JPH10198538A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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Publication number
JPH10198538A
JPH10198538A JP9013406A JP1340697A JPH10198538A JP H10198538 A JPH10198538 A JP H10198538A JP 9013406 A JP9013406 A JP 9013406A JP 1340697 A JP1340697 A JP 1340697A JP H10198538 A JPH10198538 A JP H10198538A
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JP
Japan
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input image
data
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Pending
Application number
JP9013406A
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English (en)
Inventor
Kenji Okubo
憲治 大久保
Juichi Kitagawa
寿一 北川
Kazuhiko Kawabata
和彦 川畑
Toru Murai
亨 村井
Hideto Kizaki
秀人 木▲ざき▼
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を全くまたはほとんど縮小しないで、複
数ページ分の画像を1ページ分として印字出力すること
ができるようにする。 【解決手段】 第1、第2、第3ページの入力画像デー
タI1,I2,I3を、入力画像記憶部35Aに順次展
開する。入力画像データI1,I2,I3の、それぞれ
便宜上A,F,Tという文字形状で黒く塗り潰して示
す、実際に印字される画像データ部分をすべて含む、最
小の一つの矩形領域を、それぞれ入力画像データI1,
I2,I3の印字領域として抽出する。その印字領域の
画像データJ1,J2,J3を、第1ページの出力画像
データQ1に割り付けて出力画像記憶部35Cに書き込
み、出力画像記憶部35Cから読み出して、出力用紙の
1ページに印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタや複写
機などの画像形成システム(画像印刷システム)の画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタや複写機などで、画像を印刷な
いし複写する場合、1枚の用紙の片面に複数ページ分の
画像を印字出力して、用紙の節約をはかり、あるいは印
刷時間の短縮をはかることが考えられている。
【0003】例えば、特開平4−317182号や、特
開平7−148990号には、入力画像を縮小して、1
枚の用紙の片面に複数ページ分の画像を印字出力するこ
とが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに画像を縮小して1枚の用紙の片面に複数ページ分の
画像を印字出力する場合には、文字や細かい図形などが
見にくくなる欠点がある。また、ビットマップイメージ
の場合には、イメージを縮小することによってモアレを
生じることが多く、意図していないイメージで出力され
てしまうことがある。
【0005】そこで、この発明は、画像を全くまたはほ
とんど縮小しないで、複数ページ分の画像を1ページ分
として印字出力することができ、文字や細かい図形など
が見にくくなったり、ビットマップイメージの場合にモ
アレを生じたりすることがないようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では、画像処理
装置として、ページごとに入力画像データを取得する入
力画像取得手段と、その入力画像データの少なくとも1
ページ分が展開される入力画像記憶手段と、画像出力装
置に送出されるべき出力画像データの少なくとも1ペー
ジ分が展開される出力画像記憶手段と、前記入力画像記
憶手段に展開された1ページ分の入力画像データの、実
際に印字される画像データ部分をすべて含み、余白とな
る画像データ部分の大部分または一部を除く領域である
印字領域を抽出する印字領域抽出手段と、入力画像デー
タの複数ページについての、それぞれ前記印字領域抽出
手段により抽出された印字領域の画像データを、出力画
像データの1ページに割り付けられるか否かを判断し、
割り付けられるときには、1ページ分の出力画像データ
として前記出力画像記憶手段に展開する画像処理手段
と、を設ける。
【0007】
【作用】上記のように構成した、この発明の画像処理装
置においては、入力画像取得手段において、ネットワー
クを介するなどにより画像処理装置に送出された、ペー
ジ記述言語などで表現された印刷情報を解析することに
よって、ページごとの入力画像データが得られ、または
入力画像取得手段によって、画像読取装置ないしイメー
ジスキャナなどから直接、ページごとの入力画像データ
が得られ、その得られた入力画像データが1ページ分ず
つ入力画像記憶手段に展開される。
【0008】そして、印字領域抽出手段によって、その
入力画像記憶手段に展開された1ページ分の入力画像デ
ータの印字領域が、入力画像データのページごとに抽出
され、画像処理手段によって、入力画像データの複数ペ
ージについての、それぞれ液晶抽出手段により抽出され
た印字領域の画像データを、出力画像データの1ページ
に割り付けられるか否かが判断され、割り付けられると
きには、1ページ分の出力画像データとして出力画像記
憶手段に展開される。
【0009】例えば、入力画像データの第1ページにつ
いては、1ページ分の入力画像データの領域の、用紙上
で上半分となる部分にしか、実際に印字される画像デー
タ部分が存在せず、入力画像データの第2ページについ
ては、1ページ分の入力画像データの領域の、用紙上で
下半分となる部分にしか、実際に印字される画像データ
部分が存在しないときには、入力画像データの第1ペー
ジについての印字領域が、用紙上で上半分となる位置に
割り付けられ、入力画像データの第2ページについての
印字領域が、用紙上で下半分となる位置に割り付けられ
た状態の1ページ分の出力画像データが出力画像記憶手
段に展開されることになる。
【0010】したがって、画像を全くまたはほとんど縮
小しないで、複数ページ分の画像を1ページ分として印
字出力することができ、文字や細かい図形などが見にく
くなったり、ビットマップイメージの場合にモアレを生
じたりすることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の画像処理装置
の一例を備える画像形成システムの一実施形態を示し、
ジョブ発行装置から通信ネットワークを介して印刷装置
に送出された印刷情報によって、印刷装置において画像
を印刷する場合である。
【0012】すなわち、この実施形態の画像形成システ
ムは、通信ネットワーク10に対して、ジョブ発行装置
20が接続されるとともに、画像処理装置30および画
像出力装置40からなる印刷装置50の画像処理装置3
0が接続されて、構成される。
【0013】通信ネットワーク10は、例えばイーサネ
ット(Ethernet:米国Xerox社商標)で、
ジョブ発行装置20および印刷装置50のアプリケーシ
ョンに応じて複数のプロトコルが動作するものとされ
る。
【0014】ジョブ発行装置20は、コンピュータやワ
ークステーションなどからなり、印刷装置50に対して
ページ記述言語(Page Discription
Language:以下、PDLと称する)で記述され
た印刷情報を送出する。
【0015】画像処理装置30は、後述するように構成
される。画像出力装置40は、画像処理装置30からの
出力画像データにより、用紙またはその他の画像形成媒
体上に画像を形成する、電子写真方式またはその他の方
式の画像形成装置である。画像処理装置30と画像出力
装置40は、物理的に別個の装置とされてもよいし、画
像処理装置30が画像出力装置40内に組み込まれて物
理的には1個の装置とされてもよい。
【0016】そして、画像処理装置30は、この例で
は、通信制御部31、通信プロトコル解析制御部32、
PDLコマンド/データ解析部33、イメージ展開部3
4、記憶装置部35、イメージ管理部36および印刷制
御部37を備え、その記憶装置部35は、この例では、
入力画像記憶部35A、印字領域保存部35Bおよび出
力画像記憶部35Cを備える。
【0017】通信制御部31は、画像処理装置30を通
信ネットワーク10を介してジョブ発行装置20に接続
し、例えばイーサネットの制御方式として用いられるC
SMA/CD(Carrier Sense Mult
iple Access/Collision Det
ect)によって通信を制御する。通信制御部31によ
りジョブ発行装置20から画像処理装置30に入力され
た情報は、通信制御部31から通信プロトコル解析制御
部32に入力される。
【0018】通信プロトコル解析制御部32では、その
入力された情報の通信プロトコルを解析して、入力され
た情報のうち、PDLで記述された印刷情報、すなわち
PDLコマンド/データを、PDLコマンド/データ解
析部33に転送する。通信プロトコル解析制御部32
は、上記の複数のプロトコルに対応するものとされ、画
像処理装置30からジョブ発行装置20に対して情報を
送る場合には、ジョブ発行装置20に合わせた通信プロ
トコルの制御をして、その情報を通信制御部31に出力
する。
【0019】通信制御部31および通信プロトコル解析
制御部32を介してPDLコマンド/データ解析部33
に入力されたPDLコマンド/データは、PDLコマン
ド/データ解析部33で解析される。PDLコマンド/
データ解析部33では、ポストスクリプト(PostS
cript:米国AdobeSystems社商標)や
インタプレス(InterPress:米国Xerox
社商標)などを含む複数のPDLを解析して、中間的な
コードデータに変換する。
【0020】PDLコマンド/データ解析部33で得ら
れた情報は、PDLコマンド/データ解析部33からイ
メージ展開部34に渡され、イメージ展開部34は、そ
の情報により、入力画像データとなる画像データ(イメ
ージデータ)をページごとに展開する。
【0021】記憶装置部35の入力画像記憶部35A
は、入力画像データの1ページ分を記憶できる容量を有
するものとされ、イメージ展開部34でページごとに得
られた入力画像データは、入力画像記憶部35Aに1ペ
ージ分ずつ書き込まれる。
【0022】入力画像記憶部35Aに1ページ分の入力
画像データが書き込まれると、イメージ管理部36は、
イメージ展開部34からのページ展開終了通知により、
後述するように、その入力画像記憶部35Aに展開され
た1ページ分の入力画像データの印字領域、すなわち実
際に印字される画像データ部分をすべて含み、余白とな
る画像データ部分の大部分または一部を除く領域を抽出
する。
【0023】その抽出された印字領域の画像データは、
記憶装置部35の印字領域保存部35Bに書き込まれ
る。印字領域保存部35Bは、入力画像データの複数ペ
ージ分についての印字領域の画像データを記憶できる容
量を有するものとされる。
【0024】イメージ管理部36は、1ページ分の入力
画像データの印字領域を抽出し、その印字領域の画像デ
ータを印字領域保存部35Bに書き込んだ後、さらに、
その印字領域の画像データを出力画像データの1ページ
に割り付けて記憶装置部35の出力画像記憶部35Cに
書き込めるか否かを判断する。出力画像記憶部35C
は、出力画像データの1ページ分を記憶できる容量を有
するものである。
【0025】入力画像データの第1ページの印字領域の
抽出時のように、出力画像記憶部35Cに出力画像デー
タとなる画像データが全く書き込まれていないときに
は、その印字領域の画像データを出力画像データの1ペ
ージに割り付けて出力画像記憶部35Cに書き込むこと
ができる。
【0026】これに対して、入力画像データの第2ペー
ジの印字領域の抽出時のように、すでに出力画像記憶部
35Cに1ページ分の出力画像データの少なくとも一部
となる印字領域の画像データが書き込まれているときに
は、その書き込まれている印字領域の画像データと合わ
せて、その時の印字領域の画像データを出力画像データ
の1ページに割り付けて出力画像記憶部35Cに書き込
めるか否かを判断する。
【0027】そして、その時の印字領域の画像データを
出力画像データの1ページに割り付けて出力画像記憶部
35Cに書き込めるときには、イメージ管理部36は、
後述するように、その時の印字領域の画像データを出力
画像データの1ページに割り付けて出力画像記憶部35
Cに書き込み、イメージ展開部34は、イメージ管理部
36からの書き込み終了通知により、次のページの入力
画像データを展開して入力画像記憶部35Aに書き込
む。
【0028】これに対して、その時の印字領域の画像デ
ータを出力画像データの1ページに割り付けて出力画像
記憶部35Cに書き込めないときには、イメージ管理部
36は、その旨を印刷制御部37に通知し、これによっ
て、印刷制御部37は、その時に出力画像記憶部35C
に書き込まれている画像データを1ページ分の出力画像
データとして、出力画像記憶部35Cから読み出して画
像出力装置40に送出し、画像出力装置40で1ページ
