JPH10199134A - 情報信号記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル情報信号及びアナログ情報信号を
記録再生するための高性能仕様の記録媒体又は標準仕様
の記録媒体を夫々識別すると共に、夫々の記録媒体に応
じた記録仕様を選択することができる情報信号記録再生
装置を提供する。 【解決手段】 入力されたディジタル情報信号及びアナ
ログ情報信号を記録再生するとき、識別手段(50)が高性
能仕様の磁気テープＴを識別したときはディジタル情報
信号あるいはディジタル情報信号を変換し得たアナログ
情報信号、又は入力されたアナログ情報信号を夫々選択
的に記録し、識別手段(50)が標準仕様の磁気テープＴを
識別したときはディジタル情報信号を変換し得たアナロ
グ情報信号、又は入力されたアナログ情報信号を夫々選
択的に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はディジタル情報信号
及びアナログ情報信号を記録再生するための高性能仕様
の記録媒体又は標準仕様の記録媒体を夫々識別すると共
に、夫々の記録媒体に応じた記録仕様を選択することが
できる情報信号記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のディジタル信号処理技術の進歩に
伴い、映像信号のディジタル化が進んでいる。こうした
背景において、現行の地上波放送等のアナログ情報信号
の放送に加え、衛星放送を利用したディジタル情報信号
の放送が実施され始めており、放送されたディジタル情
報信号を記録再生するメディアの登場が期待されてい
る。

【０００３】一方で、現在アナログ方式で映像／音声信
号を記録再生する家庭用ＶＴＲが全世界に普及してお
り、その記録資産には膨大なものがある。従ってディジ
タル情報信号を記録再生するメディアには上記した膨大
な記録資産を再生可能なもの、即ち、現存するアナログ
方式のＶＴＲと相互互換あるいは上位互換を有するもの
であることが望ましい。

【０００４】こうしたアナログ方式とディジタル方式と
に対応するＶＴＲとして、ディジタル、アナログの両フ
ォーマットの信号が混在して記録された記憶蓄積媒体の
再生信号から、信号のフォーマットを自動判別する記録
再生装置（特開平８−６３８７５号公報）が提案されて
いた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た記録再生装置ではディジタル／アナログの両フォーマ
ットの信号が混在して記録された記憶蓄積媒体の再生信
号から、信号のフォーマットを自動判別することについ
てのみ開示されていたが、アナログ情報信号の記録とデ
ィジタル情報信号の記録とを選択的に行うことについて
は何ら開示示唆されていなかった。

【０００６】即ち、アナログ情報信号の記録とディジタ
ル情報信号の記録とでは夫々異なる信号処理を行うの
で、夫々の信号処理に応じた性能の記録媒体を用いるこ
とが好ましいが、こうした、選択されたディジタル／ア
ナログの情報信号の記録処理を記録媒体の性能に応じて
行うことについて上記した記録再生装置では何ら開示示
唆されていなかった。

【０００７】そこで、例えば、アナログ方式の情報信号
を記録するための記録媒体を標準仕様としたとき、ディ
ジタル方式の情報信号を記録するための記録媒体は高性
能仕様として、記録時はこの記録媒体の仕様を検出（又
は記録媒体の識別）することによって記録媒体に応じた
最適な信号記録処理を行うことができる情報信号記録再
生装置の提案が求められていた。

【０００８】またここで、ディジタル情報信号はディジ
タル方式で記録した方が良いことは勿論であるが、上記
した記録媒体の識別に加え、ディジタル情報信号をアナ
ログ方式で記録することによって、上記したように世界
的に普及したアナログ方式のＶＴＲでも再生可能とし、
記録媒体の互換性を維持することができる情報信号記録
再生装置の提案が求められていた。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するため以下（１），（２）の構成を提供する。

【００１０】（１） 第１の発明は、ディジタル情報信
号とアナログ情報信号とを記録媒体（以下、「磁気テー
プ」という）Ｔに選択的に記録する情報信号記録再生装
置において、ディジタル方式で伝送された信号を受信し
ディジタル情報信号として出力する第１の受信部(3)
と、前記ディジタル情報信号に所定の信号処理を施して
磁気テープＴに記録するディジタル記録手段(20)と、前
記第１の受信部(3)あるいは外部から供給されたディジ
タル情報信号をデコードして第１のアナログ情報信号を
出力するデコード手段（以下、例えば、「MPEGデコーダ」
ともいう）(4)と、アナログ方式で伝送された信号を受
信しアナログ情報信号を出力する第２の受信部(17)と、
前記第２の受信部(17)あるいは外部から供給されたアナ
ログ情報信号を第２のアナログ情報信号としてこれに所
定の信号処理を施して磁気テープＴに記録するアナログ
記録手段(22)と、磁気テープＴにおいて、少なくともデ
ィジタル情報信号を記録するための高性能仕様の磁気テ
ープと、アナログ情報信号を記録するための標準仕様の
磁気テープＴとを夫々識別するための識別手段(50)とを
備え、前記識別手段(50)が前記した高性能仕様の磁気テ
ープＴを識別したときは前記ディジタル情報信号あるい
は前記第１のアナログ情報信号、又は前記第２のアナロ
グ情報信号を夫々選択的に記録し、前記識別手段(50)が
前記した標準仕様の磁気テープＴを識別したときは前記
第１あるいは第２のアナログ情報信号を夫々選択的に記
録することを特徴とする情報信号記録装置を提供するも
のである。

