JPH10203292A - 車両用側突型エアバッグ装置及びそのエアバッグ - Google Patents

車両用側突型エアバッグ装置及びそのエアバッグ

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JPH10203292A
JPH10203292A JP9012640A JP1264097A JPH10203292A JP H10203292 A JPH10203292 A JP H10203292A JP 9012640 A JP9012640 A JP 9012640A JP 1264097 A JP1264097 A JP 1264097A JP H10203292 A JPH10203292 A JP H10203292A
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JP
Japan
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airbag
outer peripheral
portions
airbag body
peripheral edge
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Application number
JP9012640A
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English (en)
Inventor
Shigenori Kobayashi
重徳 小林
Kazumi Isaji
和美 伊佐治
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 展開方向にたわみ易く形成したエアバッグ本
体を有するエアバッグを備えた車両用側突型エアバッグ
装置及びそのエアバッグを提供する。 【解決手段】 エアバッグ本体60aは、その略中央部
にて、貫通穴部64を備えている。この貫通穴部64
は、上壁62の開口部62cと、下壁63の開口部63
aとを重ね合わせ、両開口部62c、63aの各外周縁
に沿い縫製して形成されている。これにより、エアバッ
グ本体60aの貫通穴部64の両側に形成される各筒状
部65の断面形状が、エアバッグ本体60aの他の部分
に比べ小さくなるため、エアバッグ本体60aは、各筒
状部65にてその展開方向にたわみ易い形状として構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用側突型エア
バッグ装置及びそのエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用側突型エアバッグ装置にお
いては、折り畳んだ状態にあるエアバッグが、インフレ
ータからのガスの供給により、偏平な四角形のエアバッ
グ本体1を、図12(a)にて示すごとく、開口部2を
基準に、図示右方へ展開する。そして、このような展開
によって、エアバッグ本体1が、当該車両に対する側突
から車室内の保護対象を保護する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記エアバ
ッグ装置では、例えば、車両に対する側突時に、エアバ
ッグ本体1が図12(b)にて示すような断面形状にて
展開する。そして、この展開後のエアバッグ本体1は簡
単には変形しない程度に固い。このため、保護対象がエ
アバッグ本体の展開方向に位置していると、エアバッグ
本体1がその展開過程にて保護対象に当たり当該保護対
象を害するおそれがある。
【0004】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、展開方向にたわみ易く形成したエアバッグ本
体を有するエアバッグを備えた車両用側突型エアバッグ
装置及びそのエアバッグを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、側突型エアバッグ
装置のエアバッグ本体がその展開方向にたわみ易く形成
されている。このため、エアバッグの展開時に、エアバ
ッグ本体がその先端部にて保護対象に当たると、当該エ
アバッグ本体が展開方向にたわんで容易に変形する。
【0006】これに伴い、保護対象に当たるエアバッグ
本体の展開力が緩和されるので、当該保護対象を害する
ことがない。また、請求項2乃至6に記載の発明によれ
