JPH10197805A - 細径ファイバスコープ及びその製造方法 - Google Patents

細径ファイバスコープ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH10197805A
JPH10197805A JP9014488A JP1448897A JPH10197805A JP H10197805 A JPH10197805 A JP H10197805A JP 9014488 A JP9014488 A JP 9014488A JP 1448897 A JP1448897 A JP 1448897A JP H10197805 A JPH10197805 A JP H10197805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
core
small
core fiber
light guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9014488A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Nakatate
健一 中楯
Kouji Tsumanuma
孝司 妻沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP9014488A priority Critical patent/JPH10197805A/ja
Publication of JPH10197805A publication Critical patent/JPH10197805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、長手方向に1又は2以上のスロッ
トスペース(溝)を有するライトガイド用の異形マルチ
コアファイバにイメージファイバと対物レンズを組み込
んでなる細径ファイバスコープを提供せんとするもので
ある。 【解決手段】 かゝる本発明は、長手方向に1又は2以
上のスロットスペース10aを有するライトガイド用の
異形マルチコアファイバ10Gと、前記スロットスペー
ス10aの少なくとも1つに挿入されたイメージファイ
バ20と、当該イメージファイバ20の一端に固着させ
た対物レンズとを備えてなる細径ファイバスコープにあ
り、これによって、ライトガイド部分の製造が簡単で、
外径も細く、さらに、強度が強く、耐久性、照明効率に
優れたものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に1又は
2以上のスロットスペース(穴)を有するライトガイド
用の異形マルチコアファイバにイメージファイバと対物
レンズを組み込んでなる細径ファイバスコープ及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、細径ファイバスコープと
しては、例えば図19に示したようなものが既に提案さ
れている。この細径ファイバスコープS0 は、ライトガ
イド1の長手方向の穴(ルーメン)1aにイメージファ
イバ2と対物レンズ3を組み込み、その一端で、ライト
ガイド1、イメージファイバ2及び対物レンズ3を一体
に接着する一方、ライトガイド1の途中に開口1bを開
けた分岐部4を設け、ここからイメージファイバ2を分
岐させ、こ分岐側の先端を、イメージ出力部として、肉
眼やカメラの撮像部を接眼させると共に、ライトガイド
1の他端には、照明光の導入口として、光源5を対峙さ
せるものである。この細径ファイバスコープS0 の外径
は細く、近年、その直径が1mmを下まわるものも提供
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
従来の細径ファイバスコープS0 では、次のような問題
点があった。 (1)先ず、ライトガイド1の製造にあったて、細径の
チューブを用意し、この中に多数のさらに細いライトガ
イド用のファイバを挿入する場合には、手間がかかり結
構大変であった。 (2)また、この製法によると、ライトガイド1の1本
1本のファイバが極めて細いため、断線し易いという問
題があった。 (3)さらに、上記ライトガイド1の端面では、多数本
のファイバが接着剤で固められるため、その後、研磨す
る必要もあった。 (4)このため、ライトガイド1を1本のガラスやプラ
スチックなどのソリッド(充実体)として製造すると、
製造の簡便化が図れるものの、このソリッドのライトガ
イド1とイメージファイバ2をその長手方向に平行して
配列して沿わせた場合、断面8字型となり、さらに、そ
の外周に保護用の被覆を施すと、スコープ全体の外径が
太くなるという問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、ライトガイド部分の製造が簡単で、か
