JPH10205436A - 配管内の真空引き装置 - Google Patents

配管内の真空引き装置

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JPH10205436A
JPH10205436A JP2428997A JP2428997A JPH10205436A JP H10205436 A JPH10205436 A JP H10205436A JP 2428997 A JP2428997 A JP 2428997A JP 2428997 A JP2428997 A JP 2428997A JP H10205436 A JPH10205436 A JP H10205436A
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JP
Japan
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pipe
water
tank
test
pressure
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Withdrawn
Application number
JP2428997A
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English (en)
Inventor
Toshimi Ohashi
利見 大橋
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Toshihisa Matsushima
俊久 松島
Takashi Takahashi
隆司 高橋
Toshimasa Okuma
敏正 大熊
Akio Mitsumoto
昭雄 三本
Yoshio Umihoko
義雄 海鉾
Noriaki Watanabe
則明 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIHARA EISEI KOGYOSHO KK
Kajima Corp
Asada Corp
ASADA KK
Original Assignee
NISHIHARA EISEI KOGYOSHO KK
Kajima Corp
Asada Corp
ASADA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈動圧試験を実施するにあたって必要とされ
る供試配管内の真空引きに好適な真空引き装置を提供す
る。 【解決手段】 供試配管H内から引かれる空気が流れる
管路のうち、真空ポンプ16の入口16a側に、所定量
の水を貯留可能の水溜め用タンク12を設ける。供試配
管H内に水があっても、真空ポンプ16に入り込まず、
そのタンク12に溜まる。したがって、高真空度を実現
できる真空ポンプ16の使用が可能となるので、満水、
加圧後は十分な差圧の脈動圧を発生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水配管若しくは
給湯配管等の配管内を真空引きするのに使用される真空
引き装置に関し、詳しくは、加圧ポンプなどの加圧手段
によって供試配管内に充填された水などを所定の圧力に
加圧し、その下で脈動圧をかける脈動圧試験において、
供試配管内に十分な差圧の脈動圧試験を実現するため
に、水の充満前に空気を除去してその配管内を略真空状
態に確保するために使用される配管内の真空引き装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建物等の各種の配管(空調、給排水配管
など)の継手部や各種の機器との接続部などにおける施
工状態、すなわち配管材の差込み不良やその接合部(接
続部)の締め付け不良等の検査のため、従来より配管工
事の進捗に合わせて各配管部位ごと、若しくは配管系ご
とに漏れ試験(加圧テスト)が行われている。こうした
検査には、通常、手動加圧ポンプ又は電動機により作動
する加圧ポンプによって供試配管内に水を充満し、或い
は供試配管内に充満された水をこれらの加圧ポンプによ
って配管の種類に応じた所定の圧力(静圧)に加圧して
一定時間保持し、その圧力の低下の有無を判別するなど
により行われている。
【0003】一方、このような静圧試験では圧力の低下
がないために「良」と判定された配管でも、建物が完成
してその配管の使用が開始されると比較的短期間で配管
に漏れなどのトラブルが発生することがある。この理由
は、静水圧では漏れには至らないものの、実際の配管の
使用においては配管内に様々な圧力変動が繰り返しかか
るので配管の接合不良部に接合の緩みが生じるようにな