ば、側突型エアバッグ装置のエアバッグ本体に、その展
開方向にたわみ易いたわみ部が設けられている。このた
め、エアバッグの展開時に、エアバッグ本体がその先端
部にて保護対象に当たると、当該エアバッグ本体がたわ
み部にて展開方向にたわんで容易に変形する。
【0007】これにより、請求項1に記載の発明と同様
の作用効果を達成できる。ここで、請求項3に記載の発
明によれば、エアバッグ本体がその中間部位にて貫通穴
部を有している。また、たわみ部が、エアバッグ本体に
おいて貫通穴部により上記展開方向の両側に形成される
両筒状部である。これによれば、両筒状部が貫通穴部の
両側に形成されることで、エアバッグ本体が当該両筒状
部にて上記展開方向にたわみ易い形状となる。
【0008】その結果、請求項1に記載の発明の作用効
果をより一層向上できる。また、請求項4に記載の発明
によれば、エアバッグ本体を形成する両壁がその各対向
中間部位の外周に沿い互いに縫製されている。また、た
わみ部が、エアバッグ本体において上記各対向中間部位
により上記展開方向の両側に形成される両筒状部であ
る。
【0009】これによっても、請求項4に記載の発明と
同様の作用効果を達成できる。また、請求項5に記載の
発明によれば、エアバッグ本体が、開口部を有する基部
と、この基部と連通し当該基部から上記展開方向に向け
延出する複数の筒状部とを備える。これによれば、エア
バッグの展開時に、複数の筒状部がその展開方向に容易
にたわむので、請求項1に記載の発明の作用効果をより
一層向上できる。
【0010】また、請求項6に記載の発明によれば、エ
アバッグ本体が、互いに並列状に連結した複数の第1筒
状部と、当該複数の第1筒状部の各両端部にそれぞれ連
結されてこれら第1筒状部と連通する第2筒状部とによ
り形成されている。これによれば、エアバッグ本体がそ
の展開方向にたわみ易い形状となる。このため、エアバ
ッグの展開時に、エアバッグ本体がその先端側に位置す
る第1筒状部にて保護対象にあたると、このエアバッグ
本体が、その展開方向にたわむ。
【0011】その結果、請求項1に記載の発明の作用効
果をより一層向上できる。また、請求項7に記載の発明
によれば、エアバッグ本体がその展開方向にたわみ易く
形成されている。これにより、請求項1に記載の発明の
作用効果を達成できるエアバッグを提供できる。また、
請求項8乃至12に記載の発明によれば、エアバッグ本
体にその展開方向にたわみ易いたわみ部が設けられてい
る。
【0012】これにより、請求項2乃至7に記載の発明
の作用効果を達成できるエアバッグの提供が可能とな
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る側突型エアバッ
グ装置Aが車両の運転席10のシートバック10aの右
側側壁11の上下方向中間部位内に組み付けられている
例を示している。
【0014】なお、シートバック10aの右側側壁11
は、図1及び図2にて示すごとく、当該車両の右側リア
ドア20aとこのリアドア20a及び右側フロントドア
20b間に位置する右側センターピラー20cとの双方
に対向している。エアバッグ装置Aは、図2及び図3に
て示すごとく、ケーシングCを備えており、このケーシ
ングCは、断面略コ字状のケーシング部材30と、カバ
ー部材40とを有するように、弾性合成樹脂材料でもっ
て略L字状に一体成形されている。なお、ケーシングC
は、シートバック10aの表皮10bの右側側壁部分に
より覆われている。
【0015】ケーシング部材30は、その底壁31の前
部31aにて、シートバック10aの右側側壁11に形
成した凹所11a内に収容されており、このケーシング
部材30は、底壁31の略L字状後部31bから延出す
るボルト32aとナット32bとの締着により、シート
バック10a内のフレームの一部12に取り付けられて
いる。
【0016】カバー部材40はケーシング部材30より
も薄肉状に形成されており、このカバー部材40は、そ
の後縁41にて、ケーシング部材30の後壁33と一体
となり、この後壁33に対し開閉可能にヒンジ連結され
ている。なお、カバー部材40は、その前縁に形成した
クランク状係合部42にて、ケーシング部材30の前縁
内壁に形成した溝状被係合部34内に係脱可能に係合し
ている(図3参照)。
【0017】インフレータ50は、図3にて示すごと
く、ケーシング部材30の後部31b内にて後述するエ
アバッグ60の開口部61に収納されて、そのリテーナ
