JPH1019828A - 携帯用オゾン検出装置 - Google Patents

携帯用オゾン検出装置

Info

Publication number
JPH1019828A
JPH1019828A JP8191393A JP19139396A JPH1019828A JP H1019828 A JPH1019828 A JP H1019828A JP 8191393 A JP8191393 A JP 8191393A JP 19139396 A JP19139396 A JP 19139396A JP H1019828 A JPH1019828 A JP H1019828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
ozone concentration
alarm
predetermined value
portable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8191393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Nagashima
康明 長島
Kenji Yajima
健司 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP8191393A priority Critical patent/JPH1019828A/ja
Publication of JPH1019828A publication Critical patent/JPH1019828A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オゾン漏れを検出し、オゾン漏れ箇所の特定
に有用な携帯用オゾン掲出装置を提供する。 【解決手段】 密閉ケースと、この密閉ケースから外部
に露出し、前記密閉ケース外のオゾン濃度に比例した信
号を出力するセンサ感応部と、前記密閉ケース内に配さ
れ、前記センサ感応部からの信号を設定信号と比較し、
密閉ケース外のオゾン濃度が所定値以上であるか否かを
判定するオゾン濃度判定手段と、このオゾン濃度判定手
段によって密閉ケース外のオゾン量が所定値以上である
場合に警報を出力する警報出力手段とを具備し、ケース
外のオゾン濃度が所定値以上に達した場合に警報を発す
ることから、オゾン漏れの箇所に接近した場合には警報
を発するため、オゾンの漏れ箇所を特定することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オゾンによる燻
蒸殺菌作業時において、被燻蒸空間から漏れるオゾンを
検出するために使用される携帯用オゾン検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平5−57005号公
報に開示されるオゾン消臭殺菌装置は、殺菌される部屋
にオゾン含む空気を還流させる殺菌還流システムと、前
記殺菌される部屋内のオゾンを分解するオゾン除去シス
テムによって構成されるもので、これにより、殺菌還流
システムによってオゾンを殺菌される部屋に供給し、殺
菌される部屋を所定のオゾン濃度(約200ppm)に
維持すると共に、所定時間経過後に今度はオゾン除去シ
ステムを稼働させて殺菌される部屋内のオゾンを分解す
るようにしたものである。そして、殺菌される部屋内の
オゾン濃度が人体に影響のない程度のオゾン濃度(約
0.1ppm以下)まで低下した時に、殺菌される部屋
の殺菌作業が終了し、人員の殺菌される部屋への立ち入
りが可能となるものである。
【0003】また、図10で示すように、オゾンの人体
への影響はオゾン濃度及びオゾンとの接触時間によって
決定されるもので、例えば低い濃度でも長時間オゾンに
晒されると人体に影響がでるものである。尚、図10で
示す特性線図{オゾン濃度と接触時間による影響:J.
