JPH10194075A - エアバッグ用起爆装置 - Google Patents

エアバッグ用起爆装置

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JPH10194075A
JPH10194075A JP9000238A JP23897A JPH10194075A JP H10194075 A JPH10194075 A JP H10194075A JP 9000238 A JP9000238 A JP 9000238A JP 23897 A JP23897 A JP 23897A JP H10194075 A JPH10194075 A JP H10194075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度センサと衝撃感知センサを用いて正確
な衝突判定を下し、コード化指令を用いて着火デバイス
を確実に作動させる。 【解決手段】 加速度信号を検出する加速度センサ12
と衝撃を電気的に感知して閉成する衝撃感知センサ16
を接続したCPU13が、加速度センサ12からの加速
度信号を所定の演算式に基づいて演算し、演算結果が所
定のしきい値を越えかつ衝撃感知センサ16からの閉成
信号が存在するときに所定コードでコード化したエアバ
ッグ展開指令を発し、展開指令を受信したデコーダ20
がこの展開指令をデコードして着火指令を発し、この着
火指令により動作する着火デバイス14が起爆素子を通
電起爆する。加速度を検出して衝突判定信号を発生する
までの時間を短縮するとともに、外来ノイズによる着火
デバイス14の誤作動を排除し、動作信頼性を大幅に向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度センサと衝
撃感知センサを用いて正確な衝突判定を下し、コード化
指令を用いて着火デバイスを確実に作動させるようにし
たエアバッグ用起爆装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両乗員を衝突時の衝撃から保護するた
めの乗員拘束具としてエアバッグシステムが果たす役割
の重要性が認識され、正面衝突事故だけでなく側面衝突
事故に対しても乗員が保護できるよう、フロンタルエア
バッグとサイドエアバッグの両方を搭載した車両が普及
しつつある。正面衝突時の衝撃を緩衝するフロンタルエ
アバッグの場合、エンジンルームが衝撃をある程度吸収
するクッションとして機能するため、衝突発生からエア
バッグ展開までに要する衝突判定時間にある程度の余裕
をもたせることができるが、衝撃がドアの変形等を伴っ
て乗員に危害を及ぼしかねない側面衝突から乗員を保護
するサイドエアバッグの場合、例えば高速側面衝突の場
合には5ms程度の非常に短い時間内での衝突判定が要
求され、このため衝突判定アルゴリズムにも側面衝突に
特有の事象を考慮した演算が必要であることが分かって
いる。ただし、フロンタルエアバッグもサイドエアバッ
グも、スクイブと呼ばれる起爆素子をエアバッグのため
の展開トリガとして展開するため、展開指令をもって起
爆素子を点火起爆する点で動作原理は同じであり、起爆
素子に着火電流を通電して着火起爆させるための着火回
路は、基本的にはほぼ同じ構成のものが採用される。
【0003】図4に示すエアバッグ用起爆装置1は、加
速度センサ2が検出した加速度信号を演算して閾値判別
して衝突判定を下すCPU3からの着火指令を着火デバ
イス4に供給し、着火デバイス4内の起爆素子5を着火
起爆してエアバッグに展開トリガをかける構成とされて
いる。着火デバイス4は、所定の起爆エネルギをもった
着火電流が通電されて起爆着火する起爆素子5の両端
に、一対の起爆用スイッチング素子Qu,Qdを接続
し、運転席側と助手席側にそれぞれ着火系列を形成し、
これら一対の着火系列をそれぞれ逆阻止ダイオードDを
介して互いに並列接続し、この並列接続回路を衝撃感知
センサ6と電流制限抵抗rの並列接続回路を介してバッ
テリ電源7に接続したものである。衝撃感知センサ6
は、衝撃を受けて慣性移動するマグネット片によりリー
ドスイッチが閉成する機械式加速度センサであり、CP
U3が誤って着火指令を出力したときに、起爆素子5を
起爆させないためのセーフィングセンサとして機能す
る。なお、CPU3は、加速度信号絶対値の閾値判別出
力や加速度信号区間積分値の閾値判別出力を論理判断
し、論理ゲートの出力をもって衝突判定を下し、衝突判
定とともに起爆用スイッチング素子Qu,Qdに対して
着火指令を発する。
【0004】起爆用スイッチング素子Qu,Qdには、
チャンネル構造が異なるFETが用いられ、ここでは上
流側の起爆用スイッチング素子Quとしてゲート抵抗R
gとソース・ゲート間抵抗Rsgを備えたPチャンネル
FETを用い、下流側の起爆用スイッチング素子Qdと
してゲート抵抗Rgとゲート・ソース間抵抗Rgsを備
えたNチャンネルFETを用いている。また、起爆用ス
イッチング素子Qu,Qdには、ソースとドレインを迂
回接続する電流制限抵抗Ru,Rdが並列接続してあ
り、起爆素子5に対して起爆レベルに満たない安全な診
断電流を常時通電する働きを担っている。
