JP3859096B2 - 厚膜パターン形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネル(以下、PDP)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、液晶表示装置(LCD)、蛍光表示装置、混成集積回路等の製造過程において基板上に厚膜パターンを形成する方法に係り、特にPDPの障壁層、電極層、誘電体層等の形成に適した厚膜パターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の厚膜パターン形成方法としては、ガラスやセラミックス等の基板上に導体或いは絶縁体用のペーストをスクリーン印刷によりパターン状に塗布した後、焼成工程を経て基板に密着した厚膜パターンを形成する方法が知られている。この方法で例えば線幅100μm、高さ100μmの細線を形成するには重ね刷りを複数回繰り返す必要がある。また、他の方法としては、基板上にスクリーン印刷の多数回ベタ印刷でパターン形成層を形成した後、そのパターン形成層上に感光性レジストでサンドブラスト用マスクを形成し、次いで研磨材を噴射してパターン形成層のパターニングを行う、所謂サンドブラスト法が知られている。
【0003】
しかしながら、スクリーン印刷による多数回のパターン印刷で厚膜パターンを形成する方法は、第1に、印刷に使用するスクリーンの伸縮が不可避であり、実際には各種パターンを重ねて形成する場合が殆どであるので、他のパターンとの位置ずれが発生しやすいこと、第2に、版にスクリーンを使用しているため、パターンの歪みが発生しやすく微細パターン化が困難である、第3に、パターン形成材料がスクリーン版への裏回りを起こすため、毎回拭き取りが必要であり、自動化が困難である、第4に、スクリーン印刷法により形成可能であるパターン寸法は、幅100μm程度が限界であり、また形状も半値幅と底部幅との比(半値幅/底部幅、半値幅とはパターン形成層の高さの1/2の位置におけるパターン形成層の幅をいう)が0.5程度であり、例えば、乾燥状態で150〜200μm程度の厚さに塗布する必要があるPDPにおける障壁層の場合、底面積も大きくしなければならず、精細なパターンが形成できず、また、1度に形成することはできないため、順次位置合わせをしつつ積層することが行なわれているが、その位置精度を高めることは困難であるという問題がある。また、ペーストの持つ流動性のため、すそが広がってしまい、高アスペクト比の厚膜パターンが形成できなく、さらに、開放系であるがために異物の混入防止等の条件管理が難しく、作製にあたっても多大な時間を要するのが現状である。
【0004】
また、サンドブラスト法を利用して厚膜パターンを形成する方法においても、パターン形成層をスクリーン印刷で形成すると、重ね刷りの工程が長くかかる上に、開放系であるがために条件管理が難しいという問題がある。そこでダイコーター等を用いてパターン形成層を一度に形成することも考えられるが、実際には各種パターンを重ねて形成する場合が殆どであるので、その形成すべきパターン層毎に塗布と乾燥を繰り返してからパターニングを行う必要がある。そのため設備コストがかかり、それらの装置のためのスペースが増加するという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題の解決を目的とするものであり、基板上に各種パターンを重ねて形成するに際し、工程短縮によるコスト低減を図った厚膜パターン形成方法の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の厚膜パターン形成方法は、
(1)基板上に、少なくともガラスフリットからなる無機成分及び感光性樹脂とからなるパターン形成層を設けた後、該パターン形成層を全面露光して硬化させる第1工程、
(2)硬化したパターン形成層上に、耐サンドブラスト感光性層を積層し、所望パターンを有するマスクを介して耐サンドブラスト感光性層を露光し、現像処理する第2工程、
(3) パターニングされた耐サンドブラスト感光性層をマスクとしてパターン形成層をサンドブラスト加工し、所望パターンに応じたパターン形成層を形成する第3工程、
とからなることを特徴とする。
【0007】
また、上記の耐サンドブラスト感光性層が、少なくともガラスフリットからなる無機成分及び感光性樹脂とからなり、該感光性樹脂を、前記パターン形成層における感光性樹脂より、無機成分100重量部に対する含有割合にして少なくとも3重量%多く含有するものであることを特徴とする。
【0008】
