JPH10207125A - 電子写真用トナーおよびその製造方法 - Google Patents

電子写真用トナーおよびその製造方法

Info

Publication number
JPH10207125A
JPH10207125A JP819897A JP819897A JPH10207125A JP H10207125 A JPH10207125 A JP H10207125A JP 819897 A JP819897 A JP 819897A JP 819897 A JP819897 A JP 819897A JP H10207125 A JPH10207125 A JP H10207125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
toner
electrophotographic toner
resin
dispersion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP819897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Sumikura
康夫 角倉
Yasuo Matsumura
保雄 松村
Manabu Serizawa
学 芹澤
Masaaki Suwabe
正明 諏訪部
Shuji Sato
修二 佐藤
Hisao Morijiri
久雄 森尻
Takeshi Shoji
毅 庄子
Takuhiro Mizuguchi
卓裕 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP819897A priority Critical patent/JPH10207125A/ja
Publication of JPH10207125A publication Critical patent/JPH10207125A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な帯電性能および帯電安定性、良好な転
写性能および転写安定性、良好な保存性を有するトナー
およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 電子写真用トナーの製造方法は、樹脂粒
子を分散した樹脂粒子分散液と着色剤を分散した着色剤
分散液を混合し、樹脂粒子と着色剤を凝集する工程、得
られた凝集体粒子を含む分散液に無機微粒子分散液を少
なくとも一回追加混合して、凝集粒子表面に無機微粒子
を付着させる工程、得られた凝集体粒子を加熱して融合
する工程、次いで、形成されたトナー粒子をアルカリ性
水溶液及び水を用いて洗浄する工程を有する。アルカリ
性水溶液はpH9.5〜11.5であり、水酸化ナトリ
ウム水溶液または水酸化カリウム水溶液が好ましく使用
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法または
静電記録法等により形成される静電潜像を現像する際に
用いられる静電荷現像用トナー(以下、「電子写真用ト
ナー」という。)及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法においては帯電、露光工程に
より感光体上に静電荷像を形成し、トナーを含む現像剤
で静電潜像を現像し、転写、定着工程を経て可視化され
る。現像剤には、トナーとキャリアからなる二成分現像
剤と、磁性トナーまたは非磁性トナーを単独で用いる一
成分現像剤とがある。トナーの製造には、通常、熱可塑
性樹脂を顔料、帯電制御剤、ワックスなどの離型剤とと
もに溶融混練し、冷却した後、微粉砕し、さらに分級す
る、いわゆる混練粉砕製法が使用されている。製造され
たトナーには、必要により、流動性或いはクリーニング
性を改善する目的で無機または有機の微粒子を添加する
ことも行われている。
【0003】通常の混練粉砕製法では、トナー粒子の形
状は不定型であり、またトナー粒子の表面構造は、使用
材料の粉砕性や粉砕工程の条件により微妙に変化するの
で、トナー粒子の形状及び表面構造を意図的に制御する
ことは困難である。また特に粉砕性の高い材料を用いて
形成したトナーの場合、現像機中における機械力等によ
り、さらに微粉の発生を招いたり、トナー粒子形状の変
化を招くということがしばしば生じる。これらの影響に
より、二成分現像剤においては、微粉のキャリア表面へ
の固着により現像剤の帯電劣化が加速されたり、一成分
現像剤においては、粒度分布の拡大によりトナー飛散が
生じたり、トナー粒子形状の変化による現像性の低下に
より画質の劣化が生じやすくなる。また、ワックスなど
の離型剤を内添してトナーを製造する場合、熱可塑性樹
脂との組み合せにより表面に離型剤が露出することが多
い。特に高分子量成分により弾性が付与されたやや粉砕
され難い樹脂とポリエチレンのような脆いワックスとを
