JPH10213432A - 発光源判定装置 - Google Patents

発光源判定装置

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JPH10213432A
JPH10213432A JP1685097A JP1685097A JPH10213432A JP H10213432 A JPH10213432 A JP H10213432A JP 1685097 A JP1685097 A JP 1685097A JP 1685097 A JP1685097 A JP 1685097A JP H10213432 A JPH10213432 A JP H10213432A
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light
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emitting source
luminance
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JP1685097A
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Yasuyuki Takaba
康幸 高場
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の検出手段から得られる発光源の発光状
態を示す発光状態情報によって、発光源の同一性を判定
する。 【解決手段】 複数の撮像装置から得られる画像信号を
フレーム単位で数フレーム記憶する手段と、上記記憶さ
れた複数のフレームの画像信号間の輝度の差から発光源
の高輝度領域を抽出する手段と、上記高輝度領域の画素
数の変化を計測する手段と、上記画素数の変化に基づい
て発光源の周期を発光状態情報として抽出する手段とか
らなる発光源検出器と、上記発光源検出器より検出され
た発光状態情報を比較し、比較結果に基づいて発光源の
同一性を判定する判定手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光源の同一性を
判定する発光源判定装置であって、特に発光体の発光源
を検知目標として、発光源検出手段の捉えている発光源
が同一のものであるか否かを判定し、発光源の位置標
定、発光源の属性の判定等を行う発光源判定装置に関す
るものである。ここで、発光源とは例えば機関砲、機関
銃等の火薬の高速度燃焼、爆薬の爆破現象、弾丸の弾着
による発光現象、メタンガス、ガソリン等の可燃物の発
火、爆発による発光現象、火山噴火、稲光等の自然発光
現象、信号灯、電灯等の点灯、点滅現象、電気機器の放
電による発光現象、火災による発光等の発光体の発光源
を意味し、時間の経過とともに発光体の形状が変化す
る、あるいは瞬時に発光、消滅を行うようなものを対象
とする。
【0002】
【従来の技術】一般に赤外光、紫外光、可視光等の光を
発する発光源を検知する場合、その検出手段として光量
を検出する光検知器や発光源の画像を検出する撮像装置
等のパッシブセンサが用いられる。例えば、発光源が機
関砲の火薬の高速度燃焼である場合、赤外線撮像装置を
用いて発砲を検知し、発砲元の特定が行われる。また、
発光源が機関砲の弾着によって生ずる光の場合、紫外線
検知器を用いて弾着を検知し、弾着位置の確認が行われ
る。あるいは、発光源が救難信号の信号灯の場合、可視
カメラを用いて救難信号を検知し、救難信号の発生場所
が判断される。
【0003】従来の発光源判定装置は、上記のようにパ
ッシブセンサを用いて発光源を検知し、発光源の位置を
特定していた。この場合、発光源の位置を特定する手段
として、二台のパッシブセンサによって目標を認識し、
その時点の各パッシブセンサの角度と位置に基づいて、
三点公会法を用いて目標の位置標定を行っていた。これ
は、各パッシブセンサ間の距離と、各パッシブセンサに
おける基準方位と目標とのなす角度が2つ決定すること
により、二角挟辺が決定し三角形が成立する性質を利用
している。例えば、機関砲の発砲や弾着によって生ずる
光については、2台の火光標定器を用いて目標とする発
光源を人間が特定し、火光標定器の方向と位置とを計算
機に入力して目標の位置の測定を行っていた。また、発
光源の位置を特定する他の手段として、パッシブセンサ
に撮像装置を使用し、撮像装置の画像から発光源近辺の
地形を読み取り、地図と照らし合わせながら発光源の位
置を特定していた。例えば、火災や救難信号の発生を可
視カメラを通じて人間が検知し、可視カメラの画像から
火災や救難信号の発生現場の地形を判断して、発生現場
を特定していた。
【0004】上記の二つの発光源の位置特定手段では、
パッシブセンサから得られる発光源の情報を人間が判断
しており、発光源が複数存在する場合には発光源が同一
のものであるか否かを判断するのが難しかった。例え
ば、三点公会法を用いた手段では、2台のパッシブセン
サで同じ大きさの異なる目標A,Bを捉えている場合
に、図23のようにA,Bが同一の目標CまたはDであ
ると誤認することがあった(このような目標CまたはD
をゴーストと呼ぶ。)。また、発光源近辺の地形を地図
と照らし合わせる手段では、周囲が暗い状況下であった
り、変化のない地形である場合に発光源近辺の地形の特
定が難しかった。
【0005】これに対し、従来地図を使用せず、またゴ
ーストを除去して複数の目標(必ずしも発光源でなくて
もよい)の同一性を判定する手段として、航空機、車
両、艦船等の移動する目標を対象に複数の撮像装置によ
って目標を捕捉し、継続的に追尾を行い、目標の位置と
速度の相関処理を行う目標位置判定装置があった。
【0006】図21は、例えば特開平7−113859
号公報に示されるような従来の目標位置判定装置を示す
構成図である。図において、2bおよび3bは移動する
目標(必ずしも発光する物体でなくてもよい)を撮像す
る撮像装置、4および5は目標に対し追尾処理を行い基
準方位に対する目標の角度を測定する各撮像装置対応の
角度追尾装置、6および7は各撮像装置の位置、例えば
X軸は東経座標、Y軸は北緯座標、Z軸は水準点からの
高度座標を測定する各撮像装置対応の位置測定装置、8
は目標位置と速度の相関処理を行うためのしきい値とな
る相関パラメータを入力する相関パラメータ入力器、9
は各角度追尾装置から得られる角度航跡と位置測定装置
から得られる位置に基づいて各撮像装置が捉えた目標の
相関処理を行う目標位置相関器、10は目標位置相関器
において同一であると判定された目標の角度航跡と位置
とにより各撮像装置から目標までの距離を算出する目標
距離算出器、11は目標距離算出器10から得られる目
標距離と、相関パラメータ入力器8より入力される相関
パラメータと、目標位置相関器9において同一であると
判定された目標の角度航跡とにより各角度航跡の速度関
係に基づく相関処理を行って目標のゴーストを除去する
目標速度相関器、12は目標距離算出器10から得られ
る目標距離と目標位置相関器9において同一であると判
定された目標の角度航跡とにより各撮像装置から目標ま
での距離の変化率を算出する目標距離変化率算出器、1
3は目標距離算出器10からの目標距離と目標距離変化
率算出器12からの目標距離変化率と角度航跡とにより
目標の位置座標を算出する座標算出器、14は座標算出
器13から得られる目標の位置座標を表示する表示装置
である。
【0007】図22は従来の目標位置判定装置の目標位
置相関器9の構成を示す図である。図において、17は
各角度追尾装置からの目標の方向ベクトルと各撮像装置
間の方向ベクトルとが一次従属であることを利用して上
記各方向ベクトルからなる行列式を目標位置相関状態量
として算出する目標位置相関状態量算出器、18は各角
度追尾装置からの角度航跡における目標の方向ベクトル
およびその誤差評価量と各撮像装置間の位置ベクトルを
基に目標位置相関状態量の誤差評価量を算出する目標位
置相関状態量誤差評価諸元算出器、19は目標位置相関
状態量と目標位置相関状態量の誤差評価量と相関パラメ
ータ入力器8からの相関パラメータとにより、カイ自乗
検定を用いて各角度追尾装置からの角度航跡が同一目標
からのものであるか否かを判定する目標位置相関判定器
である。この目標位置相関判定器19は、概念的に次の
ようなことを行っている。各測定手段に誤差がない場
合、理論的には各撮像装置間の距離と基準方位と目標と
のなす角度とにより、二角きょう辺が決定し三角形が成
立している第3の頂点が決定する。このとき、各撮像装
置間を結ぶ直線と各撮像装置と目標とを結ぶそれぞれの
直線は同一平面上にある。しかし、現実の測定手段には
誤差が存在し、各位置測定装置から得られる各撮像装置
の位置および各角度追尾装置から得られる角度の測定誤
差により、各撮像装置を結ぶ直線と各撮像装置と目標と
を結ぶそれぞれの直線は同一平面上になく、各直線はね
