JPH10199734A - 空芯コイルの電磁シールド構造 - Google Patents

空芯コイルの電磁シールド構造

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JPH10199734A
JPH10199734A JP1748897A JP1748897A JPH10199734A JP H10199734 A JPH10199734 A JP H10199734A JP 1748897 A JP1748897 A JP 1748897A JP 1748897 A JP1748897 A JP 1748897A JP H10199734 A JPH10199734 A JP H10199734A
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air
distance
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Masahiko Matsumoto
匡彦 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高効率の空芯コイルが得られ、しかも、小型
の空芯コイルの電磁シールド構造を提供する。 【解決手段】 コイルパターン1が絶縁体2を介して積
層形成された空芯コイルを金属ケース3で覆い電磁シー
ルドする。コイルパターン1に対向する上側電磁シール
ド面4とコイルパターン1との最短距離t1がコイルパ
ターン1の外径tdの0.2倍以上かつ1.0倍以下と
なるように設定し、また、コイルパターン積層体の中心
と上側電磁シールド面4との距離t2が上側電磁シール
ド面4と下側電磁シールド面5の間の距離tcの0.2
5倍以上かつ0.75倍以下となるように設定する。空
芯コイルの磁束密度が高い位置から金属ケース3が離
れ、金属ケース3に渦電流が発生するのを回避でき、空
芯コイルはほぼ最高の効率を得ることができる。その
上、金属ケース3の大型化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置やインバータ等に組み込まれる空芯トランスや空芯
インダクタ等の空芯コイルを電磁シールドする構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置やインバータ等に
組み込まれる空芯コイルは、図7の(a)に示すような
平面状のコイルパターン1が、図7の(b)に示すよう
に、絶縁体2を介して積層形成されたもので、例えば、
上記複数のコイルパターン1を直列に接続させることに
より空芯インダクタとして機能する。また、上記複数の
コイルパターン1を2グループに分け、一方のコイルパ
ターン1のグループを一次コイル群として接続し、他方
のコイルパターン1のグループを二次コイル群として接
続することにより、上記空芯コイルは一次コイルと二次
コイルから成る空芯トランスとして機能する。
【0003】上記空芯コイルは、コイルパターン1が平
面状であるので、薄型化できるし、上記コイルパターン
1は蒸着やスパッタ等の成膜形成技術を用いて形成でき
るので、非常に微細に形成することが可能である。これ
らのことから、空芯コイルは薄型化・小型化・軽量化を
図るのが容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記空
芯コイルのコイルパターン1に電流を通電すると、コイ
ルパターン1から磁束が発生し、この磁束が上記空芯コ
イルの周辺に配設されている集積回路等の機器に及ぶ
と、上記磁束の悪影響を受けて空芯コイルの周辺機器が
誤動作する等の問題が生じる。
【0005】そこで、例えば、空芯コイルを金属ケース
で覆い、該金属ケースの内部に空芯コイルの磁束をシー
ルドし、上記空芯コイルの磁束が上記金属ケースよりも
外側に放射されるのを防止して上記磁束により空芯コイ
ルの周辺機器が誤動作するのを回避する手段が提案され
ている。
【0006】しかし、上記のように空芯コイルを金属ケ
ースで覆った場合、上記空芯コイルの磁束によって金属
ケースに渦電流が発生する。この渦電流の大きさは前記
金属ケースに及ぶ磁束が多くなるに従って大きくなる。
前記空芯コイルの磁束は図7の(a)に示すコイルパタ
ーン1の渦巻き中心付近で磁束密度が最も高くなること
から、前記金属ケースが上記コイルパターン1の渦巻き
中心に近付くに従って前記金属ケースに及ぶ磁束が多く
なり、金属ケースに発生する渦電流が大きくなる。
【0007】上記渦電流が大きくなるに従って空芯コイ
ルのクォリティファクタQ(つまり、空芯インダクタの
インダクタ効率や空芯トランスのトランス効率)が低下