組み合せた場合には、トナー粒子表面にワックスが多量
に露出する。ワックスの露出は定着時の離型性の向上や
感光体上からの未転写トナーのクリーニングには有利で
あるけれども、トナー粒子表層に存在するポリエチレン
等の離型剤が機械力により容易に移行するために、現像
ロール、感光体、キャリア等の汚染が生じやすくなり、
信頼性の低下につながる。
【0004】また、トナー粒子の形状が不定型であるた
めに、微粒子状の流動性助剤の添加によっても流動性が
充分でなく、使用中に機械力によりトナー粒子表面の微
粒子がトナー粒子表面の凹部に移動することにより、経
時的に流動性が低下したり、流動性助剤がトナー粒子内
部に埋没する現象が生じ、その結果、現像性、転写性、
クリーニング性が悪化する。またクリーニングにより回
収されたトナーを再び現像機に戻して使用すると、さら
に画質の低下が生じやすくなる。これらの問題の発生を
防ぐために、流動性助剤の添加量を増加すると、感光体
上に黒点が発生したり、流動性助剤微粒子の飛散が生じ
るという問題が生じる。
【0005】近年、トナー形状及び表面構造の制御を意
図的に行うことが可能な手段として、乳化重合凝集法に
よるトナーの製造方法が提案されている。これらは、一
般に乳化重合などにより樹脂分散液を作製し、一方溶媒
に着色剤を分散した着色剤分散液を作製し、混合してト
ナー粒径に相当する凝集体粒子を形成させ、加熱するこ
とによって融合合一し、トナーとする製造方法である。
この製造方法の利点として、小粒径化が可能であること
が挙げられる。近年、高画質化への要求が高まり、特に
カラー画像形成の場合には、高精細な画像を実現するた
めにトナーを小径化することが望まれ、トナー小径化の
傾向にあるので、この製造方法は好ましいものである。
【0006】しかしながら、この製造方法で用いられる
樹脂分散液および着色剤分散液は界面活性剤を用いて分
散しており、また凝集時にも界面活性剤を混合する。そ
のため、合一後のトナー粒子表面には界面活性剤が付着
しており、トナーの帯電性能、誘電特性等に悪影響を及
ぼす。したがって、このような乳化重合凝集法によって
得られたトナーは洗浄が不可欠である。
【0007】一般に、乳化重合凝集法や懸濁造粒法等で
得られた、いわゆる重合法トナーの洗浄方法としては、
特開平5−249732号公報等に記載のように、pH
12付近に調節した水酸化ナトリウムと混合した後で、
水/メタノール溶液を用いて濾過、洗浄を行う方法が知
られている。しかしながら、特開平5−249732号
公報等に記載のような懸濁造粒法で得られたトナーは、
未反応の残存モノマーや狭分布のトナーが得られないこ
とが原因となって、帯電安定性、転写安定性、トナーの
保存性等に難点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の重合
法トナーにおける上記の問題点を解消することを目的と
してなされたものである。すなわち、本発明の目的は、 1.良好な帯電性能および帯電安定性を有するトナーを
製造する方法を提供すること、 2.良好な転写性能および転写安定性を有するトナーを
製造する方法を提供すること、 3.良好な保存性を有するトナーを製造する方法を提供
すること、にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真用トナ
ーの製造方法は、樹脂粒子を分散した樹脂粒子分散液と
着色剤を分散した着色剤分散液を混合し、樹脂粒子と着
色剤を凝集する工程、得られた凝集体粒子を含む分散液
に無機微粒子分散液を少なくとも一回追加混合して、凝
集粒子表面に無機微粒子を付着させる工程、得られた凝
集体粒子を加熱して融合する工程、次いで、形成された
トナー粒子をアルカリ性水溶液及び水を用いて洗浄する
工程を有することを特徴とする。
【0010】本発明において、上記凝集体粒子中に離型
剤を含有させることが好ましい。また、洗浄に使用する
アルカリ性水溶液は、pH9.5〜11.5であること
が好ましい。また、アルカリ性水溶液および中性水の温
度は、トナーのガラス転移温度(Tg)よりも10℃以
上低い温度に調節して洗浄を行うのが好ましい。さら
に、アルカリ性水溶液としては、水酸化ナトリウム水溶
液、水酸化カリウム水溶液を使用するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる結着樹脂とな
る熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン、パラクロ
ロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロ
ピル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を有するエステ
