JPH10212217A - 養毛剤及び毛髪用化粧料 - Google Patents

養毛剤及び毛髪用化粧料

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JPH10212217A
JPH10212217A JP9032742A JP3274297A JPH10212217A JP H10212217 A JPH10212217 A JP H10212217A JP 9032742 A JP9032742 A JP 9032742A JP 3274297 A JP3274297 A JP 3274297A JP H10212217 A JPH10212217 A JP H10212217A
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acid
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増美 竹井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の要因により発生する少毛,脱毛症状の
改善及び治療に有用で、且つ安定性及び安全性に優れる
養毛剤及び毛髪用化粧料を得る。 【解決手段】 植物体より通常の方法に従って抽出,分
離されるリグニン類の1種又は2種以上を、養毛剤又は
化粧料基剤に含有させる。植物体としては、針葉樹材,
広葉樹材及びイネ科植物が好ましく、植物体よりリグニ
ン類を抽出,分離する方法としては、植物体組織より塩
酸,硫酸等の酸処理、酸化銅アンモニア溶液処理、過ヨ
ウ素酸ナトリウム処理等により炭水化物を溶解,除去
し、リグニン類を不溶解残物として分離する方法や、ア
ルカリ剤,亜硫酸,亜硫酸水素塩,亜硫酸塩,硫化ナト
リウム,水硫化ナトリウム,硫化水素,塩素化剤等の無
機試薬による処理、ジオキサン,アルコール,フェノー
ル,酢酸等の有機試薬による処理により、リグニンを溶
解して分離する方法が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物体より抽出,
分離したリグニン類の1種又は2種以上を含有して成
る、毛髪の成長促進効果に優れる養毛剤、及び毛髪用化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】薄毛(少毛症)や脱毛症は、栄養摂取不
良,ふけの過剰発生による頭皮生理機能の低下、頭皮皮
下組織,末梢血管の血流量減少に起因する毛包,毛球部
の新陳代謝機能の低下、皮脂腺及び毛包,毛根部におけ
る男性ホルモンの関与による毛包機能の低下、及び精神
的ストレスなど、種々多様な原因により発生する。
【0003】かかる薄毛や脱毛症を改善,治療するため
に、エストロン,エストラジオール,エチニルエストラ
ジオール等の卵胞ホルモン、ビタミンE及びその誘導
体,センブリ抽出物,ニンニク抽出物,ニンジン抽出
物,アロエ抽出物,セファランチン,塩化カルプロニウ
ム,ミノキシジル等の末梢血管血流促進剤、トウガラシ
チンキ,カンタリスチンキ,ショウキョウチンキ,ハッ
カ油,l-メントール,カンフル等の局所刺激剤、レゾル
シン,サリチル酸,乳酸等の角質溶解剤、ピリドキシン
及びその誘導体等の抗脂漏剤、ジンクピリチオン,塩化
ベンザルコニウム,塩化ベンゼトニウム,クロルヘキシ
ジン,ヒノキチオール等の殺菌剤、パントテン酸及びそ
の誘導体,胎盤抽出物,ビオチン,ペンタデカン酸グリ
セリド等の毛根賦活剤、グリチルリチン酸及びその誘導
体,β-グリチルレチン酸,アラントイン,アズレン,
ε-アミノカプロン酸,ヒドロコルチゾン等の抗炎症
剤、ビタミンA,B2,B6,B12,D等のビタミン剤、
システイン,セリン,メチオニン,ロイシン,トリプト
ファン等のアミノ酸類などの多くの育毛,養毛成分の使
用が行われてきた。
【0004】また、主として男性型脱毛症の改善,治療
を目的として、テストステロンから活性型のジヒドロテ
ストステロンへの変換を触媒するテストステロン-5αリ
ダクターゼの活性を阻害するものが多くスクリーニング
されてきた。前記酵素の阻害剤としては、プロゲステロ
