JPH10194734A - 水酸化カルシウムの製造方法 - Google Patents

水酸化カルシウムの製造方法

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JPH10194734A
JPH10194734A JP9353346A JP35334697A JPH10194734A JP H10194734 A JPH10194734 A JP H10194734A JP 9353346 A JP9353346 A JP 9353346A JP 35334697 A JP35334697 A JP 35334697A JP H10194734 A JPH10194734 A JP H10194734A
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vessel
suspension
gas
water
aqueous suspension
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JP9353346A
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Christopher Robin Langd Golley
ロビン ラングドン ゴーリー クリストファー
Jacek Antoni Kostuch
アントニー コスタック ジャセク
John Anthony Purdey
アントニー パーデイ ジョン
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Imerys Minerals Ltd
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ECC International Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2/00Lime, magnesia or dolomite
    • C04B2/02Lime
    • C04B2/04Slaking
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/02Oxides or hydroxides
    • C01F11/04Oxides or hydroxides by thermal decomposition
    • C01F11/06Oxides or hydroxides by thermal decomposition of carbonates
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27BFURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS IN GENERAL; OPEN SINTERING OR LIKE APPARATUS
    • F27B15/00Fluidised-bed furnaces; Other furnaces using or treating finely-divided materials in dispersion
    • F27B15/02Details, accessories, or equipment peculiar to furnaces of these types
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27MINDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS OF THE CHARGES OR FURNACES, KILNS, OVENS OR RETORTS
    • F27M2003/00Type of treatment of the charge
    • F27M2003/03Calcining

Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリットを生成せず、製造物の取り扱いの容
易な消石灰の製造方法の提供。 【解決手段】 水酸化カルシウムの水性懸濁液の製造方
法であって、炭酸カルシウム粒子を含むガス状フローを
焼成炉を通して該炭酸カルシウムを熱的に分解し、二酸
化炭素を含有するガスに懸濁させた酸化カルシウム粒子
を含有する炉内で形成した分解生成物のフローを、該酸
化カルシウム粒子が水に接触して水酸化カルシウムの水
性懸濁液を生成する容器に運び、前記ガスから水性懸濁
液を分離することを含む前記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消石灰の製造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】消石灰、すなわち水酸化カルシウムの水
性懸濁液は、様々な工業的用途において使用されてい
る。例えば、一般的には二酸化炭素との反応による沈降
炭酸カルシウム(pcc)の製造に使用されている。消
石灰は、生石灰即ち酸化カルシウムと水とを反応させる
ことにより製造される。生石灰は一般的に、例えば石灰
岩等の鉱物源から得られる炭酸カルシウムを炉内で熱的
に分解させることにより製造される。慣習的には、生石
