JPH10200237A - 厚膜パターン形成方法 - Google Patents
厚膜パターン形成方法Info
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- JPH10200237A JPH10200237A JP20612997A JP20612997A JPH10200237A JP H10200237 A JPH10200237 A JP H10200237A JP 20612997 A JP20612997 A JP 20612997A JP 20612997 A JP20612997 A JP 20612997A JP H10200237 A JPH10200237 A JP H10200237A
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- Japan
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- thick film
- layer
- forming layer
- film pattern
- barrier
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- Pending
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- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 サンドブラスト加工法を使用したPDP等の
厚膜パターン形成方法の歩留りを向上させ、表面平滑性
に優れ、膜厚が均一で分布精度の良好で形状性に優れる
厚膜パターンを得る。 【解決手段】 ベースフイルム上にガラスフリットから
なる無機成分、熱可塑性樹脂、及び150℃〜400℃
の沸点を有する高沸点溶剤とからなる厚膜パターン形成
層12を有する転写シートから、厚膜パターン形成層を
基板上に転写した後ベースフイルムを剥離し、転写され
た厚膜パターン形成層の高沸点溶剤を揮発除去させ、高
沸点溶剤を揮発除去した厚膜パターン形成層上にレジス
トパターン17を形成し、レジストパターンの開口部の
厚膜パターン形成層をサンドブラスト加工により除去
し、厚膜パターン形成層上のレジストパターンを除去
し、焼成により厚膜パターン形成層を焼結し、厚膜パタ
ーン18を得る。
厚膜パターン形成方法の歩留りを向上させ、表面平滑性
に優れ、膜厚が均一で分布精度の良好で形状性に優れる
厚膜パターンを得る。 【解決手段】 ベースフイルム上にガラスフリットから
なる無機成分、熱可塑性樹脂、及び150℃〜400℃
の沸点を有する高沸点溶剤とからなる厚膜パターン形成
層12を有する転写シートから、厚膜パターン形成層を
基板上に転写した後ベースフイルムを剥離し、転写され
た厚膜パターン形成層の高沸点溶剤を揮発除去させ、高
沸点溶剤を揮発除去した厚膜パターン形成層上にレジス
トパターン17を形成し、レジストパターンの開口部の
厚膜パターン形成層をサンドブラスト加工により除去
し、厚膜パターン形成層上のレジストパターンを除去
し、焼成により厚膜パターン形成層を焼結し、厚膜パタ
ーン18を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下、PDP)、フィールドエミッション
ディスプレイ(FED)、液晶表示装置(LCD)、蛍
光表示装置、混成集積回路等の製造過程において基板上
に厚膜パターンを形成する方法に係り、特にPDPの障
壁層、電極層、誘電体層等の形成に適した厚膜パターン
形成方法に関する。
レイパネル(以下、PDP)、フィールドエミッション
ディスプレイ(FED)、液晶表示装置(LCD)、蛍
光表示装置、混成集積回路等の製造過程において基板上
に厚膜パターンを形成する方法に係り、特にPDPの障
壁層、電極層、誘電体層等の形成に適した厚膜パターン
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の厚膜パターン形成方法と
しては、ガラスやセラミックス等の基板上に導体或いは
絶縁体用のペーストをスクリーン印刷によりパターン状
に塗布した後、焼成工程を経て基板に密着した厚膜パタ
ーンを形成する方法が知られている。この方法で例えば
線幅100μm、高さ100μmの細線を形成するには
重ね刷りを複数回繰り返すして行われている。
しては、ガラスやセラミックス等の基板上に導体或いは
絶縁体用のペーストをスクリーン印刷によりパターン状
に塗布した後、焼成工程を経て基板に密着した厚膜パタ
ーンを形成する方法が知られている。この方法で例えば
線幅100μm、高さ100μmの細線を形成するには
重ね刷りを複数回繰り返すして行われている。
【0003】しかしながら、スクリーン印刷による多数
回のパターン印刷で厚膜パターンを形成する方法は、第
1に、印刷に使用するスクリーンの伸縮が不可避であ
り、実際には各種パターンを重ねて形成する場合が殆ど
であるので、他のパターンとの位置ずれが発生しやすい
こと、第2に、版にスクリーンを使用しているため、パ
ターンの歪みが発生しやすく微細パターン化が困難であ
る、第3に、パターン形成材料がスクリーン版への裏回
りを起こすため、毎回拭き取りが必要であり、自動化が
困難である、第4に、スクリーン印刷法により形成可能
であるパターン寸法は、幅100μm程度が限界であ
り、また形状も半値幅と底部幅との比(半値幅/底部
幅、半値幅とはパターン形成層の高さの1/2の位置に
おけるパターン形成層の幅をいう)が0.5程度であ
り、例えば、乾燥状態で150〜200μm程度の厚さ
に塗布する必要があるPDPにおける障壁層の場合、底
面積も大きくしなければならず、精細なパターンが形成
できず、また、1度に形成することはできないため、順
次位置合わせをしつつ積層することが行なわれている
が、その位置精度を高めることは困難であるという問題
がある。また、スクリーン印刷では、印刷版の歪みのた
めピッチ精度に限界があり、パネルの大型化にも問題が
あり、また、ペーストの持つ流動性のためにすそが広が
ってしまい高アスペクト比の厚膜パターンが形成できな
く、さらに、開放系であるがために異物の混入防止等の
条件管理が難しく、作製にあたっても多大な時間を要す
るのが現状である。
回のパターン印刷で厚膜パターンを形成する方法は、第
1に、印刷に使用するスクリーンの伸縮が不可避であ
り、実際には各種パターンを重ねて形成する場合が殆ど
であるので、他のパターンとの位置ずれが発生しやすい
こと、第2に、版にスクリーンを使用しているため、パ
ターンの歪みが発生しやすく微細パターン化が困難であ
る、第3に、パターン形成材料がスクリーン版への裏回
りを起こすため、毎回拭き取りが必要であり、自動化が
困難である、第4に、スクリーン印刷法により形成可能
であるパターン寸法は、幅100μm程度が限界であ
り、また形状も半値幅と底部幅との比(半値幅/底部
幅、半値幅とはパターン形成層の高さの1/2の位置に
おけるパターン形成層の幅をいう)が0.5程度であ
り、例えば、乾燥状態で150〜200μm程度の厚さ
に塗布する必要があるPDPにおける障壁層の場合、底
面積も大きくしなければならず、精細なパターンが形成
できず、また、1度に形成することはできないため、順
次位置合わせをしつつ積層することが行なわれている
が、その位置精度を高めることは困難であるという問題
がある。また、スクリーン印刷では、印刷版の歪みのた
めピッチ精度に限界があり、パネルの大型化にも問題が
あり、また、ペーストの持つ流動性のためにすそが広が
ってしまい高アスペクト比の厚膜パターンが形成できな
く、さらに、開放系であるがために異物の混入防止等の
条件管理が難しく、作製にあたっても多大な時間を要す
るのが現状である。
【0004】また、他の方法としては、基板上にスクリ
ーン印刷の多数回ベタ印刷でパターン形成層を形成した
後、そのパターン形成層上に感光性レジストでサンドブ
ラスト用マスクを形成し、次いで研磨材を噴射してパタ
ーン形成層のパターニングを行う、所謂サンドブラスト
法が知られている(電子材料、1983年、No.1
1、p138)。このサブトラクティブ加工法を用いれ
ば、壁面が垂直に切り立ち、幅が狭く高さの高い望まし
い形状に障壁層を加工することが可能である。また、レ
ジストのパターニングにフォトリソグラフィー法を採用
することによりパターン精度を高くでき、パネルの大型
化にも適用できる。
ーン印刷の多数回ベタ印刷でパターン形成層を形成した
後、そのパターン形成層上に感光性レジストでサンドブ
ラスト用マスクを形成し、次いで研磨材を噴射してパタ
ーン形成層のパターニングを行う、所謂サンドブラスト
法が知られている(電子材料、1983年、No.1
1、p138)。このサブトラクティブ加工法を用いれ
ば、壁面が垂直に切り立ち、幅が狭く高さの高い望まし
い形状に障壁層を加工することが可能である。また、レ
ジストのパターニングにフォトリソグラフィー法を採用
することによりパターン精度を高くでき、パネルの大型
化にも適用できる。
【0005】最近、ガラスペーストをベースフイルム上
に設けた転写シートを使用した障壁層の形成方法が提案
されている(特開平8−273536号公報)。この方
法は、ガラスペースト層を設けた転写シートを使用する
方法であり、PDPパネルの障壁作製工程を簡素化しう
る点で有効な方法であるが、障壁形成層における揮発性
物質は、第2工程である転写された障壁形成層の上面に
レジストパターンを形成した後除去するものであり、そ
のため、揮発性物質のブリードによりレジストパターン
が剥離しやすくなり、形成される厚膜パターンの形状に
問題が生じる場合があることが判明した。
に設けた転写シートを使用した障壁層の形成方法が提案
されている(特開平8−273536号公報)。この方
法は、ガラスペースト層を設けた転写シートを使用する
方法であり、PDPパネルの障壁作製工程を簡素化しう
る点で有効な方法であるが、障壁形成層における揮発性
