JPH10202246A - 蒸発濃縮装置 - Google Patents
蒸発濃縮装置Info
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- JPH10202246A JPH10202246A JP617097A JP617097A JPH10202246A JP H10202246 A JPH10202246 A JP H10202246A JP 617097 A JP617097 A JP 617097A JP 617097 A JP617097 A JP 617097A JP H10202246 A JPH10202246 A JP H10202246A
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- heating
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- Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
- Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型・低重量で簡単な構造で低コストで作成
でき、外気に硫化水素などの悪臭成分が出ることが防が
れた写真廃液蒸発濃縮装置を提供すること。 【解決手段】 写真廃液を貯留する加熱蒸発釜と、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を加熱する加
熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記写真廃液
から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却
手段により冷却され前記発生蒸気から液化した凝縮液を
受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜
との間で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から
密閉された容器を構成する写真廃液蒸発濃縮装置におい
て、前記連通部に、前記加熱手段により加熱されて前記
写真廃液から蒸発した発生蒸気を含む気体と外気との間
で熱交換する、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを
隔てるプラスチック部材を有する熱交換器を設け、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記液体の温度が70℃以
下である。
でき、外気に硫化水素などの悪臭成分が出ることが防が
れた写真廃液蒸発濃縮装置を提供すること。 【解決手段】 写真廃液を貯留する加熱蒸発釜と、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を加熱する加
熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記写真廃液
から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却
手段により冷却され前記発生蒸気から液化した凝縮液を
受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜
との間で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から
密閉された容器を構成する写真廃液蒸発濃縮装置におい
て、前記連通部に、前記加熱手段により加熱されて前記
写真廃液から蒸発した発生蒸気を含む気体と外気との間
で熱交換する、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを
隔てるプラスチック部材を有する熱交換器を設け、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記液体の温度が70℃以
下である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真廃液を貯留す
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、を有する写
真廃液蒸発濃縮装置に関する発明である。
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、を有する写
真廃液蒸発濃縮装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、写真廃液を貯留する加熱蒸発
釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を
加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前
記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段
と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気から液化
した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、を有する写真廃液蒸
発濃縮装置で、加熱蒸発釜に貯留されている液体を加熱
して、蒸発させると同時に液体を濃縮させ、また、蒸発
した蒸気を冷却凝縮釜で冷却して液化した凝縮液を受け
ることにより、写真廃液を蒸発濃縮することは知られて
いる。
釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を
加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前
記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段
と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気から液化
した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、を有する写真廃液蒸
発濃縮装置で、加熱蒸発釜に貯留されている液体を加熱
して、蒸発させると同時に液体を濃縮させ、また、蒸発
した蒸気を冷却凝縮釜で冷却して液化した凝縮液を受け
ることにより、写真廃液を蒸発濃縮することは知られて
いる。
【0003】また、写真廃液は高温に加熱すると、硫化
水素などの悪臭成分を含む蒸気が発生することが知られ
ている。
水素などの悪臭成分を含む蒸気が発生することが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の写真廃
液蒸発濃縮装置は、従来の写真廃液量が2000cc/
時間以上の大きな現像機に対応するもので、近年の写真
廃液量が200〜500cc/時間の小さい現像機に対
応するものは無く、大型・高重量で、また、構造が複雑
で、高価であった。特に、熱交換器は写真廃液の蒸気に
対して耐腐食性を有する必要があり、SUS304やS
US316などのステンレス鋼やチタン鋼などの高価で
加工性の悪い素材で作成する必要があり、大型化、高重
量化、高コストになっていた。
液蒸発濃縮装置は、従来の写真廃液量が2000cc/
時間以上の大きな現像機に対応するもので、近年の写真
廃液量が200〜500cc/時間の小さい現像機に対
応するものは無く、大型・高重量で、また、構造が複雑
で、高価であった。特に、熱交換器は写真廃液の蒸気に
対して耐腐食性を有する必要があり、SUS304やS
US316などのステンレス鋼やチタン鋼などの高価で
加工性の悪い素材で作成する必要があり、大型化、高重
量化、高コストになっていた。
【0005】また、単に、コストを低くすると、硫化水
素などの悪臭成分を含む蒸気の一部が外気に出て、外気
に悪臭成分が混ざることもある。
素などの悪臭成分を含む蒸気の一部が外気に出て、外気
に悪臭成分が混ざることもある。
【0006】本発明の目的は、小型・低重量で簡単な構
造で低コストで作成でき、外気に硫化水素などの悪臭成
分が出ることが防がれた写真廃液蒸発濃縮装置を提供す
ることである。
造で低コストで作成でき、外気に硫化水素などの悪臭成
分が出ることが防がれた写真廃液蒸発濃縮装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、特
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
許請求の範囲の各請求項に記載の発明を特定するための
事項の全てにより達成される。以下、各請求項について
説明する。但し引用項の説明と重複する事項は省略する
ことがある。
【0008】〔請求項1の説明〕『写真廃液を貯留する
加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記写
真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱
されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷
却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気か
ら液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発
釜と前記冷却凝縮釜との間で蒸気が連通する連通部と、
を有し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部
とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃液