【００１１】（２） 第２の発明は、前記高性能仕様の
磁気テープにディジタル情報信号あるいはアナログ情報
信号を記録するときは、前記ディジタル記録手段(20)に
おいてディジタル情報信号を記録するための信号処理を
行う第１の記録仕様と、前記アナログ記録手段(22)にお
いてアナログ情報信号あるいは前記ディジタル情報信号
を変換し得たアナログ情報信号を標準より広帯域で記録
するための信号処理を行う第２の記録仕様と、前記アナ
ログ記録手段(22)においてアナログ情報信号あるいは前
記ディジタル情報信号を変換し得たアナログ情報信号を
標準の帯域で記録するための信号処理を行う第３の記録
仕様とを選択し、前記標準仕様の磁気テープに前記アナ
ログ情報信号あるいは前記ディジタル情報信号を変換し
得たアナログ情報信号を記録するときは、前記アナログ
記録手段(22)において第３の記録仕様を選択することを
特徴とする上記（１）記載の情報信号記録再生装置を提
供するものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は本発明の情報信号記録再生
装置を説明するブロック図、図２は標準仕様と高性能仕
様の周波数アロケーションを説明するための図、図３は
検出手段を説明する図である。以下、図面を参照しつつ
本発明の実施の形態を説明する。

【００１３】図示せぬ衛星アンテナやＣＡＴＶ（ケーブ
ルテレビ）のケーブル等に接続された入力端子101から
入来するディジタル放送信号は、ディジタル放送信号チ
ューナ（第１の受信部）３に入力され、その中のフロン
トエンド部１において周波数変換や同調等の所定の処理
が行われたのち、デ・スクランブラ２により放送局にお
いて施された暗号化が解除され、映像、音声等を表すデ
ィジタル信号であるビットストリームが出力される。

【００１４】デ・スクランブラ２からのビットストリー
ムは、後述するディジタル信号記録処理回路20に供給さ
れると共に、スイッチSW1のａ側の入力端子に入力され
る。スイッチSW1のｂ側の入力端子には記録媒体（例え
ば、「磁気テープ」）Ｔから再生された再生ディジタル
信号が供給され、スイッチSW1の可動接片は、本情報信
号記録再生装置がディジタル記録された記録媒体を再生
しているときはｂ側、それ以外の場合はａ側に接続され
る。

【００１５】スイッチSW1の可動接片がａ側に接続され
ているとすると、上記のビットストリームはデコード手
段（MPEGデコーダ）４に供給され、ディジタル放送の送
り側でいわゆるMPEGフォーマットにより圧縮された映像
及び音声信号の圧縮が復元される。MPEGデコーダ４は、
MPEGフォーマットにより圧縮された音声信号を復元する
オーディオデコーダと、同様に圧縮された映像信号を復
元するビデオデコーダとを備えており、このオーディオ
デコーダでは第１の音声信号と第２の音声信号とがデコ
ードされ、夫々Ｄ／Ａ変換器5,6においてアナログ音声
信号に変換され、出力端子109,110に夫々供給される。

【００１６】MPEGデコーダ４からの第１の音声信号は出
力端子109に出力されると共に、後述するスイッチSW8の
ａ側の入力端子に供給される。また、MPEGデコーダ４か
らの第２の音声信号は出力端子110に出力されると共
に、後述するスイッチSW9の接点ａ側に供給される。こ
こで、これら第１、第２の音声信号は、例えば、夫々第
１、第２のチャンネルの音声信号とも言い、具体的には
ステレオ音声の左右のチャンネルの音声信号や、２カ国
語音声の異なる２つの言語の音声信号、主音声と解説な
どの副音声等に相当するものである。

【００１７】MPEGデコーダ４の内部のビデオデコーダに
より映像信号の輝度信号と２種類の色差信号とがデコー
ドされ、そのうち輝度信号（Y1信号）は、Ｄ／Ａ変換器
７によりアナログ変換され、Ｙ信号出力端子111に供給
されると共に、後述するスイッチSW4のａ側端子、及び
加算器16に供給される。

【００１８】上記のビデオデコーダでデコードされた２
つの色差信号のうち、一方の信号、例えば（Ｒ−Ｙ）信
号は、Ｄ／Ａ変換器８によりアナログ信号に変換され、
他方の信号、例えば（Ｂ−Ｙ）信号は、Ｄ／Ａ変換器９
でアナログ信号に変換される。アナログ信号に変換され
たこれらの色差信号は、直角２相変調器10に供給され、
局部発振器11及び移相器14により生成された位相が９０
度異なるキャリア信号で夫々変調されたのち、加算器15
で加算され、搬送色信号（C1信号）とされる。ここで、
上記したY1信号とC1信号とは夫々第１のアナログ情報信
号ともいう。