物質は、第2工程である転写された障壁形成層の上面に
レジストパターンを形成した後除去するものであり、そ
のため、揮発性物質のブリードによりレジストパターン
が剥離しやすくなり、形成される厚膜パターンの形状に
問題が生じる場合があることが判明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記のサンドブラスト加工法を使用した厚膜パター
ン形成方法の改良に係るものであり、形成される厚膜パ
ターンの形状性に優れた厚膜パターン形成方法の提供に
ある。
は、上記のサンドブラスト加工法を使用した厚膜パター
ン形成方法の改良に係るものであり、形成される厚膜パ
ターンの形状性に優れた厚膜パターン形成方法の提供に
ある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、転写シート
を曲げたり、巻取る際に、厚膜パターン形成層が剥離し
たり、割れたりすることがない厚膜パターン形成方法を
提供することにある。
を曲げたり、巻取る際に、厚膜パターン形成層が剥離し
たり、割れたりすることがない厚膜パターン形成方法を
提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、作製時間を短縮で
き、歩留りを向上させることができると共に、表面平滑
性に優れ、かつ膜厚が均一で分布精度の良好な障壁層の
形成を可能とする厚膜パターン形成方法の提供にある。
き、歩留りを向上させることができると共に、表面平滑
性に優れ、かつ膜厚が均一で分布精度の良好な障壁層の
形成を可能とする厚膜パターン形成方法の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の厚膜パターン形
成方法は、 (1) ベースフイルム上に少なくともガ
ラスフリットを有する無機成分、熱可塑性樹脂、及び1
50℃〜400℃の沸点を有する高沸点溶剤とからなる
厚膜パターン形成層を有する転写シートから、その厚膜
パターン形成層を基板上に転写した後、ベースフイルム
を剥離する第1工程、(2) 転写された厚膜パターン
形成層における前記高沸点溶剤を揮発除去させる第2工
程、(3) 高沸点溶剤を揮発除去した厚膜パターン形
成層上にレジストパターンを形成する第3工程、(4)
該レジストパターンの開口部の厚膜パターン形成層を
サンドブラスト加工により除去する第4工程、(5)
厚膜パターン形成層上のレジストパターンを除去する第
5工程、(6) 焼成により障壁形成層を焼結する第6
工程とからなることを特徴とする。
成方法は、 (1) ベースフイルム上に少なくともガ
ラスフリットを有する無機成分、熱可塑性樹脂、及び1
50℃〜400℃の沸点を有する高沸点溶剤とからなる
厚膜パターン形成層を有する転写シートから、その厚膜
パターン形成層を基板上に転写した後、ベースフイルム
を剥離する第1工程、(2) 転写された厚膜パターン
形成層における前記高沸点溶剤を揮発除去させる第2工
程、(3) 高沸点溶剤を揮発除去した厚膜パターン形
成層上にレジストパターンを形成する第3工程、(4)
該レジストパターンの開口部の厚膜パターン形成層を
サンドブラスト加工により除去する第4工程、(5)
厚膜パターン形成層上のレジストパターンを除去する第
5工程、(6) 焼成により障壁形成層を焼結する第6
工程とからなることを特徴とする。
【0010】また、上記のベースフイルム上に設けられ
た厚膜パターン形成層が無機成分100重量部に対して
熱可塑性樹脂を3重量部〜30重量部の割合で含有する
と共に、高沸点溶剤を2重量部〜30重量部の割合で含
有することを特徴とする。
た厚膜パターン形成層が無機成分100重量部に対して
熱可塑性樹脂を3重量部〜30重量部の割合で含有する
と共に、高沸点溶剤を2重量部〜30重量部の割合で含
有することを特徴とする。
【0011】また、上記の厚膜パターンがプラズマディ
スプレイパネルにおける障壁形成層、電極形成層である
ことを特徴とする。
スプレイパネルにおける障壁形成層、電極形成層である
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、厚膜パターン形成方法とし
て、PDPを例に挙げて説明する。AC型PDPは、例
えば、図3に示すように、2枚のガラス基板1、2が互
いに平行に且つ対向して配設されており、両者は背面板
となるガラス基板2上に互いに平行に設けられたセル障
壁3により一定の間隔に保持されている。前面板となる
ガラス基板1の背面側には、放電維持電極である透明電
極4とバス電極である金属電極5とで構成される複合電
極が互いに平行に形成され、これを覆って、誘電体層6
が形成されており、さらにその上に保護層(MgO層)
が形成されている。また、背面板となるガラス基板2の
前面側には介して前記複合電極と直交するようにセル障
壁3の間に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成
されており、さらにセル障壁3の壁面とセル底面を覆う
ようにして蛍光面9が設けられている。また、図4に示
すように下地層10を背面板となるガラス基板2に形成
した後、アドレス電極8、誘電体層6′、セル障壁3、
蛍光体面9を順次設けた構造とする場合もある。
て、PDPを例に挙げて説明する。AC型PDPは、例
えば、図3に示すように、2枚のガラス基板1、2が互
いに平行に且つ対向して配設されており、両者は背面板
となるガラス基板2上に互いに平行に設けられたセル障
壁3により一定の間隔に保持されている。前面板となる
ガラス基板1の背面側には、放電維持電極である透明電
極4とバス電極である金属電極5とで構成される複合電
極が互いに平行に形成され、これを覆って、誘電体層6
が形成されており、さらにその上に保護層(MgO層)
が形成されている。また、背面板となるガラス基板2の
前面側には介して前記複合電極と直交するようにセル障
壁3の間に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成
されており、さらにセル障壁3の壁面とセル底面を覆う
ようにして蛍光面9が設けられている。また、図4に示
すように下地層10を背面板となるガラス基板2に形成
した後、アドレス電極8、誘電体層6′、セル障壁3、
蛍光体面9を順次設けた構造とする場合もある。
【0013】このAC型PDPは面放電型であって、前
面板上の複合電極間に交流電圧を印加し、空間に漏れた
電界で放電させる構造である。この場合、交流をかけて
いるために電界の向きは周波数に対応して変化する。そ
して、この放電により生じる紫外線により蛍光体9を発
光させ、前面板を透過する光を観察者が視認できるもの
である。なお、DC型PDPにあっては、電極は誘電体
層で被覆されていない構造を有する点で相違するが、そ
の放電現象は同一である。
面板上の複合電極間に交流電圧を印加し、空間に漏れた
電界で放電させる構造である。この場合、交流をかけて
いるために電界の向きは周波数に対応して変化する。そ
して、この放電により生じる紫外線により蛍光体9を発
光させ、前面板を透過する光を観察者が視認できるもの
である。なお、DC型PDPにあっては、電極は誘電体
層で被覆されていない構造を有する点で相違するが、そ
の放電現象は同一である。
【0014】図1、図2は、本発明に係る厚膜パターン
形成方法の連続した工程図であって、厚膜パターンとし
てPDPの障壁層形成方法を例として示すものであり、
図中、Sは障壁形成層形成用転写シート、11はベース
フイルム、12は障壁形成層、13は電極、14はガラ
ス基板、15はフォトレジスト、16はパターンマス
ク、17はレジストパターン、18は障壁、19は誘電
体層である。
形成方法の連続した工程図であって、厚膜パターンとし
てPDPの障壁層形成方法を例として示すものであり、
図中、Sは障壁形成層形成用転写シート、11はベース
フイルム、12は障壁形成層、13は電極、14はガラ
ス基板、15はフォトレジスト、16はパターンマス
ク、17はレジストパターン、18は障壁、19は誘電
体層である。
【0015】図1(a)に示す転写シートSについて説
明する。転写シートSにおけるベースフイルム11は、
形成用塗液における溶剤に侵されず、また、溶剤の乾燥
工程、転写工程での加熱処理により収縮延伸しないこと
が必要であり、好ましくは、ポリエチレンテレフタレー
ト、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリサル
ホン、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコ
ール、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリイ
ミド、アイオノマー等の各フイルム、シート、更にアル
ミニウム、銅等の金属箔が例示される。膜厚は12μm
〜400μm、好ましくは25μm〜200μmのもの
である。
明する。転写シートSにおけるベースフイルム11は、
形成用塗液における溶剤に侵されず、また、溶剤の乾燥
工程、転写工程での加熱処理により収縮延伸しないこと
が必要であり、好ましくは、ポリエチレンテレフタレー
ト、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリサル
ホン、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコ
ール、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリイ
ミド、アイオノマー等の各フイルム、シート、更にアル
ミニウム、銅等の金属箔が例示される。膜厚は12μm
〜400μm、好ましくは25μm〜200μmのもの
である。
【0016】次に、障壁形成層12は、少なくともガラ
スフリットを有する無機成分と熱可塑性樹脂とからな
る。ガラスフリットとしては、その軟化点が350℃〜
650℃で、熱膨張係数α300 が60×10-7/℃〜1
