JPH10204353A - 抗菌インキおよび抗菌処理物 - Google Patents

抗菌インキおよび抗菌処理物

Info

Publication number
JPH10204353A
JPH10204353A JP2005897A JP2005897A JPH10204353A JP H10204353 A JPH10204353 A JP H10204353A JP 2005897 A JP2005897 A JP 2005897A JP 2005897 A JP2005897 A JP 2005897A JP H10204353 A JPH10204353 A JP H10204353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibacterial
ink
treated
powder
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Watanabe
秀夫 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005897A priority Critical patent/JPH10204353A/ja
Publication of JPH10204353A publication Critical patent/JPH10204353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣料品や日用品等の商品に対して、多種の細
菌、真菌、カビに効果よく、かつ耐久性よく抗菌処理す
ることにある。 【解決手段】 溶剤タイプの樹脂、ゴム、または釉薬
液、セラミック溶液の混合主体に有機と無機の抗菌剤を
2〜13重量%配合して所要用途の抗菌インキ1を作製
するものである。そして、この抗菌インキ1に金粉、銀
粉、真珠粉等を混合して彩色化することで、抗菌処理部
分を目で見えるようにする。上記抗菌インキ1を所要の
被処理物2の必要個所にシルクスクリーン印刷やロール
印刷で定着して、要洗濯品であっても、数百回の洗濯に
対して抗菌効果の耐久化をはかれるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌処理分野にお
ける繊維、皮革、木材、金属、プラスチック、陶器など
の商品の抗菌インキおよび抗菌処理物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、O157の細菌汚染で日本中が騒
然となり、トイレタリー、台所用品、筆記具、衣類、乗
物、その他、生活関係品に抗菌処理の関心が強まってき
た。
【0003】従来、糸や布地の抗菌処理は、水性バイン
ダーの溶液にヒノキチオール等の有機抗菌剤を配合した
り、セラミックス等と銀イオンを組み合わせた無機抗菌
剤をスプレーや浸漬することによって行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の抗菌処
理では、水性バインダーの溶液のため、洗濯性堅牢度が
JIS規格で50回と定められているのに10〜30回
位で抗菌効力を失っているものであった。
【0005】また、後者の抗菌処理では、抗菌剤が限定
されてしまうとともに、耐水性が無いため耐久性が低
く、かつ使用範囲が狭いものであった。
【0006】さらに、これらのものでは、抗菌剤が1〜
2重量%といった微量しか配合されていなく、また被処
理物に微量しか固着することができず、抗菌剤が一体ど
こに付着しているのか分からず、しかも抗菌製品として
市販されているものの中にはほとんどその効果を発揮で
きていないものが多い。
【0007】そこで、抗菌効果の所要の成果を発揮でき
るとともに、彩色化をはかって抗菌処理部分がよく分か
り、その耐久性も十分に認められることが必要であっ
た。
【0008】また、従来品では、それぞれの抗菌剤を単
独で配合して使用しており、環境の複雑化から、たとえ
ばカビとダニといった両方が同時に抗菌処理できるもの
がなく、複合的な抗菌効果のある抗菌商品が要望されて
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、溶剤
タイプの樹脂、ゴム、または釉薬液、セラミック溶液の
混合主体に有機と無機の抗菌剤を2〜13重量%配合し
て所要用途のインキを作製し、また上記抗菌インキを所
要の被処理物にシルクスクリーン印刷やロール印刷で定
着したことを特徴とした抗菌インキおよび抗菌処理物を
提供するにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌インキおよび抗菌処
