JPH1020272A - 光書き込み型表示装置用照明装置および該照明装置を備えた光書き込み型表示装置 - Google Patents

光書き込み型表示装置用照明装置および該照明装置を備えた光書き込み型表示装置

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JPH1020272A
JPH1020272A JP8191592A JP19159296A JPH1020272A JP H1020272 A JPH1020272 A JP H1020272A JP 8191592 A JP8191592 A JP 8191592A JP 19159296 A JP19159296 A JP 19159296A JP H1020272 A JPH1020272 A JP H1020272A
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JP
Japan
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light
display device
optical writing
display surface
optical
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Application number
JP8191592A
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English (en)
Inventor
Akihiko Kanemoto
明彦 金本
Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手書きに好適な形状を有する照明装置、特に
ペン型照明装置を備えた加筆や部分消去等も可能で、か
つ表示容量の大きな可逆性光書き込み表示装置の提供。 【解決手段】 光出射部と表示面が接触状態にない時に
は、光を出射せず、かつ表示面の方向にのみ光を出射で
きる構造のものであることを特徴とする表示面に手書き
加筆または部分消去することのできる手書きに好適な形
状を有する光書き込み型表示装置用照明装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光書き込み型表示装置
用照明装置、例えばペン型照明装置および該照明装置と
表示部素子を少なくとも備えた光書き込み型表示装置に
関する。
【0002】
【従来技術】小型コンピューターの著しい高性能化に伴
い、大容量表示が可能で、かつコンパクトなディスプレ
イが強く望まれるようになってきた。しかしながら、現
在の技術では高性能ディスプレイの代表ともいえるCR
T(catode raytube)やLCD(liq
uid crystal device)であっても、
例えばA4サイズの紙数枚分の容量を表示するのは実質
的に不可能である。このためワードプロセサーによって
文書を作成する場合等、1ページずつプリントアウトし
てレイアウトの様子を確認しながら作業をすすめている
のが現状であり、非効率的であるとともに紙の消費量が
増えてしまう結果となっている。このような作業環境を
改善するためにも、また紙の消費量を減らして地球環境
を保護するためにも、紙のようにコンパクトで表示容量
が大きく、かつ加筆も行えるような大容量可逆性記録媒
体やこれを十分に活用するための書き込み方法等が必要
とされる。
【0003】表示容量の大きさとコンパクトであるとい
う観点からすると、従来の記録媒体や記録方法の中で、
前記ディスプレイに求められている機能を満足できるも
のに最も近い物はLCDディスプレイである。しかしL
CDにおいて表示容量を大きくするためには、画素の一
つ一つにTFT(thin film transis
tor)やMIM(metal insulator
metal)と呼ばれる微細なスイッチング素子を作り
込むことが必要であり、A4サイズのディスプレイを低
コストで提供するのは困難である。これらのようなスイ
ッチング素子を用いないで大容量表示を行うLCDとし
て強誘電性液晶を用いたものが試用されているが、この
場合液晶層の厚さを1.5ミクロン以下に制御する必要