【００１９】上記したC1信号はＣ信号出力端子112に供
給されると共に、後述するスイッチSW5のａ側端子、及
び加算器16に供給される。ここで、例えば、上記したＹ
信号出力端子111とＣ信号出力端子112とはＹＣ分離出力
端子（いわゆるＳ端子）を構成する。また、スイッチSW
4,SW5は第１の切換手段を構成する。

【００２０】一方で、入力端子102へは、地上波アナロ
グ放送や、アナログ衛星放送を受信する図示せぬアンテ
ナから出力される高周波信号が入力される。高周波信号
は、チューナ17により、周波数変換や検波等の所定の信
号処理が行われて、コンポジットビデオ信号及び２チャ
ンネルのオーディオ信号として出力される。チューナ17
からのコンポジットビデオ信号は、スイッチSW2のａ側
入力端子に供給される。スイッチSW2のｂ側入力端子
は、外部ビデオ入力端子103から入来したコンポジット
ビデオ信号が供給される。

【００２１】スイッチSW2の切換えは、例えば、図示せ
ぬリモコンを通してのユーザーの操作や、タイマー予約
の設定等により、所望のビデオ信号が出力される様に行
われる。例えば、チューナ17が衛星放送受信用と地上波
放送受信用等として複数個構成される場合や、コンポジ
ットビデオ信号用の外部ビデオ入力端子が複数構成され
る場合には、スイッチSW2は更に多くの入力端子を持
ち、それらを切換え出力するようにしてもよい。

【００２２】スイッチSW2出力のコンポジットビデオ信
号は、櫛形フィルタ等で構成され従来より知られたＹ／
Ｃ分離回路18に供給されると共に、スイッチSW3のａ側
入力端子に供給される。スイッチSW3から出力したコン
ポジットビデオ信号はスイッチSW13のａ側入力端子に供
給される。スイッチSW3,SW13は第３の切換手段を構成す
る。

【００２３】Ｙ／Ｃ分離回路18は供給されたコンポジッ
トビデオ信号を輝度信号（Y2信号）および搬送色信号
（C2信号）として出力する。このうち、Y2信号はスイッ
チSW4のｂ側入力端子に供給され、C2信号はスイッチSW5
のｂ側入力端子に供給される。また、スイッチSW4のｃ
側入力端子には、Ｓ端子入力の輝度信号入力端子104か
ら入来する輝度信号（Y3信号）が供給され、スイッチSW
5のｃ側入力端子には、Ｓ端子入力の色信号入力端子105
から入来する色信号（C3信号）が供給される。スイッチ
SW4,SW5から夫々切換え出力された輝度信号及び色信号
は、第２のアナログ情報信号としてＹＣ混合器19、スイ
ッチSW11,SW12のａ側入力端子及びアナログビデオ記録
処理回路22に夫々供給される。ここで、スイッチSW11,S
W12は第２の切換手段を構成する。

【００２４】チューナ17から出力される２チャンネルの
音声信号と、外部音声入力端子107,108から夫々出力さ
れる音声信号（例えば、上記したと同様のステレオ音声
信号の左右のチャンネル、２カ国語音声、主副音声等の
２つの音声信号）は、スイッチSW6,SW7のａ側及びｂ側
入力端子に夫々供給され、チューナ17あるいは外部音声
入力端子107,108からの音声信号のうちいずれか一方を
切換え出力する。

【００２５】スイッチSW6,SW7の切換えは、上記したス
イッチSW4,SW5の切換え動作と連動してなされるものと
する。但し、第1のアナログ情報信号の出力が選択され
たときは、スイッチSW6,SW7とスイッチSW8,SW9とが連動
して切換え動作がなされる。スイッチSW6,SW7の出力は
上記したスイッチSW8,SW9のｂ側入力端子に夫々供給さ
れ、スイッチSW8,SW9の出力はＦＭオーディオ記録処理
回路21とスイッチSW14,SW15のａ側入力端子に夫々供給
される。スイッチSW14,SW15の出力はＶＴＲ音声出力端
子117,118を介して図示しない伝送路へ出力される。

【００２６】さて、アナログ記録を行う場合、スイッチ
SW4,SW5から供給された第２のアナログ情報信号はアナ
ログビデオ記録処理回路22において、例えば、ＶＨＳ
（登録商標）方式の様な低域変換カラー方式では、輝度
信号はＦＭ変調され、色信号は低域に周波数変換された
後に、両者は周波数多重されて記録アナログビデオ信号
として出力される。記録アナログビデオ信号は、記録ア
ンプ24と磁気ヘッドH2とを介して磁気テープＴに記録さ
れる。

