JPH10206544A - 測距形光学式測定装置 - Google Patents

測距形光学式測定装置

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JPH10206544A
JPH10206544A JP1150997A JP1150997A JPH10206544A JP H10206544 A JPH10206544 A JP H10206544A JP 1150997 A JP1150997 A JP 1150997A JP 1150997 A JP1150997 A JP 1150997A JP H10206544 A JPH10206544 A JP H10206544A
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distance
measuring
light emitting
unit
light
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JP1150997A
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Masanobu Nishida
雅信 西田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高安定、高精度の距離測定が行える測距形光学
式測定装置を実現する。 【解決手段】基準距離を伝搬する時間に相当する値を、
実際に基準発光器32から電磁波パルスを発射させて測
定して得る。そして、受光器33からホールド回路47
に至る回路を1系統とすることにより、測距発光器31
の動作に基づく処理と、基準発光器32の動作に基づく
処理とを共通化した上で、被測定物体までの距離を伝搬
した時間に相当する測定値と合わせて、所定の演算を行
って被測定物体までの距離を求める。 【効果】受光器33a,33bの受光動作や測定部41
−47の測定動作に潜在的に誤差が含まれていても、処
理、演算においてその誤差を打ち消すことができ、被測
定物体までの正確な距離を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波パルスを物
体に発射して反射波を受光するまでの時間を測定するこ
とにより、その物体までの距離を測定する測距形光学式
測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の測距形光学式測定装置と
して、電磁波パルスの往復時間を電圧に変換し、その電
圧に基づいて距離を求める方式のものが知られている
(例えば、特公昭63−12543号公報参照)。前記
公報記載の測距形光学式測定装置では、アナログ回路が
受ける温度等の環境条件の影響を受けないようにするた
め、時間間隔を距離電圧に変換するに際して定勾配傾斜
電圧信号を所定時点で保持するサンプリングパルスを同
一の変換回路により別のタイミングで発生し、それぞれ
サンプルホールドして比較演算を行う。これにより、例
え温度によって距離電圧が変化しても同時に基準電圧も
変化することを利用し、その温度等の影響を受けないよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の測距形
光学式測定装置では、サンプルホールド回路6におい
て、複数のタイミングでそれぞれホールドし別々に出力
しているので、アナログ処理系統を複数持たなければな
らず、処理系統間の特性のばらつきによる誤差の発生を
避けることができない。
【0004】そこで、本発明は、サンプルホールド回路
を含めた受光器以後の処理系統をすべて共通化すること
により、高安定、高精度の距離測定が行える測距形光学
式測定装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の測距形光学式測
定装置は、装置外部の所定方向に電磁波パルスを発射す
る測距発光部と、測距発光部の動作よりも基準距離相当
分遅延したタイミングで電磁波パルスの発射動作を行う
基準発光部と、測距発光部から発射された電磁波パルス
の反射波、及び基準発光部から発射された電磁波パルス
を受光する受光部と、受光部の受光信号に基づき測距発
光部の動作又は基準発光部の動作から受光するまでの時
間を測定する測定部と、測定部により測定された基準距
離を伝搬する時間に相当する値及び被測定物体までの距
離を伝搬する時間に相当する値に基づいて演算をするこ
とにより被測定物体までの距離を求める演算部とを有す
るものである(請求項1)。
【0006】前記の構成によれば、基準距離を伝搬する
時間に相当する値を、実際に基準発光部から電磁波パル
スを発射させて測定して得ている。そして、被測定物体
までの距離を伝搬する時間に相当する値と合わせて、所
