JPH10197614A - 磁気検出回路 - Google Patents

磁気検出回路

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JPH10197614A
JPH10197614A JP35787096A JP35787096A JPH10197614A JP H10197614 A JPH10197614 A JP H10197614A JP 35787096 A JP35787096 A JP 35787096A JP 35787096 A JP35787096 A JP 35787096A JP H10197614 A JPH10197614 A JP H10197614A
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magnetic
circuit
coil
detection
magnetic field
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JP35787096A
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Masashi Takahara
誠志 高原
Kenji Aizawa
兼司 相沢
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部磁界強度に対する回路出力特性が、周囲
温度や磁気センサの特性バラツキによる影響を極力、受
け難くし、外部磁界強度に対する回路出力特性の精度向
上を図る。 【解決手段】 磁気センサ1と、駆動回路2と、信号処
理回路3と、定電流源30とを含む。磁気センサ1は、
少なくとも励磁コイル11と、検出コイル12とを含
む。励磁コイル11及び検出コイル12は磁気回路を構
成する磁性体13を介して互いに電磁結合されている。
駆動回路2は励磁コイル11に周期性電流を供給して励
磁する。信号処理回路3は検出コイル12から供給され
る信号Vsを処理して出力する。定電流源30は、信号
処理回路3から出力される信号に基づき、検出コイル1
2から信号処理回路3に供給される信号に対して負帰還
動作を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気検出回路に関
する。本発明に係る磁気検出回路は、例えばブラウン管
を用いて画像を表示する画像表示装置において、ブラウ
ン管に対する地磁気の影響を打ち消す手段などに用いる
ことができる。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管を用いて画像を表示する画像
表示装置において、電子銃によって発生させた電子ビー
ムは、偏向ヨークの磁界によって水平、垂直方向に偏向
され、蛍光体に当たり、この当たった部分が発光するこ
とにより、画像が表示される。しかし、電子銃から発射
された電子ビームは、蛍光体に達するまで距離があるの
で、しばしば地磁気の影響をうけてその軌道がずれ、画
像の乱れを生じてしまう。
【0003】この問題を解決する手段として、従来から
画像表示装置では、オートキャンセルシステムを用い
て、地磁気の方向及びその強さを検出し、地磁気の方向
と反対方向の磁界を発生させ、地磁気による画像の乱れ
を補正する手法がとられている。オートキャンセルシス
テムでは、地磁気の方向及び強さを検出する磁気検出回
路が必要である。
【0004】従来のこの種の磁気検出回路は、磁気セン
サを含み、磁気センサは、励磁コイルと検出コイルとを
備え、励磁コイルに励磁用の交流またはパルス電流を供
給し、検出コイルにおいて、交流またはパルス電流の立
上がりまたは立ち下がり時に生じる電圧をとらえ、直流
信号に変換し、増幅回路で増幅して電圧信号を得る。こ
の電圧信号をV/I変換部により電流信号に変換し、得
られた電流をキャンセルコイルに供給し、キャンセル磁
界を発生させる。キャンセルコイルは、ブラウン管を囲
むループ状に形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したオートキャン
セルシステムに用いられている磁気検出手段の問題点の
一つは、外部磁界強度に対する磁気センサの出力特性
が、磁気センサのB−H特性により決まってしまうの
で、磁気センサのB−H特性のバラツキや温度特性によ
るB−H特性の変化の影響をそのまま受け、外部磁界強
度に対する磁気検出回路の出力精度、劣化の原因となっ
てしまうことである。
【0006】磁気センサのB−H特性は、磁気回路を構
成する磁性体の材料、構造などに起因するバラツキや温
度特性により、変動しやすく不安定なものである。この
ため、従来例のような方法ではB−H特性の不安定性の
影響を直接受けてしまい、外部磁界強度に対するセンサ
出力Vsの特性も変動しやすく不安定であった。しか
