JPH10193483A - 中空成形体 - Google Patents
中空成形体Info
- Publication number
- JPH10193483A JPH10193483A JP14197A JP14197A JPH10193483A JP H10193483 A JPH10193483 A JP H10193483A JP 14197 A JP14197 A JP 14197A JP 14197 A JP14197 A JP 14197A JP H10193483 A JPH10193483 A JP H10193483A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molded body
- polycarbonate
- polymethyl methacrylate
- laminated
- polyvinylidene fluoride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料透過性が低く、透明で管内に混入物が入
ったときにも容易に検知できる中空成形体を提供する。 【解決手段】 外側から順に、ポリカーボネート、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデンからなる
透明な樹脂層が順次積層されている。
ったときにも容易に検知できる中空成形体を提供する。 【解決手段】 外側から順に、ポリカーボネート、ポ
リメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデンからなる
透明な樹脂層が順次積層されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形体に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガソリン等の燃料輸送管、ガソリ
ンタンクとして、燃料透過性の低いポリアミドを使用す
ることは知られている。又、燃料がメタノールを含有し
ているとき、ポリアミドからなる樹脂層に、ポリフッ化
ビニリデンからなる樹脂層を積層した多層管も知られて
いる(特開平6−238844号公報)。
ンタンクとして、燃料透過性の低いポリアミドを使用す
ることは知られている。又、燃料がメタノールを含有し
ているとき、ポリアミドからなる樹脂層に、ポリフッ化
ビニリデンからなる樹脂層を積層した多層管も知られて
いる(特開平6−238844号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この多層管
は、燃料透過性は低いものの、多層管であるために、層
管剥離が発生することがあり、このことが原因で管閉塞
を生じることがあった。又、管内に樹脂の破片、混入物
が流れた場合でも、そのことに気がつかずにそのまま輸
送され、自動車のエンジン等をきずつけることがあっ
た。
は、燃料透過性は低いものの、多層管であるために、層
管剥離が発生することがあり、このことが原因で管閉塞
を生じることがあった。又、管内に樹脂の破片、混入物
が流れた場合でも、そのことに気がつかずにそのまま輸
送され、自動車のエンジン等をきずつけることがあっ
た。
【0004】本発明は上記の課題を解決し、燃料透過性
が低く、透明で管内に混入物が入ったときにも容易に検
知できる中空成形体を提供することにある。
が低く、透明で管内に混入物が入ったときにも容易に検
知できる中空成形体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の中空成形体は、
外側から順に、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリフッ化ビニリデンからなる透明な樹脂層が順
次積層されているものである。
外側から順に、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メ
チル、ポリフッ化ビニリデンからなる透明な樹脂層が順
次積層されているものである。
【0006】上記ポリカーボネートとしては特に限定さ
れないが、厚み1mmとしたときに可視光の透過率が6
0%以上のものが好ましい。又、他の物性を損なわない
範囲で、滑剤、導電剤、紫外線吸収剤等の他の成分が含
有されてもよい。
れないが、厚み1mmとしたときに可視光の透過率が6
0%以上のものが好ましい。又、他の物性を損なわない
範囲で、滑剤、導電剤、紫外線吸収剤等の他の成分が含
有されてもよい。
【0007】上記ポリメタクリル酸メチルとしては特に
限定されないが、可視光の透過率が大きい方が好まし
い。又、他の物性を損なわない範囲で、滑剤、導電剤、
紫外線吸収剤等の他の成分が含有されてもよい。
限定されないが、可視光の透過率が大きい方が好まし
い。又、他の物性を損なわない範囲で、滑剤、導電剤、
紫外線吸収剤等の他の成分が含有されてもよい。
【0008】上記ポリフッ化ビニリデンとしてはジフル
オロエチレンモノマーの重合体であれば特に限定されな
いが、可視光の透過率が大きい方が好ましい。又、他の
物性を損なわない範囲で、滑剤、導電剤、紫外線吸収剤
等他の成分が含有されてもよい。
オロエチレンモノマーの重合体であれば特に限定されな
