JPH10197333A

JPH10197333A - ガラス破壊検出器

Info

Publication number: JPH10197333A
Application number: JP3101197A
Authority: JP
Inventors: Yoichi Inoue; 陽一井上; Sadao Shiraki; 定夫白木; Takeshi Takeda; 健竹田
Original assignee: Sohgo Security Services Co Ltd
Current assignee: Sohgo Security Services Co Ltd
Priority date: 1997-01-07
Filing date: 1997-01-07
Publication date: 1998-07-31
Anticipated expiration: 2017-01-07
Also published as: JP3143864B2

Abstract

(57)【要約】【目的】本願の発明は、ガラス破壊検出器自体の脱落を
防止するとともに、ガラス破壊検出器が脱落したとき、
もしくは、ガラス面への密着が不完全なときは警報を出
力し、確実にガラスの破壊を検出することができるガラ
ス破壊検出器を提供することを目的としている。【概要】ガラス破壊による高周波振動を検出する破壊検
出部と、ガラス面と接して上記破壊検出部に上記高周波
振動を伝達する検出板とを有するガラス破壊検出器にお
いて、窓枠等にビス等で取り付けたアームによりガラス
破壊検出器に圧力を加えてガラス面に密着させること
で、ガラス面からの脱落を防止している。また、ガラス
破壊検出器の内側では、ネジ部またはスプリングコイル
を用いて検出板をガラス面に押しつけ、さらに感圧フィ
ルムをガラス面と検出板の間に挟み、ガラスの破壊を検
出したときはもちろん、ガラス面と検出板が所定の圧力
以下でしか密着しなくなったとき、または両者が完全に
離れたときにも警報を出力するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本願の発明は、開閉可能な窓
や扉、はめごろし窓等のガラスの破壊を検出するガラス
破壊検出器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のガラス破壊検出器は、ガラス破壊
による高周波振動を検出する破壊検出部と、ガラス面と
接して上記破壊検出部に上記高周波振動を伝達する検出
板とから構成されている。そして、破壊を検出しようと
するガラス面に検出板を接着剤等で密着させ、機械的接
点または圧電素子などの破壊検出部により検出板から伝
達される高周波振動を検出してガラスの破壊を検出する
ようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のガラス破壊
検出器は、接着剤で破壊を検出しようとするガラス面に
設置されるため、接着剤の経年劣化により、ガラス面と
検出板との密着度が低下すると、ガラス破壊による高周
波振動を正常に検出できなくなるという問題があった。

【０００４】また、ガラス破壊検出器自体の重さ、ある
いは、扉や窓の開閉動作によるガラスの振動などによ
り、ガラス破壊検出器自体が脱落してしまうことがあっ
た。

【０００５】さらに、ガラス破壊検出器の脱落を検出す
るための有効な手段もないため、ガラス破壊検出器が脱
落したことを発見することができず、事実上ガラスの破
壊を検出することができないという問題があった。

【０００６】

【発明の目的】そこで、本願の発明は、ガラス破壊検出
器自体の脱落を防止するとともに、ガラス破壊検出器が
脱落したとき、もしくは、ガラス面への密着が不完全な
ときは警報を出力し、確実にガラスの破壊を検出するこ
とができるガラス破壊検出器を提供することを目的とし
ている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明によ
るガラス破壊検出器は、少なくとも、ガラス破壊による
高周波振動を検出する破壊検出部と、ガラス面と接して
上記破壊検出部に上記高周波振動を伝達する検出板とか
ら構成されるガラス破壊検出器において、ガラス破壊検
出器は、ガラス枠に固定されるアームに連結され、当該
アームによって検出板をガラス面に密着するよう圧力を
加えるようにしている。

【０００８】請求項２に記載の発明では、請求項１に記
載のガラス破壊検出器において、検出板とガラス面の間
に挟まれ、ガラス面に加えられる検出板の圧力に応じて
圧力信号を出力する感圧フィルムと、上記感圧フィルム
に接続され、上記圧力信号が所定値を下回ったときに警
報を出力する脱落警報出力手段とを備えている。

【０００９】また、請求項３に記載の発明では、請求項
１または２に記載のガラス破壊検出器において、ガラス
破壊検出器のケース内部と検出板または破壊検出部に接
し、検出板をガラス面に所定の圧力で密着させるスプリ
ングコイルを備えている。