00×10-7/℃のものが挙げられる。ガラスフリット
の軟化点が650℃を越えると焼成温度を高くする必要
があり、その積層対象によっては熱変形したりするので
好ましくない。350℃より低いと熱可塑性樹脂等が分
解、揮発する前にガラスフリットが融着し、層中に空隙
等の発生が生じたり、また、蛍光体焼成時や封着時に形
成したリブ(障壁)が流れるため好ましくない。また、
熱膨張係数が60×10-7/℃〜100×10-7/℃の
範囲外であると、PDPの場合、ガラス基板の熱膨張係
数との差が大きく、歪み等を生じるので好ましくない。
スフリットを有する無機成分と熱可塑性樹脂とからな
る。ガラスフリットとしては、その軟化点が350℃〜
650℃で、熱膨張係数α300 が60×10-7/℃〜1
00×10-7/℃のものが挙げられる。ガラスフリット
の軟化点が650℃を越えると焼成温度を高くする必要
があり、その積層対象によっては熱変形したりするので
好ましくない。350℃より低いと熱可塑性樹脂等が分
解、揮発する前にガラスフリットが融着し、層中に空隙
等の発生が生じたり、また、蛍光体焼成時や封着時に形
成したリブ(障壁)が流れるため好ましくない。また、
熱膨張係数が60×10-7/℃〜100×10-7/℃の
範囲外であると、PDPの場合、ガラス基板の熱膨張係
数との差が大きく、歪み等を生じるので好ましくない。
【0017】また、無機成分として、ガラスフリットの
他に無機粉体、無機顔料をそれぞれ2種以上を混合して
使用してもよい。無機粉体は、骨材であって、焼成に際
しての流延防止、緻密性向上を目的とするものであり、
例えば酸化アルミニウム、酸化硼素、シリカ、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロン
チウム、酸化バリウム、炭酸カルシウム等の各無機粉体
が利用でき、平均粒径0.1μm〜20μmのものが例
示される。無機粉体の使用割合は、ガラスフリット10
0重量部に対して無機粉体0重量部〜30重量部とする
とよい。
他に無機粉体、無機顔料をそれぞれ2種以上を混合して
使用してもよい。無機粉体は、骨材であって、焼成に際
しての流延防止、緻密性向上を目的とするものであり、
例えば酸化アルミニウム、酸化硼素、シリカ、酸化チタ
ン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロン
チウム、酸化バリウム、炭酸カルシウム等の各無機粉体
が利用でき、平均粒径0.1μm〜20μmのものが例
示される。無機粉体の使用割合は、ガラスフリット10
0重量部に対して無機粉体0重量部〜30重量部とする
とよい。
【0018】また、無機顔料としては、PDPの外光反
射を低減し、実用上のコントラストを向上させるために
必要に応じて添加されるものであり、暗色にする場合に
は、耐火性の黒色顔料として、Co−Cr−Fe、Co
−Mn−Fe、Co−Fe−Mn−Al、Co−Ni−
Cr−Fe、Co−Ni−Mn−Cr−Fe、Co−N
i−Al−Cr−Fe、Co−Mn−Al−Cr−Fe
−Si等が挙げられる。また、耐火性の白色顔料として
は、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、炭酸カル
シウム等が挙げられる。
射を低減し、実用上のコントラストを向上させるために
必要に応じて添加されるものであり、暗色にする場合に
は、耐火性の黒色顔料として、Co−Cr−Fe、Co
−Mn−Fe、Co−Fe−Mn−Al、Co−Ni−
Cr−Fe、Co−Ni−Mn−Cr−Fe、Co−N
i−Al−Cr−Fe、Co−Mn−Al−Cr−Fe
−Si等が挙げられる。また、耐火性の白色顔料として
は、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、炭酸カル
シウム等が挙げられる。
【0019】次に、熱可塑性樹脂は、無機成分のバイン
ダーとして、また、転写性の向上を目的として含有させ
るものであり、例えばメチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、
tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリ
レート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタク
リレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタク
リレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ヒドロキプロピルアクリレー
ト、ヒドロキプロピルメタクリレート、スチレン、α−
メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン等の1種
以上からなるポリマーまたはコポリマー、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体等が挙げられる。
ダーとして、また、転写性の向上を目的として含有させ
るものであり、例えばメチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、
tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリ
レート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタク
リレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタク
リレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ヒドロキプロピルアクリレー
ト、ヒドロキプロピルメタクリレート、スチレン、α−
メチルスチレン、N−ビニル−2−ピロリドン等の1種
以上からなるポリマーまたはコポリマー、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体等が挙げられる。
【0020】特に、メチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、
tert−ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キプロピルアクリレート、ヒドロキプロピルメタクリレ
ート等の1種以上からなるポリマーまたはコポリマー、
エチルセルロースが好ましい。
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブ
チルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブ
チルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、
tert−ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルア
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロ
キプロピルアクリレート、ヒドロキプロピルメタクリレ
ート等の1種以上からなるポリマーまたはコポリマー、
エチルセルロースが好ましい。
【0021】無機成分と熱可塑性樹脂との使用割合は、
無機成分100重量部に対して熱可塑性樹脂3重量部〜
50重量部、好ましくは3重量部〜15重量部の割合で
ある。障壁形成層において、熱可塑性樹脂が3重量部よ
り少ないと、障壁形成層の保持性が低く、特に、巻き取
った状態での保存性、取り扱い性に問題を生じ、また、
転写シートを適宜形状に切断(スリット)する場合に、
無機成分がゴミとなって、PDP作製に支障となるとい
う問題が発生する。また、50重量部より多いと、後述
するようにサンドブラスト加工においてサンドブラスト
性が低下し、作業効率が悪くなり、また、厚膜パターン
を焼成してもカーボンが残り、品質が低下するので好ま
しくない。
無機成分100重量部に対して熱可塑性樹脂3重量部〜
50重量部、好ましくは3重量部〜15重量部の割合で
ある。障壁形成層において、熱可塑性樹脂が3重量部よ
り少ないと、障壁形成層の保持性が低く、特に、巻き取
った状態での保存性、取り扱い性に問題を生じ、また、
転写シートを適宜形状に切断(スリット)する場合に、
無機成分がゴミとなって、PDP作製に支障となるとい
う問題が発生する。また、50重量部より多いと、後述
するようにサンドブラスト加工においてサンドブラスト
性が低下し、作業効率が悪くなり、また、厚膜パターン
を焼成してもカーボンが残り、品質が低下するので好ま
しくない。
【0022】次に、高沸点溶剤について説明する。高沸
点溶剤は、沸点(1気圧)が150℃〜400℃の範囲
にあるものであり、障壁形成層の転写性を向上させるこ
とを目的として添加されるが、耐サンドブラスト性を有
するために、サンドブラスト工程の前に除去されるもの
である。沸点が150℃より低いと転写性を良好なもの
とできず、また、400℃を越えると、揮発除去させる
のに時間がかかり、効率的ではない。
点溶剤は、沸点(1気圧)が150℃〜400℃の範囲
にあるものであり、障壁形成層の転写性を向上させるこ
とを目的として添加されるが、耐サンドブラスト性を有
するために、サンドブラスト工程の前に除去されるもの
である。沸点が150℃より低いと転写性を良好なもの
とできず、また、400℃を越えると、揮発除去させる
のに時間がかかり、効率的ではない。
【0023】高沸点溶剤としては、例えばジエチレング
リコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコー
ルモノアルキルエーテルアセテート類、ジプロピレング
リコールモノアルキルエーテル類、ジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルアセテート類、α−若しくは