【0005】また、上流側の起爆用スイッチング素子Q
uとダイオードDとの接続点と、上流側の起爆用スイッ
チング素子Quと起爆素子5との接続点と、起爆素子5
と下流側のスイッチング素子Qdとの接続点の3点は、
CPU3に接続してあり、CPU3が起爆素子5に対し
て着火電流に満たない安全な診断電流を通電したとき
に、上記3箇所の接続点の電圧V1,V2,V3をチェ
ックし、回路異常の有無をチェックする構成としてあ
る。ただし、診断時には、バッテリ電源7に対して起爆
素子5を挟んで直列接続した一対の起爆用スイッチング
素子Qu,Qdのうち、一方の起爆用スイッチング素子
Qu又はQdだけを選択的に導通させ、両スイッチング
素子Qu,Qdの同時通電による起爆素子5の起爆を回
避するよう配慮してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のエアバッグ
用起爆装置1は、バッテリ電源7とダイオードDの間に
セーフィングセンサとして機械式の衝撃感知センサ6を
介在させ、CPU3の暴走に基づく誤作動を防止する構
成とされているが、衝撃感知セシサ6は、可動部が変位
してリードスイッチを閉成させる構造の機械式加速度セ
ンサであるため、加速度を検出して衝突検知信号を発生
するまでの応答が遅く、特に側面衝突判定に要求される
5ms程度の高速要求に応え得るものが皆無に近く、し
かもCPU3が衝突判定を演算して着火指令を出してい
る間は閉成状態を維持しなければならないにも拘わら
ず、リードスイッチのリード端子が高速で開閉成を繰り
返すチャタリングを生ずることがあるため、着火指令自
体が寸断されてしまい、エアバッグの展開が遅れること
もある等の課題があった。
【0007】また、CPU3が暴走したときに、本来で
あれば起爆素子5を起爆させる必要がないに状況にある
にも拘わらず、着火デバイス4内の起爆用スイッチング
素子Qu,Qdに対して着火指令が与えられてしまい、
起爆素子5を起爆させてしまうことがあるといった課題
があった。また、エンジンルーム内のように電磁波障害
が激しい箇所では、電磁波障害に起因するノイズが展開
指令に酷似する場合があり、こうした場合にCPU3が
暴走していないにも拘わらず、ノイズが原因で起爆用ス
イッチング素子Qu,Qdが導通してしまい、起爆素子
5を起爆させてしまうことが皆無であるとは言えないと
いった課題があった。
【0008】また、起爆素子5が故障した場合や、起爆
素子5と下流側のスイッチング素子Qdとの間がグラウ
ンド・ショートしてしまった場合、上流側のスイッチン
グ素子Quを閉成させて故障診断を行ったときに、起爆
素子5に安全な診断電流ではなく数Aの着火電流が流れ
てしまい、起爆素子5を起爆させてしまうことが皆無で
あるとは言えないといった課題があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決したものであ
り、加速度センサと衝撃感知センサを用いて正確な衝突
判定を下し、コード化指令を用いて着火デバイスを確実
に作動させるようにしたエアバッグ用起爆装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、加速度信号を検出する加速度センサと、
衝撃を電気的に感知して閉成する衝撃感知センサと、前
記加速度センサからの加速度信号を所定の演算式に基づ
いて演算し、演算結果が所定のしきい値を越えかつ前記
術撃感知センサからの閉成信号が存在するときに所定コ
ードでコード化したエアバッグ展開指令を発するCPU
と、該CPUから供給される前記エアバッグ展開指令を
受信し、該エアバッグ展開指令をデコードして着火指令
を発するデコーダと、該デコーダから供給された着火指
令により動作し、エアバッグの展開トリガとなる起爆素
子を通電起爆する着火デバイスとを具備することを特徴
とするものである。
【0011】また、前記着火デバイスが、起爆レベルを
越える着火電流を通電されて着火起爆する起爆素子と、
該起爆素子の上流側と下流側に接続され、前記デコーダ
が発する着火指令を受けて導通する一対の起爆用スイッ
チング素子と、該―対の起爆用スイッチング素子のそれ
ぞれに並列接続され、前記起爆レベルに満たない安全な
診断電流を常時通電する電流制限抵抗と、前記上流側の
起爆用スイッチング素子とバッテリ電源との間に接続さ
れ、前記着火指令を受けて導通する誤作動回避用スイッ
チング素子と、該誤作動回避用スイッチング素子に並列
接続され、前記起爆レベルに満たない安全な診断電流を
常時通電する電流制限抵抗を具備し、前記CPUは、前
記―対の起爆用スイッチング素子と誤作動回避用スイッ
チング素子のうち―つを指定し、前記エアバッグ展開指
令と同―コードの診断指令を発して択一的に導通させ、
診断箇所の電圧を閾値判別して回路異常の有無を診断す
ること、或いは前記誤作動回避用スイッチング素子は、
前記―対の起爆用スイッチング素子の少なくとも―方と
は、互いに極性が逆の着火指令を受けて導通すること等
を特徴とするものである。
【0012】さらに、前記CPUが、予め指定されたビ
ット配列を有する複数ビットのシリアルデータとして前
記展開指令を発生し、前記デコーダが、前記複数ビット
の展開指令を保持するシフトレジスタと、該シフトレジ
