JPH10197381A - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

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JPH10197381A
JPH10197381A JP317397A JP317397A JPH10197381A JP H10197381 A JPH10197381 A JP H10197381A JP 317397 A JP317397 A JP 317397A JP 317397 A JP317397 A JP 317397A JP H10197381 A JPH10197381 A JP H10197381A
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JP
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base
sensor device
sensor element
case
recess
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JP317397A
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English (en)
Inventor
Munehiko Mochizuki
宗彦 望月
Masahiro Ono
昌弘 小野
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Nippon Aleph Corp
Original Assignee
Nippon Aleph Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、小型,薄型に且つ低コス
トで構成され得るようにしたセンサ装置を提供する。 【解決手段】 凹陥部12aを備えたベース12と、こ
のベース上にて、凹陥部内の接続用ランド13aから凹
陥部の外側に延びるように引き回された導電パターンか
ら成る三次元立体配線13と、凹陥部内に収容され且つ
接続用ランドに電気的に接続されたセンサ素子14と、
凹陥部内のセンサ素子を気密的に封止する封止部材18
とを含むように、センサ装置10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば圧力センサ
等の各種センサ装置に関し、特にケース内に配設された
センサ素子から成るセンサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなセンサ装置は例えば図
14に示すように構成されている。即ち、図14におい
て、センサ装置1は圧力センサ装置であって、閉塞され
た内部空間を画成するように互いに組み付けられた上ケ
ース2a及び下ケース2bから成るケース2と、ケース
2の内部空間に保持された基板3と、基板3上に実装さ
れた圧力センサ素子4とを含んでいる。
【0003】上記ケース2を構成する上ケース2a及び
下ケース2bは、それぞれ樹脂等の材料により成形され
ていると共に、互いに組み付けられたとき基板3を支持
するように配設された支持部5,6を有している。
【0004】さらに、下ケース2bは、上端が基板3の
下面に当接すると共に、下端が下方に突出した圧力導入
部7を有しており、この圧力導入部7には上下に貫通す
る圧力ポート7aが設けられている。この圧力ポート7
aは、上端にて基板3に設けられた貫通孔3aを介して
圧力センサ素子4に連通している。また、圧力導入部7
の上端は、Oリング8により基板3の下面に対して気密
的に連結されている。
【0005】上記基板3の上面には、圧力センサ素子4
に対する配線及び外部への取出し用リード部としての図
示しない導電パターンが形成されており、基板3の端縁
に設けられた接続部(図示せず)を介して外部に接続さ
れるようになっている。
【0006】このような構成のセンサ装置1によれば、
組立の際には、基板3に対して圧力センサ素子4及び他
の必要な回路素子(図示せず)が実装された後、ケース
2の上ケース2a及び下ケース2bの間に基板3が装着
される。
【0007】このようにして組み立てられたセンサ装置
1においては、図示しない流体機器等の管路に圧力導入
部7が嵌入され、この流体機器の管路と圧力ポート7a
とが連通される。この状態から、流体機器の管路から導
