JPH10206411A - 熱変色性液晶を用いた、試験片の温度較正法 - Google Patents
熱変色性液晶を用いた、試験片の温度較正法Info
- Publication number
- JPH10206411A JPH10206411A JP9349858A JP34985897A JPH10206411A JP H10206411 A JPH10206411 A JP H10206411A JP 9349858 A JP9349858 A JP 9349858A JP 34985897 A JP34985897 A JP 34985897A JP H10206411 A JPH10206411 A JP H10206411A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- liquid crystal
- test material
- analyte
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54366—Apparatus specially adapted for solid-phase testing
- G01N33/54373—Apparatus specially adapted for solid-phase testing involving physiochemical end-point determination, e.g. wave-guides, FETS, gratings
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/84—Systems specially adapted for particular applications
- G01N21/8483—Investigating reagent band
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T436/00—Chemistry: analytical and immunological testing
- Y10T436/11—Automated chemical analysis
- Y10T436/112499—Automated chemical analysis with sample on test slide
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Hematology (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 試験片の温度を較正する手段の提供。
【解決手段】 試験片近傍に熱変色性液晶を設け、その
液晶の反射率を計測して試験片の温度を決定し、試験片
の温度を較正する手段。
液晶の反射率を計測して試験片の温度を決定し、試験片
の温度を較正する手段。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診断試験片及び反
射分光計によって診断試験片を読み取るための改良され
た方法に関する。
射分光計によって診断試験片を読み取るための改良され
た方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人の体液のような液体中の成分を分析す
るための試験片は周知である。通常、このような試験片
は、試験流体中の分析対象物の存在に対し、視覚的に検
出可能な信号、たとえば変色をもって応答する試薬系を
吸収させた吸収性材料でできている。試験片の一つ以上
の試験フィールドに現れるこの変色は、酸化還元染料が
酸化又は還元されて有色の応答を生じさせる酵素反応の
結果であることができる。あるいはまた、試験片は、分
析対象物及びその分析対象物に特異的な標識抗体が中を
流れて分析対象物/標識抗体の結合体を形成することが
できる材料でできている。これらの結合体が試験片の特
定の検出区域で捕らえられて、流体試料中の分析対象物
の濃度を表す検出可能な応答を提供する。
るための試験片は周知である。通常、このような試験片
は、試験流体中の分析対象物の存在に対し、視覚的に検
出可能な信号、たとえば変色をもって応答する試薬系を
吸収させた吸収性材料でできている。試験片の一つ以上
の試験フィールドに現れるこの変色は、酸化還元染料が
酸化又は還元されて有色の応答を生じさせる酵素反応の
結果であることができる。あるいはまた、試験片は、分
析対象物及びその分析対象物に特異的な標識抗体が中を
流れて分析対象物/標識抗体の結合体を形成することが
できる材料でできている。これらの結合体が試験片の特
定の検出区域で捕らえられて、流体試料中の分析対象物
の濃度を表す検出可能な応答を提供する。
【0003】このような試験片を使用して得られる検出
可能な応答を視覚的に観察して、試料中の分析対象物の
定性的又は半定性的測定結果を得ることができるが、発
色した試験片を計器的に読み取ることにより、多数の試
験片のより多大な定量化及びより高速で信頼できる扱い
を実現することができる。通常、このような計器的読み
取りは、試験フィールド面からの反射の強さを測定する
反射分光計の使用によって達成される。この種の計器
は、試験片に対してある角度(通常は90°)で光を照
らし、反射した光を異なる角度(通常は45°)で検出
し、計測した色又は波長範囲を光源又は検出器のいずれ
かで選択することにより、発色した試験片中の反射光の
強さを測定する。
可能な応答を視覚的に観察して、試料中の分析対象物の
定性的又は半定性的測定結果を得ることができるが、発
色した試験片を計器的に読み取ることにより、多数の試
験片のより多大な定量化及びより高速で信頼できる扱い
を実現することができる。通常、このような計器的読み
取りは、試験フィールド面からの反射の強さを測定する
反射分光計の使用によって達成される。この種の計器
は、試験片に対してある角度(通常は90°)で光を照
らし、反射した光を異なる角度(通常は45°)で検出
し、計測した色又は波長範囲を光源又は検出器のいずれ
かで選択することにより、発色した試験片中の反射光の
強さを測定する。
【0004】分光計は、ある特定の時点で反射率読み取
りを行うようにプログラムされ、また、反応速度及び/
又は平衡がしばしば温度依存性である理由により、視覚
的に検出可能な信号の強さは周囲温度の変化とともに変
化するため、温度変化の要因を検定から排除することが
できる何らかの手段が必要とされる。
りを行うようにプログラムされ、また、反応速度及び/
又は平衡がしばしば温度依存性である理由により、視覚
的に検出可能な信号の強さは周囲温度の変化とともに変
化するため、温度変化の要因を検定から排除することが
できる何らかの手段が必要とされる。
【0005】本発明は、分光光度計測手段による試験片
の読み取りに関連して熱変色性液晶を使用して、周囲温
度の変化に関して分光光度計の出力値を補正することを
支援する。研究及び試験における熱変色性液晶(TL
C)の使用は、特に流動視覚化及び熱伝導研究の分野で
ますます広がっている。TLCは、その名称が暗示する
とおり、温度の変化に対し、色を変えることによって反
応する。TLCは通常、キラルな(ねじれた)分子構造
を有し、有機化学物質の光学混合物からなる。これらの
物質の正しい名称は、コレステリック液晶又はキラル・
ネマチック液晶である。「コレステリック」とは歴史的
であり、熱変色性液晶に特徴的な性質及び構造を示した
最初の物質がコレステロールのエステルであった事実に
由来する。しかし、コレステロール又は他のステロール
類に関連しない多くの光学活性化学物質及びそれらの混
合物もまた、コレステリック液晶構造を示す。TLC混
合物は、その化学組成にしたがって二つの別々のタイプ
に分けることができる。これらのタイプとは、コレステ
リックタイプ、すなわち、コレステロール及び他のステ
ロール関連の化学物質のみからなる配合物と、キラル・
ネマチックタイプ、すなわち、非ステロールベースの化
学物質のみからなる配合物である。TLCの第三の範疇
は、コレステリック化学物質とキラル・ネマチック化学
物質とを混合して、純粋なコレステリック前駆体と純粋
なキラル・ネマチック前駆体との間の物理的及び化学的
性質の連続を示す配合物を提供することができる事実か
ら生じる。
の読み取りに関連して熱変色性液晶を使用して、周囲温
度の変化に関して分光光度計の出力値を補正することを
支援する。研究及び試験における熱変色性液晶(TL
C)の使用は、特に流動視覚化及び熱伝導研究の分野で
ますます広がっている。TLCは、その名称が暗示する
とおり、温度の変化に対し、色を変えることによって反
応する。TLCは通常、キラルな(ねじれた)分子構造
を有し、有機化学物質の光学混合物からなる。これらの
物質の正しい名称は、コレステリック液晶又はキラル・
ネマチック液晶である。「コレステリック」とは歴史的
であり、熱変色性液晶に特徴的な性質及び構造を示した
最初の物質がコレステロールのエステルであった事実に
由来する。しかし、コレステロール又は他のステロール
類に関連しない多くの光学活性化学物質及びそれらの混
合物もまた、コレステリック液晶構造を示す。TLC混
合物は、その化学組成にしたがって二つの別々のタイプ
に分けることができる。これらのタイプとは、コレステ
リックタイプ、すなわち、コレステロール及び他のステ
ロール関連の化学物質のみからなる配合物と、キラル・
ネマチックタイプ、すなわち、非ステロールベースの化
学物質のみからなる配合物である。TLCの第三の範疇
は、コレステリック化学物質とキラル・ネマチック化学
物質とを混合して、純粋なコレステリック前駆体と純粋
なキラル・ネマチック前駆体との間の物理的及び化学的
性質の連続を示す配合物を提供することができる事実か
ら生じる。
【0006】TLCは、入射する白色光を選択的に反射
することによって色を示す。従来の温度感知性混合物
は、所与の温度で無色(黒の背景に対して黒)から赤に
転じ、温度が上昇するにつれ、可視スペクトルの他の色
(橙、黄、緑、青、紫)を順に通過したのち、さらに高
い温度で再び無色(黒)に転じる。色の変化は可逆性で
あるため、冷却すると、色の順序は逆転する。TLC
は、多数の異なる形態、たとえば実質的に油である未封
止の液体の形態(作動温度での粘稠度は、薄く均一な膜
として塗布される低粘性油と粘稠なペーストとの間であ
る)、TLCの滴が連続ポリマーコーティングによって
包囲されているマイクロカプセル封入形態又は液晶の薄
膜が基材としての透明なポリマーシートと黒色の吸収性
背景との間にはさまれているコーティングしたシートの