つ、イメージファイバがライトガイド部分の長手方向の
穴に組み込まれため、外径も細く、さらに、耐久性も大
きく、照明効率も確保された細径ファイバスコープ及び
その製造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、長手方向に1又は2以上のスロットスペースを有す
るライトガイド用の異形マルチコアファイバ又は異形シ
ングルコアファイバと、前記スロットスペースの少なく
とも1つに挿入されたイメージファイバと、当該イメー
ジファイバの一端に固着させた対物レンズとを備えてな
ることを特徴とする細径ファイバスコープにある。
【0006】請求項2記載の本発明は、前記イメージフ
ァイバの非挿入スロットスペースをチャンネル用の空ス
ペースとして用いることを特徴とする請求項1記載の細
径ファイバスコープにある。
【0007】請求項3記載の本発明は、長手方向に1又
は2以上のスロットスペースを有するライトガイド用の
異形マルチコアファイバのコア部分、クラッド部分及び
スロットスペースをプラスチック材料の押出成形により
形成し、これによって得られた異形マルチコアファイバ
の少なくとも1つのスロットスペースにイメージファイ
バと対物レンズを組み込むことを特徴とする細径ファイ
バスコープの製造方法にある。
【0008】請求項4記載の本発明は、長手方向に1又
は2以上のスロットスペースを有するライトガイド用の
異形マルチコアファイバの形成にあたって、異形外筒ガ
ラスチューブ内に多数のガラス光ファイバを充填させ、
このチューブ及び光ファイバの充填体を加熱炉に入れて
溶融一体化させ、しかる後、線引きして、前記ライトガ
イド用の異形マルチコアファイバを得、この異形マルチ
コアファイバの少なくとも1つのスロットスペースにイ
メージファイバと対物レンズを組み込むことを特徴とす
る細径ファイバスコープの製造方法にある。
【0009】請求項5記載の本発明は、長手方向に1又
は2以上のスロットスペースを有するライトガイド用の
異形マルチコアファイバの形成にあたって、型成形、押
出成形、又は切削加工により、前記異形マルチコアファ
イバの複数のファイバ分割構造体を製造し、これらのフ
ァイバ分割構造体を集合させて、異形マルチコアファイ
バを得、この異形マルチコアファイバの少なくとも1つ
のスロットスペースにイメージファイバと対物レンズを
組み込むことを特徴とする細径ファイバスコープの製造
方法にある。
【0010】請求項6記載の本発明は、長手方向に1又
は2以上のスロットスペースを有するライトガイド用の
異形シングルコアファイバの形成にあたって、型成形、
押出成形、又は切削加工により、ガラス又はプラスチッ
クからなる1つのファイバ棒状充実体の長手方向に1又
は2以上のスロットスペースを形成して、前記ライトガ
イド用の異形シングルコアファイバを得、この異形シン
グルコアファイバの少なくとも1つのスロットスペース
にイメージファイバと対物レンズを組み込むことを特徴
とする細径ファイバスコープの製造方法にある。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る細径ファイ
バスコープの第1の実施の形態を示したものである。こ
の細径ファイバスコープS1 において、10Gはその長
手方向に1個のスロットスペース(溝)10aを有する
ライトガイド用の異形マルチコアファイバ、20は上記
スロットスペース10aに挿入されたイメージファイ
バ、30は当該イメージファイバ20の一端に固着させ
た対物レンズ、40はライトガイド10のスロットスペ
ース10aの途中から上記イメージファイバ20を分岐
させた分岐部である。
【0012】上記異形マルチコアファイバ10のスロッ
トスペース10aは、図2に示すように、偏心した位置
(図中上方寄り)に設けてある。この偏心位置によっ
て、イメージファイバ20に対して、広い光照射エリア
が確保でき、良好な照明効果が得られる。また、この異
形マルチコアファイバ10Gは、図2〜図3に示すよう
に、当該チューブ10Gのコア11部分及びクラッド1
2部分を一体化させてある。この一体化は、後述するよ
うに(図13参照)、屈折率の異なる少なくとも2種類
のプラスチック材料を押出成形のための紡糸口金装置8
0を用い、一体同時押出により得ている。或いは、後述
するように(図14〜図15参照)、光ファイバ製造技
術などで用いられる、線引き法により得ている。
【0013】したがって、従来のように、細径の細径の
チューブ中に多数のさらに細いライトガイド用のファイ
バを挿入する必要は全くない。また、ライトガイド用の
1本々のコア11及びクラッド12からなるプラスチッ
ク製のファイバ部分は、極めて細くとも、長手方向の全