定の演算を行って被測定物体までの距離を求めているの
で、受光部の受光動作や測定部の測定動作に潜在的に誤
差が含まれていても、演算部における演算においてその
誤差を打ち消すことができる。したがって、被測定物体
までの正確な距離を求めることができる。
【0007】なお、請求項1記載の構成において、電磁
波の振動数はいくらでもよく、例えば赤外線や可視光線
を使用することができる。「基準距離相当分遅延したタ
イミング」を作りだす回路として、公知の遅延回路を採
用することができる。「電磁波パルスの発射から受光す
るまでの時間を測定する測定部」は、論理回路、比較回
路、積分回路などの公知のものを採用することができ
る。
【0008】前記受光部から測定部に至る回路を1系統
とすることにより、測距発光部の動作に基づく処理と、
基準発光部の動作に基づく処理とを共通化することが望
ましい(請求項2)。前述したように処理系統を複数持
てば、処理系統間の特性のばらつきによる誤差の発生を
避けることができないが、1系統とすることにより処理
を共通化すれば、誤差を避けることができる。
【0009】本発明において、前記測距発光部、基準発
光部、受光部及び測定部を、道路の上方所定位置に設置
された投受光装置に搭載し、投受光装置と演算部との間
をケーブルで接続することが望ましい(請求項3)。こ
れによれば、ケーブルを伝送する信号は、測定部の測定
値、すなわち電磁波パルスの発射から受光するまでの時
間に相当する信号とすることができる。したがって、受
光部により得られた電磁波パルス受光信号をそのまま送
るよりも低周波で済み、ケーブルの伝送容量の制約を受
けることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、車両感
知用の測距形光学式測定装置の設置例を示す図である。
測距形光学式測定装置は、投受光装置11及び本体制御
部12からなり、投受光装置11は道路車線の真上の所
定位置に設置され、本体制御部12は道路の脇の柱等に
設置される。投受光装置11の感知領域13は、当該車
線の中に設定される。
【0011】図2は、投受光装置11の断面図であり、
図2(a) は側断面図、図2(b) は底面断面図である。投
受光装置11は、発光基板21、受光基板22及び制御
基板23を有し、発光基板21には縦横マトリクス状に
測距発光器31が配列されている。受光基板22にはレ
ンズ34を通して2つの受光器33a,33bが並び、
受光器33a,33bのそばに基準発光器32が配置さ
れている。
【0012】前記測距発光器31及び基準発光器32に
は発光ダイオード(LED) やレーザダイオードが使用さ
れ、前記受光器33a,33bにはPINダイオード、
インパットダイオード等の受光ダイオードが使用され
る。なお、受光器が2つあるのは、道路に感知領域を2
種類設定するためである。2種類設定することにより車
両の速度測定等ができるようになる。
【0013】図3は、投受光装置11の回路構成を示す
ブロック図である。受光基板22には、受光器33a、
受光器33bを切り換える切換えスイッチSW1、増幅
器41、S/Nを向上させるためのバンドパスフィルタ
42、出力レベルを一定に保つAGC増幅器43、パル
ス化回路44、時間差パルス化回路45が設けられてい
る。
【0014】前記パルス化回路44は、比較回路であっ
て、受光器33a又は受光器33bにより変換されバン
ドパスフィルタ42を通った正弦波反射信号をパルス化
するものである。前記時間差パルス化回路45は、論理
積回路であって、タイミング制御ロジックから供給され
る基準パルス信号と前記パルス化回路44の出力パルス
との共通部分をとり、これを時間差信号として出力す
る。
【0015】一方、制御基板23には、前記時間差信号
を積分する積分器46が設けられ、積分器46の出力は
切換えスイッチ4を通してホールド回路47a又はホー
ルド回路47bに供給される。また、本体制御部12か
らのスタート信号に基づいて各種切換えスイッチSW1
−SW4の切換え時点の設定、積分器46のクリア時点
の設定、基準パルス信号の発生を行うタイミング制御ロ
ジック48が設けられている。さらに、測距発光器31
の発光か基準発光器32の発光かを切り換える切換えス
イッチSW3が設けられ、切換えスイッチSW3と基準
発光器32との間には切換えスイッチSW2及び光が一
定の距離(例えば10m)を往復する時間を遅延させる
遅延回路49が設けられている。
【0016】なお、本発明で「受光部から測定部に至る
回路を1系統とする」という意味は、受光器33a又は
受光器33bからホールド回路47a又はホールド回路
47bまでが1系統になるということである。図4は、
本体制御部12の回路構成を示すブロック図である。本
体制御部12は、15〜30mのケーブルを通して投受