り、その結果、完成当初から漏れの危険性の高い、いわ
ば潜在的な不良箇所が漏水を起こすためと考えられる。
このように、静圧による漏れ試験だけでは試験としては
不十分なため、近時はその試験に代えて、実際の使用に
類するよう、急激な加圧減圧を繰り返すなど圧力の変動
を伴う脈動圧をかけて配管の接合不良の度合いを促進
し、配管接合部の潜在的な不良部位を顕在化させるよう
にし、さらにはこのような脈動圧をかけた後で、静圧試
験を行うことによりその不良を積極的に発見することが
行われており、そのための配管等の漏れ試験装置が種々
開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、脈動圧試験
を実施するにあたっては、まず、配管内部に水を充満
(充填)して加圧する必要がある。この場合、通常は供
試配管系の最高部位のバルブを開とし、最低部位のバル
ブ部位から送水(給水)し、最高部位のバルブからオー
バーフローさせて一応満水状態とした後、その最高部位
のバルブを閉じ、最低部位のバルブから所定圧力(例え
ば17.5kg/cm2 )に加圧する。こうして、供試
配管内を加圧しつづけている状態において、供試配管内
に連通している部位の弁を所定周期で開閉し、開弁時に
水を逃がして圧力を低下させ、閉弁時に加圧されるよう
にして配管内に脈動圧をかける手法が一般的である。そ
して、この脈動圧試験の試験効率を高めるためには、脈
動圧の周期を短時間とする必要がある。
【0005】ところが、この試験における開閉弁の開閉
周期が数秒であるなど短時間の場合には、必要な圧力低
下が確保されず、所望とする圧力差(例えば上限圧1
7.5kg/cm2 の場合で10kg/cm2 程度)の
脈動圧を与えることができないといった問題があった。
その原因の多くは、配管内に残存している空気にあり、
それがチャンバーの役割を果たし、圧力変動を吸収して
しまうためである。したがって、このような試験条件下
では、配管の接合不良部に積極的な接合の緩みを効率的
に与えることができないなど、脈動圧試験本来の目的が
達成されないといった問題があった。
【0006】そして、この問題の解決のためには、加圧
前の送水、充満に先立ち、配管内の空気抜きを行い、残
存空気の容積比率が5〜10%程度以下の高度の真空状
態に保持する必要がある。ところが、そのような真空状
態を実現するためには、相当の高真空度が実現可能の真
空ポンプによる真空引きが必要となる。一方、この種の
配管系には、配管途中にU字形状やS字形状のトラップ
状になっている配管部位が存在していることがあり、そ
のような部位の水は、自然排水による水抜きを行っても
残存してしまう。そして、この配管系を閉塞して高真空
度が実現可能の真空ポンプを使用して真空引きすると、
その際に引かれた空気と共に残存している水が真空ポン
プに入り込むことになり、その破損を招いてしまう危険
がある。このように従来はこうした危険があることか
ら、高真空度を実現可能の真空ポンプは使用できない。
一方、渦巻タイプの吸引ポンプを用いる場合には、水の
吸引に支障のないが、これでは脈動圧試験に必要な高真
空度は実現できない。
【0007】したがって、従来、脈動圧試験において必
要な圧力差が得られない場合には、脈動サイクルを長く
して必要な圧力差を確保せざるをえないのが実情であ
り、試験時間が長くなるといった問題があった。さら
に、脈動周期が短時間で一定に設定された試験装置を使
用する場合には必要な圧力差が得られず、所望とする脈
動圧試験ができないといった問題があった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みて案出したものであって、その目的とするところ
は、脈動圧試験を実施するにあたって必要とされる供試
配管内の真空引きに好適な真空引き装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために本発明は、給水配管若しくは給湯配管等の配管内
を真空引きするのに使用される真空引き装置において、
前記配管内から引かれる空気が流れる管路のうち、真空
ポンプの入口側に、前記配管内の真空引き時に空気と共
に引き込まれる水がその真空ポンプ内に入り込まないよ
うに、所定量の水を貯留可能の水溜め用タンクを設けた
ことにある。
【0010】本装置を、一応の水抜きが行われて閉塞さ
れた試験対象の配管(以下、供試配管ともいう)に適宜
の開閉弁等を介して接続して真空ポンプを作動する。す
ると供試配管内の空気が吸引されてその中の圧力が低下
するが、その際、供試配管のU字形配管部位などに水が
残存している場合には、その部位より奥所の空気がその
水とともに吸引されるが、水は真空ポンプに至ることな
く、水溜め用タンク内に溜る。かくして、水溜め用タン