51にて、ケーシング部材30の底壁31を介し、ボル
ト32aとナット32bとの締着により上記フレームの
一部12に固定されている。ここで、インフレータ50
の軸方向が、エアバッグ60の開口部61の幅方向(シ
ートバック10aの上下方向)に一致している。
【0018】エアバッグ60は、図3にて示すごとく、
折り畳んでケーシングCに収納されており、このエアバ
ッグ60は、図4(a)にて示すごとく、偏平環状のエ
アバッグ本体60aと、舌片60bとを有するように、
布材により一体的に構成されている。エアバッグ本体6
0aは、共に略四角形状の上壁62及び下壁63(図3
及び図4参照)を重ね合わせ、その各外周縁に沿い袋状
に縫製して構成されている。なお、上壁62及び下壁6
3の各外周縁の縫い代は、エアバッグ本体60aの内方
に位置するように折り込まれている。
【0019】エアバッグ本体60aの一辺を構成する一
外周縁P1(図4(a)参照)には、上記開口部61が
形成されている。上壁62には、補強用縫製部62a
が、開口部61の近傍にて、上壁62の内面に重ね合わ
せた補強布及びこれに対応する上壁62の開口部61の
近傍領域を縫製して形成されており、この縫製部62a
には、一対の取り付け孔部62bが、図4(a)にて示
すごとく、貫通形成されている。
【0020】エアバッグ本体60aは、その略中央部に
て、図4(a)にて示すごとく、貫通穴部64を備えて
いる。この貫通穴部64は、図4(b)にて示すごと
く、上壁62の開口部62cと、下壁63の開口部63
aとを重ね合わせ、両開口部62c、63aの各外周縁
部に沿いこれらを互いに縫製して形成されている。これ
により、両筒状部65が、エアバッグ本体60aの貫通
穴部64の両側(図4(a)にて図示上下両側)にて、
この貫通穴部64により形成される。そして、これら両
筒状部65の各断面形状が、エアバッグ本体60aの他
の部分に比べ小さくなるため、エアバッグ本体60a
は、各筒状部65にてその展開方向にたわみ易い形状と
して構成される。
【0021】なお、開口部62cは、上壁62の略中央
に円形状に形成されており、一方、開口部63aは、開
口部62cに対向するように、下壁63の略中央に円形
状に形成されている。また、舌片60bの重ね合わせ部
66には、補強用縫製部66aが、縫製部62aに対応
して形成されており、この縫製部66aは、重ね合わせ
部66の内面に重ね合わせた補強布及びこれに対する重
ね合わせ部66の対応部を縫製して形成されている。ま
た、この縫製部66aには、一対の取り付け孔部66b
が、図4(a)にて示すごとく、両取り付け孔部62b
に対応する位置にて貫通形成されている。
【0022】なお、舌片60bはインフレータ50のリ
テーナ51に沿い延在しその重ね合わせ部66にて開口
部61の上壁62側壁部に外方から重ね合わされてい
る。そして、ボルト32aが、リテーナ51の各貫通孔
部にその内側から挿通され重ね合わせ部66の各取り付
け孔部66b、上壁62の各取り付け孔部62b及びケ
ーシング部材30の後部31bを通り延出し、上記フレ
ームの一部12に各ナット32bとの締着により支持さ
れている。
【0023】また、本第1実施形態では、エアバッグ本
体60a及び舌片60bを形成する布材及び上記各補強
布を形成する布材としては、ナイロン、ポリエチレン等
の合成繊維、植物繊維、動物繊維等の繊維が採用されて
いる。なお、インフレータ50を収納したエアバッグ6
0は、図3にて示すような最終的な折り畳み状態でケー
シングC内に収納される。
【0024】このように構成した本第1実施形態におい
て、例えば、当該車両のフロントドア20bに対する衝
突に伴い、エアバッグ60がインフレータ50からガス
を供給されると、エアバッグ本体60aが膨らみ始め、
カバー部材40がケーシングCをヒンジ状に開き始め
る。このとき、車室内において、エアバッグ60の展開
方向に何もなければ、エアバッグ60は、そのエアバッ
グ本体60aにて、図1、図2及び図5(a)(b)に
て示すごとく、一外周縁P1に対向する他側外周縁P2
側に向けて、開口部61を基準として偏平状に膨張展開
する。
【0025】しかし、車室内において、エアバッグ60
の展開方向に図6にて示すごとく保護対象Mが位置する
と、エアバッグ本体60aは、その展開過程において、
先端部にて保護対象Mに当たる。ここで、エアバッグ本
体60aにおいて貫通穴部64の両側に位置する両筒状
部65が、上述のごとくたわみ易い形状となっている。