形態で使用することができる。
することによって色を示す。従来の温度感知性混合物
は、所与の温度で無色(黒の背景に対して黒)から赤に
転じ、温度が上昇するにつれ、可視スペクトルの他の色
(橙、黄、緑、青、紫)を順に通過したのち、さらに高
い温度で再び無色(黒)に転じる。色の変化は可逆性で
あるため、冷却すると、色の順序は逆転する。TLC
は、多数の異なる形態、たとえば実質的に油である未封
止の液体の形態(作動温度での粘稠度は、薄く均一な膜
として塗布される低粘性油と粘稠なペーストとの間であ
る)、TLCの滴が連続ポリマーコーティングによって
包囲されているマイクロカプセル封入形態又は液晶の薄
膜が基材としての透明なポリマーシートと黒色の吸収性
背景との間にはさまれているコーティングしたシートの
形態で使用することができる。
【0007】
【本発明の概要】本発明は、温度感応性検定を用いる場
合の、流体試料中の分析対象物の存在及び/又は濃度に
関する分光光度計測試験に対する改善を含む。このタイ
プの検定は、固体試験材料を、分析対象物を含む流体試
料と接触させると分光光度的に検出可能な変色を提供す
るいかなるタイプの系とでも使用することができる。改
善は、固体試験材料に隣接する熱変色性液晶の反射率を
分光光度的に計測することにより、固体試験材料の温度
を検出する工程を含む。温度を測定したのち、試験物質
が受けた事前に選択された公称温度からの温度変化に関
して検定結果を補正する。
合の、流体試料中の分析対象物の存在及び/又は濃度に
関する分光光度計測試験に対する改善を含む。このタイ
プの検定は、固体試験材料を、分析対象物を含む流体試
料と接触させると分光光度的に検出可能な変色を提供す
るいかなるタイプの系とでも使用することができる。改
善は、固体試験材料に隣接する熱変色性液晶の反射率を
分光光度的に計測することにより、固体試験材料の温度
を検出する工程を含む。温度を測定したのち、試験物質
が受けた事前に選択された公称温度からの温度変化に関
して検定結果を補正する。
【0008】本発明は、流体試料中の分析対象物と接触
すると、分光光度的に検出可能な応答を提供する試験片
の分光光度的読み取りにしたがって、周囲温度の変化に
関して補正するための手段である。この応答が、分光光
度計読み値をゆがめて誤った結果を与えるような周囲温
度の変化による影響を受ける場合、本発明の技術の使用
が、ハードウェアに対して最小限の変更を加えるだけで
既存の分光光度計に適用することができる、読み値にお
ける誤差の影響を排除するための手段を提供する。この
技術は、酸化還元染料が酵素反応によって変色する従来
の比色タイプの試験片、又は視覚的に検出可能なマーカ
で標識されたリガンドが分析対象物と合わさって視覚的
に検出可能な応答を提供する、より最近導入された免疫
クロマトグラフィー試験片のいずれにも適用することが
できる。
すると、分光光度的に検出可能な応答を提供する試験片
の分光光度的読み取りにしたがって、周囲温度の変化に
関して補正するための手段である。この応答が、分光光
度計読み値をゆがめて誤った結果を与えるような周囲温
度の変化による影響を受ける場合、本発明の技術の使用
が、ハードウェアに対して最小限の変更を加えるだけで
既存の分光光度計に適用することができる、読み値にお
ける誤差の影響を排除するための手段を提供する。この
技術は、酸化還元染料が酵素反応によって変色する従来
の比色タイプの試験片、又は視覚的に検出可能なマーカ
で標識されたリガンドが分析対象物と合わさって視覚的
に検出可能な応答を提供する、より最近導入された免疫
クロマトグラフィー試験片のいずれにも適用することが
できる。
【0009】これらの技術の両方、特に後者は、周囲温
度の変化に対して非常に敏感であり、温度変化を補正す
る何らかの手段がなければ、ゆがんだ結果を提供するお
それがある。そのような検定の一つがウロビリノーゲン
検査である。異常に高い尿中ウロビリノーゲン値は、溶
血性疾患及び肝疾患、胆管閉塞ならびに他の胆汁管機能
障害を示すおそれがある。尿中のウロビリノーゲンを検
出する標準的方法は、p−ジメチルアミノベンゼンアル
デヒド又はp−ジエチルアミノベンズアルデヒドと塩酸
との水溶液を用いるエールリッヒ反応を使用する。ウロ
ビリノーゲンの存在においては、可視スペクトル中で吸
収を示す、エールリッヒ試薬との複合体が生ずる。この
反応は周囲温度の変化に対して特に敏感である。
度の変化に対して非常に敏感であり、温度変化を補正す
る何らかの手段がなければ、ゆがんだ結果を提供するお
それがある。そのような検定の一つがウロビリノーゲン
検査である。異常に高い尿中ウロビリノーゲン値は、溶
血性疾患及び肝疾患、胆管閉塞ならびに他の胆汁管機能
障害を示すおそれがある。尿中のウロビリノーゲンを検
出する標準的方法は、p−ジメチルアミノベンゼンアル
デヒド又はp−ジエチルアミノベンズアルデヒドと塩酸
との水溶液を用いるエールリッヒ反応を使用する。ウロ
ビリノーゲンの存在においては、可視スペクトル中で吸
収を示す、エールリッヒ試薬との複合体が生ずる。この
反応は周囲温度の変化に対して特に敏感である。
【0010】免疫クロマトグラフィータイプの検定で
は、標識されたリガンド及び/又はその結合相手が、多
孔質の支持材料の試験片に沿って流れ、固定化された結
合相手と結合して、試験流体中の分析対象物の存在及び
/又は濃度を示す視覚的に検出可能な信号を試験片の特
定区域に提供する。免疫クロマトグラフィー検定は、正
常範囲の周囲温度に対して常に感受性があるわけではな
い。しかし、特定の場合、たとえば尿中のデオキシピリ
ジノリン(Dpd)の検査の場合、Dpd 抗体が温度変化に非
常に敏感である。この温度感受性は、求める特定の分析
対象物に依存して異なり、それがAb−An反応の温度
感受性を予想することを困難にする。酵素又は他の典型
的な化学反応では、温度上昇に伴う分子衝突速度におけ
る増大により、代謝回転速度が温度の10℃の上昇ごと
に約2倍増す。Ab−An反応には代謝回転がないが、
衝突速度は通常、温度とともに増大すると予想される。
加えて、Ab及びAn分子配置は、反応速度を変えるで
あろう温度変化により、数多くの変化を受けるかもしれ
ない。
は、標識されたリガンド及び/又はその結合相手が、多
孔質の支持材料の試験片に沿って流れ、固定化された結
合相手と結合して、試験流体中の分析対象物の存在及び
/又は濃度を示す視覚的に検出可能な信号を試験片の特
定区域に提供する。免疫クロマトグラフィー検定は、正
常範囲の周囲温度に対して常に感受性があるわけではな
い。しかし、特定の場合、たとえば尿中のデオキシピリ
ジノリン(Dpd)の検査の場合、Dpd 抗体が温度変化に非
常に敏感である。この温度感受性は、求める特定の分析
対象物に依存して異なり、それがAb−An反応の温度
感受性を予想することを困難にする。酵素又は他の典型
的な化学反応では、温度上昇に伴う分子衝突速度におけ
る増大により、代謝回転速度が温度の10℃の上昇ごと
に約2倍増す。Ab−An反応には代謝回転がないが、
衝突速度は通常、温度とともに増大すると予想される。
加えて、Ab及びAn分子配置は、反応速度を変えるで
あろう温度変化により、数多くの変化を受けるかもしれ
ない。
【0011】入念な温度制御により、これらの試験片を
用いて実施される診断検定における精度の増大を達成す
ることができる。当然、環境的に制御された試験領域で
検定を実施することにより、温度制御を維持することが
できる。しかし、温度制御装置、たとえば電子温度セン
サを備えた既存の反射分光計の後方支援装置類はかさば
り、多くの場合に費用制限的であるため、これは常に満
足なものではない。このような温度制御はまた、ヒータ
要素及びより高められた電源の使用を伴い、これらのす
べてが計器のかさばり及び電力要求を増すであろう。本
明細書に開示する発明は、熱熱変色性液晶を使用する温
度計測によって温度変動の補正を可能にし、分光光度計
のソフトウェアの修正によって温度変化の補正を可能に
する。
用いて実施される診断検定における精度の増大を達成す
ることができる。当然、環境的に制御された試験領域で
検定を実施することにより、温度制御を維持することが
できる。しかし、温度制御装置、たとえば電子温度セン
サを備えた既存の反射分光計の後方支援装置類はかさば
り、多くの場合に費用制限的であるため、これは常に満
足なものではない。このような温度制御はまた、ヒータ
要素及びより高められた電源の使用を伴い、これらのす
べてが計器のかさばり及び電力要求を増すであろう。本
明細書に開示する発明は、熱熱変色性液晶を使用する温
度計測によって温度変動の補正を可能にし、分光光度計
のソフトウェアの修正によって温度変化の補正を可能に
する。
【0012】温度感知は、適切な特徴を有する熱変色性
液晶の反射率計測による。本発明に使用するのに適した
TLCは、温度の関数として眼に見える変色を起こす。
もっとも適した変色は、種々の波長での反射光を識別す
るための多数の検出器を有する反射分光光度計のフィル
タの1個を介して記録されるTLC光学反射率の増大又
は減少である。すべてのTLCは、黒→カラー→黒の変
色を受ける(通常該当する黒の背景を仮定する)。した
がって、この変化の計器的記録は、色変化領域の、計器
の読み取りヘッドによって走査することができる位置に
あるいくらかの範囲になければならない。TLCの配置
は、温度調節を特定の検定と統合させ、また、TLC
が、その長期安定性が示唆するよりも長い間配置されな
いことを保証するため、試験片そのものの上であっても
よい。もっとも好都合には、TLCは、図1に示すよう
に、計器の試料トレーの上、試験片を受けるためのスロ
ットの上端のすぐ上に配置される。図1を参照すると、
通常は白色の較正片12及び試験片配置インサート14
を備えた試料トレー10にはまた、試験片配置のための
インサートのすぐ上に位置するTLC16が設けられて
いる。
液晶の反射率計測による。本発明に使用するのに適した
TLCは、温度の関数として眼に見える変色を起こす。
もっとも適した変色は、種々の波長での反射光を識別す
るための多数の検出器を有する反射分光光度計のフィル
タの1個を介して記録されるTLC光学反射率の増大又
は減少である。すべてのTLCは、黒→カラー→黒の変
色を受ける(通常該当する黒の背景を仮定する)。した
がって、この変化の計器的記録は、色変化領域の、計器
の読み取りヘッドによって走査することができる位置に
あるいくらかの範囲になければならない。TLCの配置
は、温度調節を特定の検定と統合させ、また、TLC
が、その長期安定性が示唆するよりも長い間配置されな
