JPH10205726A - 乾留炉の乾留ガス配管保温装置 - Google Patents

乾留炉の乾留ガス配管保温装置

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JPH10205726A
JPH10205726A JP2450297A JP2450297A JPH10205726A JP H10205726 A JPH10205726 A JP H10205726A JP 2450297 A JP2450297 A JP 2450297A JP 2450297 A JP2450297 A JP 2450297A JP H10205726 A JPH10205726 A JP H10205726A
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JP
Japan
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pipe
dry distillation
hot air
furnace
distillation gas
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Pending
Application number
JP2450297A
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English (en)
Inventor
Yoshimaru Suzuki
義丸 鈴木
Yutaka Matsuda
豊 松田
Yoshiharu Shidara
義晴 設楽
Tatsuo Domyo
辰雄 道明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Filing date
Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部エネルギーを用いることなく乾留ガス配
管を保温して、ガス中タール分の凝縮を防止する。 【解決手段】 炉体1内で生成された乾留ガス7Aを取
り出して燃焼分解炉又は溶融炉13へ送るようにしてあ
る乾留ガス配管12を、その外側に保温用配管18を同
心状に設けることにより二重管構造とする。保温用配管
18の上流側端部に、炉体1への熱風供給管10から分
岐させた熱風導入管19を接続し、保温用配管18内に
熱風5を導入して乾留ガス配管12を保温させる。保温
用配管18の下流側端部に熱風導出管20を接続し、熱
風導出管20を炉体1から熱風5を排出させる熱風排出
管11に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみや家庭電化
製品のシュレッダーダスト等の廃棄物を乾留した後の乾
留ガスを保温状態で下流へ送ることができるようにした
乾留炉の乾留ガス配管保温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の廃棄物の処理方式としては、焼却
炉にて廃棄物を燃焼するようにした燃焼方式が採用され
ている。
【0003】しかしながら、上記燃焼方式の場合には、
燃焼排ガス中に含まれるダイオキシン発生の問題があ
ること、ガス量が多く熱エネルギーの利用効率が悪い
こと、灰が多量に出るのでその処理が大変であるこ
と、埋立地の容量が限界に近付いてきていること、等
の問題が提起されている。
【0004】そのため、次世代の廃棄物処理方式とし
て、廃棄物を不活性雰囲気下で加熱分解することにより
乾留してガス化した後、高温で燃焼させる方式が開発さ
れ、一部で実証運転が行われている。
【0005】廃棄物を熱分解ガス化するために用いられ
ている乾留炉Iは、図2にその一例の概要を示す如く、
約3度ほど下傾させて横向きに配置したロータリーキル
ン型の炉体1の長手方向一端の入口2に、廃棄物7の投
入ホッパ4を供給用コンベヤ6を介して設け、上記炉体
1の長手方向他端の出口3に、乾留ガス7Aと乾留残留
物7Bとを分離する分離室8を設け、炉体1を低速で回
転させた状態において、ホッパ4から投入された廃棄物
7を供給用コンベヤ6によって炉体1内に徐々に供給し
つつ炉体1を構成する外側の加熱流路9内に、熱風供給
管10と熱風排出管11により、出口3側から入口2側
へ向けて熱風5を流通させることによって、炉体1内の
廃棄物7を外熱により間接的に加熱分解して乾留し、生
成された乾留ガス7Aを分離室8の上部から乾留ガス配
管12を通して下流側の燃焼分解炉(又は溶融炉)13
へ送るようにすると共に、不燃物を含む乾留残留物7B
を、分離室8の下部から一旦取り出して不燃物の分別工
程を経てから上記燃焼分解炉13へ送るようにし、更
に、該燃焼分解炉13で発生した燃焼排ガスを、上記熱
風供給管10に空気加熱装置として組み付けた熱交換器
14を通し熱風5の加熱に供した後、煙突15から大気
へ放出させるようにしてある。16は熱風循環用ブロ
ワ、17は燃焼排ガス放出用誘引ファンを示す。