理物は、溶剤タイプの樹脂、ゴム、または釉薬液、セラ
ミック溶液の混合主体に有機と無機の抗菌剤を2〜13
重量%配合して所要用途のインキを作製したり、上記抗
菌インキを所要の被処理物にシルクスクリーン印刷やロ
ール印刷で定着したことを特徴とするものである。
【0011】抗菌インキの混合主体としては、溶剤タイ
プのウレタン等の樹脂や、天然、人工のゴム、または釉
薬液やセラミック溶液を適宜に配合して使用できる。
【0012】そして、抗菌剤としては、銀、チタン、
銅、金などの抗菌性金属粒子をゼオライトやセラミック
スに保持させたりした無機系抗菌剤や、パラオキシ安息
香酸エステル類、N−フルオロジクロロメチルチオフタ
ルイミド等を含有する有機系抗菌剤などが使用できる。
【0013】上記無機と有機の抗菌剤を混合して、(必
要により単独ごとに)上記した混合主体に必要により適
宜のバインダー、分散剤を介して均一に配合し、防カ
ビ、防ダニ、防バクテリア、防腐などの所要の複数の
菌、ダニの抗菌処理用とするものである。
【0014】また、これらの抗菌インキには、金粉、銀
粉、真珠粉の3〜5μmの微粉の彩色粉末を5〜20重
量%混合して、被処理物に所定色の彩色を奇麗に施せる
ようし、目に見えない抗菌処理を彩色が失われるまで抗
菌効果が目で確認できるようにできる。特に、抗菌効果
のある銀粉、銅粉などでは、彩色化と長期の抗菌化がは
かれて好ましい。
【0015】また、上記した溶剤タイプの樹脂として、
ウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン樹脂等の耐水
性、耐薬品性、耐熱性、耐磨耗性に優れたものを使用
し、耐久性を一層高めるようにできる。
【0016】上記した抗菌インキは、靴下、下着などの
衣服、ベッドカバー、シートなどの寝具類、スポーツ用
品、フィルターなどの繊維製品、木製、金属、プラスチ
ックの電器製品、自動車や家屋の内装品、トイレタリ
ー、家具、厨房品、筆記具、靴、財布、ベルトなどの皮
製品、コップ、食器、鍋などの陶器などあらゆるものに
使用して所要の抗菌効果を挙げることができる。
【0017】上記樹脂やゴムの抗菌インキの付着手段に
ついては、衣料品、内装品、革製品などにシルクスクリ
ーン印刷やロール印刷による方法が上記した抗菌インキ
を強固に、耐久性よく定着でき、要洗濯のものでは数百
回の洗濯をしても抗菌効果が保つことがてきて好まし
く、釉薬液やセラミック溶液の抗菌インキでは陶器、家
電品などに転写して塗布した後に焼付け処理して定着で
きる。
【0018】そして、被処理物には、無機と有機の抗菌
剤を混合した抗菌インキを単層や二層、三層等の複数層
に付着したり、並列状に付着して、家ダニ、カビ、真
菌、細菌類の複数の菌類に対して有効に効果を発揮する
ようにできる。
【0019】また、上記抗菌インキを被処理物の必要個
所に必要量だけ格子状や水玉状等の幾何学的模様に付着
することができる。
【0020】上記抗菌インキの配合量は、2〜13重量
%、より好ましくは3〜10重量%がよく、2重量%よ
り少ないと効果が乏しくなり、13重量%より多くなる
と害が生じやすくなる。また、無機の抗菌剤は3〜10
重量%の多くてもよいが、有機の抗菌剤は1〜3重量%
位のできるだけ少なくして体に害がなく抗菌効果を発揮
できるようにするのがよい。
【0021】
【実施例】図1以下は、本発明の実施例を示すものであ
る。図1、図2、図3は、上記した無機および有機の抗
菌剤を配合した抗菌インキ1を水玉状やドット状、格子
状、星印状に金、銀色で彩色して被処理物2にシルクス
クリーン印刷等で数ミクロンの薄さに印刷したものであ
る。
【0022】本実施例では、彩色模様によって抗菌処理
しているのを肉眼で分かり、その耐久性も判断できる。
そして、特に銀粉や銅粉、チタン粉等を使用することに
よって、彩色化がはかれるとともに、銀や銅、チタンに
よって、所要の抗菌効果がはかれるものである。
【0023】なお、上記した無機抗菌剤としてはゼオミ
ック(品川燃料(株)商品名)や抗菌セラミックス(新
東Vセラミック(株)商品名)、ノバロン(東亜合成
(株)商品名)、アメニトップ(松下電器産業(株)商
品名)などを2〜10重量%使用でき、有機抗菌剤とし
てはメッキンス(上野製薬(株)商品名)、プリベント
ールA3 (バイエル(株)商品名)などを1〜3重量%
使用できる。
【0024】図4、図5は、本発明のそれぞれ他の実施
例で、図4では下層に革用の有機防カビ、中層に食品添
加用の有機防カビ、上層に家具用などの防ダニ等の無機
抗菌セラミックの抗菌インキを付着したものである。
