JPH10200199A - 半導体レーザアレイ装置 - Google Patents

半導体レーザアレイ装置

Info

Publication number
JPH10200199A
JPH10200199A JP477097A JP477097A JPH10200199A JP H10200199 A JPH10200199 A JP H10200199A JP 477097 A JP477097 A JP 477097A JP 477097 A JP477097 A JP 477097A JP H10200199 A JPH10200199 A JP H10200199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
laser array
laser
conductor
diamond substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP477097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kanzaki
武司 神崎
Hirobumi Miyajima
博文 宮島
Hirobumi Suga
博文 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP477097A priority Critical patent/JPH10200199A/ja
Publication of JPH10200199A publication Critical patent/JPH10200199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体レーザ素子の温度上昇を抑制した高出
力半導体レーザアレイ装置を提供する。 【解決手段】 複数の半導体レーザ素子を1次元方向に
配置した複数の1次元半導体レーザアレイ1と複数のダ
イヤモンド基板2が交互に積層されている。基板2の両
方の面上には、レーザアレイ1と電気的に接続された電
極パッド3が設けられ、さらに、基板2には、一方の面
から他方の面に貫通して導電体4領域が形成されてい
る。導電体4は電極パッド3とワイア5により接続され
ている。最上層のレーザアレイ1と、最下層の電極パッ
ド3には、Cu板6、8を介してリード板7、8が固定
され、外部駆動電圧に接続されている。これにより、複
数のレーザアレイ1が直列に接続される。レーザアレイ
1で発生した熱は、基板2に伝えられて、効果的に放熱
されるため、安定した発振が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ装
置、特に固体レーザ結晶の励起や、各種の加工に用いら
れる半導体レーザアレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、スペクトル幅が狭く、
効率が高いという特徴を有する。このため、Nd:YA
G結晶等の固体レーザ結晶の吸収スペクトルに発振波長
を合わせれば、効率良く固体レーザ結晶を励起すること
ができるので、固体レーザ励起用光源として注目されて
いる。このような固体レーザの励起光源は、光密度が高
い必要がある。しかしながら、半導体レーザの発光領域
の大きさは10μm×2μm程度と小さいため、単体で
は十分な光密度を達成することができない。したがっ
て、十分な光密度を得るためには、レーザ光射出点を多
数用意して1次元あるいは2次元に配置した半導体レー
ザアレイ装置とする必要がある。
【0003】こうした半導体レーザアレイ装置は、コン
パクト化するため、レーザ光射出点を2次元状に配置す
ることが好ましい。しかし、半導体レーザは結晶の劈開
面を共振器として用いるため、1枚の基板上にモノリシ
ックにレーザ光射出点を並べることは困難であった。こ
の問題を解決する装置として、1次元にレーザ光射出点
を並べたバー状の1次元半導体レーザアレイを基板等を
介して積層させることにより、レーザ光射出点を2次元
状に配置する特開平2−281782号の技術が知られ
ている。
【0004】この従来装置の全体構成図を図9に、その
積層配置の細部を図10にそれぞれ示す。この装置は、
図10に示すように、複数の半導体レーザ素子の射出点
を1次元に並べたバー状の半導体レーザアレイ31のレ
ーザ射出方向と反対側に同じ厚さの窒化ホウ素(BN)
製の絶縁スペーサ32を配置し、これらを同じくBN製
の絶縁板33で挟み込んで交互に積層することで2次元
半導体アレイ30を構成している。ここで、レーザアレ
イ31、絶縁スペーサ32、絶縁板33の各表面には、
図示のように通電用のCr−Pt−Auのメタライズパ
ターン34が形成されている。この2次元半導体レーザ
素子30は、レーザ射出方向と反対の面が銅製のヒート
シンク35上に固定されており、メタライズパターン3
4上に設けられたハンダ材とヒートシンク35上の電極
36、37がAuワイヤ38によりワイヤボンディング
