JPH10206628A - 着色画像及びカラーフィルタの製造法 - Google Patents

着色画像及びカラーフィルタの製造法

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JPH10206628A
JPH10206628A JP30570697A JP30570697A JPH10206628A JP H10206628 A JPH10206628 A JP H10206628A JP 30570697 A JP30570697 A JP 30570697A JP 30570697 A JP30570697 A JP 30570697A JP H10206628 A JPH10206628 A JP H10206628A
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JP
Japan
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image forming
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post
colored
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JP30570697A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kimura
陽一 木村
Koji Yamazaki
浩二 山崎
Tetsuya Okazaki
哲也 岡崎
Seigo Yokochi
精吾 横地
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔料を分散した感光材料を用いて、未露光部
の現像残渣を低減した着色画像の製造法及びこの方法を
利用するカラーフィルタの製造法を提供する。 【解決手段】 感光性の着色画像形成材料からなる層を
基板上に積層し、露光現像後にポストベークする着色画
像形成工程を複数含む着色画像の製造法において、最後
の着色画像形成工程におけるポストベーク温度を、それ
までの着色画像形成工程におけるポストベーク温度より
も高くすることを特徴とする着色画像の製造法及びこの
着色画像の製造法により作製することを特徴とするカラ
ーフィルタの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色画像及びカラ
ーフィルターの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示デバイス、センサー及び
色分解デバイスなどにカラーフィルターが多用されてい
る。このカラーフィルターの製造法としては、従来は、
染色可能な樹脂、例えば天然のゼラチンやカゼインをパ
ターニングし、そこに主に染料を用いて染色し、画素を
得るという着色画像の形成方法が採られていた。しか
し、この方法で得た画素は、材料からの制約で耐熱性及
び耐光性が低いという問題があった。そこで、最近、耐
熱性及び耐光性を改良する目的で顔料を分散した感光材
料を用いる方法が注目され、多くの検討が行われるよう
になった。この方法によれば製法も簡略化され、得られ
たカラーフィルターも安定で、寿命の長いものになるこ
とが知られている。しかし、一方、基板上に画素を形成
する際に顔料を含んだ感光材料を使用すると未露光部に
現像残渣が残るという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】請求項1乃至5におけ
る発明は、顔料を分散した感光材料を用いて、未露光部
の現像残渣を低減した着色画像の製造法を提供するもの
である。請求項6に記載の発明は、上記の方法を利用す
るカラーフィルタの製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光性の着色
画像形成材料からなる層を基板上に積層し、露光現像後
にポストベークする着色画像形成工程を複数含む着色画
像の製造法において、最後の着色画像形成工程における
ポストベーク温度を、それまでの着色画像形成工程にお
けるポストベーク温度よりも高くすることを特徴とする
着色画像の製造法に関する。本発明は、また、この着色
画像の製造法において、着色画像形成工程を少なくとも
3工程含む着色画像の製造法に関する。本発明は、ま
た、これらの着色画像の製造法において、最後の着色画
像形成工程におけるポストベーク温度をそれまでの着色
画像形成工程におけるポストベーク温度の最高温度より
も30℃以上高い温度とする着色画像の製造法に関す
る。
【0005】本発明は、また、これらの着色画像の製造
法において、最後の着色画像形成工程におけるポストベ
ーク温度が150〜280℃、それまでの着色画像形成
工程におけるポストベーク温度が120〜170℃であ
る着色画像の製造法に関する。本発明は、また、これら
の着色画像の製造法において、感光性の着色画像形成材
料が樹脂、顔料、光重合性不飽和結合を分子内に1個以
上含有するモノマー及び光開始剤を含有するものである
着色画像の製造法に関する。さらに、本発明は、上記の
いずれかに記載の着色画像の製造法により作製すること
を特徴とするカラーフィルタの製造法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の着色画像形成材料は、感
光性を有し露光現像が可能なものであれば特に制限はな
いが、樹脂、顔料、光重合性不飽和結合を分子内に1個
以上有するモノマ及び光開始剤を含有するものが好まし
い。
【0007】上記の感光性の着色画像形成材料に使用さ
れる樹脂としては、着色画像形成材料としたときに、感
光性を妨げず、顔料分散性、成膜性、現像性を有するも
のであれば特に制限はない。このような樹脂としては、
カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン等を使用すること
