JPH10206975A - スクリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ - Google Patents
スクリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタInfo
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- JPH10206975A JPH10206975A JP9024457A JP2445797A JPH10206975A JP H10206975 A JPH10206975 A JP H10206975A JP 9024457 A JP9024457 A JP 9024457A JP 2445797 A JP2445797 A JP 2445797A JP H10206975 A JPH10206975 A JP H10206975A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高コントラスト比と大きな光拡散能を与え外
光等による反射現象の不具合を改善するスクリ−ン面を
形成するフィルタを提供する。 【解決手段】 光拡散フィルムの表面光拡散層上に相互
に均等間隔に配列した複数の黒色を含む無反射性印刷部
分を、その大きさd(mm)と配列ピッチp(mm)を
0.2≦d≦3.0、1.5≦p/d≦15の範囲に設
定し、あるいはさらにこれに加えて光拡散フィルム裏面
全面に黒色地を含む無反射地を選択的に印刷して、スク
リ−ン面を形成する光拡散調整フィルタを構成した。
光等による反射現象の不具合を改善するスクリ−ン面を
形成するフィルタを提供する。 【解決手段】 光拡散フィルムの表面光拡散層上に相互
に均等間隔に配列した複数の黒色を含む無反射性印刷部
分を、その大きさd(mm)と配列ピッチp(mm)を
0.2≦d≦3.0、1.5≦p/d≦15の範囲に設
定し、あるいはさらにこれに加えて光拡散フィルム裏面
全面に黒色地を含む無反射地を選択的に印刷して、スク
リ−ン面を形成する光拡散調整フィルタを構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示するデ
ィスプレイ装置のスクリ−ンや表示板などに使用する改
良した光拡散フィルムに係り、特にリア・プロジェクタ
−またはバックライトを用いる発光ディスプレイ装置な
いし映写スクリ−ン装置の表示画像の良質化を図る、ス
クリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタに関するもの
である。
ィスプレイ装置のスクリ−ンや表示板などに使用する改
良した光拡散フィルムに係り、特にリア・プロジェクタ
−またはバックライトを用いる発光ディスプレイ装置な
いし映写スクリ−ン装置の表示画像の良質化を図る、ス
クリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように、ショ−ケ−ス
内スクリ−ンに商品サンプルを画像表示するバックライ
ト系発光ディスプレイ装置(以下、バックライト系装置
という)Aは、図2(A)に示すように、複数光源8を
背後に配置した画像シ−ト3a付スクリ−ン3を構成
し、光源8数を増して均一な照度を画面全面に得てい
る。しかし同図(B)に示すように、光拡散角度θの大
きさによって隣接光源相互の光束が甚だしく重複して生
じるスクリ−ン層内部乱反射と外光の入射によりスクリ
−ン境界面で起こす反射が画面を白く映えさせて画像を
不鮮明にする(以下、反射現象という)ので、スリガラ
スや透明樹脂フィルムなどをスクリ−ンに付設して過剰
な光透過や外光反射を抑えるようにしている。
内スクリ−ンに商品サンプルを画像表示するバックライ
ト系発光ディスプレイ装置(以下、バックライト系装置
という)Aは、図2(A)に示すように、複数光源8を
背後に配置した画像シ−ト3a付スクリ−ン3を構成
し、光源8数を増して均一な照度を画面全面に得てい