いことを保証するため、試験片そのものの上であっても
よい。もっとも好都合には、TLCは、図1に示すよう
に、計器の試料トレーの上、試験片を受けるためのスロ
ットの上端のすぐ上に配置される。図1を参照すると、
通常は白色の較正片12及び試験片配置インサート14
を備えた試料トレー10にはまた、試験片配置のための
インサートのすぐ上に位置するTLC16が設けられて
いる。
【0013】計器のソフトウェアは、分光計が液晶を読
み取り、その反射した色を所定の数学的関係によって温
度計測値に変換するように修正されている。たとえば、
CLINITEK(登録商標)50尿分析計器のテーブルに取り付
けたTLC物質の反射率を計器の緑及び赤のフィルタを
介して読み取り、各フィルタからの反射率値を合わせ
る。そして、この合わせた数値を使用して、合わせた赤
及び緑の反射率計測値とテーブル温度との間にあらかじ
め設けた関係を使用することによって温度を計算する。
修正したソフトウェア及び熱変色性液晶は、既存の計器
の所有者によって設置され、それにより、既存の計器を
改良して、本発明の温度補正システムを利用することが
できる。当然、このシステムは、販売前に新品の分光計
に組み込んでおくこともできる。この技術は、温度補正
した薬品の機能を新たな又は既存の反射率計測に基づく
医療用分析装置に追加するよりも好ましい。TLCの使
用は、分析装置の製造業者が、ほとんど追加費用なしに
温度補正機能を提供し、試料テーブルに対するワイヤリ
ボンの使用を回避したり、回路板の修正の必要性を回避
することを可能にする。計器は、TLCを適切な位置に
取り付け、ソフトウェアを修正するだけで改良すること
ができる。
み取り、その反射した色を所定の数学的関係によって温
度計測値に変換するように修正されている。たとえば、
CLINITEK(登録商標)50尿分析計器のテーブルに取り付
けたTLC物質の反射率を計器の緑及び赤のフィルタを
介して読み取り、各フィルタからの反射率値を合わせ
る。そして、この合わせた数値を使用して、合わせた赤
及び緑の反射率計測値とテーブル温度との間にあらかじ
め設けた関係を使用することによって温度を計算する。
修正したソフトウェア及び熱変色性液晶は、既存の計器
の所有者によって設置され、それにより、既存の計器を
改良して、本発明の温度補正システムを利用することが
できる。当然、このシステムは、販売前に新品の分光計
に組み込んでおくこともできる。この技術は、温度補正
した薬品の機能を新たな又は既存の反射率計測に基づく
医療用分析装置に追加するよりも好ましい。TLCの使
用は、分析装置の製造業者が、ほとんど追加費用なしに
温度補正機能を提供し、試料テーブルに対するワイヤリ
ボンの使用を回避したり、回路板の修正の必要性を回避
することを可能にする。計器は、TLCを適切な位置に
取り付け、ソフトウェアを修正するだけで改良すること
ができる。
【0014】温度依存性領域又はパッド(TLC)の反
射率計測値の使用により、計測値を温度と関連させ、温
度制御が利用できない温度依存性試薬に関して補正する
のに使用する。
射率計測値の使用により、計測値を温度と関連させ、温
度制御が利用できない温度依存性試薬に関して補正する
のに使用する。
【0015】TLCは、前記のように個々の試験片又は
計器に適用させることができる。用途の変化に応じて、
正常なTLCシート製造の多数の変形が可能である。T
LCを試薬担体又は計器の部品の上に直接配置すること
が望ましいならば、TLCスラリーを所望の位置に直接
スクリーン印刷し、それにより、TLCの配置を多数の
位置、形状及びサイズに適用可能にすることができる。
より高い精度のためには、多数のTLCをテーブル又は
試験片のどこかに配置して、より高い精度を狭い範囲で
得るためにより広い温度範囲を追跡することもできる。
通常、各TLCは、独自の温度信号を有するであろう。
好ましい方法は、図1に示すように、計器テーブルの一
部に取り付けられた一つの広い温度範囲のTLCを白較
正チップと試験片配置領域との間に配置して、試験片の
温度をより正確に記録する方法である。
計器に適用させることができる。用途の変化に応じて、
正常なTLCシート製造の多数の変形が可能である。T
LCを試薬担体又は計器の部品の上に直接配置すること
が望ましいならば、TLCスラリーを所望の位置に直接
スクリーン印刷し、それにより、TLCの配置を多数の
位置、形状及びサイズに適用可能にすることができる。
より高い精度のためには、多数のTLCをテーブル又は
試験片のどこかに配置して、より高い精度を狭い範囲で
得るためにより広い温度範囲を追跡することもできる。
通常、各TLCは、独自の温度信号を有するであろう。
好ましい方法は、図1に示すように、計器テーブルの一
部に取り付けられた一つの広い温度範囲のTLCを白較
正チップと試験片配置領域との間に配置して、試験片の
温度をより正確に記録する方法である。
【0016】計器のソフトウェアは、TLCの反射率及
び色を温度に変換するように設計されている。以下の実
施例は、ウロビリノーゲンアルゴリズム値が温度の関数
として変化した方法を数学的に説明する。この場合、値
は線形であり、分析対象物レベルごとにデルタデコード
を計算することを許す。デルタデコードとは、試験する
分析対象物レベルそれぞれの温度の関数としての、デコ
ードにおける変化をいう。デルタコード値は、30℃と
24℃との間の6℃差にわたる要因変化に換算して観察
した。24℃レベルが計器が使用されるもっとも一般的
な環境温度であり、図8にプロットした要因差が線形に
は見えないため、このレベルを公称温度として選択し
た。この公称温度に対して他の温度すべてを基準化し
た。非線形性はより複雑な等式を要するため、両極端結
果の一方の温度よりも中間の温度での基準化が、温度の
両端のいずれか一方における偏りを小さくする。実施例
によって示すように、本発明の温度補正方法によってウ
ロビリノーゲン検査の温度依存性誤差が減少した。
び色を温度に変換するように設計されている。以下の実
施例は、ウロビリノーゲンアルゴリズム値が温度の関数
として変化した方法を数学的に説明する。この場合、値
は線形であり、分析対象物レベルごとにデルタデコード
を計算することを許す。デルタデコードとは、試験する
分析対象物レベルそれぞれの温度の関数としての、デコ
ードにおける変化をいう。デルタコード値は、30℃と
24℃との間の6℃差にわたる要因変化に換算して観察
した。24℃レベルが計器が使用されるもっとも一般的
な環境温度であり、図8にプロットした要因差が線形に
は見えないため、このレベルを公称温度として選択し
た。この公称温度に対して他の温度すべてを基準化し
た。非線形性はより複雑な等式を要するため、両極端結
果の一方の温度よりも中間の温度での基準化が、温度の
両端のいずれか一方における偏りを小さくする。実施例
によって示すように、本発明の温度補正方法によってウ
ロビリノーゲン検査の温度依存性誤差が減少した。
【0017】
【実施例】以下の実施例により、本発明を実施する方法
をさらに説明する。 実施例I Mylar の裏地に異なるレベルでコーティングされたTL
Cの試料を二つの別個の販売業者から得た。これらは、
ここではA及びBと指定する、本発明に使用するために
特別に製造された材料であった。以下の手順を使用し
て、TLC試料の一方(A)の温度依存性をBayer Diag
nostics のCLINITEK(登録商標)100 計器によって試験
した。
をさらに説明する。 実施例I Mylar の裏地に異なるレベルでコーティングされたTL
Cの試料を二つの別個の販売業者から得た。これらは、
ここではA及びBと指定する、本発明に使用するために
特別に製造された材料であった。以下の手順を使用し
て、TLC試料の一方(A)の温度依存性をBayer Diag
nostics のCLINITEK(登録商標)100 計器によって試験
した。
【0018】ワイヤロッドを用いる多数のパスによって
TLCをMylar 裏地に適用したのち、材料をロッドで延
展させた。反射率における最大の変化は、最大量のTL
C(パスの回数によって示す)をMylar 裏地に加えたと
きに記録された。これを図2によって示す。この図は、
試験片又は計器に適用したTLCの厚さが試験片間又は
計器間で一貫していることを保証するための入念な品質
管理の必要性を示す。
TLCをMylar 裏地に適用したのち、材料をロッドで延
展させた。反射率における最大の変化は、最大量のTL
C(パスの回数によって示す)をMylar 裏地に加えたと
きに記録された。これを図2によって示す。この図は、
試験片又は計器に適用したTLCの厚さが試験片間又は
計器間で一貫していることを保証するための入念な品質
管理の必要性を示す。
【0019】他方のTLC(B)を同様な方法で試験し
た。材料Bは、視覚的にはより区別できるが、厚さの間
の信号差がより小さい応答を示した。このTLCに関す
る問題は、対象の温度範囲で大き過ぎる変色を起こすと
いうことであった。所与の温度領域内で増減する反射率
の変化を扱うことは困難である。材料Aは、より見えに
くい変化を示したが、温度が上昇するときだけ反射率が
低下するという事実は計器の観点から有利であった。こ
のTLCは、18℃未満での反射における強い減少のた
め、18℃未満の温度を監視するのには使用することが
できなかった。
た。材料Bは、視覚的にはより区別できるが、厚さの間
の信号差がより小さい応答を示した。このTLCに関す
る問題は、対象の温度範囲で大き過ぎる変色を起こすと
いうことであった。所与の温度領域内で増減する反射率
の変化を扱うことは困難である。材料Aは、より見えに
くい変化を示したが、温度が上昇するときだけ反射率が
低下するという事実は計器の観点から有利であった。こ
のTLCは、18℃未満での反射における強い減少のた
め、18℃未満の温度を監視するのには使用することが
できなかった。
【0020】ヒステリシス効果、すなわち、観察される
反射率が、温度が上昇しているのか低下しているのかに
依存することが見られないことを保証するため、両方の
TLCを使用し、両方向に温度を変化させながらデータ
を集めた。
反射率が、温度が上昇しているのか低下しているのかに
依存することが見られないことを保証するため、両方の
TLCを使用し、両方向に温度を変化させながらデータ
を集めた。
【0021】実施例II 分析試験片の分光光度計読み値と関連して温度を測定す
る方法として熱変色性液晶を使用する効果を裏づけるさ
らなるデータを図3のグラフに示す。40%で一定の相
対湿度で18℃と30℃の間で繰り返しサイクルさせた