ク(以下、単にタンクともいう)内にて水と空気が分離
され、真空ポンプには水が入り込むことなく、供試配管
内は次第に高真空度に保持される。
【0011】なお、この真空引きにあたっては、加圧用
配管及び脈動圧発生装置、さらに要すれば供試配管内へ
の送水(満水)のための給水配管を開閉弁を介して供試
配管に接続しておく。そして、所定の高真空度になった
ら、供試配管と本装置との間に設けられた適宜の開閉弁
を閉弁し、真空ポンプの作動を停止して真空引きを止め
る。以後は、その真空度に保持された供試配管内に、別
設の加圧配管等から水を送水して充満し所定の圧力に加
圧し、そして脈動圧発生手段によってその供試配管内に
脈動圧を発生させる。かくては、配管内に空気が残留し
ていないか、残留していても僅かのため、所望とする差
圧の脈動圧が得られ、効率的な脈動圧試験を実施でき
る。
【0012】上記手段において水溜め用タンクは、真空
引き時に空気と共に引き込まれる水が真空ポンプ内に入
り込まない配置で設けられていればよい。ただし、前記
水溜め用タンクと前記真空ポンプの入口とを接続する管
路のうち、前記タンクとの接続部は、該タンクの上端部
若しくはその近傍にあるとよい。その接続部(以下、タ
ンク内吐出口ともいう)の下縁より下方の内部空間が水
溜め空間となるから、このように設けられていれば、タ
ンクに効率的に水を溜めることができるからである。な
お、タンクは、供試配管の容積などに応じて所定量の水
を貯留可能に設計すればよい。また、このタンク内吐出
口には、タンク内に流入した水が飛散したりして入り込
まないように、カバーを取着しておくとよい。
【0013】一方、供試配管から吸引された水をタンク
内に導入する部位をなす管路(配管)のうち、タンクと
の接続部(以下、タンク内導入口ともいう)は、水没す
るようにタンクの底部若しくは低部に設けてもよい。こ
のように設ければ、タンク内吐出口とタンク内導入口と
の間隔が大きくなるため、その分、真空引き時に吸引さ
れる水が真空ポンプ側に入り込む危険性が小さくなるか
らである。なお、タンク内導入口をタンクの上部若しく
はその近傍に設けることも可能であるがその場合には、
真空引きした際に引き込まれた水がタンク内吐出口から
真空ポンプ側(配管)に流入しないように、タンク内吐
出口からなるべく遠ざけるとともに、タンク内導入口の
タンク内における開口方向は下向きとするのが好まし
い。
【0014】さらに、上記いずれの手段においても、前
記水溜め用タンクは、その内部に溜る水の排出手段を備
えるとともに、その水の液面が目視可能に形成されてい
るとよい。ここに排出手段は、内部の水を外部に排出で
きる手段(装置)であり、タンクの底部に排出口を設け
ると共に、その排出口に開閉弁を設ければよい。液面が
目視可能のためには、例えば、タンクの側壁の一部又は
全部を透明材(透明樹脂製)で形成しておけばよい。こ
のようにしておけば、目視により水位(液面)がわかる
ので、その液面を目で確認し、適宜、排水できるなど、
液面がタンク内吐出口より上位とならないように簡易に
管理、制御できるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る配管内の真空引き装
置を具体化した実施形態について図1及び図2を参照し
て詳細に説明する。図1中、1は、配管内の真空引き装
置であって、本例では、図1の配管系統図に示したよう
に、加圧ポンプ51で供試配管Hに送水加圧可能に設け
られた配管加圧装置50に併設される形で次のように構
成されている。ただし、配管加圧装置50は、加圧ポン
プ51の吐出口51b側から接続用配管53,54,5
5,56を介して、エア抜き弁61、圧力計62、切替
え弁63、加圧用開閉弁64、圧力計65及び供試配管
Hへの接続用開閉弁66を備えており、加圧ポンプ51
でその吸引口51a側からタンク58に溜められた水を
吸い上げ、接続用配管53〜56をへて供試配管H内に
水を送水、充満し、所定の圧力に加圧するように構成さ
れている。なお、本例の配管加圧装置50は、接続用配
管53から分岐され、脈動圧発生用開閉弁71及びその
開閉制御器(開閉制御手段)72を備えており、その開
閉弁71を所定周期で開閉し、加圧下にある供試配管H
内に脈動圧を発生させるように構成されている。
【0016】さて、本例の配管内の真空引き装置1は、
その供試配管Hへの接続口側が配管加圧装置50の切替
え弁63に接続され、所定の接続配管2,3,4,5,
6を介して、真空計11、水溜め用タンク12、フィル
ター13、ドライヤ14、真空ポンプ用開閉弁15、そ
して本例では例えばベーンタイプの真空ポンプ16を備
えている。なお、タンク12のタンク内導入口21側に
はタンク12内の水抜き用の管路8a及びその排水用開