蒸発濃縮装置において、前記連通部に、前記加熱手段に
より加熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を含
む気体と外気との間で熱交換する、前記発生蒸気を含む
気体と前記外気とを隔てるプラスチック部材を有する熱
交換器を設け、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液
体の温度が70℃以下であることを特徴とする写真廃液
蒸発濃縮装置。』により、加熱蒸発釜に貯留されている
前記液体の温度が70℃以下であるので、硫化水素など
の悪臭成分が殆ど発生せず、前記発生蒸気を含む気体と
前記外気とを隔てるプラスチック部材を有する熱交換器
であるので、小型・低重量で簡単な構造で低コストで作
成でき、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを隔てて
いるので、外気に悪臭成分が出ることを殆ど防げる。
加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記写
真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱
されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷
却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気か
ら液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発
釜と前記冷却凝縮釜との間で蒸気が連通する連通部と、
を有し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部
とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃液
蒸発濃縮装置において、前記連通部に、前記加熱手段に
より加熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を含
む気体と外気との間で熱交換する、前記発生蒸気を含む
気体と前記外気とを隔てるプラスチック部材を有する熱
交換器を設け、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記液
体の温度が70℃以下であることを特徴とする写真廃液
蒸発濃縮装置。』により、加熱蒸発釜に貯留されている
前記液体の温度が70℃以下であるので、硫化水素など
の悪臭成分が殆ど発生せず、前記発生蒸気を含む気体と
前記外気とを隔てるプラスチック部材を有する熱交換器
であるので、小型・低重量で簡単な構造で低コストで作
成でき、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを隔てて
いるので、外気に悪臭成分が出ることを殆ど防げる。
【0009】〔請求項2の説明〕『前記熱交換器が、積
層空間を空けて前記プラスチック部材を積層した構造
で、積層空間1層毎に前記発生蒸気を含む気体が通過す
る積層空間と前記外気が通過する積層空間が設けられて
おり、前記発生蒸気を含む気体と前記外気の流れる方向
は互いに交差しており、前記発生蒸気を含む気体が通過
する積層空間は外気より密閉されているものであること
を特徴とする請求項1に記載の写真廃液蒸発濃縮装
置。』により、熱交換器自体が、小型・低重量で簡単な
構造で低コストで作成できつつ、熱交換効率が高く、前
記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得るための効率が
高くなる。
層空間を空けて前記プラスチック部材を積層した構造
で、積層空間1層毎に前記発生蒸気を含む気体が通過す
る積層空間と前記外気が通過する積層空間が設けられて
おり、前記発生蒸気を含む気体と前記外気の流れる方向
は互いに交差しており、前記発生蒸気を含む気体が通過
する積層空間は外気より密閉されているものであること
を特徴とする請求項1に記載の写真廃液蒸発濃縮装
置。』により、熱交換器自体が、小型・低重量で簡単な
構造で低コストで作成できつつ、熱交換効率が高く、前
記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得るための効率が
高くなる。
【0010】〔請求項3の説明〕『前記連通部が、前記
発生蒸気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮
釜へ移動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加
熱蒸発釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記
第一連通部に前記熱交換器が設けられていることを特徴
とする請求項1又は2に記載の写真廃液蒸発濃縮装
置。』により、熱交換器により冷却された前記発生蒸気
を含む気体を前記冷却手段が冷却するものであるから、
冷却のための効率が向上し、全体の熱効率が向上し、少
ない消費エネルギーで運転でき、また、硫化水素などの
悪臭成分やアンモニアなどの臭気成分が外気に漏れるこ
とをより防ぎやすい。
発生蒸気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮
釜へ移動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加
熱蒸発釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記
第一連通部に前記熱交換器が設けられていることを特徴
とする請求項1又は2に記載の写真廃液蒸発濃縮装
置。』により、熱交換器により冷却された前記発生蒸気
を含む気体を前記冷却手段が冷却するものであるから、
冷却のための効率が向上し、全体の熱効率が向上し、少
ない消費エネルギーで運転でき、また、硫化水素などの
悪臭成分やアンモニアなどの臭気成分が外気に漏れるこ
とをより防ぎやすい。
【0011】〔請求項4の説明〕『熱媒体から放熱する
放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体に吸熱させる吸
熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回
路を有し、前記加熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱
部により加熱するものであり、前記冷却手段が前記ヒー
トポンプ回路の吸熱部により冷却するものであることを
特徴とする請求項3に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。』
により、熱交換器により冷却された前記発生蒸気を含む
気体を前記ヒートポンプ回路の吸熱部により冷却するも
のであるから、発熱量は大きいが吸熱量が小さいヒート
ポンプ回路であっても、大きい処理能力が得られ、少な
い消費エネルギーで運転できる。
放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体に吸熱させる吸
熱部とを順次接続し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回
路を有し、前記加熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱
部により加熱するものであり、前記冷却手段が前記ヒー
トポンプ回路の吸熱部により冷却するものであることを
特徴とする請求項3に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。』
により、熱交換器により冷却された前記発生蒸気を含む
気体を前記ヒートポンプ回路の吸熱部により冷却するも
のであるから、発熱量は大きいが吸熱量が小さいヒート
ポンプ回路であっても、大きい処理能力が得られ、少な
い消費エネルギーで運転できる。
【0012】なお、ヒートポンプ回路としては、請求項
5に記載のものだけでなく、フレオンガスを封入した間
接ヒートポンプ回路やペルチエ素子を用いたものであっ
てもよい。
5に記載のものだけでなく、フレオンガスを封入した間
接ヒートポンプ回路やペルチエ素子を用いたものであっ
てもよい。
【0013】〔請求項5の説明〕『前記ヒートポンプ回
路が、前記熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部によ
り圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記放熱部
で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨張部で
膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続したも
のであることを特徴とする請求項4に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、より熱効率が向上する。
路が、前記熱媒体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部によ
り圧縮された熱媒体から放熱する放熱部と、前記放熱部
で放熱した熱媒体を膨張させる膨張部と、前記膨張部で
膨張した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続したも
のであることを特徴とする請求項4に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、より熱効率が向上する。
