JPH10209740A - 誘電体アンテナ - Google Patents

誘電体アンテナ

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JPH10209740A
JPH10209740A JP940497A JP940497A JPH10209740A JP H10209740 A JPH10209740 A JP H10209740A JP 940497 A JP940497 A JP 940497A JP 940497 A JP940497 A JP 940497A JP H10209740 A JPH10209740 A JP H10209740A
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JP
Japan
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dielectric
foil
short
dielectric block
width
Prior art date
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Pending
Application number
JP940497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Yoneyama
米山  務
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さらに,小型化された誘電体アンテナを提供
すること。 【解決手段】 誘電体アンテナは,地板12の一面上に
一面を接して配置された直方体状誘電体ブロック1の前
記一面に対向する他面を金属箔11で覆い,前記金属箔
11と前記地板12とを前記誘電体ブロックの一面に隣
接する一側面に設けた短絡箔2で接続し,入力インピー
ダンスが整合する位置で,前記地板の他面側又は前記地
板上に形成された励振手段によって励振する構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,誘電体アンテナに
関し,詳しくは,誘電率の大きな誘電体材料をもちいた
携帯電話機に内蔵される小型アンテナ等に用いられる誘
電体アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来,携帯電話機用アンテナとして線状
ユニポールアンテナが常用されている。この線状ポール
アンテナは,電話機ケースから突出するという不便があ
り,回路との構造的整合性も悪いという欠点を有してい
る。このことから,小型誘電体アンテナが小型アンテナ
として注目され,開発されている。
【0003】図12は従来技術による誘電体アンテナを
示す図である(特願平8−206922号参照)。図1
2を参照すると,誘電体アンテナは,地板12上に,略
直方体の誘電体ブロック51を置き,その上面全体を金
属箔11又は金属板で覆い,地板12の裏面側から誘電
体ブロック51の内部に至る同軸線路(ケーブル)13
を貫挿した構成を有している。ここで,同軸線路の外側
のシールド部分は,地板12の裏面と接触しており,芯
線の先端部分は,誘電体ブロック51の内部の金属箔1
1寄りの部分に至っており,この芯線の先端部分と金属
箔11との距離を調節することによって,インピーダン
スマッチングを行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来技
術による誘電体アンテナはまだまだ寸法が大きいという
欠点を備えている。そして,理論的には,さらに,小形
化できる余地を残している。
【0005】そこで,本発明の技術的課題は,さらに,
小型化された誘電体アンテナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,地板の
一面上に一面を接して配置された直方体状誘電体ブロッ
クの前記一面に対向する他面を金属箔で覆い,前記金属
箔と前記地板とを前記誘電体ブロックの一面に隣接する
一側面に設けた短絡箔で接続し,入力インピーダンスが
整合する位置で,前記地板の他面側又は前記地板上に形
成された励振手段によって励振するように構成したこと
を特徴とする誘電体アンテナが得られる。
【0007】また,本発明によれば,前記誘電体アンテ
ナにおいて,前記励振手段は,前記地板の他面側から励
振する同軸線路からなるか,又は前記地面板上に構成し
たマイクロストリップ線路,コプレーナ線路,及びスロ
ット線路の内の少なくとも一種からなることを特徴とす
る誘電体アンテナが得られる。
【0008】ここで,本発明の前記いずれかの誘電体ア
ンテナにおいて,前記短絡箔の幅は,前記誘電体ブロッ
クの一側面の幅に比べて広いこと,又は,前記誘電体ブ
ロックの一側面の幅に比べて等しいこと,又は狭いこと
が好ましい。
【0009】さらに,本発明の前記誘電体アンテナにお
いて,前記短絡箔の幅は,前記誘電体ブロック一側面の
幅よりも狭い場合において,前記短絡箔は,前記誘電体
ブロックの一側面の中心から変位させても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0011】図1は,本発明の実施の形態による誘電体
アンテナの概略構造を示す斜視図である。本発明の実施
の形態による誘電体アンテナは,図12に示す従来技術
による誘電体アンテナに電磁界理論における鏡像原理を
