JPH10193054A - 浸漬ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出方法及び装置 - Google Patents

浸漬ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出方法及び装置

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JPH10193054A
JPH10193054A JP625197A JP625197A JPH10193054A JP H10193054 A JPH10193054 A JP H10193054A JP 625197 A JP625197 A JP 625197A JP 625197 A JP625197 A JP 625197A JP H10193054 A JPH10193054 A JP H10193054A
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immersion
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、中厚用鋳型にも適用可能な、連続鋳造
中に交換装置へ浸漬ノズルを導入し、また、交換装置か
ら浸漬ノズルを導出する方法を提供する。 【解決手段】 浸漬ノズル2の頭部板2aを挟持して水
平状態となした後、浸漬ノズル2の先端から鋳型1の一
方短辺側へ挿入すべく、入り側ガイドレール13に案内
させて水平移動しつつ、ガイド15に浸漬ノズル2の先
端側を案内させて下方に垂直旋回することで交換装置5
の入り側ガイド5aに新しい浸漬ノズル2を導入する。
また、交換装置5の出側ガイド5aに位置する浸漬ノズ
ル2の頭部板2aを挟持した後、出側ガイドレール14
に案内させて水平移動しつつ、ガイド16に浸漬ノズル
2の先端側を案内させて上方に垂直旋回することで交換
装置5の出側ガイド5bから使用後の浸漬ノズルを導出
する。 【効果】 生産性の向上が図れ、タンディッシュの整備
コストや耐火物コストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に広幅鋳片の連
続鋳造中に浸漬ノズルを交換するに際し、浸漬ノズル交
換装置へ浸漬ノズルを導入し、また、浸漬ノズル交換装
置から浸漬ノズルを導出する方法及びこの方法を実施す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造時、タンディシュから鋳型に溶
鋼を供給するに際しては、次の2つの方法がある。 (1) タンディシュ底部に溶鋼を流出させる開口を設ける
と共に、この開口の下面側にはスライドゲートを装着
し、このスライドゲートを水平移動して開口の開度を調
整することで、開口から流出する溶鋼の流出量を調整し
つつ、スライドゲートの下端に取り付けた浸漬ノズルを
介して鋳型に溶鋼を供給する方法。
【0003】(2) タンディッシュ底部に溶鋼を流出させ
る開口を設けると共に、この開口の下面側には、タンデ
ィッシュ内の溶鋼を案内し鋳型に供給する浸漬ノズルを
取り付け、タンディッシュ内においてストッパーを上下
することにより前記開口の開度を調整することで、開口
から流出する溶鋼の流出量を調整しつつ、浸漬ノズルを
介して鋳型に溶鋼を供給する方法。
【0004】ところで、前記した浸漬ノズルは、タンデ
ィッシュから鋳型内に溶鋼が供給される時に、大気と溶
鋼が触れて溶鋼が空気酸化することを防ぐと共に、鋳型
内に供給された溶鋼の上面を覆うように供給され、溶鋼
の空気酸化を防止しつつ空気と断熱し、かつ、引き抜か
れる凝固シェルと鋳型壁間の潤滑の役目をするパウダー
が、溶鋼流によって鋳型内溶鋼中にたたき込まれるのを
防止するために、その下端部は鋳型内の溶鋼に浸漬され
た状態で使用される。
【0005】このため、パウダーや溶鋼流により浸漬ノ
ズルが溶損(侵食)したり、また、内面を通過する溶鋼
流に含まれるアルミナ等が浸漬ノズル内周面に付着して
閉塞したりして、鋳造を停止せざるを得なくなったりす
る。そこで、近年、連続鋳造における生産性向上や、タ
ンディッシュ整備コストの低減を目的として、鋳造途中
に閉塞あるいは溶損した浸漬ノズルを新しい浸漬ノズル
と交換する装置が提案されている。
【0006】例えば(1) 項の方法に適用するものとし
て、品川技報,Vol.38,1995に記載されている
「浸漬ノズルクイックチェンジシステム」や特表平6−
502351号が提案されている。また、(2) 項の方法
に適用するものとして、特開平4−251641号、特
開平6−292955号、特表平5−508348号、
特表平6−503036号、特表平6−503998号
が提案されている。また、(1)(2)両項の方法に適用する