があるためと、大きな面積に渡って均一なメモリー性を
付与させるためにやはり精密な配向処理を必要とし、低
コストのディスプレイを提供するのは非常に困難であ
る。またこれら従来のLCDディスプレイは、上下電極
によって挾まれた100〜300ミクロン程度の大きさ
の画素に電圧を印加することによって表示を行うため
に、上下電極の精細なパターニング、上下基板の精密な
貼りあわせ、1000本程度にのぼる微細な電極と駆動
回路との接続、などが必要となるために、製造コストを
現在よりも大幅に引下げることは不可能である。
【0004】製造上このような煩雑さのない記録媒体と
して、脂肪酸〔機能材料、13(4)、14(’9
3)〕や高分子液晶の相変化(新素材、’95,19)
に基づく光散乱性の状態と透明な状態を利用して可逆表
示を行うフィルムが発表され、前者は実用化もされてい
る。これらはサーマルヘッドによる熱書き込み/熱消去
方式を採用しているため、電極に関る煩雑な工程を排除
することができる。ただし加熱時の温度上昇のしかたや
冷却のされかたによって、書き込み濃度や消去の程度が
異なるために、温度制御のしかたは難しいものとなって
いる。また実際に書き込み/消去の行われる層は、保護
層などを介して間接的に加熱されるために、熱効率の悪
いものとなっている。更に記録媒体そのものの容量は、
理論的には非常に大きなものであるが、書き込み/消去
に微妙な温度制御が必要なことと、サーマルヘッドによ
って書き込み/消去をおこなうために、大きな制約を受
けている。
【0005】近年光書き込み型の媒体はメモリーとして
の開発が盛んであるが、情報表示装置として用いる方法
についての開発は低調である。そのなかで光異性化する
物質を液晶の配向制御に用いるコマンドサーフェス型の
方式〔Langmuir,4,1214(’88)〕
は、フォトンモードであるために微妙な温度制御を必要
としない、光書き込みであるために表示容量を大きくで
き、しかも電極に関る微細加工を必要としない、などの
優れた特徴を多く持つ。ただしその多くは保存安定性に
乏しく、書き込み状態が自然に消えてしまうなどの欠点
も合わせ持っていた。コマンドサーフェスの提唱者でも
ある市村らによる方法(特開平5−241151)はこ
の欠点を克服するとされており、特定の化学構造を持つ
二色性分子を基板に結合させ、この二色性色素の吸収す
る波長域の偏光によって、液晶の配向方向を制御し表示
を行うことが可能である。これによりフォトンモードの
可逆性光書き込み型表示装置の実現可能性が大きくなっ
た。また佐藤らによる〔第20回液晶討論会要旨集、3
G410(’94)〕メモリー性を持った高分子分散型
液晶を用いた記録媒体では、光熱効果による書き込みが
可能となっており、電界の印加によって消去も可能であ
る。この場合も電極の精細なパターニングをする必要は
なく、消去する場合に予め分割してある電極部分のみ電
界を印加すればよい。これについての公知文献は、主に
光記録媒体としての応用について記述してあるが、以下
のような問題点を解決することにより光書き込み型表示
装置として使用することも可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のタイプの光書き
込み型表示装置では、光書き込みヘッドによる書き込み
/消去の他に、ペン型照明装置による加筆や部分消去が
可能である。しかしこれらの場合、書き込みや消去ある
いは加筆や部分消去には強い光が必要であり、光書き込
みヘッドのように外部に光がもれないように工夫するの
が簡単な場合はよいが、通常のペン型照明装置を用いて
加筆や部分消去を行う場合には、強い光による傷害の危
険を伴う。本発明は、この点を克服し、手書きに好適な
形状を有する照明装置、特にペン型照明装置を備えた加
筆や部分消去等も可能で、かつ表示容量の大きな可逆性
光書き込み表示装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、光出射部と表示面が接触状態にない時に
は、光を出射せず、かつ表示面の方向にのみ光を出射で
きる構造を有する表示面に手書き加筆または部分消去す
ることのできる手書きに好適な形状を有する光書き込み
型表示装置用照明装置、あるいは光出射部からの光を焦
