JPH10206016A - 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置 - Google Patents

穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置

Info

Publication number
JPH10206016A
JPH10206016A JP1031497A JP1031497A JPH10206016A JP H10206016 A JPH10206016 A JP H10206016A JP 1031497 A JP1031497 A JP 1031497A JP 1031497 A JP1031497 A JP 1031497A JP H10206016 A JPH10206016 A JP H10206016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
grain
infrared radiator
amount
blower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1031497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tashiro
博之 田代
Masato Ito
正人 伊藤
Kotaro Kubota
興太郎 久保田
Yasuyuki Hidaka
靖之 日高
Tomohiko Ichikawa
友彦 市川
Toshihiro Takeda
俊広 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Shizuoka Seiki Co Ltd
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Shizuoka Seiki Co Ltd
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO, Shizuoka Seiki Co Ltd, Yamamoto Manufacturing Co Ltd filed Critical SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
Priority to JP1031497A priority Critical patent/JPH10206016A/ja
Publication of JPH10206016A publication Critical patent/JPH10206016A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーナ4の燃焼量に拘らず、放射効率を最適
な一定値に保持し、確実な乾燥を可能にする。 【解決手段】 穀物乾燥装置は、バーナ4と放射管21
と吸引ファン6とを備える。放射管21は、バーナ4に
よって発生した熱風の熱により遠赤外線を放射自在であ
る。上記吸引ファン6は回転数を変化自在である。更
に、この吸引ファン6の回転数を制御する制御器を設け
る。この制御器は、上記吸引ファン6の回転数を変化さ
せて上記放射管21の周囲を流れる風量を制御する。こ
れにより、上記放射効率を一定に保たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠赤外線を利用し
て穀物を乾燥する穀物乾燥方法及び装置に関し、特に、
放射効率を一定に保つことにより確実な乾燥を行える穀
物乾燥方法及び装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】 糯米等の穀物を乾燥させるため
に、従来から熱風を利用して穀物を乾燥させる穀物乾燥
装置が使用されている。更に、これら穀物を確実に且つ
損傷させることなく乾燥させるべく、上記熱風とともに
遠赤外線を利用して穀物を乾燥させる穀物乾燥装置が考
えられ、又、広く使用されている。このような遠赤外線
を利用した穀物乾燥装置としては、例えば特開昭61−
195265号公報、同62−141486号公報、同
62−213680号公報、特開平2−302578号
公報、同6−3052号公報に記載されている。図4
は、上記特開平2−302578号公報に記載された穀
物乾燥装置を示している。以下、従来知られた穀物乾燥
装置について、この図4に示した構造を例に、簡単に説
明する。
【0003】穀物乾燥機1 は、箱型のケーシング2の外
側に、バケットエレベータ3を立設するとともに、熱風
発生源であるバーナ4、熱分配室5、送風機である吸引
ファン6、流入空気調整部7等を設けている。上記ケー
シング2内には、上から順に、穀物貯溜部8、乾燥部
9、集穀部10が設けられている。穀物貯溜部8の上部
には、上記バケットエレベータ3の上端部と連通して穀
物を横搬送し穀物貯溜部8内に穀物を分配する穀物分配
スクリュー11が配設されている。上記集穀部10の底
部には集穀・搬送スクリュー12が設けられ、バケット
エレベータ3の下端部と連通している。上記バケットエ