【0014】〔請求項6の説明〕『前記熱交換器に外気
を導くファンと、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前
記連通部とにより構成され外部から密閉された容器の気
体存在部分に設けられた気温検出手段と、を有し、前記
気温検出手段により検出された気温に応じて、前記ファ
ンの風量を制御することを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。』により、
冷却能力をファンにより調整でき、加熱蒸発と蒸気の冷
却凝縮とのバランスを好ましい状態に保つことができ
る。
を導くファンと、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前
記連通部とにより構成され外部から密閉された容器の気
体存在部分に設けられた気温検出手段と、を有し、前記
気温検出手段により検出された気温に応じて、前記ファ
ンの風量を制御することを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。』により、
冷却能力をファンにより調整でき、加熱蒸発と蒸気の冷
却凝縮とのバランスを好ましい状態に保つことができ
る。
【0015】〔請求項7の説明〕『前記プラスチック部
材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート
及びナイロンの少なくとも1種の樹脂を含むことを特徴
とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、安価なプラスチック部材で効率
的に熱交換でき、発生蒸気の悪臭成分や臭気成分が外気
に漏れることを殆ど防止できる。
材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート
及びナイロンの少なくとも1種の樹脂を含むことを特徴
とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、安価なプラスチック部材で効率
的に熱交換でき、発生蒸気の悪臭成分や臭気成分が外気
に漏れることを殆ど防止できる。
【0016】〔請求項8の説明〕『前記加熱手段が前記
写真廃液側に熱を伝える加熱伝熱部材を有し、前記加熱
伝熱部材の温度を検出する加熱伝熱部材温度検出手段を
有し、前記加熱伝熱部材温度検出手段の検出温度が70
℃以下になるように前記加熱手段を制御することを特徴
とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、前記加熱蒸発釜に貯留されてい
る前記液体の温度が70℃以下であるように、簡単にで
きる。
写真廃液側に熱を伝える加熱伝熱部材を有し、前記加熱
伝熱部材の温度を検出する加熱伝熱部材温度検出手段を
有し、前記加熱伝熱部材温度検出手段の検出温度が70
℃以下になるように前記加熱手段を制御することを特徴
とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の写真廃液蒸
発濃縮装置。』により、前記加熱蒸発釜に貯留されてい
る前記液体の温度が70℃以下であるように、簡単にで
きる。
【0017】〔請求項9の説明〕『前記加熱伝熱部材が
前記加熱蒸発釜の下部に前記加熱蒸発釜に密接して設け
られたことを特徴とする請求項8に記載の写真廃液蒸発
濃縮装置。』により、伝熱により写真廃液を加熱するの
で、写真廃液を効率的に蒸発濃縮させることができ、ま
た、前記加熱伝熱部材が、前記加熱蒸発釜の外部にある
ので、耐腐食性を要求されず、安価なものでよい。
前記加熱蒸発釜の下部に前記加熱蒸発釜に密接して設け
られたことを特徴とする請求項8に記載の写真廃液蒸発
濃縮装置。』により、伝熱により写真廃液を加熱するの
で、写真廃液を効率的に蒸発濃縮させることができ、ま
た、前記加熱伝熱部材が、前記加熱蒸発釜の外部にある
ので、耐腐食性を要求されず、安価なものでよい。
【0018】〔請求項10の説明〕『写真廃液を貯留す
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸
気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移
動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発
釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通
部とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃
液蒸発濃縮装置において、前記第一連通部を通過する前
記加熱手段により加熱されて前記写真廃液から蒸発した
発生蒸気を含む気体と前記第二連通部を通過する前記冷
却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱
交換するプラスチック部材を有する熱交換器を設けたこ
とを特徴とする写真廃液蒸発濃縮装置。』により、加熱
された発生蒸気を含む気体と前記冷却凝縮釜から前記加
熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱交換するので、写真
廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーが少なくて済
み、また、そのための熱交換器がプラスチック部材を有
するものであるので、小型、軽量、低コストである。
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸
気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移
動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発
釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通
部とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃
液蒸発濃縮装置において、前記第一連通部を通過する前
記加熱手段により加熱されて前記写真廃液から蒸発した
発生蒸気を含む気体と前記第二連通部を通過する前記冷
却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱
交換するプラスチック部材を有する熱交換器を設けたこ
とを特徴とする写真廃液蒸発濃縮装置。』により、加熱
された発生蒸気を含む気体と前記冷却凝縮釜から前記加
熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱交換するので、写真
廃液を蒸発濃縮させるためのエネルギーが少なくて済
み、また、そのための熱交換器がプラスチック部材を有
するものであるので、小型、軽量、低コストである。
【0019】〔請求項11の説明〕『写真廃液を貯留す
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸
気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移
動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発
釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通
部とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃
液蒸発濃縮装置において、前記第一連通部を通過する前
記加熱手段により加熱されて前記写真廃液から蒸発した
発生蒸気を含む気体と前記第二連通部を通過する前記冷
却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱
交換するプラスチック部材を有する熱交換器と、前記第
二連通部に、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動
する気体と外気との間で熱交換する熱交換冷却器と、を
設けたことを特徴とする写真廃液蒸発濃縮装置。』によ
り、熱交換器により冷却された前記発生蒸気を含む気体
を前記冷却手段が冷却するものであるから、冷却のため
の効率が向上し、全体の熱効率が向上し、少ない消費エ
ネルギーで運転でき、また、加熱された発生蒸気を含む
気体と前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気
体との間で熱交換するので、写真廃液を蒸発濃縮させる
ためのエネルギーが少なくて済み、また、そのための熱
交換器がプラスチック部材を有するものであるので、小
型、軽量、低コストである。
る加熱蒸発釜と、前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
写真廃液を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加
熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を冷却する
冷却手段と、前記冷却手段により冷却され前記発生蒸気
から液化した凝縮液を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸
気を含む気体が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移
動する第一連通部と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発
釜へ気体が移動する第二連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通
