JPH10212905A - 流量調整弁 - Google Patents

流量調整弁

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Publication number
JPH10212905A
JPH10212905A JP1858697A JP1858697A JPH10212905A JP H10212905 A JPH10212905 A JP H10212905A JP 1858697 A JP1858697 A JP 1858697A JP 1858697 A JP1858697 A JP 1858697A JP H10212905 A JPH10212905 A JP H10212905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
nut
prop
valve body
valve element
Prior art date
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Pending
Application number
JP1858697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Sasaki
公良 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1858697A priority Critical patent/JPH10212905A/ja
Publication of JPH10212905A publication Critical patent/JPH10212905A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の調整弁において、弁体の疲労破壊に対
するクリティカルな部位は、最も大きな曲げモーメント
が作用して形状による変動極所応力が最大になるねじ部
である。このねじ部の変動極所応力を低下させるために
ねじ部の直径を大きくするとナットのサイズも大きくな
り、弁棒などとの干渉を考慮するとインナーバ、弁室な
ども大きくなってコストアップの要因になる。 【解決手段】 インナーバ3に穿設した孔に下方から弁
体14の支柱を通しインナーバ3上方で支柱に刻設した
ねじ部4aにナット15を螺着して弁体14を吊持しイ
ンナーバ3を介して弁体14を弁座8に対し進退させて
流量の調整を行う流量調整弁におけるナット15に支柱
に刻設したねじ部4aよりも下方に円筒部15aを設け
支柱に作用する曲げモーメントによる支柱の疲労限界時
における変位量よりも小さいクリアランスで支柱を支え
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービンの入
口蒸気量の制御などに適用される流量調整弁に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は蒸気タービンの入口蒸気量の制御
などに使用されている従来の調整弁の説明図である。図
において、弁室1に嵌合された弁座8とインナーバ3に
保持された弁体4との距離を、弁蓋2を貫通して外部か
ら駆動される弁棒7を上下させて変えることにより、調
整弁を通じてA部からB,C,D,E各部に流す蒸気量
を制御している。弁体4はねじ部4aに嵌合したナット
5およびロックナット6によりインナーバ3に吊持され
ている。ナット5から弁体4の弁座8との触接部までの
距離Lを各調整弁ごとに変えることにより各調整弁の開
閉タイミングを変え、蒸気タービン内に入る蒸気の流量
がスムースにコントロールされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の調
整弁において、弁体4と弁座8との間を蒸気が流れる際
の圧力分布の変動などにより弁体4の支柱に繰り返し曲
げモーメントMが作用する。この曲げモーメントMの値
は流入する蒸気量とともに増大する。このため、調整弁
が大容量化する場合には弁体4の支柱が疲労破壊する可
能性が生じて流量が制限される。弁体4の疲労破壊に対
するクリティカルな部位は、最も大きな曲げモーメント
Mが作用して形状による変動極所応力が最大になる(応
力集中係数4〜5)ねじ部4aである。このねじ部4a
の変動極所応力を低下させるためにねじ部4aの直径を
大きくするとナット5のサイズも大きくなり、弁棒7な
どとの干渉を考慮するとインナーバ3、弁室1なども大
きくなってコストアップの要因になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る流量調整弁
は上記課題の解決を目的にしており、インナーバに穿設
した孔に下方から弁体の支柱を通し上記インナーバ上方
で上記支柱に刻設したねじ部にナットを螺着して上記弁
体を吊持し上記インナーバを介して上記弁体を弁座に対
し進退させて流量の調整を行う流量調整弁における上記
ナットに上記支柱に刻設したねじ部よりも下方に円筒部
が設けられ上記支柱に作用する曲げモーメントによる上
記支柱の疲労限界時における変位量よりも小さいクリア
ランスで上記支柱を支えるようになっている。このよう
に、本流量調整弁においては弁体を吊持するナットのね
じ部とナットのインナーバとの着力点との間におけるナ
ットの内径と弁体の支柱の外径との間のクリアランス
を、弁体の支柱に作用する曲げモーメントによる疲労限
界時における支柱の変位量よりも小さく設定した円筒部
を有するナットを使用して弁体を吊持しており、ナット
に設けた円筒部による弁体の振動制限、乃至は減衰効果
により弁体の支柱のねじ部における振動応力を大幅に低
減させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の実施の
一形態に係る調整弁の説明図である。図において、本実
施の形態に係る調整弁は蒸気タービンの入口蒸気量の制
御などに使用されるもので、図における符号3はインナ
ーバ、4aはねじ部、6はロックナット、8は弁座、1
4は弁体、15はナット、15aは円筒部である。本調
整弁は図に示すように、弁室に嵌合された弁座8とイン
ナーバ3に保持された弁体4との距離を、弁蓋を貫通し
て外部から駆動される弁棒を上下させて変えることによ
り、従来例の調整弁と同様に調整弁を通じて各部に流す
蒸気量を制御している。弁体4はねじ部4aに嵌合した
ナット5およびロックナット6によりインナーバ3に吊
持されている。ナット5から弁体4の弁座8との触接部
までの距離を各調整弁ごとに変えることにより各調整弁
の開閉タイミングを変え、蒸気タービン内に入る蒸気の
流量がスムースにコントロールされるようになってい
る。
【0006】また、本調整弁においては同図(a)に示
すように弁体14がナット15でインナーバ3に吊持さ
れているが、このナット15には弁体14の支柱の外径
とのクリアランスIを所定の値に微調整した円筒部15
aが設けられている。このクリアランスIは、蒸気流の
圧力変動により弁体14の支柱に働く曲げモーメントM
による弁体14のG部における応力が疲労限界時の弁体
