JPH10204073A - タキソール誘導体 - Google Patents

タキソール誘導体

Info

Publication number
JPH10204073A
JPH10204073A JP31780997A JP31780997A JPH10204073A JP H10204073 A JPH10204073 A JP H10204073A JP 31780997 A JP31780997 A JP 31780997A JP 31780997 A JP31780997 A JP 31780997A JP H10204073 A JPH10204073 A JP H10204073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
atom
tms
cdcl
nmr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31780997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784945B2 (ja
Inventor
Tsunehiko Soga
恒彦 曽我
Kouichi Uoto
浩一 魚戸
Makoto Iimura
信 飯村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP31780997A priority Critical patent/JP3784945B2/ja
Publication of JPH10204073A publication Critical patent/JPH10204073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784945B2 publication Critical patent/JP3784945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗腫瘍性化合物を提供する。 【解決手段】 各種置換基を有する下記の一般式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗腫瘍作用を有する新規
タキソール誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タキソールは次の化学構造式で表される
天然物で、西洋イチイの幹などから微量得られる。
【0003】
【化11】 タキソールは抗腫瘍活性を有することが知られており、
その作用機作は細胞分裂における微小管の解重合阻害作
用に基づくものとされており、従来の抗腫瘍剤とは異な
るタイプの抗腫瘍剤としてその臨床応用が期待されてい
る。
【0004】これまでは、タキソールは天然から極く微
量しか得られなかった。しかし、近年になって、イチイ
類の葉等から比較的多量に得ることのできるタキソール
前駆体である10−O−デアセチルバッカチン III
【0005】
【化12】 を原料として用いて半合成したタキソール誘導体が報告
され始めている(特開平03−505725号公報参
照)。なかでも下記の構造を有する化合物(タキソテー
ル)は、タキソールと同等以上の抗腫瘍活性を有する化
合物として注目され、現在抗腫瘍剤としての開発が進め
られている。
【0006】
【化13】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにタキソール
やタキソテールで表される誘導体は抗腫瘍剤として有望
なものである。しかしながら、臨床試験で消化器癌、特
に大腸癌等に対する有効性は低いことが判明し、より強
い抗腫瘍効果を持つ誘導体が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来、タキソール誘導体
の10位置換基としては、アセトキシ基や水酸基、およ
びその水酸基をさらにアシル基、アルキルアミノカルボ
ニル基(EP524093)等で置換したものが報告さ
れており、また10位が水素原子置換となった誘導体
(Tetrahedron Lett.,34,492
1(1993))も知られている。本発明者等は鋭意検
討した結果、10位にアルキル基または置換基を有する
アルキル基を導入した誘導体が強い抗腫瘍活性を有する
ことを見いだし本発明を完成した。
【0009】本発明は、一般式(I)
【0010】
【化14】
【0011】[式中、R はフェニル基を意味し、該
フェニル基はハロゲン原子、アルキル基およびアルコキ
シル基からなる群から選ばれる基を置換基として1個ま
たは複数個有していてもよい。
【0012】R2 はアルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基を意味
し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
シクロアルキル基およびアルコキシル基は、ハロゲン原
子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリー
ルオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基
からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複
数個有していてもよい。
【0013】R3 はアルキル基およびアシル基からなる
群から選ばれる基を置換基として1個または2個有する
アミノ基、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルコキ
シル基、アジド基またはアシルオキシ基を意味する。
【0014】R4 はアルキル基およびアシル基からなる
群から選ばれる基を置換基として1個または2個有する
アミノ基、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルコキ
シル基、アジド基またはアシルオキシ基を意味し、該ア
ルコキシル基およびアシルオキシ基は、ハロゲン原子、
水酸基、カルボキシル基、シクロアルキル基、アルコキ
シル基、アリール基、アリールオキシ基、アミノ基、ア
ルキルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシル
オキシ基および複素環基(該複素環基は、その環の構成
原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよ
い。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個ま
たは複数個有してもよい。また、R3 とR4 は一緒にな
って式
【0015】
【化15】 (式中、Qは酸素原子、N−R7 またはCR89 を表
し、R7 、R8 およびR9 は各々独立してアルキル基ま
たはアシル基を意味する。)で表される構造を形成して
もよい。
【0016】R5 はメチル基を意味するか、または、R
4 と一緒になって、R4 とR5 のそれぞれが結合してい
る炭素原子と共に3員環を形成した構造となってもよ
い。
【0017】R6 はアルキル基、アルケニル基またはア
ルキニル基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基
およびアルキニル基は、カルボキシル基、アルコキシル
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、アミノ
基、アルキルアミノ基、アシル基、アシルアミノ基、ア
シルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキ
ルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニ
ル基および式
【0018】
【化16】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH2 、CH−Y、NHま
たはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)で
表される、3員環から8員環の大きさの窒素原子を含む
飽和または不飽和の複素環基(該複素環基は、その環の
構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複
数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換
基として1個または複数個有してもよい。
【0019】Z1 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子ま
たはアルキル基を意味し、Z2 は水素原子、水酸基、ハ
ロゲン原子またはアルキル基を意味し、Z3 はアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、
カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニ
ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
ミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基
を置換基として1個または複数個有してもよい。
【0020】Z4 はアルキル基、アリール基またはアル
コキシル基を意味し、これらアルキル基、アリール基お
よびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボ
キシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニル基、
アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル基、アル
キルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基お
よびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基を置換基
として1個または複数個有してもよい。
【0021】なお、
【0022】
【化17】 の部分の点線は、当該部分の結合が二重結合となっても
良いことを意味する。]で表される化合物(ただし、R
3 が水素原子で、R4 が水素原子または水酸基で、R3
が結合する炭素原子とR4 が結合する炭素原子の間の結
合が単結合のものを除く。)およびその塩に関する。
【0023】次に、本明細書で用いる用語について説明
する。
【0024】“C1 〜C6 ”とは炭素数1から6のもの
という意味で、例えば、“C2 〜C6 アルケニル基”は
炭素数が2から6のアルケニル基を意味する。
【0025】“アルキル基”、“アルケニル基”および
“アルキニル基”は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数1
(アルケニル基およびアルキニル基の場合は炭素数2)
から炭素数6までのものが好ましい。
【0026】“アルコキシル基”とは、基−O−にアル
キル基が結合したものを意味するが、該アルキル基にフ
ェニル基(置換基を有していてもよい。)が置換しても
よく、この様な例としてはベンジルオキシ、フェネチル
オキシ、p−メトキシベンジルオキシ等が挙げられる。
なお、アルキル部分は炭素数1から6のものが好まし
い。
【0027】“アルコキシカルボニル基”とは、基−C
OO−の酸素原子にアルキル基が結合したものを意味す
るが、該アルキル基にフェニル基(置換基を有していて
もよい。)が置換してもよく、この様な例としては、ベ
ンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニ
ル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙げら
れる。なお、アルキル部分は炭素数1から6のものが好
ましい。
【0028】“アリール基”とは、芳香族炭化水素の核
から水素原子1個を除いた1価基のことを意味し、例え
ば、フェニル、トリル、ビフェニリル、ナフチル等が挙
げられる。
【0029】“アミノアルキル基”のアミノ基の結合位
置はアルキル基のどの位置でもよい。また、アルキル基
の炭素数は1から6が好ましい。
【0030】“アルキルアミノ基”とは、アミノ基にア
ルキル基が1個置換したもの、あるいはアミノ基にアル
キル基が2個置換したもの(2個のアルキル基は同一で
も異なっても良い。)を意味する。また、アルキル基の
炭素数は1から6が好ましい。
【0031】“アシル基”とは、カルボニル基(−CO
−)に水素原子、アルキル基またはアリール基が結合し
たものを意味し、例えば、ホルミル、アセチル、プロパ
ノイル、ベンゾイル等が挙げられる。なお結合するアル
キル基としては、炭素数1から6のものが好ましく、結
合するアリール基としてはフェニル基が好ましい。
【0032】“複素環基”とは、環構造の構成原子とし
て酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれる原子の1種以上を1個または複数個含む、単環性
あるいは二環性の飽和もしくは不飽和の複素環化合物か
ら導かれる置換基を意味し、これら複素環基はいずれの
位置で結合してもよい。単環性の複素環基としては、例
えば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾ
ール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オ
キサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジア
ゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピ
ラン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジ
ン、ピペラジン、ジオキサン、ピラン、モルホリン等の
単環性の複素環化合物から導かれる置換基が挙げられ
る。二環性の複素環基としては、ベンゾフラン、インド
リジン、ベンゾチオフェン、インドール、ナフチリジ
ン、キノキサリン、キナゾリン、クロマン等の二環性の
複素環化合物から導かれる置換基が挙げられる。
【0033】“含窒素複素環基”とは、複素環基の構成
原子として必ず窒素原子を1個含み、他に構成原子とし
て酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれる原子の1種以上を1個または複数個含むこともあ
る飽和または不飽和の複素環化合物から導かれる置換基
を意味する。例えば、ピロール、ピロリジン、イミダゾ
ール、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オ
キサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジア
ゾール、ピリジン、ジヒドロピリジン、ピペリジン、ピ
リダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、モルホ
リン、チオモルホリン等が挙げられる。
【0034】“式
【0035】
【化18】
【0036】(Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH
−Y、NHまたはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意
味する。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員
環の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の
構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複
数個有してもよい。)”とは、複素環基の構成原子とし
て必ず窒素原子を1個含む5員環から6員環の大きさの
飽和の複素環化合物から導かれる置換基を意味し、例え
ば、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキ
サゾリジン、チアゾリジン、イソオキサゾリジン、イソ
チアゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、
チオモルホリン等が挙げられる。
【0037】R3 とR4 が一緒になって式
【0038】
【化19】 (式中、Qは酸素原子、N−R7 またはCR89 を表
し、R7 、R8 およびR9 はアルキル基またはアシル基
を意味する。)で表される構造を形成するとは、6位お
よび7位部分が次の構造となることを意味している。
【0039】
【化20】
【0040】R4 とR5 が一緒になって、それぞれが結
合している炭素原子と共に3員環を形成するとは、7位
および8位部分が次の構造となること意味している。
【0041】
【化21】
【0042】次に、一般式(I)中の各置換基について
説明する。
【0043】R1 のフェニル基の置換基としての“アル
キル基”、“アルコキシル基”は炭素数1から3のもの
が好ましい。
【0044】R1 のフェニル基の置換基の数としては、
1または2が好ましく、置換基の置換位置は、メタ位が
好ましい。
【0045】R1 としては、無置換のフェニル基が好ま
しい。また、フッ素原子、塩素原子、メチル基もしくは
メトキシ基が1個または2個メタ位に置換したフェニル
基も好ましいものとして挙げられる。
【0046】R2 としては、アルキル基、アルコキシル
基およびシクロアルキル基が好ましい。
【0047】R2 の“アルキル基”としては、C1 〜C
6 アルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、プ
ロピル基が好ましい。
【0048】R2 の“アルコキシル基”としては、C1
〜C6 アルコキシル基が好ましく、特にメトキシ基、エ
トキシ基が好ましい。
【0049】R2 の“シクロアルキル基”としては、C
3 〜C6 シクロアルキル基が好ましく、特にシクロプロ
ピル基が好ましい。
【0050】R2 としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、メトキシ基、エトキシ基またはシクロプロピル
基が特に好ましい。
【0051】R3 としては水素原子が好ましい(ただし
4 が水素原子または水酸基で、R3 が結合する炭素原
子とR4 が結合する炭素原子の間の結合が単結合のもの
を除く。)。
【0052】R4 としては、ハロゲン原子、アルコキシ
ル基、水素原子または水酸基が好ましい(ただし、R4
が水素原子または水酸基の場合、R3 が水素原子で、R
3 が結合する炭素原子とR4 が結合する炭素原子の間の
結合が単結合のものを除く。)。
【0053】R4 の“ハロゲン原子”としては、フッ素
原子が好ましい。
【0054】R4 の“アルコキシル基”としては、メト
キシ基が好ましい。
【0055】R4 としては水素原子、フッ素原子、水酸
基またはメトキシ基が特に好ましい(ただし、R4 が水
素原子または水酸基の場合、R3 が水素原子で、R3
結合する炭素原子とR4 が結合する炭素原子の間の結合
が単結合のものを除く。)。
【0056】またR3 とR4 が一緒になって式
【0057】
【化22】 (式中、Qは酸素原子、N−R7 またはCR89 を表
し、R7 、R8 およびR9 はアルキル基またはアシル基
を意味する。)で表される構造を形成した、一般式(I
−1)
【0058】
【化23】 で表わされる構造のものも好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0059】
【化24】 で表される構造としてはQが酸素原子である場合が好ま
しい。
【0060】R5 としては、メチル基の場合、またはR
4 と一緒になってR4 とR5 のそれぞれが結合している
炭素原子(7位と8位)と共に3員環を形成したもの、
すなわち7位および8位部分が次の構造となった
【0061】
【化25】 一般式(I−3)
【0062】
【化26】 で表わされる構造のものも好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0063】R6 としては、アルキル基またはアルケニ
ル基が好ましく、該アルキル基は、カルボキシル基、ア
ルコキシル基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アシル基、アシルア
ミノ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ
基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキ
ルスルホニル基および式
【0064】
【化27】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y、NHま
たはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)で
表される、3員環から8員環の大きさの窒素原子を含む
飽和または不飽和の複素環基(該複素環基は、その環の
構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複
数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換
基として1個または複数個有してもよい。なお、置換基
の結合位置は該アルキル基のどの位置でもよい。
【0065】R6 のアルキル基としては、C1 〜C6
ルキル基が好ましく、特にメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基が好ましい。
【0066】R6 のアルケニル基としては、C2 〜C6
アルケニル基が好ましく、特にアリル基が好ましい。
【0067】R6 のアルキル基の置換基としては、アル
コキシカルボニル基、水酸基、シアノ基、アシル基、ア
ルキルアミノ基、アルキルチオ基または式
【0068】
【化28】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH2 、CH−Y、NHま
たはN−Yを意味し、YはC1 〜C3 アルキル基を意味
する。)で表される、5員環または6員環の大きさの窒
素原子を含む飽和または不飽和の複素環基(該複素環基
は、その環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を
1個または複数個有してもよい。)が好ましい。
【0069】最も好ましい置換基としては、式
【0070】
【化29】 で表される、5員環または6員環の大きさの窒素原子を
含む飽和または不飽和の複素環基(該複素環基は、その
環の構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個また
は複数個有してもよい。)が挙げられ、ピロリジン、ピ
ペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、
ピリジン、4−(C1 〜C3 アルキル)ピペラジンから
導かれる置換基が特に好ましい。
【0071】なお、複素環基の環の構成原子である炭素
原子上に置換するアルキル基としては、メチル基が好ま
しい。
【0072】R6 としては、特に置換基として式
【0073】
【化30】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH2 、CH−Y、NHま
たはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)で
表される、5員環から6員環の大きさの窒素原子を含む
飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子であ
る炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有しても
よい。)を有する炭素数1から3のアルキル基、または
アリル基が好ましい。
【0074】R6 としては、モルホリンまたはチオモル
ホリン(該モルホリンまたはチオモルホリンは、その環
の構成原子である炭素原子上にメチル基を1個または複
数個有していてもよい。)を置換基として有している炭
素数1から3のアルキル基、またはアリル基が最も好ま
しい。
【0075】Z1 およびZ2 の“ハロゲン原子”として
は、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましい。
【0076】Z1 およびZ2 の“アルキル基”として
は、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。
【0077】Z1 としては、ハロゲン原子、水酸基が好
ましく、ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が好ま
しい。
【0078】Z2 としては、ハロゲン原子、水素原子ま
たはアルキル基が好ましい。ハロゲン原子の中では、特
にフッ素原子が好ましい。アルキル基の中では、特にメ
チル基が好ましい。
【0079】Z1 およびZ2 として最も好ましいのは、
1 がフッ素原子、Z2 がフッ素原子の組み合わせのも
の、Z1 が水酸基、Z2 が水素原子の組み合わせのも
の、あるいはZ1 が水酸基、Z2 がメチル基の組み合わ
せのものが挙げられる。
【0080】Z3 としてはアリール基、複素環基、アル
ケニル基が好ましい。
【0081】Z3 の“アリール基”としては、フェニル
基が好ましい。
【0082】Z3 の“アルケニル基”としては、2−メ
チル−1−プロペニル基が好ましい。
【0083】Z3 の複素環基としては、単環性の複素環
基が好ましく、さらには、単環性の5員環または6員環
の複素環基が好ましく、例えば、ピロール、フラン、チ
オフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒ
ドロチオフェン、イミダゾール、ピラゾール、イミダゾ
リジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チアゾール、オ
キサジアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ジヒドロ
ピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピリダジ
ン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、ジオキサン、
ピラン、モルホリン等から導かれる置換基が挙げられ
る。
【0084】Z3 の複素環基の中では、単環性の5員環
または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素
原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む複素環基が特
に好ましく、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、
ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフ
ェン、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラ
ン、ピペリジン、ピラン等から導かれる置換基が挙げら
れる。
【0085】Z3 の複素環基の中では、単環性の5員環
または6員環の複素環基で環構造の構成原子として酸素
原子、窒素原子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素
環基が最も好ましいものとして挙げられ、具体的には、
フラン、ピリジン、ピロールから導かれる置換基が最も
好ましい。
【0086】Z3 としては、2−メチル−1−プロペニ
ル基、フェニル基、フリル基、ピリジル基、ピロリル基
が特に好ましい。
【0087】Z4 はアリール基またはアルコキシル基が
好ましい。
【0088】Z4 の“アリール基”としては、フェニル
基が好ましい。
【0089】Z4 の“アルコキシル基”としては、第三
級ブトキシが好ましい。
【0090】Z4 としては、フェニル基、第三級ブトキ
シ基が特に好ましい。
【0091】なお
【0092】
【化31】 の点線部分の結合が二重結合となった、一般式(I−
2)
【0093】
【化32】 で表わされる構造のものも好ましいものとして挙げるこ
とができる。
【0094】本発明においては、次に示す立体配置のも
のが好ましい。
【0095】
【化33】
【0096】置換基Z3 の結合している3’位の立体配
置は、どちらの立体配置のものも含まれるが、天然のタ
キソールと同じ立体配置のものがより好ましい。
【0097】本発明のタキソール誘導体は遊離体のまま
でもよいが、酸付加塩としてあるいはカルボキシル基の
塩としてもよい。酸付加塩とする場合の例としては、塩
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、リン酸塩等の無機酸塩類、あるいは酢酸塩、メタン
スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホ
ン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、乳酸
塩等の有機酸塩類を挙げることができる。
【0098】また、カルボキシル基の塩としては、例え
ばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ
金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩、またトリエチルアミン塩や
N−メチルグルカミン塩、トリス−(ヒドロキシルメチ
ル)アミノメタン塩等で無機塩類、有機塩類の何れでも
よい。
【0099】本発明化合物の製造法を説明する。なお、
反応に際しては、必要に応じて置換基を保護基で保護し
て行ない、各置換基の変換順序は、特に限定されない。
【0100】
【化34】
【0101】[式中、R41は、保護基で保護された水酸
基を意味する。R13は、水素原子あるいは水酸基の保護
基を意味する。R61は、R6 、または保護基で保護され
たR6 (置換基として、水酸基、アミノ基を有する場
合)を意味する。水酸基またはアミノ基の保護基として
は、トリエチルシリル基、第三ブチルジメチルシリル基
などのシリル系の保護基や2、2、2−トリクロロエト
キシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ベン
ジル基などが挙げられる。]
【0102】まず、式(1)で表わされる化合物(以
下、化合物(1)と表わし、その他の番号で表わされる
化合物も同様に表わす。)とアクロレインを溶媒中、ラ
ジカル開始剤の存在下に、水素化トリス(トリメチルシ
リル)シラン、水素化トリブチルスズあるいは水素化ト
リフェニルスズを加え、化合物(2)を得る。
【0103】この反応で用いる溶媒は、反応に不活性な
溶媒であればよく、例えば、トルエン、ベンゼン、ジオ
キサンが挙げられる。
【0104】反応で用いるラジカル開始剤としては、例
えば、2’,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、
過酸化ベンゾイル、2、2、6、6−テトラメチル−1
−ピペラジニルオキシ フリーラジカル等が挙げられ、
ラジカル開始剤の使用量は、触媒量で良い。
【0105】反応温度は、通常50℃から150℃の範
囲で行なえばよく、攪拌して行なうのが好ましい。
【0106】アクロレインは、化合物(1)に対して5
から50当量用い、水素化トリス(トリメチルシリル)
シラン等は、化合物(1)に対して2から10当量程度
用いる。
【0107】こうして得られた10位が2−ホルミルエ
チル基である化合物(2)から10位がR61である化合
物(3)への変換は、通常の有機化学的方法によって行
えば良い。
【0108】例えば、ホルミルエチル基のホルミル基
を、二級アミンと還元条件下で反応させることにより三
級アミンの結合したプロピオニル基に変換できる。
【0109】また、ホルミル基を水素化ホウ素ナトリウ
ム等で還元することにより、アルコール型の水酸基に変
換できる。
【0110】R61がアルコール型の水酸基となったもの
は、アシルオキシ基、アルコキシル基、アミノ基、アル
キルアミノ基、アルキルチオ基、フェニルゼレノ基等に
変換できる。
【0111】さらに、R61がアミノ基となったものは、
アシルアミノ基、アルコキシルカルボニルアミノ基、ア
ルキルアミノ基に変換できる。
【0112】また、R61がフェニルゼレノ基となったも
のは、酸化反応によりオレフィン型の置換基に変換で
き、変換されたオレフィン型の置換基は、酸化反応によ
りジオール型に変換でき、また酸化的開裂反応によって
炭素原子数の減った置換基、例えば、ホルミルメチル
基、カルボキシルメチル基に変換することもできる。
【0113】なお、R61がホルミルメチル基となった場
合、ホルミルエチル基のホルミル基と同様に変換が可能
であり、例えば二級アミンと還元条件下で反応させるこ
とにより三級アミンの結合したエチル基に変換できる。
【0114】
【化35】
【0115】[式中、R1 、R2 、R3 、R41 、R
5 、R61 およびR13は、前記と同じ。
【0116】Z11は、水素原子、ハロゲン原子、保護基
で保護された水酸基、アルキル基を意味し、Z21は、水
素原子、ハロゲン原子、保護基で保護された水酸基、ア
ルキル基を意味し、Z31は、Z3 、または保護基で保護
されたZ3 (置換基として、水酸基、アミノ基、カルボ
キシル基を有する場合)を意味し、Z41は、Z4 、また
は保護基で保護されたZ4 (置換基として、水酸基、ア
ミノ基、カルボキシル基を有する場合)を意味する。水
酸基およびアミノ基の保護基としてはトリエチルシリル
基、第三ブチルジメチルシリル基等のシリル系の保護基
や1−エトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル基、ベンジル基等が挙げられる。カルボ
キシル基の保護基としては、メチル基、エチル基、ベン
ジル基、第三級ブチル基、2,2,2−トリクロロエチ
ル基等が挙げられる。]
【0117】得られた化合物(3)の各置換基を必要に
応じて変換、脱保護して、化合物(4)を得ることがで
きる。例えば、2位のベンゾイル基をCOR1 に、4位
のアセチル基をCOR2 に、7位のR41をR3 またはR
5 と一緒にし環構造を形成させる等の変換を行い種々の
置換基を有する化合物(4)を得ることができる。
【0118】目的化合物(I)は、化合物(3)あるい
は化合物(4)を化合物(A)と反応させ、最後に保護
基の除去、必要ならR61をR6 に、Z11、Z21、Z31
よびZ41をそれぞれZ1 、Z2 、Z3 およびZ4 に変換
することにより得ることができる。
【0119】これらの変換および脱保護は、通常の有機
化学的方法を用いて行なうことができるが、以下に例を
挙げる。
【0120】2位のベンゾイル基をCOR1 に変換する
方法としては、例えば、文献(Tetrahedron Lett., 35,
8931(1994))記載の方法に従って2位のベンゾイル基
を選択的に加水分解した後、アシル化する方法があり、
1 がフェニル基以外の化合物を得ることができる。
【0121】4位のアセチル基をCOR2 に変換する方
法としては、例えば、文献(J. Med. Chem.,38, 2263
(1995) )記載の方法に従って4位のアセチル基を選択
的に加水分解した後、アシル化する方法があり、R2
メチル基以外の化合物を得ることができる。
【0122】6位のR3 、7位のR4 、8位のR5 の変
換はR3 、R4 およびR5 のタイプにより種々の方法が
ある。
【0123】例えば、R3 、R4 が水素原子であり6位
と7位の結合が、二重結合である化合物(4)を得るに
は、まず、R41の保護基を除去し、7位が水酸基である
化合物にした後、7位の水酸基を、例えば、メチレンク
ロリド中、トルフルオロメタンスルフォン酸無水物を反
応させることにより、トリフルオロメタンスルフォニル
化し、次いでベンゼン、テトラヒドロフランなどの溶媒
中、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウン
デセン等で処理することにより得ることができる。
【0124】変換された6、7位のオレフィン型置換基
は、メタクロロ過安息香酸などを用いた酸化反応により
エポキシ型に変換できる。
【0125】またエポキシ型の置換基の場合、さらに様
々な変換反応が可能であり、たとえばアジ化ナトリウム
などを用いた開環反応によってR3 あるいはR4 のどち
らか一方が水酸基であり、もう一方がアジド基である化
合物(4)を得ることも可能である。
【0126】R4 およびR5 が一緒になって3員環を形
成した構造となった化合物(4)を得るには、R41の保
護基を除去し7位を水酸基にした後、この水酸基をトリ
フルオロメタンスルホニル化し、次いで溶媒中(アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、エチレンジクロリド
等、またはこれらの混合溶媒中)でシリカゲルで処理す
ることにより得ることができる。
【0127】R4 がフッ素原子である化合物(4)を得
るには、7位が水酸基である化合物を溶媒中(テトラヒ
ドロフラン、メチレンクロリド、エチルエーテル、トル
エン、1,1,−ジメトキシエタン等、またはこれらの
混合溶媒中)でジエチルアミノスルファートトリフルオ
ライドで処理することにより得ることができる。
【0128】R4 がメトキシ基である化合物(4)を得
るには、化合物(3)のR41の保護基を除去し、7位が
水酸基である化合物を合成した後、ジメチルスルホキシ
ドを溶媒として用い、無水酢酸を作用させメチルチオメ
チル化した後、アルコール系溶媒中、ラネーニッケルに
より脱硫することにより得ることができる。
【0129】得られた化合物(3)または(4)から、
化合物(I)を得るには、まず化合物(3)または化合
物(4)の13位の置換基R13が保護基で保護されてい
る場合は、脱保護し13位が水酸基である化合物とした
後、化合物(A)とナトリウムヘキサメチルジシラジド
やリチウムヘキサメチルジシラジド等の塩基を用い縮合
させ、最後に各置換基の変換や脱保護を実施すればよ
い。
【0130】製造原料である化合物(1)は、10−O
−デアセチルバッカチン IIIから合成でき、R41がトリ
エチルシリル基で保護された水酸基である化合物などが
知られている(Tetrahedron Lett., 34, 4921 (199
3))。
【0131】製造原料である、化合物(A)は、文献
(Tetrahedron Lett., 34, 4149 (1993))記載の方法に
従って合成できる。
【0132】本発明化合物は、例えば、肺癌、消化器
癌、卵巣癌、子宮癌、乳癌、肝癌、頭頚部癌、血液癌、
腎癌、コウ丸腫瘍等の各種癌の治療に用いることができ
る。
【0133】本発明化合物は、静脈内注射、筋肉内注
射、皮下注射等の各種注射剤として、あるいは経口投
与、経皮投与等の種々の方法によって投与することがで
きる。これらの投与法の中では水性製剤による静脈内投
与、及び経口投与が好ましい。水性製剤は薬理学的に許
容される酸と酸付加物を形成させるか、ナトリウム等の
アルカリ金属塩とすることで調製できる。経口投与の場
合では遊離体のままでも、塩の型のいずれでも良い。
【0134】製剤の調製方法としては投与法に応じ適当
な製剤を選択し、通常用いられている各種製剤の調製法
にて調製できる。本発明の抗腫瘍剤の剤型のうち経口用
製剤としては例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤
や、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、油性ないし水
性の懸濁液等を例示できる。注射剤の場合は製剤中に安
定剤、防腐剤、溶解補助剤等を使用することもできる。
これらの補助剤等を含むこともある溶液を容器に収納
後、凍結乾燥等によって固形製剤として用時調製の製剤
としても良い。
【0135】液体製剤としては、溶液、懸濁液、乳液剤
等を挙げることができるが、これらの製剤を調製する
際、添加剤として懸濁化剤、乳化剤等を使用することも
できる。
【0136】本発明化合物は、哺乳類、特にヒトの癌治
療に用いることができ、ヒトに投与する場合、1日あた
り1回投与し、適当な間隔で繰り返すのが好ましい。
【0137】投与量としては、体表面積1m2 につき約
0.5 mg から 50 mg、好ましくは約1 mg から 20 mgの
範囲で投与するのが望ましい。
【0138】次に実施例および参考例で詳しく説明す
る。
【0139】実施例中では以下の略語を用いることがあ
る。TMS:トリメチルシリル基、Boc:tert−
ブトキシカルボニル基、TBS:tert−ブチルジメ
チルシリル基、Bz:ベンゾイル基、Ac:アセチル
基、TES:トリエチルシリル基、Troc:2,2,
2−トリクロロエトキシカルボニル基、Tf:トリフル
オロメタンスルホニル基、DMS:ジメチルシリル基、
TIPS:トリイソプロピルシリル基、Me:メチル
基、Et:エチル基、MTM:メチルチオメチル基
【0140】
【実施例】
参考例1
【0141】
【化36】
【0142】工程1:シス-3-メチル -4-フェニル-3-
(トリメチルシリル)オキシ-2-アゼチジノン リチウムビス( トリメチルシリル) アミド(1Mテトラ
ヒドロフラン溶液)16.9 ml の溶液を -78℃に冷却し窒
素下、ベンズアルデヒド 1.50 gのテトラヒドロフラン
溶液 15ml を滴下し5分後、 0℃にし30分攪拌した。
次いで、塩化トリメチルシラン 2.26 mlを加え30分攪
拌した。一方、ジイソプロピルアミン 2.22 mlのテトラ
ヒドロフラン溶液25mlを氷冷し n-ブチルリチウム(1.
70 Mヘキサン溶液、9.95 ml)を滴下し15分攪拌し
た。次いで、-78 ℃に冷却し 2-(トリメチルシリルオキ
シ) プロピオン酸メチルエステル2.48g のテトラヒドロ
フラン溶液 25 mlを滴下し15分攪拌した。先に調製し
たイミン溶液をカニューレを用い滴下し一晩かけて室温
まで昇温した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を
加え酢酸エチルで抽出、水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:5〜1:3(v/v) )で
精製し標記化合物0.98 gを淡黄色結晶として得た。
【0143】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.07 (s,9
H), 1.66 (s,3H), 4.51 (s,1H), 6.10 (br,1H), 7.28-
7.39 (m,5H).
【0144】工程2:シス-1-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-3-メチル-4-フェニル-3-(トリメチルシリル) オキ
シ-2-アゼチジノン 上記工程1で得た化合物 860 mg をテトラヒドロフラン
8.6 ml に溶解し、氷冷下、二炭酸ジ-tert-ブチル 0.9
5 mlおよび 4-ジメチルアミノピリジン 20 mgを
加え室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、得
られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10(v/v)
)で精製し標記化合物1.01 gを無色の結晶として得
た。
【0145】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.07 (s,9
H), 1.40 (s,9H), 1.67 (s,3H), 4.73 (s,1H), 7.21-7.
37 (m,5H).
【0146】参考例2
【0147】
【化37】
【0148】工程1:シス-4-(p-フルオロフェニル)-3-
メチル-3-(トリメチルシリル)オキシ-2-アゼチジノン 参考例1の工程1と同様、ベンズアルデヒドの代わりに
p-フルオロベンズアルデヒドを用い反応させ標記化合物
を淡黄色結晶として得た。
【0149】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.05 (s,9
H), 1.64 (s,3H), 4.49 (s,1H), 6.15 (br,1H), 7.04-
7.26 (m,4H).
【0150】工程2:シス-1-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-4-p-フルオロフェニル-3-メチル-3-(トリメチルシ
リル) オキシ-2-アゼチジノン 上記工程1で得た化合物を参考例1の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の結晶として得た。
【0151】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :−0.04
(s,9H), 1.41 (s,9H), 1.6
6 (s,3H), 4.71 (s,1H), 7.
03−7.22 (m,4H).
【0152】参考例3
【0153】
【化38】
【0154】工程1:シス−3−(tert−ブチルジ
メチルシリル) オキシ-3-メチル-4-フェニル-2-アゼチ
ジノン 参考例1の工程1と同様、2-(トリメチルシリルオキシ)
プロピオン酸メチルエステルの代わりに2-(tert-ブチ
ルジメチルシリルオキシ) プロピオン酸メチルエステル
を用い反応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0155】融点:102-104 ℃ (ペンタンから再結晶、
無色プリズム晶)1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.17 (s,3H), 0.08 (s,
3H), 0.51 (s,9H), 1.64 (s,3H), 4.53 (s,1H),6.05 (b
r,1H), 7.24-7.36 (m,5H).
【0156】工程2:シス-1-(tert-ブトキシカルボニ
ル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル)オキシ-3-メチル-4
-フェニル-2-アゼチジノン 上記工程1で得た化合物を参考例1の工程2と同様に反
応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0157】融点:93℃ (ペンタンから再結晶、無色プ
リズム晶)1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.01 (s,3
H), 0.05 (s,3H), 0.51 (s,
9H), 1.44 (s,9H), 1.65
(s,3H),4.77 (s,1H), 7.16−
7.35 (m,5H).
【0158】参考例4
【0159】
【化39】
【0160】工程1:シス−3− メチル-4- フェニル
-3-(トリエチルシリル) オキシ-2- アゼチジノン 参考例1の工程1と同様、 2-(トリメチルシリル) オキ
シプロピオン酸メチルエステルの代わりに 2-(トリエチ
ルシリル) オキシプロピオン酸メチルエステルを用い反
応させ標記化合物を白色固体として得た。
【0161】1H-NMR CDCl3/1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.40-0.46 (m, 6H), 0.7
2 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.66 (s, 3H), 4.52 (s, 1H),6.
15 (br, 1H), 7.24-7.37 (m, 5H).
【0162】工程2: (3R,4S)-3- メチル-4- フェニル
-3-(トリエチルシリル) オキシ-2- アゼチジノン 上記工程1で得た化合物 500 mg を10% 2-プロパノール
/ ヘキサン(v/v) 25 ml溶解し、光学活性カラム(CHIRA
LCEL OD,溶出溶媒;10% 2-プロパノール/ ヘキサン(v/
v) )を用い分割し、第一ピークとして 3S,4R体(220 m
g),第二ピークとして目的とする3R,4S 体(215 mg)
をそれぞれ無色の結晶として得た。
【0163】[ α]D 24 +77°(c 0.09 ,エタノール) .1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.40-0.46 (m, 6H), 0.7
2 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.66 (s, 3H), 4.52 (s, 1H),6.
15 (br, 1H), 7.24-7.37 (m, 5H).
【0164】工程3: (3R,4S)-1-(tert- ブトキシカル
ボニル)-3-メチル-4- フェニル-3-(トリエチルシリル)
オキシ-2- アゼチジノン 上記工程2で得た化合物を参考例1の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の結晶として得た。
【0165】[ α]D 24 +96°(c 0.13 ,エタノール) .1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.45 (q, 6H, J = 8 H
z), 0.72 (t, 9H, J = 8 Hz), 1.43 (s, 9H),1.67 (s,
3H), 4.80 (s, 1H), 7.19-7.34 (m, 5H).
【0166】参考例5
【0167】
【化40】
【0168】工程1:シス-3- メチル-4-(4-トリル)-3-
( トリメチルシリル) オキシ-2- アゼチジノン 参考例1の工程1と同様、 ベンズアルデヒドの代わり
に4- トルアルデヒドを用い反応させ標記化合物を白色
固体として得た。
【0169】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :−0.0
6 (s, 9H), 1.64 (s, 3H),
2.36 (s, 3H), 4.47 (s, 1
H),6.06 (br, 1H), 7.16
(s, 4H).
【0170】工程2:(3R,4S)−3−メチル-4-
(4-トリル)-3-( トリメチルシリル) オキシ-2- アゼチ
ジノン 上記工程1で得た化合物を参考例4の工程2と同様に分
割し標記化合物を無色の結晶として得た。
【0171】融点:55-56 ℃. [ α]D 24 +58.0°(c 1.00 ,エタノール) .1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.06 (s, 9H), 1.64
(s, 3H), 2.36 (s, 3H), 4.47 (s, 1H),6.06 (br, 1H),
7.16 (s, 4H).
【0172】工程3:(3R,4S)-1-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-3-メチル-4-(4-トリル)-3-( トリメチルシリル)
オキシ-2- アゼチジノン 上記工程2で得た化合物を参考例1の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の結晶として得た。
【0173】融点:75-78 ℃. [ α]D 24 +103 °(c 1.25 ,エタノール) .1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :-0.06 (s, 9H), 1.40
(s, 9H), 1.65 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 4.69 (s, 1H),
7.10-7.16 (m, 4H).
【0174】実施例1
【0175】
【化41】
【0176】工程1:10-アリル-10-デアセトキシバッ
カチンIII 10-アリル-10-デアセトキシ-7-O-トリエチルシリルバ
ッカチンIII360 mg をピリジン4.0 mlに溶解させ 0 ℃
にてフッ化水素ピリジン 1.0 ml を加え室温で8時間撹
拌後、反応液を撹拌された酢酸エチル 20 ml及び氷水
60 ml の混合液に注ぎ分液し、水層を酢酸エチル20mlで
抽出した。有機層を合わせて飽和重曹水溶液で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。
得られた残分を再沈殿(クロロホルム−エーテル−ヘキ
サン)にて精製し標記化合物 267mg を無色の非晶質固
体として得るとともに、母液を濃縮した残分からもシリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=1:1(v/v))を用い精製し標記化合物 2
0.8 mgを無色の非晶質固体として得た。
【0177】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (3H,
s), 1.11 (3H,s), 1.44 (1H,d,J=7.3Hz), 1.64 (3H,s),
1.65 (1H,s), 1.80 (1H,ddd,J=2.4Hz,11.2Hz,14.2Hz),
1.92 (3H,d,J=1.0Hz),2.17-2.42 (3H,m), 2.28 (3H,s),
2.57 (1H,ddd,J=6.4Hz,9.8Hz,14.2Hz),2.88-2.98 (1H,
m), 3.93 (1H,dd,J=6.4Hz,7.8Hz), 4.11 (1H,d,J=7.3H
z),4.19 (1H,d,J=8.4Hz), 4.31 (1H,d,J=8.4Hz), 4.30-
4.42 (1H,m),4.86 (1H,s), 4.95-5.05 (2H,m), 5.12 (1
H,dd,J=16.9Hz,1.7Hz),5.63 (1H,d,J=7.3Hz), 5.73-5.8
7 (1H,m), 7.48 (2H,t,J=7.8Hz),7.60 (1H,t,J=7.8Hz),
8.11 (2H,d,J=7.8Hz).
【0178】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-7-O
-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチンII
I 上記工程1で得た化合物 280 mg をピリジン 8.0mlに溶
解させ 0 ℃にてクロロギ酸2,2,2-トリクロロエチル 7
5.0 mlを加え2時間撹拌後、反応液を撹拌された酢酸エ
チル 20 ml及び氷水 60 ml の混合液に注ぎ分液し、水
層を酢酸エチル20 mlで抽出した。有機層を合わせて1
規定塩酸水溶液 50 ml、飽和重曹水溶液50 ml及び飽和
食塩水 50 ml で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸
エチル=1:1(v/v))を用いて精製し標記化合物360 mg
を無色の非晶質固体として得た。
【0179】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.
06 (3H,s), 1.19 (3H,s),
1.78 (3H,s), 1.98 (3H,d,J
=1.5Hz),1.98−2.08 (1H,m),
2.18−2.35 (3H,m), 2.30
(3H,s),2.64 (1H,ddd,J=7.3
Hz,9.8Hz,14.2Hz), 2.78−2.
87 (1H,m),4.09 (1H,t,J=7.
8Hz), 4.19 (1H,d,J=5.9H
z),4.20 (1H,d,J=8.3Hz),
4.33 (1H,d,J=8.3Hz), 4.68
(1H,d,J=11.7Hz),4.75 (1
H,d,J=11.7Hz), 4.85 (1H,
s), 4.95−5.00 (2H,m),5.08
(1H,dd,J=16.9Hz,1.7Hz),
5.53 (1H,dd,J=7.1Hz,11.0H
z),5.68−5.80 (1H,m), 7.48
(2H,t,J=7.8Hz), 7.61 (1
H,t,J=7.8Hz),8.10 (2H,d,J
=7.8Hz).