入された圧力流体は、圧力ポート7aから貫通孔3aを
介して圧力センサ素子4に導かれる。これにより、圧力
センサ素子4により検出された圧力流体の圧力が電気信
号に変換され、基板3上の回路素子により構成された回
路によって適宜に処理された後、接続部から外部へ送出
されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のセンサ装置1においては、圧力センサ素子4は、
ケース2内に保持された基板3上に実装されるようにな
っている。さらに、圧力センサ素子4は、圧力ポートを
介して導入される検出圧力が漏出しないように、Oリン
グ8が設けられている。このため、部品点数が比較的多
く、部品コスト及び組立コストが高くなってしまうと共
に、ケース2が基板3を包囲するようになっているた
め、センサ装置全体が比較的大型にならざるを得なかっ
た。
【0009】本発明は以上の点に鑑み、簡単な構成によ
り、小型,薄型に且つ低コストで構成され得るようにし
たセンサ装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、凹陥部を備えたベースと、上記ベース上にて、凹
陥部内の接続用ランドから凹陥部の外側に延びるように
引き回された導電パターンから成る三次元立体配線と、
上記凹陥部内に収容され且つ接続用ランドに電気的に接
続されたセンサ素子と、凹陥部内のセンサ素子を気密的
に封止する封止部材とを含んでいることを特徴とするセ
ンサ装置により、達成される。
【0011】本発明によるセンサ装置は、好ましくは、
上記センサ素子が圧力センサ素子であって、ベースが圧
力センサ素子から外部に延びる圧力ポートを備えてい
る。
【0012】本発明によるセンサ装置は、好ましくは、
センサ素子が、凹陥部内にて接続用ランドに対してワイ
ヤボンディングにより接続されている。
【0013】本発明によるセンサ装置は、好ましくは、
封止部材が凹陥部内に充填された封止樹脂である。
【0014】本発明によるセンサ装置は、好ましくは、
封止部材が凹陥部の上端を密封するカバー板である。
【0015】本発明によるセンサ装置は、好ましくは、
上記ベースが、その端縁に立上り部を備えており、三次
元立体配線が、この立上り部の側面または上面にまで延
びることにより、コネクタ部を構成している。
【0016】本発明によるセンサ装置は、さらに好まし
くは、上記ベース部の表面を覆うように組み付けられる
上ケースが備えられていて、上ケースの下面に、ベース
の立上り部の側面または上面の三次元立体配線に接触し
得る導電パターンが形成されている。
【0017】上記構成によれば、ベース上に、センサ素
子に対する接続及び回路構成のための導電パターンとし
て、三次元立体配線が形成されているので、凹陥部内の
底面から凹陥部の側壁を介してベース表面まで、凹凸の
ある領域を越えて導電パターンが備えられることにな
る。従って、従来のセンサ装置のようにケース内に基板
を設ける必要がなく、部品点数が削減される。また、セ
ンサ素子が圧力センサ素子である場合には、凹陥部内に
てセンサ素子が封止樹脂またはカバー板等の封止部材に
よって気密的に封止されることによって、例えば圧力ポ
ートを介して導入される検出圧力の漏出が防止される。
従って圧力ポート中にOリングを設ける必要がなく、部
品点数が削減される。このようにして、本発明によるセ
ンサ装置は、部品点数の削減によって、部品コスト及び
組立コストが低減されると共に、従来のような基板が不
要であることから、センサ装置全体が小型,薄型に構成
される。
【0018】上記ベースがその端縁に立上り部を備えて
おり、三次元立体配線がこの立上り部の側面または上面
にまで延びてコネクタ部を構成している場合には、外部
との接続用あるいは他の回路基板との接続用のコネクタ
部が、ベース上に三次元立体配線により一体に構成され
るので、別体のコネクタ部を取り付ける必要がなく、部
品点数が少なくて済むことになり、部品コスト及び組立
コストがさらに低減される。
【0019】上記ベース部の表面を覆うように組み付け
られる上ケースが備えられていて、上ケースの下面にベ
ースの立上り部の側面または上面の三次元立体配線に接
触し得る導電パターンが形成されている場合には、例え
ば、上ケースの表面に設けられたスイッチ等の操作部材
や、液晶表示パネル等、あるいは他の回路等が、上ケー
スをベースに組み付けるだけで電気的に接続される。従