長にわたって、クラッド12部分のプラスチックを介し
て、一体的に接着されているため、強度的に強く、断線
し難い構造となっている。このように長手方向の全長に
わたって、一体的に接着されているため、精密に切断す
れば、特に研磨することなく、そのまま使用することも
できる。さらに、コア11とクラッド12が一体化され
た一種のソリッド(充実体)を形成しているものの、ス
ロットスペース10aがあって、これにイメージファイ
バ20が収納される構造であるため、図2に示すよう
に、後にその外周に保護用の被覆13を施しても、スコ
ープ全体の外径がそんなに太くなることはない。なお、
図2〜図3の場合、コア11部分が隣接する2個のクラ
ッド12部分の凹み部分に積まれる俵積み構造の配列と
してあるが、コア11部分が隣接するクラッド12部分
の外周頂部に積まれる四方積み構造の配列としてもよ
い。
【0014】図4は、本発明に係る細径ファイバスコー
プの第2の実施の形態を示したものである。この細径フ
ァイバスコープS2 は、異形マルチコアファイバ10G
の使用を分岐部40迄とし、この部分から後半(図中右
方向)のライトガイドとしては、多数の光ファイバfを
集合させたバンドル60とした構造のものである。この
バンドル60部分では、光ファイバfが束ねられている
のみであるため、自在な可撓性が得られる。
【0015】図5は、本発明に係る細径ファイバスコー
プの第3の実施の形態を示したものである。この細径フ
ァイバスコープS3 は、図6に示したように、異形マル
チコアファイバ10Hの長手方向に2個のスロットスペ
ース10a,10a1 を有し、その1つを、イメージフ
ァイバ用とすると共に、他のもう1つを、各種の器具、
例えば切開用のレーザーメスやサンプル採取用の器具、
薬液注入用の器具、患部の膿や出血などを吸い取る吸入
用の器具などを入れるチャンネル用の空溝とした構造も
のである。したがって、チャンネル用のスロットスペー
ス10a1 の分岐部40における端面には、上記切開用
のレーザーメスなどのような器具を導くための細径パイ
プ体などからなるガイド部70が設けてある。このチャ
ンネル用のスロットスペース10a1 の形成によって、
細径ファイバスコープS3 は、単に患部などを観察する
機能のみではなく、その部分の治療行為を行ったり、サ
ンプルを採取するなどの検査行為などを行うことがで
き、大きな利便性を提供することができる。
【0016】なお、上記異形マルチコアファイバ10H
の長手方向のスロットスペースの個数は、特に限定され
ず、例えば3個として、その1つをイメージファイバ用
とすると共に、他の2つをチャンネル用のスロットスペ
ースとしてもよい。例えば1つのチャンネル用のスロッ
トスペースには、切開用のメスを入れ、もう1つのチャ
ンネル用のスロットスペースには、薬液注入用の器具な
どを入れて、複数の作業を同時に行ったりすることも可
能である。
【0017】図7〜図10は、本発明に係る細径ファイ
バスコープの他の実施の形態のもので使用される異形マ
ルチコアファイバを示したものである。図7の異形マル
チコアファイバ10Iは、光伝送機能を有するプラスチ
ックなどからなり、コア11部分とクラッド12部分を
備えた、幾つかの種類のファイバ分割構造体10d・・
・を集合させてなる。このファイバ分割構造体10d
は、後述するように(図16〜図18参照)、型成形、
押出成形、又は切削加工により形成し、また、その長手
方向のスロットスペース10aは、2個の隣接するファ
イバ分割構造体10d,10d間に例えば凹み部16,
16を設けて形成してある。図8の異形マルチコアファ
イバ10Jも、基本的には、図7のものとほぼ同様であ
るが、この場合、その長手方向に2個のスロットスペー
ス10a,10a1を設けたものである。
【0018】図9の異形マルチコアファイバ10Kは、
光伝送機能を有するプラスチックやガラスなどからな
り、コア11部分とクラッド12部分を備えた、同一種
類のファイバ分割構造体10d・・・を集合させてな
る。このファイバ分割構造体10dも、後述するように
(図16〜図18参照)、型成形、押出成形、又は切削
加工により形成し、また、その長手方向のスロットスペ
ース10aは、例えば1個のファイバ分割構造体10d
を除去した形で形成してある。図10の異形マルチコア
ファイバ10Lも、基本的には、図9のものとほぼ同様
であるが、この場合、その長手方向に2個のスロットス
ペース10a,10a1 を設けたものである。
【0019】図11〜図12は、本発明に係る細径ファ
イバスコープのさらに他の実施の形態のもので使用され
る異形シングルコアファイバを示したものである。図1
1の異形シングルコアファイバ10Mは、光伝送機能を
有するプラスチックやガラスなどからなり、コア11部
