JPH10202328A - アルミニウム模型とその製造方法 - Google Patents

アルミニウム模型とその製造方法

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JPH10202328A
JPH10202328A JP9009855A JP985597A JPH10202328A JP H10202328 A JPH10202328 A JP H10202328A JP 9009855 A JP9009855 A JP 9009855A JP 985597 A JP985597 A JP 985597A JP H10202328 A JPH10202328 A JP H10202328A
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JP
Japan
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model
aluminum
blow
forming
mold
Prior art date
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Pending
Application number
JP9009855A
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English (en)
Inventor
Shinji Tamiya
信二 田宮
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NOBORU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
NOBORU SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超塑性アルミニウム合金材料を使用して高質
感のあるアルミニウム模型を提供するとともに、1つの
金型と1回の工程で簡潔・経済的にアルミニウム模型を
製造する方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウム系の超塑性合金を使用した
薄板状の素材1を、成型機20の1つの金型3上に固定
し、加熱状態で圧縮空気Eにてブロー成形させ、上記素
材を三次元立体形状の模型A〜Eに成形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム模型
とこの製造方法に係り、特に、超塑性アルミニウム合金
材料を使用した模型に関するとともに、高品質の製品を
1回の工程で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、模型は、成形性のよいプラスチッ
ク製のものが一般的であるが、近時は高質感のあるアル
ミニウム材を使用したものが要望されている。
【0003】上記アルミニウム製の模型の製造方法とし
ては、プラスチック成形と同様の方法もあるが、制作費
が高額となる問題があり、他の方法としてはプレス成形
が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記プレス成
形による製造方法によると、成形品の表面にシワやプレ
ス傷が発生し易いばかりでなく、金型模様の転写性や立
体性に富んだ複雑な成形品が得られないという問題があ
る。また、スプリングバックによって、ねじれ等が発生
し、製品寸法に誤差が生じてしまうという問題もある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、超塑性アル
ミニウム合金材料を使用した高精度・高品質で優れた質
感のアルミニウム模型を提供するとともに、製品を1個
の金型と1回の工程で簡潔・経済的に製造する方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の請求項1記載のアルミニウム模型は、アルミニ
ウム系の超塑性合金を使用した薄板状の素材を成型機の
1つの金型上に固定し、加熱状態で圧縮空気にてブロー
成形することにより、上記素材を三次元立体形状の模型
に成形したことを特徴とするものである。
【0007】上記請求項1によると、アルミニウム系の
超塑性合金の薄板素材を、1つの金型によるブロー成形
でアルミニウム模型として製造するものである。これに
より、金型模様の転写性がよく、三次元立体形状の再現
性に優れ、且つ、傷やスプリングバックによるねじれ等
の誤差のない、優れた質感のあるものとなる。このアル
ミニウム模型を使用することで、飛行機等の各種模型を
優れた質感のあるものとすることができる。
【0008】また、請求項2記載のアルミニウム模型製
造方法は、アルミニウム系の超塑性合金を使用した薄板
状の素材を1つの金型上に固定する装着工程と、上記金
型上に固定した素材を加熱状態で圧縮空気にて成形する
ブロー成形工程と、を具備し、上記1回のブロー成形に
て上記素材を三次元立体形状の模型としたことを特徴と
するものである。
【0009】上記請求項2によると、素材を1つの金型
上に固定し、1回のブロー成形にて素材を三次元立体形