ル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニ
ルニトリル類、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチ
ルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケト
ン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン
等のビニルケトン類、エチレン、プロピレン、ブタジエ
ン等のオレフィン類の単量体の重合体またはこれらを2
種以上組み合せて得られる共重合体またはこれらの混合
物、さらにはポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等、
非ビニル縮合系樹脂、あるいはこれらと前記ビニル系樹
脂との混合物やこれらの共存下でビニル系単量体を重合
する際に得られるグラフト重合体等を挙げることができ
る。本発明において、これらの結着樹脂のTgは40〜
80℃の範囲のものが好ましい。
【0012】樹脂粒子分散液は、上記の樹脂を水中に1
0〜50重量%の濃度になるように分散させて形成され
るが、分散する樹脂粒子の平均粒径は1μm以下である
ことが好ましい。
【0013】ビニル系単量体よりなる樹脂の場合は、イ
オン性界面活性剤などを用いて乳化重合やシード重合を
実施して樹脂粒子分散液を作製することができ、その他
の樹脂の場合は、油性で水への溶解度の比較的低い溶剤
に樹脂を溶解し、イオン性の界面活性剤や高分子電解質
と共に水中に添加して、ホモジナイザーなどの分散機に
より水中に微粒子分散させ、その後加熱または減圧して
溶剤を蒸散することにより、樹脂粒子分散液を作製する
ことができる。
【0014】着色剤としては、カーボンブラック、クロ
ムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ス
レンイエロー、キノリンイエロー、パーマネントオレン
ジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウ
オッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアン
トカーミン3B、ブリリアントカーミン6B、デュポン
オイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ロ
ーダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、
アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコイルブ
ルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオキ
サレート等の顔料、アクリジン系、キサンテン系、アゾ
系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チ
オインジゴ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチ
ン系、インジゴ系、フタロシアニン系、アニリンブラッ
ク系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニ
ルメタン系、チアゾール系等の着色剤があげられ、それ
らは1種または複数種類を併せて使用することができ
る。
【0015】着色剤分散液は、上記の着色剤を水中に2
〜50重量%の濃度になるように添加し、使用する樹脂
とは逆極性のイオン性界面活性剤を用い、回転剪断型ホ
モジナイザーやボールミル、サンドミル、ダイノミル等
の公知の分散装置によって作製することができる。着色
剤の平均粒径は、0.01〜1.0μmの範囲にあるこ
とが好ましい。
【0016】本発明において、上記樹脂粒子分散液と上
記着色剤分散液とを混合する際に、内添剤を添加しても
よい。内添剤として、例えば、フェライト、マグネタイ
ト、還元鉄、コバルト、ニッケル、マンガン等の金属、
合金、又はこれら金属を含む化合物などの磁性体を添加
することができる。また、内添剤として、帯電制御剤を
添加することもできる。帯電制御剤としては、4級アニ
モニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミニウ
ム、鉄またはクロム等の錯体からなる染料やトリフェニ
ルメタン系顔料等、通常使用されるものがあげられる
が、凝集合一時の安定性に影響するイオン強度の制御と
廃水汚染減少の点から、水に溶解しにくい材料が好適に
使用される。
【0017】また、上記樹脂粒子分散液と上記着色剤分
散液とを混合する際に、離型剤微粒子分散液を添加する
のが好ましい。離型剤としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン等の低分子量ポリオレ