点距離あるいは焦点距離付近のみで光書き込みあるいは
消去に必要な強度となるように集光させ、かつ焦点距離
の位置が光記録層面の位置に一致することのできる構造
のものである手書きに好適な形状を有する光書き込み型
表示装置用照明装置および該照明装置と表示部素子を少
なくとも備えた光書き込み型表示装置を提供することに
ある。本発明の光書き込み表示装置では、前記手書きに
好適な形状、例えばペン型照明装置に加えて、光ヘッド
による光書き込みと消去が可能である。光ヘッドとして
は、ツイステッドネマティック(TN)型や、強誘電性
液晶を用いた液晶素子を光シャッターアレイとして用い
るもの、ケイ光発光素子や発光ダイオード等の発光素子
をアレイ状に配置したもの、レーザ光をプリズム、ミラ
ー、回折格子等によって走査するもの等がある。
【0008】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面に基づき
説明する。 図1のものは、手書きに好適な形状、例えばペン型
照明装置が、該装置の光出射部と表示面が接触状態にな
い時には、光を出射しない構造のものであることを特徴
とする照明装置を示す。なお、前記接触状態とは光出射
部と表示面が物理的に接触している場合だけではなく、
光出射部が表示面と近接している場合、例えば光出射部
と表示面の間が30cm以内であるような場合も含む。
この照明装置は、手書きによる加筆または部分消去する
光が出射されるペン先1、本体2および電力を供給する
ためのケーブル3から構成される。この照明装置におい
て、ケーブル3は、消費電力の小さな照明装置である場
合には、本体2内部に電池等の電力供給手段を内蔵させ
ることにより、前記ケーブル3を省略することも出来
る。また、本体2の内部には、光出射源として、例えば
ランプや半導体レーザーが内蔵されるが、光出射源とし
ては光ケーブルや光ファイバー等で外部から光を導入す
る構造のものであっても良い。
【0009】図2のものは、表示面に光書き込みと消去
を行う光ヘッド5を備えた表示面4である。表示面4と
光ヘッド5は、図3に示すように、表示面4がプリンタ
ーの紙のように、支持面6の上を移動して行くように構
成できるし、また、図4に示すように光ヘッド9が表示
面10の上を移動しながら、書き込み/消去を行う構成
のものとすることが可能である。光ヘッドを書き込み/
消去に使用する場合には、光ヘッド部の構造を工夫する
ことにより、ヘッドからの光もれを防止するのは容易で
あるが、ペン型照明装置の場合には手で自由に動かせる
ことが必要となるため、光もれを防止するために特別の
工夫が必要となる。
【0010】図5にその一例を示す。表示面14の表面
に電極を製膜し、ペン型出射部12の一部に導電性部材
を配置し、照明装置装置本体11とケーブル15を通し
て通電を検知し、表示14面と出射部12が接している
ときにのみ光が出射されるような回路を構成する。この
場合、表示面上の電極は透明であることが好ましい。表
示面14と出射部12が接していることを検知するに
は、前記方法以外に、手書き入力の電子手帳等で使用さ
れているような圧力を検知する方法もある。この場合、
表示面の上または下に圧力を感じるタブレットを配置す
る。出射部12以外のものが接触しているときには光を
出さないように区別する必要があるので、例えば図6の
ように出射部12の接触部を二股に分岐させ、接触点の
距離がこれに等しいときにのみ光を出射させる。さらに
誤認を防止するには出射部先端の3点が接触するような
形状とすることも可能である。これらのように先端の形
状を分岐構造にする場合は、複数個あるいは先端部が全
て表示面14に接触する必要があるので、先端部の方向
がフレキシブルに動く構造とするのが好ましい。
【0011】表示面14と出射部12が接触または近傍
にあることを検知する方法としては、磁気的な方法もあ
る。図7と8は、その一例を説明するものである。図7
のものは、シリンダー16の中に円柱状磁石17を封じ
たもので、シリンダー16の中で自由に動けるようにな
っている。磁石17の下面には該磁石と接触したままで
上下移動が可能なように導電性の部材19が配置されて
おり、シリンダー16の底面近くにある導電性部材18