また、上記のパターン形成層が障壁形成層であることを特徴とする。
【0009】
また、上記の耐サンドブラスト感光性層が、暗色の顔料を含有すると共に光透過性を有する耐サンドブラスト感光性材料からなることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
厚膜パターンを有する代表的なものとして、ここではPDPを例に挙げて説明する。
AC型PDPは、例えば、図3に示すように、2枚のガラス基板1、2が互いに平行に且つ対向して配設されており、両者は背面板となるガラス基板2上に互いに平行に設けられたセル障壁3により一定の間隔に保持されている。前面板となるガラス基板1の背面側には、放電維持電極である透明電極4とバス電極である金属電極5とで構成される複合電極が互いに平行に形成され、これを覆って、誘電体層6が形成されており、さらにその上に保護層(MgO層)が形成されている。また、背面板となるガラス基板2の前面側には介して前記複合電極と直交するようにセル障壁3の間に位置してアドレス電極8が互いに平行に形成されており、さらにセル障壁3の壁面とセル底面を覆うようにして蛍光面9が設けられている。
【0011】
また、図4に示すように下地層10を背面板となるガラス基板2に形成した後、アドレス電極8、誘電体層6′、セル障壁3、蛍光体面9を順次設けた構造とする場合もある。
【0012】
このAC型PDPは面放電型であって、前面板上の複合電極間に交流電圧を印加し、空間に漏れた電界で放電させる構造である。この場合、交流をかけているために電界の向きは周波数に対応して変化する。そして、この放電により生じる紫外線により蛍光体9を発光させ、前面板を透過する光を観察者が視認できるものである。なお、DC型PDPにあっては、電極は誘電体層で被覆されていない構造を有する点で相違するが、その放電現象は同一である。
【0013】
図1、図2は、本発明の厚膜パターン形成方法をPDPパネル作製方法を例として説明するための図であり、パターンが形成される基板を電極付ガラス基板とする場合を例とするものであり、図中20はガラス基板、13は誘電体層、14は障壁形成層、14′は硬化した障壁形成層、14″は障壁パターンに応じた障壁形成層、15は電極、16は耐サンドブラスト感光性層、16′は耐サンドブラスト感光性層における障壁パターン、21は障壁パターンを有するマスクである。
【0014】
第1の工程について説明する。図1(a)における電極付ガラス基板は、ガラス基板20上に下地層を介するか又は介さないで電極15がパターン状に設けられたものであるか、更に、電極15上に必要により誘電体層13が積層された構造を有している。また、誘電体層は、PDPを安定して駆動させる目的を有するが、障壁形成層をサンドブラスト法により形成する際に電極が損傷を受けないために形成しておく方が好ましい。誘電体層は、少なくとも、酸化鉛ガラスや酸化ビスマスを主成分とする低融点ガラスからなり、更に必要に応じて後述する無機粉体、無機顔料を含有してもよいものである。
【0015】
電極付きガラス基板上に積層される障壁形成層14は、少なくともガラスフリットからなる無機成分及び感光性樹脂とからなる。
【0016】
ガラスフリットとしては、好ましくは酸化鉛を主成分とするものであり、ガラスの分相を防止する効果を持たせたり、軟化点を調整したり、熱膨張係数を調整するためにアルミナ、酸化硼素、シリカ、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム等を含有するものであり、その軟化点が350℃〜650℃で、熱膨張係数α300 が60×10-7/℃〜100×10-7/℃のものが挙げられる。ガラスフリットの軟化点が650℃を越えると焼成温度を高くする必要があり、その積層対象によっては熱変形したりするので好ましくなく、また、350℃より低いと樹脂等が分解、揮発する前にガラスフリットが融着し、層中に空隙等の発生が生じるので好ましくない。また、熱膨張係数が60×10-7/℃〜100×10-7/℃の範囲外であると、ガラス基板の熱膨張係数との差が大きく、歪み等を生じるので好ましくない。
【0017】
また、無機成分として、ガラスフリットの他に無機粉体、無機顔料をそれぞれ2種以上を混合して使用してもよい。
【0018】
無機粉体としては、焼成温度で軟化しないものが使用でき、必要に応じて添加される。無機粉体は、焼成に際しての流延防止、緻密性向上を目的とするものであり、例えば酸化アルミニウム、酸化硼素、シリカ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、炭酸カルシウム等の各無機粉体が利用できる。平均粒径0.1μm〜20μmのものが例示される。無機粉体の使用割合は、ガラスフリット100重量部に対して無機粉体0重量部〜30重量部とするとよい。