フィン類、加熱により軟化するシリコーン類、オレイン
酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、ステ
アリン酸アミド等のような脂肪酸アミド類、カルナウバ
ワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木
ロウ、ホホバ油等の植物系ワックス、ミツロウ等の動物
系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシ
ン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、フィッシャートロプシュワックス等の鉱物、石油系
ワックス、及びそれらの変性物が使用できる。
【0018】これらの離型剤は、イオン性界面活性剤や
高分子酸や高分子塩基などの高分子電解質と共に水中に
分散させ、融点以上に加熱すると共に、強い剪断力がか
けられるホモジナイザーまたは圧力吐出型分散機により
微粒子化することができ、平均粒径1μm以下の粒子の
分散液として添加することができる。
【0019】上記樹脂粒子分散液と着色剤分散液とを所
望の割合で混合し、室温〜樹脂のガラス転移温度の範囲
において加熱することにより樹脂粒子と着色剤を凝集さ
せ、凝集体粒子を形成する。
【0020】次いで、得られた凝集体粒子を含む分散液
に無機微粒子分散液を少なくとも一回追加混合し、凝集
粒子表面に無機微粒子を付着させることができる。使用
する無機微粒子としては、例えば、シリカ、アルミナ、
チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸
三カルシウム等、通常トナー表面の外添剤として使用さ
れるものならば、如何なるものでも使用することができ
る。これらのものは、イオン性界面活性剤或いは高分子
酸、高分子塩基を用いて分散させることにより使用する
ことができる。添加する無機微粒子の粒子径は0.01
〜1μmの範囲が好ましく、またその添加量は、0.1
〜5重量%の範囲が好ましい。
【0021】なお、上記の乳化重合、シード重合、着色
剤の分散、樹脂粒子の分散、離型剤の分散、凝集、また
は安定化などに用いる界面活性剤としては、例えば、硫
酸エステル系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、石
鹸系などのアニオン界面活性剤、アミン塩型、4級アン
モニウム塩型などのカチオン系界面活性剤、ポリエチレ
ングリコール系、アルキルフェノール・エチレンオキサ
イド付加物系、多価アルコール系などの非イオン性界面
活性剤が例示できる。また、分散のための手段として
は、回転剪断型ホモジナイザー、メディアを有するボー
ルミル、サンドミル、ダイノミル等、一般に使用される
ものが使用可能である。
【0022】次に、無機微粒子分散液が添加された凝集
体粒子を含有する分散液を加熱して凝集体粒子を融合、
合一させてトナー粒子を形成させる。加熱処理は、撹拌
しながら、樹脂の軟化点以上の温度、一般には70〜1
20℃に加熱して行われる。上記のようにして形成され
たトナー粒子は、ガラス転移温度が40〜80℃であ
り、平均粒子径3〜9μmの範囲のものが好ましい。
【0023】次いで、得られたトナー粒子をアルカリ性
水溶液及び水を用いて洗浄する。すなわち、トナー粒子
を含有する分散液を濾過し、アルカリ性水溶液に入れて
撹拌した後、濾過する。所望によりこの工程を繰り返し
た後、さらにイオン交換水を用いて同様に洗浄処理を行
う。洗浄液として用いるアルカリ性水溶液として、水酸
化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液を使用する
ことができる。洗浄処理は、アルカリ洗浄液およびイオ
ン交換水の温度を、トナーのTgよりも10℃以上低い
温度に調節して行うのが好ましく、それにより洗浄効果
をさらに上げることができる。また、アルカリ洗浄液の
pHを9.5〜11.5に調節してトナー粒子の洗浄を
行うことにより、効果的にトナー粒子表面上に付着した
界面活性剤が除去される。さらにイオン交換水洗浄で洗
浄することにより、トナー粒子表面に付着した水酸化ナ
トリウムが除去され、良好な帯電性能、誘電特性、保存
性を有するトナーを得ることができる。アルカリ洗浄液
のpHが上記範囲よりも高くなると、トナー粒子表面に
アルカリが残存してトナーの帯電安定性、転写性、トナ
ーの保存性を悪化する恐れがあり、また、低すぎると、
洗浄効果が十分に得られず、トナーの帯電性能、誘電特
性、トナーの保存性に悪影響を及ぼすので、上記の範囲
が好ましい。
【0024】なお、上記のようにして得られた電子写真
用トナーには、流動性付与剤またはクリーニング助剤と