するという現象が生じ、この空芯コイルのクォリティフ
ァクタQの低下により空芯コイルでの電力損失が多くな
る。このように低効率の空芯コイルをスイッチング電源
装置やインバータ等の回路に組み込んだ場合、上記回路
の電力損失を増加させるという問題が生じる。
【0008】そこで、コイルパターン1の渦巻き中心か
ら大きく離れ磁束密度が低い位置に金属ケースを設けて
空芯コイルの効率(クォリティファクタQ)を高めるこ
とが考えられるが、空芯コイルを覆う金属ケースが大型
化してしまうという問題が生じ、このように大型の金属
ケースに電磁シールドされた空芯コイルをスイッチング
電源装置やインバータ等の装置に組み込んだときには、
上記空芯コイルを組み込んだ装置が大型化してしまうと
いう問題がある。
【0009】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、空芯コイルの高効率化が
図れ、しかも、大型化を回避した空芯コイルの電磁シー
ルド構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次のような構成をもって前記課題を解決す
る手段としている。すなわち、第1の発明は、平面状の
コイルパターンが絶縁体を介して積層形成された空芯コ
イルを電磁シールド導体で覆って電磁シールドする構造
であって、上記電磁シールド導体のコイルパターン対向
面と該コイルパターン対向面に最も近いコイルパターン
との間の距離が前記空芯コイルのコイルパターンの外径
の0.2倍以上、かつ、1.0倍以下となるように設定
されている構成をもって前記課題を解決する手段として
いる。
【0011】第2の発明は、平面状のコイルパターンが
絶縁体を介して積層形成された空芯コイルを電磁シール
ド導体で覆って電磁シールドする構造であって、上記電
磁シールド導体のコイルパターン対向面と該コイルパタ
ーン対向面に最も近いコイルパターンとの間の距離が前
記空芯コイルのコイルパターンの外径のほぼ0.5倍と
なるように設定されている構成をもって前記課題を解決
する手段としている。
【0012】第3の発明は、平面状のコイルパターンが
絶縁体を介して積層形成された空芯コイルを電磁シール
ド導体で覆って電磁シールドする構造であって、上記電
磁シールド導体のコイルパターン対向面と該コイルパタ
ーン対向面に最も近いコイルパターンとの間の距離が前
記空芯コイルのコイルパターンの外径のほぼ1.0倍と
なるように設定されている構成をもって前記課題を解決
する手段としている。
【0013】第4の発明は、平面状のコイルパターンが
絶縁体を介して積層形成された空芯コイルを電磁シール
ド導体で覆って電磁シールドする構造であって、上記電
磁シールド導体は、上記コイルパターン積層体の上面側
に上記コイルパターンと間隙を介して対向する上側電磁
シールド面と、上記コイルパターン積層体の下面側に上
記コイルパターンと間隙を介して対向する下側電磁シー
ルド面とを有し、上記上側電磁シールド面と上記コイル
パターン積層体の中心との間の距離、あるいは、上記下
側電磁シールド面と上記コイルパターン積層体の中心と
の間の距離が、上記上側電磁シールド面と下側電磁シー
ルド面の間の距離の0.25倍以上、かつ、0.75倍
以下となるように設定されている構成をもって前記課題
を解決する手段としている。
【0014】第5の発明は、平面状のコイルパターンが
絶縁体を介して積層形成された空芯コイルを電磁シール
ド導体で覆って電磁シールドする構造であって、上記電
磁シールド導体は、上記コイルパターン積層体の上面側
に上記コイルパターンに間隙を介して対向する上側電磁
シールド面と、上記コイルパターン積層体の下面側に上
記コイルパターンに間隙を介して対向する下側電磁シー
ルド面とを有し、上記上側電磁シールド面と上記コイル
パターン積層体の中心との間の距離、あるいは、上記下
側電磁シールド面と上記コイルパターン積層体の中心と
の間の距離が、上記上側電磁シールド面と下側電磁シー
ルド面の間の距離のほぼ0.5倍となるように設定され
ている構成をもって前記課題を解決する手段としてい
る。
【0015】上記構成の発明において、例えば、電磁シ
ールド導体のコイルパターン対向面と該コイルパターン
対向面に最も近いコイルパターンとの間の距離を、空芯
コイルのコイルパターンの外径の0.2倍以上に設定す
ることにより、空芯コイルの磁束密度が最も高い位置か
らコイルパターン対向面が離れ、電磁シールド導体は空
芯コイルの磁束の影響を殆ど受けず、このことにより、
電磁シールド導体に渦電流が発生するのをほぼ抑制する
ことができ、渦電流の発生に起因した空芯コイルのクォ
リティファクタ(効率)の悪化が防止される。