部とにより、外部から密閉された容器を構成する写真廃
液蒸発濃縮装置において、前記第一連通部を通過する前
記加熱手段により加熱されて前記写真廃液から蒸発した
発生蒸気を含む気体と前記第二連通部を通過する前記冷
却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱
交換するプラスチック部材を有する熱交換器と、前記第
二連通部に、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動
する気体と外気との間で熱交換する熱交換冷却器と、を
設けたことを特徴とする写真廃液蒸発濃縮装置。』によ
り、熱交換器により冷却された前記発生蒸気を含む気体
を前記冷却手段が冷却するものであるから、冷却のため
の効率が向上し、全体の熱効率が向上し、少ない消費エ
ネルギーで運転でき、また、加熱された発生蒸気を含む
気体と前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気
体との間で熱交換するので、写真廃液を蒸発濃縮させる
ためのエネルギーが少なくて済み、また、そのための熱
交換器がプラスチック部材を有するものであるので、小
型、軽量、低コストである。
【0020】〔請求項12の説明〕『前記熱交換冷却器
に外気を導く冷却ファンと、前記加熱蒸発釜と前記冷却
凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通部とにより構成
され外部から密閉された容器の気体存在部分に設けられ
た気温検出手段と、を有し、前記気温検出手段により検
出された気温に応じて、前記冷却ファンの風量を制御す
ることを特徴とする請求項11に記載の写真廃液蒸発濃
縮装置。』により、冷却能力をファンにより調整でき、
加熱蒸発と蒸気の冷却凝縮とのバランスを好ましい状態
に保つことができる。
に外気を導く冷却ファンと、前記加熱蒸発釜と前記冷却
凝縮釜と前記第一連通部と前記第二連通部とにより構成
され外部から密閉された容器の気体存在部分に設けられ
た気温検出手段と、を有し、前記気温検出手段により検
出された気温に応じて、前記冷却ファンの風量を制御す
ることを特徴とする請求項11に記載の写真廃液蒸発濃
縮装置。』により、冷却能力をファンにより調整でき、
加熱蒸発と蒸気の冷却凝縮とのバランスを好ましい状態
に保つことができる。
【0021】〔請求項13の説明〕『前記熱交換器が、
積層空間を空けて前記プラスチック部材を積層した構造
で、積層空間1層毎に前記第一連通部を通過する発生蒸
気を含む気体が通過する積層空間と前記第二連通部を通
過する前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気
体が通過する積層空間が設けられており、前記発生蒸気
を含む気体と前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動
する気体の流れる方向は互いに交差しており、これら積
層空間は外気より密閉されているものであることを特徴
とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の写真廃
液蒸発濃縮装置。』により、熱交換器自体が、小型・低
重量で簡単な構造で低コストで作成できつつ、熱交換効
率が高く、前記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得る
ための効率が高くなる。
積層空間を空けて前記プラスチック部材を積層した構造
で、積層空間1層毎に前記第一連通部を通過する発生蒸
気を含む気体が通過する積層空間と前記第二連通部を通
過する前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気
体が通過する積層空間が設けられており、前記発生蒸気
を含む気体と前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動
する気体の流れる方向は互いに交差しており、これら積
層空間は外気より密閉されているものであることを特徴
とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の写真廃
液蒸発濃縮装置。』により、熱交換器自体が、小型・低
重量で簡単な構造で低コストで作成できつつ、熱交換効
率が高く、前記発生蒸気を冷却し液化して凝縮液を得る
ための効率が高くなる。
【0022】〔請求項14の説明〕『前記加熱蒸発釜に
貯留されている前記液体の温度が70℃以下であること
を特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の
写真廃液蒸発濃縮装置。』により、加熱蒸発釜に貯留さ
れている前記液体の温度が70℃以下であるので、硫化
水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、外気に悪臭成分が
出ることを殆ど防げる。
貯留されている前記液体の温度が70℃以下であること
を特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の
写真廃液蒸発濃縮装置。』により、加熱蒸発釜に貯留さ
れている前記液体の温度が70℃以下であるので、硫化
水素などの悪臭成分が殆ど発生せず、外気に悪臭成分が
出ることを殆ど防げる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0024】実施形態1 本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置について、本実施形
態の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成図である図1に基
づいて、説明する。
態の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成図である図1に基
づいて、説明する。
【0025】本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置は、外
部から密閉された容器内で写真廃液14の蒸発濃縮を行
うものである。以下、この容器を説明する。加熱蒸発釜
21は、蒸発濃縮される写真廃液14を貯留する。加熱
管31を内蔵した加熱伝熱板38が加熱蒸発釜21の下
部に密着して設けられている。そして、加熱管31から
の熱が、加熱伝熱板38、加熱蒸発釜21の底を通っ
て、写真廃液14に伝わり、加熱蒸発釜21に貯留され
ている写真廃液14を加熱し、写真廃液14から発生蒸
気が発生する。
部から密閉された容器内で写真廃液14の蒸発濃縮を行
うものである。以下、この容器を説明する。加熱蒸発釜
21は、蒸発濃縮される写真廃液14を貯留する。加熱
管31を内蔵した加熱伝熱板38が加熱蒸発釜21の下
部に密着して設けられている。そして、加熱管31から
の熱が、加熱伝熱板38、加熱蒸発釜21の底を通っ
て、写真廃液14に伝わり、加熱蒸発釜21に貯留され
ている写真廃液14を加熱し、写真廃液14から発生蒸
気が発生する。
【0026】第一連通部23は、加熱蒸発釜21と冷却
凝縮釜24との間で連通する通路であり、加熱蒸発釜2
1から冷却凝縮釜24へ発生蒸気を含む気体が移動す
る。第一連通部23の途中に熱交換冷却器60が設けら
れている。熱交換冷却器60は、後述する構造のもの
で、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移動する発生
蒸気を含む気体と熱交換冷却器用ファン69により送風
された外気との間で熱交換するものである。
凝縮釜24との間で連通する通路であり、加熱蒸発釜2
1から冷却凝縮釜24へ発生蒸気を含む気体が移動す
る。第一連通部23の途中に熱交換冷却器60が設けら
れている。熱交換冷却器60は、後述する構造のもの
で、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移動する発生
蒸気を含む気体と熱交換冷却器用ファン69により送風
された外気との間で熱交換するものである。
【0027】そして、熱交換冷却器60により冷却され
た発生蒸気を含む気体は、冷却凝縮釜24に送られる。
冷却コイル35は、冷却凝縮釜24に送られた発生蒸気
を含む気体を冷却する。冷却凝縮釜24は、冷却コイル
35を内部に有し、冷却コイル35により冷却された発
生蒸気から液化した凝縮液13を受ける。
た発生蒸気を含む気体は、冷却凝縮釜24に送られる。
冷却コイル35は、冷却凝縮釜24に送られた発生蒸気
を含む気体を冷却する。冷却凝縮釜24は、冷却コイル
35を内部に有し、冷却コイル35により冷却された発
生蒸気から液化した凝縮液13を受ける。
【0028】第二連通部25は、加熱蒸発釜21と冷却
凝縮釜24との間に設けられた通路で、冷却凝縮釜24
で冷却コイル35により冷却され発生蒸気が液化した後
の空気を加熱蒸発釜21に送風する通路である。そし
て、第二連通部25の途中に送風機26が設けられてい
る。そして、これら加熱蒸発釜21と冷却凝縮釜24と
第一連通部23と第二連通部25とにより、外部から密
閉された容器を構成しており、送風機26により、加熱
蒸発釜21から第一連通部23、冷却凝縮釜24、第二
連通部25、加熱蒸発釜21へと容器内の気体を循環さ
せる。
凝縮釜24との間に設けられた通路で、冷却凝縮釜24
で冷却コイル35により冷却され発生蒸気が液化した後
の空気を加熱蒸発釜21に送風する通路である。そし
て、第二連通部25の途中に送風機26が設けられてい
る。そして、これら加熱蒸発釜21と冷却凝縮釜24と
第一連通部23と第二連通部25とにより、外部から密
閉された容器を構成しており、送風機26により、加熱