ものとして、特開平5−237609号が提案されてい
る。
【0007】(1) 項に関する「浸漬ノズルクイックチェ
ンジシステム」は、従来の浸漬ノズル保持用エアーシリ
ンダーのロッド下端に浸漬ノズル3本が支持可能なガイ
ドアームを取り付け、そのガイドアームには鋳型幅方向
に浸漬ノズルを保持したケースがスライド可能な溝を設
け、また、浸漬ノズル挿入側には浸漬ノズル交換用シリ
ンダーをタンディッシュ鉄皮にスイング自在に取り付け
たものである。そして、浸漬ノズルを交換する時は、ス
ライドゲートを一旦閉じ、給湯を止めて浸漬ノズルを交
換した後、スライドゲートを開くことで(この間所要時
間7〜8秒)、鋳片の引き抜きを止めることなく交換す
るものである。
【0008】また、特表平6−502351号も同様
に、鋳造を中断せずに浸漬ノズルを交換するための装置
の発明で、浸漬ノズルを交換する時は、スライドゲート
(仕切り弁)を閉じる前に、鋳型内の溶鋼レベルの低下
を最小限にする鋳造速度まで下げて交換するものであ
る。
【0009】(2) 項に関する特開平4−251641号
は、鋳型の幅方向に対し直角方向上下に案内レールを設
け、この案内レール上を運搬車(総称して運搬装置)が
移動することで鋳型内に浸漬ノズルを運び込み、浸漬ノ
ズルの交換時には、シリンダーによって浸漬ノズルを押
し込むようにしたもので、浸漬ノズルは作業者が運搬装
置上に載置するものである。
【0010】また、特開平6−292955号は、交換
すべき新しい浸漬ノズルを精度良く運搬し、スライドゲ
ート下部に設けた公知の保持金枠に取り込むもので、交
換後の旧浸漬ノズルもこの交換装置で取り出すようにし
たものである。また、特表平5−508348号、特表
平6−503036号、特表平6−503998号は、
浸漬ノズルの交換のために、タンディッシュ底部に取り
付ける交換装置の構造に関する発明である。
【0011】また、(1)(2)両項に関する特開平5−23
7609号は、従来は浸漬ノズルの交換にしか適さなか
った装置に、スライド板とその駆動装置を設けることに
より、鋳型への給湯流量調整機能をもたせたものであ
る。
【0012】上記した浸漬ノズルの交換装置を用いて連
続鋳造中に浸漬ノズルを交換する時には、給湯を一旦停
止して交換するので、その間、鋳片が鋳型から抜けない
範囲内に鋳造速度を遅くすることが必要不可欠である。
なお、上記した技報や公報には、適用が可能な鋳型の大
きさ(厚み、幅)や、交換前後における鋳造速度上昇、
鋳型内の溶鋼(湯面)レベル制御方法等、重要な点につ
いては一切記載されていない。
【0013】ところで、連続鋳造における浸漬ノズル
は、従来のような鋳型の厚みが厚い(厚さ200〜30
0mm、幅1200〜2300mm)場合は、浸漬ノズ
ルの交換上の制約、例えばタンディシュを上昇させずに
浸漬ノズルを交換する際、鋳型の厚み方向に浸漬ノズル
が振れることもさほど問題にならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
世界の電気炉業界による鉄鋼製品の製造プロセスに適用
するもので、熱延鋼板や冷延鋼板を製造するための鋳型
は、横断面が厚さ150mm以下、幅900〜1600
mmで、このような横断面を有する鋳型を用いて中厚鋳
片を2〜5m/分の高速鋳造で製造する方法が脚光をあ
び、実生産に入っている。
【0015】この場合、鋳型の厚みが従来の鋳型に比べ
て薄くなり、浸漬ノズルも丸断面から当然に薄くなるの
で、浸漬ノズルの溶損や詰まりが速くなり、従来の連続
鋳造方法における浸漬ノズル以上に交換頻度が多くなら
ざるを得ない。
【0016】そこで、その対策の一つとして、鋳型の浸
漬ノズル周りを膨らませた(〜170mm)鋳型が提案
され実用化されているが、この鋳型を使用した場合に
は、鋳型銅板の摩耗を助長するのみならず、鋳片の表面
欠陥(疵)の要因になる可能性もあり、望ましくない。
【0017】すなわち、厚さが150mm以下の鋳型を
使用した連続鋳造において、連続鋳造中に浸漬ノズルを
交換する際、上記した浸漬ノズル交換装置(以下、単に
「交換装置」という)を使用した場合には、以下に列挙
する問題点がある。 鋳型厚みが薄いので、浸漬ノズルは鋳型幅方向から
鋳型内に挿入するが、交換装置の案内ガイド(レール)
に移載するまでのガイドがないため、浸漬ノズルが振れ
て凝固シェルと接触したり、あるいは、凝固シェルを破
ったりしてパウダーを凝固シェルに持ち込み、鋳片品質
を悪化させるのみならず、ひいては、ブレークアウトの
原因となる。
【0018】また、上記した特開平4−251641号
に記載されたものでは、鋳型幅方向と直角に運搬装置の
案内レールが有るので、本鋳型には適用できない。な
お、特開平6−292955号に記載されたものは、唯
