JPH10202302A - 溶接管用溝付条およびその製造方法 - Google Patents
溶接管用溝付条およびその製造方法Info
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- JPH10202302A JPH10202302A JP984597A JP984597A JPH10202302A JP H10202302 A JPH10202302 A JP H10202302A JP 984597 A JP984597 A JP 984597A JP 984597 A JP984597 A JP 984597A JP H10202302 A JPH10202302 A JP H10202302A
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Abstract
用溝付条を製造する。 【解決手段】 溝E形成部と端部のフラット部との各境
界に拡径部Kが少なくとも1本形成され、前記拡径部K
の高さが溝E形成用凸部Bより高い溝ロールを用いて圧
延する。 【効果】 拡径部Kにより材料の流れが抑制されるた
め、溝付条の溝Eの形状が均一化し、かつ溝付条の平坦
度が向上する。
Description
かつ溶接性に優れる溶接管用溝付条およびその製造方法
に関する。
発または凝縮を行う伝熱管として、内面に螺旋状の溝を
形成した内面溝付管が使用されている。内面溝付管は、
従来より引抜加工により製造されてきたが、近年になっ
て、加工速度が速く、生産性に優れる内面溝付溶接管が
使用されるようになった。この内面溝付溶接管は、溝付
条を溝を内側にして筒状に成形し、突合わせ面を溶接し
て製造される。しかし前記内面溝付管は溶接部分に溶接
欠陥が生じ易いという問題がある。この溶接欠陥の原因
としては、溝付条の蛇行(キャンバー)や、端部の薄肉
化などが考えられ、種々の改善策が提案されている。す
なわち、溝付条に凹部を形成し、この凹部を溝ロール
に設けた拡径部で拘束しつつ圧延して板条材の蛇行を防
止する方法(特開平3-238109号)。溝ロールの両端部
を外方に向けて縮径して、ロールクラウンによる溝付条
端部の薄肉化を防止する方法(特開平4-157036号、特開
平4-294819号)。溝ロールの両端にフランジを取付
け、かつ溝形成部に緩衝域を設けて、材料の流れを制御
して溝付条端部の形状を適正化する方法(特開平6-1377
78号)などである。
は、それぞれ次のような問題がある。すなわち、の方
法では、凹部形成に伴う肉厚差により条端部近傍が歪
み、図5に示すような板条材10にエッジウエーブが生じ
る。の方法では、図6に示すように圧延時に材料が端
部Tに流れて端部Tに隣接する溝の深さe1 が浅くな
る。の方法では、圧下力が増大する上、溝形成部の山
部の頂角が30度以下にシャープになると溝部に充填され
るはずの材料が緩衝域に流れ込んで緩衝域近傍の溝が浅
くなる。本発明は、溝形状が均一で、かつ溶接性に優れ
る溶接管用溝付条およびその製造方法の提供を目的とす
る。
板条材の幅方向両端部Tを除く部分に溝Eが多数形成さ
れ、前記溝E形成部と端部Tの境界に溝Gが各境界に少
なくとも1本、板条材の長さ方向に平行に、溝Eより深
く形成されていることを特徴とする溶接管用溝付条であ
る。
厚さt(mm)が 1.1s≧t≧ 0.9sの式(但しsは溝E形
成部の条の平均厚さ、mm)を満足し、溝Eの深さeが
0.5j≧e≧ 0.2jの式(但しjは溝E部の条の厚さ、m
m)を満足することを特徴とする請求項1記載の溶接管
用溝付条である。
記載の溶接管用溝付条を溝ロールと平ロールとで圧延し
て製造する方法において、前記溝ロールが、溝E形成部
と端部T形成部との各境界に拡径部Kが少なくとも1本
形成されたもので、前記拡径部Kの高さが溝E形成用凸
部Bより高いことを特徴とする溶接管用溝付条の製造方
法である。
Kの高さk(mm)が 0.5u≧k≧ 0.2u(但しuはロール
の溝E部の溝ロールと平ロールとのロール間距離、mm)
の式を満足することを特徴とする請求項3記載の溶接管
用溝付条の製造方法である。
を図を参照して具体的に説明する。図1は本発明の溶接
管用溝付条の実施形態を示す平面図(イ) および図1(イ)
のA−A断面図(ロ) である。板条材10の上面の幅方向両
端部Tを除く部分に溝Eが板条材10の長さ方向に対して
交差する方向(螺旋状)に多数形成され、前記溝E形成