環境室中で2日間にわたってデータを収集した。分光計
の試料テーブルに取り付けたTLCに対して三つの異な
る位置から5分ごとに温度を記録した。5分ごとに読み
取りを開始するプログラムとともにCLINITEK(登録商
標)CT50計器を使用したのち、テーブル温度、ボード温
度及び周囲温度とともにTLC反射率データを収集し
た。テーブル温度は、TLC位置に隣接する試験片の先
端位置に埋設したプローブから得た。ボード温度は、計
器の読み取りヘッドの近くの回路板上にある温度センサ
から得た。周囲温度は、計器から約30cm(1フィー
ト)離れたプローブから得た。31時間にわたってデー
タを収集した(合計374個のデータ点)。
る方法として熱変色性液晶を使用する効果を裏づけるさ
らなるデータを図3のグラフに示す。40%で一定の相
対湿度で18℃と30℃の間で繰り返しサイクルさせた
環境室中で2日間にわたってデータを収集した。分光計
の試料テーブルに取り付けたTLCに対して三つの異な
る位置から5分ごとに温度を記録した。5分ごとに読み
取りを開始するプログラムとともにCLINITEK(登録商
標)CT50計器を使用したのち、テーブル温度、ボード温
度及び周囲温度とともにTLC反射率データを収集し
た。テーブル温度は、TLC位置に隣接する試験片の先
端位置に埋設したプローブから得た。ボード温度は、計
器の読み取りヘッドの近くの回路板上にある温度センサ
から得た。周囲温度は、計器から約30cm(1フィー
ト)離れたプローブから得た。31時間にわたってデー
タを収集した(合計374個のデータ点)。
【0022】計器のIR、赤、緑及び青のセンサそれぞ
れから得られた信号を各時点で収集し、図3にプロット
した。IRフィルタを通した反射率%はほとんど又はま
ったく変化を示さなかった。赤、緑及び青のフィルタ信
号の変化を温度の関数として図3に示す。18℃と30
℃との間で比較的大きな信号変化を得ることができたた
め、赤と緑とを合わせた信号を使用した。これらのデー
タを使用し、二項回帰あてはめをデータ点に適用して、
計器の赤及び緑のフィルタを通過した反射率値を温度に
転換する等式をたてた。この等式は次のとおりである。
れから得られた信号を各時点で収集し、図3にプロット
した。IRフィルタを通した反射率%はほとんど又はま
ったく変化を示さなかった。赤、緑及び青のフィルタ信
号の変化を温度の関数として図3に示す。18℃と30
℃との間で比較的大きな信号変化を得ることができたた
め、赤と緑とを合わせた信号を使用した。これらのデー
タを使用し、二項回帰あてはめをデータ点に適用して、
計器の赤及び緑のフィルタを通過した反射率値を温度に
転換する等式をたてた。この等式は次のとおりである。
【0023】
【数1】
【0024】ただし、Rgは、緑のフィルタを通過した
反射率%であり、Rbは、赤のフィルタを通過した反射
率%である。
反射率%であり、Rbは、赤のフィルタを通過した反射
率%である。
【0025】上記等式を得るための、TLC反射率応答
と温度との関係は、シリアルポート接続を介してBaytec
h マルチポート制御装置に接続したIBM互換性コンピ
ュータを使用することによって得た。Baytech 制御装置
を介して、Cole-Palmer 走査熱電対からの出力と、CLIN
ITEK(登録商標)CT50計器からの出力とを突き合わせ
た。CT50計器からの出力は、赤、緑、青及びIRのフィ
ルタからの反射率読み値を含むものであった。走査熱電
対からの出力は、計器から約30cm(1フィート)のと
ころにある、上記のようにテーブルに埋め込まれ、計器
の読み取りヘッドに近い主回路板に取り付けられたプロ
ーブからの温度読み値を含むものであった。Visual Bas
icでプログラムされた専用ソフトウェアを使用して、計
器による5分間の読み取りを開始し、データストリーム
のすべてを取得し、突き合わせた。
と温度との関係は、シリアルポート接続を介してBaytec
h マルチポート制御装置に接続したIBM互換性コンピ
ュータを使用することによって得た。Baytech 制御装置
を介して、Cole-Palmer 走査熱電対からの出力と、CLIN
ITEK(登録商標)CT50計器からの出力とを突き合わせ
た。CT50計器からの出力は、赤、緑、青及びIRのフィ
ルタからの反射率読み値を含むものであった。走査熱電
対からの出力は、計器から約30cm(1フィート)のと
ころにある、上記のようにテーブルに埋め込まれ、計器
の読み取りヘッドに近い主回路板に取り付けられたプロ
ーブからの温度読み値を含むものであった。Visual Bas
icでプログラムされた専用ソフトウェアを使用して、計
器による5分間の読み取りを開始し、データストリーム
のすべてを取得し、突き合わせた。
【0026】図4に示すデータは、TLC応答(緑のフ
ィルタの反射率と、赤のフィルタの反射率との和)と、
取り付けられたTLC材料に隣接するところでテーブル
に埋め込まれたプローブのそれとの相関を示す。図4か
ら、急激に変動する温度の下でさえ、プローブによって
記録される温度と、TLCによって記録される温度との
間に良好な相関関係があると判断することができる。こ
れらの急激に変動する環境条件の下では、TLCと、周
囲の気温を計測するプローブとの間の相関はそれほど粗
いものではなかった。図3は、TLCで記録された温度
をテーブル温度のプローブの温度に相関させる。この相
関は、0.998のR2 と、0.203のSy.X(ラ
インの標準偏差)とを示す。R2 は、二つの測定値の間
の相関を示す自乗回帰係数であり、値1が完全な相関を
示し、値0が二つの計測値の間にまったく相関がないこ
とを示す。これは、95%の信頼性限界の中で、TLC
とテーブルのプローブとの間の相関が0.5の範囲内で
あることを示す。
ィルタの反射率と、赤のフィルタの反射率との和)と、
取り付けられたTLC材料に隣接するところでテーブル
に埋め込まれたプローブのそれとの相関を示す。図4か
ら、急激に変動する温度の下でさえ、プローブによって
記録される温度と、TLCによって記録される温度との
間に良好な相関関係があると判断することができる。こ
れらの急激に変動する環境条件の下では、TLCと、周
囲の気温を計測するプローブとの間の相関はそれほど粗
いものではなかった。図3は、TLCで記録された温度
をテーブル温度のプローブの温度に相関させる。この相
関は、0.998のR2 と、0.203のSy.X(ラ
インの標準偏差)とを示す。R2 は、二つの測定値の間
の相関を示す自乗回帰係数であり、値1が完全な相関を
示し、値0が二つの計測値の間にまったく相関がないこ
とを示す。これは、95%の信頼性限界の中で、TLC
とテーブルのプローブとの間の相関が0.5の範囲内で
あることを示す。
【0027】最適な結果を得るためには、TLCは、試
験片に非常に近いところになければならない。通常、計
器そのものの中には小さな温度勾配しかなく、これが、
少なくとも、急速に変動する温度環境では、1〜3℃の
温度差を生じさせるであろう。したがって、TLCは、
好ましくは、試験片そのものの上に配置するか、図1に
示すように、試験片の近くの試料テーブルの上に配置す
る。
験片に非常に近いところになければならない。通常、計
器そのものの中には小さな温度勾配しかなく、これが、
少なくとも、急速に変動する温度環境では、1〜3℃の
温度差を生じさせるであろう。したがって、TLCは、
好ましくは、試験片そのものの上に配置するか、図1に
示すように、試験片の近くの試料テーブルの上に配置す
る。
【0028】実施例III 18〜30℃のいくつかの温度でMULTISTIX SG(登録商
標)試験片のウロビリノーゲンパッドを試験するこの実
施例により、反射率読み取りTLCの温度補正能力を実
証する。この試薬パッドの結果は、製品インサートによ
って示されるように温度に敏感であることが知られてい
る。流体試料中にウロビリノーゲン0及び4mg/dl を含
有する較正溶液を使用すると、反射率計測値は、図5及
び6に示すように、温度に感度を示す。すべての場合
で、デコード、すなわち計器からのアルゴリズム結果
(デコードは、CLINITEK(登録商標)50分光光度計の緑
/IRフィルタから得られる反射率値に等しい)、計測
値は、温度の上昇に対して負の応答を示し、線形に見え
る。次式を使用して、24℃からの変化1度あたり要因
変化を較正した。
標)試験片のウロビリノーゲンパッドを試験するこの実
施例により、反射率読み取りTLCの温度補正能力を実
証する。この試薬パッドの結果は、製品インサートによ
って示されるように温度に敏感であることが知られてい
る。流体試料中にウロビリノーゲン0及び4mg/dl を含
有する較正溶液を使用すると、反射率計測値は、図5及
び6に示すように、温度に感度を示す。すべての場合
で、デコード、すなわち計器からのアルゴリズム結果
(デコードは、CLINITEK(登録商標)50分光光度計の緑
/IRフィルタから得られる反射率値に等しい)、計測
値は、温度の上昇に対して負の応答を示し、線形に見え
る。次式を使用して、24℃からの変化1度あたり要因
変化を較正した。
【0029】
【数2】
【0030】この関係は図7に示され、ほぼ線形であ
る。より低い温度で要因差を計算したとき、違いは見ら
れなかった。そこで、上記の関係を使用して、以下の等
式によって補正デコードを温度の関数として計算した。
る。より低い温度で要因差を計算したとき、違いは見ら
れなかった。そこで、上記の関係を使用して、以下の等
式によって補正デコードを温度の関数として計算した。
【0031】
【数3】
【0032】式中、傾き=−2.94×10-5であり、
切片=0.0287である。これらの値は、図7のデコ
ード計測に対し、24℃から1℃あたりのデルタ
(factor change) の線形回帰から計算した。
切片=0.0287である。これらの値は、図7のデコ
ード計測に対し、24℃から1℃あたりのデルタ
(factor change) の線形回帰から計算した。
【0033】この計算の結果を表1にまとめる。
【0034】
【表1】
【0035】表1によって示すように、データに対して
TLC温度補正を加えることにより、平均デコード計測
値に変化なく、誤差の有意な減少(標準偏差に換算し
て)が約4倍のオーダで達成される。これは、TLCで
得られた温度データを使用して、温度制御が実際的でな
いか利用できない場合に温度導出誤差を有意に減らすこ
とができることを実証する。
TLC温度補正を加えることにより、平均デコード計測
値に変化なく、誤差の有意な減少(標準偏差に換算し
て)が約4倍のオーダで達成される。これは、TLCで