との接触を電気的に検知する。このシリンダーをペン型
照明装置の出射部近くの内部に配置する。また、表示面
14の底面には、上面側が前記磁石17の下面側と同極
となるように、例えばともにN極となるように磁石(図
示せず)を配置する。前記ペン型照明装置の出射部を表
示面14に近づけた時、前記2つの磁石の反磁力により
磁石17が上方に移動するので、導電性部材18と19
は離れて、この時に光が出射される。前記導電性部材1
8もシリンダー内部で自由に移動可能な構造としておく
と、ペン型照明装置の出射部12が上を向いたときに
は、導電性部材18と19は接触したまま動くので、こ
のときは光を出射しない。
【0012】前記の出射部が表示面と接触しているか近
傍にあることを確認して光を出射させる構成のもにおい
ては、出射部が横または上向きになっていないことを検
知する構成と組み合わせることも好ましい。その1実施
例を図8に示す。例えば、中空のシリンダー20の中に
導電性部材からなる重り21を、適当な強さのバネ23
を介してシリンダー底部の導電性部材22に繋げる。こ
のシリンダーをペン型照明装置の内部に組み込む。バネ
23と重り21の関係は、照明装置の出射部12が真下
に向いているときから約45度傾いたときまでは、重り
21と導電性部材22が接触し、約45度以上傾いたと
きには絶縁状態となるような構成のものを挙げることが
できる。
【0013】 図10は、光の拡散と集光を利用する
ことによって、光の傷害を防止できる構造のものである
ことを特徴とするペン型照明装置を示す。このタイプの
ペン型照明装置の原理を図9に示す。ペン型照明装置か
ら出射される光24をレンズ25で集光させ、焦点26
の位置が記録層面の位置にほぼ一致するようにする。な
お、焦点26の位置が記録層面の位置にほぼ一致するよ
うにするとは、図10に示す記録層29面上に一致する
場合のみならず、記録層中、あるいは記録層に近接した
ガラス基板27または28中に前記焦点26の位置が存
在するような場合であっても良い。図9および10では
レンズが一枚でレンズに入射する光が平行光の場合を示
したが、必ずしもこのような構成である必要はない。ま
た、レンズまたはレンズ系の焦点が長い場合、焦点26
を中心とする、光強度が充分強い範囲が広く(長く)な
ってしまうので、好ましくない。レンズまたはレンズ系
の焦点距離は、光強度やレンズの径にも依存するが、焦
点26前後での光書き込み/消去できる範囲が、約2m
m以下となるようなものが好ましい。
【0014】光の効果または光熱効果により書き込みや
消去のできる表示装置としては、スメクティック液晶や
コレステリック液晶を用いたもの、さらには高分子液晶
と低分子液晶の混合物を用いたもの、さらには高分子分
散型液晶等が挙げられる。これらの特にメモリー性を持
った高分子分散型液晶は、光散乱能が高いために液晶層
厚を小さくでき、従って、駆動電圧も一般のICが適用
できる程度まで低減できるので、本発明の表示装置のよ
うに、投射型表示装置のような大がかりな照明系を必要
としない表示装置の場合には、メモリー性を持った高分
子型が特に好ましく用いることができる。
【0015】高分子分散型液晶は、光散乱性の状態と透
明な状態の間でスイッチングするのであるが、どちらの
状態でも一般には可視光を吸収しににく、光ヘッドやペ
ン型照明装置で書き込みや消去をするときのエネルギー
効率が悪い。よって、高分子分散型液晶を構成する液晶
組成物に、光ヘッドやペン型照明装置からの光を吸収す
るような色素を混入するのが好ましい。ただし、光書き
込みや光消去に必要な波長域の光を、もともとの液晶組
成物が吸収するようであれば、色素添加の必要性はな
い。色素の添加が必要な場合、可視域に吸収帯があるよ
うな色素を用いれば表示面に着色を生じる。したがっ
て、近紫外部か近赤外部に吸収を持つような色素を添加
するのが好ましいが、高分子分散型の分散構造を作る際
に、紫外硬化樹脂を用いる場合は、色素による紫外線の
吸収を考慮する必要がある。一例としては、色素の吸収
帯と紫外硬化樹脂の吸収が一部重ならいような組み合わ
せを選択する方法が挙げられる。この組み合わせかた
は、紫外硬化に用いるランプの波長分布に依存するが、
強い輝線を持たないような典型的な連続光源を用いる場