【0180】工程3:10−アリル-10-デアセトキシ-7
-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-13-O-ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 360 mg を塩化メチレン 15 ml
に溶解させ -50℃にて2,6-ルチジン 100 ml及びトリエ
チルシリルトリフルオロメタンスルホネート 165 ml を
加え 1.5時間撹拌後、さらに2,6-ルチジン 150 ml及び
トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホネート 240
ml を加え 2時間撹拌後、反応液に飽和重曹水溶液 50
ml及び酢酸エチル 50 ml を加え分液し、水層を酢酸エ
チル 20 mlで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水 5
0 mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:
1(v/v) )を用いて精製し標記化合物 285 mg を無色透
明ガラス状物質として得た。
【0181】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60-0.73
(6H,m), 1.02 (9H,t,J=7.3Hz), 1.09 (3H,s), 1.12 (3
H,s),1.61 (1H,s), 1.77 (3H,s), 1.93 (3H,d,J=1.5H
z), 1.99-2.14 (2H,m),2.20-2.33 (2H,m), 2.30 (3H,
s), 2.62 (1H,ddd,J=6.8Hz,9.3Hz,14.2Hz),2.77-2.86
(1H,m), 4.08 (1H,t,J=6.8Hz), 4.12 (1H,d,J=7.1Hz),
4.20 (1H,d,J=8.1Hz), 4.32 (1H,d,J=8.1Hz), 4.67 (1
H,d,J=11.7Hz),4.75 (1H,d,J=11.7Hz), 4.91 (1H,dd,J=
7.3Hz,8.3Hz), 4.94-5.02 (2H,m),5.06 (1H,dd,J=1.5H
z,17.1Hz), 5.54 (1H,dd,J=7.1Hz,11.1Hz),5.64 (1H,d,
J=7.1Hz), 5.68-5.79 (1H,m), 7.48 (2H,t,J=7.3Hz),7.
61 (1H,t,J=7.3Hz), 8.09 (2H,d,J=7.3Hz).
【0182】工程4:10-アリル-10-デアセトキシ-13-
O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 285 mg を酢酸エチル 30 mlに
溶解させ室温にて亜鉛粉末 2.80 g 及び酢酸 1.90 mlを
加え室温で 5 分撹拌後、反応混液を濾過し、濾液に飽
和重曹水溶液 150 ml を加え分液し、水層を酢酸エチル
30 mlで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水 50 ml
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1(v
/v) )を用いて精製し標記化合物215 mg を無色の非晶
質固体として得た。
【0183】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60-0.75
(6H,m), 1.01 (9H,t,J=7.8Hz), 1.10 (3H,s), 1.13 (3
H,s),1.62 (3H,s), 1.65 (1H,s), 1.75-1.85 (1H,m),
1.87 (3H,d,J=1.0Hz),2.10 (1H,dd,J=8.3Hz,15.6Hz),
2.20-2.40 (2H,m), 2.29 (3H,s),2.50-2.63 (1H,m), 2.
88-2.98 (1H,m), 3.89 (1H,t,J=7.1Hz),4.02 (1H,d,J=
7.1Hz), 4.19 (1H,d,J=8.8Hz), 4.28-4.40 (1H,m),4.30
(1H,d,J=8.8Hz), 4.90 (1H,dd,J=7.1Hz,8.3Hz), 4.95-
5.05 (2H,m),5.09 (1H,d,J=17.1Hz), 5.63 (1H,d,J=7.1
Hz), 5.73-5.87 (1H,m),7.47 (2H,t,J=7.3Hz), 7.60 (1
H,t,J=7.3Hz), 8.09 (2H,d,J=7.3Hz).
【0184】工程5:10-アリル-10-デアセトキシ-13-
O-トリエチルシリル-7-O-トリフルオロメタンスルホ
ニルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物 205 mg を塩化メチレン 15 ml
に溶解させ 0℃にてピリジン 5.0 ml 及びトリフルオロ
メタンスルホン酸無水物 263 ml を加え室温で1.5時間
撹拌後、反応液を撹拌された酢酸エチル 50 ml 及び氷
水 150 ml の混合液に注ぎ分液し、水層を酢酸エチルで
抽出した。有機層を合わせて飽和重曹水溶液 50 ml及び
飽和食塩水 50 ml で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム:酢酸エチル=40:1〜10:1(v/v) )を用いて
精製し標記化合物 226 mg を無色の非晶質固体として得
た。
【0185】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60-0.73
(6H,m), 1.01 (9H,t,J=7.8Hz), 1.12 (3H,s), 1.15 (3
H,s),1.59 (1H,s), 1.79 (3H,s), 1.91 (3H,d,J=1.5H
z),2.11 (1H,dd,J=8.3Hz,15.1Hz), 2.16-2.28 (2H,m),
2.31 (3H,s),2.40-2.50 (1H,m), 2.74-2.84 (1H,m), 2.
83-2.90 (1H,m),4.08-4.16 (2H,m), 4.18 (1H,d,J=8.3H
z), 4.33 (1H,d,J=8.3Hz),4.88-4.98 (2H,m), 5.02 (1
H,dd,J=2.0Hz,9.8Hz),5.09 (1H, dd,J=1.5Hz,17.1Hz),
5.60 (1H,dd,J=7.3Hz,10.7Hz),5.65 (1H,d,J=6.8Hz),
5.68-5.80 (1H,m), 7.48 (2H,t,J=8.3Hz),7.62 (1H,t,J
=8.3Hz), 8.08 (2H,d,J=8.3Hz).
【0186】工程6:10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-6,7-ジデヒドロ-13-O-トリエチルシリルバッカ
チンIII 上記工程5で得た化合物 226 mg をテトラヒドロフラン
5.0mlに溶解させ室温にて1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]-
7-ウンデセン 0.50 ml を加え室温で 3時間加熱還流し
放冷後、減圧下溶媒を留去した。得られた残分をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ベンゼン:
酢酸エチル=3:1(v/v) )を用いて精製し標記化合物
180 mg を無色の非晶質固体として得た。
【0187】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.58-0.78
(6H,m), 1.00 (9H,t,J=7.8Hz), 1.08 (3H,s), 1.15 (3
H,s),1.70 (1H,s), 1.78 (3H,d,J=1.5Hz), 1.82 (3H,
s),2.10 (1H,dd,J=8.6Hz,14.8Hz), 2.17-2.30 (1H,m),
2.27 (1H,dd,J=8.3Hz,14.8Hz), 2.28 (3H,s), 2.93-3.0
4 (1H,m),3.16 (1H,t,J=7.1Hz),4.18 (1H,d,J=6.3Hz),
4.28 (1H,d,J=7.8Hz),4.43 (1H,d,J=7.8Hz), 4.92 (1
H,t,J=7.6Hz), 5.01 (1H,dd,J=1.5Hz,9.3Hz),5.05-5.13
(1H,m), 5.12 (1H,d,J=5.9Hz), 5.73 (1H,d,J=9.8Hz),
5.79 (1H,d,J=6.3Hz), 5.76-5.88 (1H,m), 6.01 (1H,d
d,J=5.9,9.8Hz),7.49 (2H,t,J=7.8Hz), 7.62 (1H,t,J=
7.8Hz), 8.14 (2H,d,J=7.8Hz).
【0188】工程7:10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-6,7-ジデヒドロバッカチン III 上記工程6で得た化合物 28.0 mgをピリジン 1.0 mlに
溶解させ 0℃にてフッ化水素ピリジン 0.50 mlを加え室
温で 7 時間撹拌後、反応液を撹拌された酢酸エチル 10
ml及び氷水 20 mlの混合液に注ぎ分液し、水層を酢酸
エチル 10mlで抽出した。有機層を合わせて飽和重曹水
溶液 10 mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
1:1(v/v) )を用いて精製し標記化合物 16.9 mgを無
色の非晶質固体として得た。
【0189】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.08 (3H,
s), 1.09 (3H,s), 1.73 (1H,s), 1.82 (3H,s),1.84 (3
H,d,J=1.5Hz), 2.02 (1H,d,J=5.4Hz), 2.18-2.30 (3H,
m),2.30 (3H,s), 2.93-3.02 (1H,m), 3.68 (1H,t,J=7.1
Hz),4.29 (1H,d,J=6.9Hz), 4.31 (1H,d,J=8.3Hz), 4.42
(1H,d,J=8.3Hz),4.81-4.90 (1H,m), 4.98-5.05 (1H,
m), 5.11 (1H,d,J=5.4Hz),5.07-5.14 (1H,m), 5.74 (1
H,d,J=10.2Hz), 5.80 (1H,d,J=6.9Hz),5.78-5.90 (1H,
m), 6.02 (1H,dd,J=5.4Hz,10.2Hz), 7.49 (2H,t,J=8.3H
z),7.62 (1H,t,J=8.3Hz), 8.15 (2H,d,J=8.3Hz).
【0190】工程8:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-フェニルプロピオニル ]-10-デア
セトキシ-7-デオキシ-6,7-ジデヒドロバッカチンIII 上記工程7で得た化合物 16.5 mgをテトラヒドロフラン
2.0 mlに溶解させ-45℃にてリチウムビス( トリメチル
シリル) アミド(1Mテトラヒドロフラン溶液)40.0 m
l を加え 30 分撹拌後、(3R,4S)-1-(tert-ブトキシカル
ボニル)-3-(tert- ブチルジメチルシリル) オキシ -4-
フェニル-2- アゼチジノン23.0 mg のテトラヒドロフラ
ン 1.0 ml 溶液を滴下し 0℃で 1 時間撹拌後、反応液
に飽和塩化アンモニウム水溶液 10 ml及び酢酸エチル
10 ml を加え分液し、水層を酢酸エチル 10 mlで抽出し
た。有機層を合わせて飽和食塩水 10 mlで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得ら
れた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v) )を用いて精
製し標記化合物 27.8 mgを無色透明ガラス状物質として
得た。
【0191】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.35 (3H,
s), -0.11 (3H,s), 0.75 (9H,s), 1.12 (3H,s), 1.27
(3H,s),1.32 (9H,s), 1.65 (1H,s), 1.70 (3H,d,J=1.0H
z), 1.86 (3H,s),2.16 (1H,dd,J=7.8Hz,14.9Hz), 2.18-
2.27 (1H,m),2.43 (1H,dd,J=9.8Hz,14.9Hz), 2.56 (3H,
s), 2.99-3.06 (1H,m),3.65 (1H,t,J=6.8Hz), 4.21 (1
H,d,J=6.8Hz), 4.34 (1H,d,J=8.3Hz),4.44 (1H,d,J=8.3
Hz), 4.50 (1H,s), 5.04 (1H,d,J=9.8Hz),5.21 (1H,d,J
=5.5Hz), 5.22 (1H,dd,J=1.5Hz,17.1Hz), 5.32 (1H,d,J
=9.3Hz),5.46 (1H,d,J=9.3Hz), 5.76 (1H,d,J=9.8Hz),
5.86 (1H,d,J=6.8Hz),5.78-5.90 (1H,m), 6.03 (1H,dd,
J=5.5Hz,9.8Hz), 6.36 (1H,t,J=8.6Hz),7.50 (2H,t,J=
7.3Hz), 7.60 (1H,t,J=7.3Hz), 8.17 (2H,d,J=7.3Hz).
【0192】工程9:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニ
ルプロピオニル ]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-6,7-ジ
デヒドロバッカチンIII 上記工程8で得た化合物 27.0 mgをピリジン 2.0 mlに
溶解させ 0℃にてフッ化水素ピリジン 0.50 mlを加え室
温で 4 時間撹拌後、反応液を撹拌された酢酸エチル 10
ml及び氷水 20 mlの混合液に注ぎ分液し、水層を酢酸
エチル 10mlで抽出した。有機層を合わせて飽和重曹水
溶液 10 mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
1:1(v/v) )を用いて精製し標記化合物 22.3 mgを無
色の非晶質固体として得た。
【0193】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.12 (3H,
s), 1.24 (3H,s), 1.33 (9H,s), 1.64 (3H,s), 1.82 (1
H,s),1.84 (3H,s), 2.18-2.40 (3H,m), 2.38 (3H,s),
2.93-3.04 (1H,m),3.32 (1H,d,J=5.4Hz), 3.65 (1H,t,J
=7.1Hz), 4.17 (1H,d,J=6.4Hz),4.32 (1H,d,J=8.3Hz),
4.42 (1H,d,J=8.3Hz), 4.60 (1H,s),5.03 (1H,d,J=9.8H
z), 5.08 (1H,d,J=5.4Hz), 5.11 (1H,dd,J=1.5Hz,17.1H
z),5.28 (1H,d,J=9.8Hz), 5.40 (1H,d,J=9.8Hz), 5.74
(1H,d,J=9.8Hz),5.84 (1H,d,J=6.4Hz), 5.77-5.87 (1H,
m), 6.02 (1H,dd,J=5.4Hz,9.8Hz),6.21 (1H,t,J=8.6H
z), 7.51 (2H,t,J=8.3Hz), 7.62 (1H,t,J=8.3Hz),8.15
(2H,d,J=8.3Hz).
【0194】工程10: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロ
ピオニル ]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-6,7-ジデヒド
ロ-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程9で得た化合物 22.0 mgをテトラヒドロフラン
2.0 mlに溶解させ室温にて四酸化オスミウム水溶液
(0.040 M 水溶液) 1.0 ml及び N-メチルモルホリン-N-
オキシド50.0 mg を加えた後、室温で 1時間撹拌した。
反応液に酢酸エチル 10 ml及び 10 %チオ硫酸ナトリウ
ム水溶液 15 ml を加え 30 分撹拌後分液し、水層を酢
酸エチル 10 mlで抽出した。有機層を合わせて飽和重曹
水溶液 10ml及び飽和食塩水 10 ml で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し残分 23.0 mg
を得た。この残分をテトラヒドロフラン 2.0 mlに溶解
させ、室温にてメタノール 2.0ml、水 2.0 ml及びメタ
過ヨウ素酸ナトリウム 69.5mgを加えた後、室温で 1 時
間撹拌した。反応液に酢酸エチル 10 ml及び水 10ml を
加え30分撹拌後分液し、水層を酢酸エチル 10 mlで抽
出した。有機層を合わせて飽和食塩水 10 mlで洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し残分
22.7 mgを得た。この残分をエタノール 3.0 ml溶液に
溶解させ、室温にてモルホリン 24.0ml、酢酸 15.5 ml
及び水素化シアノホウ素ナトリウム17.0 mgを加えた
後、室温で 1 時間撹拌した。反応液に飽和重曹水溶液
10 ml、酢酸エチル 10 ml及び水 10 ml を加え 30 分撹
拌後分液し、水層を酢酸エチル10 mlで抽出した。有機
層を合わせて飽和食塩水10 ml で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残分
をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;クロ
ロホルム:アセトン= 7:3(v/v)) を用いて精製し
1,4−ジオキサン標記化合物22.7mgを無色の固体とし
て得た。
【0195】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (3H,
s), 1.22 (3H,s), 1.33 (9H,s), 1.44-1.55 (1H,m), 1.
72 (3H,s),1.83 (3H,s), 2.23 (1H,dd,J=8.6Hz,14.9H
z), 2.30-2.60 (8H,m),2.39 (3H,s), 3.68 (4H,t,J=4.7
Hz), 3.78 (1H,dd,J=4.9Hz,6.8Hz),4.19 (1H,d,J=6.6H
z), 4.31 (1H,d,J=8.1Hz), 4.42 (1H,d,J=8.1Hz),4.60
(1H,s), 5.11 (1H,d,J=5.7Hz), 5.27 (1H,d,J=9.3Hz),
5.41 (1H,d,J=9.3Hz), 5.72 (1H,d,J=9.8Hz), 5.83 (1
H,d,J=6.6Hz),6.02 (1H,dd,J=5.9Hz,9.8Hz), 6.18 (1H,
t,J=8.6Hz), 7.51 (2H,t,J=7.3Hz),7.62 (1H,t,J=7.3H
z), 8.16 (2H,d,J=7.3Hz).融点;202.5-206.5 ℃
【0196】実施例2
【0197】
【化42】
【0198】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-6,7-ジデヒドロ-1-O-ジメチルシリル-13-O-ト
リエチルシリルバッカチンIII 実施例1の工程6で得た化合物 150 mg をN,N-ジメチル
ホルムアミド 3.0 mlに溶解させ 0℃にてイミダゾール
62.0 mg 及び塩化ジメチルシラン 100 ml を加え 20
分撹拌後、反応液に飽和重曹水溶液 20 ml及び酢酸エチ
ル 10 ml を加え分液し、水層を酢酸エチル 10 mlで抽
出した。有機層を合わせて水 10 ml及び飽和食塩水 10
mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
を留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v
/v) )にて精製し標記化合物162 mgを無色の非晶質固体
として得た。
【0199】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (3H,
d,J=2.9Hz), 0.09 (3H,d,J=2.9Hz), 0.60-0.75 (6H,m),
1.03 (9H,t,J=7.8Hz), 1.07 (3H,s), 1.10 (3H,s), 1.7
8 (3H,d,J=1.0Hz),1.83 (3H,s), 2.16-2.26 (1H,m), 2.
28 (3H,s),2.28 (1H,dd,J=9.3Hz,15.6Hz), 2.38 (1H,d
d,J=7.8Hz,15.6Hz),2.93-3.03 (1H,m), 3.63 (1H,t,J=
6.9Hz), 4.16 (1H,d,J=6.8Hz),4.34 (1H,d,J=8.3Hz),
4.36 (1H,d,J=8.3Hz), 4.54-4.59 (1H,m),4.95 (1H,t,J
=7.8Hz), 5.00 (1H,d,J=10.7Hz),5.08 (1H,dd,J=1.5Hz,
17.1Hz), 5.10 (1H,d,J=5.4Hz), 5.72 (1H,d,J=9.8Hz),
5.84 (1H,d,J=6.8Hz), 5.75-5.90 (1H,m), 5.98 (1H,d
d,J=5.4Hz,9.8Hz),7.48 (2H,t,J=7.3Hz), 7.59 (1H,t,J
=7.3Hz), 8.14 (2H,d,J=7.3Hz).
【0200】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-6,7-ジデヒドロ-1-O-ジメチルシ
リル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 162 mg をテトラヒドロフラン
2.0mlに溶解させ 0℃にて水素化ビス(2- メトキシエ
トキシ) アルミニウムナトリウム336 mlを加え3.5時間
撹拌後、反応液に酢酸エチル 5.0 ml、飽和酒石酸カリ
ウム水溶液 5.0ml 及び水 5.0 ml を加え分液し、水層
を酢酸エチル 10 mlで抽出した。有機層を合わせて無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得ら
れた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:3(v/v) )を用いて
精製し標記化合物137 mgを無色の非晶質固体として得
た。
【0201】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (3H,
d,J=2.4Hz), 0.05 (3H,d,J=2.9Hz), 0.66-0.86 (6H,m),
0.99 (3H,s), 1.06 (9H,t,J=8.1Hz), 1.09 (3H,s), 1.7
2 (6H,s),2.30-2.42 (1H,m), 2.57 (1H,dd,J=9.8Hz,15.
3Hz),2.84 (1H,dd,J=2.4Hz,15.3Hz), 2.88-3.02 (1H,
m), 3.67 (1H,t,J=7.1Hz),3.82 (1H,s), 4.03 (1H,d,J=
5.7Hz), 4.30 (1H,d,J=7.8Hz),4.33 (1H,d,J=7.8Hz),
4.55-4.65 (1H,m), 4.68 (1H,d,J=8.8Hz),4.85 (1H,d,J
=5.4Hz), 5.03 (1H,d,J=10.3Hz), 5.12 (1H,d,J=17.1H
z),5.68 (1H,d,J=9.1Hz), 5.73 (1H,d,J=5.7Hz), 5.74-
5.89 (1H,m),5.95 (1H,dd,J=5.4Hz,9.1Hz), 7.45 (2H,
t,J=7.3Hz), 7.56 (1H,t,J=7.3Hz),8.17 (2H,d,J=7.3H
z).
【0202】工程3:10-アリル-4-O-(シクロプロパン
カルボニル)-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキ
シ-6,7-ジデヒドロ -1-O-ジメチルシリル-13-O-トリ
エチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 137 mg をテトラヒドロフラン
3.0mlに溶解させ -20 ℃にてリチウムビス( トリメチ
ルシリル) アミド(1Mテトラヒドロフラン溶液)800
mlを加え 15分撹拌後、塩化シクロプロパンカルボニル
72.0 ml を加え30 分撹拌後、反応液に飽和重曹水溶液
10 ml及び酢酸エチル 10 ml を加え分液し、水層を酢酸
エチル 10 mlで抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水
10 mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:
1(v/v) )を用いて精製し標記化合物122 mgを無色の非
晶質固体として得た。
【0203】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (3H,
d,J=2.9Hz), 0.09 (3H,d,J=2.4Hz), 0.56-0.74 (6H,m),
0.96-1.30 (4H,m), 1.02 (9H,t,J=7.8Hz), 1.08 (3H,
s), 1.13 (3H,s),1.71-1.82 (1H,m), 1.79 (3H,d,J=1.0
Hz), 1.83 (3H,s), 2.14-2.24 (1H,m),2.34 (1H,dd,J=
7.3Hz,15.4Hz), 2.42 (1H,dd,J=9.3Hz,15.4Hz),2.91-3.
01 (1H,m), 3.61 (1H,t,J=6.8Hz), 4.11 (1H,d,J=6.4H
z),4.34 (1H,d,J=7.8Hz), 4.42 (1H,d,J=7.8Hz), 4.56-
4.62 (1H,m),4.98 (1H,t,J=7.8Hz), 4.99 (1H,dd,J=1.8
Hz,10.2Hz), 5.05 (1H,d,J=5.4Hz),5.08 (1H,dd,J=1.8H
z,17.1Hz), 5.72 (1H,d,J=9.8Hz), 5.76-6.01 (1H,m),
5.94 (1H,d,J=6.4Hz), 5.97 (1H,dd,J=5.4Hz,9.8Hz),
7.47 (2H,t,J=7.3Hz),7.59 (1H,t,J=7.3Hz), 8.12 (2H,
d,J=7.3Hz).
【0204】工程4:10-アリル-4-O-(シクロプロパン
カルボニル)-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキ
シ-6,7-ジデヒドロバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 122 mg をピリジン 3.0mlに溶
解させ 0 ℃にてフッ化水素ピリジン 1.0 ml を加え室
温で 3.5時間撹拌後、反応液を撹拌された酢酸エチル 1
0 ml及び氷水 30 mlの混合液に注ぎ分液し、水層を酢酸
エチル 10mlで抽出した。有機層を合わせ飽和重曹水溶
液 10 mlで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下溶媒を留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(展開溶媒;ベンゼン:酢酸エチル=
3:1(v/v) )を用いて精製し標記化合物 77.2 mgを無
色の非晶質固体として得た。
【0205】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.00-1.18
(4H,m), 1.08 (3H,s), 1.11 (3H,s), 1.70-1.88 (3H,
m),1.83 (6H,s), 2.18-2.38 (3H,m), 2.90-3.02 (1H,
m), 3.66 (1H,t,J=6.8Hz),4.28 (1H,d,J=6.6Hz), 4.33
(1H,d,J=8.3Hz), 4.46 (1H,d,J=8.3Hz),4.75-4.87 (1H,
m), 4.98-5.05 (2H,m), 5.11 (1H,dd,J=1.2Hz,16.8Hz),
5.75 (1H,d,J=9.8Hz), 5.77-5.90 (1H,m), 5.82 (1H,d,
J=6.6Hz),6.00 (1H,dd,J=5.4Hz,9.8Hz), 7.49 (2H,t,J=
7.3Hz), 7.62 (1H,t,J=7.3Hz),8.15 (2H,d,J=7.3Hz).
【0206】工程5:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-3-(トリ
イソプロピルシリル )オキシプロピオニル]-4-O-(シク
ロプロパンカルボニル)-10-デアセトキシ-4-デアセチル
-7-デオキシ-6,7-ジデヒドロバッカチンIII 上記工程4で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-(2-フリル)-3-( トリイソプロピルシ
リル) オキシ -2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0207】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.16 (3H,
s), 0.03 (3H,s), 0.77 (9H,s), 1.08-1.41 (4H,m), 1.
11 (3H,s),1.25 (3H,s), 1.37 (9H,s), 1.71 (3H,d,J=
1.0Hz), 1.76 (1H,s), 1.85 (3H,s),1.91-1.98 (1H,m),
2.16-2.29 (2H,m), 2.56 (1H,dd,J=9.6Hz,15.2Hz),2.9
4-3.02 (1H,m), 3.66 (1H,t,J=6.8Hz), 4.21 (1H,d,J=
6.8Hz),4.32 (1H,d,J=8.3Hz), 4.44 (1H,d,J=8.3Hz),
4.79 (1H,d,J=1.5Hz),5.00-5.07 (2H,m), 5.11 (1H,dd,
J=1.2Hz,16.9Hz), 5.25 (1H,d,J=9.8Hz),5.38 (1H,d,J=
9.8Hz), 5.75 (1H,d,J=9.7Hz), 5.78-5.90 (1H,m),5.86
(1H,d,J=6.8Hz), 6.01 (1H,dd,J=5.6Hz,9.7Hz), 6.16
(1H,t,J=8.5Hz),6.22 (1H,d,J=3.2Hz), 6.34 (1H,dd,J=
3.2Hz,2.0Hz), 7.33 (1H,s),7.50 (2H,t,J=7.3Hz), 7.6
1 (1H,t,J=7.3Hz), 8.12 (2H,d,J=7.3Hz).
【0208】工程6:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロ
キシプロピオニル]-4-O-(シクロプロパンカルボニル)-
10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-6,7-ジデヒ
ドロバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0209】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.94-1.40
(4H,m), 1.13 (3H,s), 1.25 (3H,s), 1.36 (9H,s), 1.5
7 (3H,s),1.79 (1H,s), 1.84 (3H,s), 1.84-1.93 (1H,
m), 2.20-2.37 (2H,m),2.54 (1H,dd,J=9.5Hz,15.4Hz),
2.93-3.03 (1H,m), 3.26 (1H,d,J=5.4Hz),3.66 (1H,t,J
=7.1Hz), 4.19 (1H,d,J=6.6Hz), 4.30 (1H,d,J=8.3Hz),
4.43 (1H,d,J=8.3Hz), 4.73 (1H,d,J=3.9Hz), 4.98-5.0
5 (2H,m),5.11 (1H,d,J=16.6Hz), 5.17 (1H,d,J=10.0H
z), 5.37 (1H,d,J=10.0Hz),5.74 (1H,d,J=9.7Hz), 5.75
-5.88 (1H,m), 5.86 (1H,d,J=6.6Hz),6.01 (1H,dd,J=5.
7Hz,9.7Hz), 6.17 (1H,t,J=8.6Hz), 6.32 (1H,d,J=3.4H
z),6.37 (1H,dd,J=3.4Hz,2.0Hz), 7.38 (1H,s), 7.51
(2H,t,J=7.3Hz),7.62 (1H,t,J=7.3Hz), 8.14 (2H,d,J=
7.3Hz).
【0210】工程7: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-4-O-(シクロプロパンカルボニル)-10-デア
セトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-6,7-ジデヒドロ-10
-(2-モルホリノエチル)バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0211】融点;124.0-129.0 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.00-1.95 (8H,m), 1.11
(3H,s), 1.23 (3H,s), 1.36 (9H,s),1.77 (3H,d,J=1.
0Hz), 1.83 (1H,s), 2.25-2.65 (8H,m), 3.26 (1H,s),
3.68 (4H,t,J=4.4Hz), 3.81 (1H,t,J=6.1Hz), 4.20 (1
H,d,J=6.4Hz),4.30 (1H,d,J=8.3Hz), 4.44 (1H,d,J=8.3
Hz), 4.74 (1H,s),5.05 (1H,d,J=5.8Hz), 5.17 (1H,d,J
=9.6Hz), 5.37 (1H,d,J=9.6Hz),5.72 (1H,d,J=9.8Hz),
5.85 (1H,d,J=6.4Hz), 6.01 (1H,dd,J=5.8Hz,9.8Hz),6.
14 (1H,t,J=8.5Hz), 6.32 (1H,d,J=3.1Hz), 6.37 (1H,d
d,J=3.1Hz,1.8Hz),7.38 (1H,d,J=1.8Hz), 7.50 (2H,t,J
=7.3Hz), 7.62 (1H,t,J=7.3Hz),8.14 (2H,d,J=7.3Hz).
【0212】実施例3
【0213】
【化43】
【0214】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-10-デア
セトキシ-6,7-ジデヒドロバッカチンIII 実施例1の工程7で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-
ブトキシカルボニル)-3-(2-フリル)-3-(tert-ブチルジ
メチルシリル)オキシ-2-アゼチジノンを実施例1の工程
8と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体とし
て得た。
【0215】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.18 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.79 (s,9H), 1.11 (s,3H), 1.22
(s,3H),1.34 (s,9H), 1.70 (s,3H), 1.84 (s,3H), 2.15
-2.29 (m,2H), 2.43 (m,1H),2.49 (s,3H), 2.99 (m,1
H), 3.66 (t,1H,J=6.8Hz), 4.21 (d,1H,J=6.5Hz),4.32
(d,1H,J=8.5Hz), 4.42 (d,1H,J=8.5Hz), 4.71 (s,1H),
5.03 (d,1H,J=9.9Hz), 5.11 (m,2H), 5.29 (d,1H,J=9.9
Hz),5.34 (d,1H,J=9.9Hz), 5.75 (d,1H,J=6.8Hz), 5.83
(m,2H),6.02 (dd,1H,J=5.6Hz,9.9Hz), 6.19 (m,1H),
6.21 (m,1H), 6.34 (m,1H),7.38 (s,1H), 7.50 (t,2H,J
=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:918 (MH+)
【0216】工程2: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10-デアセトキシ-
6,7-ジデヒドロ-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンI
II 上記工程1で得られた化合物を実施例1の工程10と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0217】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.17 (s,3
H), 0.01 (s,3H), 0.79 (s,9H), 1.10 (s,3H), 1.21
(s,3H),1.35 (s,9H), 1.78 (s,3H), 1.85 (s,3H), 2.20
(m,2H), 2.30-2.58 (m,8H),2.50 (s,3H), 3.69 (m,4
H), 3.79 (dd,3H,J=4.9Hz,7.0Hz),4.23 (d,1H,J=6.6H
z), 4.33 (d,1H,J=8.1Hz), 4.43 (d,1H,J=8.1Hz),4.72
(s,1H), 5.12 (d,1H,J=5.8Hz), 5.28 (d,1H,J=10Hz),5.
35 (d,1H,J=9.9Hz), 5.73 (d,1H,J=9.9Hz), 5.85 (d,1
H,J=6.6Hz),6.04 (dd,1H,J=5.8Hz,9.9Hz), 6.17 (m,1
H), 6.22 (m,1H), 6.35 (m,1H),7.38 (s,1H), 7.50 (t,
2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:991 (MH+
【0218】工程3: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル ]-10-デアセトキシ-6,7-ジデヒドロ-10-(2-モ
ルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得られた化合物を実施例1 の工程9 と同様
に反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0219】融点:125-130 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s,3H), 1.21 (s,3
H), 1.36 (s,9H), 1.75 (s,3H), 1.84 (s,3H),2.25 (m,
1H), 2.30-2.48 (m,8H), 2.42 (s,3H), 2.55 (m,1H),
3.69 (m,4H),3.79 (m,1H), 4.21 (d,1H,J=6.9Hz), 4.32
(d,1H,J=8.5Hz),4.42 (d,1H,J=8.5Hz), 4.70 (m,1H),
5.12 (d,1H,J=5.5Hz),5.26 (d,1H, J=10Hz), 5.33 (d,1
H,J=9.9Hz), 5.72 (d,1H,J=9.9Hz),5.83 (d,1H,J=6.9H
z), 6.03 (dd,1H,J=5.5Hz,9.9Hz), 6.18 (t,1H,J=9Hz),
6.32 (m,1H), 6.38 (m,1H), 7.41 (s,1H), 7.50 (t,2H,
J=7.5Hz),7.61 (t,1H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:877(MH+)
【0220】実施例4
【0221】
【化44】
【0222】工程1:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-メチル-3-フェニル-2-(トリメ
チルシリル) オキシプロピオニル]-10-デアセトキシ-6,
7-ジデヒドロ-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 実施例1の工程7で得た化合物 62 mgと参考例1 の工程
2で得たシス-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-メチル-
4-フェニル-3-(トリメチルシリル) オキシ-2-アゼチジ
ノン 47 mgを 3 mlの乾燥したテトラヒドロフランに溶
解し、-78 ℃においてナトリウムビス( トリメチルシリ
ル) アミド452 mlを加え、そのままの温度で15分間反応
した。これを実施例1の工程8と同様に後処理し、シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:
酢酸エチル=85:15 (v/v))により精製し 10-アリ
ル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-2-メチル-3-フェニル-2-(トリメチルシリル) オキシ
プロピオニル]-10-デアセトキシ-6,7-ジデヒドロバッカ
チン IIIおよび10-アリル-13-O-(tert-ブトキシカルボ
ニル)-10-デアセトキシ-6,7-ジデヒドロバッカチンIII
の混合物46 mg を得た。 得られた混合物を実施例1の工
程10と同様に反応させ、後処理しシリカゲル薄層クロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
7:3 (v/v))により分離精製し標記化合物 26 mgを無
色の非晶質固体として得た。
【0223】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.10 (s,9
H), 1.10 (s,3H), 1.19 (s,9H), 1.30 (s,3H), 1.39
(s,3H),1.76 (s,3H), 1.88 (s,3H), 2.10 (m,1H), 2.30
-2.45 (m,8H), 2.56 (m,1H),2.70 (s,3H), 3.69 (m,4
H), 3.78 (m,1H), 4.19 (d,1H,J=6.7Hz),4.38 (d,1H,J=
8.5Hz), 4.44 (d,1H,J=8.5Hz), 4.99 (d,1H,J=10Hz),5.
13 (d,1H,J=5.6Hz), 5.50 (d,1H,J=9.9Hz), 5.75 (d,1
H,J=9.9Hz),5.85 (d,1H,J=6.7Hz), 6.03 (dd,1H,J=5.7H
z,10.0Hz), 6.32 (t,1H,J=9Hz),7.27-7.38 (m,5H), 7.5
2 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),8.19 (d,2H,J
=7.5Hz). MS-FAB:973 (MH+)
【0224】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニ
ルプロピオニル]-10-デアセトキシ-6,7-ジデヒドロ-10-
(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得られた化合物を実施例1の工程9と同様
に反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0225】融点:165-170 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.11 (s,3H), 1.23 (s,9
H), 1.28 (s,3H), 1.36 (s,3H), 1.86 (s,3H),2.20 (m,
1H), 2.35 (m,4H), 2.44 (m,4H), 2.57 (m,1H), 2.65
(s,3H),3.69 (m,4H), 3.79 (t,1H,J=5.5Hz), 4.20 (d,1
H,J=6.6Hz),4.35 (d,1H,J=8.2Hz), 4.44 (d,1H,J=8.2H
z), 5.03 (d,1H,J=10.2Hz),5.11 (d,1H,J=5.6Hz), 5.51
(d,1H,J=10.2Hz), 5.72 (d,1H,J=9.9Hz),5.85 (d,1H,J
=7.7Hz), 6.03 (dd,1H,J=5.6Hz,10.0Hz), 6.30 (m,1H),
7.30-7.40 (m,5H), 7.51 (t,2H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1H,
J=7.5Hz),8.18 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB : 901 (MH+)
【0226】実施例5
【0227】
【化45】
【0228】工程1:10-アリル-7,13-O-ビス(トリエ
チルシリル)-10-デアセトキシバッカチンIII 10-アリル-10-デアセトキシ-7-O-トリエチルシリルバ
ッカチンIII を実施例1の工程3と同様に反応させ標記
化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0229】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.49-0.71
(m,12H), 0.94-1.03 (m,18H), 1.12 (s,3H), 1.14 (s,3
H),1.62 (s,3H), 1.87 (s,3H), 1.84-1.91 (m,1H), 2.0
5-2.11 (m,1H),2.20-2.56 (m,1H), 2.29 (s,3H), 2.42-
2.50 (m,2H), 2.78-2.82 (m,1H),3.87 (dd,1H,J=4.5Hz,
10Hz), 3.97 (d,1H,J=7Hz), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.29
(d,1H,J=8Hz), 4.53 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.90-5.10
(m,4H),5.61 (d,1H,J=7Hz), 5.71-5.82 (m,1H), 7.46
(t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0230】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-13-
O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 209 mg をメタノール 21 mlに
溶解し p-トルエンスルホン酸5 mgを加え室温で一晩攪
拌した。p-トルエンスルホン酸 2 mgをさらに加え4時
間攪拌後、トリエチルアミン 0.10 mlを加え反応液を濃
縮した。得られた残分をシリカゲル薄相クロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2(v/v)
)で精製し標記化合物135 mgを無色の非晶質固体とし
て得た。
【0231】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.61−
0.72 (m,6H), 1.01 (t,9H,J
=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.13
(s,3H),1.63 (s,3H), 1.87
(s,3H), 1.75−1.84 (m,1H),
2.06−2.12 (m,1H),2.22−2.
34 (m,2H), 2.28 (s,3H),
2.53−2.61 (m,1H), 2.90−2.
97 (m,1H),3.89 (t,1H,J=7H
z), 4.02 (d,1H,J=7Hz), 4.
19 (d,1H,J=8Hz),4.30 (d,1
H,J=8Hz), 4.33−4.36 (m,1
H), 4.90 (t,1H,J=8Hz),4.9
8−5.02 (m,2H), 5.10 (d,1
H,J=17Hz), 5.63 (d,1H,J=7
Hz),5.75−5.84 (m,1H), 7.4
8 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1
H,J=8Hz),8.10 (d,2H,J=8H
z).
【0232】工程3:10−アリル-10-デアセトキシ-7
-デオキシ-7-α-フルオロ-13-O-トリエチルシリルバッ
カチンIII 上記工程2で得た化合物 188 mg をジクロロメタン 10
mlに溶解し -78 ℃に冷却した。次いで、ジエチルアミ
ノ硫黄トリフルオリド 0.025 ml を加え同温で15分、
0℃で30分攪拌した。反応液をふたたび -78℃に冷却
しジエチルアミノ硫黄トリフルオリド 0.035 ml を加え
同温で15分、0℃で40分攪拌した。反応液に飽和重
曹水溶液を加え10分攪拌した後、ジクロロメタン層を
水、飽和食塩水の順に洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲル薄
相クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサ
ン=1:4(v/v) )で精製し標記化合物94 mg を無色の
非晶質固体として得た。
【0233】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.59-0.74
(m,6H), 1.01 (t,9H,J=7Hz), 1.03 (s,3H), 1.07 (s,3
H),1.66 (s,3H), 1.83 (s,3H), 2.07-2.37 (m,4H), 2.3
0 (s,3H),2.50-2.62 (m,1H), 2.99-3.07 (m,1H), 4.11
(dd,1H,J=5.5Hz,8Hz),4.18 (d,1H,J=7Hz), 4.34 (AB ty
pe d, each 1H, J=8Hz),4.53 (dd,1H,J=3.5Hz,47Hz),
4.90 (t,1H,J=8Hz), 4.99 (d,1H,J=10Hz),5.05 (s,1H),
5.08 (dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.69 (d,1H,J=7Hz),5.73
-5.84 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8H
z),8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0234】工程4:10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-7-α-フルオロバッカチン III 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0235】融点:236-238 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.07 (s,6H), 1.67 (s,3
H), 1.87 (s,3H), 2.18-2.39 (m,4H), 2.30 (s,3H),2.5
0-2.63 (m,1H), 2.99-3.06 (m,1H), 4.12 (dd,1H,J=5.5
Hz,8Hz),4.30 (d,1H,J=7Hz), 4.35 (s,2H), 4.53 (dd,1
H,J=3Hz,47Hz), 4.83 (br,1H),4.99-5.11 (m,3H), 5.70
(d,1H,J=7Hz), 5.74-5.85 (m,1H),7.49 (t,2H,J=8Hz),
7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8Hz).IR (KBr):38
24, 3548, 3448, 3072, 2984, 2952, 1974, 1910, 173
2, 1712,1690, 1642, 1602, 1584 cm-1 MS-FAB:571 (MH+)
【0236】工程5:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル ]-10-デ
アセトキシ-7-デオキシ-7-α-フルオロバッカチンIII 上記工程4で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル )オキシ
-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0237】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.18 (s,3
H), -0.02 (s,3H), 0.77 (s,9H), 1.09 (s,3H), 1.19
(s,3H),1.32 (s,9H), 1.67 (s,3H), 1.71 (s,3H), 2.12
-2.28 (m,3H), 2.47 (s,3H),2.48-2.52 (m,2H), 2.99-
3.05 (m,1H), 4.06-4.11 (m,1H),4.21 (d,1H,J=7Hz),
4.35 (s,2H), 4.53 (dd,1H,J=3Hz,47Hz),4.71 (d,1H,J=
1.5Hz), 4.99-5.10 (m,3H), 5.26 (d,1H,J=10Hz),5.36
(d,1H,J=10Hz), 5.73 (d,1H,J=7Hz), 5.75-5.82 (m,1
H),6.19 (t,1H,J=8Hz), 6.21 (d,1H,J=3Hz), 6.33 (dd,
1H,J=1.5Hz,3Hz),7.36 (s,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.
57 (t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0238】工程6:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10-デアセトキシ-
7-デオキシ-7-α-フルオロ-10-(2-モルホリノエチル)
バッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0239】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.18 (s,3
H), -0.01 (s,3H), 0.78 (s,9H), 1.08 (s,3H), 1.18
(s,3H),1.34 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.83 (s,3H), 2.16
-2.62 (m,12H), 2.48 (s,3H),3.64-3.72 (m,4H), 4.21-
4.23 (m,2H), 4.36 (AB type d,each 1H,J=8Hz),4.53
(dd,1H,J=3Hz,47Hz), 4.73 (d,1H,J=1.5Hz), 5.04 (dd,
1H,J=2Hz,9Hz),5.27 (d,1H,J=10Hz), 5.37 (d,1H,J=10H
z), 5.75 (d,1H,J=7Hz),6.18 (t,1H,J=8Hz), 6.22 (d,1
H,J=3Hz), 6.34 (dd,1H,J=2Hz,3Hz),7.37 (d,1H,J=1H
z), 7.49 (t,2H,J=8Hz), 7.58 (t,1H,J=8Hz),8.13 (d,2
H,J=8Hz).
