JPH10212173A - 繊維状断熱材およびロックウールボード - Google Patents

繊維状断熱材およびロックウールボード

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JPH10212173A
JPH10212173A JP9317181A JP31718197A JPH10212173A JP H10212173 A JPH10212173 A JP H10212173A JP 9317181 A JP9317181 A JP 9317181A JP 31718197 A JP31718197 A JP 31718197A JP H10212173 A JPH10212173 A JP H10212173A
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JP
Japan
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rock wool
heat insulating
porous powder
inorganic porous
coal
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JP9317181A
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Shigeo Yoshida
繁夫 吉田
Kazuki Matsushita
量己 松下
Hisanori Koike
寿典 小池
Kimiaki Saida
公昭 斉田
Satoru Nagai
了 永井
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National House Industrial Co Ltd
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National House Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • C04B38/08Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by adding porous substances

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維状断熱材において、断熱性や防音性の低
下、カビの発生、建材の腐朽や虫食いを防ぎ、しかも、
各種臭いを除去して異臭を生じないようにする。 【解決手段】 粉粒炭3や無機多孔質粉粒体4等の調湿
性および/または脱臭性を有する多孔質の粉粒体を分散
した状態で含むロックウール2などの繊維状断熱材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維状断熱材およ
びロックウールボードに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の断熱性または防音性を高めるた
めに、壁、天井、床などにロックウールボードが施工さ
れている。ロックウールボードは防火性に優れている
が、ロックウールが吸湿しやすく、このロックウールの
吸湿により断熱性や防音性を低下させる。
【0003】近年、建築材料や建築工法の変化により、
建築物の密閉性が従来よりも高くなっている。ロックウ
ールボードを密閉性の高い空間に施工した場合には、こ
の空間に侵入した水分や湿気がロックウールに吸収され
てなかなか放出されないため、ロックウールボードの断
熱性や防音性が長期間低下してしまう。また、ロックウ
ールに吸収された湿気が、建築物内外の気温差により凝
縮して結露を生じ、カビの発生、建材の腐朽や虫食いの
原因となる。
【0004】また、密閉性の高い空間では、換気がなさ
れにくいため、各種臭いが混ざり合って異臭を生じる。
上記したロックウールボードに限らず、ロックウールと
同様の繊維材料を用いた断熱材でも、同様の問題が発生
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ロッ
クウールボードを含む各種の繊維状断熱材において、断
熱性や防音性の低下、カビの発生、建材の腐朽や虫食い
を防ぎ、しかも、各種臭いを除去して異臭を生じないよ
うにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維状断熱
材は、調湿性および/または脱臭性を有する多孔質の粉
粒体を分散した状態で含む。粉粒体としては、調湿性お
よび脱臭性の両方に優れた材料が好ましいが、調湿性に
優れた粉粒体と脱臭性に優れた粉粒体とを組み合わせて
使用することもできる。粉粒体として、粉粒炭、各種木
材あるいは木質材の炭化物、食品,パルプ,紙などの廃
棄物を炭化処理したものなど、各種の炭化物を用いるこ
とができ、調湿性および脱臭性に優れたものとなる。食
品廃棄物は、人体に対する安全性に優れている。食品廃
棄物として、コーヒー、茶、おから、食物等を用いるこ
とができる。セピオライト、ゼオライト、珪藻土、多孔
質珪石等の天然鉱物、人工的に製造された各種無機材料
などの無機物を用いることができ、防火性等に優れたも
のとなる。平均粒径0.1〜7mmのものが用いられ、繊
維状断熱材への分散配置が容易で、脱落し難く、調湿性
や脱臭性等の機能も良好に発揮できる。
【0007】繊維状断熱材として、ロックウールを用
い、粉粒体として、粉粒炭および粉粒炭以外の無機多孔
質粉粒体を用いることができる。ロックウールが有する
優れた基本特性に、粉粒炭および無機多孔質粉粒体が有
する優れた調湿性能および脱臭性能を発揮することがで
きる。ロックウール以外の繊維状断熱材として、グラス
ウールやパルプを使用することもできる。
【0008】繊維状断熱材は、後述するロックウールボ
ードのように板状に成形して用いることもできるし、建
築物の床や壁、天井を施工する際に、直接に敷設したり
堆積させたりして使用することもできる。繊維状断熱材
を、紙や合成樹脂などからなるシート材料の片面に積層
固定しておいたり、繊維状断熱材を袋に収容した状態で
施工したりすることもできる。
【0009】本発明のロックウールボードは、ロックウ
ールが板状に成形されてなるロックウールボードであっ
て、粉粒炭および粉粒炭以外の無機多孔質粉粒体(以
下、「粉粒炭以外の無機多孔質粉粒体」を単に「無機多
孔質粉粒体」と言う。)をロックウール間に分散した状
態で含む。無機多孔質粉粒体の平均細孔半径が20〜1
00Å、比表面積が20〜200m2/gであることがで
きる。
【0010】粉粒炭の平均細孔半径が1.5〜100
Å、比表面積が50〜600m2/gであることができ
る。粉粒炭の割合が、この粉粒炭と無機多孔質粉粒体の
合計量に対して20〜80重量%であることができる。
粉粒炭および無機多孔質粉粒体が、それぞれ、日本工業
規格Z8801で規定する5mmの篩を通過するものであ
ることができる。
【0011】平均細孔半径が20〜50Åの無機多孔質
粉粒体を前記ロックウール間に分散した状態で含むこと
ができる。この場合、粉粒炭を用いなくても良い。 〔作用〕調湿性および/または脱臭性を有する多孔質の
粉粒体を分散した状態で含む繊維状断熱材は、繊維状断
熱材の特性に加えて、調湿性および/または脱臭性にも
優れたものとなる。同じ繊維状断熱材を用いても、分散
させる粉粒体の種類や組み合わせを変えることで、目的
や用途に合わせた特性を有する繊維状断熱材が容易に得
られる。
【0012】ロックウールボードが、粉粒炭および無機
多孔質粉粒体をロックウール間に分散した状態で含んで
いれば、粉粒炭と無機多孔質粉粒体の併用による脱臭性
能と調湿性能とを有する。すなわち、ロックウールボー
ドの設置された雰囲気中の各種臭いを粉粒炭が吸着する
とともに、各種臭いの一部を無機多孔質粉粒体が吸着し
て、粉粒炭と無機多孔質粉粒体が吸着した臭いを容易に
は放出しないので、雰囲気中に各種臭いが停滞せず異臭
が発生しない。ロックウールボードの設置された雰囲気
が比較的湿潤状態になったときには、粉粒炭と無機多孔
質粉粒体がその雰囲気から水分や湿気を吸収することに
よりロックウールの吸湿や結露を防ぐ。ロックウールボ
ードの設置された雰囲気が比較的乾燥状態になったとき
には、無機多孔質粉粒体に吸収された湿気や水分が容易
に雰囲気中に放出されるので、無機多孔質粉粒体中の残
留水分が大きく減少する。このため、無機多孔質粉粒体
の吸湿性能がなかなか飽和状態にならず長期的に持続さ
れ、ロックウールの吸湿や結露を防ぐとともにその雰囲
気を調湿し、ロックウールボードの断熱性や防音性の変
化を小さくする。
【0013】細孔半径の小さな無機多孔質粉粒体をロッ
クウール間に分散した状態で含んでいれば、前記の脱臭
性能や調湿性能が良好に発揮される。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔ロックウールボード〕本発明のロックウールボード
は、ロックウール、粉粒炭、無機多孔質粉粒体、必要に
応じて使用されるその他の任意原料を、たとえば、液体
中または気体中で板状に抄造成形する方法など従来公知
の方法により作ることができる。
【0015】ロックウールは、玄武岩、安山岩のような
塩基性火成岩などの天然の岩石など、石灰、ケイ酸を主
成分とする耐熱性の高い鉱物を溶融したものを、吹付
け、遠心力、圧縮空気または高圧蒸気などで繊維化した
ものであり、製造方法に特に限定はない。粉粒炭とは、
粉末状炭化物、粒状炭化物、粉末状炭化物と粒状炭化物
の混合物などであり、例えば、木材や椰子の実の殻等の
植物を炭化することにより、あるいは、有機質の汚泥や
産業廃棄物等を焼成することにより得られる。粉粒炭の
粒子の形状は、上記のように粉末状および/または粒状
であれば、不定形、球状、棒状、楕円球状などいずれで
も良い。
【0016】粉粒炭としては、ロックウールボードにバ
ランスの採れた脱臭性能と調湿性能を付与するという点
を考慮すると、たとえばその平均細孔半径が1.5〜1
00Åで比表面積が50〜600m2/gのもの、好まし
くはその平均細孔半径が10〜50Åで比表面積が10
0〜300m2/gのものが使用される。無機多孔質粉粒
体とは、粉粒炭以外の無機多孔質物質の、粉体、粒体、
粉体と粒体との混合物などであり、天然物でも合成物で
もいずれでもよい。無機多孔質粉粒体としては、各種の
ものが使用できるが、例えば、天然土壌および/または
天然岩石等の無機系多孔質物質を粉砕するなどして多孔
質の粉体と粒体とが混じり合ったものが挙げられ、代表
的には、珪藻土の天然土壌を粉砕したものを使用するこ
とが好ましい。珪藻土の天然土壌を粉砕したものは、特
に、吸湿、放湿性能に優れているからである。
【0017】無機多孔質粉粒体としては、ロックウール
ボードにバランスの採れた脱臭性能と調湿性能を付与す
るという点を考慮すると、たとえばその平均細孔半径が
20〜100Åで比表面積が20〜200m2/gのも
の、好ましくは20〜60Åで比表面積が20〜200
m2/gのものが使用される。なお、無機多孔質粉粒体と
して、平均細孔半径20〜50Åのものを用いれば、粉
粒体と組み合わせず無機多孔質粉粒体を単独でロックウ
ールボードに配合しておいても、優れた脱臭、調湿性能
を発揮することができる。このような条件を満足する無
機多孔質粉粒体の具体例としては、稚内層珪質頁岩から
得られる珪藻土が挙げられる。
【0018】粉粒炭、および、無機多孔質粉粒体のいず
れか一方または両方は、日本工業規格Z8801で規定
する5mmの篩を通過するものを用いる。5mm篩を非通過
のものでは、ロックウールボードを成形したときに、強
度や均質性に問題が生じたり、表面平滑性に劣るものと
なる。通常の粉粒炭は、吸着、脱臭効果は良いが、放湿
性能が劣り、吸湿した水分をなかなか放出しない欠点が
あるが、無機多孔質粉粒体と併用することにより、吸湿
性能にも優れ、又放湿性能にも優れるようになる。しか
も、無機多孔質粉粒体単独では、脱臭効果について臭気
の選択性があり、良く吸着する物質と吸着しにくい物質
があるが、粉粒炭との併用により、吸着する臭気の選択
性が少なくなる。
【0019】ロックウールボードにバランスの採れた脱
臭性能と調湿性能を付与するためには、粉粒炭と無機多
孔質粉粒体を適切な割合で併用することが重要となり、
無機多孔質粉粒体に対し粉粒炭が多過ぎると吸湿した水
分をなかなか放出せず、放湿性とのバランスがとれなく
なったり、粉粒炭に対し無機多孔質粉粒体が多過ぎる
と、脱臭性能とのバランスがとれなくなったりする。
【0020】こうした観点から、本発明における無機多
孔質粉粒体と粉粒炭との合計量に対する粉粒炭の割合
は、20〜80重量%であることが好ましい。粉粒炭の
割合が80重量%を越えるときには、吸湿した水分をな
かなか放出せず、吸放湿性能の欠如をきたし、ロックウ
ールボードの設置空間が結露しやすい。粉粒炭の割合が
20重量%未満では、粉粒炭に顕著な効果である、脱臭
効果や地球に対するマイナスイオン効果、人間に対する
健康的な環境の維持効果などの改善が行い難い。但し、
無機多孔質粉粒体として平均細孔半径が20〜50Åの
ものを用いた場合には、粉粒炭を用いず無機多孔質粉粒
体のみでも良好な性能が発揮できる。
【0021】ロックウールに対する、粉粒炭および無機
多孔質粉粒体の配合割合は、それぞれ、用途に応じて適
宜の配合割合が選択される。ロックウール、粉粒炭およ
び無機多孔質粉粒体に加えて、必要に応じて使用される
任意原料としては、たとえば、結合材(バインダー)ま
たは接着剤などが挙げられ、いずれか1種だけ使用した
り2種以上を併用したりすることができる。結合材また
は接着剤としては、たとえば、澱粉、フェノール樹脂な
どの樹脂、セメントなどの水硬性物質などが使用され
る。
【0022】また、ロックウールボードの片面(たとえ
ば、室内側の片面または屋外側の片面)に、プラスチッ
クシートのごとき防水シートを積層一体化しておくこと
ができ、この積層一体化を行う場合には、水の侵入を防
ぐ効果をも付与することができる。本発明のロックウー
ルボードは、壁材、天井材、床材などとして使用され、
表面側の片面に表層材を積層一体化していてもよい。我
が国において、建築用途に用いられるロックウールボー
ドの特性は、例えばJIS−A5451(ロックウール
シージング板)などに規定されており、本願発明のロッ
クウールボードもこのような特性を示すものが用いられ
る。
【0023】以下に、本発明の具体的実施例を示すが、
本発明の実施形態は下記のものに限定されない。以下で
は、「%」は「重量%」を意味する。 (実施例1)図1は、本発明のロックウールボードの1
実施例の側面の一部分を拡大して模式的に示している。
【0024】ロックウール2としては、JIS−A95
04に規定される通常の材料を用いた。粉粒炭3として
は、粒径が5mm以下で平均細孔半径が40Å、比表面積
が200m2/gの活性炭を用いた。粒径5mm以下とは、日
本工業規格Z8801に規定する5mmの篩を通過したも
のである。以降の記載における粒径も同様に規定する。
【0025】無機多孔質粉粒体4としては、粒径5mm以
下で平均細孔半径が40Åで比表面積が130m2/gの珪
藻土(稚内層珪質頁岩)を用いた。結合材5としては、
デンプンのりを主体とした一般的な結合材を用いた。こ
のロックウールボード1は、ロックウール2と粉粒炭3
と粉粒体4と結合材5とを、20:6:24:50の重
量比で用い、次のようにして作られる。
【0026】各材料を計量した後、ミキサーにて混合
し、混合物を型枠に充填する。硬化後に脱型すれば、ロ
ックウールボード1が得られる。得られたロックウール
ボード1は、30cm×30cm×厚み2cmの板状をなして
いた。図1に示すように、ロックウール2がランダムに
絡み合った3次元網目構造を有し、ロックウール2同士
は部分的に結合材5で接合一体化されている。粉粒炭3
および無機多孔質粉粒体4は、ロックウール2の3次元
網目構造の空隙に嵌まり込んだ状態で分散して保持され
ている。したがって、粉粒体3および無機多孔質粉粒体
4は、特にロックウール2と接合されていなくても、ロ
ックウール2の3次元網目構造から脱落することが防止
されている。また、一部の粉粒体3および無機多孔質粉
粒体4は、結合材5で相互にあるいはロックウール2と
接合される場合もある。何れにしても、粉粒体3および
無機多孔質粉粒体4は、ロックウールボード1の外部環
境との間で空気あるいは湿気の出入りが可能な状態で保
持されている。
【0027】得られたロックウールボード1に対して、
吸放湿特性および脱臭特性を常法により評価したとこ
ろ、優れた性能が発揮できた。 (実施例2)実施例1において、粉粒炭3および無機多
孔質粉粒体4として下記のものを使用し、ロックウール
2と粉粒炭3と粉粒体4と結合材5との重量比を20:
32:8:40としたこと以外は実施例1と同様にして
ロックウールボード1を作製した。粉粒炭3は、粒径1
mm以下、平均細孔半径20Å、比表面積130m2/gの炭
を用いた。無機多孔質粉粒体4は、粒径1mm以下、平均
細孔半径50Å、比表面積20m2/gの珪藻土を用いた。
【0028】得られたロックウールボード1は、実施例
1と同様に優れた特性を有するものであった。 (実施例3)実施例1において、粉粒炭3および無機多
孔質粉粒体4として下記のものを使用し、ロックウール
2と粉粒炭3と粉粒体4と結合材5との重量比を30:
50:50:40としたこと以外は実施例1と同様にし
てロックウールボード1を作製した。粉粒炭3は、粒径
0.5mm以下、平均細孔半径30Å、比表面積280m2
/gの賦活された炭を用いた。無機多孔質粉粒体4は、粒
径0.5mm以下、平均細孔半径20Å、比表面積200
m2/gの多孔質硅石を用いた。
【0029】得られたロックウールボード1は、実施例
1と同様に優れた特性を有するものであった。 (実施例4)実施例1において、粉粒炭3および無機多
孔質粉粒体4として下記のものを使用し、ロックウール
2と粉粒炭3と粉粒体4と結合材5との重量比を80:
80:20:180としたこと以外は実施例1と同様に
してロックウールボード1を作製した。
【0030】粉粒炭3は、粒径0.2mm以下、平均細孔
半径46Å、比表面積300m2/gの賦活された炭を用い
た。無機多孔質粉粒体4は、粒径0.2mm以下、平均細
孔半径35Å、比表面積100m2/gの珪藻土(声聞層珪
質頁岩)を用いた。得られたロックウールボード1は、
実施例1と同様に優れた特性を有するものであった。
【0031】(実施例5)実施例1において、粉粒炭3
を使用せず、無機多孔質粉粒体4として下記のものを使
用し、粉粒体4と結合材5との重量比を50:50とし
たこと以外は実施例1と同様にしてロックウールボード
1を作製した。無機多孔質粉粒体4は、粒径5mm以下、
平均細孔半径40Å、比表面積130m2/gの珪藻土(稚
内層珪質頁岩)を用いた。
【0032】得られたロックウールボード1は、粉粒炭
3を用いていないが、実施例1と同様に優れた特性を有