も、通常、磁気検出回路では磁気センサから得られた信
号を、目的とする電圧値に変換するため、増幅してお
り、上記磁気センサ出力の変動が増幅されて出てくるこ
とになる。
【0007】本発明の課題は、外部磁界強度に対する回
路出力特性が、周囲温度や磁気センサの特性バラツキに
よる影響を極力、受け難くし、外部磁界強度に対する回
路出力特性の精度向上をはかった磁気検出回路を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る磁気検出回路は、磁気センサと、駆
動回路と、信号処理回路と、定電流源とを含む。
【0009】前記磁気センサは、少なくとも励磁コイル
と、検出コイルとを含み、前記励磁コイル及び前記検出
コイルは磁気回路を構成する磁性体を介して互いに電磁
結合されている。前記駆動回路は、前記励磁コイルに周
期性電流を供給して励磁する。
【0010】前記信号処理回路は、前記検出コイルから
供給される信号を処理して出力する。前記定電流源は、
前記検出コイルにバイアス電流を供給し、前記信号処理
回路から供給される信号に基づき、前記検出コイルから
前記信号処理回路に供給される信号に対して負帰還動作
を行なう。
【0011】駆動回路から励磁コイルに交流またはパル
ス電流などの周期性電流を供給して、励磁コイルを励振
すると、供給された周期性電流の立上がりまたは立ち下
がり時に、検出コイルに電圧が誘起される。信号処理回
路は、検出コイルから供給される信号を処理して出力す
る。
【0012】本発明に係る磁気検出回路は、更に、定電
流源を備える。前記定電流源は、前記検出コイルにバイ
アス電流を供給すると共に、前記信号処理回路から与え
られる信号に基づき、前記検出コイルから前記信号処理
回路に供給される信号に対して負帰還動作を行なう。こ
の構成によれば、外部磁界強度が変化した時、磁気セン
サの磁気回路に含まれる磁性体内に引き込まれる磁束密
度変化に対して負帰還をかけ、磁気センサの特性の変動
に起因する回路出力の変動を抑え、精度を向上させるこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る磁気検出回路
の電気回路図である。図示するように、本発明に係る磁
気検出回路は、磁気センサ1と、駆動回路2と、信号処
理回路3と、定電流源30とを含む。磁気センサ1は、
少なくとも励磁コイル11と、検出コイル12とを含
み、励磁コイル11及び検出コイル12は磁気回路を構
成する磁性体13を介して互いに電磁結合されている。
駆動回路2は、励磁コイル11に交流またはパルス電流
などの周期性電流を供給して励磁する。4は直流電源、
Csは交流結合用コンデンサである。
【0014】信号処理回路3は、検出コイル12から供
給される電圧信号Vsを処理して出力する。上記構成の
磁気検出回路において、駆動回路2から励磁コイル11
にパルス電流Id(図2(a)参照)を供給して励磁コ
イル11を励振すると、供給されたパルス電流Idの立
上がりTrまたは立ち下がりTfのタイミングで、検出
コイル12にピーク値Vspの電圧Vsが誘起される
(図2(b)参照)。信号処理回路3は、検出コイル1
2から供給される電圧信号Vsを処理して出力する。
【0015】定電流源30は、検出コイル12にバイア
ス電流を供給し、回路出力Voutを生じると共に、信号
処理回路3から与えられる信号に基づき、検出コイル1
2から信号処理回路3に供給される電圧Vsに対して負
帰還動作を行なう。この構成によれば、磁気センサ1の
特性の変動に起因する回路出力Voutの変動を抑え、精
度を向上させることができる。次にこの点について、更
に詳しく説明する。
【0016】センサ出力Vsの値は下記の電磁誘導の法
則により得られる。 Vs=N(ΔΦ/Δt) =N(△B×S/Δt) (1) ΔΦ=△B×S =(μb・Hb−μa・Ha)×S =(L×ΔId)/N (2) ここで、 Vs:磁気センサ出力電圧 N:巻数比 ΔΦ/Δt:時間Δt内での磁性体内の磁束変化量 S:磁性体の実効断面積 ΔId:励磁電流の振幅 △B:磁性体内に発生する磁束密度変化量 Ha:磁性体に発生するバイアス磁界強度 μa:Haにおける磁性体の実効透磁率 Hb:励磁により磁性体内に生じるバイアス磁界 μb:励磁により変化した実効透磁率 △B=μb・Hb−μa・Ha (3) 図1に示した磁気検出回路において、励磁コイル11と
検出コイル12は磁気回路を構成する磁性体13を介し
て電磁結合しており、励磁コイル11と検出コイル12
との間の相互誘導作用によりセンサ出力Vsが得られ
る。励磁コイル11に駆動回路2から、パルスまたは交
流電流からなる励磁電流Idを流すことにより、磁気セ
ンサ1に含まれる磁気回路の磁束密度変化量△Bを発生
させ、図2(a)に示すようにパルス電流Idの立上が
りTr、立ち下がりTfのタイミングで磁気センサ1の
出力電圧Vsを得ている。