一適用の可能性があるが、作業床上に張り付けた磁気テ
ープに沿って自動交換する装置が移動するので、緊急時
の浸漬ノズル交換には適さないのみならず、悪環境化で
の使用に耐えられるか否かの問題が残る。
【0019】 鋳型断面が小さい(鋳型厚みが薄い)
場合の他の問題は、浸漬ノズルを交換する直前にタンデ
ィッシュから鋳型への給湯を一旦停止したり、または、
給湯量を少なくして鋳造速度を下げた時、鋳型内の溶鋼
が持つ熱容量が小さいために溶鋼湯面流速が一時下がっ
たり、停止したりして溶鋼の表面温度が下がることであ
る。溶鋼の表面温度が下がると、湯面が薄く凝固して鋳
片品質が劣化するのみならず、パウダーの溶融不良とな
って潤滑の機能が失われ、鋳型銅板に凝固シェルが拘束
(焼き付き)されてブレークアウトの要因になる。一
方、鋳造速度を下げることは、鋳片温度が低下すること
になり、高速鋳造化の狙いの一つでもある高温出片、か
つ、圧延による省エネルギーの観点からも望ましくな
い。
【0020】 また他の問題は、浸漬ノズル交換前後
における鋳型内溶鋼レベルの制御方法である。従来鋳型
の場合の溶鋼レベル制御は高応答レベル制御精度の良い
渦流式レベル計を一個使用するだけでよかったが、連続
鋳造中に鋳造速度を下げることなく、かつ、給湯を停止
することなく、ノズル交換を行う場合、特に、狭幅鋳片
の連続鋳造中は前記した渦流式レベル計が交換の阻害要
因となる。
【0021】 さらに他の問題は、交換すべき新しい
浸漬ノズルを鋳型内溶鋼中に浸漬するとき、該浸漬ノズ
ルの吐出孔に未溶融パウダーが入り込むことである。吐
出孔に未溶融パウダーが入り込むと、交換直後に一時遮
断された浸漬ノズル内を溶鋼が落下する時、該未溶融パ
ウダーがその溶鋼熱によって反応ガスを吹き出し、スプ
ラッシュ飛散とそれに伴うレベル変動、及び溶鋼の清浄
性を劣化させることになる。
【0022】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、特に、中厚用鋳型にも適用可能
な、連続鋳造中に交換装置へ浸漬ノズルを導入し、ま
た、交換装置から浸漬ノズルを導出する方法及びこの方
法を実施する装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、交換装置の入り側ガイドと出側ガイ
ドの外側に浸漬ノズルの水平移動を案内する入り側ガイ
ドレールと出側ガイドレールを設けると共に、鋳型の上
端近傍における両短辺側に浸漬ノズルの上下揺動を案内
するガイドを設けることとしている。そして、このよう
な入り側ガイドレール、出側ガイドレール、及び両ガイ
ドによって交換装置への導入、導出時における浸漬ノズ
ルの揺れを防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】連続鋳造中に浸漬ノズルを交換す
るためには、以下に説明する条件を満足する必要があ
る。 [1] 浸漬ノズルを鋳型に挿入した時における、浸漬ノズ
ルの鋳型厚み方向中心からの芯ずれ余裕(振れ余裕)
は、鋳型の厚みから浸漬ノズルの厚み、及び鋳型内で凝
固形成される凝固シェルの厚みを差し引いた値で求めら
れ、これが制約条件となって、厚さが150mm以下の
鋳型を用いた連続鋳造では±5mm以内である。
【0025】これを図7を用いて説明する。図7(a)
は鋳造中の鋳型1の厚み方向(短辺方向)断面の模式図
を示したもので、鋳型1(厚み:Smm)内に浸漬ノズ
ル2(厚み:S−30mm)を挿入した場合の両者間の
間隔は、図7(a)の紙面左右にそれぞれ15mmずつ
となる。
【0026】そして、前記した15mmから凝固シェル
3の厚みt〔≒20(T)1/2 =20(H/V
c)1/2 、但し、T:時間(分)、Vc:鋳造速度(m
/分)、H:メニスカスからの距離(m)〕を差し引い
た値が前記制約条件となり、間隔Cで表す。この間隔C
と鋳造速度Vcの関係式C=15−20(T)1/2 のグ
ラフを図7(b)に示す。
【0027】図7(b)におけるは予熱から鋳造中に
おけるタンディッシュ4の鉄皮の伸び変形に伴い、図8
に示すように、浸漬ノズル2の先端位置が変化する範囲
(±2mm以内)を示したもの、は浸漬ノズル2の製
作許容値の範囲を示す。図9に示すように、浸漬ノズル
2の頭部板2aの厚みT’方向の平行度と、長手L’方
向に対する直角度に関する浸漬ノズル2の製作誤差によ
る許容値を±2mm以内に抑えることとした。製作誤差
は可能な限り小さい方がよいが、小さすぎると製作コス
トがかかりすぎるため、ある程度の許容値が必要であ
る。
【0028】例えば、頭部板2aの厚みT’方向の平行
度が0.1mmとすると、浸漬ノズル2の先端では
(L’/W)×0.1mm=(1030/210)×
0.1=0.5mmの振れとなる。垂直度は浸漬ノズル
