JPH10206509A - モード切り換え回路およびモード切り換え方法 - Google Patents

モード切り換え回路およびモード切り換え方法

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JPH10206509A
JPH10206509A JP9011073A JP1107397A JPH10206509A JP H10206509 A JPH10206509 A JP H10206509A JP 9011073 A JP9011073 A JP 9011073A JP 1107397 A JP1107397 A JP 1107397A JP H10206509 A JPH10206509 A JP H10206509A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】専用のモード切り換え端子が不要なモード切り
換え回路を提供する。 【解決手段】このモード切り換え回路2aは、VDD1
端子に初段が内部接続されるカスケード接続された複数
のインバータ22,23と、インバータ23の出力を計
数し、それぞれのビット出力をテストモード設定信号と
して内部論理回路3に供給する複数ビットのバイナリカ
ウンタを用いたモード設定回路部24とから構成され、
外部から供給されるVDD1がダイオード素子1で所定
の電圧に降圧されてなるVDD2により半導体装置内部
が駆動され、かつVDD1をオフして接地電位にしたと
きに、VDD2の電位が所定時間だけ所定の保持容量素
子21で維持されるとともに、VDD1がオンオフした
ときの電位変化をモード設定信号として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置のモード
切り換え回路およびモード切り換え方法に係わり、特に
テストモードの設定のための外部端子が不要な切り換え
回路およびモード切り換え方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のモード切り換え回路にお
いて、専用の外部端子を用いて通常動作とテストモード
を切り換える一例を示した図4を参照すると、この回路
は、テスト端子TESTを備え、この端子からバッファ
41を介して入力するテスト信号に応答して入力端子I
Nに供給される信号を、バッファ44を介して出力端子
46に出力するモード切り換え回路2を複数個内蔵し、
通常動作時にはこれらのモード切り換え回路2bの出力
する信号が供給され、処理結果の信号をモード切り換え
回路2bに戻して出力端子OUTから出力する内部論理
回路3とからなる。モード切り換え回路2bは、テスト
信号を入力するインバータ25とその出力を入力するA
ND26と、バッファ42の出力信号を入力するAND
27と、これらのAND26および27の出力と内部論
理回路3の出力を選択的に出力端子OUTに出力するセ
レクタ回路部28とからなる。
【0003】上述したテストモード切り換え回路は、通
常動作時には、テスト端子TESTに論理レベルのハイ
レベル(以下、“1”と称す)が供給されることによっ
て、モード切り換え回路2bのAND26は入力端子I
Nの論理値に係わらず一義的にロウレベル(以下、
“0”と称す)となり、AND27は“1”を内部論理
回路3に供給し、内部論理回路3内部における所定の信
号処理結果の出力をモード切り換え回路2bのセレクタ
回路部28に出力する。セレクタ回路部28はAND2
6の出力が“0”であるから内部論理回路の出力を選択
し、出力端子OUTに出力させることによって通常動作
をさせている。
【0004】テストモード動作時は、テスト端子TES
Tに“0”を供給することでモード切り換え回路2bの
AND27の方が入力端子INの論理値に係わらず一義
的に“0”となり、AND26は“1”をセレクタ回路
部28に出力するので、セレクタ回路部28はAND2
6の出力の“1”を選択し、出力端子OUTに出力させ
ることによってテスト動作をさせている。つまり、外部
から専用端子に入力される信号により内部の動作モード
を切り換えている。
【0005】一方、近年の半導体装置の大規模化および
多機能化により、外部端子の増加が著しくなってきてた
ため、外部端子の削減が急務になってきている。このニ
ーズに応えるべく専用の外部端子を用いずにモード切り
換えを実現する例が、特開昭63−10538号公報に
記載されている。
【0006】同公報記載の、モード切り換え用制御端子