蒸発釜21から第一連通部23、冷却凝縮釜24、第二
連通部25、加熱蒸発釜21へと容器内の気体を循環さ
せる。
【0029】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、70℃以下で写真廃液14を蒸発濃縮させるもので
ある。次に、加熱手段を説明する。加熱伝熱板38は、
図2に示すように、その内部に純銅製の蛇行させた加熱
管31を含むものであり、加熱管31の入口側配管37
と出口側配管39を除いて、加熱管31からの熱を良好
に伝熱するアルミにより加熱管31を鋳こんで作製され
たものである。そして、図1に示すように、加熱伝熱板
38の温度を検出する加熱伝熱板温度計73が加熱伝熱
板38に密着して設けられている。そして、加熱伝熱板
温度計73の検出温度が70℃以下になるように後述す
るヒートポンプ回路を制御して、加熱管31からの放熱
を制御する。これにより、写真廃液14は高温で悪臭成
分を発生するものであるが、加熱伝熱板38が70℃以
下なので、加熱蒸発釜21に貯留されている写真廃液1
4の温度が70℃以下になり、写真廃液14を高温に加
熱しないので、硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せ
ず、小型・低重量で簡単な構造で低コストで作成でき
る、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを隔てるプラ
スチック部材を有する熱交換器であるので、前記発生蒸
気を含む気体と前記外気とを隔てているので、外気に悪
臭成分が出ることを殆ど防げる。
は、70℃以下で写真廃液14を蒸発濃縮させるもので
ある。次に、加熱手段を説明する。加熱伝熱板38は、
図2に示すように、その内部に純銅製の蛇行させた加熱
管31を含むものであり、加熱管31の入口側配管37
と出口側配管39を除いて、加熱管31からの熱を良好
に伝熱するアルミにより加熱管31を鋳こんで作製され
たものである。そして、図1に示すように、加熱伝熱板
38の温度を検出する加熱伝熱板温度計73が加熱伝熱
板38に密着して設けられている。そして、加熱伝熱板
温度計73の検出温度が70℃以下になるように後述す
るヒートポンプ回路を制御して、加熱管31からの放熱
を制御する。これにより、写真廃液14は高温で悪臭成
分を発生するものであるが、加熱伝熱板38が70℃以
下なので、加熱蒸発釜21に貯留されている写真廃液1
4の温度が70℃以下になり、写真廃液14を高温に加
熱しないので、硫化水素などの悪臭成分が殆ど発生せ
ず、小型・低重量で簡単な構造で低コストで作成でき
る、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを隔てるプラ
スチック部材を有する熱交換器であるので、前記発生蒸
気を含む気体と前記外気とを隔てているので、外気に悪
臭成分が出ることを殆ど防げる。
【0030】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、ヒートポンプ回路を含み、加熱管31を含む加熱伝
熱板38から放熱し、冷却コイル35が吸熱している。
次に、ヒートポンプ回路を説明する。圧縮機36は、熱
媒体を圧縮して断熱圧縮効果により熱媒体を加熱する。
加熱管31を含む加熱伝熱板38は、放熱部に相当し、
圧縮機36により圧縮された熱媒体を加熱管31内に供
給され、加熱管31内の熱媒体の熱を加熱伝熱板38か
ら放熱する。冷却フィン用ファン33は冷却フィン32
に外気を送風して冷却フィン32を冷却する。冷却フィ
ン32は、加熱伝熱板38で放熱された熱媒体を供給さ
れ、この熱媒体を冷却する。膨張弁34は、加熱伝熱板
38で放熱され冷却フィン32で冷却された熱媒体を供
給され、この熱媒体を膨張させて断熱膨張効果により熱
媒体を冷却する。冷却コイル35は、吸熱部に相当し、
膨張弁34で膨張した熱媒体を供給され、この熱媒体に
吸熱させる。そして、冷却コイル35で吸熱した熱媒体
を圧縮機36に供給する。このように、これら加熱管3
1と冷却フィン32と膨張弁34と冷却コイル35と圧
縮機36とにより熱媒体を密閉したヒートポンプ回路が
形成されている。これにより、本実施形態の写真廃液蒸
発濃縮装置は、蒸発濃縮及び冷却凝縮の熱効率が高い。
は、ヒートポンプ回路を含み、加熱管31を含む加熱伝
熱板38から放熱し、冷却コイル35が吸熱している。
次に、ヒートポンプ回路を説明する。圧縮機36は、熱
媒体を圧縮して断熱圧縮効果により熱媒体を加熱する。
加熱管31を含む加熱伝熱板38は、放熱部に相当し、
圧縮機36により圧縮された熱媒体を加熱管31内に供
給され、加熱管31内の熱媒体の熱を加熱伝熱板38か
ら放熱する。冷却フィン用ファン33は冷却フィン32
に外気を送風して冷却フィン32を冷却する。冷却フィ
ン32は、加熱伝熱板38で放熱された熱媒体を供給さ
れ、この熱媒体を冷却する。膨張弁34は、加熱伝熱板
38で放熱され冷却フィン32で冷却された熱媒体を供
給され、この熱媒体を膨張させて断熱膨張効果により熱
媒体を冷却する。冷却コイル35は、吸熱部に相当し、
膨張弁34で膨張した熱媒体を供給され、この熱媒体に
吸熱させる。そして、冷却コイル35で吸熱した熱媒体
を圧縮機36に供給する。このように、これら加熱管3
1と冷却フィン32と膨張弁34と冷却コイル35と圧
縮機36とにより熱媒体を密閉したヒートポンプ回路が
形成されている。これにより、本実施形態の写真廃液蒸
発濃縮装置は、蒸発濃縮及び冷却凝縮の熱効率が高い。
【0031】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、自動的に凝縮液13を排出するものである。次に、
これについて説明する。冷却凝縮釜24で受けて溜めた
凝縮液13が冷却凝縮釜24の傾斜した底面に沿って、
凝縮液排出路27に流れ、凝縮液排出路27から凝縮液
収容容器51に流れる。このようにして、自動的に凝縮
液13を排出する。
は、自動的に凝縮液13を排出するものである。次に、
これについて説明する。冷却凝縮釜24で受けて溜めた
凝縮液13が冷却凝縮釜24の傾斜した底面に沿って、
凝縮液排出路27に流れ、凝縮液排出路27から凝縮液
収容容器51に流れる。このようにして、自動的に凝縮
液13を排出する。
【0032】次に、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
の熱交換冷却器60について説明する。熱交換冷却器6
0の本体部分の構造を図3に示し、熱交換冷却器60の
本体部分の作製方法を図4に示す。熱交換冷却器60の
本体部分は、発生蒸気を含む気体が通過するプラスチッ
ク部材61A,61B,61Cと、これらプラスチック
部材61A,61B,61Cを所定の間隔を維持して保
持する枠体65と、からなる。そして、プラスチック部
材61A,61B,61Cは各々、多数のストロー状プ
ラスチック部材64を2つのプラスチック板62、63
で挟み込んだ内部に積層空間を有する構造である。な
お、このプラスチック部材61A,61B,61Cの構
造は、ダンボール紙と同様の多数の波を有する波状のプ
ラスチック部材を2つのプラスチック板で挟み込んだ内
部に積層空間を有する構造であってもよい。そして、枠
体65がこれらプラスチック部材61A,61B,61
Cを所定の間隔を維持して保持するために、枠体65に
は、プラスチック部材61A,61B,61Cを保持す
るための孔66A,66B,66Cが所定の間隔で設け
られている。そして、枠体65がプラスチック部材61
Aとプラスチック部材61Bの間、プラスチック部材6
1Bとプラスチック部材61Cの間など隣接するプラス
チック部材の間の出入口側端部を埋めて、発生蒸気を含
む気体が外部に漏れないようになっている。そして、プ
ラスチック部材61Bとプラスチック部材61Cの間な
ど隣接するプラスチック部材の間の出入口側端部を除く
部分の積層空間を外気が通過して、プラスチック部材6
1A,61B,61C内部の積層空間を通過する発生蒸
気を含む気体をプラスチック部材61A,61B,61
Cを介して冷却する。従って、隣接するプラスチック部
材の間の出入口側端部を除く部分の積層空間を通過する
外気と、プラスチック部材61A,61B,61C内部
の積層空間を通過する発生蒸気を含む気体とは、交差し
て、略直交する方向に流れることになる。
の熱交換冷却器60について説明する。熱交換冷却器6
0の本体部分の構造を図3に示し、熱交換冷却器60の
本体部分の作製方法を図4に示す。熱交換冷却器60の
本体部分は、発生蒸気を含む気体が通過するプラスチッ
ク部材61A,61B,61Cと、これらプラスチック
部材61A,61B,61Cを所定の間隔を維持して保
持する枠体65と、からなる。そして、プラスチック部
材61A,61B,61Cは各々、多数のストロー状プ
ラスチック部材64を2つのプラスチック板62、63
で挟み込んだ内部に積層空間を有する構造である。な
お、このプラスチック部材61A,61B,61Cの構
造は、ダンボール紙と同様の多数の波を有する波状のプ
ラスチック部材を2つのプラスチック板で挟み込んだ内
部に積層空間を有する構造であってもよい。そして、枠
体65がこれらプラスチック部材61A,61B,61
Cを所定の間隔を維持して保持するために、枠体65に
は、プラスチック部材61A,61B,61Cを保持す
るための孔66A,66B,66Cが所定の間隔で設け
られている。そして、枠体65がプラスチック部材61
Aとプラスチック部材61Bの間、プラスチック部材6
1Bとプラスチック部材61Cの間など隣接するプラス
チック部材の間の出入口側端部を埋めて、発生蒸気を含
む気体が外部に漏れないようになっている。そして、プ
ラスチック部材61Bとプラスチック部材61Cの間な
ど隣接するプラスチック部材の間の出入口側端部を除く