レベータ3には、穀物張り込み用のホッパ(図示せず)
が設けられており、穀物分配スクリュー11を介して穀
物貯溜部8内に穀物を張り込み自在としている。又、乾
燥作業中は集穀・搬送スクリュー12により排出される
被乾燥穀物を穀物分配スクリュー11に送り込んで循環
させる。更に、乾燥作業が終了した際には、バケットエ
レベータ3の途中から乾燥された穀物を機外に排出する
よう切り替え自在としている。
【0004】上記乾燥部9は、一端を上記熱分配室5に
連通させ、他端を上記流入空気調整部7に連通させた2
本の筒状の熱風路13、13が設けられている。この熱
風路13は、一部に遠赤外線放射体を備えたている。こ
の遠赤外線放射体としては、例えば熱風路13を構成す
る部材にファインセラミックスを塗布することにより構
成する。
【0005】図示の従来構造の場合、熱風路13を内管
15と外管16との二重菅構造としている。そして、熱
分配室5には、図示のように、内管15のみが連通して
おり、外管16の熱分配室5側端部はケーシング2の内
面に当接している。内管15と外管16とにより形成さ
れる2つの空間は、外管16の多数の通気孔で上記穀物貯
溜部8に連通するよう開放し、その側方から下側にかけ
て排風路プレート17によって穀物流下路を形成し、こ
の穀物流下路の底部にロータリバルブ19、19 を設
けている。上記排風路プレート17によってその下側に
形成される排風路には、上記吸引ファン6が連通されて
いる。ロータリバルブ19、19から排出された穀粒は
集穀・搬送スクリュー12にもたらされる。
【0006】上述のように構成される穀物乾燥装置にお
いては、被乾燥穀物をバケットエレベータ3により穀物
分配スクリュー11を介して穀物貯溜部8 に張り込み、
バケットエレベータ3、穀物分配スクリュー11をはじ
め、バーナ4、吸引ファン6、ロータリバルブ19、集
穀・搬送スクリュー12等を作動させることによって、
被乾燥穀物(乾燥すべき穀物)を、穀物貯溜部8、乾燥
部9、集穀部10、バケットエレベータ3の経路で循環
させて乾燥する。その循環速度は、主としてロータリバ
ルブ19の回転数によって定まる。
【0007】上記バーナ4の燃焼により発生した熱風
は、熱分配室5から熱風路13、13にもたらされ、こ
の熱で遠赤外線放射体14が加熱されて遠赤外線を多く
含む電磁波を発生させ、穀物流下路18を流下する穀物
を乾燥させる。又、遠赤外線放射体を加熱してのち流入
空気調整部7に達した熱風は、ここで外気と混合されて
内管15と外管16との間の通路を通って外管16から
放出され、吸引ファン6の誘引力により、穀物流下路を
流下する穀物中を強制的に通過して穀物を乾燥させる。
又、乾燥により発生する水分や穀物の移動により発生す
る微細な塵埃は排風路プレート17を通って吸引ファン
6に誘引されて機外に排出される。尚、乾燥作業中にい
わゆるテンパリングを行うことは自由にできる。
【0008】乾燥作業が終了したならば、バーナ4の燃
焼を停止し、バケットエレベータ3の循環経路を切り替
えて乾燥された穀物を機外に排出する。
【0009】上記公報に記載された穀物乾燥装置におい
ては、遠赤外線放射体の周りを流下する穀物に遠赤外線
を多く含む電磁波を均一にしかも直接照射でき、遠赤外
線の熱損失をなくし、効率のよい穀物乾燥を行うことが
できる。これとともに乾燥むらを少なくし、胴割れ発生
をなくすことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、効率良く確
実な乾燥を行うためには、放射する遠赤外線の波長が重
要な要因となるため、遠赤外線放射体に付与する熱を一
定にすべく、遠赤外線放射体の周囲の温度を一定に保つ
必要がある。このために、乾燥すべき穀物の量に応じて
上記放射体の面積や配置を工夫することが考えられる
が、上記面積や配置を変えることは困難であり、現実的
ではない。従って、従来の穀物乾燥装置においては、バ
ーナ4の最適燃焼量を設定し、この設定された一定の燃
焼量で乾燥作業を行うようにしている。
【0011】しかしながら、穀物の乾燥作業を行うにあ
たり、乾燥すべき穀物の量は、乾燥作業ごとに異なるも
のであり、しかも一定時間内に乾燥を終了させなければ
ならないような場合が多々ある。このような場合には、
上記バーナ4の燃焼量を上記最適燃焼量以外の燃焼量と
するが、最適燃焼量以外の燃焼量で乾燥作業を行った場
合には、上記燃焼量(燃焼エネルギ)に対する遠赤外線
放射エネルギの割合である放射効率が大きく変化してし
まう等の不都合を生じる。すなわち、確実な乾燥を行う
には、上記放射効率を所定の最適値にする必要がある。
しかしながら、放射エネルギの量の要因となる遠赤外線
放射体の周囲の温度は、必ずしも上記バーナ4の燃焼量
の変化に比例して変化するものではなく、且つ、安全性
を確保すべく遠赤外線放射体の周囲の温度はある一定範
囲に保持しなければならない。このため、上記燃焼量が
変化すると上記放射効率が大きく変化してしまい、確実
な乾燥を行う上で支障を来たしてしまう。例えば、実際
の燃焼量を最適燃焼量を超えたものとした場合、放射効