を他の端子と共用する例の回路図を示した図5を参照す
ると、このモード切り換え回路は、制御端子INから信
号が供給される入力バッファ51と、この入力バッファ
51の出力がそれぞれ供給されるレベル判定回路52お
よび55と、レベル判定回路55の出力とレベル判定回
路52の出力をインバータ53を介した出力とをそれぞ
れ入力するAND54と、このAND54の出力を入力
して計数するカウンタ56とからなる。
【0007】さらに図5の動作説明用のタイミングチャ
ートを示した図6およびこのタイミングチャートの波形
鈍化を考慮して示した図7を併せてそれぞれ参照する
と、このモード切り換え回路は、例えば制御端子INに
入力信号として通常動作時には“1”の信号が、テスト
動作時にはレベル判定回路部52の判定レベルとなるV
THレベルとレベル判定回路部55の判定レベルとなる
VTLレベルとの中間レベルの信号がそれぞれ供給され
るものとする。このとき、レベル判定回路52がVTH
レベルと電源電位VDD間を論理値“1”と認識する領
域V1、レベル判定回路55がVTLレベルと電源電位
VDD間を論理値“1”と認識する領域V2、レベル判
定回路52がVTHレベルと接地電位GND間を論理値
“0”と認識する領域V3、レベル判定回路55がVT
Lレベルと接地電位GND間を論理値“0”と認識する
領域V4とする(図6,7の制御端子INの入力波形)。
【0008】ここではまず図6を参照して正常に動作す
る場合について説明する(図7を用いた異常動作につい
ては後述する)。通常動作時には、制御端子INに上述
した“1”の信号としてVDDレベルが、“0”の信号
としてGNDレベルが供給されることにより、レベル判
定回路部52は判定レベルVTHよりも高いVDDレベ
ルに応答して入力信号と同じVDDレベルを出力する
(図6のレベル判定回路52の出力波形)。
【0009】次段のインバータ53は、この波形が論理
“1”と認識する領域内にあるので、インバータ53か
らはその反転レベルの“0”が出力される(図6のイン
バータ53の出力波形)。レベル判定回路55もVDD
レベルがその判定レベルVTHよりも高いので入力信号
と同じVDDレベルが出力される(図6のレベル判定回
路54の出力波形)。
【0010】したがって、インバータ53およびレベル
判定回路55の出力信号がそれぞれ相反する極性になる
ので、これらの信号を入力するAND55の出力はGN
Gレベルになる(図6のAND55の出力波形)。
【0011】テストモード動作時には、制御端子INに
上述した中間レベルの信号が供給されるので、レベル判
定回路部52は判定レベルVTHよりも低い中間レベル
に応答してGNDレベルを出力し(図6のレベル判定回
路部52の出力)、インバータ53からはその反転され
た“1”が出力される(図6のインバータ53の出
力)。
【0012】レベル判定回路55は中間レベルがその判
定レベルVTLよりも高いのでVDDレベルを出力する
(図6のレベル判定回路55の出力回路)。
【0013】したがって、インバータ53およびレベル
判定回路55の出力信号がそれぞれVDDレベルになる
ので、これらの信号を入力するAND55の出力はVD
Dレベルになる(図6のAND55の出力波形)。
【0014】すなわち、外部から制御端子に供給される
信号の電位によって、内部の動作モードを切り換えるこ
とができる。
【0015】さらに、信号入力端子およびモード切り換
え用の制御端子を共用する他の従来例が特開平7−12
902号公報に記載されている。同公報記載のモード切
り換え回路の回路図を示した図8(a)およびその動作
説明用のタイミングチャートを示した図8(b)をそれ
ぞれ参照すると、この回路は、電源電位VDD2および
電源電位VDD1の間に負荷抵抗803およびNチャネ
ル型MOSトランジスタ801が直列接続され、この直
列接続点からモード設定検出信号を取り出す。
【0016】Nチャネル型MOSトランジスタ801の
ゲート電極に制御端子INからモード設定信号が供給さ
れ、この信号は内部論理回路へも供給されるように構成
される。
【0017】通常動作状態における入力信号の“0”は
GNDレベルで、”1”はVDD1電位、テスト時のモ
ード設定信号の“0”はGND電位で、“1”はVDD
3電位、半導体装置80の駆動電源をVDD2電位、N
チャネル型MOSトランジスタ801のソース電極側の
電位はVDD1電位以上とする。
【0018】通常動作時は、制御端子INに通常信号の
レベルであるGND電位またはVDD1電位が供給され
ても、モード設定検出信号804にはNチャネル型MO