M. Langewerf, Aerospace, Medicine,36(June 1993)}
において、Aで示す領域は臭気の外知覚なしの無害域を
示し、Bで示す領域は刺激感知の無害域を示し、またC
で示す領域は一過性影響有りの有害域を示し、Dで示す
領域は永続的影響を残す有害域を示し、Eで示す領域は
致死域を示すものである。このことから、臭気の外知覚
のないオゾン濃度10ppmでも2時間近く晒された場
合には人体に頭痛、吐き気等の影響があるものである。
【0004】このことから、上記オゾンによる殺菌方法
においては、殺菌される部屋内のオゾン濃度は非常に高
いレベル(例えば、200ppm)に維持する必要があ
るので、前記部屋内のオゾンが前記部屋外に漏れること
があってはならず、このために通常オゾン殺菌作業前
に、前記殺菌される部屋を内側若しくは外側からシール
して完全密閉状態とする必要があるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
病室、食堂、キッチン等を殺菌する場合、部屋自体を完
全密閉状態であることを確認することが不可能であるた
め、殺菌作業を開始した後、オゾンが漏れていることが
わかる場合がある。この場合、作業者等が非常に危険な
状態となることから、殺菌作業時に前記殺菌される部屋
からのオゾン漏れを検出し、その部位をシールするか、
又はその付近に近づかないようにする必要がある。
【0006】このために本願発明は、そのオゾン漏れを
検出し、さらにその場所の特定に有効な携帯用オゾン検
出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、密閉ケースと、この密閉ケースから外部に露出し、
前記密閉ケース外のオゾン濃度に比例した信号を出力す
るセンサ感応部と、前記密閉ケース内に配され、前記セ
ンサ感応部からの信号を設定信号と比較し、密閉ケース
外のオゾン濃度が所定値以上であるか否かを判定するオ
ゾン濃度判定手段と、このオゾン濃度判定手段によって
密閉ケース外のオゾン量が所定値以上である場合に警報
を出力する警報出力手段とを具備したことにある(請求
項1)。
【0008】これによって、この発明によれば、ケース
外のオゾン濃度が所定値以上に達した場合に警報を発す
ることから、オゾン漏れの箇所に接近した場合には警報
を発するため、オゾンの漏れ箇所を特定することが可能
となり、上記課題を達成できる。
【0009】また、前記警報出力手段は、さらに、オゾ
ン濃度が所定値以上である場合に、この所定値以上のオ
ゾン濃度を時間で積分し、この積分値が所定値以上であ
る場合に警報を出力することにある(請求項2)。これ
によって、オゾン濃度に晒される時間による危険度を警
告することができるため、作業者の安全を図ることがで
きるものである。
【0010】また、この発明において、前記警報はブザ
ー音であってもよく(請求項3)、発光素子の点灯(請
求項4)、発光素子の点滅(請求項5)であってもよい
ものである。
【0011】さらに、この発明において、前記警報出力
手段は、さらに前記センサ感応部からの信号の増減によ
って警報を変化させる警報変調手段を具備したこと(請
求項6)にあり、この警報変調手段としては、警報の強
さを変化させるもの(請求項7)、警報の出力間隔を変
化させるもの(請求項8)がある。これにより、オゾン
漏れ箇所に接近したり、オゾン漏れ箇所から遠のくにつ
れて、警報が変化することからオゾン漏れの箇所を特定
しやすくすることができる。
【0012】さらにまた、この発明において、前記所定
値は、1ppmとすることが望ましい(請求項9)。こ
れによって、自然界若しくは他の機器(例えば、コピー
機等の高圧放電を行う機器等)において生じるオゾンの
濃度よりも高いしきい値を設定することになるため、検
出装置の誤動作を防止できると共に確実にオゾンの漏れ
箇所を特定することができるようになるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。
【0014】この発明に係る携帯用オゾン検出装置1
は、オゾンによる燻蒸殺菌作業時において、図11で示
す被燻蒸空間2から漏れるオゾン濃度を検出して、オゾ
ン漏れ箇所4を特定したり、作業者にオゾン漏れを警告
するために使用されるもので、設定されたオゾン濃度以
上となった場合に反応するものである。尚、図11にお
いて、Fはオゾン漏れ箇所4の近傍の高オゾン濃度部位
を示し、Gはオゾン漏れ箇所4から遠い低オゾン濃度部
を示すものである。
【0015】具体的には、前記携帯用オゾン検出装置1
は、図1に示すように、密閉ケース6、この密閉ケース
6から反応部分が外部に露出するセンサ感応部3、前記