【0017】出力電圧Vsは上式に示されるように磁束
密度変化量△Bに比例する。この出力Vsは、図2
(b)に示すように両極性のパルス列であり、実際的に
はホールド回路により正側の信号だけ検出される。磁気
センサ1において、磁気回路を構成する磁性体内の磁束
密度変化量△Bは、上記(3)式に示されるように、バ
イアス磁界Ha及び実効透磁率μaの積μa・Haと、
励磁による磁界強度Hb及び実効透磁率μbの積μb・
Hbとの差に比例する。
【0018】図3は負帰還かけない場合の磁気センサの
動作特性(従来特性)を示し、図4は負帰還をかけた本
発明の磁気センサの動作特性を示している。図3及び図
4は磁気センサを構成する磁気回路のBーH特性の一部
を示し、横軸に磁界強度Hs(A/m)、縦軸に磁束密度B
(T)をとってある。
【0019】図3において外部磁界強度Hが、0(Oe)か
らHa1(Oe)まで変化するものとする。外部磁界強度H
が変化すると、バイアス磁界も変化するが、BーH特性
の非線形から、もとのバイアス点H=0の時の磁束密度
変化量△B1より、小さな磁束密度変化量△B2が得ら
れ、上記(1)式から分かるように、これに比例したセ
ンサ出力Vsが生じる。磁界強度Hb1、Hb2は励磁
による磁界強度である。従って、外部磁界H中に磁気セ
ンサ1を置けば、各外部磁界強度に応じたセンサ出力V
sが得られることになる。
【0020】しかし、上記従来方式では、外部磁界強度
Hに対するセンサ出力Vsの特性は磁気センサ1のB−
H特性により決まってしまうので、磁気センサ1のB−
H特性のバラツキや温度特性によるB−H特性の変化の
影響をそのまま受けることになる。このため、外部磁界
強度に対する磁気検出回路の出力精度、劣化の原因とな
っていた。
【0021】次に図4において、本発明による外部磁界
強度変化に対する磁気センサ1のB−H特性上における
動作点変化の様子を示す。磁界強度Haはバイアス磁界
強度である。本発明においては、検出コイル12にバイ
アス電流Ibを流す。バイアス電流Ibは定電流源30
によって供給される。このとき磁気センサ1の磁性体内
に発生する磁界強度Hsと検出コイル12に流すバイア
ス電流Ibの関係は、アンペアの周回路の法則より以下
に記す比例関係にある。
【0022】Hs=(N×Ib)/l ただし、 N:検出コイル12の巻数 l:磁路長 本発明において、定電流源30は、信号処理回路3から
出力される信号に基づき、バイアス電流Ibを制御し、
センサ出力Vsに対して負帰還動作を行なう。この負帰
還動作は、磁気センサ1のB−H特性上で、外部磁界強
度の変化範囲に相当するB−H特性上でのバイアス点変
化領域を狭めることにつながり、従来例と比べ、磁気セ
ンサ1に含まれる磁性体のB−H特性の不安定な非線形
領域を用いずに済む。即ち、負帰還をかけなかった場合
と比べ、磁気センサ1のB−H特性上のよりリニアな領
域で動作させていることになり、外部磁界強度に対する
センサ出力Vsをリニアにし、そして、回路出力Vout
の特性もリニアにすることができる。
【0023】従来例では、増幅回路の増幅度を上げる
程、磁気センサ1の特性変動により、回路出力Voutの
特性変動が大きくなっていたが、本発明のようにセンサ
出力Vsに対する負帰還動作を行なわせれば、回路の増
幅度を上げる程、上記バイアス点の変化領域を一層狭め
ることができ、磁気センサ1のB−H特性上で、不安定
な領域を使わずに済み、外部磁界強度に対する磁気検出
回路の出力を安定化することができる。なお、図1に示
した実施例では、回路出力Voutは、定電流源30から
得ているが、信号処理回路3から得てもよい。
【0024】図5は本発明に係る磁気検出回路の更に具
体的な実施例を示している。図において、図1と同一の
構成部分には同一の参照符号を付してある。
【0025】信号処理回路3は、ホールド回路31と、
反転増幅回路32とを含んでいる。ホールド回路31
は、磁気センサ1の検出コイル12から供給されたセン
サ出力Vsをホールドする。反転増幅回路32は、ホー
ルド回路31から供給された信号を反転増幅して定電流
源30に供給する。定電流源30は、反転増幅回路32
から供給される反転増幅信号に応じて、バイアス電流I
bを制御し、センサ出力Vsに対して負帰還動作を行な
う。
【0026】実施例において、磁気センサ1の励磁コイ
ル11は、導電性磁性体によって構成されている。図6
にその一例を示す。励磁コイル11は1ターンの導電性
磁性体によって構成され、検出コイル12は励磁コイル
11の周りに巻装されている。このような構成の磁気セ
ンサ1は、例えば特開平2ー62986号公報、特開平
2ー62987号公報などに開示されており、軽量で、
非常に感度が高いという優れた特長を持つ。励磁コイル
11を構成する導電性磁性体の具体例については、上述
した先行技術文献に記載されたCo系アモルファス合金
線などを用いることができる。構造に関しても、これら
の先行技術文献に開示されたものをそのまま使用し、ま
たは若干の変更を加えて用いることができる。励磁コイ
ル11を構成する導電性磁性体が、磁気回路を構成する
磁性体となる。検出される外部磁界Hは、励磁コイル1
2の長さ方向に平行な磁界成分である。
【0027】図5に示された磁気検出回路において、駆
動回路2により、磁気センサ1の励磁巻線11を構成す
る導電性磁性体に励磁用の交流又はパルス電流を供給
し、この電流の立上がり、立ち下がり時に検出コイル1
2からセンサ出力Vsを得る。センサ出力Vsはホール
ド回路31により直流電圧Vbに変換される。直流電圧
Vbは反転増幅回路32に供給される。
【0028】反転増幅回路32では、直流電圧Vbを反
転増幅する。反転増幅出力は定電流源30に送られる。
定電流源30は、検出コイル12にバイアス電流Ibを
流して、反転増幅回路32からの出力に応じて、センサ
出力Vsに対する負帰還動作を行なう。
【0029】よって、磁気センサ1において、励磁巻線
11を構成する導電性磁性体内に引き込まれる磁束密度
に対して負帰還をかけ、磁気センサ1を、B−H特性の
不安定な非線形領域を避けて動作させることができる。
これにより、磁気検出回路出力は磁気センサ1の特性バ
ラツキや温度による特性変化の影響を抑えることができ
る。
【0030】図7は図5に示した実施例の更に具体的な
電気回路図を示している。ホールド回路31はピークホ
ールド回路であり、NPNトランジスタQ2、コンデン
サC1を含んでいる。抵抗R4、R5及びツエナーダイ
オードD1は、トランジスタQ2のバイアス回路を構成
する。センサ出力Vsは、コンデンサCsを経て、トラ
ンジスタQ2のベースに供給される。トランジスタQ2
は両極性パルス(図2(b)参照)のうち、プラス側パ
ルスのセンサ出力Vsによって導通し、トランジスタQ
2の導通によりコンデンサC2が充電される。これによ
り、センサ出力VsはコンデンサC2の端子電圧Vbと
して保持される。外部磁界強度が変化すると、これに応
じてセンサ出力Vsが変化するが、これに比例して、ホ
ールド回路31で保持される電圧Vbも変化する。
【0031】反転増幅回路32は、NPNトランジスタ
Q3を有し、ベースに印加されるホールド回路31の保
持電圧Vbを反転増幅して出力する。トランジスタQ3
のエミッタには抵抗R1が接続され、コレクタには抵抗
R2が接続されており、コレクタから反転増幅を出力す
るようになっている。動作において、ホールド回路31
によって保持されている電圧VbからトランジスタQ3
のベース−エミッタ間電圧降下(約0.7v)分を差し
引いた電圧が抵抗R1に印加される。この時、抵抗R2
の両端には、抵抗R1に印加される電圧の(R2/R
1)倍の電圧降下Vr2が生じることになる。従って、
反転増幅回路32の出力Vcは電源入力電圧Vinから電
圧降下Vr2を差し引いた値(VinーVr2)となる。本
発明の磁気検出回路では、目的とする外部磁界強度と回
路出力の関係を得る為、反転増幅回路32の増幅度(−
R2/R1)を調整しており、これにより、ホールド回
路31の電圧Vbの変化に対して反転増幅を行う。
【0032】定電流源30はNPNトランジスタQ4を
含んでおり、そのベースに反転増幅回路32の出力電圧
Vcが供給されている。更に、トランジスタQ4のコレ
クタは負帰還回路FBを介して検出コイル12及びコン
デンサCsの接続点に結ばれている。更にエミッタにI
/V変換用抵抗R3が接続されいる。検出出力電圧Vou
tは抵抗R3の端子電圧として得られる。検出出力電圧
Voutは反転増幅回路32の出力電圧Vcから、トラン
ジスタQ4のベース−エミッタ間電圧降下(約0.7
v)分だけ、下がった値となり、電圧Vcの変化に反応
する。帰還されるバイアス電流Ibは、Vout/R3で
決まる値になる。
【0033】外部磁界強度に応じた反転増幅回路32の
出力Vcに比例して、検出コイル12のバイアス電流I
bも変化するが、既に説明したように、バイアス電流I
bは、センサ出力Vsに関して、検出コイル12に負の
電流帰還動作を与えていることになる。よって、磁気セ
ンサ1の導電性磁性体11内に引き込まれる磁束密度に
対して負帰還をかけ、磁気センサ1をB−H特性の不安
定な領域を避けて動作させることができる。このため、
回路出力Voutは磁気センサ1の特性バラツキや温度に
よる特性変化の影響を抑えた形で得ることができる。
【0034】次に具体的な測定結果により本発明におけ
る負帰還動作の効果について説明する。
【0035】図8は負帰還率を変化させた時の外部磁界
強度Hとセンサ出力Vsとの関係を示すグラフ、図9は
図8のデータを得るために供された測定システムを示し
ている。図9において、図5と同一の構成部分には同一
の参照符号を付してある。参照符号30は定電流源を示
している。定電流源30により、検出コイル12に流れ
るバイアス電流Ibを制御し、センサ出力Vsに対する
負帰還動作を行なう。外部磁界強度H=0(Oe)における
検出コイル12のバイアス電流Ibは、外部磁界強度−
0.6〜0.6(Oe)の範囲で、帰還率0(従来例)、−
1mA/Oe、−3mA/Oeのように変化させ、この時の外部磁
界強度Hに対するセンサ出力Vsの特性を測定した。
【0036】曲線L11は帰還率0(従来例)のときの
特性、曲線L12は帰還率−1mA/Oeのときの特性、曲
線L13は帰還率−3mA/Oeのときの特性をそれぞれ示
している。負帰還をかけたときの特性L12、L13
は、帰還率0の従来例の特性L11と比べ、リニアにな
っている。負帰還率を上げる程、特性の傾きは小さくな
るが、線形性は向上する。これは、負帰還動作により、
磁気センサ1のB−H特性上におけるバイアス点変化範
囲が狭まっているからである。
【0037】言い換えれば、リニアな特性に近づく程、
磁気センサ1のB−H特性上の不安定な領域を避けて動
作させていることになり、磁気センサ1の特性が変化し
た時の外部磁界強度変化に対する磁気センサ出力特性が
安定する。
【0038】図10〜図12は帰還率を変えた場合の外
部磁界強度Hと回路出力Voutとの関係を示すグラフで
ある。図10〜図12のデータは、外部磁界強度Hを0
(Oe)から0.3(Oe)まで変化させたとき、出力変化ΔV
out=1.0vが得られ、かつ、傾きが最大、最小であ
るサンプルの特性をプロットして得られたものである。
図10は帰還率0(従来例)のときの特性、図11は帰
還率−1mA/Oeのときの特性、図12は帰還率−3mAの
ときの特性をそれぞれ示している。
【0039】図示するように、図10に示される従来特
性と比べ、本発明により磁気検出回路出力特性は、図1
1及び図12で示される如く、帰還率のアップと共に磁
気センサ1の特性バラツキによる回路出力特性のバラツ
キが小さくなり、リニアリテイが改善されていることが
分かる。
【0040】図13〜図15は周囲温度に対する外部磁
界強度H(Oe)と回路出力Voutとの関係を示すグラフで
ある。図13は帰還率0(従来例)のときの特性を示す
グラフ、図14は帰還率−1mA/Oeのときの特性を示す
グラフ、図15は帰還率−3mA/Oeのときの特性を示す
グラフである。
【0041】図13に示される従来特性と比べ、本発明
により回路出力Vout特性は、図14及び図15で示さ
れる如く、周囲温度による回路出力Voutの特性変化は
小さく抑えられている。この傾向は、帰還率のアップと
共に強まる。
【0042】本発明では、上記負帰還率を、磁気センサ
1の特性バラツキを考慮して、上記回路出力特性をリニ
アにするのに充分なほど増やし、外部磁界強度と回路出
力Voutとの関係において、目的とする傾きを得るため
に反転増幅回路32の増幅度(−R2/R1)を調整す
ることにより上記回路出力特性を得ている。
【0043】負帰還率を増やし、上記バイアス点の変化
幅を狭くするほど、上記回路出力の特性に、より線形性
を持たせることができ、磁気センサ1の特性バラツキや
温度特性により、磁気センサ1の特性が変化しても影響
をうけにくくでき、磁界強度の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0044】図16は本発明に係る磁気検出回路の別の
実施例を示す電気回路図である。図において、図5と同
一の構成部分には同一の参照符号を付してある。この実
施例の特徴は、磁気バイアス手段5を含み、磁気バイア
ス手段により、磁気センサ1に含まれる磁気回路13に
一方向磁気バイアスを加えるようしたことである。磁気
バイアスの好ましい設定は、磁気回路13のバイアス磁
界強度を、実効透磁率の変化のゆるやかな領域に設定す
ることである。
【0045】図17は図16に示された磁気検出回路の
より具体的な電気回路図を示している。図17におい
て、図7と同一の構成部分には、同一の参照符号を付し
てある。磁気バイアス手段5は、電流によって生じる磁
界を利用する。より具体的には、検出巻線12、負帰還
回路FB及びコンデンサCsの接続点と、アースとの間
に抵抗Rbを接続し、この抵抗Rbにより、検出コイル
12にバイアス電流Ib2を流す。
【0046】上記構成によれば、バイアス電流Ib2に
より発生する磁気センサ1の磁性体内の磁界強度Hsと
実効透磁率μとの関係において、μ値の変化のゆるやか
な領域にくるようにバイアス電流値が設定される。この
ため、外部磁界強度が変化した時に生じる磁性体内の磁
束密度変化に対して安定した負帰還をかけることがで
き、磁気センサ1の特性のバラツキに対して安定した回
路出力Voutを得ることができる。
【0047】図18は図16及び図17に示された磁気
検出回路の動作特性を示す図である。図18(a)はB
ーH特性、図18(b)は透磁率変化特性をそれぞれ示
している。