β−テルピオネール等のテルペン類、ジメチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート
等のノルマルアルキルフタレート類、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ジイソノニルフタレート、エチルフ
タルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコ
レート等のフタル酸エステル類、トリ−2−エチルヘキ
シルトリメリテート、トリ−n−アルキルトリメリテー
ト、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデシルト
リメリテート等のトリメリット酸エステル、ジメチルア
ジペート、ジブチルアジペート、ジー2−エチルヘキシ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチルジグ
リコールアジペート、ジー2−エチルヘキシルアゼテー
ト、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート、ジー2
−エチルヘキシルセバケート、ジー2−エチルヘキシル
マレート、アセチル−トリ−(2−エチルヘキシル)シ
トレート、アセチル−トリ−n−ブチルシトレート、ア
セチルトリブチルシトレート等の脂肪族二塩基酸エステ
ル類、ポリエチレングリコールベンゾエート、トリエチ
レングリコール−ジ−(2−エチルヘキソエート)、ポ
リグリコールエーテル等のグリコール誘導体、グリセロ
ールトリアセテート、グリセロールジアセチルモノラウ
レート等のグリセリン誘導体、セバシン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、フタル酸などからなるポリエステル
系、分子量300〜3,000の低分子量ポリエーテ
ル、同低分子量ポリ−α−スチレン、同低分子量ポリス
チレン、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニル
ホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、2
−エチルヘキシルジフェニルホスフェート等の正リン酸
エステル類、メチルアセチルリシノレート等のリシノー
ル酸エステル類、ポリ−1,3−ブタンジオールアジペ
ート、エポキシ化大豆油等のポリエステル・エポキシ化
エステル類、グリセリントリアセテート、2−エチルヘ
キシルアセテート等の酢酸エステル類が例示される。
リコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコー
ルモノアルキルエーテルアセテート類、ジプロピレング
リコールモノアルキルエーテル類、ジプロピレングリコ
ールモノアルキルエーテルアセテート類、α−若しくは
β−テルピオネール等のテルペン類、ジメチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート
等のノルマルアルキルフタレート類、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート、ジイソノニルフタレート、エチルフ
タルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコ
レート等のフタル酸エステル類、トリ−2−エチルヘキ
シルトリメリテート、トリ−n−アルキルトリメリテー
ト、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデシルト
リメリテート等のトリメリット酸エステル、ジメチルア
ジペート、ジブチルアジペート、ジー2−エチルヘキシ
ルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチルジグ
リコールアジペート、ジー2−エチルヘキシルアゼテー
ト、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート、ジー2
−エチルヘキシルセバケート、ジー2−エチルヘキシル
マレート、アセチル−トリ−(2−エチルヘキシル)シ
トレート、アセチル−トリ−n−ブチルシトレート、ア
セチルトリブチルシトレート等の脂肪族二塩基酸エステ
ル類、ポリエチレングリコールベンゾエート、トリエチ
レングリコール−ジ−(2−エチルヘキソエート)、ポ
リグリコールエーテル等のグリコール誘導体、グリセロ
ールトリアセテート、グリセロールジアセチルモノラウ
レート等のグリセリン誘導体、セバシン酸、アジピン
酸、アゼライン酸、フタル酸などからなるポリエステル
系、分子量300〜3,000の低分子量ポリエーテ
ル、同低分子量ポリ−α−スチレン、同低分子量ポリス
チレン、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニル
ホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、2
−エチルヘキシルジフェニルホスフェート等の正リン酸
エステル類、メチルアセチルリシノレート等のリシノー
ル酸エステル類、ポリ−1,3−ブタンジオールアジペ
ート、エポキシ化大豆油等のポリエステル・エポキシ化
エステル類、グリセリントリアセテート、2−エチルヘ
キシルアセテート等の酢酸エステル類が例示される。
【0024】高沸点溶剤は、無機成分100重量部に対
して、2重量部〜30重量部、好ましくは2重量部〜2
5重量部とするとよい。2重量部より少ないと転写性が
悪化し、また、25重量部より多いと揮発除去に際して
時間がかかり、作業性が悪化する。
して、2重量部〜30重量部、好ましくは2重量部〜2
5重量部とするとよい。2重量部より少ないと転写性が
悪化し、また、25重量部より多いと揮発除去に際して
時間がかかり、作業性が悪化する。
【0025】また、障壁形成層には、必要に応じて分散
剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離剤、レベリング剤等が添
加される。
剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離剤、レベリング剤等が添
加される。
【0026】分散剤、沈降防止剤としては、障壁形成層
形成用塗液において無機成分の分散性、沈降防止性の向
上を目的とするものであり、例えば燐酸エステル系、シ
リコーン系、ひまし油エステル系、各種界面滑性剤等が
例示され、消泡剤としては、例えばシリコーン系、アク
リル系、各種界面滑性剤等が例示され、剥離剤として
は、例えばシリコーン系、フッ素油系、パラフィン系、
脂肪酸系、脂肪酸エステル系、ひまし油系、ワックス
系、コンパウンドタイプが例示され、レベリング剤とし
ては、例えばフッ素系、シリコーン系、各種界面滑性剤
等が例示される。
形成用塗液において無機成分の分散性、沈降防止性の向
上を目的とするものであり、例えば燐酸エステル系、シ
リコーン系、ひまし油エステル系、各種界面滑性剤等が
例示され、消泡剤としては、例えばシリコーン系、アク
リル系、各種界面滑性剤等が例示され、剥離剤として
は、例えばシリコーン系、フッ素油系、パラフィン系、
脂肪酸系、脂肪酸エステル系、ひまし油系、ワックス
系、コンパウンドタイプが例示され、レベリング剤とし
ては、例えばフッ素系、シリコーン系、各種界面滑性剤
等が例示される。
【0027】上記の障壁形成層形成材料は、好ましくは
50℃〜150℃の沸点範囲を有するメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケ
トン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン等のアノ
ン類、塩化メチレン、3−メトキシブチルアセテート、
エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレン
グリコールジアルキルエーテル類等の低沸点溶剤に溶
解、または分散させ、ベースフイルム上にダイコート、
ブレードコート、コンマコート、ロールコート、グラビ
アコート法により塗布される。低沸点溶剤は、転写シー
トを形成する際のコーティング適性を調整するために添
加されるものであり、ベースフイルム上に障壁形成層を
塗布後、乾燥除去される。
50℃〜150℃の沸点範囲を有するメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケ
トン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン等のアノ
ン類、塩化メチレン、3−メトキシブチルアセテート、
エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレン
グリコールジアルキルエーテル類等の低沸点溶剤に溶
解、または分散させ、ベースフイルム上にダイコート、
ブレードコート、コンマコート、ロールコート、グラビ
アコート法により塗布される。低沸点溶剤は、転写シー
トを形成する際のコーティング適性を調整するために添
加されるものであり、ベースフイルム上に障壁形成層を
塗布後、乾燥除去される。
【0028】障壁形成層形成材料は、塗布された後、高
沸点溶剤は残存させ、低沸点溶剤のみを除去する加熱条
件で乾燥させて低沸点溶剤を除去し、所定の膜厚とされ
る。一回の塗布で所定の膜厚を得ることが困難な場合に
は複数回の塗布と乾燥を繰り返して行なうことも可能で
ある。
沸点溶剤は残存させ、低沸点溶剤のみを除去する加熱条
件で乾燥させて低沸点溶剤を除去し、所定の膜厚とされ
る。一回の塗布で所定の膜厚を得ることが困難な場合に
は複数回の塗布と乾燥を繰り返して行なうことも可能で
ある。
【0029】なお、障壁形成層上には、保護フイルムが
貼着されておくとよい。保護フイルムは、インキ層の表
面に防傷、ゴミ混入防止、ブロッキング防止等を目的と
して、必要に応じて貼合されるもので、例えばポリエチ