ン,デオキシコルチコステロン等のステロイド物質の
他、多種の植物の抽出物が知られている。また、オキセ
ンドロン,スピロノラクトン,酢酸シプロテロン等は、
ジヒドロテストステロンがその受容体に結合するのを阻
害するといわれている。
【0005】しかしながら、従来用いられている上記の
育毛,養毛成分やテストステロン-5αリダクターゼ阻害
剤の中には、副作用があるため配合可能な量が制限され
たり、効果が不十分であったり、養毛剤製剤中での安定
性が悪かったり、或いは一定の品質のものを得るのが困
難であったりするものが多かった。また、種々の要因に
より生じる薄毛や脱毛症に対し有効な毛髪成長促進効果
を有する養毛,育毛成分はほとんどないといっても過言
ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明において
は、頭皮生理機能の低下、頭皮皮下組織等の末梢血流量
の減少や血行不良による薄毛や脱毛症、男性型脱毛症、
ストレスによる脱毛など、種々の要因により発生する少
毛,脱毛症状の改善及び治療に有用で、且つ安定性及び
安全性に優れる養毛剤及び毛髪用化粧料を得ることを目
的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、毛髪の成長促進効果を指標として育毛,養毛成分の
スクリーニングを行った。その結果、植物体より抽出,
分離して得られるリグニン類が優れた毛髪成長促進効果
を有し、種々の要因により発生する少毛,脱毛症状に対
して良好な改善及び治療効果を有することを見いだし、
養毛剤及び毛髪用化粧料への応用を検討したところ、製
剤中における安定性も良好で、安全性上も優れることが
認められ、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明においては、植物体より通
常の方法に従って抽出,分離されるリグニン類の1種又
は2種以上を、養毛剤又は毛髪用化粧料基剤に含有させ
て成る。
【0009】
【作用】本発明に係る養毛剤及び毛髪用化粧料は、優れ
た毛髪の成長促進効果を有する。また、有効成分として
含有させるリグニン類が270〜290nmの紫外部に
おいて吸収極大を示すため、毛髪や頭皮を紫外線による
損傷から保護する作用をも有する。
【0010】
【発明の実施の形態】リグニン類は、もともと維管束植
物の木部に特に多量に含まれ、化学式(1)〜化学式
(4)に示されるようなヒドロキシフェニルプロパン単
位を基本単位として重合して成る高分子物質である。針
葉樹材では主に化学式(1)及び(4)、広葉樹材では
主に化学式(1),(2)及び(4)、イネ科植物では
化学式(1)〜(4)により構成される。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【0011】本発明においては、植物体より抽出,分離
されたリグニン類の1種又は2種以上を含有させる。植
物体としては、マツ科,スギ科,ヒノキ科等の針葉樹
材、イチョウ科,ニレ科,ブナ科,モクレン科等の広葉
樹材、ホウライチク属,モウソウチク属,オカメザサ
属,メダケ属,アズマザサ属,ササ属,ヤダケ属,ナリ
ヒラダケ属,カンチク属,サヤヌカグサ属,マコモ属,
イネ属,アズマガヤ属,ハマニンニク属,カモジグサ
属,ヤマカモジグサ属,オオムギ属,コムギ属,ドクム
ギ属,スズメノチャヒキ属,ウシノケグサ属,ドウジョ
ウツナギ属,イチゴツナギ属,ホガエリガヤ属,ササク
サ属,タツノヒデ属,コメガヤ属,カゼクサ属,ヌマガ
ヤ属,ウラハグサ属,ヨシ属,ダンチク属,カモガヤ
属,コバンソウ属,オオカニツリ属,カラスムギ属,ア
ゼガヤ属,オヒシバ属,カズノコグサ属,ギョウギシバ
属,ノガリヤス属,ヌカボ属,ヒエガエリ属,ネズミノ
オ属,アワガエリ属,スズメノテッポウ属,ハネガヤ
属,ネズミガヤ属,コウボウ属,クサヨシ属,ハルガヤ
属,ウキシバ属,チカラシバ属,エノコログサ属,メヒ
シバ属,キビ属,チヂミザサ属,チゴザサ属,スズメノ
ヒエ属,ナルコビエ属,トダシバ属,タキキビ属,シバ
属,コブナグサ属,カリマタガヤ属,モロコシ属,オガ