得られた温度データを使用して、温度制御が実際的でな
いか利用できない場合に温度導出誤差を有意に減らすこ
とができることを実証する。
【0036】本発明は、反射率計を介してTLC物質の
反射率を計測する原理で動作する。所与の温度について
特有の値が得られるような反射波長の一つ又は組み合わ
せを選択する。温度の上昇とともにTLC物質の色が黒
→カラー→黒に変化するため、検出される温度範囲を、
波長値の一つ又は組み合わせが数値を与える領域に限定
することが望ましい。TLC物質の反射率は、TLC物
質の反射率が既知である場合にだけ、これらの特有の値
を所与の温度に関連させ、温度の数値的計算を可能にす
る等式を導き出すことによって較正される。TLC物質
と固体試験材料とを十分に隣接させて維持する場合、T
LC物質の温度は固体試験材料の温度と同じか、それに
近い。TLC物質と固体試験材料とを隔てる距離が増す
につれ、温度測定方法の精度が下がるかもしれない。こ
のような較正の一例を図4に示す。
反射率を計測する原理で動作する。所与の温度について
特有の値が得られるような反射波長の一つ又は組み合わ
せを選択する。温度の上昇とともにTLC物質の色が黒
→カラー→黒に変化するため、検出される温度範囲を、
波長値の一つ又は組み合わせが数値を与える領域に限定
することが望ましい。TLC物質の反射率は、TLC物
質の反射率が既知である場合にだけ、これらの特有の値
を所与の温度に関連させ、温度の数値的計算を可能にす
る等式を導き出すことによって較正される。TLC物質
と固体試験材料とを十分に隣接させて維持する場合、T
LC物質の温度は固体試験材料の温度と同じか、それに
近い。TLC物質と固体試験材料とを隔てる距離が増す
につれ、温度測定方法の精度が下がるかもしれない。こ
のような較正の一例を図4に示す。
【0037】所与の分析対象物レベルでの免疫反応又は
化学反応の温度の影響は、検出が望まれる分析対象物の
範囲全体で測定される。化学反応性又は免疫反応性は、
いかなる形態、たとえば単位、mg又は図5及び6のデー
タがデコードとして表される他の形態で表すことができ
る。化学反応性又は免疫反応性の計測値であるデコード
値と、温度のそれとの関係は、図5及び6に示す関係か
ら導くことができる。図7に示すように、デコードを温
度変化と関連させる計算の偏りを最小限にするため、デ
コード値の要因変化を所望の温度範囲の中間点に固定す
ることが望ましい。
化学反応の温度の影響は、検出が望まれる分析対象物の
範囲全体で測定される。化学反応性又は免疫反応性は、
いかなる形態、たとえば単位、mg又は図5及び6のデー
タがデコードとして表される他の形態で表すことができ
る。化学反応性又は免疫反応性の計測値であるデコード
値と、温度のそれとの関係は、図5及び6に示す関係か
ら導くことができる。図7に示すように、デコードを温
度変化と関連させる計算の偏りを最小限にするため、デ
コード値の要因変化を所望の温度範囲の中間点に固定す
ることが望ましい。
【0038】ひとたび試薬の所与のロット及び所与の温
度範囲について関係が確立されると、そのデコード値に
ついて確立した要因差及び公称値からの温度の偏差によ
り、計測したデコード値を調節する。この関係は、計測
したデコード及び温度計測値から補正されたデコードの
計算を可能にするいかなる数学的等式であってもよい。
本実施例では、この関係は、−2.94×1O-5の傾き
及び0.0287の切片の線形線によって描写される。
したがって、600の計測デコード値は、その等式を使
用し、562の補正デコード値について563の値を計
算するソフトウェアにより、温度の影響に関して補正さ
れる。そして、ソフトウェアにある、デコードと分析対
象物レベルとの間に確立された関係を使用して、試料中
の分析対象物濃度を提供する。
度範囲について関係が確立されると、そのデコード値に
ついて確立した要因差及び公称値からの温度の偏差によ
り、計測したデコード値を調節する。この関係は、計測
したデコード及び温度計測値から補正されたデコードの
計算を可能にするいかなる数学的等式であってもよい。
本実施例では、この関係は、−2.94×1O-5の傾き
及び0.0287の切片の線形線によって描写される。
したがって、600の計測デコード値は、その等式を使
用し、562の補正デコード値について563の値を計
算するソフトウェアにより、温度の影響に関して補正さ
れる。そして、ソフトウェアにある、デコードと分析対
象物レベルとの間に確立された関係を使用して、試料中
の分析対象物濃度を提供する。
【図1】TLCを有する、本発明に係る試料トレーを示
す。
す。
【図2】パスの数による、TLCの反射率と温度との関
係の変化を示す。
係の変化を示す。
【図3】TLCの反射率(赤、緑、青、赤+緑)と温度
との関係を示す。
との関係を示す。
【図4】テープルプローブとTLCプローブでの温度の
関係を示す。
関係を示す。
【図5】デコードとTLC温度との関係を示す〔温度依
存性ウロビリノーゲン(0mg/dl)〕
存性ウロビリノーゲン(0mg/dl)〕
【図6】デコードとTLC温度との関係を示す〔温度依
存性ウロビリノーゲン(4mg/dl)〕
存性ウロビリノーゲン(4mg/dl)〕
【図7】デコード(ウロビリノーゲン)と24℃からの
温度要因変化(1℃当たり)を示す。
温度要因変化(1℃当たり)を示す。
10 試料トレー 12 較正片 14 試験片配置インサート 16 TLC
Claims (10)
- 【請求項1】 流体試料中の分析対象物の存在及び/又
は濃度を求めるための、固体試験材料を流体試料と接触
させたのち、固体試験材料の変色を反射分光計によって
計測することにより、分析対象物の存在及び/又は濃度
を測定し、検定結果が固体試験材料の温度の変化ととも
に変化する検定において、 反射分光計を使用して、固体試験材料に近接して位置す
る熱変色性液晶の反射率を計測することにより固体試験
材料の温度を測定し、事前に選択した公称温度からの温
度の偏差に関して検定結果を補正することを特徴とする
検定。 - 【請求項2】 固体試験材料が、流体試料中の分析対象
物の存在に対し、視覚的に検出可能な変色によって応答
する試薬系を吸収させた吸収性材料の試験片である、請
求項1記載の検定。 - 【請求項3】 熱変色性液晶が、コレステリックタイ
プ、キラル・ネマチックタイプ又はそれらの組み合わせ
である、請求項1記載の検定。 - 【請求項4】 変色が、固体試験材料に含まれる酸化還
元染料の色を変化させる、分析対象物との酵素反応によ
って生じる、請求項1記載の検定。 - 【請求項5】 変色が、視覚的に検出可能なマーカを有
するリガンドと分析対象物との相互作用によって生じ
る、請求項1記載の検定。 - 【請求項6】 分析対象物がウロビリノーゲンであり、
試験流体が尿である、請求項1記載の検定。 - 【請求項7】 熱変色性液晶が固体試験材料の上に位置
している、請求項1記載の検定。 - 【請求項8】 反射分光計が、固体試験材料を載置する
ための試料テーブルを有し、熱変色性液晶が、試料テー
ブル上の、固体試験材料が載置されている領域にすぐに
隣接するところに位置している、請求項1記載の検定。 - 【請求項9】 i.反射分光計によって熱変色性液晶物
質の反射率を計測する工程と、 ii.反射した波長の一つ又は組み合わせを選択して、所
与の温度について特有の値を提供する工程と、 iii.該特有の値を所与の温度に関係させることによって
熱変色性液晶物質の反射率を較正する工程と、 iv.熱変色性液晶物質の反射率のみが既知である場合
に、温度の数値計算を可能にする等式を導き出す工程
と、 v.等式を解いて温度を得る工程と、 によって固体試験材料の温度を測定する、請求項1記載
の検定。 - 【請求項10】 i.反射分光計によって固体試験材料
の反射率を計測する工程と、 ii.反射した波長の一つ又は組み合わせを選択して、所
与の分析対象物濃度について特有の値を提供する工程
と、 iii.対象の分析対象物の濃度範囲にわたる種々の分析対
象物濃度について、反射分光計によって報告される固体
試験材料の色と、固体試験材料の温度との関係を決定す
る工程と、 iv.種々の分析対象物濃度それぞれについて報告された
色における温度要因差を計算する工程と、 v.温度要因差及び公称値からの温度の偏差について色
値を調節することにより、分光計によって報告された補
正色値を決定する工程と、 vi.計測した色及び温度から補正色値を決定する工程
と、 vii.補正色値から流体試料中の分析対象物濃度を決定す
る工程と、 によって温度の変化に関して検定結果を補正する、請求
項9記載の検定。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/773,269 US5972715A (en) | 1996-12-23 | 1996-12-23 | Use of thermochromic liquid crystals in reflectometry based diagnostic methods |
US08/773269 | 1996-12-23 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10206411A true JPH10206411A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=25097707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9349858A Pending JPH10206411A (ja) | 1996-12-23 | 1997-12-19 | 熱変色性液晶を用いた、試験片の温度較正法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5972715A (ja) |
EP (1) | EP0851229B1 (ja) |
JP (1) | JPH10206411A (ja) |
AU (1) | AU718044B2 (ja) |
CA (1) | CA2218008C (ja) |
DE (1) | DE69717065T2 (ja) |
ES (1) | ES2186836T3 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6880968B1 (en) | 1999-10-29 | 2005-04-19 | Roche Diagnostics Gmbh | Test element analysis system |