って、組立が容易に行なわれ、組立コストが低減され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。図1は、本発明による
センサ装置の第一の実施形態を示している。このセンサ
装置10は圧力センサ装置であって、閉塞された内部空
間を画成するように互いに組み付けられたケース11
と、ベース12と、ベース12上に形成された三次元立
体配線13と、ベース12上に実装された圧力センサ素
子14と、を含んでいる。
【0021】上記ケース11及びベース12は、それぞ
れ樹脂等の材料により成形されていると共に、互いに組
み付けられたとき、閉塞された内部空間を画成するよう
に、それぞれ下方及び上方が開放した直方体状に形成さ
れている。
【0022】さらに、ベース12は、その上面のほぼ中
央に凹陥部12aを備えている。この凹陥部12aは、
図2に示すように、凹陥部12aを包囲するように形成
された方形の壁部12bによって画成されている。さら
に、ベース12は、この凹陥部12aの領域にて下方に
突出した圧力導入部15を有しており、この圧力導入部
15には、上下に貫通する圧力ポート15aが設けられ
ている。この圧力ポート15aは、上端にて凹陥部12
a内に開口している。
【0023】上記三次元立体配線13は、図2に詳細に
示すように、凹陥部12a内にて圧力センサ素子14の
接続用ランド13aを備えていると共に、この接続用ラ
ンド13aから凹陥部12aを画成する壁部12bを越
えて、凹陥部12aの外側のベース12上に延びる導電
パターン13bを備えている。この導電パターン13b
は、ベース12上にて各種回路素子16が実装されるこ
とにより、圧力センサ素子14の駆動用あるいは検出信
号処理用の回路(図示せず)を構成するようになってい
る。ここで、この三次元立体配線13は、所謂MID
(Mold Injection Device)法に
より、射出成形または押出成形等によって形成された成
形品であるベース12に対して、化学メッキ等の方法に
より導電パターンを形成することにより構成され得る。
【0024】上記圧力センサ素子14は、ベース12の
凹陥部12aの底面に配設され、接着等により固定され
ている。そして、圧力センサ素子14の接点部が、ワイ
ヤボンディング17によって、三次元立体配線13の接
続用ランド13aに対して接続された後、シリコン樹脂
等の封止樹脂18によって、モールドされるようになっ
ている。
【0025】本発明実施形態によるセンサ装置10は、
以上のように構成されており、組立の際には、ベース1
2に対して圧力センサ素子14及び他の必要な回路素子
16が実装された後、ベース12にケース11が組み付
けられる。
【0026】このようにして組み立てられたセンサ装置
10によれば、図示しない流体機器等の管路に、圧力導
入部15が嵌入され、この流体機器の管路と圧力ポート
15aとが連通される。この状態から、流体機器の管路
から導入された圧力流体は、圧力ポート15aから圧力
センサ素子14へ導かれる。これにより、圧力センサ素
子14で検出された圧力流体の圧力が電気信号に変換さ
れ、ベース12上の回路素子16にて構成された回路に
よって適宜に処理された後、外部へ送出されることにな
る。
【0027】この場合、ベース12上に直接に、圧力セ
ンサ素子14に対する接続及び回路構成のための導電パ
ターンとして、三次元立体配線13が形成されているの
で、従来のセンサ装置のようにケース内に基板を設ける
必要がなく、部品点数が削減され得ることになる。ま
た、凹陥部12a内にて圧力センサ素子14が封止樹脂
18によって気密的に封止されることにより、圧力ポー
ト15aを介して導入される検出圧力の漏出が防止され
るので、圧力ポート中にOリングを設ける必要がなく、
部品点数が削減される。このとき、封止樹脂18は凹陥
部12a内に充填されることから、封止樹脂18の必要
量が少なくて済むと共に、モールド容積が一定となるた
め、自動モールド処理が容易に行なわれる。さらに、圧
力センサ素子14は、ワイヤボンディング17と共にモ
ールドされるので、振動や吸湿の影響を受け難くなり、
信頼性が向上する。
【0028】上記実施形態においては、圧力センサ素子
14は凹陥部12a内で封止樹脂18によって封止され
ているが、これに限らず例えば図3に示すように、凹陥
部12aの上縁に接着等によりカバー板19が取り付け
られるようにしてもよい。なお、図3の場合、凹陥部1
2a内に段部12cが設けられており、この段部12c