分とクラッド12部分を備えた、1本のファイバ棒状充
実体10eからなる。そして、後述するように(図16
〜図18参照)、その長手方向のスロットスペース10
aは、型成形、押出成形、又は切削加工などで形成して
ある。図12の異形マルチコアファイバ10Nも、基本
的には、図11のものとほぼ同様であるが、この場合、
その長手方向に2個のスロットスペース10a,10a
1 を設けたものである。
【0020】図13は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法、特にその主要構成部分である異形
マルチコアファイバ10Gを製造するための一例を示し
たものである。この製法では、先ず、紡糸口金装置80
を用意する。この紡糸口金装置80は、スロットスペー
ス10aを成形するためのスロットスペース用ダイス部
81と、コア部分を形成するためのコア用口金板82
と、クラッド部分を形成するためのクラッド用口金板8
3と、クラッド部分間の隙間を埋めるための隙間用口金
板84とからなり、この紡糸口金装置80を所定の押出
機(図示省略)にセットして、それぞれの対応するプラ
スチック供給口85a〜dに対応するプラスチック材料
を供給すれば、一体に押出形成された、上記異形マルチ
コアファイバ10Gが得られる。
【0021】ここで、用いるプラスチック材料として
は、少なくとも屈折率の異なる少なくとも2種類の材料
を使用する。つまり、コア部分の材料は、クラッド部分
の材料に対して、屈折率の高いプラスチック材料を用い
る。また、クラッド部分間の隙間を埋める材料として
は、クラッド部分と同程度あるいは低い屈折率の材料を
用いる。なお、このクラッド部分間の隙間を埋めるため
の隙間用口金板84は、省略することができる。もちろ
ん、スロットスペース数が複数の場合には、複数のスロ
ットスペース用ダイス部81を組み込んだ構造のものと
する。
【0022】図14〜図15は、上記本発明に係る細径
ファイバスコープの製造方法、特にその主要構成部分で
ある異形マルチコアファイバ10Gを製造するための他
の例を示したものである。この製法では、先ず、外周の
一部で、その長手方向にスロット(溝)101を設けた
外筒ガラスチューブ100とガラス光ファイバf・・・
を用意する。そして、図14に示したように、外筒ガラ
スチューブ100内に多数のガラス光ファイバf・・・
を充填させ、このチューブ及び光ファイバの充填体を、
図15に示したように、加熱炉120に入れて溶融一体
化させ、しかる後、線引きする。これによって、異形マ
ルチコアファイバ10Gが得られる。ここで、上記外筒
ガラスチューブ100は、加熱炉120による加熱によ
って、溶融し、一体化する。
【0023】図16は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法、特にその主要構成部分である異形
マルチコアファイバ10Iのファイバ分割構造体10d
を製造するための一例を示したものである。この製法で
は、先ず、ファイバ分割構造体10dの外周に対応し
た、長手方向に延びた下型311と上型312からなる
成形型310を用意する。そして、例えば予め各型31
1,312の内側にクラッド12部分をなすプラスチッ
クを塗布し、その中にコア11部分をなすプラスチック
を充填して、上記ファイバ分割構造体10dを成形す
る。或いは、コア11部分を最初に成形し、必要によ
り、延伸させて、細径化させ、この後、クラッド12部
分をなすプラスチックを塗布したりしてもよい。もちろ
ん、このようにして、対応する幾つかのファイバ分割構
造体10dを成形し、これらを集合させれば、上記異形
マルチコアファイバ10Iが得られる。この集合は、チ
ューブなどによって行うとよいが、弾性に富む樹脂など
で接着してもよい。また、同様の集合は抑えテープや結
束バンドなどを巻き付けて行ってもよい。なお、以下の
集合についても、同様とする。
【0024】図17は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法、特にその主要構成部分である異形
マルチコアファイバ10Iのファイバ分割構造体10d
を製造するための他の例を示したものである。この製法
では、先ず、押出ダイス410を用意する。この押出ダ
イス410は、コア11部分を形成するための内部のコ
ア形成用ダイス部411と、クラッド12部分を形成す
るためのクラッドコア形成用ダイス部412とからな
り、この押出ダイス410を所定の押出機(図示省略)
にセットして、それぞれの対応する部分に、プラスチッ
ク材料を供給すれば、ファイバ分割構造体10dが得ら
れる。もちろん、このようにして、対応する幾つかのフ
ァイバ分割構造体10dを成形し、これらを集合させれ
ば、上記異形マルチコアファイバ10Iが得られる。
