JPH10202170A - ライニング表面のスコアライン形成方法 - Google Patents

ライニング表面のスコアライン形成方法

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JPH10202170A
JPH10202170A JP1244497A JP1244497A JPH10202170A JP H10202170 A JPH10202170 A JP H10202170A JP 1244497 A JP1244497 A JP 1244497A JP 1244497 A JP1244497 A JP 1244497A JP H10202170 A JPH10202170 A JP H10202170A
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JP
Japan
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lining
joint frame
score line
lining material
heat
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Withdrawn
Application number
JP1244497A
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English (en)
Inventor
Sho Takeuchi
詔 竹内
Toshiyuki Kobayashi
利之 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10202170A publication Critical patent/JPH10202170A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温排気ガスを排出する煙突や煙道の耐熱
性表層ライニング材に形成するスコアラインがどのよう
な形状であっても、スコアラインを欠損なしに綺麗に、
正確に、容易に形成でき、ライニング工事全体の工期
を著しく短縮できるライニング表面のスコアライン形成
方法を提供する点にある。 【解決手段】 焼焼失性板材により構成した目地枠20
をライニング補強用ラス6の表面に取付け、次いで目地
枠20を埋めるように表層ライニング材7をライニング
補強用ラス6の表面に吹付け施工して、目地枠20の頭
部に付着したライニング材を除去した後、高温ガスの流
通下で目地枠20を熱焼失させてスコアライン8を形成
する。その際、前記目地枠の取付け工程と、前記表層ラ
イニング材の吹付け工程と、前記目地枠頭部のライニン
グ除去工程とを連続作業で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン等の
高温排気ガスを排出する煙突や煙道のライニング表面に
設けるスコアラインの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は高温排気ガスを排出する煙突や煙
道のライニング構造の従来例を示している。図8の1が
煙突や煙道の鋼板、2が鋼板1の内面に一定間隔で取付
けたスタッド、3がスタッド2に溶接した横鉄筋、4が
スタッド2に溶接した縦鉄筋、5が鋼板1の内面から横
鉄筋3までに吹付け施工した断熱用下層ライニング材、
6が縦鉄筋4に取付けたライニング補強用ラス、7がラ
イニング補強用ラス6の表面に吹付け施工した耐熱用表
層ライニング材、8が表層ライニング材7の表面に縦方
向及び横方向に深溝状に(幅2〜3mm程度、深さ20
〜30mm程度の深溝状に)穿設したスコアラインであ
る。
【0003】スコアライン8を設ける理由は、次の通り
である。即ち、耐熱用表層ライニング材7の表面がガス
タービン等の450°に近い高温排気ガスに接したと
き、耐熱用表層ライニング材7の表面には、熱応力によ
りクラックが発生する。この耐熱用表層ライニング材7
の表層に生じる熱応力を一定面積毎に設けたスコアライ
ン8により逃がして、耐熱用表層ライニング材7の表面
に発生するクラックを防止するためには、例えば1.5
mの間隔で深溝状のスコアライン8を耐熱用表層ライニ
ング材7の表面に形成する必要がある。
【0004】図9(a)〜(c)はスコアライン8の平
面形状を示している。そのうち、図9(a)は極く普通
の格子状に形成したスコアライン8の平面形状を示し、
図9(b)は千鳥形状に形成したスコアライン8の平面
形状を示し、図9(c)は亀甲状に形成したスコアライ
ン8の平面形状を示している。図10は従来のスコアラ
イン8の施工方法のフロー図である。図10の下半部に
示すように、従来は、ライニング補強用ラス6の一つの
区域に耐熱用表層ライニング材7を吹付けた後、耐熱用
表層ライニング材7が硬化するまでの時間内にスコアラ
イン位置をマーキングし、このマーキングしたスコアラ
イン位置を深溝サイズの回転式カッター等により削り加
工して、耐熱用表層ライニング材7の表面にスコアライ
ン8を形成し、次いでこのスコアライン8が隣接した区
域に吹付ける耐熱用表層ライニング材7で埋まらないう
にスコアライン8部を目隠し養生し、次いで隣接した区
画に耐熱用表層ライニング材7を吹付ける。それからも