レンテレフタレートフイルム、1,4−ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレ
ンナフタレートフイルム、ポリフェニレンサルファイド
フイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリサルホンフイルム、アラミドフイルム、ポリ
カーボネートフイルム、ポリビニルアルコールフイル
ム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体フ
イルム、ポリエチレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイル
ム、ナイロンフイルム、ポリイミドフイルム、アイオノ
マーフイルム等で、積層面がシリコーン処理、アクリル
メラミン処理、ワックス処理等により剥離処理された、
膜厚1μm〜400μm、好ましくは4.5μm〜20
0μmのものである。
貼着されておくとよい。保護フイルムは、インキ層の表
面に防傷、ゴミ混入防止、ブロッキング防止等を目的と
して、必要に応じて貼合されるもので、例えばポリエチ
レンテレフタレートフイルム、1,4−ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレ
ンナフタレートフイルム、ポリフェニレンサルファイド
フイルム、ポリスチレンフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリサルホンフイルム、アラミドフイルム、ポリ
カーボネートフイルム、ポリビニルアルコールフイル
ム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体フ
イルム、ポリエチレンフイルム、ポリ塩化ビニルフイル
ム、ナイロンフイルム、ポリイミドフイルム、アイオノ
マーフイルム等で、積層面がシリコーン処理、アクリル
メラミン処理、ワックス処理等により剥離処理された、
膜厚1μm〜400μm、好ましくは4.5μm〜20
0μmのものである。
【0030】また、障壁形成層を剥離層を介してベース
フイルム上に積層したものとすると、より転写性に優れ
るものとできる。剥離層としては、ポリエチレンワック
ス、アミドワックス、テフロンパウダー、シリコーンワ
ックス、カルナバワックス、アクリルワックス、パラフ
ィンワックス等のワックス類、フッ素系樹脂、メラミン
系樹脂、ポリオレフィン樹脂、電離放射線硬化型の多官
能アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アミノ変性、エポキシ変性、OH変性、COOH変
性、触媒硬化型、光硬化型、熱硬化型のシリコーンオイ
ル、またはシリコーン樹脂が例示される。
フイルム上に積層したものとすると、より転写性に優れ
るものとできる。剥離層としては、ポリエチレンワック
ス、アミドワックス、テフロンパウダー、シリコーンワ
ックス、カルナバワックス、アクリルワックス、パラフ
ィンワックス等のワックス類、フッ素系樹脂、メラミン
系樹脂、ポリオレフィン樹脂、電離放射線硬化型の多官
能アクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、アミノ変性、エポキシ変性、OH変性、COOH変
性、触媒硬化型、光硬化型、熱硬化型のシリコーンオイ
ル、またはシリコーン樹脂が例示される。
【0031】更に、障壁形成層の転写性を向上させるた
めに、接着層を転写シートの障壁形成層上に設けてもよ
い。接着剤層としては、焼成工程で低温燃焼し、炭化物
を残存させにくいものが好適に使用され、具体的には障
壁形成層を構成する高沸点溶剤を添加した熱可塑性樹脂
溶液を塗布形成したもの、また、粘着剤を塗布形成した
ものが挙げられる。これらの接着剤は、加熱により軟化
し、障壁形成層をガラス基板や誘電体層上に容易に接着
させることができ、乾燥後膜厚0.1μm〜5μmに塗
布形成されるとよい。
めに、接着層を転写シートの障壁形成層上に設けてもよ
い。接着剤層としては、焼成工程で低温燃焼し、炭化物
を残存させにくいものが好適に使用され、具体的には障
壁形成層を構成する高沸点溶剤を添加した熱可塑性樹脂
溶液を塗布形成したもの、また、粘着剤を塗布形成した
ものが挙げられる。これらの接着剤は、加熱により軟化
し、障壁形成層をガラス基板や誘電体層上に容易に接着
させることができ、乾燥後膜厚0.1μm〜5μmに塗
布形成されるとよい。
【0032】次に、PDPパネルの障壁形成方法におけ
る第1工程を、図1(b)〜(d)により説明する。図
1(b)は、ガラス基板上に下地層(図示せず)、電極
13、誘電体層19を順次積層した基板の状態を図示す
るものであり、図1(a)に示す転写シートSと図1
(c)に示すように、重ね合わせ、熱ロール、熱プレ
ス、レーザー、サーマルヘッド等を使用し、障壁形成層
を加熱転写させる。転写シートにおける障壁形成層を直
接加熱圧着させることが可能であるが、図1(b)に示
す基板上に、転写シートの項で記載した接着剤層を設け
てもよいものである。
る第1工程を、図1(b)〜(d)により説明する。図
1(b)は、ガラス基板上に下地層(図示せず)、電極
13、誘電体層19を順次積層した基板の状態を図示す
るものであり、図1(a)に示す転写シートSと図1
(c)に示すように、重ね合わせ、熱ロール、熱プレ
ス、レーザー、サーマルヘッド等を使用し、障壁形成層
を加熱転写させる。転写シートにおける障壁形成層を直
接加熱圧着させることが可能であるが、図1(b)に示
す基板上に、転写シートの項で記載した接着剤層を設け
てもよいものである。
【0033】次に、図1(d)に示すように、ベースフ
イルムが剥離された後、第2工程として、障壁形成層に
残存させた高沸点溶剤を除去する。高沸点溶剤を除去す
るには、150℃〜350℃に障壁形成層を保持させ
る。この第2工程は、障壁形成層からのブリードによる
レジストパターンの剥離等を防止することを目的とする
ものである。なお、この際、熱可塑性樹脂の一部が分解
しても構わない。
イルムが剥離された後、第2工程として、障壁形成層に
残存させた高沸点溶剤を除去する。高沸点溶剤を除去す
るには、150℃〜350℃に障壁形成層を保持させ
る。この第2工程は、障壁形成層からのブリードによる
レジストパターンの剥離等を防止することを目的とする
ものである。なお、この際、熱可塑性樹脂の一部が分解
しても構わない。
【0034】第3工程は、高沸点溶剤を揮発除去した障
壁形成層上にレジストパターンを形成する工程であり、
図1(e)、図2(a)(b)により説明する。障壁形
成層上にレジストパターンを形成するには、スクリーン
印刷により直接パターニングすることも可能であるが、
大面積で高精細な加工を行なう場合には、液状またはド
ライフィルム状のフォトレジストを使用しフォトリソグ
ラフィー法で形成するのが好ましい。フォトレジスト層
15のパターニングは、図2(a)に示すように、例え
ばライン状マスクパターン16を介し、紫外線、電子線
等の照射(矢印)により露光を行なう。次いで、図2
(b)に示すように未露光部のフォトレジスト層を弱ア
ルカリ等により現像除去しパターニングされる。第4工
程は、図2(c)に示すようにレジストパターンをマス
クとして障壁形成層をサンドブラスト加工する工程であ
る。なお、矢印はサンドブラストを示す。第5工程は、
図2(d)に示すように、障壁形成層上のレジストパタ
ーンをアルカリ性液で剥離する工程である。レジストパ
ターン17を除去した後には、障壁形成層12は焼成さ
れるが、焼成により溶融したガラスフリットにより無機
粉体が緻密に結合したPDPにおける障壁層18とされ
る。
壁形成層上にレジストパターンを形成する工程であり、
図1(e)、図2(a)(b)により説明する。障壁形
成層上にレジストパターンを形成するには、スクリーン
印刷により直接パターニングすることも可能であるが、
大面積で高精細な加工を行なう場合には、液状またはド
ライフィルム状のフォトレジストを使用しフォトリソグ
ラフィー法で形成するのが好ましい。フォトレジスト層
15のパターニングは、図2(a)に示すように、例え
ばライン状マスクパターン16を介し、紫外線、電子線
等の照射(矢印)により露光を行なう。次いで、図2
(b)に示すように未露光部のフォトレジスト層を弱ア
ルカリ等により現像除去しパターニングされる。第4工
程は、図2(c)に示すようにレジストパターンをマス
クとして障壁形成層をサンドブラスト加工する工程であ
る。なお、矢印はサンドブラストを示す。第5工程は、
図2(d)に示すように、障壁形成層上のレジストパタ
ーンをアルカリ性液で剥離する工程である。レジストパ
ターン17を除去した後には、障壁形成層12は焼成さ
れるが、焼成により溶融したガラスフリットにより無機
粉体が緻密に結合したPDPにおける障壁層18とされ
る。
【0035】上述した方法においては、基板として、ガ
ラス基板上に電極層、誘電体層の各層を順次焼成して積
層したものとしたが、ガラス基板上に、後述する電極形
成層、誘電体層形成層を順次積層したものとし、かつ、
誘電体層形成層における熱可塑性樹脂の含有量を障壁形
成層中の熱可塑性含有量よりも多くし、障壁形成層に比
して耐サンドブラスト性としておくと、誘電体層形成層
はサンドブラストされず、障壁形成層のみをサンドブラ
ストすることが可能である。この方法によると、電極
層、誘電体層、障壁層を同時に焼成することができ、P
DPの作製を容易にすることができる。
ラス基板上に電極層、誘電体層の各層を順次焼成して積
層したものとしたが、ガラス基板上に、後述する電極形
成層、誘電体層形成層を順次積層したものとし、かつ、
誘電体層形成層における熱可塑性樹脂の含有量を障壁形
成層中の熱可塑性含有量よりも多くし、障壁形成層に比
して耐サンドブラスト性としておくと、誘電体層形成層
はサンドブラストされず、障壁形成層のみをサンドブラ
ストすることが可能である。この方法によると、電極
層、誘電体層、障壁層を同時に焼成することができ、P