【0025】図18は、上記本発明に係る細径ファイバ
スコープの製造方法、特にその主要構成部分である異形
マルチコアファイバ10Iのファイバ分割構造体10d
を製造するための他の例を示したものである。この製法
では、先ず、コア11部分をなす棒状のプラスチックや
ガラスからなるベース部材510を用意する。そして、
図示のように、バイトなどの切削工具520で、切削加
工して、所望のコア形状を得る。この際、必要により、
延伸させて、細径化する。このコア形状の上に、クラッ
ド12部分をなすプラスチック材料をコーテングなどす
れば、上記ファイバ分割構造体10dが得られる。もち
ろん、このようにして、対応する幾つかのファイバ分割
構造体10dを成形し、これらを集合させれば、上記異
形マルチコアファイバ10Iが得られる。
【0026】なお、上記図16〜図18の細径ファイバ
スコープの製造方法では、異形マルチコアファイバ10
Iのファイバ分割構造体10dを製造する場合であった
が、上述した異形マルチコアファイバ10J〜10Lの
ファイバ分割構造体10d、及び異形シングルコアファ
イバ10M〜10Nも、同様にして製造することができ
る特に、1本のファイバ棒状充実体10eからなる異形
シングルコアファイバ10M〜10Nの場合、切削加工
により、簡単に製造することができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る細径ファイバスコープによれば、次のような優れ
た効果が得られる。
【0028】(1)主要構成部分である異形マルチコア
ファイバ、又は異形シングルコアファイバは、その長手
方向に1又は2以上のスロットスペースを有し、その少
なくとも1つにイメージファイバと対物レンズを組み込
むのみでよい。したがって、従来のように、細径の細径
のチューブ中に多数のさらに細いライトガイド用のファ
イバを挿入する必要は全くなく、大幅なコストダウンが
可能となる。
【0029】(2)異形マルチコアファイバは複数のフ
ァイバ分割構造体を集合させたもので、また、異形シン
グルコアファイバは1本のファイバ棒状充実体からなる
ものであるため、従来のライトガイド用のファイバに比
較して、太く、十分な強度があり、断線し難い構造が得
られる。
【0030】(3)また、異形マルチコアファイバ、又
は異形シングルコアファイバは、その使用にあたって、
その端面を、対物レンズとは無関係に、精密に切断する
だけで、そのまま使用することができるため、従来のよ
うな研磨作業は不要となり、良好な作業性が得られる。
【0031】(4)もちろん、イメージファイバ、及び
対物レンズは、そのスロットスペースに収納されるた
め、例え後にその外周に保護用の被覆を施しても、スコ
ープ全体の外径がそんなに太くなることはなく、細径の
ものが得られる。
【0032】(5)複数のスロットスペースを設け、イ
メージファイバの非挿入スロットスペースをチャンネル
用の空穴として用いることができるため、例えば、切開
用のレーザーメスやサンプル採取用の器具などを入れる
空穴として用いれば、従来にない、広範な利便性を提供
することができる。
【0033】また、本発明に係る細径ファイバスコープ
の製造方法によれば、次のような優れた効果が得られ
る。
【0034】(1)長手方向に1又は2以上のスロット
スペースを有するライトガイド用の異形マルチコアファ
イバのコア部分、クラッド部分及びスロットスペースを
紡糸口金装置を用いて、屈折率の異なる少なくとも2種
類のプラスチック材料から一体に押出形成し、これによ
って得られた異形マルチコアファイバの少なくとも1つ
のスロットスペースにイメージファイバと対物レンズを
組み込む製造方法の場合、押出形成という特性上、生産
性に優れ、大幅なコストダウンが可能となる。
【0035】(2)長手方向に1又は2以上のスロット
スペースを有するライトガイド用の異形マルチコアファ
イバの形成にあたって、異形外筒ガラスチューブ内に多
数のガラス光ファイバを充填させ、このチューブ及び光
ファイバの充填体を加熱炉に入れて溶融一体化させ、し
かる後、線引きして、前記ライトガイド用の異形マルチ
コアファイバを得、この異形マルチコアファイバの少な
くとも1つのスロットスペースにイメージファイバと対
物レンズを組み込む製造方法の場合、光ファイバ製造技
術で採用されている線引きを利用するものであるため、
やはり生産性に優れ、大幅なコストダウンが可能とな
る。
【0036】(3)長手方向に1又は2以上のスロット
スペースを有するライトガイド用の異形マルチコアファ
イバの形成にあたって、型成形、押出成形、又は切削加
工により、前記異形マルチコアファイバの複数のファイ
バ分割構造体を製造し、これらのファイバ分割構造体を
集合させて、異形マルチコアファイバを得、この異形マ