分の印刷がなされる。
【0029】画像出力装置40に1ページ分の出力画像
データが送出されると、イメージ管理部36は、印刷制
御部37からの送出終了通知により、出力画像記憶部3
5Cをクリアして、直前に抽出して印字領域保存部35
Bに書き込んだ印字領域の画像データを出力画像データ
の1ページに割り付けて出力画像記憶部35Cに書き込
み、イメージ展開部34は、イメージ管理部36からの
書き込み終了通知により、次のページの入力画像データ
を展開して入力画像記憶部35Aに書き込む。
【0030】ただし、いずれのときも、次のページがな
いときには、印字領域の画像データが出力画像記憶部3
5Cに書き込まれた後、その時に出力画像記憶部35C
に書き込まれている画像データが1ページ分の出力画像
データとして、出力画像記憶部35Cから読み出されて
画像出力装置40に送出されて、画像出力装置40で1
ページ分の印刷がなされ、その後、出力画像記憶部35
Cがクリアされる。
【0031】図2は、入力画像データの入力画像記憶部
35Aへの展開、抽出された印字領域の画像データの印
字領域保存部35Bへの保存、および印字領域の画像デ
ータの出力画像データへの割り付けの例を示す。
【0032】第1、第2、第3ページの入力画像データ
I1,I2,I3の黒く塗り潰した部分は、それぞれ入
力画像データI1,I2,I3の実際に印字される画像
データ部分、すなわち画像出力装置40においてトナー
やインクなどの色材が用紙上に付着される濃度値の画素
部分で、便宜上A,F,Tという文字形状で示したもの
である。
【0033】この例は、1ページ分の入力画像データの
印字領域、すなわち上記の実際に印字される画像データ
部分をすべて含み、余白となる画像データ部分の大部分
または一部を除く領域が、後述するように最小の一つの
矩形領域として抽出される場合である。
【0034】そして、最初に、入力画像記憶部35Aに
第1ページの入力画像データI1が展開され、その印字
領域が破線で示す矩形領域として抽出されて、その印字
領域データ(印字領域の画像データ)J1が印字領域保
存部35Bに保存されるとともに、第1ページの出力画
像データQ1に割り付けられて出力画像記憶部35Cに
書き込まれる。
【0035】次に、入力画像記憶部35Aに第2ページ
の入力画像データI2が展開され、その印字領域が破線
で示す矩形領域として抽出されて、その印字領域データ
J2が印字領域保存部35Bに保存されるとともに、第
1ページの出力画像データQ1に割り付けられるときに
は、割り付けられて出力画像記憶部35Cに書き込まれ
る。
【0036】次に、入力画像記憶部35Aに第3ページ
の入力画像データI3が展開され、その印字領域が破線
で示す矩形領域として抽出されて、その印字領域データ
J3が印字領域保存部35Bに保存されるとともに、第
1ページの出力画像データQ1に割り付けられるときに
は、割り付けられて出力画像記憶部35Cに書き込まれ
る。
【0037】そして、第1ページの出力画像データQ1
に、それ以上、印字領域データが割り付けられないと、
それまでに割り付けられた印字領域データJ1,J2,
J3が、第1ページの出力画像データQ1として、出力
画像記憶部35Cから読み出されて画像出力装置40に
送出され、画像出力装置40で1ページ分の印刷がなさ
れる。
【0038】イメージ管理部36での印字領域の抽出
は、一例として、以下のように行う。すなわち、まず、
図3(A)に示すように、入力画像記憶部35Aに展開
された1ページ分の入力画像データ(上記の第1ページ
の入力画像データI1に代表させて示す)を、ページの
主走査方向(画像データの時系列方向)の走査線である
主走査線Lによって、主走査方向に直交する副走査方向
の各位置で順次走査する。
【0039】そして、同図(B)に示すように、それぞ
れの主走査線Lの始点位置をαa、終点位置をαdとす
るとき、それぞれの主走査線L上の画像データが、始点
位置αaに最も近い位置で実際に印字されるデータ値と
なる点αb、および終点位置αdに最も近い位置で実際
に印字されるデータ値となる点αcを検出する。画像デ
ータが主走査方向のいずれの点においても実際に印字さ
れるデータ値とならない主走査線については、点αb,
αcが存在しないとする。
【0040】次に、同図(C)に示すように、1本の主
走査線L内の少なくとも1点で画像データが、副走査方
向に最初に実際に印字されるデータ値となる主走査線L
minの副走査方向位置βmin、および副走査方向に
最後に実際に印字されるデータ値となる主走査線Lma
xの副走査方向位置βmaxを検出するとともに、位置
βminから位置βmaxまでの間の主走査線について
の、点αbの最小値αminおよび点αcの最大値αm
axを検出する。
【0041】これにより、(αmin,βmin),
(αmax,βmin),(αmin,βmax),
(αmax,βmax)の4点を頂点とする矩形領域
が、1ページ分の入力画像データの印字領域(第1ペー
ジの入力画像データI1の印字領域A1に代表させて示
す)として抽出される。
【0042】イメージ管理部36での、入力画像データ
の複数ページについての印字領域データを出力画像デー
タの1ページに割り付けられるか否かの判断は、一例と
して、以下のように行う。図4(A)に示すように、1
ページ分の出力画像が形成される用紙の印字可能領域P
Qの主走査方向および副走査方向の長さをXおよびYと
すると、第1ページの入力画像データI1の印字領域A
1の主走査方向の長さx1(=αmax−αmin)お
よび副走査方向の長さy1(=βmax−βmin)に
ついては、x1≦Xかつy1≦Yである。
【0043】したがって、印字領域A1は、印字可能領
域PQ内に割り付けられる。すなわち、第1ページの入
力画像データI1の印字領域データJ1は、第1ページ
の出力画像データQ1に割り付けられる。この場合、同
図(B)に示すように、印字領域A1は、印字可能領域
PQの左上の位置に寄せて割り付けられる。
【0044】第2ページの入力画像データI2の印字領
域A2の主走査方向の長さx2および副走査方向の長さ
y2についても、x2≦Xかつy2≦Yであるが、この
第2ページの入力画像データI2の印字領域A2につい
ては、イメージ管理部36は、まず、x2≦X−x1で
あるか否かを判断する。そして、x2≦X−x1である
ときには、印字領域A2を、印字可能領域PQ内におい
て印字領域A1の右側に割り付けられるので、同図
(C)に示すように、印字領域A1の右側に左上の位置
に寄せて割り付ける。すなわち、第2ページの入力画像
データI2の印字領域データJ2を、第1ページの出力
画像データQ1に割り付ける。
【0045】同図(C)の場合とは異なり、x2>X−
x1であるときには、次にイメージ管理部36は、y2
≦Y−y1であるか否かを判断する。そして、y2≦Y
−y1であるときには、印字領域A2を、印字可能領域