US9211541B2 (en) | 2011-06-24 | 2015-12-15 | Hitachi High-Technologies Corporation | Nucleic acid amplification apparatus and nucleic acid analysis apparatus |
Families Citing this family (78)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5972715A (en) * | 1996-12-23 | 1999-10-26 | Bayer Corporation | Use of thermochromic liquid crystals in reflectometry based diagnostic methods |
US6036924A (en) | 1997-12-04 | 2000-03-14 | Hewlett-Packard Company | Cassette of lancet cartridges for sampling blood |
US6391005B1 (en) | 1998-03-30 | 2002-05-21 | Agilent Technologies, Inc. | Apparatus and method for penetration with shaft having a sensor for sensing penetration depth |
US6780296B1 (en) | 1999-12-23 | 2004-08-24 | Roche Diagnostics Corporation | Thermally conductive sensor |
US6612901B1 (en) * | 2000-06-07 | 2003-09-02 | Micron Technology, Inc. | Apparatus for in-situ optical endpointing of web-format planarizing machines in mechanical or chemical-mechanical planarization of microelectronic-device substrate assemblies |
DE10032015A1 (de) | 2000-07-01 | 2002-01-10 | Roche Diagnostics Gmbh | Testelement-Analysegerät |
US8641644B2 (en) | 2000-11-21 | 2014-02-04 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Blood testing apparatus having a rotatable cartridge with multiple lancing elements and testing means |
DE10057832C1 (de) | 2000-11-21 | 2002-02-21 | Hartmann Paul Ag | Blutanalysegerät |
US9226699B2 (en) | 2002-04-19 | 2016-01-05 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Body fluid sampling module with a continuous compression tissue interface surface |
US7981056B2 (en) | 2002-04-19 | 2011-07-19 | Pelikan Technologies, Inc. | Methods and apparatus for lancet actuation |
US7025774B2 (en) | 2001-06-12 | 2006-04-11 | Pelikan Technologies, Inc. | Tissue penetration device |
US9795747B2 (en) | 2010-06-02 | 2017-10-24 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Methods and apparatus for lancet actuation |
US7682318B2 (en) | 2001-06-12 | 2010-03-23 | Pelikan Technologies, Inc. | Blood sampling apparatus and method |
US9427532B2 (en) | 2001-06-12 | 2016-08-30 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Tissue penetration device |
EP1404235A4 (en) | 2001-06-12 | 2008-08-20 | Pelikan Technologies Inc | METHOD AND DEVICE FOR A LANZETTING DEVICE INTEGRATED ON A BLOOD CARTRIDGE CARTRIDGE |
US8337419B2 (en) | 2002-04-19 | 2012-12-25 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Tissue penetration device |
AU2002315177A1 (en) | 2001-06-12 | 2002-12-23 | Pelikan Technologies, Inc. | Self optimizing lancing device with adaptation means to temporal variations in cutaneous properties |
ES2352998T3 (es) | 2001-06-12 | 2011-02-24 | Pelikan Technologies Inc. | Accionador eléctrico de lanceta. |
DE60239132D1 (de) | 2001-06-12 | 2011-03-24 | Pelikan Technologies Inc | Gerät zur erhöhung der erfolgsrate im hinblick auf die durch einen fingerstich erhaltene blutausbeute |
US6780602B2 (en) * | 2001-11-01 | 2004-08-24 | Microbiosystems, Limited Partnership | Taxonomic identification of pathogenic microorganisms and their toxic proteins |
US7232451B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-06-19 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US9795334B2 (en) | 2002-04-19 | 2017-10-24 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7892183B2 (en) | 2002-04-19 | 2011-02-22 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for body fluid sampling and analyte sensing |
US7491178B2 (en) | 2002-04-19 | 2009-02-17 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7547287B2 (en) | 2002-04-19 | 2009-06-16 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US8221334B2 (en) | 2002-04-19 | 2012-07-17 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7175642B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-02-13 | Pelikan Technologies, Inc. | Methods and apparatus for lancet actuation |
US7901362B2 (en) | 2002-04-19 | 2011-03-08 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7371247B2 (en) | 2002-04-19 | 2008-05-13 | Pelikan Technologies, Inc | Method and apparatus for penetrating tissue |
US8784335B2 (en) | 2002-04-19 | 2014-07-22 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Body fluid sampling device with a capacitive sensor |
US7481776B2 (en) | 2002-04-19 | 2009-01-27 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US8702624B2 (en) | 2006-09-29 | 2014-04-22 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Analyte measurement device with a single shot actuator |
US8267870B2 (en) | 2002-04-19 | 2012-09-18 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for body fluid sampling with hybrid actuation |