ルチコアファイバの少なくとも1つのスロットスペース
にイメージファイバと対物レンズを組み込むこと製造方
法の場合、上記型成形、押出成形、又は切削加工の特性
上、生産性に優れ、大幅なコストダウンが可能となる。
【0037】(4)長手方向に1又は2以上のスロット
スペースを有するライトガイド用の異形シングルコアフ
ァイバの形成にあたって、型成形、押出成形、又は切削
加工により、ガラス又はプラスチックからなる1つのフ
ァイバ棒状充実体の長手方向に1又は2以上のスロット
スペースを形成して、前記ライトガイド用の異形シング
ルコアファイバを得、この異形シングルコアファイバの
少なくとも1つのスロットスペースにイメージファイバ
と対物レンズを組み込む製造方法の場合、上記と同様型
成形、押出成形、又は切削加工の特性上、生産性に優
れ、大幅なコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細径ファイバスコープの第1の実
施の形態を示した縦断側面図である。
【図2】図1の細径ファイバスコープに用いられる異形
マルチコアファイバの端面図である。
【図3】図1の細径ファイバスコープに用いられる異形
マルチコアファイバの拡大端面図である。
【図4】本発明に係る細径ファイバスコープの第2の実
施の形態を示した縦断側面図である。
【図5】本発明に係る細径ファイバスコープの第3の実
施の形態を示した縦断側面図である。
【図6】本発明に係る細径ファイバスコープに用いられ
る異形マルチコアファイバの他の例になる端面図である
【図7】本発明に係る細径ファイバスコープに用いられ
る異形マルチコアファイバの他の例になる端面図である
【図8】本発明に係る細径ファイバスコープに用いられ
る異形マルチコアファイバの他の例になる端面図である
【図9】本発明に係る細径ファイバスコープに用いられ
る異形マルチコアファイバの他の例になる端面図である
【図10】本発明に係る細径ファイバスコープに用いら
れる異形マルチコアファイバの他の例になる端面図であ
【図11】本発明に係る細径ファイバスコープに用いら
れる異形マルチコアファイバの他の例になる端面図であ
【図12】本発明に係る細径ファイバスコープに用いら
れる異形マルチコアファイバの他の例になる端面図であ
【図13】(A)は本発明に係る細径ファイバスコープ
の製造方法において用いられる紡糸口金装置の一例を示
した縦断側面図、(B)はこの紡糸口金装置により得ら
れた異形マルチコアファイバの断面図である。
【図14】本発明に係る細径ファイバスコープの製造方
法において用いられる、外筒ガラスチューブと多数のフ
ァイバとの充填体の一例を示した斜視図である。
【図15】図14の充填体を加熱して線引きする状態を
示した概略説明図である。
【図16】本発明に係る細径ファイバスコープの製造方
法において用いられる成形型の一例を示した縦断側面図
である。
【図17】(A)は本発明に係る細径ファイバスコープ
の製造方法において用いられる押出ダイスの一例を示し
た縦断側面図、(B)はこの押出ダイスにより得られた
ファイバ分割構造体の断面図である。
【図18】本発明に係る細径ファイバスコープの製造方
法において用いられる切削工具の一例を示した縦断側面
図である。
【図19】従来の細径ファイバスコープの一例を示した
部分縦断側面図である。
【符号の説明】
S1 〜S3 細径ファイバスコープ f 光ファイバ 10G〜10L 異形マルチコアファイバ 10M〜10N 異形シングルコアファイバ 10a,10a1 スロットスペース(溝) 10d ファイバ分割構造体 10e ファイバ棒状充実体 11 コア 12 クラッド 13 被覆 20 イメージファイバ 30 対物レンズ 40 分岐部 60 バンドル 70 ガイド部 80 紡糸口金装置 100 外筒ガラスチューブ 101 スロット(溝) 120 加熱炉 310 成形型 410 押出ダイス 510 ベース部材 520 切削工具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを有するライトガイド用の異形マルチコアファイバ
    又は異形シングルコアファイバと、前記スロットスペー
    スの少なくとも1つに挿入されたイメージファイバと、
    当該イメージファイバの一端に固着させた対物レンズと
    を備えてなることを特徴とする細径ファイバスコープ。
  2. 【請求項2】 前記イメージファイバの非挿入スロット
    スペースをチャンネル用の空スペースとして用いること
    を特徴とする請求項1記載の細径ファイバスコープ。
  3. 【請求項3】 長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを有するライトガイド用の異形マルチコアファイバ