光装置11と結ばれており、ホールド回路47a及びホ
ールド回路47bのホールド電圧信号をディジタル化す
るA/D変換器51、スタート信号を発生し、同期信号
を受けるタイミング回路52、及び後述する演算処理を
行うCPU53を有している。
【0017】前記ケーブルを伝送する信号は、ホールド
回路47a及びホールド回路47bのホールド電圧信
号、すなわち測距信号である。この測距信号は、切換え
スイッチSW4により時分割の形で送られる。図5は、
受光基板22及び制御基板23の各部の信号波形の関係
を示す波形図である。
【0018】図5(a) は受光器33a又は受光器33b
の受信信号(反射光強度信号Aという)の波形、図5
(b) はパルス化回路44の出力パルス信号(反射パルス
信号Bという)の波形、図5(c) はタイミング制御ロジ
ック48で作られる基準パルス信号Cの波形、図5(d)
は時間差パルス化回路45の出力信号(時間差信号Dと
いう)の波形、図5(e) は積分器46の出力電圧信号E
の波形をそれぞれ示す。
【0019】図5(c) の基準パルス信号Cは、一周期が
約0.3μsec であり、したがって反射光強度信号A、
反射パルス信号Bの周期も同じく約0.3μsec であ
る。反射パルス信号Bは基準パルス信号Cと比べて、光
が測距対象物まで往復する時間だけ遅れている。そこ
で、論理積をとることにより、往復時間分の幅を削った
時間差信号Dを作ることができる。そこで時間差信号D
を積分器46で積分することにより測距対象物までの距
離を表す電圧信号Eを得ることができる。なお、時間差
信号Dの作り方が前記のとおりなので、測距対象物まで
の距離が長いほど電圧信号Eは小さく現れ、測距対象物
までの距離が短いほど電圧信号Eは大きく現れる。積分
器46の出力は、基準パルス信号Cが所定数n個続くま
でリセットされることなく加算される。これにより、n
個分の平均をとったのと同等になり、測距の精度を向上
させることができる。
【0020】図6は、タイミング制御ロジック48の行
う各種切換えスイッチSW1−SW4その他の切換え手
順を示すタイミング図である。スタート信号が入力され
ると、それに引き続き6つのステージが用意される。各
ステージでの発光パルス数(基準パルス数に等しい)は
N(例えばN=256)である。
【0021】(1) 最初のステージでは、切換えスイッチ
SW1は受光器33aを選択し、切換えスイッチSW2
は遅延回路49を通さないスルー状態を選択し、切換え
スイッチSW3は基準発光器32による基準発光を選択
し、切換えスイッチSW4はホールド回路47aを選択
する。したがって、基準発光器32により基準発光がな
され、受光器33aによる受光信号が増幅器41を通
る。積分器46は、基準パルス信号Cを加算するが、基
準発光器32は受光器と密接しているので、これにより
0mの距離に相当する信号を得ることになる。なお実際
には、発光及び受光回路が安定するまで待つために、N
個の基準パルス信号Cを全部加算しないで、N個のうち
最初の所定数(時間T1 分)は捨て、残ったパルスn個
(n<N)についてのみ加算することとしている。
【0022】(2) 2番目のステージでは、切換えスイッ
チSW1は受光器33bを選択し、切換えスイッチSW
4はホールド回路47bを選択する。したがって、受光
器33bによる受光信号を測定することになる。 (3) 3番目のステージでは、切換えスイッチSW1は受
光器33aを選択し、切換えスイッチSW2は遅延回路
49を通す遅延状態を選択し、切換えスイッチSW3は
基準発光器32による基準発光を選択し、切換えスイッ
チSW4はホールド回路47aを選択する。したがっ
て、基準発光器32により遅延時間だけずれた時点で基
準発光がなされ、受光器33aによる受光信号が増幅器
41を通る。積分器46は、基準パルス信号Cを加算す
る。基準発光の遅延時間は、光が10mの距離を往復す
る時間としているので、積分器46の出力に10mの距
離に相当する信号を得ることになる。
【0023】(4) 4番目のステージでは、切換えスイッ
チSW1は受光器33bを選択し、切換えスイッチSW
4はホールド回路47bを選択する。したがって、受光
器33bによる遅延した受光信号を測定することにな
る。 (5) 5番目のステージでは、切換えスイッチSW1は受
光器33aを選択し、切換えスイッチSW3は測距発光
器31による測距発光を選択し、切換えスイッチSW4
はホールド回路47aを選択する。したがって、受光器
33aの感知領域13に存在する物体までの距離に相当
する時間だけずれた時点で受光がなされ、積分器46の
出力に物体までの距離に相当する信号を得ることにな
る。
【0024】(6) 6番目のステージでは、切換えスイッ
チSW1は受光器33bを選択し、切換えスイッチSW