【0048】既に説明したように、検出コイル12にバ
イアス電流Ibを流し、センサ出力Vsに対して負帰還
をかける。しかし、図18(a)に示すように、バイア
ス電流Ibによりバイアス磁界H1に設定され、励磁電
流Idにより、磁界強度H1からH2まで変化した場
合、この変化範囲は、図18(b)にも示すように、実
効透磁率μの大きい領域である。このことは、得られる
磁束密度変化量△B2は大きいが、B−H特性の変化に
より変動する磁束密度変化量△Bも大きくなることを意
味する。これは、センサ出力Vsにも影響し、回路出力
Voutの特性劣化につながる。具体的には、磁気センサ
1の特性バラツキにより、回路出力もばらついてしま
う。
【0049】図16及び図17に示す実施例では、検出
コイル12に、負帰還をかけるばかりではなく、磁気バ
イアス手段5により、一方向磁気バイアスを加える。こ
れにより、負帰還によるバイアス点を、図18の磁界強
度Hc1の点に移行させ、バイアス磁界Hsと実効透磁
率μ値との関係において、μ値の変化のゆるやかな領域
で負帰還動作を行わせることができる。
【0050】図17に示した実施例では、磁気バイアス
手段5はバイアス用定電流源として構成されている。バ
イアス用定電流源5には抵抗Rbを用い、検出コイル1
2にバイアス電流Ib2を流し、このバイアス電流Ib
2を中心に定電流源30による負帰還が行われる。図1
7の実施例では、負帰還動作のための定電流源30も備
えているから、検出コイル12には(Vin/Rb)によ
って定まるバイアス電流Ib2と、(Vout/R3)に
よって定まるバイアス電流Ib1の和で決まるバイアス
電流Ibが流れることになる。負帰還用定電流源30
と、バイアス用定電流源5の2つ設けたのは外部磁界強
度と回路出力Voutの特性として、目的とする特性を得
るためで、目的とする特性が得られれば、定電流源3
0、5は1つでも、2つ以上でも構わない。
【0051】図16及び図17に示す実施例によれば、
図18(a)に示すように、負帰還動作単独の場合に比
べ、磁気センサ1のB−H特性上で、励磁電流Idによ
り発生する磁束密度変化量△Baの小さい領域を用いる
ことになり、磁気センサ1の特性変動による磁束密度変
化量△Bの変動を少なくでき、とくに、磁気センサ1の
特性バラツキに起因する回路出力変動を小さくすること
ができる。これは、もともと非線型である磁気センサ1
のB−H特性上において、よりリニアな領域でバイアス
点を変化させることを意味し、これにより、このバイア
ス点変化領域は、よりリニアな領域になり、外部磁界強
度の変化によりバイアス点が変化しても、得られるセン
サ出力Vsはリニアとなり、回路出力Voutもリニアに
なる。言い換えれば、リニアな特性が得られる程、磁気
センサ1の特性バラツキに起因する回路出力Voutのバ
ラツキは少なくできると言える。以下に具体的な測定結
果を参照してその効果を説明する。
【0052】図19は外部磁界強度Hとセンサ出力Vs
の関係を示す図、図20は図19のデータを得るために
供された測定回路図を示す。
【0053】図19のデータは(Vin/Rb)によって
定まるバイアス電流Ib2と(Vout/R3)によって
定まるバイアス電流Ib1との和で決まる電流Ibをパ
ラメータとする外部磁界強度Hとセンサ出力Vsの関係
を示す図であり、電流Ibは0mA、1.0mA、2.0m
A、4.0mAのように選定した。
【0054】図19のデータが示すように、検出コイル
12に流れるバイアス電流Ibが大きくなるほど、特性
の傾きは小さくなってくる。これは、図18を参照して
説明したように、バイアス磁界強度Hsに対する実効透
磁率μの変化のゆるやかな領域へバイアス点が移動して
いるからで、バイアス電流Ibを増大させ、μ値の変化
のゆるやかな領域へ上記バイアス点をもっていく程、特
性の傾きは小さくなり、線形性が向上する。
【0055】図21〜図24は図17に示した実施例に
おいて、バイアス電流Ibを変えた場合の外部磁界強度
Hと回路出力Voutとの関係を示す。図21〜図24の
データは、外部磁界強度Hを0(Oe)から0.3(Oe)まで
変化させたとき、出力変化ΔVout=1.0vが得ら
れ、かつ、傾きが最大、最小であるサンプルの特性をプ
ロットして得られたものである。図21はIb=0(従
来例)のときの特性、図22はIb=1.0mAのときの
特性、図23はIb=2.5mAのときの特性、図24は
Ib=5.0mAのときの特性をそれぞれ示している。
【0056】図示するように、図21に示される従来特
性と比べ、本発明により磁気検出回路出力特性は、図2
2〜図24で示される如く、バイアス電流Ibの増大と
共に磁気センサ1の特性バラツキによる回路出力特性の
バラツキが小さくなり、リニアリテイが改善されている
ことが分かる。
【0057】本発明では、バイアス電流Ibを磁気セン
サ1の特性バラツキに対して、目的とする外部磁界強度