ルカヤ属,メガルカヤ属,ウシクサ属,カモノハシ属,
アイアシ属,チガヤ属,ススキ属,サトウキビ属,オオ
アブラススキ属,アシボソ属,アブラススキ属,ウンヌ
ケ属,イタチガヤ属,トウモロコシ属,ジュズダマ属植
物等のイネ科植物が好適に用いられる。
【0012】植物体よりリグニン類を抽出,分離する方
法としては、植物体組織より塩酸,硫酸等の酸処理、酸
化銅アンモニア溶液処理、過ヨウ素酸ナトリウム処理等
により炭水化物を溶解,除去し、リグニン類を不溶解残
物として分離する方法や、アルカリ剤,亜硫酸,亜硫酸
水素塩,亜硫酸塩,硫化ナトリウム,水硫化ナトリウ
ム,硫化水素,塩素化剤等の無機試薬による処理、ジオ
キサン,アルコール,フェノール,酢酸等の有機試薬に
よる処理により、リグニンを溶解して分離する方法が用
いられる。かかる方法により抽出,分離されたリグニン
類は、分子量が800〜10,000程度で、分離,抽
出操作によりアセチル化体,メチル化体,クロル化体,
ニトロ化体,スルホン化体,チオ体等の誘導体として得
られることが多い。これらより1種又は2種以上を選択
し、エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の
低級アルコール、プロピレングリコール,ジプロピレン
グリコール,1,3-ブチレングリコール,グリセリン等の
多価アルコール、希酸又は希アルカリの水溶液等に溶解
して、養毛剤又は化粧料基剤に含有させる。或いは、ア
ルコール,エステル等を含有する基剤成分に直接添加,
溶解して含有させることもできる。また、マイクロカプ
セル化したり、リポソームに内包させて添加してもよ
い。養毛剤又は毛髪用化粧料における含有量としては、
0.0001〜5.0重量%程度が適当である。
【0013】なお、本発明に係る養毛剤及び毛髪用化粧
料には、通常これらに配合し得る油脂類,界面活性剤,
保湿剤,水溶性高分子類,顔料,色素,防腐防黴剤,抗
酸化剤,紫外線吸収剤等を含有させることができる。ま
たさらに、上記したような卵胞ホルモン類、末梢血管血
流促進剤、局所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、殺菌
剤、毛根賦活剤、抗炎症剤、ビタミン類、アミノ酸類と
いった育毛,養毛成分や、テストステロン-5αリダクタ
ーゼ阻害作用、或いはジヒドロテストステロンの受容体
への結合を阻害する作用を有する物質や植物の抽出物を
併用して含有させることもできる。
【0014】本発明に係る養毛剤及び毛髪用化粧料は、
ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム,軟膏,エアゾ
ール剤等の形態で提供することができ、ヘアローショ
ン,ヘアートニック,ヘアーミルク,ヘアージェル,ヘ
アークリーム,ヘアーパック,ヘアートリートメント,
ヘアーシャンプー,ヘアーリンス,染毛剤等として実施
できる。
【0015】さらに本発明について、実施例により詳細
に説明する。まず、本発明で有効成分として含有させる
リグニン類の調製例を示す。
【0016】[調製例1] スギ材由来のプジョルクマ
ンリグニン 脱脂したスギ木粉500gをトルエンに分散し、振動式
ボールミル中で30時間粉砕した後、ジオキサンで抽出
し、抽出物より溶剤を除去した。次いで残渣を酢酸に溶
解し、水中に投じて得られた沈殿物を乾燥後塩化エチレ
ン-エタノール混液に溶解し、エーテル中で沈殿させ、
沈殿物を洗浄,乾燥して、クリーム状粉末である上記リ
グニン163gを得た。
【0017】[調製例2] ヒノキ材由来のブラウンス
天然リグニン ヒノキ木材粉末1.0kgをエーテル抽出して抽出物を
除去した後、中性の96重量%エタノールにて室温で1
0日間抽出を行った。抽出物を室温にて減圧濃縮し、次
いで蒸留してエタノールを除去した後、残渣をエーテル
で洗浄後乾燥し、さらに無水エーテルにより抽出した。
残渣をジオキサンに溶解して遠心分離し、上清を15倍
量の水に加えて沈殿物を回収し、洗浄,乾燥して淡クリ
ーム色粉末である上記リグニン52gを得た。
【0018】[調製例3] コノテガシワ材由来の硫酸