【0240】工程7:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-7-α-フルオロ
-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0241】融点:127-133 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3H), 1.20 (s,3
H), 1.35 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.82 (s,3H),2.37 (s,
3H), 2.17-2.65 (m,12H), 3.66-3.71 (m,4H), 4.21-4.2
5 (m,2H),4.35 (AB type d,each 1H,J=8Hz), 4.53 (dd,
1H,J=3Hz,47Hz),4.70 (d,1H,J=2Hz), 5.03 (dd,1H,J=2H
z,9Hz), 5.26 (d,1H,J=10Hz),5.37 (d,1H,J=10Hz), 5.7
5 (d,1H,J=7Hz), 6.19 (t,1H,J=8Hz),6.32 (d,1H,J=3H
z), 6.37 (dd,1H,J=2Hz,3Hz), 7.41 (d,1H,J=2Hz),7.51
(t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.15 (d,2H,J=8H
z).IR (KBr):3448, 2976, 2860, 2812, 1742, 1720, 1
604, 1496 cm-1 MS-FAB:897 (MH
【0242】実施例6
【0243】
【化46】
【0244】工程1:4,10−ビス(デアセチル)-10-
O-(メチルチオ) チオカルボニル-4-O-プロピオニル-7
-O-トリエチルシリルバッカチンIII 4,10-ビス(デアセチル)-4-O-プロピオニル-7-O-トリ
エチルシリルバッカチンIII 3.00 gをテトラヒドロフラ
ン 24 ml に溶解し、-55 ℃に冷却した。次いで、n-ブ
チルリチウム (1.69 Mヘキサン溶液、3.44 ml) を滴下
し10分後、二硫化炭素 0.34 mlおよびヨウ化メチル
0.34 ml を加え -55℃で1時間、0 ℃で1時間攪拌し
た。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順に洗浄し
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残分を酢酸エチルおよびn-ヘキサンより再結晶し標
記化合物 3.07 g を淡黄色結晶として得た。
【0245】融点:206-209 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.55-0.61 (m,6H), 0.92
(t,9H,J=7Hz), 1.06 (s,3H), 1.23-1.27 (m,6H),1.71
(s,3H), 1.88-1.92 (m,1H), 2.26-2.28 (m,2H), 2.29
(s,3H),2.53-2.64 (m,3H), 2.65 (s,3H), 3.87 (d,1H,J
=7Hz), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.31 (d,1H,J=8Hz), 4.53
(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.84 (br,1H),4.92 (d,1H,J=8H
z), 5.67 (d,1H,J=7Hz), 7.26 (s,1H), 7.47 (t,2H,J=8
Hz),7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8Hz).IR (KB
r):3884, 3480, 3068, 2948, 2880, 2744, 2424, 227
2, 1912, 1716,1602 cm-1 MS-FAB:763 (MH+)
【0246】工程2:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-(2-ホルミルエチル)-4-O-プロピオニル-7-O-トリエ
チルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 1.50 g、アクロレイン1.42 m
l、水素化トリス( トリメチルシリル) シランおよび2',
2'-アゾビス(イソブチロニトリル)63 mgをベンゼン 2
2.5 mlに加え、窒素下、130 ℃で5時間加熱還流した
(同スケールで2回)。反応液を放冷後、減圧濃縮して
得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2(v/v) )で
精製し、標記化合物1.64 gを無色の非晶質固体として得
た。
【0247】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.52-0.64
(m,6H), 0.96 (t,9H,J=7Hz), 1.05 (s,3H), 1.12 (s,3
H),1.24 (t,3H,J=7Hz), 1.63 (s,3H), 1.94 (s,3H), 1.
85-2.67 (m,10H),3.81-3.84 (m,1H), 4.01 (d,1H,J=7H
z), 4.17 (d,1H,J=8Hz),4.30 (d,1H,J=8Hz), 4.55 (dd,
1H,J=7Hz,10Hz), 4.84 (br,1H),4.92 (d,1H,J=8Hz), 5.
60 (d,1H,J=7Hz), 7.46 (t,2H,J=8Hz),7.60 (t,1H,J=8H
z), 8.11 (d,2H,J=8Hz), 9.80 (s,1H).
【0248】工程3:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-(3-ヒドロキシプロピル)-4-O-プロピオニル-7-O-ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 1.90 g をテトラヒドロフラン
38 mlに溶解し氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム 295 m
g を加え50分攪拌した。1規定塩酸水溶液で酸性にし
酢酸エチルで2回抽出した。飽和重曹水溶液、飽和食塩
水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去した。得られた残分をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=
50:1〜20:1(v/v) )で精製し標記化合物1.63 g
を無色の非晶質固体として得た。
【0249】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.49-0.63
(m,6H), 0.95 (t,9H,J=7Hz), 1.05 (s,3H), 1.11 (s,3
H),1.24 (t,3H,J=7Hz), 1.63 (s,3H), 1.97 (s,3H), 1.
70-2.68 (m,10H),3.64-3.71 (m,1H), 3.83 (dd,1H,J=3.
5Hz,9Hz), 4.06 (d,1H,J=7Hz),4.17 (d,1H,J=8Hz), 4.3
0 (d,1H,J=8Hz), 4.55 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.84 (br,1
H), 4.92 (dd,1H,J=2Hz,9Hz), 5.60 (d,1H,J=7Hz),7.46
(t,2H,J=8Hz), 7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8H
z),9.80 (s,1H).
【0250】工程4:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-[3-(2-ニトロフェニルゼレノ)プロピル]-4-O-プロピ
オニル-7-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 1.63 g をテトラヒドロフラン
33 mlに溶解し室温下、2-ニトロフェニルゼレノシアネ
ート 631 mg を加え1時間攪拌した。濃縮後、得られた
残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2(v/v) )で精製し標
記化合物1.31 gを黄色の非晶質固体として得た。
【0251】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.48-0.61
(m,6H), 0.93 (t,9H,J=7Hz), 1.03 (s,3H), 1.12 (s,3
H),1.24 (t,3H,J=7Hz), 1.63 (s,3H), 1.94 (s,3H), 1.
75-2.67 (m,10H),2.89-3.05 (m,2H), 3.83 (dd,1H,J=3.
5Hz,9Hz), 4.03 (d,1H,J=7Hz),4.16 (d,1H,J=8Hz), 4.3
0 (d,1H,J=8Hz), 4.55 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.82 (br,1
H), 4.91 (d,1H,J=8Hz), 5.59 (d,1H,J=7Hz), 7.30-7.3
5 (m,1H),7.46 (t,2H,J=8Hz), 7.52 (d,1H,J=4Hz), 7.6
0 (t,1H,J=8Hz),8.12 (d,2H,J=8Hz), 8.29 (d,1H,J=8H
z).
【0252】工程5:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-4-O-プロピオニル-7-O-トリエチルシリルバ
ッカチンIII 上記工程4で得た化合物 1.15 g をテトラヒドロフラン
20 mlに溶解し氷冷下、メタクロロ過安息香酸 243 mg
を加え室温に戻し1時間攪拌した。飽和重曹水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し飽和食塩水で洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた
残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム:アセトン=50:1(v/v) )で精製
し標記化合物615 mgを淡黄色の非晶質固体として得た。
【0253】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.50−
0.64 (m,6H), 0.96 (t,9H,J
=7Hz), 1.07 (s,3H), 1.13
(s,3H),1.24 (t,3H,J=7Hz),
1.63 (s,3H), 1.92 (s,3
H), 1.75−1.87 (m,1H),2.20
−2.30 (m,2H), 2.45−2.70
(m,4H), 2.76−2.83 (m,1H),
3.90 (dd,1H,J=4.5Hz,10H
z), 4.05 (d,1H,J=7Hz), 4.
18 (d,1H,J=8Hz),4.30 (d,1
H,J=8Hz), 4.55 (dd,1H,J=7
Hz,10Hz), 4.83 (br,1H),4.
92 (d,1H,J=8Hz), 5.02 (d,
1H,J=10Hz), 5.09 (d,1H,J=
17Hz),5.60 (d,1H,J=7Hz),
5.73−5.84 (m,1H), 7.46
(t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J
=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0254】工程6:10−アリル-7,13-O-ビス (ト
リエチルシリル)-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-
プロピオニルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0255】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.49-0.70
(m,12H), 0.94-1.02 (m,18H), 1.12 (s,3H), 1.15 (s,3
H),1.27 (t,3H,J=7Hz), 1.62 (s,3H), 1.85 (s,3H), 1.
84-1.91 (m,1H),2.02-2.23 (m,2H), 2.41-2.51 (m,2H),
2.61 (q,2H,J=7Hz),2.77-2.84 (m,1H), 3.85 (dd,1H,J
=4Hz,10Hz), 3.94 (d,1H,J=7Hz),4.17 (d,1H,J=8Hz),
4.30 (d,1H,J=8Hz), 4.54 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.91-4.
94 (m,2H), 5.01 (d,1H,J=10Hz), 5.07 (d,1H,J=17Hz),
5.61 (d,1H,J=7Hz), 5.71-5.82 (m,1H), 7.46 (t,2H,J=
8Hz),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.11 (d,2H,J=8Hz).
【0256】工程7:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-4-O-プロピオニル-13-O-トリエチルシリル
バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例5の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0257】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.61-0.73
(m,6H), 1.00 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.14 (s,3
H),1.26 (t,3H,J=7Hz), 1.63 (s,3H), 1.85 (s,3H), 1.
75-1.84 (m,1H),2.04-2.10 (m,1H), 2.20-2.33 (m,2H),
2.54-2.70 (m,3H),2.90-2.97 (m,1H), 3.88 (t,1H,J=7
Hz), 3.99 (d,1H,J=7Hz),4.20 (d,1H,J=8Hz), 4.32 (d,
1H,J=8Hz), 4.34-4.40 (m,1H),4.87-5.02(m,3H), 5.09
(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.64 (d,1H,J=7Hz),5.75-5.85
(m,1H), 7.47 (t,2H,J=8Hz), 7.62 (t,1H,J=8Hz),8.11
(d,2H,J=8Hz).
【0258】工程8:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7-α-フルオロ-4-O-プロピオニ
ル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程7で得た化合物を実施例5の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0259】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.73
(m,6H), 1.00 (t,9H,J=7Hz), 1.07 (s,3H), 1.14 (s,3
H),1.27 (t,3H,J=7Hz), 1.67 (s,3H), 1.82 (s,3H), 2.
07-2.35 (m,4H),2.49-2.70 (m,3H), 2.98-3.05 (m,1H),
4.10 (dd,1H,J=5.5Hz,8Hz),4.14 (d,1H,J=7Hz), 4.34
(AB type d, each 1H, J=8Hz),4.54 (dd,1H,J=3.5Hz,47
Hz), 4.91 (t,1H,J=8Hz), 4.98-5.09 (m,3H),5.70 (d,1
H,J=7Hz), 5.72-5.81 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz),7.61
(t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0260】工程9:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7-α-フルオロ-4-O-プロピオニ
ルバッカチンIII 上記工程8で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0261】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.07
(s,6H), 1.21 (t,3H,J=7H
z), 1.67 (s,3H), 1.87 (s,
3H),2.16−2.38 (m,4H), 2.5
1−2.73 (m,3H), 2.97−3.06
(m,1H),4.13 (dd,1H,J=5.5H
z,8Hz), 4.30 (d,1H,J=7H
z), 4.35 (s,2H),4.54 (dd,
1H,J=3.5Hz,47Hz), 4.81 (b
r,1H), 4.99−5.11 (m,3H),
5.70 (d,1H,J=7Hz), 5.74−
5.89 (m,1H), 7.48 (t,2H,J
=8Hz),7.61 (t,1H,J=8Hz),
8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0262】工程10:10−アリル-13-O-[(2R,3R)-
3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジ
メチルシリル )オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル ]-10
-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7-α-フルオ
ロ-4-O-プロピオニルバッカチンIII 上記工程9で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル )オキシ
-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0263】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.19 (s,3
H), -0.01 (s,3H), 0.77 (s,9H), 1.10 (s,3H), 1.19
(s,3H),1.24 (t,3H,J=7Hz), 1.32 (s,9H), 1.67 (s,3
H), 1.72 (s,3H),2.15-2.28 (m,3H), 2.48-2.52 (m,2
H), 2.75-2.80 (m,2H),3.00-3.06 (m,1H), 4.06-4.11
(m,1H), 4.18 (d,1H,J=7Hz),4.36 (AB type d,each 1H,
J=8Hz), 4.55 (dd,1H,J=3.5Hz,47Hz),4.72 (s,1H), 5.0
0-5.10 (m,3H), 5.25 (d,1H,J=10Hz), 5.32 (d,1H,J=10
Hz),5.72-5.83 (m,2H), 6.15 (t,1H,J=8Hz), 6.23 (d,1
H,J=3Hz),6.35 (dd,1H,J=1.5Hz,3Hz), 7.38 (s,1H), 7.
48 (t,2H,J=8Hz),7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8H
z).
【0264】工程11:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリ
ル)オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10-デアセトキ
シ-4-デアセチル-7-デオキシ-7-α-フルオロ-10-(2-モ
ルホリノエチル)-4-O-プロピオニルバッカチン III 上記工程10で得た化合物を実施例1の工程10と同様
に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0265】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.18 (s,3
H), -0.01 (s,3H), 0.78 (s,9H), 1.08 (s,3H), 1.19
(s,3H),1.23 (t,3H,J=7Hz), 1.34 (s,9H), 1.68 (s,3
H), 1.83 (s,3H),2.18-2.58 (m,12H), 2.77-2.79 (m,2
H), 3.66-3.73 (m,4H),4.18-4.23 (m,2H), 4.36 (AB ty
pe d,each 1H,J=8Hz),4.54 (dd,1H,J=3.5Hz,47Hz), 4.7
3 (s,1H), 5.02 (d,1H,J=8Hz),5.26 (d,1H,J=10Hz), 5.
32 (d,1H,J=10Hz), 5.76 (d,1H,J=7Hz),6.15 (t,1H,J=8
Hz), 6.24 (d,1H,J=3Hz), 6.36 (d,1H,J=3Hz), 7.39
(s,1H),7.49 (t,2H,J=8Hz), 7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.14
(d,2H,J=8Hz).
【0266】工程12:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプ
ロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキ
シ-7-α-フルオロ-10-(2-モルホリノエチル)-4-O-プロ
ピオニルバッカチンIII 上記工程11で得た化合物を実施例1の工程9と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0267】融点:130-134 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3H), 1.21 (s,3
H), 1.26 (t,3H,J=7Hz), 1.33 (s,9H), 1.68 (s,3H),1.
82 (s,3H), 2.18-2.76 (m,14H), 3.65-3.69 (m,4H), 4.
18 (d,1H,J=7Hz),4.24 (t,1H,J=5.5Hz), 4.36 (AB type
d,each 1H,J=8Hz),4.54 (dd,1H,J=3.5Hz,47Hz), 4.70
(d,1H,J=1.5Hz),5.00 (dd,1H,J=2Hz,9Hz), 5.19 (d,1H,
J=10Hz), 5.33 (d,1H,J=10Hz),5.75 (d,1H,J=7Hz), 6.2
0 (t,1H,J=8Hz), 6.33 (d,1H,J=3.5Hz),6.38 (dd,1H,J=
2Hz,3.5Hz), 7.43 (s,1H), 7.50 (t,2H,J=8Hz),7.61
(t,1H,J=8Hz), 8.16 (d,2H,J=8Hz).IR (KBr):3456, 29
76, 2812, 1718, 1604, 1494 cm-1 MS-FAB:911 (MH+)
【0268】実施例7
【0269】
【化47】
【0270】工程1:10-アリル-7,13-O-ビス(トリエ
チルシリル)-10-デアセトキシ-1-O-ジメチルシリルバ
ッカチンIII 実施例5の工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同
様に反応させ、標記化合物を無色の結晶として得た。
【0271】融点:122 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.28 (d,3H,J=2.7Hz),
0.06 (d,3H,J=2.7Hz), 0.55 (m,6H), 0.69 (m,6H),0.95
(m,9H), 1.03 (m,9H), 1.10 (s,3H), 1.13 (s,3H), 1.
61 (s,3H),1.85 (m,1H), 1.87 (s,3H), 2.27 (m,1H),
2.29 (s,3H), 2.30 (m,1H),2.44 (m,2H), 2.81 (m,1H),
3.83 (dd,1H,J=4.0Hz,10.0Hz),3.95 (d,1H,J=7.3Hz),
4.24 (m,2H), 4.47-4.55 (m,2H), 4.94-5.09 (m,3H),5.
68 (d,1H,J=7.3Hz), 5.77 (m,1H), 7.45 (t,2H,J=7.5H
z),7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.09 (m,2H). MS-FAB:855 (MH+)
【0272】工程2:10-アリル-7,13-O-ビス (トリエ
チルシリル)-10-デアセトキシ-4-デアセチル-1-O-ジメ
チルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ、標記化合物を無色の結晶として得た。
【0273】融点:158-160 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3H,J=2.7Hz),
0.00 (d,3H,J=2.7Hz), 0.53 (m,6H), 0.78 (m,6H),0.92
(m,12H), 1.22 (m,12H), 1.51 (s,3H), 1.85 (s,3H),
1.97 (m,1H),2.35 (m,1H), 2.52 (m,1H), 2.63 (m,1H),
2.73 (m,1H), 2.81 (m,1H),3.67 (s,1H), 3.70 (d,1H,
J=6.0Hz), 3.88 (dd,1H,J=5.0Hz,10.0Hz),4.06 (dd,1H,
J=6.0Hz,12.0Hz), 4.19 (d,1H,J=8.3Hz), 4.30 (d,1H,J
=8.3Hz),4.55 (m,1H), 4.66 (m,2H), 5.03 (m,2H), 5.5
5 (d,1H,J=6.0Hz),5.77 (m,1H), 7.42 (t,2H,J=7.5Hz),
7.53 (t,1H,J=7.5Hz),8.10 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:813 (MH+)
【0274】工程3:10-アリル-7,13-O-ビス(トリエ
チルシリル)-4-O-シクロプロパンカルボニル-10-デア
セトキシ-4-デアセチル-1-O-ジメチルシリルバッカチ
ンIII 上記工程2で得た化合物を実施例2の工程3と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0275】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.28 (d,3
H,J=2.5Hz), 0.07 (d,3H,J=2.5Hz), 0.49-0.72 (m,12
H),0.94 (t,9H,J=7Hz), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.12 (s,3
H), 1.13 (s,3H),0.97-1.27 (m,4H), 1.61 (s,3H), 1.6
7-1.89 (m,2H), 1.87 (d,3H,J=1.5Hz),2.28-2.85 (m,4
H), 3.82 (dd,1H,J=4.0Hz,10.0Hz), 3.95 (d,1H,J=7H
z),4.20 (AB type d,2H,J=9Hz), 4.48 (dd,1H,J=7Hz,10
Hz),4.55 (t,1H,J=1.5Hz), 4.83 (dd,1H,J=2.5Hz,10H
z), 4.96-5.09 (m,3H),5.69 (d,1H,J=7Hz), 5.72-5.82
(m,1H), 7.46 (t,2H,J=8Hz),7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.09
(d,2H,J=8Hz).
【0276】工程4:10-アリル-4-O-シクロプロパンカ
ルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-13-O-トリエ
チルシリルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例5の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0277】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.61-0.71
(m,6H), 1.00 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.16 (s,3
H),0.98-1.27 (m,4H), 1.63 (s,3H), 1.69-1.82 (m,2
H), 1.87 (s,3H),2.02-2.08 (m,1H), 2.23-2.33 (m,2
H), 2.49-2.57 (m,1H),2.89-2.95 (m,1H), 3.87 (t,1H,
J=7Hz), 4.02 (d,1H,J=7Hz),4.19 (d,1H,J=8Hz), 4.27
(d,1H,J=8Hz), 4.34 (br,1H),4.85 (dd,1H,J=2Hz,9Hz),
4.93 (t,1H,J=8Hz), 4.99 (d,1H,J=10Hz),5.08 (dd,1
H,J=1.5Hz,17Hz), 5.64 (d,1H,J=7Hz), 5.75-5.85 (m,1
H),7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2
H,J=8Hz).
【0278】工程5:10-アリル-4-O-シクロプロパン
カルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ
-7-α-フルオロ-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例5の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0279】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.71
(m,6H), 1.00 (t,9H,J=7Hz), 0.98-1.28 (m,4H), 1.07
(s,3H),1.17 (s,3H), 1.69 (s,3H), 1.74-1.81 (m,1H),
1.83 (s,3H),2.03-2.27 (m,4H), 2.43-2.57 (m,1H),
2.96-3.06 (m,1H),4.07-4.13 (m,1H), 4.15 (d,1H,J=8H
z), 4.32 (d,1H,J=9Hz),4.45 (d,1H,J=9Hz), 4.54 (dd,
1H,J=3Hz,47Hz), 4.90-5.09 (m,4H),5.70 (d,1H,J=7H
z), 5.75-5.83 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz),7.61 (t,1
H,J=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0280】工程6:10-アリル-4-O-シクロプロパン
カルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ
-7-α-フルオロバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0281】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.00-1.27
(m,4H), 1.08 (s,3H), 1.09 (s,3H), 1.67 (s,3H),1.80
-1.85 (m,1H), 1.87 (s,3H), 2.12-2.39 (m,4H), 2.48-
2.60 (m,1H),2.95-3.06 (m,1H), 4.10 (dd,1H,J=5.5Hz,
8Hz), 4.30 (d,1H,J=7Hz),4.38 (AB type d,each 1H,J=
9Hz), 4.53 (dd,1H,J=3.5Hz,47Hz),4.81 (br,1H), 4.95
-5.11 (m,3H), 5.72 (d,1H,J=7Hz), 5.81-5.85 (m,1H),
7.49 (t,2H,J=8Hz), 7.62 (t,1H,J=8Hz), 8.15 (d,2H,J
=8Hz).
【0282】工程7:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-4-O-シ
クロプロパンカルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチ
ル-7-デオキシ-7-α-フルオロバッカチンIII 上記工程6で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル )オキシ
-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0283】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.20 (s,3
H), -0.03 (s,3H), 0.74 (s,9H), 1.07 (s,3H), 1.18
(s,3H),1.04-1.21 (m,4H), 1.32 (s,9H), 1.65 (s,3H),
1.72 (s,3H),1.92-1.97 (m,1H), 2.10-2.27 (m,3H),
2.44-2.65 (m,2H),2.97-3.04 (m,1H), 4.03-4.06 (m,1
H), 4.17 (d,1H,J=7Hz),4.32 (d,1H,J=8Hz), 4.37 (d,1
H,J=8Hz), 4.51 (dd,1H,J=3Hz,47Hz),4.77 (d,1H,J=2H
z), 4.96-5.00 (m,2H), 5.06 (dd,1H,J=1.5Hz,17Hz),5.
22 (d,1H,J=10Hz), 5.35 (d,1H,J=10Hz), 5.72-5.81
(m,2H),6.14 (t,1H,J=8Hz), 6.19 (d,1H,J=3Hz), 6.31
(dd,1H,J=1.5Hz,3Hz),7.30 (s,1H), 7.46 (t,2H,J=8H
z), 7.55 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0284】工程8:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル ]-4-O-シクロプロ
パンカルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオ
キシ-7-α-フルオロ-10-(2-モルホリノエチル) バッカ
チンIII 上記工程7で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0285】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.16 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.78 (s,9H), 1.09 (s,3H), 1.21
(s,3H),1.08-1.22 (m,4H), 1.34 (s,9H), 1.68 (s,3H),
1.85 (s,3H),1.96-2.01 (m,1H), 2.14-2.61 (m,12H),
3.65-3.69 (m,4H),4.20-4.22 (m,2H), 4.34 (d,1H,J=8H
z), 4.40 (d,1H,J=8Hz),4.52 (dd,1H,J=3Hz,47Hz), 4.8
0 (d,1H,J=1.5Hz), 5.00 (d,1H,J=8Hz),5.25 (d,1H,J=1
0Hz), 5.38 (d,1H,J=10Hz), 5.76 (d,1H,J=7Hz),6.15
(t,1H,J=8Hz), 6.22 (d,1H,J=3Hz), 6.34 (dd,1H,J=2H
z,3Hz),7.34 (s,1H), 7.50 (t,2H,J=8Hz), 7.59 (t,1H,
J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0286】工程9:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-4-O-シクロプロパンカルボニル-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7-α-フルオロ-10-(2
-モルホリノエチル) バッカチン III 上記工程8で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0287】融点:132-137 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.97-1.24 (m,4H), 1.10
(s,3H), 1.22 (s,3H), 1.35 (s,9H), 1.68 (s,3H),1.8
3 (s,3H), 1.91-1.95 (m,1H), 2.13-2.67 (m,12H), 3.6
6-3.71 (m,4H),4.19-4.25 (m,2H), 4.32 (d,1H,J=8Hz),
4.40 (d,1H,J=8Hz),4.53 (dd,1H,J=3Hz,47Hz), 4.75
(d,1H,J=1.5Hz), 4.98 (d,1H,J=8Hz),5.18 (d,1H,J=10H
z), 5.38 (d,1H,J=10Hz), 5.76 (d,1H,J=7Hz),6.17 (t,
1H,J=8Hz), 6.32 (d,1H,J=3.5Hz), 6.37 (dd,1H,J=2Hz,
3Hz),7.39 (s,1H), 7.51 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=
8Hz), 8.14 (d,2H,J=8Hz).IR (KBr):3452, 2976, 281
2, 1724, 1624, 1494, 1454 cm-1 MS-FAB:923 (MH+)
【0288】実施例8
【0289】
【化48】
【0290】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセ
トキシ-7-デオキシ-7-α-フルオロバッカチンIII 実施例5の工程4で得た化合物を実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0291】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.37 (s,3
H), -0.10 (s,3H), 0.72 (s,9H), 1.11 (s,3H), 1.23
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.69 (s,3H), 1.73 (s,3H), 2.12
-2.34 (m,3H), 2.55 (s,3H),2.50-2.65 (m,2H), 3.00-
3.10 (m,1H), 4.05-4.09 (m,1H),4.22 (d,1H,J=7Hz),
4.38 (s,2H), 4.52 (s,1H), 4.56 (dd,1H,J=3Hz,47Hz),
5.00-5.12 (m,3H), 5.34 (d,1H,J=10Hz), 5.45 (d,1H,J
=10Hz),5.75 (d,1H,J=7Hz), 5.76-5.85 (m,1H), 6.30
(t,1H,J=8Hz),7.30-7.40 (m,5H), 7.49 (t,2H,J=8Hz),
7.58 (t,1H,J=8Hz),8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0292】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-
デオキシ-7-α-フルオロ-10-(2-モルホリノエチル) バ
ッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0293】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.35 (s,3
H), -0.11 (s,3H), 0.74 (s,9H), 1.09 (s,3H), 1.23
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.69 (s,3H), 1.83 (s,3H), 2.04
-2.63 (m,13H), 2.55 (s,3H),3.67 (m,4H), 4.21-4.23
(m,2H), 4.35, 4.38 (each d,total 2H,J=9Hz),4.52
(s,1H), 4.54 (dd,1H,J=3Hz,47Hz), 5.06 (d,1H,J=7H
z),5.35 (d,1H,J=10Hz), 5.46 (d,1H,J=10Hz), 5.75
(d,1H,J=7Hz),6.25 (t,1H,J=8Hz), 7.28-7.39 (m,5H),
7.50 (t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.14 (d,2H,J=
8Hz).
【0294】工程3:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-7-α-フルオロ-1
0-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0295】融点:145-149 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3H), 1.21 (s,3
H), 1.33 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.77 (s,3H),2.40 (s,
3H), 2.14-2.65 (m,13H), 3.68 (m,4H), 4.20-4.24 (m,
2H),4.33, 4.36 (each d,total 2H,J=9Hz), 4.52 (dd,1
H,J=3Hz,47Hz),4.61 (s,1H), 5.02 (dd,1H,J=2Hz,9Hz),
5.30 (d,1H,J=10Hz),5.41 (d,1H,J=10Hz), 5.74 (d,1
H,J=7Hz), 6.19 (t,1H,J=8Hz),7.40-7.42 (m,5H), 7.51
(t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8Hz),8.14 (d,2H,J=8H
z). MS-FAB:907 (MH+)
【0296】実施例9
【0297】
【化49】
【0298】工程1:7,13-O-ビス (トリエチルシリ
ル)-10-デアセトキシ-10-(2-モルホリノエチル) バッカ
チンIII 実施例5の工程1で得た化合物を実施例1の工程10と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0299】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.49-0.72
(m,12H), 0.94-1.03 (m,18H), 1.11 (s,3H), 1.12 (s,3
H),1.62 (s,3H), 1.96 (s,3H), 1.75-2.52 (m,12H), 2.
29 (d,3H,J=2Hz),3.72 (m,4H), 3.80-3.82 (m,1H), 3.9
7 (d,1H,J=7Hz), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.29 (d,1H,J=8H
z), 4.53 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.92 (t,1H,J=8Hz),4.9
8 (d,1H,J=9Hz), 5.60 (d,1H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8H
z),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0300】工程2:7,13-O-ビス(トリエチルシリル)-
10-デアセトキシ-4-デアセチル-1-O-ジメチルシリル-1
0-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物 81.5 mgを N,N-ジメチルホル
ムアミド 2 ml に溶解し、イミダゾール 19 mgおよび塩
化ジメチルシラン 0.031 mlを加え室温で15分攪拌し
た。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出後、水(2
回)、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をテトラヒド
ロフラン 2 ml に溶解し氷冷下、水素化ビス(2-メトキ
シエトキシ)アルミニウムナトリウム(65%wt、トルエン
溶液)0.13 mlを滴下し20分攪拌した。飽和酒石酸カ
リウム水溶液 1 ml を加え(約5分攪拌)酢酸エチルで
抽出した後、水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカ
ゲル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:
ヘキサン=1:3(v/v) )で精製し標記化合物68 mg を
無色の非晶質固体として得た。
【0301】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3
H,J=3Hz), 0.01 (d,3H,J=3Hz), 0.45-0.60 (m,6H),0.71
-0.86 (m,6H), 0.92 (t,9H,J=7Hz), 1.09 (m,15H), 1.5
0 (s,3H),1.95 (s,3H), 1.84-2.56 (m,11H), 2.80 (dd,
1H,J=2.5Hz,15Hz),3.66-3.73 (m,6H), 3.85-3.88 (m,1
H), 4.10 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.20 (d,1H,J=8Hz), 4.3
0 (d,1H,J=8Hz), 4.54-4.57 (m,1H),4.66-4.69 (m,2H),
5.54 (d,1H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J
=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0302】工程3:7,13-O-ビス(トリエチルシリル)
-10-デアセトキシ-4-デアセチル-1-O-ジメチルシリル-
4-O-エトキシカルボニル-10-(2-モルホリノエチル)バ
ッカチンIII 上記工程2で得た化合物 68 mgをテトラヒドロフラン 2
mlに溶解し氷冷下、リチウムビス( トリメチルシリル)
アミド(1Mテトラヒドロフラン溶液) 0.23mlを加え
5分攪拌した後、クロロギ酸エチル 0.025 mlを加え1
時間攪拌した。反応液を飽和重曹水溶液に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出後、水、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分を
シリカゲル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:3(v/v) )で精製し標記化合物4
9.5 mg を無色の非晶質固体として得た。
【0303】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3
H,J=3Hz), 0.05 (d,3H,J=3Hz), 0.50-0.72 (m,12H),0.9
5 (t,9H,J=7Hz), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.
12 (s,3H),1.40 (t,3H,J=7Hz), 1.61 (s,3H), 1.95 (s,
3H), 1.71-2.49 (m,12H),3.70-3.83 (m,5H), 3.97 (d,1
H,J=7Hz), 4.14-4.27 (m,3H),4.39-4.55 (m,3H), 4.92-
4.99 (m,2H), 5.69 (d,1H,J=7Hz),7.45 (t,2H,J=8Hz),
7.56 (t,1H,J=8Hz), 8.05 (d,2H,J=8Hz).
【0304】工程4:10-デアセトキシ-4-デアセチル-4
-O-エトキシカルボニル-10-(2-モルホリノエチル)-13-
O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例5の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0305】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62−
0.68 (m,6H), 1.00 (t,9H,J
=7Hz), 1.07 (s,3H), 1.14
(s,3H),1.42 (t,3H,J=7Hz),
1.61 (s,3H), 1.93 (s,3
H), 1.84−2.78 (m,12H),3.6
8−3.70 (m,4H), 3.97−4.00
(m,2H), 4.11−4.17 (m,1H),
4.19 (d,1H,J=8Hz), 4.31
(d,1H,J=8Hz), 4.40−4.51
(m,2H),4.90 (t,1H,J=8Hz),
5.00 (dd,1H,J=2Hz,9Hz),
5.61 (d,1H,J=7Hz),7.47
(t,2H,J=8Hz), 7.59 (t,1H,
J=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8H
z).
【0306】工程5:10−デアセトキシ-4-デアセチ
ル-4-O-エトキシカルボニル-7-O-メチルチオメチル-1
0-(2-モルホリノエチル)-13-O-トリエチルシリルバッ
カチン III 上記工程4で得た化合物 23 mgをジメチルスルホキシド
0.5 mlおよび無水酢酸 0.5 ml に溶解し室温で 17 時
間攪拌した。反応液に飽和重曹水溶液を加え酢酸エチル
で抽出し、水(2回)、飽和食塩水の順に洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
残分をシリカゲル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=50:1(v/v) )で精製し
標記化合物12 mg を無色の非晶質固体として得た。
【0307】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.69
(m,6H), 1.00 (t,9H,J=7Hz), 1.12 (s,3H), 1.15 (s,3
H),1.41 (t,3H,J=7Hz), 1.68 (s,3H), 2.01 (s,3H), 2.
20 (s,3H),1.73-2.77 (m,12H), 3.69-3.75 (m,4H), 4.0
7 (d,1H,J=7Hz),4.10-4.17 (m,1H), 4.18 (d,1H,J=8H
z), 4.31 (d,1H,J=8Hz),4.31-4.36 (m,1H), 4.40-4.48
(m,1H), 4.56,4.65 (each d,total 2H,J=12Hz), 4.92-
4.98 (m,2H), 5.63 (d,1H,J=7Hz),7.47 (t,2H,J=8Hz),
7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0308】工程6:10-デアセトキシ-4-デアセチル-4
-O-エトキシカルボニル-7-O-メチル-10-(2-モルホリ
ノエチル)-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物 9.0 mg をエタノール 2 ml に
溶解し、ラネーニッケル 0.2 gを加え20分加熱還流し
た。反応液を放冷後、不溶物をセライト濾過し濾液を濃
縮した。得られた残分をシリカゲル薄相クロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=50:1
(v/v) )で精製し標記化合物5.7 mgを無色の非晶質固体
として得た。
【0309】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.69
(m,6H), 1.01 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.14 (s,3
H),1.42 (t,3H,J=7Hz), 1.66 (s,3H), 2.01 (s,3H), 1.
68-2.74 (m,12H),3.27 (s,3H), 3.69-3.73 (m,4H), 3.9
3 (t,1H,J=7Hz),4.00 (dd,1H,J=6Hz,10Hz), 4.04 (d,1
H,J=7Hz), 4.14-4.22 (m,2H),4.31 (d,1H,J=8Hz), 4.40
-4.48 (m,1H), 4.93 (t,1H,J=8Hz),5.01 (d,1H,J=8Hz),
5.61 (d,1H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8Hz),7.58 (t,1H,J
=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0310】工程7:10-デアセトキシ-4-デアセチル-4
-O-エトキシカルボニル-7-O-メチル-10-(2-モルホリ
ノエチル) バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0311】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.04 (s,3
H), 1.10 (s,3H), 1.40 (t,3H,J=7Hz), 1.65 (s,3H),2.
09 (d,3H,J=1Hz), 1.73-2.78 (m,12H), 3.28 (s,3H),
3.63-3.78 (m,4H),3.98-4.02 (m,2H), 4.11-4.40 (m,5
H), 4.83 (t,1H,J=8Hz),5.06 (d,1H,J=8Hz), 5.60 (d,1
H,J=7Hz), 7.48 (t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.1
1 (d,2H,J=8Hz).
【0312】工程8:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-チエニル) プロピオニル]-10-デアセトキ
シ-4-デアセチル-4-O-エトキシカルボニル-7-O-メチ
ル-10-(2-モルホリノエチル )バッカチンIII 上記工程7で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル )オキシ
-4-(2-チエニル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0313】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.15 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.83 (s,9H), 1.14 (s,3H), 1.20
(s,3H),1.33-1.37 (m,12H), 1.68 (s,3H), 1.94 (s,3
H), 1.75-2.77 (m,12H),3.27 (s,3H), 3.68 (m,4H), 3.
95-4.03 (m,2H), 4.08 (d,1H,J=7Hz),4.14 (d,1H,J=8H
z), 4.34 (d,1H,J=8Hz), 4.36-4.42 (m,1H),4.50-4.58
(m,2H), 5.02 (d,1H,J=8Hz), 5.37 (d,1H,J=10Hz),5.57
(d,1H,J=10Hz), 5.67 (d,1H,J=7Hz), 6.15 (t,1H,J=8H
z),7.00-7.04 (m,2H), 7.22-7.25 (m,1H), 7.47 (t,2H,
J=8Hz),7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0314】工程9:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-(2-チエニル )プ
ロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-エト
キシカルボニル-7-O-メチル-10-(2-モルホリノエチル)
バッカチンIII 上記工程8で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0315】融点:140-145 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.17 (s,3
H), 1.32 (t,3H,J=7Hz), 1.37 (s,9H), 1.67 (s,3H),1.
90 (s,3H), 1.75-2.75 (m,12H), 3.26 (s,3H), 3.69
(m,4H),3.90-4.05 (m,3H), 4.18-4.24 (m,2H), 4.35
(d,1H,J=8Hz),4.40-4.48 (m,1H), 4.63 (s,1H), 5.03
(d,1H,J=8Hz), 5.36 (d,1H,J=10Hz),5.52 (d,1H,J=10H
z), 5.66 (d,1H,J=7Hz), 6.10 (t,1H,J=8Hz),7.00 (dd,
1H,J=3.5Hz,5Hz), 7.15 (s,1H), 7.27-7.30 (m,1H),7.4
7 (t,2H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8H
z). MS-FAB:955 (MH+)
【0316】実施例10
【0317】
【化50】
【0318】工程1:10-デアセトキシ-10-(2-モルホリ
ノエチル)-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 実施例9の工程1で得た化合物を実施例5の工程2と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0319】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63−
0.70 (m,6H), 1.01 (t,9H,J
=7Hz), 1.07 (s,3H), 1.11
(s,3H),1.60 (s,3H), 1.92
(s,3H), 2.29 (s,3H), 1.83
−2.78 (m,12H), 3.69 (m,4
H),3.95 (d,1H,J=7Hz), 3.9
8 (d,1H,J=8Hz), 4.18 (d,1
H,J=8Hz),4.30 (d,1H,J=8H
z), 4.51 (dd,1H,J=7Hz,10H
z), 4.88 (t,1H,J=8Hz),5.0
4 (d,1H,J=8Hz), 5.69 (d,1
H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8H
z),7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.0
9 (d,2H,J=8Hz).