率が過度に上昇し、乾燥すべき穀物が損傷してしまう。
又、実際の燃焼量を最適燃焼量を大きく下回るものとし
た場合、放射効率が著しく低減して確実な乾燥作業を行
えない。本発明の穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置は、こ
のような不都合を解消すべく考えたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る穀物乾燥方
法及び穀物乾燥装置のうち乾燥方法に関する発明は、請
求項1に記載したように、熱風発生源と遠赤外線放射体
とによって得られる遠赤外線熱風により、穀物を乾燥さ
せる穀物乾燥方法において、熱風発生源から放出される
燃焼エネルギに応じて上記遠赤外線放射体の周囲を流れ
る風量を制御自在とすることにより、上記燃焼エネルギ
に対する遠赤外線放射体から放射される放射エネルギの
比である放射効率を一定としたことを特徴とする。
【0013】放射効率を一定に保持するための手段とし
ては、請求項2に記載したように、乾燥すべき穀物の量
に応じた燃焼エネルギを算出するとともに、この燃焼エ
ネルギに対応する遠赤外線放射体の温度を求め、遠赤外
線放射体がこの求められた温度となるように送風機の回
転数を制御することにより行う構成を採用できる。
【0014】又、本発明に係る穀物乾燥方法及び穀物乾
燥装置のうち乾燥装置に関する発明は、請求項3に記載
したように、熱風を発生自在な熱風発生源と、この熱風
発生源によって発生した熱風の熱により遠赤外線を放射
自在な遠赤外線放射体と、この遠赤外線放射体の周囲の
空気を拡散させる送風機とを備え、上記遠赤外線放射体
を配設したケーシング内に乾燥すべき穀物を導入するこ
とによりこの穀物を乾燥するものである。このような本
発明に係る穀物乾燥装置においては、上記送風機の回転
数を変化自在とするとともにこの送風機の回転数を制御
する制御器を設けている。この制御器は、上記送風機の
回転数を変化させて上記遠赤外線放射体の周囲を流れる
風量を制御することにより、上記熱風発生源から放出さ
れる燃焼エネルギに対する遠赤外線放射体から放射され
る放射エネルギの比である放射効率を一定に保たせるこ
とを特徴としている。
【0015】上記制御器としては、請求項4に記載した
ように、乾燥すべき穀物の量を認識自在とするととも
に、この乾燥すべき穀物の量に応じた燃焼エネルギ、並
びに上記遠赤外線放射体の温度をこの燃焼エネルギに対
応する温度とすべく遠赤外線放射体の周囲を流れる風量
を、それぞれ算出自在とする。そして、この求められた
風量に応じて送風機の回転数を制御することにより、放
射効率を一定に保持させる機能を有する。 或いは、請
求項5に記載したように、制御器に、乾燥すべき穀物の
量を認識自在であるとともに、この乾燥すべき穀物の量
に応じた燃焼エネルギ並びに上記遠赤外線放射体の上記
燃焼エネルギに対応する温度を算出自在であり、且つ、
遠赤外線放射体の近傍に設けられた温度センサの検出す
る遠赤外線放射体の温度が、制御器が算出した温度とな
るよう、送風機の回転数を制御する機能を持たせる。こ
のように構成することにより、放射効率を一定に保持さ
せる。更に、上記送風機の送風量の制御は、請求項5に
記載したように、インバータ回路を付設し、上記制御器
は、このインバータ回路に指令信号を送ることにより制
御することができる。
【0016】
【作用】上述のように構成される本発明の穀物乾燥方法
及び装置により穀物を乾燥させる際の基本的な作用は、
前述した従来の穀物乾燥装置とほぼ同様である。特に、
本発明に係る乾燥方法及び穀物乾燥装置においては、熱
風発生源の燃焼量が高い場合には、送風機の風量を上
げ、熱風発生源の燃焼量が小さい場合には、風量を下げ
ることにより、放射体の温度を一定として放射効率を一
定に保つようにしている。このため、確実な乾燥を行え
るようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の1例
について図1〜3を参照しつつ説明する。尚、本発明に
おける乾燥方法及び乾燥装置は、放射効率を一定にすべ
く送風機の風量を制御する点にあり、その他の構成並び
に作用は、前述した従来構造と同様である。従って、同
等部分についての説明は省略若しくは簡略化し、以下、
本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0018】本例における穀物乾燥装置は、前述した従
来装置と同様、熱風を発生自在なバーナ4と、このバー
ナ4によって発生した熱風の熱により遠赤外線を放射自
在な放射管21と、この放射管21の周囲の空気を拡散
させる吸引ファン6とを備えている。上記バーナ4が特
許請求の範囲に記載した熱風発生源であり、上記放射管
21が特許請求の範囲に記載した遠赤外線放射体であ
る。又、上記吸引ファン6が特許請求の範囲に記載した
送風機である。
【0019】本例の場合、上記バーナ4は、第一の熱分
配室5の一端面に設けられており、上記バーナ4によっ
て発生した熱風は、先ず第一の熱分配室5に送り込まれ
る。この第一の熱分配室5の他端面には、複数個(図示