リグニン コノテガシワ木材500gを70重量%の濃硫酸で抽出
処理し、不溶解残物を回収し、洗浄,乾燥して上記リグ
ニン325gを得た。
【0019】[調製例4] エゾマツ材由来の酸化銅ア
ンモニアリグニン エゾマツ材1.0kgを5重量%の水酸化ナトリウム水
溶液にて室温で処理,洗浄し、へミセルロースを除去す
る。次いで1重量%の硫酸中で加熱処理した後酸化銅ア
ンモニア溶液中で12時間振とうし、セルロースを除去
して残渣を洗浄,乾燥し、上記リグニン104gを得
た。
【0020】[調製例5] アスナロ材由来のアルカリ
リグニン アスナロ木材500gを10重量%水酸化ナトリウム水
溶液中で加圧加熱し、抽出物を塩酸で中和して得られる
沈殿物を回収し、洗浄,乾燥して上記リグニン114g
を得た。
【0021】[調製例6] イチョウ樹幹由来のリグノ
スルホン酸 イチョウ樹幹500gを亜硫酸水素塩亜硫酸溶液で加圧
蒸煮して得られたパルプ廃液に、石灰を加えて得られた
沈殿物を回収し、洗浄,乾燥して上記リグノスルホン酸
130gを得た。
【0022】[調製例7] ブナ樹幹由来のチオリグニ
ン ブナ樹幹500gを水酸化ナトリウム,硫化ナトリウム
混液で加圧蒸煮し、得られたパルプ廃液を中和して沈殿
物を回収し、洗浄,乾燥して上記リグニン65gを得
た。
【0023】[調製例8] ニレ樹幹由来のジオキサン
リグニン ニレ樹幹500gを少量の硫酸を含むジオキサン中で8
0〜90℃に加熱してろ過し、炉液を蒸留した後沈殿物
を回収し、これを酢酸に溶解し、次いで水中に投じて沈
殿させ、沈殿物を洗浄,乾燥して上記リグニン128g
を得た。
【0024】[調製例9] マダケ由来のハイドロトロ
ピックリグニン マダケ700gを脱脂して粉末化し、6倍量の35重量
%キシレンスルホン酸ナトリウム水溶液中で、150℃
にて10時間処理し、ろ過する。ろ液を希釈して得られ
る沈殿を回収し、洗浄,乾燥して、上記リグニン88g
を得た。
【0025】[調製例10] クマザサ由来のアルコー
ルリグニン クマザサ1.0kgを、少量の塩酸を含むメタノールで
処理してろ過し、ろ液を希釈して沈殿を回収し、洗浄,
乾燥して上記リグニン112gを得た。
【0026】[調製例11] トウモロコシ由来のクロ
ルリグニン トウモロコシ1.0kgを塩素化して粉末化し、次いで
エタノールにより抽出し、抽出物を濃縮後水中に投じて
沈殿させる。この沈殿物を洗浄,乾燥して上記リグニン
120gを得た。
【0027】[調製例12] モクレン樹幹由来の酢酸
リグニン 乾燥して粉末化したモクレン樹幹500gを酢酸中で加
熱処理した後ろ過し、ろ液を濃縮後水中に投じて沈殿を
回収し、洗浄,乾燥して上記リグニン129gを得た。
【0028】続いて、本発明に係る養毛剤及び毛髪用化
粧料の処方を示す。
【0029】 [実施例1] 養毛ローション (1)エタノール 60.0(重量%) (2)酢酸トコフェロール 0.5 (3)プロピレングリコール 2.0 (4)精製水 36.5 (5)スギ材由来プジョルクマンリグニン(調製例1) 1.0 製法:(5)を(1)に溶解し、(2)〜(4)を順次添加して均一
に混合する。
【0030】 [実施例2] 養毛ローション (1)エタノール 15.0(重量%) (2)グリセリン 15.0 (3)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (5)精製水 59.7 (6)ヒノキ由来ブラウンス天然リグニン(調製例2) 10.0 内包リポソーム 製法:(1)〜(4)を順次(5)に添加,溶解して均一とし、
次いで(6)を分散させる。なお、(6)のリグニン内包リポ
ソームは、ホスファチジルコリン及び水素添加大豆レシ
チンの等重量混合物90gをエタノールに溶解し、これ
に調製例2のブラウンス天然リグニンのエタノール溶液
(5.0重量%)10gを添加して均一に混合した後、
エタノールをロータリーエバポレーターにより減圧留去
し、次いで精製水中に移して超音波処理して調製する。