【0320】工程2:10−デアセトキシ-7-O-メチル
チオメチル-10-(2-モルホリノエチル)-13-O-トリエチ
ルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例9の工程5と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0321】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.72
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.12 (s,3H), 1.13 (s,3
H),1.68 (s,3H), 2.00 (s,3H), 2.21 (s,3H), 2.30 (s,
3H), 1.78-2.77 (m,12H),3.70-3.72 (m,4H), 4.04 (d,1
H,J=7Hz), 4.11-4.14 (m,1H),4.17 (d,1H,J=8Hz), 4.30
(d,1H,J=8Hz), 4.38 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.55, 4.65
(each d,total 2H,J=12Hz), 4.93 (t,1H,J=8Hz),4.99
(d,1H,J=8Hz), 5.61 (d,1H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8H
z),7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0322】工程3:10-デアセトキシ-7-O-メチル-10
-(2-モルホリノエチル)-13-O-トリエチルシリルバッカ
チンIII 上記工程2で得た化合物を実施例9の工程6と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0323】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.64-0.74
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.09 (s,3H), 1.10 (s,3
H),1.65 (s,3H), 2.00 (s,3H), 2.30 (s,3H), 1.78-2.7
5 (m,12H), 3.26 (s,3H),3.68-3.74 (m,4H), 3.95 (dd,
1H,J=5.5Hz,7Hz), 3.99-4.04 (m,2H),4.16 (d,1H,J=8H
z), 4.30 (d,1H,J=8Hz), 4.91 (t,1H,J=8Hz),5.03 (dd,
1H,J=2Hz,9Hz), 5.58 (d,1H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8H
z),7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0324】工程4:10-デアセトキシ-7-O-メチル-10
-(2-モルホリノエチル)バッカチン III 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0325】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s,3
H), 1.10 (s,3H), 1.66 (s,3H), 2.06 (s,3H), 2.30
(s,3H),1.72-2.76 (m,12H), 3.27 (s,3H), 3.63-3.72
(m,4H), 3.96-4.04 (m,2H),4.08 (d,1H,J=7Hz), 4.16
(d,1H,J=8Hz), 4.30 (d,1H,J=8Hz),4.83 (t,1H,J=8Hz),
5.02 (d,1H,J=8Hz), 5.58 (d,1H,J=7Hz),7.47 (t,2H,J
=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0326】工程5:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-メチル-3-フェニル-2-(トリメ
チルシリル)オキシプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-
O-メチル-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程4で得た化合物 43 mgおよび参考例1の工程2
で得た化合物 49.5 mg をテトラヒドロフラン 4 ml に
溶解し、-78 ℃に冷却した(窒素下)。次いで、ナトリ
ウムビス(トリメチルシリル) アミド(1Mテトラヒド
ロフラン溶液,0.26 ml)を滴下し10分撹拌した。反応
液に飽和重曹水溶液を加えた後、室温に戻し酢酸エチル
を加え抽出し、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後溶媒を減圧留去し得られた残分をシリカゲ
ル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=50:1(v/v) )で精製し標記化合物48.5
mg を無色の非晶質固体として得た。
【0327】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.08 (s,9
H), 1.12 (s,3H), 1.16 (s,9H), 1.25 (s,3H), 1.38
(s,3H),1.67 (s,3H), 1.87 (s,3H), 2.68 (s,3H), 1.82
-2.72 (m,12H), 3.24 (s,3H),3.65 (m,4H), 3.92-3.99
(m,3H), 4.19 (d,1H,J=8Hz), 4.30 (d,1H,J=8Hz),4.96-
5.01 (m,2H), 5.47 (d,1H,J=10Hz), 5.64 (d,1H,J=7H
z),6.32 (t,1H,J=8Hz), 7.26-7.35 (m,5H), 7.47 (t,2
H,J=8Hz),7.56 (t,1H,J=8Hz), 8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0328】工程6:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニ
ルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-O-メチル-10-(2-
モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0329】融点:156-160 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.23 (s,1
2H), 1.40 (s,3H), 1.69 (s,3H), 1.79 (s,3H),2.63
(s,3H), 1.75-2.75 (m,12H), 3.25 (s,3H), 3.68 (m,4
H),3.94-4.00 (m,3H), 4.20 (d,1H,J=8Hz), 4.32 (d,1
H,J=8Hz),5.00-5.05 (m,2H), 5.56 (d,1H,J=10Hz), 5.6
5 (d,1H,J=7Hz),6.29 (t,1H,J=8Hz), 7.31-7.38 (m,5
H), 7.49 (t,2H,J=8Hz),7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2
H,J=8Hz). MS-FAB:933 (MH+)
【0330】実施例11
【0331】
【化51】
【0332】工程1:10-デアセチル-10-O-(2,2,2-ト
リクロロエトキシカルボニル)-13-O-トリエチルシリル
バッカチンIII 10-デアセチル-10-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカル
ボニル)-7-O-トリエチルシリルバッカチンIII 28.5 g
およびイミダゾール 5.80 gを N,N-ジメチルホルムア
ミド 57 mlに溶解し塩化トリエチルシラン 14.3 mlを加
え室温下、一晩攪拌した。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチ
ルで2回抽出し水(2回)、飽和食塩水の順に洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残分をメタノール:テトラヒドロフラン=1:1
(v/v )320ml に溶解しp-トルエンスルホン酸 963 mg
を加え室温で4時間攪拌した。トリエチルアミン 5 ml
を加え反応液を濃縮した。得られた残分に酢酸エチルお
よび水を加え分液し、水層を酢酸エチルで抽出、有機層
をあわせ水、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エ
チル:ヘキサン=1:4〜1:1 (v/v))で精製し標記
化合物 23.5 g を無色の非晶質固体として得た。
【0333】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.73
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.14 (s,3H), 1.20 (s,3
H),1.68 (s,3H), 1.83-1.90 (m,1H), 2.04 (s,3H), 2.1
3-2.28 (m,2H),2.29 (s,3H), 2.52-2.60 (m,1H), 3.77
(d,1H,J=7Hz), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.31 (d,1H,J=8Hz),
4.41-4.45 (m,1H), 4.77,4.91 (each d, total 2H, J=
12Hz), 4.95-4.99 (m,2H), 5.64 (d,1H,J=7Hz),6.17
(s,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.09
(d,2H,J=8Hz).
【0334】工程2:10-デアセチル-7-O-メチルチオ
メチル-10-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-
13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例9の工程5と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0335】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.65-0.73
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.16 (s,3H), 1.20 (s,3
H),1.76 (s,3H), 1.81-1.88 (m,1H), 2.15 (s,3H), 2.1
8 (s,3H),2.10-2.28 (m,2H), 2.30 (s,3H), 2.78-2.85
(m,1H), 3.85 (d,1H,J=7Hz),4.15 (d,1H,J=8Hz), 4.31-
4.36 (m,2H), 4.65,4.71 (each d, total 2H, J=12Hz),
4.75,4.87 (each d, total 2H, J=12Hz), 4.94-4.99
(m,2H), 5.65 (d,1H,J=7Hz),6.47 (s,1H), 7.48 (t,2H,
J=8Hz), 7.61 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0336】工程3:10-デアセチル-7-O-メチルチオ
メチル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 14.5 g をメタノー
ル:酢酸:テトラヒドロフラン=1:1:1(v/v/v) 21
7.5 mlの混合溶媒に溶解し、亜鉛末 50 gを加え、60
℃で15分攪拌した。放冷後、不溶物を濾去し濾液を濃
縮、トルエンで共沸した。残分に1規定塩酸および酢酸
エチルを加え分配し、有機層を飽和重曹水溶液、飽和食
塩水の順に洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。次いで、得られた残分を酢酸エチル−ヘキ
サンより再結晶し標記化合物 10.7 g を無色の結晶とし
て得た。
【0337】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.73
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.17 (s,3
H),1.80 (s,3H), 1.76-1.82 (m,1H), 2.11 (s,6H), 2.1
3-2.26 (m,2H),2.30 (s,3H), 2.62-2.70 (m,1H), 3.96
(d,1H,J=7Hz), 4.17 (d,1H,J=8Hz),4.24 (d,1H,J=2.5H
z), 4.32 (d,1H,J=8Hz), 4.35 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.
51,4.68 (each d, total 2H, J=12Hz), 4.96-5.00 (m,2
H), 5.60-5.63 (m,2H),7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.61 (t,1
H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0338】工程4:10-デアセチル-7-O-メチル-13-
O-トリエチルシリルバッカチン III 上記工程3で得た化合物を実施例9の工程6と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0339】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.73
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.09 (s,3H), 1.16 (s,3
H),1.76 (s,3H), 1.73-1.81 (m,1H), 2.06 (d,3H,J=1H
z), 2.10-2.24 (m,2H),2.30 (s,3H), 2.67-2.75 (m,1
H), 3.26 (s,3H), 3.87-3.92 (m,2H),4.16 (d,1H,J=8H
z), 4.28 (d,1H,J=2Hz), 4.31 (d,1H,J=8Hz),4.94-5.02
(m,2H), 5.18 (d,1H,J=2Hz), 5.60 (d,1H,J=7Hz),7.47
(t,2H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.08 (d,2H,J=8H
z).
【0340】工程5:10-デアセチル-7-O-メチル-10-
O-(メチルチオ) チオカルボニル-13-O-トリエチルシリ
ルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例6の工程1と同様に反
応させ標記化合物を淡黄色の非晶質固体として得た。
【0341】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.64-0.71
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.17 (s,3H), 1.24 (s,3
H),1.72 (s,3H), 1.71-1.78 (m,1H), 2.15 (d,3H,J=1H
z), 2.13-2.25 (m,2H),2.30 (s,3H), 2.64 (s,3H), 2.7
1-2.79 (m,1H), 3.29 (s,3H),3.85 (d,1H,J=7Hz), 3.96
(dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.14 (d,1H,J=8Hz),4.31 (d,1H,
J=8Hz), 4.96 (t,1H,J=8Hz), 5.00 (d,1H,J=8Hz),5.66
(d,1H,J=7Hz), 7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.50 (s,1H), 7.61
(t,1H,J=8Hz),8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0342】工程6:10-デアセトキシ-10-(2-ホルミル
エチル)-7-O-メチル-13-O-トリエチルシリルバッカチ
ンIII 上記工程5で得た化合物を実施例6の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0343】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60-0.72
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.10 (s,3H), 1.11 (s,3
H),1.64 (s,3H), 1.70-2.73 (m,8H), 1.97 (d,3H,J=1H
z), 2.29 (s,3H),3.24 (s,3H), 3.77-3.80 (m,1H), 3.9
5 (d,1H,J=7Hz),4.00 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.16 (d,1
H,J=8Hz), 4.30 (d,1H,J=8Hz),4.90 (t,1H,J=8Hz), 5.0
1 (d,1H,J=8Hz), 5.58 (d,1H,J=7Hz),7.47 (t,2H,J=8H
z), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.08 (d,2H,J=8Hz), 9.80 (s,
1H).
【0344】工程7:10-デアセトキシ-10-(3-ヒドロキ
シプロピル)-7-O-メチル-13-O-トリエチルシリルバッ
カチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例6の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0345】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.70
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.09 (s,3H), 1.11 (s,3
H),1.65 (s,3H), 1.50-2.74 (m,8H), 1.94 (d,3H,J=1H
z), 2.30 (s,3H),3.26 (s,3H), 3.67-3.73 (m,3H), 4.0
0-4.05 (m,2H), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.30 (d,1H,J=8H
z), 4.90 (t,1H,J=8Hz), 5.02 (d,1H,J=8Hz),5.58 (d,1
H,J=7Hz), 7.47 (t,2H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz),8.0
9 (d,2H,J=8Hz).
【0346】工程8:10-デアセトキシ-7-O-メチル-10
-[3-(2-ニトロフェニルゼレノ) プロピル]-13-O-トリ
エチルシリルバッカチンIII 上記工程7で得た化合物を実施例6の工程4と同様に反
応させ標記化合物を黄色の非晶質固体として得た。
【0347】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.64-0.70
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.09 (s,6H), 1.65 (s,3
H),1.53-3.08 (m,10H), 1.91 (d,3H,J=1Hz), 2.29 (s,3
H), 3.20 (s,3H),3.70 (dd,1H,J=5Hz,7Hz), 3.97 (d,1
H,J=7Hz), 4.00 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.16 (d,1H,J=8H
z), 4.30 (d,1H,J=8Hz), 4.89 (t,1H,J=8Hz),5.01 (d,1
H,J=8Hz), 5.58 (d,1H,J=7Hz), 7.41-7.62 (m,6H),8.09
(d,2H,J=8Hz), 8.28 (d,1H,J=8Hz).
【0348】工程9:10-アリル-10-デアセトキシ-7-O
-メチル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程8で得た化合物を実施例6の工程5と同様に反
応させ標記化合物を淡黄色の非晶質固体として得た。
【0349】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.72
(m,6H), 1.02 (t,9H,J=7Hz), 1.11 (s,3H), 1.12 (s,3
H),1.65 (s,3H), 1.71-1.78 (m,1H), 1.92 (s,3H), 2.0
4-2.26 (m,3H),2.29 (s,3H), 2.65-2.72 (m,1H), 2.94-
3.00 (m,1H), 3.25 (s,3H),3.80 (t,1H,J=7Hz), 3.97-
4.01 (m,2H), 4.16 (d,1H,J=8Hz),4.30 (d,1H,J=8Hz),
4.91 (t,1H,J=8Hz), 4.97-5.11 (m,3H),5.59 (d,1H,J=7
Hz), 5.78-5.89 (m,1H), 7.47 (t,2H,J=8Hz),7.60 (t,1
H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0350】工程10:10-アリル-10-デアセトキシ-7-
O-メチルバッカチンIII 上記工程9で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0351】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s,3
H), 1.11 (s,3H), 1.66 (s,3H), 1.73-1.80 (m,1H), 1.
97 (s,3H),2.24-2.33 (m,3H), 2.29 (s,3H), 2.66-2.74
(m,1H), 2.94-3.01 (m,1H),3.26 (s,3H), 3.83 (t,1H,
J=7Hz), 3.99 (dd,1H,J=7Hz,10Hz),4.06 (d,1H,J=7Hz),
4.17 (d,1H,J=8Hz), 4.30 (d,1H,J=8Hz), 4.84 (m,1
H),4.99-5.12 (m,3H), 5.59 (d,1H,J=7Hz), 5.78-5.89
(m,1H),7.47 (t,2H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.10
(d,2H,J=8Hz).
【0352】工程11:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-
(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3-フェニ
ル-2-(トリメチルシリル) オキシプロピオニル ]-10-デ
アセトキシ-7-O-メチルバッカチンIII 上記工程10で得た化合物および参考例1の工程2で得
た化合物を実施例10の工程5と同様に反応させ標記化
合物を無色の非晶質固体として得た。
【0353】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.10 (s,9
H), 1.15 (s,3H), 1.17 (s,9H), 1.28 (s,3H), 1.39
(s,3H),1.70 (s,3H), 1.79 (s,3H), 1.76-1.86 (m,1H),
2.06-2.10 (m,1H),2.20-2.37 (m,2H), 2.65-2.71 (m,1
H), 2.70 (s,3H), 2.97-3.04 (m,1H),3.25 (s,3H), 3.7
6 (t,1H,J=7Hz), 3.93-3.98 (m,2H), 4.21 (d,1H,J=8H
z),4.31 (d,1H,J=8Hz), 4.98-5.12 (m,4H), 5.49 (d,1
H,J=10Hz),5.65 (d,1H,J=7Hz), 5.80-5.90 (m,1H), 6.3
7 (t,1H,J=8Hz),7.25-7.37 (m,5H), 7.48 (t,2H,J=8H
z), 7.56 (t,1H,J=8Hz),8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0354】工程12:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-
(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メ
チル-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-O-
メチルバッカチンIII 上記工程11で得た化合物を実施例1の工程9と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0355】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.16 (s,3
H), 1.23 (s,9H), 1.26 (s,3H), 1.37 (s,3H), 1.69
(s,3H),1.72 (s,3H), 1.76-1.86 (m,1H), 2.15-2.34
(m,3H), 2.62 (s,3H),2.65-2.73 (m,1H), 2.94-3.010
(m,1H), 3.25 (s,3H), 3.62 (s,3H),3.77 (t,1H,J=7H
z), 3.93 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 3.98 (d,1H,J=7Hz),4.2
1 (d,1H,J=8Hz), 4.32 (d,1H,J=8Hz), 4.99-5.11 (m,4
H),5.55 (d,1H,J=10Hz), 5.65 (d,1H,J=7Hz), 5.76-5.8
6 (m,1H),6.31 (t,1H,J=8Hz), 7.32-7.37 (m,5H), 7.48
(t,2H,J=8Hz),7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8H
z).
【0356】工程13:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェ
ニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-O-メチル-10-
(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程12で得た化合物を実施例1の工程10と同様
に反応させ標記化合物(実施例10の工程6で得た化合
物)を無色の固体として得た。
【0357】実施例12
【0358】
【化52】
【0359】工程1:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(p-フルオロフェニル)-2-メチル
-2-(トリメチルシリル) オキシプロピオニル]-10-デア
セトキシ-7-O-メチル-10-(2-モルホリノエチル) バッ
カチンIII 実施例10の工程4で得た化合物および参考例2の工程
2で得た化合物を実施例10の工程5と同様に反応させ
標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0360】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.12 (s,9
H), 1.14 (s,3H), 1.19 (s,9H), 1.27 (s,3H), 1.39
(s,3H),1.69 (s,3H), 1.88 (s,3H), 2.68 (s,3H), 1.85
-2.75 (m,12H), 3.26 (s,3H),3.68 (m,4H), 3.95-4.00
(m,3H), 4.21 (d,1H,J=8Hz), 4.32 (d,1H,J=8Hz),4.97
(d,1H,J=10Hz), 5.02 (d,1H,J=8Hz), 5.44 (d,1H,J=10H
z),5.66 (d,1H,J=7Hz), 6.34 (t,1H,J=8Hz), 7.05 (t,2
H,J=8Hz),7.26 (t,2H,J=8Hz), 7.49 (t,2H,J=8Hz), 7.5
8 (t,1H,J=8Hz),8.13 (d,2H,J=8Hz).
【0361】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(p-フルオロフェニル)-2-ヒド
ロキシ-2-メチルプロピオニル ]-10-デアセトキシ-7-O
-メチル-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0362】融点:147−150 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.22 (s,9
H), 1.23 (s,3H), 1.38 (s,3H), 1.68 (s,3H),1.81 (s,
3H), 2.62 (s,3H), 1.73-2.76 (m,12H), 3.26 (s,3H),
3.68 (m,4H),3.94-4.01 (m,3H), 4.20 (d,1H,J=8Hz),
4.32 (d,1H,J=8Hz),4.99-5.04 (m,2H), 5.49 (d,1H,J=1
0Hz), 5.65 (d,1H,J=7Hz),6.30 (t,1H,J=8Hz), 7.06
(t,2H,J=8Hz), 7.36 (t,2H,J=8Hz),7.49 (t,2H,J=8Hz),
7.59 (t,1H,J=8Hz), 8.13 (d,2H,J=8Hz). MS-FAB:951 (MH+)
【0363】実施例13
【0364】
【化53】
【0365】工程1:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル ]-10-デアセトキシ
-7-O-メチル-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 実施例10の工程4で得た化合物および(3R,4R)-1-(ter
t-ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリ
ル) オキシ-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の
工程8と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体
として得た。
【0366】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.15 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.13 (s,3H), 1.18
(s,3H),1.36 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.91 (s,3H), 2.50
(s,3H), 1.78-2.77 (m,12H),3.27 (s,3H), 3.68 (m,4
H), 3.93-4.04 (m,3H), 4.20 (d,1H,J=8Hz),4.31 (d,1
H,J=8Hz), 4.74 (s,1H), 5.01 (d,1H,J=9Hz), 5.26 (d,
1H,J=10Hz),5.36 (d,1H,J=10Hz), 5.65 (d,1H,J=7Hz),
6.19 (t,1H,J=8Hz), 6.24 (s,1H),6.35 (s,1H), 7.38
(s,1H), 7.48 (t,2H,J=8Hz), 7.58 (t,1H,J=8Hz),8.11
(d,2H,J=8Hz).
【0367】工程2:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-7-O-メチル-10-(2-モルホ
リノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0368】融点:138-142 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.18 (s,3
H), 1.36 (s,9H), 1.67 (s,3H), 1.90 (d,3H,J=1Hz),2.
41 (s,3H), 1.75-2.76 (m,12H), 3.26 (s,3H), 3.68
(m,4H),3.95-4.02 (m,3H), 4.18 (d,1H,J=8Hz), 4.31
(d,1H,J=8Hz),4.70 (d,1H,J=2.5Hz), 4.99 (d,1H,J=8H
z), 5.25 (d,1H,J=10Hz),5.35 (d,1H,J=10Hz), 5.64
(d,1H,J=7Hz), 6.18 (t,1H,J=8Hz),6.32 (d,1H,J=3.5H
z), 6.38 (dd,1H,J=2Hz,3.5Hz), 7.42 (d,1H,J=1Hz),7.
49 (t,2H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz), 8.11 (d,2H,J=8
Hz). MS-FAB:909 (MH+)
【0369】実施例14
【0370】
【化54】
【0371】工程1:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-
O-メチル-10-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 実施例10の工程4で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0372】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.12 (s,3
H), 0.09 (s,3H), 0.75 (s,9H), 1.13 (s,3H), 1.21
(s,3H),1.32 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.89 (s,3H), 2.56
(s,3H), 1.73-2.78 (m,12H),3.27 (s,3H), 3.69 (m,4
H), 3.93-4.04 (m,3H), 4.20 (d,1H,J=8Hz),4.32 (d,1
H,J=8Hz), 4.52 (s,1H), 5.02 (d,1H,J=8Hz), 5.28 (d,
1H,J=10Hz),5.43 (d,1H,J=10Hz), 5.65 (d,1H,J=7Hz),
6.24 (t,1H,J=8Hz),7.27-7.39 (m,5H), 7.48 (t,2H,J=8
Hz), 7.59 (t,1H,J=8Hz),8.11 (d,2H,J=8Hz).
【0373】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-7-O-メチル-10-(2-モルホリ
ノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0374】融点:151-155 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.19 (s,3
H), 1.35 (s,9H), 1.67 (s,3H), 1.85 (d,3H,J=1Hz),2.
37 (s,3H), 1.73-2.75 (m,12H), 3.25 (s,3H), 3.68
(m,4H),3.93-4.01 (m,3H), 4.18 (d,1H,J=8Hz), 4.30
(d,1H,J=8Hz),4.61 (s,1H), 4.99 (d,1H,J=8Hz), 5.27
(d,1H,J=10Hz),5.42 (d,1H,J=10Hz), 5.63 (d,1H,J=7H
z), 6.16 (t,1H,J=8Hz),7.29-7.42 (m,5H), 7.49 (t,2
H,J=8Hz), 7.60 (t,1H,J=8Hz),8.10 (d,2H,J=8Hz). MS-FAB:919 (MH+)
【0375】実施例15
【0376】
【化55】
【0377】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-1-O
-ジメチルシリル-7-O-メチル-13-O-トリエチルシリル
バッカチンIII 実施例11の工程9で得た化合物を実施例2の工程1と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0378】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3
H,J=3Hz), 0.06 (d,3H,J=3Hz), 0.62-0.74 (m,6H),1.04
(t,9H,J=7Hz), 1.08 (s,3H), 1.11 (s,3H), 1.65 (s,3
H),1.71-1.78 (m,1H), 1.92 (s,3H), 2.19-2.39 (m,3
H), 2.29 (s,3H),2.63-2.70 (m,1H), 2.95-3.01 (m,1
H), 3.24 (s,3H), 3.77 (t,1H,J=7Hz),3.93-3.98 (m,2
H), 4.24 (s,2H), 4.53 (t,1H,J=3Hz), 4.92-5.10 (m,4
H),5.67 (d,1H,J=7Hz), 5.79-5.90 (m,1H), 7.46 (t,2
H,J=8Hz),7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0379】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-1-O-ジメチルシリル-7-O-メチル-13-O-ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0380】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3
H,J=3Hz), 0.02 (d,3H,J=3Hz), 0.76-0.83 (m,6H), 0.9
7 (s,3H),1.10 (t,9H,J=7Hz), 1.12 (s,3H), 1.55 (s,3
H), 1.76-1.86 (m,1H),1.92 (s,3H), 2.34-2.42 (m,1
H), 2.51-2.64 (m,2H),2.79 (dd,1H,J=2.5Hz,15Hz), 2.
93-2.98 (m,1H), 3.23 (s,3H),3.52 (dd,1H,J=5Hz,12H
z), 3.66 (s,1H), 3.73 (d,1H,J=5.5Hz),3.83 (t,1H,J=
7Hz), 4.21 (d,1H,J=8Hz), 4.31 (d,1H,J=8Hz),4.57
(t,1H,J=3Hz), 4.69 (d,1H,J=9Hz), 4.74 (dd,1H,J=4.5
Hz,10Hz),5.00 (d,1H,J=8Hz), 5.10 (d,1H,J=17Hz), 5.
55 (d,1H,J=7Hz),5.76-5.87 (m,1H), 7.43 (t,2H,J=8H
z), 7.55 (t,1H,J=8Hz),8.12 (d,2H,J=8Hz).
【0381】工程3:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-1-O-ジメチルシリル-4-O-エトキシカルボニ
ル-7-O-メチル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例9の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0382】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,3
H,J=3Hz), 0.06 (d,3H,J=3Hz), 0.65-0.73 (m,6H),1.03
(t,9H,J=7Hz),1.11 (s,6H), 1.41 (t,3H,J=7Hz), 1.65
(s,3H), 1.70-1.80 (m,1H),1.93 (s,3H), 2.19-2.30
(m,3H), 2.62-2.70 (m,1H), 2.94-3.01 (m,1H),3.25
(s,3H), 3.76 (t,1H,J=7Hz), 3.93 (dd,1H,J=7Hz,10H
z),4.00 (d,1H,J=7Hz), 4.10-4.23 (m,1H), 4.19 (s,2
H), 4.39-4.47 (m,1H),4.55 (t,1H,J=3Hz), 4.95-5.10
(m,4H), 5.69 (d,1H,J=7Hz),5.80-5.91 (m,1H), 7.46
(t,2H,J=8Hz), 7.56 (t,1H,J=8Hz),8.10 (d,2H,J=8Hz).
【0383】工程4:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-4-O-エトキシカルボニル-7-O-メチルバッカ
チンIII 上記工程3で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0384】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.05 (s,3
H), 1.11 (s,3H), 1.39 (t,3H,J=7Hz), 1.65 (s,3H),1.
73-1.79 (m,1H), 1.99 (s,3H), 2.20-2.33 (m,3H), 2.6
7-2.74 (m,1H),2.94-3.01 (m,1H), 3.26 (s,3H), 3.84
(t,1H,J=7Hz),3.97 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.09 (d,1H,J
=7Hz), 4.15 (d,1H,J=8Hz),4.16-4.20 (m,1H), 4.22-4.
26 (m,2H), 4.82 (t,1H,J=8Hz),4.98-5.13 (m,3H), 5.6
0 (d,1H,J=7Hz), 5.79-5.89 (m,1H),7.47 (t,2H,J=8H
z), 7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.11 (d,2H,J=8Hz).
【0385】工程5:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3-フェニル-2
-(トリメチルシリル) オキシプロピオニル]-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-4-O-エトキシカルボニル-7-O-
メチルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物および参考例1の工程2で得た
化合物を実施例10の工程5と同様に反応させ標記化合
物を無色の非晶質固体として得た。
【0386】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm):0.06 (s,9
H), 1.15 (s,3H), 1.25 (s,3H), 1.26 (s,9H), 1.41
(t,3H,J=7Hz),1.45 (s,3H), 1.70 (s,3H), 1.84 (s,3
H), 1.81-1.87 (m,1H),2.08-2.15 (m,1H), 2.26-2.31
(m,1H), 2.38-2.44 (m,1H),2.67-2.74 (m,1H), 2.97-3.
02 (m,1H), 3.25 (s,3H), 3.81 (t,1H,J=7Hz),3.93 (d
d,1H,J=7Hz,10Hz), 4.16 (d,1H,J=7Hz), 4.30 (s,2H),
4.65-4.77 (m,2H), 5.00-5.16 (m,4H), 5.53 (d,1H,J=1
0Hz),5.67 (d,1H,J=7Hz), 5.79-5.90 (m,1H), 6.30 (t,
1H,J=8Hz),7.30-7.45 (m,7H), 7.56 (t,1H,J=8Hz), 8.1
2 (d,2H,J=8Hz).
【0387】工程6:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル
-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセ
チル-4- O-エトキシカルボニル-7-O-メチルバッカチ
ンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0388】1H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm):1.16 (s,3
H), 1.22 (s,3H), 1.32 (s,9H), 1.40 (s,3H), 1.42
(t,3H,J=7Hz),1.69 (s,3H), 1.74 (s,3H), 1.78-1.85
(m,1H), 2.20-2.37 (m,3H),2.66-2.73 (m,1H), 2.94-3.
01 (m,1H), 3.25 (s,3H), 3.62 (s,3H),3.80 (t,1H,J=7
Hz), 3.89 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.07 (d,1H,J=7Hz),4.
24 (d,1H,J=8Hz), 4.34 (d,1H,J=8Hz), 4.52-4.65 (m,2
H),5.00-5.15 (m,4H), 5.66-5.70 (m,2H), 5.76-5.86
(m,1H),6.21 (t,1H,J=8Hz), 7.30-7.46 (m,7H), 7.58
(t,1H,J=8Hz),8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0389】工程7:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニ
ルプロピオニル ]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-10-
(2,3-ジヒドロキシプロピル)-4-O-エトキシカルボニル
-7-O-メチルバッカチン III 上記工程6で得た化合物 98 mgをテトラヒドロフラン:
アセトン:水=1:1:1(v/v/v) 12 ml に溶解しN-メ
チルモルホリン-N- オキシド 65 mgおよび四酸化オスミ
ウム 10 mgを加え1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル
で希釈し飽和亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモ
ニウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシ
リカゲル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホ
ルム:メタノール=10:1(v/v) )で精製し標記化合
物81.5 mg を無色の非晶質固体として得た。
【0390】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.11, 1.13
(each s,total 3H), 1.20, 1.21 (each s,total 3H),1.
31 (s,9H), 1.41 (s,3H), 1.42 (t,3H,J=7Hz), 1.69,1.
70 (each s,total 3H), 1.83, 1.87 (each s,total 3
H),1.81-2.73 (m,6H), 3.28, 3.29 (each s,total 3H),
3.46-3.76 (m,3H),3.88-3.95 (m,1H), 4.11-4.18 (m,2
H), 4.24 (d,1H,J=8Hz),4.34 (d,1H,J=8Hz), 4.52-4.65
(m,2H), 5.04 (d,1H,J=9Hz),5.14 (d,1H,J=10Hz), 5.6
6-5.68 (m,2H), 6.19 (m,1H), 7.32-7.47 (m,7H),7.58
(t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz).
【0391】工程8:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニル
プロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-エ
トキシカルボニル-7-O-メチル-10-(2-モルホリノエチ
ル) バッカチンIII 上記工程7で得た化合物 40 mgをテトラヒドロフラン:
メタノール=1:1(v/v) 4 mlに溶解し氷冷下、メタ過
よう素酸ナトリウム 92.5 mg を水 2 ml に溶かした溶
液を滴下し室温で2時間攪拌した。水を加え酢酸エチル
で抽出後、水、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をエタノー
ル 4 ml に溶解し酢酸 0.024 ml およびモルホリン 0.0
37 ml を加え、さらにシアン化ホウ素ナトリウム 26 mg
を添加し15分攪拌した。飽和重曹水溶液を加え酢酸エ
チルで抽出後、飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残分をシリカゲ
ル薄相クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=15:1(v/v) )で精製後、1,4-ジオキサ
ンより凍結乾燥し標記化合物 36.7 mgを無色の固体とし
て得た。
【0392】融点:150-152 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.15 (s,3H), 1.20 (s,3
H), 1.32 (s,9H), 1.41-1.44 (m,6H), 1.69 (s,3H),1.8
2 (s,3H), 1.80-2.76 (m,12H), 3.25 (s,3H), 3.60 (s,
1H),3.66-3.68 (m,4H), 3.91 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.0
0 (t,1H,J=6Hz),4.09 (d,1H,J=7Hz), 4.24 (d,1H,J=8H
z), 4.34 (d,1H,J=8Hz),4.54-4.62 (m,2H), 5.04 (d,1
H,J=9Hz), 5.14 (d,1H,J=10Hz),5.60-5.70 (m,2H), 6.1
9 (t,1H,J=8Hz), 7.29-7.46 (m,7H),7.58 (t,1H,J=8H
z), 8.09 (d,2H,J=8Hz). MS-FAB:963 (MH+)
【0393】実施例16
【0394】
【化56】
【0395】13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-エトキシ
カルボニル-7-O-メチル-10-[2-(4-メチルピペラジニ
ル) エチル] バッカチンIII 実施例15の工程7で得た化合物を実施例15の工程8
と同様に、モルホリンの代わりにN-メチルピペラジンを
用い反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0396】融点:143-147 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.15 (s,3H), 1.19 (s,3
H), 1.32 (s,9H), 1.41-1.45 (m,6H), 1.69 (s,3H),1.8
1 (s,3H), 1.79-2.72 (m,16H), 2.27 (s,3H), 3.26 (s,
3H),3.60 (br,1H), 3.90 (dd,1H,J=7Hz,10Hz), 4.00
(t,1H,J=6Hz),4.09 (d,1H,J=7Hz), 4.24 (d,1H,J=8Hz),
4.34 (d,1H,J=8Hz),4.53-4.60 (m,2H), 5.04 (d,1H,J=
9Hz), 5.14 (d,1H,J=10Hz),5.66 (d,1H,J=7Hz), 5.69
(d,1H,J=10Hz), 6.18 (t,1H,J=8Hz),7.31-7.46 (m,7H),
7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz). MS-FAB:976 (MH+)
【0397】実施例17
【0398】
【化57】
【0399】13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-エトキシ
カルボニル-7-O-メチル-10-(2-ピペリジノエチル) バ
ッカチンIII 実施例15の工程7で得た化合物を実施例15の工程8
と同様に、モルホリンの代わりにピペリジンを用い反応
させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0400】融点:130-134 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3H), 1.20 (s,3
H), 1.32 (s,9H), 1.68 (s,3H), 1.80 (s,3H),1.41-2.7
5 (m,24H), 3.27 (s,3H), 3.60 (br,1H), 3.89 (dd,1H,
J=7Hz,10Hz),3.98 (m,1H), 4.08 (d,1H,J=7Hz), 4.24
(d,1H,J=8Hz), 4.34 (d,1H,J=8Hz),4.55-4.60 (m,2H),
5.04 (d,1H,J=9Hz), 5.13 (d,1H,J=10Hz),5.66 (d,1H,J
=7Hz), 5.71 (d,1H,J=10Hz), 6.18 (t,1H,J=8Hz),7.29-
7.46 (m,7H), 7.58 (t,1H,J=8Hz), 8.09 (d,2H,J=8Hz). MS-FAB:961 (MH+)
【0401】実施例18
【0402】
【化58】
【0403】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-13-
O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル) バッカチン
III 10-アリル-10-デアセトキシ-13-O-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニル)-7-O-トリエチルシリルバッカチン
III を実施例1の工程1と同様に反応させて、標記化合
物を無色の結晶として得た。
【0404】融点:195 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,6H), 1.63 (s,3
H), 1.82 (m,1H), 1.87 (s,3H), 2.35-2.40 (m,4H),2.3
8 (s,3H), 2.59 (m,1H), 2.95 (m,1H), 3.94 (t,1H,J=8
Hz),4.10 (d,1H,J=7.0Hz), 4.18 (d,1H,J=8.0Hz), 4.32
(d,1H,J=8.0Hz),4.39 (m,1H), 4.35 (AB type d,2H,J=
12Hz), 4.96 (d,1H,J=8.0Hz),5.02 (d,1H,J=9.9Hz), 5.
13 (d,1H,J=17Hz), 5.68 (d,1H,J=7.0Hz),5.78 (m,1H),
5.94 (m,1H), 7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.62 (t,1H,J=7.
5Hz),8.09 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB : 744 (MH+) IR (KBr):3484, 3160, 3070, 2956, 2902, 2452, 226
0, 1969, 1764, 1731,1713, 1644 cm-1
【0405】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-13-
O-(2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-7-O-トリ
フルオロメタンスルホニルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程5と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体無色として得た。
【0406】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.15 (s,3
H), 1.16 (s,3H), 1.80 (s,3H), 1.90 (d,3H,J=1Hz),
1.91 (m,1H),2.22 (m,1H), 2.38 (m,1H), 2.40 (s,3H),
2.52 (m,1H), 2.80-2.90 (m,2H),4.18 (m,3H), 4.35
(d,1H,J=8.0Hz), 4.85 (AB type d,2H,J=12Hz),4.93
(d,1H,J=8.0Hz), 5.05 (dd,1H,J=2.0Hz,12Hz),5.13 (d
d,1H,J=2.0Hz,17Hz), 5.60 (dd,1H,J=7.0Hz,11Hz),5.68
(d,1H,J=7.0Hz), 5.73 (m,1H), 5.96 (t,1H,J=7.0Hz),
7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.63 (m,1H), 8.07 (m,2H). MS-FAB:875 (MH+)
【0407】工程3:10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-7β,8β-メチレン-13-O-(2,2,2-トリクロロエ
トキシカルボニル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 20 mgを6 ml のジクロロメタ
ンと 5 ml のアセトニトリルの混合溶媒に溶解し、シリ
カゲル(メッシュ40-63 mm)を大過剰加えて 80 ℃で1.
5 時間攪拌した。シリカゲルを濾去し、濾液を濃縮後、
得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展
開溶媒;塩化メチレン:ヘキサン:アセトン=70:3
0:3(v/v/v) )により精製し、標記化合物13.2 mg を
無色の非晶質固体として得た。
【0408】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3
H), 1.19 (s,3H), 1.53 (t,1H,J=6.0Hz), 1.82 (s,3H),
1.90 (br,1H), 2.10 (d,1H,J=17Hz), 2.22 (m,2H), 2.3
4 (s,3H),2.40 (m,2H), 2.46 (m,1H), 3.00 (m,1H), 3.
71 (d,1H,J=7.0Hz),4.02 (d,1H,J=8.0Hz), 4.29 (d,1H,
J=8.0Hz), 4.33 (d,1H,J=7.0Hz),4.74 (d,1H,J=1.0Hz),
4.84 (AB type d,2H,J=12Hz), 5.01 (d,1H,J=10.0Hz),
5.10 (d,1H,J=17Hz), 5.61 (d,1H,J=7.0Hz), 5.81 (m,1
H), 5.88 (m,1H),7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1H,J=
7.5Hz), 8.10 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:725 (MH+)
【0409】工程4: 10-アリル-10-デアセトキシ-7-デ
オキシ-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物 13 mgを 3 mlの酢酸と 3 mlの
メタノールの混合溶媒に溶解し、亜鉛粉末 100 mg を加
えて 60 ℃で 10分間攪拌した。亜鉛を濾去し、濾液を
濃縮後、得られた残分を酢酸エチルで希釈し飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧留
去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:アセトン=95:5(v
/v) )により精製し、標記化合物7 mgを無色の非晶質固
体として得た。
【0410】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.17 (s,3H), 1.26 (m,1H), 1.53 (m,1H),1.88 (d,
1H,J=1.0Hz), 1.94 (br,1H), 2.09 (d,1H,J=16Hz), 2.2
2 (m,1H),2.26 (m,2H), 2.27 (s,3H), 2.36 (dd,1H,J=
7.0Hz,16Hz),2.43 (dt,1H,J=4.5Hz,16Hz), 3.00 (m,1
H), 3.71 (dd,1H,J=6.0Hz,8.0Hz),4.02 (d,1H,J=8.0H
z), 4.30 (d,1H,J=8.0Hz), 4.36 (d,1H,J=7.0Hz),4.72
(d,1H,J=4.0Hz), 4.82 (m,1H), 5.01 (d,1H,J=10.0Hz),
5.10 (dd,1H,J=1.5Hz,17Hz), 5.60 (d,1H,J=7.0Hz), 5.
82 (m,1H),7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5H
z), 8.11 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:550 (MH+)
【0411】工程5:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル )オキシ-3-フェニルプロピオニル ]-10-デア
セトキシ-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカ
チンIII 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程8と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0412】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.35 (s,3
H), -0.12 (s,3H), 0.71 (s,9H), 1.21 (s,3H), 1.22
(s,9H),1.24 (s,3H), 1.55 (m,1H), 1.71 (s,3H), 1.83
(br,1H),2.10-2.21 (m,4H),2.43 (m,3H), 2.50 (s,3
H), 2.99 (m,1H), 3.68(t,1H,J=7.0Hz),4.03(d,1H,J=8.
0Hz), 4.26(d,1H,J=7.0Hz), 4.29(d,1H,J=8.0Hz),4.47
(s,1H), 4.78 (d,1H,J=4.0Hz), 5.03 (d,1H,J=8.0Hz),
5.10 (d,1H,J=17Hz), 5.30 (m,1H), 5.42 (m,1H), 5.65
(d,1H,J=7.0Hz),5.82 (m,1H), 6.29 (m,1H), 7.25-7.3
6 (m,5H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz),7.56 (t,1H,J=7.5Hz),
8.14 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:928 (MH+)
【0413】工程6:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-7-
デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-
19-ノルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させて、 標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0414】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.33 (s,3
H), -0.12 (s,3H), 0.74 (s,9H), 1.20 (s,3H), 1.22
(s,3H),1.25 (s,9H), 1.57 (m,1H), 1.80 (s,3H), 2.12
(m,2H), 2.20 (m,1H),2.35 (m,2H), 2.44 (m,6H), 2.5
2 (s,3H), 2.55 (m,1H), 3.70 (m,4H),3.75 (m,1H), 4.