2と頭部板2aの製作加工精度を示し、±1mmであ
る。他の余裕として浸漬ノズル2を交換装置に挿入する
場合の頭部板2aと交換装置のガイド間の余裕を±1m
m以内に抑えることで、全体として±5mm以内の制約
条件を満足することになる。
【0029】なお、図7(b)におけるH=300mm
は図7(a)における湯面レベルから浸漬ノズル2の先
端までの距離(浸漬深さ)Hが300mmの場合を示
し、鋳型幅が広い場合である。また、H=220mmは
同様に浸漬深さが220mmの場合を示し、鋳造中の幅
替え等によって鋳型幅が狭くなった場合である。これら
は、浸漬ノズル2と、タンディッシュ4の下面に取り付
けられている交換装置5との間の空間条件や浸漬ノズル
の長さ等から決まるものであり、前記300,220m
mは実験時の数値である。
【0030】[2] 鋳型の幅が鋳造中の幅替えで狭くなっ
た場合や、狭幅の鋳型において浸漬ノズルを交換するた
めには、浸漬ノズルの長さによっては、タンディッシュ
底部と鋳型上端との空間に制約があり、タンディッシュ
を上方向に移動させないと、挿入が困難になる場合があ
る。
【0031】[3] 鋳型の厚み方向と浸漬ノズルの厚み差
による、厚み方向に余裕がないことから、人力で予熱し
た浸漬ノズルを、先端が振れることなく、交換装置の案
内ガイドに預けることは困難である。
【0032】上記した制約を満足させるために、本発明
では、交換装置へ新しい浸漬ノズルを導入するに際して
は、浸漬ノズルの頭部板を挟持して水平状態となした
後、浸漬ノズルの先端から鋳型の一方短辺側へ挿入すべ
く、入り側ガイドレールに案内させて水平移動しつつ、
ガイドに浸漬ノズルの先端側を案内させて下方に垂直旋
回することで交換装置の入り側ガイドに導入し、また、
交換装置から使用後の浸漬ノズルを導出するに際して
は、交換装置の出側ガイドに位置する浸漬ノズルの頭部
板を挟持した後、出側ガイドレールに案内させて水平移
動しつつ、ガイドに浸漬ノズルの先端側を案内させて上
方に垂直旋回することで交換装置の出側ガイドから導出
するものであり、またその際、湯面レベル計を2個、浸
漬ノズルの両側に退避移動が可能なように配置し、交換
装置へ新しい浸漬ノズルを導入する際には、浸漬ノズル
の導入の邪魔にならないように、入り側ガイド側に配置
した湯面レベル計を退避移動させて、出側ガイド側に配
置した湯面レベル計で湯面レベルを計測しつつ行い、ま
た、交換装置から使用後の浸漬ノズルを導出する際に
は、浸漬ノズルの導出の邪魔にならないように、出側ガ
イド側に配置した湯面レベル計を退避移動させて、入り
側ガイド側に配置した湯面レベル計で湯面レベルを計測
しつつ行ったり、新しい浸漬ノズルの導入時、この浸漬
ノズルの吐出孔に鋳造中のパウダーの侵入を防止する保
護カバーを設けることとしている。
【0033】上記した交換装置への浸漬ノズルの導入、
交換装置からの浸漬ノズルの導出を実施するための装置
としては、浸漬ノズルの頭部板を挟持するクランパーを
水平移動及び垂直旋回するハンドリング装置と、クラン
パーによって挟持された新しい浸漬ノズルの頭部板を交
換装置の入り側ガイドに導入すべく鋳型の一方短辺側に
配置され、クランパーの水平移動を案内する入り側ガイ
ドレールと、使用後の浸漬ノズルを交換装置の出側ガイ
ドから導出すべく鋳型の他方短辺側に配置され、クラン
パーの水平移動を案内する出側ガイドレールと、新しい
浸漬ノズルの前記入り側ガイドへの導入時、新しい浸漬
ノズルの先端側を案内すべく鋳型の上端近傍における一
方短辺側に配置したガイドと、使用後の浸漬ノズルの前
記出側ガイドからの導出時、使用後の浸漬ノズルの先端
側を案内すべく鋳型の上端近傍における他方短辺側に配
置したガイドを備えたものが望ましく、必要に応じて、
レベル計を退避させる退避機構を備えさせる。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る交換装置への浸漬ノズル
の導入,導出装置を図1〜図6に示す一実施例に基づい
て説明し、この装置を用いて交換装置へ浸漬ノズルを導
入し、また、交換装置から浸漬ノズルを導出する本発明
方法に及ぶ。図1の(a)は本発明に係る交換装置への
浸漬ノズルの導入,導出装置の全体概略図、(b)は
(a)のクランパー部を平面方向から見た図、図2は図
1(a)を左側面方向から見た図、図3は図2を下面方
向から見た拡大図、図4は図3の矢視A−A図、図5は
クランパー部の拡大正面図、図6は図5の平面図であ
る。
【0035】図1〜図6において、11は例えば重力バ
ランス型ハンドリング装置であり、支持軸11aに軸受
11bを介して浸漬ノズル2の平面視角型形状をした頭
部板2aを挟持するクランパー12を取り付けている。
そして、ハンドル11cを水平に移動させることでクラ
ンパー12を水平移動したり、また、ハンドル11cを