灰は炉内で固体残留物として得られる。冷却後、生石灰
は一般的に、貯蔵され続いてユーザーに運ばれる量を例
えばバッグ又はバルクに詰めて、乾燥状態で扱われる。
或いは、ユーザーに乾燥状態で直接運ぶこともできる。
この従来方法により製造される乾燥生石灰の取り扱い、
貯蔵及び運搬には、生石灰が危険なアルカリ金属である
という問題がある。生石灰から得られる消石灰を使用す
ることにより続いて製造される製品、例えばpccの性
質に影響を与える乾燥生石灰粉末と水とが偶発的にも接
触しないように取り扱わなければならない。
【0003】pcc製造については、消石灰は慣用的
に、水を含有する容器中で生石灰と水とを混合すること
により製造される。慣用的に製造される生石灰を消化す
るとき注意を払わないと、この方法により製造される消
石灰は比較的固形レベルが低いときでも粘着性であり
得、かつ未焼成の炭酸カルシウムから又は未反応及び水
燃焼させた(water burned)生石灰から生ずるグリットを
含有し得る。
【0004】
【発明の概要】本発明により、水酸化カルシウムの水性
懸濁液の製造方法であって、炭酸カルシウム粒子を含む
ガス状フローを焼成炉を通して該炭酸カルシウムを熱的
に分解し、二酸化炭素を含有するガスに懸濁させた酸化
カルシウム粒子を含有する炉内で形成した分解生成物の
フローを、該酸化カルシウム粒子が水に接触して水酸化
カルシウムの水性懸濁液を生成する容器に運び、前記ガ
スから水性懸濁液を分離することを特徴とする前記方法
を提供する。酸化カルシウムを懸濁させた前記ガスは、
酸素、窒素等のガス及び水蒸気並びに分解反応により製
造される二酸化炭素の混合物を含有することができる。
前記分解生成物のフローを含有するガス状懸濁物は、前
記容器に供給する前に冷却して、酸化カルシウムによる
二酸化炭素の実質的な再吸収が、酸化カルシウムが水と
接触する前に起こらないようにするのが好ましい。冷却
により、以下に記載する前記容器中での次の工程におけ
る熱的な負荷も減少させ、排ガス流の温度を上昇させる
ための熱源を提供することができ、それによりそのよう
なガスが外部の大気中に放出されたときにプルーム(plu
me) の凝縮及び形成を制限する。冷却は、酸化カルシウ
ムのガス状懸濁物を、前記懸濁液を含有するチューブの
周りのジャケットを形成する外部チューブ等の隣接コン
パートメント中の冷却液、即ち液体又はガスに隣接する
チューブを通す熱交換器中で行うことができる。冷却液
は対応する熱交換器に運ぶか又は冷却液により得られる
熱を他の工程において失う方法の別の段階における熱源
を提供することができる。冷却液は以下に記載する方法
の後の方で固形材料から分離される排ガスを含有するこ
とができる。
【0005】好ましくは、熱交換器は冷却ガスと冷却さ
れるガス状懸濁物とが反対方向に流れるクロスフロー管
状熱交換器である。前記ガス状懸濁物は少なくとも80
℃、好ましくは少なくとも約100 ℃で前記容器に導入す
る前に冷却するのが好ましい。前記容器は、流水とガス
状フロー中の粒子とを接触させるスクラバーとして公知
のタイプのものを含有することができる。水はスプレー
状であり得る。容器は、ガス状フローの吸引及び渦巻を
起こすベンチュリスロートを含む公知の種類のスクラバ
ーであり得、水をベンチュリの中又は近くのフローにス
プレーすることができる。これにより、酸化カルシウム
粒子と水とが最初に接触できるようになる。
【0006】望ましくは、前記容器において、酸化カル
シウムのガス状懸濁物に比例して、添加した水の温度及
び流量は、懸濁液の温度を水の沸点未満、好ましくは90
℃未満に下げて酸化カルシウム粒子の乾燥及び水燃焼を
防止するのに十分である。前記容器中で形成した水性懸
濁液を、ガスと混合して、さらに水と接触させて酸化カ
ルシウム粒子の十分な消化を確実にするための第二容器
に運ぶことができる。第二容器はまた、例えば第一容器
と同様のスクラバーを含有することができ、処理した第
一混合物を水含有スプレーにより接触させる。第一及び
/又は第二容器中で酸化カルシウムと接触させるのに使
用した水は、本発明の方法により前もって製造し、適当
な容器にインプットとして再循環したた水酸化カルシウ
ムの水性懸濁液を含有することができる。そのような懸
濁液の温度は以下に記載したようにコントロールされて
おり、消化工程における酸化カルシウムの水燃焼を防止
し、懸濁液を続いてpcc製造に使用するとき、必要な
結晶形態を得ることができる。温度は5℃〜95℃、特に
40℃〜80℃の範囲にコントロールすることができる。
【0007】適切に第一容器又は第二容器によりアウト
プットとして提供される混合物を、ガス/液体セパレー
ターに運んで、消石灰水性懸濁液から二酸化炭素及び他
のガスを分離することができる。セパレーターは例えば
遠心力及び重力下でガスと液体とを分離する接線入口(t
angential entry)セパレーター等の公知のガス/液体セ
パレーターであることができる。セパレーターにより分
離した消石灰水性懸濁液を、貯蔵又は緩衝タンクに運ぶ
ことができる。セパレーターにより分離される消石灰水
性懸濁液を、例えば、タンクからラインを通して懸濁液
を汲み上げるポンプにより再循環ループ中で再循環し、
上述した第一容器又は第二容器にインプットを形成する
ことができる。再循環ループを使用して、二酸化炭素及
び他のガスから分離した消石灰懸濁液を、入ってくる酸