【0016】その上、電磁シールド導体のコイルパター
ン対向面と該コイルパターン対向面に最も近いコイルパ
ターンとの間の距離を、空芯コイルのコイルパターンの
外径の1.0倍以下に設定することにより、空芯コイル
の電磁シールド構造の小型化が図れる。
【0017】また、上記電磁シールド導体の上側電磁シ
ールド面とコイルパターン積層体の中心との間の距離、
あるいは、下側電磁シールド面とコイルパターン積層体
の中心との間の距離を、電磁シールド導体の上側電磁シ
ールド面と下側電磁シールド面との間の距離の0.25
倍以上かつ0.75倍以下に設定することにより、上側
電磁シールド面と下側電磁シールド面は共に空芯コイル
の最も磁束密度が高い位置から離れ、上記上側電磁シー
ルド面と下側電磁シールド面の両面とも空芯コイルの磁
束によって渦電流が発生するのをほぼ回避することがで
き、渦電流の発生に起因した空芯コイルのクォリティフ
ァクタの悪化が回避される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施
形態例において、従来例と同一名称部分には同一符号を
付し、その重複説明は省略する。
【0019】この実施形態例の空芯コイルの電磁シール
ド構造は、図1に示すように、平面状のコイルパターン
1を絶縁体2を介して積層形成した空芯コイルを電磁シ
ールド導体である金属ケース3により覆って電磁シール
ドする構成を有し、上記金属ケース3は、上記コイルパ
ターン積層体の上面側に上記コイルパターン1に間隙を
介して対向するコイルパターン対向面である上側電磁シ
ールド面4と、上記コイルパターン積層体の下面側に上
記コイルパターン1に間隙を介して対向するコイルパタ
ーン対向面である下側電磁シールド面5とを有してい
る。
【0020】この実施形態例において特徴的なことは、
上記上側電磁シールド面4と該上側電磁シールド面4に
最も近いコイルパターン1との間の距離t1が、コイル
パターン1の外径tdの0.2倍以上かつ1.0倍以下
となるように設定され、かつ、上側電磁シールド面4と
コイルパターン1の積層体の中心との間の距離t2が、
上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5の間の距
離tcの0.25倍以上かつ0.75倍以下となるよう
に設定されている構成としたことである。
【0021】上記の如く、上側電磁シールド面4とコイ
ルパターン1との間の最短距離t1と、上側電磁シール
ド面4とコイルパターン1の積層体の中心との間の距離
t2と、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5
の間の距離tcとを設定するのは次のような理由に因
る。
【0022】本発明者は、上記上側電磁シールド面4と
コイルパターン1と間の最短間隔t1を様々に変化させ
て、そのコイルパターン1と上側電磁シールド面4との
間隔毎に空芯コイルである空芯トランスのクォリティフ
ァクタQを求める実験を行った。
【0023】上記クォリティファクタQは次式(1)に
示すように定義した。
【0024】 Q=(2・π・f・L)/R・・・・・(1)
【0025】ただし、上式(1)に示すfはコイルパタ
ーン1に通電する交流電流の周波数であり、Lは一次コ
イルのインダクタンスであり、Rは一次コイル側から見
た一次コイルと二次コイルの交流抵抗値の和である。
【0026】上記実験から本発明者は、空芯トランスの
コイルパターン1の外径tdに対する上側電磁シールド
面4とコイルパターン1の間の最短間隔t1の比(以
下、第1の間隔比(t1/td)と記す)と、前記クォ
リティファクタQとの関係に着目した。
【0027】図3と図4には本発明者が行った実験から
得られた上記第1の間隔比(t1/td)とクォリティ
ファクタQの関係が示されており、図3には上記コイル
パターン1の外径tdが9.4mmである空芯トランス
を用い上側電磁シールド面4とコイルパターン1の間の
最短距離t1を変化させて上記最短距離t1毎に上記ク
ォリティファクタQを求めたときの実験結果が示され、
図4には上記コイルパターン1の外径tdが18.8m
mである空芯トランスを用い上側電磁シールド面4とコ
イルパターン1の間の最短距離t1を変化させて上記最
短距離t1毎にクォリティファクタQを求めたときの実
験結果が示されている。
【0028】上記図3と図4に示すように、コイルパタ
ーン1の外径tdが9.4mmである場合とコイルパタ
ーン1の外径tdが18.8mmである場合との両方と
も、上記第1の間隔比(t1/td)が大きくなるに従
って、つまり、上側電磁シールド面4がコイルパターン
1から離れるに従って上側電磁シールド面4は磁束密度