スタのシフト出力を全ビット論理判定し、受信した展開
指令が前記予め指定されたビット配列に合致する場合に
のみ論理判定信号を出力する論理回路と、該論理回路の
論理判定信号を増幅し、前記着火指令として出力する出
力手段とを具備すること、或いは前記CPUが、前半の
nビットと後半のnビットが極性反転関係にある2nビ
ットのシリアルデータを出力すること、或いは前記CP
Uが、前記複数ビットの展開指令に付帯する2系列の互
いに同期したクロック信号を外部供給し、前記デコーダ
が、前記2系列のクロック信号の位相ずれを監視し、一
定幅以上の位相ずれが生じたときは、前記シフトレジス
タをリセットすること等を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本発
明のエアバッグ用起爆装置の一実施形態を示す概略回路
構成図である。図2は、図1に示したデコーダの具体的
構成を示す回路図、図3は、図2に示したデコーダ各部
の信号波形図である。
【0014】図1中、エアバッグ起爆装置11は、加速
度信号を検出する加速度センサ12の外に、衝撃を電気
的に感知して閉成する半導体式の衝撃感知センサ16を
CPU13に接続し、この衝撃感知センサ16をセーフ
ィングセンサとして機能させる構成としてある。また、
着火デバイス14の誤動作を回避するため、所定コード
に則ってコード化した展開指令をCPU13から発する
ようにし、コード化された展開指令をデコードして着火
指令を発生するデコーダ20を、CPU13と着火デバ
イス14との間に接続してある。
【0015】着火デバイス14は、起爆レベルを越える
着火電流を通電されて着火起爆する起爆素子15の両端
に、デコーダ20が発する着火指令を受けて導通する一
対の起爆用スイッチング素子Qu,Qdと起爆レベルに
満たない安全な診断電流を常時通電する電流制限抵抗R
u,Rdの並列接続回路を接続し、さらに従来の衝撃感
知センサに代わる誤作動回避用スイッチング素子Qと診
断電流通電用の電流制限抵抗Rの並列接続回路を介して
バッテリ電源7に接続してある。誤作動回避用スイッチ
ング素子Qとしては、ゲート抵抗Rgとソース・ゲート
間抵抗Rsgを備えたPチャンネルFETが用いられ、
一対の起爆用スイッチング素子とは極性が逆の着火指令
を受けて導通する。また、誤作動回避用スイッチシグ素
子Qのソースとドレインを迂回接続する電流制限抵抗R
は、起爆素子に対して起爆レベルに満たない安全な診断
電流例えば数10mA程度の電流を常時通電する。
【0016】CPU13は、加速度センサ12が出力す
る加速度信号を受信し、加速度信号の絶対値の閾値判別
出力や区間積分値の閾値判別出力を論理判断し、論理ゲ
ートの出力をもって展開指令を出力する。この展開指令
には、ビット配列が予め指定された所定の配列、例えば
「10010110」なるビット配列を有する8ビット
のシリアルデータが用いられ、この展開指令に付帯する
2系列の互いに同期したクロック信号CLK1,2がC
PU13から1シリアルデータ分すなわち8クロック分
だけ出力される。展開指令は、原則的には偶数ビットの
シリアルデータが用いられ、ここでは前半4ビット「1
001」と後半4ビット「0110」が極性反転関係に
ある8ビットのシリアルデータを用いている。これは、
仮に電磁波障害により偶発的に展開指令に類似したビッ
ト配列の疑似展開指令が発生しても、こうした疑似展開
指令は不規則性ノイズであり、前後半のビット配列が極
性反転関係にあるといった規則性とは掛け離れたもので
あって、偶発的にせよ正規の展開指令に一致する確率は
ほぼ零であるという経験則に基づくものである。
【0017】また、CPU13は、従来と同様、上流側
の起爆用スイッチンダ素子QuとダイオードDとの接続
点の電圧V1、上流側の起爆用スイッチング素子Quと
起爆素子15との接続点の電圧V2、起爆素子2と下流
側の起爆用スイッチング素子Qdとの接続点の電圧V3
を検出して異常診断する。CPU13内には、上記電圧
V1,V2,V3を分圧する分圧回路と、分圧回路の出
力又はそのAD変換値を閾値判別する比較器(コンパレ
ータ)又は窓比鮫器(ウインドウ・コンパレータ)が備
わっており、イグニッションキーを操作してエンジンを
始動した直後に、一連の診断プログラムに従ってスイッ
チング素子Q,Qu,Qdを順次択一的に導通させて診
断を実行する。
【0018】デコーダ20は、展開指令が所定のビット
配列であるか否かを判定するものであり、図2に示した
ように、8ビットシリアルデータからなる展開指令を保
持するシフトレジスタ21と、シフトレジスタ21のシ
フト出力を全ビット論理判定し、特定のビット配列の組
み合わせが得られたときにだけ論理判定信号を出力する
論理回路22と、論理回路22の論理判定信号を増幅し
て着火指令を出力するプリドライバ23とから構成され
る。シフトレジスタ21は、単―の8ビット出力型を用
いることができるが、ここでは4ビット出力型のシフト
レジスタ21a,21bを2個縦列接続して構成してあ
る。第1のシフトレジスタ21aは、CPU13からの
コード化データが供給されるデータ入力端子Dと、CP
U13から第1のクロック信号CLK1が供給されるク