DPの作製を容易にすることができる。
【0036】以上、本発明の厚膜パターン形成方法につ
いて、PDPにおける障壁形成層の形成方法を例として
説明したが、誘電体層形成層や電極形成層についても同
様にして形成することができる。
いて、PDPにおける障壁形成層の形成方法を例として
説明したが、誘電体層形成層や電極形成層についても同
様にして形成することができる。
【0037】誘電体層形成層19は、電極形成層13上
に設けられ、少なくともガラスフリットを有する無機成
分と熱可塑性樹脂とからなる。無機成分としては、上述
した障壁形成層で記載したと同様の材料を使用できる
が、無機粉体の使用割合は、ガラスフリット100重量
部に対して無機粉体0重量部〜30重量部とするとよ
い。
に設けられ、少なくともガラスフリットを有する無機成
分と熱可塑性樹脂とからなる。無機成分としては、上述
した障壁形成層で記載したと同様の材料を使用できる
が、無機粉体の使用割合は、ガラスフリット100重量
部に対して無機粉体0重量部〜30重量部とするとよ
い。
【0038】また、熱可塑性樹脂としては、上述した障
壁形成層で記載したと同様の材料を使用できるが、熱可
塑性樹脂は、同様に、無機成分100重量部に対して3
重量部〜50重量部、好ましくは5重量部〜30重量部
の割合とするとよい。
壁形成層で記載したと同様の材料を使用できるが、熱可
塑性樹脂は、同様に、無機成分100重量部に対して3
重量部〜50重量部、好ましくは5重量部〜30重量部
の割合とするとよい。
【0039】また、誘電体層形成層には、転写シートに
おける誘電体層形成層の保持性、転写性を向上させるた
めに、障壁形成層で記載した高沸点溶剤を同様に添加さ
れ、また、同様の分散剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離
剤、レベリング剤等が必要に応じて添加されてもよい。
これらの成分は、障壁形成層と同様に低沸点溶剤に溶解
または分散され、同様の方法でベースフイルム11上に
塗布、乾燥され、所定の膜厚の誘電体層形成層とされ
る。
おける誘電体層形成層の保持性、転写性を向上させるた
めに、障壁形成層で記載した高沸点溶剤を同様に添加さ
れ、また、同様の分散剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離
剤、レベリング剤等が必要に応じて添加されてもよい。
これらの成分は、障壁形成層と同様に低沸点溶剤に溶解
または分散され、同様の方法でベースフイルム11上に
塗布、乾燥され、所定の膜厚の誘電体層形成層とされ
る。
【0040】得られた転写シートは、電極13上に重ね
られ、誘電体層形成層を加熱転写させた後、ベースフイ
ルムが剥離され、第2工程として誘電体層形成層に残存
させた高沸点溶剤を除去し、誘電体層形成層からの高沸
点溶剤のブリードによるレジストパターンの剥離等を防
止させる。次いで、第3工程として誘電体層形成層上に
レジストパターンを形成する。このレジストパターン
は、PDPにおける2枚のガラス基板端部に設けられる
封止部に対応するものである。次いで、未露光部のフォ
トレジスト層を現像してパターニングされる。第4工程
としてレジストパターンをマスクとして誘電体層形成層
をサンドブラスト加工し、次いで、レジストパターンを
剥離することにより、パターン状の誘電体層形成層を形
成する。誘電体層形成層は、焼成され、溶融したガラス
フリットにより無機粉体が緻密に結合したPDPにおけ
る誘電体層とされる。
られ、誘電体層形成層を加熱転写させた後、ベースフイ
ルムが剥離され、第2工程として誘電体層形成層に残存
させた高沸点溶剤を除去し、誘電体層形成層からの高沸
点溶剤のブリードによるレジストパターンの剥離等を防
止させる。次いで、第3工程として誘電体層形成層上に
レジストパターンを形成する。このレジストパターン
は、PDPにおける2枚のガラス基板端部に設けられる
封止部に対応するものである。次いで、未露光部のフォ
トレジスト層を現像してパターニングされる。第4工程
としてレジストパターンをマスクとして誘電体層形成層
をサンドブラスト加工し、次いで、レジストパターンを
剥離することにより、パターン状の誘電体層形成層を形
成する。誘電体層形成層は、焼成され、溶融したガラス
フリットにより無機粉体が緻密に結合したPDPにおけ
る誘電体層とされる。
【0041】また、電極形成層13は、少なくともガラ
スフリットからなる無機成分、熱可塑性樹脂、高沸点溶
剤、導電性粉末とから構成される。
スフリットからなる無機成分、熱可塑性樹脂、高沸点溶
剤、導電性粉末とから構成される。
【0042】無機成分としては、上述した障壁形成層に
おける無機成分で記載したガラスフリット、無機粉体、
無機顔料が使用できるが、ガラスフリットとしてはその
平均粒径が0.3μm〜5μmのものを使用するとよ
く、また、無機粉体はガラスフリット100重量部に対
して0重量部〜10重量部のものとするとよい。
おける無機成分で記載したガラスフリット、無機粉体、
無機顔料が使用できるが、ガラスフリットとしてはその
平均粒径が0.3μm〜5μmのものを使用するとよ
く、また、無機粉体はガラスフリット100重量部に対
して0重量部〜10重量部のものとするとよい。
【0043】また、樹脂成分としては、無機成分のバイ
ンダーとして、また、転写性の向上を目的として含有さ
せるものであり、障壁形成層における熱可塑性樹脂と同
様に、焼成に際して揮発・分解して、パターン中に炭化
物を残存させないものであり、上述した障壁形成層で説
明したものが使用できる。特に、エチルセルロース、メ
チルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト等のセルロース系樹脂、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルア
クリレート、イソプロピルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
トまたはこれらのメタクリレート体の重合体または共重
合体であるポリアクリル酸エステルまたはポリメタクリ
ル酸エステル類、ポリ−α−スチレン、ポリビニルアル
コール、ポリブテン系樹脂が好ましく、特にポリブテン
系樹脂が好ましい。樹脂成分の電極形成層中の含量は、
3重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜30重量
%である。
ンダーとして、また、転写性の向上を目的として含有さ
せるものであり、障壁形成層における熱可塑性樹脂と同
様に、焼成に際して揮発・分解して、パターン中に炭化
物を残存させないものであり、上述した障壁形成層で説
明したものが使用できる。特に、エチルセルロース、メ
チルセルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト等のセルロース系樹脂、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルア
クリレート、イソプロピルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
トまたはこれらのメタクリレート体の重合体または共重
合体であるポリアクリル酸エステルまたはポリメタクリ
ル酸エステル類、ポリ−α−スチレン、ポリビニルアル
コール、ポリブテン系樹脂が好ましく、特にポリブテン
系樹脂が好ましい。樹脂成分の電極形成層中の含量は、
3重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜30重量
%である。
【0044】導電性粉末としては、金、銀、銅、ニッケ
ル、アルミニウム等の金属粉末が挙げられ、平均粒径が
0.1μm〜5μmの球形金属粉体が好ましい。導電性
粉末とガラスフリットとの使用割合は、導電性粉末10
0重量部に対して、ガラスフリットは2重量部〜20重
量部である。
ル、アルミニウム等の金属粉末が挙げられ、平均粒径が
0.1μm〜5μmの球形金属粉体が好ましい。導電性
粉末とガラスフリットとの使用割合は、導電性粉末10
0重量部に対して、ガラスフリットは2重量部〜20重
量部である。
【0045】また、転写シートにおける電極形成層の保
持性、転写性を向上させるために、障壁形成層で記載し
たと同様に高沸点溶剤が添加される。また、電極形成層
には、増粘剤、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離剤、
レベリング剤を添加してもよく、いずれも、上述した障
壁形成層で記載したものが同様に使用される。
持性、転写性を向上させるために、障壁形成層で記載し
たと同様に高沸点溶剤が添加される。また、電極形成層
には、増粘剤、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離剤、
レベリング剤を添加してもよく、いずれも、上述した障
壁形成層で記載したものが同様に使用される。
【0046】これらの各成分は、障壁形成層の項で記載
したと同様の低沸点溶剤と混合され、ロールミルにより
混練してペースト状の塗液とするか、またはポールミル
等により混練してスラリー状の塗液とされ、同様の方法
でベースフイルム11上に塗布、乾燥され、所定の膜厚
の電極形成層とされる。
したと同様の低沸点溶剤と混合され、ロールミルにより
混練してペースト状の塗液とするか、またはポールミル
等により混練してスラリー状の塗液とされ、同様の方法
でベースフイルム11上に塗布、乾燥され、所定の膜厚
の電極形成層とされる。
【0047】得られた転写シートは、ガラス基板14
上、或いは下地形成層上に重ねられ、電極形成層を加熱
転写させた後、ベースフイルムが剥離され、第2工程と
して電極形成層に残存させた高沸点溶剤を除去し、電極
形成層からの高沸点溶剤のブリードによるレジストパタ
ーンの剥離等を防止させる。次いで、第3工程として電
極形成層上にレジストパターンを形成する。このレジス
