JPH1019690A - 基板温度モニタ - Google Patents

基板温度モニタ

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JPH1019690A
JPH1019690A JP8197051A JP19705196A JPH1019690A JP H1019690 A JPH1019690 A JP H1019690A JP 8197051 A JP8197051 A JP 8197051A JP 19705196 A JP19705196 A JP 19705196A JP H1019690 A JPH1019690 A JP H1019690A
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substrate
temperature
image sensors
heating
base
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JP8197051A
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English (en)
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Ichiro Yamaguchi
一郎 山口
Ko Fuwa
耕 不破
Saburo Shimizu
三郎 清水
Fumio Kimijima
文雄 君島
Kimitachi Watanabe
君達 渡辺
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Ulvac Inc
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
Ulvac Inc
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空成膜装置内における基板の温度を非接触
で連続的に精度高く測定し得て、更には基板温度のプロ
グラム制御にも使用し得る基板温度モニタを提供するこ
と。 【解決手段】 覗き窓を介して、真空成膜装置14内の
基板11にレーザ1からレーザ光を照射し、散乱反射さ
れて生ずるスペックル・パターンをイメージセンサ2、
3で受像する。基板11の加熱前後におけるスペックル
・パターンの移動量がイメージセンサ2、3に接続され
る相関計8、9で求められ、コンピュータ51で基板温
度が演算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空成膜装置内で成
膜中の基板の温度を測定する装置に関するものであり、
更に詳しくは非接触で精度高く測定し得て基板温度のプ
ログラム制御にも使用し得る温度測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、真空成膜装置内で基板に薄膜を形
成させる場合の基板の温度の測定には熱電対や放射型赤
外線温度計が使用されている。周知のように、熱電対は
2種の金属線の接点を測定対象に取り付けた時の起電力
の大きさから温度を測定する素子であり、放射型赤外線
温度計は測定対象から放射される赤外線の強度、すなわ
ち放射エネルギ密度が温度によって変化することから、
特定波長の強度変化を捉えて温度を測定する非接触タイ
プの温度計である。
【0003】熱電対はその接点と基板との接触具合によ
って指示温度が異なり、隙間があると実際の基板の温度
よりも低く指示し、場合によっては数十度の誤差を生ず
る。実際の温度測定においては基板と基板を載置するヒ
ータ部との間で熱電対の接点が挟持されるようにヒータ
部の表面に固定するか、または各基板に熱電対の接点を
取り付けることになるが、前者の方法は交換される基板
毎に接点と基板との接触が微妙に異なり測定温度にバラ
付きを生じて正確な温度測定にはならない。又、基板毎
に熱電対の接点を取り付ける後者の方法は、熱電対のリ
ード線が成膜の障害になり、又、接点の取り付け部で形
成される薄膜が欠損するほか、基板の1枚ずつに接点を
取り付けること自体煩雑な作業であり、真空成膜装置の
成膜枚数を低下させるという点において生産には向かな
い。
【0004】放射型赤外線温度計は、例えば真空成膜装
置内の基板から放射され覗き窓を透過する赤外線を装置
外において光学レンズでSiフォトダイオードなどの検
出素子に集光してその強度を求め得るが、測定波長の強
度が弱いと測定精度が低下するので、非接触タイプでは
あるものの測定端子を基板に近接させる必要がある。し