回すことでクランパー12を垂直旋回させたり、また、
ハンドル11cを持ち上げたり、持ち下げたりすること
でクランパー12を上下移動させたりする。
【0036】13は前記したクランパー12によって挟
持された新しい浸漬ノズル2の頭部板2aを交換装置5
の入り側ガイド5aに導入すべく、クランパー12の水
平移動を案内する入り側ガイドレールであり、鋳型1の
一方短辺側に配置されている。また、14は使用後の浸
漬ノズル2を交換装置5の出側ガイド5bから導出すべ
く、前記使用後の浸漬ノズル2を挟持したクランパー1
2の水平移動を案内する出側ガイドレールであり、鋳型
1の他方短辺側に配置されている。
【0037】ところで、交換装置5としては、タンディ
ッシュ4の底部に配置され、浸漬ノズル2の上部に形成
した頭部板2aを案内すべく鋳型1の一方短辺側に配置
された入り側ガイド5aと、同じく鋳型1の他方短辺側
に配置された出側ガイド5bの間に、浸漬ノズル2の前
記頭部板2aを上方向に押し上げるアーム5cを複数個
介設したもので、例えば入り側ガイド5a側に浸漬ノズ
ル2の押し込みシリンダ5dと、浸漬ノズル2の押し込
み時以外は前記押し込みシリンダ5dを退避させる退避
シリンダ5eを備えたような構成であれば、特に限定さ
れるものではない。本実施例では、図4に示すように、
圧縮ばね5fによって前記アーム5cを上方向に押し上
げるものを開示している。
【0038】15は新しい浸漬ノズル2を入り側ガイド
5aに導入する時、新しい浸漬ノズル2の先端側を案内
するガイドであり、鋳型1の上端近傍における一方短辺
側に配置されている。また、16は使用後の浸漬ノズル
2を出側ガイド5bから導出する時、使用後の浸漬ノズ
ル2の先端側を案内するガイドであり、鋳型1の上端近
傍における他方短辺側に配置されている。なお、これら
のガイド15,16は鋳型1が振動しても接触しない高
さ位置に設置されていることは言うまでもない。
【0039】17aは入り側ガイド5a側に配置した湯
面レベル計、17bは出側ガイド5b側に配置した湯面
レベル計である。鋳型1の厚さが150mm以下の場合
には、浸漬ノズル2の導入,導出時に湯面レベル計と余
裕がないので、2つの湯面レベル計17a,17bを設
置してこれらを切り替えて使用し、それぞれ、使用しな
い湯面レベル計は、新しい浸漬ノズル2の導入時や使用
後の浸漬ノズル2の導出時に、邪魔にならないように、
図示省略した退避機構によって例えば上方向に退避揺動
するようになっている。
【0040】本発明に係る交換装置への浸漬ノズルの導
入,導出装置は上記したような構成であり、次にこの導
入,導出装置を用いて本発明方法により交換装置へ浸漬
ノズルを導入し、また、交換装置から浸漬ノズルを導出
する方法を説明する。
【0041】〔交換装置5への新しい浸漬ノズル2の導
入時〕新しい浸漬ノズル2の頭部板2aをクランパー1
2で挟持した後、ハンドル11cを回して浸漬ノズル2
を水平状態となす。次に、交換装置5の入り側ガイド5
aを配置した鋳型1の一方短辺側へ、浸漬ノズル2を先
端から挿入すべく、クランパー12の先端に設けたロー
ラー12aを入り側ガイドレール13に嵌め込む。そし
て、ハンドル11cを持ち、クランパー12を入り側ガ
イドレール13に沿って入り側ガイド5a方向に水平移
動しつつ、ハンドル11cを回して浸漬ノズル2を下方
に垂直旋回させる。この時、浸漬ノズル2の先端側はガ
イド15に案内されて下方に垂直旋回するので、浸漬ノ
ズル2の鋳型厚さ方向の振れ(以下、「横振れ」とい
う)は規制される。以上の操作により、浸漬ノズル2の
頭部板2aの入り側ガイド5aへの導入が完了する。
【0042】この導入時においては、入り側ガイド5a
側に配置した湯面レベル計17aは上方向に退避揺動し
て新しい浸漬ノズル2の導入の邪魔にならないようにし
ておく。また、浸漬ノズル2を交換した直後には、急激
な湯面変動を伴う、溶融パウダーを含むパウダースプラ
ッシュの飛散が生じる。この要因は、未反応パウダーが
新しい浸漬ノズル2を導入した時、その吐出孔2bから
浸漬ノズル2内に入り、交換直後にタンディッシュ4か
ら浸漬ノズル2内に落下する溶鋼流と、その熱で攪乱反
応して発生するガスが、吐出孔2bから吹き出すことに
よって生じる。これは、鋳造鋳片の品質にも悪影響を与
えるのみならず、鋳造停止にいたる可能性もあるので、
新しい浸漬ノズル2の吐出孔2bには、パウダー融点よ
り高温の融点で、溶鋼に接して溶解する耐火布等の保護
カバーを、高温接着剤を用いて予熱直後に張り付けてお
くことが好ましい。
【0043】導入後は、ハンドル11cを持ってクラン
パー12を水平移動し、入り側ガイド5aから引き抜
く。そして、その後は退避シリンダ5eを作動させて押
し込みシリンダ5dを図3の想像線で示すように押し込
