JPH1020094A - ガラス繊維フィルタ要素の処理方法およびその処理装置 - Google Patents

ガラス繊維フィルタ要素の処理方法およびその処理装置

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JPH1020094A
JPH1020094A JP16896096A JP16896096A JPH1020094A JP H1020094 A JPH1020094 A JP H1020094A JP 16896096 A JP16896096 A JP 16896096A JP 16896096 A JP16896096 A JP 16896096A JP H1020094 A JPH1020094 A JP H1020094A
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glass fiber
dissolving
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container
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JP16896096A
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Yasuo Hirose
保男 広瀬
Yoichi Takashima
洋一 高島
Yasuhisa Ikeda
泰久 池田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス繊維フィルタ要素から溶解性物質を除去
する。 【解決手段】電解槽1で生成する二価の銀化合物を含む
硝酸水溶液を作用させて溶解性物質を溶解する方法にお
いて、ガラス繊維フィルタ要素を装荷した溶解槽11に
供給される溶解液を多孔性ろ過媒体14を経由して排出
することにより、溶解液中に分散したガラス繊維を多孔
性ろ過媒体14のろ過面に層状に付着せしめ、付着層を
通して溶解液を通過させることにより溶解を進行せし
め、ガラス繊維に含まれる遊離溶解液を吸引してから多
孔性ろ過媒体14を容器18から分離し、付着したガラ
ス繊維を取り外す。 【効果】ガラス繊維が電解槽などの流路を閉塞すること
がなく、ガラス繊維が分散した流動性の悪い溶液を移送
する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維フィル
タ要素の処理方法およびその処理装置に係り、特にガラ
ス繊維フィルタ要素に付着する溶解性物質粉粒体を溶解
して除去するのに好適なガラス繊維フィルタ要素の処理
方法およびその処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料物質の製造,処理工業において排
気を大気中に放出する前に核燃料物質の粉体をフィルタ
で排気から除去する。一般的に使用されるフィルタは、
粒径が0.3ミクロンの微粒子を99.9%以上除去する
高性能フィルタであり、直径が異なるガラス繊維の混合
物を厚さ0.5mm 程度の紙状に漉いて、合成樹脂の糊で
補強されたフィルタ要素が使用される。フィルタに付着
する核燃料物質を除去して回収することは、フィルタの
処分を容易にするために望ましく、保障措置に必要であ
り、また、核燃料物質を回収して再利用できる経済的効
果がある。
【0003】核燃料物質がウランの酸化物である場合
に、ガラス繊維フィルタ要素を適宜に裁断し、容器の中
で硝酸水溶液でウランの酸化物を溶解して除去し、ウラ
ンが硝酸塩として溶解した硝酸溶液を回収することが可
能である。この場合に、第1の問題点は、裁断された厚
紙状のガラス繊維フィルタ要素を溶解液中に装荷した溶
解容器の中では溶解液の攪拌が困難であり、ウラン酸化
物の溶解反応速度が遅くなることであり、第2の問題
は、裁断された厚紙状のガラス繊維フィルタ要素の内部
に十分な濃度の硝酸溶液が拡散しにくく、また、酸化ウ
ランと硝酸の反応で生成したウランの硝酸塩が溶解液中
に拡散しにくいために溶解反応が完了され難しいことで
あった。核燃料物質が酸化プルトニウムである場合に
は、酸化プルトニウムが硝酸に溶解しにくいことからガ
ラス繊維フィルタ要素の処理は行われなかった。
【0004】「固体廃棄物中のプルトニウム回収方法」
(特公平5−45000号公報)がある。特公平5−45000号公
報に記載された方法は、特に焼却灰のような固体廃棄物
の処理において、この廃棄物と濃度2から8モル/リッ
トルの硝酸水溶液とを接触させ、かつ、この溶液中に可
溶性のAg2+組成物を添加し、固形物内の酸化プルトニ
ウムをAg2+により十分の酸化時間を持たせてこの溶液
中に溶解させることを特徴とする固体廃棄物中のプルト
ニウム回収方法である。さらに、上記接触操作を一つの
陽極と陰極とをそれぞれ有する電解槽内で行わせ、溶液
を攪拌するとともに、廃棄物中の酸化性元素の酸化に使
用するAg2+イオンを連続して再生するに十分な電位差
を、陽極,陰極間に加えることを特徴とする。
【0005】上記公告公報記載の発明は、Ag2+組成物
が酸化銀AgOであり、20℃から40℃の範囲で行う
ことを特徴とする酸化プルトニウムの溶解操作方法であ
る。この公告公報は、ガラス繊維フィルタに含まれるよ
うな有機接着剤を酸化プルトニウムの溶解前に、また
は、同時に分解する方法について記述していない。その
公告公報は、実施例において、Ag+ イオンと陽極との
接触を促進し、Ag2+イオンと廃棄物中のプルトニウム
の接触を促進するために溶液を攪拌することの重要性を
指摘している。
【0006】一方、「廃棄物処理方法及び装置」(特開
昭64−30689号公報)の方法がある。特開昭64−30689
号公報記載の方法は、セルローズ,ゴムまたはプラスチ
ックまたはイオン交換樹脂のような固体あるいは、トリ
ブチル燐酸と軽油の混合物のような液体である、有機物
に基礎を置く廃棄物の場合に特に適用される。特に、硝
酸を含み電気化学的に再生可能な第一次酸化種としての
銀イオンを含有する水性電解液が電位差を受ける廃棄物
処理の1つの方法は、第一次酸化種と水性電解液の相互
作用から第二次酸化種を作るため50℃以上の温度で行
われ、また廃棄物を連続してまたは定期的に電解液に加
える。始めに加えられた廃棄物の分解は、第二次酸化種
によって主として行われる。第一次酸化種は、水性電解
液との相互作用中での還元に続いて電位差によって再生
