JPH10206778A - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置

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JPH10206778A
JPH10206778A JP9014141A JP1414197A JPH10206778A JP H10206778 A JPH10206778 A JP H10206778A JP 9014141 A JP9014141 A JP 9014141A JP 1414197 A JP1414197 A JP 1414197A JP H10206778 A JPH10206778 A JP H10206778A
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polygon mirror
incident
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rotary polygon
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体上における光量の変化範囲を狭める。 【解決手段】 レーザダイオード16から出射されたレ
ーザ光束は、コリメータレンズ18、エキスパンドレン
ズ20により、主走査方向に沿ったビーム幅が回転多面
鏡12の反射面12Aの面幅より広くて主走査方向を長
手方向とする略ガウシアンプロファイルのレーザ光束と
されて、回転多面鏡12に入射される。回転多面鏡12
にレーザダイオード16側から入射されたレーザ光束
が、回転多面鏡12の回転に伴って反射面12Aで反射
されて走査される。この際、反射面12Aの中心点であ
る基準位置Pより主走査方向に沿って、レーザ光束の入
射光軸を反入射側に移動量Mだけ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタや
ディジタル複写機などの画像記録装置に使用される光学
走査装置に係り、特に回転多面鏡の反射面の回転方向に
沿った面幅よりもこの回転多面鏡に入射するレーザ光束
の主走査方向に沿った方向の幅の方が大きいオーバーフ
ィルドタイプの光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な光学走査装置は、レーザ
光束とされるレーザビームの主走査方向の幅よりも、こ
のレーザ光束が入射されるポリゴン(Polygon )ミラー
である回転多面鏡の各反射面の面幅のほうが大きなもの
となっていて、レーザ光束の走査角が何れの角度であっ
ても、入射するレーザ光束を全て網羅できる大きさに各
反射面の大きさは設定されている。そして、これをアン
ダーフィルド(Underfilled ) 光学系という。
【0003】このようなアンダーフィルド光学系を採用
したアンダーフィルドタイプの光学走査装置では、回転
多面鏡により走査されたレーザ光束の感光体上における
光量が回転多面鏡の偏向角度に拘わらず略均一となる。
【0004】ところで、このような光学走査装置を使用
したレーザプリンタやディジタル複写機などの画像記録
装置に、近年、高速化及び高解像度化の要求がされるよ
うになった。そして、上記の光学走査装置によってこれ
らの高速化及び高解像度化の要求に答えるには、まず、
回転多面鏡の回転数を増加させて、レーザ光束が感光体
上の1ラインを走査するのに要する時間を短縮すること
が、考えられる。
【0005】しかし、上記回転多面鏡は、通常、駆動モ
ータによって直接回転駆動されるが、ボールベアリング
を使用したこの種の駆動モータの回転数の上限は15,000
rpmであり、また、大幅なコストアップを招くため現実
的には使用し難い空気軸受を使用したとしても、40,000
rpm が限度である。そのため、回転多面鏡の回転数を増
加させることによって高速化及び高解像度化を図るには
限界がある。
【0006】そこで、回転多面鏡の鏡面である反射面の
数を多くすることが考えられるが、反射面の数が増える
と、回転多面鏡が大径化して通常の駆動モータでは駆動
し難いという問題が発生する。
【0007】従って、回転多面鏡の大径化という問題を
解決するための技術として、反射面の面幅よりも幅の広
いレーザ光束を回転多面鏡に照射するタイプの光学系で
あるオーバフィールド(Overfilled ) 光学系を採用し
た、いわゆるオーバーフィルドタイプの光学走査装置が
開発され、例えば特開昭50−93719号公報に開示
されている。
【0008】この特開昭50−93719号公報に開示
された光学走査装置は、図6に示すように、レーザ光束