によって、圧力センサ素子14と接続用ランド13aの
ボンディング位置の高さが同じになるように構成されて
いる。さらに、この場合、圧力センサ素子14及び接続
用ランド13aのボンディング位置のみに、封止樹脂1
8がモールドされており、これにより、ワイヤボンディ
ング17の振動や吸湿による影響が排除されるようにな
っている。
【0029】図4は、本発明によるセンサ装置の第二の
実施形態を示している。即ち、図4において、センサ装
置20は、図1及び図2に示したセンサ装置10とほぼ
同様の構成であり、ベース12と一体の圧力導入部15
の代わりに、別体の金属製の圧力導入部21が備えられ
ている点でのみ異なる構成である。
【0030】この圧力導入部21は、ベース12に対し
てアウトサート成形等により一体に成形されているが、
一体成形せずに、従来と同様に検出圧力の漏出を防止す
るために、ベース12に対してOリングを挟んで取り付
けるようにしてもよい。
【0031】図5乃至図8は、本発明によるセンサ装置
の第三の実施形態を示している。即ち、図5において、
センサ装置30は圧力センサ装置であって、閉塞された
内部空間を画成するように、互いに組み付けられたケー
ス31と、ベース32と、ベース32上に形成された三
次元立体配線33と、ベース32上に実装された圧力セ
ンサ素子34とを含んでいる。
【0032】上記ケース31及びベース32は、それぞ
れ樹脂等の材料により成形されていると共に、互いに組
み付けられたとき、閉塞された内部空間を画成するよう
に、それぞれ下方及び上方が開放した直方体状に形成さ
れている。この場合、ケース31はその外側部分がベー
ス32の下端付近にまで延びており、ベース32の周囲
を包囲するように構成されている。
【0033】ベース32は、その上面のほぼ中央に凹陥
部32aを備えている。この凹陥部32aは、凹陥部3
2aを包囲するように形成された壁部32bによって画
成されている。さらに、ベース32は、この凹陥部32
aの領域にて下方に突出した圧力導入部35を有してお
り、この圧力導入部35には上下に貫通する圧力ポート
35aが設けられていて、この圧力ポート35aは、上
端にて凹陥部32a内に開口している。また、ベース3
2は、図5にて右方に立上り部32cを有している。こ
の立上り部32cは、その上端が凹部32dを備えてい
る。
【0034】上記三次元立体配線33は、凹陥部32a
内にて圧力センサ素子34の接続用ランド33aを備え
ていると共に、この接続用ランド33aから凹陥部32
aを画成する壁部32bを越えて、凹陥部32aの外側
のベース32上に延びる導電パターン33bと、上記立
上り部32cの側壁及び上面そして凹部32d内の側面
に延びる導電パターン33c(図7参照)と、を備えて
いる。このうち、導電パターン33bは、ベース32上
にて各種回路素子36が実装されることにより圧力セン
サ素子34の駆動用あるいは検出信号処理用の回路(図
示せず)を構成するようになっている。ここで、この三
次元立体配線33は、所謂MID(Mold Inje
ction Device)法により、射出成形または
押出成形等によって形成された成形品であるベース32
に対して、化学メッキ等の方法により導電パターンを形
成することにより構成され得る。
【0035】上記圧力センサ素子34は、ベース32の
凹陥部32aの底面に配設され、接着等により固定され
ている。そして、圧力センサ素子34の接点部が、ワイ
ヤボンディング37によって三次元立体配線33の接続
用ランド33aに対して接続された後、シリコン樹脂等
の封止樹脂38によってモールドされるようになってい
る。
【0036】これに対して、ケース31はさらにシート
スイッチ39,液晶表示パネル40を備えていると共
に、その下面から下方に突出してベース32の立上り部
32cの凹部32d内に嵌入し得る立下り部31aと、
同様にMID法による三次元立体配線41とを有してい
る。これにより、ケース31がベース32に組み付けら
れると、この立下り部31aが、ベース32の立上り部
32cの凹部32d内に嵌入すると共に、立下り部31
aに設けられた三次元立体配線41cが、それぞれベー
ス32の立上り部32cの凹部32d内の三次元立体配
線33cに接触し、電気的に接続されることになり、コ
ネクタとして作用するようになっている。その際、立上
り部32cが樹脂製であることから、立下り部31aの
嵌入の際に、立上り部32cが僅かに外側に撓むことに