る。しかし同図(B)に示すように、光拡散角度θの大
きさによって隣接光源相互の光束が甚だしく重複して生
じるスクリ−ン層内部乱反射と外光の入射によりスクリ
−ン境界面で起こす反射が画面を白く映えさせて画像を
不鮮明にする(以下、反射現象という)ので、スリガラ
スや透明樹脂フィルムなどをスクリ−ンに付設して過剰
な光透過や外光反射を抑えるようにしている。
【0003】また図3に示すように、リア・プロジェク
タ−発光ディスプレイ装置(以下、リアプロ系装置とい
う)Bでは、光源数により1管式あるいはR(赤)G
(緑)B(青)三原色を発生する3管式で画像表示を行
っている。3管式のスクリ−ン4では、図形供給部10
より送り出した画像情報を三つの異種光源8から光の投
射を受けて画像表示を行う。その表示画像は、スクリ−
ン4裏面側のレンチキュラ−レンズに光を受け、フレネ
ルレンズを介して画像を整形している。ここに、9aは
三光源8から成る図形発生装置、9はハウジングケ−ス
を示す。あるいは1管式では、1個の光源の照射によっ
てスクリ−ン4を構成する内部発光粒子を励起して発光
させて表示画像を得ている。以上の両リアプロ系装置の
スクリ−ン4に対しても、前記反射現象による画面障害
を抑制するために透明樹脂フィルムなどを表面に貼付す
ることがある。
タ−発光ディスプレイ装置(以下、リアプロ系装置とい
う)Bでは、光源数により1管式あるいはR(赤)G
(緑)B(青)三原色を発生する3管式で画像表示を行
っている。3管式のスクリ−ン4では、図形供給部10
より送り出した画像情報を三つの異種光源8から光の投
射を受けて画像表示を行う。その表示画像は、スクリ−
ン4裏面側のレンチキュラ−レンズに光を受け、フレネ
ルレンズを介して画像を整形している。ここに、9aは
三光源8から成る図形発生装置、9はハウジングケ−ス
を示す。あるいは1管式では、1個の光源の照射によっ
てスクリ−ン4を構成する内部発光粒子を励起して発光
させて表示画像を得ている。以上の両リアプロ系装置の
スクリ−ン4に対しても、前記反射現象による画面障害
を抑制するために透明樹脂フィルムなどを表面に貼付す
ることがある。
【0004】バックライト系装置Aとリアプロ系装置B
での対策は、スクリ−ン3、4の背面から光を照射し
て、その透過光によって前面に設ける視座aに対して画
像表示を行う場合の例であって、図4(A)に示すよう
に、前面から光を照射してスクリ−ン5から反射する光
によって同じ前面に設ける視座aに画像表示を行う映写
スクリ−ン装置Cにあっては、同図(B)に示すよう
に、そのスクリ−ン5面に多数の円孔5aを開口して、
映写光以外の不要な光の反射現象を抑制している。
での対策は、スクリ−ン3、4の背面から光を照射し
て、その透過光によって前面に設ける視座aに対して画
像表示を行う場合の例であって、図4(A)に示すよう
に、前面から光を照射してスクリ−ン5から反射する光
によって同じ前面に設ける視座aに画像表示を行う映写
スクリ−ン装置Cにあっては、同図(B)に示すよう
に、そのスクリ−ン5面に多数の円孔5aを開口して、
映写光以外の不要な光の反射現象を抑制している。
【0005】あるいは特に夜間の避難路における道順案
内用の表示板や、産業用ロボットに運転指示を与えるた
めの標識板(以下、表示板という)が用いられるが、い
ずれも光の照射を受けて人や機械側がその表示内容を読
み取り次の行動を行うが、その際に正確に読めるよう
に、又は表示板面が白くギラ付いて間違って判別しない
ように、出来るだけ正面から光を照射し、正面位置から
見るなどして最良の画面明瞭度を得るようにしていた。
内用の表示板や、産業用ロボットに運転指示を与えるた
めの標識板(以下、表示板という)が用いられるが、い
ずれも光の照射を受けて人や機械側がその表示内容を読
み取り次の行動を行うが、その際に正確に読めるよう
に、又は表示板面が白くギラ付いて間違って判別しない
ように、出来るだけ正面から光を照射し、正面位置から