して、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カル
シウム等の無機微粒子や、ビニル系樹脂、ポリエステ
ル、シリコーン樹脂等の樹脂微粒子を添加し、乾燥状態
で剪断力をかけてトナー粒子表面に添加してもよい。
【0025】
【実施例】
樹脂分散液1の作製 スチレン 370g n−ブチルアクリレート 30g アクリル酸 6g ドデカンチオール 24g 4臭化炭素 4g 以上の成分を混合溶解したものをフラスコに入れ、非イ
オン性界面活性剤(ノニポール400、三洋化成社製)
6g、アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業
製薬社製)10gをイオン交換水550gに溶解したも
のを添加して、フラスコ中で分散、乳化させ、10分ゆ
っくりと混合しながら、過硫酸アンモニウム4gを溶解
したイオン交換水50gを投入し、窒素置換を行った。
その後フラスコの内容物を撹拌しながら、オイルバスで
内容物が70℃になるまで加熱し、5時間そのまま乳化
重合を継続した。これにより平均粒子径155nm、ガ
ラス転移点59℃、重量平均分子量Mw12000のア
ニオン性樹脂の分散液(樹脂分散液1)を得た。
【0026】樹脂分散液2の作製 スチレン 280g n−ブチルアクリレート 120g アクリル酸 8g 以上の成分を混合溶解したものをフラスコに入れ、非イ
オン性界面活性剤(ノニポール400、三洋化成社製)
6g、アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業
製薬社製)12gをイオン交換水550gに溶解したも
のを添加し、フラスコ中で分散、乳化し10分ゆっくり
と混合しながら、過硫酸アンモニウム3gを溶解したイ
オン交換水50gを投入し、窒素置換を行った。その後
フラスコの内容物を撹拌しながらオイルバスで内容物が
70℃になるまで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継
続した。これにより平均粒子径105nm、ガラス転移
点53℃、重量平均分子量Mw550000のアニオン
性樹脂の分散液(樹脂分散液2)を得た。
【0027】 顔料分散液の作製 カーボンブラック(モーガルL、キャボット社製) 50g 非イオン性界面活性剤 5g (ノニポール400、三洋化成社製) イオン交換水 200g 以上の成分を混合溶解し、ホモジナイザー(IKAウル
トラタラックス)により10分間分散処理して、平均粒
子径250nmのカーボンブラック分散液を得た。
【0028】 離型剤分散液の作製 パラフィンワックス(融点85℃) 50g (HNP0190、日本精蝋社製) カチオン性界面活性剤(サニゾールB50、花王社製) 5g イオン交換水 200g 以上の成分を95℃に加熱して、ウルトラタラックスT
50(IKA製)にて分散処理した後、圧力吐出型ホモ
ジナイザーで分散処理し、平均粒子径550nmのワッ
クス分散液を得た。
【0029】凝集粒子の作製 樹脂分散液1 120g 樹脂分散液2 80g 顔料分散液 30g 離型剤分散液 40g サニゾールB50 1.5g 以上の成分を丸型ステンレス鋼製フラスコ中に入れ、ウ
ルトラタラックスT50で混合分散した後、加熱用オイ
ルバスでフラスコを撹拌しながら48℃まで加熱した。
48℃で30分保持した後、光学顕微鏡にて観察したと
ころ、粒子径約5μmの凝集体粒子が生成していること
が確認された。この分散液に、樹脂分散液1の60gを
緩やかに追加し、さらに加熱用オイルバスの温度を50
℃に上げて1時間保持した。光学顕微鏡で観察したとこ
ろ、平均粒子径約5.7μmの凝集体粒子が生成してい
ることが確認された。
【0030】その後、分散混合物にネオゲンSC3gを
追加した後、ステンレス鋼製フラスコを密閉し、磁力シ
ールを用いて撹拌を継続しながら105℃まで加熱し、
3時間保持した。冷却した後、トナースラリーを得た。
トナー粒子の平均粒子径は6.0μm、Tgは58℃で
あった。
【0031】得られたトナースラリー500gを、まず
濾過し、その後pH11.0、温度45℃に調節した水
酸化ナトリウム水溶液1.5リットルに入れ、スリーワ
ンモーターを用いて撹拌し、撹拌終了後ろ過した。この
操作を3回繰り返した後、トナーを45℃に調節したイ
オン交換水1.5リットルに入れ、洗浄し濾過した。水
洗浄の操作を6回繰り返した後、乾燥して、トナーを得
た。
【0032】得られたトナー40部をポリメチルメタク
リレートを1重量%被覆したフェライトキャリア(平均
粒子径50μm)460部と混合し、富士ゼロックス社
製Vivace500改造機により連続走行試験を行っ
たところ、3万枚後もトナーは安定した特性を維持し、
良好な画質の画像が形成された。
【0033】実施例2 実施例1と同様の方法で得たトナースラリー500gを