が高い位置から離れることになり、上側電磁シールド面
4に及ぶ磁束が少なくなって上側電磁シールド面4に渦
電流が発生するのが抑制されてクォリティファクタQが
向上し、上記第1の間隔比(t1/td)がほぼ0.5
以上になると、クォリティファクタQはほぼ飽和状態に
なっている。これら図3と図4に示されるように、コイ
ルパターン1の外径tdが異なっていても、前記第1の
間隔比(t1/td)の変化に対するクォリティファク
タQの変化傾向はほぼ同様な傾向を示すことが分かる。
【0029】さらに、本発明者は、空芯トランスの一次
コイルの巻回数N1に対する二次コイルの巻回数N2の
巻数比(N2/N1)を変化させて、上記同様に、上記
巻数比毎にクォリティファクタQを求める実験を行った
ところ、図3や図4に示すような第1の間隔比(t1/
td)とクォリティファクタQとの関係が得られた。ま
た、空芯コイルである空芯インダクタについて、上記同
様の実験を行ったところ、上記同様の実験結果が得られ
た。
【0030】上記のことから、第1の間隔比(t1/t
d)に基づいて高効率の空芯コイルを得ることができ、
しかも、金属ケース3の小型化を図るための上側電磁シ
ールド面4とコイルパターン1の間の最短距離t1を設
定することができることに本発明者は気付いた。
【0031】前記図3や図4に示すように、第1の間隔
比(t1/td)が0.5以上となるように上側電磁シ
ールド面4とコイルパターン1の間の最短距離t1を設
定することにより、空芯コイルはほぼ飽和状態のクォリ
ティファクタQを得ることができる。上記飽和状態のク
ォリティファクタQの80%以上のクォリティファクタ
Qが得られれば、空芯コイルでの電力損失を非常に小さ
く抑えることができることから、この実施形態例では、
上記飽和状態のクォリティファクタQの80%のクォリ
ティファクタQを下限とし、この下限以上のクォリティ
ファクタQを得るためには、図3や図4に示すように、
第1の間隔比(t1/td)が0.2以上となるように
上側電磁シールド面4とコイルパターン1の間の最短距
離t1を設定すればよいことが分かる。
【0032】上記最短距離t1が大きくなるに従って、
つまり、上記第1の間隔比(t1/td)が大きくなる
に従ってクォリティファクタQは良くなるが、上記第1
の間隔比(t1/td)が1.0より大きくなると、上
側電磁シールド面4が空芯コイルから大きく離れ、金属
ケース3が大型化してしまうという問題が生じるので、
金属ケース3の小型化を図るためには上記第1の間隔比
(t1/td)が1.0以下となるように上側電磁シー
ルド面4とコイルパターン1の間の最短間隔t1を設定
する。
【0033】上記のように、第1の間隔比(t1/t
d)が0.2以上、かつ、1.0以下となるように上側
電磁シールド面4とコイルパターン1の間の最短間隔t
1を設定することにより、高効率の空芯コイルを得るこ
とができる上に、金属ケース3の大型化を回避できる。
【0034】より望ましくは、第1の間隔比(t1/t
d)がほぼ0.5となるように上側電磁シールド面4と
コイルパターン1の間の最短間隔t1を設定することで
ある。それというのは、第1の間隔比(t1/td)が
ほぼ0.5となるように前記距離t1が設定される場合
には、クォリティファクタQはほぼ飽和状態であり、し
かも、第1の間隔比(t1/td)が1.0となるよう
に前記距離t1が設定された場合よりも前記距離t1が
半分となって金属ケース3のより小型化を図ることがで
きるからである。
【0035】また、本発明者は、コイルパターン1の積
層体の中心と上側電磁シールド面4との間の間隔t2
や、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5の間
の距離tcを様々に可変して、前記クォリティファクタ
Qを求める実験を行った。
【0036】上記実験から本発明者は上側電磁シールド
面4と下側電磁シールド面5の間の間隔tcに対する上
側電磁シールド面4とコイルパターン1の積層体の中心
との間の間隔t2の比(以下、第2の間隔比(t2/t
c)と記す)と、クォリティファクタQとの関係に着目
した。
【0037】図5には本発明者が行った実験から得られ
た上記第2の間隔比(t2/tc)とクォリティファク
タQとの関係が示され、同図の曲線Aは上側電磁シール
ド面4と下側電磁シールド面5との間の間隔tcを1
0.55mmに固定してコイルパターン1の積層体の中
心と上側電磁シールド面4との間の距離t2を可変させ
た場合に前記距離t2毎に前記クォリティファクタQを
求めたときの実験結果であり、曲線Bは上側電磁シール
ド面4と下側電磁シールド面5との間の間隔tcを4.