見るなどして最良の画面明瞭度を得るようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】バックライト系装置A
で画像不鮮明対策のためにスクリ−ン6貼付の前記樹脂
フィルムは、スクリ−ン直近の光源8が出す発生熱によ
って経年変化を早め、劣化、剥離等の不具合を起こす。
またリアプロ系装置と同様に画面照度均一化のために光
源や光度を増すが、その一方でギラつき防止のために行
う樹脂フィルム貼付処置は画面照度を低下させるという
不合理があった。また円孔付き映写スクリ−ン5は、画
像コントラストを調整できる範囲は限られているので、
良い画像を得るために外光の無い暗い場内で映写してい
る。
で画像不鮮明対策のためにスクリ−ン6貼付の前記樹脂
フィルムは、スクリ−ン直近の光源8が出す発生熱によ
って経年変化を早め、劣化、剥離等の不具合を起こす。
またリアプロ系装置と同様に画面照度均一化のために光
源や光度を増すが、その一方でギラつき防止のために行
う樹脂フィルム貼付処置は画面照度を低下させるという
不合理があった。また円孔付き映写スクリ−ン5は、画
像コントラストを調整できる範囲は限られているので、
良い画像を得るために外光の無い暗い場内で映写してい
る。
【0007】本発明は、画像を表示するディスプレイ装
置のスクリ−ンに係る上記問題を解決するために、スク
リ−ン自体がスクリ−ン面の照度改善に寄与できるよう
にすると共に、外光等の表面反射で生じる不具合に対処
して表示画面の画像明瞭性を高めるスクリ−ン面を形成
する光拡散調整フィルタを提供することを目的とするも
のである。
置のスクリ−ンに係る上記問題を解決するために、スク
リ−ン自体がスクリ−ン面の照度改善に寄与できるよう
にすると共に、外光等の表面反射で生じる不具合に対処
して表示画面の画像明瞭性を高めるスクリ−ン面を形成
する光拡散調整フィルタを提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、光拡
散フィルムの表面光拡散層上に相互に均等間隔に配列し
た複数の黒色を含む無反射性印刷部分を、あるいはさら
にこれに加えて光拡散フィルム裏面全面に黒色地を含む
無反射地を選択的に印刷して構成したものである。
散フィルムの表面光拡散層上に相互に均等間隔に配列し
た複数の黒色を含む無反射性印刷部分を、あるいはさら
にこれに加えて光拡散フィルム裏面全面に黒色地を含む
無反射地を選択的に印刷して構成したものである。
【0009】そして本発明は、スクリ−ン面に形成する
黒色を含む無反射性印刷部分の大きさd(mm)と配列
ピッチp(mm)を、0.2≦d≦3.0、1.5≦p
/d≦15の範囲に設定するものである。
黒色を含む無反射性印刷部分の大きさd(mm)と配列
ピッチp(mm)を、0.2≦d≦3.0、1.5≦p
/d≦15の範囲に設定するものである。
【0010】以上のように構成することによって、本発
明は、背面から受光した光を前面に放射するとき、スク
リ−ン外表面層の透明部分が効率よく光拡散することに
よって視座範囲が拡大されると共に、無反射印刷部分と
透明部の適度な配列がもたらす面積効果によって、無反
射印刷部分が不要な反射現象を抑制し、かつ光拡散効果
が画面照度分布を均等化して、画像の明瞭度が適度に調
整される。あるいはさらに加える光拡散フィルム裏面全
面に無反射地を付設することにより、前面から受光した
光を前面に反射させる場合にも、視座範囲の拡大に加え
て、スクリ−ン層透過光の裏面境界層で起こす光反射が
無くなるので、前面表層面での画像明瞭度を損なうこと
がない。
明は、背面から受光した光を前面に放射するとき、スク
リ−ン外表面層の透明部分が効率よく光拡散することに
よって視座範囲が拡大されると共に、無反射印刷部分と
透明部の適度な配列がもたらす面積効果によって、無反
射印刷部分が不要な反射現象を抑制し、かつ光拡散効果
が画面照度分布を均等化して、画像の明瞭度が適度に調
整される。あるいはさらに加える光拡散フィルム裏面全
面に無反射地を付設することにより、前面から受光した
光を前面に反射させる場合にも、視座範囲の拡大に加え