ができるが、メチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピ
ルアクリレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エ
ステル又はメタアクリル酸エステル、スチレン、スチレ
ン誘導体、その他の重合性モノマーの単独重合体又は共
重合体、(メタ)アクリル酸(アクリル酸及びメタクリ
ル酸を意味する。以下同様)、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル
等のカルボキシル基含有重合性モノマーと(メタ)アク
リル酸エステル、スチレン、スチレン誘導体、その他の
重合性モノマーとの共重合体等が特に好ましい。
【0008】前記マレイン酸モノアルキルエステルとし
ては、アルキルの炭素数が1〜12のものが好ましく、
マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイ
ン酸モノn−プロピル、マレイン酸モノイソプロピル、
マレイン酸モノn−ブチル、マレイン酸モノn−ヘキシ
ル、マレイン酸モノn−オクチル、マレイン酸モノ2−
エチルヘキシル、マレイン酸モノn−ノニル、マレイン
酸モノn−ドデシル等が挙げられる。前記スチレン誘導
体としては、α−メチルスチレン、m−又はp−メトキ
シスチレン、p−ヒドロキシスチレン、2−メトキシ−
4−ヒドロキシスチレン、2−ヒドロキシ−4−メチル
スチレン等が挙げられる。
【0009】また、前記の樹脂としては、光感度の向上
等を目的として光重合性不飽和結合を有するものを使用
してもよい。このような樹脂の好ましい例としては、高
酸価のカルボキシル基含有樹脂にグリシジルメタクリレ
ート、グリシジルアクリレート、アリルグリシジルエー
テル、α−エチルグリシジルアクリレート、クロトニル
グリシジルエーテル、イタコン酸モノアルキルグリシジ
ルエーテル等のオキシラン環とエチレン性不飽和結合を
それぞれ1個有する化合物やアリルアルコール、2−ブ
テン−4−オール、フルフリルアルコール、オレイルア
ルコール、シンナミルアルコール、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、N−メチロールアクリルアミド等の水酸基とエチレ
ン性不飽和結合をそれぞれ1個有する化合物(不飽和ア
ルコール)を反応させた樹脂、水酸基を有するカルボキ
シル基含有樹脂に遊離イソシアネート基含有不飽和化合
物を反応させた樹脂、エポキシ樹脂と不飽和カルボン酸
との付加反応物に多塩基酸無水物を反応させた樹脂、共
役ジエン重合体や共役ジエン共重合体と不飽和ジカルボ
ン酸無水物との付加反応物に水酸基含有重合性モノマー
を反応させた樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の不
飽和当量は、600〜3000の範囲とすることが好ま
しく、800〜2000の範囲とすることがより好まし
い。不飽和当量が小さすぎると感光材料の調整時特に、
顔料を樹脂に分散させる時に一部硬化する傾向があり、
不飽和当量が大きすぎると、不飽和基の導入による光感
度の向上硬化が低下する傾向がある。なお、ここでいう
不飽和当量とは、不飽和結合一つあたりの樹脂の分子量
を意味している。
【0010】前記の樹脂は、着色画像形成材料が露光後
アルカリ現像性を有するという観点から、酸価が20〜
300の範囲内であることが好ましく、さらに40〜2
00の範囲内であることが好ましく、特に60〜150
の範囲であることが好ましい。酸価が20未満ではアル
カリ現像性が低下する傾向があり、また、300を超え
るとアルカリ現像後の画像パターンの形状が不鮮明とな
る傾向がある。
【0011】また、前記の樹脂の重量平均分子量は1,
500〜200,000の範囲内であることが好まし
く、さらに5,000〜100,000の範囲内である
ことが好ましく、特に10,000〜50,000の範
囲内であることが好ましい。重量平均分子量が1,50
0未満では顔料の分散安定性が低下する傾向があり、ま
た、200,000を超えると感光液にしたときに粘度
が高くなり、塗布性、特に、スピンコートする際の塗布
性が低下する傾向がある。なお、本明細書において、重
量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーによって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用い
て換算した値である。
【0012】次に、前記着色画像形成材料に使用される
顔料について説明する。顔料には無機顔料と有機顔料が
あり、いずれも使用することができるが、色調の豊富さ
等から黒色のカーボンブラック(無機顔料)と有機顔料
が好ましい。有機顔料としては、例えば、アゾ系、フタ
ロシアニン系、インジゴ系、アントラキノン系、ペリレ
ン系、キナクリドン系、メチン・アゾメチン系、イソイ
ンドリノン系等が挙げられる。本発明のカラーフィルタ
ーを製造する場合には、赤、緑、青及び黒色等の着色画
像に適した各顔料系が用いられる。
【0013】赤色の着色画像には、単一の赤色顔料系を
用いてもよいし、黄色顔料系を赤色顔料系に混合して調
色を行ってもよい。赤色顔料系としては、例えば、カラ
ーインデックス名でピグメントレッド9、123、15
5、168、177、180、217、220、224
などが挙げられる。また、黄色顔料系としては、例え
ば、カラーインデックス名でピグメントイエロー17、
20、24、83、93、109、110、117、1
25、128、129、139、147、154などが
挙げられる。これらの赤色及び黄色顔料は、それぞれ2
種以上混合して用いることもできる。また、赤色顔料系
と黄色顔料系を混合して用いる場合には、赤色顔料系と
黄色顔料系の総量100重量部に対して黄色顔料系を5