55mmに固定してコイルパターン1の積層体の中心と
上側電磁シールド面4との間の距離t2を可変させた場
合に前記距離t2毎にクォリティファクタQを求めたと
きの実験結果である。
【0038】この図5に示すように、上記曲線Aと曲線
Bの両曲線共に、上記第2の間隔比(t2/tc)がほ
ぼ0.5であるときをピークとした放物線を描くような
カーブを描いている。それというのは、第2の間隔比
(t2/tc)が0.5よりも低下するに従って上側電
磁シールド面4が空芯コイルの磁束密度が最も高い位置
に近付いていき、上側電磁シールド面4に発生する渦電
流が大きくなってクォリティファクタQを低下させ、反
対に、第2の間隔比(t2/tc)が0.5よりも増加
するに従って下側電磁シールド面5が磁束密度が最も高
い位置に近付いていき、下側電磁シールド面5に発生す
る渦電流が大きくなってクォリティファクタQを低下さ
せるからである。
【0039】上記曲線Aと曲線Bに示すように、上側電
磁シールド面4と下側電磁シールド面5との間の間隔t
cが異なっても、上記第2の間隔比(t2/tc)の変
化に対するクォリティファクタQの変化傾向はほぼ同様
な傾向を示すことが分かる。
【0040】上記実験結果から上記第2の間隔比(t2
/tc)に基づいて高効率の空芯コイルを得るためのコ
イルパターン1の積層体の中心と上側電磁シールド面4
との間の距離t2と、上側電磁シールド面4と下側電磁
シールド面5の間の距離tcとを設定することができる
ことに本発明者は気付いた。
【0041】前述したように、ピーク(飽和状態)のク
ォリティファクタQの80%以上のクォリティファクタ
Qを得ることができれば、空芯トランスでの電力損失を
非常に小さく抑えることができることから、この実施形
態例では、ピークのクォリティファクタQの80%を下
限とし、この下限以上のクォリティファクタQを得るた
めには、上記第2の間隔比(t2/tc)が0.25以
上、かつ、0.75以下となるようにコイルパターン1
の積層体の中心と上側電磁シールド面4との間の距離t
2と、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5と
の間の距離tcとを設定すればよいことが前記実験結果
より分かる。
【0042】上記のように、前記距離t2と距離tcを
設定することにより、高効率の空芯コイルを得ることが
できる。
【0043】より望ましくは、上記第2の間隔比(t2
/tc)がほぼ0.5となるように、コイルパターン1
の積層体の中心と上側電磁シールド面4の間の間隔t2
と、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5の間
の距離tcとを設定する。それというのは、図5に示す
ように、第2の間隔比(t2/tc)がほぼ0.5とな
るときにクォリティファクタQが最も高くなるからであ
る。
【0044】図6には、上記のように、上側電磁シール
ド面4とコイルパターン1の間の最短距離t1と、コイ
ルパターン1の積層体の中心と上側電磁シールド面4と
の間の距離t2と、上側電磁シールド面4と下側電磁シ
ールド面5の間の距離tcとを設定して形成された金属
ケース3の内部にスイッチング電源装置を構成する素子
を収容した場合の一例が示されている。
【0045】図6に示す7は主スイッチ素子であり、8
は上記主スイッチ素子7をスイッチング制御する制御回
路であり、10は空芯トランスであり、11は整流ダイ
オードであり、12は空芯インダクタであり、13は平
滑コンデンサであり、14は入力端子であり、17は出
力端子である。
【0046】図6に示す例では、コイルパターン1を形
成した絶縁基板が積層して空芯トランス10と空芯イン
ダクタ12を形成し、上記空芯トランス10と空芯イン
ダクタ12を構成している積層基板体15の表面に上記
主スイッチ素子7と整流ダイオード11が実装され、上
記積層基板体15の裏面に制御回路8と平滑コンデンサ
13が実装され、また、上記積層基板体15に上記各素
子を接続するための導体パターン(図示せず)やスルー
ホール16等が形成されて、スイッチング電源装置が構
成されている。
【0047】上記の如く、空芯トランス10と空芯イン
ダクタ12を形成している積層基板体15に、スイッチ
ング電源装置を構成する主スイッチ素子7と制御回路8
と整流ダイオード11と平滑コンデンサ13を実装する
ことにより、空芯トランス10と空芯インダクタ12を
上記主スイッチ素子7等が実装されている実装基板に組
み込むというアセンブリ工程を省略することができ、ス