【0025】また、図5では、下層に有機防カビ、上層
に無機抗菌セラミック等の抗菌インキを付着したもので
ある。
【0026】このように革用や綿布等の繊維用等に対し
て、所要の無機、有機の抗菌インキを複数層に印刷する
ことができ、抗菌対象範囲を拡大することができる。
【0027】そして、上記した革製品について、JIS
Z2911の防カビ抵抗性試験法にもとづいて試験した
結果、未処理のものでは1〜2週間ですでにカビが発生
したが、抗菌処理のものでは4週間経ってもカビが発生
しなかった。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明にあっては、無機の
抗菌剤で半永久的に抗菌処理できるとともに、有機の抗
菌剤で所要の細菌や真菌の抗菌処理ができる。
【0029】また、金粉、銀粉等で彩色化することによ
って、抗菌剤が付着していることを肉眼で確認でき、か
つその耐久性も知ることができ、現代の複合した環境に
対処できる。
【0030】また、上記抗菌インキを所要の被処理物に
シルクスクリーン印刷やロール印刷で定着処理すること
によって、抗菌剤を被処理物に強固に付着でき、かつ剥
離するのが防止でき、要洗濯物であっても数百回以上行
えて耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の抗菌インキの付着パターン
図、
【図2】同上の他の実施例の抗菌インキの付着パターン
図、
【図3】同上のさらに他の実施例の抗菌インキの付着パ
ターン図、
【図4】同上の抗菌インキを三層に付着した断面図、
【図5】同上の抗菌インキを二層に付着した断面図。
【符号の説明】
1…抗菌インキ 2…被処理物

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤タイプの樹脂、ゴム、または釉薬
    液、セラミック溶液の混合主体に有機と無機の抗菌剤を
    2〜13重量%配合して所要用途のインキを作製したこ
    とを特徴とした抗菌インキ。
  2. 【請求項2】 抗菌インキに金粉、銀粉、真珠粉等を混
    合して、抗菌処理部分が目で見えるように彩色化した請
    求項1に記載の抗菌インキ。
  3. 【請求項3】 溶剤タイプの樹脂に、耐水性、耐薬品
    性、耐熱性、耐摩耗性に優れたウレタン樹脂等を使用し
    た請求項1または2に記載の抗菌インキ。
  4. 【請求項4】 有機の抗菌剤を1〜3重量%、無機の抗
    菌剤を3〜10重量%配合した請求項1ないし3のいず
    れかに記載の抗菌インキ。
  5. 【請求項5】 溶剤タイプの樹脂、ゴム、または釉薬
    液、セラミック溶液の混合主体に有機と無機の抗菌剤を
    2〜13重量%配合して所要用途のインキを作製し、上
    記抗菌インキを所要の被処理物にシルクスクリーン印刷
    やロール印刷、焼付けで定着したことを特徴とする抗菌
    処理物。
  6. 【請求項6】 有機と無機の抗菌インキを複数層または
    並列して均一状に付着した請求項5に記載の抗菌処理
    物。
  7. 【請求項7】 金粉、銀粉、真珠粉等を混合して、抗菌
    処理部分が目で見えるように彩色化した抗菌インキを使
    用した請求項5または6に記載の抗菌処理物。
  8. 【請求項8】 溶剤タイプの樹脂に、耐水性、耐薬品
    性、耐熱性、耐磨耗性に優れたウレタン樹脂等を使用し
    た請求項5ないし7のいずれかに記載の抗菌処理物。
  9. 【請求項9】 被処理物の必要個所に必要量の抗菌イン
    キを格子状、水玉状などの幾何学的模様に施した請求項
    5ないし8のいずれかに記載の抗菌処理物。
JP2005897A 1997-01-17 1997-01-17 抗菌インキおよび抗菌処理物 Pending JPH10204353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005897A JPH10204353A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 抗菌インキおよび抗菌処理物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005897A JPH10204353A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 抗菌インキおよび抗菌処理物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10204353A true JPH10204353A (ja) 1998-08-04