Sトランジスタ801のソース電極がVDD1電位以上
であるから非導通状態にあるため、VDD1電位にNチ
ャネル型MOSトランジスタ801のしきい値電位であ
るVDD1電位以上の電位を加算したVDD2電位が出
力される。
【0019】テストモード動作時は、制御端子INにモ
ード設定信号の“1”であるVDD3電位が供給され
て、Nチャネル型MOSトランジスタ801を導通状態
にし、モード設定検出信号804にVDD1電位が出力
される。
【0020】すなわち、外部から制御端子INに供給さ
れた信号の電位によって内部の動作モードを切り換える
構成になっている。また、VDD2電位が単一電源で生
成される場合は、半導体装置80内で昇圧回路を用いて
実現させている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
平7−12902号公報記載の従来のモード切り換え回
路は、半導体装置の大規模化に反してパッケージは極力
大きくならないように設計しているため、外部端子の配
置可能な数はそれほど増加していない。その結果、テス
トモード専用の端子を設けてしまうと、通常動作で使用
される外部端子の配置可能な本数が減るため、内部論理
回路の機能を縮小せざるを得ない。
【0022】したがって、テストモードを実現する場合
には専用の外部端子が必要となり、端子数が増加するこ
とで所望の回路が実現できなくなるという欠点がある。
【0023】さらに、CMOS回路で構成される半導体
装置では、定常状態で電源電流が発生しないという特徴
がある。この特徴を利用して、電源電流が流れるか否か
を測定するIDDQテストにより、製造時に発生する不
良の検出を行なっているが、昇圧回路によって定常状態
で一定の電源電流が発生すると、このIDDQテストが
適用出来なくなり、半導体装置の信頼性を低下させると
いう欠点がある。
【0024】一方、特開昭63−10538号公報記載
の従来のモード切り換え回路は、図7のタイミングチャ
ートに示したように、実際の制御端子INに供給される
入力信号波形は、ある時間幅を有して電源電位VDD電
位から接地電位GND電位、あるいは接地電位GNDか
ら電源電位VDDに変化するため、AND回路54の出
力にスパイク波形が発生する。
【0025】すなわち、図6で前述したように、電位変
化の時間幅が短い理想的な入力信号であれば、通常動作
時におけるAND54は制御端子INの“1”に対して
“0”を出力するが、制御端子INの“1”がタイミン
グt1〜t7の時間幅を有する場合は、レベル判定回路
52の出力は、その論理値“1”認識領域V5になるタ
イミングt6までずれ込み、さらにインバータ53の出
力はタイミングt7でその入力を認識して“0”を出力
する。
【0026】一方レベル判定回路54はタイミングt2
で制御端子INの“1”を認識し“1”を出力する。そ
の結果、AND55はタイミングt3でインバータ53
の出力がまだ変化していない“1”とレベル判定回路5
4の変化後の出力“1”とを演算し、“1”のスパイク
パルスを発生してしまう。
【0027】制御端子INの“1”から“0”への遷移
時タイミングt8〜t14においても同様に時間幅の関
係からタイミングt11においてAND55が“1”を
認識し“1”のスパイクパルスを発生する。したがっ
て、通常動作状態時に制御端子に“1”のVDD電位、
“0”のGND電位を供給すると、モード切り換え回路
の設定が誤設定され、所望の動作を実現できない場合が
あるという欠点がある。
【0028】また、上述したいずれの従来例において
も、通常動作時に使用する入力端子には、常にモード切
り換え回路によって付加容量が付加されるので、モード
切り換え用の制御端子は通常の入力端子およびモード切
り換え用の制御端子を共有すると、通常動作時に動作速
度が遅くなるという欠点もある。
【0029】本発明の目的は、上述の欠点に鑑みなされ
たものであり、通常動作とテストモード動作を切り換え
るための専用の外部端子を設けることなく、かつ、通常
の入力端子および専用の制御端子を共用することなく、
電源電位VDDを変動させることによってテストモード
に移行させることができる通常の入力端子を有するモー
ド切り換え回路および切り換え方法を提供することにあ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明のモード切り換え
回路の特徴は、テストモードまたは通常動作モードに切
り換えるために供給されるモード設定信号に応答してテ
