JPH10196140A - 天然ガス充填設備 - Google Patents

天然ガス充填設備

Info

Publication number
JPH10196140A
JPH10196140A JP35885896A JP35885896A JPH10196140A JP H10196140 A JPH10196140 A JP H10196140A JP 35885896 A JP35885896 A JP 35885896A JP 35885896 A JP35885896 A JP 35885896A JP H10196140 A JPH10196140 A JP H10196140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
natural gas
basement
compressor
gas
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35885896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Kujirai
寛司 鯨井
Yoshiteru Ito
芳輝 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KACHI TEC KK
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
KACHI TEC KK
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KACHI TEC KK, Tokyo Gas Co Ltd filed Critical KACHI TEC KK
Priority to JP35885896A priority Critical patent/JPH10196140A/ja
Publication of JPH10196140A publication Critical patent/JPH10196140A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 敷地を有効に利用して、比較的狭い敷地でも
建設することができる天然ガス充填設備を提供する。 【解決手段】 圧縮機13で圧縮した天然ガスを一旦蓄
ガス器15に蓄え、該蓄ガス器から高圧の天然ガスを天
然ガス車両Bの天然ガスボンベに充填する。上記圧縮機
及び蓄ガス器を地下室11に設置し、該地下室の地表面
上を天然ガスの充填に来る天然ガス車両が通行するよう
に構成する。好ましくは、上記地下室を仕切壁12で仕
切られた2室11a,11bで構成し、一方の地下室に
空冷式の圧縮機を、他方の地下室に蓄ガス器をそれぞれ
設置する。また上記2つの地下室の一方に吸気ダクト6
1を、他方に排気ダクト62をそれぞれ開口させるとと
もに、上記仕切壁に導風貫通孔63を設ける。吸気ダク
ト及び排気ダクトの地上部分を地上機器配置エリア31
に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガス車両に高
圧の天然ガスを充填するための天然ガス充填設備に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染の少ない天然ガスを燃料
とする天然ガス車両の開発及び実用化が活発に行われて
おり、またそれに伴って、天然ガス車両に高圧の天然ガ
スを充填するための天然ガス充填設備も首都圏などで増
加して来ている。
【0003】この種の充填設備は、天然ガスの導管から
導いた天然ガスを圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮さ
れた高圧の天然ガスを一旦蓄える複数の蓄ガス器とを備
え、天然ガス車両の天然ガスボンベに充填ホースを接続
して上記蓄ガス器から高圧の天然ガスを上記天然ガスボ
ンベに急速で充填するようになっている。この場合、圧
縮機や蓄ガス器等は、地上の建造物内又はケース内に収
納されている。また、圧縮機は通常、構成が簡単な空冷
式のものが使用され、圧縮機の作動時圧縮機に付設のフ
ァンが作動してケース外から空気を取り入れて冷却を行
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
天然ガス充填設備では、設備の殆ど全部が地上に設置さ
れていることから、かなり広い敷地を必要とし、設備コ
ストが高くつくという問題があった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、敷地を有効に利用する
ことにより、比較的狭い敷地でも建設することができる