される。
【0007】この公開公報に記載された「硝酸を含み電
気化学的に再生可能な第一次酸化種としての銀イオンを
含有する水性電解液が電位差を受ける廃棄物処理の1つ
の方法」は、文献1である、エム・フライシュマン、デ
ィ・プレッチャ、エー・ラフィンスキー、“ザ キネテ
ィックス オブ ザ シルバー(I)/シルバー(II)カ
ップル アット ア プラティニウム エレクトロード
イン パークロリイック アンド ナイトリック ア
シイズ”、ジャーナル・オブ・アプライド・エレクトロ
ケミストリー、第1巻、1971年,1−7頁(M.Flei
schmann, D.Pletcher,A.Rafinski, The kinetics of th
e silver(I)/silver(II) couple ata platinum electro
de in perchloric and nitric acids, Journal of appl
iedelectrochemistry, 1 (1971) 1−7)に記載されてい
る方法を含む。文献1は、硝酸銀の3M硝酸水溶液の白
金陽極による電解酸化で二価の原子価状態にある銀化学
種(Ag(II))の生成と、この化学種と無機及び有機
物質の電解槽内で電解液中における酸化反応について記
載しており、かつ電解槽とは別の反応容器にAg(II)
を含んだ溶液を循環して酸化反応させる可能性について
も記述している。従って、特開昭 64−30689 号公報記
載の方法は、第二次酸化種を作るため50℃以上の温度
とするものである。
【0008】文献1、その改良方法である特開昭64−30
689 号公報記載の方法または、特公平5−45000号公報記
載の方法によって、ガラス繊維フィルタ要素に付着する
プルトニウム酸化物および、プルトニウム酸化物よりも
硝酸に溶解しやすいウラン酸化物を溶解することが可能
であると考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法を、ウラン
酸化物またはプルトニウム酸化物を付着するガラス繊維
フィルタ要素の処理に適用すると実際に以下のような問
題が生じる。
【0010】1)核燃料物質が溶解する前にフィルタ要
素内の有機接着剤を溶解してガラス繊維を溶解液に分散
することが必要である。
【0011】2)ガラス繊維が分散した溶解液は流動性
が低下し、攪拌によって溶解対象物質と溶解液の接触を
良好にすることが困難となると共に、溶解液の取り出し
が困難になる。
【0012】3)電解液中に分散したガラス繊維が、電
解槽内の電解液の流路を閉塞して電解槽の運転が困難で
ある。
【0013】本発明の目的は、ガラス繊維フィルタ要素
に含まれ、または、付着した物質を急速に、かつ、低濃
度にまで溶解して除去すると共に、溶解液中で分散した
ガラス繊維と溶解液を分離し、処理されたガラス繊維を
容易に取り出すことができるガラス繊維フィルタ要素の
処理方法を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、溶解液と分離された
ガラス繊維を取り出しやすいガラス繊維フィルタ要素の
処理方法を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、溶解液中に分散する
ガラス繊維の濃度を適当に調節するガラス繊維フィルタ
要素の処理方法を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、ガラス繊維フィルタ
要素をガラス繊維単体に分散しやすくするガラス繊維フ
ィルタ要素の処理方法を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、溶解液中に分散する
ガラス繊維と溶解液を分離するために適当なガラス繊維
フィルタ要素の処理方法を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、二価の原子価状態に
ある銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を高めるた
めの電気化学的手段を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、ガラス繊維を分散し
た溶解液中に、溶解される物質の粉粒体を添加し、溶解
液を攪拌せずに物質を溶解し、溶解残渣とガラス繊維を
溶解液から分離することができるガラス繊維フィルタ要
素の処理方法を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、ガラス繊維に残留す
る溶解性物質の量を低減するとともに、発生する溶解液
量を低減する方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1の発明の特徴は、二価の原子価状態にある銀の化学
種であるAgNO3 +錯体を酸化媒体として含む硝酸水溶
液からなる溶解液を、ガラス繊維フィルタ要素を装荷し
た溶解槽の耐腐食性容器に供給し、フィルタ要素に接触
させてフィルタに含まれる溶解性物質を除去する方法に
おいて、前記溶解液を耐腐食性多孔性ろ過媒体を通して
排出することにより前記容器内の前記溶解液を更新しな
がら、前記ガラス繊維フィルタ要素に含まれる有機接着
剤を酸化して低分子量の可溶性物質として除去し、前記
ガラス繊維フィルタ要素構成するガラス繊維を前記溶解
液中に分散させ、前記ガラス繊維を前記多孔性ろ過媒体
の表面に吸引して、層状に付着させ、二価の原子価状態
にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体を酸化媒体とし
て含む前記溶解液を、前記ガラス繊維の付着層を通過せ
しめることにより、前記ガラス繊維に付着する前記溶解
性の物質に前記溶解液を効果的に接触させ、酸化して溶
解することにある。
【0022】請求項1の発明の作用は、二段階からな
る。第1の段階は、ガラス繊維フィルタ要素に含まれる
有機接着剤を二価の原子価状態にある銀の化学種である
AgNO3 +錯体を酸化媒体として含む硝酸水溶液からなる溶
解液によって酸化分解して、低分子量の可溶性物質に変
化させ、ガラス繊維を溶解液中に分散させることにあ
り、溶解液中の酸化媒体とガラス繊維フィルタ要素の接
触は、多孔性ろ過媒体のろ過面を通して溶解液が吸引さ
れ、移動することによって与えられる。この段階では、
ろ過面の周囲に存在するガラス繊維フィルタ要素の外部