ロック入力端子CLKと、後述するりセット回路24か
らのリセット信号が供給されるリセット入力端子Rと、
第0段シフト信号から第3段シフト信号までを出力する
ビット出力端子Q0〜Q3を有する。また、第2のシフ
トレジスタ21bは、第1のシフトレジスタ21aのビ
ット出力端子Q3からビット出力が供給されるデータ入
力端子Dと、CPU13から第1のクロック信号CLK
1が供給されるクロック入力端子CLKと、リセット回
路24からのリセット信号が供給されるリセット入力端
子Rと、第4段シフト信号から第7段シフト信号までを
出力するビット出力端子Q4〜Q7を有する。
【0019】論理回路22は、「10010110」な
るビット配列のコード化データを論理判別し、シフトレ
ジスタ21a,21bのビット出力端子Q7〜Q0から という組み合わせのビット出力が得られたときに論理判
定信号を出力するものである。具体的には、4個のビッ
ト「1」を論理積判断するアンドゲート22aと、4個
のビット「0」を否定論理和判断するノアゲート22b
と、アンドゲート22aとノアゲート22bの出力の論
理積をとるアンドゲート22cとから構成してある。す
なわち、アンドゲート22aは、ビット出力端子Q1,
Q2,Q4,Q7のビット出力の論理積をとり、ノアゲ
ート22bは、ビット出力端子Q0,Q3,Q5,Q6
のビット出力の論理和をとる。
【0020】プリドライバ23は、論理回路22内のア
ンドゲート22cの出力をベースに受けるエミッタ接地
トランジスタ23aと、このトランジスタ23aのコレ
クタ出力を増幅して取り出すバッファアンプ23bとか
ら構成される。Rbは、トランジスタ23aのベース抵
抗であり、Rbeは、トランジスタ23aのベース・エ
ミッタ間抵抗である。トランジスタ23aがアンドゲー
ト22cからのハイ・アクティブの論理判定信号を受け
て導通すると、コレクタ電位が下がり、バッファアンプ
23bからロウ・アクティブの着火指令が着火デバイス
14内の起爆用スイッチング素子に印加される。
【0021】リセット回路24は、CPU13が同相出
力する2系統のクロック信号CLK1,2の位相ずれを
監視し、クロック信号CLK1とCLK2の間に位相ず
れが生じたときに、CPU13が暴走しているものと判
断し、シフトレジスタ21a,21bのリセット入力端
子にリセット信号を供給する。具体的には、クロック信
号CLK1,2を排他的論理和処理して両クロック信号
の位相差信号を出力するエクスクルーシブオアゲート2
4aと、エクスクルーシブオアゲート24aの出力を積
分する積分回路24bとからなる。積分回路24bは、
抵抗RとコンデンサCからなる時定数回路で構成され、
抵抗RとコンデンサCの接続点からコンデンサCの端子
電圧を取り出し、シフトレジスタ21a,21bのリセ
ット入力端子Rに供給する。シフトレジスタ21a,2
1bのリセット入力には、最低動作電圧が規定されてお
り、最低動作電圧に満たないリセット信号は受け付けな
いようになっている。このため、クロック信号CLK1
とCLK2の間に位相ずれが生じても、この位相ずれが
許容範囲以下である場合は、エクスクルーシブオアゲー
ト24aの出力信号幅も無視されてしまい、コンデンサ
Cの端子電圧が上記最低動作電圧を越えて暴走判定に至
ることはない。
【0022】ここで、CPU13が衝突判定を下すと、
前記ビット配列「10010110」を有する展開指令
がCPU13からデコーダ20に送り出される。この8
ビットのシリアルデータは、第1のクロック信号CLK
1の立ち上がりでもってシフトレジスタ21aのデータ
入力端子Dから取り込まれ、第1のクロック信号CLK
1の立ち上がりでもってシフトレジスタ21a,21b
内を逐次シフトされていく。こうして、8ビット分のシ
リアルデータがシフトレジスタ21a,21bに全て取
り込まれると、クロック信号CLK1,CLK2は消滅
し、図3(C)〜(J)に点線で囲って示したように、
シフトレジスタ21a,21bのビット出力端子Q0〜
Q7からは、 という組み合わせのビット出力が得られ、この出力状態
が維持される。すなわち、クロック信号CLK1,CL
K2を空打ちしない限り、同じビット出力状態が持続す
る。
【0023】かくして、シフトレジスタ21a,21b
のビット出力端子Q0〜Q7に、「01101001」
なるビット出力が出揃うと、ビット「1」を論理積判断
するアンドゲート22aと、ビット「0」を否定論理和
判断するノアゲート22bの出力がともに論理「1」と
なり、アンドゲート22aとノアゲート22bの出力の
論理積をとるアンドゲート22cの出力も論理「1」と
なる。このアンドゲート22cの出力はブリドライバ2
3内のトランジスタ23aのベースに印加され、トラン
ジスタ23aが導通する。その結果、バッファアンプ2
3bの出力レベルが低下し、ロウ・アクティブの着火指
令が着火デバイス14に供給され、起爆用スイッチング
素子の導通とともに起爆素子15に着火電流が流れる。
着火電流の通電により起爆素子15が着火起爆すると、
このときの起爆エネルギをトリガにエアバッグが展開す
る。
【0024】なお、クロック信号CLK1とCLK2の
間に許容範囲を越える位相ずれが生じた場合、クロック