かし、基板の表面への近接は成膜の障害になるので、図
6にその取り付けを示すように、基板11を載置する基
板ホールダ12’、及びこれと一体的なヒータ13’と
からなるヒータ部に穿設した貫通孔に、他端を赤外線強
度測定装置45に接続した光ファイバ44の先端の石英
ロッド43をプローブとして挿入して赤外線の強度を求
めることが行われ、基板11の裏面の温度が測定されて
いる。このプローブとしての石英ロッド43には基板1
1からの赤外線のほかに、ヒータ13からの赤外線、石
英ロッド43自身が高温になることにより放射する赤外
線などが混在してくるので、その測定精度は必ずしも満
足なものではない。又、ヒータ部に貫通孔を設けること
は加熱分布の均一性を低下させるし、ましてや基板面の
温度を多点測定するには多くの貫通孔を必要とし、多点
測定は実際上無理である。
【0005】さらには、上記の基板温度の直接測定とは
異なり、基板温度を間接的に求める方法もある。すなわ
ち、ヒータ部に熱電対の接点を埋め込んで、加熱した時
の熱電対の指示値と基板温度との関係を予め較正曲線と
して作成しておき、実際の成膜に当たってはヒータ部の
温度から較正曲線に基いて基板の温度を求める方法であ
る。この方法においては、成膜に使用する基板の平面性
が1枚毎に微妙に異なる場合にヒータ部との接触具合も
異なり較正曲線からのズレを生じる。
【0006】又、放射型赤外線温度計においては、加熱
した時のヒータへの投入電力と放射型赤外線温度計によ
る基板温度との関係を予め較正曲線として求めておき、
放射型赤外線温度計を取り外して行なう実際の成膜にお
いては、ヒータへの投入電力から較正曲線に基いて基板
の温度を求める方法もある。この方法ではヒータ部に貫
通孔が残ったままとなるので較正曲線作成時と成膜時と
で加熱分布が異なり、不均一性も増大する。
【0007】加えて、間接的な測定においては、予め測
定する基板温度は正確であらねばならないが、前述の如
く、熱電対、放射型赤外線温度計は基板温度の精度の高
い測定には難がある。
【0008】別な方法としてヒータ部の温度とヒータへ
の投入電力との較正曲線を予め作成しておき、成膜時に
は投入電力によってヒータ部の温度を制御しこれを基板
の温度とする方法もあるが、この方法ではヒータ部へ基
板を載置すると加熱される部分の熱容量はヒータ部と基
板との合計になるので、較正曲線からのズレを生ずる
し、基板の温度を求める方法としては正確さに欠ける。
【0009】従って、基板の温度は直接的な方法で測定
することが望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、真空成膜装置内において成膜されている
基板の温度を非接触で連続的に精度高く測定し得て、更
には基板温度のプログラム制御にも使用し得る基板温度
モニタを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、真空成膜
装置内の基板へ照射するレーザ光の発振源と、レーザ光
の照射点から光軸と反射光軸とを含む面の両側へ等角度
で等距離の対称位置に配置され前記レーザ光が前記基板
で散乱反射されて生ずるスペックル・パターンを受像す
るための一対のイメージセンサとが前記真空成膜装置に
取り付けられ、前記一対のイメージセンサのそれぞれに
前記基板の加熱前後における前記スペックル・パターン
の移動量を求める相関計が接続され、前記スペックル・
パターンの移動量の差、前記一対のイメージセンサの配
置されている前記角度と前記距離、および既知である前
記基板の熱膨張係数から前記基板の温度を演算するコン
ピュータが前記相関計に接続されていることを特徴とす
る基板温度モニタ、によって達成される。
【0012】レーザ光の発振源から照射されるレーザ光
が基板で散乱反射されて生じ、所定の位置に配置された
一対のイメージセンサに受像されるスペックル・パター
ンは基板の加熱によって移動するが、その移動量が相関
計で求められ、相関計に接続されたコンピュータがスペ
ックル・パターンの移動量の差、イメージセンサの位
置、既知である基板の熱膨張係数から基板の温度を演算
するので、真空成膜装置内の基板の温度を非接触で連続
的に精度高く測定し得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
基板温度モニタについて図面を参照して具体的に説明す
る。
【0014】図1は本発明の実施の形態による基板温度
モニタの基本的な構成図である。すなわち、真空成膜装
置の真空チャンバ14内におけるヒータ13と一体的な
基板ホールダ12上に載置された基板11に対して、真