化カルシウムを消化する容器の一つに再循環するとき、
再循環懸濁液の一以上の特性をオンラインで測定するこ
とができる。例えば消石灰の温度及び固形濃度を測定す
ることができる。固形レベルと温度が所定の値に達した
ときのみ、例えば消石灰が流出口導管に出て行けるよう
にバルブを開けることにより、再循環ループから流出口
導管に消石灰を入れることができる。そのような開放は
以下に記載するように自動的に行うことができる。
【0008】再循環ループの使用は、都合のよいことに
は、調整できる作業条件により再循環懸濁液の濃度及び
温度を必要な値にセットして、アウトプットとして運ば
れたとき懸濁液がこれらの必要な特性を有するようにで
きる。セパレーターにより分離した消石灰水性懸濁液
を、熱交換器を介してガス/液体セパレーターのアウト
プットに通じるさらなる再循環ループに再循環し、例え
ば、貯蔵又は緩衝タンクへのインプットを形成すること
ができる。そのようなさらなる再循環ループにより、熱
交換器において適切に加熱又は冷却することにより懸濁
液の温度を調節することができる。貯蔵又は緩衝タンク
への再循環ループ中の懸濁液の温度は、例えば40℃〜80
℃の範囲にコントロールして、確実に容器中で消化され
る生石灰が水燃焼されずかつそれによりグリット状生成
物を生成しないのが有利であり得る。温度コントロール
は熱交換器の使用により行うことができる。
【0009】例えば緩衝タンクから先に運んだ後に、セ
パレーターにより二酸化炭素及び他のガスから分離した
消石灰の水性懸濁液を、最初に記載した再循環ループか
ら伸びることができる流出口導管を介して、消石灰と二
酸化炭素とを反応させることにより、任意に、固形粒状
物及び/又はミクロファイバー物質等を連行した他の材
料と共に、炭酸カルシウム沈殿物を含有する水性懸濁液
を製造するのに使用することができる反応器まで運ぶこ
とができる。反応は、pcc技術の当業者に周知の方法
により行うことができる。この反応に使用する二酸化炭
素は、方法の最初の段階でガス/液体セパレーターから
抽出されるものであり得る。消石灰及び二酸化炭素を反
応器に運んで、連続、半連続又はバッチ法により一緒に
反応させることができる。そのようにして形成されるp
cc懸濁液を以下に記載する公知の方法の一つにおいて
使用することができる。
【0010】好ましくは、本発明の方法により使用する
焼成炉は、炭酸カルシウム粒子をフラッシュ焼成、例え
ば極度に早い熱伝達法により、コントロールした温度に
加熱することができる。例えば、滞留時間0.1 〜5秒、
大気中、800 ℃〜1100℃、特に950 ℃〜1000℃の範囲に
コントロールした温度で粒子を加熱して分解物を製造す
ることができる。
【0011】焼成炉における粒子への熱伝達はサイズの
小さい粒子と同程度に容易であるけれども、供給材料と
して使用する炭酸カルシウム粒子のサイズは重要ではな
い。100 μm〜1mm、特に100 μm〜500 μmのサイ
ズの粒子を使用することができるけれども、粒子は一般
的には100 μm未満のサイズであるのが望ましく、例え
ば300 メッシュスクリーンを通過する53μm以下の粒子
が便利である。粒子をガス状フロー、例えば空気に分散
させた炉中に供給することができる。ガス状粒状懸濁液
を炉を通して供給する速度は、反応器体積m3 当たり10
0 〜1000kg/時間の範囲であり得る(酸化物生成の割
合で表される)。記載した方法で炭酸カルシウムの粒子
を焼成することにより、所望の粒径及び質を有する酸化
カルシウムを製造することができる。焼成法条件をコン
トロールすることにより、炭酸カルシウムの望ましくな
い過剰焼成(over-calcining)又は不十分な焼成(under-c
alcining) を防止することができる。
【0012】炭酸カルシウムの焼成を本発明の方法によ
り行う焼成炉は、都合のよいことには、ドーナツ形(tor
oidal)フロー加熱領域を設置し、焼成する粒子を該加熱
領域に注入するドーナツ形流体フロータイプを有するこ
とができる。ドーナツ形流体フロータイプの炉自体は公
知である。そのような炉は例えば米国特許第4,479,920
号明細書に記載されている。一般的に、熱したガスが、
炉の作業チャンバーに備えたブレード又は羽根のリング
上の角度を付けたブレード又は羽根の間のギャップを通
過する。ブレードリングは、チャンバーの軸上に位置す
る、上方に向かう円錐形部分等の、チャンバー及び中央
のブロックの壁面間の環状のギャップに形成されてい
る。ガス状フローは、ブロックの周囲のドーナツ形領域
及び回転通路内の個々の渦巻内の回転通路に従う原因と
される。これにより、材料、特に粒状材料をガス状フロ
ー中で加熱するのに効率的な熱伝達を確実にする。
【0013】ドーナツ形流体フロー種の炉を使用すると
き、粒状材料への迅速な熱伝達及び熱分解により製造さ
れる拡散CO2 の迅速な除去が、迅速な反応及びそれ故
迅速な処理量を好む反応速度決定段階である。
【0014】ドーナツ形流体フローへの鉱物粒子の搬送
は、互いに分散した粒子を注入することにより行うのが
好ましい。これにより、確実にドーナツ形流体フロー中
で加熱したとき粒子が互いに接触しないようにする。そ
のような接触により粒子のフラックス及び流動を引き起
こし、研磨することができる製品とすることができる
す。そのような研磨はその後の材料の加工には望ましく