06 (d,1H,J=8.5Hz), 4.28 (d,1H,J=7.0Hz),4.31 (d,1H,
J=7.0Hz), 4.50 (s,1H), 4.79 (d,1H,J=3.0Hz),5.32
(d,1H,J=10.0Hz), 4.43 (d,1H,J=10Hz), 5.68 (d,1H,J=
7.0Hz),6.28 (t,1H,J=7.0Hz), 7.28-7.35 (m,5H), 7.48
(t,2H,J=7.5Hz),7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.15 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:1001 (MH+)
【0415】工程7:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-7β,8β-メチレ
ン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させて、 標記化合物を無色の固体として得た。
【0416】融点:120-125 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s,3H), 1.22 (s,3
H), 1.27 (s,9H), 1.56 (t,1H,J=7.0Hz),1.79 (s,3H),
1.88 (s,1H), 2.12 (m,1H), 2.20 (m,3H), 2.35-2.48
(m,12H),2.43 (m,6H), 2.55 (m,1H), 3.71 (m,4H), 3.7
5 (m,1H),4.04 (d,1H,J=8.5Hz), 4.27 (d,1H,J=7.0Hz),
4.29 (d,1H,J=7.0Hz),4.60 (s,1H), 4.75 (d,1H,J=3.0
Hz), 5.29 (m,1H), 5.35 (d,1H,J=10.0Hz),5.65 (d,1H,
J=7.0Hz), 6.22 (m,1H), 7.30-7.44 (m,5H),7.50 (t,2
H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:887 (MH+) IR (KBr):3448, 3068, 2972, 2932, 2860, 2812, 172
0, 1684, 1604, 1586,1494 cm-1
【0417】実施例19
【0418】
【化59】
【0419】工程1: 10-アリル-10-デアセトキシ-7-
デオキシ-7β,8β-メチレン-13-O-トリエチルシリル-1
9-ノルバッカチンIII 実施例1の工程5で得た化合物 182 mg を 10 mlの乾燥
したテトラヒドロフランと 10ml の乾燥したアセトニト
リルの混合溶媒に溶解し、シリカゲル(メッシュ40-63
mm)を5.5 g 加えて55℃で 16時間攪拌した。シリカゲ
ルを濾去し、濾液を濃縮後、得られた残分をシリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;塩化メチレン:ヘ
キサン:アセトン=70:30:3(v/v/v) )により精
製し、標記化合物 107 mg を無色の非晶質固体として得
た。
【0420】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.66 (m,6
H), 1.01 (t,9H,J=8.0Hz), 1.13 (s,3H), 1.17 (s,3H),
1.52 (dd,1H,J=5.0Hz,7.0Hz), 1.83 (d,3H,J=1Hz), 2.0
8 (d,1H,J=16Hz),2.17 (m,3H), 2.26 (s,3H), 2.30 (m,
1H), 2.45 (dt,1H,J=2Hz,6Hz),2.99 (m,1H), 3.70 (dd,
1H,J=6.0Hz,8.0Hz), 4.05 (d,1H,J=8.5Hz),4.26 (d,1H,
J=8.0Hz), 4.29 (d,1H,J=8.5Hz), 4.76 (d,1H,J=4.0H
z),4.87 (t,1H,J=7Hz), 5.01 (d,1H,J=10.0Hz), 5.10
(dd,1H,J=1.5Hz,17Hz),5.59 (d,1H,J=8.0Hz), 5.81 (m,
1H), 7.47 (t,2H,J=7.5Hz),7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12
(d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:664 (MH+)
【0421】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-7β,8β-メ
チレン-13-O-トリエチルシリル-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例9の工程2と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0422】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.08 (d,3H,J=2.7Hz), 0.77 (m,6H), 1.06
(s,3H),1.07 (t,9H,J=8.0Hz), 1.18 (s,3H), 1.54 (t,
1H,J=6.0Hz), 1.82 (s,3H),2.05-2.18 (m,4H), 2.31
(m,1H), 2.55 (dd,1H,J=8.8Hz,15.0Hz),2.68 (dd,1H,J=
3.3Hz,15.0Hz), 2.99 (m,1H), 3.46 (s,1H),3.62 (dd,1
H,J=5.7Hz,8.2Hz), 3.99 (d,1H,J=7.3Hz), 4.12 (d,1H,
J=7.9Hz),4.15 (d,1H,J=7.9Hz), 4.57 (m,1H), 4.68
(m,2H), 5.02 (d,1H,J=10.0Hz),5.12 (dd,1H,J=1.3Hz,1
7Hz), 5.76 (d,1H,J=7.3Hz), 5.82 (m,1H),7.45 (t,2H,
J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:681 (MH+)
【0423】工程3:10-アリル-4-O-シクロプロパン
カルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ
-1-O-ジメチルシリル-7β,8β-メチレン-13-O-トリエ
チルシリル-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例2の工程3と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0424】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.68 (m,6H), 1.00
(m,9H),1.12 (s,3H), 1.19 (s,3H), 1.24 (m,4H), 1.5
1 (t,1H,J=7.0Hz),1.61 (m,1H), 1.72 (m,1H), 1.80
(s,3H), 2.05 (m,1H), 2.16 (m,1H),2.31-2.40 (m,4H),
2.96 (m,1H), 3.62 (m,1H), 4.13 (d,1H,J=8.0Hz),4.1
9 (d,1H,J=8.0Hz), 4.21 (d,1H,J=8.0Hz), 4.54 (m,1
H),4.62 (d,1H,J=3.8Hz), 4.98 (d,1H,J=10.0Hz), 5.08
(d,1H,J=17Hz),5.69 (d,1H,J=7.0Hz), 5.81 (m,1H),
7.46 (t,2H,J=7.5Hz),7.58 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2
H,J=7.5Hz). MS-FAB:749 (MH+)
【0425】工程4:10-アリル-4-O-シクロプロパン
カルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ
-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0426】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.02 (m, 2
H), 1.10 (s,3H), 1.17 (s,3H), 1.20-1.27 (m,2H), 1.
53 (m,1H),1.65 (m,1H), 1.77 (m,1H), 1.85 (s,3H),
2.06 (d,1H,J=17.1Hz),2.19 (m,2H), 2.25-2.30 (m,2
H), 2.39 (m,1H), 2.99 (m,1H),3.68 (dd,1H,J=6.3Hz,
7.8Hz), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz), 4.30 (d,1H,J=8.5Hz),
4.32 (d,1H,J=7.8Hz), 4.68 (d,1H,J=3.9Hz), 4.80 (b
r,1H),4.00 (dd,1H,J=1.0Hz,9.8Hz), 5.09 (dd,1H,J=1.
5Hz,17.1Hz),5.62 (d,1H,J=7.8Hz), 5.82 (m,1H), 7.48
(t,2H,J=7.5Hz),7.61 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (m,2H). MS-FAB:576 (MH+)
【0427】工程5:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-(トリイ
ソプロピルシリル)オキシプロピオニル]-4-O-シクロプ
ロパンカルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デ
オキシ-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-(2-フリル)-3-(トリイソプロピルシリ
ル) オキシ-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同様
に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0428】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.00 (m,21
H), 1.21 (s,3H), 1.24 (s,3H), 1.27 (s,9H), 1.10-1.
30 (m,4H),1.52 (m,1H), 1.73 (s,3H), 1.79 (m,1H),
1.90 (m,1H),2.08 (d,1H,J=17.1Hz), 2.19 (m,3H), 2.3
8 (dt,1H,J=4.4Hz,17.1Hz),2.48 (dd,1H,J=9.6Hz,17.4H
z), 2.99 (m,1H), 3.69 (t,1H,J=6.9Hz),4.05 (d,1H,J=
8.6Hz), 4.29 (m,2H), 4.62 (m,1H), 5.02 (m,2H),5.10
(d,1H,J=17.1Hz), 5.23 (d,1H,J=10.0Hz), 5.35 (d,1
H,J=10.0Hz),5.68 (d,1H,J=7.8Hz), 5.83 (m,1H), 6.22
(m,2H), 6.34 (m,1H),7.34 (s,1H), 7.49 (t,2H,J=7.5
Hz), 7.56 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:986 (MH+)
【0429】工程6: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-(トリイソプロピ
ルシリル)オキシプロピオニル]-4-O-シクロプロパンカ
ルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバ
ッカチンIII 上記工程5で得られた化合物を実施例1の工程10と同
様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0430】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.95-1.00
(m,21H), 1.19 (s,3H), 1.22 (s,3H), 1.18-1.23 (m,4
H),1.29 (s,9H), 1.47 (m,1H), 1.54 (m,1H), 1.84 (s,
3H), 1.90 (m,1H),2.08 (d,1H,J=16.1Hz), 2.19 (m,2
H), 2.33 (m,1H), 2.40 (m,1H),2.43 (m,4H), 2.48-2.5
3 (m,2H), 3.69 (m,4H), 3.74 (m,1H),4.07 (d,1H,J=8.
8Hz), 4.29 (m,2H), 4.63 (m,1H), 5.02 (s,1H),5.23
(d,1H,J=9.7Hz), 5.36 (d,1H,J=9.7Hz), 5.67 (d,1H,J=
7.8Hz),6.20 (d,1H,J=8.5Hz), 6.24 (m,1H), 6.35 (m,1
H), 7.33 (m,1H),7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.56 (t,1H,J=
7.5Hz), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1059(MH+)
【0431】工程7: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-4-O-シクロプロパンカルボニル-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10
-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程6で得られた化合物を実施例1の工程9と同様
に反応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0432】融点:120-125 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.02 (m,2H), 1.16 (m,2
H), 1.20 (s,3H), 1.23 (s,3H), 1.28 (s,9H),1.47 (m,
1H), 1.53 (m,1H), 1.80 (s,3H), 1.90 (m,1H),2.04
(d,1H,J=13.1Hz), 2.20 (m,2H), 2.37 (m,2H), 2.75-2.
42 (m,6H),2.44 (m,4H), 3.70 (m,4H), 3.75 (m,1H),
4.79 (AB type d,2H,J=8.5Hz),4.63 (d,1H,J=3.4Hz),
4.76 (m,1H), 5.15 (d,1H,J=9.7Hz),5.39 (d,1H,J=9.7H
z), 5.64 (d,1H,J=7.8Hz), 6.23 (t,1H,J=8.3Hz),6.30
(m,1H), 6.37 (m,1H), 7.39 (s,1H), 7.51 (t,2H,J=7.5
Hz),7.59 (t,1H,J=7.5Hz), 8.17 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:903 (MH+)
【0433】実施例20
【0434】
【化60】
【0435】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-4-O-シク
ロプロパンカルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-
7-デオキシ-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 実施例19の工程4で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0436】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.09 (s,3H), 0.74 (s,9H), 1.00 (m,2H), 1.09
(m,2H),1.21 (s,3H), 1.28 (s,9H), 1.29 (s,3H), 1.56
(m,1H), 1.71 (s,3H),1.82 (br,1H), 1.90 (m,1H), 2.
10 (d,1H,J=15.9Hz), 2.14-2.24 (m,3H),2.39 (dt,1H,J
=4.4Hz,15.9Hz), 2.50 (dd,1H,J=10.1Hz,15.1Hz),2.99
(m,1H), 3.68 (t,1H,J=6.9Hz), 4.08 (d,1H,J=8.5Hz),
4.54 (s,1H),4.64 (d,1H,J=4.0Hz), 5.02 (d,1H,J=10.0
Hz),5.08 (dd,1H,J=1.4Hz,17.1Hz), 5.30 (d,1H,J=8.8H
z), 5.43 (d,1H,J=8.8Hz),5.66 (d,1H,J=7.8Hz), 5.86
(m,1H), 6.25 (t,1H,J=8.3Hz),7.24-7.37 (m,5H), 7.50
(t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:954 (MH+)
【0437】工程2: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-4-O-シクロプロパン
カルボニル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ
-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノル
バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0438】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.09 (s,3H), 0.76 (s,9H), 1.02 (m,2H), 1.12
(m,2H),1.21 (s,3H), 1.25 (s,3H), 1.31 (s,9H),
1.48 (m,1H),1.57 (t,1H,J=6.0Hz), 1.80 (s,3H), 1.91
(m,1H), 2.10 (d,1H,J=15.9Hz),2.18 (m,2H), 2.34
(m,2H), 2.42 (m,4H), 2.50 (m,4H), 3.70 (m,5H),4.08
(d,1H,J=8.5Hz), 4.26 (d,1H,J=7.7Hz), 4.30 (d,1H,J
=8.5Hz),4.54 (s,1H), 4.67 (d,1H,J=3.6Hz), 5.31 (d,
1H,J=9.0Hz),5.44 (d,1H,J=9.0Hz), 5.68 (d,1H,J=7.7H
z), 6.21 (t,1H,J=8.4Hz),7.24-7.37 (m,5H), 7.50 (t,
2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:1026 (MH+)
【0439】工程3: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-4-O-シクロプロパンカルボニル-10-デアセト
キシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-
(2- モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0440】融点:130-135 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.82 (m,2H), 0.92 (m,2
H), 1.20 (s,3H), 1.24 (s,3H), 1.29 (s,9H),1.46 (m,
1H), 1.54 (m,1H), 1.77 (s,3H), 1.82 (m,1H), 2.10
(m,1H),2.20-2.24 (m,2H), 2.33-2.48 (m,9H), 2.58
(m,1H), 3.70 (m,4H),3.74 (m,1H), 4.05 (d,1H,J=8.5H
z), 4.26 (d,1H,J=7.7Hz),4.30 (d,1H,J=8.5Hz), 4.61
(d,1H,J=3.3Hz), 4.69 (br,1H),5.29 (s,2H), 5.66 (d,
1H,J=7.7Hz), 6.18 (m,1H), 7.30-7.39 (m,5H),7.52
(t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz), 8.17 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:913 (MH+)
【0441】実施例21
【0442】
【化61】
【0443】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-1-O-
ジメチルシリル-7β,8β-メチレン-13-O-トリエチルシ
リル-19-ノルバッカチンIII 実施例19の工程2で得た化合物を実施例9の工程3と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0444】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.68 (m,6H),1.02
(t,9H,J=8.0Hz), 1.12 (s,3H), 1.19 (s,3H), 1.24 (m,
1H),1.39 (t,3H,J=7.2Hz), 1.49 (dd,1H,J=5.3Hz,7.0H
z), 1.84 (s,3H),2.09 (d,1H,J=15.9Hz), 2.16 (m,2H),
2.32 (m,2H), 2.38 (m,1H),2.99 (m,1H), 3.66 (dd,1
H,J=6.6Hz,7.2Hz), 4.12 (m,2H),4.24 (d,1H,J=8.6Hz),
4.28 (d,1H,J=7.7Hz), 4.38 (m,1H), 4.53 (m,1H),4.7
3 (d,1H,J=4.2Hz), 4.93 (t,1H,J=8.1Hz), 4.99 (dd,1
H,J=1.7Hz,10.1Hz),5.09 (dd,1H,J=1.7Hz,17.0Hz), 5.6
9 (d,1H,J=7.7Hz), 5.85 (m,1H),7.46 (t,2H,J=7.5Hz),
7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (m,2H). MS-FAB:753 (MH+)
【0445】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-7β,8
β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0446】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.99 (s,3
H), 1.17 (s,3H), 1.37 (t,3H,J=7.5Hz), 1.51 (m,1H),
1.89 (d,3H,J=15.9Hz), 2.13 (d,1H,J=15.9Hz), 2.23
(m,2H),2.28 (d,1H,J=9.0Hz), 2.37 (dd,1H,J=6.9Hz,1
5.7Hz),2.43 (dt,1H,J=4.5Hz,15.9Hz), 3.00 (m,1H),
3.72 (dd,1H,J=6.3Hz,7.6Hz),4.05 (d,1H,J=8.6Hz), 4.
21 (m,1H), 4.31 (m,2H), 4.42 (d,1H,J=7.6Hz),4.80
(m,2H), 5.02 (d,1H,J=10.1Hz), 5.10 (dd,1H,J=1.6Hz,
17.1Hz),5.63 (d,1H,J=7.6Hz), 5.84 (m,1H), 7.49 (t,
2H,J=7.5Hz),7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (m,2H). MS-FAB:580 (MH
【0447】工程3:10−アリル-13-O-[(2R,3R)-3-
(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメ
チルシリル)オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-10-デ
アセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカ
ルボニル-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-(2-フリル)-3-(tert-ブチルジメチル
シリル)オキシ -2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0448】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.14 (s,3
H), 0.04 (s,3H), 0.89 (s,9H), 1.21 (s,3H), 1.24
(s,3H),1.29 (s,9H), 1.38 (t,1H,J=6.9Hz), 1.54 (m,1
H), 1.74 (s,3H),1.82 (br,1H), 2.14 (d,1H,J=15.9H
z), 2.10-2.25 (m,3H), 2.40 (m,1H),2.48 (m,1H), 2.9
9 (m,1H), 3.69 (t,1H,J=6.9Hz), 4.06 (d,1H,J=8.7H
z),4.31 (m,3H), 4.52 (m,1H), 4.71 (m,1H), 4.78 (d,
1H,J=4.0Hz),5.02 (d,1H,J=10.0Hz), 5.12 (dd,1H,J=1.
7Hz,17.1Hz),5.21 (d,1H,J=8.5Hz), 5.33 (d,1H,J=8.5H
z), 5.69 (d,1H,J=7.5Hz),5.82 (m,1H), 6.19 (m,1H),
6.23 (m,1H), 6.35 (m,1H), 7.38 (m,1H),7.50 (t,2H,J
=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5Hz). MASS-FAB:948 (MH+)
【0449】工程4:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10-デアセトキシ-
4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバ
ッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0450】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.14 (s,3
H), 0.04 (s,3H), 0.79 (s,9H), 1.21 (s,3H), 1.22
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.40 (t,3H,J=7.5Hz), 1.54 (m,1
H), 1.73 (s,4H),2.14 (d,1H,J=15.9Hz), 2.14 (m,1H),
2.20 (m,1H), 2.30-2.60 (m,8H),3.69 (m,4H), 3.75
(t,1H,J=6.6Hz), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz), 4.31 (m,3H),
4.54 (m,1H), 4.72 (m,1H), 4.78 (d,1H,J=4.0Hz), 5.2
1 (d,1H,J=10.0Hz),5.33 (d,1H,J=10.0Hz), 5.69 (d,1
H,J=7.6Hz), 6.17 (t,1H,J=8.0Hz),6.24 (m,1H), 6.36
(m,1H), 7.38 (m,1H), 7.50 (t,2H,J=7.5Hz),7.57 (t,1
H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1021 (MH+)
【0451】工程5: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-
4-O-エトキシカルボニル-7β,8β-メチレン-10-(2-モ
ルホリノエチル)-19-ノルバッカ チンIII上記工程4で得た化合物を実施例1の工程9と
同様に反応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0452】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.21 (s,6
H), 1.26 (m,3H), 1.33 (s,9H), 1.48 (m,1H), 1.53
(m,1H),1.82 (s,3H), 1.88 (s,1H), 2.14 (d,1H,J=15.9
Hz), 2.16-2.22 (m,3H),2.37-2.57 (m,9H), 3.70 (s,4
H), 3.74 (m,1H), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz),4.20 (m,1H),
4.31 (d,1H,J=7.6Hz), 4.34 (d,1H,J=8.5Hz), 4.46 (m,
1H),4.68 (d,1H,J=3.4Hz), 4.78 (s,1H), 5.21 (d,1H,J
=9.7Hz),5.31 (d,1H,J=9.7Hz), 5.69 (d,1H,J=7.6Hz),
6.14 (t,1H,J=8.4Hz),6.35 (m,2H), 7.43 (s,1H), 7.50
(t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),8.16 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:907 (MH+)
【0453】実施例22
【0454】
【化62】
【0455】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-4-O-メト
キシアセチル-7β,8β-メチレン-13-O-トリエチルシリ
ル-19-ノルバッカチンIII 実施例19の工程2で得た化合物を実施例2の工程3の
塩化シクロプロパンカルボニルを塩化メトキシアセチル
に代えて同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固
体として得た。
【0456】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.68 (m,6H),1.02
(t,9H,J=8.0Hz), 1.10 (s,3H), 1.19 (s,3H), 1.22 (m,
1H),1.52 (m,1H), 1.80 (s,3H), 2.09 (d,1H,J=15.9H
z), 2.18 (m,2H),2.32 (m,2H), 2.46 (dt,1H,J=4.5Hz,1
6.0Hz), 2.99 (m,1H), 3.55 (s,3H),3.66 (m,1H), 4.12
(m,2H), 4.16 (d,1H,J=16.1Hz), 4.17 (d,1H,J=8.5H
z),4.22 (d,1H,J=7.6Hz), 4.28 (d,1H,J=8.5Hz), 4.35
(d,1H,J=16.1Hz),4.53 (m,1H), 4.79 (d,1H,J=3.7Hz),
4.92 (t,1H,J=8.1Hz),5.00 (d,1H,J=10.1Hz), 5.09 (d,
1H,J=17.0Hz), 5.67 (d,1H,J=7.6Hz),5.83 (m,1H), 7.4
6 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.18 (m,2
H). MS-FAB:753 (MH+)
【0457】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-4-O-メトキシアセチル-7β,8β-
メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0458】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.17 (s,3H), 1.54 (m,1H), 1.87 (s,3H), 2.14
(m,2H),2.20-2.27 (m,3H), 2.32 (dd,1H,J=7.0Hz,16.0H
z),2.48 (dt,1H,J=4.5Hz,16.0Hz), 2.99 (m,1H), 3.57
(s,3H),3.71 (dd,1H,J=6.1Hz,7.9Hz), 4.08 (m,1H), 4.
24 (AB type q,2H,J=15.7Hz),4.31 (d,1H,J=8.6Hz), 4.
37 (d,1H,J=7.7Hz), 4.79 (m,2H),5.01 (d,1H,J=10.1H
z), 5.10 (dd,1H,J=1.7Hz,17.0Hz),5.62 (d,1H,J=7.7H
z), 5.84 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz),7.61 (t,1H,J=
7.5Hz), 8.16 (m,2H). MS-FAB:580 (MH+)
【0459】工程3:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-10-デア
セトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-メトキシアセ
チル-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-(2-フリル)-3-(tert-ブチルジメチル
シリル)オキシ-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0460】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.13 (s,3
H), -0.03 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.21 (s,6H), 1.31
(s,9H),1.54 (m,1H), 1.60 (s,1H), 1.72 (s,3H), 2.14
(d,1H,J=15.9Hz),2.14-2.25 (m,3H), 2.41 (dd,1H,J=
9.3Hz,15.5Hz),2.48 (dt,1H,J=4.5Hz,15.9Hz), 2.99
(m,1H), 3.69 (t,1H,J=7.0Hz),4.08-4.15 (m,2H), 4.31
(m,2H), 4.79 (m,3H), 5.02 (d,1H,J=10.1Hz),5.12
(d,1H,J=17.1Hz), 5.36 (d,1H,J=9.6Hz), 5.65 (m,2H),
5.83 (m,1H),6.20 (m,1H), 6.22 (m,1H), 6.35 (m,1
H), (d,1H,J=8.5Hz),5.69 (d,1H,J=7.5Hz), 5.82 (m,1
H), 6.19 (m,1H), 6.23 (m,1H),6.35 (m,1H), 7.39 (s,
1H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz),8.12
(d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:948(MH+)
【0461】工程4: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10-デアセトキシ-
4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-メトキシアセチル-7β,
8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカ
チンIII 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0462】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.12 (s,3
H), -0.03 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.19 (s,6H), 1.31
(s,9H),1.48 (m,1H), 1.54 (m,1H), 1.78 (s,1H), 1.80
(s,3H), 2.10-2.18 (m,2H),2.22 (m,1H), 2.30-2.60
(m,10H), 3.53 (s,3H), 3.69 (m,4H),3.78 (t,1H,J=6.0
Hz), 4.07-4.17 (m,2H), 4.30 (m,3H), 4.79 (m,2H),4.
82 (d,1H,J=16.0Hz), 5.33 (d,1H,J=10.0Hz), 5.59 (d,
1H,J=10.0Hz),5.65 (d,1H,J=7.5Hz), 6.18 (t,1H,J=8.5
Hz), 6.22 (m,1H), 6.35 (m,1H),7.38 (m,1H), 7.48
(t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),8.12 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:1021 (MH+)
【0463】工程5: 13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-
4-O-メトキシアセチル-7β,8β-メチレン-10-(2-モル
ホリノエチル)-19-ノルバッカチン III 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0464】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.19 (s,6
H), 1.33 (s,9H), 1.48 (m,1H), 1.56 (m,1H), 1.80
(s,3H),2.13 (d,1H,J=16.0Hz), 2.22 (m,3H), 2.30-2.6
0 (m,10H), 3.50 (s,3H),3.70 (m,4H), 3.78 (m,1H),
4.06 (d,1H,J=8.6Hz), 4.12 (d,1H,J=17.0Hz),4.30 (d,
1H,J=7.6Hz), 4.31 (m,1H), 4.62 (d,1H,J=17.0Hz), 4.
76 (s,1H),4.79 (s,1H), 5.37 (s,2H), 5.66 (d,1H,J=
7.6Hz), 6.19 (br,1H),6.32 (s,1H), 6.36 (m,1H), 7.4
1 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz),7.59 (t,1H,J=7.5Hz),
8.12 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:907 (MH+)
【0465】実施例23
【0466】
【化63】
【0467】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-7β,8β-メ
チレン-4-O-プロピオニル-13-O-トリエチルシリル-19
-ノルバッカチンIII 実施例19の工程2で得た化合物を実施例2の工程3の
塩化シクロプロパンカルボニルを塩化プロピオニルに代
えて同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体と
して得た。
【0468】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.10 (d,3H,J=2.7Hz), 0.68 (m,6H),1.02
(t,9H,J=8.0Hz), 1.11 (s,3H), 1.19 (s,3H), 1.22 (t,
3H,J=7.5Hz),1.25 (m,1H), 1.48 (m,1H), 1.81 (s,3H),
2.07 (d,1H,J=15.9Hz),2.18 (m,2H), 2.33 (m,2H), 2.
45 (dt,1H,J=4.5Hz,15.8Hz), 2.60 (m,2H),2.99 (m,1
H), 3.66 (t,1H,J=6.9Hz), 4.12 (d,1H,J=8.5Hz),4.20
(d,1H,J=7.6Hz), 4.24 (d,1H,J=8.5Hz), 4.53 (m,1H),
4.70 (d,1H,J=4.0Hz), 4.92 (t,1H,J=8.2Hz), 4.99 (d,
1H,J=10.1Hz),5.09 (d,1H,J=17.0Hz), 5.67 (d,1H,J=7.
6Hz), 5.83 (m,1H),7.46 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,
J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:737 (MH+)
【0469】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-プロピオ
ニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0470】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.17 (s,3H), 1.26 (t,3H,J=7.1Hz), 1.53 (m,1H),
1.87 (s,3H), 1.99 (s,1H), 2.09 (d,1H,J=15.9Hz), 2.
20 (m,3H),2.34 (dd,1H,J=7.0Hz,15.9Hz), 2.57 (m,1
H), 2.65 (m,1H), 2.99 (m,1H),3.71 (m,1H), 4.06 (d,
1H,J=8.5Hz), 4.29 (d,1H,J=8.5Hz),4.36 (d,1H,J=7.6H
z), 4.71 (d,1H,J=3.2Hz), 4.83 (br,1H),4.99 (d,1H,J
=9.9Hz), 5.09 (d,1H,J=17.0Hz), 5.61 (d,1H,J=7.6H
z),5.83 (m,1H), 7.46 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=
7.5Hz),8.14 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:564 (MH+)
【0471】工程3:10-アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-10-デア
セトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-
4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物および(3R,4R)-1-(tert-ブトキ
シカルボニル)-4-(2-フリル)-3-(tert-ブチルジメチル
シリル)オキシ-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0472】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.17 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.21 (s,3H), 1.22
(s,3H),1.27 (s,9H), 1.32 (t,3H,J=7.5Hz), 1.55 (m,1
H), 1.72 (s,3H),1.80 (br,1H), 2.12 (d,1H,J=15.9H
z), 2.14-2.25 (m,3H), 2.42 (m,1H),2.46 (m,1H), 2.7
4 (m,2H), 2.99 (m,1H), 3.69 (t,1H,J=7.0Hz),4.06
(d,1H,J=8.5Hz), 4.24 (d,1H,J=7.6Hz), 4.30 (d,1H,J=
8.5Hz),4.70 (s,2H), 5.04 (d,1H,J=10.1Hz), 5.11 (d
d,1H,J=1.7Hz,17.1Hz),5.22 (d,1H,J=10.0Hz), 5.31
(d,1H,J=10.0Hz), 5.66 (d,1H,J=7.6Hz),5.82 (m,1H),
6.22 (m,2H), 6.36 (m,1H), 7.39 (s,1H),7.48 (t,2H,J
=7.5Hz), 7.57 (t,1H, J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:932 (MH+)
【0473】工程4:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-10-デアセトキシ-4
-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モル
ホリノエチル)-4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチンI
II 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0474】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.17 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.20 (s,3H), 1.21
(s,3H),1.28 (s,9H), 1.34 (t,3H,J=7.5Hz), 1.48 (m,1
H), 1.55 (m,1H),1.78 (s,1H), 1.80 (s,3H), 2.12 (d,
1H,J=15.9Hz), 2.13-2.21 (m,2H),2.30-2.54 (m,10H),
2.75 (m,2H), 3.70 (m,4H), 3.74 (m,1H),4.06 (d,1H,J
=8.5Hz), 4.26 (d,1H,J=7.6Hz), 4.30 (d,1H,J=8.5Hz),
4.72 (s,2H), 5.23 (d,1H,J=10.0Hz), 5.31 (d,1H,J=1
0.0Hz),5.66 (d,1H,J=7.6Hz), 6.21 (m,1H), 6.23 (m,1
H), 6.36 (s,1H),7.39 (s,1H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz),
7.57 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1004 (MH+)
【0475】工程5:13-O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシ
カルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-ヒドロキシプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-4-O-プロ
ピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0476】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.21 (s,3
H), 1.23 (s,3H), 1.27 (s,9H), 1.48 (m,1H), 1.55
(m,1H),1.81 (s,3H), 1.88 (br,1H), 2.14 (d,1H,J=16.
0Hz), 2.19 (m,2H),2.30-2.60 (m,10H), 2.72 (m,2H),
3.72 (m,5H), 4.03 (d,1H,J=8.5Hz),4.23 (d,1H,J=7.6H
z), 4.30 (d,1H,J=8.5Hz), 4.70 (s,2H),5.19 (d,1H,J=
10.0Hz), 5.31 (d,1H,J=10.0Hz), 5.64 (d,1H,J=7.6H
z),6.23 (m,1H), 6.31 (br,1H), 6.38 (s,1H), 7.43
(s,1H),7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz),
8.18 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:891 (MH+)
【0477】実施例24
【0478】
【化64】
【0479】工程1:10-アリル-4-O-ブタノイル-10-
デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-1-O-ジメチル
シリル-7β,8β-メチレン-13-O-トリエチルシリル-19-
ノルバッカチンIII 実施例19の工程2で得た化合物を実施例2の工程3の
塩化シクロプロパンカルボニルを塩化n-ブチリルに代え
て同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体とし
て得た。
【0480】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.23 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.10 (d,3H,J=2.7Hz), 0.68 (m,6H),1.02
(t,9H,J=8.0Hz), 1.04 (t,3H,J=7.5Hz), 1.10 (s,3H),
1.19 (s,3H),1.22 (m,1H), 1.48 (m,1H), 1.78 (m,2H),
1.80 (s,3H),2.09 (d,1H,J=15.9Hz), 2.18 (m,2H), 2.
33 (m,2H),2.45 (dt,1H,J=4.5Hz,15.9Hz), 2.52 (m,2
H), 2.99 (m,1H), 3.67 (m,1H),4.12 (d,1H,J=8.5Hz),
4.22 (d,1H,J=8.1Hz), 4.24 (d,1H,J=8.5Hz),4.53 (m,1
H), 4.70 (d,1H,J=3.9Hz), 4.92 (t,1H,J=8.2Hz),4.99
(d,1H,J=10.1Hz), 5.09 (d,1H,J=17.0Hz), 5.67 (d,1H,
J=8.1Hz),5.83 (m,1H), 7.46 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59
(t,1H,J=7.5Hz),8.12 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:751 (MH+)
【0481】工程2:10-アリル-4-O-ブタノイル-10-
デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチ
レン-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0482】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.17 (s,3H), 1.28 (t,3H,J=7.5Hz), 1.53 (m,1H),
1.74 (m,2H), 1.86 (d,3H,J=1.1Hz), 1.92 (m,1H), 2.0
9 (d,1H,J=15.9Hz),2.18-2.27 (m,3H), 2.34 (dd,1H,J=
7.0Hz,15.6Hz),2.46 (dt,1H,J=4.5Hz,15.6Hz), 2.53
(m,1H), 2.59 (m,1H), 2.99 (m,1H),3.71 (m,1H), 4.06
(d,1H,J=8.5Hz), 4.29 (d,1H,J=8.5Hz),4.36 (d,1H,J=
7.6Hz), 4.71 (d,1H,J=3.9Hz), 4.83 (br,1H),5.01 (d,
1H,J=9.9Hz), 5.10 (dd,1H,J=1.7Hz,17.0Hz), 5.61 (d,
1H,J=7.6Hz),5.83 (m,1H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.61
(t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:578 (MH+)
【0483】工程3:10-アリル-4-O-ブタノイル-13-
O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(t
ert-ブチルジメチルシリル)オキシ-3-(2-フリル)プロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-
7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物および (3R,4R)−1−
(tert−ブトキシカルボニル)-3-(2-フリル)-3-(te
rt-ブチルジメチルシリル)オキシ-2-アゼチジノンを実
施例1の工程8と同様に反応させ標記化合物を無色の非
晶質固体として得た。
【0484】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.17 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.01 (t,3H,J=7.5Hz),
1.21 (s,3H), 1.23 (s,3H), 1.28 (s,9H), 1.55 (t,1H,
J=7.5Hz),1.72 (s,3H), 1.78-1.87 (m,3H), 2.14 (d,1
H,J=15.9Hz), 2.11-2.24 (m,3H),2.39-2.48 (m,2H), 2.
65 (m,1H), 2.72 (m,1H), 2.99 (m,1H),3.69 (t,1H,J=
6.8Hz), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz), 4.28 (d,1H,J=7.6Hz),
4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.72 (s,2H), 5.03 (d,1H,J=10.
0Hz),5.12 (d,1H,J=17.1Hz), 5.23 (d,1H,J=10.0Hz),
5.33 (d,1H,J=10.0Hz),5.65 (d,1H,J=7.6Hz), 5.83 (m,
1H), 6.21 (m,2H), 6.37 (m,1H),7.37 (s,1H), 7.48
(t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:946 (MH+)
【0485】工程4:4-O-ブタノイル-13-O-[(2R,3R)
-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチル
ジメチルシリル)オキシ-3-(2-フリル)プロピオニル]-1
0-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メ
チレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンII
I 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0486】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.15 (s,3
H), 0.02 (s,3H), 0.80 (s,9H), 1.01 (t,3H,J=7.5Hz),
1.19 (s,3H), 1.20 (s,3H), 1.29 (s,9H), 1.48 (m,1
H), 1.55 (m,1H),1.81 (s,3H), 1.82 (m,2H), 2.08-2.2
0 (m,3H), 2.30-2.55 (m,10H),2.66-2.72 (m,2H), 3.70
(s,4H), 3.75 (m,1H), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz),4.28 (d,
1H,J=7.3Hz), 4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.72 (s,2H),5.22
(d,1H,J=10.0Hz), 5.34 (d,1H,J=10.0Hz), 5.64 (d,1
H,J=7.3Hz),6.19 (m,1H), 6.21 (s,1H), 6.35 (m,1H),
7.38 (s,1H),7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5H
z), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1018 (MH+)
【0487】工程5:4-O-ブタノイル-13-O-[(2R,3R)
-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-フリル)-2-
ヒドロキシプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチ
ル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエ
チル)-19-ノルバッカチン III 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0488】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.98 (t,3
H,J=7.5Hz), 1.21 (s,6H), 1.28 (s,9H), 1.48 (m,1H),
1.55 (m,1H), 1.77 (m,2H), 1.80 (s,3H), 1.88 (s,1
H),2.10 (d,1H,J=15.6Hz), 2.20 (m,2H), 2.30-2.70
(m,12H), 3.70 (s,4H),3.74 (m,1H), 4.06 (d,1H,J=8.5
Hz), 4.28 (d,1H,J=7.5Hz),4.29 (d,1H,J=8.5Hz), 4.69
(s,2H), 5.18 (d,1H,J=10.0Hz),5.32 (d,1H,J=10.0H
z), 5.64 (d,1H,J=7.5Hz), 6.21 (m,1H), 6.32 (s,1H),
6.36 (s,1H), 7.41 (s,1H), 7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.5
9 (t,1H,J=7.5Hz),8.17 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:904 (MH+)
【0489】実施例25
【0490】
【化65】
【0491】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカルボ
ニル-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 実施例21の工程2で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0492】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.10 (s,3H), 0.77 (s,9H), 1.22 (s,3H), 1.24
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.33 (m,3H), 1.54 (m,1H), 1.59
(s,1H), 1.74 (s,3H),1.83 (br,1H), 2.14 (d,1H,J=1
5.9Hz), 2.18-2.27 (m,3H),2.42 (dt,1H,J=4.5Hz,15.9H
z), 2.55 (dd,1H,J=9.3Hz,15.5Hz), 3.00 (m,1H),3.69
(t,1H,J=6.9Hz), 4.11 (d,1H,J=8.5Hz), 4.27 (m,1H),
4.32 (m,2H),4.46 (s,1H), 4.49 (m,1H), 4.77 (d,1H,J
=4.0Hz), 5.03 (d,1H,J=10.0Hz),5.10 (d,1H,J=17.1H
z), 5.28 (d,1H,J=10.0Hz), 5.43 (d,1H,J=10.0Hz),5.6
8 (d,1H,J=7.6Hz), 5.82 (m,1H), 6.18 (m,1H), 7.28-
7.40 (m,5H),7.46 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5H
z), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:958 (MH
【0493】工程2: 13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブ
トキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリ
ル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ
-4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバ
ッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0494】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.12 (s,3H), 0.77 (s,9H), 1.20 (s,3H), 1.21
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.35 (m,3H), 1.50 (m,1H), 1.54
(s,1H), 1.82 (s,4H),2.12-2.20 (m,4H), 2.30-2.59
(m,9H), 3.70 (s,4H), 3.75 (m,1H),4.10 (m,1H), 4.29
(m,1H), 4.33 (m,2H), 4.46 (s,1H), 4.52 (m,1H),4.7
9 (s,1H), 5.29 (m,1H), 5.42 (m,1H), 5.68 (d,1H,J=
7.6Hz),6.16 (m,1H), 7.28-7.37 (m,5H), 7.46 (t,2H,J
=7.5Hz),7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1031 (MH+)
【0495】工程3:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-
O-エトキシカルボニル-7β,8β-メチレン-10-(2-モル
ホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0496】融点:115-120 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s,3H), 1.23 (s,3
H), 1.31 (s,9H), 1.49 (m,1H), 1.52 (m,1H),1.77 (s,
3H), 1.76 (s,1H), 2.14 (d,1H,J=15.9Hz), 2.20 (m,3
H),2.31-2.59 (m,9H), 3.70 (s,4H), 3.73 (m,1H), 4.0
8 (d,1H,J=8.5Hz),4.10 (m,1H), 4.32 (m,3H), 4.58
(s,1H), 4.78 (s,1H), 5.26 (m,1H),5.36 (m,1H), 5.68
(d,1H,J=7.6Hz), 6.09 (s,1H), 7.28-7.45 (m,5H),7.4
9 (t,2H,J=7.5Hz), 7.59 (t,1H,J=7.5Hz), 8.15 (d,2H,
J=7.5Hz). MS-FAB:917 (MH+)
【0497】実施例26
【0498】
【化66】
【0499】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-O-メトキシアセチ
ル-7β,8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 実施例22の工程2で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0500】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.28 (s,3H), 0.73 (s,9H), 1.22 (s,3H), 1.24
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.54 (m,1H), 1.58 (s,1H), 1.76
(s,3H), 1.79 (br,1H),2.14 (m,2H), 2.22 (m,2H), 2.
43 (dd,1H,J=7.7Hz,15.4Hz), 2.49 (m,1H),2.99 (m,1
H), 3.59 (s,3H), 3.70 (m,1H), 4.11 (d,1H,J=8.5Hz),
4.12 (d,1H,J=16.0Hz), 4.30 (d,1H,J=7.6Hz), 4.31
(d,1H,J=8.5Hz),4.62 (s,1H), 4.80 (d,1H,J=2.5Hz),
4.91 (d,1H,J=16.0Hz),5.03 (d,1H,J=10.0Hz), 5.10
(d,1H,J=17.1Hz), 5.29 (d,1H,J=10.0Hz),5.68 (d,1H,J
=7.6Hz), 5.82 (m,1H), 6.09 (m,1H), 6.21 (m,1H),7.2
8-7.36 (m,5H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=
7.5Hz),8.10 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:958 (MH+)
【0501】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7-デオキシ-4-O-メトキシアセチル-7β,8
β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカ
チンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0502】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (s,3
H), -0.28 (s,3H), 0.73 (s,9H), 1.19 (s,3H), 1.20
(s,3H),1.31 (s,9H), 1.49 (m,1H), 1.53 (m,1H), 1.80
(s,1H), 1.83 (s,3H),2.05-2.23 (m,4H), 2.30-2.60
(m,9H), 3.59 (s,3H), 3.70 (s,4H),3.78 (m,1H), 4.09
(d,1H,J=8.5Hz), 4.17 (d,1H,J=17.3Hz), 4.32 (m,2
H),4.62 (s,1H), 4.82 (m,1H), 4.93 (d,1H,J=17.3Hz),
5.29 (d,1H,J=10.0Hz),5.68 (d,1H,J=7.6Hz), 6.03
(m,1H), 6.20 (t,1H,J=8.0Hz),7.35-7.36 (m,5H), 7.48
(t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz),8.10 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:1031 (MH+)
【0503】工程3:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-4-
O-メトキシアセチル-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホ
リノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0504】融点:115-120 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.19 (s,6H), 1.31 (s,9
H), 1.49 (m,1H), 1.55 (m,1H), 1.80 (s,4H),2.14 (d,
1H,J=15.9Hz), 2.22 (m,3H), 2.30-2.60 (m,9H), 3.50
(s,3H),3.70 (s,4H), 3.78 (m,1H), 4.09 (d,1H,J=8.5H
z), 4.12 (m,1H),4.30 (s,2H), 4.64 (m,1H), 4.68 (s,
1H), 4.78 (s,1H), 5.31 (br,1H),5.55 (d,1H,J=10.0H
z), 5.68 (d,1H,J=7.6Hz), 6.19 (m,1H),7.28-7.43 (m,
5H), 7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz),8.10
(d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:917 (MH+)
【0505】実施例27
【0506】
【化67】
【0507】工程1:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセ
トキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-
O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 実施例23の工程2で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0508】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.32 (s,3
H), -0.14 (s,3H), 0.73 (s,9H), 1.22 (s,6H), 1.24
(s,9H),1.36 (t,1H,J=7.5Hz), 1.54 (m,1H), 1.62 (s,1
H), 1.72 (s,3H),1.84 (br,1H), 2.08 (m,1H), 2.20
(m,3H), 2.41-2.48 (m,2H), 2.78 (m,2H),2.99 (m,1H),
3.68 (m,1H), 4.08 (d,1H,J=8.5Hz), 4.24 (d,1H,J=7.