【0031】 [実施例3] 養毛クリーム (1)流動パラフィン 15.00(重量%) (2)ワセリン 15.00 (3)ミツロウ 2.00 (4)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 3.00 (5)コノテガシワ由来硫酸リグニン(調製例3) 0.50 (6)イチョウ由来リグノスルホン酸(調製例6) 2.50 (7)グリセリン 5.00 (8)カルボキシビニルポリマー 0.10 (9)キサンタンガム 0.10 (10)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.10 (11)精製水 56.65 (12)水酸化ナトリウム 0.05 製法:(1)〜(3)を加熱溶解し、80℃とする。一方(4)
〜(11)の水相成分を混合,加熱溶解し、80℃とする。
これに前記油相を攪拌しながら加え、ホモジナイザーに
より均一に乳化する。冷却後30℃にて(12)を添加し、
中和する。
【0032】 [実施例4] 養毛ゲル剤 (1)カルボキシビニルポリマー 0.7(重量%) (2)ポリビニルピロリドン 2.0 (3)グリセリン 5.0 (4)水酸化ナトリウム 0.2 (5)エタノール 10.0 (6)エゾマツ由来酸化銅アンモニアリグニン 0.2 (調製例4) (7)アスナロ由来アルカリリグニン(調製例5) 1.5 (8)精製水 80.4 製法:(1)を(3)と(8)の一部に分散する。(2),(4)〜(7)
を(8)の残部に溶解し、攪拌しながら前記分散物に添
加,混合する。
【0033】 [実施例5] セットローション (1)ポリビニルピロリドン-酢酸ビニル共重合体 5.0(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (3)香料 0.2 (4)マダケ由来ハイドロトロピックリグニン 0.2 (調製例9) (5)エタノール 30.0 (6)ポリオキシエチレン変性シリコーン 0.5 (7)グリセリン 2.0 (8)精製水 62.0 製法:(5)に(1)〜(4)を加えて均一に溶解する。一方、
(6)〜(8)の水相を混合,溶解し、前記溶液に加えて混合
して均一とする。
【0034】 [実施例6] ヘアリキッド (1)ポリオキシプロピレン(40P.O.)ブチルエーテル 20.0(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (3)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (4)香料 0.2 (5)ニレ由来ジオキサンリグニン(調製例8) 0.2 (6)エタノール 50.0 (7)青色1号(1.0重量%水溶液) 0.1 (8)精製水 28.4 製法:(1)〜(6)を混合し、均一に溶解する。一方、(7)
を(8)に添加し、前記アルコール相に加え、ろ過する。
【0035】 [実施例7] ウォーターグリース (1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%) (2)グリセリン 50.0 (3)水酸化ナトリウム 0.1 (4)エタノール 10.0 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)オクチルドデシル 0.2 エーテル (6)ヒノキ由来ブラウンス天然リグニン(調製例2) 0.1 (7)クマザサ由来アルコールリグニン(調製例10) 0.1 (8)香料 0.1 (9)精製水 38.9 製法:(1)を(2)と(9)の一部に分散する。(3)〜(8)を(9)
の残部に溶解し、攪拌しながら前記分散物に添加,混合
する。
【0036】 [実施例8] ヘアーフォーム (原液処方) (1)カチオン化セルロース 3.00(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)シリコーン油 5.00 (4)ジプロピレングリコール 7.00 (5)エタノール 15.00 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.15 (7)スギ由来プジョルクマンリグニン(調製例1) 0.05 (8)トウモロコシ由来クロルリグニン(調製例11) 0.20 (9)精製水 68.60 (充填処方) 原液 90.0 液化石油ガス 10.0 製法:(3)を(2)と(4)の溶解物に添加し、ホモミキサー