【００２７】またこのとき、上記したスイッチSW8,SW9
から供給された２チャンネル音声信号は、ＦＭオーディ
オ記録処理回路21において、異なる周波数のキャリアに
よりＦＭ変調され、夫々周波数多重された記録ＦＭオー
ディオ信号としてスイッチSW10のｂ側入力端子に供給さ
れる。スイッチSW10の可動接片はｂ側を切換え出力し、
記録ＦＭオーディオ信号は記録アンプ23と磁気ヘッドH1
とを介して、上記の記録アナログビデオ信号に先行して
磁気テープＴに記録される。ここでＦＭオーディオ信号
上にはアナログビデオ信号が上書きされるが、周波数設
定、記録レベル、ヘッドのアジマス角等の条件を適切に
選ぶことにより、消されないで残った信号からオーディ
オ信号が十分良好な音質で再生可能なことはよく知られ
ている（いわゆるＶＨＳハイファイオーディオ）。

【００２８】尚、ここでの記録音声処理はＦＭオーディ
オ記録処理回路21によるＦＭ変調に限らず、例えばディ
ジタル化してＰＣＭ音声信号として記録しても良い。

【００２９】尚、ヘリカルスキャン型ＶＴＲの場合、上
記した磁気ヘッドH1,H2は、ここでは図示しない回転ド
ラム上に搭載され、このドラムに巻き付けられた磁気テ
ープＴの上を走査することにより所定のトラックパター
ンをテープ上に形成しながら上記したアナログビデオ信
号とオーディオ信号とを記録していく。

【００３０】以上のように記録されたアナログビデオ信
号及びオーディオ信号を再生するときは、磁気テープＴ
上を磁気ヘッドH3,H4が走査することにより得た再生信
号を再生プリアンプ25,26により所定レベルまで増幅
し、アナログビデオ再生処理回路29及びＦＭオーディオ
再生処理回路28に夫々供給する。

【００３１】このとき磁気ヘッドH3,H4は上記した磁気
ヘッドH1,H2と同様にここでは図示しない回転ドラム上
に搭載される。また、磁気ヘッドH3,H4は上記した磁気
ヘッドH1,H2と兼用のものであっても、独立のものであ
ってもよいことは勿論である。

【００３２】アナログビデオ再生処理回路29において、
例えば、輝度信号ＦＭ復調、カラー信号周波数変換など
の所定の処理を経て得られた再生輝度信号及び再生搬送
色信号は、スイッチ（第２の切換手段）SW11,SW12のｂ
側入力端子とＹＣ混合器30とに夫々供給される。また、
ＦＭオーディオ再生処理回路28において、ＦＭ変調され
た２チャンネルの音声信号を復調し、上記したスイッチ
SW14,SW15のｂ側入力端子に夫々供給する。上記したス
イッチSW11,SW12の夫々出力する輝度（Ｙ）信号と色
（Ｃ）信号は夫々Ｙ信号出力端子114とＣ信号出力端子1
15とに供給される（出力端子114,115はＹＣ分離出力端
子を構成する）。

【００３３】尚、ＹＣ混合器30は再生された輝度信号及
び色信号とを周波数多重してコンポジットビデオ信号を
生成出力し、この出力信号はスイッチSW13のｂ側入力端
子に供給される。スイッチSW13は、アナログビデオ信号
の再生時はｂ側端子を切換え出力し、コンポジットビデ
オ信号を出力端子116に供給する（出力端子116はコンポ
ジットビデオ信号出力端子を構成する）。

【００３４】本情報記録再生装置のアナログ信号再生時
は、上記したスイッチSW11〜SW15（第２、第３の切換手
段）の出力をｂ側端子に切換えることにより、磁気テー
プＴから再生されたビデオ信号及びオーディオ信号を出
力することができる。

【００３５】次に、上記したアナログ記録再生に加え
て、ディジタルのビットストリームを記録再生する場合
を説明する。ディジタル放送チューナ３から供給された
ビットストリームは、ディジタル記録処理回路20におい
て誤り訂正符号の付加やヘッダの付加などの所定の信号
処理が施されて、記録ディジタル信号としてスイッチSW
10のａ側入力端子に供給される。スイッチSW10の可動接
片は、ディジタル記録の時にはａ側に接続され、記録デ
ィジタル信号を記録アンプ23に供給する。記録アンプ23
からの記録ディジタル信号は上記した磁気ヘッドH1に供
給されて磁気テープＴ上に記録される。

【００３６】ディジタル記録された磁気テープＴの再生
時には、磁気ヘッドH3、再生プリアンプ25により再生さ
れた信号をディジタル信号再生処理回路27に供給する。
この再生処理回路において、誤り訂正などの信号処理を
施し得た信号をスイッチSW1のｂ側入力端子に供給す
る。再生されたディジタル信号は、上記したビットスト
リームの状態で再生されるため、スイッチSW1を介してM
PEGデコーダ４に供給され、アナログビデオ信号とオー
ディオ信号とにデコードされる。MPEGデコーダ４でデコ
ードされたアナログビデオ信号及びオーディオ信号は上
述したと同様にＤ／Ａ変換を経て外部出力端子109〜113
に夫々供給される。