天然ガス充填設備を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、圧縮機で圧縮した天然ガス
を一旦蓄ガス器に蓄え、該蓄ガス器から高圧の天然ガス
を天然ガス車両の天然ガスボンベに充填する天然ガス充
填設備において、設置面積の大半を占める上記圧縮機及
び蓄ガス器を地下室に設置し、該地下室の地表面上を天
然ガスの充填に来る天然ガス車両が通行するように構成
する。これにより、敷地の有効利用が図られ、比較的狭
い敷地でも天然ガス充填設備を建設することが可能にな
る。
【0007】上記圧縮機は空冷式及び水冷式のいずれを
用いても良いが、構成の簡略化を図る観点からは空冷式
の圧縮機を使用することが望ましく、請求項2ないし5
に係る発明は、いずれも空冷式の圧縮機を使用する場合
のより望ましい形態を示す。
【0008】すなわち、請求項2に係る発明は、請求項
1記載の天然ガス充填設備において、上記地下室を仕切
壁で仕切られた2室で構成し、一方の地下室に空冷式の
圧縮機を、他方の地下室に蓄ガス器をそれぞれ設置す
る。また上記2つの地下室の一方に吸気ダクトを、他方
に排気ダクトをそれぞれ開口させるとともに、上記仕切
壁に導風貫通孔を設ける。これにより、吸気ダクト、蓄
ガス器設置用地下室、導風貫通孔、圧縮機設置用地下室
及び排気ダクトからなる一連の換気通路が形成されるこ
とになるので、圧縮機に付設のファン等により換気をし
て圧縮機の冷却を地上設置の場合と同様に行うことがで
きる。また、仮に蓄ガス器設置用地下室で散水ノズルか
ら散水が行われた場合でも圧縮機に散水が直接かかるこ
とはない。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2記載の天
然ガス充填設備において、上記吸気ダクト又は排気ダク
トに上記空冷式圧縮機の非作動時に作動する換気扇を設
ける。これにより、地下室の換気が常時上記一連の換気
通路を通して行われることになる。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2又は3記
載の天然ガス充填設備において、上記地下室の床面に窪
みを仕切壁を挟んで2つの地下室に跨って形成する。そ
して、該窪みは、仕切壁を貫通する連通孔を有しかつ該
連通孔より上側の位置まで水で満たされている構成とす
る。これにより、蓄ガス器設置用地下室で散水が行われ
た場合該地下室だけでなく圧縮機設置用地下室にも水が
窪み及び連通孔を通して流れるため、蓄ガス器設置用地
下室の浸水高さがその分低くなる。このことは、蓄ガス
器設置用地下室から導風貫通孔を通して圧縮機設置用地
下室にオーバーフローする水が圧縮機及びその付属品に
かかることを防止できるだけでなく、浸水対策との関係
からは地下室の床面から圧縮機等を設置すべき高さを低
くすることができるので、その分地下室の高さを低く設
定することができる。しかも、上記連通孔は、通常の状
態で水に浸かっていて空気を通さない構造になっている
ため、上述した一連の換気通路を通しての地下室の換気
及び圧縮機の冷却に悪影響を及ぼすことはない。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1記載の天
然ガス充填設備において、上記圧縮機に空冷式のものを
使用する場合、上記地下室に吸気ダクト及び排気ダクト
をそれぞれ開口させるとともに、該吸気ダクト及び排気
ダクトの地上部分を、地上の天然ガス充填用機器を配置
するエリアに設ける構成とする。これにより、上記両ダ
クトを通して地下室の換気が良好に行われることにな
り、また両ダクトの設置により地下室の地表面上におけ
る天然ガス車両の通行に支障を来すことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1ないし図4は本発明の第1の実施形態
に係る天然ガス充填設備Aの全体構成を示す。上記天然
ガス充填設備Aは、地上に設けられた地上設備A1と、
地下室11に設けられた地下設備A2とからなる。
【0014】上記地下室11は、仕切壁12で仕切られ
た2室11a,11bからなり、一方の地下室11aに
は圧縮機13とその付属品とからなる圧縮機ユニット1
4が設置され、他方の地下室11bには複数本(図では
8本)の蓄ガス器15,15,…とその付属品とからな
る蓄ガス器ユニット16が設置されている。そして、導
管21で送給されて来る都市ガス標準供給圧(1〜3k
g/cm2又は3〜8kg/cm2)の天然ガスをガス配
管22を介して上記圧縮機13に導いて圧縮し、その高
圧(約250kg/cm2)の天然ガスをガス配管23
を介して上記各蓄ガス器15に送給して一旦蓄えてお