じれた関係となってまじわらないことになる。このた
め、目標位置状態の評価関数として、目標位置相関状態
量算出器17より目標位置相関状態量を算出後、目標位
置相関状態量誤差評価諸元算出器18によって目標位置
相関状態量の誤差評価量を算出して、目標の同一性の判
定を行っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の目標位置判定装
置を用いた発光源判定装置は、航空機、車両、艦船等の
移動体を目標の対象としたもので、移動する目標を角度
追尾装置を通じて追尾することによって目標の速度の相
関処理を行い、ゴーストを除去していた。このため、撮
像装置に対して静止している発光源に関しては速度の相
関処理ができず、ゴーストが除去されないという問題が
あった。
【0009】また、発光源を目標として位置の特定を行
う場合、従来の目標位置特定装置は、目標を追尾しなが
ら速度の相関処理を行うため、撮像装置が常に発光源を
捕捉している必要性があった。例えば、目標の追尾を行
うためには、撮像装置から得られる画像から目標の画像
を抽出し、記憶しておいて、現在の画像の中から既に記
憶された目標の画像と一致するものを目標として認識す
るような処理が必要であった。これに対し、例えば火薬
の高速度燃焼や、爆薬の爆破現象等の発光源の発光現象
は、まず発光起点が観測され、時間経過とともに発光が
周囲に対して放射状に拡がり、次第に発光の光量が低下
して最後には観測されないレベルとなって消滅するよう
な発光状態の変化があり、発光から消滅までの時間(発
光周期)は数秒程度以下となっている。また、火災によ
る発光は、ゆらぎや新たに発生する火炎等によって発光
源の形状が変化する。このように発光源は短時間のうち
に発光状態が変化するため、発光源を見失わずに追尾を
続けることが難しいという問題があった。また、追尾装
置そのものがコスト高につながっていた。
【0010】さらに、従来の火光標定器を用いた発光源
判定装置は、人間の判断により発光源を特定していたた
め、ゴーストが存在する場合に発光源を特定できないと
いう問題があった。また、発光源を人間が検知していた
ために、発光源の検知が遅れたり、発光源の種類や発光
源の発光のもつ意味を判断するのが難しかった。例えば
火薬の爆発による被害の推定や、機関砲の口径の推定が
できず、その後の対処行動が正確に行えないなどの問題
が発生した。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、複数の検出手段から得られる発
光源の発光状態を示す発光状態情報によって、発光源の
同一性を判定することを目的とする。
【0012】また、検出手段として撮像装置を用いるこ
とにより、発光源を撮像して得られる画像信号から、発
光源の同一性を判定することを目的とする。
【0013】また、発光源の同一性を判定後、発光源の
位置を特定し、発光源の種類や発光源の発光のもつ意味
に関する属性判定を行う手段を備えることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る発
光源判定装置は、発光源から発生する当該発光源固有の
特性に基づく発光状態を示す発光状態情報を検出する複
数の検出手段と、上記複数の検出手段により検出された
発光状態情報を比較し、比較結果に基づいて発光源の同
一性を判定する判定手段とを備えたものである。
【0015】また、第2の発明に係る発光源判定装置
は、発光源を撮像する複数の撮像手段と、上記複数の撮
像手段の出力する画像信号より得られる発光源の画像か
ら、発光源固有の特性に基づく発光状態情報を抽出する
発光源抽出手段と、上記発光源抽出手段により抽出され
た、上記複数の撮像手段に対応する上記発光状態情報の
それぞれを比較し、比較結果に基づいて発光源の同一性
を判定する判定手段とを備えたものである。
【0016】また、第3の発明に係る発光源判定装置
は、上記第1の発明または第2の発明において、上記発
光状態情報を、上記発光源の発光開始時刻としたもので
ある。
【0017】また、第4の発明に係る発光源判定装置
は、上記第1の発明または第2の発明において、上記発
光状態情報を、上記発光源の発光周期としたものであ
る。
【0018】また、第5の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2の発明において、上記発光源抽出手段が、
上記撮像手段の出力する画像信号をフレーム単位で数フ
レーム蓄積する画像メモリ手段と、上記画像メモリ手段
に蓄積された複数のフレームの画像信号間の輝度の差か
ら発光源の高輝度領域を抽出する発光領域抽出手段と、
上記発光領域抽出手段から得られる高輝度領域の画素数
の変化を計測し、記憶する輝度変化計測手段と、上記画
素数の変化に基づいて発光源の発光状態情報を抽出する
発光情報抽出手段とを備えたものである。
【0019】また、第6の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2の発明において、上記発光源抽出手段が、
上記撮像手段の出力する画像信号をフレーム単位で数フ
レーム蓄積する画像メモリ手段と、上記画像メモリ手段
に蓄積された複数のフレームの画像信号間の輝度の差か
ら発光源の高輝度領域を抽出する発光領域抽出手段と、
上記発光領域抽出手段から得られる高輝度領域の輝度レ
ベルの変化を計測し、記憶する輝度変化計測手段と、上
記輝度レベルの変化に基づいて発光源の発光状態情報を
抽出する発光情報抽出手段とを備えたものである。
【0020】また、第7の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2の発明において、上記発光源抽出手段が、
上記撮像手段の出力する画像信号を予め設定されたしき
い値に基づき二値化する二値化手段と、上記二値化手段
によって二値化された画像信号において存在する高輝度
領域のそれぞれに識別情報を付加する識別情報付加手段
と、上記高輝度領域のそれぞれの画素数と上記画像信号
における位置の変化を計測し、記憶する輝度変化計測手
段と、上記輝度変化計測手段において計測された輝度変
化に基づいて上記それぞれの高輝度領域から発光源に相
当する高輝度領域を抽出する手段と、上記発光源に相当
する高輝度領域の画素数の変化に基づいて発光源の発光
状態情報を抽出する発光状態抽出手段とを備えたもので
ある。
【0021】また、第8の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2の発明において、上記発光源抽出手段が、
上記撮像手段の出力する画像信号を予め設定されたしき
い値に基づき二値化する二値化手段と、上記二値化手段
によって二値化された二値化画像信号において存在する
高輝度領域のそれぞれに識別情報を付加する識別情報付
加手段と、上記高輝度領域に対応する上記画像信号のそ
れぞれの輝度レベルと上記画像信号における位置の変化
を計測し、記憶する輝度変化計測手段と、上記輝度変化
計測手段において計測された輝度変化に基づいて上記そ
れぞれの高輝度領域から発光源に相当する高輝度領域を
抽出する手段と、上記発光源に相当する高輝度領域の輝
度レベルの変化に基づいて発光源の発光状態情報を抽出
する発光状態抽出手段とを備えたものである。
【0022】また、第9の発明に係る発光源判定装置
は、上記第5から第8の発明において、上記発光源抽出
手段が、上記輝度変化計測手段の出力信号に対して平滑
化処理を行う平滑化手段を備えたものである。
【0023】また、第10の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2から第9の発明において、上記撮像手段の
視軸の方向と、上記撮像手段の位置と、上記画像信号に
基づき算出した上記撮像手段の撮像範囲内における発光
源の高輝度領域の位置とから発光源の位置を標定する位
置標定手段とを備えたものである。
【0024】また、第11の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10の発明において、上記発光源の高輝度領
域の位置は、発光開始時刻における位置に基づき算出す
るものである。
【0025】また、第12の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10または第11の発明において、上記発光
源と上記撮像装置との距離を算出する発光源距離算出手
段と、上記撮像手段の既知の距離と既知の発光源の高輝
度領域の画素数と発光源の属性とを属性データとして記
憶保持した発光源属性データメモリ回路と、上記発光源
距離算出手段から得られる距離とに対応して、上記輝度
変化計測手段で測定された上記発光源の高輝度領域の画
素数に対応した発光源の属性を、上記属性データから上
記既知の距離と上記既知の画素数に対応して得る発光源