Family

ID=12016489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005897A Pending JPH10204353A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 抗菌インキおよび抗菌処理物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10204353A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519135A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 オー ハン,サン 無毒性マイクロ銀ナノ抗菌フィルムおよびその製造方法
CN103382328A (zh) * 2013-07-19 2013-11-06 广东东鹏陶瓷股份有限公司 一种陶瓷喷墨打印用抗菌墨水及具有抗菌功能的陶瓷砖
KR20210097896A (ko) * 2020-01-31 2021-08-10 주식회사 금용산업 점자가 인쇄된 포장재 필름의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519135A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 オー ハン,サン 無毒性マイクロ銀ナノ抗菌フィルムおよびその製造方法
CN103382328A (zh) * 2013-07-19 2013-11-06 广东东鹏陶瓷股份有限公司 一种陶瓷喷墨打印用抗菌墨水及具有抗菌功能的陶瓷砖
KR20210097896A (ko) * 2020-01-31 2021-08-10 주식회사 금용산업 점자가 인쇄된 포장재 필름의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2384230C (en) Antimicrobial glove and method of making same
US5730995A (en) Antibacterial substance
US4808466A (en) Deodorant sheet
JP4658813B2 (ja) 抗菌性繊維、織布または編布、不織布、壁紙、および、断熱材
US9089138B2 (en) Organosilane-nonionic water stable quaternary ammonium compositions and methods
US6299520B1 (en) Antimicrobial scrub pad
US20090223411A1 (en) Organosilane-nonionic-water stable quaternary ammonium compositions and methods
JP4357166B2 (ja) 抗菌・防黴・防藻性組成物
KR100709599B1 (ko) 수지 조성물, 그것을 이용한 가구, 가전 제품, 성형품
JP4357209B2 (ja) 抗菌・防黴・防藻性組成物
TWI676723B (zh) 抗菌/抗真菌加工製品的製法及利用此製法得到之抗菌/抗真菌加工製品
CN1432084A (zh) 局部施加金属基整理剂的耐洗非导电性纱线和织物
CN101048544B (zh) 用于杀螨精整纺织材料的方法
CN102647907A (zh) 组合物、抗菌性处理剂以及抗菌性成型品
JP2006503890A (ja) 局所適用される抗菌カーペット処理剤
JP2007211238A (ja) 水分散体、表面被覆処理剤、木材処理剤、床ワックス、風路表面処理剤、繊維処理剤、および、塗料
JP2007211004A (ja) 分散体、表面被覆処理剤、および、レザー表面処理剤
JPH10204353A (ja) 抗菌インキおよび抗菌処理物
CN202062729U (zh) 生物抗菌型无纺布
JP4005983B2 (ja) 抗菌性の化粧用器材とその製造方法
JP6626276B2 (ja) 抗菌性積層体
EP2039259A2 (en) Antibacterial neck-tie
JP2005009065A (ja) 抗菌・殺菌性繊維製品及びその製造方法
CN113026393A (zh) 一种具有自动杀菌功能的布料制品及其制造方法
KR100237548B1 (ko) 항균성 물질을 이용한 원사, 직물의 제조방법 및 이를 이용한 항균 의류