まず濾過し、その後pH10.5、温度40℃に調節し
た水酸化カリウム水溶液1.5リットルに入れ、スリー
ワンモーターを用いて撹拌し、撹拌終了後濾過した。こ
の操作を3回繰り返した後、45℃に調節したイオン交
換水1.5リットルに入れ、洗浄し濾過した。水洗浄の
操作を6回繰り返した後、乾燥して、トナーを得た。
【0034】得られたトナー40部をポリメチルメタク
リレートを1重量%被覆したフェライトキャリア(平均
粒子径50μm)460部と混合し、富士ゼロックス社
製Vivace500改造機により連続走行試験を行っ
たところ、2.5万枚後もトナーは安定した特性を維持
し、良好な画質の画像が形成された。
【0035】実施例3 実施例1と同様の方法で得たトナースラリー500gを
まず濾過し、その後pH8.0、温度30℃に調節した
水酸化カリウム水溶液1.5リットルに入れ、スリーワ
ンモーターを用いて撹拌し、撹拌終了後濾過した。この
操作を3回繰り返した後、30℃に調節したイオン交換
水1.5リットルに入れ、洗浄し濾過した。水洗浄の操
作を6回繰り返した後、乾燥して、トナーを得た。
【0036】得られたトナー40部をポリメチルメタク
リレートを1重量%被覆したフェライトキャリア(平均
粒子径50μm)460部と混合し、富士ゼロックス社
製Vivace500改造機により連続走行試験を行っ
たところ、1万枚後背景部にやや地汚れがみられた。
【0037】比較例 実施例1と同様の方法で得たトナースラリー500gを
まず濾過し、30℃に調節したイオン交換水1.5リッ
トルを用いて洗浄し濾過した。水洗浄の操作を6回繰り
返した後、乾燥して、トナーを得た。
【0038】得られたトナー40部をポリメチルメタク
リレートを1重量%被覆したフェライトキャリア(平均
粒子径50μm)460部と混合し、富士ゼロックス社
製Vivace500改造機により連続走行試験を行っ
たところ、帯電が低いため初期から背景部に地汚れがみ
られた。
【0039】また、実施例および比較例で得られたトナ
ーの帯電特性をブローオフ方法により測定した。その結
果を表1に示す。表1から、本発明の洗浄により得られ
たトナーは長期間にわたって安定した帯電量が保持され
ることがわかる。また、実施例3の場合は、実施例1お
よび2の場合と比較して、初期の帯電量やその維持性が
やや悪かった。この結果から、アルカリ水溶液をpHを
9.5〜11.5に調節することが望ましいことが分か
る。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーの製造方法
は、上記のようにトナー液に無機微粒子を添加し、アル
カリ性水溶液を用いて洗浄を行うので、少ない洗浄水量
でトナー粒子の残留界面活性剤量を著しく低減すること
ができる。したがって、得られた電子写真用トナーは、
極めて良好な帯電性、現像性および転写性を有し、か
つ、長期にわたってこれらの特性を安定に維持するもの
であり、画質欠陥のない細線再現性に優れた高品位な画
質の画像を長期にわたって形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 正明 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 佐藤 修二 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 森尻 久雄 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 庄子 毅 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 水口 卓裕 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂粒子を分散した樹脂粒子分散液と着
    色剤を分散した着色剤分散液を混合し、樹脂粒子と着色
    剤を凝集する工程、得られた凝集体粒子を含む分散液に
    無機微粒子分散液を少なくとも一回追加混合して、凝集
    粒子表面に無機微粒子を付着させる工程、得られた凝集
    体粒子を加熱して融合する工程、形成されたトナー粒子
    をアルカリ性水溶液及び水を用いて洗浄する工程を有す
    ることを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 樹脂粒子の平均粒径が1μm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子写真用トナーの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 凝集体粒子が離型剤を含有することを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 アルカリ性水溶液がpH9.5〜11.