み位置に移動し、この押し込み位置で押し込みシリンダ
5dを作動して浸漬ノズル2をアーム5c部まで押し込
み、新旧交換する。
【0044】ところで、浸漬ノズル2の新旧交換前後の
鋳型1内の溶鋼湯面レベル制御を、一旦ストッパー6を
閉じることなく、かつ、鋳造速度を減速することなく行
うために、本発明者らは、図10に示すように、浸漬ノ
ズル2の交換時における鋳造速度と鋳型1内の溶鋼湯面
下がりの関係から、(a) 交換時の溶鋼湯面下がりを最小
にし、(b) パウダーを浸漬ノズル2からの吐出流によっ
て溶鋼中に巻き込ませず、(c) 浸漬ノズル2の交換時に
おける浸漬ノズル2の移動速度で湯面荒れを抑えるため
には、湯面下がりが30mm以内で、交換中の溶鋼遮断
時間t〔=(Ln−2d)/Vn、Ln:頭部板2a同士が接触
した状態にある新旧浸漬ノズルの中心間距離、d:浸漬
ノズルのノズル孔の直径、Vn:押し込み速度〕は1.0
秒以内にすれば良いことに着目し、押し込みシリンダ5
dの押し込み速度Vnを80〜200mm/秒以内の範
囲にすれば良いことが実験結果より明らかになった。
【0045】従って、押し込みシリンダ5dを作動させ
ると同時に、流量制御しているストッパー6の開度を所
定の時間保持し、その所定の時間経過後、交換直後の湯
面レベル制御は、出側ガイド5b側に配置した湯面レベ
ル計17bに継続させて湯面レベルを計測する。そし
て、新しい浸漬ノズル2への交換が終了したところで、
入り側ガイド5a側に配置した湯面レベル計17aを下
方向に揺動させ、湯面のレベル制御を前記湯面レベル計
17bから引き継ぐ。
【0046】〔交換装置5から使用後の浸漬ノズル2の
導出時〕湯面のレベル制御を湯面レベル計17aに引き
継いだ前記湯面レベル計17bを上方向に退避揺動させ
る。そして、押し込みシリンダ5dの作動による新しい
浸漬ノズル2の押し込みと同時に、出側ガイド5bまで
押し出された使用後の浸漬ノズル2の頭部板2aを、ロ
ーラー12aを出側ガイドレール14に嵌め込んだクラ
ンパー12によって挟持する。次に、ハンドル11cを
持ち、クランパー12を出側ガイドレール14に沿って
水平移動しつつ、ハンドル11cを回して浸漬ノズル2
を上方に垂直旋回させる。この時、浸漬ノズル2の先端
側はガイド16に案内されて上方に垂直旋回するので、
浸漬ノズル2の横振れは規制される。以上の操作によ
り、浸漬ノズル2の頭部板2aの出側ガイド5bからの
導出が完了する。
【0047】次に、本発明の効果を確認するために行っ
た実験結果について説明する。下記表1は本発明により
交換装置5へ新しい浸漬ノズル2を導入し、及び、交換
装置5から使用後の浸漬ノズル2を導出した際の鋳造条
件を示したものである。
【0048】
【表1】
【0049】〔ケース1〕鋳造中に予熱装置で予め11
00℃に予熱した交換用の新しい浸漬ノズル2を、予め
水平にレベル出しをしてあるクランパー12で、頭部板
2aの側面と浸漬ノズル2の胴部を基準面として挟持
し、取り出す。そして、取り出し直後に、浸漬ノズル2
の2か所の吐出孔2bを、アルミナ52重量%,シリカ
46重量%よりなる融点1260℃の耐火布にアルミナ
とシリカが主成分の接着剤を塗布して塞ぐ。
【0050】次に、ハンドル11cを回して浸漬ノズル
2を水平にした状態で、入り側ガイドレール13にクラ
ンパー12の先端に設置したローラー12aを嵌め込
む。そして、ハンドル11cを持って浸漬ノズル2を鋳
型1の方向に水平移動させながら、ハンドル11cを回
して浸漬ノズル2を下方に垂直旋回させ、ガイド15に
浸漬ノズル2の先端部を案内させて、垂直旋回を止める
ことなく交換装置5の入り側ガイド5aに導入する。導
入後は、クランパー12のみ後退させる。
【0051】クランパー12を後退させた後、退避シリ
ンダ5eを作動して押し込みシリンダ5dを前進させ
る。そして、前進限で押し込みシリンダ5dを作動して
入り側ガイド5aに導入した浸漬ノズル2をアーム5c
部に押し込む。この時の押し込みシリンダ5dの押し込
み速度は、あまり早いと鋳型1内の溶鋼湯面レベルを変
動させる原因となって望ましくないから、使用した浸漬
ノズル2のノズル孔の直径が75mmであるので、15
0〜200mm/秒前後とし、かつ、給湯流を遮断して
いる時間tは0.3〜0.6秒程度とした。
【0052】図11に示す構成の湯面レベル計の切り替
え装置を使用し、押し込みシリンダ5dの作動指令と同
時タイミングで、今まで溶鋼湯面レベルを制御していた
ストッパー6の開度をそのまま0.5秒保持し、0.5
秒経過後にストッパー5の制御を復帰した。浸漬ノズル
2を交換する直前及び交換した直後の溶鋼湯面レベルの
変動の一例を図12に示す。図12より明らかなよう
に、本発明により交換装置5に浸漬ノズル2を導入し、