の例の場合、2個)の連通管22の一端を接続してい
る。又、連通管22の他端はそれぞれ1対の第二の熱分
配室23に接続している。この第二の熱分配室23に
は、それぞれ1対ずつの放射管21を設けている。この
放射管21は、両端が開口した筒状で、バーナ4によっ
て発生した熱風が、第一の熱分配室5、連通管22、第
二の熱分配室23を介してこの放射管21の他端開口か
ら送り出されるようにしている。又、この放射管21
は、ステンレス等の金属材料にファインセラミックス等
の遠赤外線を発生自在な塗料を塗布して成り、上記熱風
が通過することにより加熱されて遠赤外線を放射する。
上述した構成各部材5、21、22、23は、前記ケー
シング2内に収納された状態で配設される。
【0020】特に、本例の穀物乾燥装置においては、上
記吸引ファン6の回転数を変化自在とするとともにこの
吸引ファン6の回転数を制御する制御器(図示せず)を
設けている。すなわち、この制御器は、穀物貯溜部8等
に設けられ、乾燥すべき穀物の量を検出するセンサによ
り、或いは別途設けたキーボード等の入力手段によって
入力することにより、乾燥すべき穀物の量を認識自在で
ある。これとともに、乾燥すべき穀物の量に応じた燃焼
エネルギ並びにこの燃焼エネルギに対応する放射管21
の周囲を流れる風量を算出自在とする。このような機能
を持たせるために、上記制御器はマイクロコンピュータ
(MPU、CPU)等を利用する。更に、この制御器
は、この求められた風量に応じて吸引ファン6の回転数
を制御することにより、上記放射効率を一定に保つよう
にする。このため、上記吸引ファン6にはインバータ回
路24を付設し、上記制御器は、このインバータ回路2
4に指令信号を送ることによりこのインバータ回路24
を介して吸引ファン6を制御する。
【0021】このように、上記吸引ファン6の回転数を
変化させて上記バーナ4から放出される燃焼エネルギに
応じて上記放射管21の周囲を流れる風量を制御するこ
とにより、上記燃焼エネルギに対する放射管21から放
射される放射エネルギの比である放射効率を一定に保た
せる。尚、本明細書で言う放射効率が一定とは、放射効
率が厳密に一定であるものではなく、或る(例えば±5
%程度の)範囲内に収まることを指す。
【0022】上述のように構成される本発明の穀物乾燥
方法及び装置により穀物を乾燥させる際の基本的な作用
は、前述した従来の穀物乾燥装置とほぼ同様である。す
なわち、バーナ4によって発生した熱風によって放射管
21を加熱して遠赤外線を放射させ、この遠赤外線と上
記熱風とによって穀物を乾燥する。
【0023】特に、本例の穀物乾燥装置においては、乾
燥すべき穀物の量が多い等の理由により、バーナ4の燃
焼量を前記最適燃焼量よりも高くした場合には、上記制
御器が吸引ファン6の風量を上げる。逆に、乾燥すべき
穀物の量が少なくい等の理由により、バーナ4の燃焼量
を前記最適燃焼量よりも低くした場合には、上記制御器
が風量を下げる。このようにして、上記制御器は、放射
管21の温度を上記バーナ4の燃焼量の変化に応じた最
適なものとし、上記放射効率を一定に保つようにしてい
る。
【0024】言い換えれば、熱風発生源であるバーナ4
から放出される燃焼エネルギに応じて上記放射管21の
周囲を流れる風量を制御自在とすることにより、上記燃
焼エネルギに対する放射管21から放射される放射エネ
ルギの比である放射効率を一定としている。このため、
確実な乾燥を行えるようになる。しかも従来制御が複雑
になるために困難であるとされていた放射効率の制御
を、容易に行える。
【0025】尚、上述した例においては、予め風量を定
めておき、吸引ファン6をこの風量に見合うように構成
しているが、これとは別に、バーナ4の燃焼が安定した
時点で放射管21の温度を測定し、この放射管21が上
記燃焼量ごとに設定した最適温度になるよう、上記吸引
ファン6の回転数を変化させるようにすることもでき
る。このために、制御器は、上述した例と同様に乾燥す
べき穀物の量を認識自在であるとともに、この乾燥すべ
き穀物の量に応じた燃焼エネルギ並びに上記放射管21
の上記燃焼エネルギに対応する最適な温度を算出自在と
する。且つ、放射管21の近傍に温度センサを設け、こ
の温度センサの検出する放射管21の温度が、上記制御
器が算出した最適な温度となるよう、吸引ファン6の回
転数を制御する。上記温度センサとしては、従来知られ
た構造のものを使用できる。
【0026】尚、遠赤外線放射体である放射管21の温
度が上昇し過ぎることは、この放射管21、ひいては装
置全体の破損を招来する虞があるが、上述のようにした
場合、放射管21の過度の温度上昇が抑えられるため、
上記破損等が生じることがない。より積極的には、上記
温度センサを安全センサとしても活用することができ
る。すなわち、制御器に、放射管21の上限温度を算出
(或いは、設定)及び記憶する機能を持たせるととも
に、温度センサが検出する温度が上記上限温度となった
場合には、吸引ファン6の回転数を大きくしたり、バー
ナ4の燃焼量を小さくするさせる機能を持たせる。この
ように構成すれば、より安全性が向上する。