ストモード設定信号を生成し内部論理回路へ出力する半
導体装置内蔵のモード切り換え回路において、外部から
供給される第1の電源がレベルシフト素子で所定の電圧
に降圧されてなる第2の電源により前記半導体装置内部
が駆動され、かつ第1の電源をオフして接地電位にした
ときに前記第2の電源の電位が所定時間だけ電位保持容
量素子で維持されるとともに、第1の電源がオンオフし
たときの電位変化を前記モード設定信号として用いるこ
とにある。
【0031】また、前記モード設定信号は、第1の電源
を外部から接地電位に低下させたときに、この電位低下
に追従して前記保持容量素子で維持される電位が接地電
位に遷移する前に前記第1の電源を前記所定の電位に復
帰させる操作が予め定める所定の回数だけ実行されるこ
とにより生成することができる。
【0032】さらに、第1の電源端子に初段が内部接続
されるカスケード接続された複数のインバータと、これ
らのインバータの最終段出力を計数するとともにそれぞ
れのビット出力を前記テストモード設定信号として前記
内部論理回路に供給する複数ビットのバイナリカウンタ
を用いたモード設定回路部とから構成される。
【0033】さらにまた、前記カウンタがn(nは2以
上の整数)ビット構成のとき、第1の電源をオンオフさ
せた操作の回数に応答して論理レベルのハイレベルまた
はロウレベルをそれぞれの前記ビット出力に対応させた
最大で2n −1種類のテストモードを設定することもで
きる。
【0034】本発明のモード切り換え方法の特徴は、テ
ストモードまたは通常動作モードに切り換えるために供
給されるモード設定信号に応答してテストモード設定信
号を生成し内部論理回路へ出力する半導体装置内蔵のモ
ード切り換え回路であって、外部から供給される第1の
電源が半導体素子で所定の電圧に降圧されてなる第2の
電源により前記半導体装置内部が駆動され、かつ第1の
電源がオフしたときに前記第2の電源電位が所定時間だ
け電位保持容量素子で維持されるとともに、第1の電源
の電位変化を前記モード設定信号とするモード切り換え
回路を用い、外部からの操作により前記第1の電源の所
定の電位を接地電位に低下させるときに、この電位低下
に追従して前記電位保持容量素子の電位が接地電位に遷
移する前に前記第1の電源を前記所定の電位に復帰させ
るオンオフ操作を予め定める所定の回数だけ行なうこと
によって、前記テストモードまたは通常動作モードに前
記内部論理回路を移行させることにある。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の
モード切り換え回路およびその周辺回路を示した一実施
の形態のブロック図である。図1を参照すると、この半
導体装置は、第1の電源電位(以下、VDD1と称す)
の変化をモード設定信号として入力し、テストモード設
定信号として生成するモード切り換え回路2aと、この
モード切り換え回路2aから出力されるテストロード設
定信号が供給される内部論理回路3とを備え、VDD1
の電位にアノード電極を接続するダイオード素子1のカ
ソード電極の電位を第2の電源電位(以下、VDD2と
称す)とし、このVDD2およびGNDの間にモード切
り換え回路2aと内部論理回路3と容量素子21とが接
続される。この容量素子21は、VDD1を接地電位に
してオフしたとき、例えば2.8VのVDD2電位をそ
の容量値により決る時間の間維持する役割りを持ってい
る。
【0036】モード切り換え回路2aは、VDD2とG
NDの間にPチャネル型MOSトランジスタP1および
Nチャネル型MOSトランジスタN1からなるインバー
タ回路22とPチャネル型MOSトランジスタP2およ
びNチャネル型MOSトランジスタN2からなるインバ
ータ回路23とモード設定回路部24とが互いに並列状
態で接続され、インバータ回路22の入力端はVDD1
に接続され、その出力端はインバータ回路23の入力端
に、インバータ回路23の出力端はモード設定回路部2
4の入力端にそれぞれ接続されて構成され、モード設定
回路部24の出力端は内部論理回路3入力端に接続され
ている。
【0037】すなわち、モード切り換え回路部2aおよ
び内部論理回路3がVDD2から電流が供給されるのに
対し、このモード設定回路部2aの入力側のインバータ
22の入力端はVDD2よりも電位の高いVDD1に接
続されている。
【0038】また、容量素子21は、例えば、ゲートア
レイで設計される場合は半導体装置内の未使用の電極パ
ッドを用いて形成し、セルベースICで設計される場合