部11と端部Tの境界に溝Gが各境界に1本づつ板条材10
の長さ方向に平行に、溝Eより深く形成されている。板
条材10の下面はフラットに形成されている。一般に、溝
付条を電縫加工する際の溶接ビード(溶接肉盛部)を安
定させるには、溝付条の端部Tの厚さtを一定以上に厚
くして、溝形成部と端部の材料の伸びを溝付条の長さ方
向に対して等しくする必要がある。しかし、溝付条を圧
延成形する際、端部の厚さを厚くしよとすると端部の延
びが減少してエッジウエーブが生じ易くなる。また前記
端部Tの厚さtが薄すぎても、今度は端部の延びが大き
くなって、やはりエッジウエーブが生じ易くなる。この
ようなことから端部Tの厚さtは 1.1s(但しsは溝E
形成部の条の平均厚さ、mm)以下、 0.9s以上にするの
が望ましい。
ると溝圧延加工の際に、溝G近辺にくびれが生じ、浅い
と材料の流れを阻止できず、溝Eの形状が不均一とな
る。このため溝Gの深さg(mm)は 0.5j(但しjは溝E
部の条の厚さ、mm)以下、 0.2j以上にするのが望まし
い。
ールについて説明する。図2は本発明にて用いる溝ロー
ルの例を示す側面図である。溝ロール20の両端部24を除
く部分に溝Eが螺旋状に多数形成され、両端部24はフラ
ットに形成されている。溝ロール20の螺旋溝形成部25と
両端部24との各境界に拡径部Kが1個づつ形成されてい
る。この拡径部Kは、板条材の螺旋溝E形成部の材料が
端部Tに流出して、板条材10の溝形成部の端部Tに近い
溝部が浅くなるのを抑制する作用を果たす。拡径部Kの
高さkが 0.2u未満では材料の流出を十分に抑えられ
ず、 0.5uを超えると圧延材にくびれが発生することが
ある。従って拡径部Kの高さkは 0.2u以上、0.5u以
下に形成するのが望ましい。ここでuはロールの溝E部
の相手ロール(図示しない)との間の距離である。つま
り図1に示した溝付条の溝部E部分の厚さjにほぼ相当
する。
する際の部分断面説明図である。溝ロール20とフラット
ロール22の間で板条材10が圧下され、溝ロール20の螺旋
溝形成部25には高さbの溝形成用凸部Bが多数形成され
ており、この凸部Bにより板条材10の上面の両端部Tを
除く部分に螺旋溝Eが多数形成され、溝ロール20の拡径
部Kにより螺旋溝E形成部と両端部Tの各境界に、溝G
が板条材10の長さ方向に平行に形成される。ここで拡径
部Kは凸部Bより高さが高く、平行溝Gは螺旋溝Eより
深く形成されている。
の各境界に拡径部Kをそれぞれ2個づつ形成した溝ロー
ル21を用いて溝付条を製造する際の部分断面説明図であ
る。この溝ロール21で製造される溝付条は、各境界に平
行溝Gがそれぞれ2本づつ形成されている以外は図3の
場合と同じである。この溝ロールは、平行溝Gが2本づ
つ形成されているので両端部への材料の流れがより強く
抑制され、得られる溝付条は図3に示す溝ロール20で製
造されるものより溝Eの形状が向上する。
る。 (実施例1)幅23.2mm、厚さ0.50mmの脱酸銅条を図2
(図3)に示した溝ロールを用いて図1に示す構成の溝
付条を製造した。溝Eの深さeは0.22mm、溝E部分の条
の厚さjは0.25mm、山部のピッチpは0.45mmに設定し
た。端部Tの厚さtは種々に変化させた。得られた溝付
条について、溝Eの形状および平坦度(エッジウエーブ
有無)を調べた。溝Eの形状は溝Gに隣接する溝Eの深
さe1 を測定し、0.19mm以上を良好、0.19mm未満を不良
とした。また電縫加工により溶接管に加工し溶接性を調
べた。結果を表1に示す。
〜4 は、いずれも溝ロールの拡径部Kにより材料の流れ
が抑制され溝形状は良好であった。また端部厚さと溝形
成部平均厚さとの関係が適正なためエッジウエーブが生
じたりせず電縫加工が良好になされた。一方、比較例の
No.5は溝付条の端部の厚さが薄いため、No.6は厚いた
め、いずれもエッジウエーブが発生し溶接性が低下し
た。またNo.5は溝Gが浅いため溝形状が不良となり、N
o.6は溝Gが深いため溝G近辺にくびれが生じた。
させた溝ロールを用いた他は、実施例1と同じ方法によ
り溝付条を製造した。得られた溝付条について、平行溝
Gに隣接する溝Eの深さe1 を調べた。結果を表2に示
す。
7〜11は、平行溝Gに隣接する溝Eの深さe1 は目標値
(0.22mm)に近く、または目標値を満足し、実用上全く問
題がないものであった。またエッジウエーブも発生しな
かった。なお、拡径部の個数が3個以上で溝の深さは目
標値を満足するので、拡径部は1〜3個が適当と考えら