0重量部以下で用いることが好ましい。
【0014】緑色の着色画像には、単一の緑色顔料系を
用いてもよいし、黄色顔料系を緑色顔料系に混合して調
色を行ってもよい。緑色顔料系としては、例えば、カラ
ーインデックス名でピグメントグリーン7、36、37
等が挙げられる。また、黄色顔料系としては、例えば、
カラーインデックス名でピグメントイエロー17、2
0、24、83、93、109、110、117、12
5、128、129、139、147、154などが挙
げられる。これらの緑色及び黄色顔料は、それぞれ2種
以上混合して用いることもできる。また、緑色顔料系と
黄色顔料系を混合して用いる場合には、緑色顔料系と黄
色顔料系の総量100重量部に対して黄色顔料系を50
重量部以下で用いることが好ましい。
【0015】青色の着色画像には、単一の青色顔料系を
用いてもよいし、紫色顔料系を青色顔料系に混合して調
色を行ってもよい。青色顔料系としては、例えば、カラ
ーインデックス名でピグメントブルー15、15:3、
15:4、15:6、22、60等が挙げられる。ま
た、紫色顔料系としては、例えば、カラーインデックス
名でピグメントバイオレット19、23、29、37、
50等が挙げられる。これらの青色及び紫色顔料は、そ
れぞれ2種以上混合して用いることもできる。また、青
色顔料系と紫色顔料系を混合して用いる場合には、青色
顔料系と紫色顔料系の総量100重量部に対して紫色顔
料系を50重量部以下で用いることが好ましい。
【0016】黒色の着色画像には、例えば、カーボンブ
ラック、黒鉛、チタンカーボン、黒色酸化鉄、二酸化マ
ンガン等の黒色顔料が用いられる。
【0017】前記着色画像形成材料に使用される光重合
性不飽和結合を分子内に1個以上有するモノマーのう
ち、光重合性不飽和結合を分子内に1個有するモノマー
としては、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート等のアルキルメ
タクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等のアルキルアク
リレート、ベンジルメタクリレート等のアラルキルメタ
クリレート、ベンジルアクリレート等のアラルキルアク
リレート、ブトキシエチルメタクリレート等のアルコキ
シアルキルメタクリレート、ブトキシエチルアクリレー
ト等のアルコキシアルキルアクリレート、N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート等のアミノアルキルメ
タクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
ート等のアミノアルキルアクリレート、(ジエチレング
リコールエチルエーテル)のメタクリル酸エステル、
(トリエチレングリコールブチルエーテル)のメタクリ
ル酸エステル、(ジプロピレングリコールメチルエーテ
ル)のメタクリル酸エステル等の(ポリアルキレングリ
コールアルキルエーテル)のメタクリル酸エステル、
(ジエチレングリコールエチルエーテル)のアクリル酸
エステル、(トリエチレングリコールブチルエーテル)
のアクリル酸エステル、(ジプロピレングリコールメチ
ルエーテル)のアクリル酸エステル等の(ポリアルキレ
ングリコールアルキルエーテル)のアクリル酸エステ
ル、(ヘキサエチレングリコールフェニルエーテル)の
メタクリル酸エステル等の(ポリアルキレングリコール
アリールエーテル)のメタクリル酸エステル、(ヘキサ
エチレングリコールフェニルエーテル)のアクリル酸エ
ステル等の(ポリアルキレングリコールアリールエーテ
ル)のアクリル酸エステル、ジシクロペンタニルメタク
リレート、ジシクロペンタニルアクリレート、イソボル
ニルメタクリレート、メトキシ化シクロデカトリエンメ
タクリレート、イソボルニルアクリレート、メトキシ化
シクロデカトリエンアクリレート、グリセロールメタク
リレート、グリセロールアクリレート、ヘプタデカフロ
ロデシルメタクリレート等のフッ素化アルキルメタクリ
レート、ヘプタデカフロロデシルアクリレート等のフッ
素化アルキルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート等があ
る。
【0018】光重合性不飽和結合を分子内に1個以上有
するモノマーのうち、光重合性不飽和結合を分子内に2
個以上有するモノマーとしては、ビスフェノールAジメ
タクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジメタクリレート、グリセロールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
プロピレングリコールジメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタ
クリレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシア
ヌレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、ジペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ジペンタ
エリスリトールペンタメタクリレート、ビスフェノール
Aジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、グリセロールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリ
ス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート等が挙げらる。
【0019】光重合性不飽和結合を分子内に2個以上有
するモノマーとしては、さらに、一般式(a)
【化1】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるビスフェノールAのアルキレンオキシド
付加物のジアクリレート、一般式(b)
【化2】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜10
の整数を示す)で示されるビスフェノールAのエピクロ
ルヒドリン変性物とアクリル酸の付加エステル化物、ビ
スフェノールAジメタクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
グリセロールジメタクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、一般式(c)
【化3】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるリン酸のアルキレンオキシド付加物のジ
アクリレート、一般式(d)
【化4】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜10
の整数を示す)で示されるフタル酸のエピクロリン変性
物とアクリル酸の付加エステル化物、ポリエチレングリ
コールのジアクリレート、ポリプロピレングリコールの
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリ
レート、一般式(e)
【化5】 (ただし、式中、m及びnはそれぞれ独立に、1〜20
の整数を示す)で示される1,6−ヘキサンジオールの
エピクロリン変性物とアクリル酸の付加エステル化物
(アクイリル基を一分子中に2個有するもの)、トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、一般式(f)
【化6】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、3個のmはそれぞれ独立に、1〜20の整数を示
す)で示されるリン酸のアルキンオキシド付加物のトリ
アクリレート、一般式(g)
【化7】 (ただし、式中、Rはエチレン基又はプロピレン基を示
し、m、m′及びm″はそれぞれ独立に、1〜20の整
数を示す)で示されるトリメチロールプロパンのアルキ
レンオキシド付加物のトリアクリレート、トリス(メタ
クリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
などが挙げられる。これらのモノマーは、単独で又は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
【0020】前記着色画像形成材料に使用される光開始
剤としては、ベンゾフェノン、N,N′−テトラエチル
−4,4′−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−
4′−ジメチルアミノベンゾフェノン、ベンジル、2,
2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾイ
ンメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベ
ンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシイソブチルフ
ェノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メ
チル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モル
ホリノ−1−プロパン、t−ブチルアントラキノン、1
−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキ
ノン、3−クロル−2−メチルアントラキノン、2−エ
チルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10
−フェナントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノ
ン、1,4−ジメチルアントラキノン、2−フェニルア
ントラキノン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−
ジフェニルイミダゾール二量体などが挙げられる。これ
らの光開始剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用
いることができる。
【0021】前記着色画像形成材料に使用される樹脂、
顔料、光重合性不飽和結合を分子内に2個以上有するモ
ノマー及び光開始剤の配合割合は、これらの総量に対し
て、(a)樹脂は、好ましくは10〜85重量%、より
好ましくは20〜60重量%、特に好ましくは25〜5
0重量%、(b)顔料は、好ましくは5〜50重量%、
より好ましくは10〜40重量%、特に好ましくは15
〜30重量%、(c)光重合性不飽和結合を分子内に2
個以上有するモノマーは、好ましくは2〜50重量%、
より好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは10〜
30重量%(d)光開始剤は、好ましくは0.01〜2
0重量%、より好ましくは2〜15重量%、特に好まし
くは5〜10重量%とされる。
【0022】前記着色画像形成材料に樹脂が少なくなり
すぎると顔料の分散安定性が低下する傾向があり、多す
ぎると感光液にしたときの粘度が高くなり、塗布性、特
にスピンコートする際の塗布性が低下する傾向がある。
また、顔料が少なくなりすぎると画像の色濃度が低くな
る傾向があり、多すぎると光感度が低下する傾向があ
る。また、光重合性不飽和結合を分子内に2個以上有す
るモノマーが少なくなりすぎると光感度が低くなる傾向
があり、多すぎると顔料の分散安定性が低下する傾向が
ある。さらに、光開始剤少なすぎると光感度が低くなる
傾向があり、多すぎると密着性が低下する傾向がある。
【0023】本発明における着色画像形成材料には、必