このため、エアバッグ本体60aがその先端部にて保護
対象Mにあたると、両筒状部65が展開方向にたわん
で、エアバッグ本体60aが図6にて示すような形状に
容易に変形する。
【0026】これにより、エアバッグ本体60aの展開
力が当該エアバッグ本体60aの上記形状変形でもって
吸収される。その結果、保護対象Mに当たるエアバッグ
本体60aの力が緩和されるので、当該保護対象Mに害
を与えることがない。なお、上記第1実施形態では、エ
アバッグ本体60aの略中央部に貫通穴部64を形成す
るようにしたが、これに限らず、貫通穴部64の位置
は、エアバッグ本体60aにおいて上記略中央部とは異
なる中間部位であってもよい。また、貫通穴部64は、
円形に限ることなく、楕円形、略四角形等種々の形状で
あってもよい。
【0027】また、上記第1実施形態では、エアバッグ
本体60aに貫通穴部64を形成するようにしたが、こ
れに代えて、上壁62及び下壁63に開口部62c及び
63aを形成することなく、図7にて示すように変形し
て実施してもよい。即ち、この変形例では、上壁62の
円形状中央部62d(開口部62cに対応する)と、下
壁の円形状中央部63b(開口部63aに対応する)と
が、その各外周縁部に沿い互いに縫製されている。但
し、この縫製は、インフレータ50のガスが両中央部6
2d、63bの間に多少流入できるように行ってもよい
し、流入不能に行ってもよい。
【0028】これによっても、エアバッグ本体60aの
両中央部62d、63bの両側には、上記第1実施形態
にて述べた両筒部65に相当する両筒部が、これら両筒
部65と同様にたわみ易く形成される。その結果、この
変形例によっても、上記第1実施形態と同様の作用効果
を達成できる。 (第2実施形態)図8は本発明の第2実施形態の要部を
示している。
【0029】この第2実施形態では、偏平U字形状のエ
アバッグ本体60cが、図8(a)にて示すごとく、上
記第1実施形態にて述べたエアバッグ60において、エ
アバッグ本体60aに代えて採用されている。エアバッ
グ本体60cは、図8(a)(b)にて示すごとく、共
にU字形状からなる上壁67a及び下壁67bの各外周
縁部を重ね合わせ袋状に縫製して形成されており、この
エアバッグ本体60cの一辺を構成する一外周縁部P1
には、エアバッグ本体60aと同様に、開口部(以下、
開口部61という)が形成されている。
【0030】また、エアバッグ本体60cは、開口部6
1を含む基部68aと、この基部68aからU字形状に
延出する筒状の両脚部68bとにより構成されており、
両脚部68bは、先端部に近づく程互いに接近する形状
となっている。ここで、両脚部68bの断面形状は、図
8(b)にて示すごとく、エアバッグ本体60cの他の
部分に比べて小さい。このため、両脚部68bはエアバ
ッグ本体60cの展開方向にたわみ易い形状となってい
る。なお、その他の構成は上記第1実施形態と同様であ
る。
【0031】このように構成した本第2実施形態におい
て、エアバッグ本体60cの展開方向に何もなければ、
このエアバッグ本体60cは、図8(a)にて図示右方
に向けて、開口部61を基準とし偏平状に膨張展開す
る。一方、エアバッグ本体60cの展開方向に保護対象
Mが位置すると、エアバッグ本体60cが、両脚部68
bの各先端部にて保護対象Mに当たる。
【0032】しかし、上述のごとく、エアバッグ本体6
0cにおいて両脚部68bがたわみ易い形状となってい
る。このため、両脚部68bがその各先端部にて保護対
象Mにあたると、これら両脚部68bがO脚状にたわ
む。これにより、エアバッグ本体60cの展開力が両脚
部68bの上記たわみに伴うエアバッグ本体60cの形
状変形でもって吸収される。その結果、保護対象Mに当
たるエアバッグ本体60cの力が緩和されるので、当該
保護対象Mに害を与えることがない。
【0033】図9は、上記第2実施形態の第1変形例を
示している。この第1変形例では、上記第2実施形態に
て述べたエアバッグ本体60cの両脚部68bが、上記
第2実施形態とは異なり、先端部に近づく程互いに広が
るような形状となっている。その他の構成は上記第2実
施形態と同様である。このように構成した本第1変形例
では、上述のごとく、両脚部68bが、上記第2実施形
態と同様に、たわみ易い形状となっている。
【0034】このため、エアバッグ本体60cの展開時
に、両脚部68bがその各先端部にて保護対象Mに当た
ると、これら両脚部68bが互いにさらに離れるように