より立下り部31aの嵌入が円滑に行なわれるようにな
っている。
【0037】シートスイッチ39は、図6に示すよう
に、ケース31の孔を介してケース31の上面及び下面
に設けられた三次元立体配線41aにより構成されたス
ルーホール31bと、スルーホール31bの上方に配設
された下面に金属等から成る導電部39aを備えたシー
ト39bから構成されている。これにより、操作者が、
シートスイッチ39のシート39bを下方に押下するこ
とにより、導電部39aとスルーホール31bが接触
し、圧力センサ素子34の設定等の各種操作が行なわれ
るようになっている。
【0038】また、液晶表示パネル40は、図8に示す
ように、ケース31に設けられた係合部31cにより、
ゴム製電極40aを介して、ケース31に対して固定保
持され得ると共に、このゴム製電極40aを介して、そ
の電極端子(図示せず)が、係合部31cの表面に形成
された三次元立体配線41bに接続され得るようになっ
ている。
【0039】このような構成のセンサ装置30によれ
ば、組立の際には、ベース32に対して圧力センサ素子
34及び他の必要な回路素子36が実装されると共に、
ケース31に対して、シートスイッチ39,液晶表示パ
ネル40が取り付けられた後、ベース32にケース31
が組み付けられる。その際、ケース31の立下り部31
aがベース32の立上り部32cの凹部32d内に嵌入
することにより、ケース31とベース32の三次元立体
配線41,33の必要な電気的接続が行なわれることに
なる。
【0040】このようにして組み立てられたセンサ装置
30によれば、図示しない流体機器等の管路に、圧力導
入部35が嵌入され、この流体機器の管路と圧力ポート
35aとが連通される。この状態から、流体機器の管路
から導入された圧力流体は、圧力ポート35aから圧力
センサ素子34に導かれる。これにより、圧力センサ素
子34により検出された圧力流体の圧力が電気信号に変
換され、ベース32上の回路素子36により構成された
回路によって適宜に処理された後、外部に送出される。
さらに、ケース31の上面のシートスイッチ39を操作
することにより、圧力センサ素子34の設定等の各種操
作が行なわれると共に、液晶表示パネル40には、圧力
センサ素子34の設定や動作の状態等が表示される。
【0041】この場合、ベース32上に、直接に圧力セ
ンサ素子34に対する接続及び回路構成のための導電パ
ターンとして、三次元立体配線33が形成されているの
で、従来のセンサ装置のようにケース内に基板を設ける
必要がなく、部品点数が削減されることになる。また、
凹陥部32a内にて圧力センサ素子34が封止樹脂38
によって気密的に封止されることにより、圧力ポート3
5aを介して導入される検出圧力の漏出が防止されるの
で、圧力ポート35a中にOリングを設ける必要がな
く、部品点数が削減されることになる。このとき、封止
樹脂38は凹陥部32a内に充填されることから、封止
樹脂38の必要量が少なくて済むと共に、モールド容積
が一定となるため、自動モールド処理が容易に行なわれ
る。さらに、圧力センサ素子34は、ワイヤボンディン
グ37と共にモールドされるので、振動や吸湿の影響を
受け難くなり、信頼性が向上する。
【0042】また、ケース31とベース32の三次元立
体配線41,33の電気的接続が、別体のコネクタを設
けることなく行なわれるので、部品点数が少なくて済
み、部品コスト及び組立コストが低減されると共に、ハ
ンダ付け箇所が少なくなり、センサ装置30の信頼性が
向上することになる。さらに、シートスイッチ39は、
基板を必要とせずに直接にケース31に組み込まれるこ
とになるので、部品点数が少なくて済む。液晶表示パネ
ル40に関しても、その取付けは、従来のように液晶表
示パネルとゴム製電極40a及び一般基板を重ねて位置
合わせして固定することなく、直接にケース31に組み
付けられ得るので、部品点数が少なくて済む。
【0043】図9は、本発明によるセンサ装置の第四の
実施形態を示している。即ち、図9において、センサ装
置50は図5のセンサ装置30とほぼ同様の構成である
が、ケース31とベース32との間に基板51が配設さ
れている点でのみ異なる構成である。この場合、基板5
1は、固定用の孔51aに対して例えばケース31の立
下り部31aが嵌入することにより、あるいはその端縁
が図9の左方に示すように、ケース31とベース32と
の間に挟持されることにより固定保持され得るようにな