部分の積層空間を外気が通過して、プラスチック部材6
1A,61B,61C内部の積層空間を通過する発生蒸
気を含む気体をプラスチック部材61A,61B,61
Cを介して冷却する。従って、隣接するプラスチック部
材の間の出入口側端部を除く部分の積層空間を通過する
外気と、プラスチック部材61A,61B,61C内部
の積層空間を通過する発生蒸気を含む気体とは、交差し
て、略直交する方向に流れることになる。
【0033】また、プラスチック部材61A,61B,
61Cは、ポリプロピレン製であることが、発生蒸気の
悪臭成分や臭気成分が漏れにくく、発生蒸気の悪臭成分
や臭気成分に対する耐性に優れ、発生蒸気を含む気体の
熱に対する耐性が優れ、安価で、軽量で、耐久性があ
り、耐衝撃性があり、送風による振動・変形が殆どなく
好ましい。
61Cは、ポリプロピレン製であることが、発生蒸気の
悪臭成分や臭気成分が漏れにくく、発生蒸気の悪臭成分
や臭気成分に対する耐性に優れ、発生蒸気を含む気体の
熱に対する耐性が優れ、安価で、軽量で、耐久性があ
り、耐衝撃性があり、送風による振動・変形が殆どなく
好ましい。
【0034】また、熱交換冷却器60の本体部分の出入
口側端部には、図1に示すように、入口側密閉部67と
出口側密閉部68が設けられており、発生蒸気を含む気
体が外部に漏れることを防ぎつつ、第一連通部23を通
過するようにしている。
口側端部には、図1に示すように、入口側密閉部67と
出口側密閉部68が設けられており、発生蒸気を含む気
体が外部に漏れることを防ぎつつ、第一連通部23を通
過するようにしている。
【0035】また、第一連通部23内部の熱交換冷却器
60上流側に気温計71が設けられている。そして、熱
交換冷却器60の本体部分に外気を送風する熱交換冷却
器用ファン69は、気温計71が検出した発生蒸気を含
む気体の温度に応じて、その回転速度が制御されること
により、熱交換冷却器用ファン69の送風量が制御され
ている。
60上流側に気温計71が設けられている。そして、熱
交換冷却器60の本体部分に外気を送風する熱交換冷却
器用ファン69は、気温計71が検出した発生蒸気を含
む気体の温度に応じて、その回転速度が制御されること
により、熱交換冷却器用ファン69の送風量が制御され
ている。
【0036】実施形態2 本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置について、本実施形
態の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成図である図5に基
づいて、説明する。
態の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成図である図5に基
づいて、説明する。
【0037】本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置は、外
部から密閉された容器内で写真廃液14の蒸発濃縮を行
うものである。以下、この容器を説明する。加熱蒸発釜
21は、蒸発濃縮される写真廃液14を貯留する。加熱
管31を内蔵した加熱伝熱板38が加熱蒸発釜21の下
部に密着して設けられている。そして、加熱管31から
の熱が、加熱伝熱板38、加熱蒸発釜21の底を通っ
て、写真廃液14に伝わり、加熱蒸発釜21に貯留され
ている写真廃液14を加熱し、写真廃液14から発生蒸
気が発生する。
部から密閉された容器内で写真廃液14の蒸発濃縮を行
うものである。以下、この容器を説明する。加熱蒸発釜
21は、蒸発濃縮される写真廃液14を貯留する。加熱
管31を内蔵した加熱伝熱板38が加熱蒸発釜21の下
部に密着して設けられている。そして、加熱管31から
の熱が、加熱伝熱板38、加熱蒸発釜21の底を通っ
て、写真廃液14に伝わり、加熱蒸発釜21に貯留され
ている写真廃液14を加熱し、写真廃液14から発生蒸
気が発生する。
【0038】第一連通部23は、加熱蒸発釜21と冷却
凝縮釜24との間で連通する通路であり、加熱蒸発釜2
1から冷却凝縮釜24へ発生蒸気を含む気体が移動す
る。第一連通部23の途中に、熱交換器80と熱交換冷
却器60が設けられている。熱交換器80は、後述する
構造のもので、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移
動する発生蒸気を含む気体と冷却凝縮釜24から加熱蒸
発釜21へと移動する気体との間で熱交換するものであ
る。また、熱交換冷却器60は、後述する構造のもの
で、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移動する発生
蒸気を含む気体と熱交換冷却器用ファン69により送風
された外気との間で熱交換するものである。
凝縮釜24との間で連通する通路であり、加熱蒸発釜2
1から冷却凝縮釜24へ発生蒸気を含む気体が移動す
る。第一連通部23の途中に、熱交換器80と熱交換冷
却器60が設けられている。熱交換器80は、後述する
構造のもので、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移
動する発生蒸気を含む気体と冷却凝縮釜24から加熱蒸
発釜21へと移動する気体との間で熱交換するものであ
る。また、熱交換冷却器60は、後述する構造のもの
で、加熱蒸発釜21から冷却凝縮釜24へ移動する発生
蒸気を含む気体と熱交換冷却器用ファン69により送風
された外気との間で熱交換するものである。
【0039】そして、熱交換冷却器60により冷却され
た発生蒸気を含む気体は、冷却凝縮釜24に送られる。
冷却コイル35は、ファン22により冷却凝縮釜24に
送られた発生蒸気を含む気体を冷却する。冷却凝縮釜2
4は、冷却コイル35を内部に有し、冷却コイル35に
より冷却された発生蒸気から液化した凝縮液13を受け
る。
た発生蒸気を含む気体は、冷却凝縮釜24に送られる。
冷却コイル35は、ファン22により冷却凝縮釜24に
送られた発生蒸気を含む気体を冷却する。冷却凝縮釜2
4は、冷却コイル35を内部に有し、冷却コイル35に
より冷却された発生蒸気から液化した凝縮液13を受け
る。
【0040】第二連通部25は、加熱蒸発釜21と冷却
凝縮釜24との間に設けられた通路で、冷却凝縮釜24
で冷却コイル35により冷却され発生蒸気が液化した後
の空気を加熱蒸発釜21に送風する通路である。そし
て、第二連通部25の途中に、熱交換器80と送風機2
6が設けられている。
凝縮釜24との間に設けられた通路で、冷却凝縮釜24
で冷却コイル35により冷却され発生蒸気が液化した後
の空気を加熱蒸発釜21に送風する通路である。そし
て、第二連通部25の途中に、熱交換器80と送風機2
6が設けられている。
【0041】そして、これら加熱蒸発釜21と冷却凝縮
釜24と第一連通部23と第二連通部25とにより、外
部から密閉された容器を構成しており、送風機26によ
り、加熱蒸発釜21から第一連通部23、冷却凝縮釜2
4、第二連通部25、加熱蒸発釜21へと容器内の気体
を循環させる。
釜24と第一連通部23と第二連通部25とにより、外
部から密閉された容器を構成しており、送風機26によ
り、加熱蒸発釜21から第一連通部23、冷却凝縮釜2
4、第二連通部25、加熱蒸発釜21へと容器内の気体
を循環させる。
【0042】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、70℃以下で写真廃液14を蒸発濃縮させるもので
あり、加熱伝熱板38などの加熱手段は実施形態1の加
熱伝熱板38と同じものである。
は、70℃以下で写真廃液14を蒸発濃縮させるもので
あり、加熱伝熱板38などの加熱手段は実施形態1の加
熱伝熱板38と同じものである。
【0043】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、ヒートポンプ回路を含み、加熱管31を含む加熱伝
熱板38から放熱し、冷却コイル35が吸熱している。
このヒートポンプ回路も実施形態1と同じものである。
は、ヒートポンプ回路を含み、加熱管31を含む加熱伝
熱板38から放熱し、冷却コイル35が吸熱している。
このヒートポンプ回路も実施形態1と同じものである。
【0044】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
は、自動的に凝縮液13を排出するものである。次に、
これについて説明する。冷却凝縮釜24で受けて溜めた
凝縮液13が冷却凝縮釜24の傾斜した底面に沿って、
凝縮液排出路27に流れ、凝縮液排出路27から凝縮液
収容容器51に流れる。このようにして、自動的に凝縮
液13を排出する。
は、自動的に凝縮液13を排出するものである。次に、
これについて説明する。冷却凝縮釜24で受けて溜めた
凝縮液13が冷却凝縮釜24の傾斜した底面に沿って、
凝縮液排出路27に流れ、凝縮液排出路27から凝縮液
収容容器51に流れる。このようにして、自動的に凝縮
液13を排出する。
【0045】また、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
の熱交換冷却器60は、実施形態1の熱交換冷却器60
と同じものであり、また、その周辺の構造も同じであ
る。
の熱交換冷却器60は、実施形態1の熱交換冷却器60
と同じものであり、また、その周辺の構造も同じであ
る。
【0046】次に、本実施形態の写真廃液蒸発濃縮装置
の熱交換器80について説明する。熱交換器80の本体
部分は、図3に示した熱交換冷却器60のプラスチック
部材61A,61B,61Cの間に、プラスチック部材
61A,61B,61Cと同じプラスチック部材61
D,61Eを交差するように設けたものである。そし
て、枠体が、プラスチック部材61A,61B,61C
を所定の間隔を維持して保持するだけでなく、プラスチ
ック部材61D,61Eをプラスチック部材61A,6