【0027】又、上記放射管21としては、ファインセ
ラミックス製のプレート等、他の構成材料を採用するこ
とができる。更に、本発明を、図示の例に限らず、他の
形式の穀物乾燥機に適用することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る穀物乾燥方法及び穀物乾燥
装置は、上述のように構成され作用するため、放射効率
を最適な一定値に保持でき、確実な乾燥を行える。しか
も、制御を容易な構成によって行えるため、安価に製造
でき、実用上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、要部斜視
図。
【図2】同じく外観を示す要部斜視図。
【図3】同じく要部縦断面図。
【図4】従来構造の1例を示す略斜視図。
【符号の説明】
2 ケーシング 4 バーナ 5 (第一の)熱分配室 6 吸引ファン 8 穀物貯溜部 9 乾燥部 10 集穀部 21 放射管 22 連通管 23 第二の熱分配室 24 インバータ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正人 静岡県袋井市山名町4番地の1 静岡製機 株式会社内 (72)発明者 久保田 興太郎 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 日高 靖之 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 市川 友彦 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 武田 俊広 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱風発生源と遠赤外線放射体とによって
    得られる遠赤外線熱風により、穀物を乾燥させる穀物乾
    燥方法において、熱風発生源から放出される燃焼エネル
    ギに応じて上記遠赤外線放射体の周囲を流れる風量を制
    御自在とすることにより、上記燃焼エネルギに対する遠
    赤外線放射体から放射される放射エネルギの比である放
    射効率を一定としたことを特徴とする、穀物乾燥方法。
  2. 【請求項2】 乾燥すべき穀物の量に応じた燃焼エネル
    ギを算出するとともに、この燃焼エネルギに対応する遠
    赤外線放射体の温度を求め、上記遠赤外線放射体がこの
    求められた温度となるように送風機の回転数を制御する
    ことにより、放射効率を一定に保つ、請求項1に記載の
    穀物乾燥方法。
  3. 【請求項3】 熱風を発生自在な熱風発生源と、この熱
    風発生源によって発生した熱風の熱により遠赤外線を放
    射自在な遠赤外線放射体と、この遠赤外線放射体の周囲
    の空気を拡散させる送風機とを備え、上記遠赤外線放射
    体を配設したケーシング内に乾燥すべき穀物を導入する
    ことによりこの穀物を乾燥する穀物乾燥装置において、 上記送風機の回転数を変化自在とするとともにこの送風
    機の回転数を制御する制御器を設け、この制御器は、上
    記送風機の回転数を変化させて上記遠赤外線放射体の周
    囲を流れる風量を制御することにより、上記熱風発生源
    から放出される燃焼エネルギに対する遠赤外線放射体か
    ら放射される放射エネルギの比である放射効率を一定に
    保たせることを特徴とする、穀物乾燥装置。
  4. 【請求項4】 上記制御器は、乾燥すべき穀物の量を認
    識自在であるとともに、この乾燥すべき穀物の量に応じ
    た燃焼エネルギ並びに上記遠赤外線放射体の温度をこの
    燃焼エネルギに対応する温度とすべく遠赤外線放射体の
    周囲を流れる風量を算出自在であり、且つ、この求めら
    れた風量に応じて送風機の回転数を制御することによ
    り、放射効率を一定に保持させるものである、請求項3
    に記載の穀物乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記制御器は、乾燥すべき穀物の量を認
    識自在であるとともに、この乾燥すべき穀物の量に応じ
    た燃焼エネルギ並びに上記遠赤外線放射体の上記燃焼エ
    ネルギに対応する温度を算出自在であり、且つ、遠赤外
    線放射体の近傍に設けられた温度センサの検出する遠赤
    外線放射体の温度が、制御器が算出した温度となるよ
    う、送風機の回転数を制御することにより、放射効率を
    一定に保持させるものである、請求項3に記載の穀物乾
    燥装置。
  6. 【請求項6】 上記送風機にはインバータ回路が付設さ
    れており、上記制御器は、このインバータ回路に指令信
    号を送ることにより、上記送風機の回転を制御する、請
    求項4〜5のいずれかに記載の穀物乾燥装置。