れる。
は、溝形状が均一であり、また平坦度が良好なため、高
性能かつ高品質な内面溝付溶接管が得られる。本発明の
溝付条は、溝形成部とフラット部の境界に拡径部を設け
た溝ロールを用いることにより容易に製造できる。依っ
て、工業上顕著な効果を奏する。
び横断面図である。
ある。
溝ロールを用いて溝付条を製造する方法の例を示す部分
断面説明図である。
いて溝付条を製造する方法の例を示す部分断面説明図で
ある。
である。
断面説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 板条材の幅方向両端部Tを除く部分に溝
Eが多数形成され、前記溝E形成部と端部Tの境界に溝
Gが各境界に少なくとも1本、板条材の長さ方向に平行
に、溝Eより深く形成されていることを特徴とする溶接
管用溝付条。 - 【請求項2】 板条材の端部Tの厚さt(mm)が 1.1s≧
t≧ 0.9sの式(但しsは溝E形成部の条の平均厚さ、
mm)を満足し、溝Gの深さgが 0.5j≧g≧0.2jの式
(但しjは溝E部の条の厚さ、mm)を満足することを特
徴とする請求項1記載の溶接管用溝付条。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の溶接管用溝付条
を溝ロールと平ロールとで圧延して製造する方法におい
て、前記溝ロールが、溝E形成部と端部T形成部との各
境界に拡径部Kが少なくとも1本形成されたもので、前
記拡径部Kの高さが溝E形成用凸部Bより高いことを特
徴とする溶接管用溝付条の製造方法。 - 【請求項4】 溝ロールの拡径部Kの高さk(mm)が 0.5
u≧k≧ 0.2u(但しuはロールの溝E部の溝ロールと
平ロールとのロール間距離、mm)の式を満足することを
特徴とする請求項3記載の溶接管用溝付条の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP984597A JP3599515B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 溶接管用溝付条およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP984597A JP3599515B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 溶接管用溝付条およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10202302A true JPH10202302A (ja) | 1998-08-04 |
JP3599515B2 JP3599515B2 (ja) | 2004-12-08 |
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JP984597A Expired - Fee Related JP3599515B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 溶接管用溝付条およびその製造方法 |
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JP (1) | JP3599515B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002005588A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 内面溝付伝熱管及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-01-23 JP JP984597A patent/JP3599515B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002005588A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 内面溝付伝熱管及びその製造方法 |
JP4632487B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2011-02-16 | 住友軽金属工業株式会社 | 内面溝付伝熱管及びその製造方法 |
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