イッチング電源装置の製造工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0048】この場合にも、もちろん、空芯トランス1
0と空芯インダクタ12は、前記の如く、上側電磁シー
ルド面4とコイルパターン1の間の最短距離t1と、コ
イルパターン1の積層体の中心と上側電磁シールド面4
との間の距離t2と、上側電磁シールド面4と下側電磁
シールド面5の間の距離tcとを設定した金属ケース3
により電磁シールドされているので、上記空芯トランス
10と空芯インダクタ12を確実に電磁シールドするこ
とができる上に、クォリティファクタQの低下を回避で
き、かつ、金属ケース3の大型化を防止することができ
る。
【0049】この実施形態例によれば、前記第1の間隔
比(t1/td)が0.2以上かつ1.0以下となるよ
うに、上側電磁シールド面4とコイルパターン1の間の
最短間隔t1が設定され、かつ、第2の間隔比(t2/
tc)が0.25以上かつ0.75以下となるように、
コイルパターン1の積層体の中心と上側電磁シールド面
4との間の間隔t2と、上側電磁シールド面4と下側電
磁シールド面5の間の距離tcとが設定されているの
で、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5が共
に空芯コイルの磁束密度が最も高い位置から離れ、磁束
の影響を小さくすることができ、上側電磁シールド面4
と下側電磁シールド面5の両面共に渦電流の発生をほぼ
抑制することができ、空芯コイルの高効率化を図ること
ができる。しかも、金属ケース3の大型化を防止するこ
とができる。
【0050】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、空芯コイルを覆う電磁シール
ド導体は金属ケースにより構成されていたが、ケースは
プラスチックで形成し、このプラスチックの表面に電磁
シールド導体としての金属メッキ層を施したものでもよ
く、あるいはプラスチックのケースの表面に蒸着等の手
段を用いて電磁シールド導体としての金属蒸着層を形成
したものでもよく、さらには、プラスチックのケース表
面に電磁シールド導体としての金属メッキ層や金属蒸着
層が設けられたシールを貼り付けたものでもよい。
【0051】また、空芯コイルを電磁シールド導体とし
て機能するシールド板で覆う構成としてもよい。この場
合は、シールド板は金属板で形成してもよく、又は、プ
ラスチックの板の表面に電磁シールド導体としての金属
メッキ層を施したものでもよく、あるいは、プラスチッ
クの板の表面に蒸着等の手段を用いて電磁シールド導体
としての金属蒸着層を形成したものでもよく、さらに
は、プラスチックの板の表面に電磁シールド導体として
の金属メッキ層や金属蒸着層が設けられたシールを貼り
付けたものでもよい。
【0052】なお、空芯コイルをシールド板で覆う場合
には、シールド板の上にケースが設けられる場合もある
し、設けられない場合もある。ケースが設けられる場合
は、空芯コイル等を物理的に保護するために設けられ
る。
【0053】上記のように、電磁シールド導体は、金属
板、金属メッキ層、金属蒸着層等により形成されるが、
金属メッキ層や金属蒸着層は金属板よりは導体の厚みが
薄くなる。しかしながら、空芯コイルの駆動周波数が高
周波になるほど電磁波が導体に浸透する深さ、すなわ
ち、スキン・デップス(Skin Depth)が薄くなる。した
がって、電磁シールド導体と金属メッキ層や金属蒸着層
のような薄い層によって形成した場合であっても十分な
電磁シールド効果が得られる。
【0054】また、上記コイルパターン1は円形状であ
ったが、図2の(a)に示す楕円形状や、図2の(b)
に示す四角形状等、円形状以外の形状にコイルパターン
1を形成してもよい。上記図2の(a)や(b)に示す
ように、コイルパターン1が楕円形や四角形である場合
には、最も短いコイルパターン1の外径が上記実施形態
例に示したコイルパターン1の外径tdに対応し、この
コイルパターン1の外径tdに基づいた第1の間隔比
(t1/td)により上側電磁シールド面4とコイルパ
ターン1の間の最短距離t1が設定される。
【0055】さらに、上記実施形態例では、コイルパタ
ーン1の外径tdに対する上側電磁シールド面4とコイ
ルパターン1の間の最短距離t1の比(第1の間隔比
(t1/td))が0.2以上かつ1.0以下となるよ
うに、上側電磁シールド面4とコイルパターン1の間の
最短距離t1が設定されていたが、コイルパターン1の
外径tdに対する下側電磁シールド面5と該下側電磁シ
ールド面5に最も近いコイルパターン1との間の距離t
3の比(t3/td)が0.2以上かつ1.0以下とな