US7717863B2 (en) | 2002-04-19 | 2010-05-18 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7674232B2 (en) | 2002-04-19 | 2010-03-09 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7331931B2 (en) | 2002-04-19 | 2008-02-19 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7909778B2 (en) | 2002-04-19 | 2011-03-22 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7648468B2 (en) | 2002-04-19 | 2010-01-19 | Pelikon Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US9314194B2 (en) | 2002-04-19 | 2016-04-19 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Tissue penetration device |
US8579831B2 (en) | 2002-04-19 | 2013-11-12 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7297122B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-11-20 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US7198606B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-04-03 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for a multi-use body fluid sampling device with analyte sensing |
US7976476B2 (en) | 2002-04-19 | 2011-07-12 | Pelikan Technologies, Inc. | Device and method for variable speed lancet |
US7229458B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-06-12 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US9248267B2 (en) | 2002-04-19 | 2016-02-02 | Sanofi-Aventis Deustchland Gmbh | Tissue penetration device |
US7291117B2 (en) | 2002-04-19 | 2007-11-06 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for penetrating tissue |
US8574895B2 (en) | 2002-12-30 | 2013-11-05 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus using optical techniques to measure analyte levels |
EP1443325A1 (en) * | 2003-02-01 | 2004-08-04 | Roche Diagnostics GmbH | System and method for determining a coagulation parameter |
DK1633235T3 (da) | 2003-06-06 | 2014-08-18 | Sanofi Aventis Deutschland | Apparat til udtagelse af legemsvæskeprøver og detektering af analyt |
WO2006001797A1 (en) | 2004-06-14 | 2006-01-05 | Pelikan Technologies, Inc. | Low pain penetrating |
US8282576B2 (en) | 2003-09-29 | 2012-10-09 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for an improved sample capture device |
WO2005037095A1 (en) | 2003-10-14 | 2005-04-28 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for a variable user interface |
US20060257929A1 (en) * | 2003-11-12 | 2006-11-16 | Microbiosystems, Limited Partnership | Method for the rapid taxonomic identification of pathogenic microorganisms and their toxic proteins |
US7822454B1 (en) | 2005-01-03 | 2010-10-26 | Pelikan Technologies, Inc. | Fluid sampling device with improved analyte detecting member configuration |
WO2005065414A2 (en) | 2003-12-31 | 2005-07-21 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for improving fluidic flow and sample capture |
US8828203B2 (en) | 2004-05-20 | 2014-09-09 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Printable hydrogels for biosensors |
EP1765194A4 (en) | 2004-06-03 | 2010-09-29 | Pelikan Technologies Inc | METHOD AND APPARATUS FOR MANUFACTURING A DEVICE FOR SAMPLING LIQUIDS |
US8652831B2 (en) | 2004-12-30 | 2014-02-18 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Method and apparatus for analyte measurement test time |
CN101258406A (zh) * | 2005-07-14 | 2008-09-03 | 松下电器产业株式会社 | 分析装置及分析方法 |
US20070132898A1 (en) * | 2005-11-04 | 2007-06-14 | Union College | Light transmission based liquid crystal temperature sensor |
EP2156348B1 (en) | 2007-05-30 | 2018-08-01 | Ascensia Diabetes Care Holdings AG | System and method for managing health data |
US8105841B2 (en) | 2007-10-15 | 2012-01-31 | Bayer Healthcare Llc | Method and assembly for determining the temperature of a test sensor |
WO2009126900A1 (en) | 2008-04-11 | 2009-10-15 | Pelikan Technologies, Inc. | Method and apparatus for analyte detecting device |
EP3214432B9 (en) * | 2008-12-18 | 2019-03-06 | Ascensia Diabetes Care Holdings AG | Method and assembly for determining the temperature of a test sensor |
US9375169B2 (en) | 2009-01-30 | 2016-06-28 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Cam drive for managing disposable penetrating member actions with a single motor and motor and control system |
WO2010105850A2 (de) * | 2009-03-20 | 2010-09-23 | Roche Diagnostics Gmbh | Testelement zum bestimmen einer körperflüssigkeit und verfahren zum messen |
US8801273B2 (en) | 2009-06-08 | 2014-08-12 | Bayer Healthcare Llc | Method and assembly for determining the temperature of a test sensor |
CN102782476A (zh) * | 2010-01-13 | 2012-11-14 | 弗劳森有限公司 | 包括发光设备的微液体系统 |
US8965476B2 (en) | 2010-04-16 | 2015-02-24 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Tissue penetration device |
CN102375055A (zh) * | 2010-08-19 | 2012-03-14 | 中国人民解放军军事医学科学院微生物流行病研究所 | 一种多重检测免疫层析芯片 |