トパターンは、PDPにおける電極パターンに対応する
ものである。次いで、未露光部のフォトレジスト層を現
像してパターニングされる。第4工程としてレジストパ
ターンをマスクとして電極形成層をサンドブラスト加工
し、次いで、レジストパターンを剥離することにより、
パターン状の電極形成層を形成する。電極形成層は、焼
成され、溶融したガラスフリットにより導電性粉末等の
無機粉体が緻密に結合したPDPにおける電極層とされ
る。
上、或いは下地形成層上に重ねられ、電極形成層を加熱
転写させた後、ベースフイルムが剥離され、第2工程と
して電極形成層に残存させた高沸点溶剤を除去し、電極
形成層からの高沸点溶剤のブリードによるレジストパタ
ーンの剥離等を防止させる。次いで、第3工程として電
極形成層上にレジストパターンを形成する。このレジス
トパターンは、PDPにおける電極パターンに対応する
ものである。次いで、未露光部のフォトレジスト層を現
像してパターニングされる。第4工程としてレジストパ
ターンをマスクとして電極形成層をサンドブラスト加工
し、次いで、レジストパターンを剥離することにより、
パターン状の電極形成層を形成する。電極形成層は、焼
成され、溶融したガラスフリットにより導電性粉末等の
無機粉体が緻密に結合したPDPにおける電極層とされ
る。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1) (障壁形成層用転写シートの作製) 組成 ・ガラスフリット{MB−008、松浪硝子工業(株)製) ・・・・ 65重量部 ・α−アルミナRA−40(岩谷化学工業) ・・・・ 10重量部 ・ダイピロキサイドブラック#9510(大日精化工業(株)製) ・・・・ 10重量部 ・n−ブチルメタクリレート/ヒドロキシエチルヘキシルメタクリレート共重合 体(8/2) ・・・・ 4重量部 ・ビス−2−エチルヘキシルフタレート(沸点390℃)・・ 5重量部 ・ジブチルフタレート(沸点282℃) ・・・ 3重量部 ・イソプロピルアルコール(沸点82℃) ・・・・ 10重量部 ・メチルエチルケトン(沸点80℃) ・・・・ 5重量部 をセラミックビーズを使用したビーズミルを使用して混
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(東レ(株)製、Tタイプ)上に、ダイコートにより
塗布し、120℃にて乾燥させ、膜厚180μmの障壁
形成層を形成し、転写シートを作製した。この転写シー
トを、PDPパネル幅にスリットしてロール状に巻き取
った。この際、転写シートの無機粉体等の剥離によるゴ
ミは殆ど認められなかった。
る。 (実施例1) (障壁形成層用転写シートの作製) 組成 ・ガラスフリット{MB−008、松浪硝子工業(株)製) ・・・・ 65重量部 ・α−アルミナRA−40(岩谷化学工業) ・・・・ 10重量部 ・ダイピロキサイドブラック#9510(大日精化工業(株)製) ・・・・ 10重量部 ・n−ブチルメタクリレート/ヒドロキシエチルヘキシルメタクリレート共重合 体(8/2) ・・・・ 4重量部 ・ビス−2−エチルヘキシルフタレート(沸点390℃)・・ 5重量部 ・ジブチルフタレート(沸点282℃) ・・・ 3重量部 ・イソプロピルアルコール(沸点82℃) ・・・・ 10重量部 ・メチルエチルケトン(沸点80℃) ・・・・ 5重量部 をセラミックビーズを使用したビーズミルを使用して混
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(東レ(株)製、Tタイプ)上に、ダイコートにより
塗布し、120℃にて乾燥させ、膜厚180μmの障壁
形成層を形成し、転写シートを作製した。この転写シー
トを、PDPパネル幅にスリットしてロール状に巻き取
った。この際、転写シートの無機粉体等の剥離によるゴ
ミは殆ど認められなかった。
【0049】(障壁層の形成)ガラス基板上に、下地
層、電極層、誘電体層を順次形成したPDPパネル部材
を用意した。
層、電極層、誘電体層を順次形成したPDPパネル部材
を用意した。
【0050】このPDPパネル部材と、上記で作製した
転写シートとを重ね合わせ、100℃の熱ロールでラミ
ネートした後、転写シートにおける障壁形成層を残し、
ベースフイルムを剥離し、図1(d)に示す状態とし
た。
転写シートとを重ね合わせ、100℃の熱ロールでラミ
ネートした後、転写シートにおける障壁形成層を残し、
ベースフイルムを剥離し、図1(d)に示す状態とし
た。
【0051】次いで、障壁形成層を積層したPDPパネ
ル部材を300℃のオーブン中で40分間保持し、高沸
点溶剤を除去した後、障壁形成層上に、保護膜を有する
ネガ型ドライフイルムレジスト(日本合成化学工業
(株)製、NCP225)を120℃の熱ロールでラミ
ネートした。
ル部材を300℃のオーブン中で40分間保持し、高沸
点溶剤を除去した後、障壁形成層上に、保護膜を有する
ネガ型ドライフイルムレジスト(日本合成化学工業
(株)製、NCP225)を120℃の熱ロールでラミ
ネートした。
【0052】図2(a)に示すように、このフォトレジ
スト層15上に、線幅80μm、ピッチ220μmのラ
インパターンマスク16を位置合わせして配置し、紫外
線照射(364nm、強度200μW/cm2 、照射量
120mJ/cm2 )し、露光した後、フォトレジスト
層上の保護膜を剥離し、液温30℃の炭酸ナトリウム1
重量%水溶液を使用し、スプレー現像した。図2(b)
に示すように、ラインパターンマスクに応じたレジスト
パターン17が得られた。
スト層15上に、線幅80μm、ピッチ220μmのラ
インパターンマスク16を位置合わせして配置し、紫外
線照射(364nm、強度200μW/cm2 、照射量
120mJ/cm2 )し、露光した後、フォトレジスト
層上の保護膜を剥離し、液温30℃の炭酸ナトリウム1
重量%水溶液を使用し、スプレー現像した。図2(b)
に示すように、ラインパターンマスクに応じたレジスト
パターン17が得られた。
【0053】次いで、このレジストパターンをマスクと
し、褐色溶融アルミナ#800を研磨剤として噴射圧力
1kg/cm2 でサンドブラスト処理をした。
し、褐色溶融アルミナ#800を研磨剤として噴射圧力
1kg/cm2 でサンドブラスト処理をした。
【0054】サンドブラスト処理後、レジストパターン
17を液温30℃の水酸化ナトリウム2重量%水溶液を
使用し、スプレー剥離し、水洗後、80℃のオーブン中
で15分間乾燥させ、最後にピーク温度550℃で焼成
し、PDPパネルの障壁層を形成した。
17を液温30℃の水酸化ナトリウム2重量%水溶液を
使用し、スプレー剥離し、水洗後、80℃のオーブン中
で15分間乾燥させ、最後にピーク温度550℃で焼成
し、PDPパネルの障壁層を形成した。
【0055】得られた障壁層の線幅は50μm、高さが
120μmであり、高さが均一で、且つ表面の滑らかで
あり、かつ、どの障壁層にも欠陥は認められなかった。
120μmであり、高さが均一で、且つ表面の滑らかで
あり、かつ、どの障壁層にも欠陥は認められなかった。
【0056】(実施例2) (転写シートの作製) 組成 ・ガラスフリット{MB−008、松浪硝子工業(株)製) ・・・・ 65重量部 ・α−アルミナRA−40(岩谷化学工業) ・・・・ 10重量部 ・ダイピロキサイドブラック#9510(大日精化工業(株)製) ・・・・ 10重量部 ・エチルセルロース ・・・・ 4重量部 ・ビス−2−エチルヘキシルフタレート(沸点390℃)・・ 4重量部 ・ジメチルフタレート(沸点282℃) ・・・ 8重量部 ・プロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点120℃) ・・・ 30重量部 をセラミックビーズを使用したビーズミルを使用して混
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(東レ(株)製、Tタイプ)上に、ダイコートにより
塗布し、120℃にて乾燥させ、膜厚180μmの障壁
形成層を形成し、転写シートを作製した。
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(東レ(株)製、Tタイプ)上に、ダイコートにより
塗布し、120℃にて乾燥させ、膜厚180μmの障壁
形成層を形成し、転写シートを作製した。
【0057】この転写シートを使用し、実施例1と同様
に転写し、得られたPDPパネル部材を200℃のオー
ブン中で20分間保持し、高沸点溶剤を除去した以外は
実施例1と同様にして障壁層18を形成した。
に転写し、得られたPDPパネル部材を200℃のオー
ブン中で20分間保持し、高沸点溶剤を除去した以外は
実施例1と同様にして障壁層18を形成した。
【0058】得られた障壁層の線幅は50μm、高さが
120μmであり、高さが均一で、且つ表面の滑らかで
あり、かつ、どの障壁層にも欠陥は認められなかった。
120μmであり、高さが均一で、且つ表面の滑らかで
あり、かつ、どの障壁層にも欠陥は認められなかった。
【0059】(実施例3) (電極形成層用転写シートの作製) 組成 ・銀粉体(平均粒径2μm) ・・・・ 95重量部 ・ガラスフリット(ビスマス系) ・・・・ 5重量部 ・熱可塑性樹脂(n−ブチルメタクリレート/ヒドロキシルエチルメタクリレー ト=70/30、平均分子量100,000) ・・・・ 10重量部 ・ビス−2−エチルヘキシルフタレート(沸点390℃)・ 4重量部 ・ジブチルフタレート(沸点282℃) ・・・・ 4重量部 ・n−メチル−2−ピロリドン ・・・・ 10重量部 をセラミックビーズを使用したビーズミルを使用して混
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(50μm)上に、ダイコートにより塗布し、120
℃にて乾燥させ、膜厚20μmの電極形成層を形成し、
転写シートを作製した。この転写シートを、PDPパネ
ル幅にスリットしてロール状に巻き取った。この際、転
写シートの無機粉体等の剥離によるゴミは殆ど認められ