4はホールド回路47bを選択する。したがって、受光
器33bの感知領域13に存在する物体までの距離に相
当する信号を得ることができる。以上のように、ホール
ド回路47a又はホールド回路47bで、0mの距離に
相当する信号、10mの距離に相当する信号、及び物体
までの距離に相当する信号が得られると、本体制御部1
2のCPU53は、次のような演算を行って物体までの
正確な距離を求める。
【0025】得られた0mの距離に相当する電圧を
0 、10mの距離に相当する電圧をV 10、及び物体ま
での距離に相当する電圧をVx とすると、物体までの正
確な距離Lを、次の式により求める。 L[m]=10(Vx −V0 )/(V10−V0 ) (A) 本発明の実施形態では、0mの距離に相当する遅延信号
(すなわち遅延のない信号)及び10mの距離に相当す
る遅延信号を、実際に基準発光器32により発光させて
得ている。したがって、受光器、増幅器41の位相特
性、パルス化回路44の応答特性によるオフセット誤差
(時間誤差)や積分器46の時定数のずれ、電圧変換後
のA/D変換器51の特性によるゲイン誤差があって
も、それらは前記(A) 式の分子と分母に同じように入る
ため打ち消され、距離Lに含まれる誤差を無視すること
ができる。
【0026】ここで、誤差が打ち消し合われることを説
明する。誤差を含んだ実際の電圧Vは、 V=(1+eg )Vi +eoff (B) と表される。ここに、Vi は初期値、eg はゲイン誤
差、eoff はオフセット誤差である。前記(A) 式は、 L=10[{(1+eg )Vxi+eoff }−{(1+eg )V0i+eoff }] /[{(1+eg )V10i +eoff }−{(1+eg )V0i+eoff }] (C) と書き換えることができる。前記各ステージでの動作は
極めて短い時間で行われるため(6ステージ合わせても
ミリセカンドのオーダー)、ゲイン誤差eg やオフセッ
ト誤差eoff は一定とみなすことができる。したがっ
て、ゲイン誤差egやオフセット誤差eoff はキャンセ
ルされる。
【0027】なお、本実施形態で最も懸念されるのは、
10mの距離に相当する電圧V10に含まれる遅延誤差で
あるが、遅延時間が正確で変動の少ない回路を遅延回路
49に使用することにより、遅延誤差を減らすことがで
きる。例えば、遅延回路49としてD(遅延形)フリッ
プフロップ回路を採用するとすれば、クロックパルス発
振源として水晶発振器を使用することが考えられ、遅延
回路49としてメタル線(同軸ケーブル等)を使用する
ことも考えられる。
【0028】次に、図7を用いて、AGC増幅器43に
入る信号レベルの変動をできるだけ低減するために付加
的に使用できる回路構成を説明する。図7は、図3に示
した投受光装置11の回路構成を改変した回路構成の要
部を示すブロック図であり、図3の回路構成と比べて、
バンドパスフィルタ42を通った信号を平滑整流する整
流平滑回路61と、しきい電圧VTHと比較する比較器6
2と、抵抗分圧回路63a,63bと、タイミング制御
ロジック48からの分圧切換え信号に基づいて抵抗分圧
回路63a,63bの分圧出力を選択するか全圧出力を
選択するかを切り換える切換えスイッチSW5とを新た
に備えている。
【0029】受光信号のレベルが大きすぎると、平滑整
流レベルがしきい電圧VTHよりも大きくなるので、比較
器62は、タイミング制御ロジック48にこの旨の信号
を出す。するとタイミング制御ロジック48は、分圧切
換え信号を出して、切換えスイッチSW5を抵抗分圧回
路63a,63bの分圧出力のほうに切り換える。した
がって、AGC増幅器43に入る信号レベルが過大にな
るのを抑えることができ、AGC増幅器43に負担をか
けることが少なくなる。すなわち、AGC範囲を見かけ
の上で拡大することができる。
【0030】なお、分圧切換え信号は当該ステージの中
でのみ有効とし、ステージが変わる都度判断することが
好ましい。さらに、当該ステージの最初の所定数のパル
スを前述したように捨てているので、分圧切換え信号を
出すタイミングは、この所定数のパルスが終わる前にお
くことが好ましい。なお、本発明の実施は、前記の形態
に限られるものではなく、例えば、受光器の数は2つに
限られず、1つだけでもよい。受光器が1つのときは、
感知領域は1種類しか設定できないが、切換えスイッチ
SW1、SW4は不要になり、ホールド回路47a又は
ホールド回路47bは1つで済む。その他、本発明の範
囲内において種々の設計変更を施すことが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の測距形光学式測定
装置によれば、基準距離を伝搬する時間に相当する値
を、実際に基準発光部から電磁波パルスを発射させて測
定して得ているので、受光部の受光動作や測定部の測定