き、天然ガス車両Bが天然ガスの充填のために来た時に
該蓄ガス器15からガス配管24及び充填ホース25を
介して天然ガス車両Bの天然ガスボンベ(図示せず)に
充填するようになっている。尚、以下の説明では、圧縮
機設置用地下室11aを地下圧縮機室、蓄ガス器設置用
地下室11bを地下蓄ガス器室と呼ぶ。
【0015】天然ガスの充填に来る天然ガス車両Bは上
記地下室11真上の地表面上を通行し得るようになって
いる一方、図5にも示すようにその通行路の側方に地上
設備A1が配置されている。該地上設備A1は、通行路
の地表面より一段高くかつ地下圧縮機室11aと地下蓄
ガス器室11bの両方に跨る方向に長くなっている地上
機器設置エリアであるアイランド31と、該アイランド
31上の両端に各々立設された2本のキャノピー支柱3
2,32により支持されたキャノピー33と、アイラン
ド31上に設置された2台のディスペンサ34,34と
を備えている。上記各ディスペンサ34は、蓄ガス器1
5に連通するガス配管24に接続されたフュエルメータ
35を内蔵しているととともに、緊急離脱カプラ36を
介して充填ホース25と接続されていて、天然ガス車両
Bに充填供給する天然ガス量を上記フュエルメータ35
で計測し表示器37で表示するようになっている。ま
た、各ディスペンサ34は、別の緊急離脱カプラ36を
介して接続される脱圧ホース38をガス放散管39に連
通させる配管構造になっており、天然ガス車両Bへの天
然ガスの充填完了後充填ホース25を天然ガス車両Bか
ら取り外す前に充填ホース25から天然ガス車両Bの天
然ガスボンベまでの間に残っている高圧の天然ガスは、
脱圧ホース38及びガス放散管39を通り、該ガス放散
管39に介設された脱臭器40で消臭した後キャノピー
33より上方に位置するベント39aから大気に放出さ
れる。
【0016】また、上記アイランド31上の地下圧縮機
室11a側には階段からなる地下室11への出入口41
が設けられ、該出入口41の周囲には安全防護壁42が
設けられている。地下室11及び出入口41の壁や床等
の躯体は、図6ないし図8に示すように仕切壁12を含
めて全て、各々所定の厚みを有する鉄筋コンクリートか
らなる。出入口41から地下圧縮機室11aへは入口扉
43を通して出入可能になっており、地下圧縮機室11
aと地下蓄ガス器室11bとは通行扉44を通して通行
可能になっている。地下圧縮機室11aの床面は、圧縮
機ユニット14を設置する中央部が周辺部よりも一段高
くなっており、周辺部には人が歩行するためのグレーチ
ング45が敷設されている。また、地下蓄ガス器室11
bの床面も同様に、蓄ガス器ユニット16を設置する中
央部が周辺部よりも一段高くなっており、周辺部にはグ
レーチング46が敷設されている。
【0017】上記地下圧縮機室11a及び地下蓄ガス器
室11bの各天井部にはそれぞれ圧縮機ユニット14又
は蓄ガス器ユニット16を搬入又は搬出するための開口
部47,48が設けられ、該各開口部47,48はそれ
ぞれ複数(図5では5つずつ)の鋼板縁入れPCコンク
リート板51,51,…又は52,52,…により閉鎖
されており、これらの上を天然ガス車両Bが通行するよ
うになっている。上記の互いに隣接するPCコンクリー
ト板51,51又は52,52同士の合わせ面及び各P
Cコンクリート板51,52と開口部47,48周辺と
の合わせ面は、図示していないがそれぞれ水膨張ゴム等
のシール材により雨水等の地下室11a,11bへの進
入を防止するようになっている。また、上記各PCコン
クリート板51,52の地表面側にはその四隅にそれぞ
れ吊りフック53,53,…が設けられているととも
に、地下圧縮機室用の各PCコンクリート板51の地下
室側(裏面)にはそれぞれ2つの圧縮機メンテナンス用
吊りフック54,54が設けられている。
【0018】上記圧縮機13はそのクランク軸で起動さ
れる冷却ファン13aを有する空冷式のものであり、圧
縮機13の作動中は上記冷却ファン13aにより地下圧
縮機室11a及び地下蓄ガス器室11bの換気を行う構
成になっている。すなわち、地下蓄ガス器室11bには
吸気ダクト61が、地下圧縮機室11aには排気ダクト
62がそれぞれ開口しているとともに、仕切壁12の下
部には、図6及び図8に示すように横方向に長い矩形状
の導風貫通孔63が左右二つ設けられ、該各導風貫通孔
63には圧縮機13の基礎部側にまで延びる吸気用導風
ダクト64が取り付けられている。また、冷却ファン1
3aに対向して排気用導風ダクト65の一端が設けら
れ、該導風ダクト65の他端は、地下圧縮機室11aの
出入口41側の壁に設けられた、排気ダクト62の地下
圧縮機室側開口部である排気貫通孔66に連通されてい