を発生する光源2と、画像信号に応じてこのレーザ光束
を変調する変調器4と、変調器4からのレーザ光束を反
射する反射鏡6と、射出側が曲面とされかつ入射したレ
ーザ光束を主走査方向に沿って発散するレンズパワーを
備えた平凸シリンドリカルレンズ8と、該平凸シリンド
リカルレンズ8から射出されて発散したレーザ光束の主
走査方向に沿った方向の幅を調整して同方向に長い線像
として結像させる結像レンズ14と、複数の反射面12
Aによってこのレーザ光束を反射する回転多面鏡12
と、回転多面鏡12の反射面12Aの倒れ補正用のシリ
ンドリカルレンズ24と、を少なくとも含んでいる。
【0009】つまり、このようなオーバーフィルドタイ
プの光学走査装置は、図7(A)に示すように、回転多
面鏡12の反射面12Aの面幅よりも幅が広いレーザ光
束を、回転多面鏡12の1つの反射面12Aが切り取る
ように反射することを特徴としている。従って、図8
(A)に示すように、反射面12Aが切り取るレーザ光
束内の位置が変化するのに伴ってビーム径及び光量が変
動し、図6に示す感光体32上の走査開始側と走査終了
側との間で、ビーム径及び光量が相違することになる。
【0010】一方、このオーバーフィルドタイプの光学
走査装置における感光体32上のビーム径の変動を抑制
して光量分布を補正するために、図7(B)に示すよう
な光学走査装置が考えられる。この図7(B)に示す光
学走査装置は、入射光軸L1をレーザ光束の中心からず
らしたものであり、この光学走査装置のレーザ光束のエ
ネルギー分布(以下、ビームプロファイルという)を図
8(B)に示す。
【0011】つまり、この図7(B)には、偏向範囲内
であって入射されるレーザ光束の光路に近い側の端部又
はその付近へレーザ光束を偏向するような向きに、回転
多面鏡12の反射面12Aが向いているときには、入射
されるレーザ光束が主走査方向に沿った反射面12Aの
一部の範囲に照射されず、偏向範囲内であって入射され
るレーザ光束の光路と反対側の端部又はその付近へレー
ザ光束を偏向するような向きに、回転多面鏡12の反射
面12Aが向いているときには、入射されるレーザ光束
が主走査方向に沿った反射面12Aの全範囲に照射され
るように、回転多面鏡12に入射するレーザ光束の照射
範囲を調整するようにした光学走査装置が示されてい
る。
【0012】しかし、このような光学走査装置では、感
光体32上の走査開始側と走査終了側との間のビーム径
及び光量の比は改善されるが、感光体32上における走
査開始側の端部及び走査終了側の端部での光量の降下が
大きいため、走査開始側及び走査終了側の画像の濃度が
低下する欠点があった(図5参照)。
【0013】また、特開平8−160338号公報に
は、オーバーフィルドタイプの光学走査装置における感
光体32上の光量分布の一様性を補正する為に、図7
(C)に示すように、低透過率部34A及び高透過率部
34Bを有した光学フィルター34を回転多面鏡12の
前に配置した光学走査装置が開示され、この光学走査装
置のビームプロファイルを図8(C)に示している。し
かし、この構造では部品数が増えるという欠点があっ
た。
【0014】一方、一般的なアンダーフィルドタイプの
光学走査装置の概略図を表す図9に示すように、アンダ
ーフィルドタイプの光学走査装置の光源は、該光源から
出射される光束の中心が光学的性能を満足すべき回転多
面鏡12の基準位置Pに入射されるように、通常は配置
されている。尚、この基準位置Pは、回転多面鏡12の
反射面12Aが走査光軸方向に反射するときの反射面1
2Aの中心点である。
【0015】そして、図9に示すアンダーフィルドタイ
プの光学走査装置では、図11に示すように回転多面鏡
12の反射面12Aの幅よりも狭いレーザ光束が回転多
面鏡12の反射面12Aに入射され、その全部をこの反
射面12Aで反射するので、回転多面鏡12で反射され
た後の走査線の走査開始側と走査終了側との間の光量の
一様性は良好で、実用上問題がない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に概略
図が示されるオーバーフィルドタイプの光学走査装置で
は、反射面12Aの面幅よりも幅の広いレーザ光束を回
転多面鏡12の1つの反射面12Aが切り取るように反
射することから、図12に示すように、走査線の走査開
始時(入射側最大走査時)と走査終了時(反入射側最大
走査時)との間で光量が変化して光量の一様性が悪化
し、その結果、画像出力の濃度差が視覚上明瞭に判別さ
れてしまう。
【0017】具体的には、回転多面鏡12に内接する円
の直径をφ、回転多面鏡12の面数をN、回転多面鏡1
2に入射する光軸と走査光軸のなす角をβ、走査角をα
