JPH10194142A - 電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置 - Google Patents
電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置Info
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- JPH10194142A JPH10194142A JP297197A JP297197A JPH10194142A JP H10194142 A JPH10194142 A JP H10194142A JP 297197 A JP297197 A JP 297197A JP 297197 A JP297197 A JP 297197A JP H10194142 A JPH10194142 A JP H10194142A
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Abstract
として直接比較して、故障検出機構及びアシスト禁止機
構を一体化した異常検出制御装置を提供する。 【解決手段】 電動式パワーステアリングシステムにお
いて、操舵トルクを検出する第1の検出手段20と、ア
シストモータ10の付加トルクを検出する第2の検出手
段30と、第1の検出手段20の検出信号に応じて変位
する第1の電極及びこの第1の電極に対して正常時は通
電状態にあり第2の検出手段30の検出信号に応じて変
位する第2の電極とからなり、前記操舵トルクと前記付
加トルクとの比が所定の範囲を越えたとき第1及び第2
の電極が相対的に変位して断電状態に切り換わり前記付
加トルクを零にする比較手段40とを備えた。
Description
ールを操作したとき、その操舵トルクにアシストトルク
を付加して操作性を良くする電動式パワーステアリング
システムの異常検出制御装置に関する。
ムにおいては、例えば、特開昭64−56274号公報
或いは特開平2−293260号公報等に開示されてい
るように、操舵トルクとアシストトルクを電気信号に変
換し、これらを電気制御ユニット(以下ECUと云う)
により制御している。ECUには、これらの制御回路と
ともに、故障検出機構及びアシスト禁止機構が設けられ
ている。即ち、操舵トルクとアシストトルクの関係が許
容範囲を越えたときこれらをソフト的に比較して故障検
出を行い、さらに、この検出信号に基づいてアシスト禁
止の制御を行っている。
た従来の電動式パワーステアリングシステムのECUに
おいては、操舵トルクからアシストトルクを演算する制
御回路とともに、電気的に構成された故障検出機構及び
アシスト禁止機構が設けられているので、これらを構成
するハードやソフトが必要であり、システムが複雑にな
ってコスト高になるという問題がある。
ので、その目的は、操舵トルク及びアシストトルクを機
械的変位量として直接比較して、故障検出機構及びアシ
スト禁止機構を一体化した電動式パワーステアリングシ
ステムの異常検出制御装置を提供することにある。
に請求項1の発明が採った手段は、実施例で使用する符
号を付して説明すると、ステアリングホイール1の操舵
トルクを検出し、この検出信号に応じてアシストモータ
10のトルクを付加する電動式パワーステアリングシス
テムにおいて、前記操舵トルクを検出する第1の検出手
段20と、前記アシストモータ10の付加トルクを検出
する第2の検出手段30と、前記第1の検出手段20の
検出信号に応じて変位する第1の電極41及びこの第1
の電極41に対して正常時は通電状態にあり第2の検出
手段30の検出信号に応じて変位する第2の電極42と
からなり、前記操舵トルクと前記付加トルクとの関係が
所定の範囲を越えたとき第1の電極41及び第2の電極
42が相対的に変位して断電状態に切り換わり前記付加
トルクを零にする比較手段40と、を備えたところに特
徴を有する。
ストモータ10の付加トルクを検出する第2の検出手段
30を、前記アシストモータ10に直列に接続された比
例ソレノイド70から構成したところに特徴を有する。
き図1〜13図を参照して説明する。まず、電動式パワ
ーステアリングシステムに関して図2を参照して説明す
る。ステアリングホイール1を操作すると、その操舵ト
ルクはギヤーケース2の入力軸3に伝達され、出力軸4
の下端のピニオンを介してラック5を駆動する。このラ
ック5は操舵リンク6を介して車輪7の方向を変える。
クセンサ8が操舵トルクを検出し、その電気信号が電気
制御装置(以下ECUと云う)9に入力される。そし
て、ECU9からの信号に基づいてアシストモータ10