【００３７】尚、ここで、アナログ方式及びディジタル
方式の信号を記録再生するＶＴＲとして、ＦＭオーディ
オの記録再生用磁気ヘッドH1,H3をディジタル信号の記
録再生と兼用する記録再生装置が本出願人から提案（特
願平８−９００７８号等）されており、上記した情報記
録再生装置のディジタル記録再生あるいはアナログ記録
再生はその記録再生装置と同様の構成を有するものであ
ってもよい。

【００３８】尚、本実施の形態では磁気テープＴを記録
媒体としたが、例えば、記録可能な光ディスクでもよ
く、その媒体メディアに限定されるものではないことは
勿論である。また、光ディスクを用いる場合、磁気ヘッ
ドの代わりに光ヘッドが用いられることは勿論である。

【００３９】次に本情報信号記録再生装置のアナログ信
号の出力について説明する。例えば、本情報信号記録再
生装置が記録状態あるいは記録再生動作の待機状態にあ
るとき、ユーザがここでは図示しない操作部又はリモコ
ン等を操作することによりディジタル情報信号を出力選
択したとき、上記したスイッチSW3〜SW5,SW11〜SW13
（第１〜第３の切換手段）は上記第１のアナログ情報信
号を出力するように夫々切換え動作を行う。

【００４０】スイッチSW4,SW5（第１の切換手段）はａ
側を切換え出力し、上記した第１のアナログ情報信号が
スイッチSW11,SW12（第２の切換手段）のａ側端子に供
給され、加算器19を介してスイッチSW3のｂ側端子に夫
々供給される。スイッチSW11,SW12（第２の切換手段）
のａ側が切換え出力されることにより第１のアナログ情
報信号がＹＣ分離出力される（Ｓ端子出力）。また、ス
イッチSW3のｂ側が切換え出力され、スイッチSW13がａ
側を切換え出力する（第３の切換手段の切換え動作）こ
とにより、第１のアナログ情報信号がコンポジットビデ
オ信号として出力される。

【００４１】また、スイッチSW4,SW5がｂ側あるいはｃ
側を切換え出力し、スイッチSW3,SW11〜SW13が上記した
と同様の切換え動作を行うことにより第２のアナログ情
報信号がＹＣ分離出力されると共に、コンポジットビデ
オ信号として出力される。このとき第２のアナログ情報
信号はスイッチSW2によって受信したアナログ情報信号
あるいは外部入力されたアナログ情報信号のいずれかが
選択されている。そして、スイッチSW4,SW5によってＹ
Ｃ分離されたコンポジットビデオ信号と、入力端子104,
105からＹＣ分離入力されたアナログ情報信号とが夫々
出力選択される。

【００４２】次に本情報信号記録再生装置が再生動作を
行うとき、磁気テープＴに記録された信号がディジタル
情報信号か、アナログ情報信号かが識別される。磁気テ
ープに記録された信号の種別を判別するものとしては本
出願人から特開平８−９００７８号公報が提案されてお
り、その方法により磁気テープＴにディジタル情報信号
が記録されていることが検出されたとき、第１〜第３の
切換手段SW3〜SW5,SW11〜SW13はディジタル記録再生処
理手段20,27からの再生ディジタル情報信号をデコード
手段４を介して得た第１のアナログ情報信号として出力
する。

【００４３】即ち、上記したディジタル信号再生処理回
路27において再生されたディジタル情報信号は上記した
ように、スイッチSW1を介してMPEGデコーダ４に供給さ
れ、第１のアナログ情報信号としてスイッチSW4,SW5に
供給され、スイッチSW3,SW11〜SW13の切換え出力により
ＹＣ分離出力とコンポジットビデオ信号として出力され
る。

【００４４】同様に、磁気テープＴにアナログ情報信号
が記録されていることが検出されたとき、第２、第３の
切換手段SW11〜SW13はアナログ再生処理手段28,29から
の再生アナログ情報信号（第３のアナログ情報信号とも
いう）を出力する。

【００４５】こうして、本情報信号記録再生装置は、デ
ィジタル情報信号、アナログ情報信号の入力あるいは再
生に対して、出力端子114〜118からアナログ情報信号を
出力することができるので、例えば、これら出力端子と
接続されたモニタ装置の表示切換えを行うことなく所望
の情報信号をモニタすることができる。

【００４６】さてここで、従来よりアナログＶＴＲにお
いては、標準仕様の磁気テープに比較して高周波数領域
のＣ／Ｎなどを向上した高性能テープを使用することを
前提として、標準仕様の磁気テープでの記録再生に適し
た仕様（例えばＶＨＳ方式の場合、ノーマルＶＨＳ仕
様）と、この標準仕様より高画質の再生画像が得られる
高性能仕様（例えばＶＨＳ方式の場合、Ｓ−ＶＨＳ（登
録商標）仕様）による記録再生が実施されている。