に溶解液が接触して、外部からガラス繊維を引き剥がす
作用が主体である。フィルタ要素の周辺部のガラス繊維
が引き剥がされ、フィルタ要素の形状が膨潤してくる
と、フィルタ要素は多孔性ろ過媒体のろ過面に引き付け
られて、層状に付着してフィルタ要素内を溶解液が通過
するようになり、内部に取り込まれた有機接着剤と溶解
液中の酸化媒体が接触する機会が増加して、有機接着剤
の分解反応とガラス繊維への分散を促進する効果がで
る。第2の段階は、溶解液中に分散したガラス繊維が、
多孔性ろ過媒体のろ過面を通して吸引される溶解液の水
力学的効果で、多孔性ろ過媒体のろ過面に層状に付着
し、溶解液はすべてガラス繊維の層状付着物中を通過し
て、ガラス繊維に付着する溶解性物質は効果的に、急速
に酸化分解される。ガラス繊維は多孔性ろ過媒体を通過
しないので、ガラス繊維が配管や二価の原子価状態にあ
る銀の化学種であるAgNO3 +錯体を酸化媒体の濃度を
増加させるための電解槽を閉塞させることがない。
【0023】上記他の目的を達成する請求項2の発明の
特徴は、前記溶解液の供給をとめて前記容器内の前記溶
解液を前記多孔性ろ過媒体と通して吸引して前記ガラス
繊維から分離し、前記容器に洗浄液の供給と、続いて前
記多孔性ろ過媒体と通して吸引を繰り返して洗浄液を前
記ガラス繊維から分離し、多孔性ろ過媒体に付着した層
状ガラス繊維を前記容器から取り出し、前記ガラス繊維
に含まれて残留する液体を遠心分離によって分離するこ
とにある。
【0024】請求項2の発明の作用は、3段階からな
る。第1段階は、溶解容器への溶解液の供給を停止し、
多孔性ろ過媒体を通して溶解液の吸引を続けると容器中
の遊離溶解液は溶解液吸い出し管を通って排出され、容
器中の溶解液の液面が低下して最終的に遊離溶解液はす
べて排出される。ガラス繊維の層状付着物には排出され
ない一定の量の溶解液が含まれている。第2段階は、溶
解容器へ洗浄液を供給し、多孔性ろ過媒体を通して洗浄
液を吸引すると、多孔性ろ過媒体に向かっての液の移動
に伴ってガラス繊維の層状付着物内に取り込まれた溶解
液は洗浄液と混合して混合液が溶解液吸い出し管を通っ
て排出される。この段階は必要に応じて繰り返すことが
でき、また、洗浄液の供給と混合液の排出を同時に行っ
てもよい。第3段階は、洗浄液を排出した後に多孔性ろ
過媒体を容器から取り出すことによって多孔性ろ過媒体
に層状に付着した状態で処理されたガラス繊維を溶解槽
の容器から容易に取り出すことができる。さらに、ガラ
ス繊維の層状付着物に含まれる液体は遠心分離によって
最終的に除去し、回収することができる。
【0025】上記他の目的を達成する請求項3の発明の
特徴は、前記多孔性ろ過媒体に層状に付着するガラス繊
維を通過する遊離の溶解液の量を確保するために、前記
容器内の溶解液の容積の1リットルあたりに、前記容器
に装荷する前記ガラス繊維フィルタ要素の重量が100
g以下とすることにある。
【0026】請求項3の発明の作用は、ガラス繊維フィ
ルタ要素の素材であるガラス繊維の特性に依存してい
る。ガラス繊維フィルタ要素の嵩密度は約0.15g/c
m3であり、1gのガラス繊維フィルタ要素は約6gの水
を空隙に含有するが、水中に分散したガラス繊維が多孔
性ろ過媒体に付着した層状物は、1gのガラス繊維が約
10gの水を空隙に含有する。従って、1リットルの液
体中に100g以上のガラス繊維を分散すると、すべて
の液体はガラス繊維の中に取り込まれ、液体は遊離して
存在しないことになる。このような条件では、溶解槽の
容器に供給された溶解液は多孔性ろ過媒体に付着した全
てのガラス繊維の層状物と接触することなく排出される
ため本発明は成立しない。本発明が成立するには、少な
くとも遊離溶解液が存在することが必要であり、溶解槽
内の溶解液1リットルあたりに装荷できるガラス繊維フ
ィルタ要素の重量は100g以下である。
【0027】上記他の目的を達成する請求項4の発明の
特徴は、前記多孔性ろ過媒体を通して洗浄液を吸い出し
た後に、付着するガラス繊維層の直径が前記容器の内径
より小さくして前記容器から取り出しを容易にするため
に、前記容器内の溶解液の容積の1リットルあたりに、
前記容器に装荷する前記ガラス繊維フィルタ要素の重量
が50g以下とすることにある。
【0028】請求項4の発明の作用は、多孔性ろ過媒体
を通じて液体を排出した後のガラス繊維付着物の容積は
遊離液体が多いほど減少して、容器から多孔性ろ過媒体
とともにガラス繊維付着物を取り出すことが容易になる
ことにあり、一定の容積の容器にはできるだけ多量のガ
ラス繊維フィルタ要素を装荷することが装置の処理効率
の上から望ましいが、溶解液1リットルあたりに50g
以下のガラス繊維フィルタ要素を装荷した場合に、ガラ
ス繊維付着物の断面積は容器と多孔性ろ過媒体の間隙の
断面積の約50%となり、ガラス繊維付着物の外径は容
器の内径の約80%となり取り出しに好適である。溶解
槽内の溶解液1リットルあたりに100gのガラス繊維フ
ィルタ要素を装荷した場合に、多孔性ろ過媒体に層状に
付着するガラス繊維の容積は溶解槽の容器の容積に等し
くなる。従って、容器から多孔性ろ過媒体とともにガラ
ス繊維付着物を取り出すことが困難になる。
【0029】上記他の目的を達成する請求項5の発明の
特徴は、酸化性の溶解液に腐食しない多孔性ろ過媒体で
あり、ガラス繊維のパルプから溶解液を効果的に分離
し、溶解液にガラス繊維を含めないために、ろ過媒体の
開口度を0.1mm乃至0.25mmであり、気孔率を20%
以上で80%以下とすることにある。
【0030】請求項5の発明の作用は、多孔性ろ過媒体
において、ガラス繊維と溶解液を分離するために必要
で、十分に小さい0.1mm乃至0.25mmの開口度と、ガ
ラス繊維をろ過面に付着させるために必要で、十分な溶
解液の流量を、できるだけ低い吸引圧力で確保するため
に20%より大きい気孔率によって与えられるが、多孔
性ろ過媒体の加工上の制限から気孔率の上限は80%と
なる。
【0031】上記他の目的を達成する請求項6の発明の
特徴は、前記溶解液に分散されたガラス繊維を多孔性ろ
過媒体の表面に層状に付着させるために溶解液の流通速
度が少なくとも0.5cm 毎秒とするような吸引圧力を、
液の吸い出し時および空気の吸い出し時に保つことにあ
る。
【0032】請求項6の発明の作用は、溶解液に分散さ
れたガラス繊維を多孔性ろ過媒体のろ過面に層状に付着
させるために必要で、十分に大きい溶解液の流速が0.