る。そして、外気を吸気ダクト61、地下蓄ガス器室1
1b、導風貫通孔63、吸気用導風ダクト64、圧縮機
13の基礎部、圧縮機本体(シリンダ等)、冷却ファン
13a、排気用導風ダクト65、排気ダクト62の順に
循環させることにより、圧縮機13の冷却と地下室11
の換気とが行われる。
【0019】上記吸気ダクト61及び排気ダクト62
は、出入口41の階段裏側(地下蓄ガス器室11b側)
で互いに重なり合い、その状態のままアイランド31を
貫通して地上に鉛直に延び、更にキャノピー33を貫通
してその上方にまで延びている。吸気ダクト61の空気
取入れ部61aと排気ダクト62の空気排出部62aと
は、換気空気の再循環を防止するために水平方向(詳し
くはキャノピー33の長手方向)に互いに反対向きに延
びて大気に開口している。吸気ダクト61の空気取入れ
部61aは、その内部が仕切板67により二つの取入れ
通路68a,68bに仕切られているとともに、吸気ダ
クト本体側に連通切換板69を有し、通常は該連通切換
弁69が図1に実線で示す状態にあり、一方の取入れ通
路68aから空気を取り入れるようになっている。ま
た、上記各取入れ通路68a,68bにはそれぞれ換気
扇70a,70bが配設されており、一方の換気扇70
aは、図示していないコントローラにより圧縮機13の
非作動時つまり冷却ファン13aの停止時に作動するよ
うに制御されている。そして、上記一方の換気扇70a
が故障したときなどに上記連通切換板69が図1に破線
で示す状態に切り替わるとともに、他方の換気扇70b
が作動し、別の取入れ通路68bから空気を取り入れる
ようになっている。尚、図1では二つの取入れ通路68
a,68bが水平方向に互いに反対向きで表示されてい
るが、これは便宜的な表示方法であり、実際は同じ方向
(排気ダクト62の空気排出部62aと反対方向)に延
びている(図2参照)。
【0020】上記吸気ダクト61の地下蓄ガス器室側開
口部である吸気貫通孔71は、人が通行できる大きさに
形成されており、また吸気ダクト61には、アイランド
31に面して非常扉72が設けられているとともに、該
非常扉72と吸気貫通孔71との間に亘ってサルハシゴ
73が設けられており、非常時に地下蓄ガス器室11b
から吸気ダクト61内を通して外部へ脱出できるように
なっている。
【0021】さらに、上記地下圧縮機室11a及び地下
蓄ガス器室11bの天井部にはそれぞれ、散水ポンプ
(図示せず)に散水管81を介して接続された消火用散
水ノズル82が複数個ずつ設けられている。一方、地下
室11の床面には散水対策のための窪み83が仕切壁1
2を挟んで地下圧縮機室11aと地下蓄ガス器室11b
とに跨って形成されている。該窪み83は、図6及び図
8に示すように仕切壁12を貫通する二つの連通孔8
4,84を有しかつ該両連通孔84,84より上側の位
置まで常時水で満たされている。
【0022】尚、図1中、91は地下圧縮機室11aに
設けられた熱感知器、92はガス検知器、93は蛍光
灯、94はガス配管22の導管21側に介設されたガス
メータ、95はガス配管22の圧縮機13側に介設され
た吸込スナッパ、96、97及び98はそれぞれ各ガス
配管に介設された遮断弁、逆止弁及び圧力スイッチであ
る。また、99は蓄ガス器15から大量のガス漏洩が発
生した場合に該蓄ガス器15内のガスをガス放散管39
を通して大気に放出するための緊急放散弁、100はガ
ス放散管39の脱臭器40とベント39aとの間に介設
されたフレームアレスタである。
【0023】したがって、上記第1の実施形態において
は、天然ガス充填設備Aのうち、設置面積の大半を占め
る圧縮機13及び蓄ガス器15を地下室11に設置し、
該地下室11の地表面上を天然ガス車両Bが通行する通
行路としたことにより、敷地の有効利用を図ることがで
きるので、比較的狭い敷地でも天然ガス充填設備Aを建
設することができ、天然ガス車両Bの普及に寄与するこ
とができる。
【0024】しかも、上記地下室11は地下圧縮機室1
1aと地下蓄ガス器室11bの2室からなり、かつ外気
を吸気ダクト61、地下蓄ガス器室11b、導風貫通孔
63、吸気用導風ダクト64、圧縮機13の基礎部、圧
縮機本体(シリンダ等)、冷却ファン13a、排気用導
風ダクト65、排気ダクト62の順に循環させる構造に
なっているため、圧縮機13の冷却と地下室11の換気
とを良好に行うことができる。また、地下蓄ガス器室1
1bで散水ノズル82から散水が行われた場合でも地下
圧縮機室11a内の圧縮機13に散水が直接かかるのを
防止することができる。この場合、地下蓄ガス器室11
bの床面上に溜まった水は、窪み83及びその連通孔8
4を通して地下圧縮機室11aにも流入するため、地下