US9063091B2 (en) | 2012-04-06 | 2015-06-23 | Ixensor Inc. | Test strips and method for reading test strips |
US9778200B2 (en) | 2012-12-18 | 2017-10-03 | Ixensor Co., Ltd. | Method and apparatus for analyte measurement |
ES2746070T3 (es) * | 2013-01-07 | 2020-03-04 | Ixensor Co Ltd | Tiras de ensayo y procedimiento de lectura de tiras de ensayo |
US20140273270A1 (en) | 2013-03-14 | 2014-09-18 | Polymer Technology Systems, Inc. | Direct temperature measurement of a test strip |
WO2016123610A1 (en) * | 2015-01-30 | 2016-08-04 | Polymer Technology Systems, Inc. | Systems and methods for temperature correction in test strips for enzyme detection |
WO2021138902A1 (zh) * | 2020-01-10 | 2021-07-15 | 上海泰辉生物科技有限公司 | 免疫层析试纸条即时检测系统 |
US20230046089A1 (en) * | 2021-08-13 | 2023-02-16 | Palo Alto Research Center Incorporated | Method and system for measuring the temperature of a thermochromic liquid crystal |
CN117031164B (zh) * | 2023-08-10 | 2024-03-26 | 国网山东省电力公司临沂供电公司 | 基于数据分析的干式空心电抗器运行温度智能监管系统 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3697297A (en) * | 1970-10-22 | 1972-10-10 | Ncr Co | Gelatin-gum arabic capsules containing cholesteric liquid crystal material and dispersions of the capsules |
US4310577A (en) * | 1979-08-24 | 1982-01-12 | Liquid Crystal Products, Inc. | Liquid crystal film laminate |
DE3135196A1 (de) * | 1981-09-05 | 1983-03-17 | Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt | Verfahren, mittel und vorrichtung zur bestimmung biologischer komponenten |
DK0485549T3 (da) * | 1990-06-04 | 1996-03-11 | Behring Diagnostics Inc | Analytisk assay |
AU4543893A (en) * | 1992-06-24 | 1994-01-24 | Akzo Nobel N.V. | Method for determining multiple immunocomplexes on one surface using spectroscopy |
WO1995014962A1 (en) * | 1993-11-25 | 1995-06-01 | Technobiochip | Potentiometric biosensors, control and applications thereof |
US5547283A (en) * | 1994-11-01 | 1996-08-20 | Kronberg; James W. | Optical temperature sensor using thermochromic semiconductors |
US5972715A (en) * | 1996-12-23 | 1999-10-26 | Bayer Corporation | Use of thermochromic liquid crystals in reflectometry based diagnostic methods |
-
1996
- 1996-12-23 US US08/773,269 patent/US5972715A/en not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-10-10 CA CA002218008A patent/CA2218008C/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-12-10 ES ES97121706T patent/ES2186836T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-10 DE DE69717065T patent/DE69717065T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-10 EP EP97121706A patent/EP0851229B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-19 JP JP9349858A patent/JPH10206411A/ja active Pending
- 1997-12-22 AU AU48551/97A patent/AU718044B2/en not_active Ceased
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6880968B1 (en) | 1999-10-29 | 2005-04-19 | Roche Diagnostics Gmbh | Test element analysis system |
US9211541B2 (en) | 2011-06-24 | 2015-12-15 | Hitachi High-Technologies Corporation | Nucleic acid amplification apparatus and nucleic acid analysis apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU718044B2 (en) | 2000-04-06 |
CA2218008C (en) | 2005-03-01 |
EP0851229A1 (en) | 1998-07-01 |
AU4855197A (en) | 1998-06-25 |
DE69717065D1 (de) | 2002-12-19 |
US5972715A (en) | 1999-10-26 |
DE69717065T2 (de) | 2003-10-09 |
CA2218008A1 (en) | 1998-06-23 |
ES2186836T3 (es) | 2003-05-16 |
EP0851229B1 (en) | 2002-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0851229B1 (en) | Use of thermochromic liquid crystals in reflectometry based diagnostic methods | |
EP3214432B9 (en) | Method and assembly for determining the temperature of a test sensor | |
EP1359409B1 (en) | Apparatuses and methods for analyte concentration determination | |
JP5773241B2 (ja) | 試験センサの温度を決定する方法及びアセンブリ | |
EP1359417A2 (en) | Devices and methods for analyte concentration determination | |
US4125372A (en) | Method and device for testing liquids | |
DK3050974T3 (en) | Procedure for Detecting Moisture Compromised Urine Test Strips | |
US6117686A (en) | Method for detecting harmful gases which is applicable to broad gas concentration range | |
KR100730900B1 (ko) | 체액샘플에서 분석물의 준정량적 측정의 정확도를 개선시키는 방법 | |
Sherwood et al. | A new reagent strip (Visidex) for determination of glucose in whole blood. | |
Schilling et al. | Multiwavelength photometry of thermochromic indicator solutions for temperature determination in multicuvettes | |
Witte et al. | Bichromatic Analysis: The Design and Function of the ABA-100 | |
WO2001025760A1 (en) | Timing independent method for determining a proper time for measurement of a reaction between a sample fluid and a reagent |