は、パッド領域の空き領域にアルミニュームやポリシリ
コン等の材料により形成される。
【0039】上述した回路構成からなるモード設定回路
部24の動作の概要は以下に述べるとおりである。すな
わち、通常動作時には、VDD1を常に所定の電源電
位、ここでは3.3Vに維持することにより内部論理回
路3およびモード設定回路部24にはVDD2の2.8
Vが供給され通常動作が行われる。この回路ではVDD
1を“0”に瞬間的に低下させるとダイオード素子1の
カソード側の電位VDD2は容量素子21の容量値にし
たがって低下し、“1”に戻すとダイオード素子1のオ
ン抵抗値および容量素子21の容量値で決まる所定の時
定数による速度に応答して電位が上昇する。
【0040】したがって、テストモード時には、VDD
1を“0”に瞬間的に低下させるとともに、このVDD
1の変化に追従して容量素子21により決まる駆動電圧
VDD2の低下速度よりも速くVDD1の電位を元の
“1”に復帰させ、このVDD1の電位変化をモード設
定回路部24で検出することによってモード設定回路部
24のモード設定信号を活性化し、内部論理回路3をテ
ストモードに切り換えて所定のテストを行う。
【0041】ここで、モード設定回路部24として、例
えば公知のバイナリカウンタを用いた場合を説明する。
バイナリカウンタの回路図を示した図2(a)を参照す
ると、このモード設定回路部24のバイナリカウンタ
は、入力端を図1のインバータ23の出力端に接続さ
れ、出力端OUT1およびOUT2が内部論理回路3に
接続される、一例としてD型フリップフロップで構成し
た一般的なT型フリップフロップ247および278か
らなる2ビットのカウンタである。OUT1はフリップ
フロップ247の出力、OUT2はフリップフロップ2
48の出力とし、OUT1の信号を内部論理回路3の第
1のテストモードに、OUT2の信号を第2のテストモ
ードにそれぞれ使用する。これらのテストモードはそれ
ぞれ内部論理回路内において選択され、対応する回路が
テストされる。
【0042】このバイナリカウンタによるモード設定回
路部24は、動作説明用のタイミングチャートを示した
図2(b)を参照すると、OUT1はタイミングt4お
よびt5期間が第1のテストモード設定期間、タイミン
グt7およびt9期間が第3のテストモード設定期間に
なり、OUT2はタイミングt5およびt9期間が第2
のテストモード設定期間になることを示しており、合計
3種類のテストモードの設定ができる。5番目のMOD
E信号の後縁のタイミングでモード設定信号を“1”に
戻し、以後その状態を維持させれば通常動作状態に復帰
させることができる。したがって、カウンタの構成がn
(nは2以上の整数)ビットであれば、2n −1種類の
テストモードが設定可能である。
【0043】つぎに、図3およびこのバイナリカウンタ
によるモード設定回路部の動作説明用タイミングチャー
トを示した図3を併せて参照しながら動作を説明する。
【0044】上述したようにVDD1は3.3Vが供給
され、ダイオード素子1のしきい値電位は0,5V、容
量素子21の容量値は30pFとすると、VDD2は
2.8Vが供給されている。この状態で、バイナリカウ
ンタ24のクロックC端子に供給されるモード設定信号
MODEは、電源電位VDD1を瞬間的に3.3V→0
V→3.3Vにすることによって通常動作モードおよび
テストモードの設定をする。
【0045】まずタイミングt1〜t2の第1番目のV
DD1の変化3.3V→0V→3.3Vに応答して供給
されるモード設定信号MODE“0”によりフリップフ
ロップ247および248をそれぞれ初期化すると同時
に、通常動作モードの設定を行う。
【0046】この第1番目のモード設定信号MODEに
応答して、フリップフロップ247は“0”に遷移し、
次のモード設定信号MODEを入力するタイミングt3
までその状態を保持する。この期間t1〜t3はフリッ
プフロップ247および248とも“0”であり、VD
D1はタイミングt2で3.3Vに戻してあるのでモー
ド設定信号MODEも“1”に戻り、半導体装置全体と
しては通常電源電位状態になり、期間t1〜t3は通常
動作モードになる。
【0047】次に、タイミングt3において、第2番目
のVDD1の変化3.3V→0V→3.3Vに応答して
供給されるモード設定信号MODEが再び“0”にな
る。この“0”により内部論理回路3の第1のテストモ
ード設定を行う。このときフリップフロップ247の出
力OUT1は極性反転して“1”になり次のモード設定
信号MODEが入力されるまでその状態を維持する。フ