ー回路出力特性が得られるように調整できる。また、バ
イアス電流Ib2を増やすほど、センサ出力Vsの特性
の傾きは小さくなるが、目的とする上記特性を得るた
め、反転増幅回路32の増幅度(−R2/R1)を調整
する。バイアス電流Ib2を増やし、増幅度を上げる
程、上記バイアス点を磁気センサ1の実効透磁率μ値の
バイアス磁界強度に対する変化の緩やかな領域へもって
いけるので、磁気センサ1の特性バラツキによる回路出
力特性のバラツキを少なくでき、線形性を得ることがで
きる。
【0058】図25は本発明に係る磁気検出回路の別の
実施例を示している。この実施例の特徴は、磁気バイア
ス手段5はマグネットでなることである。マグネットに
よる磁界はバイアス電流Ibによる磁界と同一方向であ
り、従って、図16及び図17で説明したと同様の作用
効果を得ることができる。
【0059】次に、本発明に係る磁気検出回路を用いた
磁界キャンセル装置について説明する。図26は画像表
示装置に使用されているブラウン管の一例を示してい
る。
【0060】ブラウン管6の電子銃61によって発生さ
せた電子ビーム62は、偏向ヨーク63の磁界によって
水平、垂直方向に偏向され、蛍光体64に当たり、この
当たった部分が発光することにより、画像が表示され
る。しかし、電子銃から発射された電子ビームは、蛍光
体64に達するまで距離があるので、しばしば地磁気の
影響をうけてその軌道がずれ、画像の乱れを生じてしま
う。
【0061】磁界キャンセル装置は、画像表示装置にお
いて、地磁気の方向と反対方向の磁界(キャンセル磁
界)を発生させ、地磁気による画像の乱れを補正する手
段として用いられる。
【0062】図27は磁界キャンセル装置6を用いた画
像表示装置の一例を示している。このシステムでは、地
磁気H3を磁気検出部7において検出し、ブラウン管6
の周囲に巻回されたキャンセルコイル8に電流を供給
し、キャンセルコイル8に流れる電流によって地磁気H
3をキャンセルする磁界H4を発生させる。
【0063】図28は本発明に係る磁気検出回路を磁気
検出部7として用いた磁気キャンセル装置のブロック図
である。図28において、図1と同一の構成部分には同
一の参照符号を付し、説明は省略する。
【0064】本発明に係る磁気検出回路71の回路出力
Voutは、コイル駆動回路72を経て、キャンセルコイ
ル8に供給される。そして、キャンセルコイル8に生じ
る磁界H4によって地磁気H3をキャンセルする。
【0065】図示及び説明は省略するけれども、本発明
の実施例の全てが、図27及び図28に示した磁気キャ
ンセル装置に使用できる。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、外
部磁界強度に対する回路出力特性が、周囲温度や磁気セ
ンサの特性バラツキによる影響を極力、受け難くし、外
部磁界強度に対する回路出力特性の精度向上を図った磁
気検出回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気検出回路の電気回路図であ
る。
【図2】励磁パルス波形とセンサ出力電圧との関係を示
すタイムチャートである。
【図3】負帰還かけない場合の磁気センサの動作特性
(従来特性)を示す図である。
【図4】本発明に係る磁気検出回路において、外部磁界
強度変化に対する磁気センサのB−H特性上における動
作点変化の様子を示す
【図5】本発明に係る磁気検出回路の更に具体的な実施
例の電気回路図である。
【図6】導電性磁性体を用いた磁気センサの例を示す斜
視図である。
【図7】図5に示した実施例の更に具体的な電気回路図
を示している。
【図8】負帰還率を変化させた時の外部磁界強度Hとセ
ンサ出力Vsとの関係を示すグラフである。
【図9】図8のデータを得るために供された測定システ
ムを示す図である。
【図10】帰還率0(従来例)のときの外部磁界強度H
と回路出力Voutとの関係を示すグラフである。
【図11】帰還率−1mA/Oeのときの外部磁界強度Hと
回路出力Voutとの関係を示すグラフである。
【図12】帰還率−3mA/Oeのときの外部磁界強度Hと
回路出力Voutとの関係を示すグラフである。
【図13】帰還率0(従来例)のときの周囲温度に対す
る外部磁界強度H(Oe)と回路出力Voutとの関係を示す
グラフである。
【図14】帰還率−1mA/Oeのときの周囲温度に対する
外部磁界強度H(Oe)と回路出力Voutとの関係を示すグ
ラフである。
【図15】帰還率−3mA/Oeのときの周囲温度に対する
外部磁界強度H(Oe)と回路出力Voutとの関係を示すグ
ラフである。帰還率−3mA/Oeのときの特性を示すグラ
フである。
【図16】本発明に係る磁気検出回路の別の実施例を示
す電気回路図である。
【図17】図16に示された磁気検出回路のより具体的
な電気回路図を示す図である。