て、スクリ−ン層透過光の裏面境界層で起こす光反射が
無くなるので、前面表層面での画像明瞭度を損なうこと
がない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクリ−ン面
を形成する光拡散調整フィルタを、図によって説明す
る。図1は、本発明の光拡散調整フィルタを説明するも
ので、(A)はフィルタの1実施例を示す部分側断面
図、(B)は同じく他の実施例を示す部分側断面図、
(C)は同じくさらに他の実施例を示す部分側断面図、
(D)は光拡散フィルムを示す部分側断面図、(E)は
同フィルタの部分平面図である。図1(A)に示すの
は、視座aに対し背面から光照射して透過光によって画
像表示を行うのに好適な実施例で、バックライト系装置
Aやリアプロ系装置Bに係るスクリ−ン面を形成する光
拡散調整フィルタ1A、1Bをスクリ−ン3、4に付設
したものである。そして該光拡散調整フィルタは、光拡
散フィルタ1′を基材に用いて、その表面光拡散層1a
上に配列ピッチpによって、円形大きさdφの無反射性
印刷部分2aを多数印刷し、その他の部分を透明部2c
とするコントラスト調整層2を形成して構成する。ここ
に光拡散フィルタ1′(例、きもと(株)製:商品名M
TN−W7)は、同図(D)に示すようにポリエステル
フィルム1bの1側に、光源8より照射して波長600
nmにおける分光透過率がほぼ35〜93%を確保する
表面光拡散層1aを、その他側にスクリ−ン貼付用の粘
着層1cを設け、全体厚みt1 を約140〜260μm
に形成して成る。
を形成する光拡散調整フィルタを、図によって説明す
る。図1は、本発明の光拡散調整フィルタを説明するも
ので、(A)はフィルタの1実施例を示す部分側断面
図、(B)は同じく他の実施例を示す部分側断面図、
(C)は同じくさらに他の実施例を示す部分側断面図、
(D)は光拡散フィルムを示す部分側断面図、(E)は
同フィルタの部分平面図である。図1(A)に示すの
は、視座aに対し背面から光照射して透過光によって画
像表示を行うのに好適な実施例で、バックライト系装置
Aやリアプロ系装置Bに係るスクリ−ン面を形成する光
拡散調整フィルタ1A、1Bをスクリ−ン3、4に付設
したものである。そして該光拡散調整フィルタは、光拡
散フィルタ1′を基材に用いて、その表面光拡散層1a
上に配列ピッチpによって、円形大きさdφの無反射性
印刷部分2aを多数印刷し、その他の部分を透明部2c
とするコントラスト調整層2を形成して構成する。ここ
に光拡散フィルタ1′(例、きもと(株)製:商品名M
TN−W7)は、同図(D)に示すようにポリエステル
フィルム1bの1側に、光源8より照射して波長600
nmにおける分光透過率がほぼ35〜93%を確保する
表面光拡散層1aを、その他側にスクリ−ン貼付用の粘
着層1cを設け、全体厚みt1 を約140〜260μm
に形成して成る。
【0012】同図(B)に示すのは、視座aに対し同側
前面から光照射して反射光によって画像表示を行うのに
好適な実施例である。映写スクリ−ン装置Cに係るスク
リ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ1Cは、前記光
拡散調整フィルタを構成したものにさらに加えてその裏
面全面に黒色地を含む無反射地2bを印刷したものであ
る。そして前記光拡散調整フィルタ1A、1Bと同じ
く、同図(E)に示すように、無反射性印刷部分2aを
透明部2c内に相互に均等に配列させている。なお、無
反射性印刷部分2aを丸形で図示したが、必要に応じて
ここに図示しない対称形をした正三角や正四角などの正
多角形でも良く、また前記丸形を線状の無反射性印刷部
分に代え、連続ないし断続したスリット模様に形成して
も良い。
前面から光照射して反射光によって画像表示を行うのに
好適な実施例である。映写スクリ−ン装置Cに係るスク
リ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ1Cは、前記光