状のアルミニウム模型に完成させられる。従って、プレ
ス成形のように複数の金型を必要としないし、1回のブ
ロー成形により、優れた質感のある三次元立体形状のア
ルミニウム模型が簡潔・経済的に製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施形態を具体的に説明する。先ず、本発明のアルミニウ
ム模型を使用した模型の対象物として、図1に示す飛行
機10がある。この飛行機10は、図2に示すように、
機体A、主翼B、プロペラC、尾翼D、車輪F等の精巧
なパーツPからなる。これらのパーツPは、図3に示す
ように、所定の板厚に加工された超塑性アルミニウム合
金材料等の素材1から作る。上記素材1のパーツPは、
図4に示すように、例えばメス型の金型3だけでブロー
成形して製造される。尚、上記模型飛行機10の窓など
は、プラスチック成形品を使用している。
【0011】続いて、上記パーツPの製造方法の実施形
態を説明する。先ず、素材であるが、これはアルミニウ
ム系の超塑性合金を使用した薄板状の素材1である。こ
の素材1の板厚は、0.3〜3mmの範囲のものが適宜
に選択して使用されるが、後のトリミングのためには、
板厚は薄い方がよく、好適には、0.3〜0.8mmの
範囲のものが使用される。
【0012】尚、上記アルミニウム系の超塑性合金とし
ては、各種のものがあるが、本実施形態では、図5に示
す超塑性合金ALNOVI−1(GX42)(スカイア
ルミニウム社製、商品名)が使用される。その化学成分
は、JIS5083−Pの成分規格内のAl−Mg合金
である。その詳細は、図5の「ALNOVI−1の化学
成分(Wt%)」に示すようになっている。これによ
り、「ALNOVI−1の成型特性」は、超塑性伸び
(%)が〜500を示し、m値が0.5を示す。また、
「ALNOVI−1の特性」は、引張強さ(N/m
2)300、疲労強度(N/mm2)150を示し、従
来の塑性アルミニウム合金にはない「溶接性、耐食性、
表面処理性」に優れている。これにより、成形後の熱処
理が不要となり、陽極酸化処理も可能である。
【0013】また、図6には、「ALNOVI−1の製
造可能範囲」を示している。これによると、上素材1と
なる元板は、板厚0.3t〜3tで、幅MAX1500
mmが得られる。そして、超塑性成形品としては、幅M
AX1000mm、長さMAX2000mm、深さMA
X300mmのデータが得られている。
【0014】次に、上記素材1を1つの金型3上に固定
する装着工程を、図7を参照して説明する。上記素材1
は、成型機20内に配置した1つのメス型の金型3上面
を覆うように垂直(又は水平)に配置し、密閉室5を備
えたクランプ部材7を金型3上面に被せて固定する。
【0015】このような状態で、ブロー成形工程を行
う。まず、成型機20内をヒータHにより加熱し、上記
金型3上の素材1を加熱状態として圧縮空気Eを注入
し、ブロー成形を行う。このブロー成形工程の加工条件
は、成型機20内を約500℃に加熱し、圧力を12〜
25気圧程度とした圧縮空気Eを約5分〜15分間の時
間にわたり注入するものである。
【0016】上記ブロー成形工程は、片側だけの1つの
金型3に対して、素材1を装着し、加熱状態で圧縮空気
Eを所定時間だけ注入して加圧する1回の加工で、上記
素材1を三次元立体形状の模型A〜E等のパーツPに完
成させられる。
【0017】次に、上記ブロー成形における具体的な実
施例とそのデータを、図8,9により説明する。先ず、
図8に示す第1実施形態では、素材1の板厚0.3m
m、0.6mm、0.8mmの3種類に対し、ブロー成
形温度500℃で、ブロー成形時間5分としたものであ
る。そして、各板厚の素材1に対して成形圧力を12気
圧、20気圧、25気圧に変更した場合の「部品のひず
み」「部品の割れ」「細部の転写性」及び「総合結果」
を比較している。この結果によると、板厚0.3mm、
0.6mm、0.8mmの広範囲にわたって、15から
20気圧の高い圧力域であれば、優れた質感のある成形
品が得られることが確認できた。
【0018】また、図9に示す第2実施形態では、素材
1の板厚0.3mm、0.6mm、0.8mmの3種類
に対し、ブロー成形温度500℃で、成形圧力を2気圧
又は3気圧又は5気圧に低くし、これに反してブロー成
形時間を15分に長くしたものである。この結果による
と、板厚0.3mm、0.6mm、0.8mmの広範囲
にわたって、3気圧以上あれば、優れた質感のある成形
品が得られることが確認できた。
【0019】以上の結果から、ブロー成形温度500
℃、成形圧力25気圧、成形時間5分の加工条件が最も
良好であり、短時間に成形されることが確認される。
【0020】本実施形態によると、次のような効果を奏
することができる。先ず、アルミニウム系の超塑性合金
の薄板素材を使用して、1つの金型によるブロー成形で
製造されたアルミニウム模型が得られる。従って、プレ
ス成形ように、複数の金型を必要としないし、1回のブ
ロー成形で、三次元立体形状のアルミニウム模型が簡潔
・経済的に製造できる。
【0021】また、このものは、金型模様の転写性がよ
く、三次元立体形状の再現性に優れ、且つ、傷のない優
れた質感のあるものとなる。また、プレス成形の場合に
生じるスプリングバックも発生しないので、ねじれ等の