動作に潜在的に誤差が含まれていても、演算部における
演算においてその誤差を打ち消し、変動を除去すること
ができる。したがって、測定される被測定物体までの距
離の精度を向上させることができる。
【0032】また、受光部から測定部に至る回路を1系
統とすることにより、測距発光部の動作に基づく処理
と、基準発光部の動作に基づく処理とを共通化すれば、
誤差をより低減することができる。さらに、投受光装置
と演算部との間をケーブルで接続する構成にすれば、ケ
ーブルの伝送容量が小さくても済むので、車両と路面と
の反射強度の差異により車両を感知していた従来の車両
感知装置に本発明の測距形光学式測定装置を追加すると
き、従来使用していたケーブルを流用することができ
る。また、1本のケーブルで、測定部で得られた信号
(測距信号)を時分割伝送するので、減衰率が同じにな
り、同じ歪みで伝送される。よって、演算部で比率演算
するときに誤差が排除される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両感知用の測距形光学式測定装置の設置例を
示す図である。
【図2】投受光装置の断面図であり、(a) は側断面図、
(b) は底面断面図である。
【図3】投受光装置の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本体制御部の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図5】受光基板及び制御基板の各部の信号波形の関係
を示す波形図である。
【図6】タイミング制御ロジックの行う各種切換えスイ
ッチSW1−SW4その他の切換え手順を示すタイミン
グ図である。
【図7】図3に示した投受光装置の回路構成を改変した
回路構成の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 投受光装置 12 本体制御部 21 発光基板 22 受光基板 23 制御基板 31 測距発光器 32 基準発光器 33a,33b 受光器 41 増幅器 42 バンドパスフィルタ 43 AGC増幅器 44 パルス化回路 45 時間差パルス化回路 46 積分器 47a,47b ホールド回路 48 タイミング制御ロジック 49 遅延回路 51 A/D変換器 52 タイミング回路 53 CPU SW1−SW4 切換えスイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波パルスを物体に発射して反射波を受
    光するまでの時間を測定することにより、その物体まで
    の距離を測定する測距形光学式測定装置において、 装置外部の所定方向に電磁波パルスを発射する測距発光
    部と、 測距発光部の動作よりも基準距離相当分遅延したタイミ
    ングで電磁波パルスの発射動作を行う基準発光部と、 測距発光部から発射された電磁波パルスの反射波、及び
    基準発光部から発射された電磁波パルスを受光する受光
    部と、 受光部の受光信号に基づき測距発光部の動作又は基準発
    光部の動作から受光するまでの時間を測定する測定部
    と、 測定部により測定された基準距離を伝搬する時間に相当
    する値及び被測定物体までの距離を伝搬する時間に相当
    する値に基づいて演算をすることにより被測定物体まで
    の距離を求める演算部とを有することを特徴とする測距
    形光学式測定装置。
  2. 【請求項2】前記受光部から測定部に至る回路を1系統
    とすることにより、測距発光部の動作に基づく処理と、
    基準発光部の動作に基づく処理とを共通化したことを特
    徴とする請求項1記載の測距形光学式測定装置。
  3. 【請求項3】前記測距発光部、基準発光部、受光部及び
    測定部を、道路の上方所定位置に設置された投受光装置
    に搭載し、 投受光装置と演算部との間をケーブルで接続したことを
    特徴とする請求項1記載の測距形光学式測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134101A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Niigata Univ パルス幅測定装置およびそれを備えた距離測定装置

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JP2008134101A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Niigata Univ パルス幅測定装置およびそれを備えた距離測定装置

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