蓄ガス器室11bの浸水高さがその分低くなる。このこ
とは、地下蓄ガス器室11bから導風貫通孔63及び吸
気用導風ダクト64を通して地下圧縮機室11aにオー
バーフローする水が圧縮機13及びその付属品にかかる
ことを防止できるだけでなく、浸水対策との関係からは
地下室11の床面から圧縮機13等を設置すべき高さを
低くすることができるので、その分地下室11の高さを
低く設定することができ、建設コストの低廉化等を図る
ことができる。
【0025】また、上記地下室11の換気は、圧縮機1
3の作動時にはその付属品である空冷ファン13aによ
り、圧縮機13の非作動時には吸気ダクト61内の換気
扇70aにより空気を強制循環させて常時行われるの
で、ガス漏れ対策上の安全性を高めることができる。特
に、本実施形態では、吸気ダクト61内に予備の換気扇
70bをも設けているので、安全性をより高めることが
できる。
【0026】さらに、上記吸気ダクト61及び排気ダク
ト62の地上部分は、地上機器の配置エリアであるアイ
ランド31上に配設されているため、天然ガス車両Bの
通行に支障を来すことはなく、外観を良好なものとする
こともできる。また、吸気ダクト61を非常口として利
用することで地下室11の安全性をより高めることがで
きる。
【0027】図9は本発明の第2の実施形態に係る天然
ガス充填設備A’を示し、該天然ガス充填設備A’の場
合、吸気ダクト61の地上部上端は、キャノピー33を
貫通することなくキャノピー33下面に固定されている
とともに、キャノピー33の下方で大気に開口する開口
部61bを有している。また、吸気ダクト61内には圧
縮機の非作動時に作動する一つの換気扇110のみが配
設されている。尚、天然ガス充填設備A’のその他の構
成は、第1の実施形態の天然ガス充填設備Aの場合と同
じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省
略する。
【0028】そして、上記第2の実施形態においても、
天然ガス充填設備A’のうち、設置面積の大半を占める
圧縮機及び蓄ガス器を地下室11に設置し、該地下室1
1の地表面上を天然ガス車両が通行する通行路とするこ
とにより、敷地の有効利用を図り、天然ガス車両の普及
に寄与できるなどの効果を奏することができるのは勿論
である。
【0029】尚、本発明は上記第1及び第2の実施形態
に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包
含するものである。例えば上記各実施形態では、地下圧
縮機室11a及び地下蓄ガス器室11bにそれぞれ圧縮
機ユニット14又は蓄ガス器ユニット16の設置場所周
囲に人が歩行するためのスペースを確保したが、場合に
よってはこれらのスペースを省略し、メンテナンス時等
には各地下室11a,11bの天井開口部47,48を
開けて圧縮機ユニット14及び蓄ガス器ユニット16を
取り出すようにしてもよい。
【0030】また、上記各実施形態では、圧縮機13と
して、冷却ファン13aを有する空冷式のものを使用し
た場合について述べたが、本発明は、水冷式の圧縮機を
使用してもよいのは勿論である。
【0031】さらに、上記各実施形態では、吸気ダクト
61に圧縮機13の非作動時に作動する換気扇70a,
100を設けたが、本発明は、吸気ダクト61の代わり
に排気ダクト62に上記換気扇を設けてもよい。この場
合にも、地下室11の換気を常時行うことができるの
で、ガス漏れ対策上の安全性を確保することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の天然ガス充填設
備によれば、その設置面積の大半を占める圧縮機及び蓄
ガス器を地下室に設置し、該地下室の地表面上を天然ガ
ス車両の通行路とすることにより、敷地の有効利用を図
ることができるので、比較的狭い敷地でも天然ガス充填
設備を建設することができ、天然ガス車両の普及に寄与
することができる。
【0033】特に、請求項2に係る発明では、吸気ダク
ト、蓄ガス器設置用地下室、導風貫通孔、圧縮機設置用
地下室及び排気ダクトからなる一連の換気通路が形成さ
れるので、地下室の換気及び圧縮機の冷却を地上設置の
場合と同様に良好に行うことができ、また蓄ガス器設置
用地下室での散水時に圧縮機に散水が直接かかるのを防
止することができるという効果を併有する。
【0034】請求項3に係る発明では、地下室の換気が
常時行われるので、ガス漏れ対策上の安全性を高めるこ
とができる。
【0035】請求項4に係る発明では、蓄ガス器設置用
地下室での散水時に圧縮機等に水がかかるのを確実に防
止することができるとともに、浸水対策との関係からは