【００１０】さらに、請求項４に記載の発明では、請求
項１乃至３のいずれかに記載のガラス破壊検出器におい
て、ガラス破壊検出器のケースにねじこまれ、かつその
先端が検出板または破壊検出部に接するネジ部を備え、
当該ネジ部を締めつけることにより検出板をガラス面に
密着させるようにしている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本願のガラス破壊検出器の
実施例を図面（図１〜４）を用いて説明する。

【００１２】

【実施例１】次に、本願の第１の実施例を図面を用いて
説明する。図１は、上記ガラス破壊検出器を、破壊を検
出しようとするガラスに設置する場合の設置例を示す図
であり、図１は正面図、図２は図１におけるＡ−Ａ’の
断面図を示している。図１において、１はガラス４の破
壊を検出するガラス破壊検出器である。２は、窓枠５に
固定され、ガラス破壊検出器１に所定の圧力を加えるア
ームである。３は、アーム２を固定するためのビスであ
る。図２は、図１におけるＡ−Ａ’の断面図である。図
２において、１〜５は図１と同じものを示しているの
で、説明は省略する。

【００１３】ガラス破壊検出器１は、ガラス面と接して
ガラスが割れる時の高い周波数（約１００〜３００ＫＨ
ｚ）が加えられると、その高周波振動を後述する破壊検
知部１１に加わる圧力の変化として伝達する検出板１２
と、検出板１２により加えられる圧力の変化を電気信号
に変換する機械的接点または圧電素子などの破壊検出部
１１と、ガラス面と検出板１２により挟まれ、アーム２
によってガラス破壊検出器１自体がガラス面に加える圧
力を検出する感圧フィルム１３と、ケース１６とから構
成されている。これにより、破壊を検出しようとするガ
ラス４のガラス面に検出板１２を密着させ、破壊検出部
１１が検出板１２により伝達される圧力の変化から上記
高周波振動を検出してガラス４の破壊を検出する。

【００１４】破壊検出部１１と感圧フィルム１３の出力
信号は、それぞれ、警報出力装置（図示せず）に入力さ
れる。破壊検出部１１の出力信号が入力した警報出力装
置は、破壊検出部によりガラス破壊による高周波振動が
検出されたときに遠隔の監視装置（図示せず）などに対
してガラス破壊警報を出力し、ガラス４の破壊を報知す
る。

【００１５】また、感圧フィルム１３の出力信号が入力
された警報出力装置は、感圧フィルム１３により検出さ
れた圧力が、所定の圧力以下になったとき、つまり、破
壊検出部１１とガラス面が密着されていない、あるい
は、両者が完全に離れたときに監視装置などに対して脱
落警報を出力し、ガラス破壊検出器１の脱落を報知す
る。

【００１６】なお、感圧フィルム１３は、導電膜と電極
層との間に、多数のスリットを有する例えばポリエチレ
ン・テレフタレート（ＰＥＴ）被膜を挟んだ構造で、加
わる圧力により導電膜と電極層の接触面積が変化し、そ
の面積に応じて導電膜と電極層の間の抵抗値が変化する
ものなど、加えられる圧力に応じて電気抵抗、静電容
量、電気的特性が変化する物質により構成されたもので
あればよい。

【００１７】上記構成によるガラス破壊検出器の動作を
説明する。ガラス破壊検出器１は、窓枠５等にビス３等
で取り付けたアーム２によりガラス破壊検出器１に圧力
を加えている。これにより、ガラス破壊検出器１がガラ
ス面から脱落することを防止している。

【００１８】そして、ガラス４が破壊されると、ガラス
が割れる時の高い周波数（約１００〜３００ＫＨｚ）が
検出板１２に加えられる。すると、検出板１２は検出し
た周波数に応じた圧力を破壊検出部１１に加える。破壊
検出部１１は、検出板１２により加えられる圧力の変化
から上記高周波振動を検出してガラス４の破壊を検出
し、破壊信号を出力する。また、感圧フィルム１３は、
ガラス面と検出板１２により挟まれ、アーム２によって
ガラス破壊検出器１自体がガラス面に加える圧力を検出
し、その検出値に応じた信号を出力する。