拡散調整フィルタを構成したものにさらに加えてその裏
面全面に黒色地を含む無反射地2bを印刷したものであ
る。そして前記光拡散調整フィルタ1A、1Bと同じ
く、同図(E)に示すように、無反射性印刷部分2aを
透明部2c内に相互に均等に配列させている。なお、無
反射性印刷部分2aを丸形で図示したが、必要に応じて
ここに図示しない対称形をした正三角や正四角などの正
多角形でも良く、また前記丸形を線状の無反射性印刷部
分に代え、連続ないし断続したスリット模様に形成して
も良い。
【0013】同図(C)に示すように、光拡散調整フィ
ルタ1は表面光拡散層1a上に印刷したコントラスト調
整層2上に、反射性の無い透明樹脂コ−ティング6を付
設して耐候性を高めるとさらに良い。なお、光拡散調整
フィルタ1裏面外縁部に予め接着層1cを付設すれば、
該フィルタを帳設する構造体に固定可能になる。またこ
こに図示しないが、画像不鮮明の、内部で発光する液晶
方式のスクリ−ンに対しても、光拡散性と画像コントラ
スト比を高めるために、本発明のフィルタを用いること
が出来る。
ルタ1は表面光拡散層1a上に印刷したコントラスト調
整層2上に、反射性の無い透明樹脂コ−ティング6を付
設して耐候性を高めるとさらに良い。なお、光拡散調整
フィルタ1裏面外縁部に予め接着層1cを付設すれば、
該フィルタを帳設する構造体に固定可能になる。またこ
こに図示しないが、画像不鮮明の、内部で発光する液晶
方式のスクリ−ンに対しても、光拡散性と画像コントラ
スト比を高めるために、本発明のフィルタを用いること
が出来る。
【0014】本発明の光拡散調整フィルタ1が、光拡散
性能と無反射機能の均衡を得るために、無反射性印刷部
分2aの大きさd(mm)と配列ピッチp(mm)を、
0.2≦d≦3.0、1.5≦p/d≦15の範囲に設
定することが望ましいことを発見した。すなわち無反射
性印刷部分2aの範囲について、d<0.2mmは表面
光拡散層1aへ印刷処理を行う限界であり、d=0.2
mmは形成するスクリ−ンが小の場合に、そしてスクリ
−ンの大きさに比例してdの大きさを選定する。しか
し、d>3.0mmではスクリ−ン面が目障りになる。
そしてp/dは、1.5以下では透明部分が過小にな
り、15以上では画面が白く映える反射現象が認められ
る。前記均衡がもっとも望ましいのは2.5≦p/d≦
10にある配列ピッチpである。特に同一画面大きさで
は、背面から受光した光を前面に放射する場合には、前
面から受光した光を前面に反射する場合よりも、透明部
2aの有効面積を小さくする。そして表示画像の大きさ
や、画面からどの位、離れて見れば適正かを計画して、
その結果、前記大きさdを選定し、配列ピッチpを求め
れば良い。
性能と無反射機能の均衡を得るために、無反射性印刷部
分2aの大きさd(mm)と配列ピッチp(mm)を、
0.2≦d≦3.0、1.5≦p/d≦15の範囲に設
定することが望ましいことを発見した。すなわち無反射
性印刷部分2aの範囲について、d<0.2mmは表面
光拡散層1aへ印刷処理を行う限界であり、d=0.2
mmは形成するスクリ−ンが小の場合に、そしてスクリ
−ンの大きさに比例してdの大きさを選定する。しか
し、d>3.0mmではスクリ−ン面が目障りになる。
そしてp/dは、1.5以下では透明部分が過小にな
り、15以上では画面が白く映える反射現象が認められ
る。前記均衡がもっとも望ましいのは2.5≦p/d≦
10にある配列ピッチpである。特に同一画面大きさで
は、背面から受光した光を前面に放射する場合には、前
面から受光した光を前面に反射する場合よりも、透明部
2aの有効面積を小さくする。そして表示画像の大きさ
や、画面からどの位、離れて見れば適正かを計画して、
その結果、前記大きさdを選定し、配列ピッチpを求め
れば良い。
【0015】
【実施例】このように構成した本発明の光拡散調整フィ
ルタ1の実施例を説明する。画面大きさ30インチ(幅
610mm×高さ460mm)の前記スクリ−ンに黒色
丸形の無反射性印刷部分2aを印刷して、大きさd=