6Hz),4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.47 (s,1H), 4.72 (s,1
H), 5.03 (d,1H,J=10.0Hz),5.10 (d,1H,J=17.1Hz), 5.2
9 (m,1H), 5.42 (m,1H), 5.68 (d,1H,J=7.6Hz),5.82
(m,1H), 6.25 (br,1H), 7.28-7.40 (m,5H), 7.48 (t,2
H,J=7.5Hz),7.58 (m,1H), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:942(MH+)
【0509】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モル
ホリノエチル )-4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチン
III 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0510】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.32 (s,3
H), -0.14 (s,3H), 0.75 (s,9H), 1.20 (s,3H), 1.23
(s,3H),1.26 (s,9H), 1.36 (t,1H,J=7.5Hz), 1.49 (m,1
H), 1.54 (m,1H),1.80 (s,3H), 1.84 (br,1H), 2.09-2.
20 (m,4H), 2.30-2.56 (m,9H),2.78 (m,2H), 3.70 (s,4
H), 3.72 (m,1H), 4.08 (d,1H,J=8.5Hz),4.26 (d,1H,J=
7.6Hz), 4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.47 (s,1H), 4.72 (s,
1H),5.26 (m,1H), 5.41 (m,1H), 5.61 (d,1H,J=7.6Hz),
6.22 (m,1H),7.28-7.40 (m,5H), 7.48 (t,2H,J=7.5H
z), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz),8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1015 (MH+)
【0511】工程3:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピ
オニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-4-O-プロ
ピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0512】融点:120-125 ℃1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s,3H), 1.23 (s,3
H), 1.25 (m,3H), 1.26 (s,9H), 1.49 (m,1H),1.54 (m,
1H), 1.78 (s,3H), 1.87 (s,1H), 2.09-2.20 (m,4H),2.
30-2.59 (m,9H), 2.68 (m,2H), 3.70 (m,4H), 3.72 (m,
1H),4.05 (d,1H,J=8.5Hz), 4.22 (d,1H,J=7.6Hz), 4.31
(d,1H,J=8.5Hz),4.60 (s,1H), 4.70 (s,1H), 5.26 (m,
1H), 5.64 (d,1H,J=7.6Hz),6.22 (m,1H), 7.31-7.39
(m,5H), 7.50 (t,2H,J=7.5Hz),7.60 (t,1H,J=7.5Hz),
8.17 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:901 (MH+)
【0513】実施例28
【0514】
【化68】
【0515】工程1:10-アリル-4-O-ブタノイル-13-
O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(t
ert-ブチルジメチルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオ
ニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,
8β-メチレン-19-ノルバッカチンIII 実施例24の工程2で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0516】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.32 (s,3
H), -0.12 (s,3H), 0.73 (s,9H), 1.04 (t,3H,J=7.5H
z),1.22 (s,6H), 1.26 (s,12H), 1.55 (m,1H), 1.58
(m,1H), 1.72 (s,3H),1.78-1.92 (m,3H), 2.10-2.25
(m,4H), 2.41-2.49 (m,2H), 2.64 (m,1H),2.80 (m,1H),
2.99 (m,1H), 3.69 (t,1H,J=6.7Hz), 4.08 (d,1H,J=8.
5Hz),4.29 (d,1H,J=7.6Hz), 4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.4
8 (s,1H), 4.72 (s,1H),5.03 (d,1H,J=10.0Hz), 5.10
(d,1H,J=17.1Hz), 5.29 (m,1H), 5.42 (m,1H),5.65 (d,
1H,J=7.6Hz), 5.82 (m,1H), 6.23 (m,1H), 7.28-7.40
(m,5H),7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz),
8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:956 (MH
【0517】工程2:4−O-ブタノイル-13-O-[(2R,3
S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチ
ルジメチルシリル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-1
0-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メ
チレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンII
I 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0518】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.32 (s,3
H), -0.12 (s,3H), 0.73 (s,9H), 1.06 (t,3H,J=7.5H
z),1.20 (s,3H), 1.23 (s,3H), 1.27 (s,9H), 1.48 (m,
1H), 1.56 (m,1H),1.80 (s,3H), 1.82-1.98 (m,3H), 2.
08-2.23 (m,4H), 2.30-2.58 (m,9H),2.68 (m,1H), 2.80
(m,1H), 3.69 (s,4H), 3.75 (m,1H),4.09 (d,1H,J=8.5
Hz), 4.29 (d,1H,J=7.6Hz), 4.31 (d,1H,J=8.5Hz),4.48
(s,1H), 4.72 (d,1H,J=4.0Hz), 5.29 (m,1H), 5.41
(d,1H,J=8.6Hz),5.66 (d,1H,J=7.6Hz), 6.21 (m,1H),
7.28-7.40 (m,5H),7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J
=7.5Hz), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1029 (MH+)
【0519】工程3:4-O-ブタノイル-13-O-[(2R,3S)
-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-
フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル
-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチ
ル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、標記化合物を無色の固体として得た。
【0520】融点:115-120 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.93 (m,3H), 1.20 (s,3
H), 1.21 (s,3H), 1.28 (s,9H), 1.46 (m,1H),1.55 (m,
1H), 1.64-1.75 (m,2H), 1.76 (s,3H), 1.88 (br,1H),
2.10-2.22 (m,4H), 2.30-2.60 (m,9H), 2.65 (m,2H),
3.70 (s,4H),3.72 (m,1H), 4.05 (d,1H,J=8.5Hz), 4.26
(d,1H,J=7.6Hz),4.29 (d,1H,J=8.5Hz), 4.60 (s,1H),
4.70 (s,1H), 4.76 (br,1H),4.79 (br,1H), 5.64 (d,1
H,J=7.6Hz), 6.19 (m,1H), 7.28-7.40 (m,5H),7.50 (t,
2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.17 (d,2H,J=7.5
Hz). MS-FAB:915 (MH+)
【0521】実施例29
【0522】
【化69】
【0523】工程1:10-デアセトキシ-7-デオキシ-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-13-O-ト
リエチルシリル-19-ノルバッカチンIII 実施例19の工程1で得た化合物を実施例1の工程10
と同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体とし
て得た。
【0524】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.66 (6H,
q,J=7.8Hz), 1.01 (9H,t,J=7.8Hz), 1.12 (3H,s), 1.15
(3H,s),1.25-1.56 (3H,m), 1.77 (1H,s), 1.89 (3H,d,
J=1.0Hz), 2.27 (3H,s),2.04-2.63 (12H,m), 3.71 (4H,
m), 4.16 (2H,ABq,J=8.3Hz),4.29 (1H,d,J=8.8Hz), 4.5
3 (1H,d,J=3.9Hz), 4.87 (1H,t,J=7.3Hz),7.47 (2H,t,J
=7.8Hz), 7.60 (1H,t,J=7.3Hz), 8.11 (2H,d,J=6.8Hz).
【0525】工程2:10-デアセトキシ-7-デオキシ-1-
O-ジメチルシリル-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリ
ノエチル)-13-O-トリエチルシリル-19-ノルバッカチン
III 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0526】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.22 (d,3
H,J=2.7Hz), 1.10 (d,3H,J=2.7Hz), 0.69 (m,6H),1.27
(t,9H,J=7.5Hz), 1.09 (s,3H), 1.18 (s,3H), 1.26 (m,
1H),1.49 (m,2H), 1.89 (s,3H), 2.05 (d,1H,J=15.9H
z), 2.19 (m,1H),2.28 (s,3H), 2.35 (m,4H), 2.46 (m,
6H), 2.53 (m,1H), 3.68 (m,1H),3.71 (m,4H), 4.12
(d,1H,J=8.5Hz), 4.24 (m,2H), 4.53 (m,1H),4.75 (d,1
H,J=4.0Hz), 4.91 (t,1H,J=8.0Hz), 5.69 (d,1H,J=7.8H
z),7.45 (t,2H,J=7.5Hz), 7.57 (t,1H,J=7.5Hz), 8.10
(m,2H). MS-FAB:796 (MH+)
【0527】工程3:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-7β,8β-メチレン-10-
(2-モルホリノエチル)-13-O-トリエチルシリル-19-ノ
ルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0528】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.78 (m,6H), 1.03
(s,3H),1.08 (t,9H,J=7.5Hz), 1.18 (s,3H), 1.55 (m,
1H), 1.90 (s,3H),2.15 (m,3H), 2.35-2.50 (m,7H), 2.
55 (m,3H),2.68 (dd,1H,J=2.9Hz,15.3Hz), 3.49 (s,1
H), 3.70 (m,5H),4.00 (d,1H,J=7.2Hz), 4.12 (d,1H,J=
7.5Hz), 4.17 (d,1H,J=7.5Hz),4.57 (m,1H), 4.68 (m,1
H), 5.77 (d,1H,J=7.2Hz), 7.46 (t,2H,J=7.5Hz),7.58
(t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:754 (MH+)
【0529】工程4:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-7β,8β-メチレン-10-
(2-モルホリノエチル)-4-O-プロピオニル-13-O-トリ
エチルシリル-19-ノルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例2の工程3の塩化シク
ロプロパンカルボニルを塩化プロピオニルに代えて同様
に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0530】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.69 (m,6H),1.02
(t,9H,J=7.5Hz), 1.09 (s,3H), 1.18 (s,3H), 1.24 (t,
3H,J=7.5Hz),1.48 (m,2H), 2.07 (d,1H,J=15.8Hz), 2.1
7 (m,1H), 2.34 (m,3H),2.46 (m,7H), 2.54 (m,1H), 2.
62 (m,2H), 2.67 (m,1H),3.68 (t,1H,J=6.0Hz), 3.72
(m,4H), 4.13 (d,1H,J=8.3Hz),4.21 (d,1H,J=7.7Hz),
4.24 (d,1H,J=8.3Hz), 4.52 (m,1H),4.71 (d,1H,J=4.0H
z), 4.91 (t,1H,J=8.2Hz), 5.69 (d,1H,J=7.7Hz),7.46
(t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:810 (MH+)
【0531】工程5:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)
-4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0532】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.07 (s,3
H), 1.15 (s,3H), 1.21 (t,3H,J=7.5Hz), 1.52 (m,1H),
1.92 (s,3H),2.10 (d,1H,J=15.8Hz), 2.22 (m,2H), 2.
32-2.70 (m,13H), 3.70 (m,5H),4.03 (d,1H,J=8.5Hz),
4.30 (d,1H,J=8.5Hz), 4.37 (d,1H,J=7.8Hz),4.71 (d,1
H,J=3.9Hz), 4.81 (d,1H,J=7.5Hz), 5.61 (d,1H,J=7.8H
z),7.48 (t,2H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14
(m,2H). MS-FAB:637 (MH+)
【0533】工程6:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニ
ルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デ
オキシ-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-4-
O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例10の工程5と同様に
反応させ、次いで実施例1の工程9と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0534】融点:135-140 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,9H), 1.21 (s,3
H), 1.26 (s,3H), 1.33 (s,3H),1.44 (t,3H,J=7.5Hz),
1.57 (m,1H), 1.72 (s,3H), 2.13 (d,1H,J=15.6Hz),2.1
8 (m,2H), 2.30-2.49 (m,10H), 2.57 (m,1H), 2.77 (m,
1H), 2.94 (m,1H),3.70 (m,4H), 3.72 (m,1H), 4.08
(d,1H,J=8.3Hz), 4.23 (d,1H,J=7.6Hz),4.33 (d,1H,J=
8.3Hz), 4.72 (m,1H), 4.99 (d,1H,J=9.9Hz),5.49 (d,1
H,J=9.9Hz), 5.67 (d,1H,J=7.6Hz), 6.31 (m,1H),7.33-
7.40 (m,5H), 7.50 (t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5
Hz),8.19 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:915(MH+)
【0535】実施例30
【0536】
【化70】
【0537】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-4-O-プロピオニル-13-O-トリエチルシリル-
7-O-トリフルオロメタンスルホニルバッカチンIII 実施例6の工程7で得た化合物を実施例1の工程5と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0538】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.65 (m,6
H), 0.99 (m,9H), 1.13 (s,3H), 1.10 (s,3H), 1.13
(s,3H),1.28 (t,3H,J=7.5Hz), 1.80 (s,3H), 1.88 (s,3
H), 2.08 (m,1H),2.20 (m,2H), 2.42 (m,1H), 2.62 (m,
2H), 2.80 (m,2H), 4.10 (m,2H),4.18 (d,1H,J=8.3Hz),
4.30 (d,1H,J=8.3Hz), 4.90 (m,2H),5.00 (d,1H,J=10.
0Hz), 5.08 (d,1H,J=17.0Hz),5.60 (dd,1H,J=7.3Hz,10.
7Hz), 5.65 (d,1H,J=7.4Hz), 5.75 (m,1H),7.46 (t,2H,
J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.09 (d,2H,J=7.5H
z).
【0539】工程2:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-プロピオ
ニル-13-O-トリエチルシリル-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1 8の工程3と同様に
反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0540】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.65 (m,6
H), 1.00 (t,9H,J=7.8Hz), 1.13 (s,3H), 1.15 (s,3H),
1.23 (t,3H,J=7.4Hz), 1.50 (m,1H), 1.80 (s,3H), 2.0
8-2.21 (m,5H),2.28 (dd,1H,J=8.8Hz,15.1Hz), 2.46 (d
t,1H,J=4.4Hz, 15.6Hz),2.60 (m,2H), 2.96 (m,1H), 3.
69 (m,1H), 4.06 (d,1H,J=8.5Hz),4.21 (d,1H,J=7.8H
z), 4.29 (d,1H,J=8.5Hz), 4.70 (d,1H,J=3.9Hz),4.88
(t,1H,J=8.0Hz), 4.99 (d,1H,J=9.7Hz), 5.08 (dd,1H,J
=2.0Hz,17.1Hz),5.57 (d,1H,J=7.8Hz), 5.80 (m,1H),
7.46 (t,2H,J=7.5Hz),7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.11 (d,2
H,J=7.5Hz). MS-FAB:678 (MH+)
【0541】工程3:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-プロピオ
ニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0542】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.15 (s,3H), 1.26 (t,3H,J=7.4Hz), 1.50 (m,1H),
1.86 (s,3H), 2.08 (d,1H,J=16.1Hz), 2.21 (m,3H),2.3
1 (dd,1H,J=7.3Hz,15.6Hz), 2.46 (dt,1H,J=4.4Hz,16.1
Hz), 2.68 (m,1H),2.72 (m,1H), 2.99 (m,1H), 3.70 (d
d,1H,J=6.2Hz,7.5Hz),4.05 (d,1H,J=8.5Hz), 4.31 (d,1
H,J=8.5Hz), 4.35 (d,1H,J=7.2Hz),4.70 (d,1H,J=3.9H
z), 4.82 (br,1H), 4.99 (d,1H,J=9.7Hz),5.08 (d,1H,J
=17.1Hz), 5.60 (d,1H,J=7.2Hz), 5.83 (m,1H),7.46
(t,2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:564 (MH+)
【0543】工程4:10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(te
rt-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル
-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセ
チル-7- デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-プロピオニ
ル-19-ノルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物および参考例3の工程2で得た
化合物を実施例10の工程5と同様に反応させた後、得
られた10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカ
ルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)オキ
シ-2-メチル-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキ
シ-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-
プロピオニル-19-ノルバッカチン IIIと10-アリル-13-
O-(tert-ブトキシカルボニル)-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-4-O-プロピオ
ニル-19-ノルバッカチン IIIの混合物をテトラヒドロフ
ラン5mlに溶解し、テトラ-n-ブチルアンモニウムフルオ
リド(1Mテトラヒドロフラン溶液) 345 ml を0℃で
加えて同温で10分間反応した。反応液を酢酸エチルで希
釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水の順に
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=3:7( v/v))に
より精製し標記化合物 50 mgを無色の非晶質固体として
得た。
【0544】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.12 (s,9
H), 1.23 (s,3H), 1.32 (s,3H), 1.43 (t,3H,J=7.3Hz),
1.58 (m,1H), 1.65 (s,3H), 2.12 (d,1H,J=15.9Hz), 2.
17 (m,2H),2.42 (m,3H), 2.73 (m,1H), 2.98 (m,2H),
3.59 (br,1H), 3.68 (m,1H),4.05 (d,1H,J=8.5Hz), 4.2
1 (d,1H,J=7.8Hz), 4.32 (d,1H,J=8.5Hz),4.70 (d,1H,J
=3.9Hz), 4.98 (m,2H), 5.06 (d,1H,J=17.1Hz),5.50
(d,1H,J=9.8Hz), 5.62 (d,1H,J=7.8Hz), 5.78 (m,1H),
6.31 (m,1H), 7.33 (m,5H), 7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.5
8 (t,1H,J=7.5Hz),8.19 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:842 (MH+)
【0545】工程5:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニ
ルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デ
オキシ−7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチ
ル)-4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ、標記化合物(実施例29の工程6で得た化合
物)を無色の固体として得た。
【0546】実施例31
【0547】
【化71】
【0548】工程1:10-デアセトキシ-7-デオキシ-7
β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバ
ッカチンIII 実施例29の工程1で得た化合物を実施例1の工程7と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0549】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.11 (s,3H), 1.52 (m,1H), 1.92 (s,3H), 2.00-2.
10 (m,2H),2.18 (m,1H), 2.23 (m,1H), 2.30-2.60 (m,1
0H), 3.68 (m,4H), 3.71 (m,1H),4.02 (d,1H,J=8.3Hz),
4.28 (d,1H,J=7.6Hz), 4.36 (d,1H,J=8.3Hz),4.71 (m,
1H), 4.80 (t,1H,J=7.5Hz), 5.60 (d,1H,J=7.6Hz),7.49
(t,2H,J=7.5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J
=7.5Hz). MS-FAB:623 (MH+)
【0550】工程2:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニル
プロピオニル]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-7β,8β-
メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチン
III 上記工程1で得た化合物を実施例10の工程5と同様に
反応させ、次いで実施例1の工程9と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0551】融点:140-145 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s,9H), 1.19 (s,3
H), 1.21 (s,3H), 1.30 (s,3H), 1.59 (m,1H),1.70 (s,
3H), 2.10 (d,1H,J=15.6Hz), 2.17 (m,2H), 2.30-2.45
(m,10H),2.57 (m,2H), 2.60 (s,3H), 2.30-2.45 (m,10
H), 3.65 (m,4H), 3.70 (m,1H),4.02 (d,1H,J=8.3Hz),
4.26 (d,1H,J=7.6Hz), 4.30 (d,1H,J=8.3Hz),4.76 (m,1
H), 5.00 (d,1H,J=9.9Hz), 5.49 (d,1H,J=9.9Hz),5.63
(d,1H,J=7.6Hz), 6.31 (m,1H), 7.31 (m,5H), 7.49 (t,
2H,J=7.5Hz),7.53 (t,1H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:901 (MH+)
【0552】実施例32
【0553】
【化72】
【0554】工程1:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-1-O-ジメチルシリル-4-O-エトキシカルボ
ニル-7β,8β-メチレン-10-(2-モルホリノエチル)-13-
O-トリエチルシリル-19-ノルバッカチンIII 実施例29の工程3で得た化合物を実施例9の工程3と
同様に反応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0555】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.24 (d,3
H,J=2.7Hz), 0.11 (d,3H,J=2.7Hz), 0.69 (m,6H),1.02
(t,9H,J=7.5Hz), 1.09 (s,3H), 1.18 (s,3H), 1.40 (t,
3H,J=7.2Hz),1.50 (m,1H), 1.72 (br,1H), 1.90 (s,3
H), 2.10 (d,1H,J=15.8Hz),2.17 (m,1H), 2.30-2.60
(m,12H), 3.68 (t,1H,J=4.5Hz), 3.72 (m,4H),4.13 (m,
1H), 4.24 (d,1H,J=8.5Hz), 4.29 (d,1H,J=7.7Hz), 4.4
0 (m,1H),4.53 (m,1H), 4.75 (d,1H,J=4.0Hz), 4.91
(t,1H,J=8.0Hz),5.69 (d,1H,J=7.7Hz), 7.46 (t,2H,J=
7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz),8.12 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:826 (MH+)
【0556】工程2:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-7β,8β-メチレン
-10-(2-モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0557】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06
(s,3H), 1.15 (s,3H), 1.38
(t,3H,J=7.3Hz), 1.50 (m,
2H),1.94 (s,3H), 2.12 (d,
1H,J=15.6Hz), 2.19 (m,1
H), 2.28−2.55 (m,12H),3.7
1 (m,4H), 3.76 (m,1H), 4.
03 (d,1H,J=8.7Hz), 4.20
(m,1H),4.30 (m,2H), 4.41
(d,1H,J=7.8Hz), 4.79 (m,2
H), 5.61 (d,1H,J=7.8Hz),
7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.60
(t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (m,
2H).
【0558】工程3: 13−O-[(2R,3S)-3-(tert-ブ
トキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フ
ェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-4-O-エトキシカルボニル-7β,8β-メチレン
-10-(2-モルホリノエチル )-19-ノルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例10の工程5と同様に
反応させ、次いで実施例1の工程9と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0559】融点:130-135 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s,3H), 1.21 (s,3
H), 1.26 (s,3H), 1.27 (s,9H), 1.39 (m,3H),1.48 (m,
1H), 1.52 (m,1H), 1.70 (s,3H), 2.13 (d,1H,J=16.1H
z),2.20-2.48 (m,12H), 2.53 (m,1H), 3.69 (m,4H), 3.
72 (m,1H), 4.09 (m,1H),4.12 (m,1H), 4.29 (d,1H,J=
6.9Hz), 4.35 (d,1H,J=8.8Hz), 4.43 (m,1H),4.79 (s,1
H), 5.04 (d,1H,J=9.9Hz), 5.65 (d,1H,J=10.3Hz),5.67
(d,1H,J=6.9Hz), 6.11 (br,1H), 7.29-7.40 (m,5H),7.
47 (t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (d,2
H,J=7.5Hz). MS-FAB:931 (MH+)
【0560】実施例33
【0561】
【化73】
【0562】10-アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロ
ピオニル ]-10-デアセトキシ-7-デオキシ-7β,8β-メチ
レン-19-ノルハ゛ッカチンIII 実施例18の工程5で得た化合物を実施例1の工程9と
同様に反応させて、 標記化合物を無色の固体として得
た。
【0563】融点:130-135 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.24 (s,3H), 1.26 (s,3
H), 1.27 (s,9H), 1.55 (m,1H), 1.71 (s,3H),2.08 (d,
1H,J=16.1Hz), 2.20 (m,2H), 2.38 (s,3H), 2.40 (m,2
H),2.99 (m,1H), 3.30 (br,1H), 3.69 (dd,1H,J=6.0Hz,
8.0Hz),4.03 (d,1H,J=8.5Hz), 4.21 (d,1H,J=7.8Hz),
4.29 (d,1H,J=8.5Hz),4.59 (s,1H), 4.73 (d,1H,J=3.5H
z), 5.00 (d,1H,J=10.0Hz),5.12 (d,1H,J=17.0Hz), 5.2
8 (m,1H), 5.38 (d,1H,J=9.0Hz),5.65 (d,1H,J=6.8Hz),
5.80 (m,1H), 6.25 (m,1H), 7.28-7.36 (m,5H),7.48
(t,2H,J=7.5Hz), 7.58 (t,1H,J=7.5Hz), 8.12 (d,2H,J=
7.5Hz). MS-FAB:813 (MH+)
【0564】実施例34
【0565】
【化74】
【0566】工程1:10-アリル-10-デアセトキシ-4-デ
アセチル-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-トリクロロ
エトキシカルボニル)-7-O-トリエチルシリルバッカチ
ンIII 実施例7の工程2で得た化合物 400 mg を実施例23の
工程1と同様に反応させ4位にプロピオニル基を導入し
た。得られた化合物を実施例2の工程4と同様に反応
し、シリカゲル薄層クロマトグラフィー( 展開溶媒;ク
ロロホルム:メタノール=95:5(v/v) )で精製し10
-アリル-10-デアセトキシ-4-デアセチル-4-O-プロピオ
ニルバッカチン IIIを得た。これを6 mlの乾燥した N,N
-ジメチルホルムアミドに溶解し、イミダゾール 140mg
と塩化トリエチルシラン 0.345 mlを0℃で加えて同温
で60分間反応した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和
塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を留去した。得られ
た残分を乾燥した12 ml のピリジンに溶解し、クロロギ
酸2,2,2-トリクロロエチル 0.345 mlを加えて60℃で1
時間攪拌した。0℃にて、酢酸エチルで希釈し、飽和塩
化アンモニウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を留去した。得られた
残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=8:2(v/v))で精製し標
記化合物372 mgを無色の非晶質固体として得た。
【0567】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.57 (m,6
H), 0.97 (t,9H,J=7.5Hz), 1.16 (s,6H), 1.31 (t,3H,J
=7.5Hz),1.62 (s,3H), 1.85 (s,3H), 1.89 (m,1H), 2.3
1 (m,1H), 2.37 (m,1H),2.50 (m,2H), 2.70 (m,2H), 2.
81 (m,1H), 3.91 (dd,1H,J=4.3Hz,10.4Hz),4.01 (d,1H,
J=7.1Hz), 4.18 (d,1H,J=8.5Hz), 4.30 (d,1H,J=8.5H
z),4.58 (dd,1H,J=6.5Hz,10.7Hz), 4.85 (AB type d,2
H,J=11.9Hz),4.91 (dd,1H,J=2.0Hz,9.5Hz), 5.02 (dd,1
H,J=1.6Hz,9.9Hz),5.10 (dd,1H,J=1.6Hz,16.9Hz),5.63
(d,1H,J=7.2Hz), 5.77 (m,1H),5.98 (m,1H), 7.47 (t,2
H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1H,J=7.5Hz),8.10 (d,2H,J=7.5H
z). MS-FAB:871(MH+)
【0568】工程2:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-(2-ヒドロキシエチル)-4-O-プロピオニル-13-O-(2,
2,2-トリクロロエトキシカルボニル)-7-O-トリエチル
シリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 11.4 g を 150 ml のテトラヒ
ドロフラン、100 mlのメタノール、50 mlの水の混合溶
媒に溶解し、N-メチルモルホリン-N-オキシド 7.67 g、
四酸化オスミウム水溶液(0.1 M 溶液) 13 mlを加えて室
温で 15 時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、
チオ硫酸ナトリウム水溶液、1規定塩酸、飽和食塩水の
順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を留
去した。残分を 100 ml のテトラヒドロフラン、100 ml
のメタノール、100 ml の水の混合溶媒に溶解し、メタ
過ヨウ素酸ナトリウム 14 g を加えて室温で3時間攪拌
した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和重曹水溶
液、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥して溶媒を留去した。得られた残分を乾燥した230
ml のメタノールに溶解し、水素化ホウ酸ナトリウム 49
5 mg を0℃で加えて同温で30分間攪拌し、さらに水素
化ホウ酸ナトリウム 495 ml を0℃で加えて同温で30
分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、冷飽和塩
化アンモニウム水溶液に注いだ。水層を酢酸エチルで抽
出し、あわせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥して溶媒を留去した。得られた残分
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘ
キサン:酢酸エチル=8:2(v/v) )で精製し標記化合
物 7.91 gを無色の非晶質固体として得た。
【0569】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60 (m,6
H), 0.99 (s,9H), 1.14 (s,6H), 1.32 (m,3H), 1.65
(s,3H),1.90 (m,3H), 1.95 (s,3H), 2.31 (m,1H), 2.40
(m,1H), 2.51 (m,1H),2.70 (m,2H), 3.61 (m,1H), 3.7
3 (m,1H), 4.06 (m,2H),4.18 (d,1H,J=8.5Hz), 4.32
(d,1H,J=8.5Hz), 4.59 (dd,1H,J=6.5Hz,10.7Hz),4.82
(AB type d,2H,J=12.0Hz), 4.91 (d,1H,J=9.7Hz),5.63
(d,1H,J=7.3Hz), 5.99 (t,1H,J=8.3Hz), 7.47 (t,2H,J=
7.5Hz),7.61 (t,1H,J=7.5Hz), 8.11 (m,2H). MS-FAB:875 (MH+)
【0570】工程3:10-デアセトキシ-4-デアセチル-4
-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-トリクロロエトキシカ
ルボニル)-7-O-トリエチルシリル-10-ビニルバッカチ
ンIII 上記工程2で得た化合物を実施例6の工程4と同様に反
応させ、次いで実施例6の工程5と同様に反応し、標記
化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0571】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.56 (m,6
H), 0.94 (t,9H,J=7.8Hz), 1.04 (s,3H), 1.16 (s,3H),
1.33 (t,3H,J=7.5Hz), 1.65 (s,3H), 1.90 (d,3H,J=1.0
Hz), 1.91 (m,1H),2.32 (m,1H), 2.38 (m,1H), 2.49
(m,1H), 2.71 (m,2H),4.08 (d,1H,J=7.3Hz), 4.16 (d,1
H,J=8.3Hz), 4.32 (d,1H,J=8.3Hz),4.51 (d,1H,J=2.5H
z), 4.56 (dd,1H,J=6.3Hz,10.7Hz),4.86 (AB type d,2
H,J=12.0Hz), 4.90 (d,1H,J=9.0Hz),5.06 (d,1H,J=17.5
Hz), 5.25 (m,1H), 5.63 (d,1H,J=7.3Hz),6.04 (t,1H,J
=8.0Hz), 6.60 (m,1H), 7.47 (t,2H,J=7.5Hz),7.61 (t,
1H,J=7.5Hz), 8.10 (m,2H). MS-FAB:857(MH+)
【0572】工程4:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-ホルミル-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-トリクロ
ロエトキシカルボニル)-7-O-トリエチルシリルバッカ
チン III 上記工程3で得た化合物 4.5 g を 80 ml のテトラヒド
ロフラン、80 ml のメタノール、80 ml の水の混合溶媒
に溶解し、N-メチルモルホリン-N-オキシド 3.07 g、四
酸化オスミウム水溶液(0.1 M 溶液) 15.7 mlを加えて
室温で 12 時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈
し、チオ硫酸ナトリウム水溶液、1規定塩酸、飽和食塩
水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒
を留去した。得られた残分を 80 ml のテトラヒドロフ
ラン、80 ml のメタノール、80 mlの水の混合溶媒に溶
解し、メタ過ヨウ素酸ナトリウム 5.6 g を加えて室温
で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、
飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥して溶媒を留去した。得られた残分を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=9:1(v/v) )で精製し標記化合物
3.09 g を無色の非晶質固体として得た。
【0573】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60 (m,6
H), 0.96 (s,3H), 0.97 (m,9H), 1.05 (s,3H),1.32 (t,
3H,J=7.5Hz), 1.62 (s,3H), 1.84 (s,3H), 1.91 (m,1
H),2.32 (m,2H), 2.52 (m,1H), 2.70 (m,2H), 3.48 (m,
1H),3.95 (d,3H,J=6.8Hz), 4.19 (m,1H), 4.32 (d,1H,J
=8.3Hz),4.60 (dd,1H,J=6.3Hz,10.5Hz), 4.84 (AB type
d,2H,J=12.0Hz),4.90 (m,1H), 5.63 (d,1H,J=5.6Hz),
6.04 (t,1H,J=8.0Hz),7.47 (t,2H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1
H,J=7.5Hz), 8.10 (m,2H), 10.23 (s,1H). MS-FAB:859 (MH+)
【0574】工程5:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-モルホリノメチル-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-
トリクロロエトキシカルボニル)-7-O-トリエチルシリ
ルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物 3.08 g を乾燥した 308 ml の
エタノールに溶解し、モルホリン 0.624ml、酢酸 0.41
ml を -20℃で加えた。この溶液に水素化シアノホウ酸
ナトリウム 55 mgを5分間隔で4回に分けて加えた。-2
0 ℃で25分間攪拌した後にモルホリン 0.936ml、酢酸
0.625 mlを -20 ℃で加え、6℃で15時間攪拌した。水
素化シアノホウ酸ナトリウム 225 mg さらにを加え、室
温で3時間反応した。0℃で反応液を酢酸エチルで希釈
し、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水の順に洗
浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を減圧留去し
た。得られた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=8:2(v/v) )
で精製し、標記化合物1.51 gを無色の非晶質固体として
得た。
【0575】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.60 (m,6
H), 0.97 (t,9H,J=7.5Hz), 1.12 (s,3H), 1.18 (s,3H),
1.32 (t,3H,J=7.5Hz), 1.62 (s,3H), 1.88 (m,1H), 1.9
8 (s,3H),2.30-2.40 (m,2H), 2.49 (m,4H), 2.70 (m,4
H),3.15 (dd,1H,J=3.5Hz,13.5Hz), 3.64 (m,4H), 4.05
(d,1H,J=7.3Hz),4.08-4.16 (m,2H), 4.32 (d,1H,J=8.3H
z), 4.60 (dd,1H,J=6.5Hz,10.5Hz),4.84 (AB type d,2
H,J=11.7Hz), 4.90 (d,1H,J=10.0Hz),5.61 (d,1H,J=6.8
Hz), 5.96 (t,1H,J=8.0Hz), 7.47 (t,2H,J=7.5Hz),7.61
(t,1H,J=7.5Hz), 8.10 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:930 (MH+)
【0576】工程6:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-モルホリノメチル-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-
トリクロロエトキシカルボニル) バッカチンIII 上記工程5で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応し、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0577】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s,3
H), 1.12 (s,3H), 1.32 (t,3H,J=7.5Hz), 1.72 (s,3H),
1.82 (m,1H), 1.91 (s,3H), 2.10 (m,1H), 2.32 (m,3
H), 2.59 (m,4H),2.70 (m,2H), 3.40 (dd,1H,J=8.0Hz,1
3.0Hz), 3.61 (m,4H), 4.00 (m,2H),4.19 (d,1H,J=8.5H
z), 4.31 (d,1H,J=8.5Hz), 4.49 (m,1H),4.82 (AB type
d,2H,J=11.7Hz), 4.94 (d,1H,J=7.8Hz),5.61 (d,1H,J=
7.3Hz), 5.96 (m,1H), 7.47 (t,2H,J=7.5Hz),7.61 (t,1
H,J=7.5Hz), 8.10 (d,2H,J=7.5Hz).
【0578】工程7:10-デアセトキシ-4-デアセチル-1
0-モルホリノメチル-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-
トリクロロエトキシカルボニル)-7-O-トリフルオロメ
タンスルホニルバッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程5と同様に反
応し、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0579】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.12 (s,3
H), 1.19 (s,3H), 1.31 (t,3H,J=7.3Hz), 1.79 (s,3H),
1.99 (s,3H), 2.20 (m,1H), 2.35 (m,2H), 2.42 (m,2
H), 2.59 (m,2H),2.70 (m,3H), 2.81 (m,1H), 3.18 (d
d,1H,J=4.0Hz,14.0Hz), 3.62 (m,4H),4.19 (m,2H), 4.2
7 (dd,1H,J=4.3Hz,8.3Hz), 4.35 (d,1H,J=8.3Hz),4.86
(AB type d,2H,J=12.0Hz), 4.88 (m,1H), 5.66 (m,1H),
5.98 (t,1H,J=8.3Hz), 7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.63 (t,
1H,J=7.5Hz),8.08 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:948 (MH
【0580】工程8:10−デアセトキシ-4-デアセチ
ル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-モルホリノメチル
-4-O-プロピオニル-13-O-(2,2,2-トリクロロエトキシ
カルボニル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程7で得た化合物を実施例18の工程3と同様に
反応し、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0581】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s,3
H), 1.16 (s,3H), 1.28 (t,3H,J=7.3Hz),1.51 (dd,1H,J
=5.4Hz,6.8Hz), 1.91 (s,3H), 1.95 (s,1H),2.10 (d,1
H,J=16.1Hz), 2.18 (m,1H), 2.35-2.50 (m,8H), 2.60-
2.72 (m,2H),3.36 (dd,1H,J=4.4Hz,13.2Hz), 3.64 (m,4
H), 3.80 (t,1H,J=5.4Hz),4.03 (d,1H,J=8.3Hz), 4.31
(d,1H,J=8.3Hz), 4.35 (d,1H,J=7.8Hz),4.69 (d,1H,J=
3.9Hz), 4.82 (d,1H,J=12.2Hz), 4.88 (d,1H,J=12.2H
z),5.60 (d,1H,J=7.8Hz), 5.90 (t,1H,J=7.8Hz), 7.49
(t,2H,J=7.5Hz),7.63 (t,1H,J=7.5Hz), 8.11 (m,2H). MS-FAB:799 (MH+)
【0582】工程9:10-デアセトキシ-4-デアセチル-7
-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-モルホリノメチル-4-
O-プロピオニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程8で得た化合物を実施例1の工程4と同様に反
応し、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0583】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.09 (s,3
H), 1.26 (t,3H,J=7.3Hz), 1.52 (m,1H), 1.80 (s,1H),
1.96 (s,3H), 2.10 (d,1H,J=16.1Hz), 2.22 (m,2H), 2.
32 (m,2H),2.45-2.70 (m,7H), 3.32 (dd,1H,J=4.9Hz,1
2.7Hz), 3.65 (m,4H),3.80 (m,1H), 4.05 (d,1H,J=8.8H
z), 4.30 (d,1H,J=8.8Hz),4.38 (d,1H,J=7.8Hz), 4.71
(s,1H), 4.79 (br,1H), 5.59 (d,1H,J=7.8Hz),7.49 (t,
2H,J=7.5Hz), 7.61 (t,1H,J=7.5Hz), 8.14 (d,2H,J=7.5
Hz). MS-FAB:623 (MH+)
【0584】工程10:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリ
ル)オキシ-3-フェニルプロピオニル]-10-デアセトキシ
-4-デアセチル-7-デオキシ-7β,8β-メチレン-10-モル
ホリノメチル-4-O-プロピオニル-19-ノルバッカチンII
I 上記工程9で得た化合物を実施例1の工程8と同様に反
応し、標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0585】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.31 (s,3
H), -0.13 (s,3H), 0.75 (s,9H), 1.18 (s,3H), 1.26
(s,3H),1.28 (s,9H), 1.37 (t,3H,J=7.5Hz), 1.54 (m,1
H), 1.81 (s,3H),1.92 (br,1H), 2.14 (d,1H,J=16.1H
z), 2.18 (m,2H),2.36 (dd,1H,J=5.0Hz,13.1Hz), 2.46
(m,2H), 2.53 (m,4H), 2.79 (m,2H),3.37 (dd,1H,J=5.2
Hz,13.1Hz), 3.66 (m,4H), 3.78 (m,1H),4.07 (d,1H,J=
8.5Hz), 4.28 (d,1H,J=7.8Hz), 4.34 (d,1H,J=8.5Hz),
4.48 (s,1H), 4.72 (d,1H,J=3.9Hz), 5.26 (br,1H), 5.
47 (d,1H,J=9.3Hz),5.66 (d,1H,J=7.8Hz), 6.24 (t,1H,
J=8.8Hz), 7.29-7.40 (m,5H),7.49 (t,2H,J=7.5Hz), 7.
58 (t,1H,J=7.5Hz), 8.15 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:1001 (MH+)
【0586】工程11:13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロ
ピオニル]-10-デアセトキシ-4-デアセチル-7-デオキシ-
7β,8β-メチレン-10-モルホリノメチル-4-O-プロピオ
ニル-19-ノルバッカチンIII 上記工程10で得た化合物を実施例1の工程9と同様に
反応し、標記化合物を無色の固体として得た。
【0587】融点:150-155 ℃ 1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.16 (s,3H), 1.24 (s,3
H), 1.26 (m,3H), 1.27 (s,9H), 1.52 (m,1H),1.79 (s,
3H), 1.92 (s,1H), 2.08 (d,1H,J=16.1Hz), 2.19 (m,2
H),2.38-2.42 (m,4H), 2.50 (m,4H), 2.65 (m,2H),3.35
(dd,1H,J=5.0Hz,13.1Hz), 3.65 (m,4H), 3.76 (m,1H),
4.04 (d,1H,J=8.8Hz), 4.23 (d,1H,J=7.8Hz), 4.31 (d,
1H,J=8.8Hz),4.61 (br,1H), 4.69 (d,1H,J=3.9Hz), 5.2
6 (br,1H), 5.34 (d,1H,J=9.3Hz),5.62 (d,1H,J=7.8H
z), 6.23 (br,1H), 7.31-7.41 (m,5H),7.51 (t,2H,J=7.