るように、下側電磁シールド面5と該下側電磁シールド
面5に最も近いコイルパターン1の間の距離t3を設定
してもよい。
【0056】さらに、上記実施形態例では、上側電磁シ
ールド面4と下側電磁シールド面5との間の距離tcに
対するコイルパターン1の積層体の中心と上側電磁シー
ルド面4との間の距離t2の比(t2/tc)が0.2
5以上かつ0.75以下となるように、コイルパターン
1の積層体の中心と上側電磁シールド面4の間の距離t
2と、上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5の
間の距離tcとが設定されていたが、上側電磁シールド
面4と下側電磁シールド面5との間の距離tcに対する
コイルパターン1の積層体の中心と下側電磁シールド面
5との間の距離t4の比(t4/tc)が0.25以上
かつ0.75以下となるように、コイルパターン1の積
層体の中心と下側電磁シールド面5の間の距離t4と、
上側電磁シールド面4と下側電磁シールド面5の間の距
離tcとを設定してもよい。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、電磁シールド導体の
コイルパターン対向面と該コイルパターン対向面に最も
近いコイルパターンとの間の距離が空芯コイルのコイル
パターンの外径の0.2倍以上、かつ、1.0倍以下と
なるように設定されているので、電磁シールド導体によ
って空芯コイルの電磁シールドを確実に行うことができ
るのはもちろんのこと、空芯コイルの磁束密度が最も高
くなる位置から電磁シールド導体のコイルパターン対向
面が離れ、磁束によって電磁シールド導体に渦電流が発
生するのをほぼ抑制することができ、このことにより、
空芯コイルはほぼ最高のクォリティファクタを得ること
ができる。しかも、電磁シールド導体の大型化を防止す
ることができる。
【0058】上記のように、空芯コイルの高効率化を図
ることができることから、空芯コイルでの電力損失が低
減し、空芯コイルが組み込まれるスイッチング電源装置
やインバータ等の回路の電力損失の増加を抑制すること
ができる。また、電磁シールド導体の大型化を防止でき
るので、空芯コイルが組み込まれるスイッチング電源装
置やインバータ等の装置の大型化を回避することが容易
となる。
【0059】また、上記コイルパターン対向面と該コイ
ルパターン対向面に最も近いコイルパターンとの間の距
離がコイルパターンの外径のほぼ0.5倍となるように
設定されている場合には、空芯コイルはほぼ最高のクォ
リティファクタを得ることができる上に、上記コイルパ
ターン対向面と該コイルパターン対向面に最も近いコイ
ルパターンとの間の距離がコイルパターンの外径のほぼ
1.0倍となるように設定されている場合よりもコイル
パターン対向面と該コイルパターン対向面に最も近いコ
イルパターンとの間の距離が半分になるという如く、電
磁シールド導体のより小型化を図ることができる。
【0060】さらに、上記コイルパターン対向面と該コ
イルパターン対向面に最も近いコイルパターンとの間の
距離がコイルパターンの外径のほぼ1.0倍となるよう
に設定されている場合には、空芯コイルの磁束の影響が
コイルパターン対向面に殆ど及ばず、コイルパターン対
向面の渦電流の発生が抑制され、空芯コイルはより高効
率のクォリティファクタを得ることができる。
【0061】電磁シールド導体の上側電磁シールド面と
コイルパターン積層体の中心との間の距離、あるいは、
電磁シールド導体の下側電磁シールド面とコイルパター
ン積層体の中心との間の距離が、上記上側電磁シールド
面と下側電磁シールド面の間の距離の0.25倍以上、
かつ、0.75倍以上に設定されているものにあって
は、上記同様に、空芯コイルの電磁シールドを確実に行
うことができるのはもちろんのこと、電磁シールド導体
の上側電磁シールド面と下側電磁シールド面が共に空芯
コイルの磁束密度が最も高い位置から離れ、上記上側電
磁シールド面と下側電磁シールド面の両面に上記磁束に
よる渦電流の発生をほぼ抑制することができ、空芯コイ
ルはほぼ最高のクォリティファクタを得ることができ
る。その上、電磁シールド導体の大型化を防止すること
ができる。
【0062】また、電磁シールド導体の上側電磁シール
ド面とコイルパターン積層体の中心との間の距離、ある
いは、電磁シールド導体の下側電磁シールド面とコイル
パターン積層体の中心との間の距離が、上記上側電磁シ
ールド面と下側電磁シールド面の間の距離のほぼ0.5
倍に設定されている場合には、上側電磁シールド面と下
側電磁シールド面の両面とも渦電流の発生が抑制され、