【0006】上記において、炉体1内での乾留により生
成された乾留残留物7Bは、分離室8の下部より一旦取
り出して、アルミニウムや鉄、ガレキ等の不燃物を分別
する必要があるが、そのために、炉体1の出口3側から
導入する熱風の温度としては、アルミニウムの融点以下
となるように、たとえば、550℃程度としてあり、廃
棄物7の乾留に供した後に450℃程度として排出さ
れ、一方、乾留ガス7Aは500℃程度として後工程へ
送られるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、乾留ガス7
Aは、上述したようにそれ自体は500℃程度として取
り出されるが、乾留ガス7Aを燃焼分解炉13へ導く乾
留ガス配管12の鉄皮は、外気に曝されているためガス
温度よりも低温であり、それにより、たとえば、管壁に
近い位置を通過する乾留ガス7Aの温度が300℃以下
になると、ガス中のタール分が凝縮して固化し、管壁に
付着して閉塞を起す問題が惹起される。
【0008】そのため、従来では、乾留ガス配管12の
外周にバンドヒーターを巻き付け、乾留ガス配管12を
所定温度(約350℃)に保温して閉塞を防止させるよ
うにしているが、上記バンドヒーターは外部エネルギー
として電気を使用するため、ランニングコストがかかる
問題がある。
【0009】そこで、本発明は、外部エネルギーを用い
ることなく乾留ガス配管を所定温度に保温することがで
きるようにして、タール分凝縮による閉塞事故を防止す
ることができるような乾留炉の乾留ガス配管保温装置を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、廃棄物の入口側に熱風排出管を、又、出
口側に熱風供給管をそれぞれ接続して、上記熱風供給管
を通して炉体に供給される熱風によって廃棄物を乾留
し、生成された乾留ガスを乾留ガス配管を通し燃焼分解
炉又は溶融炉へ送るようにしてある乾留炉の上記乾留ガ
ス配管を、その外側に保温用配管を設けて二重管構造と
し、且つ該保温用配管の上流側端部に、上記熱風供給管
の途中から分岐させた熱風導入管を接続した構成とす
る。
【0011】炉体に供給される熱風の一部が保温用配管
内に導かれるため、熱風によって乾留ガス配管が保温さ
れることになり、ガス中のタール分の凝縮固化が防止さ
れる。
【0012】又、保温用配管の下流側端部に熱風導出管
を接続し、該熱風導出管を、乾留炉の熱風排出管の途中
に接続した構成とすることにより、乾留ガス配管の保温
に供した後の熱風が熱風導出管を通り熱風排出管内に導
かれるため、熱風排出管を空気加熱装置に接続しておく
ことによって、熱風を効率よく循環させることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態
を示すもので、図2に示したと同様に、熱風供給管10
を通して炉体1に供給される熱風5によって廃棄物7を
乾留し、生成された乾留ガス7Aを乾留ガス配管12を
通して燃焼分解炉(又は溶融炉)13へ送るようにして
ある乾留炉Iにおいて、上記乾留ガス配管12の外側
に、保温用配管18を同心状に設けて二重管構造とし、
且つ該保温用配管18の上流側端部に、上記熱風供給管
10の途中から分岐させた熱風導入管19を接続すると
共に、該熱風導入管19に流量調節弁21を装備させ、
熱風供給管10を通して炉体1に供給する熱風5の一部
を、熱風導入管19を通し保温用配管18内に導いて乾
留ガス配管12を保温させられるようにし、更に、上記
保温用配管18の下流側端部に、熱風排出管11の途中
に一端を接続した熱風導出管20の他端を接続し、乾留
ガス配管12の保温に供した後の熱風5を熱風導出管2
0を経由させて熱風排出管11内に戻せるようにする。
【0015】なお、図2において、図1と同一部分には
同一符号が付してある。
【0016】熱風5が、空気加熱装置としての熱交換器
14から熱風供給管10を通り炉体1の加熱流路9に供
給され、更に、熱風排出管11を通り熱交換器14に導
かれるようにして循環供給され、一方、炉体1内で生成
された乾留ガス7Aが、分離室8の上部から乾留ガス配
管12を通り燃焼分解炉13へ送られ、その燃焼排ガス
が熱交換器14を経由して大気へ放出されるような運転
状態において、熱風導入管19の流量調節弁21を開く
と、熱風供給管10内を流れる熱風5の一部が保温用配
管18内に導かれる。
【0017】上記保温用配管18は乾留ガス配管12の
外周に同心状に設けてあるため、熱風5が導入される
と、熱風5は乾留ガス配管12の外側を流れることにな
り、熱風5の有する熱エネルギーが乾留ガス配管12に
与えられることによって、乾留ガス配管12は保温状態
にさせられる。したがって、乾留ガス配管12の温度が
所定温度となるよう、流量調節弁21の開度を調節して
熱風5の導入量を調整することにより、乾留ガス配管1
2内でガス中のタール分を凝縮させないように維持する
ことができ、タール分固化による閉塞事故を未然に防ぐ
ことができる。