交換した場合には、鋳型1内の溶鋼湯面レベルの変動は
最大7mm以内に収まっていることが判る。また、耐火
布を張らない場合の溶鋼湯面レベル変動と比較して3m
m程度の改善効果があった。勿論、本発明の場合にはパ
ウダーの飛散も発生しなかった。
【0053】なお、本発明を実施する場合、ストッパー
の開度を保持する方法としては、上記した方法に代え
て、一定速度で鋳造中の過去の数秒〜数十秒間の平均速
度を制御装置に計算させ、開度保持指令と共に、その開
度に保持させる方法を採用してもよい。この方法を採用
した場合の方が、より交換直後の溶鋼湯面レベルが安定
する。また、開度保持時間の決定には、指令に対する油
圧系、機械系の応答遅れやレベル制御系の遅れを考慮し
て決めることが必要である。
【0054】上記したようにして浸漬ノズル2を押し込
んだ後は、速やかに湯面レベル計17aを旋回下降させ
て、レベル検出出力を確認した後、今までレベル検出を
行っていた湯面レベル計17bを上昇旋回させて鋳型1
の上方から退避させた。
【0055】浸漬ノズルの交換及びレベル計の切り替え
操作を行っている間に、ハンドリング装置11を使用後
の浸漬ノズル2側に移動させ、ハンドル11cを回して
クランパー12を旋回させ、ローラー12aを出側ガイ
ドレール14に嵌め込む。そして、クランパー12を出
側ガイド5b側へ水平移動させて使用後の浸漬ノズル2
を挟持する。挟持後は、クランパー12を反出側ガイド
5b側へ水平移動させて、頭部板2aを出側ガイド5b
から外し、ガイド16に使用後の浸漬ノズル2の先端部
分を導く。その後は、水平移動させつつ、ハンドル11
cを回して浸漬ノズル2を水平状態となして取り出す。
【0056】なお、交換した使用後の浸漬ノズル2を鋳
型1内に長時間置いておくことは、溶鋼湯面流速を低下
させるのみならず、湯面が薄く凝固したり、パウダーの
溶融不良を起こしてその後の鋳造の阻害要因となるた
め、なるだけ速く取り出すことが望ましい。本実施例の
場合には交換後、鋳型1から取り出しまでの時間は42
秒までは鋳造に影響がなかった。
【0057】〔ケース2〕ケース2は鋳型の幅が広い場
合で、ケース1と同様に実施可能であった。しかし、鋳
造速度がケース1よりも早いので、図10に示すよう
に、溶鋼湯面下がりが大きくなるのを防ぐため、押し込
みシリンダ5dの押し込み速度を0.3秒とケース1の
場合よりも速くした。交換前後の溶鋼湯面レベル変動は
ケース1の場合と同様に鋳造可能であった。
【0058】なお、浸漬ノズルの吐出角度や浸漬深さH
によっては、溶鋼湯面が下がりすぎるパウダーを吐出流
で巻き込み、鋳片品質を悪化させるので、この場合に
は、鋳造速度を70〜80%下げて実施してもよい。ま
た、本発明により、鋳造中に二度、三度と浸漬ノズルを
交換する場合は、交換前に湯面レベル計17aから再度
湯面レベル計17bに切り替えておくことは言うまでも
ない。
【0059】本実施例では、鋳型内の溶鋼湯面レベルの
制御を、ストッパーによって行ったが、スライドゲート
で行うものであっても適用可能であることは言うまでも
ない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に中厚鋳片を連続鋳造中に浸漬ノズルを交換する際
に、鋳造を停止することなく、また、低速に減速するこ
となく、また、鋳型への給湯を一旦停止することなく、
交換装置へ浸漬ノズルを導入し、また、交換装置から浸
漬ノズルを導出することが可能になり、生産性の向上が
図れるとともに、タンディッシュの整備コストや耐火物
コストの低減効果が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る交換装置への浸漬ノズル
の導入,導出装置の全体概略図、(b)は(a)のクラ
ンパー部を平面方向から見た図である。
【図2】図1(a)を左側面方向から見た図である。
【図3】図2を下面方向から見た拡大図である。
【図4】図3の矢視A−A図である。
【図5】クランパー部の拡大正面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】(a)は鋳造中の鋳型の厚み方向断面の模式
図、(b)は浸漬ノズルと凝固シェル間の間隔Cと鋳造
速度Vcの関係式C=15−20(T)1/2 の図であ
る。
【図8】タンディッシュの変形が浸漬ノズル先端に与え
る影響を説明した図である。
【図9】浸漬ノズルの説明図である。
【図10】浸漬ノズル交換時における鋳造速度と溶鋼湯
面下がりの関係を示す図である。
【図11】湯面レベル計切り替え装置のフロー図であ
る。
【図12】浸漬ノズル交換時における溶鋼湯面変動の状
況を示す図である。
【符号の説明】