同じ要領でスコアライン8を形成してゆくようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のスコアライ
ン形成方法では、深溝サイズの回転式カッター等により
耐熱用表層ライニング材7の表面を削り加工して、深溝
状のスコアライン8を形成するので、スコアライン8の
削出し加工時に耐熱用表層ライニング材7に欠損が生じ
る。
【0006】また各区域毎に3つの別工程、即ち、「表
層ライニング材の吹付け工程」と「スコアライン8の削
り工程」と「形成したスコアライン8の目隠し養生工
程」とが必要である。しかもこれら3つの別工程の作業
の繋ぎに多くの時間が必要で、スコアライン8を形成す
る際の作業効率が低い。また前記従来のスコアライン形
成方法には、次の問題があった。即ち、図9(a)のよ
うにスコアライン8を格子状に形成する場合には、4つ
の隣接する区域の十字状交差部に熱応力が集中し易く
て、この部分にクラックが発生し易い。それに対して図
9(b)のようにスコアライン8を千鳥形状に形成する
場合や図9(c)のように亀甲状に形成する場合には、
3つの隣接する区域のT字状交差部やY字状交差部に角
数が少ない分クラックが発生し難い傾向がある。しかし
スコアライン8を削り加工により形成するので、耐熱用
表層ライニング材7のT字状交差部やY字状交差部を傷
付け易いという問題があった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、高温排気ガスを排出す
る煙突や煙道の耐熱性表層ライニング材に形成するスコ
アラインがどのような形状であっても、スコアラインを
欠損なしに綺麗に、正確に、容易に形成でき、ライニ
ング工事全体の工期を著しく短縮できるライニング表面
のスコアライン形成方法を提供しようとする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のライニング表面のスコアライン形成方法
は、焼焼失性の板材により構成した目地枠をライニング
補強用ラスの表面に組立て取付け、次いで目地枠を埋め
るように表層ライニング材をライニング補強用ラスの表
面に吹付け施工して、目地枠の頭部に付着した表層ライ
ニング材を除去した後、高温ガスの流通下で目地枠を熱
焼失させてスコアラインを形成することを特徴としてい
る(請求項1参照)。
【0009】また請求項1記載のライニング表面のスコ
アライン形成方法において、目地枠の取付け工程と、表
層ライニング材の吹付け工程と、目地枠頭部のライニン
グ除去工程とを連続作業で行う(請求項2)。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明のライニング表面のス
コアライン形成方法を図1〜図7に示す実施例により説
明する。図1は、同スコアライン形成方法のフロー図で
ある。図1に示すように本発明のライニング表面のスコ
アライン形成方法は、「スタッド、横・縦鉄筋取付け
工程」と、「下層ライニング材の吹付け工程」と、
「ラス取付け工程」と、「熱消失性目地枠の取付け工
程」と、「表層ライニング材の吹付け工程」と、
「目地枠頭端のライニング材のコテ落し工程」とを行
い、その後に高温ガス(450°Cの高温ガス)の流通
下で目地枠を熱焼失させて、スコアラインを形成する。
【0011】上記各工程のうち、「目地枠頭端のライ
ニング材のコテ落し工程」の作業は、「表層ライニン
グ材の吹付け工程」で最初の1区域の表層ライニング材
吹付け作業が済んだ後、それに続くライニング材吹付け
作業位置に対して若干の距離及び時間を置いて「表層
ライニング材の吹付け工程」とともに並行して行うこと
が可能である。
【0012】図2は、「スタッド、横・縦鉄筋取付け
工程」及び「下層ライニング材の吹付け工程」を終了
した状態を示している。即ち、スタッド2を鋼板1に一
定ピッチで溶接し、スタッド2の端部に横鉄筋3、縦鉄
筋4の順に溶接し、断熱用下層ライニング材5を鋼板1
の内面から横鉄筋3までに吹付け施工して、横鉄筋3を
断熱用下層ライニング材5により隠す一方、縦鉄筋4を
断熱用下層ライニング材5の表面に表出させた状態を示
している。
【0013】図3は、続いて行われる「ラス取付け工
程」及び「熱消失性目地枠の取付け工程」を終了した
状態を示している。即ち、ライニング補強用ラス6を縦
鉄筋4(また可能な場合は横鉄筋3)に固縛、固定し、
熱消失性目地枠20を針金ライニング補強用ラス6に固
縛、固定した状態を示している。図4は、続いて行われ
る「表層ライニング材の吹付け工程」及び「目地枠
頭端のライニング材のコテ落し工程」を終了した状態を
示している。即ち、耐熱用表層ライニング材7をライニ
ング補強用ラス6に目地枠20と略同じ深さになるまで
吹付け、目地枠20の頭部に付着した表層ライニング材
7をコテ落しにより除去して、目地枠20の頭部面を露
出させた状態を示している。
【0014】図5は、図4の状態で完成した煙突や煙道
内にガスタービン等の高温排気ガス(450°Cの高温
排気ガス)を流通させて、目地枠20をその頭部側から
加熱し、目地枠20を熱消失させて、スコアライン8を
形成した状態を示している。図6は、図3の矢視A−A
線に沿う正面図である。熱消失性の板材により構成した
目地枠20は、1.5m程度の間隔で、図6に例示する
ように格子状に組付けられる。
【0015】図7は、図6の一部を拡大して示す斜視図