ない高精度の製品が得られる。このアルミニウム模型を
使用することで、飛行機等の各種模型を優れた質感のあ
るものとすることができる効果がある。
【0022】また、素材の板厚については、0.3mm
〜3mmの範囲まで加工可能であり、塑性加工可能範囲
を広く取ることができる。また、特に、従来加工が困難
であった0.3mmといった極薄い板厚のものについて
も加工が可能となり、各種製品への応用が可能となり、
鋏によるトリミングも可能となる。
【0023】尚、本発明による方法は、上記実施形態に
限定されない。例えば、図10に示すように、メス型の
みの超塑性アルミニウム合金のブロー成形に代えて、上
型3Aと下型3Bとを利用し、素材1に対して、2つの
背圧P1,P2を付加してブロー成形する方法を採用し
てもよい。また、図11に示すように、金型3は、オス
型3Cでもメス型3Dでもよい。更に、超塑性アルミニ
ウム合金は、上記超塑性合金ALNOVI−1(GX4
2)に限定されない。また、一回のブロー成形で製造す
る部品の数についても任意である。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によると、
超塑性アルミニウム合金材料等を使用して金型からの転
写性に優れ、三次元立体形状の再現性がよく、且つ、傷
やスプリングバックによるねじれ等の誤差のない、優れ
た質感のあるアルミニウム模型が提供できる。また、本
発明の製造方法によると、上記のような優れた質感のあ
るアルミニウム模型を、1つの金型と1回の加工だけで
簡潔・経済的に製造できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図で、アルミニウム模
型飛行機の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示す図で、アルミニウム模
型飛行機のパーツの平面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す図で、素材にアルミニ
ウム模型を成形した斜視図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図で、メス型金型の斜
視図である。
【図5】本発明の実施形態を示す図で、アルミニウム模
型の成分及び特性の説明図である。
【図6】本発明の実施形態を示す図で、アルミニウム模
型の塑性可能範囲の説明図である。
【図7】本発明の実施形態を示す図で、ブロー成型機の
概容図である。
【図8】本発明の実施形態を示す図で、実験結果の説明
図である。
【図9】本発明の実施形態を示す図で、実験結果の説明
図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す図で、ブロー成
型機の概容図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す図で、ブロー成
型機の概容図である。
【符号の説明】
1 素材 3 金型 5 密閉室 7 クランプ部材 10 飛行機 20 成型機 A〜F 各部模型 E 圧縮空気 H ヒータ P パーツ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム系の超塑性合金を使用した
    薄板状の素材を成型機の1つの金型上に固定し、加熱状
    態で圧縮空気にてブロー成形することにより、上記素材
    を三次元立体形状の模型に成形したことを特徴とするア
    ルミニウム模型。
  2. 【請求項2】 アルミニウム系の超塑性合金を使用した
    薄板状の素材を1つの金型上に固定する装着工程と、上
    記金型上に固定した素材を加熱状態で圧縮空気にて成形
    するブロー成形工程と、を具備し、上記1回のブロー成
    形にて上記素材を三次元立体形状の模型としたことを特
    徴とするアルミニウム模型製造方法。
JP9009855A 1997-01-23 1997-01-23 アルミニウム模型とその製造方法 Pending JPH10202328A (ja)

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JP9009855A JPH10202328A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 アルミニウム模型とその製造方法

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JPH10202328A true JPH10202328A (ja) 1998-08-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6128936A (en) * 1998-09-09 2000-10-10 Kabushiki Kaisha Opton Bulging device and bulging method
CN1297383C (zh) * 2004-12-24 2007-01-31 哈尔滨理工大学 镁合金薄板气胀成型的方法

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