5Hz), 7.60 (t,1H,J=7.5Hz), 8.16 (d,2H,J=7.5Hz). MS-FAB:887 (MH+)
【0588】実施例35
【0589】
【化75】
【0590】工程1:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-1- O- ジメ
チルシリル-4- O-(エトキシカルボニル)-13- O- トリ
エチルシリルバッカチンIII 実施例2の工程2で得た化合物を実施例2の工程3と同
様に塩化シクロプロパンカルボニルの代わりにクロロぎ
酸エチルを用い反応させ標記化合物を無色の非晶質固体
として得た。
【0591】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.26 (d, 3
H, J = 3 Hz), 0.09 (d, 3H, J = 3 Hz), 0.68 (m, 6
H),1.02 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.08 (s, 3H), 1.13 (s,
3H),1.39 (t, 3H, J = 7 Hz),1.80 (s, 3H), 1.84 (s,
3H), 2.20 (m, 1H),2.30 (d, 1H, J = 9 Hz), 2.99 (m,
1H), 3.61 (t, 1H, J = 7 Hz),4.14 (m, 2H), 4.36
(m, 2H), 4.59 (m, 1H), 4.99 (m, 2H), 5.09 (m, 2H),
5.72 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.83 (m, 1H), 5.85 (d, 1
H, J = 7 Hz),6.00 (dd, 1H, J = 6, 10 Hz), 7.48 (t,
2H, J = 8 Hz),7.58 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.15 (d, 2
H, J = 8 Hz). MS-FAB : 753 (MH+).
【0592】工程2:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-4- O-(エト
キシカルボニル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0593】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.08 (s, 3
H), 1.10 (s, 3H), 1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.82 (s,
3H),1.85 (d, 3H, J = 1.5 Hz), 2.05 (s, 3H), 2.23-
2.32 (m, 2H),2.36 (dd, 1H, J = 7, 16 Hz), 2.99 (m,
1H), 3.68 (m, 1H), 4.22 (m, 1H),4.29 (m, 2H), 4.3
3 (m, 1H), 4.52 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.82 (br, 1H),
5.02 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.10 (dd, 1H, J = 1.5, 17
Hz),5.19 (d, 1H, J = 6 Hz), 5.77 (d, 1H, J = 10 H
z),5.82 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.83 (m, 1H), 6.01 (dd,
1H, J = 6 , 10 Hz),7.48 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.61
(t, 1H, J = 8 Hz), 8.14 (m, 2H). MS-FAB : 580 (MH+).
【0594】工程3:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル) オキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デア
セトキシ-4- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ
-4- O-(エトキシカルボニル)バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程8と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0595】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.33 (s, 3
H), -0.12 (s, 3H), 0.74 (s, 9H), 1.12 (s, 3H),1.26
(s, 3H), 1.33 (m, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.72 (s, 3
H), 1.88 (s, 3H),2.18 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.58
(dd, 1H, J = 7, 15 Hz),2.99 (m, 1H), 3.65 (t, 1H,
J = 7 Hz), 4.21 (d, 1H, J = 7 Hz),4.32 (m, 1H), 4.
38 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.45-4.53 (m, 3H),5.02(d, 1
H, J = 10 Hz), 5.03 (dd, 1H, J = 1.5, 17 Hz),5.19
(d, 1H, J = 5 Hz), 5.36 (d, 1H, J = 10 Hz),5.46
(d, 1H, J = 10 Hz), 5.80 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.86
(m, 1H),5.89 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.02 (dd, 1H, J =
6, 10 Hz),6.19 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.29-7.38 (m, 5
H), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz),
8.18 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB : 958 (MH+).
【0596】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4
- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-4- O-(エ
トキシカルボニル)-10-(2-モルホリノエチル) バッカチ
ンIII 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0597】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.33 (s, 3
H), -0.12 (s, 3H), 0.74 (s, 9H), 1.12 (s, 3H),1.24
(s, 3H), 1.33 (m, 3H), 1.35 (s, 9H), 1.79 (s, 3
H), 1.88 (s, 4H),2.10-2.64 (m, 11H), 3.69 (m, 4H),
3.80 (dd, 1H, J = 5, 7 Hz),4.21 (d, 1H, J = 7 H
z), 4.32 (m, 1H), 4.38 (d, 1H, J = 8 Hz),4.49-4.54
(m, 3H), 5.20 (d, 1H, J = 6 Hz), 5.37 (br, 1H),5.
47 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.77 (d, 1H, J = 10 Hz),5.8
9 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.33 (dd, 1H, J = 6, 10 Hz),
6.16 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.29-7.38 (m, 5H), 7.48
(t, 2H, J = 8 Hz),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.18 (d,
2H, J = 8 Hz). MS-FAB : 1031 (MH+).
【0598】工程5: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピ
オニル]-10- デアセトキシ-4- デアセチル-7- デオキシ
-6,7-ジデヒドロ-4- O-(エトキシカルボニル)-10-(2-
モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0599】融点:115-120 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s, 3H), 1.20 (s,
3H), 1.26 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.37 (s, 9H),1.68 (s,
3H), 1.80 (s, 1H), 1.83 (s, 3H), 2.25-2.60 (m, 11
H),3.68 (m, 4H), 3.79 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.19
(m, 1H),4.31 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.38 (m, 1H), 4.60
(m, 2H), 5.21 (m, 1H),5.28 (br, 1H), 5.48 (d, 1H,
J = 10 Hz), 5.74 (d, 1H, J = 10 Hz),6.08 (t, 1H,
J = 8 Hz), 7.29-7.46 (m, 5H), 7.48 (t, 2H, J = 8 H
z),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.11 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB : 917 (MH+).
【0600】実施例36
【0601】
【化76】
【0602】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3- フェニル
-2-(トリエチルシリル) オキシプロピオニル]-10- デア
セトキシ-4- デアセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ
-4- O-(エトキシカルボニル)バッカチンIII 実施例35の工程2で得た化合物を実施例4の工程1と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0603】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.47-0.69
(m, 6H), 0.85 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.12 (s, 3H), 1.2
4 (s, 3H),1.28 (s, 9H), 1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.
41 (s, 3H), 1.71 (s, 3H),1.89 (s, 3H), 2.13-2.29
(m, 2H), 2.54-2.60 (m, 1H), 2.96-3.03 (m, 1H),3.66
(t, 1H, J = 7 Hz), 4.24 (d, 1H, J = 7 Hz),4.43
(d, 1H, J = 8 Hz), 4.50 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.57-4.
67 (m, 2H),5.03-5.19 (m, 3H), 5.55 (d, 1H, J = 10
Hz), 5.78 (d, 1H, J = 10 Hz),5.81-5.91 (m, 1H), 6.
02 (dd, 1H, J = 6, 10 Hz),6.26 (t, 1H, J = 8 Hz),
7.28-7.47 (m, 7H), 7.57 (t, 1H, J = 8 Hz),8.15 (d,
2H, J = 8 Hz).
【0604】工程2:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチ
ル-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4- デ
アセチル-7- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-4- O-(エトキ
シカルボニル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0605】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.13 (s, 3
H), 1.24 (s, 3H), 1.33 (s, 9H), 1.39 (t, 3H, J = 7
Hz),1.41 (s, 3H), 1.59 (s, 3H), 1.86 (s, 3H), 2.2
2-2.32 (m, 2H),2.54-2.60 (m, 1H), 2.95-3.02 (m, 1
H), 3.61-3.64 (m, 2H),4.12 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.35
(d, 1H, J = 8 Hz), 4.45-4.50 (m, 2H),4.47 (d, 1H,
J = 8 Hz), 5.02-5.13 (m, 3H), 5.69 (d, 1H, J = 10
Hz),5.75-5.85 (m, 2H), 5.87 (d, 1H, J = 7 Hz),6.0
2 (dd, 1H, J = 6, 10 Hz), 6.17 (t, 1H, J = 8 Hz),
7.28-7.48 (m, 7H), 7.60 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.10
(d, 2H, J = 8 Hz).
【0606】工程3: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4- デアセチル-7
- デオキシ-6,7- ジデヒドロ-4- O-(エトキシカルボニ
ル)-10-(2-モルホリノエチル)バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0607】融点: 125-130 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s, 3H), 1.20 (s,
3H), 1.30 (s, 9H), 1.36 (t, 3H, J = 7.5 Hz),1.62
(s, 3H),1.80 (s, 3H), 2.20-2.60 (m, 10H), 3.65 (s,
4H),3.79 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.32 (d, 1H, J =
8.5 Hz), 4.48 (m, 2H),4.62 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 5.
09 (d, 1H, J = 10 Hz),5.28 (d, 1H, J = 5 Hz), 5.70
(d, 1H, J = 10 Hz),5.76 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.85
(d, 1H, J = 7 Hz),6.01 (dd, 1H, J = 5, 10 Hz), 6.1
3 (br, 1H), 7.29-7.42 (m, 5H),7.46 (t, 2H, J = 7.5
Hz), 7.59 (t, 1H, J = 7.5 Hz),8.09 (d, 2H, J = 7.
5 Hz) MS-FAB : 931(MH+).
【0608】実施例37
【0609】
【化77】
【0610】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3- フェニル
-2-(トリメチルシリル) オキシプロピオニル]-10- デア
セトキシ-7- デオキシ-7α- フルオロバッカチンIII 実施例5の工程4で得た化合物を実施例4の工程1と同
様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0611】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.09 (s, 9
H), 1.11 (s, 3H), 1.18 (s, 9H), 1.28 (s, 3H), 1.37
(s, 3H),1.62 (s, 3H), 1.71 (s, 3H), 2.32 (s, 3H),
2.08-3.03 (m, 6H),4.06 (t, 1H, J = 7 Hz), 4.20
(d, 1H, J = 7 Hz), 4.38 (s, 2H),4.56 (dd, 1H, J =
3, 47Hz), 4.99-5.12 (m, 4H),5.50 (d, 1H, J = 10 H
z), 5.74-5.81 (m, 2H), 6.35 (t, 1H, J = 8 Hz),7.29
-7.41 (m, 5H), 7.50 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.58 (t, 1
H, J = 8 Hz),8.18 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0612】工程2:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチ
ル-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-7- デ
オキシ-7α- フルオロバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0613】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.12 (s, 3
H), 1.22 (s, 9H), 1.26 (s, 3H), 1.34 (s, 3H), 1.66
(s, 3H),1.70 (s, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.15-3.06 (m,
6H), 3.61 (br, 1H),4.08 (dd, 1H, J = 5.5, 8 Hz),
4.21 (d, 1H, J = 7 Hz),4.37 (AB type d, 2H, J = 8.
5 Hz), 4.55 (dd, 1H, J = 3, 47 Hz),5.05-5.11 (m, 4
H), 5.52 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.71-5.81 (m, 2H),6.3
1 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.32-7.36 (m, 5H), 7.50 (t, 2
H, J = 8 Hz),7.59 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.17 (d, 2H,
J = 8 Hz).
【0614】工程3: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-7- デオキシ-7α
- フルオロ-10-(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0615】融点:147-151 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.10 (s, 3H), 1.22
(s, 9H), 1.25 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.70 (s, 3H),
1.75 (s, 3H), 2.65 (s, 3H), 2.14-2.60 (m, 12H), 3.
66-3.69 (m, 4H),4.22-4.23 (m, 2H), 4.37 (AB type
d, 2H,J = 8 Hz),4.53 (dd, 1H, J = 3, 47 Hz), 5.03-
5.07 (m, 2H),5.53 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.75 (d, 1H,
J = 7 Hz),6.30 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.32-7.37 (m, 5
H), 7.50 (t, 2H, J = 8 Hz),7.60 (t, 1H, J = 8 Hz),
8.17 (d, 2H, J = 8 Hz) . MS-FAB:921 (MH+) .
【0616】実施例38
【0617】
【化78】
【0618】工程1:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-4- O- エトキシカルボニル-13-O- トリエ
チルシリルバッカチンIII 10- アリル-7,13-ビス( トリエチルシリル)-10- デアセ
トキシ-4- デアセチル-1- O- ジメチルシリル-4- O-
エトキシカルボニルバッカチンIII を実施例5の工程2
と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0619】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.68
(m, 6H), 1.00 (t, 9H, J = 7 Hz),1.10 (s, 3H), 1.15
(s, 3H),1.40 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.63 (s, 3H), 1.8
2-1.87 (m, 1H), 1.89 (s, 3H),2.04-2.09 (m, 1H), 2.
24-2.30 (m, 2H), 2.51-2.57 (m, 1H),2.91-2.96 (m, 1
H), 3.87 (t, 1H, J = 8 Hz), 4.07 (d, 1H, J = 7 H
z),4.20 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.30-4.45 (m, 3H), 4.92
-5.12 (m, 4H),5.65 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.80-5.86
(m, 1H), 7.47 (t, 2H, J = 8 Hz),7.59 (t, 1H, J = 8
Hz), 8.10 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0620】工程2:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-7
α- フルオロ-13-O- トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例5の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0621】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.62-0.68
(m, 6H), 1.00 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.07 (s, 3H), 1.1
5 (s, 3H),1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.67 (s, 3H), 1.
84 (s, 3H), 2.07-3.05 (m, 6H),2.49-2.70 (m, 3H),
4.07-4.21 (m, 4H),4.32-4.44 (m, 2H),4.55 (dd, 1H,
J = 3, 47 Hz), 4.92 (t, 1H, J = 8 Hz),4.98-5.09
(m, 3H), 5.70 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.72-5.81 (m, 1
H),7.48 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.60 (t, 1H, J = 8 Hz),
8.14 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0622】工程3:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-7- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-7
α- フルオロバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0623】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.08 (s, 6
H), 1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.65 (s, 3H), 1.89 (s,
3H),2.12-3.06 (m, 6H), 4.10-4.44 (m, 6H),4.55 (dd
d, 1H, J = 2, 4.5, 9 Hz), 4.80 (br, 1H),5.00 (dd,
1H, J = 1.5, 9 Hz), 5.07-5.13 (m, 2H), 5.75-5.93
(m, 1H),7.51 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.60 (t, 1H, J = 8
Hz),8.13 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0624】工程4:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチ
ル-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4- デ
アセチル-7- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-7α
- フルオロバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例4の工程1と同様に反
応し、ついで実施例1の工程9と同様に反応させて標記
化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0625】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.11 (s, 3
H), 1.20 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.37-1.39 (m, 6H),
1.63 (s, 3H), 1.68 (s, 3H), 2.20-3.07 (m, 6H),3.70
(s, 1H), 4.06 (dd, 1H, J = 4, 8 Hz), 4.12 (d, 1H,
J = 7 Hz),4.33-4.62 (m, 5H), 5.02 (d, 1H, J = 10
Hz), 5.07-5.13 (m, 2H),5.20 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.
66-5.82 (m, 3H), 6.11 (t, 1H, J = 8 Hz),7.28-7.48
(m, 7H), 7.59 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.09 (d, 2H, J =
8 Hz).
【0626】工程5:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4- デアセチル-7
- デオキシ-4- O- エトキシカルボニル-7α- フルオロ
-10-(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0627】融点:130-132 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.09 (s, 3H), 1.19
(s, 3H), 1.33 (s, 9H), 1.36-1.41 (m, 6H),1.67 (s,
3H), 1.73 (s, 3H), 2.16-2.64 (m, 12H), 3.63-3.68
(m, 4H),4.13 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.19 (t, 1H, J =
5.5 Hz), 4.33-4.58 (m, 5H),5.08 (d, 1H, J = 10 H
z), 5.20 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.75-5.77 (m, 2H),6.10
(t, 1H, J = 8 Hz), 7.29-7.48 (m, 7H), 7.59 (t, 1
H, J = 8 Hz),8.09 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB:951 (MH+).
【0628】実施例39
【0629】
【化79】
【0630】工程1: 13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチルシリル)
オキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-2
- デベンゾイル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-10-(2
- モルホリノエチル)-19- ノルバッカチンIII 実施例18の工程6で得た化合物 89 mg を4.5 ml の
乾燥したジクロロメタンに溶解し、Triton B (89 ml, 4
0% w/wメタノール溶液) を -78 ℃ にて加えて同温で
5 分間、-10 ℃ で7 分間撹拌した。 反応液を酢酸エチ
ルで希釈後、1規定塩酸(10 ml )を加え反応を停止
し、酢酸エチルで抽出操作を行ない、飽和重曹水、飽和
食塩水の順で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を留去し、得られた残分をシリカゲル薄
層クロマトグラフィー(展開溶媒、クロロホルム:メタ
ノール= 95:5(v/v) )で精製し標記化合物 41 mg
を無色の非晶質固体として得た。
【0631】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.34 (s,
3H), -0.12 (s, 3H), 0.76 (s, 9H), 1.10 (s, 3H),1.2
4 (s, 3H), 1.44 (s, 9H), 1.61 (m, 1H), 1.77 (s, 3
H), 1.90 (br, 1H),2.08-2.22 (m, 2H), 2.38-2.58 (m,
14H), 3.69 (m, 5H),3.81 (d, 1H, J = 8 Hz), 3.98
(br, 1H), 4.42 (s, 1H),4.52 (d, 1H, J = 9.5 Hz),
4.65 (d, 1H, J = 9.5 Hz),4.79 (d, 1H, J = 4 Hz),
5.22 (d, 1H, J = 10 Hz),5.50 (d, 1H, J = 10 Hz),
6.21 (m, 1H), 7.23 (t, 1H, J = 8 Hz),7.28 (m, 1H),
7.36 (m, 2H) MS-FAB : 897(MH+).
【0632】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピ
オニル]-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル-7- デオキ
シ-2-O-(3-メトキシベンゾイル)-7 β,8β- メチレン-
10-(2- モルホリノエチル)-19- ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物13 mg を0.4 ml の乾燥したテ
トラヒドロフランに溶解した。 ついで、 -78 ℃ にて
リチウムビス( トリメチルシリル) アミド( 1Mテトラ
ヒドロフラン溶液、73 ml )および3- メトキシベンゾ
イルクロライド10 ml を加えて同温で 120 分間撹拌し
た。 反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加えて反応を停止後、 有機層を飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去し、得
られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー( 展開
溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v)) で精製し
た。得られた化合物を実施例1の工程9と同様に反応さ
せ標記化合物4 mgを白色固体として得た。
【0633】融点:110-115 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s, 3H), 1.22 (s,
3H), 1.28 (s, 9H), 1.56 (m, 1H), 1.80 (s, 3H),2.1
2 (d, 1H, J = 16 Hz), 2.20 (m, 2H), 2.37-2.49 (m,
12H),2.56 (m, 1H), 3.72 (s, 4H), 3.75 (m, 1H), 3.9
0 (s, 3H),4.03 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.28 (d, 1H, J
= 7.5 Hz),4.38 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.59 (s, 1H),
4.75 (d, 1H, J = 3.5 Hz),5.28 (br, 1H), 5.33 (d,
1H, J = 9 Hz), 5.65 (d, 1H, J = 7 Hz),6.22 (m, 1
H), 7.13 (dd, 1H, J = 2.5, 8 Hz), 7.30-7.43 (m, 6
H),7.69 (br, 1H), 7.76 (d, 1H, J = 8 Hz). MS-FAB : 917 (MH+).
【0634】実施例40
【0635】
【化80】
【0636】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10- デ
アセトキシ-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-19-ノルバ
ッカチンIII 実施例18の工程4で得た化合物および (3R,4R)-1-(te
rt- ブトキシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリ
ル) オキシ-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の
工程8と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体
として得た。
【0637】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.16 (s,
3H), 0.02 (s, 3H), 0.79 (s, 9H), 1.21 (s, 3H), 1.2
2 (s, 3H),1.28 (s, 9H), 1.55 (m, 1H), 1.73 (s, 3
H), 1.83 (br, 1H),2.10-2.25 (m, 4H), 2.42-2.48 (m,
2H), 2.45 (s, 3H), 2.99 (m, 1H),3.69 (t, 1H, J =
7 Hz), 4.05 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.29 (m, 2H),4.70
(d, 1H, J = 2 Hz), 4.76 (d, 1H, J = 3.5 Hz),5.03
(d, 1H, J = 10 Hz), 5.10 (dd, 1H, J = 1.5, 17 Hz),
5.24 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.38 (d, 1H, J = 10 Hz),
5.65 (d, 1H, J = 8 Hz), 5.83 (m, 1H), 6.21 (m, 1
H),6.26 (t, 1H, J = 6 Hz), 6.35 (m, 1H), 7.37 (s,
1H),7.49 (t, 2H, J = 7.5 Hz), 7.57 (t, 1H, J = 7.5
Hz),8.14 (d, 2H, J = 7.5 Hz) MS-FAB : 918(MH+).
【0638】工程2:13- O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10- デアセトキシ-7- デオキシ-7β,8β- メ
チレン-10-(2- モルホリノエチル)-19- ノルバッカチン
III 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、次いで実施例1の工程10と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0639】融点:130-135 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s, 6H), 1.30 (s,
9H), 1.57 (m, 1H),1.82 (s, 3H), 1.87 (br, 1H),2.1
0 (d, 1H, J = 16 Hz), 2.22 (m, 2H), 2.30-2.60 (m,
10H),2.38 (s, 3H), 3.70 (m, 4H),4.71 (m, 1H), 4.76
(m, 1H),4.05 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.29 (m, 2H),
4.69 (s, 1H),4.75 (d, 1H, J = 3 Hz), 5.22 (d, 1H,
J = 10 Hz),5.35(d, 1H, J = 10 Hz), 5.68 (d, 1H, J
= 8 Hz),6.22 (t, 1H, J = 9 Hz), 6.32 (m, 1H), 6.39
(m, 1H), 7.42 (s, 1H),7.49 (t, 2H, J = 7.5 Hz),
7.59(t, 1H, J = 7.5 Hz),8.16 (d, 2H, J = 7.5Hz) . MS-FAB : 877(MH+) .
【0640】実施例41
【0641】
【化81】
【0642】工程1:10- アリル-10-デアセトキシ-2-
デベンゾイル-7- デオキシ-7β,8β-メチレン-19-ノル
バッカチンIII 実施例19の工程1で得た化合物 100 mg を 1.5 ml の
乾燥したテトラヒドロフランに溶解し、水素化ビス(2
−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム180μl
を加え 0℃で20分間攪拌した。反応混液に酢酸エチ
ル、飽和酒石酸カリウム水溶液、及び水を加え分液し、
水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせて無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られ
た残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィ−(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:2(v/v))を用い
て精製し、標記化合物 70 mgを無色の非晶質固体として
得た。
【0643】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.68 (m, 6
H), 0.99 (m, 9H), 1.10 (s, 3H), 1.19 (s, 3H),1.56
(dd, 1H, J = 5, 7 Hz), 1.65 (br, 1H), 1.76 (s, 3
H),1.92 (dd, 1H, J = 8, 15 Hz), 2.05-2.20 (m, 7H),
2.34 (d, 1H, J = 7 Hz), 2.45 (m, 1H), 2.94 (m, 1
H),3.61 (dd, 1H, J = 6, 8 Hz), 3.77 (d, 1H, J = 7
Hz),3.94 (t, 1H, J = 7 Hz), 4.51 (d, 1H, J = 9 H
z),4.60 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.77 (d, 1H, J = 4 Hz),
4.93 (t, 1H, J = 8 Hz), 4.96 (m, 1H), 5.05 (dd, 1
H, J = 1.5, 17 Hz),5.81 (m, 1H). MS-FAB : 560 (MH+).
【0644】工程2:10- アリル-2- O-(3-クロロベン
ゾイル)-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル-7- デオキ
シ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物 35 mgを1.05 ml の乾燥したト
ルエンに溶解し、室温にて3−クロロ安息香酸196 mg、
ジシクロヘキシルカルボジイミド258 mg、4−ジメチル
アミノピリジン153 mgを加え60℃で1 日間攪拌した。反
応液を酢酸エチルで希釈し氷冷下、飽和酒石酸水溶液を
加えて反応を停止後、 有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。 得られ
た残分をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v)) で精製し
た。次いで、得られた化合物を実施例1の工程7と同様
に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0645】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s, 3
H), 1.18 (s, 3H), 1.52 (t, 1H, J = 6 Hz), 1.78 (s,
1H),1.89 (s, 3H), 2.12 (d, 1H, J = 16 Hz), 2.20-
2.32 (m, 4H),2.28 (s, 3H), 2.46 (dt, 1H, J = 4.5,
16 Hz), 3.00 (m, 1H),3.71 (dd, 1H, J = 6, 8 Hz),
4.02 (d, 1H, J = 9 Hz),4.27 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.3
6 (d, 1H, J = 8 Hz),4.77 (d, 1H, J = 4 Hz), 4.82
(t, 1H, J = 7 Hz),5.01 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.09 (d
d, 1H, J = 1.5, 17 Hz),5.56 (d, 1H, J = 8 Hz), 5.8
2 (m, 1H), 7.43 (d, 1H, J = 8 Hz),7.57 (m, 1H), 8.
00 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.16 (m, 1H) . MS-FAB : 585 (MH+).
【0646】工程3:10- アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-2-O-
(3-クロロベンゾイル)-10- デアセトキシ-2- デベンゾ
イル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチ
ンIII 上記工程2で得た化合物および (3R,4R)-1-(tert- ブト
キシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル) オキ
シ-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0647】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.16 (s,
3H), 0.02 (s, 3H), 0.79 (s, 9H), 1.21 (s, 3H), 1.2
2 (s, 3H),1.28 (s, 9H), 1.55 (m, 1H), 1.73 (s, 3
H), 1.77 (br, 1H),2.10-2.25 (m, 4H), 2.38-2.49 (m,
2H), 2.45 (s, 3H), 3.00 (m, 1H),3.69 (m, 1H), 4.0
3 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.29(m, 2H), 4.70 (m, 1H),4.7
6 (d, 1H, J = 4 Hz), 5.03 (d, 1H, J = 10 Hz),5.10
(dd, 1H, J = 1.5, 17 Hz), 5.24 (d, 1H, J = 10 Hz),
5.35 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.61 (d, 1H, J = 8 Hz),
5.83 (m, 1H),6.21 (m, 1H), 6.23 (m, 1H), 6.35 (m,
1H), 7.37 (m, 1H),7.45 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.54 (d,
1H, J = 8 Hz),8.03 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.15 (m, 1
H) . MS-FAB : 952(MH+).
【0648】工程4:13- O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-2-O-(3-クロロベンゾイル)-10- デアセトキ
シ-2-デベンゾイル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-10
-(2- モルホリノエチル)-19-ノルバッカチンIII 上記工程3 で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、次いで実施例1の工程10と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0649】融点:125-130 ℃.1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.20 (s, 3H), 1.30 (s,
9H), 1.57 (m, 1H), 1.82 (s, 4H),2.12 (d, 1H, J =
16 Hz), 2.22 (m, 2H), 2.30-2.60 (m, 7H),2.38 (s, 3
H), 3.70 (m, 4H), 3.77 (t, 1H, J = 6 Hz),4.02 (d,
1H, J = 8.5 Hz), 4.29 (m, 2H), 4.68 (d, 1H, J = 2.
5 Hz),4.78 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.22 (d, 1H, J = 1
0 Hz), 5.32 (br, 1H),5.61 (d, 1H, J = 8 Hz), 6.20
(t, 1H, J = 8.5 Hz),6.30 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 6.37
(m, 1H), 7.42 (s, 1H),7.45 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.5
7 (m, 1H), 8.04 (d, 1H, J = 8 Hz),8.17 (s, 1H) . MS-FAB : 911 (MH+).
【0650】実施例42
【0651】
【化82】
【0652】工程1:10- アリル-10-デアセトキシ-2-
デベンゾイル-7- デオキシ-2- O-(3-メトキシベンゾイ
ル)-7 β,8β- メチレン-19-ノルバッカチンIII 実施例41の工程1で得た化合物を実施例41の工程2
と同様に、3−クロロ安息香酸の代わりに3−メトキシ
安息香酸を用い反応させ、次いで実施例1の工程7と同
様に反応させて標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0653】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s, 3
H), 1.16 (s, 3H), 1.52 (dd, 1H, J = 5, 7 Hz), 1.82
(br, 1H),1.89 (s, 3H), 2.10 (d, 1H, J = 16 Hz),
2.20-2.25 (m, 3H),2.25 (s, 3H), 2.35 (dd, 1H, J =
7, 16 Hz),2.44 (dt, 1H, J = 4.5, 16 Hz), 3.00 (m,
1H),3.71 (dd, 1H, J = 6, 8 Hz), 3.87 (s, 3H), 4.04
(d, 1H, J = 8 Hz),4.33 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.36
(d, 1H, J = 8 Hz),4.75 (d, 1H, J = 4.5 Hz), 4.83
(d, 1H, J = 8 Hz), 5.01 (m, 1H),5.08 (dd, 1H, J =
1.5, 17 Hz), 5.60 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.82 (m, 1H),
7.15 (m, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.73 (d,
1H, J = 8 Hz). MS-FAB : 580 (MH+).
【0654】工程2:10- アリル-13-O-[(2R,3R)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3-(2-フリル) プロピオニル]-10- デ
アセトキシ-2- デベンゾイル-7- デオキシ-2- O-(3-メ
トキシベンゾイル)-7 β,8β-メチレン-19-ノルバッカ
チンIII 上記工程1で得た化合物および (3R,4R)-1-(tert- ブト
キシカルボニル)-3-(tert-ブチルジメチルシリル) オキ
シ-4-(2-フリル)-2-アゼチジノンを実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0655】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.16 (s,
3H), 0.02 (s, 3H), 0.79 (s, 9H), 1.21 (s, 3H), 1.2
2 (s, 3H),1.28 (s, 9H), 1.55 (m, 1H), 1.73 (s, 3
H), 1.84 (br, 1H),2.10-2.25 (m, 4H), 2.43 (s,3H),
2.40-2.48 (m, 2H), 2.99 (m, 1H),3.69 (m, 1H), 3.84
(s, 3H), 4.05 (d, 1H, J = 8 Hz),4.29 (d, 1H, J =
8 Hz), 4.35 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.69 (m, 1H),4.75
(d, 1H, J = 4 Hz), 5.03 (d, 1H, J = 10 Hz),5.12 (d
d, 1H, J = 1.5, 17 Hz), 5.24 (d, 1H, J = 10 Hz),5.
31 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.65 (d, 1H, J = 8 Hz), 5.8
3 (m, 1H),6.21 (m, 1H), 6.23 (m, 1H), 6.33 (m, 1
H), 7.12 (m, 1H), 7.37 (s, 1H),7.39 (t, 2H, J = 8
Hz), 7.67 (m, 1H), 7.77 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB : 948 (MH+).
【0656】工程3:13- O-[(2R,3R)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-3-(2- フリル)-2-ヒドロキシプロ
ピオニル]-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル-7- デオ
キシ-2- O-(3-メトキシベンゾイル)-7 β,8β- メチレ
ン-10-(2- モルホリノエチル)-19- ノルバッカチンIII 上記工程2 で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、次いで実施例1の工程10と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0657】融点:120-125℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s, 3H), 1.28 (s,
9H), 1.55 (m, 1H),1.80 (s, 3H), 1.88 (s, 3H),2.12
(d, 1H, J = 16 Hz), 2.20 (m, 2H), 2.30-2.60 (m, 7
H), 2.38 (s,3H),3.70 (m, 4H), 3.77 (d, 1H, J = 8 H
z), 4.89 (s,3H),4.04 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.28 (d, 1
H, J = 8 Hz),4.35 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.68 (s, 1H),
4.76 (d, 1H, J = 4 Hz),5.20 (d, 1H, J = 10 Hz),
5.32 (br, 1H), 6.21 (t, 1H, J = 8 Hz),6.30 (d, 1H,
J = 3 Hz), 6.37 (m, 1H), 7.14 (dd, 1H, J = 3, 8 H
z),7.41 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.42 (s, 1H), 7.68 (br,
1H),7.76 (d, 1H, J = 8 Hz) . MS-FAB : 907 (MH+).
【0658】実施例43
【0659】
【化83】
【0660】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメチ
ルシリル)オキシ-3- フェニルプロピオニル]-2-O-(3-
クロロベンゾイル)-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル
-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-19-ノルバッカチンII
I 実施例41の工程2で得た化合物を実施例1の工程8と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0661】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.32 (s,
3H), -0.12 (s, 3H), 0.73 (s, 9H), 1.21 (s, 3H),1.2
5 (s, 3H), 1.26 (s, 9H), 1.55 (m, 1H), 1.73 (s, 3
H), 1.80 (br, 1H),2.18-2.25 (m, 4H), 2.38-2.49 (m,
2H), 2.51 (s, 3H), 2.99 (m, 1H),3.69 (t, 1H, J =
8 Hz), 4.03 (d, 1H, J = 8 Hz),4.28 (d, 1H, J = 7 H
z), 4.30 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.49 (s, 1H),4.79 (m,
1H), 5.02 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.12 (d, 1H, J = 17
Hz),5.30 (br, 1H), 5.41 (br, 1H), 5.61 (d, 1H, J =
7 Hz), 5.82 (m, 1H),6.25 (t, 1H, J = 9 Hz), 7.25-
7.36 (m, 5H), 7.44 (t, 2H, J = 8 Hz),7.56 (d, 1H,
J = 8 Hz), 8.03 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.17 (s, 1H). MS-FAB : 962 (MH+).
【0662】工程2:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロピ
オニル]-2-O-(3-クロロベンゾイル)-10- デアセトキシ
-2- デベンゾイル-7- デオキシ-7β,8β- メチレン-10-
(2- モルホリノエチル)-19- ノルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、次いで実施例1の工程10と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0663】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.20 (s, 3
H), 1.21 (s, 3H), 1.28 (s, 9H), 1.55 (m, 1H), 1.80
(s, 4H),2.08-2.23 (m, 3H), 2.30-2.60 (m, 10H), 2.
37 (s, 3H), 3.70 (m, 4H),3.76 (t, 1H, J = 6 Hz),
4.02 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.29 (m, 2H),4.57 (s, 1H),
4.76 (d, 1H, J = 3.5 Hz), 5.28 (br, 1H),5.31 (d,
1H, J = 10 Hz), 5.60 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.20 (br,
1H),7.29-7.40 (m, 5H), 7.46 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.5
8 (d, 1H, J = 8 Hz),8.03 (d, 1H, J = 8 Hz), 8.18
(s, 1H). MS-FAB : 921 (MH+).
【0664】実施例44
【0665】
【化84】
【0666】工程1:10- デアセトキシ-2- デベンゾイ
ル-7- O- メチル-10-(2- モルホリノエチル)-13- O-
トリエチルシリルバッカチンIII 実施例10の工程3で得た化合物を実施例41の工程1
と同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0667】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.65
(m, 6H), 1.00 (t, 9H, J =
8 Hz), 1.02 (s, 3H), 1.1
2 (s, 3H),1.60 (s, 3H),
1.76 (m, 1H), 1.91 (s, 3
H), 2.02 (m, 1H), 2,18
(s, 3H),2.22−2.75 (m, 10
H), 3.24 (s, 3H), 3.59
(d, 1H, J = 7 Hz),3.70
(m, 4H), 3.82 (d, 1H, J =
7 Hz), 3.95 (m, 1H),4.68
(d, 1H, J = 7 Hz), 4.62
(d, 1H, J = 7 Hz),4.92
(t, 1H, J = 8 Hz), 5.02
(d, 1H, J = 7 Hz). MS−FAB : 665 (MH).
【0668】工程2:10− デアセトキシ-2- デベン
ゾイル-2- O-(3-メトキシベンゾイル)-7-O- メチル-1
0-(2- モルホリノエチル)-13- O- トリエチルシリルバ
ッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例41の工程2と同様
に、3−クロロ安息香酸の代わりに3−メトキシ安息香
酸を用い反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として
得た。
【0669】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.67 (m, 6
H), 1.01 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.10 (s, 6H), 1.66 (s,
3H),1.70-2.80 (m, 12H), 1.88 (s, 3H), 2.28 (s, 3
H), 3.25 (s, 3H),3.64 (m, 1H), 3.69 (m, 4H), 3.85
(s, 3H), 3.94 (m, 1H), 4.00 (m, 1H),4.18 (d, 1H, J
= 8.5 Hz), 4.28 (dd, 1H, J = 6.5, 10.5 Hz),4.33
(d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.91 (t, 1H, J = 8 Hz),5.03
(d, 1H, J = 8 Hz), 5.59 (d, 1H, J = 7 Hz), 7.14
(m, 1H),7.37 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.63 (s, 1H), 7.69
(d, 1H, J = 8 Hz). MS-FAB : 800 (MH+).
【0670】工程3:10- デアセトキシ-2- デベンゾイ
ル-2- O-(3-メトキシベンゾイル)-7-O- メチル-10-(2
- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0671】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s, 3
H), 1.12 (s, 3H), 1.66 (s, 3H), 1.75 (m, 1H), 2.05
(s, 3H),2.26 (s, 3H), 2.30-2.75 (m, 11H), 3.26
(s, 3H), 3.64 (m, 1H),3.69 (m, 4H), 3.85 (s, 3H),
3.99 (m, 1H), 4.09 (d, 1H, J = 7 Hz),4.16 (d, 1H,
J = 8.5 Hz), 4.32 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.81 (br, 1
H),5.00 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.59 (d, 1H, J = 7 Hz),
7.12 (dd, 1H, J = 3, 8.5 Hz), 7.36 (t, 1H, J = 8 H
z),7.64 (d, 1H, J = 2 Hz), 7.70 (d, 1H, J = 8 Hz).
【0672】工程4:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル
-2- O-(3-メトキシベンゾイル)-7-O- メチル-10-(2-
モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程3および参考例4の工程3で得た化合物を実施
例4の工程1と同様に反応させ、次いで実施例1の工程
9と同様に反応させて標記化合物を無色の固体として得
た。
【0673】融点:125-130 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.14 (s, 3H), 1.22 (s,
9H), 1.24 (s, 3H), 1.25 (s, 3H), 1.68 (s,3H),1.79
(s, 3H), 1.79 (m, 1H), 2.17-2.75 (m, 11H), 2.62
(s, 3H),3.27 (s,3H), 3.59 (br, 1H), 3.65 (m, 1H),
3.67 (br, 4H), 3.89 (s, 3H),3.97 (m, 2H), 4.19 (d,
1H, J = 8.5 Hz), 4.38 (d, 1H, J = 8.5 Hz),5.01
(m, 2H), 5.54 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.64 (d, 1H, J =
7 Hz),6.29 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.13 (dd, 1H, J =
2, 8 Hz), 7.36 (m, 5H),7.38 (m, 1H), 7.66 (m, 1H),
7.74 (d, 1H, J = 8 Hz). MS-FAB : 963 (MH+).
【0674】実施例45
【0675】
【化85】
【0676】工程1:10- デアセトキシ-2- デベンゾイ
ル-2- O-(3,5-ジフルオロベンゾイル)-7-O- メチル-1
0-(2- モルホリノエチル)-13- O- トリエチルシリルバ
ッカチンIII 実施例44の工程1で得た化合物を実施例41の工程2
と同様に、3−クロロ安息香酸の代わりに3,5−ジフ
ルオロ安息香酸を用い反応させ標記化合物を無色の非晶
質固体として得た。
【0677】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.67 (m, 6
H), 1.01 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.08 (s, 3H), 1.10 (s,
3H),1.66 (s,3H), 1.75 (m, 1H), 1.99 (s, 3H), 2.10
-2.75 (m, 11H),2.29 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.64
(m, 1H), 3.69 (m, 4H), 3.95 (m, 1H),4.01 (d, 1H,
J = 7 Hz), 4.14 (d, 1H, J = 8.5 Hz),4.28 (d, 1H, J
= 8.5 Hz), 4.90 (t, 1H, J = 8 Hz),5.03 (d, 1H, J
= 8 Hz), 5.52 (d, 1H, J = 7 Hz), 7.06 (m, 1H),7.60
(d, 2H, J = 5.5 Hz). MS-FAB : 806 (MH+).
【0678】工程2:10- デアセトキシ-2- デベンゾイ
ル-2- O-(3,5-ジフルオロベンゾイル)-7-O- メチル-1
0-(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0679】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s, 3
H), 1.10 (s, 3H), 1.68 (s, 3H), 2.08 (s, 3H),1.70-
2.72 (m, 12H), 2.30 (s, 3H), 3.28 (s, 3H), 3.69
(s, 5H),4.00 (m, 1H), 4.10 (m, 1H), 4.13 (d, 1H, J
= 8.5 Hz),4.29 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 4.82 (br, 1
H), 5.00 (d, 1H, J = 8 Hz),5.52 (d, 1H, J = 7 Hz),
7.02 (m, 1H), 7.60 (d, 1H, J = 5.5 Hz) .
【0680】工程3:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-2- デベンゾイル
-2- O-(3,5-ジフルオロベンゾイル)-7-O- メチル-10-
(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2および参考例4の工程3で得た化合物を実施
例4の工程1と同様に反応させ、次いで実施例1の工程
9と同様に反応させて標記化合物を無色の固体として得
た。
【0681】融点:130-135 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.12 (s, 3H), 1.22 (s,
9H), 1.23 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.69 (s, 3H),1.7
8 (s, 3H), 1.78 (m, 1H), 2.10-2.72 (m, 11H), 2.61
(s, 3H),3.25 (s, 3H), 3.68 (br, 4H), 3.95 (m, 3H),
4.15 (d, 1H, J = 8.5 Hz),4.31 (d, 1H, J = 8.5 H
z), 5.00 (m, 2H), 5.50 (d, 1H, J = 10 Hz),5.59 (d,
1H, J = 7 Hz), 6.26 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 7.18-
7.33 (m, 5H),7.66 (m, 2H) . MS-FAB : 969 (MH+).