【００４７】図２（Ａ）に上記したノーマルＶＨＳ、図
３（Ｂ）に上記したＳ−ＶＨＳの記録信号の周波数アロ
ケーションを夫々示す。Ｓ−ＶＨＳではノーマルＶＨＳ
に比して輝度信号のＦＭ周波数を高く設定した結果、高
解像度の再生画像が得られることが知られている。ここ
で、「ノーマルＶＨＳ」の用語は、Ｓ−ＶＨＳと区別す
るために用いることとし、いわゆるＶＨＳハイファイオ
ーディオでの記録の有無に関わらず映像信号の周波数ア
ロケーションが図２（Ａ）のものを指すこととする。

【００４８】標準仕様の磁気テープを収納したテープカ
セットと高性能仕様の磁気テープを収納したテープカセ
ットでは、例えば、カセットの底面の所定の位置の穴
（検出孔）の有無などにより区別され、記録再生装置で
自動的に検出し得る様になっている（図３）。

【００４９】図３において、40は磁気テープＴが巻かれ
たリール（図示せず）が収納されているテープカセッ
ト、41は本情報記録再生装置にテープカセット40をロー
ディングするためにカセット40を支える支持部材、42は
本情報信号記録再生装置のフレーム、43,45は支持部材4
0に取り付けられた電極、47は上記したカセットの検出
孔によりテープの種別を検出する検出部材、44,46は検
出部材47に取り付けられた電極、48は検出部材47を押し
上げるバネ、50は検出回路である。

【００５０】本情報記録再生装置にローディングされた
テープカセット40は、カセットの底面の検出孔がある位
置において、支持部材41の下から突起付の検出部材47の
突起が本記録再生装置のフレーム42との間のバネ48に押
されて出る様に配置されている。

【００５１】検出孔があるカセット（高性能仕様の磁気
テープが収納されたカセット）が挿入されているときに
は、突起付検出部材47の突起がバネ48に押されて検出孔
に入り、電極43と電極44、電極45と電極46とが夫々接触
する。検出孔が開いていないカセット（標準仕様のテー
プが入ったカセット）が挿入されたときは、上記突起は
カセット底面に接触し、夫々の電極は離れる。図３では
カセットの検出孔が開いているときでも電極が接触して
いない状態が示されているが、実際は、カセットの検出
孔が開いているときはバネの反発力によって電極43と電
極44（又は電極45と電極46）とが夫々接触する。

【００５２】ここで、電極43と電極44（又は電極45と電
極46）は検出回路50に電気的に接続されており、検出回
路50は直流電源51、抵抗52〜54、トランジスタ56からな
るよく知られたインバータから構成される。電極43は直
流電源51に接続され、電極44は抵抗52を介してトランジ
スタ56のベースに接続される。即ち、端子55の電位は、
標準仕様の磁気テープの入ったカセットではハイレベ
ル、高性能仕様の磁気テープの入ったカセットではロー
レベルになり、テープカセットの識別が出来る。

【００５３】いま、上記のディジタル記録については、
高性能仕様の磁気テープを用いて高密度記録を行うこと
を前提にして仕様が決められており（第１の記録仕
様）、標準仕様の磁気テープでは良好な記録再生が行わ
れないとする。本発明はこの様な場合において、カセッ
ト挿入口から挿入された記録媒体の種類や、リモコン等
によるユーザーからの指示（タイマー予約の様に時間差
がある場合や、遠隔地からの電話幹線等を通じた操作、
パソコン等の機器による操作も含む。以下同様とする）
に応じて、もっとも適切な記録を行い得るものである。
以下に、場合別に本情報記録再生装置の動作について説
明する。

【００５４】まず、挿入されたテープカセットが標準仕
様の磁気テープ（上記したように磁気テープのみならず
光ディスクでもよい。ただディスクの場合、上記したテ
ープカセットと同様にディスクが収納されたカセットハ
ーフに検出孔を設けるか、少なくとも標準仕様と高性能
仕様とを識別する構成を持つものとする）であることが
検出された場合を考える。

【００５５】ユーザーからの指示により、記録のための
入力信号として、入力端子102,103及び104,105のいずれ
かから入来するアナログビデオ信号が選択されたときに
は、アナログビデオ記録処理回路22に所望のビデオ信号
が供給される様にスイッチSW2,SW4,SW5が切換えられ、
音声信号はチューナーからの信号或いは外部入力端子10
7,108からの信号のうち所望の信号がスイッチSW6,SW7に
より選択され、スイッチSW8,SW9はｂ側に夫々切換えら
れてＦＭオーディオ記録処理回路21に供給され、ノーマ
ルＶＨＳによる記録が行われる。

【００５６】ユーザーからの指示により、ディジタル放
送の受信信号が選択されたときは、スイッチSW4,SW5は
それぞれａ側、スイッチSW8,SW9はａ側に夫々切換えら
れ、MPEGデコーダ４によりデコードされたディジタル放
送の受信信号をＤ／Ａ変換して得たアナログ映像及び音
声信号がノーマルＶＨＳのフォーマットで記録される
（第３の記録仕様）。