5cm毎秒以上とするような吸引圧力を与えることで達成
され、さらに、同じ吸引圧力が空気の吸引に際して保つ
ことにより、多孔性ろ過媒体のろ過面の一部が大気中に
露出した場合にも溶解液を効果的に排出することが可能
となる。
【0033】上記他の目的を達成する請求項7の発明の
特徴は、溶解槽の容器が直立する円筒状であり、多孔性
ろ過媒体が容器に挿入される鉛直な底を閉じた円管状
で、ろ過面が円管の側面と底面に設けられ、容器の内側
面と多孔性ろ過媒体の外側面の間隔が容器の全長にわた
って一様であり、多孔性ろ過媒体の底部近くから溶解液
を抜き出すように排出管が設けられることにある。
【0034】請求項7の発明の作用は、溶解槽の容器が
直立する円筒状であり、多孔性ろ過媒体が底を閉じた円
管状で、ろ過面が円管の側面と底面に設けられ、容器の
内面と多孔性ろ過媒体の外面の間隔が容器の全面わたっ
て一様であり、多孔性ろ過媒体の底部近くから溶解液を
抜出すように排出管が設けられて与えられ、溶解槽の容
器に溶解液が供給されていれば容器内の遊離溶解液を排
出し、容器内の遊離溶解液が減少して液面が低下した場
合には、空気中に露出したろ過面から空気を吸入して液
体の吸引量を減少して液面を一定に保ち、溶解液の供給
を停止することにより、容器内の遊離溶解液をすべて排
出し、同様の操作によって洗浄を行い、溶解槽の容器を
鉛直に引き下げることによってガラス繊維を層状に付着
した多孔性ろ過媒体を露出させ、多孔性ろ過媒体からガ
ラス繊維の層状物を取りはずすことができる。
【0035】上記他の目的を達成する請求項8の発明の
特徴は、前記容器の壁に超音波発信器を取り付け、ガラ
ス繊維フィルタ要素の処理と同時に超音波を照射するこ
とにある。
【0036】請求項8の発明の作用は、溶解槽の容器の
壁に超音波発信器を取り付けて溶解液に超音波を照射
し、特にガラス繊維フィルタ要素の表面からガラス繊維
を引き剥がしてガラス繊維を溶解液中に分散させる効果
を促進するものである。分散がより進行したガラス繊維
は溶解槽内の液体を排出した後にガラス繊維の付着層内
に残留する液体の量が少なくなる傾向があり、同量の洗
浄液を使用した場合に洗浄効果が高くなる。
【0037】上記他の目的を達成する請求項9の発明の
特徴は、ガラス繊維フィルタ要素の処理装置が、硝酸水
溶液中で二価の原子価状態にある銀の化学種であるAgNO
3 +錯体の濃度を高めるための電解槽,電解液受け槽,溶
解液受け槽,電解液循環ポンプ,二価の原子価状態にあ
る銀の化学種であるAgNO3 +錯体を酸化媒体として含
む溶解液供給ポンプ,溶解槽(容器,多孔性ろ過媒体,
溶解液排出管等からなる),溶解液排出ポンプ,溶解液
溢流管,溶解液貯槽,昇降装置および遠心分離機からな
ることにある。
【0038】請求項9の発明の作用は、二価の原子価状
態にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度が高める手
段である電解槽から、電解液循環槽を経て、電解液が溶
解液として溶解液供給ポンプにより、ガラス繊維フィル
タ要素が装荷された溶解槽の容器に供給され、AgNO
3 +錯体の濃度が低くなった溶解液が溶解液排出管を通し
て溶解液排出ポンプで排出され、溶解液受け槽を経て電
解槽に循環し、溶解が終了すれば、溶解液供給ポンプを
停止し、引き続き溶解液排出ポンプを運転して溶解槽の
容器内の溶解液を排出し、次に、溶解槽の容器に洗浄液
を供給して溶解液排出ポンプで排出することにより洗浄
を行い、洗浄され、多孔性ろ過媒体に付着した層状のガ
ラス繊維を溶解槽の容器から容易に取り出すことができ
る。
【0039】上記他の目的を達成する請求項10の発明
の特徴は、硝酸水溶液中で二価の原子価状態にある銀の
化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を高めるため手段で
ある電解槽において、白金を陽極とする陽極室に一価の
原子価状態にある銀のイオンを含む硝酸水溶液を循環さ
せ、白金を陰極とする陰極室に硝酸水溶液を循環させ、
陽極の電位を白金陰極における硝酸の還元電位と比較し
て1.1ボルト乃至1.3ボルトとすることにより、陽極
室循環液の二価の原子価状態にある銀の化学種であるA
gNO3 +錯体の濃度を一価の原子価状態にある銀のイオ
ンの濃度,硝酸濃度および温度の条件で定まる平衡濃度
にまで高めることにある。
【0040】請求項10の発明の作用は、白金を陽極と
する陽極室に一価の原子価状態にある銀のイオンを含む
硝酸水溶液を循環させ、白金を陰極とする陰極室に硝酸
水溶液を循環させ、陽極の電位を白金陰極における硝酸
の還元電位と比較して1.1ボルト乃至1.3 ボルトと
することにより、陽極室循環液の二価の原子価状態にあ
る銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を一価の原子
価状態にある銀のイオンの濃度,硝酸濃度および温度の
条件で定まる平衡濃度にまで高めることにあり、溶解液
中に含まれる酸化媒体の濃度を高く保ち、溶解反応速度
を高くする。
【0041】上記他の目的を達成する請求項11の発明
の特徴は、ガラス繊維と溶解性物質の粉粒体を混合して
容器に装荷し、多孔性ろ過媒体の表面に層状に付着した
ガラス繊維に溶解性物質の粉粒体を保持させ、二価の原
子価状態にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体を酸化
媒体として含む硝酸水溶液を、ガラス繊維の付着層を通
過せしめることにより、溶解性物質の粉粒体を溶解し、
不溶性の固体残渣をガラス繊維と共に容器から取り出す
ことにある。
【0042】請求項11の発明の作用は、溶解性物質の
粉粒体をガラス繊維フィルタ要素またはガラス繊維と混
合して溶解槽の容器に装荷し、溶解液中でガラス繊維を
分散させ、多孔性ろ過媒体の表面に層状に付着したガラ
ス繊維に溶解物質の粉粒体を保持させ、二価の原子価状
態にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体を酸化媒体と
して含む溶解液を、ガラス繊維の付着層を通過せしめて
循環することにより、溶解性物質の粉粒体を二価の原子
価状態にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を
増加させる手段である電解槽に導入することなく溶解
し、不溶性の粉粒体残渣をガラス繊維と共に容易に容器
から取り出すことができる。
【0043】上記他の目的を達成する請求項12の発明
の特徴は、ガラス繊維に洗浄液を含ませる操作と遠心分
離によって液を分離除去する操作を繰り返すことにより
少ない洗浄液で洗浄効果を与えることにある。
【0044】請求項12の発明の作用は、請求項2の発
明の作用・効果を有すると共に、ガラス繊維に含まれる
溶液を遠心分離によって分離・除去した後に、ガラス繊
維に含むことのできる溶液量以下の洗浄液を加えて遠心
分離を繰り返すことにより少ない洗浄液量で大きい洗浄
効果を与えることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例であるガ
ラス繊維フィルタ要素の処理装置を図1を用い以下に説
明する。本実施例は、硝酸水溶液中で二価の原子価状態
にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を高める
ための電解手段とガラス繊維フィルタ要素に付着した溶
解性物質を溶解処理するための溶解手段で構成される。
【0046】電解手段は、電解槽1,電解液受け槽2,
溶解液受け槽3および電解液循環ポンプ4からなり、配
管21,22,23および24で接続され電解液が一定
の速度で循環する。電解槽1はさらに、白金の陽極5,
陽極液室6,隔膜7,白金の陰極8および陰極液室9で
構成される。陰極液循環槽および陰極液循環ポンプは本
図で示されていない。
【0047】溶解手段は、溶解液供給ポンプ10,溶解
槽11,溶解液排出ポンプ12,溶解液受け槽および溶
解液貯槽13からなり、配管25,26,27,28お
よび29でそれぞれ接続される。溶解槽11はさらに、
溶解液排出管15,溶解液供給管26,洗浄液供給口1
6,装荷口17を備える部分と分離できる容器18とか
らなり、溶解液排出管15には多孔性ろ過媒体14が接
続されている。これらの電解液および溶解液に接触する
構成物はすべて二価の原子価状態にある銀の化学種であ
るAgNO3 +錯体を含む硝酸水溶液に耐腐食性である材
料で構成される。容器18には超音波発信器19が備え
られ、昇降機20に支持されている。
【0048】本実施例の作用を以下に説明する。電解液
受け槽2に硝酸銀を溶解した硝酸水溶液を装荷し、電解
液受け槽2から溢流する電解液を溶解液受け槽3に受け
とめ、電解液循環ポンプ4を運転して電解槽1の陽極液
室6に循環し、陰極液室9には硝酸水溶液を循環し、陽
極と陰極の間に1.2V乃至1.3Vの直流電位差を与え
て陽極5の表面で二価の原子価状態にある銀の化学種で
あるAgNO3 +錯体を生成する。AgNO3 +錯体の濃度
は次第に高くなり、硝酸銀濃度,硝酸濃度,温度等に関
して前出の参考文献1および文献2(エッチ エヌ ポ
ー、ジェー エッチ スワインハートアンドティー エ
ル アレン、“ザ キネティックス アンド メカニズ
ム オブ アクサディション オブ ウォーター バイ
シルバー(II)イン コンセントレーティッド ナイト
リック アシド ソルーション”ジャーナル オブ イ
ノルガニック ケミストリー、第7巻、第2号、244
頁(1968)、H. N. Po, J. H. Swinehart and T.