閉弁9を備えており、さらにフィルター13にもその排
水用開閉弁10を備えている。
【0017】図1の配管系統図に示された本例の真空引
き装置1は、配管加圧装置50とともに、例えば図示し
ない台車の上に配置、構成されるが、本発明の要旨をな
す水溜め用タンク12は、図2に示したように本例では
円筒状の透明アクリル管(内径約120mm、高さ約4
50mm)21の両端部に閉塞部材22,23がリング
パッキン24を介して水密を保持して嵌合され、立設状
に配置されている。ただし、図示の閉塞部材22,23
は、断面凸形をなす段付き円盤状に形成され、その小径
側を円筒状の透明アクリル管21に嵌入し、軸方向に貫
通状に配置された締め付けボルト25でもって螺締する
ことでタンクを成すように形成されている。
【0018】そして、本例では、タンク12の底部をな
す閉塞部材22の側部からタンク内にて上向きに開口す
るように貫通形成された管路26が形成され、供試配管
Hに連なる接続配管2は、タンク12の底部をなす閉塞
部材22の側部に設けられたタンク内導入口21に接続
されされている。なお、本例では前記したように、タン
ク内導入口21に接続された接続配管2にタンク12内
の水抜き用の管路8a及びその排水用開閉弁9が接続さ
れている。
【0019】一方、本例では、タンク12の上端部をな
す閉塞部材23には、タンク12内から閉塞部材23の
側部に開口されたタンク内吐出口29に連通する管路3
0が形成され、供試配管H内から真空引きされた空気は
タンク内導入口21からタンク12内に引き込まれ、タ
ンク内吐出口29を経て真空ポンプ16から大気中に排
出されるように構成されている。なお、タンク内吐出口
29に連通する管路30のうち、タンク12内の開口端
部には、キャップ状のカバー31が装着されており、タ
ンク12内に流入して飛散した水が、その開口端部内に
付着ないし侵入しないように構成されている。しかし
て、本例では供試配管Hと、配管加圧装置50の接続用
開閉弁66とを所定の管Kを介して接続し、切替え弁6
3を供試配管Hと真空用ポンプ16との間の管路が連通
するように切替え、その下で真空ポンプ16を作動する
と、供試配管H内は真空引きされ、その際空気と共に引
き込まれる水は、導入口21から管路26を通ってタン
ク12内に入りその底部に溜ると同時に、分離された空
気は吐出口29から真空ポンプ16に吸引され大気に放
出される。
【0020】さて、次にこのような構成の本例装置1の
使用法すなわち脈動圧試験を実施するにあたって本例装
置1を使用する方法について説明する。まず、供試配管
Hの上端部位の図示しない弁(又は蛇口)を開弁すると
ともに、下位部位の弁V1を開弁して内部の水を自然排
水によって抜く。そして、上端部位の弁を閉弁し、下端
部位の弁V1に、所定の管(又はホース)Kを介して接
続用開閉弁66と接続し、供試配管Hを閉塞状態とす
る。そして、接続用開閉弁66及び加圧用開閉弁64を
開弁し、切替え弁63を供試配管Hと真空ポンプ16が
連通する状態に切り替えておく。なお、タンク12内及
びフィルター13内の水は各排水用開閉弁9,10を操
作して排出しておく。
【0021】しかして、この状態で真空ポンプ16を作
動する。すると、供試配管H内の空気が吸引され、真空
ポンプ16から大気中に放出にされ、それにしたがって
供試配管H内は負圧となり次第に真空にされていく。こ
の際、供試配管H中のT部位に水が残存しておりそれが
空気と共に吸引されると、空気は真空ポンプ16から大
気に排出されるが、吸引された水Wは、導入口21及び
管路26を経てタンク12内に入ると同時に解放され、
自重によりタンク12の底部に溜まる。このように本例
装置1によれば、供試配管H内に残留している水は吸引
されてもタンク12で分離されると同時にその内部に貯
留され、空気のみが真空ポンプ16に至り連続して大気
(外部)に排出されることから、真空ポンプ16が水の
吸引により破損することなく、供試配管Hを高真空度に
真空引きできる。以後は、真空計11が所望とする真空
度を示したら、接続用開閉弁66又は加圧用開閉弁64
を閉弁し、切替え弁63を切り替えて真空ポンプ16を
停止する。
【0022】なお、本例では、タンク12と真空ポンプ
16の間に、フィルター12およびドライヤ13がそれ
ぞれ介装されている。したがって、タンク12を通過し
た空気に含まれる微細な水分粒子ないし水滴或いはゴミ
は、まずフィルター12で凝集されて水滴となり、或い
は分離されてその内部に溜る。そして、ドライヤ13を
通過する空気は、除水ないし乾燥されて真空ポンプ16
に入るので、真空ポンプ16への水分の流入は略完全に
防止される。
【0023】なお、タンク12には、タンク内吐出口2