ない。キャリア流体は、ガスに懸濁する粒子源を最初に
吹き飛ばすことができるか又は、粒子を添加して炉まで
運ぶことができる空気又は不揮発性ガス等のガスを含有
することができる。キャリア流体は、必要により加熱す
ることもできるが、室温、例えば20℃であり得る。一般
的に、キャリアガス温度は重要ではない。本発明は、消
石灰供給用の連続方法の要素を提供するか又は形成する
ことができる消石灰スラリーの製造方法を提供する。有
利なことに、本発明により、消石灰の粒径及び濃度、質
並びにモル濃度及び温度をコントロールした消石灰スラ
リーを効率的に製造することができる。先行技術におい
て製造したようなグリットを含有しない消石灰を製造す
ることができ、それ故、時間を消費しかつ高価なグリッ
ト分離プロセスを回避することができる。
【0015】焼成プロセスにより製造される酸化カルシ
ウムが直接消石灰に転化されるため、乾燥酸化カルシウ
ムの取り扱いに関する先行技術の問題を回避することが
できる。それほど粘着性でなない、すなわち流動可能で
ありかつポンプで汲み上げることができる消石灰懸濁液
を本発明の方法により製造することができる。そのよう
な懸濁液中の水酸化カルシウム粒子は、有利なことに、
高い固形負荷が必要とされる場合、共に係属中の英国特
許出願第GB9624085 号に記載されている分散剤を使用し
て分散させることができる。
【0016】
【実施例】本発明の態様により添付の図を参照して実施
例の方法を示す:図1は、本発明を具現化する方法の図
式的なフローシートである。図1に示したように、石灰
岩等の鉱物源から得られる炭酸カルシウム粒子を運ぶ空
気のフローが、炭酸カルシウムを迅速に熱分解に供する
フラッシュ焼成器3へのインプットとしてフィーダー1
において形成される。フラッシュ焼成器内の温度は約95
0 ℃〜1000℃である。焼成器3からのアウトプットは分
解生成物からなり、二酸化炭素並びに酸素、窒素及び水
蒸気を含む他のガスを含有するガス状フロー中の酸化カ
ルシウム粒子の懸濁液を含有する。ガス状フローは、ア
ウトプット懸濁液の温度が温度差約100 ℃で迅速に低下
する熱交換器5を通過する。熱交換器5から出てくるア
ウトプット懸濁液は、ソース9からの水を懸濁液フロー
にスプレーする第一ベンチュリ型スクラバー7に入る。
フローの温度は水中で冷却することにより約85℃まで低
下させる。次に、スクラバー7で製造した混合した液体
及びガス状懸濁物を、前もって製造した水酸化カルシウ
ムの水性懸濁液を第一スクラバー7から供給される処理
済懸濁液にスプレーする第二ベンチュリ型スクラバー1
1に入れる。第二スクラバー11からのアウトプット
を、熱交換器5を介してファン17の助けによりアウト
プットライン15まで運ばれるガス状の二酸化炭素含有
アウトプットを製造するガス/液体セパレーター13に
供給する。セパレーター13により分離される、水酸化
カルシウムの水性懸濁液を含有する液体は、ライン21
を介して水で希釈され、懸濁液中の適当な固体濃度を得
ることができる緩衝タンク19に運ばれる。タンク19
中の懸濁液は、ポンプ25により、プレート及びフレー
ム型の熱交換器20を介して懸濁液を緩衝タンク19に
戻す循環ライン23を通して汲み上げられる。ライン2
4を介して熱交換器20を通る水は、ライン23中の懸
濁液を適切に加熱又は冷却し、それにより温度モニター
26により監視することができる緩衝タンク19中の懸
濁液の温度を迅速に調節することができる。懸濁液は、
第二再循環ループ28を介して第二スクラバー11まで
汲み上げることができる。ループ28を通って循環する
懸濁液の一以上の特性、例えば懸濁液の温度及びモル濃
度は、公知のオンラインモニター27により監視するこ
とができる。循環懸濁液が適当な特性、例えば温度及び
モル濃度を有するとき、出口ライン33のバルブ31を
開ける。バルブの開放は、モニター27による測定値と
必要な測定値とを比較することにより得られるコントロ
ールシグナルを使用するコントロールループ(図示せ
ず)による公知方法により行うことができる。水酸化カ
ルシウムスラリーの形態のループ28からのアウトプッ
トを、ライン33を介して、ライン15を介して供給さ
れる二酸化炭素含有ガスインプットにより、該スラリー
を炭酸塩化する反応器35に運ぶ。反応器35で製造し
た沈降炭酸カルシウムを含有する水性スラリーを、貯蔵
及び続いて公知の方法で、例えば紙製造又は紙コーティ
ング用組成物又は塗料中の充填剤、顔料又は増量剤、ポ
リマー又は他の公知の粒子顔料媒体の製造に使用するた
めに運ばれる緩衝タンク37に運ぶ。
【0017】未反応の二酸化炭素を含有するガスは、出
口39を介して反応器35に残すことができ、かつ排ガ
スとして外部の大気中に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を具現化する方法の図式的な
フローシートを示す。
フロントページの続き (72)発明者 ジャセク アントニー コスタック イギリス コーンウォール ピーエル24 2イーエル パー マナー ヴィュー 24 (72)発明者 ジョン アントニー パーデイ イギリス コーンウォール ピーエル24 2エイチエイ パー ビスコヴェイ サン ト マリーズ ロード 131

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化カルシウムの水性懸濁液の製造方