L. Allen, The Kinetics and Mechanism of the Oxida
tion of Water by Silver (II) in ConcentratedNitric
Acid Solution, J. of the Inorganic Chemistry, p.2
44−249, Vol.7,No.2, 1968)などに既知の関係に従っ
て定まる平衡濃度に到達する。
【0049】電解液受け槽2に接続される溶解液供給ポ
ンプ10を作動して、配管26を経由して溶解槽11に
電解液を供給する。容器18には装荷口17から裁断し
たガラス繊維フィルタ要素を装荷する。溶解液は多孔性
ろ過媒体14のろ過面を通過して溶解液排出管15で排
出され、配管27と溶解液排出ポンプ12を経て溶解液
受け槽3に入る。溶解液受け槽3から二価の原子価状態
にある銀の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度が低下し
た硝酸水溶液は配管23,電解液循環ポンプ4および配
管24を経由して電解槽1の陽極液室6に循環してAg
NO3 +錯体の濃度が増加する。溶解液受け槽の溢流口か
ら流出した余剰の溶解液は配管29を経由して溶解液貯
槽13に入る。
【0050】溶解液は溶解液供給ポンプ10によって一
定の流量で溶解液供給管26に供給されるが、溶解液排
出管15を経て溶解液排出ポンプ12で排出される溶解
液の流量は供給流量よりやや大きくする。容器18内で
溶解液の液面が低下すると、多孔性ろ過媒体14のろ過
面から空気を吸入して溶解液の排出量は減少し、容器1
8内の溶解液の液面は一定の範囲に保たれる。この機能
は、ガラス繊維が多孔性ろ過媒体14のろ過面に付着し
てろ過面の流通抵抗が増大した場合にも溶解液が容器1
8から溢れることを防止するために必要である。
【0051】溶解が終了して溶解液供給ポンプ10を停
止すると、溶解槽11の容器18内の遊離溶解液は多孔
性ろ過媒体14および溶解液排出管15を経て溶解液排
出ポンプ12で排出され、液面が低下し、溶解液排出管
15から排出される溶解液中の空気の混合量が増加し、
最終的に空気のみが排出される。
【0052】溶解槽11の洗浄液供給口16から洗浄液
を供給して容器18に洗浄液を満たし、洗浄液を多孔性
ろ過媒体14および溶解液排出管15を経由して溶解液
排出ポンプ12で排出し、溶解液受け槽3に入る。洗浄
液の混入によって溶解液受け槽3の液面が上昇すると溢
流液は配管29を経由して溶解液貯槽13に入る。
【0053】洗浄を繰り返し、または、洗浄液の供給と
排出を同時に行って洗浄を終了した後に、溶解槽11の
容器18を支持している昇降機20を降下してガラス繊
維が層状に付着している多孔性ろ過媒体14を露出さ
せ、ガラス繊維を適宜の手段で取り外す。洗浄液を含ん
でいるガラス繊維は、図示してない遠心分離によって付
着している洗浄液を除去し、回収することができる。代
表的な遠心分離機としては回転胴の直径が40cmであ
り、回転数が1000回毎分であって、ガラス繊維に含
まれる水溶液を30%以下に低減できる。遠心分離によ
って脱水されたガラス繊維に再び洗浄水を加えて、再び
遠心分離することによりガラス繊維に含まれた溶解性物
質を効果的に除去することができる。
【0054】(実施例1)ガラス繊維フィルタ要素は厚
さが0.5mmの板状で、密度が0.15g/cm3 であり、
6.5重量%の有機接着剤を含み、炭素含量は3.0%、
水素含量は0.4%であった。ガラス繊維フィルタ要素
の1kg当たりに100gのウランがUO2として、1g
のプルトニウムがPuO2 として付着していた。ガラス
繊維フィルタは処理前に2.5cm角に裁断された。
【0055】溶解槽11の容器18は円筒形で内径が1
6.7cm ,有効深さが2m,多孔性ろ過媒体14は円筒
形で外径が5.0cm ,有効長さが2mであり、ろ過面積
が2160cm2であった。従って、溶解槽の有効容積は
40.0リットルである。
【0056】濃度が6グラム分子毎リットルの硝酸水溶
液に硝酸銀を0.1 グラム分子毎リットル含む電解液の
100リットルを電解液受け槽2に装荷し、電解液受け
槽2から溢流する電解液を溶解液受け槽3に受けとめ、
電解液循環ポンプ4を運転して電解槽1の陽極液室6に
75リットル毎分の流量で循環し、濃度が6グラム分子
毎リットルの硝酸水溶液を陰極液循環槽に装荷し、電解
槽1の陰極液室9に循環して、陽極5に1.2V の電位
を負荷して電解を行った。電解電気量が200Ah(1
00A×2時間)に達すると二価の原子価状態にある銀
の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度は0.04グラム
分子毎リットルになって飽和した。
【0057】電解液受け槽2から溶解液供給ポンプ10
によって70リットル毎分の電解液を溶解槽11に供給
し、溶解槽11からは溶解液排出ポンプ12で70リッ
トル毎分の溶解液を排出して溶解液受け槽3に移した。
この段階では、電解液受け槽2から配管22を経由して
溶解液受け槽3に入る電解液は5リットル毎分であり、
溶解液受け槽3からは75リットル毎分の溶解液が電解
液循環ポンプ4によって陽極液室6に還流した。溶解槽
11の容器18にガラス繊維フィルタ要素の裁断片の2
kgを装荷して溶解液の循環を継続した。
【0058】溶解槽の中でAgNO3 +錯体の濃度が低下
した溶解液が電解槽1に還流するため100Aの電流で
電解している陽極液中のAgNO3 +錯体の濃度は電解液
受け槽2において0.03 グラム分子毎リットルに低下
した。このまま電解と溶解を6時間継続した。電解液受
け槽の液中のAgNO3 +錯体の濃度は0.04 グラム分
子毎リットルに戻った。
【0059】溶解液供給ポンプ10を停止し、溶解液を
排出した。溶解槽内にガラス繊維に付着して残留した溶
解液量は19リットルであった。洗浄液として水20リ
ットルを装荷して排出する洗浄操作を3回繰り返して洗
浄液の銀濃度が当初の6%に低下した。
【0060】昇降機20を操作して溶解槽11の容器1
8を鉛直に引き下げ、多孔性ろ過媒体14に層状に付着
したガラス繊維を取り外し、遠心分離によって洗浄液を
除去した。回収された洗浄液は14リットルであり、ガ
ラス繊維に付着していたウランとプルトニウムは当初の
1.6% であった。結果的に、196gのウランと1.