須成分である前記の四成分以外に、暗反応を抑制するた
めのハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテ
ル、ピロガロール、t−ブチルカテコール等の熱重合禁
止剤、基板との密着性を向上させるためのシランカップ
リング剤(ビニル基、エポキシ基、アミノ基、メルカプ
ト基等を有した)やチタネートカップリング剤(イソプ
ロピルトリメタクリロイルチタネート、ジイソプロピル
イソステアロイル−4−アミノベンゾイルチタネート
等)、膜の平滑性を向上させるための界面活性剤(フッ
素系、シリコン系、炭化水素系等)、紫外線吸収剤、酸
化防止剤などの各種添加剤を必要に応じて適宜使用する
ことができる。
【0024】本発明における着色画像形成材料の基板上
への積層は、着色画像形成材料の成分と適当な有機溶剤
を混合して感光液とし、これを基板に直接塗布するか、
あるいはその感光液を一旦支持体に塗布して成膜した
後、基板に積層するなどして行うことができる。上記の
基板としては、用途により選択されるが、例えば、白板
ガラス、青板ガラス、シリカコート青板ガラス等の透明
ガラス板、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製シート、
フィルム又は板、アルミニウム板、銅板、ニッケル板、
ステンレス板等の金属板、その他セラミック板、光電変
換素子を有する半導体基板などが挙げられる。これらの
基板には予めクロム蒸着等によりブラックマトリックス
が形成されているものであってもよい。
【0025】次に、本発明に用いる着色画像形成材料を
感光液とする方法について説明する。顔料を樹脂及び有
機溶剤並びに必要に応じて分散剤と混合し、分散させ
る。このとき、混合物は超音波分散機、三本ロール、ボ
ールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー、
ニーダー等の分散・混練装置を用いて混練することによ
り分散処理することが好ましい。光重合性不飽和結合を
分子内に2個以上有するモノマー及び光開始剤は、この
分散処理の前に混合してもよく、分散処理後に混合して
もよい。
【0026】上記の有機溶剤としては、特に制限はな
く、例えば、ケトン化合物、アルキレングリコールエー
テル化合物、アルコール化合物、芳香族化合物などが挙
げられる。具体的には、ケトン化合物として、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジオキサ
ン等があり、アルキレングリコールエーテル化合物とし
て、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチゾレセ
ロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソ
ルブアセテート、プチルセロソルブアセテート、エチレ
ングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノヘキシルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテートエ等が
あり、アルコール化合物として、メチルアルコール、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチル
アルコール、3−メチル−3−メトキシブタノール、テ
トラヒドロフラン等があり、芳香族化合物として、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−ヒドロキシメチル−2−ピロリドン等があり、
その他として、3−メチル−3−メトキシブチルアセテ
ート、酢酸エチル等の有機溶剤が挙げられる。これらは
単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0027】有機溶剤は、感光液中の樹脂、顔料、光重
合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモノマー及
び光開始剤を含む全固形分が5〜40重量%の範囲にな
るように用いられることが好ましい。全固形分が40重
量%を超えると粘度が高くなり、塗布性が悪くなる傾向
がある。全固形分が5重量%未満であると粘度が低くな
り、塗布性が悪くなる傾向がある。
【0028】前記分散剤としては、ポリカルボン酸型高
分子界面活性剤、ポリスルホン酸型高分子界面活性剤等
のアニオン系分散剤、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレンブロックポリマー等のノニオン系分散剤、ア
ントラキノン系、ペリレン系、フタロシアニン系、キナ
クドリン系等の有機色素にカルボキシル基、スルホン酸
塩基、カルボン酸アミド基、水酸基等の置換基を導入し
た有機色素の誘導体などがある。顔料の分散性や分散安
定性が向上し、好ましい。これら顔料分散剤や有機色素
の誘導体は、顔料100重量部に対して50重量部以下
で用いることが好ましい。50重量部を超えると色度が
ずれる傾向がある。
【0029】前記の分散処理に際して、樹脂は、その全
量を分散処理時に顔料と共に用いてもよく、樹脂の一部
を分散処理後に加えてもよい。ただし、分散処理時に樹
脂は顔料100重量部に対して少なくとも20重量部用
いることが好ましい。20重量部未満では顔料の分散安
定性が低下する傾向がある。同様に有機溶剤もその全量
を分散処理時に顔料と共に用いてもよく、有機溶剤の一
部を分散処理後に加えてもよい。ただし、有機溶剤は、
分散処理時の顔料及び樹脂の全量100重量部に対し
て、分散処理時に少なくとも100重量部用いることが
好ましい。100重量部未満では分散処理時の粘度が高
すぎて、特にボールミル、サンドミル、ビーズミルなど
で分散する場合には分散が困難になる可能性がある。
【0030】感光液を基板に塗布する方法としては、ロ