PQ内において印字領域A1の下側に割り付けられるの
で、同図(D)に示すように、印字領域A1の下側に左
上の位置に寄せて割り付ける。すなわち、第2ページの
入力画像データI2の印字領域データJ2を、第1ペー
ジの出力画像データQ1に割り付ける。
【0046】x2>X−x1かつy2>Y−y1である
ときには、イメージ管理部36は、印字領域データJ2
を印字領域データJ1と合わせて第1ページの出力画像
データQ1に割り付けることはできないと判断して、上
述したように、その旨を印刷制御部37に通知する。
【0047】第3ページの入力画像データI3の印字領
域A3以降についても、同様に、まず印字可能領域PQ
内のすでに割り付けられている印字領域の右側に割り付
けられるか否かを判断し、割り付けられないときには、
次に印字可能領域PQ内のすでに割り付けられている印
字領域の下側に割り付けられるか否かを判断する。
【0048】定められた縮小率の範囲で画像の縮小が可
能なページについての印字領域を、その定められた縮小
率の範囲で縮小することによって、入力画像データの複
数ページについての印字領域データを出力画像データの
1ページに割り付けるようにすることもできる。
【0049】この場合、ジョブ発行装置20から印刷装
置50に送出するジョブにおいて、画像縮小を一括して
許可するようにしてもよいし、画像を縮小することによ
ってモアレを生じやすいビットマップイメージが存在す
るページについては画像縮小を許可せず、その他のペー
ジについては画像縮小を許可するなど、ページごとに画
像縮小の許可・不許可を設定するようにしてもよい。
【0050】画像縮小率は、文字や細かい図形などが見
にくくならないように、またビットマップイメージの場
合にモアレを生じないように、例えば90%(元の大き
さに対して縦方向および横方向に、それぞれ10%縮小
する)程度に止めるのが望ましい。
【0051】図5は、このように印字領域を縮小する場
合の一例を示し、第1、第2、第3ページの入力画像デ
ータI1,I2,I3が入力画像記憶部35Aに順次展
開され、それぞれの印字領域データJ1,J2,J3が
印字領域保存部35Bに順次保存されるとともに、印字
領域データJ1,J2は縮小処理されることなく、第1
ページの出力画像データQ1に割り付けられて出力画像
記憶部35Cに書き込まれる。
【0052】しかし、印字領域データJ3は、そのまま
の大きさでは出力画像データQ1に割り付けられない。
しかし、この場合、入力画像データI3については画像
縮小が許可されているとともに、印字領域データJ3を
定められた縮小率の範囲で縮小処理すれば、出力画像デ
ータQ1に割り付けられる。そのため、印字領域データ
J3は、定められた縮小率の範囲で縮小処理されて出力
画像データQ1に割り付けられる。
【0053】入力画像データI3については画像縮小が
許可されてなく、または印字領域データJ3を定められ
た縮小率の範囲で縮小処理しても、出力画像データQ1
に割り付けられないときには、印字領域データJ3は第
2ページの出力画像データに割り付けられる。しかし、
このような場合、入力画像データの前のページに遡って
印字領域データを縮小処理するようにすることもでき
る。
【0054】図6は、その場合の一例を示し、同図
(A)に示すように、第1、第2、第3ページの印字領
域データJ1,J2,J3が印字領域保存部35Bに保
存され、同図(B)に示すように、印字領域データJ
1,J2が縮小処理されることなく、第1ページの出力
画像データQ1に割り付けられて出力画像記憶部35C
に書き込まれる。
【0055】しかし、印字領域データJ3は、そのまま
の大きさでは出力画像データQ1に割り付けられず、し
かも、入力画像データの第3ページについては画像縮小
が許可されてなく、または印字領域データJ3を定めら
れた縮小率の範囲で縮小処理しても、出力画像データQ
1に割り付けられない。しかし、この場合、入力画像デ
ータの第2ページについては画像縮小が許可されている
とともに、印字領域データJ2を定められた縮小率の範
囲で縮小処理すれば、印字領域データJ3を縮小処理し
なくても、印字領域データJ2およびJ3を出力画像デ
ータQ1に割り付けられる。
【0056】そのため、同図(C)に示すように、印字
領域保存部35Bに保存されている印字領域データJ2
が、定められた縮小率の範囲で縮小処理されて、改めて
出力画像データQ1に割り付けられるとともに、すなわ
ち出力画像記憶部35Cにおいて印字領域データJ2が
縮小処理されたものに置き換えられるとともに、印字領
域データJ3が縮小処理されることなく、出力画像デー
タQ1に割り付けられる。
【0057】画像の回転が可能なページについての印字
領域を回転させることによって、入力画像データの複数
ページについての印字領域データを出力画像データの1
ページに割り付けるようにすることもできる。
【0058】この場合、ジョブ発行装置20から印刷装
置50に送出するジョブにおいて、画像回転を一括して
許可するようにしてもよいし、ページごとに画像回転の
許可・不許可を設定するようにしてもよい。
【0059】図7は、このように印字領域を回転させる
場合の一例を示し、第1、第2、第3ページの入力画像
データI1,I2,I3が入力画像記憶部35Aに順次
展開され、それぞれの印字領域データJ1,J2,J3
が印字領域保存部35Bに順次保存されるとともに、印
字領域データJ1は回転処理されることなく、第1ペー
ジの出力画像データQ1に割り付けられて出力画像記憶
部35Cに書き込まれる。
【0060】しかし、印字領域データJ2,J3は、そ
のままの向きでは出力画像データQ1に割り付けられな
い。しかし、この場合、入力画像データI2,I3につ
いては画像回転が許可されているとともに、印字領域デ
ータJ2,J3を回転処理すれば、出力画像データQ1
に割り付けられる。そのため、印字領域データJ2,J
3は、それぞれ回転処理されて出力画像データQ1に割
り付けられる。
【0061】上述した例のように、記憶装置部35に印
字領域保存部35Bを設けて、イメージ管理部36で抽
出された印字領域データを一旦、印字領域保存部35B
に保存する場合には、入力画像データの連続しない複数
ページについての印字領域データを出力画像データの1
ページに割り付けるようにすることもできる。
【0062】図8は、この場合の一例を示し、第1、第
2、第3、第4ページの入力画像データI1,I2,I
3,I4が入力画像記憶部35Aに順次展開され、それ
ぞれの印字領域データJ1,J2,J3,J4が印字領
域保存部35Bに順次保存されるとともに、印字領域デ
ータJ1,J2が、そのままの大きさおよび向きで、第
1ページの出力画像データQ1に割り付けられて出力画
像記憶部35Cに書き込まれる。
【0063】しかし、印字領域データJ3は、そのまま
の大きさおよび向きでは勿論、画像の縮小が可能な場合