密閉ケース6内に収納され前記センサ感応部3の変化を
検出するオゾン濃度検出部5、このオゾン濃度検出部5
からの出力により警報を発する警報出力部7、及び前記
オゾン濃度検出部5や警報出力部7に電力を供給する電
源部9によって構成されている。
【0016】前記センサ感応部3は、例えば図2に示す
もので、センサ素子31、温度補償用サーミスタ32と
を有するもので、この実施の形態においては、オペアン
プからなる電流増幅器33によってセンサ素子31に生
じる電流を増幅して出力端子34から出力するようにし
たものである。尚、センサ素子31としては、酸素の常
磁性を利用した磁気式(磁気風式、磁気力式)、酸素の
酸化還元反応を利用した電気化学式(ガルバニ電池式、
ポーラログラフ式、ジルコニア式)などがあるが、この
実施の形態におけるセンサ素子31としては、センサ自
体が外部回路を必要としない点、常温で使用できる点、
センサ構造が簡単である点などを考慮してガルバニ電池
式のセンサ素子が最適である。また、前記センサ素子3
1に生じる電流は、絶対温度の逆数に反比例するため
に、前記温度補償用サーミスタ32を用いて温度補償を
行うものである。さらに図2において、35はグランド
側端子である。
【0017】また、前記オゾン濃度検出部5は、例えば
図3に示すもので、前記出力端子34はトランジスタ3
6のベース端子に接続され、該トランジスタ36のエミ
ッタ端子とグランド線35との間には、出力抵抗20が
接続され、前記トランジスタ36のエミッタ端子には前
記センサ素子31の出力電流に比例した電圧が発生する
ものである。また、前記トランジスタ36のエミッタ端
子はコンパレータ37の非反転入力端子と接続され、こ
のコンパレータ37の反転入力端子には抵抗38及び可
変抵抗39で分圧された電圧が所定の閾値として入力さ
れる。これによって、前記エミッタ端子の電圧が前記コ
ンパレータ37の反転入力端子に印加される閾電圧より
も大きくなった場合には、前記コンパレータ37の出力
端子に電圧が発生することとなる。この出力電圧は、前
記コンパレータ37の出力端子と接続されたトランジス
タ40のベース端子に入力され、トランジスタ40を導
通させる。これによって、リレー43が励磁されるもの
である。尚、図3において、41、42は前記電源部9
を構成するもので、41は乾電池若しくは充電池からな
る電源であり、42は電源スイッチである。
【0018】また、前記警報出力部7は、この実施の形
態においては、視覚的警報としてのランプ46と、聴覚
的警報としてのアンプ47及びスピーカ48とによって
構成される。しかしながら、この警報出力部7は、視覚
的警報若しくは聴覚的警報の一つでもよいものである。
これによって、前記オゾン濃度検出部5の前記リレー4
3が励磁されると、リレースイッチ44、45が閉じ、
前記ランプ46が点灯すると共に、スピーカ48からブ
ザー音、ピー音、若しくは音声信号が流れるものであ
る。
【0019】以上の構成により、前記可変抵抗39を調
節することによって、オゾン濃度の閾値を1ppmに設
定する。これによって、センサ素子31によって検出さ
れたオゾン濃度が1ppm以上となった場合にリレーが
励磁されるために、警報出力部7のランプ46が点灯
し、同時にスピーカ48からブザー音が発せられるもの
である。尚、オゾン濃度の閾値を1ppmとしたのは、
オゾン濃度の安全基準である0.1ppmとしたので
は、自然界に存在するオゾンに対して反応したり、高圧
を使用する機器、例えばコピー機等から発生するオゾン
に反応して誤動作する可能性が大きく、また1ppm以
上に設定したのでは、警報がない状態でもオゾンと接触
する可能性が高く、設定以下のオゾン濃度、例えば2p
pm若しくは3ppmでもオゾンとの接触時間が長いと
人体に影響がでる可能性があるからである(図10参
照)。
【0020】図4で示すものは、前記出力端子34以降
の処理を行うコントロールユニット50を示したもの
で、前記出力端子34からの信号をデジタル信号に変更
するA/D変換器51、このA/D変換器51からの信
号を所定のプログラムにしたがって処理するマイクロコ
ンピュータ52、及び前記マイクロコンピュータ52か
らの出力によって視覚的警報を発する表示部54と聴覚
的警報を発する警報ブザー53とからなる警報出力部9
によって構成される。尚、警報出力部9は視覚的警報を
発する表示部54若しくは聴覚的警報を発する警報ブザ
ー53のどちらか一つでも良いものである。
【0021】図5で示すフローチャートは、前記マイク
ロコンピュータ52で実行されるプログラムの一例を示
したものである。図5(a)で示すフローチャートは、
警報出力部9として警報ブザー53を用いた場合の動作
を示したものである。先ず電源スイッチ42の投入によ
ってプログラムはステップ100から開始され、ステッ
プ110において、A/D変換器51によってデジタル
信号に変換されたオゾン濃度SN が読み込まれ、ステッ
プ120でこのオゾン濃度SN と所定値α(1ppm)
との比較がなされる。このステップ120の判定におい
てオゾン濃度SN が所定値αよりも小さいと判定された
場合(N)にはステップ110に回帰して順次オゾン濃
度SN を読み込んで行くものである。そして、ステップ
120の判定においてオゾン濃度SN が所定値αよりも
大きい場合には、ステップ130に進んで表示部54へ
出力電圧VS を出力して、例えば警報ブザー53を鳴ら
すものである。これによって、携帯用オゾン検出装置1
がある部分のオゾン濃度が所定値α以上であることが音
により認識できるために、携帯用オゾン検出装置1を移
動させることによってオゾン漏れ箇所4を特定すること
が可能である。また、作業者がオゾンに晒されているこ
とを認識することができる。
【0022】図5(b)で示すフローチャートは、警報
出力部9として表示部54を用いた場合の動作を示した
ものである。先ず電源スイッチ42の投入によってプロ
グラムはステップ200から開始され、ステップ210
において、A/D変換器51によってデジタル信号に変
換されたオゾン濃度SN が読み込まれ、ステップ220
でこのオゾン濃度SN と所定値α(1ppm)との比較
がなされる。このステップ220の判定においてオゾン
濃度SN が所定値αよりも小さいと判定された場合
(N)にはステップ210に回帰して順次オゾン濃度S
N を読み込んで行くものである。そして、ステップ22
0の判定においてオゾン濃度SN が所定値αよりも大き
い場合には、ステップ230に進んで表示部54へ出力
電圧VL を出力して、例えば表示部54を構成するラン
プ等を点灯させるものである。これによって、携帯用オ
ゾン検出装置1がある部分のオゾン濃度が所定値α以上
であることが視覚的に認識できるために、携帯用オゾン
検出装置1を移動させることによってオゾン漏れ箇所4
を特定することが可能である。また、作業者がオゾンに
晒されていることを認識することができる。
【0023】図6及び図7に示すフローチャートは、前
記警報出力部9として表示部54及び警報ブザー53を
使用したもので、特にオゾン濃度の検出値SN の増減に
合わせて信号を変化させるようにしたものである。
【0024】図6で示すフローチャートにおいて、電源
スイッチ42の投入によって制御プログラムはステップ
300から開始され、ステップ310において前回のオ
ゾン濃度SO に初期値0が設定され、ステップ320に
おいてブザー用出力電圧VSに初期値V0 が設定され
る。そして、ステップ330においてオゾン濃度検出値
N が読み込まれる。この読み込まれたオゾン濃度検出
値SN はステップ340において、所定値αと比較され
る。この所定値αは、前述したように1ppmであるこ
とが望ましい。前記ステップ340の判定の結果、オゾ
ン濃度検出値SNが所定値α以下である場合にはステッ
プ330に回帰して順次オゾン濃度検出値SN を読み込
んでいく。また、ステップ340の判定においてオゾン
濃度検出値SN が所定値α以上であると判定された場合
には、ステップ350に進んで表示部用電圧VL を出力
し、さらにステップ360に進んで警報ブザー用電圧V
S を出力する。
【0025】そしてさらに、ステップ370において、
オゾン濃度検出値SN と前回のオゾン濃度検出値S0
を比較する。初回は前回のオゾン濃度検出値S0 は0に
設定されているので、ステップ380に進む。このステ
ップ380の判定において当然オゾン濃度検出値SN
値が大きいので、ステップ390に進んで警報ブザー用
電圧VS が所定値βだけ増加する。そして、ステップ4
10において、前回のオゾン濃度検出値S0 の値が前記
オゾン濃度検出値SN に更新される。この初回の動作に
おいては、警報ブザー用電圧VS が所定値βだけ増加す
るようになっているが、初回のみステップ330におけ
るオゾン濃度検出値SN の読み込みから、ステップ41
0の前回のオゾン濃度検出値S0 の更新までフローチャ
ートをジャンプさせ、二回目からステップ340以降の
制御を実行するようにしても良いものである。
【0026】これによって、2回目以降においては、ス
テップ370において、前回のオゾン濃度検出値S0
今回のオゾン濃度検出値SN とが比較され、今回のオゾ
ン濃度検出値SN が大きい場合にはステップ390に進
んで警報ブザー用電圧VS が所定値β分増加する。また
前記ステップ370の判定において、今回のオゾン濃度
検出値SN が小さい場合にはステップ400に進んで警
報ブザー用電圧VS が所定値β分減少する。そして、ス
テップ410において今回のオゾン濃度検出値SN は前
回のオゾン濃度検出値S0 となるものである。
【0027】以上のことから、オゾン濃度検出値SN
増加する場合にはブザー音が大きくなり、オゾン濃度検
出値SN が減少する場合にはブザー音が小さくなるもの
である。これによって、オゾン濃度の高い漏れ箇所4の
近づくとブザー音が大きくなり、漏れ箇所4から遠ざか
るとブザー音が小さくなるので、オゾン漏れ箇所4を効
率よく特定することができるものである。
【0028】図7で示すフローチャートにおいて、電源
スイッチ42の投入によって制御プログラムはステップ
500から開始され、ステップ510において前回のオ
ゾン濃度SO に初期値0が設定され、ステップ520に
おいて発信間隔tに初期値γが設定される。そして、ス
テップ530においてオゾン濃度検出値SN が読み込ま
れる。この読み込まれたオゾン濃度検出値SN はステッ
プ540において、所定値αと比較される。この所定値
αは、前述したように1ppmであることが望ましい。
前記ステップ540の判定の結果、オゾン濃度検出値S
N が所定値α以下である場合にはステップ530に回帰
して順次オゾン濃度検出値SN を読み込んでいく。ま
た、ステップ540の判定においてオゾン濃度検出値S
N が所定値α以上であると判定された場合には、ステッ
プ550に進んで表示部用電圧VLが所定の間隔(出力
間隔)tで出力され、さらにステップ360に進んで警
報ブザー用電圧VS が同様に所定の間隔tで出力され
る。
【0029】そしてさらに、ステップ570において、
オゾン濃度検出値SN と前回のオゾン濃度検出値S0
を比較する。初回は前回のオゾン濃度検出値S0 は0に
設定されているので、ステップ580に進み、このステ
ップ580の判定においては当然オゾン濃度検出値SN
の値が大きいために、ステップ590に進んで警報ブザ
ー用電圧VS 及表示用電圧Vの出力間隔tが所定値λだ
け短くなる。そして、ステップ610において、前回の
オゾン濃度検出値S0 の値が前記オゾン濃度検出値SN
に更新される。この初回の動作において、警報ブザー用
電圧VS が所定値γだけ短くなるが、初回のみステップ
530におけるオゾン濃度検出値SN の読み込みから、
ステップ610の前回のオゾン濃度検出値S0 の更新ま
でフローチャートをジャンプさせ、二回目からステップ
540以降の制御に進むようにしても良いものである。
【0030】これによって、2回目以降においては、ス
テップ570において、前回のオゾン濃度検出値S0
今回のオゾン濃度検出値SN とが比較され、今回のオゾ
ン濃度検出値SN が大きい場合にはステップ590に進
んで警報ブザー用電圧VS 及び表示部用電圧VL の出力
間隔tが所定値λ分短くなる。また前記ステップ570
の判定において、今回のオゾン濃度検出値SN が小さい
場合にはステップ600に進んで警報ブザー用電圧VS
及び表示部用電圧Vが所定値λ分長くなる。そして、ス
テップ610において今回のオゾン濃度検出値SN は前
回のオゾン濃度検出値S0 となるものである。
【0031】以上のことから、オゾン濃度検出値SN
増加する場合にはブザー音及び表示部のランプの点滅間
隔が速くなり、またオゾン濃度検出値SN が減少する場
合にはブザー音及び表示のランプの点灯間隔が長くなる
ものである。これによって、オゾン濃度の高い漏れ箇所
4の近づくとブザー音及びランプの点滅間隔が短くな
り、漏れ箇所4から遠ざかるとブザー音及びランプの点
滅間隔が長くなるので、オゾン漏れ箇所4を効率よく特
定することができるものである。
【0032】図8に示すフローチャートは、例えば図9
で示すコントロールユニット50’によって制御される
ものである。このコントロールユニット50’は、セン
サ素子30’からの信号を受けて、表示部9として4つ
のランプ54a〜54dを制御するもので、例えばラン
プ54aはオゾン濃度上昇表示、ランプ54bはオゾン
濃度下降表示、ランプ54cはオゾン濃度0.1ppm
以上表示、ランプ54dはオゾン濃度既定値以上表示を
示すものである。
【0033】このプログラムは主電源スイッチの投入に
よりステップ700から開始されるもので、リセットス
イッチの投入によっては解除されないように設定してあ
るもので、先ずステップ710においてオゾン濃度を検
出する。このオゾン濃度はステップ720において、オ
ゾン濃度の環境基準である0.1ppm以上か否かの判
定を行う。この判定において、オゾン濃度が環境基準以
下である場合には、ステップ710に回帰する。またス
テップ720の判定において、オゾン濃度が環境基準以
上である場合には、ステップ730に進んでランプ54
aを点灯させ、オゾン濃度が0.1ppm以上であるこ
とを表示する。そして、ステップ740に進んでオゾン
濃度の積算を開始する。これは、図10に示すオゾン濃
度とオゾンとの接触時間による人体への影響を示した特
性線から明らかなように、オゾン濃度とオゾンとの接触
時間が人体に与える影響を考慮して、前述したオゾン濃
度検出に、さらに時間的要因を付加することによって、
作業者の安全をさらに追求したものである。
【0034】これによって積算されたオゾン濃度の積分
値が既定値以上である場合には、ステップ760に進ん
でランプ54bを点灯させ、オゾン濃度が既定値以上と
なったことを知らせるものである。この積分値は、前述
したように、主電源の投入で積分を開始し、リセットス
イッチの入力ではクリアしないように設定されているた
め、主電源の解除以外には停止しないようになっている
ので、作業者がオゾン臭を感じてオゾン検出装置の電源
を投入した場合での十分な安全性を確保できるようにな
っている。尚、前記既定値は、例えば100ppm・m
inに設定することが望ましい。これによって、1pp
mでは100分で既定値に到達し、10ppmでは10
分、100ppmでは1分で既定値に到達するために、
常に図10で示す無害域であるA及びBの領域を確保で
きる。
【0035】そして、ステップ770に進んでオゾン濃
度が前回以上であるか否かの判定を行い、前回以上であ
る場合には、ステップ780に進んでこの検出濃度を保
持すると共に、ステップ790に進んでランプ54cを
点灯させ、オゾン濃度が上昇したことを知らせる。また
前記ステップ770の判定においてオゾン濃度が前回以
上でない場合には、ステップ800に進んでランプ54
dを点灯させ、オゾン濃度が下降したことを知らせる。
これにより、前述と同様に漏れ箇所の特定が可能となる
ものである。
【0036】そして、ステップ810へ進んで一定時間
上記表示を保持した後、ステップ820に進み、リセッ
ト入力が有るか否かの判定を行い、リセット入力があっ
た場合には、ステップ830において検出保持濃度をク
リアし、ステップ830からステップ700に回帰す
る。また、ステップ820の判定においてリセット入力
がない場合には検出保持濃度を保持したままステップ8
40からステップ700に回帰するものである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、オゾン検出装置を携帯可能とし、また自然発生する
オゾン濃度よりも大きい閾値を設定し、この閾値を超え
た時に警報を発するようにしたことによって、被燻蒸消
毒空間から漏れるオゾンを効率よく検出でき、またその
漏れ箇所の特定を可能としたものである。
【0038】また、オゾン濃度の増減に合わせて警報信
号を変化させるようにしたことから、漏れ箇所の特定を
さらに容易にすることができるものである。
【0039】さらに、警報を発する要素として、オゾン
濃度の他にオゾン濃度に晒される時間の要素を付加した
ことによって、作業者の安全をさらに充実させることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本願発明に係る携帯用オゾン検出装置の
構成を示した構成図である。
【図2】図2はセンサ感応部の一例を示した電気回路図
である。
【図3】図3はオゾン濃度検出部、電源部及び警報出力
部の一例を示した電気回路図である。
【図4】図4はオゾン濃度検出部及び警報出力部の司る
コントロールユニットの一例を示した構成図である。
【図5】図5において(a)は警報出力部としてブザー
を使用した場合の前記コントロールユニットのマイクロ
コンピュータで実行される制御を示したフローチャート
であり、(b)は警報出力部としてランプを使用した場
合の前記コントロールユニットのマイクロコンピュータ
で実行される制御を示したフローチャートであ屡。
【図6】図6はオゾン濃度の増減に伴って、警報出力部
の出力を変化させる制御の一例を示したフローチャート
である。
【図7】図7はオゾン濃度の増減に伴って、警報出力部
の出力を変化させる制御の別の例を示したフローチャー
トである。
【図8】図8はオゾン濃度の増減に伴って、警報出力部
の出力を変化させると共に、オゾン濃度に晒された時間
を要素として加味した制御を示したフローチャートであ
る。
【図9】図9はコントロールユニットの他の構成を示し
た構成図である。
【図10】図10はオゾン濃度と接触時間による影響を
示した特性線図である。
【図11】図11は、漏れ箇所とオゾン濃度の状態を示
した説明図である。
【符号の説明】
1 携帯用オゾン検出装置 3 センサ感応部 5 オゾン濃度検出部 6 密閉ケース 7 警報出力部 9 電源部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケースと、 この密閉ケースから外部に露出し、前記密閉ケース外の
    オゾン濃度に比例した信号を出力するセンサ感応部と、 前記密閉ケース内に配され、前記センサ感応部からの信
    号を設定信号と比較し、密閉ケース外のオゾン濃度が所
    定値以上であるか否かを判定するオゾン濃度判定手段
    と、 このオゾン濃度判定手段によって密閉ケース外のオゾン
    濃度が所定値以上である場合に警報を出力する警報出力
    手段とを具備したことを特徴とする携帯用オゾン検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記警報出力手段は、さらに、オゾン濃
    度が所定値以上である場合に、この所定値以上のオゾン
    濃度を時間で積分し、この積分値が所定値以上である場
    合に警報を出力することを特徴とする請求項1記載の携
    帯用オゾン検出装置。
  3. 【請求項3】 前記警報はブザー音であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の携帯用オゾン検出装置。
  4. 【請求項4】 前記警報は発光素子の点灯であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の携帯用オゾン検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記警報は、発光素子の点滅であること
    を特徴とする請求項1又は2記載の携帯用オゾン検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記警報出力手段は、さらに前記センサ
    感応部からの信号の増減によって警報を変化させる警報
    変調手段を具備したことを特徴とする請求項3、4、又
    は5記載の携帯用オゾン検出装置。
  7. 【請求項7】 前記警報変調手段は、警報の強さを変化
    させることを特徴とする請求項6記載の携帯用オゾン検
    出装置。
  8. 【請求項8】 前記警報変調手段は、警報の出力間隔を
    変化させることを特徴とする請求項6記載の携帯用オゾ
    ン検出装置。
  9. 【請求項9】 前記所定値は、1ppmであることを特
    徴とする請求項1又は2記載の携帯用オゾン検出装置。
JP8191393A 1996-07-02 1996-07-02 携帯用オゾン検出装置 Pending JPH1019828A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8191393A JPH1019828A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 携帯用オゾン検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8191393A JPH1019828A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 携帯用オゾン検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1019828A true JPH1019828A (ja) 1998-01-23

Family

ID=16273865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8191393A Pending JPH1019828A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 携帯用オゾン検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1019828A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181778A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Nippo Tsushin Service Kk ガス検出装置及び要救助生存者の検知方法
JP2005134135A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Ai Denshi Kogyo:Kk オゾン水濃度測定装置
JP2009244006A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dkk Toa Corp イオン濃度の変化量を示す測定装置
EP3646828A3 (en) * 2016-11-08 2020-07-29 Optimus Licensing AG Integrated operating room sterilization system - design and components

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181778A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Nippo Tsushin Service Kk ガス検出装置及び要救助生存者の検知方法
JP2005134135A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Ai Denshi Kogyo:Kk オゾン水濃度測定装置
JP2009244006A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Dkk Toa Corp イオン濃度の変化量を示す測定装置
EP3646828A3 (en) * 2016-11-08 2020-07-29 Optimus Licensing AG Integrated operating room sterilization system - design and components
US11439558B2 (en) 2016-11-08 2022-09-13 Optimus Licensing Ag Integrated operating room sterilization system—design and components

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005523775A (ja) オゾンを用いた空気清浄・脱臭・殺菌装置
DE69802428D1 (de) Verfahren und gerät zur verminderung von alarmmisständen
EP2612693B1 (en) System and method of oxygen deficiency warning in a powered air purifying respirator
KR102289843B1 (ko) 캠핑용 실내 위험 자동경보장치
JP2000167067A (ja) 電気刺激装置
JPH1019828A (ja) 携帯用オゾン検出装置
JPH11326400A (ja) 過電流検出装置
JP2002539441A (ja) 空気中に含まれるガスおよび煙のセンサ装置と検出方法
JP2007237179A (ja) 24時間浴水浄化循環装置における水用紫外線殺菌装置
WO2022044457A1 (ja) オゾン処理装置及び報知装置
JPH10109090A (ja) 流水殺菌方法及び流水殺菌装置
JP2000346538A (ja) 空気調和システム
KR970001329Y1 (ko) 가스 오염정도 표시장치
JPH0424439Y2 (ja)
WO2022124421A1 (ja) オゾン濃度測定装置及びそれを用いたオゾン濃度監視システム
CN217498338U (zh) 一种多功能化的电梯轿厢
KR100204816B1 (ko) 가스 경보장치
CN214172504U (zh) 一种抑菌除臭的空气净化仪
JP2017228133A (ja) 警報器
US12118869B2 (en) Gas sensing device designed for environmental decontamination with simultaneous alert emission
US20230138074A1 (en) Device and method for controlling a lighting and sanitizing system
CN114914007A (zh) 核电厂的主控室监控方法、控制器及系统
JPS61240153A (ja) 自動較正器付き酸素濃度警報器
KR200340695Y1 (ko) 효과적인 유도가 가능한 통로 유도장치
US20220111101A1 (en) Method and system for decontaminating an environment by means of ozone