としたとき、回転多面鏡12で反射されるレーザ光束の
幅Dは次式で表される。
【0018】D=φ×tan(180/N)×cos(0.5(β+α)) この為上式より、走査角αが変化すると反射されるレー
ザ光束の幅Dも変化するので、レーザ光束の光量も走査
角αに応じて変化することがわかる。
【0019】さらに、光学走査装置に使用される光源
(例えばレーザダイオード)のビームプロファイルは、
ガウス分布に近いことが知られている。従って、走査角
αによって、反射面12Aが切り取るレーザ光束の強度
が異なるため、レーザ光束の光量が一層変化することが
わかる。
【0020】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、感光体上における光量の変化
範囲を狭めて実用上問題のないレベルにする光学走査装
置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1による光学走査
装置は、レーザ光束を発生する光源と、偏向面を有しか
つ光源から入射されたレーザ光束をこの偏向面により主
走査方向に沿って偏向させる偏向器と、光源からのレー
ザ光束を偏向面の主走査方向に沿った幅を越え且つ略ガ
ウシアンプロファイルとする光学部材と、を有した光学
走査装置において、偏向面へ入射されるレーザ光束の光
軸を偏向面の中心に対して、主走査方向に沿って反入射
側寄りに移動して配置した、ことを特徴とする。
【0022】請求項2による光学走査装置は、請求項1
に係る光学走査装置において、偏向器が複数の反射面を
有する回転多面鏡とされ、偏向面がこれら複数の反射面
とされ、走査角をα、入射角をβ、回転多面鏡の内接径
をφ、回転多面鏡の面数をNとしたときに、レーザ光束
の光軸の反入射側への移動量Mが、 0<M ≦sin β×{(0.5φ÷cos(180/N)×cos(0.5 β-180
/N-0.5α)-0.5φ×cos(0.5 β))-tanβ×(0.5φ÷cos(1
80/N)×sin(0.5 β-180/N-0.5α)-0.5 φ×sin(0.5
β))} の範囲内にあることを特徴とする。
【0023】請求項1に係る光学走査装置の作用を以下
に説明する。レーザ光束を発生する光源からのレーザ光
束を、光学部材が偏向器の偏向面の主走査方向に沿った
幅を越え且つ略ガウシアンプロファイルとし、偏向器の
偏向面が、光源から入射されたこのレーザ光束を主走査
方向に沿って偏向させる。この際、偏向面へ入射される
レーザ光束の光軸が偏向面の中心に対して、主走査方向
に沿って反入射側寄りに移動して配置されている。
【0024】従って、光源から出射されて偏向面の面幅
よりも広いレーザ光束を、偏向器の1つの偏向面が切り
取るように反射するが、このとき、偏向面の中心に光軸
を配置して入射させるのでなく、中心より主走査方向に
沿った反入射側に光軸を移動することで、感光体上の光
量分布の範囲を狭めることができる。
【0025】請求項2に係る光学走査装置の作用を以下
に説明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して
おり、重複した説明を省略する。
【0026】但し、偏向器が複数の反射面を有する回転
多面鏡とされ、偏向面がこれら複数の反射面とされ、こ
の反射面へ入射されるレーザ光束の光軸を反射面の中心
より主走査方向に沿った反入射側に移動するときの移動
量Mの範囲を具体的に限定することによって、感光体上
の光量分布の範囲をより一層狭めるようにできる。
【0027】つまり、レーザ光束の光軸の反入射側への
移動量Mを 0<M ≦ sinβ×{(0.5φ÷cos(180/N)×cos(0.5 β-180
/N-0.5α)-0.5φ×cos(0.5 β))-tanβ×(0.5φ÷cos(1
80/N)×sin(0.5 β-180/N-0.5α)-0.5 φ×sin(0.5
β))} の式の範囲内とすることによって、感光体上の光量分布
の範囲を狭めるようにできる。
【0028】すなわち、この移動量Mの上限は、レーザ
光束を反射面により最も反入射側に走査するとき、入射
光軸であるガウシアンプロファイルのピークが、反射面
内に入射される位置を規定している。この為、この入射
位置であれば、レーザ光束を反射面により最も入射側に
走査するときであっても、光量が極端に低下することが
ない。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る光学走査装置の実施
の形態を図面に基づき以下に説明する。
【0030】まず、図1に基づき本実施の形態の基本構
成を説明する。この図に示すように、実施の形態に係わ
るオーバーフィルドタイプの光学走査装置10は、偏平