である。目地枠20には、厚さ3mm×幅30mm程度
に形成した木材、樹脂材等の熱消失性材を使用し、この
板材を工場で予め設計したスコアラインの形状及び寸法
に合わせてブロック単位の組立て式として製作し、この
板材の取付け側に2mmφ程度の結束用針金通し孔21
を穿設した後、現場に運び、現場で組立てて目地枠20
とし、結束用針金通し孔21に結束針金22を通して、
この結束用針金22により目地枠20をライニング補強
用ラス6に固縛、固定する。
【0016】このように目地枠20に熱消失性板材を使
用し、この板材を工場で予め設計したスコアラインの形
状及び寸法に合わせてブロック単位の組立て式として製
作し、この板材の取付け側に結束用針金通し孔21を穿
設した後、現場に運び、現場で組立てて目地枠20と
し、結束用針金通し孔21に結束用針金22を通して、
この結束用針金22により目地枠20をライニング補強
用ラス6に固縛、固定するので、スコアライン8を図9
(a)の十字状、図9(b)の千鳥状、或いは図9
(c)の亀甲状に形成可能である。
【0017】また目地枠20は、「熱消失性目地枠の
取付け工程」において連続作業で取付けられ、「目地
枠頭端のライニング材のコテ落し工程」後のタービン運
転時、タービンから排出される高温排気ガスにより熱消
失させるので、高温排気ガスを排出する煙突や煙道の耐
熱性表層ライニング材7に形成するスコアライン8がど
のような形状であっても、スコアライン8が欠損なしに
綺麗に、正確に、容易に形成される。
【0018】また「熱消失性目地枠の取付け工程」
と、「表層ライニング材の吹付け工程」と、「目地
枠頭端のライニング材のコテ落し工程」とのそれぞれが
連続作業で行われるので、各工程の作業の連続性が高め
られて、ライニング工事全体の工期が著しく短縮され
る。
【0019】
【発明の効果】本発明のライニング表面のスコアライン
形成方法は前記のように焼焼失性板材により構成した目
地枠をライニング補強用ラスの表面に取付け、次いで目
地枠を埋めるように表層ライニング材をライニング補強
用ラスの表面に吹付け施工して、目地枠の頭部に付着し
たライニング材を除去した後、高温ガスの流通下で目地
枠を熱焼失させてスコアラインを形成するので、高温排
気ガスを排出する煙突や煙道の耐熱性表層ライニング材
に形成するスコアラインがどのような形状であっても、
スコアラインを欠損なしに綺麗に、正確に、容易に形成
できる。
【0020】また「目地枠の取付け工程」と、「表層ラ
イニング材の吹付け工程」と、「目地枠頭部のライニン
グ除去工程」とを連続作業で行うので、各工程の作業の
連続性を高めることができて、ライニング工事全体の工
期を著しく短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のライニング表面のスコアライン形成方
法のフロー図である。
【図2】「スタッド、横・縦鉄筋取付け工程」及び「下
層ライニング材の吹付け工程」を終了した状態を示す縦
断側面図である。
【図3】「ラス取付け工程」及び「熱消失性目地枠の取
付け工程」を終了した状態を示す縦断側面図である。
【図4】表層ライニング材の吹付け工程及び目地枠頭端
のライニング材のコテ落し工程を終了した状態を示す縦
断側面図である。
【図5】完成した煙突や煙道内に高温排気ガスを流通さ
せ、目地枠を熱消失させて、スコアラインを形成した状
態を示す縦断側面図である。
【図6】図3の矢視A−A線に沿う正面図である。
【図7】図6の一部を拡大して示す斜視図である。
【図8】従来の高温排ガス用ライニング構造を示す縦断
側面図である。
【図9】(a)は極く普通の格子状に形成したスコアラ
インを示す平面図、(b)は千鳥形状に形成したスコア
ラインを示す平面図、(c)は亀甲状に形成したスコア
ラインを示す平面図である。
【図10】従来のスコアラインの施工方法のフロー図で
ある。
【符号の説明】
1 煙突・煙道の鋼板 2 スタッド 3 横鉄筋 4 縦鉄筋 5 断熱用下層ライニング材 6 ライニング補強用ラス 7 表層ライニング材 8 スコアライン 20 熱消失性板材よりなる目地枠 21 結束用針金通し孔 22 結束用針金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼焼失性板材により構成した目地枠をラ
    イニング補強用ラスの表面に取付け、次いで目地枠を埋
    めるように表層ライニング材をライニング補強用ラスの
    表面に吹付け施工して、目地枠の頭部に付着したライニ
    ング材を除去した後、高温ガスの流通下で目地枠を熱焼
    失させてスコアラインを形成することを特徴としたライ
    ニング表面のスコアライン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記目地枠の取付け工程と、前記表層ラ
    イニング材の吹付け工程と、前記目地枠頭部のライニン
    グ除去工程とを連続作業で行う請求項1に記載のライニ
    ング表面のスコアライン形成方法。
JP1244497A 1997-01-27 1997-01-27 ライニング表面のスコアライン形成方法 Withdrawn JPH10202170A (ja)

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Effective date: 20040406