合は、紫外硬化樹脂の硬化波長を添加する色素の吸収波
長よりも少し長く設定すると、たとえ紫外硬化樹脂の硬
化波長が可視域までのびても、樹脂を硬化させた後には
何の作用も残らないので、好ましい。
【0016】光により書き込みや消去のできる表示方式
の中で、本発明で用いることのできる他の方式として
は、光の作用により分子軸の配向が変化する2色性化合
物によって液晶組成物の配向方向を制御する、光書き込
み型の表示装置がある。この方式では、偏光の方向によ
って書き込みと消去を行うので、書き込み系の動作が簡
単で良く、本発明のようにペン型照明装置で手書きでの
書き込みや部分消去を場合に特に好ましい方式である。
【0017】
【実施例】 実施例1 図9に本発明の1実施例の断面図を示した。表示面はメ
モリー性を持った高分子分散型液晶セル(27〜29)
を利用している。これは、電極付きの2枚のガラス基板
27と28の間に、高分子と液晶の分散構造からなる記
録層29が電極と接して挟持された構造となっており、
表示面の下には表示面の方向を検知させるためのシート
状磁石板30を張り付けた。表示面の上方向からの光で
書き込みと消去を行うので、上基板についている電極
は、透明であることが望ましい。シート状磁石板30
は、強磁性体の粉末を樹脂に分散させて成形したものを
利用した。前記シート状磁石板30の磁化の方向は、図
中に記したように上がN極とする。ペン型照明装置の本
体31には、光ファイバー32によって書き込みと消去
に必要な光を外部光源から導いた。光ファイバーの出射
側端部33からは、光束34が広がりながら出て集光レ
ンズ35に入射し、記録層29付近で焦点を結んでい
る。照明装置31の中に組み込まれている円柱状の構造
物35は、図6で示した表示面の方向を検知するもの
で、円柱状の磁石17の下側がN極となるように組み入
れられている。照明装置31の出射部分36が表示面に
近づいたとき、シート状磁石30と円柱状磁石17の反
発によって、導電部材18と19は離れて電気的に絶縁
状態となる。これを別途設けた回路によって検知し、こ
のときのみファイバー32に光源からの光を導き入れ
た。前記のような導電部材18と19が絶縁状態のとき
に、光源がONとなるような回路を用いる制御の他に、
光源と出射部36の間に光をON/OFFするようなス
イッチを配置することによっても制御できる。なお、図
9では、透明電極と出射光34のガラス基板界面での屈
折は、省略した。
【0018】実施例2 図10にペン型照明装置45の上下を検知する部材51
(構成は図7に示すものと、照明装置45の出射部先端
が表示面に接していることを検知するための二股構造4
9、50(構成は図5に示すものと同じ。)を備えたペ
ン型照明装置を使用したものの実施例を示した。記録層
43は、実施例1と同じガラス基板41と42に挟まれ
た高分子と液晶の分散構造物である。上側基板41の上
の層39は圧力センサーを配したシートで、これにより
このシートに接する二股構造の先端部分49と50の距
離をモニターする。本実施例では、前記49と50の距
離を2mmとし、この距離以外の間隔で何かが接触して
も、光が出射しないようにした。本実施例では光源47
を内蔵し、コード46によって電力を供給する構造とな
っている。集光にはレンズの代わりに放物面鏡48を使
用し、記録層43付近に集光するように調整されてい
る。記録層43で吸収されなかった光は、遮光層44を
設けることによって外部に漏れにくい構成とした。ただ
し、下基板42が光吸収性のものであるときには、遮光
層44は不要である。本実施例のものは、上下を検知す
る部材51で、照明装置の出射部が下方を向いてるとき
にのみ光が出射するようにしてあるので、二重の安全構
造となっている。したがって偶然に距離が2mmのの突
起を持った物が接触したり、あるいは別々の物が2mm
の距離で接触しても、これだけでは光が出射されず安全
である。
【0019】実施例3 液晶セルとしてコマンドサーフェスを利用したものを使
用して、実施例1と2と同様の表示装置を作成した。図
11にその断面図を示す。記録層63は液晶層であり、
この液晶層の配向制御層として光異性化材料の典型的な
ものであるアゾベンゼン誘導体を使用した。二枚の基板
61と62としては、ガラス基板を使用した。一番上の