な筐体下部30Bと、筐体下部30Bの一方の端から斜
め上方に延びた筐体上部30Cと、で構成される筐体3
0を備えている。この筐体上部30Cの下面には、開口
部の形状が筐体30の幅方向に長い略長方形とされた孔
30Aか設けられており、この孔30Aは筐体30の外
部へ出射されるレーザ光束の通過口となる。
【0031】この光学走査装置10の筐体30内には、
レーザ光束を発生する光源としてのレーザダイオード1
6が配設されている。このレーザダイオード16は図示
しないドライバに接続されており、このドライバにより
画像信号に応じてレーザダイオード16はオンオフ制御
される。レーザダイオード16のレーザ光束の出射側に
は、コリメータレンズ18、エキスパンドレンズ20、
回転多面鏡12が順に配置されている。
【0032】さらに、回転多面鏡12が、側面に複数の
偏向面である反射面12Aが形成されて正多角柱状とさ
れた偏向器とされ、回転軸Oを中心として図示しないモ
ータ等の駆動手段により所定の角速度で回転される。そ
して、回転多面鏡12の回転に伴い、回転多面鏡12に
レーザダイオード16側から入射されたレーザ光束が、
反射面12Aで反射されることによって、等角速度で偏
向されて走査される。
【0033】尚、回転多面鏡12によるレーザ光束の偏
向方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向を副走
査方向と、以下称する。
【0034】また、以上のように、レーザダイオード1
6と回転多面鏡12との間に、コリメータレンズ18、
エキスパンドレンズ20が配置されているので、レーザ
ダイオード16から出射されたレーザ光束は、コリメー
タレンズ18、エキスパンドレンズ20により、主走査
方向に沿ったビーム幅が回転多面鏡12の反射面12A
の面幅より広くて主走査方向を長手方向とする略ガウシ
アンプロファイルのレーザ光束とされて、回転多面鏡1
2に入射される。従って、これらコリメータレンズ1
8、エキスパンドレンズ20が、光学部材を構成する。
【0035】一方、回転多面鏡12のレーザ光束の出射
側には、2個のレンズ14A、14Bから成るfθレン
ズ14が配置されており、回転多面鏡12で偏向された
レーザ光束はfθレンズ14を透過する。
【0036】従って、回転多面鏡12で偏向して走査さ
れたレーザ光束は、2枚組のFθレンズ14を通過し、
反射ミラー26で一旦反射された後、回転多面鏡12の
各反射面12Aの主走査方向と直交する副走査方向の傾
きのばらつきによって生じる走査位置のずれ( 通常、面
倒れ誤差と呼ぶ) を補正するためのシリンドリカルミラ
ー28で反射されて、ドラム状の感光体32の外周面を
形成する被走査面32A上を走査露光する。
【0037】また、回転多面鏡12の複数の反射面12
Aのうち入射されるレーザ光束をfθレンズ14へ向け
て反射する状態となっている反射面12Aを、以下「主
反射面12A1 」といい、この主反射面12A1 、回転
多面鏡12の基準位置Pに向けて入射する入射光軸L
1、走査光軸L2及び、走査角の関係を、図2に示す。
【0038】アンダーフィルドタイプ、オーバーフィル
ドタイプに拘わらず光学走査装置においては、回転多面
鏡12の主反射面12A1 がレーザ光束を偏向して走査
するものの、この内のアンダーフィルドタイプの光学走
査装置ではこの基準位置Pに向けて、入射光軸L1は入
射される。
【0039】そして、この主反射面12A1 の端部Aは
主走査方向の反入射側の端部であり、主反射面12A1
の端部Bは主走査方向の入射側の端部である。つまり、
反入射側とはレーザ光束が入射される側と逆の側をいう
ことになる。
【0040】ここで入射光軸L1と走査光軸L2のなす
角をβ、走査光軸L2を中心として最大限走査される有
効走査角を±α、回転多面鏡12の内接径をφ、回転多
面鏡12の面数をN、回転多面鏡12の中心をOとし
て、まず回転多面鏡12の中心Oを原点とした仮座標
(X’,Y’)を作る。
【0041】また、回転多面鏡12の内接径φと回転多
面鏡12の面数Nから、回転多面鏡12の外接半径r
は、式のようになる。
【0042】 r=0.5 φ÷cos(180/N) … よって、回転多面鏡12の中心Oを原点とした主反射面
12A1 の端部A,B、基準位置Pの仮座標(X’,
Y’)は、 A’=(r×sin(0.5 β-180/N) , r ×cos(0.5 β-180/
N)) B’=(r×sin(0.5 β+180/N) , r ×cos(0.5 β+180/
N)) P’=( 0.5 φ×sin(0.5 β) , 0.5 φ×cos(0.5 β)
) とそれぞれ表すことができる。
【0043】尚、ここでA’は主反射面12A1 の端部