ールコーター塗布、スピンコーター塗布、スプレー塗
布、ホエラー塗布、ディップコーター塗布、カーテンフ
ローコーター塗布、ワイヤーバーコーター塗布、グラビ
アコーター塗布、エアナイフコーター塗布などがある。
塗布後、50〜130℃の温度で1〜30分乾燥するこ
とが好ましい。このようにして着色画像形成材料からな
る膜を得ることができる。このようにして形成された着
色画像形成材料からなる膜の厚みは、用途によって適宜
定まるが、0.1〜300μmの範囲とされることが好
ましい。また、カラーフィルターに用いる場合には、
0.2〜5μmの範囲とされることが好ましい。
【0031】また、支持体上に上記と同様にして着色画
像形成材料からなる膜を形成することができる。この膜
を前記の基板に積層するには、基板に膜を重ねてローラ
を通して圧着する方法がある。このとき、ローラを少し
加熱することが好ましい。また、圧着を減圧下に行うこ
とが好ましい。支持体は、基板に着色画像形成材料から
なる膜を積層してから剥離することが好ましい。支持体
としては、ポリエチレンフィルム、アクリル樹脂フィル
ム、ポリエステルフィルム等を用いることができる。
【0032】基板上に積層された着色画像形成材料から
なる膜への露光は、その膜に活性光線を画像状に照射す
ることにより行うことができる。これにより露光部の膜
を硬化させることができる。露光に際し、その膜の表面
にポリビニルアルコール等の酸素遮断膜を0.5〜30
μmの厚みで形成し、その上から露光してもよい。活性
光線の光源としては、例えば、カーボンアーク灯、超高
圧水銀灯、高圧水銀灯、キセノンランプ、メタルハライ
ドランプ、蛍光ランプ、ラングステンランプ、可視光レ
ーザーなどが好適である。これらの光源を用いてフォト
マスクを介したパターン露光や走査による直接描写など
により画像状に活性光線が照射される。
【0033】上記の露光に続いて現像工程を行う。水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム等の無機アルカリ、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、トリエチ
ルアミン、n−ブチルアミン等の有機塩基、又は塩を含
む水溶液(アルカリ現像液)、有機溶剤等の現像液を吹
き付けるか、現像液に浸漬するなどして未露光部を除去
し、画像に対応した硬化膜の着色画像パターンを得るこ
とができる。現像後、さらに、着色画像パターンをより
強固に硬化させるため、ポストベークを行う。ポストベ
ーク温度は、60〜280℃の温度が好ましく、加熱時
間は1〜60分間程度が好ましい。
【0034】感光性の着色画像形成材料からなる層を基
板上に積層し、露光現像後にポストベークする着色画像
形成工程は、本発明においては複数回、異なった色又は
同じ色について行われる。特に、カラーフィルターの製
造法においては、着色画像形成工程を異なる3〜4色の
着色画像について繰り返し行うことが好ましい。本発明
において、異なる3〜4色の着色画像とは、先にクロム
蒸着などにより形成したブラックマトリックス上に赤、
緑、青の着色画像を形成する場合には、赤、緑、青の3
色の着色画像を意味し、黒色の着色画像形成材料を用い
てブラックマトリックスを形成した後、赤、緑、青の着
色画像を形成する場合、あるいは赤、緑、青の着色画像
を形成した後に、これらの着色画像の間隙に黒色の画像
形成材料を用いてブラックマトリックスを形成する場合
には、黒、赤、緑、青の4色の着色画像を意味する。
赤、緑、青の着色画像の形成の順序は任意である。
【0035】本発明において、最後の着色画像形成工程
におけるポストベーク温度をそれまでの着色画像形成工
程におけるポストベーク温度の最高温度よりも30℃以
上高い温度とすることが好ましく、40℃以上高い温度
とすることがより好ましく、50℃以上高い温度とする
ことがより好ましい。最後の着色画像形成工程における
ポストベーク温度をそれまでの着色画像形成工程におけ
るポストベーク温度の最高温度よりもあまり高くないと
きは、最後に現像残渣が残りやすくなる。
【0036】最後の着色画像形成工程におけるポストベ
ーク温度は150〜280℃とすることが好ましく、1
70〜250℃とすることがより好ましく、180〜2
30℃とすることが特に好ましい。このポストベーク温
度が高すぎると着色画像が変色する傾向があり、低すぎ
ると着色画像の耐溶剤性が低下しやすくなる。
【0037】最後より前の着色画像形成工程におけるポ
ストベーク温度は120〜170℃とすることが好まし
く、130〜160℃とすることがより好ましく、14
0〜150℃とすることが特に好ましい。このポストベ
ーク温度が高すぎると未露光部の現像残渣が多くなる傾
向があり、低すぎると着色画像の耐溶剤性が低下しやす
くなる。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらによって制限されるものではない。 樹脂の合成例1 メチルメタクリレート42g、n−ブチルアクリレート
33g、アクリル酸25g及びアゾビスイソブチロニト
リル2gからなる混合液を、窒素ガス雰囲気下で110
℃に保温したプロピレングリコールモノメチルエーテル
90g中に2時間かけて滴下した。滴下後、攪拌しなが
ら3時間保温し、その後、アゾビスジメチルバレロニト
リル1g及びプロピレングリコールモノメチルエーテル
12gからなる混合液を20分間かけて滴下し、さらに
攪拌しながら4時間保温して高酸価アクリル樹脂(酸価
193)溶液を得た。
【0039】次に、この溶液にグリシジルメタクリレー
ト24g、ハイドロキノン0.1g及びテトラエチルア
ンモニウムブロマイド0.8gを加えて空気を吹き込み
ながら105℃で6時間反応させて、光重合性不飽和基
を有する樹脂の溶液を得た。この樹脂の酸価(固形分)
は88、重量平均分子量は45,000であった。樹脂
溶液の固形分は55重量%であった。