【0682】実施例46
【0683】
【化86】
【0684】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3-(4-トリ
ル)-2-( トリメチルシリル) オキシプロピオニル]-10-
デアセトキシ-7- O- メチルバッカチンIII 実施例11の工程10で得た化合物および参考例5の工
程3で得た化合物を実施例4の工程1と同様に反応させ
標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0685】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.11 (s, 9
H), 1.14 (s, 3H), 1.16 (s, 9H), 1.28 (s, 3H), 1.38
(s, 3H),1.69 (s, 3H), 1.79 (s, 3H), 1.76-1.82 (m,
1H), 2.03-2.09 (m, 1H),2.22-2.34 (m, 2H), 2.35
(s, 3H), 2.67-2.72 (m, 1H), 2.69 (s, 3H),2.96-3.04
(m, 1H), 3.24 (s, 3H), 3.76 (t, 1H, J = 7 Hz),3.9
2-3.98 (m, 2H), 4.21 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.31 (d, 1
H, J = 8 Hz),4.94-5.08 (m, 3H), 5.45 (d, 1H, J = 1
0 Hz), 5.65 (d, 1H, J = 7 Hz),5.80-5.90 (m, 1H),
6.36 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.15 (s, 4H),7.47 (t, 2H,
J = 8 Hz), 7.56 (t, 1H, J = 8 Hz),8.14 (d, 2H, J =
8 Hz).
【0686】工程2:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチ
ル-3-(4-トリル) プロピオニル]-10- デアセトキシ-7-
O- メチルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0687】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.15 (s, 3
H), 1.23 (s, 9H), 1.25 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.68
(s, 3H),1.70 (s, 3H), 1.75-1.82 (m, 1H), 2.15-2.3
1 (m, 3H), 2.36 (s, 3H),2.61 (s, 3H), 2.65-2.73
(m, 1H), 2.93-3.00 (m, 1H), 3.25 (s, 3H),3.56 (br,
1H), 3.77 (t, 1H, J = 7 Hz), 3.93 (dd, 1H, J = 7,
10 Hz),3.98 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.21 (d, 1H, J = 8
Hz),4.31 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.99-5.11 (m, 3H), 5.
50 (d, 1H, J = 10 Hz),5.65 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.75
-5.86 (m, 1H), 6.29 (t, 1H, J = 8 Hz),7.17 (d, 2H,
J = 8 Hz), 7.25 (d, 2H, J = 8 Hz),7.48 (t, 2H, J
= 8 Hz), 7.58 (t, 1H, J = 8 Hz),8.13 (d, 2H, J = 8
Hz).
【0688】工程3:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3-(4-ト
リル) プロピオニル]-10- デアセトキシ-7- O- メチル
-10-(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0689】融点:158-162 ℃.1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.14 (s, 3H), 1.22 (s,
9H), 1.24 (s, 3H), 1.37 (s, 3H), 1.69 (s, 3H),1.8
4 (s, 3H), 1.75-1.82 (m, 1H), 2.14-2.75 (m, 11H),
2.36 (s, 3H),2.64 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 3.60 (br,
1H), 3.67 (s, 4H),3.95-4.02 (m, 3H), 4.21 (d, 1H,
J = 8 Hz), 4.32 (d, 1H, J = 8 Hz),5.00-5.02 (m, 2
H), 5.48 (d, 1H, J = 10 Hz), 5.65 (d, 1H, J = 7 H
z),6.31 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.18 (d, 2H, J = 8 Hz),
7.25 (d, 2H, J = 8 Hz), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.5
8 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.13 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB:947 (MH+).
【0690】実施例47
【0691】
【化87】
【0692】13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェニルプロ
ピオニル]-10-[2-( シクロプロピルアミノ) エチル] −
10- デアセトキシ-7- O- メチルバッカチンIII 実施例11の工程12で得た化合物を実施例1の工程1
0と同様にモルホリンの代わりにシクロプロピルアミン
を用い反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0693】融点:140-143 ℃.1 H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.32-0.33 (m, 2H), 0.4
3-0.44 (m, 2H), 1.14 (s, 3H), 1.23 (s, 9H),1.39
(s, 3H), 1.58-2.75 (m, 7H), 1.69 (s, 3H), 1.76 (s,
3H),2.62 (s, 3H), 3.27 (s, 3H), 3.85 (t, 1H, J =
6 Hz),3.94 (dd, 1H, J = 10, 7 Hz), 3.99 (d, 1H, J
= 7.5 Hz),4.20 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.31 (d, 1H, J =
9 Hz), 4.99-5.05 (m, 2H),5.55 (d, 1H, J = 10 Hz),
5.64 (d, 1H, J = 7 Hz),6.29 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.
33-7.37 (m, 5H), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.58 (t, 1
H, J = 8 Hz), 8.13 (d, 2H, J = 8 Hz) . MS-FAB:903 (MH+).
【0694】実施例48
【0695】
【化88】
【0696】工程1:13- O- トリエチルシリルバッカ
チンIII 7,13- O- ビス( トリエチルシリル) バッカチンIII を
実施例5の工程2と同様に反応させ標記化合物を無色の
非晶質固体として得た。
【0697】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.61-0.73
(m, 6H), 1.02 (t, 9H, J = 8 Hz), 1.11 (s, 3H), 1.1
8 (s, 3H),1.80 (s, 3H), 1.83-1.90 (m, 1H), 2.00
(s, 3H), 2.12-2.26 (m, 2H),2.24 (s, 3H), 2.29 (s,
3H), 2.51 (d, 1H, J = 4 Hz), 2.52-2.59 (m, 1H),3.8
0 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.15 (d, 1H, J = 8 Hz),4.30
(d, 1H, J = 8 Hz), 4.44-4.49 (m, 1H), 4.94-5.00
(m, 2H),5.62 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.31 (s, 1H), 7.48
(t, 2H, J = 8 Hz),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.09
(d, 2H, J = 8 Hz).
【0698】工程2:7-O- メチルチオメチル-13-O-
トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例9の工程5と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0699】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.63-0.75
(m, 6H), 1.02 (t, 9H, J = 8 Hz), 1.13 (s, 3H), 1.1
9 (s, 3H),1.74 (s, 3H), 1.81-1.89 (m, 1H), 2.12
(s, 3H), 2.15 (s, 3H),2.19 (s, 3H), 2.17-2.28 (m,
2H), 2.30 (s, 3H), 2.80-2.87 (m, 1H),3.89 (d, 1H,
J = 7 Hz), 4.15 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.30-4.38 (m, 2
H),4.67 (s, 2H), 4.93 (t, 1H, J = 9 Hz), 4.98 (d,
1H, J = 9.5 Hz),5.64 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.56 (s, 1
H), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz),
8.09 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0700】工程3:7-O- フルオロメチル-13-O- ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物 100 mg をジクロロメタン 2 m
l に溶解し氷冷した。次いで、N- ヨードスクシンイミ
ド 45 mg およびジエチルアミノ硫黄トリフルオリド
0.035 ml を加え1時間攪拌した。反応液に飽和重曹水
溶液を加え、約5分激しく攪拌した後、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた残分をシリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=4:1(v/
v) )で展開精製し標記化合物 61.5mg を無色結晶とし
て得た。
【0701】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.63-0.73
(m, 6H), 1.02 (t, 9H, J = 8 Hz), 1.15 (s, 6H), 1.7
5 (s, 3H),1.99-2.03 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 2.14-2.
27 (m, 2H), 2.21 (s, 3H),2.30 (s, 3H), 2.70-2.78
(m, 1H), 3.87 (d, 1H, J = 7 Hz),4.14 (d, 1H, J = 8
Hz), 4.27-4.32 (m, 2H), 4.92-4.97 (m, 2H),5.27 (d
d, 1H, J = 3.5, 43 Hz), 5.36 (dd, 1H, J = 3.5, 38.
5 Hz),5.62 (d, 1H, J = 7 Hz), 6.35 (s, 1H), 7.48
(t, 2H, J = 8 Hz),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.08 (d,
2H, J = 8 Hz).
【0702】工程4:7-O- フルオロメチルバッカチン
III 上記工程3で得た化合物を実施例1の工程7と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0703】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.08 (s, 3
H), 1.15 (s, 3H), 1.76 (s, 3H), 1.99-2.05 (m, 1H),
2.10 (s, 3H), 2.21 (s, 3H), 2.27-2.30 (m, 2H), 2.2
9 (s, 3H),2.71-2.79 (m, 1H), 3.92 (d, 1H, J = 7 H
z), 4.14 (d, 1H, J = 8 Hz),4.28-4.32 (m, 2H), 4.86
(br, 1H), 4.97 (d, 1H, J = 9 Hz),5.23 (dd, 1H, J
= 3, 44 Hz), 5.37 (dd, 1H, J = 3, 40 Hz),5.63 (d,
1H, J = 7 Hz), 6.36 (s, 1H), 7.48 (t, 2H, J = 8 H
z),7.61 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.10 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0704】工程5:10−デアセチル-7- O- フルオロ
メチルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物3.10 gをエタノール60 ml およ
びテトラヒドロフラン20 ml の混合溶媒に溶解し氷冷
下、ヒドラジン・1 水和物19 ml を加え室温で90分撹拌
した。反応液を氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出し、1規定
塩酸水溶液(2 回)、飽和重曹水溶液、飽和食塩水の順
に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた残分をシリカゲルクロマトグラフィー
(溶出溶媒、クロロホルム:メタノール=100:1(v/v))
にて精製し標記化合物2.80 g を無色の非晶質固体とし
て得た。
【0705】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.09 (s, 3
H), 1.10 (s, 3H), 1.81 (s, 3H), 1.84-1.98 (m, 1H),
2.09 (d, 3H, J = 1.5 Hz), 2.26-2.29 (m, 2H), 2.30
(s, 3H),2.63-2.70 (m, 1H), 4.00 (d, 1H, J = 7 Hz),
4.18 (d, 1H, J = 8 Hz),4.33 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.
35 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz),4.88 (d, 1H, J = 8 Hz),
4.98 (d, 1H, J = 8 Hz),5.12 (dd, 1H, J = 3, 22 H
z), 5.26 (dd, 1H, J = 3, 27 Hz),5.31 (s, 1H), 5.62
(d, 1H, J = 7 Hz), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.61
(t, 1H, J = 8 Hz), 8.10 (d, 2H, J = 8Hz).
【0706】工程6:10- デアセチル-7- O- フルオロ
メチル-10-O-(メチルチオ) チオカルボニルバッカチン
III 上記工程5で得た化合物を実施例6の工程1と同様に反
応させ標記化合物を淡黄色の非晶質固体として得た。
【0707】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.10 (s, 3
H), 1.24 (s, 3H), 1.78 (s, 3H), 2.00-2.32 (m, 3H),
2.19 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 2.74-2.8
2 (m, 1H),3.92 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.15 (d, 1H, J =
8 Hz), 4.29-4.34 (m, 2H),4.88 (t, 1H, J = 8 Hz),
4.97 (d, 1H, J = 8 Hz),5.20 (dd, 1H, J = 3, 24 H
z), 5.35 (dd, 1H, J = 3, 20 Hz),5.67 (d, 1H, J = 7
Hz), 7.42 (s, 1H), 7.49 (t, 2H, J = 8 Hz),7.62
(t, 1H, J = 8 Hz), 8.11 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0708】工程7:10- デアセトキシ-7- O- フルオ
ロメチル-10-(2- ホルミルエチル) バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例6の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質結晶として得た。
【0709】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.06 (s, 3
H), 1.11 (s, 3H), 1.70 (s, 3H), 1.78-1.93 (m, 2H),
1.98 (d, 3H, J = 1 Hz), 2.24-2.27 (m, 2H), 2.29
(s, 3H),2.44-2.70 (m, 4H), 3.91 (dd, 1H, J = 5, 7
Hz), 4.07 (d, 1H, J = 7 Hz),4.18 (d, 1H, J = 8 H
z), 4.32 (d, 1H, J = 8 Hz),4.48 (dd, 1H, J = 7, 10
Hz), 4.84 (t, 1H, J = 8 Hz),4.99 (d, 1H, J = 8 H
z), 5.14 (dd, 1H, J = 3, 24 Hz),5.28 (dd, 1H, J =
3, 22 Hz), 5.60 (d, 1H, J = 7 Hz),7.48 (t, 2H, J =
8 Hz), 7.61 (t, 1H, J = 8 Hz),8.10 (d, 2H, J = 8
Hz), 9.78 (s, 1H).
【0710】工程8:10- デアセトキシ-7- O- フルオ
ロメチル-10-(3- ヒドロキシプロピオニル) バッカチン
III 上記工程7で得た化合物を実施例6の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質結晶として得た。
【0711】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.05 (s, 3
H), 1.11 (s, 3H), 1.51-1.61 (m, 4H), 1.70 (s, 3H),
1.87-1.93 (m, 1H), 1.98 (s, 3H), 2.20-2.27 (m, 2
H), 2.30 (s, 3H),2.63-2.70 (m, 2H), 3.62-3.72 (m,
2H), 3.93 (t, 1H, J = 6 Hz),4.10 (d, 1H, J = 7 H
z), 4.18 (d, 1H, J = 8 Hz),4.32 (d, 1H, J = 8 Hz),
4.50 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz),4.84 (t, 1H, J = 8 H
z), 5.00 (d, 1H, J = 8 Hz),5.14 (dd, 1H, J = 3, 22
Hz), 5.28 (dd, 1H, J = 3, 29 Hz),5.61 (d, 1H, J =
7 Hz), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz),7.60 (t, 1H, J = 8
Hz), 8.10 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0712】工程9:10- アリル-10-デアセトキシ-7-
O- フルオロメチルバッカチンIII 上記工程8で得た化合物を実施例6の工程4と同様に反
応させ、次いで実施例6の工程5と同様に反応させて標
記化合物を淡黄色の非晶質固体として得た。
【0713】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.07 (s, 3
H), 1.12 (s, 3H), 1.71 (s, 3H), 1.89-1.93 (m, 1H),
1.95 (d, 3H, J = 1 Hz), 2.20-2.27 (m, 2H), 2.29
(s, 3H),2.31-2.45 (m, 1H), 2.61-2.68 (m, 1H), 2.85
-2.92 (m, 1H),4.00 (dd, 1H, J = 6, 8 Hz), 4.10
(d, 1H, J = 7 Hz),4.18 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.31 (d,
1H, J = 8 Hz),4.45 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz), 4.85
(t, 1H, J = 8 Hz),4.98-5.11 (m, 3H), 5.12 (dd, 1H,
J = 3, 20 Hz),5.26 (dd, 1H, J = 3, 28 Hz), 5.61
(d, 1H, J = 7 Hz),5.73-5.83 (m, 1H), 7.47 (t, 2H,
J = 8 Hz), 7.60 (t, 1H, J = 8 Hz),8.10 (d, 2H, J =
8 Hz).
【0714】工程10:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-
(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(tert-ブチルジメ
チルシリル) オキシ-3- フェニルプロピオニル]-10- デ
アセトキシ-7- O- フルオロメチルバッカチンIII 上記工程9で得た化合物を実施例1の工程8と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0715】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :−0.31
(s, 3H), −0.11 (s, 3H),
0.75 (s, 9H), 1.16 (s, 3
H),1.24 (s, 3H), 1.31 (s,
9H), 1.73 (s, 3H), 1.79
(s, 3H),1.85−1.99 (m, 1
H), 2.14−2.38 (m, 3H), 2.
56 (s, 3H), 2.64 (m, 1H),
2.89−2.95 (m, 1H), 3.96
(t, 1H, J = 6 Hz), 4.03
(d, 1H, J = 7 Hz),4.22
(d, 1H, J = 8 Hz), 4.33
(d, 1H, J = 8 Hz),4.43 (d
d, 1H, J = 7, 10 Hz), 4.5
1 (s, 1H), 4.98−5.29 (m,
6H),5.44 (d, 1H, J = 10 H
z), 5.77 (d, 1H, J = 7 H
z), 5.79−5.85 (m, 1H),6.2
6 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.25
−7.39 (m, 5H), 7.49 (t, 2
H, J = 8 Hz),7.59 (t, 1H,
J = 8 Hz), 8.11 (d, 2H,
J = 8 Hz).
【0716】工程11:10− アリル-13-O-[(2R,3
S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-
3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-7- O-
フルオロメチルバッカチンIII 上記工程10で得た化合物を実施例1の工程9と同様に
反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0717】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.16 (s, 3
H), 1.22 (s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.72 (s, 3H), 1.75
(s, 3H),1.90-1.97 (m, 1H), 2.20-2.28 (m, 2H), 2.3
7 (s, 3H), 2.33-2.41 (m, 1H),2.59-2.67 (m, 1H), 2.
86-2.92 (m, 1H), 3.32 (d, 1H, J = 5 Hz),3.96-4.01
(m, 2H), 4.20 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.31 (d, 1H, J =
8 Hz),4.40 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz), 4.61 (s, 1H),
4.94-5.13 (m, 4H),5.21-5.28 (m, 2H), 5.39 (d, 1H,
J = 10 Hz), 5.66 (d, 1H, J = 7 Hz),5.70-5.80 (m, 1
H), 6.19 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.30-7.42 (m, 5H),7.49
(t, 2H, J = 8 Hz), 7.60 (t, 1H, J = 8 Hz),8.10
(d, 2H, J = 8 Hz).
【0718】工程12:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブト
キシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-3- フェニルプロ
ピオニル]-10- デアセトキシ-7- O- フルオロメチル-1
0-(2-モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程11で得た化合物を実施例1の工程10と同様
に反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0719】融点:142-146 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.15 (s, 3H), 1.20
(s, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.72 (s, 3H), 1.85 (s, 3H),
2.38 (s, 3H), 1.60-2.70 (m, 12H), 3.68 (m, 4H), 4.
00-4.06 (m, 2H),4.19 (d, 1H, J = 8 Hz), 4.31 (d, 1
H, J = 8 Hz),4.41 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz), 4.60 (s,
1H), 4.96 (d, 1H, J = 8 Hz),5.11 (dd, 1H, J = 3,
27.5 Hz), 5.22-5.28 (m, 2H),5.41 (d, 1H, J = 10 H
z), 5.65 (d, 1H, J = 7 Hz),6.17 (t, 1H, J = 8 Hz),
7.30-7.42 (m, 5H), 7.49 (t, 2H, J = 8 Hz),7.61
(t, 1H, J = 8 Hz), 8.10 (d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB:937 (MH+) .
【0720】実施例49
【0721】
【化89】
【0722】工程1:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3- フェニル
-2-(トリエチルシリル) オキシプロピオニル]-10- デア
セトキシ-7- O- フルオロメチルバッカチンIII 実施例48の工程9および参考例4の工程3で得た化合
物を実施例4の工程1と同様に反応させ標記化合物を無
色の非晶質固体として得た。
【0723】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.50-0.74
(m, 6H), 0.86 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.17 (s, 12H),1.3
0 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.74 (s, 3H), 1.78 (s, 3
H),1.93-2.11 (m, 2H), 2.29-2.36 (m, 2H), 2.60-2.66
(m, 1H), 2.70 (s, 3H),2.90-2.97 (m, 1H), 3.93 (t,
1H, J = 7 Hz), 4.01 (d, 1H, J = 7 Hz),4.23 (d, 1
H, J = 8 Hz), 4.33 (d, 1H, J = 8 Hz),4.41 (dd, 1H,
J = 7, 10 Hz), 4.97-5.13 (m, 4H),5.25 (dd, 1H, J
= 2.5, 26 Hz), 5.49 (d, 1H, J = 10 Hz),5.69 (d, 1
H, J = 7 Hz), 5.77-5.85 (m, 1H), 6.37 (t, 1H, J =
8 Hz),7.31-7.36 (m, 5H), 7.50 (t, 2H, J = 8 Hz),
7.57 (t, 1H, J = 8 Hz),8.14 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0724】工程2:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチ
ル-3- フェニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-7- O
- フルオロメチルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0725】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.17 (s, 3
H), 1.23 (s, 9H), 1.27 (s, 3H), 1.36 (s, 3H), 1.70
(s, 3H),1.73 (s, 3H), 1.89-1.98 (m, 1H), 2.15-2.4
0 (m, 3H), 2.62 (s, 3H),2.60-2.67 (m, 1H), 2.86-2.
93 (m, 1H), 3.60 (s, 3H),3.97 (dd, 1H, J = 6, 8.5
Hz), 4.01 (d, 1H, J = 7 Hz),4.21 (d, 1H, J = 8 H
z), 4.33 (d, 1H, J = 8 Hz),4.40 (dd, 1H, J = 7, 10
Hz), 4.97-5.13 (m, 4H),5.25 (dd, 1H, J = 3, 24 H
z), 5.54 (d, 1H, J = 10 Hz),5.67 (d, 1H, J = 7 H
z), 5.71-5.80 (m, 1H), 6.31 (t, 1H, J = 8 Hz),7.32
-7.36 (m, 5H), 7.49 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.59 (t, 1
H, J = 8 Hz),8.13 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0726】工程3:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-7- O- フルオロ
メチル-10-(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例1の工程10と同様に
反応させ標記化合物を無色の固体として得た。
【0727】融点:152−155 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.16 (s, 3H), 1.23
(s, 9H), 1.25 (s, 3H), 1.39 (s, 3H), 1.73 (s, 3H),
1.79 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 1.90-2.70 (m, 12H), 3.
68 (m, 4H),4.01-4.04 (m, 2H), 4.21 (d, 1H, J = 8 H
z), 4.33 (d, 1H, J = 8 Hz),4.42 (dd, 1H, J = 7, 10
Hz), 4.98-5.13 (m, 4H),5.25 (dd, 1H, J = 3, 20 H
z), 5.54 (d, 1H, J = 10 Hz),5.67 (d, 1H, J = 7 H
z), 6.30 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.32-7.40 (m, 5H),7.49
(t, 2H, J = 8 Hz), 7.59 (t, 1H, J = 8 Hz),8.13
(d, 2H, J = 8 Hz). MS-FAB:951 (MH+) .
【0728】実施例50
【0729】
【化90】
【0730】工程1:10- アリル-10-デアセトキシ-7-
O- フルオロメチル-13-O- トリエチルシリルバッカチ
ンIII 実施例48の工程9で得た化合物を実施例1の工程3と
同様に反応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得
た。
【0731】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :0.64-0.70
(m, 6H), 1.02 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.12 (s, 3H), 1.1
3 (s, 3H),1.70 (s, 3H), 1.90-1.96 (m, 1H), 1.90
(s, 3H), 2.10-2.37 (m, 4H),2.29 (s, 3H), 2.59-2.67
(m, 1H), 2.86-2.91 (m, 1H),3.96 (dd, 1H, J = 6, 8
Hz), 4.03 (d, 1H, J = 7 Hz),4.18 (d, 1H, J = 8 H
z), 4.31 (d, 1H, J = 8 Hz),4.44 (dd, 1H, J = 7, 10
Hz), 4.91 (t, 1H, J = 9 Hz),4.98-5.09 (m, 3H), 5.
10 (dd, 1H, J = 3, 25 Hz),5.24 (dd, 1H, J = 3, 30
Hz), 5.61 (d, 1H, J = 7 Hz),5.72-5.83 (m, 1H), 7.4
7 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.60 (t, 1H, J = 8 Hz),8.09
(d, 2H, J = 8 Hz).
【0732】工程2:10- アリル-10-デアセトキシ-1-
O- ジメチルシリル-7- O- フルオロメチル-13-O- ト
リエチルシリルバッカチンIII 上記工程1で得た化合物を実施例2の工程1と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0733】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.25 (d,
3H,J = 2.5 Hz), 0.06 (d, 3H, J = 2.5 Hz), 0.66-0.7
3 (m, 6H),1.03 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.08 (s, 3H), 1.
12 (s, 3H), 1.69 (s, 3H),1.89 (s, 3H), 1.90-1.95
(m, 1H), 2.22-2.39 (m, 3H), 2.30 (s, 3H),2.57-2.65
(m, 1H), 2.87-2.93 (m, 1H), 3.93 (dd, 1H, J = 6,
8 Hz),4.01 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.25 (AB type d, eac
h 1H, J = 9 Hz),4.40 (dd, 1H, J = 7, 10 Hz), 4.53
(m, 1H), 4.92-4.99 (m, 3H),5.05-5.13 (m, 2H), 5.23
(dd, 1H, J = 3, 30 Hz),5.69 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.
75-5.85 (m, 1H), 7.47 (t, 2H, J = 8 Hz),7.59 (t, 1
H, J = 8 Hz), 8.09 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0734】工程3:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-1- O- ジメチルシリル-7- O- フルオロメ
チル-13-O- トリエチルシリルバッカチンIII 上記工程2で得た化合物を実施例2の工程2と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0735】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.28 (d,
3H,J = 3 Hz), 0.02 (d, 3H, J = 3Hz), 0.74-0.85 (m,
6H),0.97 (s, 3H), 1.08-1.13 (m, 12H), 1.59 (s, 3
H), 1.90 (s, 3H),1.94-2.02 (m, 1H), 2.46-2.59 (m,
3H), 2.80 (dd, 1H, J = 2, 13 Hz),2.84-2.89 (m, 1
H), 3.76-3.80 (m, 1H), 4.00-4.06 (m, 1H),4.24 (d,
1H, J = 9 H), 4.32 (d, 1H, J = 9 Hz), 4.56-4.58
(m, 1H),4.67-4.75 (m, 2H), 5.00-5.13 (m, 3H), 5.25
(dd, 1H, J = 3, 24 Hz ),5.57 (d, 1H, J = 7 Hz),
5.75-5.83 (m, 1H), 7.44 (t, 2H, J = 8 Hz),7.56 (t,
1H, J = 8 Hz), 8.12 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0736】工程4:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-1- O- ジメチルシリル-4- O- エトキシカ
ルボニル-7- O- フルオロメチル-13-O- トリエチルシ
リルバッカチンIII 上記工程3で得た化合物を実施例9の工程3と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0737】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :-0.30 (d,
3H, J = 3 Hz), 0.06 (d, 3H, J = 3 Hz), 0.64-0.70
(m, 6H),1.02 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.12 (s, 6 H), 1.4
1 (t, 3H, J = 7 Hz),1.69 (s, 3H), 1.90 (s, 3H), 1.
92-1.97 (m, 1H), 2.22-2.34 (m, 2H),2.57-2.64 (m, 1
H), 2.87-2.94 (m, 1H), 3.91 (dd, 1H, J = 6, 8 Hz),
4.04 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.13-4.21 (m, 1H),4.26 (AB
type d, each 1H, J = 9 Hz), 4.35-4.43 (m, 2H),4.5
3-4.56 (m, 1H), 4.94-5.14 (m, 4H), 5.25 (dd, 1H, J
= 3, 30 Hz),5.71 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.74-5.84 (m,
1H), 7.46 (t, 2H, J = 8 Hz),7.57(t, 1H, J = 8 H
z), 8.10 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0738】工程5:10- アリル-10-デアセトキシ-4-
デアセチル-4- O- エトキシカルボニル-7- O- フルオ
ロメチルバッカチンIII 上記工程4で得た化合物を実施例2の工程4と同様に反
応させ標記化合物を無色の非晶質固体として得た。
【0739】1H-NMR (CDCl3/TMS)δ(ppm) :1.07 (s, 3
H), 1.13 (s, 3H), 1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.70 (s,
3H),1.90-1.94 (m, 1H), 1.97 (s, 3H), 2.22-2.43
(m, 2H), 2.62-2.69 (m, 1H),2.86-2.93 (m, 1H), 4.02
(dd, 1H, J = 6, 8 Hz), 4.13-4.25 (m, 3H),4.31-4.3
9 (m, 3H), 4.84 (br, 1H), 4.98-5.15 (m, 4H),5.26
(dd, 1H, J = 3, 30 Hz), 5.63 (d, 1H, J = 7 Hz),5.7
4-5.83 (m, 1H), 7.48 (t, 2H, J = 8 Hz), 7.59 (t, 1
H, J = 8 Hz),8.11 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0740】工程6:10- アリル-13-O-[(2R,3S)-3-(t
ert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-メチル-3- フェニル
-2-(トリエチルシリル) オキシプロピオニル]-10- デア
セトキシ-4- デアセチル-4- O- エトキシカルボニル-7
- O- フルオロメチルバッカチンIII 上記工程5で得た化合物および参考例4の工程3で得た
化合物を実施例4の工程1と同様に反応させ標記化合物
を無色の非晶質固体として得た。
【0741】1H-NMR(CDCl3/TMS) δ(ppm) :0.43-0.86
(m, 6H), 0.84 (t, 9H, J = 7 Hz), 1.17 (s, 3H), 1.2
4 (s, 3H),1.27 (s, 9H), 1.39 (t, 3H, J = 7 Hz), 1.
44 (s, 3H), 1.76 (s, 3H),1.83 (s, 3H), 1.92-1.98
(m, 1H), 2.10-2.16 (m, 1H), 2.35-2.44 (m, 2H),2.61
-2.69 (m, 1H), 2.91-2.95 (m, 1H), 3.99 (t, 1H, J =
7 Hz),4.20 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.30 (s, 2H), 4.40
(dd, 1H, J = 7, 10 HZ),4.64-4.73 (m, 2H), 4.98-5.1
5 (m, 4H), 5.24 (dd, 1H, J = 3, 30 Hz),5.54 (d, 1
H, J = 10 Hz), 5.69 (d, 1H, J = 7 Hz), 5.76-5.83
(m, 1H),6.29 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.30-7.45 (m, 7H),
7.56 (t, 1H, J = 8 Hz),8.12 (d, 2H, J = 8 Hz).
【0742】工程7:13- O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキ
シカルボニルアミノ)-2-ヒドロキシ-2- メチル-3- フェ
ニルプロピオニル]-10- デアセトキシ-4- デアセチル-4
- O-エトキシカルボニル-7- O- フルオロメチル-10-
(2- モルホリノエチル) バッカチンIII 上記工程6で得た化合物を実施例1の工程9と同様に反
応させ、ついで実施例1の工程10と同様に反応させて
標記化合物を無色の固体として得た。
【0743】融点:143-146 ℃.1 H-NMR (CDCl3/TMS) δ(ppm) :1.16 (s, 3H), 1.21
(s, 3H), 1.32 (s, 9H), 1.42-1.44 (m, 6H),1.73 (s,
3H), 1.80 (s, 3H), 1.92-1.98 (m, 1H), 2.20-2.71
(m, 11H),3.61 (br, 1H), 3.68 (m, 4H), 4.05 (t, 1H,
J = 7 Hz),4.10 (d, 1H, J = 7 Hz), 4.24 (d, 1H, J
= 8 Hz), 4.33-4.38 (m, 2H),4.56-4.60 (m, 2H), 5.00
-5.13 (m, 4H), 5.24 (dd, 1H, J = 3, 20 Hz),5.68-5.
72 (m, 2H), 6.18 (t, 1H, J = 8 Hz), 7.27-7.47 (m,
7H),7.58 (t, 1H, J = 8 Hz), 8.09 (d, 2H, J = 8 H
z). MS-FAB:981 (MH+) .
【0744】
【発明の効果】次の実験例により、本発明化合物の抗腫
瘍効果を示す。 実験例 3種の腫瘍細胞、P388、PC-6および PC-12をそれぞれ、
P388は 5.0×102 cells/150 μl/well、PC-6は 5.0×10
3 cells/150 μl/well、 PC-12 は 1.0×103 cells/150
μl/wellになるように 96 ウェル−マイクロプレートに
播種し、P388は2時間後、ほかの2つは、24時間後に検
体を 50 μl/well添加した。その後、3日間培養し、M
TT[3-(4,5-Dimethylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyl-2H-
tetrazolium bromide]の 5 mg/ml溶液を 20 μl/well添
加した。4時間後培養液を除去し、ジメチルスルホキシ
ドを 150μl/well加え、吸光度を 540 nm にて測定し
た。抗腫瘍効果は薬剤添加群の細胞増殖を対照群の 50
% にする薬剤濃度を GI50 値(ng/ml)として示した。
【0745】
【表1】

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 はフェニル基を意味し、該フェニル基はハ
    ロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる
    群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有し
    ていてもよい。R2 はアルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、シクロアルキル基またはアルコキシル基を意
    味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、シクロアルキル基およびアルコキシル基は、ハロゲ
    ン原子、水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、ア
    リールオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミ
    ノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
    ニル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ
    基からなる群から選ばれる基を置換基として1個または
    複数個有していてもよい。R3 はアルキル基およびアシ
    ル基からなる群から選ばれる基を置換基として1個また
    は2個有するアミノ基、水素原子、水酸基、ハロゲン原
    子、アルコキシル基、アジド基またはアシルオキシ基を
    意味する。R4 はアルキル基およびアシル基からなる群
    から選ばれる基を置換基として1個または2個有するア
    ミノ基、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルコキシ
    ル基、アジド基またはアシルオキシ基を意味し、該アル
    コキシル基およびアシルオキシ基は、ハロゲン原子、水
    酸基、カルボキシル基、シクロアルキル基、アルコキシ
    ル基、アリール基、アリールオキシ基、アミノ基、アル
    キルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキ
    シカルボニル基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオ
    キシ基および複素環基(該複素環基は、その環の構成原
    子上にアルキル基を1個または複数個有してもよい。)
    からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複
    数個有してもよい。また、R3 とR4 は一緒になって式 【化2】 (式中、Qは酸素原子、N−R7 またはCR89 を表
    し、R7 、R8 およびR9 は各々独立してアルキル基ま
    たはアシル基を意味する。)で表される構造を形成して
    もよい。R5 はメチル基を意味するか、または、R4
    一緒になって、R4 とR5 のそれぞれが結合している炭
    素原子と共に3員環を形成した構造となってもよい。R
    6 はアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基を意
    味し、 これらアルキル基、アルケニル基およびアルキニル基
    は、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオキシ
    基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
    ル基、シアノ基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ
    基、アシル基、アシルアミノ基、アシルオキシ基、アル
    コキシカルボニルアミノ基、アルキルチオ基、アルキル
    スルフィニル基、アルキルスルホニル基および式 【化3】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH2 、CH−Y、NHま
    たはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)で
    表される、3員環から8員環の大きさの窒素原子を含む
    飽和または不飽和の複素環基(該複素環基は、その環の
    構成原子である炭素原子上にアルキル基を1個または複
    数個有してもよい。)からなる群から選ばれる基を置換
    基として1個または複数個有してもよい。Z1 は水素原
    子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル基を意味し、
    2 は水素原子、水酸基、ハロゲン原子またはアルキル
    基を意味し、Z3 はアルキル基、アルケニル基、アルキ
    ニル基、シクロアルキル基、アリール基または複素環基
    を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、アルキニ
    ル基、シクロアルキル基、アリール基および複素環基
    は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アルキル
    基、アルコキシル基、フェニル基、アミノ基、アルキル
    アミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル
    基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
    ル基、アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基
    からなる群から選ばれる基を置換基として1個または複
    数個有してもよい。Z4 はアルキル基、アリール基また
    はアルコキシル基を意味し、これらアルキル基、アリー
    ル基およびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、
    カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、フェニ
    ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
    基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
    ミノ基およびアシルオキシ基からなる群から選ばれる基
    を置換基として1個または複数個有してもよい。なお、 【化4】 の部分の点線は、当該部分の結合が二重結合となっても
    良いことを意味する。]で表される化合物(ただし、R
    3 が水素原子で、R4 が水素原子または水酸基で、R3
    が結合する炭素原子とR4 が結合する炭素原子の間の結
    合が単結合のものを除く。)およびその塩
  2. 【請求項2】 R4 がアルコキシル基である請求項1記
    載の化合物およびその塩
  3. 【請求項3】 R4 がメトキシ基である請求項1記載の
    化合物およびその塩
  4. 【請求項4】 R4 がフッ素原子である請求項1記載の
    化合物およびその塩
  5. 【請求項5】 Z1 およびZ2 がフッ素原子である請求
    項1から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  6. 【請求項6】 Z1 が水酸基であり、Z2 が水素原子で
    ある請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物およ
    びその塩
  7. 【請求項7】 Z1 が水酸基であり、Z2 がメチル基で
    ある請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物およ
    びその塩
  8. 【請求項8】 Z4 がフェニル基である請求項1から3
    のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  9. 【請求項9】 Z4 が第三級ブトキシ基である請求項1
    から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  10. 【請求項10】 Z3 がフェニル基である請求項1から
    3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  11. 【請求項11】 Z3 が単環性の5員環または6員環の
    大きさの複素環基である請求項1から3のいずれか一項
    に記載の化合物およびその塩
  12. 【請求項12】 Z3 が単環性の5員環または6員環の
    大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原
    子または硫黄原子を1個含む複素環基である請求項1か
    ら3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  13. 【請求項13】 Z3 が単環性の5員環または6員環の
    大きさで、環構造の構成原子として、酸素原子、窒素原
    子または硫黄原子を1個含む不飽和の複素環基である請
    求項1から3のいずれか一項に記載の化合物およびその
  14. 【請求項14】 Z3 がフリル基、ピロリル基またはピ
    リジル基である請求項1から3のいずれか一項に記載の
    化合物およびその塩
  15. 【請求項15】 Z3 が2−メチル−1−プロペニル基
    である請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物お
    よびその塩
  16. 【請求項16】 R2 がアルキル基である請求項1から
    3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  17. 【請求項17】 R2 がメチル基、エチル基またはプロ
    ピル基である請求項1から3のいずれか一項に記載の化
    合物およびその塩
  18. 【請求項18】 R2 がアルコキシル基である請求項1
    から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  19. 【請求項19】 R2 がメトキシ基またはエトキシ基で
    ある請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物およ
    びその塩
  20. 【請求項20】 R2 がシクロアルキル基である請求項
    1から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  21. 【請求項21】 R2 がシクロプロピル基である請求項
    1から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
  22. 【請求項22】 R3 とR4 が一緒になって式 【化5】 (式中、Qは酸素原子、N−R7 またはCR89 を表
    し、R7 、R8 およびR9 は各々独立してアルキル基ま
    たはアシル基を意味する。)で表される構造を形成し
    た、一般式(I−1)で表わされる請求項1記載の化合
    物およびその塩 【化6】
  23. 【請求項23】 Qが酸素原子である請求項22記載の
    化合物およびその塩
  24. 【請求項24】 【化7】 の点線部分の結合が二重結合となった、一般式(I−
    2)で表わされる請求項1記載の化合物およびその塩 【化8】
  25. 【請求項25】 R4 とR5 が一緒になって、それぞれ
    が結合している炭素原子と共に3員環を形成した、一般
    式(I−3)で表わされる請求項1記載の化合物および
    その塩 【化9】
  26. 【請求項26】 R6 が置換基として式 【化10】 (Xは酸素原子、硫黄原子、CH 、CH−Y、NH
    またはN−Yを意味し、Yはアルキル基を意味する。)
    で表される、5員環または6員環の大きさの窒素原子を
    含む飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子
    である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有し
    てもよい。)を有する炭素数1から3のアルキル基、ま
    たはアリル基である請求項1から3のいずれか一項に記
    載の化合物およびその塩
  27. 【請求項27】 R6 がモルホリンまたはチオモルホリ
    ン(該モルホリンまたはチオモルホリンは、その環の構
    成原子である炭素原子上にメチル基を1個または複数個
    有していてもよい。)を置換基として有している炭素数
    1から3のアルキル基、またはアリル基である請求項1
    から3のいずれか一項に記載の化合物およびその塩
JP31780997A 1996-11-19 1997-11-19 タキソール誘導体 Expired - Fee Related JP3784945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31780997A JP3784945B2 (ja) 1996-11-19 1997-11-19 タキソール誘導体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30761296 1996-11-19
JP8-307612 1996-11-19
JP31780997A JP3784945B2 (ja) 1996-11-19 1997-11-19 タキソール誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10204073A true JPH10204073A (ja) 1998-08-04
JP3784945B2 JP3784945B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=26565189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31780997A Expired - Fee Related JP3784945B2 (ja) 1996-11-19 1997-11-19 タキソール誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784945B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784945B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1998022451A1 (fr) Derives taxol
EP0826688B1 (en) Pentacyclic compounds
JP3942197B2 (ja) タキサン誘導体及びこれを含む医薬
US5393751A (en) Tricyclic carbapenem compounds
JPH0314037B2 (ja)
Keck et al. An acylnitroso cycloaddition approach to the synthesis of highly oxygenated indolizidine alkaloids
WO1999007692A2 (de) Neue epothilon-derivate, verfahren zu deren herstellung und ihre pharmazeutische verwendung
JP5520236B2 (ja) プロリン環構造を有するイミダゾチアゾール誘導体
JPH06321948A (ja) 2−チオ置換カルバペネム類
US20030216374A1 (en) Antibiotic oxazolidinone derivatives
EP0294934B1 (en) Diastereomeric 5R,6S-6-(1R-hydroxyethyl)-2-(cis-1-oxo-3-thiolanylthio)-2-penem-3-carboxylic acids
JPWO2007049575A1 (ja) アゼチジン環構造を有するタキサン化合物
US6143909A (en) Selective epoxidation process for preparing pharmaceutical compounds
WO1995033740A1 (fr) Derive de desacetoxytaxol
JP3784945B2 (ja) タキソール誘導体
MX2007015596A (es) Procesos para la preparacion de paclitaxel.
US4772683A (en) High percentage beta-yield synthesis of carbapenem intermediates
JPH04368386A (ja) 1−メチルカルバペネム−3−カルボン酸の製造法
JP3746563B2 (ja) 五環性化合物
WO1996025417A1 (fr) Derives de peneme et agent anti-microbien les contenant
WO1996023779A1 (fr) Derives ethers
JP2003064084A (ja) ビンブラスチン合成用中間体類、それらの製法、およびビンブラスチン類の合成方法
JP3921252B2 (ja) エーテル誘導体
JP3699156B2 (ja) デアセトキシタキソール誘導体
UA73118C2 (en) Derivatives of 6-alkenyl, 6-alkinyl and 6-epoxyepothilone, method for obtaining thereof and use in pharmaceutic preparates

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A521 Written amendment

Effective date: 20051116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060316

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees