JPH10198484A - 操作の技能評価装置 - Google Patents

操作の技能評価装置

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JPH10198484A
JPH10198484A JP9002094A JP209497A JPH10198484A JP H10198484 A JPH10198484 A JP H10198484A JP 9002094 A JP9002094 A JP 9002094A JP 209497 A JP209497 A JP 209497A JP H10198484 A JPH10198484 A JP H10198484A
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JP
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evaluation
rule
skill
data
input
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JP9002094A
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Inventor
Koichi Morimura
弘一 森村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】きめ細かい操作手順ルールを入力できると共
に、データの一元管理を可能とする。 【解決手段】技能評価装置1は、ルール入力装置2、ル
ール保管装置3、データ入力装置4、評価装置5、表示
装置6、評価結果保管装置7、総合評価装置8、出力装
置9からなる。ルール入力装置2は、正しい運転操作手
順や操作の重要度を入力し、ルール保管装置3に保管す
る。データ入力装置4は、操作者が行なった全ての操
作、操作時間、装置の状態量等を計測する。評価装置5
は、データ入力装置4からの入力値と上記ルールに基づ
いた各時間における操作の正確さや本来行なうべき操作
や誤り原因を推定して評価結果保管装置7に保管し、ま
た、ルール、操作、状態値と共に表示装置6に表示す
る。総合評価装置8は、上記評価結果から総合的な技能
レベルや学習による技能向上等を総合的に評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器操作における
操作員の技能評価や、操作員に機器操作の適切な指示を
提示する場合に適用される操作の技能評価装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、操作技能の評価は、装置の機器構
成、機能、操作手順等の理解度のペーパーテストのみで
あり、操作技術の直接的な評価は行なわれていない。ま
た、プラントの運転操作訓練装置での評価装置では、評
価のルールは一体的に組み込まれており、随時適切なル
ール追加ができず、また、操作終了時には評価処理を行
なうため運転員の操作時に操作の適切な判定が行なえな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の評価装置は、操
作手順や技能評価基準を編集することができないため、
評価の正当性を判断したり、操作ルールの追加、修正が
できなかった。また、操作中に技能評価が行なえず、効
果的な評価や学習支援ができない。更に、評価装置を総
合的に管理することができず、操作員の学習・訓練によ
る技術向上程度等を客観的に判断できない。
【0004】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、運転要領書などに記載する操作手順やノウ
ハウを図形的に入力することで、きめ細かい操作手順ル
ールを入力することができ、更に、この評価ルールの可
視化結果を操作手順マニュアルとして用いることで、デ
ータを一元管理することができる操作の技能評価装置を
提供することを目的とする。
【0005】また本発明は、操作中に技能評価が行な
え、操作誤りに対して評価者が適切なコメントを加える
ことができ、更に、操作の進行と機器状態及び、誤操作
が発生した場合には本来行なうべき操作と誤りの原因を
視覚的に表示することで、操作者自身が機器操作のため
の学習支援装置として利用可能な操作の技能評価装置を
提供することを目的とする。
【0006】更に本発明は、機器操作員の技能レベルを
定量的に把握でき、それを総合的に評価することで、学
習による技能の向上を客観的に把握できると共に、誤り
やすい操作を分析し、適切な訓練計画に役立たせること
ができる操作の技能評価装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、実機や実機の
機能を模擬したシミュレータによる運転操作の技能評価
装置において、正しい運転操作手順や操作の重要度を入
力するルール入力手段と、このルール入力手段により入
力されたルールを保管するルール保管手段と、操作者が
行なった全ての操作、操作時間、装置の状態量、機器の
停止/起動の有無等を常時計測するデータ入力手段と、
このデータ入力手段からの入力値と前記ルール入力手段
からのルールに基づいた各時間における操作の正確さや
本来行なうべき操作や誤り原因を推定する評価手段と、
前記ルール入力手段からのルールと前記データ入力手段
からの操作や状態値と前記評価手段からの評価結果を同
時に可視化する表示手段と、前記評価手段の出力を操作
種類や操作日時、操作者情報と共に保管する評価結果保
管手段と、この評価結果保管手段から操作の総合的な技
能レベルや学習による技能向上、誤りやすい操作手順を
総合的に評価する総合評価手段と、この総合評価手段か
ら処理された総合評価結果を出力する出力手段とを具備
したことを特徴とする。
【0008】(作用)ルール入力手段より、正しい運転
操作手順や操作の重要度を入力し、ルール保管手段に保
管する。データ入力手段は、操作者が行なった全ての操
作、操作時間、手段の状態量等を計測する。評価手段
は、データ入力手段からの入力値と上記ルール入力手段
から入力されたルールに基づいた各時間における操作の
正確さや本来行なうべき操作や誤り原因を推定して評価
結果保管手段に保管し、また、ルール、操作、状態値と
共に表示手段に表示する。総合評価手段は、上記評価手
段の評価結果から総合的な技能レベルや学習による技能
向上等を総合的に評価し、出力手段より出力する。
【0009】この結果、次のような効果が得られる。 (1)機器の違いによる運転操作手順や、起動、停止な
どの基本操作や多数ある異常時操作、技術伝承的なノウ
ハウなど、きめ細かい操作手順ルールを入力できると共
に、ルールの変更により各種機器の評価装置として利用
できる。更に、操作手順マニュアルと技能評価ルールを
一元管理することができる。
【0010】(2)操作に対してリアルタイムで手順評
価を行なうことができるので、評価を監督する教官が機
器の状態量などを用い、適切なコメントを加えること
で、精度の高い総合的な技能評価を行なうことができ
る。更に、操作手順と評価状態を確認できるので、教官
の状況判断支援すると共に、誤操作が発生した場合に本
来行なうべき操作と誤りの原因を提示することで、操作
者自身が独学で操作手順を学習することができる。
【0011】(3)操作手順書を直接本装置に入力する
ことで、操作手順の誤りや操作量、操作タイミングなど
を機器の状態に応じてきめ細かい正確な技能評価がで
き、客観的な技能評価が行なえ、学習による技能の向上
を客観的に判断できると共に、誤りやすい操作を分析
し、適切な訓練計画に役立たせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
操作の技能評価装置の全体構成を示すブロック図であ
る。図1において、1は技能評価装置で、ルール入力装
置2、ルール保管装置3、データ入力装置4、評価装置
5、表示装置6、評価結果保管装置7、総合評価装置
8、出力装置9から構成される。
【0013】上記ルール入力装置2は、図2に示すよう
にルール保管装置3からのルールデータを読み込むルー
ルデータ読み込み機能2a、操作手順書に従って操作手
順を入力するルール編集機能2b、ルール保管装置3に
操作種類を付けて出力するデータ出力機能2cよりな
る。
【0014】上記ルール編集機能2bは、操作とその操
作を実行する条件、入力データを加工する処理を図形要
素として表し、各要素を結線することで記述できる。ま
た、各操作を正確に行なった場合、手順を間違った場
合、操作条件が整っていない場合、操作量が大きすぎた
場合、操作が遅れた場合にそれぞれの得点を入力する。
これは、総合評価装置8で利用される。
【0015】本装置における技能評価ルール表現の一例
を、人間が温水器の水温制御を行なう簡単な例で説明す
る。図3は(a)は、実際の訓練者(操作者)の温水器
の操作手順を示し、図3(b)は本装置でのルール表記
例を示す。
【0016】図3(a)において、11は温水器の水槽
で、この水槽11内に加熱用ヒータ12が設けられてい
る。このヒータ12には、電源13がスイッチ14を介
して供給される。このスイッチ14のオン/オフ指令
は、作業者15により操作される制御装置16から与え
られる。また、水槽11内には水温Tを検出する温度計
17が設けられており、その計測値は制御装置16へ送
られる。更に、制御装置16には、作業開始指示がスイ
ッチ18を介して与えられる。上記温水器の水温制御
は、作業者15がヒータ12のスイッチ14をオンにし
て水を温め、水温Tが設定温度T0 に達するとスイッチ
14をオフするだけの簡単なものである。
【0017】上記の装置において作業を行なう場合、ま
ず、作業者15に操作開始がランプやブザーで指示され
る(図3(b)のステップA1)。それは“作業開始指
示”データ(図3(b)のD1)を通じて、本装置に通
知される。各ルールは、名前で管理されており、この信
号で「温水制御」ルール名が起動する。作業者15は、
水温Tが低いことを確認し、加熱操作、即ち、制御装置
16に設けられているヒータボタンを押下する(ステッ
プA2)。この情報は、“加熱開始”データにより、本
装置に通知される。上記ヒータボタンを押すと、スイッ
チ14がオンし、電源13によりヒータ12が作動して
水槽11の水温Tが上昇する。作業者15は、温度計1
7を見て、設定温度T0 に達した時点でヒータボタンを
離してスイッチ14をオフし、ヒータ12による加熱を
停止する(ステップA3)。なお、上記図3(b)にお
いて、G1〜G3は各ステップ間に設けられるゲート
で、条件が成立したとき状態を移行させる。
【0018】上記作業者15の操作において、例えば水
温が設定温度に達する前にヒータ12を切ったり、ある
いは設定温度を超過すれば、誤操作となる。また、設定
温度の超過にしても、超過温度で評価する場合や、設定
温度に達してから操作するまでの操作遅れ時間により評
価する場合がある。更に、誤操作での軽いエラーと致命
的なエラーがある。例えば異常加熱によって機器が損傷
することもある。こうした本来行なうべき操作の手順
や、誤操作の採点基準を予め定義し、定性的に評価を行
なうことができる。
【0019】また、訓練においては、誤操作が発生した
場合に、例えば温度が上がり切っていない等、何が誤操
作の原因であるかを訓練者に教えて上げる必要がある。
水温Tが設定温度T0 になり、一定時間内に作業者15
がヒータボタンを離せば、本装置は“加熱終了”データ
により「ヒータ切り」が行なわれる(ステップA3)。
【0020】上記のようにルール入力装置2は、図3
(b)に示したようなルールを作成する装置であり、操
作手順では、操作条件や順番の他、どういった誤操作の
減点を大きくすべきかなど、評価基準などの設定を行な
うことができる。更に、運転操作は、作業員の技術伝承
的な側面が強く、現場作業員が手軽に入力でき、評価で
きる必要がある。そのため誰が見ても分かるように図形
言語による入力方式を採用している。上記「図形により
入力等を行なう手段」自体は、従来技術と同じものを使
用する。
【0021】ルール保管装置3は、図4に示すように機
器毎の起動、停止などの基本操作や異常状態における操
作手順を階層的に管理している。大型プラントの操作訓
練では操作すべき機器が増えてくるが、それを一つのル
ールで記述すると、内容が複雑になり、表記が難しくな
る。そのため評価対象を細かく分け、複数のルールを管
理し、必要な項目を利用できる機能をルール保管装置3
に設けている。例えば化学プラントシミュレータでは、
“合成塔起動”として「脱硫中操作オペレータ」や「脱
硫現場オペレータ」など、別のルールとして一括管理す
ることが可能である。
【0022】データ入力装置4は、図5に示すように操
作選択信号と実機や実機の機能を模擬したシミュレータ
から機器状態量、操作信号を受信するデータ受信機能4
a、操作選択信号によりルール保管装置3からルールを
選択し、ルール情報を評価装置5に出力するルール選択
機能4b、このルール選択機能4bで選択されたデータ
を物理的に意味のあるデータ、即ち、評価装置用のデー
タに変換するデータ変換機能4c、このデータ変換機能
4cで変換されたデータを保管するデータ保管機能4d
からなる。上記データ入力装置4からは、図3の例では
「温水制御」ルール名や、“作業開始指示”データ、
“加熱開始”データ、“水温”データ、“加熱終了”デ
ータなどが入力される。
【0023】上記評価装置5は、図6に示すようにルー
ルの取り出し機能5a、データの取り出し機能5b、デ
ータ加工を行なうデータ演算機能5c、操作の検証機能
5d、本来行なうべき操作と飛ばされた操作の推定機能
5e、評価結果の出力機能5fよりなり、データ入力装
置4で選択されたルールと操作情報やシミュレータの内
部状態データから操作の正当性、採点を行なう。この評
価装置5では、操作順番の正当性評価の他、操作条件が
整っているかどうかを調べる。誤操作の場合、操作順序
のチェック(飛ばされた操作も調べる)や条件の未成立
(図3の例では設定温度に達していない)など原因調査
も行なう。例えば図3では、設定温度に達する前に作業
者15がヒータ12を切ったり、設定温度を超過すれば
誤操作となる。また、設定温度の超過にしても、超過温
度で評価する場合や設定温度に達してから操作するまで
の操作遅れ時間により評価する場合もある。このように
ルールに記述された本来行なうべき操作と実際の操作を
比較して評価を行なう。評価結果は、誤操作や適切な時
間に操作が行なわれなかった場合、操作名、操作の正誤
判定結果、操作の得点、推定機能の結果が出力される。
【0024】上記操作の検証機能5dと操作の推定機能
5eのフローチャートを図10〜図12に示すが、その
詳細については後述する。表示装置6は、図7に示すよ
うに評価結果取り出し機能6a、現在選択されている評
価ルールとデータ入力装置4からの機器の状態量、操作
の有無を表示する操作手順可視化機能6b、評価装置5
から出力される誤操作、正常操作及び誤操作になった原
因と本来行なうべき操作を表示する評価結果の可視化機
能6cからなり、色や形の変化で操作結果の表示を行な
う。更に、表示装置6は、画面上に、現在訓練者が行な
っている操作がルールのどこに対応するかを示すと同時
に、操作の評価結果を表示する。例えば現在行なった操
作が間違いの場合、それが一目で分かるように例えば赤
色で表す。同時に誤操作の原因(例えば水温が設定値に
達していない)も表示することで、現在の操作員の技量
を直観的に把握することができる。図13は、表示装置
6の表示例を示したものである。
【0025】評価結果保管装置7は、操作日付、操作者
名、操作選択及び評価装置5の出力結果を全て保管す
る。すなわち、評価結果保管装置7は、評価装置5にお
いて、各操作の正否、誤操作の重要度など操作が行なわ
れる毎に評価結果を保管し、その評価結果を後から利用
できるように管理している。評価結果を保管する際、操
作日付、氏名などを付加することで、全ての操作結果を
一括管理することができる。
【0026】総合評価装置8は、図8に示すように評価
結果取り出し機能8a、技能推定機能8b、技能推定結
果格納機能8cからなる。技能推定機能8bでは、評価
装置5から出力された操作の正誤判断結果や操作の得点
を、ルール入力装置2で指定された重み付けにより採点
する。総合評価の最も簡単な例としては、評価装置5か
ら出力された減点を積算し、各自の評価点とする。ま
た、総合評価装置8は、操作員の訓練日時による操作技
量の変化を提示したり、評価結果保管装置7のデータを
集計し、訓練者が間違いやすい操作を統計的に指摘する
ことができる。
【0027】出力装置9は、図9に示すように、技能推
定結果取り出し機能9a、技能結果表示機能9b、グラ
フ表示機能9cからなり、例えば、ある日に訓練を受け
た全員の一覧表を評価点を付けて出力したり、訓練回数
による技量向上をグラフ形式で出力する。これにより技
能の定量的な数値や過去の評価結果との比較による技能
向上状態、操作毎の個人のばらつきが表示できる。
【0028】次に上記評価装置5の処理動作を図10に
示すフローチャートに従って説明する。図10は、操作
の検証機能5dの処理動作を示すものである。まず、操
作が行なわれたか否かをステップB1でチェックしてお
り、操作が行なわれると、その操作の直前の操作が完了
しているか否かをチェックし(ステップB2)、直前の
操作が完了していなければ、「手順誤り」として判断し
(ステップB3)、ステップB1に戻る。
【0029】また、直前の操作が完了していれば、更
に、操作条件が成立しているか否かをチェックし(ステ
ップB4)、操作条件が成立していなければ、「条件未
成立手順誤り」として判断し(ステップB5)、ステッ
プB1に戻る。上記ステップB4で、操作条件が成立し
ていないと判断された場合は、操作が設定時間内に行な
われたか否か、即ち、操作遅れがないか否かをチェック
し(ステップB6)、操作が設定時間内に行なわれなか
った場合は、「操作遅れ」として判断し(ステップB
7)、ステップB1に戻る。
【0030】上記ステップB6で、操作遅れがないと判
断された場合は、正しい操作が行なわれたものと判断し
(ステップB8)、その後、ステップB1に戻って次の
操作に備える。
【0031】図11は、手順誤りが発生した場合、操作
の推定機能5eにおける本来行なうべき操作の推定動作
を示すものである。図11において、 A :現在、処理対象になっている操作 N :全操作手順の数 i :調べた操作手順の数 j :本来行なうべき操作の総数 Cj:本来行なうべき操作 である。まず、全操作手順の数N(一番最初の処理手順
から最後の処理手順に辿り着くまでの経路数、図3
(b)は1)を設定し、調べた操作手順数iの値を
“0”とし、本来行なうべき操作の総数jの値を“0”
とする(ステップC1)。次に(i+1)番目の最初の
操作(図3(b)のA1)を処理対象の操作Aとする
(ステップC2)。そして、この操作Aの次の操作が完
了しているか否かを判断し(ステップC3)、完了して
いなければjの値を「+1」すると共に、Aの次の操作
をCjに設定する(ステップC4)。そして、iの値を
「+1」し(ステップC5)、iの値が全操作手順の数
Nより小さいか否かを判断し(ステップC8)、iの値
がNより小さければ、ステップC2に戻って同様の処理
を繰り返して実行する。
【0032】また、上記ステップC3で、Aの次の操作
が完了していると判断された場合、Aの次の操作をAに
設定し(ステップC6)、Aが最後の操作かどうかを判
断し(ステップC7)、最後の操作でなければ上記ステ
ップC3以下の処理を繰り返す。上記Aが最後の操作の
場合、ステップC5の処理に進む。
【0033】そして、上記ステップC2〜C8の処理を
繰り返して実行し、ステップC8でiの値が全操作手順
の数N以上になったと判断されると、Cjに同じ操作名
がないか重複チェック(ステップC9)を行なった後、
操作の推定機能5eは動作を終了する。
【0034】図12は、操作の推定機能5eにおける飛
ばされた操作の推定動作を示すものである。図12にお
いて、 i :誤操作にたどり着く操作手順数 j :飛ばされた操作数 Ci:飛ばされた操作数の保存場所 Nji:飛ばされた操作 A :現在処理対象になっている処理 である。
【0035】まず、誤操作にたどり着く操作手順数iの
値を“1”、飛ばされた操作数jの値、及び飛ばされた
操作数の保存場所Ciの値を“0”に設定する(ステッ
プD1)。次いで、現在処理対象になっている処理Aに
手順間違いが発生した操作を設定する(ステップD
2)。そして、現在処理対象になっている処理Aの直前
の操作が終了しているか否かをチェックし(ステップD
3)、その操作が終了していなければ、飛ばされた操作
数jの値に「1」を加算し、そのjの値を保存場所Ci
に保存すると共に操作AをNjiに保存し、更に、現在処
理対象になっている操作Aの直前の操作を操作Aとして
設定する(ステップD4)。その後、ステップD3に戻
って同様の処理を繰り返して実行する。すなわち、完了
している操作が見付かるまで、ステップD3,D4の処
理を繰り返して実行する。
【0036】そして、ステップD3において、操作Aの
直前の操作が終了していると判断された場合は、全ての
操作手順を調べたか否かをチェックし(ステップD
5)、未だ調べていない操作手順が残っていれば、iの
値に1を加算し(ステップD6)、その後、ステップD
3に戻って別の手順を調べる。
【0037】上記のようにして全ての操作手順について
調べ終わると、ステップD5からステップD7に進み、
Cn(n=1,i−1)の最小値を求め、これを飛ばさ
れた操作数とし、Njiを飛ばし操作とする。
【0038】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、次
に示す効果が得られる。 (1)操作手順や操作の重要度を可視化することで、き
め細かい操作手順ルールを入力することができる。
【0039】(2)従来の運転要領書の操作手順を可視
化することで、分かりやすいマニュアルを作成できると
共に、評価ルールについてのデータ一元管理を行なうこ
とができる。
【0040】(3)操作中に技術評価が可能であり、評
価者はそれを参考として、適切なコメントを加えること
で状況に応じた適切な操作評価を行なうことができる。 (4)操作手順の進行と機器状態及び、誤操作が発生し
た場合には、本来行なうべき操作と誤りの原因を視覚的
に表示することで、機器操作の学習支援装置として利用
することができる。
【0041】(5)評価ルールに基づいて機器操作員の
技能レベルを定量的に把握でき、それを総合的に評価す
ることで、学習による技能の向上を客観的に判断できる
と共に、誤りやすい操作を分析し、適切な訓練計画に役
立たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る操作の技能評価装置
の全体構成を示すブロック図。
【図2】図1におけるルール入力装置の詳細を示すブロ
ック図。
【図3】(a)は技能評価ルール表現として訓練者の操
作手順例を示す図、(b)はルール表記例を示す図。
【図4】同実施形態におけるルール保管構造を示す図。
【図5】図1におけるデータ入力装置の詳細を示すブロ
ック図。
【図6】図1における評価装置の詳細を示すブロック
図。
【図7】図1における表示装置の詳細を示すブロック
図。
【図8】図1における総合評価装置の詳細を示すブロッ
ク図。
【図9】図1における出力装置の詳細を示すブロック
図。
【図10】同実施形態における操作検証のための処理を
示すフローチャート。
【図11】同実施形態における本来行なうべき操作を求
めるための処理を示すフローチャート。
【図12】同実施形態における飛ばされた操作を求める
ための処理を示すフローチャート。
【図13】同実施形態における操作の流れと評価結果の
出力画像例を示す図。
【符号の説明】
1 技能評価装置 2 ルール入力装置 3 ルール保管装置 4 データ入力装置 5 評価装置 6 表示装置 7 評価結果保管装置 8 総合評価装置 9 出力装置 11 水槽 12 ヒータ 13 電源 14 スイッチ 15 作業者 16 制御装置 17 温度計 18 スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、直前の操作が完了していれば、更
に、操作条件が成立しているか否かをチェックし(ステ
ップB4)、操作条件が成立していなければ、「条件未
成立手順誤り」として判断し(ステップB5)、ステッ
プB1に戻る。上記ステップB4で、操作条件が成立し
いると判断された場合は、操作が設定時間内に行なわ
れたか否か、即ち、操作遅れがないか否かをチェックし
(ステップB6)、操作が設定時間内に行なわれなかっ
た場合は、「操作遅れ」として判断し(ステップB
7)、ステップB1に戻る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実機や実機の機能を模擬したシミュレー
    タによる運転操作の技能評価装置において、 正しい運転操作手順や操作の重要度を入力するルール入
    力手段と、 このルール入力手段により入力されたルールを保管する
    ルール保管手段と、 操作者が行なった全ての操作、操作時間、装置の状態
    量、機器の停止/起動の有無等を常時計測するデータ入
    力手段と、 このデータ入力手段からの入力値と前記ルール入力手段
    からのルールに基づいた各時間における操作の正確さや
    本来行なうべき操作や誤り原因を推定する評価手段と、 前記ルール入力手段からのルールと前記データ入力手段
    からの操作や状態値と前記評価手段からの評価結果を同
    時に可視化する表示手段と、 前記評価手段の出力を操作種類や操作日時、操作者情報
    と共に保管する評価結果保管手段と、 この評価結果保管手段から操作の総合的な技能レベルや
    学習による技能向上、誤りやすい操作手順を総合的に評
    価する総合評価手段と、 この総合評価手段から処理された総合評価結果を出力す
    る出力手段とを具備したことを特徴とする操作の技能評
    価装置。
JP9002094A 1997-01-09 1997-01-09 操作の技能評価装置 Pending JPH10198484A (ja)

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