に定められた縮小率の範囲で縮小処理しても、画像の回
転が可能な場合に回転処理しても、出力画像データQ1
に割り付けられない。これに対して、印字領域データJ
4は、そのままの大きさおよび向きで、出力画像データ
Q1に割り付けられる。
【0064】そこで、印字領域データJ4が、印字領域
データJ1,J2と合わせて第1ページの出力画像デー
タQ1に割り付けられ、印字領域データJ3は、第1ペ
ージの出力画像データQ1が出力画像記憶部35Cから
読み出されて印刷され、出力画像記憶部35Cがクリア
された後に、第2ページの出力画像データQ2に割り付
けられて出力画像記憶部35Cに書き込まれる。
【0065】図9に示すように、1ページ分の出力画像
データQ1に割り付けられる、それぞれの印字領域デー
タJ1,J2,J3の割り付け領域B1,B2,B3の
間に、境界線LX,LYを付けることができる。併せ
て、出力画像データQ1のページ領域の周囲に、境界線
LZを付けるようにしてもよい。
【0066】また、図10において異なるハッチングを
付して示すように、1ページ分の出力画像データQ1に
割り付けられる、それぞれの印字領域データJ1,J
2,J3の割り付け領域B1,B2,B3の下地を、異
なる色に色付けすることができる。
【0067】さらに、図11に示すように、1ページ分
の出力画像データQ1に割り付けられる、それぞれの印
字領域データJ1,J2,J3の割り付け領域B1,B
2,B3に、それぞれ入力画像データのページ番号PN
を付けることができる。
【0068】なお、境界線を付けるか否か、下地を色付
けするか否か、およびページ番号を付けるか否かは、ジ
ョブ発行装置20からのジョブにおいて指示する。
【0069】上述した例では、図3に示した方法によっ
て、1ページ分の入力画像データの印字領域、すなわち
実際に印字される画像データ部分をすべて含み、余白と
なる画像データ部分の大部分または一部を除く領域が、
最小の一つの矩形領域として抽出される。
【0070】したがって、例えば、図12(A)に示す
ように、第1、第2ページの入力画像データI1,I2
の実際に印字される画像データ部分が、それぞれ図の黒
く塗り潰した部分であるときには、入力画像データI
1,I2の印字領域は、それぞれ破線で示す矩形領域と
して抽出されて、入力画像データI1,I2の印字領域
データを、ともに第1ページの出力画像データに割り付
けることができなくなる。
【0071】そこで、同図(B)に示すように、入力画
像データI1,I2のページ領域を、それぞれ多数の小
領域に細分し、その多数の小領域のうちの、それぞれ入
力画像データI1,I2の実際に印字される画像データ
部分が属する小領域のみを集合させた領域を、それぞれ
入力画像データI1,I2の印字領域として抽出するよ
うにすることもできる。
【0072】これによれば、入力画像データI1,I2
の印字領域は、それぞれ入力画像データI1,I2の実
際に印字される画像データ部分の領域に沿う、入力画像
データI1,I2の余白となる画像データ部分をあまり
含まないものとなり、入力画像データI1,I2の印字
領域データJ1,J2を、ともに第1ページの出力画像
データQ1に割り付けることが可能となる。
【0073】また、1ページ分の入力画像データの印字
領域が一つの矩形領域として抽出される場合、例えば、
図13(A)に示すように、第1、第2ページの入力画
像データI1,I2の実際に印字される画像データ部分
が、それぞれ図の黒く塗り潰した部分であるときには、
入力画像データI1,I2の印字領域は、それぞれ破線
で示す矩形領域として抽出されて、入力画像データI
1,I2の印字領域データを、ともに第1ページの出力
画像データに割り付けることができなくなる。
【0074】そこで、同図(B)に示すように、入力画
像データI1,I2の実際に印字される画像データ部分
をすべて含む領域を、それぞれ矩形形状の複数の領域に
分離できるときには、それぞれその複数の領域を印字領
域として抽出するようにすることもできる。
【0075】これによれば、入力画像データI1,I2
の印字領域は、それぞれ一つの矩形領域として抽出する
場合に比べて、入力画像データI1,I2の余白となる
画像データ部分をあまり含まないものとなり、入力画像
データI1の印字領域データJ11,J12と入力画像
データI2の印字領域データJ21,J22を、ともに
第1ページの出力画像データQ1に割り付けることが可
能となる。
【0076】図8に示したように、入力画像データの連
続しない複数ページについての印字領域データを出力画
像データの1ページに割り付ける場合を除いては、印字
領域保存部35Bは、必ずしも必要ではない。
【0077】すなわち、入力画像データの連続する複数
ページについての印字領域データを出力画像データの1
ページに割り付ける場合には、図14に示すように、入
力画像記憶部35Aに順次展開された各ページの入力画
像データI1,I2,I3…の印字領域を順次抽出し
て、1ページ分の出力画像データQ1に割り付けられる
印字領域データは出力画像データQ1に順次割り付け、
出力画像データQ1に割り付けられなくなったら、それ
までに割り付けた印字領域データを1ページ分の出力画
像データQ1として出力画像記憶部35Cから読み出し
て印刷するとともに、出力画像記憶部35Cをクリアし
て、以降の印字領域データを以降のページの出力画像デ
ータに割り付けるようにすればよい。
【0078】図15〜図17は、以上のような処理を行
う画像処理装置30の、1ページ分の出力画像データを
得る画像処理ルーチンの一例を示し、記憶装置部35が
印字領域保存部35Bを有するが、入力画像データの連
続する複数ページについての印字領域データを出力画像
データの1ページに割り付けるとともに、入力画像デー
タの前のページに遡ることなく印字領域データを縮小処
理または回転処理する場合である。
【0079】この例の画像処理ルーチン100では、ま
ずステップ101において、Nページ目の入力画像デー
タを入力画像記憶部35Aに展開し、次にステップ10
2において、Nページ目の入力画像データの印字領域を
抽出し、次にステップ103において、Nページ目の入
力画像データの印字領域データを印字領域保存部35B
に転記し、次にステップ104において、Nページ目の
入力画像データの印字領域データを出力画像記憶部35
Cに貼り付けられるか否かを、すなわちそのときの1ペ
ージ分の出力画像データに割り付けて出力画像記憶部3
5Cに書き込めるか否かを判断する。
【0080】そして、Nページ目の入力画像データの印
字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り付けられる
ときには、次にステップ105において、Nページ目の
入力画像データの印字領域データを出力画像記憶部35
Cに貼り付け、次にステップ111において、Nページ