たわむ。これにより、エアバッグ本体60cの展開力が
両脚部68bの上記たわみに伴うエアバッグ本体60c
の形状変形でもって吸収される。その結果、上記第2実
施形態と同様の作用効果を達成できる。
【0035】図10は、上記第2実施形態の第2変形例
を示している。この第2変形例では、上記第1変形例に
て述べたエアバッグ本体60cにおいて、両脚部68b
の間にさらに一本の脚部68bを付加した構成となって
いる。これによっても、三本の脚部68bが、上記第1
変形例の両脚部68bと同様にたわみ易いことから、上
記第1変形例と同様の作用効果を達成できる。
【0036】次に、本発明の第3実施形態につき図11
を参照して説明する。この第3実施形態では、偏平多筒
形状のエアバッグ本体60dが、上記第1実施形態にて
述べたエアバッグ60において、エアバッグ本体60a
に代えて採用されている。このエアバッグ本体60d
は、共に略四角形状の上壁69a及び下壁69bを重ね
合わせ、その各外周縁に沿い袋状に縫製して構成されて
いる。
【0037】さらに、このエアバッグ本体60dは、図
11(a)(b)にて示すごとく、上壁69a及び下壁
69bの互いに対向する複数の線状箇所Lにて縫製する
ことで、複数の横筒状部69cと、これら横筒状部69
cの両側に位置する各縦筒状部69dとの集合体として
構成されている。これにより、各横筒状部69c及び両
縦筒状部69dはたわみ易い形状となる。
【0038】但し、各横筒状部69cは、互いに並行
で、エアバッグ本体60dの展開方向に直交しており、
各縦筒状部69dは上記展開方向に並行となっている。
また、各横筒状部69cはその各両端部にて、両縦筒状
部69dと連通している。また、エアバッグ本体60d
の一辺を構成する一外周縁部(以下、一外周縁部P1と
いう)には、エアバッグ本体60aと同様に、開口部
(以下、開口部61という)が形成されており、この開
口部61は、図11(a)にて図示左端に位置する横筒
状部69c内に位置している。その他の構成は上記第1
実施形態と同様である。
【0039】このように構成した本第3実施形態では、
インフレータ50がガスを噴出すると、このガスは、図
11(a)にて図示左端に位置する横筒状部69cから
両縦筒状部69dを通り残りの横筒状部69c内に流入
する。このため、エアバッグ本体60dの展開方向に何
もなければ、エアバッグ本体60dは、図11(a)
(b)にて図示右方に向けて、開口部61を基準とし偏
平状に膨張展開する。
【0040】一方、エアバッグ本体60dの展開方向に
保護対象Mが位置すると、エアバッグ本体60dが、各
横筒状部69cのうち図11にて図示右端に位置する横
筒状部69cでもって、保護対象Mに当たる。しかし、
上述のごとく、エアバッグ本体60dにおいて各横筒状
部69c及び両縦筒状部69dはたわみ易い形状となっ
ている。このため、図示右端の横筒状部69cが保護対
象Mにあたると、各横筒状部69cが、両縦筒状部69
dと共に、図11(c)にて示すごとく、湾曲状にたわ
む。
【0041】これにより、エアバッグ本体60dの展開
力が当該たわみに伴うエアバッグ本体60dの形状変形
でもって吸収される。その結果、保護対象Mに当たるエ
アバッグ本体60dの力が緩和されるので、当該保護対
象Mに害を与えることがない。なお、本発明の実施にあ
たっては、エアバッグ装置Aは、シートバック10aに
限らず、例えば、右側フロントドア20b内に収納する
ようにしてもよい。
【0042】また、本発明の実施にあたり、上記第1或
いは第3の実施形態にて述べたエアバッグ本体の外形形
状は、四角形状に限ることなく、例えば、円形状や楕円
形状であってもよい。また、本発明の実施にあたり、上
記第3実施形態にて述べた各横筒状部69cは、エアバ
ッグ本体60dの展開方向に直交している必要はなく、
当該展開方向に交差していればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用エアバッグ装置の第1実施
形態が運転席のシートバックの右側側壁内に組み付けら
れた状態を示す斜視図である。
【図2】図1にて2−2線に沿う部分拡大断面図であ
る。
【図3】図2のエアバッグ装置の断面図である。
【図4】(a)は、エアバッグの平面図であり、(b)
は、図4(a)にて、4(b)−4(b)に沿う部分断
面図である。
【図5】(a)は、保護対象がエアバッグの展開方向に