空チャンバ14の外壁に設けたレーザ光を透過させる覗
き窓16を通してレーザ光の発振源1(以下、レーザ1
と省略する)からレーザ光が照射され、基板11の表面
の微細な凹凸によって散乱反射されて生ずる干渉模様、
すなわちスペックル・パターンがレーザ光を透過させる
覗き窓17、18を通してイメージセンサ2、3に受像
されるようになっている。そしてイメージセンサ2、3
はレーザ光の光軸Zを含む同一面内において、レーザ光
の照射点Pから光軸Zの両側へ角度±θ、距離L0 の対
称位置に配置されている。なお、レーザ1は基板11へ
の照射角度を調整し得るように、又イメージセンサ2、
3はその位置する角度±θと距離L0 とを調整し得るよ
うに、覗き窓16、17、18を含む真空チャンバ14
に固定されるが、図1においてはその固定冶具は省略さ
れている。又、図1において、真空チャンバ14を排気
するための真空ポンプの図示は省略されている。
【0015】更には、イメージセンサ2、3にはそれぞ
れ相関計8、9が接続され、これら相関計8、9にはコ
ンピュータ51が接続されている。
【0016】基板11が加熱されて伸びを生ずることに
よりスペックル・パターンは移動するが、その移動はイ
メージセンサ2、3で捉えられる。2基のイメージセン
サ2、3を使用するのは伸び以外の要因によるスペック
ル・パターンの移動を排除するためである。加熱前後に
おける上記スペックル・パターンの移動量はイメージセ
ンサ2、3のそれぞれに接続されている相関計8、9に
よって求められ、相関計8、9が接続されているコンピ
ュータ51によって基板11の加熱前後におけるスペッ
クル・パターンの移動量の差、イメージセンサ2、3の
位置する角度±θと距離L0 、及び既知である基板11
の熱膨張係数αから基板11の加熱後の温度が演算され
るようになっている。
【0017】すなわち、イメージセンサ2、3の並ぶ方
向をX方向として、イメージセンサ2、3における加熱
前後のスペックル・パターンの移動量のX成分をそれぞ
れA1 、A2 とすると、A1 とA2 との差ΔAは ΔA=−2ΔL/L・L0 tanθ・・・・・・(1) となる。ここにおいて、Lは加熱前の基板11のX方向
の長さ、ΔLは加熱による基板11の伸びである。加熱
前の温度T0 と加熱後の温度Tとの温度差ΔTと基板1
1の熱膨張係数αとは次のように表される。 ΔL/L=α・ΔT・・・・・・・・・・・・・(2) 従って、式(1)、(2)から ΔT=−ΔA・L0 tanθ/2α・・・・・・(3) となる。このようにして式(3)から基板11の加熱前
後の温度差ΔTが求められるので、加熱前の温度T0
基準にして加熱後の温度Tを求め得る。
【0018】レーザ光のように干渉性の大きい光が粗面
で散乱反射した時に生ずるスペックル・パターンは物体
の微小な変位、変形量、移動速度、その他の測定に利用
されており(岩波理化学辞典、第4版、1987年)、
特開平4−132944号公報に係る「熱膨張係数測定
装置」には、図7に示すような測定原理図に基いて、加
熱前後におけるサンプルの長さ変化、すなわち熱膨張係
数をスペックル相関法で求める装置が開示されている。
しかし、レーザ光を温度測定に使用した装置機器は未だ
知られていない。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明の基板温度モニ
タを具体的に説明する。
【0020】(実施例1)図2はSi基板21の表面に
CVD(化学的気相蒸着)法によってSiホモエピタキ
シャル膜を形成させるための、本発明の基板温度モニタ
を取り付けたCVD装置20の概略図である。
【0021】真空チャンバ24内のヒータ23と一体的
な基板ホールダ22上に載置される基板21に対し、真
空チャンバ24の外壁に設けたレーザ光を透過させる覗
き窓25を通してレーザ1からレーザ光が照射され、S
i基板21の表面で散乱反射されて生ずるスペックル・
パターンが覗き窓25を通して一対のイメージセンサ
2、3に受像され、イメージセンサ2、3には加熱前後
のスペックル・パターンの移動量を求める相関計8、9
が接続され、これらに基板温度を演算するコンピュータ
52が接続されていることに変わりはない。基板ホール
ダ22にはSi基板21の加熱前の温度を測定するため
の熱電対26の接点が埋め込まれている。すなわち、真
空チャンバ24内で十分な時間を経過させたSi基板2
1は基板ホールダ22と熱平衡に達していると考えられ
るので、Si基板21の加熱前の表面温度は熱電対26
で測定される基板ホールダ22の温度に等しい。熱電対
26の出力電圧は増幅器27を介してコンピュータ52