【0019】
また、無機顔料としては、外光反射を低減し、実用上のコントラストを向上させるために必要に応じて添加されるものであり、暗色にする場合には、耐火性の黒色顔料として、Co−Cr−Fe、Co−Mn−Fe、Co−Fe−Mn−Al、Co−Ni−Cr−Fe、Co−Ni−Mn−Cr−Fe、Co−Ni−Al−Cr−Fe、Co−Mn−Al−Cr−Fe−Si等が挙げられる。また、蛍光体の発光を有効にパネル全面に導く目的で、逆に障壁を白くした方が良い場合には、耐火性の白色顔料としては、酸化チタン、酸化アルミニウム、シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられる。
【0020】
無機成分中のガラスフリットの含有率としては、50重量%〜80重量%とするとよく、多すぎると焼成による形状保持性に難が生じる。また、脱バインター性を損ない、緻密性が悪化するので好ましくない。逆に少なすぎると、無機粉体の間隙を埋めることができず、緻密性が悪化すると同士に焼成後の機械的強度が低下し、パネル封着の際に欠けを生じる。
【0021】
次に、感光性樹脂は、無機成分のバインダーであり、アルカリ現像型バインダーポリマーと重合性モノマーとからなり、必要に応じて光開始剤、増感剤、重合停止剤、連鎖移動剤とからなる。
【0022】
アルカリ現像型バインダーポリマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸の二量体(東亜合成(株)製、M−5600)、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、酢酸ビニルの酸無水物の1種以上と、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、sec−ブチルアクリレート、sec−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレート、n−ペンチルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−デシルアクリレート、n−デシルメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニルピロリドンの1種以上からなるコポリマー、また、これらコポリマーを2種以上混合したものでもよく、また、これらのコポリマーにグリシジル基または水酸基を有するエチレン性不飽和化合物を付加させたポリマーであって、酸価が50〜150mgKOH/gで重量平均分子量が3,000〜100,000、好ましくは、5,000〜50,000のものが挙げられる。
【0023】
また、これらのコポリマーに非アルカリ現像型のポリマーを1種または2種以上混合してもよく、非アルカリ現像型のポリマーとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合体、ポリスチレン、α−メチルスチレン重合体、1−ビニル−2−ピロリドン重合体、またはこれらの共重合体等が挙げられる。
【0024】
重合性モノマーとしては、少なくとも1つの重合可能な炭素−炭素不飽和結合を有する化合物が挙げられる。例えばアリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシエチレングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソボニルアクリレート、イソデキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエチレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリアクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジアクリレート、ジアリルフマレート、1,10−デカンジオールジメチルアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、及び上記のアクリレート体をメタクリレート体に変えたもの、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロリドン等の1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0025】