リップフロップ248の出力OUT2はまだ“0”を維
持している。
【0048】VDD1はタイミングt4で3.3Vに戻
してあるのでモード設定信号MODEも“1”に戻り、
半導体装置全体としては通常電源電位状態になり、期間
t3〜t5は信号OUT1が供給される内部論理回路の
所定の回路が第1のテストモードになる。
【0049】次に、タイミングt5において、第3番目
のVDD1の変化3.3V→0V→3.3Vに応答して
供給されるモード設定信号MODEがまた“0”にな
る。この“0”により内部論理回路3の第2のテストモ
ード設定を行う。このときフリップフロップ247の出
力OUT1は再び極性反転して“0”になり次のモード
設定信号MODEが入力されるまでその状態を維持す
る。フリップフロップ248の出力OUT2はこのタイ
ミングt5で“1”に復帰し、フリップフロップ247
の出力が反転するまで“1”を維持している。
【0050】この場合もVDD1はタイミングt6で
3.3Vに戻してあるのでモード設定信号MODEも
“1”に戻り、半導体装置全体としては通常電源電位状
態になり、期間t5以降次のタイミング変化まで信号O
UT2が供給される内部論理回路3の所定の回路が第2
のテストモードになる。
【0051】上述した動作を2ビットバイナリカウンタ
のカウント値が1巡するまで実行することにより、テス
トモード設定信号を生成して内部論理回路をテスト状態
にすることが出来る。
【0052】上述したように、バイナリカウンタの有す
るビット数の2n 回数分だけVDD1を3.3V→0V
と変化させ、このVDD1の変化に追従して容量素子2
1により決まる駆動電圧VDD2の低下速度よりも速く
VDD1の電位を元の3.3Vに復帰させ、このVDD
1の電位変化をモード設定回路部24のバイナリカウン
タで検出することによって、2n −1回数分のテストモ
ードの設定を行うことが出来る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモード切
り換え回路は、テストモードまたは通常動作モードに切
り換えるために供給されるモード設定信号に応答してテ
ストモード設定信号を生成し内部論理回路へ出力する半
導体装置内蔵のモード切り換え回路であって、外部から
供給される第1の電源が半導体素子で所定の電圧に降圧
されてなる第2の電源により半導体装置内部が駆動さ
れ、かつ第1の電源がオフしたときに第2の電源電位が
所定時間だけ電位保持容量素子で維持されるとともに、
第1の電源の電位変化をモード設定信号とするモード切
り換え回路を用い、外部からの操作により第1の電源の
所定の電位を接地電位に低下させるときに、この電位低
下に追従して電位保持容量素子の電位が接地電位に遷移
する前に第1の電源を所定の電位に復帰させるオンオフ
操作を予め定める所定の回数だけ行なうことによって、
テストモードまたは通常動作モードに内部論理回路を移
行させるので、第1の効果は、テストモードにするため
の専用の制御端子を必要とせず、従来に比べて少なくと
も1本の外部端子が削減できる。
【0054】また、第2の効果は、半導体装置にモード
設定信号を発生させるための昇圧回路を内蔵させる必要
が無いので、一定の電源電流が発生せず、その結果ID
DQテストが適用でき、従来は、テストパターンに依存
していた故障検出率に比べてIDDQテスト適用により
常時95パーセント以上の故障検出率が確保でき、半導
体装置の信頼性が向上する。
【0055】さらに、第3の効果として、他の信号端子
とモード切り換え端子を共用しないので、他の信号端子
にモード切り換え回路を接続する必要が無く、付加容量
が付加されなくなり、通常動作時の動作速度が従来に比
べて高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモード切り換え回路およびその周辺回
路を示した回路図である。
【図2】(a)図1におけるモード設定回路部の一例を
示すバイナリカウンタの回路図である。 (b)動作説明用のタイミングチャートである。
【図3】図1の回路動作説明用のタイミングチャートで
ある。
【図4】従来のモード設定回路部の一例を示す回路図で
ある。
【図5】従来のモード設定回路部の他の例を示す回路図
である。
【図6】図6の回路の動作説明用のタイミングチャート
である。
【図7】図6における波形鈍化を考慮したタイミングチ
ャートである。
【図8】(a)従来のモード設定回路部のさらにまた他