が駆動される。このアシストモータ10のトルクは、電
磁クラッチ11を介してギヤーケース12の入力軸13
に伝達され、出力軸14の下端のピニオンを介してラッ
ク5を駆動する。このラック5は、ステアリングホイー
ル1の出力軸4とともに、アシストモータ10の出力軸
14により駆動されるので、操作性が著しく改善され
る。
ように、アシストモータ10の端面に取着されたソレノ
イド15と、モータ軸10aに連結された第1のデイス
ク16及びピニオン軸17に連結された第2のデイスク
18とから構成されており、ソレノイド15が通電され
ると、第1のデイスク16及び第2のデイスク18が一
体化されてアシストモータ10のトルクがピニオン軸1
7、ギヤ19を介して入力軸13に伝達されるようにな
っている。
手段として、トーションバー方式の第1の検出装置20
について図1,3及び4を参照して説明する。入力軸3
及び出力軸4は、それぞれギヤーケース2に回転可能に
取付けられている。トーションバー21は上端部がピン
22により入力軸3に一体化され、下端が出力軸4の孔
部4aに一体的に圧入されている。従って、入力軸3に
入力されたトルクは、トーションバー21を介して出力
軸4に伝達される。
嵌合されている。このスリーブ23には軸方向に平行な
長溝24と、傾斜溝25が形成されている。そして、長
溝24には出力軸4に固定されたピン26が挿入され、
傾斜溝25には入力軸3に固定されたピン27が挿入さ
れている。即ち、スリーブ23は出力軸4に対して軸方
向には移動するが、円周方向には回転しない。
へ伝達されるとき、トーションバー21にねじり角が発
生して、入力軸3と出力軸4との間に円周方向のずれが
発生する。従って、入力軸3に固定されたピン27は傾
斜溝25内を移動して、スリーブ23が寸法Hだけ上昇
する。第1の検出装置20は、この寸法Hを検出量とし
て取り出すもので、スリーブ23の外周面には溝28が
形成されている。
検出する第2の検出手段としての第2の検出装置30
は、アシストモータ10の伝達力を検知するためにギヤ
ーケース12に設けられたもので、これは、第1の検出
装置20と同じ構成のトーションバー式であり、入力軸
13の外周部にスリーブ23が設けられている。そし
て、前述と同様に、スリーブ23の変位量がアシストモ
ータ10の付加トルクとして検出される。
Oスイッチ40に関して、図1、図6及び図7を参照し
て説明する。I/Oスイッチ40は、第1の電極41
と、第1の電極41上を摺動する第2の電極としてのブ
ラシ42とから構成されている。第1の電極41は、絶
縁基板43の中央部に電極44を貼付けて形成されてお
り、レバー45が図4に示すように第1の検出装置20
のスリーブ23の溝28に嵌合して、スリーブ23の変
位量に応じて移動される。なお、この移動は、直線的に
摺動させてもよく、また、円周方向に回動させてもよ
い。
検出装置20と同様のトーションバー方式により第2の
検出装置30の検出量に応じてプッシュプルワイヤ46
を介して移動される。
20の検出量(電極44の移動量)と、アシストトルク
による第2検出装置30の検出量(ブラシ42の移動
量)との関係は、図5に示す制御線31に沿って制御さ
れる。この際、図5において、制御許容範囲(セーフエ
リア)である所定の範囲32,32間は、正常状態で稼
働されることを示し、範囲32,32を越えた斜線部分
が異常範囲(フェールエリア)となることを示すもので
ある。
2が電極44に接触して電源ラインが通電状態にあり、
第2の検出装置30の検出量が図5に示す所定の範囲を
越えると、即ちフェールエリアに入るとブラシ42が電
極44から逸脱して電源ラインが断電状態に切換わるの
である。尚、電極44の幅寸法を変化させれば、図5に
示す所定の範囲32,32を適宜に変更することができ
る。
ッチ40の作用に関して図5〜図11を参照して説明す
る。先ず図5〜図7において、 1,操舵トルク及びアシストトルクがともに加わってい
ない場合(図6のSTEP10)は、図5におけるO点
(セーフエリア)に相当し、図7に示すように、電極4
4の中心にブラシ42が接触している。この第1の電極
41及び第2の電極42の基準位置をそれぞれA1,A2
と表示する。
1の電極41が右方向へ寸法H1移動した場合を例にと
り、アシストトルクが各種の場合について説明する。 2,操舵トルクとアシストトルクが正常関係にある場合
(STEP11、図8) ブラシ42が寸法L1だけ移動するので、図5に示すA
点(セーフエリア)に相当して、ブラシ42は電極44
に接触し、電源は通電状態を維持する。尚、ブラシ42
が、所定の範囲32,32間に入るように寸法La〜Lb