地下室の床面から圧縮機等を設置すべき高さを低くする
ことができるので、その分地下室の高さを低く設定する
ことができ、建設コストの低廉化を図ることができる。
しかも、一連の換気通路を通しての地下室の換気及び圧
縮機の冷却に悪影響を及ぼすことがなく、実施化を図る
上で非常に有利なものである。
【0036】また、請求項5に係る発明では、吸気ダク
ト及び排気ダクトの地上部分を、地上の天然ガス充填用
機器を配置するエリアに設けることにより、地下室の地
表面上における天然ガス車両の通行に支障を来すことな
く、地下室の換気を良好に行うことができるという効果
をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る天然ガス充填設
備の全体構成を示す系統図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】図2のM−M線における断面図である。
【図4】図2のN−N線における断面図である。
【図5】地表面上での設備配置を示す一部を切開した平
面図である。
【図6】地下室内の設備配置を示す図である。
【図7】図6のX−X線における断面図である。
【図8】図6のY−Y線における断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す図3相当図であ
る。
【符号の説明】
A,A’天然ガス充填設備 B 天然ガス車両 11 地下室 11a 地下圧縮機室 11b 地下蓄ガス器室 12 仕切壁 13 圧縮機 15 蓄ガス器 31 アイランド(地上機器配置エリア) 61 吸気ダクト 62 排気ダクト 63 導風貫通孔 70a,100 換気扇 83 窪み 84 連通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機で圧縮した天然ガスを一旦蓄ガス
    器に蓄え、該蓄ガス器から高圧の天然ガスを天然ガス車
    両の天然ガスボンベに充填する天然ガス充填設備におい
    て、 上記圧縮機及び蓄ガス器は地下室に設置され、該地下室
    の地表面上を天然ガスの充填に来る天然ガス車両が通行
    するように構成されていることを特徴とする天然ガス充
    填設備。
  2. 【請求項2】 上記地下室は仕切壁で仕切られた2室か
    らなり、一方の地下室には空冷式の圧縮機が、他方の地
    下室には蓄ガス器がそれぞれ設置されており、また上記
    2つの地下室の一方には吸気ダクトが、他方には排気ダ
    クトがそれぞれ開口しているとともに、上記仕切壁には
    導風貫通孔が設けられている請求項1記載の天然ガス充
    填設備。
  3. 【請求項3】 上記吸気ダクト又は排気ダクトには上記
    空冷式圧縮機の非作動時に作動する換気扇が設けられて
    いる請求項2記載の天然ガス充填設備。
  4. 【請求項4】 上記地下室の床面には窪みが仕切壁を挟
    んで2つの地下室に跨って形成され、該窪みは、仕切壁
    を貫通する連通孔を有しかつ該連通孔より上側の位置ま
    で水で満たされている請求項2又は3記載の天然ガス充
    填設備。
  5. 【請求項5】 上記圧縮機は空冷式のものであり、上記
    地下室には吸気ダクト及び排気ダクトがそれぞれ開口し
    ているとともに、該吸気ダクト及び排気ダクトの地上部
    分は、地上の天然ガス充填用機器を配置するエリアに設
    けられている請求項1記載の天然ガス充填設備。
JP35885896A 1996-12-28 1996-12-28 天然ガス充填設備 Withdrawn JPH10196140A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35885896A JPH10196140A (ja) 1996-12-28 1996-12-28 天然ガス充填設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35885896A JPH10196140A (ja) 1996-12-28 1996-12-28 天然ガス充填設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10196140A true JPH10196140A (ja) 1998-07-28

Family