9に連通する管路30のうち、タンク12内の開口端部
の下縁若しくはカバー31より所定間隔下の所定のレベ
ルに、印を明示(設定)し、この印を排水指示レベルと
しておいて、排水指示レベルに液面が近付いたら、内部
の水Wを排水するようにしておくとよい。このようにし
ておけば、装置の保守、管理が簡易に行えるからであ
る。なお、その際の手順は、一旦、接続用開閉弁66又
は加圧用開閉弁64を閉弁し、そして真空ポンプ16を
停止し、その状態の下で、排水用開閉弁9を開弁してタ
ンク12内の水Wを一旦全部排出し、その後、各開閉弁
を真空引き時状態にして真空計11が所望とする真空度
を示すまで真空引きする。なお、この際にはフィルター
12内のドレンも排出しておくとよい。因みに、接続用
開閉弁66又は加圧用開閉弁64を一旦閉弁するのは、
供試配管H内のそれまでの真空度を保持するためであ
る。
【0024】そして、真空計11が所望とする真空度を
示したら、前記のように接続用開閉弁66又は加圧用開
閉弁64を閉弁し、切替え弁63を切り替えて真空ポン
プ16を停止する。すると、供試配管H内は略真空状態
に保持され、水が満水可能状態となっている。この下
で、エア抜き弁61を開弁して、加圧ポンプ51を作動
して送水、循環し、そのエア抜き弁61から排水させて
接続配管53内の空気抜きをし、エア抜き弁61を閉弁
する。そして、加圧ポンプ51の加圧力を所定圧力(例
えば17.5kg/cm2 )に調節、設定する。そし
て、接続用開閉弁66及び加圧用開閉弁64を開弁して
略真空に保持された供試配管H内に送水し加圧する。す
ると、供試配管H内は送水開始前、真空引きされている
ことから略満水状態となり、その下で所定圧力となる。
なお、供試配管H内への送水は、別に水道水を送水する
ようにしておいてもよい。
【0025】しかして、この下で脈動圧発生用開閉弁7
1をその開閉制御手段72によって所定周期で開閉して
脈動圧試験を開始し、所定時間実施する場合には、供試
配管H内には空気がほとんどないことから、所望とする
差圧の脈動圧が与えられる。この結果、効果的な脈動圧
試験が実施され、配管の潜在的不良箇所が効率的に発見
される等その試験目的が有効に達成される。なお、以後
要すれば、再度加圧ポンプ51により所定圧力に加圧し
て静水圧試験を実施し、供試配管の漏れ試験を行うこと
もできる。
【0026】なお、本発明における水溜め用タンクは、
真空引き時に空気と共に引き込まれる水が真空ポンプ内
に入り込まないように形成されていればよい。この場
合、前記したように、水溜め用タンク12と真空ポンプ
16の入口16aとを接続する接続管路(3〜6)のう
ち、水溜め用タンク12との接続部(タンク内吐出口2
9)は、タンク12の上端部若しくはその近傍にあると
よいが、本発明においてはその位置に限定されるもので
はない。またタンクの容量は、供試配管が集合住宅の1
個分の給水配管系であれば、残存する水はその管径、配
管総延長より適切に設定すればよいが、安全率を加味し
ても5〜10リットル程度あればよいと考えられる。
【0027】また、前記においてタンクは、透明材で形
成したが不透明材で形成しておいてもよい。ただし、そ
の場合には、レベルゲージ(液面目視用の透明管)をタ
ンク外に連通並立させておき、これに「排水指示レベ
ル」を明示・設定しておくのが好ましい。なお、タンク
内容積が供試配管の内部容積より大きい場合には、不透
明材で形成してもよい。そして、コストの上昇を招くこ
とにはなるが、真空ポンプの保護を確実とするため、排
水指示レベルなど所定水位になった際に、警告ランプや
警告ブザー等で試験作業者に警告するように設定してお
いてもよいし、さらに、タンク内にフロートを設けてお
くなどして、排水指示レベルになった際に、供試配管か
ら真空ポンプに至る接続配管途中に設けた弁を閉弁させ
るか、真空ポンプを停止させるようにしておいてもよ
い。
【0028】なお、前例では導入口21からタンク12
内に引込む管路26を底部(閉塞部材22)の上面にて
開口させたが、例えば、前例において図2中、2点鎖線
で示したように、その開口に所定高さの立て管を立設2
8して上向きに開口させてもよいし、また、その立て管
の上端部に180度ベント管33を接続して下向きに開
口させてもよい。因みに、このような立て管28を設け
た場合には、内部に溜る水Wが常時、導入口21を水没
させることがなくなる。ただし、タンク内の水抜き手段
は、タンク12の底部(閉塞部材22)から、図中、2
点鎖線で示したように別途水抜き用の管路(排水管)3
5および排水用開閉弁36を設ける必要がある。
【0029】さらに、図3に例示したように、タンク1
2の上端部にタンク内導入口21を設け、引き込まれる
空気及び含まれる水が下向きにタンク12内に流入する