0.75mmφを3点1組が正三角形状になるように組
み、p/d(=4、6及び8)によって選定したそれぞ
れの配列ピッチp(=3.0、4.5及び6.0)mm
の同順で実施例1ないし3を製造した。これらをバック
ライト系装置Aとリアプロ系装置Bのスクリ−ンに適用
した結果、光拡散調整フィルタ1は、該フィルタ無しの
場合と比べて、光拡散性は向上し、光拡散フィルム1′
とほぼ同じ光拡散角度が得られた。そして、対比例に生
じた反射現象は余り感じられず、照度分布の均等性も対
比例より高かった。リアプロ系装置Bでは、光拡散調整
フィルタ1を従来の二層スクリ−ンに代えて単独で使用
しても充分実用可能であった。なお好結果の順位は、実
施例1が1位で、実施例3が3位であった。なお、無反
射性印刷部分2aの大きさd=0.75mmφに、p/
d=16によって選定した配列ピッチp=12.0mm
によって製造した光拡散調整フィルタ1は、視座aを画
面に平行移動して斜め見を行うと、画面が白く映えるよ
うになって、画像明瞭度が低下した。
ルタ1の実施例を説明する。画面大きさ30インチ(幅
610mm×高さ460mm)の前記スクリ−ンに黒色
丸形の無反射性印刷部分2aを印刷して、大きさd=
0.75mmφを3点1組が正三角形状になるように組
み、p/d(=4、6及び8)によって選定したそれぞ
れの配列ピッチp(=3.0、4.5及び6.0)mm
の同順で実施例1ないし3を製造した。これらをバック
ライト系装置Aとリアプロ系装置Bのスクリ−ンに適用
した結果、光拡散調整フィルタ1は、該フィルタ無しの
場合と比べて、光拡散性は向上し、光拡散フィルム1′
とほぼ同じ光拡散角度が得られた。そして、対比例に生
じた反射現象は余り感じられず、照度分布の均等性も対
比例より高かった。リアプロ系装置Bでは、光拡散調整
フィルタ1を従来の二層スクリ−ンに代えて単独で使用
しても充分実用可能であった。なお好結果の順位は、実
施例1が1位で、実施例3が3位であった。なお、無反
射性印刷部分2aの大きさd=0.75mmφに、p/
d=16によって選定した配列ピッチp=12.0mm
によって製造した光拡散調整フィルタ1は、視座aを画
面に平行移動して斜め見を行うと、画面が白く映えるよ
うになって、画像明瞭度が低下した。
【0016】前記実施例に光拡散調整フィルタ1裏面全
面に黒色地を印刷して、前記実施例1ないし3を同順で
実施例4ないし6として映写スクリ−ンに適用した。従
来スクリ−ンに比べて、スクリ−ン面の明度が向上し、
軽度の外光を存在させて比べたが、反射現象による画像
不鮮明は非常に改善され、コントラスト比も高かった。
前記同様に好結果順位を付すと、実施例6が1位、実施
例4が3位であった。なお前記実施例において無反射性
印刷部分2aに黒色丸形を用いて説明したが、光の透過
と外光による乱反射を抑制できる物性の印刷インクを使
用すれば、画像イメ−ジを損なわない限り、黒色以外の
色彩を代用しても良い。
面に黒色地を印刷して、前記実施例1ないし3を同順で
実施例4ないし6として映写スクリ−ンに適用した。従
来スクリ−ンに比べて、スクリ−ン面の明度が向上し、
軽度の外光を存在させて比べたが、反射現象による画像
不鮮明は非常に改善され、コントラスト比も高かった。
前記同様に好結果順位を付すと、実施例6が1位、実施
例4が3位であった。なお前記実施例において無反射性
印刷部分2aに黒色丸形を用いて説明したが、光の透過
と外光による乱反射を抑制できる物性の印刷インクを使
用すれば、画像イメ−ジを損なわない限り、黒色以外の
色彩を代用しても良い。
【0017】さらに実施例7として、無反射性印刷部分
2aの大きさ(0.75mm)と配列ピッチ(6.0m
m)を有する光拡散調整フィルタ1を幅80mm×高さ
160mmのバ−コ−ド付き文字表示板の表面に貼付
し、光照射を正面から画面に平行して移動して視認可能
範囲を求めた。その結果、光拡散調整フィルタ無しの表
示板では正面から視認出来る狭い視野範囲であったもの
が、実施例7では斜めから視認出来る、表示板内容を読