1 鋳型 2 浸漬ノズル 2a 頭部板 5 交換装置 5a 入り側ガイド 5b 出側ガイド 5c アーム 11 ハンドリング装置 12 クランパー 13 入り側ガイドレール 14 出側ガイドレール 15 ガイド 16 ガイド 17a 湯面レベル計 17b 湯面レベル計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 正裕 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュの底部に配置され、浸漬
    ノズルの上部に形成した頭部板を案内すべく鋳型の一方
    短辺側に配置された入り側ガイドと、同じく鋳型の他方
    短辺側に配置された出側ガイドの間に、浸漬ノズルの前
    記頭部板を上方向に押し上げるアームを複数個介設した
    浸漬ノズル交換装置へ新しい浸漬ノズルを導入し、ま
    た、浸漬ノズル交換装置から使用後の浸漬ノズルを導出
    する方法であって、 浸漬ノズル交換装置へ新しい浸漬ノズルを導入するに際
    しては、浸漬ノズルの前記頭部板を挟持して水平状態と
    なした後、浸漬ノズルの先端から鋳型の一方短辺側へ挿
    入すべく、入り側ガイドレールに案内させて水平移動し
    つつ、ガイドに浸漬ノズルの先端側を案内させて下方に
    垂直旋回することで浸漬ノズル交換装置の入り側ガイド
    に導入し、 また、浸漬ノズル交換装置から使用後の浸漬ノズルを導
    出するに際しては、浸漬ノズル交換装置の出側ガイドに
    位置する浸漬ノズルの頭部板を挟持した後、出側ガイド
    レールに案内させて水平移動しつつ、ガイドに浸漬ノズ
    ルの先端側を案内させて上方に垂直旋回することで浸漬
    ノズル交換装置の出側ガイドから導出することを特徴と
    する浸漬ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浸漬ノズル交換装置への
    浸漬ノズルの導入,導出方法において、湯面レベル計を
    2個、浸漬ノズルの両側に退避移動が可能なように配置
    し、浸漬ノズル交換装置へ新しい浸漬ノズルを導入する
    際には、浸漬ノズルの導入の邪魔にならないように、入
    り側ガイド側に配置した湯面レベル計を退避移動させ
    て、出側ガイド側に配置した湯面レベル計で湯面レベル
    を計測しつつ行い、また、浸漬ノズル交換装置から使用
    後の浸漬ノズルを導出する際には、浸漬ノズルの導出の
    邪魔にならないように、出側ガイド側に配置した湯面レ
    ベル計を退避移動させて、入り側ガイド側に配置した湯
    面レベル計で湯面レベルを計測しつつ行うことを特徴と
    する浸漬ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出方
    法。
  3. 【請求項3】 新しい浸漬ノズルの導入時、この浸漬ノ
    ズルの吐出孔に鋳造中のパウダーの侵入を防止する保護
    カバーを設けることを特徴とする請求項1又は2記載の
    浸漬ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3記載の浸漬ノズル交換装
    置への浸漬ノズルの導入,導出方法を実施するための装
    置であって、 浸漬ノズルの頭部板を挟持するクランパーを水平移動及
    び垂直旋回するハンドリング装置と、クランパーによっ
    て挟持された新しい浸漬ノズルの頭部板を浸漬ノズル交
    換装置の入り側ガイドに導入すべく鋳型の一方短辺側に
    配置され、クランパーの水平移動を案内する入り側ガイ
    ドレールと、使用後の浸漬ノズルを浸漬ノズル交換装置
    の出側ガイドから導出すべく鋳型の他方短辺側に配置さ
    れ、クランパーの水平移動を案内する出側ガイドレール
    と、新しい浸漬ノズルの前記入り側ガイドへの導入時、
    新しい浸漬ノズルの先端側を案内すべく鋳型の上端近傍
    における一方短辺側に配置したガイドと、使用後の浸漬
    ノズルの前記出側ガイドからの導出時、使用後の浸漬ノ
    ズルの先端側を案内すべく鋳型の上端近傍における他方
    短辺側に配置したガイドを備えたことを特徴とする浸漬
    ノズル交換装置への浸漬ノズルの導入,導出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の浸漬ノズル交換装
    置への浸漬ノズルの導入,導出方法を実施するための装
    置であって、レベル計を退避させる退避機構を備えさせ
    たことを特徴とする請求項4記載の浸漬ノズル交換装置
    への浸漬ノズルの導入,導出装置。
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