で均一に乳化する。一方、(7),(8)を(5)に溶解して
(1),(6)とともに(9)に添加,混合し、これに前記乳化
物を添加混合する。充填は缶に原液を充填し、バルブ装
着後液化石油ガスを充填する。
【0037】 [実施例9] ヘアーシャンプー (1)ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリル硫酸 30.00(重量%) エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) (2)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 10.00 (30重量%水溶液) (3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.00 (4)グリセリン 1.00 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 (6)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.25 (7)イチョウ由来リグノスルホン酸(調製例6) 2.00 (8)ブナ由来チオリグニン(調製例7) 0.20 (9)黄色203号(1.0重量%水溶液) 0.05 (10)香料 0.20 (11)精製水 52.10 製法:(11)を70℃に加熱し、(1)〜(10)を順次添加し
て均一に溶解した後冷却する。
【0038】 [実施例10] ヘアーリンス (1)シリコーン油 3.00(重量%) (2)流動パラフィン 1.00 (3)セタノール 1.50 (4)ステアリルアルコール 1.00 (5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.70 (6)グリセリン 3.00 (7)クマザサ由来アルコールリグニン 0.05 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.20 (9)緑色3号(1.0重量%水溶液) 0.15 (10)精製水 89.40 製法:(7)を(6)に溶解して(5),(8),(9)とともに(10)
に添加して均一とし、70℃に加熱する。一方、(1)〜
(4)の油相成分を混合し、70℃に加熱する。前記水相
に油相を添加してホモミキサーにて乳化し、冷却する。
【0039】 [実施例11] 液状酸性染毛料 (1)赤色206号 0.08(重量%) (2)黒色401号 0.05 (3)褐色201号 0.12 (4)ベンジルアルコール 10.00 (5)イソプロパノール 15.00 (6)クエン酸 1.50 (7)モクレン由来酢酸リグニン(調製例12) 0.15 (8)ヒドロキシエチルセルロース 0.50 (9)精製水 72.60 製法:(7)を(6)に溶解し、(8)を(5)に分散させる。これ
らと、(1)〜(4)を順次(9)に添加して均一に混合する。
【0040】上記の実施例のうち、実施例1〜実施例4
について毛髪の成長促進効果を評価した。なお、実施例
1,実施例3及び実施例4において各リグニン類を精製
水に代替したものをそれぞれ比較例1,比較例3及び比
較例4とし、実施例2においてリグニン類を内包しない
リポソームを同量含有させたものを比較例2として、同
様に評価した。
【0041】毛髪の成長促進効果の評価は、頭部に脱毛
症状を呈する男性パネラー20名を1群とし、各群に実
施例及び比較例をそれぞれブラインドにて1日2回、6
カ月間連続使用させ、6カ月後の発毛の程度を写真撮影
により評価して行った。評価は表1に示す判定基準に従
って行い、各評価点数を得たパネラー数にて表2に示し
た。
【表1】
【0042】
【表2】 表2において、本発明の実施例使用群ではすべて発毛が
認められている。そして、いずれの実施例使用群におい
ても、70%以上のパネラーで全体的な生毛出現以上の
毛髪成長が認められ、特に実施例2使用群では40%の