重合性モノマーの使用量は、アルカリ現像型バインダーポリマー100重量部に対して20重量部〜200重量部含有させるとよい。
【0026】
また、光開始剤としては、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、α−アミノアセトフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、ベンジルメトキシエチルアセタール、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、2−アミルアントラキノン、β−クロロアントラキノン、アントロン、ベンズアントロン、ジベンズスベロン、メチレンアントロン、4−アジドベンジルアセトフェノン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサン、2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチルシクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−1−プロパン、ナフタレンスルホニルクロライド、キノリンスルホニルクロライド、n−フェニルチオアクリドン、4,4−アゾビスイソブチロニトリル、ジフェニルジスルフィド、ベンゾチアゾールジスルフィド、トリフェニルホスフィン、カンファーキノン、四臭素化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸化ベンゾイル、エオシン、メチレンブルー等の光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミン等の還元剤の組合せ等が挙げられ、また、これらの光開始剤の1種または2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0027】
感光性樹脂は、ネガ型の場合、全無機成分の合計量100重量部に対して5重量部〜60重量部、好ましくは10重量部〜40重量部の割合で含有させるとよい。感光性樹脂が60重量部より多いと、焼成後の膜中にカーボンが残り、品質が低下するので好ましくない。
【0028】
また、塗液には、必要に応じて可塑剤、分散剤、沈降防止剤、消泡剤、剥離剤、レベリング剤、増粘剤等が添加される。
【0029】
可塑剤は、インキの流動性を向上させることを目的として添加され、例えばジメチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート等のノルマルアルキルフタレート類、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジイソノニルフタレート、エチルフタルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート等のフタル酸エステル類、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリ−n−アルキルトリメリテート、トリイソノニルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート等のトリメリット酸エステル、ジメチルアジペート、ジブチルアジペート、ジー2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジブチルジグリコールアジペート、ジー2−エチルヘキシルアゼテート、ジメチルセバケート、ジブチルセバケート、ジー2−エチルヘキシルセバケート、ジー2−エチルヘキシルマレート、アセチル−トリ−(2−エチルヘキシル)シトレート、アセチル−トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリブチルシトレート等の脂肪族二塩基酸エステル類、ポリエチレングリコールベンゾエート、トリエチレングリコール−ジ−(2−エチルヘキソエート)、ポリグリコールエーテル等のグリコール誘導体、グリセロールトリアセテート、グリセロールジアセチルモノラウレート等のグリセリン誘導体、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、フタル酸などからなるポリエステル系、分子量300〜3,000の低分子量ポリエーテル、同低分子量ポリ−α−スチレン、同低分子量ポリスチレン、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート等の正リン酸エステル類、メチルアセチルリシノレート等のリシノール酸エステル類、ポリ−1,3−ブタンジオールアジペート、エポキシ化大豆油等のポリエステル・エポキシ化エステル類、グリセリントリアセテート、2−エチルヘキシルアセテート等の酢酸エステル類が例示される。可塑剤の添加量が多くなるとサンドブラスト性が低下するので、可塑剤の添加量は樹脂量に対して重量比で1/5以下が好ましい。
