JPH10197655A - 時計の目安表示部の照明構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目安表示をその前方から照明すると共に効率
よく照明して判読し易くすることを課題とする。 【解決手段】 ＥＬ板１２は文字板２の表示窓２ａに適
合する切欠部１２ａを有する。このＥＬ板１２は文字板
２の背面に取り付けられている。このためＥＬ板１２は
文字板２の背後にある目安表示６ａ、８ａをその前方か
ら照明する。このＥＬ板１２は、目安表示６ａ、８ａを
表示窓２ａの周囲から均等に照明し、また、文字板２と
目安表示６ａ、８ａの適正な配置を妨げることがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文字板の背後に配
置された目安表示を文字板の表示窓を介して表示する時
計の目安表示部を照明する照明構造に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の照明構造としては、実開
昭５７−２８３８４号公報及び実開昭６０−５６２９０
号公報に開示されているものがあった。これらの照明構
造は、目安表示車の下方にランプを配置し、このランプ
からの光を導光板や反射板を用いて目安表示車の方向に
向けて照射するように構成されたものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】通常、文字板の表示窓
と目安表示が設けられている目安表示車や目安表示板
は、外部光でも目安表示部を照明することができるよう
にすると共に小型化することができるように、ある程度
の距離を保ちつつ接近させて配置することが必要とされ
ていた。このため、上記従来の照明構造においては、ラ
ンプを目安表示の前に配置せずに、下方に配置して導光
板等を用いて目安表示を照明していた。しかしながら、
ランプ等の光源を目安表示から離して配置すると照明の
効率が低下し、また、導光板や反射板を使用しなければ
ならないため部品点数も多くなるという課題があった。

【０００４】本発明は、上記従来例の課題に鑑みなされ
たもので、その目的は、文字板と目安表示を近接配置し
ても目安表示をその前方から照明することができると共
に更に効率よく照明して判読し易くする時計の目安表示
部の照明構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の時計の目安表示
部の照明構造は、文字板の背後に配置された目安表示部
材の目安表示を前記文字板に設けられた表示窓から表示
する時計において、前記文字板の背面に、前記表示窓に
適合する切欠部を有するＥＬ板を取り付けて前記目安表
示を照明するものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の時計の目安表示部の照明
構造においては、表示窓に適合する切欠部を有するＥＬ
板を文字板の背面に取り付けている。このため、文字板
の背後にある目安表示をその前方から照明することがで
きる。特に、このＥＬ板は、その切欠部と表示窓の位置
が一致するように文字板に取り付けられており、目安表
示を表示窓の周囲から均等に照明することができるもの
となっている。また、ＥＬ板を文字板の背面に取り付け
ても、文字板と目安表示の近接配置を妨げることがない
ため、外部光による目安表示の照明や時計の小型化を阻
害することがないものである。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例に係る時計の目安表
示部の照明構造を示す要部断面図、図２はその正面図、
図３はその分解斜視図、図４はその要部拡大断面図であ
る。図中、２は文字板であり、本実施例においては時計
の前面部分を形成する前板の一部として形成されてい
る。この文字板２の中央下方には、横長矩形状の穴から
なる表示窓２ａが設けられている。

【０００８】４はアラーム時刻を表示するための目安表
示部材であり、本実施例においてはアラーム時刻の時桁
と分桁をそれぞれ表示する２枚の円板からなる目安表示
板６、８で構成されている。この目安表示板６、８は共
に文字板２の背後に近接配置されており、それぞれムー
ブメント１０内の目安機構を介してアラーム時刻設定時
に回転される。この目安表示板６、８の表面には、それ
ぞれアラーム時刻の時桁と分桁を示す目安表示６ａ、８
ａが複数形成されており、この目安表示６ａ、８ａの
内、表示位置にある各一つが文字板２の表示窓２ａを介
して表示されるように配置されている。

【０００９】１２はＥＬ板であり、その略中央には文字
板２の表示窓２ａに適合する切欠部１２ａが形成されて
いる。このＥＬ板１２は、文字板２の表示窓２ａ周囲の
背面２ｂ上に貼着されることにより取り付けられてい
る。本実施例においては、文字板２の背面２ｂのＥＬ板
１２の取付位置にＥＬ板１２に適合する凹部２ｃが形成
されており、ここにＥＬ板１２を嵌め込んで固着してい
る。このため、文字板２の背面側は、ＥＬ板１２が突出
することなく平坦な面となっている。

【００１０】上記構成からなる本実施例の照明構造にお
いては、図４に示すように、文字板２の背面に取り付け
られているＥＬ板１２が発光すると、ＥＬ板１２からの
光は目安表示板６、８の前方から表示位置にある目安表
示６ａ、８ａに照射されてこれらを照明する。このとき
に、表示位置にある目安表示６ａ、８ａは環状のＥＬ板
１２によりその周囲から照明されることになり、文字板
２の表示窓２ａを介して見ることができる目安表示６
ａ、８ａは、十分な光量でその全体が均等に照明され且
つ影等のない極めて判読し易い状態に照明されることに
なる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、ＥＬ板を文字板の背面
に取り付けることにより、文字板背後の目安表示部材の
目安表示をその前方から照明することができ、従来例の
ように反射板等の手段を用いることなく照明することが
できる。特に、ＥＬ板は薄いため、文字板の背面に取り
付けても文字板と目安表示部材の位置を適宜配置するこ
とができるので、ＥＬ板による照明の効率を高めると共
に外部光による目安表示の照明や時計の小型化を妨げる
ことがない。

【００１２】また、ＥＬ板の切欠部を文字板の表示窓の
位置に合わせて取り付けることにより、表示窓の背面周
囲にＥＬ板を配置することができ、これにより表示位置
にある目安表示を周囲から均等に照明することができる
ので、影ができにくい。このため、目安表示の判読性を
高めることができる。

【００１３】更に、ＥＬ板を設けても、ムーブメントの
構造や取付状態を変更する必要がないので、コストの上
昇を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る時計の目安表示部の照
明構造を示す要部断面図である。

【図２】図１に示す時計の目安表示部の照明構造の正面
図である。

【図３】図１に示す時計の目安表示部の照明構造の分解
斜視図である。

【図４】図１に示す時計の目安表示部の照明構造の要部
拡大断面図である。

【符号の説明】

２ 文字板 ２ａ 表示窓 ４ 目安表示部材 ６、８ 目安表示板 ６ａ、８ａ 目安表示 １２ ＥＬ板 １２ａ 切欠部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字板の背後に配置された目安表示部材
   の目安表示を前記文字板に設けられた表示窓から表示す
   る時計において、 前記文字板の背面に、前記表示窓に適合する切欠部を有
   するＥＬ板を取り付けて前記目安表示を照明することを
   特徴とする時計の目安表示部の照明構造。