1B,61Cに対して交差するようにして、かつ、所定
の間隔を維持して保持するものである。そして、これら
のプラスチック部材61A,61B,61C,61D,
61Eは各々、多数のストロー状プラスチック部材64
を2つのプラスチック板62、63で挟み込んだ内部に
積層空間を有する構造である。なお、このプラスチック
部材61A,61B,61C,61D,61Eの構造
は、ダンボール紙と同様の多数の波を有する波状のプラ
スチック部材を2つのプラスチック板で挟み込んだ内部
に積層空間を有する構造であってもよい。
の熱交換器80について説明する。熱交換器80の本体
部分は、図3に示した熱交換冷却器60のプラスチック
部材61A,61B,61Cの間に、プラスチック部材
61A,61B,61Cと同じプラスチック部材61
D,61Eを交差するように設けたものである。そし
て、枠体が、プラスチック部材61A,61B,61C
を所定の間隔を維持して保持するだけでなく、プラスチ
ック部材61D,61Eをプラスチック部材61A,6
1B,61Cに対して交差するようにして、かつ、所定
の間隔を維持して保持するものである。そして、これら
のプラスチック部材61A,61B,61C,61D,
61Eは各々、多数のストロー状プラスチック部材64
を2つのプラスチック板62、63で挟み込んだ内部に
積層空間を有する構造である。なお、このプラスチック
部材61A,61B,61C,61D,61Eの構造
は、ダンボール紙と同様の多数の波を有する波状のプラ
スチック部材を2つのプラスチック板で挟み込んだ内部
に積層空間を有する構造であってもよい。
【0047】そして、枠体が隣接する同じ方向のプラス
チック部材の間の出入口側端部を埋めて、発生蒸気を含
む気体や冷却凝縮釜24から加熱蒸発釜21に移動する
気体が外部に漏れないようになっている。そして、プラ
スチック部材61A,61B,61C内部の積層空間を
発生蒸気を含む気体が通過して、プラスチック部材61
D,61E内部の積層空間を冷却凝縮釜24から加熱蒸
発釜21に移動する気体が通過して、発生蒸気を含む気
体から冷却凝縮釜24から加熱蒸発釜21に移動する気
体へと伝熱させて熱交換する。
チック部材の間の出入口側端部を埋めて、発生蒸気を含
む気体や冷却凝縮釜24から加熱蒸発釜21に移動する
気体が外部に漏れないようになっている。そして、プラ
スチック部材61A,61B,61C内部の積層空間を
発生蒸気を含む気体が通過して、プラスチック部材61
D,61E内部の積層空間を冷却凝縮釜24から加熱蒸
発釜21に移動する気体が通過して、発生蒸気を含む気
体から冷却凝縮釜24から加熱蒸発釜21に移動する気
体へと伝熱させて熱交換する。
【0048】なお、プラスチック部材61A,61B,
61C,61D,61Eは、ポリプロピレン製であるこ
とが、発生蒸気の悪臭成分や臭気成分が漏れにくく、発
生蒸気の悪臭成分や臭気成分に対する耐性に優れ、発生
蒸気を含む気体の熱に対する耐性が優れ、安価で、軽量
で、耐久性があり、耐衝撃性があり、送風による振動・
変形が殆どなく好ましい。
61C,61D,61Eは、ポリプロピレン製であるこ
とが、発生蒸気の悪臭成分や臭気成分が漏れにくく、発
生蒸気の悪臭成分や臭気成分に対する耐性に優れ、発生
蒸気を含む気体の熱に対する耐性が優れ、安価で、軽量
で、耐久性があり、耐衝撃性があり、送風による振動・
変形が殆どなく好ましい。
【0049】また、熱交換器80の本体部分の第一連通
部23の出入口側端部には、図1に示すように、入口側
密閉部87と出口側密閉部88が設けられており、発生
蒸気を含む気体が外部に漏れることを防ぎつつ、第一連
通部23を通過するようにしている。同様に、熱交換器
80の本体部分の第二連通部25の出入口側端部には、
入口側密閉部89と出口側密閉部90が設けられてお
り、発生蒸気を含む気体が外部に漏れることを防ぎつ
つ、第二連通部25を通過するようにしている。
部23の出入口側端部には、図1に示すように、入口側
密閉部87と出口側密閉部88が設けられており、発生
蒸気を含む気体が外部に漏れることを防ぎつつ、第一連
通部23を通過するようにしている。同様に、熱交換器
80の本体部分の第二連通部25の出入口側端部には、
入口側密閉部89と出口側密閉部90が設けられてお
り、発生蒸気を含む気体が外部に漏れることを防ぎつ
つ、第二連通部25を通過するようにしている。
【0050】また、第一連通部23内部の熱交換器80
の上流側に気温計71が設けられている。そして、熱交
換冷却器60の本体部分に外気を送風する熱交換冷却器
用ファン69は、気温計71が検出した発生蒸気を含む
気体の温度に応じて、その回転速度が制御されることに
より、熱交換冷却器用ファン69の送風量が制御されて
いる。
の上流側に気温計71が設けられている。そして、熱交
換冷却器60の本体部分に外気を送風する熱交換冷却器
用ファン69は、気温計71が検出した発生蒸気を含む
気体の温度に応じて、その回転速度が制御されることに
より、熱交換冷却器用ファン69の送風量が制御されて
いる。
【0051】
【発明の効果】本発明により、小型・低重量で簡単な構
造で低コストで作成でき、外気に悪臭成分が出ることを
殆ど防げる。
造で低コストで作成でき、外気に悪臭成分が出ることを
殆ど防げる。
【図1】実施形態1の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成
図。
図。
【図2】実施形態1の写真廃液蒸発濃縮装置の加熱伝熱
板38の概略斜視図。
板38の概略斜視図。
【図3】実施形態1の写真廃液蒸発濃縮装置の熱交換冷
却器60の本体部分の概略斜視図。
却器60の本体部分の概略斜視図。
【図4】実施形態1の写真廃液蒸発濃縮装置の熱交換冷
却器60の本体部分の作製方法を示す概略斜視図。
却器60の本体部分の作製方法を示す概略斜視図。
【図5】実施形態2の写真廃液蒸発濃縮装置の概略構成
図。
図。
13,17 凝縮液 14 写真廃液 21 加熱蒸発釜 23 第一連通部 24 冷却凝縮釜 25 第二連通部 31 加熱管 32 冷却フィン 33 冷却フィン用ファン 34 膨張弁 35 冷却コイル 36 圧縮機 38 加熱伝熱板 51 凝縮液収容容器 60 熱交換冷却器 61 プラスチック部材 64 ストロー状プラスチック部材 65 枠体 69 熱交換冷却器用ファン 71 気温計 73 加熱伝熱板温度計 80 熱交換器
Claims (14)
- 【請求項1】 写真廃液を貯留する加熱蒸発釜と、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を加熱する加
熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記写真廃液
から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷却
手段により冷却され前記発生蒸気から液化した凝縮液を
受ける冷却凝縮釜と、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜
との間で蒸気が連通する連通部と、を有し、前記加熱蒸
発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより、外部から
密閉された容器を構成する写真廃液蒸発濃縮装置におい
て、前記連通部に、前記加熱手段により加熱されて前記
写真廃液から蒸発した発生蒸気を含む気体と外気との間
で熱交換する、前記発生蒸気を含む気体と前記外気とを
隔てるプラスチック部材を有する熱交換器を設け、前記
加熱蒸発釜に貯留されている前記液体の温度が70℃以
下であることを特徴とする写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項2】 前記熱交換器が、積層空間を空けて前記
プラスチック部材を積層した構造で、積層空間1層毎に
前記発生蒸気を含む気体が通過する積層空間と前記外気
が通過する積層空間が設けられており、前記発生蒸気を
含む気体と前記外気の流れる方向は互いに交差してお
り、前記発生蒸気を含む気体が通過する積層空間は外気
より密閉されているものであることを特徴とする請求項
1に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項3】 前記連通部が、前記発生蒸気を含む気体
が前記加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移動する第一連
通部と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ気体が移
動する第二連通部と、を有し、前記第一連通部に前記熱
交換器が設けられていることを特徴とする請求項1又は
2に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項4】 熱媒体から放熱する放熱部と、前記放熱
部で放熱した熱媒体に吸熱させる吸熱部とを順次接続
し、熱媒体を密閉したヒートポンプ回路を有し、前記加
熱手段が前記ヒートポンプ回路の放熱部により加熱する
ものであり、前記冷却手段が前記ヒートポンプ回路の吸
熱部により冷却するものであることを特徴とする請求項
3に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項5】 前記ヒートポンプ回路が、前記熱媒体を
圧縮する圧縮部と、前記圧縮部により圧縮された熱媒体
から放熱する放熱部と、前記放熱部で放熱した熱媒体を
膨張させる膨張部と、前記膨張部で膨張した熱媒体に吸
熱させる吸熱部とを順次接続したものであることを特徴
とする請求項4に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項6】 前記熱交換器に外気を導くファンと、前