層64は偏光板、一番下の層65は反射偏光板である。
この方式では、偏光の光によって液晶の配向方向を変え
て書き込みと消去を行うので、液晶の配向方向を視認す
るためこれらの偏光板が必要となる。液晶組成物に二色
性色素を添加して着色した場合には、偏光板64のみで
良い。偏光板64は基板61の上に置だけの構造とし、
偏光板を回すことによって、書き込み/消去に必要な偏
光方向を選択した。偏光板64を操作すればこのように
偏光方向を変えることが出来るので、ペン型出射装置自
体は実施例1および2の構成のものがそのまま使用する
ことができる。
【0020】実施例4 実施例1において、高分子分散型液晶を作製するに際し
て、近赤外線を吸収するアントラキノン系色素を添加し
た。780nmの半導体レーザーを使用して書き込みと
消去を行ったところ、必要なエネルギーは約1/5とな
った(1平方cmあたり約1mW)。
【0021】以下、本発明の実施態様を示す。 1. 光出射部と表示面が接触状態にない時には、光を
出射しない構造のもので表示面の方向にのみ光を出射
し、かつ表示面に手書き加筆または部分消去することの
できる構造のものであることを特徴とする手書きに好適
な形状を有する光書き込み型表示装置用照明装置。 2. 照明装置の形状が、ペン型照明装置である前記1
の光書き込み型表示装置用照明装置。 3. ペン型照明装置の光出射部の先端接触部が、分岐
構造である前記2の光書き込み型用照明装置。 4. 光出射部と表示面が接触状態にない時には、光を
出射しない構造が、磁気力を利用したものである前記1
ないし3の光書き込み型用照明装置。 5. 光出射部からの光を焦点距離あるいは焦点距離付
近のみで光書き込みあるいは消去に必要な強度となるよ
うに集光させ、かつ焦点距離の位置が光記録層面の位置
に一致することのできる構造のものであることを特徴と
する手書きに好適な形状を有する光書き込み型表示装置
用照明装置。 6. 照明装置の形状が、ペン型照明装置である前記5
の光書き込み型表示装置用照明装置。 7. 集光がレンズによって行われるものである前記5
または6の光書き込み型表示装置用照明装置。 8. 前記1〜7の光書き込み型表示装置用照明装置と
表示部素子を少なくとも備えた光書き込み型表示装置。 9. 表示部素子の記録層が、メモリー性を持った高分
子分散型液晶組成物で形成されている前記1〜8の光書
き込み型表示装置。 10.高分子分散型液晶組成物が照明光を吸収するよう
な色素を添加したものである前記9の光書き込み型表示
装置。 11.照明光の波長域が、近紫外部あるいは近赤外部で
ある前記9ないし10の光書き込み型表示装置。 12.表示部素子の記録層が、光の作用により分子軸の
配向が変化する2色性化合物によって液晶組成物の配向
を制御できる構造のものである前記1ないし8の光書き
込み型表示装置。
【0022】
【効果】
1.請求項1ないし3の効果 光による火傷や目の障害等の光による傷害を防止するこ
とができた光書き込み型表示装置用照明装置が得られ
た。 2.請求項4の効果 光による火傷や目の障害等の光による傷害を防止するこ
とができた光書き込み照明装置を備えた光書き込み型表
示装置が得られた。 3.請求項5の効果 表示容量が大きく、かつ請求項1ないし3と同様に光に
よる傷害を防止することができた光書き込み型表示装置
が得られた。 4.請求項6の効果 書き込みや消去に必要なエネルギーを低減することがで
きた光書き込み型表示装置が得られた。 5.請求項7の効果 光照射が簡単な光書き込み型表示装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペン型照明装置を示す斜視図である。
【図2】光ヘッドならびに表示面を示す斜視図である。
【図3】光ヘッドならびに表示面の移動関係を示す斜視
図である。
【図4】光ヘッドならびに表示面の別の態様の移動関係
を示す斜視図である。
【図5】表示面と光出射部が接しているときにのみ光が
出射される表示装置を示す図である。
【図6】ペン型照明装置先端部の二股構造を示す図であ
る。
【図7】表示面と出射部の接触状態を磁気的に検知する
シリンダーを示す図である。
【図8】出射部が横または上向きになっていないことを
検知するシリンダーを示す図である。