Aの仮座標であり、B’は主反射面12A1 の端部Bの
仮座標であり、P’は基準位置Pの仮座標である。
【0044】次に、回転多面鏡12の主反射面12A1
が走査角αへ反射する時の主反射面12A1 の端部A、
Bの座標を求める。
【0045】但し、基準位置Pを原点と置き直した方が
積分区間算出時に合理的なので、回転多面鏡12の主反
射面12A1 上の基準位置Pを原点とした座標(X,
Y)を作る。このときの主反射面12A1 の端部A、B
の座標(X,Y)は、 A=( r×sin(0.5 β-180/N+0.5α)-0.5 φ×sin(0.5
β),r×cos(0.5 β-180/N+0.5α)-0.5 φ×cos(0.5
β)) B=( r×sin(0.5 β+180/N+0.5α)-0.5 φ×sin(0.5
β),r×cos(0.5 β+180/N+0.5α)-0.5 φ×cos(0.5
β)) と表すことができる。
【0046】以上より、端部A、Bの上記座標(X,
Y)によって、回転多面鏡12の主反射面12A1 がレ
ーザ光束を反射するときに切り取られる範囲が求められ
たが、座標(X,Y)上にて、主反射面12A1 に入射
されるレーザ光束の入射光軸L1を0とし、この端部
A、Bの座標(X,Y)を入射光軸L1と直交する方向
の位置に置き換える。
【0047】まず、入射光軸L1は、式で表すことが
できる。 Y=tanβ×X … 入射光軸L1と同じ傾きを持つ式に、端部A、Bの座
標(X,Y)を代入し、それぞれのY切片を求める。
【0048】Y切片=Y−tanβ×X … 求められたそれぞれのY切片を、式により入射光軸L
1と直交する方向の位置に置き換える。
【0049】 位置=sinβ×Y切片=sinβ×(Y−tanβ×X) … 以上によって、座標(X,Y)上にて、主反射面12A
1 に入射されるレーザ光束の入射光軸L1を0としたと
きの主反射面12A1 が切り取る範囲(積分区間)が求
められる。
【0050】入射されるレーザ光束は略ガウシアンプロ
ファイルなので、正規分布式を積分区間(B,A)で積
分することで、走査角αで切り取られる光量を算出する
ことができる。
【0051】つまり、走査角αで切り取られる光量は、
式で表すことができる。 ∫B A S1dx … 但し、S1は-X2/2 σ2 である。
【0052】また、式中のσを、60.7%の強度の
半分とすると合理的であることが確認されている。
【0053】さらに、図3及び図4に示すように、反射
面12Aの中心点である基準位置Pより主走査方向に沿
って、反入射側に移動量Mだけ入射光軸L1を移動した
場合、上記積分式は式のようになる。
【0054】∫B A S2dx … 但し、S2は-(X-M)2/2 σ2 である。
【0055】従って、移動量Mは、有効走査角±αでの
光量が相互に出来るだけ近い値となるように、設定する
のが望ましく、有効走査角±αでの光量が相互に等しい
のが理想である。つまり、下式が成立する移動量Mのと
き、光量の変動範囲は最小となる。
【0056】∫B+ A+S2dx= ∫B- A-S2dx … ここで、B+は、走査角が+α(図2に示す)のときの
主反射面12A1 の端部Bの入射光軸L1と直交する方
向の位置であり、A+は、走査角が+αのときの主反射
面12A1 の端部Aの入射光軸L1と直交する方向の位
置であり、B−は、走査角が−α(図2に示す)のとき
の主反射面12A1 の端部Bの入射光軸L1と直交する
方向の位置であり、A−は、走査角が−αのときの主反
射面12A1 の端部Aの入射光軸L1と直交する方向の
位置である。
【0057】尚、オーバーフィルドタイプの光学走査装
置10では、入射光軸L1側の最大有効走査時の主反射
面12A1 の端部Bが、基準位置Pから最も離れてお
り、入射光軸L1側の最大有効走査時の主反射面12A
1 の端部Bを含む必要がある。このため、ビーム幅D0
は下式の条件が必要である。このビーム幅D0 について
も60.7%の強度を有した幅とすると、合理的であ
る。
【0058】D0≧ 2×sin β×{(0.5φ÷cos(180/N)×
cos(0.5 β+180/N+0.5α)-0.5φ×cos(0.5 β))-tanβ
×(0.5φ÷cos(180/N)×sin(0.5 β+180/N+0.5α)-0.5
φ×sin(0.5 β))}
【0059】
【実施例】以下、具体的な実施例に即して説明する。
【0060】半導体レーザ波長を780nm、φ=22
mm、N=15、α=±21.6°、β=45°、f=
286.48mmのオーバーフィルドタイプ光学走査装
置において、基準位置Pに向けて入射するとき、積分区
間A、Bおよび感光体32上の光量を式により計算す
ると、光量分布は表1の通りである。