属性判定手段とを備えたものである。
【0026】また、第13の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10または第11の発明において、上記発光
源と上記撮像装置との距離を算出する発光源距離算出手
段と、上記撮像手段の既知の距離と既知の発光源の高輝
度領域の輝度レベルと発光源の属性とを属性データとし
て記憶保持した発光源属性データメモリ回路と、上記発
光源距離算出手段から得られる距離と上記輝度変化計測
手段で測定された上記発光源の高輝度領域の輝度レベル
とに対応した発光源の属性を、上記属性データから上記
既知の距離と上記発光源属性判定手段とを備えたもので
ある。
【0027】また、第14の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2から第13の発明において、上記発光源抽
出手段からの発光状態情報を上記判定手段に空中線によ
って伝送する伝送手段が備えられたものである。
【0028】また、第15の発明に係る発光源判定装置
は、上記第2から第13の発明において、上記複数の撮
像手段の発光源抽出手段から得られた発光状態情報を相
互に送受信する伝送手段を備え、上記伝送手段により受
信した情報をそれぞれの撮像手段に対応した判定手段に
おいて分散処理するものである。
【0029】また、第16の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10から第15の発明において、上記位置標
定手段から出力される発光源の位置と上記発光源属性判
定手段から出力される発光源の属性を表形式に表示する
表示手段を備えたものである。
【0030】また、第17の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10から第17の発明において、上記位置標
定手段から出力される発光源の位置を直交座標で表示す
る表示手段を備えたものである。
【0031】また、第18の発明に係る発光源判定装置
は、上記第10から第16の発明において、上記位置標
定手段から出力される発光源の方向を仰角と方位角で表
示したものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図である。図において、6,7および14は上記従来
の目標位置判定装置と同一のものである。また、1は発
振器から同期信号を発生するタイマー、2および3はタ
イマー1からの同期信号に同期して外界を例えば1/3
0秒程度のフレームレートで撮像する第1の撮像装置お
よび第2の撮像装置、20および21は第1の撮像装置
2および第2の撮像装置3が出力する画像信号の時間変
化を計測して得られる発光源の発光開始時刻と、画像信
号の中心で発光源に想到する輝度の高い領域(高輝度領
域)の画素数および最大輝度の変化とを検出し、発光か
ら消滅までの発光源の発光周期と、発光開始時刻、最大
発光時刻(発光の拡がりが最大となる時間)、発光終了
時刻等の発光時間とを有する発光状態情報を出力する手
段と、発光開始時刻における各撮像装置の撮像範囲内で
の発光源の画像の重心点を出力する手段とからなる各撮
像装置対応の第1の発光源検出器および第2の発光源検
出器、22は発光源の同一性を判定するために用いるパ
ラメータとして、例えば各発光源検出器からの発光状態
情報の発光時間、発光周期等に差があっても同一目標と
判定するしきい値を入力するパラメータ入力装置、23
はパラメータ入力装置22からのパラメータと第1の発
光源検出器20および第2の発光源検出器21からの発
光状態情報に基づいて発光源の同一性を判定する発光源
相関器、24および25は第1の撮像装置2および第2
の撮像装置3の対応の角度測定装置で、例えばAZ軸は
北基準からの各撮像装置の視軸の角度(または撮像装置
視軸の方向)、EL軸は水平基準からの各撮像装置の視
軸の角度(または撮像装置の視軸の方向)をGPSや磁
気センサ等を用いて測定する。また図において、26は
発光源相関器23によって同一発光源であると判定され
た発光源の発光開始時刻における高輝度領域の重心点
と、第1の角度測定装置24および第2の角度測定装置
25からの発光開始時刻の各撮像装置の視軸の角度と、
第1の位置測定装置6および第2の位置測定装置7から
の発光開始時刻における位置に基づいて発光源の位置を
標定する位置標定器である。なお、位置標定器26はタ
イマー1に同期して上記発光開始時刻の各撮像装置の上
記角度と位置を得ている。
【0033】ここで、発光源相関器23について詳細を
説明する。各撮像装置で観測される発光源が発生する光
の速度は十分速いため、撮像装置と観測される発光源と
の距離を数km程度とするとき、1/30秒程度のフレ
ームレートでタイマー1に同期している第1の撮像装置
2および第2の撮像装置3において撮像範囲内に同一の
発光源があれば、同一時刻の発光源の発光状態が観測さ
れる。このため、第1の発光源検出器20と、第2の発
光源検出器21との発光源状態情報の差分をとり、その
差分の絶対値がパラメータ入力装置22からのパラメー
タの値より予め設定された時間内において小さい場合
に、目標が一致したと判定する(例えば、このパラメー
タは各発光源検出器の処理速度差や信号の伝達遅れ等を
考えて入力する。)。このとき、どのような発光源に対
して同一性の識別ができるのかを説明する。まず、発光
開始時刻および発光終了時刻については1/30秒程度
の相違を区別できる。また、発光周期の相違に関して
は、サンプリングの定理により、対象の周波数を知るた
めに最低限必要な計測のためのサンプリング周期は、調
査対象の2倍の周期があれば検出できるため、調査対象
の発光源の周期が1/15秒以上程度であれば識別でき
る。例えば、機関銃は銃の違いや品質の違いによって1
秒間当たりの射撃の繰り返し数が微妙に異なるが、1秒
間に15回繰り返す射撃を行う機関銃と1秒間に14回
繰り返す射撃を識別できる。また、同一時刻に発砲がな
されることはほとんどなく、火薬の量の違いからも発光
の周期は微妙にづれてくるので、あらかじめ設定された
時間内の発光周期の変化による違いを比較することによ
って同一の発光源の識別が可能となる。また、ほぼ同時
に同期して発光する信号灯では識別が困難ではあるが、
可燃物の燃焼現象や爆破現象である場合、製造過程や保
管温度、湿度灯の保管環境の違いによって、同一種の製
造物であっても発光開始時刻や発光周期が微妙に異なる
ことが一般的に知られている。この場合もあらかじめ設
定された時間内の発光周期の変化の差を比較することに
よって同一の発光源の識別が可能となる。
【0034】図2は発光源相関の概念を示す図である。
図において、27は火薬の高速度燃焼、爆薬の爆破現象
および信号灯の点灯、点滅現象等の発光体の発光源であ
る。発光源には発光性格により、例えば単発の打ち上げ
花火のような単発的な発光現象、機関銃の射撃や信号灯
の点滅のように周期性をもって連続的な発光を行う発光
源とに大別される。ここで、周期性をもつとは、正弦波
のように連続した波形の他、連続してないが、断続的に
同じような周期をもつパルスが連続的に発生する、例え
ばピストルの連射のようなものも含まれる(機関砲のよ
うな早い連射のものは、パルスがつながって連続して見
える。)。また、発光源には輝度領域の大きい発光源か
ら小さい発光源等種々の形態がある。また、図において
28および29はそれぞれ第1の撮像装置2、および第
2の撮像装置3から観測されたフレーム単位の撮像イメ
ージ例である。発光現象は、数秒程度以下の周期で「発
光起点の観測→輝度レベルの周囲に対する放射状の拡が
り→輝度レベルの低下→発光の消滅」の現象となるた
め、十分なフレームレートを有する場合、フレーム単位
の一撮像イメージも同様の現象を捉えることができる。
さらに、図において、30および31は、第1の発光源
検出器20および第2の発光源検出器21にて計測され
る時系列的な画像データの一例であり、ここでは高輝度
領域の画素数の時間的変化を示す。このように発光源の
発光状態を発光開始時刻、発光周期等の発光源状態情報
で表現し、それを比較することによって同一性を判断し
ているため、ゴーストのような問題は、例えば1/30
秒以下の極めて発光周期の短いものを除いてほぼ発生し
ない。
【0035】次に、発光源検出器について説明する。図
3は第1の発光源検出器20の詳細を示す構成図であ
る。図において、32は第1の撮像装置20からの画像
信号をフレーム単位で蓄積する画像メモリ回路、33は
画像メモリ回路32に記憶された前フレームの画像(複
数フレームの画像による平滑値でもよい。)と現在得ら
れている画像信号からの現フレームの画像との差をとっ
て輝度の差より高輝度領域の抽出で行う輝度領域抽出回
路、34は輝度領域抽出回路33において抽出された高
輝度領域の最大輝度および高輝度領域の画素数および高
輝度領域の重心座標(例えば撮像装置の撮像範囲内にお
ける高輝度領域の重心の位置として、画像信号がCCD
カメラによるものであれば画像内の画素のX,Y座標や
方位角、仰角で表現される座標がある)の時間的な変化
を計測し、メモリに記憶する輝度変化計測回路、35は
輝度変化計測回路34から得られるフレーム単位の高輝
度領域の最大輝度または高輝度領域の画素数、および高
輝度領域の重心座標から発光源であるか否かの判定を行
う手段と、発光源と判定した場合の発光源の発光開始時
刻と、各時刻における発光源の最大輝度の変化より得ら
れる輝度の極値と極値となる時間、または各時間におけ
る発光源の高輝度領域の画素数の変化より得られる画素
数の極値と極値となる時間を計測する手段と、発光源の
発光時間(発光開始時刻、発光終了時刻、画素数最大時
刻等)と発光周期を発光源状態情報として出力する手段
と、発光時間における高輝度領域の重心点を出力する発
光源特性類別回路である。
【0036】ここで、図4は輝度領域抽出回路33が抽
出した高輝度領域の実施例を示す図である。36は画像
データを方位角(AZ角)、仰角(EL角)方向の分解
能に分割した最小単位で画素と呼ぶ。37の黒く示した
画素が抽出した高輝度領域で、画素をカウントすること
により高輝度領域の画素数が計測できる。また、38の
ように高輝度領域における領域の端同士の最も長い長さ
を輝度領域長と定義する(高さ方向の最も長い長さを輝
度領域高と定義する)。
【0037】図5は発光源特性類別回路35が出力する
最大輝度の時間的変化を示す図である。図において、T
ksは発光開始時刻、Tkmaxi ,Tkmaxi+1・・・・ は輝度極
大時刻、Tkmini ,Tkmini+1・・・・ は輝度極小時刻、T
kfは発光終了時刻、τk は発光周期である。ここで、τ
k は隣接した輝度極大時刻の差からτk =Tkmaxi+1
kmaxi (または隣接した輝度極小時刻の差からT
kmini+1 −Tkmini )のように求める。また、図6は高
輝度領域の画素数の時間的変化を示す図である。図にお
いて、Tgbは発光開始時刻、Tgmaxi は画素数極大時
刻、Tgmini は画素数極小時刻、Tgfは発光終了時刻、
τg は発光周期で、τg はτk と同様に求める。このよ
うに、発光源の発光状態は最大輝度の時間的変化、ある
いは画素数の時間的変化のいずれか一方から得られる発
光周期によって表現することができる。一般に紫外線撮
像装置による画像の場合、輝度の濃淡に差がつくので、
例えば弾着による発光現象については高輝度領域の最大
輝度の変化から発光源の発光周期を求める。また、赤外
線撮像装置による画像の場合、発光源の画像は輝度にほ
とんど差が出ずに高い輝度となり、周囲の画像との間の
輝度の差がはっきりするので、例えば機関砲の発砲によ
る発光現象については高輝度領域の画素数の変化から発
光源の発光周期を求める。さらに、図7は発光源特性類
別回路35が出力する画像内の高輝度領域の重心座標の
時間的変化の実施例を示す図で、一般に発光源の高輝度
領域はフレーム毎に移動して異なり重心位置は変化す
る。
【0038】次に、発光源特性類別回路35における発
光源の判定について説明する。ここで、発光現象が短時
間の間に発光し消滅する、例えば機関砲の発砲のような
場合を考えると、この間に発光元となる弾丸の移動と、
火薬の爆発によって生じるガス体の移動が生起する。こ
のガス体の移動は射撃初期時は砲口付近に輝度領域の重
心点が存在し、時間の経過とともに砲口の前方にある程
度の大きさに広がって消滅する。これに対して弾丸の移
動は始めはガス体の内部にあるが、時間の経過とともに
ガス体の外部に出て重心点が移動していく。従って、発
光周期の一周期の間に上記の輝度領域長と発光源の重心
点を比較し、重心点が輝度領域長よりも外部に移動して
いく発光体を弾丸とみなし、重心点が輝度領域長の内部
にとどまる発光体を発光源と判定することによって、発
砲位置を特定できる。また、この場合にガス体自体の重
心点も変化するので、発光開始時刻における重心位置に
よって発砲位置を特定する。別の例として例えば火炎の
ような発光源を考える場合、発光源の火炎が時間の経過
とともに横方向に広がるため、横方向の重心位置が見る
方向によって異なり、発光源の位置を特定しずらくな
る。このときは、上記輝度領域高の最も高いところにあ
る画素の位置を重心点とすることによって、位置の特定
が容易になる(またこのときの発光時間は、火炎が最も
高くなる時間で考える。)。これは、火炎が気流によっ
て上昇していく性質を利用している。
【0039】以上のように構成された発光源判定装置
は、発光源の発光開始時刻、または発光周期を有する発
光状態情報を用いて発光源の同一性を判定することによ
って、ゴーストを除去して誤認のない発光源の特定を行
うことができる。また、第1の発光源検出器20、およ
び第2の発光源検出器21において、各撮像装置から得
られる画像信号より発光源の発光状態の特性を示す発光
源状態情報を抽出し、発光源相関器23において、各発
光源検出器からの発光源状態情報を比較している。この
ため、撮像装置から得られる膨大な量の情報を有した画
像信号を、発光源の特性を示すのに必要な情報に削減し
てから同一性を判定しているため、発光源相関器23で
処理されるデータ量が少なく、処理速度が早くなる効果
がある。
【0040】なお、本実施の形態は2つの撮像装置によ
って観測された発光源を判定する発光源判定装置である
が、3つ以上の撮像装置を用いて観測された発光源を判
定する発光源判定装置も可能である。
【0041】また、本実施の形態は撮像装置から得られ
た画像信号に基づいて発光源を検出しているが、位置の
特定精度がそれほど問題にならないようなものについて
は、各撮像装置の代わりに複数の光検出器を用いてもよ
い。この場合は、発光源の方向を複数の光検出器の光量
の強度分布から特定する。また、発光源の同一性の判定
は、光強度の変化の周期(発光周期に相当)または光強
度の変化の起点(発光開始時刻に相当)を発光状態情報
として検出することによって行うことができる。例え
ば、3つの光検出器を正三角の頂点に配置したものを1
組の光検出手段として、2組以上の光検出手段を異なる
位置に配置し、各光検出手段から得られる発光状態情報
を比較して発光源の同一性を判定する。各光検出手段は
3つの光検出器の光強度の偏りから発光源の方向を得
て、また、それぞれの光検出器の光量の変化を計測して
発光状態情報を得る。これによって、光検出器を用いた
簡単な構成で安価に発光源判定装置を実現できる。
【0042】また、本実施の形態は、撮像装置の設置位
置や、設置方向があらかじめ設定された既知のものであ
る場合は、その既知の位置、または角度を使うことによ
って各撮像装置の位置測定装置や角度測定装置は不要と
なる。
【0043】さらに、本実施の形態の発光源検出器は、
発光源状態情報として、発光周期の代わりに発光源の画
像自体を検出する手段を用いてもよい。この場合は、発
光源相関器23において発光源の画像信号の時間変化を
比較することによって同一性の判定を行う。ただし本手
段は、画像信号を記憶して処理する信号の数が膨大にな
るため、十分な記憶容量があって、また画像信号の比較
における処理速度の遅延がそれ程問題にならないような
発光源の検出に使用する必要がある。本手段は、発光源
の画像を用いて画像内の各画素を比較するため、光強度
の変化を比較する複数の光検出器を用いた方法よりは精
度の高い発光源判定装置を得ることができる。
【0044】実施の形態2.図8はこの発明の実施の形
態2における発光源検出器を示す構成図である。図にお
いて2,32から35は実施の形態1の発光源検出器と
同じものである。実施の形態2は実施の形態1に対して
47の時間平滑化回路を設けたものである。時間平滑化
回路47は輝度変化計測回路34から得られた高輝度領
域の最大輝度または高輝度領域の画素数の時間変化に対
して平滑化を行うものである。時間平滑化回路を設ける
ことにより、発光源状態情報抽出の妨げとなるフレーム
画像のランダムノイズを抑圧することができる。
【0045】図9はこの発明の実施の形態2の時間平滑
化処理を高輝度領域の画素数に対し施した状態を示す図
である。図において、(a)は実施の形態1の高輝度領
域の画素数の時間的変化を示す図で、(b)は(a)に
対して時間平滑化処理を施した図である。高輝度領域の
画素数または最大輝度の時間平滑化処理を行うことによ
って、撮像装置の感度のばらつきによって生じるような
ランダムノイズを除去できる。このため、例えば図α
(a)における画素数極大時刻(Tgmax1 ,Tgm ax2
・・・Tgmaxn )または画素数極小時刻(Tgmin1 ,T
gmin2 ,・・・Tgminn )のランダムノイズによる影響
によって生じる発光時間や発光周期の時間のズレが除去
でき、誤認の少ない発光源判定装置を得られる効果があ
る。
【0046】実施の形態3.図10はこの発明の実施の
形態3を示す構成図である。図において、2は実施の形
態2と同じもので、32aは第1の撮像装置2からの画
像信号をあらかじめ設定された二値化のしきい値、また
は撮像装置の感度の大きさに応じて変化する二値化のし
きい値に対する画像内の各画素の輝度レベルに応じて二
値化する二値化回路、33aは二値化回路32aによっ
て二値化された画像信号内において、上記二値化のしき
い値以上の輝度レベルとなる各高輝度領域に識別のため
の番号付を行う輝度領域抽出回路、34aは上記番号付
を行った各高輝度領域の時間変化に対して高輝度領域の
画素数または最大輝度および重心位置を計測し、記憶す
る高輝度変化計測手段と、上記高輝度変化計測手段にお
いて複数フレームに亘って高輝度領域に変化の見られた
ものを発光源として抽出し、上記抽出された発光源の高
輝度領域の画素数の時間変化に対して画素数または最大
輝度の極値を計測する手段とを有する輝度変化計測回
路、35aは輝度変化計測回路34aより計測された高
輝度領域の画素数の極値または最大輝度の極値から、発
光周期と発光時間を発光源状態情報として出力し、また
発光開始時刻の発光源の重心位置を出力する発光源特性
類別回路である。なお、輝度変化計測回路34aで画素
数の時間変化を計測する場合は、上記二値化回路32a
および上記輝度領域抽出回路33aにおいて処理される
画像信号、および撮像装置から得られる画像信号を記憶
せずに画素数の時間変化を計測できるため、二値化前に
記憶手段が不要となる。一方、輝度変化計測回路34a
で高輝度領域の最大輝度を計測する場合は、まず上記二
値化回路32aにおいて二値化前の画像信号を記憶手段
に記憶しておく。次に、輝度領域抽出回路33aで上記
番号付を行って各高輝度領域を識別した後、輝度変化計
測回路34aの輝度変化計測手段において、上記二値化
回路32aの記憶手段より得られる画像信号から、各高
輝度領域に対応した領域内の最大輝度を計測する。従っ
て、この実施の形態では、撮像装置から得られる画像信
号を複数フレームに亘って記憶して、記憶された画像信
号間の差分をとるような処理を行わない。その代わりに
画像信号の二値化と番号付けを行って、発光源の時間的
変化を特長付ける画素数、または最大輝度にまで情報の
数を削減してからその時間変化を記憶することにより、
上記差分に要する処理が不要となって画像信号の処理速
度が早くなり、また上記差分のための記憶メモリが不要
になるため、使用メモリ容量の少ない発光源検出器を構
成することができる。特に、第1の撮像装置2が赤外線
撮像装置である場合は、例えば発光源が機関銃の発砲の
ように発光源と非発光源の明暗がはっきりとするもので
二値化しやすいものについては、画素数の時間変化を計
測すればよいため、二値化前の画像信号の記憶が不要と
なり、記憶容量がさらに少なくなって大きな効果があ
る。
【0047】なお、図10の例では第1の撮像装置2に
関する形態を示したが、第2の撮像装置3も同様の形態
をとることができる。また、実施の形態2における時間
平滑化回路47を設けてもよい。
【0048】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4を示す構成図である。本実施の形態は実施の形態
1に発光源属性相関器を設けたものである。図におい
て、1〜3,6,7,14,20〜26は実施の形態1
の装置と同一のものである。また、図において、48は
発光源相関器23によって同一と判定された発光源に対
し、第1の発光源検出器20と第2の発光源検出器21
から得られる画像内の高輝度領域の画素数、最大輝度、
周期等と、位置標定器26から得られる発光源の位置
と、第1の撮像装置2と第2の撮像装置3の位置を用い
て発光源の属性を判定する発光源属性相関器である。発
光源の属性判定とは、発光源の種類や発光の意味を示す
属性を発光源の特性から判断することを意味する。例え
ば、発光源の種類の判定とは、機関砲の発砲による発光
現象から発光源の大きさを検出し、検出結果に基づいて
機関砲の口径の推定を行うようなことを意味する。ある
いは、例えば発光源の発光の意味の判定とは、信号灯の
点滅の周期を検出し、検出結果に基づいてそれが救難信
号であることを判定するようなことを意味する。発光源
の属性がわかることにって、その属性に応じて発光源に
対して適切な処理行動がとれるようになり、より精度の
高い発光源の特定が可能となる。
【0049】図12は発光源属性相関器48の構成を示
す図である。図において、50は位置標定器26から得
られた発光源の位置と位置測定装置6、および7から得
られた各撮像装置の位置とから発光源と撮像装置との間
の距離を算出する発光源距離算出回路、51は属性判定
の対象となる既知の発光源の特性を示す属性データを蓄
積した属性データメモリ回路、52は第1の発光源検出
器19および第2の発光源検出器20から画像内の高輝
度領域の画素数、最大輝度、周期等を有する発光源特性
を得て、属性データメモリ回路51から得られる発光源
属性データと発光源特性との相関処理を行うことによっ
て発光源の属性を判定する発光源属性判定回路である。
【0050】上記発光源の属性データは、複数の既知の
発光源をそれぞれ既知の距離とそれぞれの撮像装置にお
ける既知のレンズの倍率と感度で撮像したときの発光源
に相当する高輝度領域の画素数(即ち発光源の大きさ)
または視野角と、最大輝度(即ち発光源の温度、明る
さ)と周期(即ち発光の持続時間)、発光の繰り返し数
等の特性に対応した発光源の種類、発光の意味を示すデ
ータからなる。
【0051】上記発光源属性判定回路52では、例えば
次のような処理を行う。まず第1の撮像装置2につい
て、発光源距離算出回路50から得られる発光源と第1
の撮像装置2との距離をL1 、第1の発光源検出器19
から得られる発光源特性の画素数をS1 、第1の撮像装
置2から得られるレンズの倍率をω1 として(図12で
は第1の撮像装置2からの信号の流れを省略してい
る。)、画素数S1 から普遍化画素数Sp1をSp1=S1
/(L1 2×ω1 2)のように求める。次に、第2の撮像装
置3について発光源と第2の撮像装置3との距離L2
発光源特性の画素数S2 、レンズの倍率ω2 を第1の撮
像装置2と同様に得て、画素S2 から普遍化画素数Sp2
を上記Sp1と同様にして求めた後、上記普遍化画素数S
p1とSp2の平均をとって普遍化画素数Sp を得る。次
に、属性データメモリ回路51から得られる或る既知の
発光源の属性データについて、その発光源を撮像したと
きの既知の距離L0 、既知のレンズの画素数ω0 、発光
源の高輝度領域の画素数Sh から、上記Sp のように画
素数Sh に普遍化を行った画素数S0 (属性画素数)
を、S0 =Sh /(L0 2×ω0 2)のように算出する(こ
の属性画素数S0 をあらかじめ算出し、属性データメモ
リ回路51に記憶しておいて、それを属性データメモリ
回路52から引き出してもよい。この場合、あらかじめ
普遍化されているので発光源属性判定回路52内での処
理が早くなる。)。さらに、普遍化画素数Sp と属性画
素数S0 との比較を行って、それが一致したときに属性
データメモリ回路51の属性データからそれに対応した
発光源の種類を示すデータを引き出す処理を行うことに
より、発光源の属性を判定する。また、各撮像装置のレ
ンズの倍率が固定されたものについては、各撮像装置と
発光源との距離に応じて既知の発光源の高輝度領域の画
素数の値と当該発光源の種類を属性データに記録してお
いてもよい。この場合は発光源距離算出回路50によっ
て発光源と撮像装置との距離が判明した後、その距離に
対応した発光源の種類を属性データから引き出す。ある
いは、発光源の高輝度領域の画素数の代わりに高輝度領
域の高さや幅から発光源の見掛けの視野角を計測する手
段を用いてもよい。この手段では、発光源距離算出回路
50から得られる各撮像装置と発光源との距離によって
撮像装置における発光源の見掛けの視野角を除算した値
(普遍化視野角)を求める。次に、属性データに記憶さ
れた既知の発光源の視野角から、上記普遍化視野角と同
様にして普遍化された値を属性視野角として算出し(あ
らかじめ算出した値を記憶しておいてもよい)、上記普
遍化視野角と上記属性視野角とを比較することによって
発光源の種類を判定する。さらに発光源の大きさの違い
による種類の判定の他に、発光源の明るさや温度の違い
から発光源の種類を特定することもできる。この場合
は、発光源特性の最大輝度と撮像装置の感度から発光源
の光量(または温度)を求め、上記光量(または温度)
を発光源と各撮像装置との距離の自乗で除算して光量の
普遍化を行い、属性データの最大輝度に対して同様に普
遍化を行うことにより、上記普遍化された光量(または
温度)を比較して発光源の種類を判定する。さらにま
た、発光源の発光の意味を判定する場合は、発光源の周
期、または発光の繰り返し数と属性データの既知発光源
の周期、または発光の繰り返し数を比較して発光源の発
光がもつ例えばモールス信号、救難信号などの発光の意
味を判定する。
【0052】上記発光源の属性データと、上記発光源の
発光特性との相関処理は、以上述べたように行われる
が、その方法はこれに限らなくともよい。
【0053】上記のように構成された発光源属性相関器
48を設けた発光源判定装置は、発光源がどういう種類
のものであるか、また発光源のもつ信合、暗合等の発光
の意味が何であるかを示す発光源の属性を判定でき、発
光源の属性に対応した適切な処理行動が可能となる。例
えば、発光源が戦車の機関砲であることが判明すれば、
戦車の数がどれだけあって、どこに配置されているかが
判り、その後の対処をどう行えばよいのかが判る。な
お、本実施の形態の発光源相関器48は、実施の形態2
や実施の形態3と併用してもよい。
【0054】実施の形態5.図13はこの発明の実施の
形態6を示す構成図である。図において、2,3,6,
7,14,20〜22,23〜26は実施の形態1と同
一のものである。また、図において、1aおよび1bは
互いに同期しながら同期信号を発生するタイマーで、1
aは第1のタイマー、1bは第2のタイマーである。第
1の撮像装置2は第1のタイマー1aに同期し、第2の
撮像装置3は第2のタイマー1bに同期して外界を撮像
する。また、図において、53aは第1の発光源検出器
19、第1の角度測定装置21、第1の位置測定装置6
からそれぞれ得られる発光状態情報および発光開始時刻
の高輝度領域の重心点、第1の撮像装置の角度、位置を
有する第1の観測諸元を空中線で送信する第1の観測諸
元伝送装置、54aは第2の発光源検出器20、第2の
角度測定装置22、第2の位置測定装置7からそれぞれ
得られる発光状態情報および発光開始時刻の高輝度領域
の重心点、第1の撮像装置の角度、位置を有する第2の
観測諸元を空中線で送信する第2の観測諸元伝送装置で
ある。また、図において55は第1の観測諸元伝送装置
53aと第2の観測諸元伝送装置54aから送信される
第1の観測諸元、第2の観測諸元を受信する第3の観測
諸元伝送装置で、受信された第1の観測諸元、第2の観
測諸元を発光源相関器23に送って、発光源の同一性を
判断する。
【0055】本実施の形態では、各撮像装置にそれぞれ
対応してタイマーが各1台ずつ備えられている。これ
は、各撮像装置が広域に亘って設置されたときに、各撮
像装置の間で撮像の同期にタイミングずれや信号の欠落
が発生することを防ぐ働きをする。例えば、1台のタイ
マーから第1の撮像装置と第2の撮像装置にそれぞれ無
線によって同期信号を送信する場合、信号の伝送経路に
構造物が存在することによって、信号の伝送遅れや欠落
が発生する。このため、例えば第1の撮像装置に第1の
タイマー1a、第2の撮像装置に第2のタイマー1bを
設置し、第1のタイマー1aから第2のタイマー1bに
所定の間隔をおいて同期信号を発生することによって、
タイマー1aに対するタイマー1bの同期ずれの校正を
行う。このとき、同期ずれがあらかじめ設定された値よ
り大きい場合は、信号の伝送経路上に異常があるとみな
して校正を行わないようにして信号の伝送遅れや欠落を
防止する。通常の水晶発振であれば月間20秒程度の誤
差があるため、例えば同期遅れを1/30秒の1/10
の誤差内に収めるならば7分程度に1度の校正でよい
が、信号の伝送経路上に頻繁に障害物が発生する場合
は、校正の時間を短くする。しかし、信号の伝送経路に
問題が発生しないようなものについては、1台のタイマ
ーでよく、また2台以上の複数のタイマーを使う場合も
同期方法はこれに限らなくてもよい。例えば、さらにも
う1台のタイマーを設けて、そのタイマーから同期ずれ
の校正用の信号を発生することも可能である。この場合
特に、もう1台のタイマーとしてGPSから発振される
時間信号を利用すれば、正確な校正用の信号が得られ、
またタイマーは2台で済む。
【0056】なお、本実施の形態では図14のように発
光源属性相関器48を設けて、発光源の属性判定を行え
るようにしてもよい。この場合、発光源属性相関器48
は、位置標定器26から得られる発光源の位置の他、第
3の観測元伝送装置55から各撮像装置の位置と各発光
源検出器からの画素数、最大輝度等が送られる。さら
に、実施の形態2や実施の形態3を併用してもよい。
【0057】また、本実施の形態は2つの撮像装置より
観測された発光源の同一性を判定する発光源判定装置で
あるが、3つ以上の撮像装置を用いて観測された発光源
の同一性を判定する発光源判定装置も可能である。
【0058】次に、本実施の形態の運用例を示す。図1
5はこの発明の実施の形態5の運用例を表す図である。
図において、27は信号灯、および火炎等の発光源、5
6はヘリコプターや航空機等の第1の観測プラットホー
ム、57はヘリコプターや航空機等の第2の観測プラッ
トホーム、58は第1の観測プラットホーム56および
第2の観測プラットホーム57から送信されるデータを
受信し、発光源の判定を行う中央監視所である。
【0059】ここで、第1の観測プラットホーム56は
図14に示す第1のタイマー1a、第1の撮像装置2、
第1の発光源検出器20、第1の角度測定装置24、第
1の位置測定装置6、第1の観測諸元伝送装置53aを
搭載しており、観測諸元伝送装置53aから第1の観測
諸元を送信する。また、第2の観測プラットホーム57
は図14に示す第2のタイマー1b、第2の撮像装置
3、第2の発光源検出器21、第2の角度測定装置2
5、第2の位置測定装置7、第2の観測諸元伝送装置5
4aを搭載しており、観測諸元伝送装置54aから第2
の観測諸元を送信する。さらに、中央監視所45には第
3の観測諸元伝送装置55、パラメータ入力装置22、
発光源相関器23、位置標定器26、表示装置14が設
置されており、上記第1の観測諸元伝送装置53a、第
2の観測諸元伝送装置54aから送信された第1の観測
諸元、第2の観測諸元を受信機に発光源の同一の判定、
発光源の位置標定、発光源の位置表示を行う。このよう
な運用形態をとることで第1の観測プラットホーム56
と第2の観測プラットホーム57に搭載された撮像装置
を広域に配置できるため、発光源の検知範囲が広がると
ともに、三点公会法による発光源の位置測定精度が向上
する。また、第1の観測プラットホーム56と第2の観
測プラットホームが起動性をもつため、災害時に迅速な
対応が可能となる。
【0060】実施の形態6.図16はこの発明の実施の
形態6を示す構成図である。図において、1から3,
6,7,14,20,21,22,23,26,48は
実施の形態5の装置と同一のものである。また、図にお
いて、53bは第1の発光源検出器19、第1の角度測
定装置21、第1の位置測定装置6に接続され、送信手
段、受信手段が備えられた第1の観測手段、53cはパ
ラメータ入力装置22、発光源相関器23、位置標定器
26、発光源属性相関器48、表示装置14から構成さ
れ、発光源相関器23が第1の観測手段に接続された第
1の判定手段、54bは第2の発光源検出器20、第2
の角度測定装置22、第2の位置測定装置6に接続さ
れ、送信手段、受信手段が備えられた第2の観測手段、
54cはパラメータ入力装置22、発光源相関器23、
位置標定器26、発光源属性相関器48、表示装置14
から構成され、発光源相関器23が第2の観測手段に接
続された第2の判定手段である。
【0061】第1の観測諸元伝送装置53bは、第1の
発光源検出器19、第1の角度測定装置21、第1の位
置測定装置6から得られる上記第1の観測諸元を第1の
判定手段に出力し、また同時に第2の観測諸元伝送装置
に送信する。第2の観測諸元伝送装置54bは、第2の
発光源検出器20、第2の角度測定装置22、第2の位
置測定装置7から得られる上記第2の観測諸元を第2の
判定手段に出力し、また同時に第1の観測諸元伝送装置
に送信する。これによって、第1の撮像装置の捉えた発
光源と第2の撮像装置の捉えた発光源との同一性の判定
をそれぞれの撮像装置に対応した第1の判定手段、第2
の判定手段において分散処理できる。
【0062】なお、本実施の形態では、2つの撮像装置
より観測された発光源の同一性を判定する発光源判定装
置であるが、3つ以上の撮像装置を用いて観測された発
光源の同一性を判定する発光源判定装置も可能である。
また、実施の形態2から4のいずれかと併用してもよ
い。さらに、実施の形態5のように第3の観測諸元伝送
装置55を備えてもよい。
【0063】次に、本実施の形態の運用例を図17に示
す。図において、27は信号灯、および火炎等の発光
源、56はヘリコプターや航空機等の第1の観測プラッ
トホーム、57はヘリコプターや航空機等の第2の観測
プラットホームである。
【0064】ここで、第1のプラットホーム56は第1
のタイマー1a、第1の撮像装置2、第1の発光源検出
器20、第1の角度測定装置24、第1の位置測定装置
6、第1の観測諸元伝送装置24、第1の判定装置53