いが、可視光の透過率が大きい方が好ましい。又、他の
物性を損なわない範囲で、滑剤、導電剤、紫外線吸収剤
等他の成分が含有されてもよい。
【0009】上記ポリフッ化ビニリデンからなる層の厚
みは、薄すぎると中空成形体としての燃料透過性が高く
なり、厚すぎると透明度が低くなるので0.05〜2m
mが好ましく、さらに好ましくは0.1〜1mmであ
る。
みは、薄すぎると中空成形体としての燃料透過性が高く
なり、厚すぎると透明度が低くなるので0.05〜2m
mが好ましく、さらに好ましくは0.1〜1mmであ
る。
【0010】本発明の中空成形体の製造方法は、従来公
知の任意の方法が使用され、例えば、3台の押出機より
各樹脂層を構成する樹脂を1台の成形用金型内に押出
し、金型内で合流させて各層を形成する共押出などの方
法が挙げられる。
知の任意の方法が使用され、例えば、3台の押出機より
各樹脂層を構成する樹脂を1台の成形用金型内に押出
し、金型内で合流させて各層を形成する共押出などの方
法が挙げられる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもってさらに詳し
く説明する。 (実施例1)ポリカーボネート(帝人化成社製、商品名
「パンライトK1300」)、ポリメタクリル酸メチル
(住友化学社製、商品名「スミペックス−B MH
O」)、ポリフッ化ビニリデン(三菱化学社製、商品名
「カイナー730」:表中)をそれぞれ別の単軸押出
機に供給し、3台の押出機の先端に、各樹脂が外層から
この順に積層するように設けられた管成形用金型内で積
層した。金型口金から吐出した積層樹脂は、フォーミン
グチューブ及び冷却水槽で冷却賦形され、引取機により
引き取られ、中空成形体(管状体)を得た。
く説明する。 (実施例1)ポリカーボネート(帝人化成社製、商品名
「パンライトK1300」)、ポリメタクリル酸メチル
(住友化学社製、商品名「スミペックス−B MH
O」)、ポリフッ化ビニリデン(三菱化学社製、商品名
「カイナー730」:表中)をそれぞれ別の単軸押出
機に供給し、3台の押出機の先端に、各樹脂が外層から
この順に積層するように設けられた管成形用金型内で積
層した。金型口金から吐出した積層樹脂は、フォーミン
グチューブ及び冷却水槽で冷却賦形され、引取機により
引き取られ、中空成形体(管状体)を得た。
【0012】得られた管状体は、内径50mm、外径5
8mmであった。又、各樹脂層の厚みは、外層からそれ
ぞれ3.4mm、0.3mm、0.3mmであった。
8mmであった。又、各樹脂層の厚みは、外層からそれ
ぞれ3.4mm、0.3mm、0.3mmであった。
【0013】(実施例2、3)各樹脂層の厚みが表1に
示したようにしたこと以外は、実施例1と同様に管状体
を得た。
示したようにしたこと以外は、実施例1と同様に管状体
を得た。
【0014】(実施例4、5)ポリフッ化ビニリデンと
して、呉羽化学社製、商品名「KFポリマーKF#12
00」:表中)を使用したこと、各樹脂層の厚みが表
1に示したようにしたこと以外は、実施例1と同様に管
状体を得た。
して、呉羽化学社製、商品名「KFポリマーKF#12
00」:表中)を使用したこと、各樹脂層の厚みが表
1に示したようにしたこと以外は、実施例1と同様に管
状体を得た。
【0015】(比較例1)厚み4mmのポリカーボネー
ト管を押出成形により成形し、管状体を得た。
ト管を押出成形により成形し、管状体を得た。
【0016】(比較例2)ポリアミド6(ユニチカ社
製、商品名「EX6240」)、ポリフッ化ビニリデン
(三菱化学社製、商品名「カイナー730」:表中)
をそれぞれ別の単軸押出機に供給し、実施例1と同様に
して管状体を得た。得られた管状体の各樹脂層の厚み
は、外層からそれぞれ3.7mm、0.3mmであっ
た。
製、商品名「EX6240」)、ポリフッ化ビニリデン
(三菱化学社製、商品名「カイナー730」:表中)
をそれぞれ別の単軸押出機に供給し、実施例1と同様に
して管状体を得た。得られた管状体の各樹脂層の厚み
は、外層からそれぞれ3.7mm、0.3mmであっ
た。
【0017】実施例1〜5、比較例1、2で得られた管
状体を以下の試験に供した。
状体を以下の試験に供した。
【0018】(評価) 1.透明性 管状体に、5mm角の白紙を混入した水を流し、肉眼で
確認できたものには○、確認できないものには×を記し
た。
確認できたものには○、確認できないものには×を記し
た。
【0019】2.ガソリン透過性 管状体の一端を金属治具で密閉した後、ガソリン(出光
石油社製、ハイオクガソリン)を充満させ、他端を金属
治具で密閉して重量を測定した。さらに20℃で10日
間放置した後、重量減少を測定し、この減少量からガソ
リン透過係数を求めた。以上の結果を表1に纏めて記し
た。
石油社製、ハイオクガソリン)を充満させ、他端を金属
治具で密閉して重量を測定した。さらに20℃で10日
間放置した後、重量減少を測定し、この減少量からガソ
リン透過係数を求めた。以上の結果を表1に纏めて記し
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の中空成形体は外側から順に、ポ
リカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化