14のH部における変位量よりも小さい値に設定されて
弁体14の支柱を保護しており、曲げモーメントMによ
り弁体14のG部が疲労破壊することがないようにして
いる。また、同図(b)に示すように弁体14のH部に
おけるナット15の先端の形状を大きな半径rで形成し
ており、これによりH部における曲げモーメントMによ
る曲げ応力のピークを小さな値(形状係数が略1)にな
るようにしている。
【0007】このように、本調整弁においては弁体14
のナット15のねじ部とナット15のインナーバ3との
着力点との間におけるナット15の内径と弁体14の支
柱の外径とのクリアランスIを、弁体14のナット15
部分に生じる曲げ応力を疲労限界時における弁体14の
支柱の変位量よりも小さく(零を含む)設定した円筒部
15aを有する構造のナット15を使用する、即ち弁体
14の支柱とナット15との間のクリアランスIが、弁
体14のG部を支点として弁体14が曲げモーメントM
により振動する場合のG部の振動応力が疲労限界時の弁
体14のH部における弁体14の振幅以下になるような
円筒部15aをナット15に設けており、図2に示すよ
うにナット15に設けられた円筒部15aによる弁体1
4の振動制限、乃至は減衰効果により、弁体14のねじ
部4aの振動応力を大幅に低減させることができる。
【0008】従来の調整弁において、弁体と弁座との間
を蒸気が流れる際の圧力分布の変動などにより弁体の支
柱に繰り返し曲げモーメントが作用する。この曲げモー
メントの値は流入する蒸気量とともに増大する。このた
め、調整弁が大容量化する場合には弁体の支柱が疲労破
壊する可能性が生じて流量が制限される。弁体の疲労破
壊に対するクリティカルな部位は、最も大きな曲げモー
メントが作用して形状による変動極所応力が最大(応力
集中係数4〜5)になるねじ部である。このねじ部の変
動極所応力を低下させるためにねじ部の直径を大きくす
るとナットのサイズも大きくなり、弁棒などとの干渉を
考慮するとインナーバ、弁室なども大きくなってコスト
アップの要因になる。これに対し、本調整弁においては
弁体14に設けたねじ部4aに嵌合したナット15でイ
ンナーバ13に吊持して保持する構造のナット15およ
び弁体14のねじ部とインナーバ3との着力部との間の
ナット15および弁体14の支柱の内外周の直径を所定
のクリアランスIを持つようにナット15に円筒部15
aを形成しており、これによりねじ部4aにおける過大
な曲げ応力が低減し、最大の曲げ応力部となる弁体14
の円筒部15a対応部が従来の調整弁における応力レベ
ルに比べ(切り欠きがなくなることにより応力集中係数
が略1となって)1/4〜1/5程度となるため、大幅
に疲労限界が向上して小型の弁室のままでも調整弁の大
容量化が可能になる。
【0009】なお、繰り返し曲げモーメントが作用する
ねじによる一般の締結部においても、ナット15にこの
ような円筒部15aを設けることにより、そのねじの疲
労限界を大幅に向上させることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る流量調整弁は前記のよう
に、弁体を吊持するナットのねじ部とナットのインナー
バとの着力点との間におけるナットの内径と弁体の外径
との間のクリアランスを、弁体の支柱に作用する曲げモ
ーメントによる疲労限界時における支柱の変位量よりも
小さく設定した円筒部を有するナットを使用して弁体を
吊持しており、ナットに設けた円筒部による弁体の振動
制限、乃至は減衰効果により弁体の支柱のねじ部におけ
る振動応力を大幅に低減させることができるので、最大
の曲げ応力部となる弁体の支柱のねじ部における過大な
曲げ応力が低減して大幅に疲労限界が向上し、小型の弁
室でも流量調整弁の大容量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の一形態に係る調整
弁の断面図、同図(b)は同図(a)におけるB部の詳
細図である。
【図2】図2はその作用説明図である。
【図3】図3(a)は従来の調整弁の断面図、同図
(b)は同図(a)における要部詳細図である。
【符号の説明】
3 インナーバ 4a ねじ部 6 ロックナット 8 弁座 14 弁体 15 ナット 15a 円筒部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーバに穿設した孔に下方から弁体
    の支柱を通し上記インナーバ上方で上記支柱に刻設した
    ねじ部にナットを螺着して上記弁体を吊持し上記インナ
    ーバを介して上記弁体を弁座に対し進退させて流量の調
    整を行う流量調整弁において、上記ナットに上記支柱に
    刻設したねじ部よりも下方に設けられ上記支柱に作用す
    る曲げモーメントによる上記支柱の疲労限界時における
    変位量よりも小さいクリアランスで上記支柱を支える円
    筒部を備えたことを特徴とする流量調整弁。
JP1858697A 1997-01-31 1997-01-31 流量調整弁 Pending JPH10212905A (ja)

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JP1858697A JPH10212905A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 流量調整弁

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JPH10212905A true JPH10212905A (ja) 1998-08-11

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102359650A (zh) * 2011-10-31 2012-02-22 浙江华元汽轮机械有限公司 高温高压蒸汽分程阀门控制装置
CN102536347A (zh) * 2012-02-21 2012-07-04 杭州汽轮机股份有限公司 汽轮机抽汽提板式调节阀
JP2018131962A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気弁及び蒸気タービン設備
CN109882253A (zh) * 2019-03-29 2019-06-14 中国船舶重工集团公司第七0四研究所 低噪声调节阀结构

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CN102359650A (zh) * 2011-10-31 2012-02-22 浙江华元汽轮机械有限公司 高温高压蒸汽分程阀门控制装置
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JP2018131962A (ja) * 2017-02-15 2018-08-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気弁及び蒸気タービン設備
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020305