位置しない場合の当該エアバッグのエアバッグ本体の模
式的展開図であり、(b)は、図5(a)にて、5
(b)−5(b)線に沿う模式的断面図である。
【図6】保護対象がエアバッグの展開方向に位置する場
合の当該エアバッグのエアバッグ本体の模式的展開図で
ある。
【図7】上記第1実施形態の変形例を示すエアバッグ本
体の模式的断面図である。
【図8】(a)は、本発明の第2実施形態のエアバッグ
本体の模式的展開図であり、(b)は、図8にて8
(b)−8(b)線に沿う模式的断面図である。
【図9】上記第2実施形態のエアバッグ本体の第1変形
例を示す模式的展開平面図である。
【図10】上記第1変形例をさらに変形した例を示すエ
アバッグ本体の模式的展開平面図である。
【図11】(a)は、本発明の第3実施形態のエアバッ
グ本体の展開方向に保護対象が位置しない場合の模式的
展開平面図であり、(b)は、図11(a)にて11
(b)−11(b)線に沿う模式的断面図であり、
(c)は、エアバッグ本体の展開方向に保護対象が位置
する場合の模式的展開平面図である。
【図12】(a)は、従来のエアバッグ本体の模式的展
開平面図であり、(b)は、図12(a)にて12
(b)−12(b)線に沿う模式的断面図である。
【符号の説明】
C…ケーシング、P1…一外周縁、P2…対向外周縁、
30…ケーシング部材、40…カバー部材、50…イン
フレータ、60…エアバッグ、60a乃至60d…エア
バッグ本体、61…開口部、62、69a…上壁、62
d…中央部、63、69b…下壁、64…貫通穴部、6
5…筒状部、68a…基部、68b…脚部、69c…横
筒状部、69d…縦筒状部。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ本体(60a乃至60d)の
    一外周縁(P1)側にて形成した開口部(61)を基準
    に前記エアバッグ本体を前記一外周縁に対する対向外周
    縁(P2)に向かう展開方向へ展開可能に折り畳んだエ
    アバッグ(60)と、 前記エアバッグ本体の展開時にこのエアバッグ本体にそ
    の開口部からガスを供給するインフレータ(50)とを
    備えた側突型エアバッグ装置において、 前記エアバッグ本体がその展開方向にたわみ易く形成さ
    れていることを特徴とする車両用側突型エアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 エアバッグ本体(60a乃至60d)の
    一外周縁(P1)側にて形成した開口部(61)を基準
    に前記エアバッグ本体を前記一外周縁に対する対向外周
    縁(P2)に向かう展開方向へ展開可能に折り畳んだエ
    アバッグ(60)と、 前記エアバッグ本体の展開時にこのエアバッグ本体にそ
    の開口部からガスを供給するインフレータ(50)とを
    備えた側突型エアバッグ装置において、 前記エアバッグ本体に、その展開方向にたわみ易いたわ
    み部(65、68b、69c、69d)を設けたことを
    特徴とする車両用側突型エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグ本体がその中間部位にて
    貫通穴部(64)を有しており、 前記たわみ部が、前記エアバッグ本体において前記貫通
    穴部により前記展開方向の両側に形成される両筒状部
    (65)であることを特徴とする請求項2に記載の車両
    用側突型エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグ本体が、互いに重ね合わ
    せた両壁(62、63)の外周縁部を固着して形成され
    ており、 かつ、前記両壁がその各対向中間部位(62d)の外周
    に沿い互いに縫製されており、 前記たわみ部が、前記エアバッグ本体において前記各対
    向中間部位により前記展開方向の両側に形成される両筒
    状部(65)であることを特徴とする請求項2に記載の
    車両用側突型エアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記エアバッグ本体が、前記開口部を有
    する基部(68a)と、この基部と連通し当該基部から
    前記展開方向に向け延出する複数の筒状部(68b)と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用側突