するものであった。 〔繊維状断熱材〕上記各実施形態で、ロックウールボー
ド1を製造するのに用いた、粉粒炭3や無機多孔質粉粒
体4が分散されたロックウールを、ボードに成形せず
に、床や天井あるいは壁の構造体に充填したり敷設して
おいた。その結果、前記同様の断熱性や調湿性、防湿性
などが良好に発揮できることが確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、壁中、天井裏、床下な
どの繊維状断熱材あるいはロックウールボードの設置空
間において、水分の除去効果が高く、この空間が高湿度
状態に陥ることを防止し、吸湿性能が高いだけでなく、
適宜湿気を放出して、湿度を適宜の状態に調節でき、断
熱性や防音性の低下、カビの発生、建材の腐朽や虫食い
を防ぎ、しかも、繊維状断熱材やロックウールボードの
設置空間に発生する異臭の除去効果が高い。また、同時
に、有害昆虫等の侵入および繁殖を阻止するための防腐
または防虫処理を自然環境を破壊せずに施すことがで
き、繊維状断熱材やロックウールボードの設置空間を好
適に保全することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表し、ロックウールボード
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ロックウールボード 2 ロックウール 3 粉粒炭 4 無機多孔質粉粒体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04C 2/16 E04C 2/16 F (72)発明者 斉田 公昭 岐阜県土岐市駄知町2321の2 高砂工業株 式会社内 (72)発明者 永井 了 岐阜県土岐市駄知町2321の2 高砂工業株 式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調湿性および/または脱臭性を有する多
    孔質の粉粒体を分散した状態で含む繊維状断熱材。
  2. 【請求項2】 粉粒体が、炭化物である請求項1に記載
    の繊維状断熱材。
  3. 【請求項3】 粉粒体が、無機物である請求項1または
    2に記載の繊維状断熱材。
  4. 【請求項4】 粉粒体が、平均粒径0.1〜7mmである
    請求項1〜3の何れかに記載の繊維状断熱材。
  5. 【請求項5】 前記繊維状断熱材が、ロックウールであ
    り、前記粉粒体が、粉粒炭および粉粒炭以外の無機多孔
    質粉粒体である請求項1〜4の何れかに記載の繊維状断
    熱材。
  6. 【請求項6】 ロックウールが板状に成形されてなるロ
    ックウールボードであって、 粉粒炭および粉粒炭以外の無機多孔質粉粒体を前記ロッ
    クウール間に分散した状態で含むロックウールボード。
  7. 【請求項7】 前記粉粒炭以外の無機多孔質粉粒体の平
    均細孔半径が20〜100Å、比表面積が20〜200
    m2/gである請求項6に記載のロックウールボード。
  8. 【請求項8】 前記粉粒炭の平均細孔半径が1.5〜1
    00Å、比表面積が50〜600m2/gである請求項6
    または7に記載のロックウールボード。
  9. 【請求項9】 前記粉粒炭の割合が、この粉粒炭と粉粒
    炭以外の無機多孔質粉粒体の合計量に対して20〜80
    重量%である請求項6から8までのいずれかに記載のロ
    ックウールボード。
  10. 【請求項10】 前記粉粒炭および粉粒炭以外の無機多
    孔質粉粒体が、それぞれ、日本工業規格Z8801で規
    定する5mmの篩を通過するものである請求項6から9ま
    でのいずれかに記載のロックウールボード。
  11. 【請求項11】 ロックウールが板状に成形されてなる
    ロックウールボードであって、 平均細孔半径が20〜50Åの無機多孔質粉粒体を前記
    ロックウール間に分散した状態で含むロックウールボー
    ド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232239A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nippon Mesaraito Kogyo Kk 脱臭剤及びその製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012232239A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Nippon Mesaraito Kogyo Kk 脱臭剤及びその製造方法

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