    法であって、炭酸カルシウム粒子を含むガス状フローを
    焼成炉を通して該炭酸カルシウムを熱的に分解し、二酸
    化炭素を含有するガスに懸濁させた酸化カルシウム粒子
    を含有する炉内で形成した分解生成物のフローを、該酸
    化カルシウム粒子が水に接触して水酸化カルシウムの水
    性懸濁液を生成する容器に運び、前記ガスから水性懸濁
    液を分離することを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 前記分解生成物のフローを含有するガス
    状懸濁物を、容器に供給する前に冷却することを含む請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 容器が、流水とガス状フロー中の粒子と
    を接触させるスクラバーを含有する請求項1又は2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 スクラバーが、ガス状フローの吸引及び
    渦巻を可能にし、かつ該ガス状フロー中の酸化カルシウ
    ム粒子の水による均質接触を可能にするベンチュリノズ
    ルを含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記容器中において、懸濁液の温度を容
    器中の水の沸点よりも低い温度に容器中で下げて酸化カ
    ルシウム粒子の乾燥を防止する請求項1〜4のいずれか
    1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記容器中で形成した水性懸濁液をガス
    と混合して、該混合物をさらに水と接触させる第二容器
    に運ぶ請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 第二容器が、ベンチュリスロートを含む
    スクラバーを含有する請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 第二容器に添加した水が、前記方法にお
    いて前もって製造し、第二容器へのインプットとして再
    循環した水酸化カルシウムの水性懸濁液を含有する請求
    項6又は7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記容器又は存在するならば第二容器中
    で製造した水性懸濁液及びガス混合物をガス/液体セパ
    レーターで分離する請求項1〜8のいずれか1項記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 ガス/液体セパレーターにより分離し
    た水性懸濁液を、再循環ループを介して前記容器又は存
    在するならば第二容器まで再循環し、再循環ループ中の
    水性懸濁液の一以上の特性を監視及び/又はコントロー
    ルする請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 水酸化カルシウムの水性懸濁液を、ア
    ウトプットラインを介して、再循環ループから、二酸化
    炭素との反応により沈降炭酸カルシウムを製造するのに
    使用する反応器まで運ぶ請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 二酸化炭素が、方法の初期の段階で抽
    出されるガスに含まれる請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 ガス/液体セパレーターにより分離し
    た水性懸濁液の温度を、ガス/液体セパレーターのアウ
    トプットまで該懸濁液を再循環ループにおいて熱交換器
    を通すことにより調節する請求項1〜12のいずれか1
    項記載の方法。
  14. 【請求項14】 焼成炉が、ドーナツ形フロー加熱領域
    を設置して、供給材料のフラッシュ焼成を提供するタイ
    プの炉を含有するフラッシュ焼成炉を含有する請求項1
    〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 【請求項15】 酸化カルシウムの製造及び消化並びに
    二酸化炭素との反応により製造した消石灰からの沈降炭
    酸カルシウムの直接形成のための連続的又は半連続的な
    方法を含有する請求項1〜14のいずれか1項記載の方
    法。
JP9353346A 1996-12-20 1997-12-22 水酸化カルシウムの製造方法 Pending JPH10194734A (ja)

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GBGB9626557.4A GB9626557D0 (en) 1996-12-20 1996-12-20 The production of slaked lime
GB9626557:4 1996-12-20

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GB (1) GB9626557D0 (ja)
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