    5であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真用
    トナーの製造方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ性水溶液が水酸化ナトリウム水
    溶液または水酸化カリウム水溶液であることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方法。
  6. 【請求項6】 形成されたトナー粒子の平均粒子径が3
    乃至9μmであることを特徴とする請求項1に記載の電
    子写真用トナーの製造方法。
  7. 【請求項7】 アルカリ性水溶液及び水による洗浄を、
    トナーのTgよりも10℃以上低い温度で行うことを特
    徴とする請求項1に記載の電子写真用トナーの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1の電子写真用トナーの製造方法
    により形成されてなることを特徴とする電子写真用トナ
    ー。
JP819897A 1997-01-21 1997-01-21 電子写真用トナーおよびその製造方法 Pending JPH10207125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP819897A JPH10207125A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電子写真用トナーおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP819897A JPH10207125A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電子写真用トナーおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10207125A true JPH10207125A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11686581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP819897A Pending JPH10207125A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電子写真用トナーおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10207125A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000131877A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP2003202700A (ja) * 2001-11-02 2003-07-18 Ricoh Co Ltd 静電画像現像用トナー、その製造方法及び現像方法
WO2011078410A1 (en) 2009-12-22 2011-06-30 Kao Corporation Process for producing a toner for electrophotography
JP2015034988A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 多孔性トナーおよびこれを製造するためのプロセス
WO2016167193A1 (ja) * 2015-04-17 2016-10-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用トナー及びその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000131877A (ja) * 1998-10-27 2000-05-12 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP2003202700A (ja) * 2001-11-02 2003-07-18 Ricoh Co Ltd 静電画像現像用トナー、その製造方法及び現像方法
WO2011078410A1 (en) 2009-12-22 2011-06-30 Kao Corporation Process for producing a toner for electrophotography
US8652748B2 (en) 2009-12-22 2014-02-18 Kao Corporation Process for producing a toner for electrophotography
JP2015034988A (ja) * 2013-08-07 2015-02-19 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 多孔性トナーおよびこれを製造するためのプロセス
WO2016167193A1 (ja) * 2015-04-17 2016-10-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用トナー及びその製造方法
JPWO2016167193A1 (ja) * 2015-04-17 2018-02-15 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用トナー及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3141783B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP3107062B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP3871766B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP3871753B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JPH11327201A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP3685905B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP3141795B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP3344169B2 (ja) 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法
JP2958416B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー及び画像形成方法
JP3473194B2 (ja) 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法
JP2001305797A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法
JP3428364B2 (ja) 着色剤分散液、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤及び画像形成方法
JP2000267331A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP3067761B1 (ja) 静電荷像現像用トナ―及びその製造方法、静電荷像現像用現像剤並びに画像形成方法
JP3099776B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法及びそれによって作られたトナー、及びそのトナーを使用する画像形成方法
JP3752877B2 (ja) 静電荷像現像用トナー、及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに、画像形成方法
JP2787897B2 (ja) 静電荷現像用トナーおよびその製造方法
JPH10207125A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JP2001265050A (ja) 静電荷現像用トナーおよびその製造方法、静電荷像現像用現像剤ならびに画像形成方法
JP3826540B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤、並びに画像形成方法
JP2000131877A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法
JP2000131876A (ja) 静電荷現像用トナー及びその製造方法及び静電荷現像剤
JPH0943905A (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JPH10207120A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JP3536456B2 (ja) 静電荷現像用トナーおよびその製造方法