【００５７】この様に、スイッチSW4,SW5,SW8,SW9にお
いてMPEGデコーダ４からの信号が供給される入力端子を
設けたことにより、ディジタルのビットストリームの記
録に対応していない標準仕様の記録媒体が挿入されてい
るときでも、アナログ方式ではあるがディジタル放送で
送られた内容の記録が出来る。このことは、ディジタル
放送の内容で記録したいものがあったとき、偶々手元に
標準仕様のテープカセットしかなかったときでも記録が
出来、ユーザーにとってのメリットは大きい。

【００５８】尚、ディジタルメディアの著作権保護に関
連して、ディジタル放送においても、番組毎に料金を払
ういわゆるビデオ・オン・デマンド（VOD）等において
は、コピーの可否を指定するコピーコントロール情報を
伝送フォーマット上の所定の位置で送り、受信機ではそ
の検出と、出力信号での対応を義務づけることが検討さ
れている。

【００５９】例えば、ディジタルのビットストリームに
ついては、コピーコントロール情報を受信した内容をそ
のまま反映させてフォーマット上の所定の位置に挿入し
て（コピー制御信号Ｄと呼ぶことにする）送り、出力ア
ナログビデオ信号については、垂直ブランキング期間の
所定のラインにコピーコントロール情報を示すビットを
挿入する（コピー制御信号Ａと呼ぶことにする）と共
に、垂直ブランキング期間の他のいくつかのラインを使
用してコピープロテクト用の信号を挿入する。例えば、
特開昭６３−１０７２８１号にはこのようにコピープロ
テクト用の信号を挿入することが提案されている。

【００６０】このコピープロテクト用の信号はビデオテ
ープレコーダの記録系のＡＧＣ回路を誤動作させるもの
である。これらの信号を挿入するための処理は、例えば
MPEGデコーダ４の出力段において、ディジタル処理によ
り行われる。MPEGデコーダ４がこの処理を行う様に構成
されていれば、もしコピー禁止が指定されている内容を
記録しようとしても、アナログビデオ記録処理回路20の
輝度信号系の初段に設けられたＡＧＣ回路が誤動作して
再生しても見るに耐えない画質となる様にしか記録され
ないため、コピープロテクトが機能して著作権者の権利
が守られる。

【００６１】しかし、ユーザーがコピー禁止を知らない
でこの様な記録を行った場合には、無駄な記録を行い、
ユーザーの期待に反すると共に、記録中はこの装置を他
のテープの再生等の他の目的に使用出来ない等、不本意
な不便さを与えてしまう。そこで、送られてきたディジ
タル放送のコピーコントロール情報の内容を検出して、
コピー禁止が指定されている時には、テープ走行を行わ
ず、録画そのものを行わない様にし、ユーザーにはその
旨を本体ディスプレイ部の表示などで知らせる様にして
も良い。

【００６２】たとえこの様なコピー禁止対応が行われた
としても、放送側でコピー禁止が指定されていない番組
もあるので、そうした番組を記録出来るメリットは依然
として大きいものである。

【００６３】次に、挿入された記録媒体が高性能仕様の
磁気テープであることが検出された場合を考える。ユー
ザーからの指示により、記録のための入力信号として、
入力端子102,103及び104,105のいずれかから入来するア
ナログビデオ信号が選択されたときには、アナログビデ
オ記録処理回路20に所望のビデオ信号が供給される様に
スイッチSW2,SW4,SW5が切り換えられ、音声信号はチュ
ーナーからの信号或いは外部入力端子107,108からの信
号のうち所望の信号がスイッチSW6,SW7により選択さ
れ、スイッチSW8,SW9はｂ側に夫々切り換えられて、音
声信号がＦＭオーディオ記録処理回路21に供給され、初
期設定或いはユーザーからの操作に応じて、Ｓ−ＶＨＳ
（第２の記録仕様）或いはノーマルＶＨＳのフォーマッ
ト（第３の記録仕様）で記録される。

【００６４】ユーザーからの指示により、記録のための
入力信号として、ディジタル放送の受信信号が選択され
たときは、次の２通りの記録方法のうちの１つが選択さ
れる。第１の記録方法は、ディジタル記録であり、スイ
ッチSW10の可動接片はａ側に接続され、ディジタル放送
チューナーから出力されたビットストリームがディジタ
ル信号記録処理回路20による信号処理を経てディジタル
方式で高性能仕様の磁気テープＴに記録される（第１の
記録仕様）。第２の記録方法はアナログ記録で、スイッ
チSW4,SW5は夫々ａ側、スイッチSW8,SW9は夫々ａ側に切
り換えられ、MPEGデコーダ４によりデコードされたディ
ジタル放送の受信信号をＤ／Ａ変換して得たアナログ映
像及び音声信号が、初期設定或いはユーザーからの操作
により、Ｓ−ＶＨＳ（第２の記録仕様）或いはノーマル
ＶＨＳのフォーマット（第３の記録仕様）で記録され
る。

【００６５】これらの２つの記録方法のどちらで記録す
るかは、初期設定或いはユーザーからの操作で選ばれ
る。例えば、初期設定としてはディジタル記録が行われ
る様にし、ユーザーが特にリモコン等を通じて操作して
指定したときに限りアナログ記録が行われる様にする。