に入力され、基板温度の演算に使用される。更には、コ
ンピュータ52は求めたSi基板21の温度に基いてヒ
ータ電力調整器28を介しSi基板21の表面温度を制
御するようになっている。
【0022】更には、真空チャンバ24にはCVD用の
反応ガスとしてのH2 ガスボンベ31とSi26 (ジ
シラン)ガスボンベ32とがそれぞれの流量計33、3
4を介して接続され、ぞれぞれの噴出ノズル35、36
から真空チャンバ24内へ流入されるようになってい
る。又、真空チャンバ24には真空ポンプ29が接続さ
れている。なお、図2において、レーザ1、イメージセ
ンサー2、3の固定治具の図示は省略されている。
【0023】成膜に際しては、真空ポンプ29によって
真空チャンバ24が排気され100Paの真空とされた
後、Si基板21の加熱前の表面温度T0 が熱電対26
からコンピュータ52へ入力される。次いで、コンピュ
ータ52は、組み込まれた制御プログラムに従い、ヒー
タ電力調整器28を介しヒータ23でSi基板21の表
面を930℃に加熱してクリーニングを行なう。この加
熱の間に、レーザ1からSi基板21の表面に照射され
散乱反射されて生ずるスペックル・パターンは移動する
が、その移動はイメージセンサー2、3に受像され、相
関計8、9で移動量が求められる。コンピュータ52は
その移動量のほか、入力されている加熱前の温度T0
イメージセンサー2、3の位置因子(±θ、L0 )、S
i基板の熱膨張係数αS からSi基板21の表面温度T
を演算し連続的にモニタする。すなわち、スペックル・
パターンの移動から温度上昇分ΔTが求められ、先に入
力されている加熱前のSi基板21の表面温度T0 に温
度上昇分ΔTが加算されて加熱されているSi基板21
の表面温度T(=T0 +ΔT)がモニタされる。そして
Si基板21の表面温度Tが930℃近くに達すると、
コンピュータ52はヒータ電力調整器28によってヒー
タ23の加熱を調整し、Si基板21の表面温度Tを9
30℃となるように制御する。
【0024】温度が一定した時点で、H2 ボンベ31か
らH2 ガスが流量30SLM(1分間当りの標準状態リ
ットル数)で5分間導入される。この操作によってSi
基板21の表面の酸化膜が除去される。
【0025】次いで、コンピュータ52はSi基板21
の表面温度をSiホモエピタキシャル膜の成長温度であ
る700℃とするようにヒータ電力調整器28によって
ヒータ23の加熱を調整し、700℃において安定化す
ると、そのことをコンピュータ52のCRT画面に表示
するので、H2 ボンベ31とSi26 ボンベ32を開
け、H2 ガスとSi26 ガスをそれぞれ10SLM、
50SCCM(1分間当りの標準状態CC数)の流量と
なるように流す。この状態を5分間維持して膜を成長さ
せることにより、Si基板21上に厚さ1μmのSiホ
モエピタキシャル膜が形成される。
【0026】以上のように、Siホモエピタキシャル膜
の結晶性と成長速度に影響を与えるSi基板21の表面
温度が基板温度モニタによって非接触で精度高く連続し
て測定されるので、それに基づいた反応ガスボンベ3
1、32の開閉と、基板温度モニタのコンピュータ52
による加熱温度のプログラム制御が行われ、Si基板2
1上に意図した通りのSiホモエピタキシャル膜を所定
の厚さで形成させることができる。
【0027】(実施例2)図3は基板11の裏面温度を
測定するように基板温度モニタを取り付けた真空チャン
バ64の概略図である。基板11を載置する基板ホール
ダ62、及びこれと一体的なヒータ63に、照射するレ
ーザ光と散乱反射されてくるスペックル・パターンを通
過させるだけの大きさの円錐台形状の貫通穴65が設け
られている。レーザ1、イメージセンサー2、3は真空
チャンバ64の底面側の覗き窓67を通して基板11の
裏面をのぞむ位置にセットされる。イメージセンサー
2、3にそれぞれ相関計8、9が接続され、相関計8、
9にコンピュータ51が接続されていることに変わりは
ない。この基板11の裏面の温度を測定するような基板
温度モニタの取り付けは基板11の直上方にアノードと
してのターゲットが配置されるスパッタリング成膜装置
など、基板11の上方への基板温度モニタの取り付けが
困難な真空成膜装置に対して有効である。なお、図3に
おいてレーザ1及びイメージセンサー2、3の固定治具
と、真空ポンプの図示は省略されている。
【0028】(実施例3)実施例1、実施例2において
はレーザ光はSi基板21、又は基板11に対し、基板
面に垂直な方向から照射されているが、図4、図5はレ
ーザ光が基板11の表面に対して斜めに照射される基板
温度モニタの取り付けを示し、図4はその側面概略図、