cを搭載しており、第1の観測諸元と、第2の観測諸元
伝送装置から送信される第2の観測諸元を受けて、発光
源の同一性の判定、同一である発光源の位置標定、位置
表示を行う。また、第2のプラットホーム57は第2の
タイマー1b、第2の撮像装置3、第2の発光源検出器
21、第2の角度測定装置25、第2の位置測定装置
7、第2の観測諸元伝送装置54b、第2の判定装置5
4cを搭載しており、第2の観測諸元と、第1の観測諸
元伝送装置から送信される第1の観測諸元を受けて、発
光源の同一性の判定、同一である発光源の位置標定、位
置表示を行う。このように第1の観測プラットホーム5
6と第2の観測プラットホーム57からのデータを互い
に送受信して情報を共有し、それぞれ別々に同一性判
定、標定処理等の判定処理を行う分散処理形態の運用が
行える。このため、発光源により近い場所にあるプラッ
トホームが、発光源への対処を行うことが可能となり、
より迅速な対処が行える。例えば、発光源が火災である
場合には、より近くのプラットホームが消火活動に向か
うことができる。また、各プラットホームが同じ機能を
もつため、他のどのプラットホームとの組合せでも発光
源の判定処理を柔軟に行うことができる。
【0065】実施の形態7.図18はこの発明の実施の
形態7における表示装置14の表示例を示すものであ
る。図において、56は緯度グリッド、57は緯度座標
グリッド、58は緯度グリッド56と経度グリッド57
の直交座標系に表示した発光源位置、59は発光源の属
性をシンボル表示し、発光時刻を並記した表示例であ
る。これによって発光源の位置を明確に表示できるた
め、発光源の位置を活用した処理行動を行うことができ
る。例えば、発光源が救難信号である場合、救助者を的
確に信号の発生場所に誘導することが可能となる。ある
いは、発光源が火災であるときは、火災による火炎の位
置を的確に捉えながら放水が行え、消火作業を効果的に
行うことができる。なお、上記直交座標系に標高のよう
な高度座標を加えて3次元表示を行ってもよい。
【0066】また、図19は本実施の形態における表示
装置14の他の表示例を示すものである。図において、
表示装置14が各撮像装置にて撮像された映像を表示し
ている状態を示しており、58は方位角(AZ角)、仰
角(EL角)における発光源の位置、59は発光源の属
性をシンボル表示し発光時刻を並記したものである。こ
れによって、発光源の位置や属性とともに発光源の状態
を画面を通じて直接見ることができるので、発光源の情
報を人間の目の感覚で捉えることができる。特に、発光
源の状態をリアルタイムに捉えたい場合は、各撮像装置
で捉えた発光源の画像を発光源検出器、発光源属性相関
器等を介さずに直接表示装置に出力すればよい。
【0067】さらに、図20は本実施の形態における表
示装置14の他の表示例を示すものである。図におい
て、60は発光源の発光時刻順に対応して発光源の位
置、属性および観測装置を表形式に表示した表示例であ
る。これによって、発光源の時間変化に対応した情報の
変化を数値でみることができ、例えば移動する砲弾のよ
うな発光源の経路予測を定量的に行うことができる。こ
れは、直交座標系による表示、あるいは仰角、方位角に
よる表示を併用してもよい。
【0068】なお、本実施の形態におけるシンボル形状
や、座標系、表の表示の仕方はあくまでも一例であっ
て、他の表示方法で行われてもよい。また、実施の形態
1から6のいずれかと併用してもよい。
【0069】
【発明の効果】第1の発明によれば、発光源から発生す
る当該発光源固有の特性に基づく発光状態を示す発光状
態情報を検出する複数の検出手段を備え、上記複数の検
出手段により検出された発光状態情報を比較し、比較結
果に基づいて発光源の同一性を判定することにより、ゴ
ーストを除去した発光源の特定ができる。
【0070】また、第2の発明によれば、発光源の検出
手段に撮像装置を用いることによって、精度の高い発光
源の同一判定が行える。
【0071】また、第3から6の発明によれば、発光源
の発光状態情報を発光源の発光開始時間または発光周期
を使って得ることにより、判定手段で処理されるデータ
量が少なく、処理速度が早くなる。
【0072】また、第7または8の発明によれば、二値
化手段と輝度領域の識別手段を備えることにより、画像
信号の差分による発光源の抽出を目的とした、撮像装置
から直接得られる画像信号の記憶手段をもたずに発光源
の検出ができるため、データ処理速度が早く、使用メモ
リの少ない軽量な発光源判定装置を得ることができる。
【0073】また、第9の発明によれば、時間平滑化手
段を備えて発光源の画像信号を平滑化することによっ
て、ランダムノイズの影響を除去できる。
【0074】また、第10,11の発明によれば、位置
標定手段を備えることにより、発光源の位置を特定でき
る。
【0075】また、第12,13の発明によれば、発光
源属性データを備えることにより、発光源の種類や発光
の意味を判定できる。
【0076】また、第14,15の発明によれば、発光
状態情報の伝送手段を備えることにより、各撮像手段間
の距離を広域に展開でき、位置特定の精度が向上する。
【0077】さらにまた、第16,17,18の発明に
よれば、発光源の判定結果を表示手段に表示させること
により、発光源に対する情報がより判りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1の発光源相関への概
念を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の発光源検出器を示
す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の輝度領域抽出回路
が抽出した高輝度領域の実施例を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1の輝度変化計測回路
が計測する最大輝度の時間変化を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1の輝度変化計測回路
が計測する高輝度領域の画素数の時間変化を示す図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1の輝度変化計測回路
が計測する高輝度領域の重心座標の時間変化を示す図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態2の時間平滑化処理を
施した効果例を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態4の発光源属性相関
器を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図14】 この発明の実施の形態5に発光源相関器を
付けた構成を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態5の運用例を示す図
である。
【図16】 この発明の実施の形態6を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態6の運用例を示す図
である。
【図18】 この発明の実施の形態7の直交座標による
表示例を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態7の方位角、仰角に
よる表示例を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態7の表形式による表
示例を示す図である。
【図21】 従来の目標位置判定装置を示す図である。
【図22】 従来の目標位置判定装置の目標位置相関器
を示す図である。
【図23】 三点公会法において発生するゴーストを示
す図である。
【符号の説明】
1 タイマー、1a 第1のタイマー、1b 第2のタ
イマー、2 第1の撮像装置、2b 第1の撮像装置、
3 第2の撮像装置、3b 第2の撮像装置、4 第1
の角度追尾装置、5 第2の角度追尾装置、6 第1の
位置測定装置、7 第2の位置測定装置、8 パラメー
タ入力器、9 目標位置相関器、10目標距離算出器、
11 目標速度相関器、12 目標距離変化率算出器、
13座標算出器、14 表示装置、17 目標位置相関
状態量算出器、18 目標位置相関状態量誤差評価諸元
算出器、19 目標位置相関判定器、20 第1の発光
源検出器、21 第2の発光源検出器、22 パラメー
タ入力装置、23 発光源相関器、24 第1の角度測
定装置、25 第2の角度測定装置、26 位置標定
器、32 画像メモリ回路、32a 二値化回路、33
輝度領域抽出回路、33a 輝度領域抽出回路、34
輝度変化計測回路、34a 輝度変化計測回路、35
発光源特性類別回路、35a 発光源特性類別回路、
47 時間平滑化回路、48 発光源属性相関器、50