ビニリデンからなる透明な樹脂層が順次積層されている
ものであるから、透明で燃料透過性が少ない成形体とな
り、燃料中に混入物があっても肉眼で確認でき、又、燃
料の漏れも少なくなる。従って、燃料輸送管や、貯蔵タ
ンクに好適に使用できる。
リカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化
ビニリデンからなる透明な樹脂層が順次積層されている
ものであるから、透明で燃料透過性が少ない成形体とな
り、燃料中に混入物があっても肉眼で確認でき、又、燃
料の漏れも少なくなる。従って、燃料輸送管や、貯蔵タ
ンクに好適に使用できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 外側から順に、ポリカーボネート、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデンからなる透
明な樹脂層が順次積層されていることを特徴とする中空
成形体。 - 【請求項2】 ポリフッ化ビニリデンからなる樹脂層の
厚みが0.05〜2mmであることを特徴とする請求項
1記載の中空成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14197A JPH10193483A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 中空成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14197A JPH10193483A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 中空成形体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10193483A true JPH10193483A (ja) | 1998-07-28 |
Family
ID=11465756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14197A Pending JPH10193483A (ja) | 1997-01-06 | 1997-01-06 | 中空成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10193483A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019111455A1 (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 株式会社クレハ | 成形体およびその製造方法 |
WO2020079980A1 (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | デンカ株式会社 | 積層体、積層体の製造方法、積層体を備えた構造物、及び構造物の保護又は補修方法 |
US12020675B2 (en) | 2018-10-18 | 2024-06-25 | Denka Company Limited | Laminate, method for producing laminate, structure provided with laminate, and method for protecting or repairing structure |
-
1997
- 1997-01-06 JP JP14197A patent/JPH10193483A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019111455A1 (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 株式会社クレハ | 成形体およびその製造方法 |
JP2019104787A (ja) * | 2017-12-08 | 2019-06-27 | 株式会社クレハ | 成形体およびその製造方法 |
CN111372979A (zh) * | 2017-12-08 | 2020-07-03 | 株式会社吴羽 | 成型体及其制造方法 |
WO2020079980A1 (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | デンカ株式会社 | 積層体、積層体の製造方法、積層体を備えた構造物、及び構造物の保護又は補修方法 |
JPWO2020079980A1 (ja) * | 2018-10-18 | 2021-09-16 | デンカ株式会社 | 積層体、積層体の製造方法、積層体を備えた構造物、及び構造物の保護又は補修方法 |
US12020675B2 (en) | 2018-10-18 | 2024-06-25 | Denka Company Limited | Laminate, method for producing laminate, structure provided with laminate, and method for protecting or repairing structure |
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