ように接続配管2を設けてもよい。すなわち、真空引き
時に空気と共に引き込まれる水が真空ポンプ内に入り込
まないように設けられていればよく、タンクの形状、大
きさによってタンク内の適宜の位置で適宜の向きに開口
させればよい。なお、図3に例示したタンク12は接続
配管2の配置を除けば図2に示したものと同じであり、
したがって図2と同一部位には同一の符号を付すに止
め、その説明を省略する。
【0030】さらに、前記においては本発明に係る配管
内の真空引き装置は、加圧ポンプで供試配管に送水加圧
可能に設けられた配管加圧装置に併設される形で設けた
ものを例示したが、これとは別の独立した装置としても
具体化できることはいうまでもない。因みに、脈動発生
手段は、加圧手段を供試配管に接続してその供試配管内
の圧力を上昇させるとともに、それによって加圧してい
る状態において、開弁することによって供試配管内を減
圧させる開閉弁を所定周期で開閉させて配管内の圧力を
脈動(急加減圧)させる手段等であればよく、したがっ
て、配管加圧装置とは別に所定周期で弁を開閉させるこ
とでもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、脈動圧試験のための満
水に先立って供試配管内を真空引きするに際して、配管
内に水が残存していても、その水を真空ポンプに入り込
ませず、水溜め用タンクに溜めることができる。したが
って、高真空度を実現する真空ポンプの使用が可能とな
り、高度の真空状態が実現できる。かくては、その状態
で供試配管内を満水にし所定圧力に加圧後、脈動圧試験
を実施する際には、十分な差圧の脈動圧を発生させるこ
とができ、信頼性の高い効率的な脈動圧試験を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管内の真空引き装置を配管加圧
装置に併設して具体化したものの配管系統図。
【図2】図1の真空引き装置の水溜め用タンクを説明す
る概略構成縦断面図。
【図3】図2の別例を示す概略構成縦断面図。
【符号の説明】
1 真空引き装置 12 水溜め用タンク 16 真空ポンプ 16a 真空ポンプの入口 29 タンク内吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲也 名古屋市北区上飯田西町3−60 アサダ株 式会社内 (72)発明者 松島 俊久 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 高橋 隆司 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 (72)発明者 大熊 敏正 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 三本 昭雄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 海鉾 義雄 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会社 西原衛生工業所内 (72)発明者 渡辺 則明 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会社 西原衛生工業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水配管若しくは給湯配管等の配管内を
    真空引きするのに使用される真空引き装置において、前
    記配管内から引かれる空気が流れる管路のうち、真空ポ
    ンプの入口側に、前記配管内の真空引き時に空気と共に
    引き込まれる水がその真空ポンプ内に入り込まないよう
    に、所定量の水を貯留可能の水溜め用タンクを設けたこ
    とを特徴とする、配管内の真空引き装置。
  2. 【請求項2】 前記水溜め用タンクと前記真空ポンプの
    入口とを接続する管路のうち、前記水溜め用タンクとの
    接続部が、該水溜め用タンクの上端部若しくはその近傍
    にあることを特徴とする請求項1記載の配管内の真空引
    き装置。
  3. 【請求項3】 前記水溜め用タンクは、その内部に溜る
    水の排出手段を備えるとともに、その水の液面が目視可
    能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の配管内の真空引き装置。
JP2428997A 1997-01-22 1997-01-22 配管内の真空引き装置 Withdrawn JPH10205436A (ja)

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