信号CLK1,2を排他的論理和処理するエクスクルー
シブオアゲート24aから両クロック信号の位相差信号
が出力され、これを積分した信号が積分回路24bの出
力がシフトレジスタ21a,21bのリセット入力端子
Rに設定された最低動作電圧を越えたときに、CPU1
3が暴走したものと判断され、シフトレジスタ21a,
21bのビット出力端子から出力されている全てのビッ
ト出力はリセットされる。また、ビット配列「1001
0110」なる展開指令をCPU13がデコーダ20に
送り出している最中に、CPU13が暴走を引き起こ
し、正規のビット配列とは異なる偽展間指令がデコーダ
20内のシフトレジスタ21a,21bに保持されてし
まった場合、論理回路22からは論理判定信号が得られ
ず、従ってブリドライバ23が作動することはない。
【0025】このように、上記エアバッグ用起爆装置1
1は、衝突を判定するCPU13が、所定コードに従っ
てコード化した展開指令を発生し、展開指令を受信した
デコーダ20がこの展開指令をデコードして着火指令を
発し、この着火指令により動作する着火デバイス14
が、起爆素子15を通電起爆する構成としたから、ビッ
トの「1」又は「0」といった単純な展開指令でもって
直接着火デバイスを駆動していた従来の装置と異なり、
コード化した展開指令をデコーダ20にてデコードして
得た着火指令をもって着火デバイス14を駆動するた
め、外来ノイズによって着火デバイス14が誤作動して
しまったり、或いはCPU13自体の暴走によって着火
デバイス14を誤作動させてしまうといったことはな
く、電磁波障害や暴走に起因する起爆素子の起爆を確実
に排除することができる。また、セーフィングセンサと
して機能する衝撃感知センサ16を、従来の機械式の衝
撃感知センサ6から半導体式等の電気的なセンサに置き
換え、しかも配設箇所も従来の着火電流給霞路ではなく
CPU13に直接接続したことで、CPU13が衝突判
定を演算して着火指令を出している間は、衝撃感知セン
サ16がチャタリング等を繰り返すことなく確実に閉成
状態を維持し、従って着火指令自体が寸断されてエアバ
ッグの展開が遅れるといったことはなく、また加速度を
検出して衝突判定信号を発生するまでの応答が早まるた
め、側面衝突判定に要求される5ms程度の高速要求に
応えることができ、衝突事象に対応した的確なエアバッ
グ展開が可能である。
【0026】また、CPU13が、予め指定されたビッ
ト配列を有する8ビットのシリアルデータとして展開指
令を発生し、この展開指令をデコーダ20内のシフトレ
ジスタ21が保持し、シフトレジスタ21のシフト出力
を論理回路22が全ビット論理判定し、受信した展開指
令が前記予め指定されたビット配列に合致する場合にの
み論理判定信号を出力し、論理判定信号を増幅するブリ
ドライバ23が着火指令として出力する構成としたか
ら、シリアルデータとして出力される8ビットのビット
配列が所定のビット配列であるか否かを、デコーダ20
内のシフトレジスタ21と論理回路22によって確実に
判定することができ、また展開指令として8ビットのシ
リアルデータビットを用いたので、展開指令として考え
られる2の8乗個の組み合わせのなかから特定のビット
配列を有する信号だけを展開指令として判別すること
で、単純に見積もっても誤作動の確率を256分の1に
減らすことができ、これにより電磁波障害や暴走に起因
する起爆素子15の起爆を確実に排除することができ
る。
【0027】また、CPU13は、前半4ビットと後半
4ビットが極性反転関係にある8ビットのシリアルデー
タを展開指令として出力する構成としたから、展開指令
として考えられる256個の組み合わせのなかから特定
のビット配列を有する信号だけを展開指令とし、しかも
その配列が前半4ビットと後半4ビットが極性反転関係
にあるという特殊な形態のビット配列であるため、仮に
電磁波障害により偶発的に展開指令に類似したビット配
列の疑似展開指令が発生しても、こうした疑似展開指令
は不規則性ノイズであって、前後半のビット配列が極性
反転関係にあるといった規則性とは掛け離れたものであ
るため、電磁波障害或いはCPU13の暴走によって展
開指令が発生してしまうことは殆どなく、起爆素子15
の起爆を確実に排除することができる。
【0028】また、CPU13は、8ビットの展開指令
に付帯して2系列の互いに同期したクロック信号CLK
1,2を外部供給し、デコーダ20は、2系列のクロッ
ク信号CLK1,2の位相ずれを監視し、一定幅以上の
位相ずれが生じたときは、シフトレジスタ21をリセッ
トする構成としたから、CPU13が暴走したことを2
系列のクロック信号の位相ずれをもって判定することが
でき、CPU13の暴走に基づく起爆素子15の起爆を
より一層確実に防止することができる。
【0029】なお、診断にさいしては、CPU13は、
一対の起爆用スイッチング素子Qu,Qdと誤作動回避
用スイッチング素子Qのうち―つを指定し、エアバッグ
展開指令と同―コードの診断指令を発して択一的に導通
させる。これにより、起爆レベルに満たない例えば数1
0mA程度の安全な診断電流が起爆素子15に通電さ
れ、そのときに前述した各接続点における電圧V1,V