【００６６】ここで、ディジタル記録が可能にもかかわ
らずあえてアナログ記録を選択出来る様にしたのは、デ
ィジタル記録再生機能を持たない従来のビデオデッキで
も再生出来ることが必要な場合等、アナログ記録が必要
な場合もあるためである。

【００６７】以上のように、本情報信号記録再生装置に
おいて、高性能仕様の磁気テープを収納したテープカセ
ットが挿入されたときは、ディジタル情報信号をビット
ストリームとして記録する第１の記録仕様と、アナログ
情報信号あるいはディジタル情報信号をアナログ情報信
号に変換してＳ−ＶＨＳ仕様で記録する第２の記録仕様
と、アナログ情報信号あるいはディジタル情報信号をア
ナログ情報信号に変換してノーマルＶＨＳ仕様で記録す
る第３の記録仕様とのいずれかを選択して記録動作を行
うようにし、標準仕様の磁気テープを収納したテープカ
セットが挿入されたときは、アナログ情報信号あるいは
ディジタル情報信号をアナログ情報信号に変換してノー
マルＶＨＳ仕様で記録する第３の記録仕様によって記録
動作を行うようにしたので、記録すべきディジタル／ア
ナログ情報信号に対して高性能仕様／標準仕様の磁気テ
ープに応じた記録処理を行うことができるので、ユーザ
の使い勝手を向上することができる。

【００６８】

【発明の効果】本発明によれば、アナログ方式の情報信
号を記録するための記録媒体を標準仕様としたとき、デ
ィジタル方式の情報信号を記録するための記録媒体は高
性能仕様として、記録時はこの記録媒体の仕様を検出
（又は記録媒体の識別）することによって記録媒体に応
じた最適な信号記録処理を行うことができるという効果
がある。

【００６９】また、上述した効果に加え、ディジタル情
報信号をアナログ方式で記録することができるので、ア
ナログ方式のＶＴＲでも再生可能となり、記録媒体の互
換性を維持することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の情報記録再生装置を説明するブロック
図である。

【図２】標準仕様と高性能仕様の周波数アロケーション
を説明するための図である。

【図３】検出手段を説明する図である。

【符号の説明】

３…第１の受信部、４…デコード手段、１７…第２の受
信部、２０，２７…ディジタル記録再生処理手段、２
２，２９…アナログ記録再生処理手段、ＳＷ４，ＳＷ５
…第１の切換手段、ＳＷ１１，ＳＷ１２…第２の切換手
段、ＳＷ３，ＳＷ１３…第３の切換手段、Ｔ…記録媒体
（磁気テープ）。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ディジタル情報信号とアナログ情報信号と
   を記録媒体に選択的に記録する情報信号記録再生装置に
   おいて、ディジタル方式で伝送された信号を受信しディ
   ジタル情報信号として出力する第１の受信部と、前記デ
   ィジタル情報信号に所定の信号処理を施して前記記録媒
   体に記録するディジタル記録手段と、前記第１の受信部
   あるいは外部から供給されたディジタル情報信号をデコ
   ードして第１のアナログ情報信号を出力するデコード手
   段と、アナログ方式で伝送された信号を受信しアナログ
   情報信号を出力する第２の受信部と、前記第２の受信部
   あるいは外部から供給されたアナログ情報信号を第２の
   アナログ情報信号としてこれに所定の信号処理を施して
   前記記録媒体に記録するアナログ記録手段と、前記記録
   媒体において、少なくともディジタル情報信号を記録す
   るための高性能仕様の記録媒体と、アナログ情報信号を
   記録するための標準仕様の記録媒体とを夫々識別するた
   めの識別手段とを備え、前記識別手段が前記した高性能
   仕様の記録媒体を識別したときは前記ディジタル情報信
   号あるいは前記第１のアナログ情報信号、又は前記第２
   のアナログ情報信号を夫々選択的に記録し、前記識別手
   段が前記した標準仕様の記録媒体を識別したときは前記
   第１あるいは第２のアナログ情報信号を夫々選択的に記
   録することを特徴とする情報信号記録装置。
2. 【請求項２】前記高性能仕様の記録媒体にディジタル情
   報信号あるいはアナログ情報信号を記録するときは、前
   記ディジタル記録手段においてディジタル情報信号を記
   録するための信号処理を行う第１の記録仕様と、前記ア
   ナログ記録手段においてアナログ情報信号あるいは前記
   ディジタル情報信号を変換し得たアナログ情報信号を標
   準より広帯域で記録するための信号処理を行う第２の記
   録仕様と、前記アナログ記録手段においてアナログ情報
   信号あるいは前記ディジタル情報信号を変換し得たアナ
   ログ情報信号を標準の帯域で記録するための信号処理を
   行う第３の記録仕様とを選択し、前記標準仕様の記録媒
   体に前記アナログ情報信号あるいは前記ディジタル情報
   信号を変換し得たアナログ情報信号を記録するときは、
   前記アナログ記録手段において第３の記録仕様を選択す
   ることを特徴とする請求項１記載の情報信号記録装置。