【0030】
分散剤、沈降防止剤としては、無機成分の分散性、沈降防止性の向上を目的とするものであり、例えば燐酸エステル系、シリコーン系、ひまし油エステル系、各種界面滑性剤等が例示され、消泡剤としては、例えばシリコーン系、アクリル系、各種界面滑性剤等が例示され、剥離剤としては、例えばシリコーン系、フッ素油系、パラフィン系、脂肪酸系、脂肪酸エステル系、ひまし油系、ワックス系、コンパウンドタイプが例示され、レベリング剤としては、例えばフッ素系、シリコーン系、各種界面滑性剤等が例示され、それぞれ、適宜量添加される。
【0031】
増粘剤は、形成用塗布液において、その粘度を増大させて、誘電体層へのしみ込みを押さえることを目的として必要に応じて添加されるものであり、公知のものを使用できるが、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、カゼイン、カゼイン酸ソーダ、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリエーテルウレタン変性物、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、モンモタロナイト、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸アルミニウム、水添加ひまし油、ひまし油エステル、脂肪酸アマイド、酸化ポリエチレン、デキストリン脂肪酸エステル、ジベンジリデンソルビトール、植物油系重合油、表面処理炭酸カルシウム、有機ベントナイト、シリカ、チタニア、ジルコニア、アルミナ等の微粉末等が挙げられる。増粘剤の添加量は、無機成分100重量部に対して0〜20重量部、好ましくは0〜10重量部である。
【0032】
上記の形成用材料はメタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン等のアノン類、塩化メチレン、3−メトキシブチルアセテート、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールアルキルエーテルアセテート類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル類、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、α−若しくはβ−テルピオネール等のテルペン類に溶解、または分散させる。
【0033】
塗布法としては、ガラス基板上に、スクリーン印刷、ディスペンスコート、ダイコート、ブレードコート、コンマコート、ロールコート、グラビアリバースコート法、グラビアダイレクト法、スリットリバース法等により塗布し、乾燥させ、所定の膜厚とされる。障壁形成層は、一回の塗布で所定の膜厚を得ることが困難な場合には複数回の塗布と乾燥を繰り返して行なうとよい。
【0034】
なお、上記では、塗液を誘電体層上に塗布する場合について記載したが、PETフイルム等のベースフイルム上に、塗液を塗布して障壁形成層を形成して転写シートとし、電極付ガラス基板上に熱ラミネートすることにより、障壁形成層を電極付ガラス基板上に転写により形成してもよい。このようなベースフイルムとしては、形成用塗液における溶剤に侵されず、また、溶剤の乾燥工程、転写工程での加熱処理により収縮延伸しないことが必要であり、ポリエチレンテレフタレート、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリサルホン、アラミド、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリイミド、アイオノマー等の各フイルム、シート、更にアルミニウム、銅、インバー等の金属箔が例示され、膜厚4μm〜400μm、好ましくは4.5μm〜200μmのものである。
【0035】
