線
で示すテレ領域ZTとなっている。このテレ領域ZT
は、テレ撮影範囲STのほとんどを含むものとなってい
る。なお、受光素子28の受光面は、シリンドリカルレ
ンズ29を通過した光を検知できる配置および大きさと
なっている。
7の輝度測定は、次のようにして行われる。
は、図10に示すような位置に配置されている。そし
て、シリンドリカルレンズ29を通過し受光素子28面
に入射する光は、図11の斜面部分となっている。この
入射光は、ワイド撮影範囲SW,LWのほぼ中心を覆う
こととなり、ワイド撮影時の測光として好適なものとな
る。そして、カメラは、受光素子28の検知信号を輝度
の測定値として利用することにより撮影を行うこととな
る。
29は、図10の状態から90度回転させられる。その
ため、受光素子28面に入射する光は、図11の2点鎖
線で示す部分となる。この入射光は、テレ撮影範囲ST
をほぼ含むものとなっており、テレ撮影時の測光として
好適なものとなる。
への中間の所定倍率の位置で、シリドリカルレンズ29
を図10の状態から90度回転させた状態へ、またはそ
の逆に切り替える。これによって、各撮影状態にあった
信号を受光素子28から取り出すようにしている。
わち90度回転の他に、シリンドリカルレンズ29を倍
率に合わせて徐々に回転させていく方法を採用するよう
にしても良い。その場合、受光素子28の検知信号に所
定の補正係数をかけるようにすると、撮影領域の輝度に
近似した測光値を得ることができ好ましいものとなる。
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、各実施の形態では、ファ
インダー光学系の光を輝度(明るさ)の測定に利用しな
いカメラ、例えば、図12に示すようなファインダーブ
ロック34を有するカメラに適用するようにしたが、図
17のようにファインダー光学系51の光を輝度の測定
に利用するカメラにも適用することができる。
レンズや単なる凸レンズの他に種々のレンズを採用する
ことができる。さらに、受光素子6,7,16,17,
28としては、CdSの他に、図13に示すような4分
割のSPCや図18に示すような2分割のSPD等、他
の種々の形状や材質の受光素子を採用することができ
る。
実施の形態の枠体26を付加するようにしたり、第1,
第3または第4の実施の形態のものに第5の実施の形態
の枠体26を付加するようにしても良い。こうすれば、
受光素子7の受光面や受光素子17の小さい受光面25
に入り込む光および検知する光を確実にテレ測光範囲の
ものに限定することができる。さらに、第1から第5の
実施の形態のレンズ系の前方に第6の実施の形態のシリ
ンドリカルレンズ29を回転可能に置き、受光素子をワ
イド用とテレ用の2つとするようにしても良い。
メラ用測光装置では、明るさ(輝度)を測定する受光素
子を2つ設け、一方をワイド撮影用とし、他方をテレ撮
影用としたので、ワイド撮影とテレ撮影とによって異な
る測光領域に合わせて測光できることとなり、明るさの
測定精度を向上させることができる。
ンズ系や受光面の工夫を行ったり、枠体を使用したりし
て光の絞り込みをしているため、テレ撮影時の明るさの
測定を一層精度の良いものとすることができる。さら
に、請求項5記載の発明では、第1および第2の検知信
号を切り替えて使用しているので、信号の処理が簡略化
される。加えて、請求項6記載の発明では、第1および
第2の検知信号を利用した所定の計算式から明るさの値
を算出しているので、精度の良い測光値を得ることがで
きる。
は、ワイド撮影とテレ撮影とその中間倍率の撮影の3種
類の倍率に合わせて、最も適切な輝度測定を行うことが
できるので、非常に精度の良い測光値を得ることができ
る。
は、受光素子を1つとしながら精度の良い明るさ測定を
行えるものとなる。さらに、請求項10記載の発明で
は、シリンドリカルレンズの回転角度を徐々に変化させ
ているので、切り替わり時の測定値の変化がなくなり、
一層精度の良い明るさ測定を行うことができる。
度測定機構が複雑にならず、少ない部品で構成されなが
ら、その測定値が精度の良いものとなる。このため、故
障が少なくて精度が良く、しかも軽量化されたカメラと
することができる。
の構成図である。
範囲を説明するための図で、撮影光軸側から見た遠距離
撮影時の図である。
を説明するための図である。
の構成図である。
範囲を説明するための図で、測光光軸側から見た図であ
る。
の構成図である。
の構成図である。
の構成図である。
る。
置の構成図である。
するための図である。
で、ファインダーブロック内の構成を示す図である。
の撮影範囲と測光範囲を説明するための図である。
光軸と測光側光軸がずれていることを示す図である。
光範囲を示す図で、(A)は図14の遠距離撮影の場合
の各撮影範囲と測光範囲を示す図で、(B)は図14の
3m位置の場合の各撮影範囲と測光範囲を示す図であ
る。
影の際のワイド撮影範囲およびテレ撮影範囲ならびに測
光範囲と、その際の問題点を説明するための図である。
の図で、ファインダー光学系の構成を示す図である。
素子の構成を示す斜視図である。
および測光範囲を示す図で、(A)はワイド時の撮影範
囲および測光範囲を示す図で、(B)はテレ時の撮影範
囲および測光範囲を示す図である。
の形態) 22 ハーフミラー 23 カメラ用測光装置(第5の実施の形態) 24,25受光面 26 枠体 26a 開口 27 カメラ用測光装置(第6の実施の形態) 28 受光素子 29 シリンドリカルレンズ
Claims (11)
- 【請求項1】 被写体からの光を撮影レンズとは異なる
窓から入力させ、受光素子に導き、その輝度を測定する
カメラ用測光装置において、上記受光素子を2つ設け、
入力してくる光を2つの経路に分離し、一方の経路の光
を一方の受光素子で検知し、他方の経路の光を他方の受
光素子で検知し、上記一方の受光素子をワイド撮影用と