適用して小型化したものであり,従来技術によるアンテ
ナを2分割し,その一方に鏡像板を設けた構成を有して
いる。
【0012】即ち,図1に示すように,誘電体アンテナ
は,地板12上に,従来技術による直方体の誘電体ブロ
ック51を2分割した誘電体ブロック1を置き,その上
面全体を金属箔11で覆い,地板12の裏面側から誘電
体ブロック1の内部に至る同軸線路13を貫挿した構成
を有している。ここで,誘電体ブロック1の側壁には金
属箔からなる短絡箔2が設けられている。また,励振手
段をなす同軸線路13の外側のシールド部分は,地板1
2の裏面と接触しており,芯線の先端部分は,誘電体ブ
ロック1の内部に至っており,金属箔11には接触して
いない。この誘電体アンテナは,誘電体ブロック1の上
面に形成された金属箔11と誘電体ブロック1内の同軸
線路13の芯線の先端部分との間の距離を調節すること
によって,インピーダンスマッチングを行う。ここで,
金属箔11及び短絡箔2は,金属属薄板で形成しても良
く,金属箔の接着,金属スパッタ膜による形成,導電体
ペーストの焼き付け,塗布,又は印刷等による形成,め
っき膜で形成しても良い。
【0013】図2は図1の誘電体アンテナの第1の具体
例を示す斜視図である。図2に示すように,図12に示
す従来技術によるアンテナの誘電体ブロック51を2分
割して誘電体ブロック3とし,その一方の分割面に鏡像
板4を設けた構成を有している。このアンテナは,鏡像
の原理により電気的特性に関しては,図12に示す従来
技術によるもの等価である。
【0014】図3は図1の誘電体アンテナの第2の具体
例を示す斜視図である。図3に示すように,鏡像板の高
さは,図2のものよりも低く,誘電体ブロック5の高さ
まで低く形成されている。このように高さの低い鏡像板
を便宜上,アンテナ上面の金属箔11と地板12とを接
続する短絡箔6と呼ぶ。第2の具体例によれば,特性を
変えずして,図2の第1の具体例によるものよりも鏡像
板の高さを低く形成できるので,小形化にさらに適して
いる。
【0015】図4は図1の誘電体アンテナの第3の具体
例を示す斜視図である。図4に示すように,側面中央部
の短絡箔の幅を誘電体ブロック1の幅よりも狭くした幅
の狭い短絡箔7を形成すると,図3に示す第2の具体例
によるものよりも,アンテナの小形化に有効である。
【0016】図4に示すものは,図2又は3に示すもの
よりも,鏡像の効果が弱まり,動作周波数は高くなるも
のと推測されうる。しかしながら,実際には後述するよ
うに,動作周波数は低くなっている。これは予想外のこ
とであり,小形アンテナの開発には極めて有利な現象で
あることが判明した。
【0017】図5は図1の誘電体アンテナの第4の具体
例を示す斜視図である。図5に示すように,誘電体アン
テナは,図4に示す誘電体アンテナの偏波特性を変更す
るために,誘電体ブロック1の短絡箔の位置を変位する
ことによって形成された変位した短絡箔8としてある。
このように構成すると,放射波の偏波特性が変化する。
【0018】図3乃至5に示す誘電体アンテナを次のよ
うに製造した。
【0019】まず,上面の面積10mm×10mm,高
さ12mm,比誘電率10.2の誘電体ブロックを用い
てアンテナを構成し,第2乃至第4の具体例に示すよう
に,短絡箔の幅を変えながら動作周波数を測定した。そ
の結果を図6に示す。
【0020】図6を参照すると,短絡箔の幅が40mm
より広い場合,動作周波数は,図12に示すような従来
技術による誘電体ブロックの寸法が2倍の誘電体アンテ
ナの動作周波数に等しく,短絡箔は鏡像板として作用し
ていることがわかる。また,短絡箔の幅が40mm以下
に狭くなると動作周波数が低くなる。これは興味ある現
象で,短絡箔の幅が3mmになると動作周波数は1.9
GHzと携帯電話機の使用周波数に一致する。
【0021】図7は短絡箔の幅に対してリターンロス1
0dBのレベルで評価したアンテナの周波数帯域幅を示
す図である。図7に示すように,短絡箔の幅が3mmの
とき,アンテナの周波数帯域幅は80MHz程度であ
る。短絡箔の幅が狭い場合,アンテナの動作周波数が低
くなり,アンテナの小形化には有利であるが,周波数帯
域幅が減少する。しかし,周波数帯域幅80MHzは実
用上十分であり,その意味で,幅3mmの短絡箔を附加
した誘電体アンテナの可能性は大きい。
【0022】図8及び図9は本発明の実施の形態による
誘電体アンテナのE−面,H−面における主偏波,交差
偏波の放射パターンを示す図である。なお,E−面は給
電点と誘電体ブロックの中心を含む面であり,H−面は
それに直交する面である。
【0023】図8主偏波(電界がE−面に平行)の放射
パターンであり,図9は交差偏波(電界がH−面に平
行)の放射パターンである。図8及び図9を参照する
と,図5に示すような第4の具体例に示すように,短絡
箔を中央部から変位すれば,放射波の偏波特性を制御で
きることが判明した。
【0024】図10及び図11は,幅5mmの短絡箔を
誘電体ブロックの端まで変位させたアンテナの放射パタ
ーンを示す図である。図10及び図11に示すように,
図9のH−面パターンに見られた90度方向の零点は消
えている。
【0025】以上説明した本発明の実施の形態において
は,励振手段として同軸線路13によるものを用いた
が,地板12上に構成したマイクロストリップ線路,コ
プレーナ線路,及びスロット線路の内の1つ又はこれら
を組み合わせて用いても,同軸線路13と同様に励振さ
せることが出来ることは明らかである。