【0040】感光液の作製例1 前記の合成例1で得られた樹脂溶液73g(固形分40
g)、顔料としてピグメントレッド177[カラーイン
デックス名(以下C.I.と略す。)]25g及びピグメン
トイエロー139(C.I.)5gを有機溶剤であるプロピ
レングリコールモノメチルエーテル167gに加え、ビ
ーズミルを用いて2時間混練した。得られた分散液20
0gに、上記と同じ樹脂溶液24g(固形分13g)、
モノマーとしてトリメチロールプロパントリアクリレー
ト27g、光開始剤としてベンゾフェノン6g及びN,
N′−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン2g並びに有機溶剤としてプロピレングリコールモノ
メチルエーテル280gを加えて混合し、感光液を得
た。
【0041】感光液の作製例2 前記の合成例1で得られた樹脂溶液110g(固形分6
0g)、顔料としてピグメントグリーン36(C.I.)2
2g及びピグメントイエロー83(C.I.)8gを有機溶
剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル20
0gに加え、これをビーズミルを用いて2時間混練し
た。得られた分散液220gに、モノマーとしてペンタ
エリスリトールテトラアクリレート35g、光開始剤と
してベンゾフェノン6g及びN,N′−テトラエチル−
4,4′−ジアミノベンゾフェノン3g並びに有機溶剤
としてプロピレングリコールモノメチルエーテル125
gを加えて混合し、感光液を得た。
【0042】感光液の作製例3 前記の合成例1で得られた樹脂溶液36g(固形分20
g)、顔料としてピグメントブルー15:6(C.I.)2
4g及びピグメントバイオレット23(C.I.)1gを有
機溶剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル
200gに加え、これをビーズミルを用いて2時間混練
したした。得られた分散液140gに上記と同じ樹脂溶
液70g(固形分38.5g)、顔料としてとして1,
4−ブタンジオールジアクリレート35g、光開始剤と
してベンゾフェノン6g及び有機溶剤としてN,N′−
テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン2g
並びに有機溶剤としてプロピレングリコールモノメチル
エーテル230gを加えて混合し、感光液を得た。
【0043】感光液の作製例4 前記の合成例1で得られた樹脂溶液70g(固形分38
g)、顔料としてピグメントブラック7(C.I.)46g
を有機溶剤であるプロピレングリコールモノメチルエー
テル144gに加え、これをビーズミルを用いて2時間
混練した。得られた分散液200gに、モノマーとして
トリメチロールプロパントリアクリレート27g、光開
始剤としてベンゾフェノン6g及びN,N′−テトラエ
チル−4,4′−ジアミノベンゾフェノン2g並びに有
機溶剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテル
280gを加えて混合し、感光液を得た。
【0044】実施例1 ガラス基板(コーニング社製、商品名7059)上にス
ピンコート法により感光液の作製例1で作製した感光液
を塗布し、80℃で5分間の乾燥を行い、膜厚2.0μ
mの膜を形成した。得られた膜に超高圧水銀灯により、
150mJ/cm2の露光を行い、次いで、トリエタノールア
ミンを6重量%溶解した水溶液により現像し、赤色の画
像パターンを作製した。この後、150℃で10分間加
熱してポストベークした。ついで、赤色の画像パターン
を有するガラス基板上に感光液の作製例2で作製した感
光液を用いて、上記と同様にして赤色の画像パターンに
接するように同様のパターン模様を有する緑色の画像パ
ターンを形成した。さらに、赤色及び緑色の画像パター
ンを有するガラス基板上に感光液の作製例3で作製した
感光液を用いたこと及びポストベーク時の加熱温度を1
80℃としたこと以外上記と同様にして緑色の画像パタ
ーンに接するように同様のパターン模様を有する青色の
画像パターンを形成した。
【0045】以上の操作により1つの画素が30μm×
100μmの赤、緑及び青の3色からなるモザイク状の
画素が並んだ着色画像を有するカラーフィルタを作製し
た。その評価結果を表1に示す。
【0046】実施例2 表1に示したポストベーク温度でポストベークをしたこ
と以外は、実施例1と同じ方法でカラーフィルターを作
製した。その評価結果を表1に示す。
【0047】比較例1〜3 表1に示したポストベーク温度でポストベークをしたこ
と以外は、実施例1と同じ方法でカラーフィルターを作
製した。その評価結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1に示した結果から、3色重ねてカラー
フィルタを作製した結果、1色目及び2色目のいずれか
又は全てのポストベークを3色目と同じ温度(180
℃)で行った比較例1及び2では、画素の未着性は良好
であっても未露光部の現像残渣が多くなったのに対し、
I色目及び2色目のポストベーク温度を3色目よりも低
い温度(130、150℃)にした場合(実施例l及び
2)には、画素の密着性は良好なままで、未露光部の現
像残渣を低減できることが分かる。また、1色目及び2
色目のポストベーク温度を低くしすぎた(100℃)場
合(比較例3)、末露光部の現像残渣は低減するもの
の、l色目及び2色目の画素の密着性が不良となること
が分かる。
【0050】実施例3 ガラス基板(コーニング社製、商品名7059)上にス
ピンコート法により感光液の作製例4で作製した感光液
を塗布し、100℃で5分問の乾燥を行い、膜厚1.0
μmの膜を形成した。得られた膜にネガマスクを通して
超高圧水銀灯により、画像状に400mJ/cm2の露光を行
い、次いで、トリエタノールアミンを6重量%含む水溶
液により現像を行い、黒色のプラックマトリックス画像