の範囲(電極44の幅寸法に相当する)移動されたとき
も電源は通電状態を維持する。
き過ぎる場合(STEP12、図9) ブラシ42が寸法L2だけ移動して図5に示すB点(フ
ェールエリア)に位置する。ブラシ42は電極44を通
過して絶縁基板43上に移動して、電源が断電状態とな
り、故障を検出する。
さ過ぎる場合(STEP12、図10) ブラシ42が寸法L3だけ移動して図5に示すC点(フ
ェールエリア)に位置する。電極44のブラシ42に対
する相対的な移動距離が大きいので、ブラシ42が絶縁
基板43上に移動して、電源が断電状態となる。
合(STEP13、図11) ブラシ42が反対方向に寸法L4だけ移動して、図5に
示すD点(フェールエリア)に位置する。ブラシ42は
絶縁基板43上に移動して電源が断電状態となる。
ーフ機能について図12,13を参照して説明する。イ
グニッションスイッチ52をオンにすると、エンジンス
タータ連動リレーの接点51がオンされて、直流電源5
3が回路に接続される。エンジンスタータ接点51には
リレーコイル54が直列に接続されており、イグニッシ
ョンスイッチ52をオフにしてもその接点55及び接点
56が自己保持される。接点55は、I/Oスイッチ4
0及びリレーコイル54に直列に接続されており、ま
た、接点56はアシストモータ10のトルクをギヤ−ケ
ース12に伝達するか否かを制御する電磁クラッチ11
のソレノイド11aに直列に接続されている。尚、リレ
ー54と並列にコンデンサ57が接続されている。
イール1を操作すると、第1の検出装置20が操舵トル
クを検出し、また、第2の検出装置30がアシストトル
クを検出する。そして、両者をI/Oスイッチ40で比
較して(図13のSTEP20)、その関係が正常範囲
であれば、I/Oスイッチ40が通電状態を保持し(S
TEP24)、パワーアシストが継続される。
フェールエリアに入ると、前述のように、I/Oスイッ
チ40が断電状態となり、故障を検出する。すると、リ
レー54がオフとなるので(STEP21)、その接点
55及び接点56も同時にオフとなる。これにより、ソ
レノイド11aが断電されて(STEP22)、電磁ク
ラッチ11が遮断されて、アシストモータ10のトルク
はギヤーケース12に伝達されないので、アシストトル
クは零となって、アシスト禁止を実施する。即ち、異常
を検出するとフェールセーフ機能が働いてマニュアルス
テアリングに切換えられるのである(STEP23)。
動等によりI/Oスイッチ40が瞬間的に断電状態とな
っても、コンデンサ57の容量に応じた時間だけ接点5
5及び接点56が自己保持されるので、その分、事故フ
ェールの発生が未然に防止できる。
果を奏する。 (1)I/Oスイッチ40を互いに相対的に移動する第
1の電極41と第2の電極42で構成し、故障検出機構
とアシスト禁止機構を一体化したので、構造が簡単にす
ることができコストを低減し得て、しかも信頼性を向上
させることができる。 (2)フェールセーフ機能はI/Oスイッチ40により
制御しECU9に対して別個に設けているので、たとえ
ECU9に故障が発生してもフェールセーフが可能であ
る。 (3)I/Oスイッチ40は、第1の電極41と第2の
電極42との機械的変位を直接比較するので、電極の寸
法を変えることにより、フェールセーフの調整範囲を変
化できる。
示すもので、第1の実施例との相違点を説明する。第2
の実施例においては、アシストモータ10のモータ軸1
0aにピニオン61が連結されており、これに噛み合う
ギヤ62を介してアシストトルクがラック5に伝達され
る。
ータ10に直列に接続された比例ソレノイド70が使用
されている。この比例ソレノイド70は、アシストモー
タ10の回路電流が流れるソレノイドと、このソレノイ
ドの内部を移動するプランジャとから構成されている。
そして、このプランジャをI/Oスイッチ40のブラシ
電極42に連結して、プランジャの移動距離に対応して
ブラシ電極42を移動させている。
になると移動距離が大となり、ソレノイドの電流が小に
なれど移動距離も小となる。即ち、アシストモータ10
のアシストトルクが大となって電流が大となると、プラ
ンジャの移動距離も大となり、アシストトルクが小とな
って電流が小となると、プランジャの移動距離も小とな
る。尚、第2の検出手段は、比例ソレノイドに限らず、
アシストモータ10の回路電流に関連して作動するモー
タによっても良く、要はアシストモータ10のアシスト
トルクを機械的変位に変換できる手段であれば特に限定
されない。
5〜図17を参照して説明する。アシストモータ10の
回路には、比例ソレノイド70とリレー54により自己
保持される接点71が直列に接続されている。操舵トル