空芯コイルはより高効率のクォリティファクタを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施形態例を示す説明図であ
る。
【図2】コイルパターンのその他の形状を示す説明図で
ある。
【図3】コイルパターンの外径tdが9.4mmである
場合に第1の間隔比(t1/td)の変化に対するクォ
リティファクタQの変化傾向の一例を示すグラフであ
る。
【図4】コイルパターンの外径tdが18.8mmであ
る場合に第1の間隔比(t1/td)の変化に対するク
ォリティファクタQの変化傾向の一例を示すグラフであ
る。
【図5】第2の間隔比(t2/tc)とクォリティファ
クタQとの関係例を上側電磁シールド面と下側電磁シー
ルド面との間の間隔毎に示すグラフである。
【図6】空芯コイルの電磁シールド構造の一例を示す説
明図である。
【図7】空芯コイルの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コイルパターン 2 絶縁体 3 金属ケース 4 上側電磁シールド面 5 下側電磁シールド面 10 空芯トランス 11 空芯インダクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状のコイルパターンが絶縁体を介し
    て積層形成された空芯コイルを電磁シールド導体で覆っ
    て電磁シールドする構造であって、上記電磁シールド導
    体のコイルパターン対向面と該コイルパターン対向面に
    最も近いコイルパターンとの間の距離が前記空芯コイル
    のコイルパターンの外径の0.2倍以上、かつ、1.0
    倍以下となるように設定されていることを特徴とする空
    芯コイルの電磁シールド構造。
  2. 【請求項2】 平面状のコイルパターンが絶縁体を介し
    て積層形成された空芯コイルを電磁シールド導体で覆っ
    て電磁シールドする構造であって、上記電磁シールド導
    体のコイルパターン対向面と該コイルパターン対向面に
    最も近いコイルパターンとの間の距離が前記空芯コイル
    のコイルパターンの外径のほぼ0.5倍となるように設
    定されていることを特徴とする空芯コイルの電磁シール
    ド構造。
  3. 【請求項3】 平面状のコイルパターンが絶縁体を介し
    て積層形成された空芯コイルを電磁シールド導体で覆っ
    て電磁シールドする構造であって、上記電磁シールド導
    体のコイルパターン対向面と該コイルパターン対向面に
    最も近いコイルパターンとの間の距離が前記空芯コイル
    のコイルパターンの外径のほぼ1.0倍となるように設
    定されていることを特徴とする空芯コイルの電磁シール
    ド構造。
  4. 【請求項4】 平面状のコイルパターンが絶縁体を介し
    て積層形成された空芯コイルを電磁シールド導体で覆っ
    て電磁シールドする構造であって、上記電磁シールド導
    体は、上記コイルパターン積層体の上面側に上記コイル
    パターンと間隙を介して対向する上側電磁シールド面
    と、上記コイルパターン積層体の下面側に上記コイルパ
    ターンと間隙を介して対向する下側電磁シールド面とを
    有し、上記上側電磁シールド面と上記コイルパターン積
    層体の中心との間の距離、あるいは、上記下側電磁シー
    ルド面と上記コイルパターン積層体の中心との間の距離
    が、上記上側電磁シールド面と下側電磁シールド面の間
    の距離の0.25倍以上、かつ、0.75倍以下となる
    ように設定されていることを特徴とする空芯コイルの電
    磁シールド構造。
  5. 【請求項5】 平面状のコイルパターンが絶縁体を介し
    て積層形成された空芯コイルを電磁シールド導体で覆っ
    て電磁シールドする構造であって、上記電磁シールド導
    体は、上記コイルパターン積層体の上面側に上記コイル
    パターンに間隙を介して対向する上側電磁シールド面
    と、上記コイルパターン積層体の下面側に上記コイルパ
    ターンに間隙を介して対向する下側電磁シールド面とを
    有し、上記上側電磁シールド面と上記コイルパターン積
    層体の中心との間の距離、あるいは、上記下側電磁シー
    ルド面と上記コイルパターン積層体の中心との間の距離
    が、上記上側電磁シールド面と下側電磁シールド面の間
    の距離のほぼ0.5倍となるように設定されていること
    を特徴とする空芯コイルの電磁シールド構造。
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