目の入力画像データの印字領域データの割り付け領域の
周囲に境界線を付けるか否かを判断し、境界線を付ける
ときには、ステップ112において境界線を付けた上
で、境界線を付けないときには、ステップ111から直
接、それぞれステップ113に進む。
【0081】ステップ113では、Nページ目の入力画
像データの印字領域データの割り付け領域の下地を色付
けするか否かを判断し、色付けするときには、ステップ
114において色付けした上で、色付けしないときに
は、ステップ113から直接、それぞれステップ115
に進む。
【0082】ステップ115では、Nページ目の入力画
像データの印字領域データの割り付け領域にページ番号
を付けるか否かを判断し、ページ番号を付けるときに
は、ステップ116においてページ番号を付けた上で、
ページ番号を付けないときには、ステップ115から直
接、それぞれステップ121に進む。
【0083】ステップ121では、入力画像データの次
のページがあるか否かを判断し、次のページがあるとき
には、ステップ123においてNを1だけインクリメン
トしてステップ101に戻り、ステップ101以下を繰
り返す。
【0084】ステップ121で、次のページがないと判
断したときには、ステップ121からステップ125に
進んで、それまでに出力画像記憶部35Cに貼り付けた
印字領域データを1ページ分の出力画像データとして出
力画像記憶部35Cから読み出して画像出力装置40に
送出し、次にステップ126に進んで、出力画像記憶部
35Cをクリアして、1ページ分の出力画像データを得
る画像処理ルーチン100を終了する。
【0085】ステップ104で、Nページ目の入力画像
データの印字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り
付けられないと判断したときには、ステップ104から
ステップ131に進んで、Nページ目の入力画像が縮小
可能か否かを判断し、縮小可能なときには、さらにステ
ップ132に進んで、Nページ目の入力画像データの印
字領域データを定められた縮小率の範囲で縮小処理すれ
ば、出力画像記憶部35Cに貼り付けられるか否かを判
断する。
【0086】そして、Nページ目の入力画像データの印
字領域データを縮小処理すれば、出力画像記憶部35C
に貼り付けられるときには、次にステップ133におい
て、Nページ目の入力画像データの印字領域データを定
められた縮小率の範囲で縮小処理し、次にステップ10
5において、その縮小処理したNページ目の入力画像デ
ータの印字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り付
ける。
【0087】ステップ131で、Nページ目の入力画像
は縮小できないと判断したとき、またはステップ132
で、Nページ目の入力画像データの印字領域データを縮
小処理しても、出力画像記憶部35Cに貼り付けられな
いと判断したときには、ステップ131または132か
らステップ135に進んで、Nページ目の入力画像が回
転可能か否かを判断し、回転可能なときには、さらにス
テップ136に進んで、Nページ目の入力画像データの
印字領域データを回転処理すれば、出力画像記憶部35
Cに貼り付けられるか否かを判断する。
【0088】そして、Nページ目の入力画像データの印
字領域データを回転処理すれば、出力画像記憶部35C
に貼り付けられるときには、次にステップ137におい
て、Nページ目の入力画像データの印字領域データを回
転処理し、次にステップ105において、その回転処理
したNページ目の入力画像データの印字領域データを出
力画像記憶部35Cに貼り付ける。
【0089】ステップ135で、Nページ目の入力画像
は回転できないと判断したとき、またはステップ136
で、Nページ目の入力画像データの印字領域データを回
転処理しても、出力画像記憶部35Cに貼り付けられな
いと判断したときには、ステップ135または136か
らステップ141に進んで、それまでに出力画像記憶部
35Cに貼り付けた印字領域データを1ページ分の出力
画像データとして出力画像記憶部35Cから読み出して
画像出力装置40に送出し、次にステップ142に進ん
で、出力画像記憶部35Cをクリアして、1ページ分の
出力画像データを得る画像処理ルーチン100を終了す
る。
【0090】入力画像データの前のページに遡って印字
領域データを縮小処理または回転処理する場合には、図
17のステップ141,142での処理の代わりに、図
18に示すような処理を行うようにすればよい。
【0091】すなわち、この場合、ステップ135で、
Nページ目の入力画像は回転できないと判断したとき、
またはステップ136で、Nページ目の入力画像データ
の印字領域データを回転処理しても、出力画像記憶部3
5Cに貼り付けられないと判断したときには、ステップ
135または136からステップ151に進んで、前の
ページの入力画像が縮小可能か否かを判断し、縮小可能
なときには、さらにステップ152に進んで、前のペー
ジの入力画像データの印字領域データを定められた縮小
率の範囲で縮小処理すれば、前のページおよびNページ
目の入力画像データの印字領域データを出力画像記憶部
35Cに貼り付けられるか否かを判断する。
【0092】そして、前のページの入力画像データの印
字領域データを縮小処理すれば、前のページおよびNペ
ージ目の入力画像データの印字領域データを出力画像記
憶部35Cに貼り付けられるときには、次にステップ1
53において、前のページの入力画像データの印字領域
データを定められた縮小率の範囲で縮小処理し、次にス
テップ154において、その縮小処理した印字領域デー
タによって、前のページの入力画像データの印字領域デ
ータを出力画像記憶部35Cに貼り付け直し、次にステ
ップ105において、Nページ目の入力画像データの印
字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り付ける。
【0093】ステップ151で、前のページの入力画像
は縮小できないと判断したとき、またはステップ152
で、前のページの入力画像データの印字領域データを縮
小処理しても、前のページおよびNページ目の入力画像
データの印字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り
付けられないと判断したときには、ステップ151また
は152からステップ155に進んで、前のページの入
力画像が回転可能か否かを判断し、回転可能なときに
は、さらにステップ156に進んで、前のページの入力
画像データの印字領域データを回転処理すれば、前のペ
ージおよびNページ目の入力画像データの印字領域デー
タを出力画像記憶部35Cに貼り付けられるか否かを判
断する。
【0094】そして、前のページの入力画像データの印
字領域データを回転処理すれば、前のページおよびNペ