発光源距離算出回路、51 属性データメモリ回路、
52 発光源属性判定回路、53a 第1の観測諸元伝
送装置、53b 第1の観測諸元伝送装置、53c 第
1の判定手段、54a 第1の観測諸元伝送装置、54
b 第2の判定手段、55 第3の観測諸元伝送装置、
56 第1の観測プラットホーム、57 第2の観測プ
ラットホーム、58中央監視所。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01S 3/782 G01S 3/782 C 11/12 11/00 B

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光源から発生する当該発光源固有の特
    性に基づく発光状態を示す発光状態情報を検出する複数
    の検出手段と、上記複数の検出手段により検出された発
    光状態情報を比較し、比較結果に基づいて発光源の同一
    性を判定する判定手段とを備えた発光源判定装置。
  2. 【請求項2】 発光源を撮像する複数の撮像手段と、上
    記複数の撮像手段の出力する画像信号より得られる発光
    源の画像から、発光源固有の特性に基づく発光状態情報
    を抽出する発光源抽出手段と、上記発光源抽出手段によ
    り抽出された、上記複数の撮像手段に対応する上記発光
    状態情報のそれぞれを比較し、比較結果に基づいて発光
    源の同一性を判定する判定手段とを備えた発光源判定装
    置。
  3. 【請求項3】 上記発光状態情報は、上記発光源の発光
    開始時刻であることを特徴とする請求項1または2記載
    の発光源判定装置。
  4. 【請求項4】 上記発光状態情報は、上記発光源の発光
    周期であることを特徴とする請求項1または2記載の発
    光源判定装置。
  5. 【請求項5】 上記発光源抽出手段は、上記撮像手段の
    出力する画像信号をフレーム単位で数フレーム蓄積する
    画像メモリ手段と、上記画像メモリ手段に蓄積された複
    数のフレームの画像信号間の輝度の差から発光源の高輝
    度領域を抽出する発光領域抽出手段と、上記発光領域抽
    出手段から得られる高輝度領域の画素数の変化を計測
    し、記憶する輝度変化計測手段と、上記画素数の変化に
    基づいて発光源の発光状態情報を抽出する発光情報抽出
    手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の発光源
    判定装置。
  6. 【請求項6】 上記発光源抽出手段は、上記撮像手段の
    出力する画像信号をフレーム単位で数フレーム蓄積する
    画像メモリ手段と、上記画像メモリ手段に蓄積された複
    数のフレームの画像信号間の輝度の差から発光源の高輝
    度領域を抽出する発光領域抽出手段と、上記発光領域抽
    出手段から得られる高輝度領域の輝度レベルの変化を計
    測し、記憶する輝度変化計測手段と、上記輝度レベルの
    変化に基づいて発光源の発光状態情報を抽出する発光情
    報抽出手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の
    発光源判定装置。
  7. 【請求項7】 上記発光源抽出手段は、上記撮像手段の
    出力する画像信号を予め設定されたしきい値に基づき二
    値化する二値化手段と、上記二値化手段によって二値化
    された画像信号において存在する高輝度領域のそれぞれ
    に識別情報を付加する識別情報付加手段と、上記高輝度
    領域のそれぞれの画素数と上記画像信号における位置の
    変化を計測し、記憶する輝度変化計測手段と、上記輝度
    変化計測手段において計測された輝度変化に基づいて上
    記それぞれの高輝度領域から発光源に相当する高輝度領
    域を抽出する手段と、上記発光源に相当する高輝度領域
    の画素数の変化に基づいて発光源の発光状態情報を抽出
    する発光状態抽出手段とを備えたことを特徴とする請求
    項2記載の発光源判定装置。
  8. 【請求項8】 上記発光源抽出手段は、上記撮像手段の
    出力する画像信号を予め設定されたしきい値に基づき二
    値化する二値化手段と、上記二値化手段によって二値化
    された二値化画像信号において存在する高輝度領域のそ
    れぞれに識別情報を付加する識別情報付加手段と、上記
    高輝度領域に対応する上記画像信号のそれぞれの輝度レ
    ベルと上記画像信号における位置の変化を計測し、記憶
    する輝度変化計測手段と、上記輝度変化計測手段におい
    て計測された輝度変化に基づいて上記それぞれの高輝度
    領域から発光源に相当する高輝度領域を抽出する手段
    と、上記発光源に相当する高輝度領域の輝度レベルの変
    化に基づいて発光源の発光状態情報を抽出する発光状態
    抽出手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の発
    光源判定装置。
  9. 【請求項9】 上記発光源抽出手段は、上記輝度変化計
    測手段の出力信号に対して平滑化処理を行う平滑化手段
    を備えたことを特徴とする請求項5から8いずれか記載
    の発光源判定装置。
  10. 【請求項10】 上記撮像手段の視軸の方向と、上記撮
    像手段の位置と、上記画像信号に基づき算出した上記撮
    像手段の撮像範囲内における発光源の高輝度領域の位置
    とから発光源の位置を標定する位置標定手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項2から9いずれか記載の発光源
    判定装置。
  11. 【請求項11】 上記発光源の高輝度領域の位置は、発
    光開始時刻における位置に基づき算出することを特徴と
    する請求項10記載の発光源判定装置。
  12. 【請求項12】 上記発光源と上記撮像装置との距離を
    算出する発光源距離算出手段と、上記撮像手段の既知の
    距離と既知の発光源の高輝度領域の画素数と発光源の属
    性とを属性データとして記憶保持した発光源属性データ
    メモリ回路と、上記発光源距離算出手段から得られる距
    離と上記輝度変化計測手段で測定された上記発光源の高
    輝度領域の画素数とに対応した発光源の属性を、上記属
    性データから上記既知の距離と上記既知の画素数とに対
    応して得る発光源属性判定手段とを備えたことを特徴と
    する請求項10または11記載の発光源判定装置。
  13. 【請求項13】 上記発光源と上記撮像装置との距離を
    算出する発光源距離算出手段と、上記撮像手段の既知の
    距離と既知の発光源の高輝度領域の輝度レベルと発光源
    の属性とを属性データとして記憶保持した発光源属性デ
    ータメモリ回路と、上記発光源距離算出手段から得られ
    る距離と上記輝度変化計測手段で測定された上記発光源
    の高輝度領域の輝度レベルとに対応した発光源の属性
    を、上記属性データから上記既知の距離と上記既知の輝
    度レベルとに対応して得る発光源属性判定手段とを備え
    たことを特徴とする請求項10または11記載の発光源
    判定装置。
  14. 【請求項14】 上記発光源抽出手段からの発光状態情
    報を上記判定手段に空中線によって伝送する伝送手段が
    備えられたことを特徴とする請求項2から13いずれか
    記載の発光源判定装置。
  15. 【請求項15】 上記複数の撮像手段の発光源抽出手段
    から得られた発光状態情報を相互に送受信する伝送手段
    を備え、上記伝送手段により受信した情報をそれぞれの
    撮像手段に対応した判定手段において分散処理すること
    を特徴とする請求項2から13いずれか記載の発光源判
    定装置。
  16. 【請求項16】 上記位置標定手段から出力される発光
    源の位置と上記発光源属性判定手段から出力される発光
    源の属性を表形式に表示する表示手段を備えたことを特
    徴とする請求項10から15いずれか記載の発光源判定
    装置。
  17. 【請求項17】 上記位置標定手段から出力される発光
    源の位置を直交座標で表示する表示手段を備えたことを
    特徴とする請求項10から16いずれか記載の発光源判
    定装置。
  18. 【請求項18】 上記位置標定手段から出力される発光
    源の方向を仰角と方位角で表示し、かつ上記発光源の画
    像信号を表示することを特徴とする請求項10から16
    いずれか記載の発光源判定装置。
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