【図9】光の拡散と集光を利用することによって、光の
傷害を防止できる原理を説明した図である。
【図10】図7に示す検知部材を備えたペン型照明装置
を示す図である。
【図11】図7に示す検知部材と図6に示す二股構造を
備えたペン型照明装置を示す図である。
【図12】コマンドサーフェスを利用した表示部素子の
断面模式図である。
【符号の説明】
1 ペン型照明装置光出射部 2 ペン型照明装置本体 3 電力供給ケーブル 4 表示面 5 光ヘッド(光書き込み/消去) 6 支持面 7 表示面 8 光ヘッド 9 光ヘッド 10 表示面 11 ペン型照明装置本体 12 光出射部 13 光ヘッド 14 表示面 15 ケーブル 16 シリンダー 17 円柱状磁石 18 導電性部材 19 導電性部材 20 シリンダー 21 重り 22 導電性部材 23 バネ 24 光 25 レンズ 26 焦点 27 ガラス基板 28 ガラス基板 29 記録層(高分子分散型液晶) 30 シート状磁石 31 ペン型照明装置本体 32 光ファイバー 33 光ファイバーの光出射部側端部 34 光束 35 集光レンズ 36 出射部 37 円柱状構造物 39 圧力センサーを配したシート 41 ガラス基板 42 ガラス基板 43 記録層(高分子と液晶の分散構造物) 44 遮光層 45 ペン型照明装置本体 46 コード 47 光源 48 放物面鏡 49 二股構造 50 二股構造 51 上下を検知する部材 61 ガラス基板(上側基板) 62 ガラス基板(下側基板) 63 液晶層(記録層) 64 偏光板 65 反射偏光板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光出射部と表示面が接触状態にない時に
    は、光を出射せず、かつ表示面の方向にのみ光を出射で
    きる構造のものであることを特徴とする表示面に手書き
    加筆または部分消去することのできる手書きに好適な形
    状を有する光書き込み型表示装置用照明装置。
  2. 【請求項2】 光出射部からの光を焦点距離あるいは焦
    点距離付近のみで光書き込みあるいは消去に必要な強度
    となるように集光させ、かつ焦点距離の位置が光記録層
    面の位置に一致することのできる構造のものであること
    を特徴とする手書きに好適な形状を有する光書き込み型
    表示装置用照明装置。
  3. 【請求項3】 照明装置の形状が、ペン型照明装置であ
    る請求項1または2記載の光書き込み型表示装置用照明
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の光書き込み
    型表示装置用照明装置と表示部素子を少なくとも備えた
    光書き込み型表示装置。
  5. 【請求項5】 表示部素子の記録層が、メモリー性を持
    った高分子分散型液晶組成物で形成されている請求項4
    記載の光書き込み型表示装置。
  6. 【請求項6】 高分子分散型液晶組成物が照明装置から
    の光を吸収するような色素を添加したものである請求項
    5記載の光書き込み型表示装置。
  7. 【請求項7】 表示部素子の記録層が、光の作用により
    分子軸の配向が変化する2色性化合物によって液晶組成
    物の配向を制御できる構造のものである請求項1、2、
    3または4記載の光書き込み型表示装置。
JP8191592A 1996-07-02 1996-07-02 光書き込み型表示装置用照明装置および該照明装置を備えた光書き込み型表示装置 Pending JPH1020272A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001325067A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Ricoh Co Ltd 筆記情報処理装置と筆記情報処理システム及び情報記録媒体
WO2004019198A1 (ja) * 2002-08-26 2004-03-04 Taizo Saito ペン型のコンピュータ入力装置

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