2,V3を閾値判別して回路異常の有無を診断する。
【0030】起爆素子15を流れる診断電流は、起爆素
子15を着火させない安全値に抑えられており、従って
抵抗値が数Qの起爆素子の両端には、数10mVの電位
差が発生する。このため、起爆素子15の両端電位差V
2−V3をCPU内で閾値判別することにより、起爆素
子15のショート或いはオープンの有無を診断すること
ができる。また、誤作動回避用スイッチング素子Qを導
通させたときに、電圧V1とV2が同電圧であることが
判れば、上流側の起爆用スイッチング素子Quがショー
トしていることが検知され、一方また電圧V3がグラウ
ンドレベルであることが判れば、下流側の起爆用スイッ
チング素子Qdがショートしていることが検知される。
また、上流側の起爆用スイッチング素子Quを導通させ
たときに、電圧V1とV2に電流制限抵抗Ruの両端電
位差にほぼ等しい電圧差が認められる場合は、起爆用ス
イッチング素子Quがオープンであることが検知され
る。なお、こうした、ショート或いはオープンといった
回路異常が検知された場合、CPU13が異常検知信号
を発し、コンソールパネル等に異常が報知される。
【0031】ところで、上記診断時に、仮に起爆素子の
コールド側がグラウンド・ショートしていることに気づ
かずに、上流側の起爆用スイッチング素子Quを導通さ
せたとする。この場合、誤作動回避用スイッチング素子
Qをもたない従来のエアバッグ用起爆装置1であれば、
上流側の起爆用スイッチング素子Quの導通とともに起
爆素子に数Aの着火電流が流れてしまい、起爆素子の起
爆を避けることができなかったことは前述した通りであ
る。しかしながら、上流側の起爆用スイッチング素子Q
uとバッテリ電源7との間に誤作動回避用スイッチング
素子Qを設けた上記エアバッグ用起爆装置11の場合
は、誤作動回避用スイッチング素子Qに並列接続した電
流制限抵抗Rが電流制限するため、起爆素子には安全値
を越える着火電流が流れることはなく、起爆素子15の
無用の起爆を未然に回避することができる。
【0032】また、エアバッグ用起爆装置11は、衝突
判断により展開指令を発する演算装置が暴走を引き起こ
しても、一対の起爆用スイッチング素子Qu、Qdを起
爆素子2の両端に接続しただけの従来の起爆装置1に比
べ、セーフィングセンサとして機能する誤作動回避用ス
イッチング素子Qが―対の起爆用スイッチング素子Q
u,Qdとともに起爆素子2に直列接続してある分だ
け、CPU13の暴走に起因する誤作動回避能力は高
く、また誤作動回避用スイッチング素子Qは高速側面衝
突に要求される5ms程度の衝突判定時間に対しても十
分な即応導通能力を有するため、側方エアバッグ用のセ
ーフィングセンサとして最適である。
【0033】また、一対の起爆用スイッチング素子Q
u,Qdとしてチャンネル構造が異なるFETを用い、
しかも誤作動防止用スイッチング素子Qとして下流側の
起爆用スイッチング素子Qdとはチャンネル構造が異な
るFETを用いたので、例えば展開指令を発していない
にも拘わらず電磁波障害等が原因で発生したノイズが原
因で一方のスイッチング素子Q,Qu又はQdが導通し
たとしても、他方のスイッチング素子Qd又はQ,Qu
は導通しないままであり、これにより3個のスイッチン
グ素子Q,Qu,Qdが不用意に同時導通する不都合を
排除することができる。従って、特にエンジンルームの
ような電磁波障害の発生しやすい箇所での誤作動対策と
して顕著な効果を発揮することができる。
【0034】なお、上記実施形態では、CPU13がコ
ード化展開指令に付帯する2系統のクロック信号CLK
1,2を出力する構成としたが、CPU13から調歩同
期式のコード化データを出力する構成とすることもで
き、その場合は、クロック信号を使用しないで済ませる
ことが可能である。また、上記実施形態では、スイッチ
ング素子Q,Qu,QdをFETで構成した場合を例に
とったが、これらのスイッチング素子Q,Qu,Qdは
他のトランジスタで構成することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加速度信号を検出する加速度センサと衝撃を電気的に感
知して閉成する衝撃感知センサを接続したCPUが、加
速度センサからの加速度信号を所定の演算式に基づいて
演算し、演算結果が所定のしきい値を越えかつ前記衝撃
感知センサからの閉成信号が存在するときに所定コード
でコード化したエアバッグ展開指令を発する構成とした
から、セーフィングセンサとして機能する衝撃感知セン
サを、従来の機械式加速度センサから半導体式等の電気
的なセンサに置き換え、しかも配設笹所も従来の着火電
流給電路ではなくCPUに直接接続したことで、CPU
が衝突判定を演算して着火指令を出している間は、衝撃
感知センサがチャタリング等を繰り返すことなく確実に
閉成状熊を維持し、従って着火指令自体が寸断されてエ
アバッグの展開が遅れるといったことはなく、また加速
度を検出して衝突判定信号を発生するまでの応答が早ま
るため、価面衝突判定に要求される5ms程度の高速要
求に応えることができ、衝突事象に対応した的確なエア
バッグ展開が可能であり、さらに衝突を判定するCPU
が、所定コードに従ってコード化した展開指令を発生