っている。また、基板51上には、各種回路素子52が
実装されることにより、所定の回路が構成され得るよう
になっていると共に、孔51a付近に形成された接続用
導電パターン(図示せず)が、ケース31の立下り部3
1aに設けられた三次元立体配線41cに接触すること
により、必要な電気的接続が行なわれるようになってい
る。この場合、ケース31と基板51とを半田付けする
か或いは基板上に設けられた圧入部品(図示せず)を介
して固定・電気的接続を行ってもよい。尚、この基板5
1の接続用導電パターンは、ベース32の立上り部32
cの三次元立体配線33cに接触するように構成されて
いてもよい。
【0044】図10は、本発明によるセンサ装置の第五
の実施形態を示している。即ち、図10において、セン
サ装置60は、図5のセンサ装置30とほぼ同様の構成
であるが、ケース31の代わりに、シートスイッチや液
晶表示パネル,立下り部を備えていないケース61が設
けられていると共に、ベース32に対して垂直な回路基
板62が収容されている点でのみ異なる構成である。こ
の場合、ケース61は、図10にて上下方向に長く形成
されていると共に、その上部下面に、回路基板62の端
縁を保持する凹陥部61aを備えている。
【0045】この回路基板62は、上端が上述したケー
ス61の凹陥部61a内に嵌入することにより、そして
下端がベース32の立上り部32cの凹部32d内に嵌
入することにより、固定保持され得るようになってい
る。また、回路基板62には、各種回路素子(図示せ
ず)が実装されることにより所定の回路が構成され得る
ようになっていると共に、下端付近に形成された接続用
導電パターン62aが、ベース32の立上り部32cの
凹部32d内の三次元立体配線33cに接触することに
より、必要な電気的接続が行なわれるようになってい
る。
【0046】図11乃至図13は本発明によるセンサ装
置の第六の実施形態を示している。即ち、図11におい
て、センサ装置70は図1のセンサ装置10とほぼ同様
の構成であるが、ケース11の代わりに、回路基板71
がベース32の開放した上部を閉鎖するように配設され
ている点でのみ異なる構成である。この場合、回路基板
71はその右端に、図12に示すように弾性を有するよ
うに円弧状に形成された接触子72を備えている。これ
に対して、ベース12は、その上方に延びる側壁12c
の内面に、三次元立体配線13dが延びており、ベース
12に対して図11に示すように固定保持された回路基
板71の接触子72が、その弾性に基づいて当接するよ
うになっている。また、回路基板71には、各種回路素
子73が実装されることにより所定の回路が構成され得
るようになっていると共に、上記接触子72が、ベース
12の側壁12cの内面の三次元立体配線13dに接触
することにより、必要な電気的接続が行なわれる。
【0047】尚、上記接触子72の代わりに、図13に
示すように、弾性を有するように円弧状に形成されると
共に、先端が外側に向かって突出する爪部74aを備え
た接触子74が回路基板71に設けられていてもよい。
この場合、ベース12の側壁12cの内面には、この接
触子74に対応する位置に凹部12dが設けられてお
り、接触子74の爪部74aがこの凹部12d内にて三
次元立体配線13dに接触する。これにより、爪部74
aは、凹部12dにより位置が規制されて、三次元立体
配線13dに確実に接触することになる。
【0048】上記実施形態においては、センサ素子とし
て圧力センサ素子14,34を使用した場合について説
明したが、これに限らず、他のセンサ素子を使用した各
種センサ装置に対して本発明を適用し得ることは明らか
である。さらに、上記実施形態において、ケース11,
ベース12またはケース31,ベース32は、静電シー
ルドのためにメッキや導電性プラスチックの二層成形等
によって導電層を形成することにより、センサ装置1
0,30等の耐ノイズ特性が向上することになる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ベ
ース上に、センサ素子に対する接続及び回路構成のため
の導電パターンとして三次元立体配線が形成されている
ので、凹陥部内の底面から凹陥部の側壁を介してベース
表面まで、凹凸のある領域を越えて導電パターンが備え
られることになる。従って、従来のセンサ装置のように
ケース内に基板を設ける必要がなく、部品点数を削減す
ることができる。また、センサ素子が圧力センサ素子で