図5は平面概略図である。
【0029】すなわち、図4、図5を参照して、真空チ
ャンバ74内におけるヒータ73と一体的な基板ホール
ダ72上に載置される基板11に対して、真空チャンバ
74の一方の側壁に設けた覗き窓71を通してレーザ1
からのレーザ光が基板11の表面となす角度θ1 の光軸
1 で照射され、図4の側面図で示して基板11の表面
となす角度θ2 、図5の平面図で示して、基板11の表
面に投影された反射光軸Z2 となす角度±θ0 のZ3
3 ’の方向へ散乱反射されて生ずるスペックル・パタ
ーンを受像するようにイメージセンサー2、3が対称的
に配置されている。そして、このイメージセンサー2、
3に対応させて、真空チャンバ74の覗き窓71を設け
た側壁と対向する側壁に覗き窓72、73が設けられて
いる。イメージセンサー2、3にそれぞれ相関計8、9
が接続され、相関計8、9にコンピュータ51が接続さ
れることに変わりはない。なお、図4、図5においても
レーザ1及びイメージセンサー2、3の固定治具と真空
ポンプの図示は省略されている。
【0030】この実施例のようなレーザ1とイメージセ
ンサー2、3とを照射点Pを中にして対向させる配置に
おいて、角度θ1 と角度θ2 とを等角度とする必要はな
い。すなわち、イメージセンサー2、3が光軸Z1 と反
射光軸Z2 を含む面の両側において対称位置にある限
り、何れの位置にあっても散乱反射で生ずるスペックル
・パターンを受像し得るからである。又、対称位置にイ
メージセンサー2、3を配置するのは伸び以外の要因に
よるスペックル・パターンの移動をキャンセルするため
であることは実施例1、実施例2の場合と同様である。
【0031】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0032】例えば、使用するレーザ光の波長は限定さ
れないが、発振波長が可視領域にあるHe−Neレーザ
が好適に使用される。又、小型化のためには半導体レー
ザが使用され得る。発振波長が非可視領域、例えば赤外
線領域にある場合には、照射の光軸を決めるために可視
領域のガイドビームを設けることが望ましい。
【0033】又、使用するイメージセンサーは一次元又
は二次元の光電変換素子であり、スペックル・パターン
の移動を捉え得るものであればその種類を問わないが、
小型軽量の観点からは電荷転送方式のCCDイメージセ
ンサが好ましく使用される。
【0034】又、覗き窓はレーザ光を透過させるもので
あればよく、特に材料的には限定されない。更には、高
温の基板から放射される赤外線がイメージセンサに入射
してノイズとなることを防ぐために、使用するレーザ光
の波長のみを選択的に透過させるフィルタを覗き窓に取
り付けることは好ましい。この選択透過フィルタはイメ
ージセンサに取り付けてもよい。
【0035】又、各実施例において、レーザと覗き窓と
の間、イメージセンサ2、3と覗き窓との間に、レーザ
光、又はスペックル・パターンを生じている散乱反射光
を覆うカバーを設けていないが、実際の測定に当たって
は外部からの光の影響を排除するためのカバーを設ける
ことはより好ましい。
【0036】なお、各実施例においては、レーザ1、イ
メージセンサ2、3はレーザ光を透過させる覗き窓を介
して基板をのぞむように真空チャンバの外部に固定した
が、これらは真空チャンバ内部に固定してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の基板温度モ
ニタによれば、その温度測定はレーザ光が基板で散乱反
射されて生ずるスペックル・パターンの加熱前後の移動
を捉えることによるものであるから、直接的な測定であ
りながら非接触であり基板に何らの変化損傷を与えず、
かつ他の要因による誤差を含みにくいので測定精度が極
めて高い。従って、成膜プロセス中に基板毎の温度測定
が可能であり、更には基板温度モニタを構成するコンピ
ュータによって、基板温度のプログラム制御を行い得る
ので、真空成膜装置内の基板を成膜の各段階に応じて最
適の温度、時間に制御しての成膜が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板温度モニタの基本的な構成図であ
る。
【図2】実施例1としての、基板温度モニタを取り付け
たCVD装置の概略図である。
【図3】実施例2としての、基板温度モニタが基板裏面
の温度を測定するように取り付けられた真空チャンバの
概略図である。
【図4】実施例3としての、レーザ光が基板表面に斜め
に照射するように基板温度モニタを取り付けた真空チャ
ンバの側面概略図である。