【0061】但し、α=0°を100%とする。この時
のレーザ光束のビーム幅D0 は、10.3mmとした。
【0062】
【表1】
【0063】表1より、光量比の範囲は83.7%から
101.1%までの17.4%である。このため、走査
角の−側で光量降下が大きいため、印字される画像の走
査角の−側の濃度が低下が予想される。
【0064】式に、φ=22mm、N=15、α=±
21.6°、β=45°の数値を代入し、移動量Mを求
めると、移動量Mは0.8445mmとなる。この時の
感光体32上の光量を式で計算すると、分布は表2の
通りである。
【0065】
【表2】
【0066】表2より、光量比の範囲は89.3%から
100%までの10.7%であり、回転多面鏡12の主
反射面12A1 の基準位置Pに向けてレーザ光束を入射
するときと比べ、6.7%の改善となる。
【0067】そして、基準位置Pに向けて入射する場
合、移動量Mを0.8445mmとして入射する場合及
び、従来技術である図7(B)に示す先行技術の場合
で、比較したものを図5のグラフに示す。つまり、この
グラフに示すように、移動量Mを0.8445mmとす
ると、感光体32上の光量分布の範囲を狭めることがで
きることがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、オーバーフィルドタイ
プ光学走査装置を使用したレーザプリンタやディジタル
複写機などの画像記録装置において、部品を追加するこ
となく感光体上の光量の一様性を改善することができ
る。
【0069】また、これに伴って、一つの走査線を複数
ビームに分割して走査するオーバーフィルドタイプ光学
走査装置を使用したレーザプリンタやディジタル複写機
などの画像記録装置において、走査線つなぎ目部の光量
の改善に応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る光走査装置の概略構成を示す斜
視図である。
【図2】本実施例に係る式のための説明図である。
【図3】本実施例に係る光走査装置を示す斜視図であ
る。
【図4】本実施例に係る移動量Mの範囲を入射光軸方向
から見て示した図である。
【図5】表1及び表2の光量分布と従来技術の光量分布
とを比較して表す図である。
【図6】特開昭50−93719号公報記載のオーバー
フィルドタイプの光走査装置を示す斜視図である。
【図7】従来技術の光走査装置を示す斜視図である。
【図8】従来技術の入射光軸方向から見たビームプロフ
ァイルを示す図である。
【図9】アンダーフィルドタイプの光走査装置を示す概
略図である。
【図10】オーバーフィルドタイプの光走査装置を示す
概略図である。
【図11】アンダーフィルドタイプの光走査装置におけ
る入射光軸方向から見たビームプロファイルを示す図で
ある。
【図12】オーバーフィルドタイプの光走査装置におけ
る入射光軸方向から見たビームプロファイルを示す図で
ある。
【符号の説明】 16 レーザダイオード 12 回転多面鏡 12A 反射面 12A1 主反射面 18 コリメータレンズ 20 エキスパンドレンズ L1 入射光軸 P 基準位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光束を発生する光源と、偏向面を
    有しかつ光源から入射されたレーザ光束をこの偏向面に
    より主走査方向に沿って偏向させる偏向器と、光源から
    のレーザ光束を偏向面の主走査方向に沿った幅を越え且
    つ略ガウシアンプロファイルとする光学部材と、を有し
    た光学走査装置において、 偏向面へ入射されるレーザ光束の光軸を偏向面の中心に
    対して、主走査方向に沿って反入射側寄りに移動して配
    置した、 ことを特徴とする光学走査装置。
  2. 【請求項2】 偏向器が複数の反射面を有する回転多面
    鏡とされ、偏向面がこれら複数の反射面とされ、走査角
    をα、入射角をβ、回転多面鏡の内接径をφ、回転多面
    鏡の面数をN としたときに、 レーザ光束の光軸の反入射側への移動量Mが、 0<M ≦sin β×{(0.5φ÷cos(180/N)×cos(0.5 β-180
    /N-0.5α)-0.5φ×cos(0.5 β))-tanβ×(0.5φ÷cos(1
    80/N)×sin(0.5 β-180/N-0.5α)-0.5 φ×sin(0.5
    β))} の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の光学走
    査装置。
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