し、上記他方の受光素子をテレ撮影用としたことを特徴
とするカメラ用測光装置。 - 【請求項2】 前記2つの経路にそれぞれレンズを設
け、一方の経路のレンズの焦点距離と、他方の経路のレ
ンズの焦点距離とを異ならせ、測光範囲をテレ撮影時に
絞り込んだことを特徴とする請求項1記載のカメラ用測
光装置。 - 【請求項3】 前記テレ撮影用の受光素子の受光面を、
前記ワイド撮影用の受光素子の受光面より小さくし、か
つテレ撮影用の撮影領域に合わせ、中心位置をずらした
ことを特徴とする請求項1または2記載のカメラ用測光
装置。 - 【請求項4】 前記テレ撮影用の受光素子に導かれる光
を、その受光素子の前に置かれる枠体で特定範囲のもの
に絞り込んだことを特徴とする請求項1、2または3記
載のカメラ用測光装置。 - 【請求項5】 前記ワイド撮影用の受光素子による第1
検知信号と、前記テレ撮影用の受光素子による第2検知
信号とを、輝度測定用として、その撮影倍率の特定位置
で切り替えて使用するようにしたことを特徴とする請求
項1、2、3または4記載のカメラ用測光装置。 - 【請求項6】 前記ワイド撮影用の受光素子からの第1
検知信号にその撮影倍率によって変化する第1の係数を
かけ、前記テレ撮影用の受光素子からの第2検知信号に
その撮影倍率によって変化する第2の係数をかけ、その
両者の値を加えることにより輝度値を算出するようにし
たことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のカ
メラ用測光装置。 - 【請求項7】 前記ワイド撮影用の受光素子による第1
検知信号のみをワイド撮影時の輝度測定に用い、前記テ
レ撮影用の受光素子による第2検知信号のみをテレ撮影
時の輝度測定に用い、上記第1および第2検知信号の両
信号をワイド撮影とテレ撮影の間の中間倍率の撮影時の
輝度測定に用いることを特徴とする請求項1、2、3ま
たは4記載のカメラ用測光装置。 - 【請求項8】前記第1検知信号のみを使用する第1領域
と、前記第2検知信号のみを使用する第2領域と、前記
両信号を演算して使用する中間領域の3つの領域を、そ
の撮影倍率に対応させて設けたことを特徴とする請求項
7記載のカメラ用測光装置。 - 【請求項9】 被写体からの光を撮影レンズとは異なる
窓から入力させ、受光素子に導き、その輝度を測定する
カメラ用測光装置において、上記受光素子の前側にシリ
ンドリカルレンズを回転可能に設け、ワイド撮影時とテ
レ撮影時とでそのシリンドリカルレンズの回転位置を異
ならしめたことを特徴とするカメラ用測光装置。 - 【請求項10】 前記シリンドリカルレンズの前記回転
角度をその撮影倍率によって徐々に変化させることを特
徴とする請求項9記載のカメラ用測光装置。 - 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項記載
のカメラ用測光装置によって輝度測定をするようにした
ことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02853697A JP3782189B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | カメラ用測光装置およびカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02853697A JP3782189B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | カメラ用測光装置およびカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10213477A true JPH10213477A (ja) | 1998-08-11 |
JP3782189B2 JP3782189B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=12251400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02853697A Expired - Fee Related JP3782189B2 (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | カメラ用測光装置およびカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3782189B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020067360A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | パイオニア株式会社 | 測距装置、測距方法、プログラム及び記録媒体 |
KR102303142B1 (ko) * | 2020-04-27 | 2021-09-16 | 오필름코리아(주) | 센서조립체와 이것을 구비한 카메라모듈 |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP02853697A patent/JP3782189B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102303142B1 (ko) * | 2020-04-27 | 2021-09-16 | 오필름코리아(주) | 센서조립체와 이것을 구비한 카메라모듈 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3782189B2 (ja) | 2006-06-07 |
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