    のコア部分、クラッド部分及びスロットスペースをプラ
    スチック材料の押出成形により形成し、これによって得
    られた異形マルチコアファイバの少なくとも1つのスロ
    ットスペースにイメージファイバと対物レンズを組み込
    むことを特徴とする細径ファイバスコープの製造方法。
  4. 【請求項4】 長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを有するライトガイド用の異形マルチコアファイバ
    の形成にあたって、異形外筒ガラスチューブ内に多数の
    ガラス光ファイバを充填させ、このチューブ及び光ファ
    イバの充填体を加熱炉に入れて溶融一体化させ、しかる
    後、線引きして、前記ライトガイド用の異形マルチコア
    ファイバを得、この異形マルチコアファイバの少なくと
    も1つのスロットスペースにイメージファイバと対物レ
    ンズを組み込むことを特徴とする細径ファイバスコープ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを有するライトガイド用の異形マルチコアファイバ
    の形成にあたって、型成形、押出成形、又は切削加工に
    より、前記異形マルチコアファイバの複数のファイバ分
    割構造体を製造し、これらのファイバ分割構造体を集合
    させて、異形マルチコアファイバを得、この異形マルチ
    コアファイバの少なくとも1つのスロットスペースにイ
    メージファイバと対物レンズを組み込むことを特徴とす
    る細径ファイバスコープの製造方法。
  6. 【請求項6】 長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを有するライトガイド用の異形シングルコアファイ
    バの形成にあたって、型成形、押出成形、又は切削加工
    により、ガラス又はプラスチックからなる1つのファイ
    バ棒状充実体の長手方向に1又は2以上のスロットスペ
    ースを形成して、前記ライトガイド用の異形シングルコ
    アファイバを得、この異形シングルコアファイバの少な
    くとも1つのスロットスペースにイメージファイバと対
    物レンズを組み込むことを特徴とする細径ファイバスコ
    ープの製造方法。
JP9014488A 1997-01-10 1997-01-10 細径ファイバスコープ及びその製造方法 Pending JPH10197805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014488A JPH10197805A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 細径ファイバスコープ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9014488A JPH10197805A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 細径ファイバスコープ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10197805A true JPH10197805A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11862445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9014488A Pending JPH10197805A (ja) 1997-01-10 1997-01-10 細径ファイバスコープ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10197805A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999040464A1 (fr) * 1998-02-05 1999-08-12 Hamamatsu Photonics K.K. Piece optique
JP2009217171A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Asahi Kasei E-Materials Corp 光分岐結合器、光分岐結合器の製造方法及び単芯双方向通信装置
CN112704463A (zh) * 2020-12-24 2021-04-27 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于光学内窥镜的镜片边缘孔道光纤照明系统