の例を示す回路図である。 (b)動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ダイオード素子 2a,2b モード切り換え回路 3 内部論理回路 21 容量素子 22,23,25,53 インバータ 24 モード設定回路部 26,27,54 AND 28 セレクタ回路 41,42,51,802 入力バッファ 44 出力バッファ 52,55 レベル判定回路 56 カウンタ 80 半導体装置 247,248 D型フリップフロップ 803 負荷抵抗 804 モード設定検出信号 P1,P2 Pチャネル型MOSトランジスタ N1,N2,801 Nチャネル型MOSトランジス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テストモードまたは通常動作モードに切
    り換えるために供給されるモード設定信号に応答してテ
    ストモード設定信号を生成し内部論理回路へ出力する半
    導体装置内蔵のモード切り換え回路において、外部から
    供給される第1の電源がレベルシフト素子で所定の電圧
    に降圧されてなる第2の電源により前記半導体装置内部
    が駆動され、かつ第1の電源をオフして接地電位にした
    ときに前記第2の電源の電位が所定時間だけ電位保持容
    量素子で維持されるとともに、第1の電源がオンオフし
    たときの電位変化を前記モード設定信号として用いるこ
    とを特徴とするモード切り換え回路。
  2. 【請求項2】 前記モード設定信号は、第1の電源を外
    部から接地電位に低下させたときに、この電位低下に追
    従して前記電位保持容量素子で維持される電位が接地電
    位に遷移する前に前記第1の電源を前記所定の電位に復
    帰させる操作が予め定める所定の回数だけ実行されるこ
    とにより生成される請求項1記載のモード切り換え回
    路。
  3. 【請求項3】 第1の電源端子に初段が内部接続される
    カスケード接続された複数のインバータと、これらのイ
    ンバータの最終段出力を計数するとともにそれぞれのビ
    ット出力を前記テストモード設定信号として前記内部論
    理回路に供給する複数ビットのバイナリカウンタを用い
    たモード設定回路部とから構成される請求項1記載のモ
    ード切り換え回路。
  4. 【請求項4】 前記カウンタがn(nは2以上の整数)
    ビット構成のとき、第1の電源をオンオフさせた操作の
    回数に応答して論理レベルのハイレベルまたはロウレベ
    ルをそれぞれの前記ビット出力に対応させた最大で2n
    −1種類のテストモードを設定する請求項3記載のモー
    ド切り換え回路。
  5. 【請求項5】 テストモードまたは通常動作モードに切
    り換えるために供給されるモード設定信号に応答してテ
    ストモード設定信号を生成し内部論理回路へ出力する半
    導体装置内蔵のモード切り換え回路であって、外部から
    供給される第1の電源が半導体素子で所定の電圧に降圧
    されてなる第2の電源により前記半導体装置内部が駆動
    され、かつ第1の電源がオフしたときに前記第2の電源
    電位が所定時間だけ電位保持容量素子で維持されるとと
    もに、第1の電源の電位変化を前記モード設定信号とす
    るモード切り換え回路を用い、外部からの操作により前
    記第1の電源の所定の電位を接地電位に低下させるとき
    に、この電位低下に追従して前記電位保持容量素子の電
    位が接地電位に遷移する前に前記第1の電源を前記所定
    の電位に復帰させるオンオフ操作を予め定める所定の回
    数だけ行なうことによって、前記テストモードまたは通
    常動作モードに前記内部論理回路を移行させることを特
    徴とするモード切り換え方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005117025A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Power Integrations Inc 高電圧集積回路用のモード選択のための方法と装置
JP2015170146A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 アルプス電気株式会社 電子回路

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