み取れる範囲を二倍以上にし、かつギラ付きがなくなっ
た。
2aの大きさ(0.75mm)と配列ピッチ(6.0m
m)を有する光拡散調整フィルタ1を幅80mm×高さ
160mmのバ−コ−ド付き文字表示板の表面に貼付
し、光照射を正面から画面に平行して移動して視認可能
範囲を求めた。その結果、光拡散調整フィルタ無しの表
示板では正面から視認出来る狭い視野範囲であったもの
が、実施例7では斜めから視認出来る、表示板内容を読
み取れる範囲を二倍以上にし、かつギラ付きがなくなっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明の光拡散調整フィルタは、元来、
光拡散性が高い光拡散フィルムをベ−スにその表面に反
射現象を抑制する無反射部分を相互に均衡して複数形成
するように印刷して形成したので、無反射性印刷部分は
フィルタに固定され、その上にさらに行った樹脂コ−テ
ィングにより剥落は起こらない。さらに本発明により形
成したスクリ−ン面は、それ自体が受けた光を外方に向
け光拡散性を高めて照射しあるいは反射するので、入射
光を効率よく光拡散して放射すると共に、無反射性印刷
部分が外光等から生じる過剰な光や不要な反射現象を減
少させたので、高い画像明瞭度と拡大した視座範囲、均
一的な照度分布等の効果が省エネルギ−効果を生むな
ど、この種のディスプレイ装置技術の改善や、一般表示
面を人や機械が確実に視認出来る範囲の拡大効果は、関
連する技術に大きな相乗効果を発揮するものである。
光拡散性が高い光拡散フィルムをベ−スにその表面に反
射現象を抑制する無反射部分を相互に均衡して複数形成
するように印刷して形成したので、無反射性印刷部分は
フィルタに固定され、その上にさらに行った樹脂コ−テ
ィングにより剥落は起こらない。さらに本発明により形
成したスクリ−ン面は、それ自体が受けた光を外方に向
け光拡散性を高めて照射しあるいは反射するので、入射
光を効率よく光拡散して放射すると共に、無反射性印刷
部分が外光等から生じる過剰な光や不要な反射現象を減
少させたので、高い画像明瞭度と拡大した視座範囲、均
一的な照度分布等の効果が省エネルギ−効果を生むな
ど、この種のディスプレイ装置技術の改善や、一般表示
面を人や機械が確実に視認出来る範囲の拡大効果は、関
連する技術に大きな相乗効果を発揮するものである。
【図1】本発明に係るスクリ−ン面を形成する光拡散調
整フィルタを説明するもので、(A)はフィルタの1実
施例を示す部分側断面図、(B)は同じく他の実施例を
示す部分側断面図、(C)は同じくさらに他の実施例を
示す部分側断面図、(D)は光拡散フィルムを示す部分
側断面図、(E)は同フィルタの部分平面図である。
整フィルタを説明するもので、(A)はフィルタの1実
施例を示す部分側断面図、(B)は同じく他の実施例を
示す部分側断面図、(C)は同じくさらに他の実施例を
示す部分側断面図、(D)は光拡散フィルムを示す部分
側断面図、(E)は同フィルタの部分平面図である。
【図2】本発明フィルタのバックライト系装置のスクリ
−ンに係る従来技術を説明するもので、(A)は同スク
リ−ン装置の概要構成図、(B)は光拡散フィルム使用
前状態を示す部分側断面図である。
−ンに係る従来技術を説明するもので、(A)は同スク
リ−ン装置の概要構成図、(B)は光拡散フィルム使用
前状態を示す部分側断面図である。
【図3】本発明フィルタのリア・プロジェクタ系装置の
スクリ−ンに係る従来技術を説明するもので、その概要
構成図である。
スクリ−ンに係る従来技術を説明するもので、その概要
構成図である。
【図4】本発明フィルタの映写スクリ−ン装置のスクリ
−ンに係る従来技術を説明するもので、(A)は同スク
リ−ン装置の概要構成図、(B)はスクリ−ンの部分平
面図である。
−ンに係る従来技術を説明するもので、(A)は同スク
リ−ン装置の概要構成図、(B)はスクリ−ンの部分平
面図である。
1、1A、1B、1C 光拡散調整フィルタ 1′ 光拡散フィルム 1a 表面光拡散層 1b 樹脂フィルム 1c、7c 接着層 1d 光拡散フィルム背面 2 コントラスト調整層 2a 黒色を含む無反射性印刷部分 2b 黒色地を含む無反射地 2c 透明部 3 バックライト系装置のスクリ