【００１９】破壊検出部１１と感圧フィルム１３の出力
信号は、それぞれ、警報出力装置（図示せず）に入力さ
れる。破壊検出部１１の出力信号が入力した警報出力装
置は、遠隔の監視装置（図示せず）などに対してガラス
破壊警報を出力し、ガラスの破壊を報知する。また、感
圧フィルム１３の出力信号が入力した警報出力装置は、
感圧フィルム１３により検出された圧力が、所定の圧力
以下になったとき、つまり、破壊検出部１１とガラス面
が密着されていない、あるいは、両者が完全に離れたと
きにも監視装置などに対して脱落警報を出力し、ガラス
破壊検出器の脱落を報知する。これにより、ガラス４が
破壊されたことはもちろん、ガラス破壊検出器１の脱落
や設置不良などを確実に検出することができる。

【００２０】

【実施例２】本願の第２の実施例２を図面を用いて説明
する。図３は、本願のガラス破壊検出器の第２の実施例
の構成を示している。図３において、実施例１と同じも
のについては同じ番号を付してある。１５は、スプリン
グコイルであり、一端がガラス破壊検出器１のケース１
６の内側に接し、他端が検出板１２に接するように設け
られ、検出板１２及び感圧フィルム１３をガラス面に押
えつけるようにしている。このスプリングコイル５を設
けることにより、検出板１２に圧力が加えられ、検出板
１２を確実にガラス面に密着させることができる。

【００２１】

【実施例３】本願の第３の実施例を図面を用いて説明す
る。図４は、本願のガラス破壊検出器の第３の実施例の
構成を示している。図４において、実施例１と同じもの
については同じ番号を付してある。１４はネジ部であ
り、ガラス破壊検出器１のケース１６にねじこまれ、破
壊検出部１１に接するように設けられている。また、ケ
ース１６には、ネジ部１４をねじこむための穴があいて
いる。そして、ケース１６の穴にネジ部１４をねじこ
み、破壊検出部１１に圧力を加え、検出板１２をガラス
面に押さえつけることにより、検出板１２を確実にガラ
ス面に密着させることができる。また、ケース１６内に
ねじこむネジ部１４の長さを調節することにより、検出
板１２を押えつける圧力を調整できるようにしている。

【００２２】なお、図４では、ネジ部１４は、破壊検出
部１１に圧力を加えるようにしているが、検出板１２に
直接圧力を加えるようにしてもよい。

【００２３】また、実施例２および３では、それぞれ破
壊検出部１１をネジ部１４またはスプリングコイル１５
で押えつけることによりガラス４と密着させるようにし
たが、両者を組み合わせるようにしてもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本願の発明によれ
ば、ガラス破壊検出器の脱落や、ガラス面との密着不良
を防止することができる。また、ガラス破壊検出器の脱
落や、ガラス面との密着不良が生じた場合であっても、
これを確実に検出することができ、従来と比較して防犯
性や信頼性を向上することができるという利点を有して
いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガラス破壊検出器の設置例を示す図で
ある。

【図２】図１におけるＡ−Ａ’の断面図である。

【図３】本発明のガラス破壊検出器を示す図である。

【図４】本発明のガラス破壊検出器を示す図である。

【符号の説明】１ガラス破壊検出器２アーム３ビス４ガラス５窓枠１１破壊検出部１２検出板１３感圧フィルム１４ネジ部１５スプリングコイル１６ケース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】少なくとも、ガラス破壊による高周波振動
を検出する破壊検出部と、ガラス面と接して上記破壊検
出部に上記高周波振動を伝達する検出板とから構成され
るガラス破壊検出器において、ガラス破壊検出器は、ガラス枠に固定されるアームに連
結され、当該アームによって検出板をガラス面に密着す
るよう圧力を加えたことを特徴とするガラス破壊検出
器。
【請求項２】検出板とガラス面の間に挟まれ、ガラス面
に加えられる検出板の圧力に応じて圧力信号を出力する
感圧フィルムと、上記感圧フィルムに接続され、上記圧力信号が所定値を
下回ったときに警報を出力する脱落警報出力手段とを備
えたことを特徴とする請求項１記載のガラス破壊検出
器。
【請求項３】ガラス破壊検出器のケース内部と検出板ま
たは破壊検出部に接し、検出板をガラス面に所定の圧力
で密着させるスプリングコイルを備えたことを特徴とす
る請求項１または２記載のガラス破壊検出器。
【請求項４】ガラス破壊検出器のケースにねじこまれ、
かつその先端が検出板または破壊検出部に接するネジ部
を備え、当該ネジ部を締めつけることにより検出板をガ
ラス面に密着させることを特徴とする請求項１乃至３の
いずれか１項記載のガラス破壊検出器。