パターンを形成し、150℃で10分間の後加熱を行っ
た。次いで、その基板上に、感光液の作製例1で作製し
た感光液を塗布し、80℃で5分間の乾燥を行い、膜厚
2.0μmの膜を形成した。得られた膜にネガマスクを
通して超高圧水銀灯により、画像状に150mJ/cm2の露
光を行い、ついで、トリエタノールアミンを6重量%含
む水溶液により現像を行い、赤色の画像パターンを形成
し、150℃で10分間の後加熱を行った。
【0051】次いで、その基板上に、感光液の作製例2
で作製した感光液を用いて、上記の赤色画像パターンを
形成したのと同様な方法及び条件で、赤色画像パターン
の隣に緑色の画像パターンを形成した。その後、150
℃で10分間の後加熱を行った。さらに、その基板上
に、感光液の作製例3で作製した感光液を用いて、上記
の赤色画像パターンを形成したのと同様な方法及び条件
で、緑色画像パターンの隣に青色の画像パターンを形成
した。その後、180℃で10分間の後加熱を行った。
以上の操作によりlつの画素が30μm×100μmの
赤、緑及び青の3色からなるモザイク状に画素が並んだ
カラーフィルターを作製した。得られたカラーフィルタ
ーについて、評価結果を表2に示す。
【0052】実施例4〜6 表1に示したポストベーク温度でポストベークをした以
外は、実施例1と同様な方法でカラーフィルターを作製
し、その評価結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】比較例4〜7 表3に示したポストベーク温度でポストベークをした以
外は、実施例3と同様な方法でカラーフィルターを作製
し、その評価結果を表3に示す。
【0055】
【表3】
【0056】表2及び表3に示した結果から、最初に黒
色の感光液を用いてブラックマトリックスを作製した
後、3色重ねてカラーフィルターを作製した結果、1色
目、2色目及び3色目のいずれか又は全てのポストベー
クを4色目と同じ温度(180℃)で行った比較例4、
5及び6では、画素の未着性は良好であっても未露光部
の現像残渣が多くなったのに対し、1色目、2色目及び
3色目のポストベーク温度を4色目よりも低い温度(1
30℃、150℃)にした場合(実施例3、4、5及び
6)には、画素の密着性は良好なままで、未露光部の現
像残渣を低減できることが分かる。また、l色目、2色
目及び3色目のポストベーク温度を低くしすぎた(10
0℃)場合(比較例7)、未露光部の現像残渣は低減す
るものの、1色目、2色目及び3色目の画素の密着性が
不良となることが分かる。また、本発明の実施例によっ
て得られたカラーフィルターは、いずれも消偏性が50
0以上と光学特性に優れ、画像表示素子として有効なも
のであった。
【0057】
【発明の効果】請求項1〜5における着色画像の製造法
によれば、着色画像形成材料の基板への密着性の高さ及
び良好な感光性を維持しつつ、未露光部の現像残渣を低
減することができる。請求項6におけるカラーフィルタ
ーは、光学特性に優れ、画像表示素子として好適であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横地 精吾 千葉県市原市五井南海岸14番地 日立化成 工業株式会社五井工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性の着色画像形成材料からなる層を
    基板上に積層し、露光現像後にポストベークする着色画
    像形成工程を複数含む着色画像の製造法において、最後
    の着色画像形成工程におけるポストベーク温度を、それ
    までの着色画像形成工程におけるポストベーク温度より
    も高くすることを特徴とする着色画像の製造法。
  2. 【請求項2】 着色画像形成工程を少なくとも3工程含
    む請求項1記載の着色画像の製造法。
  3. 【請求項3】 最後の着色画像形成工程におけるポスト
    ベーク温度をそれまでの着色画像形成工程におけるポス
    トベーク温度の最高温度よりも30℃以上高い温度とす
    る請求項1又は2記載の着色画像の製造法。
  4. 【請求項4】 最後の着色画像形成工程におけるポスト
    ベーク温度が150〜280℃、それまでの着色画像形
    成工程におけるポストベーク温度が120〜170℃で
    ある請求項3記載の着色画像の製造法。
  5. 【請求項5】 感光性の着色画像形成材料が樹脂、顔
    料、光重合性不飽和結合を分子内に1個以上含有するモ
    ノマー及び光開始剤を含有するものである請求項1〜4
    のいずれかに記載の着色画像の製造法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の着色
    画像の製造法により作製することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造法。
JP30570697A 1996-11-22 1997-11-07 着色画像及びカラーフィルタの製造法 Pending JPH10206628A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017026860A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 大日本印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ及び表示装置

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JP2017026860A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 大日本印刷株式会社 カラーフィルタの製造方法、カラーフィルタ及び表示装置

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