されている。
【0005】この装置では、メタライズパターン34と
Auワイヤ38により、電極間36、37に印加した電
流が各レーザアレイ31に加えられて、レーザを発振さ
せることができる。したがって、2次元に配置したレー
ザ光射出点を利用して高出力レーザ光が得られる。レー
ザ発振に伴い発生する熱は絶縁板33を介してヒートシ
ンク35に伝えられるため、レーザ発振による半導体レ
ーザ素子の発熱を抑える効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした高出力レーザ
では、発熱が大きな問題となる。半導体レーザ素子はそ
のしきい値電流が温度に大きく依存し、ある温度に達す
ると光出力が飽和してしまう。さらに、高温で動作させ
ると素子寿命が著しく短くなる。例えば、素子温度が1
0度上昇すると、寿命は半分になるとされている。
【0007】前述の特開平2−281782号の装置で
は、図9、10に示されるように、1次元半導体レーザ
アレイ31の間に熱伝導度の高いBN製の絶縁板33を
挟み込むことにより、半導体レーザで発生した熱を絶縁
板33を介して銅製ヒートシンク35に導くことで放熱
を促進している。しかし、BNは熱伝導率が銅の2倍強
にすぎず、レーザ出力を上昇させると絶縁板に伝えられ
る熱より発生する熱が上回り、十分な放熱効果が得られ
なかった。十分な放熱効果を得るには、熱伝導度がBN
より大きい素材、例えば全物質で最も熱伝導度が優れて
いるダイヤモンド(熱伝導度はBNの約3倍)を使用す
れば良いが、ダイヤモンドは絶縁体でしかも表面に5μ
m以上の厚い導電膜を形成することが困難である。した
がって、この装置にBNの代わりにダイヤモンドを用い
た場合、ダイヤモンド絶縁体上に形成した導電膜が5μ
m以下と薄いためその電気抵抗が大きくなって、半導体
レーザ素子に十分な電流を流すことができない。このた
め、レーザの高出力化を達成することが難しかった。
【0008】本発明は、半導体レーザ素子の温度上昇を
抑制した高出力半導体レーザアレイ装置を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザア
レイ装置は、複数の半導体レーザ素子のレーザ射出点を
同一側面上で1次元方向に配列させた板状の1次元半導
体レーザアレイと、一方の面から他方の面まで貫通する
1又は2以上の導電体領域を有するダイヤモンド基板と
を複数個交互に積層させてレーザ射出点を2次元に配列
させ、導電体を介してすべての半導体レーザ素子を電気
的に接続していることを特徴とする。
【0010】これにより、レーザ射出点が2次元に配列
させた2次元半導体レーザアレイが形成される。また、
各半導体レーザ素子は、ダイヤモンド基板中の導電体を
介して電気的に接続されている。さらに、各半導体レー
ザアレイはダイヤモンド基板を挟み込んだ構造になって
いるため、各半導体レーザアレイで発生した熱は、熱伝
導度の高いダイヤモンド基板に効率的に伝えられる。
【0011】また、1次元半導体レーザアレイに内蔵さ
れた半導体レーザ素子はそれぞれの前記1次元半導体レ
ーザアレイごとに電気的に並列に接続され、それぞれの
1次元半導体レーザアレイは導電体を介して電気的に直
列に接続されていてもよい。
【0012】これにより、それぞれの半導体レーザ素子
は、内蔵される1次元半導体レーザアレイ内部で電気的
に並列接続され、これらの1次元半導体レーザアレイは
導電体を介して電気的に直列接続されている。このた
め、個々の半導体レーザ素子は積層方向には直列で、1
次元半導体レーザアレイの配列方向には並列で電気的に
接続されていることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、第1の実施形態の斜視図、
図2は、そのA−A線断面図である。
【0014】まず、図1及び図2により、第1の実施形
態の構造を説明する。共振器長500〜1000μm程
度の半導体レーザ素子の射出点が、100〜200μm
の間隔で1次元方向に複数個配置されて1次元半導体レ
ーザアレイ1を構成している。それぞれの半導体レーザ
素子は、1次元半導体レーザアレイ1の上部と下部に設
けられた電極により、電気的に並列に接続されている。
半導体レーザ素子の配置数は高出力化を実現するために
は、20個以上が好ましく、33個以上であればより好
ましい。但し、製作の容易性を考慮すると、100個以
下とするのが好ましく、67個以下であればより好まし
い。1つのレーザアレイ1の厚さは約100μm、レー
ザ配列方向の長さは約10mmになる。以下、説明の簡
略化のため、各レーザアレイ1中に6個のレーザ射出点
があるものとして説明する。
【0015】一方、一辺の長さがレーザアレイ1のレー
ザ配列方向の長さと同じでこれと直交する辺の長さがレ
ーザアレイ1の共振器長方向の長さよりも長い矩形のダ
イヤモンド基板2各々の両方の面には、レーザアレイ1
と長さが同一の一辺に沿って、半導体レーザ素子と1対
1に対応した数のAu又はAl製の電極パッド3が設け