【0018】上記において、乾留ガス配管12を保温用
配管18との二重管構造として、炉体1へ供給する熱風
5の一部を保温のために用いるようにしたことから、外
部エネルギーは不要であり、乾留ガス配管12の閉塞防
止用のランニングコストを、従来におけるバンドヒータ
ーを用いる場合に比して安価にすることができる。又、
乾留ガス配管12の保温に供した後の熱風5は、熱風導
出管20を通して熱交換器14へ導かれる熱風排出管1
1内に戻されるようにしてあることから、熱風5を効率
よく循環使用することができる。
【0019】なお、上記実施の形態では、熱風排出管1
1を、燃焼排ガスとの熱交換を行う熱交換器14に接続
した場合を示したが、熱風発生炉の如き他の空気加熱装
置に接続するようにしてもよいこと、その他本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0020】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の乾留炉の乾留
ガス配管保温装置によれば、次の如き優れた効果を発揮
する。 (1) 廃棄物の入口側に熱風排出管を、又、出口側に熱風
供給管をそれぞれ接続して、上記熱風供給管を通して炉
体に供給される熱風によって廃棄物を乾留し、生成され
た乾留ガスを乾留ガス配管を通し燃焼分解炉又は溶融炉
へ送るようにしてある乾留炉の上記乾留ガス配管を、そ
の外側に保温用配管を設けて二重管構造とし、且つ該保
温用配管の上流側端部に、上記熱風供給管の途中から分
岐させた熱風導入管を接続した構成としてあるので、炉
体に供給する熱風の一部を保温用配管内に導入すること
ができ、これにより、外部エネルギーを用いることなく
乾留ガス配管を保温することができて、ガス中タール分
の凝縮による閉塞事故を未然に防ぐことができる。 (2) 保温用配管の下流側端部に熱風導出管を接続し、該
熱風導出管を、乾留炉の熱風排出管の途中に接続した構
成とすることにより、乾留ガス配管の保温に供した後の
熱風を熱風排出管に戻すことができるため、熱風排出管
を空気加熱装置に接続しておくことによって、熱風を効
率よく循環使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾留炉の乾留ガス配管保温装置の実施
の一形態を示すもので、(イ)は全体の概要図、(ロ)
は(イ)のA−A線拡大矢視図である。
【図2】乾留炉の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
I 乾留炉 1 炉体 5 熱風 7A 乾留ガス 10 熱風供給管 11 熱風排出管 12 乾留ガス配管 13 燃焼分解炉 18 保温用配管 19 熱風導入管 20 熱風導出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 設楽 義晴 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 道明 辰雄 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物の入口側に熱風排出管を、又、出
    口側に熱風供給管をそれぞれ接続して、上記熱風供給管
    を通して炉体に供給される熱風によって廃棄物を乾留
    し、生成された乾留ガスを乾留ガス配管を通し燃焼分解
    炉又は溶融炉へ送るようにしてある乾留炉の上記乾留ガ
    ス配管を、その外側に保温用配管を設けて二重管構造と
    し、且つ該保温用配管の上流側端部に、上記熱風供給管
    の途中から分岐させた熱風導入管を接続した構成を有す
    る乾留炉の乾留ガス配管保温装置。
  2. 【請求項2】 保温用配管の下流側端部に熱風導出管を
    接続し、該熱風導出管を、乾留炉の熱風排出管の途中に
    接続した請求項1記載の乾留炉の乾留ガス配管保温装
    置。
JP2450297A 1997-01-24 1997-01-24 乾留炉の乾留ガス配管保温装置 Pending JPH10205726A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317053A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 廃棄物を熱分解ガス化する設備における自己熱熱分解方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317053A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 廃棄物を熱分解ガス化する設備における自己熱熱分解方法及び装置
JP4534862B2 (ja) * 2005-05-11 2010-09-01 株式会社Ihi 廃棄物を熱分解ガス化する設備における自己熱熱分解方法及び装置

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