し、展開指令を受信したデコーダがこの展開指令をデコ
ードして着火指令を発し、この着火指令により動作する
着火デバイスが起爆素子を通電起爆する構成としたか
ら、ビットの「1」又は「0」といった単純な展開指令
でもって直接着火デバイスを駆動していた従来の装置と
異なり、コード化した展開指令をデコーダにてデコード
して得た着火指令をもって着火デバイスを駆動するた
め、外来ノイズによって着火デバイスが誤作動してしま
ったり、或いは衝突判定手段自体の暴走によって着火デ
バイスを誤作動させてしまうといったことはなく、電磁
波障害や暴走に起因する起爆素子の起爆を確実に排除す
ることができる等の優れた効果を奏する。
【0036】また、本発明によれば、起爆レベルを越え
る着火電流を通電されて点火起爆し、エアバッグの展開
トリガとなる起爆素子の上流側と下流側に、展開指令を
受けて導通する一対の起爆用スイッチング素子を接続す
るとともに、これら一対の着火用スイッチング素子のそ
れぞれに起爆レベルに満たない安全な診断電流を常時通
電する電流制限抵抗を並列接続し、さらに上流側の起爆
用スイッチング素子とバッテリ電源との間に、展開指令
を受けて導通する誤作動回避用スイッチング素子を接続
するとともに、この誤作動回避用スイッチング素子に起
爆レベルに満たない安全な診断電流を常時通電する電流
制限抵抗を並列接続し、診断回路から一対の起爆用スイ
ッチング素子と誤作動回避用スイッチング素子に前記展
開指令に代わる診断指令を発して択―的に導通させ、診
断箇所の電圧を閾値判別して回路異常の有無を診断する
構成としたから、衝突判断により展開指令を発する演算
装置が暴走を引き起こしても、一対の起爆用スイッチン
グ素子を起爆素子の両端に接続しただけの従来の起爆装
置に比べ、セーフィングセンサとして機能する誤作動回
避用スイッチング素子が―対の起爆用スイッチング素子
とともに起爆素子に直列接続してある分だけ、演算装置
の暴走に起因する起爆素子の起爆回避能力は高く、また
誤作動回避用スイッチング素子は高速側面衝突に要求さ
れる5ms程度の衝突判定時間に対しても十分な即応導
通能力を有するため、エアバッグ用の誤作動回避に最適
であり、また診断回路から診断指令を発して上流側の起
爆用スイッチング素子を導通させたときに、仮に既に下
流側の起爆用スイッチング素子と起爆素子との間がグラ
ウンド・ショートしていたような場合でも、誤作動回避
用スイッチング素子に並列接続した電流制限抵抗が診断
電流を起爆レベルに満たない安全レベルに抑制するた
め、起爆素子の起爆を回避することができる等の優れた
効果を奏する。
【0037】また、本発明は、誤作動回避用スイッチン
グ素子を、前記―対の起爆用スイッチング素子の少なく
とも一方とは、互いに極性が逆の展開指令を受けて導通
するトランジスタで構成したから、例えば展開指令を発
していないにも拘わらず電磁波障害等が原因で発生した
ノイズが原因でスイッチング素子の一つが導通したとし
ても、残るスイッチング素子は導通しないままであり、
これにより3個のスイッチング素子が不用意に同時導通
する不都合を排除することができ、特にエンジンルーム
のような電磁波障害の発生しやすい箇所での誤作動対策
として顕著な効果を発揮することができる等の効果を奏
する。
【0038】また、衝突判定手段が、予め指定されたビ
ット配列を有する複数ビットのシリアルデータとして前
記展開指令を発生し、デコーダが、前記複数ビットの展
開指令を保持するシフトレジスタと、該シフトレジスタ
のシフト出力を全ビット論理判定し、受信した展開指令
が前記予め指定されたビット配列に合致する場合にのみ
論理判定信号を出力する論理回路と、該論理回路の論理
判定信号を増幅し、前記着火指令として出力する出力手
段とを具備するため、シリアルデータとして出力される
複数ビットのビット配列が所定のビット配列であるか否
かを、デコーダ内のシフトレジスタと論理回路によって
判定することができ、展開指令として2nビットのシリ
アルデータビットを用いた場合は、展開指令として考え
られる2の2n乗個の組み合わせのなかから特定のビッ
ト配列を有する信号だけを展開指令として判別すること
で、単純に見積もっても誤作動の確率を2の2n乗分の
―に減らすことができ、これにより電磁波障害や暴走に
起因する起爆素子の誤作動を確実に排除することができ
る等の効果を奏する。
【0039】また、衝突判定手段は、前半のnビットと
後半のnビットが極性反転関係にある2nビットのシリ
アルデータを前記展開指令として出力する構成としたか
ら、展開指令として考えられる2の2n乗個の組み合わ
せのなかから特定のビット配列を有する信号だけを展開
指令とし、しかもその配列が前半のnビットと後半のn
ビットが極性反転関係にあるという特殊な形態のビット
配列であるため、仮に電磁波障害により偶発的に展開指
令に類似したビット配列の疑似展開指令が発生しても、
こうした疑似展開指令は不規則性ノイズであって、前後
半のビット配列が極性反転関係にあるといった規則性と
は掛け離れたものであり、従って電磁波障害或いは衝突
判定手段の暴走に起因する起爆素子の起爆を確実に排除
することができる等の効果を奏する。
【0040】また、衝突判定手段は、前記複数ビットの