ージ目の入力画像データの印字領域データを出力画像記
憶部35Cに貼り付けられるときには、次にステップ1
57において、前のページの入力画像データの印字領域
データを回転処理し、次にステップ158において、そ
の回転処理した印字領域データによって、前のページの
入力画像データの印字領域データを出力画像記憶部35
Cに貼り付け直し、次にステップ105において、Nペ
ージ目の入力画像データの印字領域データを出力画像記
憶部35Cに貼り付ける。
【0095】ステップ155で、前のページの入力画像
は回転できないと判断したとき、またはステップ156
で、前のページの入力画像データの印字領域データを回
転処理しても、前のページおよびNページ目の入力画像
データの印字領域データを出力画像記憶部35Cに貼り
付けられないと判断したときには、ステップ155また
は156からステップ161に進んで、それまでに出力
画像記憶部35Cに貼り付けた印字領域データを1ペー
ジ分の出力画像データとして出力画像記憶部35Cから
読み出して画像出力装置40に送出し、次にステップ1
62に進んで、出力画像記憶部35Cをクリアして、1
ページ分の出力画像データを得る画像処理ルーチン10
0を終了する。
【0096】なお、入力画像データの連続しない複数ペ
ージについての印字領域データを出力画像データの1ペ
ージに割り付ける場合には、図8に示したように、印字
領域保存部35Bに入力画像データの定められたページ
数分についての印字領域データを保存した状態で、出力
画像データの1ページに割り付ける印字領域データを決
定して出力画像記憶部35Cに書き込み、1ページ分の
出力画像データとして出力画像記憶部35Cから読み出
して画像出力装置40に送出した後、出力画像記憶部3
5Cをクリアする画像処理ルーチンとすればよい。この
場合も、印字領域データの縮小または回転の処理を行う
ようにすることができる。
【0097】上述した実施形態によれば、画像を全くま
たはほとんど縮小しないで、複数ページ分の画像を1ペ
ージ分として印字出力することができ、文字や細かい図
形などが見にくくなったり、ビットマップイメージの場
合にモアレを生じたりすることがない。
【0098】また、図5または図6に示したように、定
められた縮小率の範囲で画像の縮小が可能なページにつ
いての印字領域を、その定められた縮小率の範囲で縮小
して、または図7に示したように、画像の回転が可能な
ページについての印字領域を回転させて、入力画像デー
タの複数ページ分についての印字領域データを1ページ
分の出力画像データとして出力画像記憶部35Cに展開
する場合には、より確実に複数ページ分の画像を、また
はより多くのページ数分の画像を、1ページ分として印
字出力することができる。
【0099】また、図12に示したように、1ページ分
の入力画像データの領域を多数の小領域に細分し、その
多数の小領域のうちの1ページ分の入力画像データの実
際に印字される画像データ部分が属する小領域のみを集
合させた領域を印字領域として抽出する場合、または図
13に示したように、1ページ分の入力画像データの実
際に印字される画像データ部分をすべて含む領域を、そ
れぞれ矩形またはその他の定められた形状の複数の領域
に分離できるときには、その複数の領域を印字領域とし
て抽出する場合には、より確実に複数ページ分の画像
を、またはより多くのページ数分の画像を、1ページ分
として印字出力することができる。
【0100】さらに、図9、図10または図11に示し
たように、出力画像データの1ページに割り付けられ
る、入力画像データの複数ページについての印字領域の
間に境界線を付け、その印字領域の下地を異なる色に色
付けし、またはその印字領域にそれぞれページ番号を付
ける場合には、入力画像のページないしその境界を確実
かつ容易に認識することができる。
【0101】また、印字領域データを一旦、印字領域保
存部35Bに保存する場合には、図8に示したように、
入力画像データの連続しない複数ページについての印字
領域データを出力画像データの1ページに割り付けるこ
とができ、より確実に複数ページ分の画像を、またはよ
り多くのページ数分の画像を、1ページ分として印字出
力することができる。
【0102】上述した実施形態は、ページ記述言語で表
現された印刷情報を解析することによって、ページごと
の入力画像データを得る場合であるが、この発明は、画
像読取装置ないしイメージスキャナから直接、ページご
との入力画像データを得る場合にも適用することができ
る。
【0103】ただし、この場合には、原稿を光学的に読
み取ることによってページごとの入力画像データを得る
ので、入力画像データに原稿の汚れなどによるノイズを
生じやすい。そのため、例えば、図19に示すような1
ページ分の入力画像データI1の印字領域として、矩形
領域A1が抽出されるべきところ、ノイズNoによっ
て、より大きな矩形領域C1が抽出されてしまうおそれ
がある。
【0104】そこで、この場合には、入力画像データ中
のノイズを除去するようにする。また、画像縮小の許可
・不許可、画像回転の許可・不許可、境界線を付けるか
否か、下地を色付けするか否か、およびページ番号を付
けるか否かは、例えば操作部および表示部からなるユー
ザインタフェースによって指示する。
【0105】このようにすることによって、画像読取装
置ないしイメージスキャナから直接、ページごとの入力
画像データを得る場合にも、画像を全くまたはほとんど
縮小しないで、複数ページ分の画像を1ページ分として
印字出力することができる。
【0106】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、画
像を全くまたはほとんど縮小しないで、複数ページ分の
画像を1ページ分として印字出力することができ、文字
や細かい図形などが見にくくなったり、ビットマップイ
メージの場合にモアレを生じたりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像処理装置の一例を備える画像形
成システムの一実施形態を示す図である。
【図2】印字領域の抽出および印字領域データの出力画
像データへの割り付けの説明に供する図である。
【図3】印字領域の抽出方法の一例を示す図である。
【図4】印字領域データの割り付け方法の一例を示す図
である。
【図5】印字領域を縮小する場合の一例を示す図であ
る。
【図6】印字領域を縮小する場合の他の例を示す図であ
る。
【図7】印字領域を回転させる場合の一例を示す図であ
る。
【図8】入力画像データの連続しない複数ページについ
ての印字領域データを出力画像データの1ページに割り
付ける場合の一例を示す図である。
【図9】境界線を付ける場合の一例を示す図である。
【図10】下地を色付けする場合の一例を示す図であ
る。
【図11】ページ番号を付ける場合の一例を示す図であ
る。
【図12】印字領域の抽出方法の他の例を示す図であ