9g のプルトニウムを含む156リットルの溶解液を
生成し、56リットルの余剰溶解液が溶解液貯槽13に
移行した。
【0061】本実施例によれば、以下の効果を得ること
ができる。
【0062】(1)ガラス繊維フィルタ要素に付着して
いた溶解性の物質を98%以上除去できた。
【0063】(2)ガラス繊維が付着することによる電
解槽,配管,ポンプ等の閉塞がなく、ガラス繊維の処理
が可能になった。
【0064】(3)ガラス繊維が分散した流動性の悪い
溶解液をろ過装置に移送する必要がなく、ガラス繊維と
溶解液の分離が容易に行われた。
【0065】(実施例2)実施例1と同じ1kg当たりに
100gのウランがUO2 として、1gのプルトニウム
がPuO2 として付着したガラス繊維フィルタ要素が処
理された。
【0066】実施例1と同じ溶解槽が使用された。
【0067】濃度が6グラム分子毎リットルの硝酸水溶
液に硝酸銀を0.1 グラム分子毎リットル含む電解液の
100リットルを電解液受け槽2に装荷し、電解液受け
槽2から溢流する電解液を溶解液受け槽3に受けとめ、
電解液循環ポンプ4を運転して電解槽1の陽極液室6に
75リットル毎分の流量で循環し、濃度が6グラム分子
毎リットルの硝酸水溶液を陰極液循環槽に装荷し、電解
槽1の陰極液室9に循環して、陽極5に1.2V の電位
を負荷して電解を行った。電解電気量が200Ah(1
00A×2時間)に達すると二価の原子価状態にある銀
の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度は0.04グラム
分子毎リットルになって飽和した。
【0068】電解液受け槽2から溶解液供給ポンプ10
によって70リットル毎分の電解液を溶解槽11に供給
し、溶解槽11からは溶解液排出ポンプ12で70リッ
トル毎分の溶解液を排出して溶解液受け槽3に移した。
この段階では、電解液受け槽2から配管22を経由して
溶解液受け槽3に入る電解液は5リットル毎分であり、
溶解液受け槽3からは75リットル毎分の溶解液が電解
液循環ポンプ4によって陽極液室6に還流した。溶解槽
11の容器18にガラス繊維フィルタ要素の裁断片の
0.7kg を装荷して溶解液の循環を継続した。
【0069】溶解槽11の中でAgNO3 +錯体の濃度が
低下した溶解液が電解槽1に還流するため100Aの電
流で電解している陽極液中のAgNO3 +錯体の濃度は電
解液受け槽2において0.03 グラム分子毎リットルに
低下した。このまま電解と溶解を3時間継続した。電解
液受け槽の液中のAgNO3 +錯体の濃度は0.04 グラ
ム分子毎リットルに戻った。
【0070】溶解液の供給を停止し、溶解液を排出し
た。溶解槽11内にガラス繊維に付着して残留した溶解
液量は5.6 リットルであった。洗浄液として水を34
リットルを装荷して排出する洗浄操作を2回繰り返して
洗浄液の銀濃度が当初の2%に低下した。
【0071】昇降機を操作して溶解槽の容器を鉛直に引
き下げ、多孔性ろ過媒体に層状に付着したガラス繊維を
取り外し、遠心分離によって洗浄液を除去した。回収さ
れた洗浄液は3.9 リットルであり、ガラス繊維に付着
していたウランとプルトニウムは当初の0.03%であ
った。結果的に、70gのウランと0.7gのプルトニ
ウムを含む166.3リットルの溶解液を生成し、66.
3リットルの余剰溶解液が溶解液貯槽13に移行した。
【0072】本実施例によれば、実施例1の効果に加え
て以下の効果を得ることができる。 (1)ガラス繊維フィルタ要素に付着していた溶解性の
物質を99.9% 以上除去できた。
【0073】(実施例3)実施例1および実施例2と同
じ1kg当たりに100gのウランがUO2 として、1g
のプルトニウムがPuO2 として付着したガラス繊維フ
ィルタ要素が処理された。
【0074】実施例1および実施例2と同じ溶解槽が使
用された。
【0075】濃度が6グラム分子毎リットルの硝酸水溶
液に硝酸銀を0.1 グラム分子毎リットル含む電解液の
100リットルを電解液受け槽2に装荷し、電解液受け
槽2から溢流する電解液を溶解液受け槽3に受けとめ、
電解液循環ポンプ4を運転して電解槽1の陽極液室6に
75リットル毎分の流量で循環し、濃度が6グラム分子
毎リットルの硝酸水溶液を陰極液循環槽に装荷し、電解
槽1の陰極液室9に循環して、陽極5に1.2V の電位
を負荷して電解を行った。電解電気量が200Ah(1
00A×2時間)に達すると二価の原子価状態にある銀
の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度は0.04グラム
分子毎リットルになって飽和した。
【0076】電解液受け槽2から溶解液供給ポンプ10
によって70リットル毎分の電解液を溶解槽11に供給
し、溶解槽11からは溶解液排出ポンプ12で70リッ
トル毎分の溶解液を排出して溶解液受け槽3に移した。
この段階では、電解液受け槽2から配管22を経由して
溶解液受け槽3に入る電解液は5リットル毎分であり、
溶解液受け槽3からは75リットル毎分の溶解液が電解
液循環ポンプ4によって陽極液室6に還流した。溶解槽
11の容器18にガラス繊維フィルタ要素の裁断片の
0.7kg を装荷し、溶解液に超音波を照射して溶解液の
循環を継続した。溶解槽11の中でAgNO3 +錯体の濃
度が低下した溶解液が電解槽1に還流するため100A
の電流で電解している陽極液中のAgNO3 +錯体の濃度
は電解液受け槽2において0.03 グラム分子毎リット
ルに低下した。このまま電解と溶解を3時間継続した。
電解液受け槽の液中のAgNO3 +錯体の濃度は0.04
グラム分子毎リットルに戻った。
【0077】溶解液の供給を停止し、溶解液を排出し
た。溶解槽内にガラス繊維に付着して残留した溶解液量
は5リットルであった。洗浄液として水を34リットル
装荷して排出する洗浄操作を2回繰り返して行い、洗浄
液の銀濃度が当初の1.7% に低下した。
【0078】昇降機を操作して溶解槽の容器を鉛直に引
き下げ、多孔性ろ過媒体に層状に付着したガラス繊維を
取り外し、遠心分離によって洗浄液を除去した。回収さ
れた洗浄液は3.7 リットルであり、ガラス繊維に付着
していたウランとプルトニウムは当初の0.02%であ
った。結果的に、70gのウランと0.7gのプルトニ
ウムを含む166.7リットルの溶解液を生成し、66.