【0026】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明に係る誘
電体アンテナは従来のものに比べて寸法を半減でき,偏
波を含む放射特性も携帯電話機に適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による誘電体アンテナの概
略構造を示す斜視図である。
【図2】図1の誘電体アンテナの第1の具体例を示す斜
視図である。
【図3】図1の誘電体アンテナの第2の具体例を示す斜
視図であり,幅の広い短絡箔を附加した誘電体アンテナ
を示している。
【図4】図1の誘電体アンテナの第3の具体例を示す斜
視図であり,輻の狭い短絡箔を附加した誘電体アンテナ
を示している。
【図5】図1の誘電体アンテナの第4の具体例を示す斜
視図であり,短絡箔を変位した誘電体アンテナを示して
いる。
【図6】本発明の実施の形態による誘電体アンテナの金
属箔の幅と動作周波数の関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態による誘電体アンテナの金
属箔の輻と周波数帯域幅の関係を示す図である。
【図8】図4の誘電体アンテナのE−面/H−面主偏波
放射パターンを示す図である。
【図9】図4の誘電体アンテナのE−面/H−面交差偏
波放射パターンを示す図である。
【図10】図5の誘電体アンテナに示すように,変位し
た短絡箔を附加した誘電体アンテナのE−面/H−面主
偏波放射パターンを示す図である。
【図11】図5の誘電体アンテナに示すように,変位し
た短絡箔を附加した誘電体アンテナのE−面/H−面交
差偏波放射パターンを示す図である。
【図12】従来技術による誘電体アンテナを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1,3,5,51 誘電体ブロック 2 短絡箔 4 鏡像板 6 幅の広い短絡箔 7 幅の狭い短絡箔 8 変位した短絡箔 11 金属箔 12 地板 13 同軸線路(ケーブル) 50 誘電体アンテナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地板の一面上に一面を接して配置された
    直方体状誘電体ブロックの前記一面に対向する他面を金
    属箔で覆い,前記金属箔と前記地板とを前記誘電体ブロ
    ックの一面に隣接する一側面に設けた短絡箔で接続し,
    入力インピーダンスが整合する位置で,前記地板の他面
    側又は前記地板上に形成された励振手段によって励振す
    るように構成したことを特徴とする誘電体アンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の誘電体アンテナにおい
    て,前記励振手段は,前記地板の他面側から励振する同
    軸線路からなるか,又は前記地面板上に構成したマイク
    ロストリップ線路,コプレーナ線路,及びスロット線路
    の内の少なくとも一種からなることを特徴とする誘電体
    アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の誘電体アンテナに
    おいて,前記短絡箔の幅は,前記誘電体ブロックの一側
    面の幅に比べて狭いことを特徴とする誘電体アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の誘電体アンテナにおい
    て,前記短絡箔は,前記誘電体ブロックの一側面の中心
    から変位していることを特徴とする誘電体アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載の誘電体アンテナに
    おいて,前記短絡箔の幅は,前記誘電体ブロックの一側
    面の幅に比べて広いことを特徴とする誘電体アンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の誘電体アンテナに
    おいて,前記短絡箔の幅は,前記誘電体ブロック一側面
    の幅と等しいことを特徴とする誘電体アンテナ。
JP940497A 1997-01-22 1997-01-22 誘電体アンテナ Pending JPH10209740A (ja)

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JP940497A JPH10209740A (ja) 1997-01-22 1997-01-22 誘電体アンテナ

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JP (1) JPH10209740A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6476767B2 (en) 2000-04-14 2002-11-05 Hitachi Metals, Ltd. Chip antenna element, antenna apparatus and communications apparatus comprising same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

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Effective date: 20050921