る。
【図13】印字領域の抽出方法のさらに他の例を示す図
である。
【図14】印字領域保存部を設けない場合の説明に供す
る図である。
【図15】画像処理ルーチンの一例の一部を示す図であ
る。
【図16】画像処理ルーチンの一例の一部を示す図であ
る。
【図17】画像処理ルーチンの一例の一部を示す図であ
る。
【図18】画像処理ルーチンの他の例の一部を示す図で
ある。
【図19】入力画像データに含まれるノイズの説明に供
する図である。
【符号の説明】
30 画像処理装置 31 通信制御部 32 通信プロトコル解析制御部 33 PDLコマンド/データ解析部 34 イメージ展開部 35 記憶装置部 35A 入力画像記憶部 35B 印字領域保存部 35C 出力画像記憶部 36 イメージ管理部 37 印刷制御部
フロントページの続き (72)発明者 川畑 和彦 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 KSP R&D ビジネスパークビル 富士ゼロックス株式会 社内 (72)発明者 村井 亨 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 KSP R&D ビジネスパークビル 富士ゼロックス株式会 社内 (72)発明者 木▲ざき▼ 秀人 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 KSP R&D ビジネスパークビル 富士ゼロックス株式会 社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ページごとに入力画像データを取得する入
    力画像取得手段と、 その入力画像データの少なくとも1ページ分が展開され
    る入力画像記憶手段と、 画像出力装置に送出されるべき出力画像データの少なく
    とも1ページ分が展開される出力画像記憶手段と、 前記入力画像記憶手段に展開された1ページ分の入力画
    像データの、実際に印字される画像データ部分をすべて
    含み、余白となる画像データ部分の大部分または一部を
    除く領域である印字領域を抽出する印字領域抽出手段
    と、 入力画像データの複数ページについての、それぞれ前記
    印字領域抽出手段により抽出された印字領域の画像デー
    タを、出力画像データの1ページに割り付けられるか否
    かを判断し、割り付けられるときには、1ページ分の出
    力画像データとして前記出力画像記憶手段に展開する画
    像処理手段と、 を備える画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像処理装置において、 前記印字領域抽出手段は、印字領域として矩形またはそ
    の他の定められた形状の一つの領域を抽出することを特
    徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像処理装置において、 前記印字領域抽出手段は、1ページ分の入力画像データ
    の実際に印字される画像データ部分をすべて含む領域
    を、それぞれ矩形またはその他の定められた形状の複数
    の領域に分離できるときには、その複数の領域を印字領
    域として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1の画像処理装置において、 前記印字領域抽出手段は、1ページ分の入力画像データ
    の領域を多数の小領域に細分し、その多数の小領域のう
    ちの1ページ分の入力画像データの実際に印字される画
    像データ部分が属する小領域のみを集合させた領域を印
    字領域として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1の画像処理装置において、 前記画像処理手段は、入力画像データの、定められた縮
    小率の範囲で画像の縮小が可能なページについての印字
    領域を前記縮小率の範囲で縮小したときに、入力画像デ
    ータの複数ページについての印字領域の画像データを出
    力画像データの1ページに割り付けられるときには、そ
    の縮小可能なページについての印字領域を前記縮小率の
    範囲で縮小して、入力画像データの複数ページについて
    の印字領域の画像データを1ページ分の出力画像データ
    として前記出力画像記憶手段に展開することを特徴とす
    る画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1の画像処理装置において、 前記画像処理手段は、入力画像データの、画像の回転が
    可能なページについての印字領域を回転させたときに、
    入力画像データの複数ページについての印字領域の画像
    データを出力画像データの1ページに割り付けられると
    きには、その回転可能なページについての印字領域を回
    転させて、入力画像データの複数ページについての印字
    領域の画像データを1ページ分の出力画像データとして
    前記出力画像記憶手段に展開することを特徴とする画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1の画像処理装置において、 前記画像処理手段は、出力画像データの1ページに割り
    付けられる、入力画像データの複数ページについての印
    字領域の間に、境界線を付けることを特徴とする画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】請求項1の画像処理装置において、 前記画像処理手段は、出力画像データの1ページに割り
    付けられる、入力画像データの複数ページについての印
    字領域の下地を、異なる色に色付けすることを特徴とす
    る画像処理装置。
  9. 【請求項9】請求項1の画像処理装置において、 前記画像処理手段は、出力画像データの1ページに割り
    付けられる、入力画像データの複数ページについての印
    字領域に、それぞれページ番号を付けることを特徴とす
    る画像処理装置。
  10. 【請求項10】請求項1の画像処理装置において、 前記印字領域抽出手段により抽出された印字領域の画像
    データを保存する印字領域保存手段を備えることを特徴
    とする画像処理装置。
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JP2009083233A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Brother Ind Ltd 画像記録装置
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