JP1031497A 1997-01-23 1997-01-23 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置 Pending JPH10206016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1031497A JPH10206016A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1031497A JPH10206016A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10206016A true JPH10206016A (ja) 1998-08-07

Family

ID=11746793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1031497A Pending JPH10206016A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10206016A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218583A (ja) * 2007-05-31 2007-08-30 Iseki & Co Ltd 遠赤外線穀粒乾燥機
JP2008051491A (ja) * 2006-08-21 2008-03-06 Shin Hung Industry Co Ltd 超大型遠赤外線循環式穀物乾燥機及び貯蔵室内の穀物層間の含水率偏差を減らすための穀物乾燥方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051491A (ja) * 2006-08-21 2008-03-06 Shin Hung Industry Co Ltd 超大型遠赤外線循環式穀物乾燥機及び貯蔵室内の穀物層間の含水率偏差を減らすための穀物乾燥方法
JP2007218583A (ja) * 2007-05-31 2007-08-30 Iseki & Co Ltd 遠赤外線穀粒乾燥機
JP4561777B2 (ja) * 2007-05-31 2010-10-13 井関農機株式会社 遠赤外線穀粒乾燥機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9091014B2 (en) Clothing dryer and control method thereof
US20070251119A1 (en) Dryer and control method thereof
JP2012007855A (ja) 乾燥排ガスの熱を利用するヒートポンプユニットを具えた乾燥システム
KR20150123637A (ko) 콘덴싱 방식의 세탁건조기
JPH10206016A (ja) 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置
KR20060134294A (ko) 열풍건조기
KR100449315B1 (ko) 근적외선 히터 모듈과 이를 갖는 건조 시스템 및 이의제어방법
JPH10206017A (ja) 穀物乾燥方法及び穀物乾燥装置
CN214792472U (zh) 一种用于玉米浆干燥的装置
JP2005114238A (ja) 循環式穀物乾燥機
JPH10274477A (ja) 穀物乾燥方法
JP5514480B2 (ja) ヒートポンプユニットと昇温装置とを具えた乾燥システム
JP2005114238A5 (ja)
JPH10274476A (ja) 穀物乾燥方法およびそれを用いた穀物乾燥装置
KR102503030B1 (ko) 멤브레인 히트펌프 하이브리드 건조기 및 그 제어방법
RU2128917C1 (ru) Установка для сушки зерна в кипящем слое
JP4389118B2 (ja) 穀粒乾燥機
KR200427551Y1 (ko) 온풍 순환 건조 장치
KR100445256B1 (ko) 열풍건조장치
CN206944602U (zh) 基于风扇的加速烘干装置
KR20030014558A (ko) 저.고주파 유도가열을 이용한 원적외선 건조장치
JP2003247778A (ja) 穀粒乾燥機の集穀室構造
JPH03134483A (ja) 穀物乾燥装置
JPH0933172A (ja) 送風加熱装置
KR20040015849A (ko) 근적외선히터 모듈과 이를 갖는 건조시스템 및 이의 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20040113

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040115

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060207

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060310

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02