JP2021182040A (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 住友電気工業株式会社 ファンインファンアウト装置の製造方法及びファンインファンアウト装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999040464A1 (fr) * 1998-02-05 1999-08-12 Hamamatsu Photonics K.K. Piece optique
US6522816B1 (en) 1998-02-05 2003-02-18 Hamamatsu Photonics K.K. Optical fiber bundle array component
JP2009217171A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Asahi Kasei E-Materials Corp 光分岐結合器、光分岐結合器の製造方法及び単芯双方向通信装置
JP2021182040A (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 住友電気工業株式会社 ファンインファンアウト装置の製造方法及びファンインファンアウト装置
CN112704463A (zh) * 2020-12-24 2021-04-27 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种用于光学内窥镜的镜片边缘孔道光纤照明系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100937284B1 (ko) 광 커넥터 페룰, 광 커넥터, 광 부품 및 광 배선 시스템
RU2222821C2 (ru) Оптический кабель (варианты), устройство для изготовления оптического кабеля и способ его изготовления (варианты)
JP4055000B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置
JPH087295B2 (ja) 光分岐結合器の製造方法
CA2541953A1 (en) Fiber optic assemblies, cables, and manufacturing methods therefor
JPH10197805A (ja) 細径ファイバスコープ及びその製造方法
JP2016020989A (ja) 光ケーブル用のスロットロッド及び光ケーブル
US20060285801A1 (en) Alignment tool for optical fibers
US4830457A (en) Optical cable connecting section in electric power and optical composite cable
JP2001004874A (ja) 光ファイバ用フェルール及び光ファイバ上にフェルールを固定する方法
CA1098351A (en) Optical fibre cables
JP5492840B2 (ja) プラスチック光ファイバ構造体、照明装置、内視鏡、プラスチック光ファイバ構造体の製造方法
JP3857370B2 (ja) 細径ファイバスコープ及びその製造方法
JP5214286B2 (ja) 光分岐結合器、光分岐結合器の製造方法及び単芯双方向通信装置
JPH10197732A (ja) マルチファイバチューブ構造体、細径ファイバスコープ及びその製造方法
JPH0664246B2 (ja) 内視鏡の製造方法
JP2006139209A (ja) 光ファイバコード及び光ファイバコードと光コネクタとの接続方法
JPH10170839A (ja) 細径ファイバスコープ及びその製造方法
CN215867201U (zh) 一种线形光纤输出端
US20020064350A1 (en) Fiber optic termination assembly
WO2022176259A1 (ja) 光コネクタ用フェルール、光コネクタ、および光コネクタの製造方法
JPH08211236A (ja) 光ファイバテープ心線の製法
JP2006276081A (ja) 導波路の接続構造および光分岐結合素子
JPH0626884Y2 (ja) 光フアイバー用コネクター
JP2005266403A (ja) プラスチック光ファイババンドルコードおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080612

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090403