【図18】図16及び図17に示された磁気検出回路の
動作特性を示す図である。
【図19】外部磁界強度Hとセンサ出力Vsの関係を示
す図である。
【図20】図19のデータを得るために供された測定回
路図である。
【図21】図17に示した本発明に係る磁気検出回路に
おいて電流Ib=0(従来例)としたときの外部磁界強
度ー回路出力特性を示す図である。
【図22】図17に示した本発明に係る磁気検出回路に
おいて電流Ib=1.0mAとしたの外部磁界強度ー回路
出力特性を示す図である。
【図23】図17に示した本発明に係る磁気検出回路に
おいて電流Ib=2.5mAとしたときの外部磁界強度ー
回路出力特性を示す図である。
【図24】図17に示した本発明に係る磁気検出回路に
おいて電流Ib=5.0mAとしたときの外部磁界強度ー
回路出力特性を示す図である。
【図25】本発明に係る磁気検出回路の別の実施例を示
すブロック図である。
【図26】画像表示装置に使用されているブラウン管を
示す図である。
【図27】磁界キャンセル装置6を用いた画像表示装置
の一例を示す図である。
【図28】本発明に係る磁気検出回路を磁気検出部とし
て用いた磁気キャンセル装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 磁気センサ 2 駆動回路 3 信号処理回路 11 励磁コイル 12 検出コイル 13 磁性体 31 ホールド回路 32 反転増幅回路 33 定電流源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気センサと、駆動回路と、信号処理回
    路と、定電流源とを含む磁気検出回路であって、 前記磁気センサは、少なくとも励磁コイルと、検出コイ
    ルとを含み、前記励磁コイル及び前記検出コイルは磁気
    回路を構成する磁性体を介して互いに電磁結合されてお
    り、 前記駆動回路は、前記励磁コイルに周期性電流を供給し
    て励磁し、 前記信号処理回路は、前記検出コイルから供給される信
    号を処理して出力し、 前記定電流源は、前記検出コイルにバイアス電流を供給
    し、前記信号処理回路から与えられる信号に基づき、前
    記検出コイルから前記信号処理回路に供給される信号に
    対して負帰還動作を行なう磁気検出回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された磁気検出回路であ
    って、 前記磁気センサの前記励磁コイルは、導電性磁性体でな
    る磁気検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された磁気検出回路であ
    って、 前記信号処理回路は、ホールド回路と、反転増幅回路と
    を含み、 前記ホールド回路は、前記磁気センサの前記検出コイル
    から供給された磁気センサ出力信号をホールドし、 前記反転増幅回路は、前記ホールド回路から供給された
    信号を反転増幅して前記定電流源に供給する磁気検出回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された磁気検出回路であ
    って、 磁気バイアス手段を含み、前記磁気バイアス手段は、前
    記磁気センサに含まれる磁気回路に一方向磁気バイアス
    を加え、前記磁気回路のバイアス磁界強度を、実効透磁
    率の変化のゆるやかな領域に設定する磁気検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された磁気検出回路であ
    って、 前記磁気バイアス手段は、電流によって生じる磁界を利
    用する磁気検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載された磁気検出回路であ
    って、 前記磁気バイアス手段は、マグネットの磁界を利用する
    磁気検出回路。
  7. 【請求項7】 磁気検出部と、キャンセルコイルとを含
    み、ブラウン管に対する外部磁界の影響を打ち消す装置
    であって、 前記磁気検出部は、請求項1乃至6の何れかに記載され
    たものでなり、前記外部磁界を検出して対応する信号を
    出力し、 前記キャンセルコイルは、前記磁気検出部から出力され
    る信号に基づく信号が供給され、前記外部磁界を打ち消
    す方向の磁界を生じる磁界キャンセル装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036422A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Nec Tokin Corp 送信コイルアンテナシステム

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