記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記連通部とにより構
成され外部から密閉された容器の気体存在部分に設けら
れた気温検出手段と、を有し、前記気温検出手段により
検出された気温に応じて、前記ファンの風量を制御する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項7】 前記プラスチック部材が、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエチレンテレフタレート及びナイロンの少な
くとも1種の樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜6
のいずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項8】 前記加熱手段が前記写真廃液側に熱を伝
える加熱伝熱部材を有し、前記加熱伝熱部材の温度を検
出する加熱伝熱部材温度検出手段を有し、前記加熱伝熱
部材温度検出手段の検出温度が70℃以下になるように
前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1〜7
のいずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項9】 前記加熱伝熱部材が前記加熱蒸発釜の下
部に前記加熱蒸発釜に密接して設けられたことを特徴と
する請求項8に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項10】 写真廃液を貯留する加熱蒸発釜と、前
記加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を加熱する
加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記写真廃
液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷
却手段により冷却され前記発生蒸気から液化した凝縮液
を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸気を含む気体が前記
加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移動する第一連通部
と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ気体が移動す
る第二連通部と、を有し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝
縮釜と前記第一連通部と前記第二連通部とにより、外部
から密閉された容器を構成する写真廃液蒸発濃縮装置に
おいて、前記第一連通部を通過する前記加熱手段により
加熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を含む気
体と前記第二連通部を通過する前記冷却凝縮釜から前記
加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱交換するプラスチ
ック部材を有する熱交換器を設けたことを特徴とする写
真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項11】 写真廃液を貯留する加熱蒸発釜と、前
記加熱蒸発釜に貯留されている前記写真廃液を加熱する
加熱手段と、前記加熱手段により加熱されて前記写真廃
液から蒸発した発生蒸気を冷却する冷却手段と、前記冷
却手段により冷却され前記発生蒸気から液化した凝縮液
を受ける冷却凝縮釜と、前記発生蒸気を含む気体が前記
加熱蒸発釜から前記冷却凝縮釜へ移動する第一連通部
と、前記冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ気体が移動す
る第二連通部と、を有し、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝
縮釜と前記第一連通部と前記第二連通部とにより、外部
から密閉された容器を構成する写真廃液蒸発濃縮装置に
おいて、前記第一連通部を通過する前記加熱手段により
加熱されて前記写真廃液から蒸発した発生蒸気を含む気
体と前記第二連通部を通過する前記冷却凝縮釜から前記
加熱蒸発釜へ移動する気体との間で熱交換するプラスチ
ック部材を有する熱交換器と、前記第二連通部に、前記
冷却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体と外気と
の間で熱交換する熱交換冷却器と、を設けたことを特徴
とする写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項12】 前記熱交換冷却器に外気を導く冷却フ
ァンと、前記加熱蒸発釜と前記冷却凝縮釜と前記第一連
通部と前記第二連通部とにより構成され外部から密閉さ
れた容器の気体存在部分に設けられた気温検出手段と、
を有し、前記気温検出手段により検出された気温に応じ
て、前記冷却ファンの風量を制御することを特徴とする
請求項11に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項13】 前記熱交換器が、積層空間を空けて前
記プラスチック部材を積層した構造で、積層空間1層毎
に前記第一連通部を通過する発生蒸気を含む気体が通過
する積層空間と前記第二連通部を通過する前記冷却凝縮
釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体が通過する積層空
間が設けられており、前記発生蒸気を含む気体と前記冷
却凝縮釜から前記加熱蒸発釜へ移動する気体の流れる方
向は互いに交差しており、これら積層空間は外気より密
閉されているものであることを特徴とする請求項10〜
12のいずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装置。 - 【請求項14】 前記加熱蒸発釜に貯留されている前記
液体の温度が70℃以下であることを特徴とする請求項
10〜13のいずれか1項に記載の写真廃液蒸発濃縮装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP617097A JPH10202246A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 蒸発濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP617097A JPH10202246A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 蒸発濃縮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10202246A true JPH10202246A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11631082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP617097A Pending JPH10202246A (ja) | 1997-01-17 | 1997-01-17 | 蒸発濃縮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10202246A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105169728A (zh) * | 2015-09-29 | 2015-12-23 | 广西新龙制药有限责任公司 | 单效浓缩器 |
WO2017069031A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-04-27 | 株式会社シーアイピーソフト | 水処理装置 |
CN108046497A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-05-18 | 北京欧美中科学技术研究院 | 节能的废水处理反应器 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP617097A patent/JPH10202246A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105169728A (zh) * | 2015-09-29 | 2015-12-23 | 广西新龙制药有限责任公司 | 单效浓缩器 |
WO2017069031A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-04-27 | 株式会社シーアイピーソフト | 水処理装置 |
CN107108270A (zh) * | 2015-10-23 | 2017-08-29 | Cip软件株式会社 | 水处理装置 |
JPWO2017069031A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-10-19 | 株式会社シーアイピーソフト | 水処理装置 |
CN107108270B (zh) * | 2015-10-23 | 2021-08-27 | 联合公司Mgr能源 | 水处理装置 |
CN108046497A (zh) * | 2017-11-24 | 2018-05-18 | 北京欧美中科学技术研究院 | 节能的废水处理反应器 |
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