ある場合には、凹陥部内にてセンサ素子が封止樹脂また
はカバー板等の封止部材によって気密的に封止され、例
えば圧力ポートを介して導入される検出圧力の漏出が防
止され得る。従って、圧力ポート中にOリングを設ける
必要がなく、部品点数を削減することができる。かくし
て、本発明によれば、簡単な構成により、小型,薄型に
且つ低コストで構成されるようにした極めて優れたセン
サ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンサ装置の第一の実施形態を示
す概略断面図である。
【図2】図1のセンサ装置における要部を示す部分平面
図である。
【図3】図1のセンサ装置の変形例を示す部分拡大断面
図である。
【図4】本発明によるセンサ装置の第二の実施形態を示
す概略断面図である。
【図5】本発明によるセンサ装置の第三の実施形態を示
す概略断面図である。
【図6】図5のセンサ装置におけるシートスイッチの部
分を示す部分拡大図である。
【図7】図5のセンサ装置におけるケース及びベースの
接続部分を示すもので、(A)は部分拡大断面図、
(B)は部分平面図である。
【図8】図5のセンサ装置における液晶表示パネルの接
続部分の部分拡大図である。
【図9】本発明によるセンサ装置の第四の実施形態を示
す概略断面図である。
【図10】本発明によるセンサ装置の第五の実施形態を
示す概略断面図である。
【図11】本発明によるセンサ装置の第六の実施形態を
示す概略断面図である。
【図12】図11のセンサ装置における回路基板を示す
部分拡大断面図である。
【図13】図12の回路基板の変形例を示す部分拡大断
面図である。
【図14】従来のセンサ装置の一例を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10,20,30,50,60,70 センサ装置 11,31,61 ケース 12,32 カバー 13,33,41 三次元立体配線 14,34 圧力センサ素子 15,35 圧力導入部 16,36,52,73 回路素子 17,37 ワイヤボンディング 18 封止樹脂 19 カバー板 21 圧力導入部(金属製) 39 シートスイッチ 40 液晶表示パネル 51,62,71 回路基板 72,74 接触子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹陥部を備えたベースと、上記ベース上
    にて、凹陥部内の接続用ランドから凹陥部の外側に延び
    るように引き回された導電パターンから成る三次元立体
    配線と、上記凹陥部内に収容され且つ接続用ランドに電
    気的に接続されたセンサ素子と、凹陥部内のセンサ素子
    を気密的に封止する封止部材とを含んでいることを特徴
    とするセンサ装置。
  2. 【請求項2】 前記センサ素子が圧力センサ素子であっ
    て、前記ベースが圧力センサ素子から外部に延びる圧力
    ポートを備えていることを特徴とする、請求項1に記載
    のセンサ装置。
  3. 【請求項3】 前記センサ素子が、凹陥部内にて接続用
    ランドに対してワイヤボンディングにより接続されてい
    ることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ装置。
  4. 【請求項4】 前記封止部材が、前記凹陥部内に充填さ
    れた封止樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載
    のセンサ装置。
  5. 【請求項5】 前記封止部材が、前記凹陥部の上端を密
    封するカバー板であることを特徴とする、請求項1に記
    載のセンサ装置。
  6. 【請求項6】 前記ベースが、その端縁に立上り部を備
    えており、三次元立体配線がこの立上り部の側面または
    上面にまで延びることにより、コネクタ部を構成してい
    ることを特徴とする、請求項1に記載のセンサ装置。
  7. 【請求項7】 前記ベース部の表面を覆うように組み付
    けられる上ケースが備えられていて、該上ケースの下面
    に、ベースの立上り部の側面または上面の三次元立体配
    線に接触し得る導電パターンが形成されていることを特
    徴とする、請求項6に記載のセンサ装置。
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