このようにして形成された障壁形成層14は、図1(b)に示すように、光源として電子線、紫外線、X線等の電離放射線を用い、全面露光して硬化させ、障壁形成層14′とされる。露光条件は、例えば365〜420nmの波長光を使用し、照射量を20〜1000mJ/cm2 である。露光に際しては、障壁形成層14上に保護フィルムを剥離可能に貼着して、露光するとよいが、障壁形成層の積層に際して上述した転写シートを使用する場合にはベースフイルムをそのまま保護フイルムとできる。なお、保護フイルムは、露光後、剥離されて第2工程における耐サンドブラスト感光性層の積層に供せられる。
【0036】
次に、第2工程は、図1(c)、図2(d)に示すように、障壁形成層14′上に、耐サンドブラスト感光性層16を積層した後、障壁パターンを有するマスクを介して耐サンドブラスト感光性層を露光し、露光部における耐サンドブラスト感光性層を硬化する工程である。
【0037】
耐サンドブラスト感光性層16は、フォトレジスト層や耐サンドブラスト感光性障壁形成材料層からなる。
【0038】
フォトレジスト層としては、ネガタイプで、障壁パターンを有するマスク21を介した露光により架橋・硬化して耐サンドブラスト性のパターンを形成できるものであり、液状のもの、またはドライフィルムタイプのものが挙げられる。障壁形成層上にレジストパターンを形成するには、スクリーン印刷により直接パターニングすることも可能であるが、大面積で高精細な加工を行なう場合には、液状フォトレジストを全面に塗布するか、またはドライフィルムを貼着した後、図2(d)に示すように障壁パターンマスク21を介してパターン露光し、フォトリソグラフィー法でレジストパターンを形成するのが好ましい。現像時に障壁形成層がダメージを受けないためには、フォトレジストは、水現像型レジストかアルカリ水溶液現像型レジストとするとよい。
【0039】
次いで、図2(e)に示すように未露光部のフォトレジスト層を、剥離液を使用して除去する。量産安定性の観点から、剥離液をスプレー塗布するのが好ましい。
【0040】
第3工程は、図2(f)に示すように、露光されたフォトレジスト層16をマスクとして障壁形成層をサンドブラスト加工し、障壁パターンに応じた障壁形成層を形成する工程である。
【0041】
サンドブラスト加工は、圧縮気体と混合された研磨剤微粒子を高速で噴射して物理的にエッチングを行なう加工方法であるが、研磨剤微粒子としては、例えば褐色溶融アルミナ#800を用い、噴出圧力1kg/cm2 で噴射してブラスト処理するたとができる。本発明は、マスク層と障壁形成層における樹脂量の相違によりサンドブラスト速度を相違させることができることを利用するものであり、フォトレジスト層は樹脂のみからなるため、樹脂と無機成分よりなる障壁形成層に比してサンドブラスト性が低く、マスクとして機能し、開口部における障壁形成層を切削することができる。なお、障壁形成層の下層である誘電体層13は、焼成により溶融したガラスフリットにより緻密な構造とし、耐サンドブラスト性を有するものとしておくとよい。サンドブラスト工程後、フォトレジストマスクは、剥離液をスプレー塗布して除去され、障壁形成層がパターン状に形成される。障壁形成層は、ピーク温度570℃程度、350℃〜650℃での条件で焼成され、PDPパネルにおける障壁層とされる。
【0042】
次に、耐サンドブラスト感光性層16が、耐サンドブラスト感光性障壁形成層である場合について説明する。
【0043】
耐サンドブラスト感光性障壁形成層は、上述した障壁形成層14と同様の材料を使用して同様に塗布形成されるが、耐サンドブラスト性とするには、上述した障壁形成層14に比して、感光性樹脂の含量を無機成分100重量部に対して3重量部以上、好ましくは5重量部以上多くなるように相違させるとよい。
【0044】
また、障壁形成層14の膜厚を100とする場合、耐サンドブラスト感光性障壁形成層の膜厚は5〜30とするとよい。5未満であると耐サンドブラスト性の相違が少ない場合、障壁を加工できる前に、耐サンドブラスト感光性層がサンドブラストされてしまい、障壁形状を保持できなくなり、また、30を越えると、現像時の解像度に問題を生じ、高精細化が望めない。
【0045】
耐サンドブラスト感光性障壁形成層は、障壁形成層に比してサンドブラスト性を低くして、マスクとして機能させることができ、開口部における障壁形成層を切削することを可能とするものであるが、また、マスクとして機能させた耐サンドブラスト感光性層は、その組成が障壁形成層と同様であるので、サンドブラスト加工後に除去工程を不要とできるという利点がある。
【0046】
また、プラズマディスプレイパネルにおいては、蛍光体層に近い障壁部分を明色とすると表示の高輝度化に有効であり、かつ、パネルの表面部分の障壁を暗色とするとコントラストの向上に寄与させることができる。そのため、障壁形成層14を明色とし、耐サンドブラスト感光性層を暗色とすることが好ましいが、耐サンドブラスト感光性層はパターン露光に際して光透過性であることも必要であり、暗色であっても透明性を維持させ、また、感光性樹脂としても高感度のものを選択するとよい。また、障壁形成層14を2層構成とし、蛍光体層に近い部分を明色、遠い部分を暗色透明とし、また、耐サンドブラスト感光性層を無色透明として感光性に問題を生じないようにしてもよい。なお、明色にするには、形成材料における無機顔料として、白色、クリーム色、セピア色等の明度が高く、光反射率の高い色彩の顔料を使用するとよく、また、暗色にするには、黒、黒灰色、茶色等の明度が低く、光吸収性の色彩の顔料を使用することにより形成される。
【0047】
耐サンドブラスト感光性障壁形成材料を障壁形成層14上に全面塗布した後、上記フォトレジスト層同様に、マスクを介して、例えば365〜420nmの波長光を使用し、照射量を20〜1000mJ/cm2 の条件で露光した後、図2(e)に示すように未露光部の耐サンドブラスト感光性障壁形成層を、アルカリ水溶液をスプレー塗布して除去する。次いで、図2(f)に示すように、露光した耐サンドブラスト感光性層をマスクとして、障壁形成層をサンドブラスト加工し、パターン状の障壁形成層を形成するとよい。
【0048】
また、上記では、塗液を硬化した障壁形成層上に塗布する場合について記載したが、PETフイルム等のベースフイルム上に、塗液を塗布して耐サンドブラスト感光性障壁形成層を形成して転写シートとし、障壁形成層上に熱ラミネートし、耐サンドブラスト感光性障壁形成層を転写により形成してもよい。
【0049】
サンドブラスト加工後、マスクとした耐サンドブラスト感光性障壁形成層は、積層したままピーク温度570℃程度、350℃〜650℃で条件で焼成され、PDPパネルにおける障壁層とされる。障壁層の高さは、焼成後に100μm〜150μmとするとよい。
【0050】
耐サンドブラスト感光性障壁形成層を使用してマスクとすると、フォトレジスト層に比して、剥離工程が不要であり、また、障壁形成層を明色とし、耐サンドブラスト感光性障壁形成層を暗色とすると、表示の高輝度化、コントラストの優れたPDPとできる。
【0051】
以上、厚膜パターン形成方法として、PDPの障壁の形成方法を例として説明したが、PDPにおける誘電体層や下地層を形成する場合には、前記の低融点ガラスフリットを前記の感光性樹脂に分散させたガラスペーストを用いるとよい。また、電極層を形成するのに使用される電極層形成用ペーストは、前記低融点ガラスフリットからなる無機成分、導電性粉体及び感光性樹脂からなり、必要に応じて増粘剤等の添加剤を含有する。この際、低融点ガラスフリットとしては前記した材料が使用されるが、特に平均粒子径が0.3μm〜5μmのものを使用するとよく、導電性粉体100重量部に対して低融点ガラスフリットは2重量部〜20重量部の割合で添加するのが好ましい。また、感光性樹脂は前記した材料がいずれも使用できるが、電極層形成用ペースト中3重量%〜50重量%、好ましくは5重量%〜30重量%の割合となるように添加されるとよい。
以下、実施例により詳細に説明する。
【0052】
【実施例】
(実施例1)
Figure 0003859096
を三本ロールを使用して混練分散した後、PDP部材における焼成した誘電体層上にコンマコート塗布し、100℃で乾燥し、膜厚150μmの障壁形成層を形成した後、全面に、紫外線照射(364nm、強度200μW/cm2 、照射量800mJ/cm2 )し、障壁形成層を硬化させた。
【0053】
硬化した障壁形成層上に、保護膜を有するネガ型ドライフイルムレジスト(日本合成化学工業(株)製、NCP225、25μm)を120℃の熱ロールでラミネートした。
【0054】
次いで、保護膜を有するレジスト層上に、図2(d)に示すように、線幅80μm、ピッチ220μmのラインパターンマスクを位置合わせして配置し、紫外線照射(364nm、強度200μW/cm2 、照射量120mJ/cm2 )し、障壁パターンを形成した。
【0055】
保護膜を剥離した後、液温30℃の炭酸ナトリウム1重量%水溶液を使用しスプレー現像した。図2(e)に示すように、ラインパターンマスクに応じたレジストパターンが得られた。
【0056】
次いで、図2(f)に示すように、このレジストパターンをマスクとして、サンドブラスト加工装置を使用し、レジストパターン開口部の障壁形成層をサンドブラスト処理した。サンドブラスト加工後、誘電体層形成層を観察したが、誘電体層形成層はサンドブラストにより殆ど削られず、電極の露出もなく、膜厚を有するものであった。
【0057】
レジストパターンを液温30℃の水酸化ナトリウム2重量%水溶液を使用し、スプレー剥離し、水洗後、80℃のオーブン中で15分間乾燥させた。
【0058】
得られたPDPパネル部材をピーク温度570℃で焼成し、膜厚115μm、頂部幅60μm、底部幅80μmの障壁層を形成できた。
【0059】
(実施例2)
実施例1で作製した硬化した障壁形成層上に、実施例1におけるフォトレジスト層に代えて、感光性障壁形成層として、
Figure 0003859096
を三本ロールを使用して混練分散した後、コンマコート塗布し、100℃で乾燥し、膜厚30μmの感光性黒色障壁形成層を形成した。
【0060】
感光性黒色障壁形成層上にPETフイルムを介して線幅80μm、ピッチ220μmのラインパターンマスクを位置合わせして配置し、紫外線照射(365nm、強度200μW/cm2 、照射量500mJ/cm2 )し、障壁パターンを形成した。
【0061】
PETフイルムを剥離した後、液温30℃の炭酸ナトリウム1重量%水溶液を使用しスプレー現像した。図2(e)に示すように、ラインパターンマスクに応じたレジストパターンが得られた。
【0062】
次いで、図2(f)に示すように、障壁パターンを形成した感光性黒色障壁形成層をマスクとして、サンドブラスト加工装置を使用し、サンドブラスト処理し、図2(e)に示すように、障壁形成層をパターン形状に形成した。
【0063】
得られたPDPパネル部材をピーク温度570℃で焼成し、頂部幅が60μm、底部幅80μmで高さが130μmの障壁層が得られ、障壁層のうち黒色障壁を15μm有するものが得られた。
【0064】
得られたPDPパネル部材を使用し、PDPを組み立てたところ、高輝度で、かつ、コントラストの優れたPDPとできた。
【0065】
【発明の効果】
本発明の厚膜パターン形成方法は、フォトリソグラフィー法によりマスクを形成した後サンドブラスト加工することによりパターン形成層を形成するので、高精細で、膜厚の厚いパターン形成層を容易に作製することができる。また、パターン形成層、耐サンドブラスト感光性層を転写シートにより形成すると、作業時間を短縮でき、表面平滑性に優れ、かつ膜厚が均一で分布精度のよいパターン形成層を歩留りよく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の厚膜パターン形成方法を、連続した工程図により説明するための図である。
【図2】 本発明の第1の厚膜パターン形成方法を、連続した工程図により説明するための図である。
【図3】 AC型PDPパネルを説明するための図である。
【図4】 AC型PDPパネルを説明するための図である。
【符号の説明】
1、2はガラス基板、3はセル障壁、4は透明電極、5は金属電極、6、6′は誘電体層、7は保護層、8はアドレス電極、9は蛍光面、13は誘電体層、14は障壁形成層、14′は硬化した障壁形成層、14″は障壁パターンに応じた障壁形成層、15は電極、16は耐サンドブラスト感光性層、16′は耐サンドブラスト感光性層における障壁パターン、20はガラス基板、21は障壁パターンを有するマスクである。

Claims (4)

  1. (1)基板上に、少なくともガラスフリットからなる無機成分及び感光性樹脂とからなるパターン形成層を設けた後、該パターン形成層を全面露光して硬化させる第1工程、
    (2)硬化したパターン形成層上に、耐サンドブラスト感光性層を積層し、所望パターンを有するマスクを介して耐サンドブラスト感光性層を露光し、現像処理する第2工程、
    (3) パターニングされた耐サンドブラスト感光性層をマスクとしてパターン形成層をサンドブラスト加工し、所望パターンに応じたパターン形成層を形成する第3工程、
    とからなることを特徴とする厚膜パターン形成方法。
  2. 耐サンドブラスト感光性層が、少なくともガラスフリットからなる無機成分及び感光性樹脂とからなり、該感光性樹脂を、前記パターン形成層における感光性樹脂より、無機成分100重量部に対する含有割合にして少なくとも3重量%多く含有するものであることを特徴とする請求項1記載の厚膜パターン形成方法。
  3. パターン形成層が障壁形成層であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の厚膜パターン形成方法。
  4. 耐サンドブラスト感光性層が、暗色の顔料を含有すると共に光透過性を有する耐サンドブラスト感光性材料からなることを特徴とする請求項3記載の厚膜パターン形成方法。
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