7リットルの余剰溶解液が溶解液貯槽13に移行した。
【0079】本実施例によれば、実施例1および実施例
2の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
【0080】(1)超音波の照射によって、溶解槽内部
において溶解液の排出後にガラス繊維に付着して残留す
る液体量は10%低下し、遠心分離後にガラス繊維に付
着して残留する液体量は4%低下し、同量の洗浄液を用
いて洗浄効果が高くなり、ガラス繊維に付着するウラン
とプルトニウムは当初の0.02% になった。
【0081】(実施例4)実施例3で700gのガラス
繊維フィルタ要素を処理した結果、655gのガラス繊
維が生成した。本実施例では、655gのガラス繊維と
100gのウランをUO2 として、また、1gのプルト
ニウムをPuO2 として含む7kgの焼却灰を混合して実
施例3と同じ溶解槽に装荷して処理を行った。
【0082】濃度が6グラム分子毎リットルの硝酸水溶
液に硝酸銀を0.5 グラム分子毎リットル含む電解液の
100リットルを電解液受け槽2に装荷し、電解液受け
槽2から溢流する電解液を溶解液受け槽3に受けとめ、
電解液循環ポンプ4を運転して電解槽1の陽極液室6に
75リットル毎分の流量で循環し、濃度が6グラム分子
毎リットルの硝酸水溶液を陰極液循環槽に装荷し、電解
槽1の陰極液室9に循環して、陽極5に1.2V の電位
を負荷して電解を行った。電解電気量が200Ah(1
00A×2時間)に達すると二価の原子価状態にある銀
の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度は0.13 グラム
分子毎リットルになって飽和した。
【0083】電解液受け槽2から溶解液供給ポンプ10
によって70リットル毎分の電解液を溶解槽11に供給
し、溶解槽11からは溶解液排出ポンプ12で70リッ
トル毎分の溶解液を排出して溶解液受け槽3に移した。
この段階では、電解液受け槽2から配管22を経由して
溶解液受け槽3に入る電解液は5リットル毎分であり、
溶解液受け槽3からは75リットル毎分の溶解液が電解
液循環ポンプ4によって陽極液室6に還流した。溶解槽
11の容器18にガラス繊維と焼却灰の混合物の7.6
55kg を装荷し、溶解液に超音波を照射して溶解液の
循環を継続した。溶解槽11の中でAgNO3 +錯体の濃
度が低下した溶解液が電解槽1に還流するため100A
の電流で電解している陽極液中のAgNO3 +錯体の濃度
は電解液受け槽2において0.03 グラム分子毎リット
ルに低下した。このまま電解と溶解を3時間継続した。
電解液受け槽の液中のAgNO3 +錯体の濃度は0.04
グラム分子毎リットルに戻った。
【0084】溶解液の供給を停止し、溶解液を排出し
た。溶解槽内に残留した溶解液量は5リットルであっ
た。
【0085】昇降機を操作して溶解槽の容器を鉛直に引
き下げ、多孔性ろ過媒体に層状に付着したガラス繊維を
取り外し、遠心分離によって溶解液を除去した。回収さ
れた洗浄液は3.7 リットルである。遠心分離機中のガ
ラス繊維に5リットルの洗浄液を加えて再び遠心分離し
て洗浄液を除去した。回収された洗浄液は3.7 リット
ルであり、ガラス繊維に付着していたウランとプルトニ
ウムは当初の0.3%であった。ガラス繊維の重量は8.
06kgであり、重量の増加分のうち5.6kgは塩化銀で
あり、残りは不溶解残渣であった。
【0086】結果的に、99.7gのウランと1gのプ
ルトニウムを含む103.7リットルの溶解液を生成
し、3.7リットル の余剰溶解液のみが溶解液貯槽13
に移行した。
【0087】本実施例によれば、実施例1,実施例2お
よび実施例3の効果に加えて以下の効果を得ることがで
きる。
【0088】(1)ガラス繊維の遠心脱水後に洗浄液を
添加して再び遠心脱水することにより、ガラス繊維に残
留するウラン量を著しく増やすことなく、洗浄液の添加
による溶解液量の増加を大幅に低減できた。
【0089】
【発明の効果】請求項1および請求項2の発明によれ
ば、ガラス繊維が付着することによる電解槽,配管,ポ
ンプ等の閉塞がなく、ガラス繊維が分散した流動性の悪
い溶解液をろ過装置に移送する必要がなく、ガラス繊維
と溶解液の分離が容易に行われ、ガラス繊維フィルタ要
素に付着していた溶解性の物質を効果的に除去できる。
【0090】請求項3の発明によれば、ガラス繊維フィ
ルタ要素をガラス繊維に分散させて効果的に溶解性物質
の溶解処理ができる。
【0091】請求項4の発明によれば、ガラス繊維に残
留する溶解性物質の量を効果的に減少させることができ
る。
【0092】請求項5の発明によれば、容易に処理装置
を構成できると共に、低いポンプ動力でガラス繊維フィ
ルタ要素の処理が可能になる。
【0093】請求項6の発明によれば、ガラス繊維に付
着した溶解性物質を溶解処理するために効果的な溶解液
の移動が可能であり、また、ガラス繊維に付着した溶液
の効果的な除去が可能になる。
【0094】請求項7の発明によれば、処理されたガラ
ス繊維を溶解槽から容易に取り出すことが可能になる。
【0095】請求項8の発明によれば、ガラス繊維の分
散が容易になり、結果的にガラス繊維に付着する残留溶
液の除去が容易になる。
【0096】請求項11の発明によれば、溶解性物質を
含む粉粒体から効果的に溶解性物質を溶解して処理で
き、不溶解残渣をガラス繊維と共に容易に溶解液と分離
できる。
【0097】請求項12の発明によれば、洗浄液の添加
によって生じる溶解液の増加を著しく低減することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例であるガラス繊維フィ
ルタ要素の処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1…電解槽、2,3…電解液受け槽、4…電解液循環ポ
ンプ、10…溶解液供給ポンプ、11…溶解槽、12…
溶解液排出ポンプ、14…多孔性ろ過媒体、15…溶解
液排出管、17…装荷口、18…容器、19…超音波発
信器、20…昇降機。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二価の原子価状態にある銀の化学種である
    AgNO3 +錯体を酸化媒体として含む硝酸水溶液を溶解
    液として、ガラス繊維フィルタ要素を装荷した溶解槽の
    容器に供給し、フィルタ要素に接触させてフィルタに付
    着する溶解性物質を除去する処理方法において、前記溶