    型エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記エアバッグ本体が、互いに並列状に
    連結した複数の第1筒状部(69c)と、当該複数の第
    1筒状部の各両端部にそれぞれ連結されてこれら第1筒
    状部と連通する第2筒状部(69d)とにより形成され
    ており、 前記開口部が、前記複数の第1筒状部のうち前記一外周
    縁側に位置する第1筒状部に形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の車両用側突型エアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 車両用側突型エアバッグ装置に用いられ
    るエアバッグ(60)であって、そのエアバッグ本体
    (60a乃至60d)の一外周縁(P1)側にて形成し
    た開口部(61)を基準に前記エアバッグ本体を前記一
    外周縁に対する対向外周縁(P2)に向かう展開方向へ
    展開可能に折り畳むようにしたエアバッグにおいて、 前記エアバッグ本体がその展開方向にたわみ易く形成さ
    れていることを特徴とする車両用側突型エアバッグ装置
    のエアバッグ。
  8. 【請求項8】 車両用側突型エアバッグ装置に用いられ
    るエアバッグ(60)であって、そのエアバッグ本体
    (60a乃至60d)の一外周縁(P1)側にて形成し
    た開口部(61)を基準に前記エアバッグ本体を前記一
    外周縁に対する対向外周縁(P2)に向かう展開方向へ
    展開可能に折り畳むようにしたエアバッグにおいて、 前記エアバッグ本体にその展開方向にたわみ易いたわみ
    部(65、68b、69c、69d)を設けたことを特
    徴とする車両用側突型エアバッグ装置のエアバッグ。
  9. 【請求項9】 前記エアバッグ本体がその中間部位にて
    貫通穴部(64)を有しており、 前記たわみ部が、前記エアバッグ本体において前記貫通
    穴部により前記展開方向の両側に形成される両筒状部
    (65)であることを特徴とする請求項8に記載の車両
    用側突型エアバッグ装置のエアバッグ。
  10. 【請求項10】 前記エアバッグ本体が、互いに重ね合
    わせた両壁(62、63)の外周縁部を固着して形成さ
    れており、 かつ、前記両壁がその各対向中間部位(62d)の外周
    に沿い互いに縫製されており、 前記たわみ部が、前記エアバッグ本体において前記各対
    向中間部位により前記展開方向の両側に形成される両筒
    状部(65)であることを特徴とする請求項8に記載の
    車両用側突型エアバッグ装置のエアバッグ。
  11. 【請求項11】 前記エアバッグ本体が、前記開口部を
    有する基部(68a)と、この基部と連通しこの基部か
    ら前記展開方向に向け延出する複数の筒状部(68b)
    とを備えることを特徴とする請求項8に記載の車両用側
    突型エアバッグ装置のエアバッグ。
  12. 【請求項12】 前記エアバッグ本体が、互いに並列状
    に連結した複数の第1筒状部(69c)と、当該複数の
    第1筒状部の各両端部にそれぞれ連結されてこれら第1
    筒状部と連通する第2筒状部(69d)とにより形成さ
    れており、 前記開口部が、前記複数の第1筒状部のうち前記一外周
    縁側に位置する第1筒状部に形成されていることを特徴
    とする請求項8に記載の車両用側突型エアバッグ装置の
    エアバッグ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6543803B1 (en) * 1999-07-16 2003-04-08 Ts Tech Co., Ltd. Air bag apparatus
JP2012192872A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Fuji Heavy Ind Ltd サイドエアバッグ装置、乗員保護装置及び乗員保護方法
JP2014189074A (ja) * 2013-03-26 2014-10-06 Mitsubishi Motors Corp サイドエアバッグ装置

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