展開指令に付帯して2系列の互いに同期したクロック信
号を外部供給し、前記デコーダは、前記2系列のクロッ
ク信号の位相ずれを監視し、一定幅以上の位相ずれが生
じたときは、前記シフトレジスタをリセットする構成と
したから、衝突判定手段が暴走したことを2系列のクロ
ック信号の位相ずれをもって判定することができ、衝突
判定手段の暴走に基づく起爆素子の起爆をより一層確実
に防止することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ用起爆装置の一実施形態を
示す概略回路構成図である。
【図2】図1に示したデコーダの具体的構成を示す回路
図である。
【図3】図2に示したデコーダ各部の信号波形図であ
る。
【図4】従来のエアパッグ用起爆装置の―例を示す概略
回路構成図である。
【符号の説明】
7 バッテリ電源 11 エアバッグ用起爆装置 12 加速度センサ 13 CPU 14 着火デバイス 15 起爆素子 16 衝撃感知センサ 20 デコーダ 21,21a,21b シフトレジスタ 22 論理回路 22a,22c アンドゲート 22b オアゲート 23 出力手段(ブリドライバ) 23a トランジスタ 23b バッファアンプ 24 リセット回路 24a エクスクルーシプオアゲート 24b 積分回路 Q 誤作動回避用スイッチング素子 Qu 上流側の起爆用スイッチシグ素子 Qd 下流側の起爆用スイッチング泰子 D ダイオード R,Ru,Rd 電流制限抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度信号を検出する加速度センサと、
    衝撃を電気的に感知して閉成する衝撃感知センサと、前
    記加速度センサからの加速度信号を所定の演算式に基づ
    いて演算し、演算結果が所定のしきい値を越えかつ前記
    衝撃感知センサからの閉成信号が存在するときに所定コ
    ードでコード化したエアバッグ展開指令を発するCPU
    と、該CPUから供給される前記エアバッグ展開指令を
    受信し、該エアバッグ展開指令をデコードして着火指令
    を発するデコーダと、該デコーダから供給された着火指
    令により動作し、エアバッグの展開トリガとなる起爆素
    子を通電起爆する着火デバイスとを具備することを特徴
    とするエアバッグ用起爆装置。
  2. 【請求項2】 前記着火デバイスは、起爆レベルを越え
    る着火電流を通電されて着火起爆する起爆素子と、該起
    爆素子の上流側と下流側に接続され、前記デコーダが発
    する着火指令を受けて導通する一対の起爆用スイッチン
    グ素子と、該―対の起爆用スイッチング素子のそれぞれ
    に並列接続され、前記起爆レベルに満たない安全な診断
    電流を常時通電する電流制限抵抗と、前記上流側の起爆
    用スイッチング素子とバッテリ電源との間に接続され、
    前記着火指令を受けて導通する誤作動回避用スイッチン
    グ素子と、該誤作動回避用スイッチング素子に並列接続
    され、前記起爆レベルに満たない安全な診断電流を常時
    通電する電流制限抵抗を具備し、前記CPUは、前記一
    対の起爆用スイッチング素子と誤作動回避用スイッチン
    グ素子のうち一つを指定し、前記エアバッグ展開指令と
    同―コードの診断指令を発して択一的に導通させ、診断
    箇所の電圧を閾値判別して回路異常の有無を診断するこ
    とを特徴とする請求項1記載のエアバッグ用起爆装置。
  3. 【請求項3】 前記誤作動回避用スイッチング素子は、
    前記―対の起爆用スイッチング素子の少なくとも一方と
    は互いに極性が逆の着火指令を受けて導通することを特
    徴とする請求項2記載のエアバッグ用起爆装置。
  4. 【請求項4】 前記CPUは、予め指定されたビット配
    列を有する複数ビットのシリアルデータとして前記展開
    指令を発生し、前記デコーダは、前記複数ビットの展開
    指令を保持するシフトレジスタと、該シフトレジスタの
    シフト出力を全ビット論理判定し、受信した展開指令が
    前記予め指定されたビット配列に合致する場合にのみ論
    理判定信号を出力する論理回路と、該論理回路の論理判
    定信号を増幅し、前記着火指令として出力する出力手段
    とを具備することを特徴とする請求項1記載のエアバッ
    グ用起爆装置。
  5. 【請求項5】 前記CPUは、前半のnビットと後半の
    nビットが極性反転関係にある2nビットのシリアルデ
    ータを出力することを特徴とする請求項4記載のエアバ
    ッグ用起爆装置。
  6. 【請求項6】 前記CPUは、前記複数ビットの展開指
    令に付帯する2系列の互いに同期したクロック信号を外
    部供給し、前記デコーダは、前記2系列のクロック信号
    の位相ずれを監視し、一定幅以上の位相ずれが生じたと
    きは、前記シフトレジスタをリセットすることを特徴と
    する請求項4記載のエアバッグ用起爆装置。
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