【図5】図4に対応する平面概略図である。
【図6】従来例の放射型赤外線温度計の基板温度測定時
における配置図である。
【図7】公開されている熱膨張係数測定の原理図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザ 2 イメージセンサ 3 イメージセンサ 8 相関計 9 相関計 11 基板 12 基板ホールダ 13 ヒータ 14 真空チャンバ 16 覗き窓 17 覗き窓 18 覗き窓 20 CVD装置 21 Si基板 22 基板ホールダ 23 ヒータ 25 覗き窓 26 熱電対 27 増幅器 28 ヒータ電力調整器 51 コンピュータ 52 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 三郎 神奈川県茅ケ崎市萩園2500番地 日本真空 技術株式会社内 (72)発明者 君島 文雄 神奈川県茅ケ崎市萩園2500番地 日本真空 技術株式会社内 (72)発明者 渡辺 君達 神奈川県茅ケ崎市萩園2500番地 日本真空 技術株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空成膜装置内の基板へ照射するレーザ
    光の発振源と、レーザ光の照射点から光軸と反射光軸と
    を含む面の両側へ等角度で等距離の対称位置に配置され
    前記レーザ光が前記基板で散乱反射されて生ずるスペッ
    クル・パターンを受像するための一対のイメージセンサ
    とが前記真空成膜装置に取り付けられ、前記一対のイメ
    ージセンサのそれぞれに前記基板の加熱前後における前
    記スペックル・パターンの移動量を求める相関計が接続
    され、前記スペックル・パターンの移動量の差、前記一
    対のイメージセンサの配置されている前記角度と前記距
    離、および既知である前記基板の熱膨張係数から前記基
    板の温度を演算するコンピュータが前記相関計に接続さ
    れていることを特徴とする基板温度モニタ。
  2. 【請求項2】 前記コンピュータが前記基板の温度を演
    算すると共に、前記基板の温度をプログラム制御する請
    求項1に記載の基板温度モニタ。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光の発振源が前記基板への照
    射角度を調整し、前記一対のイメージセンサがその位置
    する前記角度と前記距離を調整し得るように取り付けら
    れている請求項1または請求項2に記載の基板温度モニ
    タ。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光の発振源から前記レーザ光
    が前記基板に対して垂直に照射され、前記レーザ光の発
    振源と前記一対のイメージセンサとが前記照射点を含み
    同一面内に配置されている請求項1から請求項3までの
    何れかに記載の基板温度モニタ。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光の発振源から前記レーザ光
    が前記基板に対して斜めに照射され、前記一対のイメー
    ジセンサが前記照射点を中にして前記レーザ光の発振源
    と対向する位置に配置されている請求項1から請求項3
    までの何れかに記載の基板温度モニタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013004776A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd モールド変圧器
US20140152980A1 (en) * 2012-12-03 2014-06-05 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inspection device for substrate deformation at high temperatures and inspection method for substrate deformation at high temperatures using the same
US9022645B2 (en) 2011-03-23 2015-05-05 Tokyo Electron Limited Plasma processing apparatus and temperature measuring method

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