−ン 4 リアプロジェクタ系装置のス
クリ−ン 5 映写スクリ−ン 5a 円孔 6 透明樹脂コ−ティング 7 無反射透明シ−ト 8 光源 9 ハウジングケ−ス 9a 図形発生装置 10 図形供給部 A バックライト系装置 B リア・プロジェクタ系装置 C 映写スクリ−ン装置 a 視座 d 無反射印刷(または黒色)部
分直径 t1 光拡散フィルム厚 θ 光拡散フィルムの光拡散角度
−ン 4 リアプロジェクタ系装置のス
クリ−ン 5 映写スクリ−ン 5a 円孔 6 透明樹脂コ−ティング 7 無反射透明シ−ト 8 光源 9 ハウジングケ−ス 9a 図形発生装置 10 図形供給部 A バックライト系装置 B リア・プロジェクタ系装置 C 映写スクリ−ン装置 a 視座 d 無反射印刷(または黒色)部
分直径 t1 光拡散フィルム厚 θ 光拡散フィルムの光拡散角度
Claims (2)
- 【請求項1】 光拡散フィルム(1′)の表面光拡散層
(1a)上に相互に均等間隔に配列した複数の黒色を含
む無反射性印刷部分(2a)を、あるいはさらにこれに
加えて光拡散フィルム裏面(1d)全面に黒色地を含む
無反射地(2b)を選択的に印刷して構成したスクリ−
ン面を形成する光拡散調整フィルタ。 - 【請求項2】 スクリ−ン面に形成する黒色を含む無反
射性印刷部分(2b)の大きさd(mm)と配列ピッチ
p(mm)を、0.2≦d≦3.0、1.5≦p/d≦
15の範囲に設定するものである請求項1記載のスクリ
−ン面を形成する光拡散調整フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024457A JPH10206975A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | スクリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024457A JPH10206975A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | スクリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10206975A true JPH10206975A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=12138704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9024457A Pending JPH10206975A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | スクリ−ン面を形成する光拡散調整フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10206975A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065308A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Izumi-Cosmo Co Ltd | 映写スクリーン |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP9024457A patent/JPH10206975A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007065308A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Izumi-Cosmo Co Ltd | 映写スクリーン |
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