られている。この電極パッド3の共振器長方向の長さ
は、レーザアレイ1よりも長くなっている。さらに、各
ダイヤモンド基板2には、一方の面から他方の面まで貫
通する複数の導電体4が、これらと1対1に対応する電
極パッド3のそばに形成されている。この導電体4に
は、低抵抗シリコン、Au、Al、W、Pt、Ti等を
用いることができる。それぞれのダイヤモンド基板2の
上下両面にある各電極パッド3と対応するそれぞれの導
電体4とは、Auワイヤ5によりワイヤボンディングさ
れている。したがって、各ダイヤモンド基板の一方の面
にある各電極パッド3aと他方の面の対応する位置にあ
る各電極パッド3bとは、それぞれ導電体4を介して電
気的に接続されていることになる。
【0016】前述のレーザアレイ11は、こうして形成
されたダイヤモンド基板21上に、レーザ射出面側の面
が一致するように固定される。レーザ射出面側の面を一
致させることにより、出射したレーザ光がダイヤモンド
基板21等により反射されることがなく光損失を抑える
ことができる。この固定は、Au−SnやPb−Sn等
のハンダ材か導電性接着剤によってレーザアレイ11
下部電極と電極パッド3a1を接着して、電気的に接続
することによって行われる。ダイヤモンド基板21の反
対の面には、同様にレーザアレイ12が固定される。レ
ーザアレイ12の上部電極とダイヤモンド基板21の電極
パッド3b1はハンダ材か導電性接着剤によって電気的
に接続されているので、レーザアレイ11、12は電気的
に接続されていることになる。
【0017】これを繰り返して、レーザアレイ1とダイ
ヤモンド基板2を積層していく。以下の説明では、説明
を簡略化するため、レーザアレイ1とダイヤモンド基板
2を3層積層した例について説明する。実際には、さら
に多数のレーザアレイ1とダイヤモンド基板2を積層す
ることで、レーザ射出点を増やして高出力化することが
可能である。
【0018】最上層のレーザアレイ11の上部電極に
は、ハンダ材又は導電性接着剤によりCu板6を介して
リード板7が積層されている。このリード板7は駆動電
源の一方の電極に接続されている。また、最下層のダイ
ヤモンド基板23の下側の電極パッド3b3にもハンダ材
又は導電性接着剤によりCu板8を介してリード板9が
積層されている。このリード板9は駆動電源の他方の電
極に接続されている。したがって、複数のレーザアレイ
1は、駆動電源に対して電気的に直列に接続されている
ことになる。
【0019】次に一方の面から他方の面まで貫通する導
電体4領域を有するダイヤモンド基板2の形成について
図3を参照して説明する。ダイヤモンド基板2を形成す
る台となるシリコンウエハ10(同図(a)参照)の表面
をダイヤモンドや炭化珪素等の硬質粒を用いて研磨する
前処理であるいわゆる傷つけ処理を行う(同図(b)参
照)。傷つけ処理を施さない鏡面研磨状態のシリコンウ
エハ表面にダイヤモンド基板を形成した場合のダイヤモ
ンドの核形成密度は103個/cm2程度であるが、傷つ
け処理を施すことにより核形成密度を最大108個/c
2まで上昇させることができる。この核形成密度を調
整することによってシリコンウエハ表面上に形成するダ
イヤモンド柱状結晶粒の大きさを調整することができ
る。
【0020】傷つけ処理を施したシリコンウエハ10の
表面上の所定の位置に窒化シリコン、シリコンカーバイ
ド、窒化アルミ等の材料からなる所定の大きさのブロッ
ク11を配置する(同図(c)参照)。それぞれのブロッ
ク11は、シリコンウエハ10上に形成されるダイヤモ
ンド基板2中の導電体4の大きさに対応した大きさであ
り、配置される位置もダイヤモンド基板2中の導電体4
の位置に対応している。ブロック11の高さは、形成さ
れるダイヤモンド基板2の厚さと同じかそれより高くな
るように調整されている。
【0021】このシリコンウエハ10のブロック11が
配置された表面上に、多結晶ダイヤモンドを成長させて
ダイヤモンド基板2を形成する(同図(d)参照)。多結
晶ダイヤモンドは気相成長によって形成され、原料ガス
には、ガス化した炭素、エタン、プロパン、アセチレ
ン、アセトン、メタノール、エタノール、ブタノール、
アセトアルデヒド、一酸化炭素、二酸化炭素などの炭素
を含有する炭素源ガスと、水素を含むガスが用いられ
る。気相成長法には、熱フィラメントによる熱分解を利
用する熱フィラメントCVD(気相成長)法、マイクロ
波や直流放電によるプラズマCVD法等を用いることが
できる。
【0022】シリコンウエハ10上に所定厚のダイヤモ
ンド結晶を成長させた後、シリコンウエハ10及びブロ
ック11をエッチング除去することにより、一部に貫通
孔12を有する多結晶ダイヤモンド基板2が形成される
(同図(e)参照)。この貫通孔12はブロック11に対
応する。その後、ダイヤモンド基板2の貫通孔12に低
抵抗シリコン、Au等を充填させて導電体4を形成する
ことにより、一部に導電体4を有するダイヤモンド基板
2が形成される(同図(f)参照)。
【0023】ここでは、多結晶ダイヤモンドを成長させ
るための台としてシリコンウエハを用いたが、例えば多
結晶シリコン等のように表面上に多結晶ダイヤモンドを
成長できる材料であれば良い。
【0024】また、ブロック11には、窒化シリコン等
のエッチングで除去できる材料ではなく、Au、Al等
の導電体4材料をそのままブロック11として用いても
よい。この場合は、導電体4の周囲に直接多結晶ダイヤ
モンドを成長させることができ、ブロック11を除去し
て導電体4を形成する工程が不要になる。
【0025】続いて、この実施形態の動作について図
1、図2を用いて説明する。リード板7、9間に駆動電
圧を印加すると、電極パッド3と導電体4を介して3層
ある各レーザアレイ1に電圧が印加される。各レーザア
レイ1内のレーザ素子は内部で電気的に並列接続されて
いるため、これによってそれぞれのレーザ素子に電圧が
供給される。この結果、3×6=18個のレーザ射出点
からレーザ光が射出され、1個の半導体レーザを用いる
場合に比べて高出力のレーザ光が得られる。半導体レー
ザからの発熱は、レーザアレイ1を挟み込む電極パッド
3を介して、ダイヤモンド基板2に伝えられる。ダイヤ
モンドの熱伝導度が極めて高いため、レーザアレイ1で
発生した熱は速やかにダイヤモンド基板2に送られて、
両者の温度はほぼ等しい状態に保たれる。さらに、ダイ
ヤモンド基板2の共振器長方向の長さは、レーザアレイ
1よりも長く、はみ出しているため、この部分がフィン
の役割を果たして効率良く放熱することができる。した
がって、ダイヤモンド基板2及びレーザアレイ1の温度
は低く保たれる。このようにして、レーザアレイ1のレ
ーザ発振に伴う発熱による温度上昇を抑えることができ
る。この結果、素子寿命の劣化や光出力の低下を防ぎ、
連続発振が可能となる。
【0026】導電体4は、電極パッド3と1対1に対応
する数だけ設ける必要はなく、図4に示すように複数個
の電極パッド3に対して、1個の導電体4を設けても良
い。この場合は、ダイヤモンド基板2中に占める導電体
4の数が減ることにより、ダイヤモンド基板2の形成が
容易になるほか、ダイヤモンドより熱伝導度が低いため
に熱遮蔽体となる導電体4の体積が減少して、ダイヤモ
ンド基板2の放熱効率がよくなる。しかし、導電体4の
面積を小さくしすぎると、導電体4に大電流が流せず、
レーザアレイ1を高出力化できなくなるため、必要に応
じて導電体4の面積は調整する必要がある。
【0027】さらに、電極パッド3自体の数もレーザ素
子と1対1に対応させる必要はなく、複数のレーザ素子
に対して1個の大面積の電極パッド3を設けてもよい。
この場合は、電極パッド3の製作及びレーザアレイ1と
ダイヤモンド基板2との積層の際の位置調整が簡単にな
る。
【0028】また、本実施形態では、外部駆動電源との
接続は、リード板7、9とCu板6、8を介して行った
が、これに限定されるものではなく、各レーザアレイ1
を駆動可能な大電流を供給できるものであればよく、C
u板6、8を介しないで駆動電源と接続したり、駆動電
源とレーザアレイ1等を直接接続してもよい。
【0029】次に、本実施形態の応用例について説明す
る。図5は、本発明の第2の実施形態の構造斜視図、図
6は、そのA−A線断面図である。以下、図1、図2に
示す第1の実施形態と比較してその構造が異なる部分に
ついて説明し、共通の部分については説明を省略する。
【0030】図5、図6に示される第2の実施形態は、
図1、図2に示される第1の実施形態と基本的な構造は
同じであるが、電極パッド3と導電体4の接続方法が異
なる。第1の実施形態では、両者をワイヤ5によりワイ
ヤボンディングすることで電気的に接続していたが、第
2の実施形態では、導電体4表面の一部又は全部を覆う
ように電極パッド3が形成されている。したがって両者
は直接接触しているのでワイヤボンディングする必要が
なく、加工が容易になる。
【0031】続いて、図7、8を参照して第3の実施形
態について説明する。図7は第3の実施形態の構造斜視
図、図8はそのA−A線断面図である。ここでも第1の
実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
【0032】第3の実施形態では、図7、8に示すよう
に、導電体4の表面にレーザアレイ1の上部、下部の電
極が、ハンダ材や導電性接着剤によって直接固定されて
いる。この構成によれば、ボンディングワイヤ、電極パ
ッドが必要ないため、製造、加工、取り扱いが容易にな
る利点がある。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数の1次元半導体レーザアレイを間にダイヤモン
ド基板を介して積層しているため、レーザ発振によって
各半導体レーザ素子で発生した熱が、熱伝導度の高いダ
イヤモンド基板に伝えられるため、効果的に放熱を行う
ことができ、半導体レーザ素子の発熱による温度上昇を
抑えて、寿命の劣化や光出力の低下を防ぐことができ
る。また、ダイヤモンド基板中に形成された導電性領域
を介して各1次元半導体レーザアレイを直列に接続して
おり、導電性領域には大電流を流すことができるため、
レーザアレイの高出力化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構造斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1に係る実施形態のダイヤモンド基板形成の
例を示す図である。
【図4】図1に係る第1の実施形態の応用例の構造斜視
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の構造斜視図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態の構造斜視図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】積層型半導体レーザアレイ装置の従来例の全体
構成図である。
【図10】図9に係る従来例の積層配置の詳細構成図で
ある。
【符号の説明】
1…1次元半導体レーザアレイ、2…ダイヤモンド基
板、3…電極パッド、4…導電体、5…ワイヤ、6…C
u板、7…リード板、8…Cu板、9…リード板、10
…シリコンウエハ、11…ブロック、31…半導体レー
ザアレイ、32…絶縁スペーサ、33…絶縁板、34…
メタライズパターン、35…ヒートシンク、36、37
…電極、38…金ワイヤ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体レーザ素子のレーザ射出点
    を同一側面上で1次元方向に配列させた板状の1次元半
    導体レーザアレイと、一方の面から他方の面まで貫通す
    る1又は2以上の導電体領域を有するダイヤモンド基板
    とを複数個交互に積層させてレーザ射出点を2次元に配
    列させ、前記導電体を介してすべての前記半導体レーザ
    素子を電気的に接続していることを特徴とする半導体レ
    ーザアレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記1次元半導体レーザアレイに内蔵さ
    れた前記半導体レーザ素子はそれぞれの前記1次元半導
    体レーザアレイごとに電気的に並列に接続され、それぞ
    れの前記1次元半導体レーザアレイは前記導電体を介し
    て電気的に直列に接続されている請求項1記載の半導体
    レーザアレイ装置。
JP477097A 1997-01-14 1997-01-14 半導体レーザアレイ装置 Pending JPH10200199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP477097A JPH10200199A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 半導体レーザアレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP477097A JPH10200199A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 半導体レーザアレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10200199A true JPH10200199A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11593096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP477097A Pending JPH10200199A (ja) 1997-01-14 1997-01-14 半導体レーザアレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10200199A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002314188A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ装置
JP2003037325A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Hamamatsu Photonics Kk 発光モジュール及び発光モジュールの組み立て方法
JP2008258489A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置
CN105790063A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种应用于半导体激光器的衬底
CN105790062A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种基于各向异性衬底的半导体激光器
CN105790071A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种高功率半导体激光器及其制备方法
CN111106524A (zh) * 2018-10-29 2020-05-05 深圳市中光工业技术研究院 一种半导体激光器
CN111711067A (zh) * 2020-06-10 2020-09-25 长春理工大学 一种多单管半导体激光器双面冷却封装结构

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002314188A (ja) * 2001-04-13 2002-10-25 Hamamatsu Photonics Kk 半導体レーザ装置
JP2003037325A (ja) * 2001-07-25 2003-02-07 Hamamatsu Photonics Kk 発光モジュール及び発光モジュールの組み立て方法
JP2008258489A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ装置
CN105790063A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种应用于半导体激光器的衬底
CN105790062A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种基于各向异性衬底的半导体激光器
CN105790071A (zh) * 2016-03-22 2016-07-20 西安炬光科技股份有限公司 一种高功率半导体激光器及其制备方法
CN111106524A (zh) * 2018-10-29 2020-05-05 深圳市中光工业技术研究院 一种半导体激光器
CN111711067A (zh) * 2020-06-10 2020-09-25 长春理工大学 一种多单管半导体激光器双面冷却封装结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5105430A (en) Thin planar package for cooling an array of edge-emitting laser diodes
JP6934503B2 (ja) ダイヤモンドと金属又は金属合金との交互パターンを有する複合基板
US5105429A (en) Modular package for cooling a laser diode array
US5084886A (en) Side-pumped laser system with independent heat controls
JP2753663B2 (ja) モノリシックレーザーダイオードアレー
US5394426A (en) Diode laser bar assembly
US4716568A (en) Stacked diode laser array assembly
US8654811B2 (en) Serially interconnected vertical-cavity surface emitting laser arrays
JP2001168442A (ja) 半導体レーザ素子の製造方法、配設基板および支持基板
JPH0613717A (ja) レーザダイオードバー用の担体及び実装アセンブリ
JP2011055003A (ja) 成長基板が除去された窒化物レーザダイオードの構造及び窒化物レーザダイオードアレイ構造の製造方法
US8518814B2 (en) Methods of fabrication of high-density laser diode stacks
JP3869467B2 (ja) 半導体レーザ源
US20090185593A1 (en) Method of manufacturing laser diode packages and arrays
JP2019532497A (ja) カーボンナノチューブを利用した高出力レーザパッケージング
JPH04264789A (ja) 半導体レーザ装置
TW200308131A (en) Semiconductor laser device
JPH10200199A (ja) 半導体レーザアレイ装置
JPH09223846A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP2554741B2 (ja) 半導体レーザアレイ装置
EP0973237A1 (en) Semiconductor laser device
JPH09260539A (ja) サブマウント装置および半導体装置ならびにそれらの製造方法
JP2005167239A (ja) 半導体連続層のための担体層および半導体チップスの製造法
JP2003163409A (ja) 半導体レーザーモジュール
TW200415612A (en) Multiple-disk laser system