パネラーにおいて硬毛の出現を認めていた。これに対し
て、各比較例使用群では75%以上のパネラーにおいて
発毛が認められておらず、全体的な生毛の出現を認めた
パネラーも比較例1及び比較例2使用群で各1名ずつ見
られたのみであった。
【0043】なお、本発明の実施例1〜実施例4につい
ては、上記使用期間中に変色、変臭、含有成分の凝集,
析出,分離等の状態変化は全く見られなかった。また、
各実施例使用群において、皮膚刺激性反応や感作性反応
を認めたパネラーもいなかった。
【0044】続いて、本発明の実施例5〜実施例8につ
いて使用試験を行い、少毛症状の改善効果を評価した。
実施例5〜実施例8において、リグニン類を精製水に代
替した比較例5〜比較例8についても、同時に使用試験
に供した。使用試験は少毛症状を呈する男女パネラー2
0名を1群とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれブ
ラインドにて1日1回、6カ月間連続使用させ、6カ月
後の少毛症状の改善状況について聞き取り調査を実施し
て行った。少毛症状の改善状況については、「改善され
た」,「やや改善された」,「変化なし」,「やや悪化
した」,「悪化した」の5段階で評価させ、各評価を回
答したパネラー数にて表3に示した。
【0045】
【表3】 表3より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
少毛症状の悪化傾向を認めたパネラーは全く認められ
ず、いずれの実施例使用群においても、90%以上のパ
ネラーで改善傾向を認めていた。これに対し比較例使用
群では、いずれの比較例使用群においても改善傾向を認
めたパネラーはわずかであり、症状の悪化を認めたパネ
ラーも若干存在していた。
【0046】また、実施例5〜実施例8及び比較例5〜
比較例8使用群について、毛髪の状態を電子顕微鏡下で
観察した。観察結果は「良好」,「やや良好」,「普
通」,「やや損傷が認められる」,「損傷が認められ
る」として表し、各状態を認めたパネラー数にて表4に
示した。
【0047】
【表4】 表4より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
いずれにおいても毛髪の損傷を認めたパネラーはいなか
った。また、ほとんどのパネラーにおいて毛髪は良好又
はやや良好な状態であると評価されていた。これに対し
比較例使用群では、いずれにおいても毛髪の状態が良好
であると評価されたパネラーは見られず、やや良好であ
ると評価されたパネラーも、1〜3名とわずかであっ
た。また、20%〜50%のパネラーにおいて毛髪の損
傷が認められていた。この結果は、本発明の実施例が毛
髪の保護効果を有することを示すものであった。
【0048】なお、本発明の実施例5〜実施例8につい
ても、上記使用期間中に変色、変臭、含有成分の凝集,
析出,分離等の状態変化を認めたものはなく、各実施例
使用群において、皮膚刺激性反応や感作性反応を認めた
パネラーもいなかった。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により優れ
た毛髪成長促進効果を有し、さらに毛髪保護効果も期待
でき、且つ安定性及び安全性も良好な養毛剤及び毛髪用
化粧料を得ることができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物体より抽出,分離したリグニン類の
    1種又は2種以上を含有することを特徴とする養毛剤。
  2. 【請求項2】 植物体より抽出,分離したリグニン類の
    1種又は2種以上を含有することを特徴とする毛髪用化
    粧料。
  3. 【請求項3】 植物体が針葉樹材,広葉樹材及びイネ科
    植物であることを特徴とする、請求項1に記載の養毛
    剤。
  4. 【請求項4】 植物体が針葉樹材,広葉樹材及びイネ科
    植物であることを特徴とする、請求項2に記載の毛髪用
    化粧料。
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