クとアシストトルクをI/Oスイッチ40で比較して
(図17のSTEP30)、その関係が正常範囲であれ
ば、I/Oスイッチ40が通電状態を保持し、パワーア
シストが継続される(STEP34)。
に、I/Oスイッチ40が断電状態となる。すると、リ
レー54がオフとなるので(STEP31)、その接点
55及び接点71も同時にオフとなる。これにより、ア
シストモータ10が断電されて(STEP32)、アシ
ストトルクは零となる。即ち、異常を検出するとフェー
ルセーフ機能が働いてマニュアルステアリングに切換え
られるのである(STEP33)。
例の効果に加えて、ギヤケース12内の構成部品が少な
くなり、コストダウンが達成でき、しかも、アシストモ
ータ10の取付け位置が自由に選択できるという効果を
奏するものである。
あっては、比較手段によって操舵トルクとアシストトル
クを機械的変位として直接比較して故障検出を行い、こ
の故障検出と同時に機械的に電源非導通としてアシスト
禁止の制御を行っている。このため、故障検出機構及び
アシスト禁止機構を一体化することができて、簡単な構
成で信頼性を向上させ、コストを低減することができ、
しかも、電気制御ユニットも簡単にすることができると
いう効果を奏するものである。さらに、比較手段により
機械的変位を直接比較するため、接点範囲の変更のみで
フェールエリアの変更を容易に行うことができるという
優れた効果も奏する。
トモータの付加トルクを検出する第2の検出手段を、ア
シストモータに直列に接続された比例ソレノイドから構
成したので、簡単な構成で信頼性を向上させ、コストを
低減することができ、アシストモータの取付け位置を自
由に選択できるという効果を奏するものである。
る。
図である。
フである。
ある。
である。
である。
である。
図である。
図である。
ャートである。
ある。
ク図である。
ャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリングホイールの操舵トルクを検
出し、この検出信号に応じてアシストモータのトルクを
付加する電動式パワーステアリングシステムにおいて、 前記操舵トルクを検出する第1の検出手段と、 前記アシストモータの付加トルクを検出する第2の検出
手段と、 前記第1の検出手段の検出信号に応じて変位する第1の
電極及びこの第1の電極に対して正常時は通電状態にあ
り第2の検出手段の検出信号に応じて変位する第2の電
極とからなり、前記操舵トルクと前記付加トルクとの関
係が所定の範囲を越えたとき第1及び第2の電極が相対
的に変位して断電状態に切り換わり前記付加トルクを零
にする比較手段とを備えたことを特徴とする電動式パワ
ーステアリングシステムの異常検出制御装置。 - 【請求項2】 前記アシストモータの付加トルクを検出
する第2の検出手段は、前記アシストモータに直列に接
続された比例ソレノイドから構成されていることを特徴
とする請求項1記載の電動式パワーステアリングシステ
ムの異常検出制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP297197A JP3743870B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP297197A JP3743870B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10194142A true JPH10194142A (ja) | 1998-07-28 |
JP3743870B2 JP3743870B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=11544267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP297197A Expired - Fee Related JP3743870B2 (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 電動式パワーステアリングシステムの異常検出制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3743870B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-10 JP JP297197A patent/JP3743870B2/ja not_active Expired - Fee Related
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