ID=18461467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35885896A Withdrawn JPH10196140A (ja) 1996-12-28 1996-12-28 天然ガス充填設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10196140A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155824A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Hochiki Corp 水素ステーションの防災設備
JP2013167288A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Taiyo Nippon Sanso Corp 水素ステーション
CN103836331A (zh) * 2013-11-12 2014-06-04 沈军 一种车载储气瓶组拖车式加气站
JP2022024726A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 換気システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005155824A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Hochiki Corp 水素ステーションの防災設備
JP2013167288A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Taiyo Nippon Sanso Corp 水素ステーション
CN103836331A (zh) * 2013-11-12 2014-06-04 沈军 一种车载储气瓶组拖车式加气站
CN103836331B (zh) * 2013-11-12 2016-05-11 沈军 一种车载储气瓶组拖车式加气站
JP2022024726A (ja) * 2020-07-28 2022-02-09 トヨタ自動車株式会社 換気システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2008066334A1 (en) Shelter and fire door of the shelter
CN1700938B (zh) 用于在通常有人的封闭空间灭火的装置
CN111852535B (zh) 分离岛式地铁地下车站站厅火灾通风排烟系统和方法
JP2007024469A (ja) 排煙システム
US7975729B2 (en) System and method for in-structure delivery of air for filling of breathing apparatus
JP5682044B2 (ja) 呼吸可能空気供給のための安全システムとその方法及び建造物
KR20220014256A (ko) 이동식산불진화시설 겸용 대피소
EP2032215B1 (en) Railway or urban subway's route tunnel with a rail in combination with a fire extinguishing device of deluge type
JPH10196140A (ja) 天然ガス充填設備
US20040137837A1 (en) Ventilation system for underground structure
JP2010500899A5 (ja)
KR102438654B1 (ko) 에어튜브를 이용한 도로 터널 화재 진압용 차폐기구
CN215136249U (zh) 一种地下变电站消防系统
CN208884626U (zh) 单建地下建筑消防水箱
KR102069516B1 (ko) 조명설비가 결합된 지하주차장 지능형 환기 및 제연 모듈
US20100325973A1 (en) building method and buildings
JP2002070571A (ja) 自家発電装置
CA2431826C (en) Fire suppression system and method
KR102632578B1 (ko) 소화부재 및 이를 이용한 차량의 소화장치
KR100651013B1 (ko) 고층건물의 방화벽 소방층 구조
KR102423971B1 (ko) 화재시 소방용 제연장치
CN221057578U (zh) 一种储能集装箱
JPH1119237A (ja) 加圧式排煙方法および加圧式排煙装置
JP6570048B1 (ja) シェルター用水槽システムおよびシェルター用水槽システムの築造方法
JPS6379675A (ja) 放射線管理建屋

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302