なかった。
合分散処理した後、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム(50μm)上に、ダイコートにより塗布し、120
℃にて乾燥させ、膜厚20μmの電極形成層を形成し、
転写シートを作製した。この転写シートを、PDPパネ
ル幅にスリットしてロール状に巻き取った。この際、転
写シートの無機粉体等の剥離によるゴミは殆ど認められ
なかった。
【0060】(電極形成層の形成)70℃にプレヒート
したガラス基板上に上記で作製した転写シートを重ね合
わせ、ラミネーターロール温度100℃、圧力4kg/
cm2 でラミネートした後、ベースフイルムを剥離し
た。次いで、電極形成層を積層したガラス基板を300
℃のオーブン中で40分間保持し、高沸点溶剤を除去し
た。
したガラス基板上に上記で作製した転写シートを重ね合
わせ、ラミネーターロール温度100℃、圧力4kg/
cm2 でラミネートした後、ベースフイルムを剥離し
た。次いで、電極形成層を積層したガラス基板を300
℃のオーブン中で40分間保持し、高沸点溶剤を除去し
た。
【0061】その後、電極形成層上に保護膜を有するネ
ガ型ドライフイルムレジスト(日本合成化学工業(株)
製、NCP225)を120℃の熱ロールでラミネート
した後、所定の電極パターンを紫外線照射(364n
m、強度200μW/cm2 、照射量120mJ/cm
2 )し、露光した後、フォトレジスト層上の保護膜を剥
離し、液温30℃の炭酸ナトリウム1重量%水溶液を使
用し、スプレー現像した。
ガ型ドライフイルムレジスト(日本合成化学工業(株)
製、NCP225)を120℃の熱ロールでラミネート
した後、所定の電極パターンを紫外線照射(364n
m、強度200μW/cm2 、照射量120mJ/cm
2 )し、露光した後、フォトレジスト層上の保護膜を剥
離し、液温30℃の炭酸ナトリウム1重量%水溶液を使
用し、スプレー現像した。
【0062】次いで、このレジストパターンをマスクと
し、ブラスト粉体として炭酸カルシウム(#600)を
研磨剤として噴射圧力1.5kg/cm2 、噴射量40
g/min.の条件でサンドブラスト加工した。この条
件により、サンドブラストによりガラス基板がスリガラ
ス状となることを防ぐことかできる。
し、ブラスト粉体として炭酸カルシウム(#600)を
研磨剤として噴射圧力1.5kg/cm2 、噴射量40
g/min.の条件でサンドブラスト加工した。この条
件により、サンドブラストによりガラス基板がスリガラ
ス状となることを防ぐことかできる。
【0063】サンドブラスト処理後、レジストパターン
を液温30℃の水酸化ナトリウム2重量%水溶液を使用
し、スプレー剥離し、水洗後、80℃のオーブン中で1
5分間乾燥させ、最後にピーク温度550℃で焼成し、
PDPパネルの電極層を形成した。
を液温30℃の水酸化ナトリウム2重量%水溶液を使用
し、スプレー剥離し、水洗後、80℃のオーブン中で1
5分間乾燥させ、最後にピーク温度550℃で焼成し、
PDPパネルの電極層を形成した。
【0064】得られた電極層は、底辺が80μm、天井
辺が75μm、高さが5μmの断面形状が台形の銀電極
パターンが得られ、その台形形状は、天井部、側部とも
に平坦で形状の優れるものであり、また、ガラス基板へ
の密着性に優れ、信頼性の高いものであった。
辺が75μm、高さが5μmの断面形状が台形の銀電極
パターンが得られ、その台形形状は、天井部、側部とも
に平坦で形状の優れるものであり、また、ガラス基板へ
の密着性に優れ、信頼性の高いものであった。
【0065】
【発明の効果】本発明の厚膜パターン形成方法は、使用
する転写シートにおける厚膜パターン形成層の保持性が
高く、巻き取った状態での保存性、取り扱い性に優れ、
また、ガラス基板への転写性に優れると共に、転写シー
トを適宜形状に切断(スリット)する場合にも無機成分
がゴミとなることのないものであり、これにより、表面
平滑性に優れ、かつ膜厚が均一で分布精度の良好な厚膜
パターンの形成を可能とするものである。
する転写シートにおける厚膜パターン形成層の保持性が
高く、巻き取った状態での保存性、取り扱い性に優れ、
また、ガラス基板への転写性に優れると共に、転写シー
トを適宜形状に切断(スリット)する場合にも無機成分
がゴミとなることのないものであり、これにより、表面
平滑性に優れ、かつ膜厚が均一で分布精度の良好な厚膜
パターンの形成を可能とするものである。
【0066】また、レジストワーク時において、障壁形
成層中に揮発性物質を残存させないので、レジストパタ
ーンへの悪影響を避けることができ、レジストパターン
の剥離等が生じなく厚膜パターンを歩留りよく形成する
ことができる。
成層中に揮発性物質を残存させないので、レジストパタ
ーンへの悪影響を避けることができ、レジストパターン
の剥離等が生じなく厚膜パターンを歩留りよく形成する
ことができる。
【図1】 本発明に係る厚膜パターン形成方法を、連続
した工程図により説明するための図である。
した工程図により説明するための図である。
【図2】 本発明に係る厚膜パターン形成方法を、連続
した工程図により説明するための図である。
した工程図により説明するための図である。
【図3】 AC型プラズマディスプレイパネルを説明す
るための図である。
るための図である。
【図4】 AC型プラズマディスプレイパネルの他の例
を説明するための図である。
を説明するための図である。
1、2はガラス基板、3はセル障壁、4は透明電極、5
は金属電極、6、6′は誘電体層、7は保護層、8はア
ドレス電極、9は蛍光面、10は下地層、Sは転写シー
ト、11はベースフイルム、12は障壁形成層、13は
電極、14はガラス基板、15はフォトレジスト、16
はラインパターンマスク、17はレジストパターン、1
8は障壁、19は誘電体層である。
は金属電極、6、6′は誘電体層、7は保護層、8はア
ドレス電極、9は蛍光面、10は下地層、Sは転写シー
ト、11はベースフイルム、12は障壁形成層、13は
電極、14はガラス基板、15はフォトレジスト、16
はラインパターンマスク、17はレジストパターン、1
8は障壁、19は誘電体層である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (1) ベースフイルム上に少なくとも
ガラスフリットを有する無機成分、熱可塑性樹脂、及び
150℃〜400℃の沸点を有する高沸点溶剤とからな
る厚膜パターン形成層を有する転写シートから、その厚
膜パターン形成層を基板上に転写した後、ベースフイル
ムを剥離する第1工程、 (2) 転写された厚膜パターン形成層における前記高
沸点溶剤を揮発除去させる第2工程、 (3) 高沸点溶剤を揮発除去した厚膜パターン形成層
上にレジストパターンを形成する第3工程、 (4) 該レジストパターンの開口部の厚膜パターン形
成層をサンドブラスト加工により除去する第4工程、 (5) 厚膜パターン形成層上のレジストパターンを除
去する第5工程、 (6) 焼成により障壁形成層を焼結する第6工程とか
らなることを特徴とする厚膜パターン形成方法。 - 【請求項2】 ベースフイルム上に設けられた厚膜パタ
ーン形成層が、無機成分100重量部に対して熱可塑性
樹脂を3重量部〜30重量部の割合で含有すると共に、
高沸点溶剤を2重量部〜30重量部の割合で含有するこ
とを特徴とする請求項1記載の厚膜パターン形成方法。 - 【請求項3】 厚膜パターンがプラズマディスプレイパ
ネルにおける障壁形成層、電極形成層であることを特徴
とする請求項1、または請求項2記載の厚膜パターン形
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20612997A JPH10200237A (ja) | 1996-11-15 | 1997-07-31 | 厚膜パターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-304723 | 1996-11-15 | ||
JP30472396 | 1996-11-15 | ||
JP20612997A JPH10200237A (ja) | 1996-11-15 | 1997-07-31 | 厚膜パターン形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10200237A true JPH10200237A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=26515462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20612997A Pending JPH10200237A (ja) | 1996-11-15 | 1997-07-31 | 厚膜パターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10200237A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006040891A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Lg Electron Inc | プラズマディスプレイパネル製造用の隔壁形成用組成物 |
JP2006299130A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 無機粉末含有熱分解性感圧接着シート |
JP2008221754A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Bonmaaku:Kk | スクリーン印刷用メタルマスクの製造方法 |
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1997
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