    解液を多孔性ろ過媒体を通じて排出することにより前記
    容器内の前記溶解液を更新しながら、フィルタ要素に含
    まれる有機接着剤を酸化して低分子量の可溶性物質とし
    て除去して、ガラス繊維を前記溶解液中に分散させ、前
    記ガラス繊維を前記多孔性ろ過媒体表面に吸引して層状
    に付着させ、前記溶解液を前記容器から前記ガラス繊維
    の付着層を通して前記ろ過媒体内に通過させ、ガラス繊
    維に付着した溶解性物質を前記ガラス繊維の付着層を通
    して通過する前記二価の原子価状態にある銀の化学種で
    あるAgNO3 +錯体を酸化媒体として含む溶解液によっ
    て酸化して溶解して処理することを特徴とするガラス繊
    維フィルタ要素の処理方法。
  2. 【請求項2】前記多孔性ろ過媒体を通じて溶解物質を含
    んだ前記溶解液を抜きだし、前記容器に洗浄液を供給
    し、前記洗浄液を前記多孔性ろ過媒体を通じて抜出し、
    遊離の液を吸引して抜出すことによって前記ガラス繊維
    を前記多孔性ろ過媒体に層状に付着させて前記容器から
    取り出し、最終的に遠心分離によって洗浄液を除去する
    ことを特徴とする請求項1のガラス繊維フィルタ要素の
    処理方法。
  3. 【請求項3】前記容器における溶解液中の1リットル当
    たりに装荷する前記ガラス繊維フィルタ要素の重量が1
    00グラム毎リットル以下であることを特徴とする請求
    項1のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
  4. 【請求項4】前記容器における溶解液中の1リットル当
    たりに装荷する前記ガラス繊維フィルタ要素の重量が5
    0グラム毎リットル以下であることを特徴とする請求項
    1のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
  5. 【請求項5】前記多孔性ろ過媒体のろ過面の開口度が
    0.1mm以上で、0.25mm以下であり、ろ過媒体の気孔
    率が20%以上で、80%以下であることを特徴とする
    請求項1のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
  6. 【請求項6】前記ろ過媒体を通過して吸引される液体の
    平均流速が0.5cm 毎秒以上とするような吸引圧力を、
    液の吸出し時および空気の吸出し時に保つことを特徴と
    する請求項1のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
  7. 【請求項7】前記容器が直立する円筒状であり、前記ろ
    過媒体が前記容器に挿入される鉛直で底の閉じた円管状
    であり、ろ過面が円管の側面と底面に設けられ、前記容
    器の内壁と前記ろ過媒体の外壁の間隔が前記容器の全長
    と全円周にわたって一様であり、多孔性ろ過媒体の底部
    近くから溶解液を抜出すように排出管が設けられている
    ことを特徴とする請求項1のガラス繊維フィルタ要素の
    処理方法。
  8. 【請求項8】前記容器には超音波発信器が取り付けら
    れ、溶解操作中に前記容器内の前記溶解液に超音波を照
    射することを特徴とする請求項1のガラス繊維フィルタ
    要素の処理方法。
  9. 【請求項9】硝酸水溶液中で二価の原子価状態にある銀
    の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を高める手段であ
    る電解槽,電解液受け槽,溶解液受け槽,電解液循環ポ
    ンプ,電解液を溶解液として溶解槽に供給する溶解液供
    給ポンプ,溶解槽,溶解液排出ポンプ,溶解液溢流管,
    溶解液貯槽,昇降装置および遠心分離機からなり、接液
    部が耐腐食性であることを特徴とするガラス繊維フィル
    タ要素の処理装置。
  10. 【請求項10】前記電解槽において、白金を陽極とする
    陽極室に一価の原子価状態にある銀のイオンを含む硝酸
    水溶液を循環させ、白金を陰極とする陰極室に硝酸水溶
    液を循環させ、陽極の電位を白金陰極における硝酸の還
    元電位と比較して1.1 ボルト乃至1.3 ボルトとする
    ことにより、陽極室循環液の二価の原子価状態にある銀
    の化学種であるAgNO3 +錯体の濃度を平衡濃度にまで
    高めることを特徴とする請求項9のガラス繊維フィルタ
    要素の処理装置。
  11. 【請求項11】前記ガラス繊維フィルタ要素または前記
    ガラス繊維と溶解性粉粒体を混合して前記容器に装荷
    し、前記溶解性粉粒体を前記多孔性ろ過媒体に層状に付
    着する前記ガラス繊維に保持させ、ガラス繊維に保持さ
    れた前記粉粒体を前記ガラス繊維の付着層を通して通過
    する前記二価の原子価状態にある銀の化学種であるAgNO
    3 +錯体を酸化媒体として含む硝酸水溶液によって酸化し
    て溶解して処理し、不溶性の固体残渣を前記ガラス繊維
    が前記ろ過媒体に付着して生成する固体に付着せしめて
    前記容器から取り出すことを特徴とする請求項1または
    請求項2のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
  12. 【請求項12】前記多孔性ろ過媒体を通じて溶解物質を
    含んだ前記溶解液または洗浄液を抜きだし、前記多孔性
    ろ過媒体に層状に付着するガラス繊維に残留する溶解液
    または洗浄液を遠心分離によって除去した後に、ガラス
    繊維に遠心分離前に残留する前記溶解液または洗浄液量
    を超えない量の洗浄液を加え、繰り返し遠心分離して洗
    浄液を除去し、洗浄液を溶解液に含めることを特徴とす
    る請求項2のガラス繊維フィルタ要素の処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101293780B1 (ko) * 2011-12-05 2013-08-06 한국수력원자력 주식회사 Hepa 유리 섬유 용출장치 및 이를 이용한 용출 방법
JP2014035333A (ja) * 2012-08-10 2014-02-24 Shimizu Corp 焼却灰の除染処理方法

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